擁壁等の天端上に乗り入れ抑制する為のフェンス取り付け用、または、フェンス一体型金物

【課題】擁壁上の足架かりをなくすことによって、擁壁等の天端上を載ったり、歩いたり、フェンスを超えて、隣地に侵入したりする行為を抑制するフェンスの提供。
【解決手段】断面的に折れ曲がった形状の金物により、強度を確保しながら、フェンスの柱等の位置を擁壁天端の縁側に移動させる。突出部での、つまずき予防の為、視覚に認識しやすい注意喚起バーを設ける。そして、多種のフェンスにおいて、変動する柱の太さ、形状に対応する為の取替え可能なジョイントさや管構造にする。

【発明の詳細な説明】
〔発明の詳細な説明〕
【技術分野】
【０００１】
本発明は、フェンス等を装着でき、又は、フェンス一体型の金物により変化する擁壁等の幅にも対応でき、フェンス等の設置箇所の調整が可能となり又、擁壁上の足架かりをなくすことによって、擁壁等の天端上を載ったり、歩いたり、フェンスを超えて、隣地に侵入したりする行為を抑制する等の装置です。
【背景技術】
【０００２】
従来、フェンス等を設置する場合、擁壁天端中央部に柱を定着させていたので、フェンスと擁壁間に足掛りができ、擁壁への乗り入れを抑制するものでは、なかった。
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
１フェンス等の柱は、強度上、擁壁等天端の中央部に設置する為、柱から擁壁幅分、足架かりができてしまっていた。（図７参照）
２上記１のことにより、擁壁への乗り入れ、擁壁からの落下、フェンス等を超えて隣地への侵入等の諸問題が生じていた。（図７参照）
３上記１，２を解決する為に、既存フェンス外部に後付けで控え柱を装着したり、ネット等を張って、問題点解決を図ったが有効では、なかった。
４従来のフェンスに上記３のような後加工して余分な付加をかけることは、構造的懸念があった。
５地面からの突出部が歩行者の視覚に認識できにくい箇所に位置する場合、つまずいたりして事故の原因になっていた。
６多種の変動する柱の太さ、形状の数にあわせて本体ごと製作していては、コストがかかりすぎるという問題があった。
本発明は、以上の様な欠点をなくす為になされたものである。
〔課題を解決する為の手段〕
【０００４】
１取り付け金物により、躯体強度を確保しながら、フェンス等の柱位置を擁壁天端の縁側に移動させる。（図２、５、８参照）
２突出部での、つまずき予防の為、視覚に認識しやすい注意喚起バー等を設ける。
３多種のフェンスにおいて、変動する柱の太さ、形状に対応する為の取替え可能なジョイントさや管構造にする。
本発明は、以上の構成よりなる、フェンス取り付け用、または、フェンス一体型金物である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００５】
本発明は、主要構造部素材を強度、耐久性に配慮して、金属製とし、変動する躯体あるいは、擁壁の天端幅に柔軟に対応する為、折れ曲がった断面形状のものにする。又、変動する躯体あるいは、擁壁の天端幅に柔軟に対応する為、本体部平面寸法（長さ）（符号６参照）の違うパーツを数種類、製作する。
装着方法を下記に記す。
・符号１を符号３とジョイントする。
・符号２部を設置場所や躯体、擁壁等に定着させ、平面的角度調整（符号７）を行って、設置場所や躯体、擁壁等に足掛かりクリアランスができないようにする。
・符号４を符号１にジョイントする。
〔符号の説明〕
１は、変動する寸法、形状のフェンスの柱をジョイントする為の取替え式さや管。）。
２は、３を設置場所や躯体、擁壁等に定着させる為の部位。
３は、本装置の本体。
４は、フェンスの柱。
５は、注意喚起バー。
６は、３の平面寸法（長さ）。
７は、本装置を装着する際の平面角度。
【発明の開示】
【発明の効果】
【０００６】
このようにすれば、擁壁幅が変化しても、強度上問題なく、フェンス等の柱位置を移動、調整する事が可能となる。又、擁壁上の足掛りクリアランスをなくすことが出来、それによって、擁壁への乗り入れ、そこからの落下、隣地への侵入を抑制する効果を得られる。（図１〜６、８参照）
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の装置装着時平面図である（躯体幅１０００ｍｍの場合）。
【図２】本発明の装置装着時平面図である（躯体幅７５０ｍｍの場合）。
【図３】本発明の装置装着時平面図である（躯体幅７５０ｍｍの場合）。
【図４】本発明の装置装着時断面図である（躯体幅１０００ｍｍの場合）。
【図５】本発明の装置装着時断面図である（躯体幅７５０ｍｍの場合）。
【図６】本発明の装置装着時断面図である（躯体幅５００ｍｍの場合）。
【図７】本発明を考案するに至った現状の問題点の参考図である。
【図８】本発明による効果図である。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
擁壁等天端幅が変化する設置環境に対応可能な、フェンス取り付け用金物または、フェンス一体型金物。
【請求項２】
上記〔請求項１〕の金物を装着した際、地面からの突出部で歩行者がつまずいたりしない為の注意喚起バー。
【請求項３】
多種のフェンスにおいて、変動する柱の太さ、形状に対応する為の取替え可能なジョイントさや管構造。
【請求項４】
変動する躯体あるいは、擁壁の天端幅に柔軟に対応する為の折れ曲がった断面形状（躯体の構造を保護しフェンス等が転倒しない為の形状）の金物（図４，５，６参照）。

【図１】