説明

放送システム、送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法

【課題】用途の限定されない周波数での放送を適切に送受信可能な放送システム、送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法を提供する。
【解決手段】送信装置10は、同一の放送データを2つのセグメントに割り当ててOFDMフレームを構成して、当該OFDMフレームに対応するアナログ信号を送信し、その後、遅延時間が経過すると、再度、同一のOFDMフレームを構成して、当該OFDMフレームに対応するアナログ信号を送信する。一方、受信装置20は、送信装置10からの各アナログ信号に対応する放送データを受信し、これらのタイミングを一致させた上で合成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用途が限定されない周波数を有する放送データを送受信する放送システム、当該放送システムにおける送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上デジタル放送の開始に伴い、据え置き型のテレビ受像機のみならず、携帯電話機等の様々な機器も地上デジタル放送の受信機能を有するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、いわゆる市民バンドの周波数帯域(たとえば2.4[GHz]帯域)は、技術基準適合証明を受けた無線設備を用い、且つ、空中線電力が所定値以下(例えば0.05[W]以下)であれば、無線従事者免許を保有しない者であっても用途を限定せずに自由に利用することができる。そして、この市民バンドの周波数帯域を利用して狭い地域のきめ細かな情報について地上デジタル放送を行い、上述した各種の受信装置で受信可能とするサービスが提案されている。
【特許文献1】特開2006−157595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述したように、市民バンドの周波数帯域は用途を限定せずに自由に利用可能であり、無線LAN等において広く利用されている。このため、電波干渉により、送信装置によって送信された放送データを受信装置が受信できない場合も起こり得る。
【0005】
本発明の目的は、上述した問題を解決するものであり、用途の限定されない周波数での放送を適切に送受信可能な放送システム、送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る、送信装置及び受信装置により構成され、用途が限定されない周波数を有する放送データを無線により送受信する放送システムは、前記送信装置が、同一の放送データについて、複数の送信タイミングを設定する送信タイミング設定手段と、前記送信タイミング設定手段により設定された複数の送信タイミングのそれぞれにおいて、前記同一の放送データを送信する送信手段とを有し、前記受信装置が、前記複数の送信タイミングに対応する複数の受信タイミングで前記同一の放送データを受信する受信手段と、前記受信手段により複数の受信タイミングで受信された前記同一の放送データのタイミングを一致させるタイミング一致処理手段と、前記タイミング一致処理手段によりタイミングが一致した前記同一の放送データを合成する合成手段とを有することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、送信装置が、同一の放送データを複数のタイミングで送信し、受信装置が、これら複数のタイミングで送信された同一の放送データを受信してタイミングを一致させた上で合成する。従って、同一の放送データは、異なるタイミングで複数回送受され、受信装置においてその放送データを得ることができ、いずれかのタイミングで電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【0008】
また、本発明に係る放送システムは、前記送信装置が、前記放送データに複数の周波数を設定する周波数設定手段を有し、前記送信手段が、前記周波数設定手段により設定された複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを送信し、前記受信手段が、前記複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを受信し、前記合成手段が、前記受信手段により受信された前記複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを合成するようにしてもよい。
【0009】
この構成によれば、送信装置が、同一の放送データを複数の周波数を用いて送信し、受信装置が、これら複数の周波数のそれぞれを有する同一の放送データを受信して合成する。従って、同一の放送データは、異なる周波数で複数回送受され、受信装置においてその放送データを得ることができ、いずれかの周波数で電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【0010】
