説明

放熱フィンの構造、それを使用した放熱器及びそれらの製造方法

【課題】放熱フィンとヒートパイプとを緊密に結合する。
【解決手段】本発明の放熱フィンは、本体11を有する。本体11は、互いに表裏関係にある第1の側面112及び第2の側面113と、本体11上に設けられ、第1の側面112及び第2の側面113を貫通する少なくとも1つの貫通孔114と、を有する。第1の側面112又は第2の側面113には、貫通孔114の外縁から本体11から離れる方向に突出する延伸体115が設けられる。ヒートパイプ12は、貫通孔114内に挿設される。延伸体115は、複数の凸部1151及び凹部1152が形成されることにより、ヒートパイプ12の外側表面121に緊密に固定される。これにより、ヒートパイプ12と放熱フィンとを緊密に結合することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱フィンの構造、それを使用した放熱器及びそれらの製造方法に関し、特に、放熱フィンとヒートパイプとが結合された構造及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子産業は、発展し続けているが、冷却又は熱の除去に関する問題が大きな障害となっている。電子装置は、更なる高機能が要求され、統合度が高まり、多くの機能が応用されるに伴い、放熱に対する要求も極めて高くなっている。従って、熱の移動効率に関する研究は、電子工業における主要な課題となっている。
【0003】
一般に、放熱フィン(Heat Sink)は、部材又はシステムの熱を大気中に放出するのに使用される。放熱フィンの熱抵抗が低いということは、その放熱フィンの放熱効率が高いことを示す。一般に、熱抵抗は、放熱フィン内部における拡がり抵抗と、放熱フィン表面と大気との間の接触熱抵抗と、から構成される。応用上、放熱フィンは、銅、アルミニウムなどの熱伝導性の高い材料から製造されることにより、拡がり抵抗が低減される。しかし、接触熱抵抗によって放熱フィンの機能が限定されるため、新たな時代における電子素子からの放熱要求を満たすことができなかった。
【0004】
現在、市場は、高効率の放熱メカニズムに注目しており、熱伝導効果の高いヒートパイプ(Heat pipe)と放熱フィンとを組み合わせた構造が次々と開発され、現段階における放熱問題を有効に解決している。
【0005】
従来のヒートパイプと放熱器との結合方式は、数種類存在する。その1は、ヒートパイプを放熱フィン上の貫通孔に緊密に接続する方式である。しかし、この結合方式では、ヒートパイプを貫通孔に貫通させるとき、ヒートパイプの表面に引っかき傷が発生したり、放熱フィンが変形したりしやすく、ひどい場合は、貫通孔が破損してしまう。従って、この結合方式で製造される製品は、良品率が低い。
【0006】
その2は、ヒートパイプを放熱フィン上の貫通孔に緩く挿設した後、ヒートパイプと放熱フィンとの隙間に熱伝導接着剤又ははんだペーストを充填する方式である。この方式を採用する場合、放熱フィン上に貫通孔に連通する溝部を開設し、溝部内に熱伝導接着剤又ははんだペーストを充填させる必要がある。即ち、ヒートパイプを貫通孔内に貫通させた後、ヒートパイプと放熱フィンの貫通孔との間に、加熱して液状になった熱伝導接着剤又ははんだペーストを充填する。その後、冷却して熱伝導接着剤又ははんだペーストを固化させる。しかし、この結合方式は、製造工程が多い上、余った熱伝導接着剤又ははんだペーストが放熱フィン上にこぼれることにより、美観性が低下する上、熱抵抗が増大してしまう。また、製造に掛かる時間も長いため、製造効率が低い。
【0007】
上記のようなヒートパイプと放熱フィンとを結合する先行技術として、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているものがある。特許文献1には、その[0026]及び図6において、放熱フィンに挿入孔を設け、孔縁に複数の切り込みを形成し、ヒートパイプを挿入孔に圧入する冷却モジュールが開示されている。また、特許文献2には、その[0023]及び図1において、放熱基板の両面に多数の放熱フィンを取り付けて放熱体とし、放熱基板の厚み方向の中心部にヒートパイプ用の取付穴を設け、ヒートパイプを圧入する冷却装置が開示されている。
しかし、これらの2つの先行技術は、ヒートパイプを挿入孔や取付穴に圧入するので、上記その1と同様な問題を発生しやすい。
【0008】
