説明

撮影装置及び集合写真画像の形成方法

【課題】 被撮影者全員が満足する写真を撮影することができる撮影装置及び集合写真画像の形成方法を提供する。
【解決手段】 カメラのシャッタボタンが押下されると、カメラの制御部はシャッタを連続して切り、集合した複数の被撮影者を連写撮影する。撮影画像はタッチパネル58に表示される。各被撮影者81〜87は、矢印ボタン66を指80で触れることにより操作し、タッチパネル58に表示された画像を切り替えて好みの撮影画像を決定する。そして、自分が写っている場所を指80で触れる。画像処理部では、指80で触れた部分の部分画像をエッジ強調処理等を行うことにおり抽出する。このようにして各被撮影者が選択した部分画像を画像処理部で合成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影装置及び集合写真画像の形成方法に係り、特に、集合した複数の被撮影者を撮影する撮影装置及び集合写真画像の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記念写真やスクール写真等の集合写真のように被写体が複数集合した場合の撮影を写真スタジオ等で行う場合、被撮影者全員がある程度満足する写真を撮影するために複数回撮影を行い、その中で最適と思われる写真を選択していた。
【0003】しかしながら、被撮影者のうち数人が満足する写真を選択することは可能であっても、被撮影者全員が満足する写真を選択するのは困難であり、何度も撮影し直さなければならない、という問題があった。
【0004】この問題を解決するため、カメラの向きとほぼ直交する方向へ移動する姿見を設けることにより、ひな壇上の被撮影者が、撮影の直前まで自分の容姿や服装の乱れをチェックすることができる写真撮影スタジオが提案されている(特許第2505388号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術では、直前に自分の容姿や服装の乱れをチェックすることはできても、例えば撮影の瞬間に表情が崩れてしまった場合等には結局撮影し直さなければならず、被撮影者全員が満足する写真を撮影するのは非常に困難であるという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、被撮影者全員が満足する写真を撮影することができる撮影装置及び集合写真画像の形成方法を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、集合した複数の被撮影者の連続撮影を指示する指示手段と、前記指示手段からの指示により撮影された複数の撮影画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示される複数の撮影画像から部分画像を選択するための入力手段と、選択された前記部分画像を抽出する抽出手段と、抽出された部分画像を基準となる合成画像の指定された部分に合成する合成手段と、を有することを特徴としている。
【0008】指示手段は、集合した複数の被撮影者の撮影、例えば結婚式での集合写真や団体旅行での記念写真の連続撮影を指示する。表示手段は、指示手段からの指示により撮影された複数の撮影画像、すなわち、集合した複数の被撮影者の画像を表示する。画像の表示は、複数の撮影画像を一度に表示してもよいし、切り替えて1画面ずつ表示するようにしてもよい。
【0009】デジタルカメラの場合の撮影は、例えば所定のタイミングでシャッタを切り、シャッタが開いた時間だけレンズを透過した光がCCD等の撮像装置に電荷として蓄積されることにより行われる。この蓄積された電荷が被写体像を示す画像信号になる。
【0010】入力手段は、表示手段に表示される複数の撮影画像から部分画像を選択するためのものであり、この入力手段により、例えば各被撮影者が表示手段に表示される複数の撮影画像を見て最も好みの撮影画像を選択し、該選択した撮影画像から自分が写っている部分の部分画像(例えば顔)を選択することができる。
【0011】抽出手段は、撮影画像から選択された部分の部分画像、例えば顔部分の画像を抽出する。例えば、選択された部分の周辺の画像に対してエッジ検出処理を行うことにより、被撮影者の顔部分の輪郭線を検出し、この輪郭線で囲まれた部分を部分画像として抽出する。なお、胴体部分まで含めた部分画像を抽出してもよい。また、胴体部分まで含めた部分画像を抽出した後、顔部分の部分画像を抽出してもよい。
【0012】合成手段は、抽出された部分画像を基準となる合成画像の指定された部分、例えば、入力手段により選択された部分画像の位置に合成する。このとき、各部分画像のエッジを若干ぼかすようにして合成してもよい。これにより、より自然な合成画像を得ることができる。また、赤目が発生している場合には、合成する際に必要に応じて赤目軽減補正を行うようにしてもよい。
【0013】このように、各被撮影者が最適な画像を選択することができると共に、選択された画像を合成することができるため、被撮影者全員が満足する集合写真画像を得ることができる。また、撮影を連続撮影としているため、それぞれの撮影画像における被写体のぶれが少なくなり、より自然な合成画像を得ることができる。
【0014】請求項2記載の発明は、被撮影者毎に設けられ、かつ集合した複数の被撮影者の撮影を遠隔指示する複数の遠隔指示手段と、複数の前記遠隔指示手段による遠隔指示により撮影された複数の撮影画像から部分画像を選択するための入力手段と、選択された前記部分画像を抽出する抽出手段と、抽出された複数の部分画像を、基準となる合成画像の対応する部分に合成する合成手段と、を有することを特徴としている。
