説明

撮像装置

【課題】特定被写体の輝度が低い場合でも、特定被写体に焦点を適切に合わせることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】光学系による対象の像を撮像して撮像信号を出力する撮像手段110と、撮像信号に基づいて、対象を判別する判別手段170と、判別手段によって判別された対象に対する光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段163と、対象の輝度が所定値以下である状態で、焦点検出手段により光学系の焦点状態を検出する際に、所定のコントラストパターンを有する第1の光を照明する第1照明手段303と、判別手段により対象を判別する際に、第1照明手段による照明を禁止して、コントラストパターンが無い第2の光を照明する第2照明手段140と、を備える撮像装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、所定のパターンを有する照明光を照射して、撮像光学系の焦点状態の検出を行う撮像装置が知られている。このような撮像装置において、人物の顔などの特定被写体の検出を行い、特定被写体を検出した場合には、所定のパターンを有する照明光の照射を行なわずに、均一な強度の照明光を照射する技術が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−69441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、特定被写体が検出されなかった場合には、所定のパターンを有する照明光を照射するものであるが、ここで、特定被写体が検出されない場合には、実際に特定被写体が存在しない場合の他、特定被写体が存在するが特定被写体の輝度が低く特定被写体を検出できない場合が含まれる。このように特定被写体の輝度が低い場合に、所定のパターンを有する照射光が照射されると、被写体に照射されたパターンの影響により、特定被写体を認識することがさらに困難となり、特定被写体を適切に認識することができず、結果として、特定被写体に焦点を合わせることができない場合があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、特定被写体の輝度が低い場合でも、特定被写体に焦点を適切に合わせることができる撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
【0007】
[1]本発明に係る撮像装置は、光学系による対象の像を撮像して撮像信号を出力する撮像手段(110)と、前記撮像信号に基づいて、前記対象を判別する判別手段(170)と、前記判別手段によって判別された前記対象に対する前記光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段(163)と、前記対象の輝度が所定値以下である状態で、前記焦点検出手段により前記光学系の焦点状態を検出する際に、所定のコントラストパターンを有する第1の光を照明する第1照明手段(303)と、前記判別手段により前記対象を判別する際に、前記第1照明手段による照明を禁止して、コントラストパターンが無い第2の光を照明する第2照明手段(140)と、を備えることを特徴とする。
【0008】
[2]上記撮像装置に係る発明において、前記第2照明手段(140)により、前記第2の光を照明して、前記判別手段(170)による前記対象の判別を行った場合には、前記第2の光を照明した状態で、前記焦点検出手段(163)による前記焦点状態の検出を行うように構成することができる。
【0009】
[3]上記撮像装置に係る発明において、前記第2照明手段(140)により前記第2の光を照明しながら、前記判別手段(170)による前記対象の判別と、前記焦点検出手段(163)による前記焦点状態の検出とを同時に行うように構成することができる。
【0010】
[4]上記撮像装置に係る発明において、前記第2照明手段(140)により前記第2の光を照明して、前記焦点検出手段(163)による前記焦点状態の検出を行った結果に応じて、前記第1照明手段(303)により前記第1の光を照明した状態で、前記焦点検出手段による前記焦点状態の検出を行うように構成することができる。
【0011】
[5]上記撮像装置に係る発明において、前記第2照明手段(140)により前記第2の光を照明せずに、前記判別手段(170)による前記対象の判別を行った場合には、前記焦点検出手段(163)による前記焦点状態の検出を、前記第1照明手段(303)により前記第1の光を照明して行うように構成することができる。
【0012】
[6]上記撮像装置に係る発明において、前記第1照明手段(303)により前記第1の光を照明している際には、前記判別手段(170)による前記対象の判別を行わないように構成することができる。
【0013】
[7]上記撮像装置に係る発明において、前記判別手段(170)による前記対象の判別と、前記焦点検出手段(163)による前記焦点状態の検出とを交互に繰り返し行うように構成することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、特定被写体の輝度が低い場合でも、特定被写体に焦点を適切に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本実施形態に係るカメラ1を示すブロック図である。