そこで、本発明の発明者は、上述の従来技術における各欠点に鑑み、研究及び改良を重ね、ついに、本発明の「放熱フィンの構造、それを使用した放熱器及びそれらの製造方法」を案出した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−280505号公報
【特許文献2】特開2008−147319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の第1の目的は、放熱フィンの本体上の延伸体に複数の凹部及び凸部を形成することにより、ヒートパイプの外側表面との間に干渉部分を形成し、延伸体をヒートパイプの外側表面に緊密に固定することにより、本体とヒートパイプとを緊密に結合することにある。
【0011】
本発明の第2の目的は、複数の放熱フィン中の各放熱フィンの本体上の延伸体に複数の凹部及び凸部を形成することにより、ヒートパイプの外側表面との間に干渉部分を形成し、延伸体をヒートパイプの外側表面に緊密に固定することにより、本体とヒートパイプとを緊密に結合することができる放熱器を提供することにある。
【0012】
本発明の第3の目的は、ヒートパイプを放熱フィンの本体に貫通させた後、本体の延伸体に複数の凸部及び凹部を加圧形成することにより、複数の凹部及び凸部とヒートパイプの外側表面との間に干渉部分を形成し、延伸体をヒートパイプの外側表面に緊密に固定することにより、本体とヒートパイプとを緊密に結合することができる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述の課題を解決するために、本発明が提供する放熱フィンの構造は、本体を含む。本体は、互いに表裏関係にある第1の側面及び第2の側面と、本体上に設けられ、第1の側面及び第2の側面を貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を有する。貫通孔には、ヒートパイプが挿設される。第1の側面又は第2の側面には、貫通孔の外縁から本体から離れる方向に突出する少なくとも1つの延伸体が設けられる。延伸体は、複数の凸部及び凹部が形成されることにより、ヒートパイプの外側表面に緊密に固定される。
【0014】
凸部は、凹部と隣り合い、凸部及び凹部とヒートパイプの外側表面との間には、干渉部分が形成される。凸部の幅は、凹部の幅より大きいか、同一か、或いは、小さい。凸部及び凹部は、弧形端又は尖端をそれぞれ有する。
【0015】
本発明は、さらに、放熱フィンの製造方法を提供する。本発明の放熱フィンの製造方法は、本体上に貫通孔を穿孔し、延伸体を貫通孔の外縁から貫通方向に突出させて形成するステップと、ヒートパイプを貫通孔に貫通させ、ヒートパイプの外側表面を延伸体に対応させるステップと、複数の板体(複数の板体は、少なくとも1つの凹溝を有し、凹溝には、複数の歯部が間隔を空けて形成され、各歯部間は、空間を有する)を有するプレス装置を準備するステップと、複数の板体を延伸体の少なくとも両外側に配置し、複数の板体を延伸体の方向に緊密にプレスして凹溝の歯部及び空間を延伸体上に押圧することにより、延伸体に複数の凸部及び凹部を形成し、延伸体をヒートパイプの外側表面に緊密に固定するステップと、を含む。
【0016】
複数の板体は、第1の板体及び第2の板体を含む。第1の板体は、半円形である少なくとも1つの第1の凹溝を有する。第2の板体は、半円形である少なくとも1つの第2の凹溝を有する。延伸体の凸部は、空間に対応して形成され、延伸体の凹部は、歯部に対応して形成される。
【発明の効果】
【0017】
放熱フィンの本体上の延伸体に複数の凸部及び凹部が形成されることにより、ヒートパイプの外側表面との間に干渉部分が形成される。これにより、延伸体がヒートパイプの外側表面に緊密に固定されるため、本体とヒートパイプとを緊密に結合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態による放熱フィンの本体及びヒートパイプを示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による放熱フィンの本体及びヒートパイプを示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による放熱フィンの本体及びヒートパイプを示す部分断面の正面図である。