本発明に係る、用途が限定されない周波数を有する放送データを無線送信する送信装置は、同一の放送データについて、複数の送信タイミングを設定する送信タイミング設定手段と、前記送信タイミング設定手段により設定された複数の送信タイミングのそれぞれにおいて、前記同一の放送データを送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、送信装置は、同一の放送データを複数のタイミングで送信しており、受信装置では、これら複数のタイミングで送信された同一の放送データを受信することが可能となる。従って、同一の放送データは、異なるタイミングで複数回送受され、受信装置においてその放送データを得ることができ、いずれかのタイミングで電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【0012】
同様の観点から、本発明に係る送信装置は、前記送信タイミング設定手段が、前記放送データを入力し、所定時間遅らせて前記送信手段へ出力する遅延手段を有するようにしてもよい。
【0013】
また、本発明に係る送信装置は、前記送信タイミング設定手段が、前記用途が限定されない周波数における干渉電波の発生タイミングに基づいて、前記複数の送信タイミングを設定するようにしてもよい。
【0014】
この構成によれば、用途が限定されない周波数における干渉電波の発生タイミングが把握可能である場合には、その発生タイミングを避けて送信タイミングを設定するようにすることで、電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【0015】
また、本発明に係る送信装置は、前記放送データに複数の周波数を設定する周波数設定手段を有し、前記送信手段が、前記周波数設定手段により設定された複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを送信するようにしてもよい。
【0016】
この構成によれば、送信装置が、同一の放送データを複数の周波数を用いて送信することで、受信装置では、これら複数の周波数のそれぞれを有する同一の放送データを受信することができる。同一の放送データは、異なる周波数で複数回送受され、受信装置においてその放送データを得ることができ、いずれかの周波数で電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【0017】
また、本発明に係る送信装置は、前記周波数設定手段が、前記用途が限定されない周波数における干渉電波の周波数に基づいて、前記複数の周波数を設定するようにしてもよい。
【0018】
この構成によれば、用途が限定されない周波数における干渉電波の周波数が把握可能である場合には、その周波数を避けて周波数を設定するようにすることで、電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【0019】
本発明に係る、用途が限定されない周波数を有する放送データを無線受信する受信装置は、送信装置から複数の送信タイミングで送信される同一の放送データを、該複数の送信タイミングに対応する複数の受信タイミングで受信する受信手段と、前記受信手段により複数の受信タイミングで受信された前記同一の放送データのタイミングを一致させるタイミング一致処理手段と、前記タイミング一致処理手段によりタイミングが一致した前記同一の放送データを合成する合成手段とを有することを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、送信装置が同一の放送データを複数のタイミングで送信した場合に、受信装置は、これら複数のタイミングで送信された同一の放送データを受信してタイミングを一致させた上で合成する。従って、同一の放送データは、異なるタイミングで複数回送受され、受信装置においてその放送データを得ることができ、いずれかのタイミングで電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【0021】
同様の観点から、本発明に係る受信装置は、前記タイミング一致処理手段が、前記受信手段により受信された前記同一の放送データを入力し、前記同一の放送データのそれぞれの前記受信タイミングに対応する所定時間遅らせて前記合成手段へ出力する遅延手段を有するようにしてもよい。
【0022】
また、本発明に係る受信装置は、前記受信手段が、前記送信装置から複数の周波数のそれぞれを有する同一の放送データを受信し、前記合成手段が、前記受信手段により受信された前記複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを合成するようにしてもよい。
【0023】
この構成によれば、送信装置が、同一の放送データを複数の周波数を用いて送信する場合に、受信装置は、これら複数の周波数のそれぞれを有する同一の放送データを受信して合成する。従って、同一の放送データは、異なる周波数で複数回送受され、受信装置においてその放送データを得ることができ、いずれかの周波数で電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【0024】
本発明に係る、用途が限定されない周波数を有する放送データを無線送信する送信装置における送信方法は、同一の放送データについて、複数の送信タイミングを設定する送信タイミング設定ステップと、前記送信タイミング設定ステップにより設定された複数の送信タイミングのそれぞれにおいて、前記同一の放送データを送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【0025】
また、本発明に係る送信方法は、前記放送データに複数の周波数を設定する周波数設定ステップを有し、前記送信ステップが、前記周波数設定ステップにより設定された複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを送信するようにしてもよい。