【図2】図2は、焦点検出モジュール161の構成例を示す図である。
【図3】図3は、撮像光学系の撮像画面内に設定された複数の焦点検出エリアの配置例を示す図である。
【図4】図4は、本実施形態に係るカメラ1の動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は、本実施形態に係る被写体認識処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本実施形態に係る第1焦点検出処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本実施形態に係る第2焦点検出処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るカメラ1を示すブロック図であり、本発明の撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
【0017】
図1に示すように、本実施形態のカメラ1は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とストロボ装置300とを備え、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とは着脱可能に結合され、カメラボディ100とストロボ装置300も着脱可能に結合される。
【0018】
レンズ鏡筒200には、レンズ211,212,213、および絞り220を含む撮影光学系が内蔵されている。
【0019】
フォーカスレンズ212は、レンズ鏡筒200の光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ260によってその位置が検出されつつレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。
【0020】
このフォーカスレンズ212の光軸L1に沿う移動機構の具体的構成は特に限定されない。一例を挙げれば、レンズ鏡筒200に固定された固定筒に回転可能に回転筒を挿入し、この回転筒の内周面にヘリコイド溝(螺旋溝)を形成するとともに、フォーカスレンズ212を固定するレンズ枠の端部をヘリコイド溝に嵌合させる。そして、レンズ駆動モータ230によって回転筒を回転させることで、レンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212が光軸L1に沿って直進移動することになる。なお、レンズ鏡筒200にはフォーカスレンズ212以外のレンズ211,213が設けられているが、ここではフォーカスレンズ212を例に挙げて本実施形態を説明する。
【0021】
上述したようにレンズ鏡筒200に対して回転筒を回転させることによりレンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212は光軸L1方向に直進移動するが、その駆動源としてのレンズ駆動モータ230がレンズ鏡筒200に設けられている。レンズ駆動モータ230と回転筒とは、たとえば複数の歯車からなる変速機で連結され、レンズ駆動モータ230の駆動軸を何れか一方向へ回転駆動すると所定のギヤ比で回転筒に伝達され、そして、回転筒が何れか一方向へ回転することで、レンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212が光軸L1の何れかの方向へ直進移動することになる。なお、レンズ駆動モータ230の駆動軸が逆方向に回転駆動すると、変速機を構成する複数の歯車も逆方向に回転し、フォーカスレンズ212は光軸L1の逆方向へ直進移動することになる。
【0022】
フォーカスレンズ212の位置はエンコーダ260によって検出される。既述したとおり、フォーカスレンズ212の光軸L1方向の位置は回転筒の回転角に相関するので、たとえばレンズ鏡筒200に対する回転筒の相対的な回転角を検出すれば、その位置を求めることができる。
【0023】
本実施形態のエンコーダ260としては、回転筒の回転駆動に連結された回転円板の回転をフォトインタラプタなどの光センサで検出して、回転数に応じたパルス信号を出力するものや、固定筒と回転筒の何れか一方に設けられたフレキシブルプリント配線板の表面のエンコーダパターンに、何れか他方に設けられたブラシ接点を接触させ、回転筒の移動量(回転方向でも光軸方向の何れでもよい)に応じた接触位置の変化を検出回路で検出するものなどを用いることができる。
【0024】
絞り220は、上記撮影光学系を通過して、カメラボディ100に備えられた撮像素子110に至る光束の光量を制限するとともにボケ量を調整するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能に構成されている。絞り220による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された適切な開口径が、カメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることにより行われる。また、開口径の調節は、カメラボディ100に設けられた操作部150を介したマニュアル操作により、設定された開口径がカメラ制御部170からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることによっても行われる。なお、絞り220の開口径は図示しない絞り開口センサにより検出され、レンズ制御部250で現在の開口径が認識される。