【0015】遠隔指示手段は、集合した複数の被撮影者の撮影を遠隔指示する。また、この遠隔指示手段は、被撮影者毎に複数設けられている。
【0016】入力手段は、複数の遠隔指示手段による遠隔指示により撮影された複数の撮影画像から部分画像を選択するためのものである。この場合、例えば撮影画像をLCD等の表示手段に表示させ、各被撮影者が前記表示手段に表示される複数の撮影画像を見て最も好みの撮影画像を入力手段により選択させ、該選択した撮影画像から自分が写っている部分の部分画像を選択させるようにすることができる。
【0017】また、部分画像の選択を自動的に行うようにしてもよい。例えば、遠隔指示が遠隔指示手段によって各々異なるようにすると共に、被撮影者の位置に応じて使用する遠隔指示手段を予め定めておくことで、遠隔指示に対応する被撮影者の位置を検出することができる。そして、検出した位置から部分画像(例えば、顔)の位置を推定する。
【0018】抽出手段は、撮影画像から選択された部分の部分画像を抽出する。例えば、選択された部分の周辺の画像に対してエッジ検出処理を行うことにより、被撮影者の輪郭線を検出し、この輪郭線で囲まれた部分の画像を抽出する。
【0019】合成手段は、抽出された部分画像を基準となる合成画像の対応する部分に合成する。このとき、各部分画像のエッジを若干ぼかすようにして合成してもよい。これにより、より自然な合成画像を得ることができる。
【0020】このように、各被撮影者がそれぞれ最適なタイミングで遠隔指示手段により撮影の指示をすることができ、該撮影した各撮影画像から各被撮影者の部分画像を抽出して合成するため、被撮影者全員が満足する写真を得ることができる。また、部分画像を自動的に抽出し、自動的に合成写真を得るようにすれば、撮影からプリントするまでの時間を短縮することができる。
【0021】請求項3記載の発明は、集合した複数の被撮影者の全体を撮影する第1の撮影手段と、前記複数の被撮影者の顔部分を各々撮影する複数の第2の撮影手段と、前記顔部分の部分画像を、前記全体の画像の対応する部分に合成する合成手段と、を有することを特徴としている。
【0022】第1の撮影手段は、集合した複数の被撮影者の全体を撮影する。第2の撮影手段は、複数の被撮影者の顔部分を各々撮影する。また、第2の撮影手段は、複数設けられ、例えば被撮影者の数分設けられる。
【0023】合成手段は、顔部分の部分画像を全体の画像の対応する部分に合成する。このとき、顔部分の部分画像のエッジを若干ぼかして合成するようにしてもよい。また、第2の撮影手段は顔部分だけ撮影するため、解像度が高い顔部分の部分画像を得ることができる。従って、赤目軽減補正等の補正処理を精度よく行うことができる。また、全体の画像を予め定めた画像とすれば、被撮影者全員が集まることができない場合でも各々の顔部分の撮影を別々に行い、これらを後で合成することにより集合写真画像を形成することができる。
【0024】請求項4記載の発明は、集合した複数の被撮影者を連続撮影し、連続撮影された撮影画像を表示し、表示される複数の撮影画像から部分画像を選択し、選択された前記部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、基準となる合成画像の指定された部分に合成することにより集合写真画像を形成することを特徴としている。
【0025】まず、集合した複数の被撮影者、例えば結婚式での集合写真や団体旅行での記念写真の連続撮影を行う。そして、連続撮影した撮影画像を例えばLCD等の表示手段に表示する。撮影画像の表示は、複数の撮影画像を一度に表示してもよいし、切り替えて表示するようにしてもよい。
【0026】撮影は、前述したように例えば所定のタイミングでシャッタを切り、シャッタが開いた時間だけレンズを透過した光がCCD等の撮像装置に電荷として蓄積されることにより行われる。この蓄積された電荷が被写体像を示す画像信号になる。
【0027】そして、表示される複数の撮影画像から部分画像を選択する。例えば各被撮影者が表示される複数の撮影画像を見て最も好みの撮影画像を選択し、該選択した撮影画像から自分が写っている部分の部分画像を選択する。
【0028】次に、撮影画像から選択された部分の部分画像を抽出する。例えば、選択された部分の周辺の画像に対してエッジ検出処理を行うことにより、被撮影者の輪郭線を検出し、この輪郭線で囲まれた部分の画像を抽出する。
【0029】次に、抽出された部分画像を基準となる合成画像の指定された部分に合成する。このとき、各部分画像のエッジを若干ぼかすようにして合成してもよい。これにより、より自然な合成画像を得ることができる。また、合成する際に必要に応じて赤目軽減補正を行うようにしてもよい。
【0030】このように、各被撮影者が最適な画像を選択することができると共に、選択された画像を合成することができるため、被撮影者全員が満足する集合写真画像を形成することができる。また、撮影を連続撮影としているため、それぞれの撮影画像における被写体のぶれが少なくなり、より自然な合成画像を得ることができる。
【0031】請求項5記載の発明は、集合した複数の被撮影者を、該被撮影者各々の指示に応じて撮影し、被撮影者の指示に応じて撮影された撮影画像から部分画像を選択し、選択された前記部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、基準となる合成画像の対応する部分に合成することにより集合写真画像を形成することを特徴としている。
