放電ランプの制御方法、装置及び放電ランプシステム
【課題】放電ランプの制御方法、制御装置及び放電ランプシステムを提供する。
【解決手段】同期信号を受信するステップS310と、放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを同期信号によって判定するステップS320と、ランプ電流が変化した場合、ランプ電流の変化百分率を同期信号によって判定し、放電ランプの電流が変化した後の第2のランプ電流をランプ電流の変化の百分率及び放電ランプの電流が変化する前の第1のランプ電流によって得るステップS330と、第2のランプ電流と第1のランプ電流との間の電流差分値を算出するステップS340と、変調信号を電流差分値によって得るステップS350と、パルス電圧信号をランプ電流検出信号、平均ランプ電流信号、変調信号によって発生するステップS360と、を備える。
【解決手段】同期信号を受信するステップS310と、放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを同期信号によって判定するステップS320と、ランプ電流が変化した場合、ランプ電流の変化百分率を同期信号によって判定し、放電ランプの電流が変化した後の第2のランプ電流をランプ電流の変化の百分率及び放電ランプの電流が変化する前の第1のランプ電流によって得るステップS330と、第2のランプ電流と第1のランプ電流との間の電流差分値を算出するステップS340と、変調信号を電流差分値によって得るステップS350と、パルス電圧信号をランプ電流検出信号、平均ランプ電流信号、変調信号によって発生するステップS360と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電ランプに対する制御に関し、特に、投影用放電ランプの制御方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、例えば、デジタル・ライト・プロセッシング(DLP)、液晶ディスプレイ(LCD)、反射型液晶パネル(LCOS)等の多様な投影装置製品のそれぞれは、様々な消費者団体に提供されている。デジタル・ライト・プロセッシング(DLP)投影装置は、投影用光を発生するためには、放電ランプを使用することが好ましく、高輝度放電ランプ(HID)を使用することが特に好ましい。デジタル・ライト・プロセッシング投影装置においては、R、B、G(R=赤、B=青、G=緑)という三原色を有する光透過性カラーホイール(color wheel)より構成されたカラーフィルタの回転によって、光源からの光を前記カラーフィルタに透過させて、三原色のそれぞれの光線を順次に発生すると同期に、空間変調素子を制御することで、時分割によって三原色のそれぞれによる画像を順次に発生し、カラー画像を表示する。三色のカラーフィルタについては、色光のそれぞれ異なる本質、色光に求められるそれぞれ異なる輝度があるから、例としては、三色中の一つを他の色と異なる輝度で再現する場合、又は特定な画像領域における輝度が他の画像領域における輝度と同一でない場合、放電ランプからの光は、強度が同一でないように要求されることで、図1に示すように、所望の放電ランプの電流も同じではないようになる。三色カラーフィルタの各色に対応する放電ランプの電流を示す模式図である図1により、B色に対応する放電ランプの電流とR色に対応する放電ランプの電流との間、差分値ΔIを持ち、B色に対応する放電ランプの電流とG色に対応する放電ランプの電流との間、差分値ΔI'を持つことは判明する。また、図1により、R色に対応する放電ランプの電流からB色に対応する放電ランプの電流への転換、B色に対応する放電ランプの電流からG色に対応する放電ランプの電流への転換は、一定の時間である遷移時間tr、tfが必要して、該遷移時間内に前の光の色が後の光の色に転換する。つまり、この遷移時間内で、放電ランプからの光の強度は変わっている。あまり画質に影響させないために、放電ランプのこの遷移時間内に発生した光を投影に使わないので、エネルギー浪費となってしまう。そのため、放電ランプからの光の利用効率の向上、またエネルギーの節約のためにも、遷移時間は短い方が良い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため、放電ランプが一つの色から他の色へ変換する遷移時間を短縮するように、放電ランプの制御方法、装置をいかに発明することは、解決しなければならない課題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、前記遷移時間を短縮するように放電ランプを制御することにある。
【0005】
前記目的を達成するように、本発明は、同期信号を受信するステップ(a)と、放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号によって判定するステップ(b)と、前記ランプ電流が変化した場合、ランプ電流の変化百分率を前記同期信号によって判定し、放電ランプの電流が変化した後の第2のランプ電流を前記ランプ電流の変化百分率及び放電ランプの電流が変化する前の第1のランプ電流によって得るステップ(c)と、第2のランプ電流と第1のランプ電流との間の電流差分値を算出するステップ(d)と、変調信号を前記電流差分値によって得るステップ(e)と、前記放電ランプのランプ電流を制御するように、パルス電圧信号をランプ電流検出信号、平均ランプ電流信号、前記変調信号によって発生する上に、スイッチ制御信号を出力するステップ(f)と、を備え、前記パルス電圧信号が、少なくとも、第1の電圧と、第2の電圧と、時間帯と、を含み、ランプ電流が遷移時間を経過して前記第1のランプ電流から前記第2のランプ電流に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号が、前記時間帯を経過して前記第1の電圧から前記第2の電圧に遷移し、前記第2の電圧値及び/又は前記時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成する放電ランプの制御方法を提供する。
【0006】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0007】
前記パルス電圧信号の前期時間帯は、第1のサブ時間帯と第2のサブ時間帯に分けられ、且つ、前記パルス電圧信号は、少なくとも、第3の電圧を含み、前記第1のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第2の電圧に変化する。
【0008】
前記第1のサブ時間帯及び/又は前記第2のサブ時間帯はゼロ以上である。
【0009】
前記第3の電圧は、前記第2の電圧より大きい。
【0010】
前記第3の電圧は、前記第2の電圧より小さい。
【0011】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0012】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第1のサブ時間帯及び/又は前記第2のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0013】
前記パルス電圧信号の前記時間帯の前記第1のサブ時間帯は、第3のサブ時間帯と第4のサブ時間帯に分けられる。
【0014】
前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第4のサブ時間帯で前記第3の電圧を保つ。
【0015】
第3のサブ時間帯はゼロ以上であり、前記第4のサブ時間帯はゼロより大きい。
【0016】
第3の電圧は前記第2の電圧に等しくない。
【0017】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯及び/又は前記第4のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0018】
前記パルス電圧信号は、第4の電圧を更に含む。
【0019】
前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化して、前記第3の電圧を暫く保ち、前記第4のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第4の電圧に変化して、前記第4の電圧を暫く保つ。
【0020】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第4の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯及び/又は前記第4のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0021】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第4の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第4の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0022】
前記時間帯の範囲は、約1us〜最大遷移時間の3倍である。
【0023】
本発明のもう一つの側面は、平均ランプ電流信号を発生して、変調信号を第2のランプ電流と第1のランプ電流との間の差分値によって発生するための、同期信号及びランプ状態検出信号を受信するマイクロプロセッサと、前記マイクロプロセッサに電気的に接続され、前記放電ランプのランプ電流を制御するように、パルス電圧信号を発生する上に、スイッチ制御信号を出力するための、ランプ電流検出信号、前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号を受信する制御回路と、を備え、前記パルス電圧信号が、少なくとも、第1の電圧と、第2の電圧と、時間帯と、を含み、ランプ電流が遷移時間を経過して前記第1のランプ電流から前記第2のランプ電流に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号が、前記時間帯を経過して前記第1の電圧から前記第2の電圧に遷移し、前記第2の電圧値及び/又は前記時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することを特徴とする放電ランプを制御するための制御装置を提出する。
【0024】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0025】
前記パルス電圧信号の前記時間帯が第1のサブ時間帯と第2のサブ時間帯に分けられ、且つ、前記パルス電圧信号は、少なくとも、第3の電圧を含み、前記第1のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第2の電圧に変化する。
【0026】
前記第1のサブ時間帯及び/又は前記第2のサブ時間帯はゼロ以上である。
【0027】
前記第3の電圧は、前記第2の電圧より大きい。
【0028】
前記第3の電圧は、前記第2の電圧より小さい。
【0029】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0030】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第1のサブ時間帯及び/又は前記第2のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0031】
前記パルス電圧信号の前記時間帯の前記第1のサブ時間帯は、第3のサブ時間帯と第4のサブ時間帯に分けられる。
【0032】
前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第4のサブ時間帯で前記第3の電圧を保つ。
【0033】
前記第3のサブ時間帯はゼロ以上であり、前記第4のサブ時間帯はゼロより大きい。
【0034】
前記第3の電圧は前記第2の電圧に等しくない。