【0025】
また、図1に示すように、本実施形態のカメラ1はストロボ装置300を備える。ストロボ装置300にはメイン発光部301が設けられ、発光回路で構成されるストロボ駆動部302により発光駆動される。メイン発光部301の発光量や発光タイミングは、カメラ制御部170からの制御信号によって制御される。
【0026】
さらに、ストロボ装置300には、AF照明光発光部303が設けられ、発光回路で構成されるAF照明光駆動部304により発光駆動される。AF照明光発光部303による発光は、測光センサ137の出力に基づくカメラ制御部170からの制御信号によって制御される。また、AF照明光発光部303により照射される照明光は、後述する位相差検出方式による焦点検出を容易にするため、例えば、縦方向、横方向、あるいは格子状のスリット(縞模様)からなる所定のコントラストパターンを有する照明光となっている。
【0027】
一方、カメラボディ100は、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、測光センサ137および焦点検出モジュール161へ導くためのミラー系120を備える。このミラー系120は、回転軸123を中心にして被写体の観察位置と撮像位置との間で所定角度だけ回転するクイックリターンミラー121と、このクイックリターンミラー121に軸支されてクイックリターンミラー121の回動に合わせて回転するサブミラー122とを備える。図1においては、ミラー系120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮像位置にある状態を二点鎖線で示す。
【0028】
ミラー系120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮像位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転する。
【0029】
クイックリターンミラー121はハーフミラーで構成され、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束(光軸L1)の一部の光束(光軸L2,L3)を当該クイックリターンミラー121で反射してファインダ135および測光センサ137に導き、一部の光束(光軸L4)を透過させてサブミラー122へ導く。これに対して、サブミラー122は全反射ミラーで構成され、クイックリターンミラー121を透過した光束(光軸L4)を焦点検出モジュール161へ導く。
【0030】
したがって、ミラー系120が観察位置にある場合は、被写体からの光束(光軸L1)はファインダ135、測光センサ137および焦点検出モジュール161へ導かれ、撮影者により被写体が観察されるとともに、露出演算やフォーカスレンズ212の焦点調節状態の検出が実行される。そして、撮影者がレリーズボタンを全押しするとミラー系120が撮影位置に回動し、被写体からの光束(光軸L1)は全て撮像素子110へ導かれ、撮影した画像データを図示しないメモリに保存する。
【0031】
クイックリターンミラー121で反射された被写体からの光束(光軸L2)は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して観察可能になっている。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマークなどを重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッター速度、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報を表示する。これにより、撮影者は、撮影準備状態において、ファインダ135を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
【0032】
測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、撮影の際の露出値を演算するため、撮像画面を複数の領域に分割して領域ごとの輝度に応じた測光信号を出力する。測光センサ137で検出された信号はカメラ制御部170へ出力され、自動露出制御および被写体認識処理に用いられる。
【0033】
また、本実施形態のカメラボディ100には、被写体認識用の照明光を発光するボディ内蔵発光部140が備えられている。ボディ内蔵発光部140の発光は、測光センサ137の出力に基づくカメラ制御部170からの制御信号によって制御される。また、ボディ内蔵発光部140から照射される被写体認識用の照明光は、特定被写体の認識を容易にするため、全体にほぼ均一の強度を有する照明光となっている。
【0034】
操作部150は、例えば、シャッターレリーズボタン、およびカメラ1の各種動作モードを設定するためのモード設定スイッチなどを備えており、操作部150により、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換や、オートフォーカスモードのうち特定被写体を認識するための被写体認識モードの選択などが行えるようになっている。また、シャッターレリーズボタンのスイッチは、ボタンの半押しでONとなる第1スイッチSW1と、ボタンの全押しでONとなる第2スイッチSW2とを含む。