【0032】まず、集合した複数の被撮影者を、該被撮影者の指示に応じて撮影する。すなわち、被撮影者がそれぞれ最適なタイミングで撮影を行う。そして、撮影された複数の撮影画像から部分画像を選択する。この場合、例えば撮影画像をLCD等の表示手段に表示させ、各被撮影者が前記表示手段に表示される複数の撮影画像を見て最も好みの撮影画像を入力手段により選択させ、該選択した撮影画像から自分が写っている部分の部分画像を選択させるようにすることができる。
【0033】次に、撮影画像から選択された部分の部分画像を、エッジ検出処理等を行うことにより抽出する。
【0034】そして、抽出された部分画像を基準となる合成画像の指定された部分に合成する。このとき、各部分画像のエッジを若干ぼかすようにして合成してもよい。これにより、より自然な合成画像を得ることができる。また、合成する際に必要に応じて赤目軽減補正を行うようにしてもよい。
【0035】このように、各被撮影者がそれぞれ最適なタイミングで遠隔指示手段により撮影の指示をすることができ、該撮影した各撮影画像から各被撮影者の部分画像を抽出して合成するため、被撮影者全員が満足する写真を得ることができる。また、自動的に合成写真を得ることができるため、撮影からプリントするまでの時間を短縮することができる。
【0036】請求項6記載の発明は、集合した複数の被撮影者の全体と複数の前記被撮影者の顔部分とを各々撮影し、前記顔部分の画像を、前記全体の画像の対応する部分に合成することにより集合写真画像を形成することを特徴としている。
【0037】まず、集合した複数の被撮影者の全体と複数の被撮影者の顔部分とを各々撮影する。そして、顔部分の画像を、全体の画像の対応する部分に合成する。このとき、顔部分の部分画像のエッジを若干ぼかして合成するようにしてもよい。また、被撮影者の顔の部分だけ撮影するため、解像度が高い顔部分の部分画像を得ることができる。従って、赤目軽減補正等の補正処理を精度よく行うことができる。また、全体の画像を予め定めた画像とすれば、被撮影者全員が集まることができない場合でも各々の顔部分の撮影を別々に行い、これらを後で合成することにより集合写真画像を得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。
【0039】図2(A)には、本発明が適用された撮影装置としてのデジタルカメラ10の正面図が、図2(B)にはデジタルカメラ10の背面図が示されている。また、図2(C)には、デジタルカメラ10を遠隔操作するためのリモコン70の外観が示されている。図2(A)に示すように、デジタルカメラ10は、シャッタボタン12、レンズ14、ストロボ16、メモリーカード18に撮影した画像を記録するためのメモリーカードドライブ20、リモコン70からの操作信号(本実施の形態では赤外線信号とする)を受信するための受光部22を備えている。また、図2(B)に示すように、デジタルカメラ10の背面には撮影した画像の表示及び各種操作を行うためのタッチパネル58が設けられている。
【0040】一方、リモコン70はデジタルカメラ10を遠隔操作で撮影するためのレリーズボタン72、レリーズボタン72を押下したときに操作信号を赤外線信号で送信する投光部76を備えている。
【0041】図1には、デジタルカメラ10のブロック図が示されている。図1に示すように、デジタルカメラ10は制御部24を備えている。制御部24には、駆動回路26が接続されている。駆動回路26には、レンズ14、ストロボ16、シャッタ32、絞り34、及び撮像デバイス36が接続されている。撮像デバイス36は、例えばCCD等の撮像素子を含んで構成される。
【0042】制御部24では、測距部38により測定された被写体との距離に基づいてオートフォーカス(AF)制御値を定めて駆動回路26へ出力する。駆動回路26では、AF制御値に基づいてレンズ14を駆動させ、自動的に焦点調整を行う。
【0043】また、制御部24では、測光部40により測定された測光値に基づいて露光制御値、例えば絞り値(絞りの開口量)やシャッタスピード、ストロボ16により発光させるか否か等を定めて駆動回路26へ出力する。そして、シャッタボタン12が押下されると、駆動回路26では、露光制御値に基づいてシャッタ32や絞り34、ストロボ16、撮像デバイス36を駆動させ、レンズ14を透過した被写体像を撮影する。
【0044】撮像デバイス36のCCDには、露光制御値に応じて入射する光の光量に対応した電荷が蓄積される。蓄積された電荷、すなわち画像信号は、アナログ信号処理部46へ出力される。
【0045】アナログ信号処理部46では、入力された画像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処理)を施し、A/D変換部48へ出力する。A/D変換部48では、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタル信号処理部50へ出力する。デジタル信号処理部50では、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理)を施し、画像データとしてメモリ54へ出力する。また、メモリ54に出力された画像データの画像はタッチパネル58に表示することができる。タッチパネル58には、画像の他にも、矢印ボタン66、決定ボタン67、終了ボタン68が表示される。
