説明

改善されたペルヒドロラーゼ活性を有するスブチリシン変異体

本発明は、11、15、21、38、50、54、58、77、83、89、93、96、107、117、120、134、135、136、140、147、150、154、155、160、161、171、179、180、181、194、205、208、213、216、217、238、239、251、253、257および/または261位におけるアミノ酸交換によってプロテアーゼ カールスバーグ(Carlsberg)から導かれた新規なペルヒドロラーゼに関する。また、本発明は、該新規なペルヒドロラーゼの製造方法、該新規なペルヒドロラーゼを含有する物品、特に、身体ケア、毛髪ケア、シャンプー、毛髪染色、毛髪漂白、口腔ケア、歯ケア、義歯ケア、化粧用、治療用、(織物)洗浄用、浄化用、濯ぎ用、手洗い用、洗濯用および食器洗浄用物品、ならびに、該新規なペルヒドロラーゼの対応する使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号22に記載したアミノ酸配列に対応するが、11、15、21、38、50、54、58、77、83、89、93、96、107、117、120、134、135、136、140、147、150、154、155、160、161、171、179、180、181、194、205、208、213、216、217、238、239、251、253、257、261の中から選択される配列位置に1つまたはそれ以上のアミノ酸交換を保持するアミノ酸配列を有するペルヒドロラーゼ。
【請求項2】
配列番号22に記載したアミノ酸配列に対応するが、11、58、77、89、96、117、120、134、135、136、140、147、150、161、208、216、217、238の中から選択される配列位置に1つまたはそれ以上のアミノ酸交換を保持するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のペルヒドロラーゼ。
【請求項3】
配列番号22に記載したアミノ酸配列に対応するが、58、89、96、117、216、217の中から選択される配列位置に1つまたはそれ以上のアミノ酸交換を保持するアミノ酸配列を有する、請求項1または2に記載のペルヒドロラーゼ。
【請求項4】
1つまたはそれ以上のアミノ酸交換 T58AまたはT58Q、L89S、N96D、G117D、L216WおよびN217Dを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のペルヒドロラーゼ。
【請求項5】
配列番号2(L89S/L216W/N217D)、配列番号4(L216W/N217D)、配列番号6(T58A/L89S/L216W/N217D)、配列番号8(T58A/G117D/L216W/N217D)、配列番号10(T58A/L89S/L216W)、配列番号12(T58A/L89S/N96D/L216W)、配列番号14(T58A/L216W)、配列番号16(T58Q/L89S/L216W)および配列番号18(L89S/L216W)に記載したアミノ酸配列のいずれかを有する、請求項1〜4のいずれかに記載のペルヒドロラーゼ。
【請求項6】
アミノ酸配列が、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16または18に記載したアミノ酸配列のいずれかに、順に増大して好ましくはそれぞれ少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、非常に特に好ましくは100%対合しているペルヒドロラーゼ。
【請求項7】
配列番号1、3、5、7、9、11、13、15または17に記載したヌクレオチド配列のいずれかに、それぞれ順に増大して好ましくは少なくとも60%、70%、80%、90%、95%、非常に特に好ましくは100%同一である部分を含有するヌクレオチド配列を有する、ペルヒドロラーゼをコードしている核酸。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれかに記載のペルヒドロラーゼから1つまたはそれ以上の保存性アミノ酸交換によって得られるペルヒドロラーゼ。
【請求項9】
請求項1〜6のいずれかに記載のペルヒドロラーゼの誘導体化、断片化、欠失突然変異または挿入突然変異によって得られるペルヒドロラーゼ。
【請求項10】
配列番号19〜21のいずれかに記載の配列を有するオリゴヌクレオチド。
【請求項11】
PCRプライマーとしての、特に、新規なペルヒドロラーゼを同定および/または単離するための、請求項10に記載のオリゴヌクレオチドの使用。
【請求項12】
別のタンパク質との融合または結合のための、特に新規な酵素の開発のための、請求項1〜6、8または9のいずれかに記載のペルヒドロラーゼの使用。
【請求項13】
別の核酸との融合のための、特に新規な酵素の開発のための、請求項7〜10のいずれかに記載の核酸の使用。
【請求項14】
請求項7〜10に記載した核酸ドメインのいずれかを含有するベクター、特にクローニングベクターまたは発現ベクター。
【請求項15】
好ましくは請求項14に記載の発現ベクターを用いて、請求項1〜6、8または9に記載したタンパク質または誘導体のいずれかを発現するか、または発現するように刺激しうる宿主細胞。
【請求項16】
細菌、特に、生成したタンパク質または誘導体を周囲培地中に分泌する細菌である請求項15に記載の宿主細胞。
【請求項17】
Bacillus属、好ましくは、Bacillus licheniformis種、Bacillus amyloliquefaciens種、Bacillus subtilis種またはBacillus alcalophilus種に属する請求項16に記載の宿主細胞。