【0035】
焦点検出モジュール161は、被写体光を用いた位相差検出方式による自動合焦制御を実行するための焦点検出素子であり、撮像素子110の撮像面と光学的に等価な位置に固定されている。
【0036】
図2は、図1に示す焦点検出モジュール161の構成例を示す図である。本実施形態の焦点検出モジュール161は、コンデンサレンズ161a、一対の開口が形成された絞りマスク161b、一対の再結像レンズ161cおよび一対のラインセンサ161dを有する。また、図示していないが、本実施形態のラインセンサ161dは、撮像光学系の予定焦点面近傍に配置されたマイクロレンズと、このマイクロレンズに対して配置された光電変換素子とを有する画素が複数配列された画素列を備えている。フォーカスレンズ212の射出瞳の異なる一対の領域を通る一対の光束を、一対のラインセンサ161dに配列された各画素で受光することで、一対の受光信号を取得することができる。そして、一対のラインセンサ161dで取得した一対の受光信号の位相ずれを、後述する周知の相関演算によって求めることにより焦点調節状態を検出することができる。
【0037】
例えば、図2に示すように、被写体Pが撮像素子110の等価面(予定結像面)161eで結像すると合焦状態となるが、フォーカスレンズ212が光軸L1方向に移動することで、結像点が等価面161eより被写体側にずれたり(前ピンと称される)、カメラボディ側にずれたりすると(後ピンと称される)、ピントずれの状態となる。
【0038】
なお、被写体Pの結像点が等価面161eより被写体側にずれると、一対のラインセンサ161dで検出される一対の受光信号の間隔Wが、合焦状態の間隔Wと比べて短くなり、逆に被写体Pの結像点がカメラボディ100側にずれると、一対のラインセンサ161dで検出される一対の受光信号の間隔Wが、合焦状態の間隔Wに比べて長くなる。
【0039】
すなわち、合焦状態では一対のラインセンサ161dで検出される受光信号が、それぞれのラインセンサ161dの中心に対して重なるが、非合焦状態ではラインセンサ161dの中心に対して受光信号がずれ、すなわち位相差が生じるので、この位相差(ずれ量)に応じた量だけフォーカスレンズ212を移動させることでピントを合わせることができる。
【0040】
ここで、撮影光学系の撮像画面50内に設定された複数の焦点検出エリアの配置例を図3に示す。図3に示すように、撮影光学系の撮像画面50内には複数の焦点検出エリア51が設定されており、本実施形態において、焦点検出モジュール161には、各焦点検出エリア51に対応して、一対のラインセンサ161dが複数備えられており、これにより、各焦点検出エリア51における像信号を取得できるようになっている。本実施形態では、図3に1〜31の数字で示すように、31点の焦点検出エリア51が設けられ、それぞれの位置が撮像素子110の撮像範囲の所定位置に対応している。なお、焦点検出エリア51の個数および配置は、図3に示す態様に限定されるものではない。
【0041】
図1に戻り、AF−CCD制御部162は、焦点検出モジュール161のラインセンサ161dにおけるゲインや蓄積時間を制御するもので、焦点検出モジュール161に備えられた複数対のラインセンサ161dにて検出された像信号を、撮像光学系の撮像画面50内に設定された各焦点検出エリア51に対応させて読み出し、デフォーカス演算部163へ出力する。
【0042】
デフォーカス演算部163は、AF−CCD制御部162から送られてきた各焦点検出エリア51に対応した像信号のずれ量をデフォーカス量dfに変換し、これをレンズ駆動量演算部164へ出力する。
【0043】
レンズ駆動量演算部164は、デフォーカス演算部163から送られてきたデフォーカス量dfに基づいて、当該デフォーカス量dfに応じたレンズ駆動量Δdを演算し、これをレンズ駆動制御部165へ出力する。
【0044】
レンズ駆動制御部165は、レンズ駆動量演算部164から送られてきたレンズ駆動量Δdに基づいて、レンズ駆動モータ230を駆動し、フォーカスレンズ212の位置を調整する。
【0045】
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上であって、レンズ211,212,213を含む撮影光学系の予定焦点面に設けられ、その前面にシャッター111が設けられている。この撮像素子110は、複数の光電変換素子が二次元に配置されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどのデバイスから構成することができる。撮像素子110で光電変換された画像信号は、カメラ制御部170で画像処理されたのち図示しないメモリに保存される。なお、撮影画像を格納するメモリは内蔵型メモリやカード型メモリなどで構成することができる。
【0046】
また、カメラボディ100にはカメラ制御部170が設けられている。カメラ制御部170はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、撮像素子110から画像情報を読み出すとともに、必要に応じて所定の情報処理を施して、図示しないメモリに出力する。この他にも、カメラ制御部170は、撮影画像情報の補正や、レンズ鏡筒200の焦点調節状態の検出、さらには、絞り調節状態の検出など、カメラ1全体の制御を司る。