【0046】なお、デジタルカメラ10は、操作ボタン64で所定の操作を行うことにより、集合写真モードに設定することができる。この場合、シャッタボタン12を1回押下するだけで比較的短い所定時間間隔で連続撮影することができる連写モードになる。
【0047】連写モードで撮影した画像は、例えばタッチパネル58に表示された矢印ボタン66を操作することにより順次切り替えて表示することができる。タッチパネル58は、指80等で触れた場所の座標値を制御部24へ出力するようになっている。制御部24では、この座標値に基づいて処理を行う。例えば、タッチパネル58に表示された矢印ボタン66を指80で触れると、触れた部分の座標値が制御部24へ出力される。制御部24では、この座標値が予め定めた矢印ボタン66が表示されている領域の座標であるか否かを判断し、矢印ボタン66が押下されたと判断した場合には、表示されている画像を別の画像に切り替える。
【0048】また、制御部24には、画像処理部60が接続されている。画像処理部60は、例えば図3に示すように被撮影者81〜87の集合写真を撮影した場合において、指80で触れた部分の被撮影者84の画像を抽出することができる。具体的には、例えば指80で抽出したい部分の画像に触れると、タッチパネル58から出力された座標値が画像処理部60に出力され、画像処理部60では、この座標値付近の画像に対してエッジ検出を行うことにより被撮影者の輪郭を検出し、被撮影者のみの画像を抽出する。そして、抽出した部分の画像、すなわち被撮影者のみの画像を強調してタッチパネル58に表示させる。
【0049】そして、被撮影者が決定ボタン67を押下すると、抽出された部分画像が確定し、メモリ54に一旦記憶される。そして、被撮影者が連写した複数の撮影画像から各被撮影者81〜87が最も好みの部分画像を選択(指80で触れる)して決定ボタン67を押下し、最後に終了ボタン68が押下されると、画像処理部60では、メモリ54に記憶された各々の部分画像の合成を行う。これにより、各被撮影者の好みの部分画像が合成され、被撮影者全員が満足する写真が得られる。
【0050】また、デジタルカメラ10では、操作ボタン64により所定の操作を行うことにより撮影した画像をメモリカード18へ記憶させることができる。この場合、メモリ54に記憶された画像データは圧縮伸張部56へ出力され、該圧縮伸張部56において所定の画像圧縮処理(例えばJPEG処理)が行われる。圧縮された画像データはメモリカードドライブ20に出力され、メモリカード18に書き込まれる。
【0051】なお、デジタルカメラ10では、メモリカード18に記憶された圧縮画像データを読み出すこともできる。この場合、メモリカード18から読み出された圧縮画像データは圧縮伸張部56へ出力され、該圧縮伸張部56において伸張処理が施される。これにより、圧縮画像から元の画像に戻される。伸張処理された画像は、タッチパネル58に表示することができる。
【0052】また、制御部24には、受光部22が接続されている。受光部22は、リモコン70から送信された操作信号を受信する。制御部24では、この操作信号を受信した場合には、デジタルカメラ10のシャッタボタン12が押下された時と同じ動作を行い、被写体の撮影を行う。
【0053】次に、本実施の形態の作用として、制御部24において実行される制御ルーチンについて図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、図示しない写真スタジオにおいて集合写真を撮影する場合を例に説明する。
【0054】まず、図示しない写真スタジオにセットされたデジタルカメラ10の制御部24では、ステップ100でシャッタボタン12が押下されたか否かを判断する。そして、シャッタボタン12が押下されていない場合にはステップ100で否定され、ステップ102で操作信号を受信したか否か、すなわち、リモコン70のレリーズボタン72が押下されたか否かを判断する。
【0055】シャッタボタン12が押下された場合、及び操作信号を受信した場合、すなわちレリーズボタン72が押下された場合は、ステップ104で集合写真モードか否か、すなわち連写モードか否かを判断する。連写モードでない場合はステップ104で否定され、ステップ106で通常の撮影処理を行う。
【0056】すなわち、測距部38により測定された被写体との距離に基づいて定めたAF制御及び測光部40により測定された測光値に基づいて定めた露光制御値を駆動回路26へ出力する。駆動回路26では、AF制御値及び露光制御値に基づいてシャッタ32や絞り34、ストロボ16、撮像デバイス36を駆動させ、レンズ14を透過した被写体像を撮影する。
【0057】そして、撮像デバイス36のCCDに蓄積された電荷、すなわち画像信号がアナログ信号処理部46へ出力される。出力された画像信号は、アナログ信号処理部46で所定のアナログ信号処理が施され、A/D変換部48でアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、デジタル信号処理部50で所定のデジタル信号処理が施され、画像データとしてメモリ54へ出力される。
【0058】一方、連写モードの場合にはステップ104で肯定され、ステップ108で連写撮影を行う。すなわち、短い時間間隔でシャッタ32を切り、複数回(例えば5回)連続して撮影処理を行う。これにより、図5に示すように複数の撮影画像90A〜90Eが得られ、メモリ54に記憶される。