【図4】本発明の一実施形態による放熱フィンの延伸体の第1の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態による放熱フィンの延伸体の第2の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態による放熱フィンの延伸体の第3の実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による放熱器を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態による放熱器を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態による放熱フィンの製造工程を示す流れ図である。
【図10】本発明の一実施形態によるプレス装置が延伸体をプレスする前の状態を示す断面図である。
【図11】本発明の一実施形態によるプレス装置が延伸体をプレスするときの状態を示す断面図である。
【図12】本発明の一実施形態による延伸体、プレス装置の第1の凹溝及び第2の凹溝を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的、特徴及び効果を示す実施形態を図面に沿って詳細に説明する。
【0020】
本発明は、放熱フィンの構造、それを使用した放熱器及びそれらの製造方法を提供するものである。図面は、本発明の好適な実施形態を示す。図1〜図3を参照する。図1〜図3に示すように、本実施形態による放熱フィンの構造は、少なくとも1つの貫通孔114が開設された本体11を含む。また、少なくとも1つのヒートパイプ12が貫通孔114内に挿設される。
【0021】
図1に示すように、本体11は、互いに表裏関係にある第1の側面112及び第2の側面113を有する。貫通孔114は、第1の側面112及び第2の側面113を貫通する。図1においては、貫通孔114の数は、2つであるが、これのみに限定されず、本体11には、1つ以上の貫通孔114を開設することができる。
【0022】
各貫通孔114の外縁には、本体11から離れる方向即ち貫通方向に突出する延伸体115が設けられる。複数の延伸体115は、第1の側面112又は第2の側面113に設けることができる。図1においては、延伸体115は、第1の側面112に設けられる。
【0023】
図2〜図4を参照する。ヒートパイプ12は、複数の貫通孔114に貫設される(図1を参照)。延伸体115は、ヒートパイプ12の外側表面121に対応し、複数の凸部1151及び凹部1152が形成される。凸部1151は、凹部1152の隣に形成される。延伸体115は、凸部1151及び凹部1152が形成されることにより、ヒートパイプ12の外側表面121に緊密に固定される。即ち、延伸体115と外側表面121との間に互いに干渉して密接する干渉部分が形成されることにより、本体11とヒートパイプ12とが安定的に緊密に結合される。
【0024】
図4を参照する。図4に示すように、凸部1151の幅は、凹部1152の幅よりも小さい。しかし、これのみに限定されず、図5に示すように、凸部1151の幅を凹部1152の幅よりも大きくしたり、図6に示すように、凸部1151の幅と凹部1152の幅とを同一にしたりすることができる。
【0025】
図7及び図8を参照する。複数の本体11がヒートパイプ12上に順番に直列接続されることにより、放熱器10が形成される。各本体11上の貫通孔114の位置は、何れも同一である。また、複数の本体11が間隔を空けて配列することにより、各本体11間には、流路117が形成される。各本体11をヒートパイプ12に嵌設した後、延伸体115に、複数の凸部1151及び凹部1152を形成する。延伸体115は、複数の凸部1151及び凹部1152が形成されることにより、ヒートパイプ12の外側表面121に緊密に固定される。即ち、延伸体115と外側表面121との間に干渉部分が形成されることにより、本体11とヒートパイプ12とを安定的に緊密に結合させることができ、放熱器10全体の構造を安定させ、本体11がヒートパイプ12上で揺動することがない。
図1、図2及び図9を同時に参照する。上述の放熱フィンの構造は、以下に示すステップにより完成される。
【0026】
ステップ1(sp1):本体11上に少なくとも1つの貫通孔114を穿孔する(図1を参照)。
【0027】
ステップ2(sp2):貫通孔114の外縁から貫通方向に延伸体115を形成する(図1を参照)。
【0028】