【0047】
さらに、本実施形態において、カメラ制御部170は、測光センサ137からの出力に基づいて、AF照明光発光部303による焦点検出用の照明光の照射の制御や、ボディ内蔵発光部140による被写体認識用の照明光の照射の制御を行う。また、カメラ制御部170は、測光センサ137からの画像信号を受信し、受信した画像信号に基づき、撮像画面中の特定被写体を認識する被写体認識処理を行う。
【0048】
次に、図4を参照して、本実施形態に係るカメラ1の動作例を説明する。図4は、本実施形態に係るカメラ1の動作を示すフローチャートである。以下においては、オートフォーカスモードのうち、特定被写体を認識するための被写体認識モードが選択されている場合を例示して説明する。
【0049】
まず、ステップS1では、カメラ制御部170により、シャッターレリーズボタンの半押し(第1スイッチSW1のオン)がされたか否か判断される。第1スイッチSW1がオンであると判断された場合はステップS2へ進み、第1スイッチSW1がオンではないと判断された場合はステップS1で待機する。
【0050】
次に、ステップS2では、撮影画像中の特定の被写体を認識する被写体認識処理が行われる。以下において、図5を参照して、被写体認識処理について説明する。図5は、ステップS2の被写体認識処理を示すフローチャートである。
【0051】
まず、ステップS201では、カメラ制御部170により、測光センサ137から被写体認識用の画像信号が取得され、取得された画像信号に基づいて、特定被写体の検出が行われる。例えば、特定被写体として人物の顔を認識する場合、カメラ制御部170は、人物の顔のテンプレート画像を用いてテンプレートマッチングを行ない、撮影画像中から人物の顔を、特定被写体として検出する。
【0052】
ステップS202では、ステップS201において特定被写体が検出されたか否か判断される。特定被写体が検出されたと判断された場合は、図5に示す被写体認識処理を終了し、図4に示すステップS3に進む。一方、特定被写体が検出されていないと判断された場合は、ステップS203に進む。
【0053】
ステップS203では、カメラ制御部170により、測光センサ137から出力された画像信号に基づいて、被写界の輝度値が所定値以下であるか否か判断される。被写界の輝度値が所定値以下であると判断された場合は、被写界の輝度が特定被写体を検出するために十分ではないと判断され、被写体認識用の照明光を照射するために、ステップS204に進む。一方、被写界の輝度値が所定値よりも大きいと判断された場合は、撮影画像中に特定被写体が存在しないものと判断され、図5に示す被写体認識処理を終了し、図4に示すステップS3に進む。
【0054】
ステップS204では、被写界の輝度値が所定値以下であると判断されているため、カメラ制御部170により、被写体認識用の照明光を発光するための制御信号が、ボディ内蔵発光部140に送出される。これにより、ボディ内蔵発光部140が発光し、被写体認識用の照明光の照射が開始(被写体認識用の照射光の照射がオン)される。なお、ステップS204でボディ内蔵発光部140から照射される被写体認識用の照明光は、上述したように、全体にほぼ均一の強度を有する照明光である。
【0055】
ステップS205では、ボディ内蔵発光部140により被写体認識用の照明光が照射されている状態で、再度、カメラ制御部170により、特定被写体の検出が行われる。なお、ステップS205における特定被写体の検出は、ステップS201と同様の方法で行うことができる。
【0056】
このように、図5に示す被写体認識処理では、被写体の輝度が低いか否か判断され、被写体の輝度が低いと判断された場合には、被写体認識用の照明光が照射され、被写体認識用の照明光が照射された状態で、特定被写体の検出が行われる。これにより、被写界の輝度が低い場合でも、特定被写体を適切に認識することができる。なお、被写体の輝度が低く、ステップS204で被写体認識用の照明光の照射が開始された場合には、被写体認識用の照明光が照射された状態のまま、図4に示すステップS3に進むことになる。
【0057】
次に、図4に戻り、ステップS3ではカメラ制御部170により、被写体認識用の照明光が照射されているか否か判断される。被写体認識用の照明光が照射されている場合は、ステップS4に進み、第1焦点検出処理が行われる。一方、被写体認識用の照明光が照射されていない場合は、ステップS4の第1焦点検出処理を行わずに、ステップS6に進み、第2焦点検出処理が行われる。
【0058】
ステップS4では、第1焦点検出処理は、特定被写体の輝度が低い場合に、ボディ内蔵発光部140により被写体認識用の照明光を照射した状態で、撮像光学系の焦点状態の検出を行う処理である。以下において、図6を参照して、ステップS4における第1焦点検出処理について説明する。図6は、ステップS4の第1焦点検出処理を示すフローチャートである。
【0059】
図6に示すように、まず、ステップS401では、ボディ内蔵発光部140により被写体認識用の照明光が照明されている状態で、焦点検出モジュール161のラインセンサ161dによる電荷の蓄電が行われる。ラインセンサ161dで蓄電された信号情報は、AF−CCD制御部162により、図3に示す撮像画面50内に設定された各焦点検出エリア51に対応させて読み出され、カメラ制御部170およびデフォーカス演算部163へと出力される。
【0060】