【0059】そして、ステップ110において連写撮影した撮影画像のうち最初に撮影した画像90Aをメモリ54から読み込んでタッチパネル58に表示させる。そして、ステップ112で部分画像が選択されたか否か、すなわち、図3に示すように被撮影者がタッチパネル58に表示された画像の一部(例えば、顔)を指80で触れたか否かを判断する。
【0060】部分画像が選択された場合、すなわち指80でタッチパネル58を触れていた場合はステップ112で肯定され、ステップ114で指80で触れた部分の部分画像(例えば、顔)を抽出する。具体的には、制御部24が指80で触れた場所の座標値を画像処理部60へ出力する。画像処理部60では、この座標値周辺の画像に対してエッジ検出処理を行い、指80で触れた部分に写っている被撮影者の輪郭線を検出し、この輪郭線で囲まれた部分の画像を部分画像として抽出する。そして、制御部24は抽出した部分画像をタッチパネル58に強調して表示させる。
【0061】一方、部分画像が選択されていない場合、すなわち指80でタッチパネル58を触れていない場合はステップ112で否定され、ステップ116で矢印ボタン66が押下されたか否かを判断する。矢印ボタン66が押下された場合には、ステップ116で肯定され、ステップ118でタッチパネル58に表示されている撮影画像90Aを次に撮影された撮影画像90Bに切り替える。
【0062】矢印ボタン66が押下されていない場合には、ステップ116で否定され、ステップ120で決定ボタン67が押下されたか否かを判断する。矢印ボタン67が押下されたと判断した場合には、ステップ120で肯定され、ステップ122でステップ114で抽出した部分画像及び指80で触れた部分の座標値をメモリ54に記憶する。
【0063】矢印ボタン67が押下されていない場合には、ステップ120で否定され、ステップ124で終了ボタン68が押下されたか否かを判断する。終了ボタン68が押下されていない場合にはステップ124で否定され、ステップ112へ戻って上記と同様の処理を行う。
【0064】終了ボタン68が押下された場合には、ステップ124で肯定され、ステップ126でメモリ54に記憶された部分画像の画像合成を画像処理部60に指示する。これにより、画像処理部60は、メモリ54から順次部分画像及び指80で触れた部分の座標値を読み出し、該部分画像を基準となる合成画像の指定された部分、すなわち、メモリ54から読み出した座標値に対応する部分に合成する。これにより、元々写っていた位置に自分の部分画像が合成される。なお、基準となる合成画像は、各撮影画像のうちの何れか1つを選べばよい。
【0065】そして、合成された画像は、ステップ128でメモリ54に記憶される。そして、合成した画像を例えばメモリカードドライブ20によりメモリカード18に記憶させ、このメモリカード18に記憶された画像を図示しないプリント装置によりプリントする。
【0066】このようにして、被撮影者81〜87の各自がタッチパネル58に表示される撮影画像90A〜90Eを適宜切り替ながら確認し、最も好みの画像を選択する。例えば、図10(A)に示すような口が少し開いた撮影画像は選択せず、図10(B)に示すように口が閉まった撮影画像を選択する。このようにして各自が最も好みの撮影画像を選択し、選択された画像から部分画像を抽出して合成することにより、図5に示すような合成画像92が得られる。図5の場合では、被撮影者81は撮影画像90Bを、被撮影者82は撮影画像90Cを、被撮影者83は撮影画像90Bを、被撮影者84は撮影画像90Eを、被撮影者85は撮影画像90Aを、被撮影者86は撮影画像90Bの画像を、被撮影者87は撮影画像90Bをそれぞれ選択している。なお、合成する際に、部分画像のエッジ又は基準となる合成画像の前記部分画像が合成される部分のエッジを若干ぼかし気味にして合成するようにしてもよく、双方をぼかし気味にして合成するようにしてもよい。また、部分画像が基準となる合成画像に透け込むように合成したり、とけ込むように合成するようにしてもよい。このようにすることで、より自然な合成画像を得ることができる。また、合成する際に赤目軽減等の画像処理を施してもよい。さらに、顔部分を抽出して合成する際には、図11に示すように、顔の表情部分のみを抽出して合成するようにしてもよい。
【0067】このように、被撮影者が複数の撮影画像から最も好みの撮影画像を選択することができるため、被撮影者全員が満足する写真画像を得ることができる。また、撮影画像90A〜90Eは連写撮影した画像のため、それぞれの撮影画像における被撮影者のぶれが少ない。従って、合成した画像に違和感が発生するのを防ぐことができる。
【0068】なお、顔全体の部分画像でなく、顔の中心部又は一部の部分画像を抽出して基準となる合成画像に合成してもよい。また、胴体まで含めた部分画像を抽出し、この部分画像を基準となる合成画像に合成してもよい。また、デジタルカメラ10に設けたタッチパネル58に撮影画像を表示するのではなく、別に設けたモニタに撮影画像を表示し、マウスやキーボード等による操作で部分画像を選択して合成するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]以下、図面を参照して第2の実施の形態を詳細に説明する。