【0035】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯及び/又は前記第4のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0036】
前記パルス電圧信号は、第4の電圧を更に含む。
【0037】
前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化して、前記第3の電圧を暫く保ち、前記第4のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第4の電圧に変化して、前記第4の電圧を暫く保つ。
【0038】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第4の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯及び/又は前記第4のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0039】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第4の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第4の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0040】
前記時間帯の範囲は、ほぼ、1us〜最大遷移時間のほぼ3倍である。
【0041】
前記マイクロプロセッサは、放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号によって判定し、前記ランプ電流が変化した場合、前記放電ランプのランプ電流の変化百分率を得ることに用いられる判定ユニットと、放電ランプの前記第2のランプ電流及び前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値を放電ランプの前記ランプ電流の変化百分率及び放電ランプの前記第1のランプ電流によって算出し、対応の第1のデジタル信号と第2のデジタル信号を発生することに用いられる計算ユニットと、を有するマイクロプロセッシングユニットを含む。
【0042】
前記マイクロプロセッサは、前記第1のデジタル信号を変換することで前記平均ランプ電流信号を得ることに用いられる第1のデジタルアナログ変換器と、前記第2のデジタル信号を変換することで前記変調信号を得ることに用いられる第2のデジタルアナログ変換器と、を更に含む。
【0043】
前記制御回路は、前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号を重畳処理することで、前記パルス電圧信号を得ることに用いられる重畳回路と、
非反転入力端子と、反転入力端子と、出力端子とを有し、前記パルス電圧信号及び前記ランプ電流検出信号を受信することで、誤差信号を発生することに用いられる第1の演算増幅器と、
前記第1の演算増幅器の出力端子に接続され、スイッチ制御信号を発生することに用いられる第1のパルス幅変調信号発生器と、を更に含む。
【0044】
前記制御回路は、前記ランプ電流検出信号及び前記変調信号を受信することでパルス電圧信号を発生することに用いられるランプ電流処理回路を更に含む。前記ランプ電流処理回路及び前記マイクロプロセッサに電気的に接続されて前記パルス電圧信号及び前記平均ランプ電流信号を受信することで、誤差信号を発生する前記第1の演算増幅器。前記第1の演算増幅器の出力端子に接続され、前記スイッチ制御信号を発生することに用いられる前記パルス幅変調信号発生器。
【0045】
前記変調信号を前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の差分値及び当時のランプ状態検出信号によって得る上に、前記パルス電圧信号を得ることができる。
【0046】
前記ランプ状態検出信号は、ランプ電圧と、前記スイッチ制御信号のデューティ比とを含むランプ電圧状態を反映するものである。
【0047】
本発明のまた一つの側面は、放電ランプと、直流電流を提供するための電力供給装置と、前記電力供給装置及び前記放電ランプに電気的に接続されるスイッチ管を少なくとも一つ含み、前記電力供給装置と前記放電ランプに接続され、前記直流電流を前記放電ランプに必要な電流に変換することに用いられる変換器と、放電ランプのランプ状態を検出することでランプ状態検出信号を発生することに用いられるランプ状態信号検出回路と、本発明の前記一側面によるものである制御装置と、を備える放電ランプシステムを提出する。
【0048】
前記変換器は、直流‐直流変換器である。
【0049】
前記直流‐直流変換器は、降圧型変換器である。
【0050】
前記ランプ状態検出信号は、ランプ電圧信号、ランプ電流信号、ランプ電力信号、前記スイッチ管デューティ比信号、入力電圧信号、入力電流信号又は入力電力信号等である。
【発明の効果】
【0051】
本発明により提供される制御方法、制御装置及びその放電ランプシステムを採用すれば、放電ランプを第1のランプ電流から第2のランプ電流に急変させるように制御するためのパルス電圧信号を、ランプ電流の変化の前後に対応するランプ電流及び遷移時間によって得ることができる。前記放電ランプのランプ電流が第1のランプ電流から第2のランプ電流に急変する場合、その変化を制御するパルス電圧信号は、時間帯を経過して第1の電圧から第2の電圧に遷移する。ランプ電流の変化の遷移時間を著しく減少させ、この遷移時間における放電ランプからの光の無駄遣いを減少させ、エネルギーを節約した。なお、パルス電圧信号の変化の時間帯を取り入れることで、放電ランプのランプ電流の変化過程をより平穏にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】三色カラーフィルタの各色に対応する放電ランプの電流を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御するシステムを示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による放電ランプを制御するための制御方法を示すフロー図である。
【図4】本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置システムを示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置の回路構造を示す模式図である。
【図5A】図5に示した第1のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【図5B】図5に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【図6A】図5に示した制御方法を示すタイミング図である。
【図6B】図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である。
【図6C】図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である。
【図6D】図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である。
【図7】本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置の回路構造を示す模式図である。
【図7A】図7に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【図8】図5に示した制御装置を含む放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本発明の実施形態を図面及び詳細な説明によって詳しく解釈するが、図面を簡素化するため、慣用なものとして既知されている構造と部材を、図面で簡単に示す。
【0054】
本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御するシステムを示すブロック図である図2を参照する。
【0055】
図2に示すように、前記放電ランプシステム2は、制御装置20(マイクロプロセッサ21及び制御回路22を含む)と、変換器24と、放電ランプ29と、を備える。本実施形態において、前記変換器24の入力端子は、直流電流を提供するための、DC電源、好ましくは、DC電圧源を受信する。本実施形態において、変換器24は、第1のスイッチS1を少なくとも一つ含み、一端がDC電源の出力端子に接続され、DC電源の提供する直流電流を放電ランプに必要な直流電流に変換することに用いられるDC‐DC変換回路である。前記放電ランプシステム2は、放電ランプ29のランプ電圧を検出することでランプ電圧検出信号を得るためのランプ電圧検出回路27と、放電ランプ29のランプ電流値を検出することでランプ電流検出信号を得るためのランプ電流検出回路28とを有するランプ状態信号検出回路26を更に含む。制御装置20の受信するランプ状態検出信号については、ランプ電圧信号、ランプ電流信号、ランプ電力信号、第1のスイッチS1デューティ比信号、入力電圧信号、入力電流信号又は入力電力信号等であってよい。本実施形態において、制御装置20の受信するランプ状態信号は、ランプ電圧信号とランプ電流信号である。ここのランプ電圧が、放電ランプ29の状態に対する判定、即ち放電ランプ29が定電流制御段階にあるか、それとも定電力制御段階にあるかに対する判定に用いられることができる一方で、放電ランプ29に対する制御に用いられることもできることは、注意すべきである。本実施形態において、制御装置20におけるマイクロプロセッサ21は、同期信号、前記ランプ電圧検出信号、前記ランプ電流検出信号を受信し、処理して平均ランプ電流信号と変調信号を得る。本実施形態において、制御装置20における制御回路22は、前記マイクロプロセッサ21に電気的に接続され、前記マイクロプロセッサの出力する前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号、前記ランプ電流検出信号を受信し、処理してスイッチ制御信号Vpwm1を出力する。本実施形態において、前記放電ランプシステム2は、前記スイッチ制御信号Vpwm1を受信し、前記変換器24における前記少なくとも一つのスイッチS1を前記スイッチ制御信号Vpwm1によって駆動してオン・オフの切替動作を行わせて、放電ランプ29の電流の切替を達成するためのドライバ、を更に含む。
【0056】
ただし、本実施形態において、前記平均ランプ電流信号は、ランプ電力制御関連の信号である。
【0057】
本発明の一実施形態による放電ランプを制御するための制御方法を示すフロー図である図3を参照する。
【0058】
図3に示すように、まず、ステップS310において、同期信号を受信する。その後、ステップS320に進み、即ち放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを同期信号によって判定し、放電ランプのランプ電流が変化した場合、ステップS330に進むが、放電ランプのランプ電流が変化しない場合、ステップS320を繰返す。ステップS330において、ランプ電流の変化百分率を前記同期信号によって判定し、放電ランプの電流が変化した後の第2のランプ電流I2を前記ランプ電流の変化百分率及び放電ランプの電流が変化する前の第1のランプ電流I1によって得る。そして、ステップS340に進み、第2のランプ電流I2と第1のランプ電流I1との間の電流差分値ΔIを算出する。次いで、ステップS350に進み、前記変調信号を前記電流差分値ΔIによって得る。次いで、ステップS360に進み、前記変調信号を出力する。
【0059】
他の実施形態において、ステップS350では、放電ランプを制御して第1のランプ電流I1から第2のランプ電流I2に急変させる過程中に必要な前記変調信号を、当時のランプ状態検出信号及び前記電流差分値ΔIによって得ることができる。
【0060】
前記ランプ状態検出信号は、ランプ状態を反映する信号であってよく、例えば、ランプ電圧、スイッチ制御信号のデューティ比等のようなランプ電圧状態を反映する信号を含む。