ステップS402では、デフォーカス演算部163により、AF−CCD制御部162から各焦点検出エリア51の画像信号が取得され、各焦点検出エリア51について、位相差検出方式によるデフォーカス量dfの演算が行われる。
【0061】
そして、ステップS403では、デフォーカス演算部163により、撮像画面50中の特定被写体に対応する画面領域に設定された焦点検出エリア51の中から、焦点調節に用いるための焦点検出エリア51が決定される。例えば、特定被写体として人物の顔を認識している場合、撮像画面中の人物の顔に対応する領域に設定された複数の焦点検出エリア51のうち、コントラストの大きい人物の目の部分に対応する焦点検出エリア51が、焦点調節に用いるための焦点検出エリア51として決定される。なお、焦点調節に用いるための焦点検出エリア51を決定する方法としては、上述した例に限定されず、例えば、特定被写体が検出された焦点検出エリア51のデフォーカス量dfの分布や信頼性に基づいて決定する方法や、特定被写体が検出された焦点検出エリア51のうち、最も至近側に位置するエリアを選択する方法などが挙げられる。また、ステップS2の被写体認識処理において特定被写体を検出できなかった場合には、撮像光学系の撮像画面50中に設定された全ての焦点検出エリア51のうち、撮像画面50の中心近傍に設定された焦点検出エリア51を、焦点調節に用いるための焦点検出エリア51として決定してもよい。
【0062】
そして、ステップS404では、レンズ駆動量演算部164により、ステップS403で決定された焦点調節に用いるための焦点検出エリア51のデフォーカス量dfが取得され、取得されたデフォーカス量dfに基づいて、デフォーカス量dfに応じたレンズ駆動量Δdの演算が行われ、算出されたレンズ駆動量Δdが、レンズ駆動制御部165に出力される。そして、続くステップS405では、レンズ駆動制御部165により、ステップS404で算出されたレンズ駆動量Δdに基づいて、レンズ制御部250を介して、レンズ駆動モータ230が駆動され、フォーカスレンズ212が駆動される。
【0063】
次いで、ステップS406では、カメラ制御部170により、合焦状態が判定される。例えば、本実施形態では、焦点調節用の焦点検出エリア51のデフォーカス量dfが所定値以下となった場合に、合焦と判定される。なお、このステップS406における判定結果は、後述する図4に示すステップS5で用いられることとなる。
【0064】
ステップS407では、カメラ制御部170により、ボディ内蔵発光部140による被写体認識用の照明光の照射が終了(被写体認識用の照射光の照射がオフ)される。そして、図6に示す第1焦点検出処理を終了し、図4に示すステップS5に進む。
【0065】
図4に戻り、ステップS5では、カメラ制御部170により、上述したステップS406で得た判定結果に基づいて、合焦状態であるか否か判断される。合焦状態であると判断された場合には、ステップS6の第2焦点検出処理を行わずに、ステップS7に進み、一方、合焦状態ではないと判断された場合には、再度、撮像光学系の焦点状態を検出するため、ステップS6に進む。
【0066】
ステップS6では、第2焦点検出処理が行われる。第2焦点検出処理は、特定被写体の輝度が低い場合に、AF照明光発光部303により焦点検出用の照明光を照射した状態で、撮像光学系の焦点状態の検出を行う処理である。以下において、図7を参照して、ステップS6における第2焦点検出処理について説明する。図7は、ステップS6の第2焦点検出処理を示すフローチャートである。
【0067】
まず、ステップS601では、ボディ内蔵発光部140により被写体認識用の照明光が照射されていない状態であり、かつ、AF照明光発光部303により焦点検出用の照明光が照射されていない状態で、カメラ制御部170により、測光センサ137からの出力に基づいて、被写体の輝度値が所定値以下であるか否か判断される。被写体の輝度値が所定値以下と判断された場合は、被写体の輝度が撮像光学系の焦点状態を検出するために十分ではないと判断され、ステップS602に進み、カメラ制御部170からAF照明光駆動部304に対し、焦点検出用の照明光を照射するよう制御信号が送出される。これにより、AF照明光発光部303が発光され、所定のコントラストパターンを有する焦点検出用の照明光の照射が開始(焦点検出用の照射光の照射がオン)される。そして、ステップS603では、所定のコントラストパターンを有する焦点検出用の照明光が照射されている状態で、焦点検出モジュール161のラインセンサ161dによる電荷の蓄電が行われ、続くステップS604〜S607では、図6に示すステップS402〜S405と同様に、焦点調節が行われる。一方、ステップS601で被写体の輝度値が所定値よりも大きいと判断された場合は、ステップS602で焦点検出用の照明光の照射を開始せずに、ステップS603に進み、被写体認識用の照明光が照射されていない状態であり、かつ、焦点検出用の照明光が照射されていない状態で、焦点検出モジュール161のラインセンサ161dによる電荷の蓄電が行われ、続くステップS604〜S607において、図6に示すステップS402〜S405と同様に、焦点調節が行われる。
【0068】