【0069】第2の実施の形態では、被撮影者全員(本実施の形態では一例として7人とする)がリモコン70A〜70Gを持ち、各自がそれぞれレリーズボタン72を押下することにより各自撮影する。なお、第1の実施の形態におけるデジタルカメラ10及びリモコン70と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0070】第2の実施の形態では、被撮影者が立つ位置は予め定められており、この立つ位置に応じて使用するリモコン70A〜70Gも決められている。例えば、図5に示すように被撮影者81〜87が並んだ場合、被撮影者81はリモコン70Aを、被撮影者82はリモコン70Bを、被撮影者83はリモコン70Cを、被撮影者84はリモコン70Dを、被撮影者85はリモコン70Eを、被撮影者86はリモコン70Fを、被撮影者87はリモコン70Gをそれぞれ使用する。
【0071】そして、各リモコン70が送信する操作信号のコード、すなわちリモコンコードは各々異なっている。そして、デジタルカメラ10のメモリ54には、このリモコンコードと被撮影者の位置、例えば顔の部分や胴体の一部分の位置を示す位置データとが対応つけられたテーブルデータが記憶されている。なお、位置データは、例えば座標値として表される。従って、デジタルカメラ10では、テーブルデータを参照することによりどの位置から操作信号が送信されたかを把握することができる。
【0072】次に、第2の実施の形態の作用を説明する。
【0073】図6には、制御部24において実行される制御ルーチンのフローチャートが示されている。
【0074】まず、図示しない写真スタジオにセットされたデジタルカメラ10の制御部24では、ステップ200で操作信号を受信したか否か、すなわち、被撮影者81〜87の何れかがリモコン70のレリーズボタン72を押下したか否かを判断する。そして、操作信号を受信した場合は、ステップ200で肯定され、ステップ204で撮影処理が行われる。
【0075】すなわち、測距部38により測定された被写体との距離に基づいて定めたAF制御及び測光部40により測定された測光値に基づいて定めた露光制御値を駆動回路26へ出力する。駆動回路26では、AF制御値及び露光制御値に基づいてシャッタ32や絞り34、ストロボ16、撮像デバイス36を駆動させ、レンズ14を透過した被写体像を撮影する。
【0076】そして、撮像デバイス36のCCDに蓄積された電荷、すなわち画像信号がアナログ信号処理部46へ出力される。出力された画像信号は、アナログ信号処理部46で所定のアナログ信号処理が施され、A/D変換部48でアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、デジタル信号処理部50で所定のデジタル信号処理が施され、画像データとしてメモリ54へ出力される。
【0077】次のステップ206では、集合写真モードか否かを判断する。集合写真モードでない場合はステップ206で否定され、ステップ200へ戻る。一方、集合写真モードの場合にはステップ206で肯定され、ステップ208で受信した操作信号に対応する被撮影者の画像を撮影した画像から抽出する。
【0078】具体的には、受信した操作信号のリモコンコードに対応する被撮影者の位置データ、例えば座標値をメモリ54に記憶されたテーブルデータから読み出し、この座標値を画像処理部60へ出力する。画像処理部60では、この座標値周辺の画像に対してエッジ検出処理を行い、レリーズボタン72を押下した被撮影者の輪郭線(例えば顔の輪郭線)を検出し、この輪郭線で囲まれた部分の画像を抽出する。そして、画像処理部60は、抽出した画像を制御部24へ出力する。
【0079】制御部24では、ステップ210において、画像処理部60から出力された部分画像をメモリ54へ記憶させる。そして、ステップ212で撮影が終了したか否かを判断する。
【0080】この判断は、具体的には以下のようにして行う。例えば被撮影者の数、すなわちレリーズボタン72が押下される回数をデジタルカメラ10のメモリ54に予め記憶させておいて、操作信号を受信する毎にカウントアップし、カウント値が被撮影者の数と一致した場合にすべての撮影が終了したと判断する。これにより、自動的に撮影が終了したことを判断することができる。また、操作ボタン64により所定の操作が成された場合、又は終了を示すリモコンコードを予め定めておき、受信した操作信号のリモコンコードが前記終了を示すリモコンコードだった場合を撮影終了として判断するようにしてもよい。
【0081】撮影終了と判断されなかった場合には、ステップ212で否定され、ステップ200へ戻って次の撮影が行われるまで待機する。撮影終了と判断された場合にはステップ212で肯定され、ステップ214でメモリ54に記憶された部分画像の画像合成を画像処理部60に指示する。これにより、画像処理部60は、メモリ54から順次部分画像及びリモコンコードに対応する座標値を読み出し、該部分画像を基準となる合成画像の対応する部分、すなわち、該部分画像を基準となる合成画像の指定された部分、すなわち、メモリ54から読み出した座標値に対応する部分に合成する。これにより、元々写っていた位置に自分の部分画像が合成される。なお、基準となる合成画像は、各撮影画像のうちの何れか1つを選べばよい。
【0082】そして、合成された画像は、ステップ216でメモリ54に記憶される。そして、合成した画像を例えばメモリカードドライブ20によりメモリカード18に記憶させ、このメモリカード18に記憶された画像を図示しないプリント装置によりプリントする。
【0083】このようにして、被撮影者81〜87の各自が順次最適なタイミング、例えば身だしなみを整え、最もよい表情で撮影できるタイミングでレリーズボタン72を押下して撮影する。そして、撮影した画像から各被撮影者の部分画像を抽出して合成することにより、図5に示すような合成画像92が得られる。