【0061】
そのうち、本実施形態において、前記同期信号は、外部システム(例えば、投影システム)によって指定されるものであり、投影システムにおいて発するR色光をB色光に切替える必要があれば、カラーホイールを回転することで光の切替を達成することができる。その同時に、画面の表示品質を改善するように、異なる色を出力する場合の光強度を異なるようにし、つまり、ランプ電流I1をランプ電流I2に切替える必要がある。実作により、一般に、放電ランプがランプ電流I1からI2までは一定の遷移時間、例えば、trを要することは判明した。前記同期信号によって、前記ランプ電流が変化するかどうか、ランプ電流の変化百分率を判定することができる。
【0062】
図2に示すように、本実施形態において、前記変調信号を前記平均ランプ電流信号又は前記ランプ電流検出信号に応用することでパルス電圧信号を得る。本実施形態において、前記パルス電圧信号の振幅は、前記電流差分値にかかわり、前記放電ランプのランプ電流を制御して前記第1のランプ電流I1から前記第2のランプ電流I2に変化させることに必要な制御信号の変化の特徴を表す。
【0063】
ただし、本発明において、前記ランプ電流が前記遷移時間trを経過して前記第1のランプ電流I1から前記第2のランプ電流I2に遷移すると、前記パルス電圧信号は、時間帯Δtを経過して第1の電圧V1から第2の電圧V2に遷移する。これにより、前記放電ランプのランプ電流が変化した場合、その変化を制御するパルス電圧信号は瞬間的に変化するのではなく、時間帯Δtを経過して第1の電圧V1から第2の電圧V2に遷移することが判明した。そのため、放電ランプのランプ電流が変化する時の電流振動を減少させて、平穏に遷移することを達成した。一実施形態において、前記時間帯Δtの範囲は、ほぼ1us〜ほぼtrmaxの3倍であり、好ましくはほぼ10us〜ほぼtrmaxの2倍である。trmaxは、システムの許容する電流の最大遷移時間であり、投影機システムのカラーホイールの回転速度にかかわっている。例えば、カラーホイールの回転速度が60Hzである投影機システムにおいて、trmaxはほぼ400usであり、カラーホイールの回転速度が200Hzである投影機システムにおいて、trmaxはほぼ130usである。一般に、本文で使用される「大体」、「約」又は「ほぼ」は、指定値又は範囲の20%内、好ましくは指定値又は範囲の10%内、より好ましくは指定値又は範囲の5%内にあることを表すことは、注意すべきである。ここの数は大体のものであり、明確に説明しなかった場合、用語「大体」、「約」、又は「ほぼ」の意味を推測できることと理解してよい。
【0064】
本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置システムを示すブロック図である図4を参照する。
【0065】
図4に示すように、本制御装置40のマイクロプロセッサ41は、マイクロプロセッシングユニット412と、第1のデジタルアナログ変換器413と、第2のデジタルアナログ変換器414とを含む。制御回路42は、第1の演算増幅器421と、パルス幅変調信号発生器422とを含む。本実施形態において、前記マイクロプロセッサ41は、前記同期信号、前記ランプ状態検出信号(ランプ電圧信号、ランプ電流信号、ランプ電力信号、第1のスイッチS1デューティ比信号、入力電圧信号、入力電流信号又は入力電力信号等であってよい)を受信する。前記マイクロプロセッシングユニット412は、放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号によって判定し、且つ前記ランプ電流が変化した場合、前記放電ランプのランプ電流の変化百分率を得ることに用いられる判定ユニット4121と、放電ランプの前記第2のランプ電流及び前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の前記電流差分値ΔIを放電ランプの前記ランプ電流の変化百分率及び放電ランプの前記第1のランプ電流によって算出し、対応の第1のデジタル信号と第2のデジタル信号を発生することに用いられる計算ユニット4122と、を有する。本実施形態において、前記第1のデジタルアナログ変換器413及び前記第2のデジタルアナログ変換器414は、前記マイクロプロセッシングユニット412に電気的に接続され、それぞれが前記第1のデジタル信号を変換することで前記平均ランプ電流信号を得、前記第2のデジタル信号を変換することで前記変調信号を得ることに用いられる。本実施形態において、前記制御回路42は、前記マイクロプロセッサ41に電気的に接続され、前記マイクロプロセッサ41の出力する前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号、前記ランプ電流検出信号を受信する。前記演算増幅器421は、前記平均ランプ電流信号、前記変調信号、前記ランプ電流検出信号を処理した後、パルス幅変調信号発生器422の入力信号として信号(比較信号)を出力する。その後、パルス幅変調信号発生器422は、スイッチ制御信号Vpwm1を発生する。その後、前記ドライバ43は、このパルス幅変調信号を増幅してから、放電ランプの電流を制御するための前記スイッチ制御信号Vpwm1をスイッチ管に出力する。
【0066】
本実施形態において、前記ランプ電流検出信号は、前記演算増幅器421の反転入力端子に入力され、前記平均ランプ電流信号は、前記演算増幅器421の非反転入力端子に入力されるが、これに限定されない。
【0067】
前記変調信号が、演算増幅器421の反転入力端子のランプ電流検出信号に応用されてもよいし、制御演算増幅器421の非反転入力端子の平均ランプ電流信号に応用されてもよいことは、注意すべきである。
【0068】
本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置の回路構造を示す模式図である図5を参照する。図5に示すように、制御装置50は、マイクロプロセッシングユニット512と、第1のデジタルアナログ変換器513と、第2のデジタルアナログ変換器514と、を含むマイクロプロセッサ51と、制御回路52と、を備える。マイクロプロセッシングユニット512は、判定ユニット5121と、計算ユニット5122と、を有する。この制御装置50は、ドライバ53を更に備える。前記マイクロプロセッサ51及びドライバ53の動作原理は、図4に示したマイクロプロセッサ41及びドライバ43と同じであるため、ここで詳しく説明しない。
【0069】
本実施形態において、制御回路52は重畳回路524を含む。重畳回路524は、前記マイクロプロセッサ51の発生する前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号を重畳し、つまり前記変調信号を平均ランプ電流信号に応用することで、パルス電圧信号を発生することに用いられる。制御回路52は、演算増幅器521と、パルス幅変調信号発生器522と、を更に含む。そのうち、パルス電圧信号は、演算増幅器521の非反転入力端子の信号とされているが、これに限定されない。なお、ランプ電流検出信号は、抵抗R7を通して演算増幅器521の反転入力端子に入るが、これに限定されない。また、演算増幅器521の反転入力端子と出力端子は、PI調節器を通して接続されるが、これに限定されない。演算増幅器521は、それに入力される信号を処理した後、パルス幅変調信号発生器522の入力信号として信号(比較信号)を出力する。パルス幅変調信号発生器525の作業原理は、図4で説明したことがあるため、ここで詳しく説明しない。
【0070】
本実施形態において、第1のデジタルアナログ変換器513は、第1のデジタル信号を変換することで平均ランプ電流信号を得る。本実施形態において、第1のデジタルアナログ変換器513は、図5に示した第1のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図5Aに示すように、ローパスフィルタである。前記ローパスフィルタは、抵抗R4とC2により構成されるが、他の回路構造であってもよく、これに限定されない。第2のデジタルアナログ変換器514は、第2のデジタル信号を処理することで前記変調信号を得る。本実施形態において、その回路の構造は、図5に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である図5Bに示すようなものであってもよいが、他の回路構造であってもよく、これに限定されない。図5Bに示すように、第2のデジタルアナログ変換器514は、複数の抵抗R5、R6、…、Rn及びキャパシターC3を含む。複数の抵抗の一端は、マイクロプロセッシングユニット512の複数のI/O(これらのI/Oポートが、第2のデジタル信号を伝送することに用いられる)に対応的に接続されるが、これに限定されなく、他の一端は、ノードに接続される。具体的に言えば、図5Bに示すように、第2のデジタル信号は、複数のI/Oポートを介してR5、R6、…、Rnというような複数の抵抗に伝送される。これらの抵抗は、I/Oポートから出力される信号の振幅を調節することに用いられることができる。例えば、抵抗値が同じである2つ抵抗R5とR6しかない場合、抵抗R5に対応するI/Oポートが、例えば、5Vのハイレベル信号を出力し、抵抗R6に対応するI/Oポートが、例えば、0Vのローレベル信号を出力するとすれば、出力される変調信号が所望の振幅の変調信号になるように、出力される信号は2.5Vのものとなる。本発明の実施形態において、これらの抵抗の数及び抵抗値は限定されないため、I/Oポートから出力される信号及び各抵抗によって電圧の異なる信号に調節して、キャパシターC3を介してフィルタ処理を行うことで、前記変調信号を得ることができる。本実施例において、キャパシターC3は、一端が前記ノードに電気的に接続され、他端が接地端子に電気的に接続される。変調信号の振幅(I/Oポートから出力される信号、抵抗R5、R6、…、Rnによる調節によって得られる)が前記電流差分値にかかわっていることは、注意すべきである。
【0071】
一実施形態において、重畳回路524は、マイクロプロセッサ51の内部に配置され、即ちマイクロプロセッサ51が前記パルス電圧信号を出力してもよいが、これに限定されない。
【0072】
上記により、マイクロプロセッサ51が、放電ランプの電流が第1のランプ電流I1から第2のランプ電流I2に切替えられる必要があることを、同期信号により分かると、パルス電圧信号を対応的に出力し、制御回路が、スイッチ制御信号を前記パルス電圧信号とランプ電流検出信号によって対応的に出力し、放電ランプの電流を前記スイッチ制御信号によって制御することは判明した。
【0073】
図5に示した制御方法を示すタイミング図である図6Aを参照する。図5と図6Aに示したものを合わせて見ると、本実施形態において、R色光に対応する放電ランプのランプ電流はI1であり、ランプ電流I1に対応する制御電圧は前記第1の電圧V1であり、B色光に対応する放電ランプのランプ電流はI2であり、ランプ電流I2に対応する制御電圧は前記第2の電圧V2である。また、I2>I1、V2>V1、即ちI1からI2まで急増する。本実施形態において、ランプ電流の急増は、R色光からB色光への切替に対応するが、他の実施例においては、B色光からR色光への切替、G色光からR色光への切替又はG色光からB色光への切替等の多様な場合に対応してもよいが、これに限定されたものではなく、実際の要求によって決められることは、注意すべきである。なお、図6Aにより、I2とI1との差分値がΔIであることは判明した。
【0074】
前記の通り、投影システムにおいて発されたR色光をB色光に切り替える必要があるかどうかを、外部システム(投影システム)に指定される同期信号から分かることができるが、切り替える必要がある場合、カラーホイールを回転することで光の切替、つまり、ランプ電流I1をランプ電流I2に切り替えることを達成することができる。実作により、一般に、放電ランプにおいてランプ電流I1からI2までは一定の遷移時間、例えば、trを要することは判明した。
【0075】