ステップS604〜S607において焦点調節が行われた後は、ステップS608に進み、カメラ制御部170により、合焦状態が判定され、続くステップS609では、ステップS608で得た判定結果に基づいて、合焦状態であるか否か判断される。合焦状態と判断された場合には、ステップS610に進み、焦点検出用の照明光の照射が終了(焦点検出用の照射光の照射がオフ)された後、図7に示す第2焦点検出処理を終了し、図4に示すステップS7に進む。一方、合焦状態ではないと判断された場合には、合焦状態になるまで、ステップS603〜ステップS609の処理が繰り返し行われる。
【0069】
図4に戻り、ステップS7では、カメラ制御部170により、シャッターレリーズボタンの全押し(第2スイッチSW2のオン)がされたか否か判断される。第2スイッチSW2がオンであると判断された場合はステップS8へ進み、撮像素子110により、画像の撮像が行われる。これにより、特定被写体に焦点の合った画像が撮像され、撮像された画像が、カメラ制御部170に送信されて所定の処理が施された後、画像データとして、図示しないメモリに記憶される。一方、シャッターレリーズボタンが全押し(第2スイッチSW2のオン)されていない場合(ステップS7=NO)は、シャッターレリーズボタンが半押し(第1スイッチSW1のオン)されている限り(ステップS9=NO)、シャッターレリーズボタンが全押し(第2スイッチSW2のオン)されるまで待機し、待機中に、シャッターレリーズボタンが全押し(第2スイッチSW2のオン)された場合(ステップS7=YES)は、画像を撮影し(ステップS8)、シャッターレリーズボタンの半押しが解除(第1スイッチSW1のオフ)された場合(ステップS9=YES)は、本実施形態の処理を終了する。
【0070】
以上のように、本実施形態では、被写体認識処理を行う際に、所定のコントラストパターンを有する焦点検出用の照明光の照射を禁止して、全体に均一な強度の被写体認識用の照明光を照射することで、特定被写体を良好に認識することができ、その結果、特定被写体に対する焦点状態の検出を適切に行うことができる。特に、本実施形態では、被写体の輝度が低い場合に、被写体認識用の照明光を照射して被写体認識処理を行うとともに、第1焦点検出処理において、被写体認識用の照明光を照射した状態で、特定被写体に対する焦点状態の検出を行うことにより、処理速度を向上し、処理負荷を軽減することができる。また、本実施形態によれば、被写体の輝度が低いため、第1焦点検出処理において、被写体認識用の照明光を照射した状態で、特定被写体に対する焦点状態を検出できない場合であっても、第2焦点検出処理において、所定のコントラストパターンを有する焦点検出用の照明光を照射して、特定被写体に対する焦点状態の検出を行うことにより、特定被写体に対する焦点状態を良好に検出することができる。
【0071】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0072】
例えば、本実施形態では、ステップS2の被写体認識処理を行った後に、ステップS3〜S6の焦点検出処理を行うことで、特定被写体に対する焦点状態の検出を行う構成となっているが、これに限定されるものではなく、例えば、ステップS2の被写体認識処理とステップS3〜S6の焦点検出処理とを交互に繰り返して、特定被写体に対する焦点状態の検出を行う構成としてもよい。例えば、合焦と判定されたが特定被写体に合焦していない場合や、合焦と判定されていない場合には、特定被写体に合焦するまで、ステップS2の被写体認識処理と、ステップS3〜S6の焦点検出処理とを交互に繰り返すことで、特定被写体を適切に認識することができ、これにより、特定被写体に対する焦点状態を適切に検出することができる。また、特定被写体の認識と特定被写体に対する焦点状態の検出とを適切に行うために、特定被写体を認識するまで、ステップS2の被写体認識処理とステップS4の第1焦点検出処理とを交互に繰り返し、特定被写体の認識後に、被写体認識用の照明光を照射している状態で特定被写体に対する焦点状態を検出することができない場合に、ステップS6の第2焦点検出処理を行う構成としてもよい。
【0073】
また、本実施形態では、ステップS2で被写体認識処理を行った後に、ステップS3〜S6で焦点検出処理を行っているが、ステップS2の被写体認識処理と、ステップS3〜S6の焦点検出処理とを並行して行ってもよい。この場合において、被写体の輝度が低い場合には、ボディ内蔵発光部140による被写体認識用の照明光の照射を行い、被写体認識用の照明光が照射されている状態で、被写体認識処理と焦点検出処理とを並行して行う構成としてもよい。このように、ステップS2の被写体認識処理と、ステップS3〜S6の焦点検出処理とを並行して行うことで、特定被写体に対して焦点の合った撮影画像をより迅速に得ることができる。さらに、被写体認識処理と焦点検出処理とを並行して行う場合において、被写体の輝度が低く、被写体認識用の照明光を照射している状態においても、被写体に焦点を合わせることができない場合(ステップS5=NO)には、図5に示す被写体認識処理における特定被写体の検出が行われるまで(ステップS201,S205)は、AF照明光発光部303による所定のコントラストパターンを有する焦点検出用の照明光の照射を開始せずに、焦点検出処理を待機する構成とすることが好適である。このように、特定被写体を検出する際に、所定のコントラストパターンを有する焦点検出用の照明光の照射を禁止することで、特定被写体の検出を行っている際に、特定被写体に所定のコントラストパターンが投影されることを防止し、特定被写体の認識を適切に行うことができる。
【0074】