【請求項18】
真核細胞、好ましくはSaccharomyces属の細胞、特に生成したタンパク質を翻訳後修飾する細胞である請求項15に記載の宿主細胞。
【請求項19】
その場で過カルボン酸を生成する製剤としての、請求項1〜6、8または9のいずれかに記載のペルヒドロラーゼの使用。
【請求項20】
漂白または殺菌のための、特に、殺菌剤あるいはフィルター媒体、織物、毛皮、紙、皮膚または皮革の漂白または殺菌処理のための製剤における請求項19に記載の使用。
【請求項21】
洗剤または浄化剤、特に、織物洗剤、浄化剤、濯ぎ剤、手洗浄洗剤、手食器洗浄洗剤または機械食器洗浄洗剤における、特に、織物洗剤における染料移行抑制のための請求項19に記載の使用。
【請求項22】
化粧品調製物、特に、身体ケア製品、シャンプー、毛髪ケア製品、毛髪染色剤もしくは漂白剤、口腔ケア、歯ケアもしくは義歯ケア製品における請求項19に記載の使用。
【請求項23】
請求項1〜6、8または9のいずれかに記載のペルヒドロラーゼを含有する製剤、特に、身体ケア製品、シャンプー、毛髪ケア製品、毛髪染色剤もしくは漂白剤、口腔ケア、歯ケアもしくは義歯ケア製品、化粧品調製物、織物洗剤、浄化剤、濯ぎ剤、手洗浄洗剤、手食器洗浄洗剤、機械食器洗浄洗剤、殺菌剤、ならびに、フィルター媒体、織物、毛皮、紙、皮膚または皮革の漂白または殺菌処理のための製剤。
【請求項24】
製剤の使用条件下で過カルボン酸を生成しうる漂白系、ならびに所望により、合成界面活性剤、有機および/または無機ビルダー、および漂白剤または洗剤の他の通常の構成成分を含有する洗剤または漂白剤であって、該漂白系が、請求項1〜6、8または9のいずれかに記載のペルヒドロラーゼ、過酸化水素供給源および該ペルヒドロラーゼのための基質からなる洗剤または漂白剤。
【請求項25】
基質が、酪酸、カプロン酸またはオクタン酸のメチル、エチルまたはグリセロールエステル、好ましくは酪酸メチル、カプロン酸メチル、オクタン酸メチルおよびトリオクタニン、特に好ましくは酪酸メチルから選択される請求項24に記載の製剤。
【請求項26】
過酸化水素供給源が、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムまたはモノ過硫酸カリウム三重塩、過炭酸塩/過硫酸カリウム(1:3の比;pH5.5)、過炭酸塩/過硫酸カリウム(1:1の比;pH7.5)、過炭酸塩/過硫酸カリウム(3:1の比;>pH9)の塩混合物、特に好ましくはH22から選択される請求項24または25に記載の製剤。
【請求項27】
0.05〜5ppm AO/μg、好ましくは0.2〜1.2ppm AO/μgの過加水分解活性を示す請求項24〜26のいずれかに記載の製剤。
【請求項28】
タブレット、ペレットまたは流動性粉末(300〜1200g/L、特に500〜900g/Lの嵩密度を有する)の形態にある請求項24〜27のいずれかに記載の製剤。
【請求項29】
ペーストまたは液体製剤の形態にある請求項24〜27のいずれかに記載の製剤。
【請求項30】
非水性形態にある請求項29に記載の製剤。
【請求項31】
ペルヒドロラーゼおよび/またはこの酵素のための基質および/または過酸化水素供給源が、室温でまたは水の不存在下で該酵素および/またはその基質に対して不透過性である物質中に封入され、該物質が、製剤の使用条件下で該酵素および/またはその基質に対して透過性になる請求項23〜30のいずれかに記載の製剤。
【請求項32】
漂白系に加えて、
・5〜70重量%、特に10〜50重量%の界面活性剤、
・10〜65重量%、特に12〜60重量%の水溶性、水分散性の無機ビルダー物質、
・1〜10重量%、特に2〜8重量%の水溶性の有機ビルダー物質、
・15重量%以下の固体の無機および/または有機酸または酸性塩、
・5重量%以下の重金属錯化剤、
・5重量%以下の灰色化抑制剤、
・5重量%以下の染料移行抑制剤、
・5重量%以下の発泡抑制剤、および
・所望により他の成分、
を含有する請求項24〜31のいずれかに記載の製剤。
【請求項33】
請求項1〜6、8または9のいずれかに記載のペルヒドロラーゼを含有するシャンプーおよび/または毛髪ケア製品。
【請求項34】
請求項1〜6、8または9のいずれかに記載のペルヒドロラーゼ、過酸化水素供給源および該ペルヒドロラーゼのための基質を含有する、ケラチン繊維、特に毛髪を染色するための酸化染料または毛髪着色剤。
【請求項35】
請求項1〜6、8または9のいずれかに記載のペルヒドロラーゼ、過酸化水素供給源および該ペルヒドロラーゼのための基質を含有する、義歯ケアのための製剤、特に義歯浄化剤。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−510383(P2006−510383A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−562734(P2004−562734)
【出願日】平成15年12月12日(2003.12.12)
【国際出願番号】PCT/EP2003/014127
【国際公開番号】WO2004/058961
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(391008825)ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン (309)
【氏名又は名称原語表記】HENKEL KOMMANDITGESELLSCHAFT AUF AKTIEN
【住所又は居所原語表記】40191 Dusseldorf,Henkelstrasse 67,Germany
【Fターム(参考)】