【0026】
本発明に係る、用途が限定されない周波数を有する放送データを無線受信する受信装置における受信方法は、送信装置から複数の送信タイミングで送信される同一の放送データを、該複数の送信タイミングに対応する複数の受信タイミングで受信する受信ステップと、前記受信ステップにより複数の受信タイミングで受信された前記同一の放送データのタイミングを一致させるタイミング一致処理ステップと、前記タイミング一致処理ステップによりタイミングが一致した前記同一の放送データを合成する合成ステップとを有することを特徴とする。
【0027】
また、本発明に係る受信方法は、前記受信ステップが、前記送信装置から複数の周波数のそれぞれを有する同一の放送データを受信し、前記合成ステップが、前記受信手段により受信された前記複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを合成するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、同一の放送データは、異なるタイミングで複数回送受され、受信装置においてその放送データを得ることができ、いずれかのタイミングで電波干渉が生じた場合にも適切な送受信が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する、
【0030】
図1は、本発明の実施の形態に係る放送システムの構成を示す図である。図1に示す放送システムは、送信装置10及び受信装置20により構成される。送信装置10は、画像情報及び音声情報を含んだ2.4GHz帯域の市民バンド周波数を有する放送データを無線送信し、受信装置20は、その放送データを無線受信する。
【0031】
図2は、送信装置10の構成を示す図である。図2に示す送信装置10は、多重信号・階層分割部102と、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1乃至104−nと、送信タイミング設定手段及び遅延手段に対応する遅延部106−1乃至106−nと、周波数設定手段に対応するマッピング・OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)フレーム構成部108と、逆高速フーリエ変換部(IFFT)110と、デジタル・アナログ(D/A)コンバータ112と、送信手段に対応するR/F回路114と、送信手段に対応するアンテナ118とにより構成される。
【0032】
多重信号・階層分割部102は、外部からの複数の放送データを多重化して含んだ多重放送信号を入力する。本実施形態では、多重放送信号内の放送データはn多重されている。更に、多重信号・階層分割部102は、入力した多重放送信号に含まれるn個の放送データを抽出し、後段の誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1乃至104−nへ1個ずつ出力する。
【0033】
誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1は、1個の放送データを入力すると、当該放送データにリードソロモン畳み込み符号等の誤り訂正符号を付加する。更に、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1は、誤り訂正符号付加後の放送データについて、ビットの並びを入れ替える等のインターリーブ処理を行い、出力する。誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1によって出力された放送データは、マッピング・OFDMフレーム構成部108及び後段の遅延部106−1へ出力される。同様に、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−2乃至104−nは、それぞれ1個の放送データを入力すると、当該放送データにリードソロモン畳み込み符号等の誤り訂正符号を付加する。更に、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−2乃至104−nは、誤り訂正符号付加後の放送データについて、ビットの並びを入れ替える等のインターリーブ処理を行い、出力する。誤り訂正符号化・インターリーブ部104−2乃至104−nのそれぞれによって出力された放送データは、マッピング・OFDMフレーム構成部108及び後段の遅延部106−2乃至106−nへ出力される。
【0034】
遅延部106−1は、前段の誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1からの1個の放送データを入力し、所定時間(遅延時間)だけ保持し、その後、マッピング・OFDMフレーム構成部108へ出力する。同様に、遅延部106−2乃至106−nは、それぞれ前段の誤り訂正符号化・インターリーブ部104−2乃至104−nからの1個の放送データを入力し、所定時間(遅延時間)だけ保持し、その後、マッピング・OFDMフレーム構成部108へ出力する。ここで、遅延部106−1乃至106−nにおける放送データの保持時間(遅延時間)は、他の装置における、市民バンド周波数を有する他のデータの送信タイミングが把握可能である場合には、その送信タイミングと、後段のアンテナ118によって送信される放送データの送信タイミングとが一致しないような時間に設定される。
【0035】