さらに、本実施形態では、被写体認識処理における被写体の輝度判定(ステップS203)、および、焦点検出処理における被写体の輝度判定(ステップS601)を測光センサ137からの出力に基づいて行っているが、これら輝度判定に用いられる信号は特に限定されず、例えば、撮像素子110で光束を受光して得られた信号に基づいて、焦点検出処理および被写体認識処理における輝度判定を行ってもよい。
【0075】
加えて、本実施形態では、被写体認識用の照明光を、ボディ側発光部140により照射しているが、被写体認識用の照明光を照射する部材をカメラボディ100以外の装置に設ける構成としてもよい。また、被写体認識用の照明光は、均一な強度の光に限定されず、コントラストパターンが無い光であればよい。さらに、本実施形態では、焦点検出用の照明光を、AF照明光発光部303により照射しているが、焦点検出用の照明光を照射する部材は、所定のコントラストパターンを有する照明光を照射可能な部材であれば特に限定されず、また、焦点検出用の照明光を照射する部材をストロボ装置300以外の装置に設ける構成としてもよい。
【0076】
なお、上述した実施形態では、撮影画像中から検出する特定被写体として、人物の顔を例に挙げて説明したが、検出対象となる撮影画像中の特定被写体は人の顔に限定されず、例えば、他の動物や各種の移動体などであってもよい。
【0077】
また、本実施形態のカメラ1は特に限定されず、例えば、一眼レフデジタルカメラ、レンズ一体型のデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話用のカメラなどのその他の光学機器に本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0078】
1…カメラ
100…カメラボディ
110…撮像素子
140…ボディ内蔵発光部
161…焦点検出モジュール
162…AF−CCD制御部
163…デフォーカス演算部
164…レンズ駆動量演算部
165…レンズ駆動制御部
170…カメラ制御部
200…レンズ鏡筒
212…フォーカスレンズ
230…レンズ駆動モータ
250…レンズ制御部
300…ストロボ装置
303…AF照明光発光部
304…AF照明光駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学系による対象の像を撮像して撮像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像信号に基づいて、前記対象を判別する判別手段と、
前記判別手段によって判別された前記対象に対する前記光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
前記対象の輝度が所定値以下である状態で、前記焦点検出手段により前記光学系の焦点状態を検出する際に、所定のコントラストパターンを有する第1の光を照明する第1照明手段と、
前記判別手段により前記対象を判別する際に、前記第1照明手段による照明を禁止して、コントラストパターンが無い第2の光を照明する第2照明手段と、
を備える撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置において、
前記第2照明手段により、前記第2の光を照明して、前記判別手段による前記対象の判別を行った場合には、前記第2の光を照明した状態で、前記焦点検出手段による前記焦点状態の検出を行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
請求項2に記載の撮像装置において、
前記第2照明手段により前記第2の光を照明しながら、前記判別手段による前記対象の判別と、前記焦点検出手段による前記焦点状態の検出とを同時に行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の撮像装置において、
前記第2照明手段により前記第2の光を照明して、前記焦点検出手段による前記焦点状態の検出を行った結果に応じて、前記第1照明手段により前記第1の光を照明した状態で、前記焦点検出手段による前記焦点状態の検出を行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記第2照明手段により前記第2の光を照明せずに、前記判別手段による前記対象の判別を行った場合には、前記焦点検出手段による前記焦点状態の検出を、前記第1照明手段により前記第1の光を照明して行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
請求項5に記載の撮像装置において、
前記第1照明手段により前記第1の光を照明している際には、前記判別手段による前記対象の判別を行わないことを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記判別手段による前記対象の判別と、前記焦点検出手段による前記焦点状態の検出とを交互に繰り返し行うことを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−130009(P2011−130009A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284204(P2009−284204)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】