【0084】このように、被撮影者がそれぞれ最適なタイミングで撮影し、該撮影した各撮影画像から各被撮影者の部分画像を抽出して合成するため、被撮影者全員が満足する写真画像を得ることができる。また、自動的に合成写真を得ることができるため、撮影からプリントするまでの時間を短縮することができる。なお、撮影した画像をタッチパネルやモニタに表示し、被撮影者に部分画像を選択させるようにしてもよい。
[第3の実施の形態]以下、図面を参照して第3の実施の形態を詳細に説明する。
【0085】第3の実施の形態では、図7に示すように、被撮影者81〜87の全員を撮影するデジタルカメラ10A、各被撮影者の顔の部分を撮影するデジタルカメラ10B〜10Hが設置されている。なお、デジタルカメラ10A〜10Hについて、第1の実施の形態におけるデジタルカメラ10と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0086】ここで、例えば、デジタルカメラ10Bは被撮影者81の顔部分を、デジタルカメラ10Cは被撮影者84の顔部分を、デジタルカメラ10Dは被撮影者82の顔部分を、デジタルカメラ10Eは被撮影者85の顔部分を、デジタルカメラ10Fは被撮影者86の顔部分を、デジタルカメラ10Gは被撮影者83の顔部分を、デジタルカメラ10Hは被撮影者87の顔部分をそれぞれ撮影する。
【0087】撮影した画像は、図8に示す写真画像形成装置300で合成される。写真画像形成装置300は、制御部302を備えている。制御部302には、画像合成部304、メモリ306、ディスプレイ308、キーボードやマウス等で構成された操作部310、メモリカードドライブ312が接続されている。
【0088】次に、第3の実施の形態の作用として、制御部302で実行される制御ルーチンについて図9を参照して説明する。
【0089】まず、被撮影者81〜87全員をデジタルカメラ10Aで撮影する。撮影した全体画像は、メモリカード18Aに記憶される。次にデジタルカメラ10B〜10Hにより被撮影者81〜87の顔部分を撮影する。撮影した部分画像はメモリカード18B〜18Hにそれぞれ記憶される。
【0090】そして、撮影者がメモリカード18Aを写真画像形成装置300のメモリカードドライブ312にセットすると、写真画像形成装置300の制御部302では、図9に示すステップ400でメモリカード18Aから全体画像を取り込みメモリ306に記憶する。次にメモリカード18Bがセットされると、メモリカード18Bから被撮影者81の顔部分の部分画像を取り込んでメモリ306に記憶する。以下同様にして全ての被撮影者の顔部分の部分画像を取りこむ。
【0091】次に、制御部302は、ステップ402でメモリ306に記憶された全体画像に被撮影者81〜87の顔部分の部分画像を合成する。この合成は、例えば自動的に行うことができる。具体的には、例えば予め被撮影者81〜87の立つ位置にマークをつけるなどして顔部分が必ず同じ位置にくるようにしておくと共に、顔部分が写る位置の位置データ、例えば座標値を予めメモリ306に記憶しておく。そして、部分画像を全体画像の前記座標値に対応する部分に順次合成していく。これにより自動的に合成することができる。
【0092】また、全体画像と合成したい顔部分の画像とをディスプレイ308に表示し、表示された画像を見ながら操作部310による操作で顔部分の画像を全体画像の合成したい位置に合成できるようにしてもよい。
【0093】そして、ステップ404で合成した画像をディスプレイ308に表示し、ステップ406で合成画像を画像処理部304に出力する。画像処理部304では、所定の画像処理、例えば赤目軽減処理等を行い合成画像を修正する。このとき、顔部分の解像度が高いため、精度よく補正することができる。また、操作部310を操作することにより、合成した顔部分の画像の位置を修正できるようにしてもよい。そして、ステップ408で合成した画像をメモリ306又はメモリカードドライブ312によりメモリカード18に記録する。
【0094】このように、顔部分のみを高解像度で撮影することができるため、顔部分の画像の補正、例えば赤目軽減補正等の処理を精度よく行うことができる。また、各被撮影者を個々に撮影することができるため、全体の画像を固定にしておけば、例えば全員同じ時間に集合できないような場合でも、被撮影者全員が満足する写真画像を得ることができる。例えば、図12(A)、(B)に示すような集合時間に遅れてきて後から撮影したり、別の時に撮影したりした時の上半身や顔のアップの撮影画像から図11に示すような顔の表情部分を抽出して合成することにより被撮影者全員が満足する写真画像を得ることができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は請求項4記載の発明によれば、集合した複数の被写体を撮影する場合においても、複数回撮影した撮影画像から各被写体にとって最適な画像を各々選択して合成することができるため、全体として最適な写真を得ることができる、という効果を有する。
【0096】請求項2又は請求項5記載の発明によれば、集合した複数の被写体を撮影する場合においても、各被写体がそれぞれ最適なタイミングで遠隔指示手段により撮影の指示をすることができるため、被撮影者全員が満足する写真を得ることができる、という効果を有する。