マッピング・OFDMフレーム構成部108は、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1乃至104−nからのn個の放送データを入力すると、これら放送データのそれぞれを、市民バンド周波数帯域の無線チャネルを構成するセグメントのうちの2つのセグメントに割り当てて、OFDMフレームを構成する。従って、OFDMフレームには、n種類の放送データが2個ずつ含まれることになる。構成されたOFDMフレームは、IFFT110へ出力される。
【0036】
その後、上述した遅延部106−1乃至106−nにおける放送データの保持時間(遅延時間)が経過すると、マッピング・OFDMフレーム構成部108は、遅延部106−1乃至106−nからのn個の放送データを入力する。上述したように、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1乃至104−nは、それぞれ同一の放送データをマッピング・OFDMフレーム構成部108と遅延部106−1とへ出力しており、遅延部106−1乃至106−nは、入力した放送データを遅延時間だけ保持した後、マッピング・OFDMフレーム構成部108へ出力している。従って、マッピング・OFDMフレーム構成部108は、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1乃至104−nからのn個の放送データを入力した後、遅延時間経過後に、遅延部106−1乃至106−nから再度同一のn個の放送データを入力することになる。
【0037】
マッピング・OFDMフレーム構成部108は、遅延部106−1乃至106−nからのn個の放送データを入力すると、これら放送データのそれぞれを、市民バンド周波数帯域の無線チャネルを構成するセグメントのうちの2つのセグメントに割り当てて、OFDMフレームを構成する。このOFDMフレームは、上述した誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1乃至104−nからの放送データにより構成されたOFDMフレームと同一の構成であり、n種類の放送データが2個ずつ含まれる。構成されたOFDMフレームは、IFFT110へ出力される。ここで、マッピング・OFDMフレーム構成部108は、他の装置における、市民バンド周波数を有する他のデータの当該周波数が把握可能である場合には、その周波数以外の周波数の無線チャネルを構成するセグメントに放送データを割り当てる。
【0038】
図3は、放送データのセグメントへの割り当ての一例を示す図である。なお、図3においては、多重放送信号内に2個の放送データ#1及び#2が含まれており、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1が放送データ#1をマッピング・OFDMフレーム構成部108及び遅延部106−1へ出力し、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−2が放送データ#2をマッピング・OFDMフレーム構成部108及び遅延部106−2へ出力する場合について説明する。また、遅延部106−1乃至106−2における放送データの保持時間(遅延時間)はtであるものとする。
【0039】
時刻Tにおいては、マッピング・OFDMフレーム構成部108は、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1からの放送データ#1と、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−2からの放送データ#2とを入力し、放送データ#1をセグメント1及び3に割り当てるとともに、放送データ#2をセグメント2及び4に割り当てて、OFDMフレーム#1を構成する。その後、時間tが経過した時刻T+tにおいては、マッピング・OFDMフレーム構成部108は、遅延部106−1からの放送データ#1と、遅延部106−2からの放送データ#2とを入力し、放送データ#1をセグメント1及び3に割り当てるとともに、放送データ#2をセグメント2及び4に割り当てて、OFDMフレーム#2を構成する。これらOFDMフレーム#1及びOFDMフレーム#2は、いずれもセグメント1及び3に放送データ#1を含み、セグメント2及び4に放送データ#2を含む構成となる。
【0040】
IFFT110は、マッピング・OFDMフレーム構成部108から出力された、誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1乃至104−nからの放送データにより構成されたOFDMフレームを入力する。そして、IFFT110は、当該OFDMフレームについて、逆高速フーリエ変換処理を行い、OFDM信号に変調する。このOFDM信号は、D/Aコンバータ112へ出力される。D/Aコンバータ112は、入力したOFDM信号をアナログ信号に変換し、R/F回路126へ出力する。R/F回路126は、入力したアナログ信号の空中線電力が所定値以下(例えば0.05[W]以下)となるように制御し、当該アナログ信号を、アンテナ118を介して送信する。
【0041】
その後、遅延時間が経過すると、IFFT110は、マッピング・OFDMフレーム構成部108から出力された、遅延部106−1乃至106−nからの放送データにより構成されたOFDMフレームを入力する。そして、IFFT110は、上述と同様、当該OFDMフレームについて、逆高速フーリエ変換処理を行い、OFDM信号に変調する。D/Aコンバータ112は、このOFDM信号をアナログ信号に変換し、R/F回路126へ出力する。R/F回路126は、このアナログ信号の空中線電力が所定値以下となるように制御し、当該アナログ信号を、アンテナ118を介して送信する。