本実施形態において、ランプ電流I1がランプ電流I2へ急変する過程中、つまり、制御パルス電圧信号が前記第1の電圧V1から前記第2の電圧V2へ急変する過程において、放電ランプを制御してI1からI2までの遷移時間trを短縮させ、振動を減少させることができる。具体的に言えば、パルス信号を制御して前記第1の電圧V1から前記第2の電圧V2まで漸進的に変換させることができる。図6Aに示すように、前記パルス電圧信号は、少なくとも、前記第1の電圧V1と、前記第2の電圧V2と、時間帯Δtと、を含み、ランプ電流が遷移時間trを経過して前記第1のランプ電流から前記第2のランプ電流に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号は、前記時間帯Δtを経過して前記第1の電圧から前記第2の電圧に遷移する。前記パルス電圧信号は前記時間帯Δtを経過して前記第1の電圧から前記第2の電圧に遷移し、つまりパルス電圧信号は瞬間的に変化するのではないため、ランプ電流がランプ電流I1からランプ電流I2に急変する時の振動を減少させることができる。一実施例において、前記判定ユニットは前記ランプ電流が急増するように変化すると判定する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記判定ユニットは前記ランプ電流が急減するように変化すると判定する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。一実施例において、前記第2の電圧値及び/又は前記時間帯Δtを調整することで前記遷移時間tr及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御、つまり前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することができるが、これに限定されない。ただし、遷移時間帯Δtの範囲は、ほぼ1us〜ほぼtrmaxの3倍であり、好ましくはほぼ10us〜ほぼtrmaxの2倍である。そのうち、trmaxは、システムの許容する最大遷移時間であり、投影機システムのカラーホイールの回転速度にかかわっている。例えば、カラーホイールの回転速度が60Hzである投影機システムにおいて、trmaxはほぼ400usであり、カラーホイールの回転速度が200Hzである投影機システムにおいて、trmaxはほぼ130usである。
【0076】
図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である6Bを参照する。図5と図6Aを合わせて見ると、図6Bに示したパルス電圧信号の前記遷移時間Δtは、第1のサブ時間帯Δt1と第2のサブ時間帯Δt2に分けられ、且つ前記パルス電圧信号は、少なくとも、中間電圧である第3の電圧を含み、前記第1のサブ時間帯Δt1で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第2の電圧に変化する。一実施例において、前記第3の電圧は、前記第2の電圧より大きい。一実施例において、前記第3の電圧は、前記第2の電圧より小さい。一実施例において、前記第1のサブ時間帯Δt1はゼロ以上である。一実施例において、前記第2のサブ時間帯Δt2はゼロ以上である。一実施例において、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急増するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急減するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より小さく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。一実施例において、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第1のサブ時間帯Δt1及び/又は前記第2のサブ時間帯Δt2を調整することで、前記遷移時間tr及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御、つまり前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することもできるが、これに限定されない。
【0077】
図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である図6Cを参照する。図5、図6A図6Bを合わせて見ると、図6Cに示すように、前記パルス電圧信号の前記時間帯Δtの前記第1のサブ時間帯Δt1は、第3のサブ時間帯Δt3と第4のサブ時間帯Δt4に分けられ、且つ前記パルス電圧信号が少なくとも、前記第3の電圧V3を含む。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯Δt3で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第4のサブ時間帯Δt4で前記第3の電圧を保つ。一実施例において、前記第3のサブ時間帯Δt3はゼロ以上であり、前記第4のサブ時間帯Δt4はゼロより大きい。一実施例において、前記第3の電圧は前記第2の電圧に等しくない。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第2の電圧に変化する。一実施例において、前記第3の電圧は、前記第2の電圧より大きい。一実施例において、前記第3の電圧は、前記第2の電圧より小さい。一実施例において、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急増するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急減するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より小さく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯Δt3及び/又は前記第4のサブ時間帯Δt4を調整することで、前記遷移時間tr及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御、つまり前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することができるが、これに限定されない。本実施例において、前記第3の電圧を暫く保つことで、ランプ電流をランプ電流I1からランプ電流I2に素早く遷移させ、且つ遷移過程を平穏にすることができる。
【0078】
図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である図6Dを参照する。図5、図6A、図6B、図6Cを合わせてみると、図6Dに示すように、前記パルス電圧信号は、もう一つの中間電圧である第4の電圧を更に含む。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯Δt3で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第3の電圧を暫く保って、前記第4のサブ時間帯Δt4で前記第3の電圧から前記第4の電圧に変化し、前記第4の電圧を暫く保つ。即ち前記パルス電圧信号は、段階的に急変するように前記第1の電圧から第2の電圧に遷移する。一実施例において、前記第3の電圧及び前記第4の電圧は前記第2の電圧より大きい。一実施例において、前記第3の電圧及び前記第4の電圧は前記第2の電圧より小さい。一実施例において、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急増するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧及び前記第4の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急減するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧及び前記第4の電圧は前記第1の電圧より小さく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第4の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯Δt3及び/又は前記第4のサブ時間帯Δt4を調整することで前記遷移時間tr及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御、つまり前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することができるが、これに限定されない。
【0079】
そのうち、第3の電圧と第1の電圧との差分値、第4の電圧と第3の電圧との差分値、第2の電圧と第4の電圧との差分値、第1のサブ時間帯Δt1、第2のサブ時間帯Δt2、第3のサブ時間帯Δt3、第4のサブ時間帯Δt4は、ΔIと当時のランプ状態、システムの許容する最大trmaxによって算出することで組み合わせることができる。本実施形態において、一つの中間電圧V3及び/又は2つの中間電圧V3とV4、対応の時間帯Δt、Δt1、Δt2、Δt3、Δt4だけを例として説明するが、他の実施例において、必要によって複数の中間電圧Vn及び対応の複数の時間帯を有してもよいことは、注意すべきである。
【0080】
なお、ランプ電流I2からランプ電流I3への切替については、類似の方法を採用し、図6A、図6B、図6C又は図6DのようにI2をI3に切替させてもよい。この場合、遷移時間はtfであり、その数値がtrと同じであるため、ここで詳しく説明しない。ただし、この場合、I2>I3、V2>Vnであり、即ちI2からI3まで急減する。本実施形態において、B色光からG色光への切替に対応してもよいが、それは限定されない。その動作原理は、ここで詳しく説明しない。
【0081】
本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置の回路構造を示す模式図である図7を参照する。図7に示すように、制御装置70は、マイクロプロセッサ71と、制御回路72と、を備える。本実施形態において、マイクロプロセッサ71は、同期信号とランプ状態検出信号を受信し、平均ランプ電流信号と変調信号を出力する。その動作原理は、図4に示したマイクロプロセッサ41と類似しているため、ここで詳しく説明しない。
【0082】
本実施形態において、制御回路72は、ランプ電流処理回路724と、演算増幅器721と、パルス幅変調信号発生器722と、を備えてよい。ランプ電流処理回路724は、利得調整回路7241と、演算増幅器7242と、を含む。本実施形態において、利得調整回路7241は、ベース電極が図7Aに示した複数の抵抗R13、R14、…、Rmに対応的に接続される複数の三極管Q1、Q2、…、Qpを含み、それぞれの一端がQ1、Q2、…、Qpの集電極に対応的接続され、他端がノードを介して第2の演算増幅器7242の反転入力端子に結合される複数の抵抗R9、R10、…、Rpを更に含むが、これに限定されない。また、演算増幅器7242の反転入力端子と出力端子は、抵抗R11を通して接続されるが、これに限定されない。ランプ電流検出信号は、抵抗R7を介して演算増幅器7242の非反転入力端子に流れ込むが、これに限定されない。即ち本実施形態において、ランプ電流処理回路724は、前記変調信号とランプ電流検出信号を受信し、その内の前記利得調整回路7241及び前記第2の演算増幅器7242を通してパルス電圧信号を出力する。前記演算増幅器721については、その非反転入力端子に入力される信号は、前記平均ランプ電流信号であり、その反転入力端子に入力される信号は、前記パルス電圧信号であるが、これに限定されない。また、その反転入力端子は、出力端子のPI調節器に接続されるが、これに限定されない。パルス幅変調信号発生器722の作業原理は、図4、図5に示したパルス幅変調信号発生器と同じである。制御装置70は、ドライバ73を更に備え、その作業原理が図4、図5に示したドライバと同じであるため、両者については詳しく説明しない。