ステップ3(sp3):ヒートパイプ12を貫通孔114に貫通させ、ヒートパイプ12の外側表面121を延伸体115に対応させる。
【0029】
ステップ4(sp4):プレス装置30を利用して延伸体115上を押圧し、延伸体115上に複数の凸部1151及び凹部1152を形成することにより、延伸体115をヒートパイプ12の外側表面121に緊密に固定する(図10及び図11を参照)。
【0030】
ステップ1(sp1)及びステップ2(sp2)は、一般のプレス成形によって行われるのが好ましい。
【0031】
図10及び図11を参照する。図10及び図11に示すように、プレス装置30は、少なくとも第1の板体31及び第2の板体32を含む。第1の板体31は、半円形の少なくとも1つの第1の凹溝311を有し、第1の凹溝311には、第1の歯部312が間隔を空けて形成され、各第1の歯部312間は、第1の空間313を有する。第2の板体32は、半円形の少なくとも1つの第2の凹溝321を有し、第2の凹溝321には、第2の歯部322が間隔を空けて形成され、各第2の歯部322間は、第2の空間323を有する。
【0032】
第1の板体31と第2の板体32とは、延伸体115の少なくとも両外側にそれぞれ配置され、第1の板体31及び第2の板体32を延伸体115の方向に緊密にプレスして第1の凹溝311及び第2の凹溝321を延伸体115上に押圧することにより、延伸体115の外側表面には、複数の凸部1151及び凹部1152が形成される。
【0033】
図12を参照する。図12の符号11Aは図11における部分11Aに対応していることを示す。図12に示すように、凸部1151は、第1の空間313及び第2の空間323に対応して成形され、凹部1152は、第1の歯部312及び第2の歯部322に対応して成形される。上述のステップにより、延伸体115とヒートパイプ12の外側表面121との間には、干渉部分が形成され、延伸体115がヒートパイプ12の外側表面121に緊密に固定される。
【0034】
上述の構造及び製造方法により、本発明が従来技術を改善する点を以下に示す。
【0035】
1.放熱フィンの本体11上の延伸体115に複数の凸部1151及び凹部1152が形成されることにより、ヒートパイプ12の外側表面121との間に干渉部分が形成される。これにより、延伸体115がヒートパイプ12の外側表面121に緊密に固定されるため、本体11とヒートパイプ12とを緊密に結合させることができる。
【0036】
2.各放熱フィンの本体11上の延伸体115に複数の凸部1151及び凹部1152が形成されることにより、ヒートパイプ12の外側表面121との間に干渉部分が形成される。これにより、延伸体115がヒートパイプ12の外側表面121に緊密に固定されるため、本体11とヒートパイプ12とを緊密に結合させることができ、安定性の高い放熱器10を構成することができる。
【0037】
3.ヒートパイプ12を放熱フィンの本体11に貫通させた後、放熱フィンの本体11上の延伸体115を加圧して複数の凸部1151及び凹部1152を形成することにより、ヒートパイプ12の外側表面121との間に干渉部分が形成される。これにより、延伸体115がヒートパイプ12の外側表面121に緊密に固定されるため、本体11とヒートパイプ12とを緊密に結合させることができる方法を提供することができる。
【0038】
以上の説明は、本発明の実施形態を示すものであり、本発明を限定するものではない。従って、当業者は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において各種の変更及び修飾を行うことができ、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に記載の内容を基準とする。
【符号の説明】
【0039】
10 放熱器
11 本体
112 第1の側面
113 第2の側面
114 貫通孔
115 延伸体
1151 凸部
1152 凹部
117 流路
12 ヒートパイプ
121 外側表面
30 プレス装置
31 第1の板体
311 第1の凹溝
312 第1の歯部
313 第1の空間
32 第2の板体
321 第2の凹溝
322 第2の歯部
323 第2の空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を備え、前記本体は、互いに表裏関係にある第1の側面及び第2の側面と、前記本体上に設けられ、前記第1の側面及び前記第2の側面を貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を有し、