【0042】
このように、送信装置10は、同一の放送データを2つのセグメントに割り当ててOFDMフレームを構成して、当該OFDMフレームに対応するアナログ信号を送信し、その後、遅延部106−1乃至106−nにおける放送データの保持時間(遅延時間)が経過すると、再度、同一のOFDMフレームを構成して、当該OFDMフレームに対応するアナログ信号を送信する。従って、同一の放送データが2つの周波数を用いて、二度のタイミングで送信されることになる。
【0043】
図4は、受信装置20の構成を示す図である。図4に示す受信装置20は、受信手段に対応するアンテナ202と、受信手段に対応するR/F回路204と、アナログ・デジタル(A/D)コンバータ206と、高速フーリエ変換部(FFT)208と、タイミング一致処理手段及び遅延手段に対応する遅延部210−1乃至210−nと、合成手段に対応する合成部212−1乃至212−nと、誤り訂正復号化・デインターリーブ部214−1乃至214−nと、階層合成・多重化部216とにより構成される。
【0044】
R/F回路204は、アンテナ202を介して、送信装置10からのアナログ信号を受信し、A/Dコンバータ206へ出力する。A/Dコンバータ206は、入力したアナログ信号をOFDM信号に変換し、FFT208へ出力する。FFT208は、A/Dコンバータ206から出力されたOFDM信号を入力し、当該OFDM信号について高速フーリエ変換処理を行い、OFDMフレームに復調する。このOFDMフレームには、上述したように、n種類の放送データがそれぞれ2個ずつ含まれる構成となっている。更に、FFT208は、OFDMフレームに2個ずつ含まれるn種類の放送データについて、1種類ずつ且つ2個ずつ、換言すれば、同一のものを2個ずつ遅延部210−1乃至210−nのそれぞれへ出力する。
【0045】
遅延部210−1乃至210−nは、それぞれ2個の同一の放送データを入力すると、送信装置10における遅延部106−2乃至106−nでの放送データの保持時間(遅延時間)だけ保持し、それぞれ後段の合成部212−1乃至212−nへ出力する。
【0046】
更に、R/F回路204は、上述したアナログ信号の受信から上述した遅延時間経過後、再度、アンテナ202を介して、送信装置10からのアナログ信号を受信する。このアナログ信号は、最初に受信されたアナログ信号と同一であり、上述したように、n種類の放送データがそれぞれ2個ずつ含まれるOFDMフレームに対応するものである。A/Dコンバータ206は、R/F回路204からのアナログ信号をOFDM信号に変換し、FFT208へ出力する。FFT208は、A/Dコンバータ206から出力されたOFDM信号を入力し、当該OFDM信号について高速フーリエ変換処理を行い、OFDMフレームに復調する。更に、FFT208は、OFDMフレームに2個ずつ含まれるn種類の放送データについて、1種類ずつ且つ2個ずつ、換言すれば、同一のものを2個ずつ合成部212−1乃至212−nへ出力する。ここで、最初のアナログ信号の受信の際に、遅延部210−1へ出力された2個の同一の放送データと、当該アナログ信号の受信から遅延時間経過後に合成部212−1へ出力された2個の同一の放送データとは同一である。他の遅延部210−2乃至210−nに出力される2個の同一の放送データと、他の合成部212−2乃至212−nに出力される2個の同一の放送データとの関係も同様であり、これらは同一である。
【0047】
合成部212−1は、FFT208からの2個の同種の放送データと、遅延部210−1からの2個の同種の放送データとを入力する。上述したように、FFT208は、遅延部210−1へ2個の同一の放送データを出力した後、遅延時間経過後に、再度、その2個の同一の放送データを合成部212−1へ出力しており、遅延部210−1は、入力した2個の同一の放送データを遅延時間だけ保持して合成部212−1へ出力している。従って、合成部212−1には、FFT208及び遅延部210−1から同時に4個の同一の放送データが入力されることになる。合成部212−1は、同時に入力した4個の同一の放送データを合成して1個の放送データを生成し、誤り訂正復号化・デインターリーブ部214−1へ出力する。
【0048】
合成部212−2乃至212−nについても同様の処理が行われる。すなわち、合成部212−2乃至212−nには、FFT208及び前段の遅延部210−1乃至210−nから同時に4個の同一の放送データが入力される。そして、合成部212−2乃至212−nは、同時に入力した4個の同一の放送データを合成して1個の放送データを構成し、後段の誤り訂正復号化・デインターリーブ部214−2乃至214−nへ出力する。
【0049】
誤り訂正復号化・デインターリーブ部214−1乃至214−nは、それぞれ1個の放送データを入力すると、送信装置10内の誤り訂正符号化・インターリーブ部104−1乃至104−nにおける処理に対応するデインターリーブ処理及び誤り訂正復号化を行い、階層合成・多重化部216へ出力する。階層合成・多重化部216は、誤り訂正復号化・デインターリーブ部214−1乃至214−nのそれぞれから1個ずつ出力される放送データを入力し、n多重することによって、n個の放送データを含む多重放送信号を生成し、外部へ出力する。この多重放送信号は、送信装置10内の多重信号・階層分割部102に入力される多重放送信号と同一である。