【0083】
即ち、本実施例において、変調信号をランプ電流検出信号に応用して前記パルス電圧信号を発生した後、前記平均ランプ電流信号と比較し、演算して前記少なくとも一つのスイッチ管を制御するスイッチ制御信号Vpwm1を得て、前記少なくとも一つのスイッチ管オン・オフの切替動作を制御することで、前記ランプ電流を制御する。
【0084】
図7に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である図7Aを参照する。他の回路構造であってもよいが、これに限定されない。図7Aに示すように、第2のデジタルアナログ変換器714は、一端がマイクロプロセッシングユニット712の複数のI/O(これらのI/Oポートが、第2のデジタル信号を伝送することに用いられる)に対応的に接続されるが、これに限定されなく、他端がそれぞれランプ電流処理回路724における複数の三極管Q1、Q2、…、Qpのベース電極に対応的に接続されるR13、R14…Rmという複数の抵抗を含む。具体的に言えば、図7に示すように、第2のデジタル信号を、複数のI/Oポートを介して複数の抵抗に伝送されることで、ランプ電流処理回路724における複数の三極管Q1、Q2、…、Qpを制御する。本発明の実施形態において、これらの抵抗の数及び抵抗値は限定されない。
【0085】
本実施例において、電流制御方法のタイミング図は、図6と相似である。ただし、この場合、電流が急増する時、そのパルス電圧信号の変化は、図6に示した電流の急減する時と同じである。電流が急減する時、そのパルス電圧信号の変化は、図6に示した電流の急増する時と同じである。その動作原理は、図5及び図6に参照してよいが、ここで詳しく説明しない。
【0086】
図5に示した制御装置を含む放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である図8を参照する。図8に示すように、前記放電ランプシステム8は、制御装置80(マイクロプロセッサ81及び制御回路82を含む)と、電力供給装置85と、変換器84と、放電ランプ89と、点火装置86と、を備える。本実施形態において、制御装置80は構造が図5に示した制御装置50と同じであるため、ここで詳しく説明しない。電力供給装置85は、直流電流を提供するための、DC電源、好ましくはDC電圧源であってよい。本実施形態において、変換器84は、降圧型(BUCK)回路のようなDC‐DC変換回路であり、一端がDC電源の出力端子に接続され、DC電源の提供する直流電流を放電ランプの必要な直流電流に変換することに用いられ、前記BUCK回路が、切替スイッチS1と、ダイオードD1と、インダクタンスL1と、キャパシターC1とを含み、前記切替スイッチが、前記スイッチ制御信号に制御される半導体部品であり、絶縁ゲート型両極性トランジスタであってよく、好ましくは金属酸化物半導体電界効果トランジスタである。本実施形態において、点火装置86は、変圧器を介して放電ランプ89と並列接続する。また、前記放電ランプシステム8は、放電ランプ89を点灯するための高圧が他の回路を損害しないように、放電ランプ89と直列接続される第2のダイオードD2を更に備える。制御装置80の受信するランプ状態信号については、ランプ電圧信号、ランプ電流信号、ランプ電力信号、第1のスイッチS1デューティ比信号、入力電圧信号、入力電流信号又は入力電力信号等であってよい。本実施形態において、ランプ状態信号は、ランプ電圧信号とランプ電流信号である。ランプ電圧検出信号は、ランプ電圧検出回路87によって得られる。ランプ電圧検出回路87は、抵抗R2とR3を直列接続することで構成されるが、これに限定されない。ここのランプ電圧が、放電ランプ89の状態に対する判定、即ち放電ランプ89が定電流制御段階にあるか、それとも定電力制御段階にあるかに対する判定に用いられることができる一方で、放電ランプ89に対する制御に用いられることもできることは、注意すべきである。ランプ電流検出信号は、ランプ電流検出回路88によって得られる。ランプ電流検出回路88は、抵抗R1によって構成されるが、これに限定されない。本実施形態において、制御装置80は、前記制御信号Vpwm1を同期信号及びランプ状態信号によって発生することができ、具体的な過程は、図5に示した実施形態を参照してよい。本実施形態において、変換器84における制御スイッチS1は、この制御信号Vpwm1によってオン・オフの切替動作を行って、放電ランプ89の電流制御を達成する。
【0087】
一実施形態において、前記放電ランプ89は交流ランプであってよく、この場合、変換器84は、放電ランプ89に必要な交流信号を提供するための逆変換装置を更に含む。
【0088】
要約して言えば、本発明に提供される放電ランプの制御装置及びその制御方法は、放電ランプのランプ電流がある電流値から他の電流値に変化する必要がある場合、そのパルス電圧信号を制御して時間帯を経過してある電圧値から他つの電圧値に変化させ、パルス電圧信号を適当に調整することで電流が変化する過程中の振動を減少させると同時に、ある電流値から他の電流値まで変化する遷移時間を短縮すること達成することができる。
【0089】
前記において、本発明の具体的な実施形態を図面にあわせて説明したが、当業者であれば、本発明の精神と範囲を逸脱しない範囲で種々の変更又は代替を加えることもでき、これらの変更又は代替が本発明の特許請求の範囲に限定される範囲に含まれることは理解できる。
【符号の説明】
【0090】
2、8 放電ランプシステム、20、40、50、70、80 制御装置、21、41、51、71、81 マイクロプロセッサ、22、42 制御回路、52、72、82 制御回路、24、84 変換器、26 ランプ状態信号検出回路、27、87 ランプ電圧検出回路、28、88 ランプ電流検出回路、29、89 放電ランプ、43、53、73 ドライバ、85 電力供給装置、86 点火装置、412、512、712 マイクロプロセッシングユニット、413、513 第1のデジタルアナログ変換器、414、514、714 第2のデジタルアナログ変換器、421 第1の演算増幅器、422 、522、722 パルス幅変調信号発生器、521、721 演算増幅器、524 重畳回路、724 ランプ電流処理回路、4121、5121 判定ユニット、4122、5122 計算ユニット、7241 利得調整回路、7242 第2の演算増幅器、S310〜S360 ステップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電ランプに対する制御に関し、特に、投影用放電ランプの制御方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、例えば、デジタル・ライト・プロセッシング(DLP)、液晶ディスプレイ(LCD)、反射型液晶パネル(LCOS)等の多様な投影装置製品のそれぞれは、様々な消費者団体に提供されている。デジタル・ライト・プロセッシング(DLP)投影装置は、投影用光を発生するためには、放電ランプを使用することが好ましく、高輝度放電ランプ(HID)を使用することが特に好ましい。デジタル・ライト・プロセッシング投影装置においては、R、B、G(R=赤、B=青、G=緑)という三原色を有する光透過性カラーホイール(color wheel)より構成されたカラーフィルタの回転によって、光源からの光を前記カラーフィルタに透過させて、三原色のそれぞれの光線を順次に発生すると同期に、空間変調素子を制御することで、時分割によって三原色のそれぞれによる画像を順次に発生し、カラー画像を表示する。三色のカラーフィルタについては、色光のそれぞれ異なる本質、色光に求められるそれぞれ異なる輝度があるから、例としては、三色中の一つを他の色と異なる輝度で再現する場合、又は特定な画像領域における輝度が他の画像領域における輝度と同一でない場合、放電ランプからの光は、強度が同一でないように要求されることで、図1に示すように、所望の放電ランプの電流も同じではないようになる。三色カラーフィルタの各色に対応する放電ランプの電流を示す模式図である図1により、B色に対応する放電ランプの電流とR色に対応する放電ランプの電流との間、差分値ΔIを持ち、B色に対応する放電ランプの電流とG色に対応する放電ランプの電流との間、差分値ΔI'を持つことは判明する。また、図1により、R色に対応する放電ランプの電流からB色に対応する放電ランプの電流への転換、B色に対応する放電ランプの電流からG色に対応する放電ランプの電流への転換は、一定の時間である遷移時間tr、tfが必要して、該遷移時間内に前の光の色が後の光の色に転換する。つまり、この遷移時間内で、放電ランプからの光の強度は変わっている。あまり画質に影響させないために、放電ランプのこの遷移時間内に発生した光を投影に使わないので、エネルギー浪費となってしまう。そのため、放電ランプからの光の利用効率の向上、またエネルギーの節約のためにも、遷移時間は短い方が良い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため、放電ランプが一つの色から他の色へ変換する遷移時間を短縮するように、放電ランプの制御方法、装置をいかに発明することは、解決しなければならない課題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、前記遷移時間を短縮するように放電ランプを制御することにある。
【0005】
前記目的を達成するように、本発明は、同期信号を受信するステップ(a)と、放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号によって判定するステップ(b)と、前記ランプ電流が変化した場合、ランプ電流の変化百分率を前記同期信号によって判定し、放電ランプの電流が変化した後の第2のランプ電流を前記ランプ電流の変化百分率及び放電ランプの電流が変化する前の第1のランプ電流によって得るステップ(c)と、第2のランプ電流と第1のランプ電流との間の電流差分値を算出するステップ(d)と、変調信号を前記電流差分値によって得るステップ(e)と、前記放電ランプのランプ電流を制御するように、パルス電圧信号をランプ電流検出信号、平均ランプ電流信号、前記変調信号によって発生する上に、スイッチ制御信号を出力するステップ(f)と、を備え、前記パルス電圧信号が、少なくとも、第1の電圧と、第2の電圧と、時間帯と、を含み、ランプ電流が遷移時間を経過して前記第1のランプ電流から前記第2のランプ電流に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号が、前記時間帯を経過して前記第1の電圧から前記第2の電圧に遷移し、前記第2の電圧値及び/又は前記時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成する放電ランプの制御方法を提供する。
【0006】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0007】
前記パルス電圧信号の前期時間帯は、第1のサブ時間帯と第2のサブ時間帯に分けられ、且つ、前記パルス電圧信号は、少なくとも、第3の電圧を含み、前記第1のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第2の電圧に変化する。
【0008】
前記第1のサブ時間帯及び/又は前記第2のサブ時間帯はゼロ以上である。
【0009】
前記第3の電圧は、前記第2の電圧より大きい。
【0010】
前記第3の電圧は、前記第2の電圧より小さい。
【0011】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0012】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第1のサブ時間帯及び/又は前記第2のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0013】
前記パルス電圧信号の前記時間帯の前記第1のサブ時間帯は、第3のサブ時間帯と第4のサブ時間帯に分けられる。
【0014】