【0097】請求項3又は請求項6記載の発明によれば、集合した複数の被撮影者の全体と複数の被撮影者の顔部分とを各々撮影し、顔部分の部分画像を全体の画像の対応する部分に合成するので、赤目軽減補正等の補正処理を精度よく行うことができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係るカメラのブロック図である。
【図2】 (A)はカメラの外観図、(B)はカメラの背面図、(C)はリモコンの外観図である。
【図3】 タッチパネルによる操作を説明するための図である。
【図4】 第1の実施の形態における制御部で実行される制御ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図5】 画像合成を説明するための図である。
【図6】 第2の実施の形態における制御部で実行される制御ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図7】 第3の実施の形態における集合写真の撮影を説明するための図である。
【図8】 第3の実施の形態における写真画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】 第3の実施の形態における制御部で実行される制御ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図10】 撮影画像の一部を示す図である。
【図11】 顔の表情部分のみを抽出した部分画像を示す図である。
【図12】 撮影画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12 シャッタボタン(指示手段)
14 レンズ
16 ストロボ
18 メモリカード
20 メモリカードドライブ
22 受光部
24 制御部
26 駆動回路
32 シャッタ
34 絞り
36 撮像デバイス
58 タッチパネル(表示手段、選択手段)
60 画像処理部(合成手段)
70 リモコン(遠隔指示手段)
72 レリーズボタン
76 投光部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 集合した複数の被撮影者の連続撮影を指示する指示手段と、前記指示手段からの指示により撮影された複数の撮影画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示される複数の撮影画像から部分画像を選択するための入力手段と、選択された前記部分画像を抽出する抽出手段と、抽出された部分画像を基準となる合成画像の指定された部分に合成する合成手段と、を有する撮影装置。
【請求項2】 被撮影者毎に設けられ、かつ集合した複数の被撮影者の撮影を遠隔指示する複数の遠隔指示手段と、複数の前記遠隔指示手段による遠隔指示により撮影された複数の撮影画像から部分画像を選択するための入力手段と、選択された前記部分画像を抽出する抽出手段と、抽出された複数の部分画像を、基準となる合成画像の対応する部分に合成する合成手段と、を有する撮影装置。
【請求項3】 集合した複数の被撮影者の全体を撮影する第1の撮影手段と、前記複数の被撮影者の顔部分を撮影する複数の第2の撮影手段と、前記顔部分の部分画像を、前記全体の画像の対応する部分に合成する合成手段と、を有する撮影装置。
【請求項4】 集合した複数の被撮影者を連続撮影し、連続撮影された撮影画像を表示し、表示される複数の撮影画像から部分画像を選択し、選択された前記部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、基準となる合成画像の指定された部分に合成することにより集合写真画像を形成する集合写真画像の形成方法。
【請求項5】 集合した複数の被撮影者を、該被撮影者各々の指示に応じて撮影し、被撮影者の指示に応じて撮影された撮影画像から部分画像を選択し、選択された前記部分画像を抽出し、抽出された部分画像を、基準となる合成画像の対応する部分に合成することにより集合写真画像を形成する集合写真画像の形成方法。
【請求項6】 集合した複数の被撮影者の全体と複数の前記被撮影者の顔部分とを各々撮影し、前記顔部分の部分画像を、前記全体の画像の対応する部分に合成することにより集合写真画像を形成する集合写真画像の形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図11】
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【図4】
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【図8】
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【図7】
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【図10】
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【図12】
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【公開番号】特開2001−45355(P2001−45355A)
【公開日】平成13年2月16日(2001.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−218615
【出願日】平成11年8月2日(1999.8.2)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】