【0050】
このように、受信装置20は、送信装置10によって、2つの周波数を用いて、二度のタイミングで送信される放送データを受信し、これらのタイミングを一致させた上で合成する。従って、いずれかのタイミングあるいはいずれかの周波数で電波干渉が生じた場合にも適切な受信が可能となる。
【0051】
なお、放送システムの構成は上述したものに限定されない。図5は、放送システムの他の構成を示す図である。図5に示す放送システムは、送信装置11及び受信装置22により構成される。送信装置11は、画像情報及び音声情報を含んだ2.4GHz帯域の市民バンド周波数を有する放送データを無線送信し、受信装置22は、その放送データを無線受信する。
【0052】
送信装置11は、送信タイミング設定手段及び遅延手段に対応する遅延部12と、送信部13−1及び13−2により構成される。外部からの単一の放送データを含んだ放送信号は、送信部13−1と遅延部12とに同時に入力される。遅延部12は、外部からの単一の放送データを含んだ放送信号を入力すると、当該放送信号に含まれる放送データを所定時間(遅延時間)だけ保持し、その後、送信部13−2へ出力する。従って、同一の放送データが、送信部13−1に入力された後、遅延時間経過後に送信部13−2に入力されることになる。送信部13−1及び13−2は、いずれか一方が発するクロックによって処理タイミングの同期がとられている。
【0053】
図6は、送信部13−1及び13−2の構成を示す図である。図6に示す送信部13−1及び13−2は、誤り訂正符号化・インターリーブ部120と、周波数設定手段に対応するマッピング・OFDMフレーム構成部122と、IFFT124と、D/Aコンバータ126と、送信手段に対応するR/F回路128と、送信手段に対応するアンテナ130とにより構成される。
【0054】
誤り訂正符号化・インターリーブ部120は、放送データを入力する。ここで、送信部13−1内の誤り訂正符号化・インターリーブ部120は、外部からの放送信号に含まれる放送データを入力する。一方、送信部13−2内の誤り訂正符号化・インターリーブ部120は、送信部13−1内の誤り訂正符号化・インターリーブ部120に放送データが入力されてから遅延時間経過後に、遅延部12からの当該放送データを入力する。その後は、送信部13−1及び13−2において同様の処理が行われる。
【0055】
すなわち、誤り訂正符号化・インターリーブ部120は、入力した放送データに誤り訂正符号を付加するとともに、誤り訂正符号付加後の放送データについて、インターリーブ処理を行い、後段のマッピング・OFDMフレーム構成部122へ出力する。
【0056】
マッピング・OFDMフレーム構成部122は、放送データを入力すると、これら放送データを、市民バンド周波数帯域の無線チャネルを構成するセグメントに割り当てて、OFDMフレームを構成する。ここで、送信部13−1内のマッピング・OFDMフレーム構成部122により用いられる無線チャネルはCH1であり、送信部13−2内のマッピング・OFDMフレーム構成部122により用いられる無線チャネルはCH2であり、両者は周波数帯域が異なっている。構成されたOFDMフレームは、IFFT124へ出力される。
【0057】
IFFT124は、マッピング・OFDMフレーム構成部122からのOFDMフレームを入力し、当該OFDMフレームについて、逆高速フーリエ変換処理を行い、OFDM信号に変調して、D/Aコンバータ126へ出力される。D/Aコンバータ126は、入力したOFDM信号をアナログ信号に変換し、R/F回路128へ出力する。R/F回路128は、入力したアナログ信号の空中線電力が所定値以下(例えば0.05[W]以下)となるように制御し、当該アナログ信号を、アンテナ130を介して送信する。
【0058】
このように、送信部13−1及び13−2は、それぞれ同一の放送データをセグメントに割り当ててOFDMフレームを構成して、当該OFDMフレームに対応するアナログ信号を送信している。また、上述したように、送信部13−1内の誤り訂正符号化・インターリーブ部120が放送データを入力してから遅延時間経過後に、送信部13−2内の誤り訂正符号化・インターリーブ部120が同一の放送データを入力しており、更に、送信部13−1と送信部13−2とは処理タイミングの同期がとられている。従って、送信部13−1内のアンテナ130が放送データに対応するアナログ信号を送信してから遅延時間経過後に、送信部13−2内のアンテナ130が同一の放送データに対応するアナログ信号を送信することになる。また、送信部13−1と送信部13−2とで、OFDMフレームに対応する無線チャネルの周波数帯域は異なっている。従って、同一の放送データが二度のタイミングにおいて、それぞれ異なる周波数(CH1及びCH2)で送信されることになる。
【0059】
図7は、受信装置22の構成を示す図である。図7に示す受信装置22は、受信手段に対応するアンテナ220−1及び220−2と、受信手段に対応するR/F回路222−1及び222−2と、A/Dコンバータ224−1及び224−2と、FFT226−1及び226−2と、タイミング一致処理手段及び遅延手段に対応する遅延部228と、合成手段に対応する合成部230と、誤り訂正復号化・デインターリーブ部232とにより構成される。
【0060】