前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第4のサブ時間帯で前記第3の電圧を保つ。
【0015】
第3のサブ時間帯はゼロ以上であり、前記第4のサブ時間帯はゼロより大きい。
【0016】
第3の電圧は前記第2の電圧に等しくない。
【0017】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯及び/又は前記第4のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0018】
前記パルス電圧信号は、第4の電圧を更に含む。
【0019】
前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化して、前記第3の電圧を暫く保ち、前記第4のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第4の電圧に変化して、前記第4の電圧を暫く保つ。
【0020】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第4の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯及び/又は前記第4のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0021】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第4の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第4の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0022】
前記時間帯の範囲は、約1us〜最大遷移時間の3倍である。
【0023】
本発明のもう一つの側面は、平均ランプ電流信号を発生して、変調信号を第2のランプ電流と第1のランプ電流との間の差分値によって発生するための、同期信号及びランプ状態検出信号を受信するマイクロプロセッサと、前記マイクロプロセッサに電気的に接続され、前記放電ランプのランプ電流を制御するように、パルス電圧信号を発生する上に、スイッチ制御信号を出力するための、ランプ電流検出信号、前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号を受信する制御回路と、を備え、前記パルス電圧信号が、少なくとも、第1の電圧と、第2の電圧と、時間帯と、を含み、ランプ電流が遷移時間を経過して前記第1のランプ電流から前記第2のランプ電流に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号が、前記時間帯を経過して前記第1の電圧から前記第2の電圧に遷移し、前記第2の電圧値及び/又は前記時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することを特徴とする放電ランプを制御するための制御装置を提出する。
【0024】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0025】
前記パルス電圧信号の前記時間帯が第1のサブ時間帯と第2のサブ時間帯に分けられ、且つ、前記パルス電圧信号は、少なくとも、第3の電圧を含み、前記第1のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第2の電圧に変化する。
【0026】
前記第1のサブ時間帯及び/又は前記第2のサブ時間帯はゼロ以上である。
【0027】
前記第3の電圧は、前記第2の電圧より大きい。
【0028】
前記第3の電圧は、前記第2の電圧より小さい。
【0029】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0030】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第1のサブ時間帯及び/又は前記第2のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0031】
前記パルス電圧信号の前記時間帯の前記第1のサブ時間帯は、第3のサブ時間帯と第4のサブ時間帯に分けられる。
【0032】
前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第4のサブ時間帯で前記第3の電圧を保つ。
【0033】
前記第3のサブ時間帯はゼロ以上であり、前記第4のサブ時間帯はゼロより大きい。
【0034】
前記第3の電圧は前記第2の電圧に等しくない。
【0035】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯及び/又は前記第4のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0036】
前記パルス電圧信号は、第4の電圧を更に含む。
【0037】
前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化して、前記第3の電圧を暫く保ち、前記第4のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第4の電圧に変化して、前記第4の電圧を暫く保つ。
【0038】
前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第4の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯及び/又は前記第4のサブ時間帯を調整することで、前記遷移時間及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御を達成する。
【0039】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第4の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第4の電圧は前記第1の電圧より小さい。
【0040】
前記時間帯の範囲は、ほぼ、1us〜最大遷移時間のほぼ3倍である。
【0041】
前記マイクロプロセッサは、放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号によって判定し、前記ランプ電流が変化した場合、前記放電ランプのランプ電流の変化百分率を得ることに用いられる判定ユニットと、放電ランプの前記第2のランプ電流及び前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値を放電ランプの前記ランプ電流の変化百分率及び放電ランプの前記第1のランプ電流によって算出し、対応の第1のデジタル信号と第2のデジタル信号を発生することに用いられる計算ユニットと、を有するマイクロプロセッシングユニットを含む。
【0042】
前記マイクロプロセッサは、前記第1のデジタル信号を変換することで前記平均ランプ電流信号を得ることに用いられる第1のデジタルアナログ変換器と、前記第2のデジタル信号を変換することで前記変調信号を得ることに用いられる第2のデジタルアナログ変換器と、を更に含む。
【0043】
前記制御回路は、前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号を重畳処理することで、前記パルス電圧信号を得ることに用いられる重畳回路と、
非反転入力端子と、反転入力端子と、出力端子とを有し、前記パルス電圧信号及び前記ランプ電流検出信号を受信することで、誤差信号を発生することに用いられる第1の演算増幅器と、
前記第1の演算増幅器の出力端子に接続され、スイッチ制御信号を発生することに用いられる第1のパルス幅変調信号発生器と、を更に含む。
【0044】
前記制御回路は、前記ランプ電流検出信号及び前記変調信号を受信することでパルス電圧信号を発生することに用いられるランプ電流処理回路を更に含む。前記ランプ電流処理回路及び前記マイクロプロセッサに電気的に接続されて前記パルス電圧信号及び前記平均ランプ電流信号を受信することで、誤差信号を発生する前記第1の演算増幅器。前記第1の演算増幅器の出力端子に接続され、前記スイッチ制御信号を発生することに用いられる前記パルス幅変調信号発生器。
【0045】
前記変調信号を前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の差分値及び当時のランプ状態検出信号によって得る上に、前記パルス電圧信号を得ることができる。
【0046】
前記ランプ状態検出信号は、ランプ電圧と、前記スイッチ制御信号のデューティ比とを含むランプ電圧状態を反映するものである。
【0047】
本発明のまた一つの側面は、放電ランプと、直流電流を提供するための電力供給装置と、前記電力供給装置及び前記放電ランプに電気的に接続されるスイッチ管を少なくとも一つ含み、前記電力供給装置と前記放電ランプに接続され、前記直流電流を前記放電ランプに必要な電流に変換することに用いられる変換器と、放電ランプのランプ状態を検出することでランプ状態検出信号を発生することに用いられるランプ状態信号検出回路と、本発明の前記一側面によるものである制御装置と、を備える放電ランプシステムを提出する。
【0048】
前記変換器は、直流‐直流変換器である。
【0049】
前記直流‐直流変換器は、降圧型変換器である。
【0050】
前記ランプ状態検出信号は、ランプ電圧信号、ランプ電流信号、ランプ電力信号、前記スイッチ管デューティ比信号、入力電圧信号、入力電流信号又は入力電力信号等である。
【発明の効果】
【0051】
本発明により提供される制御方法、制御装置及びその放電ランプシステムを採用すれば、放電ランプを第1のランプ電流から第2のランプ電流に急変させるように制御するためのパルス電圧信号を、ランプ電流の変化の前後に対応するランプ電流及び遷移時間によって得ることができる。前記放電ランプのランプ電流が第1のランプ電流から第2のランプ電流に急変する場合、その変化を制御するパルス電圧信号は、時間帯を経過して第1の電圧から第2の電圧に遷移する。ランプ電流の変化の遷移時間を著しく減少させ、この遷移時間における放電ランプからの光の無駄遣いを減少させ、エネルギーを節約した。なお、パルス電圧信号の変化の時間帯を取り入れることで、放電ランプのランプ電流の変化過程をより平穏にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】三色カラーフィルタの各色に対応する放電ランプの電流を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御するシステムを示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による放電ランプを制御するための制御方法を示すフロー図である。
【図4】本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置システムを示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置の回路構造を示す模式図である。
【図5A】図5に示した第1のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【図5B】図5に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【図6A】図5に示した制御方法を示すタイミング図である。
【図6B】図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である。
【図6C】図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である。
【図6D】図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である。
