説明

放射線療法および化学療法に対して癌細胞を感受性にするためのNBS1−ATMのターゲティング

米国で新規に癌診断を受けた推定130万人の患者のうちの2/3が、最終的にその治療レジメンの一部としていくつかの放射線療法形態を受けている。放射線療法は、多数の癌、特に、転移していない局在性癌の最も重要且つ強力な治療の1つと考えられている。放射線療法によって治療される腫瘍のうち、ほんのわずかの腫瘍(リンパ腫およびセミノーマが含まれる)しか反応性が高くない。多数の他の固形腫瘍(黒色腫、膠芽細胞腫、および前立腺癌など)は、典型的には、照射に非常に高い耐性を示し、高線量の照射後でさえも進行する傾向がある。本発明は、新規の放射線増感剤、その作製方法、および使用に関する。照射および化学療法に対して癌細胞を感受性にする工程における使用のための組成物および方法を本明細書中に提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
NBS1のカルボキシ末端アミノ酸配列またはその保存的変異体を含む単離されたペプチドであって、ここでポリペプチドが全長NBS1を含まない、単離されたペプチド。
【請求項2】
前記ポリペプチドが、配列番号1と少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記ポリペプチドが、NBS1のカルボキシ末端へのATMの結合を阻害する、請求項1または請求項2に記載のポリペプチド。
【請求項4】
前記ポリペプチドが、NBS1のカルボキシ末端の4〜30個の連続するアミノ酸を含む、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記ポリペプチドが、NBS1(配列番号1)のアミノ酸734〜744を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記ポリペプチドが、NBS1のアミノ酸734〜754内に保存的アミノ酸置換を含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記ポリペプチドが、配列番号3と少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記ポリペプチドが、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、および配列番号10からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項9】
細胞内在化配列をさらに含む、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記細胞内在化が、ポリアルギニン、アンテナペディア、TAT、HIV−Tat、ペネトラチン(Penetratin)、Antp−3A(Antp変異体)、ブフォリンII(Buforin II)、トランスポータン(Transportan)、MAP(両親媒性モデルペプチド)、K−FGF、Ku70、プリオン、pVEC、Pep−1、SynBl、Pep−7、HN−1、BGSC(Bis−グアニジニウム−スペルミジン−コレステロール)、およびBGTC(Bis−グアニジニウム−Tren−コレステロール)からなる群から選択されるタンパク質のアミノ酸配列を含む、請求項9に記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記ポリペプチドが、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、および配列番号42からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項12】
腫瘍特異的ターゲティング配列をさらに含む、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記腫瘍特異的ターゲティング配列が、RGDモチーフ、NGRモチーフ、またはGSLモチーフを含む、請求項12に記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記ポリペプチドが、配列番号11または配列番号12に記載のアミノ酸配列を含む、請求項13に記載のポリペプチド。
【請求項15】
請求項1のポリペプチドをコードする単離核酸。
【請求項16】
コードされたポリペプチドが、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、および配列番号10からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項15に記載の単離核酸。
【請求項17】
配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、および配列番号50の核酸を含む、請求項16に記載の単離核酸。
【請求項18】
前記核酸が発現調節配列に作動可能に連結する、請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載の単離核酸。
【請求項19】
発現調節配列に作動可能に連結された、請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載の核酸を含むベクター。
【請求項20】
前記ベクターがウイルスベクターである、請求項19に記載のベクター。
【請求項21】
前記ベクターがアデノウイルスベクターである、請求項20に記載のベクター。
【請求項22】
請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載の核酸を含む細胞。
【請求項23】
請求項19に記載のベクターを含む細胞。
【請求項24】
請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載の核酸を含む生物。
【請求項25】
請求項19に記載のベクターを含む生物。
【請求項26】
薬学的に許容可能なキャリア中に請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載のポリペプチドを含む組成物。
【請求項27】
薬学的に許容可能なキャリア中に請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載の核酸を含む組成物。
【請求項28】
薬学的に許容可能なキャリア中に請求項19〜請求項21のいずれか1項に記載のベクターを含む組成物。
【請求項29】
放射線療法に対する組織の感受性を増加させる方法であって、
a)NBS1のATMとの相互作用を阻害する組成物を組織に投与する工程、および
b)前記組織に照射する工程
を含む、方法。
【請求項30】
前記組織が良性腫瘍を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記組織が癌を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
被験体において癌を治療する方法であって、
a)NBS1のATMとの相互作用を阻害する組成物を癌に投与する工程、および
b)前記癌に照射する工程
を含む、方法。
【請求項33】
放射線感受性薬を同定する方法であって、
a)NBS1およびATMポリペプチドを含むサンプルを候補薬剤と接触させる工程、および
b)NBS1とATMポリペプチドとの間の相互作用を検出する工程を含み、
コントロールと比較した場合、前記NBS1とATMポリペプチドとの間の相互作用の減少が、前記候補薬剤が放射線感受性であることを示す、方法。
【請求項34】
前記NBS1とATMポリペプチドとの間の相互作用を、蛍光偏光を使用して検出する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記NBS1またはATMポリペプチドがフルオロフォアを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載のポリペプチドをポジティブコントロールとして使用する、請求項33〜請求項35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
被験体の癌を治療する方法であって、
a)NBS1のATMとの相互作用を阻害する組成物を癌に投与する工程、および
b)前記癌に抗新生物薬を投与する工程
を含む、方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【公表番号】特表2010−508022(P2010−508022A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534698(P2009−534698)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/022886
【国際公開番号】WO2008/054726
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(506319259)サザン リサーチ インスティチュート (5)
【Fターム(参考)】