R/F回路224−1は、アンテナ220−1を介して、送信部13−1からのCH1のアナログ信号を受信し、A/Dコンバータ224−1へ出力する。A/Dコンバータ224−1は、入力したアナログ信号をOFDM信号に変換し、FFT226−1へ出力する。FFT226−1は、入力したOFDM信号について高速フーリエ変換処理を行い、OFDMフレームに復調する。このOFDMフレームは、上述したように、放送データが含まれる構成となっている。更に、FFT208は、OFDMフレームに含まれる放送データを遅延部228へ出力する。遅延部228は、放送データを入力すると、送信装置11における遅延部12での放送データの保持時間(遅延時間)だけ保持し、合成部230へ出力する。
【0061】
一方、R/F回路224−2は、R/F回路224−1によるCH1のアナログ信号の受信から遅延時間経過後に、アンテナ220−2を介して、送信部13−2からのCH2のアナログ信号を受信し、A/Dコンバータ224−2へ出力する。A/Dコンバータ224−2は、入力したアナログ信号をOFDM信号に変換し、FFT226−2へ出力する。FFT226−2は、入力したOFDM信号について高速フーリエ変換処理を行い、OFDMフレームに復調する。更に、FFT226−2は、OFDMフレームに含まれる放送データを合成部230へ出力する。
【0062】
合成部230は、FFT226−2からの放送データと、遅延部228からの放送データとを入力する。上述したように、R/F回路224−1がCH1のアナログ信号を受信してから遅延時間経過後に、R/F回路224−2がCH2のアナログ信号を受信しており、R/F回路224−1における遅延部228は、入力した放送データを遅延時間だけ保持して合成部230へ出力している。また、R/F回路224−1によって受信されたCH1のアナログ信号に対応する放送データと、R/F回路224−2によって受信されたCH2のアナログ信号に対応する放送データとは同一である。従って、合成部230には、FFT226−2及び遅延部228から同時に同一の放送データが入力されることになる。合成部212−1は、同時に入力した同一の放送データを合成して1個の放送データを生成し、誤り訂正復号化・デインターリーブ部232へ出力する。
【0063】
誤り訂正復号化・デインターリーブ部232は、放送データを入力すると、送信部13−1及び13−2内の誤り訂正符号化・インターリーブ部120における処理に対応するデインターリーブ処理及び誤り訂正復号化を行い、放送データを含む放送信号を生成し、外部へ出力する。この放送信号は、送信装置11内の遅延部12及び送信部13−1に入力される放送信号と同一である。
【0064】
このように、受信装置22は、送信装置11によって、二度のタイミンにおいて、それぞれ異なる周波数で送信される放送データを受信し、これらのタイミングを一致させた上で合成するする。従って、いずれかのタイミングあるいはいずれかの周波数で電波干渉が生じた場合にも適切な受信が可能となる。
【0065】
なお、上述した実施形態では、市民バンド周波数での放送を受信する場合について説明したが、用途が限定されない他の周波数の放送信号を送受信する場合にも、同様に本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
以上のように、本発明に係る放送システム、送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法は、用途の限定されない周波数での放送を適切に送受信可能であり、放送システム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】放送システムの構成を示す図である。
【図2】送信装置の構成を示す図である。
【図3】放送データのセグメントへの割り当ての一例を示す図である。
【図4】受信装置の構成を示す図である。
【図5】放送システムの他の構成を示す図である。
【図6】送信部の構成を示す図である。
【図7】受信装置の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0068】
10 送信装置
20 受信装置
102 多重信号・階層分割部
104−1乃至104−n 誤り訂正符号化・インターリーブ部
106−1乃至106−n、210−1乃至210−n 遅延部
108 マッピング・OFDMフレーム構成部
110 IFFT
112 D/Aコンバータ
114、204 R/F回路
118、202 アンテナ
206 A/Dコンバータ
208 FFT
212−1乃至212−n 合成部
214−1乃至214−n 誤り訂正復号化・デインターリーブ部
216 階層合成・多重化部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信装置及び受信装置により構成され、用途が限定されない周波数を有する放送データを無線により送受信する放送システムであって、
前記送信装置は、
同一の放送データについて、複数の送信タイミングを設定する送信タイミング設定手段と、
前記送信タイミング設定手段により設定された複数の送信タイミングのそれぞれにおいて、前記同一の放送データを送信する送信手段とを有し、
前記受信装置は、
前記複数の送信タイミングに対応する複数の受信タイミングで前記同一の放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段により複数の受信タイミングで受信された前記同一の放送データのタイミングを一致させるタイミング一致処理手段と、
前記タイミング一致処理手段によりタイミングが一致した前記同一の放送データを合成する合成手段とを有することを特徴とする放送システム。
【請求項2】
前記送信装置は、前記放送データに複数の周波数を設定する周波数設定手段を有し、