【図7】本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置の回路構造を示す模式図である。
【図7A】図7に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【図8】図5に示した制御装置を含む放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本発明の実施形態を図面及び詳細な説明によって詳しく解釈するが、図面を簡素化するため、慣用なものとして既知されている構造と部材を、図面で簡単に示す。
【0054】
本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御するシステムを示すブロック図である図2を参照する。
【0055】
図2に示すように、前記放電ランプシステム2は、制御装置20(マイクロプロセッサ21及び制御回路22を含む)と、変換器24と、放電ランプ29と、を備える。本実施形態において、前記変換器24の入力端子は、直流電流を提供するための、DC電源、好ましくは、DC電圧源を受信する。本実施形態において、変換器24は、第1のスイッチS1を少なくとも一つ含み、一端がDC電源の出力端子に接続され、DC電源の提供する直流電流を放電ランプに必要な直流電流に変換することに用いられるDC‐DC変換回路である。前記放電ランプシステム2は、放電ランプ29のランプ電圧を検出することでランプ電圧検出信号を得るためのランプ電圧検出回路27と、放電ランプ29のランプ電流値を検出することでランプ電流検出信号を得るためのランプ電流検出回路28とを有するランプ状態信号検出回路26を更に含む。制御装置20の受信するランプ状態検出信号については、ランプ電圧信号、ランプ電流信号、ランプ電力信号、第1のスイッチS1デューティ比信号、入力電圧信号、入力電流信号又は入力電力信号等であってよい。本実施形態において、制御装置20の受信するランプ状態信号は、ランプ電圧信号とランプ電流信号である。ここのランプ電圧が、放電ランプ29の状態に対する判定、即ち放電ランプ29が定電流制御段階にあるか、それとも定電力制御段階にあるかに対する判定に用いられることができる一方で、放電ランプ29に対する制御に用いられることもできることは、注意すべきである。本実施形態において、制御装置20におけるマイクロプロセッサ21は、同期信号、前記ランプ電圧検出信号、前記ランプ電流検出信号を受信し、処理して平均ランプ電流信号と変調信号を得る。本実施形態において、制御装置20における制御回路22は、前記マイクロプロセッサ21に電気的に接続され、前記マイクロプロセッサの出力する前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号、前記ランプ電流検出信号を受信し、処理してスイッチ制御信号Vpwm1を出力する。本実施形態において、前記放電ランプシステム2は、前記スイッチ制御信号Vpwm1を受信し、前記変換器24における前記少なくとも一つのスイッチS1を前記スイッチ制御信号Vpwm1によって駆動してオン・オフの切替動作を行わせて、放電ランプ29の電流の切替を達成するためのドライバ、を更に含む。
【0056】
ただし、本実施形態において、前記平均ランプ電流信号は、ランプ電力制御関連の信号である。
【0057】
本発明の一実施形態による放電ランプを制御するための制御方法を示すフロー図である図3を参照する。
【0058】
図3に示すように、まず、ステップS310において、同期信号を受信する。その後、ステップS320に進み、即ち放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを同期信号によって判定し、放電ランプのランプ電流が変化した場合、ステップS330に進むが、放電ランプのランプ電流が変化しない場合、ステップS320を繰返す。ステップS330において、ランプ電流の変化百分率を前記同期信号によって判定し、放電ランプの電流が変化した後の第2のランプ電流I2を前記ランプ電流の変化百分率及び放電ランプの電流が変化する前の第1のランプ電流I1によって得る。そして、ステップS340に進み、第2のランプ電流I2と第1のランプ電流I1との間の電流差分値ΔIを算出する。次いで、ステップS350に進み、前記変調信号を前記電流差分値ΔIによって得る。次いで、ステップS360に進み、前記変調信号を出力する。
【0059】
他の実施形態において、ステップS350では、放電ランプを制御して第1のランプ電流I1から第2のランプ電流I2に急変させる過程中に必要な前記変調信号を、当時のランプ状態検出信号及び前記電流差分値ΔIによって得ることができる。
【0060】
前記ランプ状態検出信号は、ランプ状態を反映する信号であってよく、例えば、ランプ電圧、スイッチ制御信号のデューティ比等のようなランプ電圧状態を反映する信号を含む。
【0061】
そのうち、本実施形態において、前記同期信号は、外部システム(例えば、投影システム)によって指定されるものであり、投影システムにおいて発するR色光をB色光に切替える必要があれば、カラーホイールを回転することで光の切替を達成することができる。その同時に、画面の表示品質を改善するように、異なる色を出力する場合の光強度を異なるようにし、つまり、ランプ電流I1をランプ電流I2に切替える必要がある。実作により、一般に、放電ランプがランプ電流I1からI2までは一定の遷移時間、例えば、trを要することは判明した。前記同期信号によって、前記ランプ電流が変化するかどうか、ランプ電流の変化百分率を判定することができる。
【0062】
図2に示すように、本実施形態において、前記変調信号を前記平均ランプ電流信号又は前記ランプ電流検出信号に応用することでパルス電圧信号を得る。本実施形態において、前記パルス電圧信号の振幅は、前記電流差分値にかかわり、前記放電ランプのランプ電流を制御して前記第1のランプ電流I1から前記第2のランプ電流I2に変化させることに必要な制御信号の変化の特徴を表す。
【0063】
ただし、本発明において、前記ランプ電流が前記遷移時間trを経過して前記第1のランプ電流I1から前記第2のランプ電流I2に遷移すると、前記パルス電圧信号は、時間帯Δtを経過して第1の電圧V1から第2の電圧V2に遷移する。これにより、前記放電ランプのランプ電流が変化した場合、その変化を制御するパルス電圧信号は瞬間的に変化するのではなく、時間帯Δtを経過して第1の電圧V1から第2の電圧V2に遷移することが判明した。そのため、放電ランプのランプ電流が変化する時の電流振動を減少させて、平穏に遷移することを達成した。一実施形態において、前記時間帯Δtの範囲は、ほぼ1us〜ほぼtrmaxの3倍であり、好ましくはほぼ10us〜ほぼtrmaxの2倍である。trmaxは、システムの許容する電流の最大遷移時間であり、投影機システムのカラーホイールの回転速度にかかわっている。例えば、カラーホイールの回転速度が60Hzである投影機システムにおいて、trmaxはほぼ400usであり、カラーホイールの回転速度が200Hzである投影機システムにおいて、trmaxはほぼ130usである。一般に、本文で使用される「大体」、「約」又は「ほぼ」は、指定値又は範囲の20%内、好ましくは指定値又は範囲の10%内、より好ましくは指定値又は範囲の5%内にあることを表すことは、注意すべきである。ここの数は大体のものであり、明確に説明しなかった場合、用語「大体」、「約」、又は「ほぼ」の意味を推測できることと理解してよい。
【0064】
本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置システムを示すブロック図である図4を参照する。
【0065】
図4に示すように、本制御装置40のマイクロプロセッサ41は、マイクロプロセッシングユニット412と、第1のデジタルアナログ変換器413と、第2のデジタルアナログ変換器414とを含む。制御回路42は、第1の演算増幅器421と、パルス幅変調信号発生器422とを含む。本実施形態において、前記マイクロプロセッサ41は、前記同期信号、前記ランプ状態検出信号(ランプ電圧信号、ランプ電流信号、ランプ電力信号、第1のスイッチS1デューティ比信号、入力電圧信号、入力電流信号又は入力電力信号等であってよい)を受信する。前記マイクロプロセッシングユニット412は、放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号によって判定し、且つ前記ランプ電流が変化した場合、前記放電ランプのランプ電流の変化百分率を得ることに用いられる判定ユニット4121と、放電ランプの前記第2のランプ電流及び前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の前記電流差分値ΔIを放電ランプの前記ランプ電流の変化百分率及び放電ランプの前記第1のランプ電流によって算出し、対応の第1のデジタル信号と第2のデジタル信号を発生することに用いられる計算ユニット4122と、を有する。本実施形態において、前記第1のデジタルアナログ変換器413及び前記第2のデジタルアナログ変換器414は、前記マイクロプロセッシングユニット412に電気的に接続され、それぞれが前記第1のデジタル信号を変換することで前記平均ランプ電流信号を得、前記第2のデジタル信号を変換することで前記変調信号を得ることに用いられる。本実施形態において、前記制御回路42は、前記マイクロプロセッサ41に電気的に接続され、前記マイクロプロセッサ41の出力する前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号、前記ランプ電流検出信号を受信する。前記演算増幅器421は、前記平均ランプ電流信号、前記変調信号、前記ランプ電流検出信号を処理した後、パルス幅変調信号発生器422の入力信号として信号(比較信号)を出力する。その後、パルス幅変調信号発生器422は、スイッチ制御信号Vpwm1を発生する。その後、前記ドライバ43は、このパルス幅変調信号を増幅してから、放電ランプの電流を制御するための前記スイッチ制御信号Vpwm1をスイッチ管に出力する。
【0066】
本実施形態において、前記ランプ電流検出信号は、前記演算増幅器421の反転入力端子に入力され、前記平均ランプ電流信号は、前記演算増幅器421の非反転入力端子に入力されるが、これに限定されない。
【0067】
前記変調信号が、演算増幅器421の反転入力端子のランプ電流検出信号に応用されてもよいし、制御演算増幅器421の非反転入力端子の平均ランプ電流信号に応用されてもよいことは、注意すべきである。
【0068】
本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置の回路構造を示す模式図である図5を参照する。図5に示すように、制御装置50は、マイクロプロセッシングユニット512と、第1のデジタルアナログ変換器513と、第2のデジタルアナログ変換器514と、を含むマイクロプロセッサ51と、制御回路52と、を備える。マイクロプロセッシングユニット512は、判定ユニット5121と、計算ユニット5122と、を有する。この制御装置50は、ドライバ53を更に備える。前記マイクロプロセッサ51及びドライバ53の動作原理は、図4に示したマイクロプロセッサ41及びドライバ43と同じであるため、ここで詳しく説明しない。
【0069】
本実施形態において、制御回路52は重畳回路524を含む。重畳回路524は、前記マイクロプロセッサ51の発生する前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号を重畳し、つまり前記変調信号を平均ランプ電流信号に応用することで、パルス電圧信号を発生することに用いられる。制御回路52は、演算増幅器521と、パルス幅変調信号発生器522と、を更に含む。そのうち、パルス電圧信号は、演算増幅器521の非反転入力端子の信号とされているが、これに限定されない。なお、ランプ電流検出信号は、抵抗R7を通して演算増幅器521の反転入力端子に入るが、これに限定されない。また、演算増幅器521の反転入力端子と出力端子は、PI調節器を通して接続されるが、これに限定されない。演算増幅器521は、それに入力される信号を処理した後、パルス幅変調信号発生器522の入力信号として信号(比較信号)を出力する。パルス幅変調信号発生器525の作業原理は、図4で説明したことがあるため、ここで詳しく説明しない。