前記貫通孔には、ヒートパイプが挿設され、前記第1の側面又は前記第2の側面には、前記貫通孔の外縁から前記本体から離れる方向に突出する少なくとも1つの延伸体が設けられ、前記延伸体は、複数の凸部及び凹部が形成されることにより、前記ヒートパイプの外側表面に緊密に固定されることを特徴とする放熱フィンの構造。
【請求項2】
前記凸部は、前記凹部と隣り合い、前記凸部及び凹部と前記ヒートパイプとの間には、干渉部分が形成されることを特徴とする請求項1記載の放熱フィンの構造。
【請求項3】
前記凸部の幅は、前記凹部の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2記載の放熱フィンの構造。
【請求項4】
前記凸部の幅は、前記凹部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の放熱フィンの構造。
【請求項5】
前記凸部の幅は、前記凹部の幅と同一であることを特徴とする請求項1又は2記載の放熱フィンの構造。
【請求項6】
少なくとも1つのヒートパイプ及び複数の放熱フィンを備え、
前記複数の放熱フィン中の各放熱フィンは、本体を備え、前記本体は、互いに表裏関係にある第1の側面及び第2の側面と、前記本体上に設けられ、前記第1の側面及び前記第2の側面を貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を有し、
前記貫通孔には、ヒートパイプが挿設され、前記第1の側面又は前記第2の側面には、前記貫通孔の外縁から前記本体から離れる方向に突出する少なくとも1つの延伸体が設けられ、前記延伸体は、複数の凸部及び凹部が形成されることにより、前記ヒートパイプの外側表面に緊密に固定されることを特徴とする放熱器。
【請求項7】
前記凸部は、前記凹部と隣り合い、前記凸部及び凹部と前記ヒートパイプとの間には、干渉部分が形成されることを特徴とする請求項6記載の放熱器。
【請求項8】
前記凸部の幅は、前記凹部の幅よりも大きいことを特徴とする請求項6又は7記載の放熱器。
【請求項9】
前記凸部の幅は、前記凹部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項6又は7記載の放熱器。
【請求項10】
前記凸部の幅は、前記凹部の幅と同一であることを特徴とする請求項6又は7記載の放熱器。
【請求項11】
本体上に貫通孔を穿孔するステップと、
延伸体を前記貫通孔の外縁から貫通方向に突出させて形成するステップと、
ヒートパイプを前記貫通孔に貫通させ、前記ヒートパイプの外側表面を前記延伸体に対応させるステップと、
プレス装置によって前記延伸体上を押圧し、前記延伸体に複数の凸部及び凹部を形成し、前記延伸体を前記ヒートパイプの外側表面に緊密に固定するステップと、を含むことを特徴とする放熱フィンの製造方法。
【請求項12】
前記プレス装置は、少なくとも第1の板体及び第2の板体を有し、
前記第1の板体は、少なくとも1つの第1の凹溝を有し、前記第1の凹溝には、第1の歯部が間隔を空けて形成され、前記各第1の歯部間は、第1の空間を有し、
前記第2の板体は、少なくとも1つの第2の凹溝を有し、前記第2の凹溝には、第2の歯部が間隔を空けて形成され、前記各第2の歯部間は、第2の空間を有することを特徴とする請求項11記載の放熱フィンの製造方法。
【請求項13】
前記第1の板体及び前記第2の板体を前記延伸体の少なくとも両外側に配置し、前記第1の板体及び前記第2の板体を延伸体の方向に緊密にプレスして前記第1の凹溝及び前記第2の凹溝を前記延伸体上に押圧するステップを含むことを特徴とする請求項12記載の放熱フィンの製造方法。
【請求項14】
前記第1の凹溝及び前記第2の凹溝は、半円形であることを特徴とする請求項12又は13記載の放熱フィンの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−63118(P2012−63118A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209698(P2010−209698)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(504115301)奇▲こう▼科技股▲ふん▼有限公司 (82)
【Fターム(参考)】