前記送信手段は、前記周波数設定手段により設定された複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを送信し、
前記受信手段は、前記複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを受信し、
前記合成手段は、前記受信手段により受信された前記複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを合成することを特徴とする請求項1に記載の放送システム。
【請求項3】
用途が限定されない周波数を有する放送データを無線送信する送信装置であって、
同一の放送データについて、複数の送信タイミングを設定する送信タイミング設定手段と、
前記送信タイミング設定手段により設定された複数の送信タイミングのそれぞれにおいて、前記同一の放送データを送信する送信手段とを有することを特徴とする送信装置。
【請求項4】
前記送信タイミング設定手段は、前記放送データを入力し、所定時間遅らせて前記送信手段へ出力する遅延手段を有することを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
【請求項5】
前記送信タイミング設定手段は、前記用途が限定されない周波数における干渉電波の発生タイミングに基づいて、前記複数の送信タイミングを設定することを特徴とする請求項3又は4に記載の送信装置。
【請求項6】
前記放送データに複数の周波数を設定する周波数設定手段を有し、
前記送信手段は、前記周波数設定手段により設定された複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを送信することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の送信装置。
【請求項7】
前記周波数設定手段は、前記用途が限定されない周波数における干渉電波の周波数に基づいて、前記複数の周波数を設定することを特徴とする請求項6に記載の送信装置。
【請求項8】
用途が限定されない周波数を有する放送データを無線受信する受信装置であって、
送信装置から複数の送信タイミングで送信される同一の放送データを、該複数の送信タイミングに対応する複数の受信タイミングで受信する受信手段と、
前記受信手段により複数の受信タイミングで受信された前記同一の放送データのタイミングを一致させるタイミング一致処理手段と、
前記タイミング一致処理手段によりタイミングが一致した前記同一の放送データを合成する合成手段とを有することを特徴とする受信装置。
【請求項9】
前記タイミング一致処理手段は、前記受信手段により受信された前記同一の放送データを入力し、前記同一の放送データのそれぞれの前記受信タイミングに対応する所定時間遅らせて前記合成手段へ出力する遅延手段を有することを特徴とする請求項8に記載の受信装置。
【請求項10】
前記受信手段は、前記送信装置から複数の周波数のそれぞれを有する同一の放送データを受信し、
前記合成手段は、前記受信手段により受信された前記複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを合成することを特徴とする請求項8又は9に記載の受信装置。
【請求項11】
用途が限定されない周波数を有する放送データを無線送信する送信装置における送信方法であって、
同一の放送データについて、複数の送信タイミングを設定する送信タイミング設定ステップと、
前記送信タイミング設定ステップにより設定された複数の送信タイミングのそれぞれにおいて、前記同一の放送データを送信する送信ステップとを有することを特徴とする送信方法。
【請求項12】
前記放送データに複数の周波数を設定する周波数設定ステップを有し、
前記送信ステップは、前記周波数設定ステップにより設定された複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを送信することを特徴とする請求項11に記載の送信方法。
【請求項13】
用途が限定されない周波数を有する放送データを無線受信する受信装置における受信方法であって、
送信装置から複数の送信タイミングで送信される同一の放送データを、該複数の送信タイミングに対応する複数の受信タイミングで受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより複数の受信タイミングで受信された前記同一の放送データのタイミングを一致させるタイミング一致処理ステップと、
前記タイミング一致処理ステップによりタイミングが一致した前記同一の放送データを合成する合成ステップとを有することを特徴とする受信装置。
【請求項14】
前記受信ステップは、前記送信装置から複数の周波数のそれぞれを有する同一の放送データを受信し、
前記合成ステップは、前記受信手段により受信された前記複数の周波数のそれぞれを有する前記同一の放送データを合成することを特徴とする請求項13に記載の受信方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−271221(P2008−271221A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−111855(P2007−111855)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(301074551)株式会社アイデンビデオトロニクス (4)
【Fターム(参考)】