【0070】
本実施形態において、第1のデジタルアナログ変換器513は、第1のデジタル信号を変換することで平均ランプ電流信号を得る。本実施形態において、第1のデジタルアナログ変換器513は、図5に示した第1のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図5Aに示すように、ローパスフィルタである。前記ローパスフィルタは、抵抗R4とC2により構成されるが、他の回路構造であってもよく、これに限定されない。第2のデジタルアナログ変換器514は、第2のデジタル信号を処理することで前記変調信号を得る。本実施形態において、その回路の構造は、図5に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である図5Bに示すようなものであってもよいが、他の回路構造であってもよく、これに限定されない。図5Bに示すように、第2のデジタルアナログ変換器514は、複数の抵抗R5、R6、…、Rn及びキャパシターC3を含む。複数の抵抗の一端は、マイクロプロセッシングユニット512の複数のI/O(これらのI/Oポートが、第2のデジタル信号を伝送することに用いられる)に対応的に接続されるが、これに限定されなく、他の一端は、ノードに接続される。具体的に言えば、図5Bに示すように、第2のデジタル信号は、複数のI/Oポートを介してR5、R6、…、Rnというような複数の抵抗に伝送される。これらの抵抗は、I/Oポートから出力される信号の振幅を調節することに用いられることができる。例えば、抵抗値が同じである2つ抵抗R5とR6しかない場合、抵抗R5に対応するI/Oポートが、例えば、5Vのハイレベル信号を出力し、抵抗R6に対応するI/Oポートが、例えば、0Vのローレベル信号を出力するとすれば、出力される変調信号が所望の振幅の変調信号になるように、出力される信号は2.5Vのものとなる。本発明の実施形態において、これらの抵抗の数及び抵抗値は限定されないため、I/Oポートから出力される信号及び各抵抗によって電圧の異なる信号に調節して、キャパシターC3を介してフィルタ処理を行うことで、前記変調信号を得ることができる。本実施例において、キャパシターC3は、一端が前記ノードに電気的に接続され、他端が接地端子に電気的に接続される。変調信号の振幅(I/Oポートから出力される信号、抵抗R5、R6、…、Rnによる調節によって得られる)が前記電流差分値にかかわっていることは、注意すべきである。
【0071】
一実施形態において、重畳回路524は、マイクロプロセッサ51の内部に配置され、即ちマイクロプロセッサ51が前記パルス電圧信号を出力してもよいが、これに限定されない。
【0072】
上記により、マイクロプロセッサ51が、放電ランプの電流が第1のランプ電流I1から第2のランプ電流I2に切替えられる必要があることを、同期信号により分かると、パルス電圧信号を対応的に出力し、制御回路が、スイッチ制御信号を前記パルス電圧信号とランプ電流検出信号によって対応的に出力し、放電ランプの電流を前記スイッチ制御信号によって制御することは判明した。
【0073】
図5に示した制御方法を示すタイミング図である図6Aを参照する。図5と図6Aに示したものを合わせて見ると、本実施形態において、R色光に対応する放電ランプのランプ電流はI1であり、ランプ電流I1に対応する制御電圧は前記第1の電圧V1であり、B色光に対応する放電ランプのランプ電流はI2であり、ランプ電流I2に対応する制御電圧は前記第2の電圧V2である。また、I2>I1、V2>V1、即ちI1からI2まで急増する。本実施形態において、ランプ電流の急増は、R色光からB色光への切替に対応するが、他の実施例においては、B色光からR色光への切替、G色光からR色光への切替又はG色光からB色光への切替等の多様な場合に対応してもよいが、これに限定されたものではなく、実際の要求によって決められることは、注意すべきである。なお、図6Aにより、I2とI1との差分値がΔIであることは判明した。
【0074】
前記の通り、投影システムにおいて発されたR色光をB色光に切り替える必要があるかどうかを、外部システム(投影システム)に指定される同期信号から分かることができるが、切り替える必要がある場合、カラーホイールを回転することで光の切替、つまり、ランプ電流I1をランプ電流I2に切り替えることを達成することができる。実作により、一般に、放電ランプにおいてランプ電流I1からI2までは一定の遷移時間、例えば、trを要することは判明した。
【0075】
本実施形態において、ランプ電流I1がランプ電流I2へ急変する過程中、つまり、制御パルス電圧信号が前記第1の電圧V1から前記第2の電圧V2へ急変する過程において、放電ランプを制御してI1からI2までの遷移時間trを短縮させ、振動を減少させることができる。具体的に言えば、パルス信号を制御して前記第1の電圧V1から前記第2の電圧V2まで漸進的に変換させることができる。図6Aに示すように、前記パルス電圧信号は、少なくとも、前記第1の電圧V1と、前記第2の電圧V2と、時間帯Δtと、を含み、ランプ電流が遷移時間trを経過して前記第1のランプ電流から前記第2のランプ電流に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号は、前記時間帯Δtを経過して前記第1の電圧から前記第2の電圧に遷移する。前記パルス電圧信号は前記時間帯Δtを経過して前記第1の電圧から前記第2の電圧に遷移し、つまりパルス電圧信号は瞬間的に変化するのではないため、ランプ電流がランプ電流I1からランプ電流I2に急変する時の振動を減少させることができる。一実施例において、前記判定ユニットは前記ランプ電流が急増するように変化すると判定する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記判定ユニットは前記ランプ電流が急減するように変化すると判定する場合、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。一実施例において、前記第2の電圧値及び/又は前記時間帯Δtを調整することで前記遷移時間tr及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御、つまり前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することができるが、これに限定されない。ただし、遷移時間帯Δtの範囲は、ほぼ1us〜ほぼtrmaxの3倍であり、好ましくはほぼ10us〜ほぼtrmaxの2倍である。そのうち、trmaxは、システムの許容する最大遷移時間であり、投影機システムのカラーホイールの回転速度にかかわっている。例えば、カラーホイールの回転速度が60Hzである投影機システムにおいて、trmaxはほぼ400usであり、カラーホイールの回転速度が200Hzである投影機システムにおいて、trmaxはほぼ130usである。
【0076】
図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である6Bを参照する。図5と図6Aを合わせて見ると、図6Bに示したパルス電圧信号の前記遷移時間Δtは、第1のサブ時間帯Δt1と第2のサブ時間帯Δt2に分けられ、且つ前記パルス電圧信号は、少なくとも、中間電圧である第3の電圧を含み、前記第1のサブ時間帯Δt1で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第2の電圧に変化する。一実施例において、前記第3の電圧は、前記第2の電圧より大きい。一実施例において、前記第3の電圧は、前記第2の電圧より小さい。一実施例において、前記第1のサブ時間帯Δt1はゼロ以上である。一実施例において、前記第2のサブ時間帯Δt2はゼロ以上である。一実施例において、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急増するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急減するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より小さく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。一実施例において、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第1のサブ時間帯Δt1及び/又は前記第2のサブ時間帯Δt2を調整することで、前記遷移時間tr及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御、つまり前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することもできるが、これに限定されない。
【0077】
図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である図6Cを参照する。図5、図6A図6Bを合わせて見ると、図6Cに示すように、前記パルス電圧信号の前記時間帯Δtの前記第1のサブ時間帯Δt1は、第3のサブ時間帯Δt3と第4のサブ時間帯Δt4に分けられ、且つ前記パルス電圧信号が少なくとも、前記第3の電圧V3を含む。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯Δt3で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第4のサブ時間帯Δt4で前記第3の電圧を保つ。一実施例において、前記第3のサブ時間帯Δt3はゼロ以上であり、前記第4のサブ時間帯Δt4はゼロより大きい。一実施例において、前記第3の電圧は前記第2の電圧に等しくない。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧から前記第2の電圧に変化する。一実施例において、前記第3の電圧は、前記第2の電圧より大きい。一実施例において、前記第3の電圧は、前記第2の電圧より小さい。一実施例において、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急増するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急減するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧は前記第1の電圧より小さく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯Δt3及び/又は前記第4のサブ時間帯Δt4を調整することで、前記遷移時間tr及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御、つまり前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することができるが、これに限定されない。本実施例において、前記第3の電圧を暫く保つことで、ランプ電流をランプ電流I1からランプ電流I2に素早く遷移させ、且つ遷移過程を平穏にすることができる。
【0078】
図5に示した制御方法を示すもう一つのタイミング図である図6Dを参照する。図5、図6A、図6B、図6Cを合わせてみると、図6Dに示すように、前記パルス電圧信号は、もう一つの中間電圧である第4の電圧を更に含む。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第3のサブ時間帯Δt3で前記第1の電圧から前記第3の電圧に変化し、前記第3の電圧を暫く保って、前記第4のサブ時間帯Δt4で前記第3の電圧から前記第4の電圧に変化し、前記第4の電圧を暫く保つ。即ち前記パルス電圧信号は、段階的に急変するように前記第1の電圧から第2の電圧に遷移する。一実施例において、前記第3の電圧及び前記第4の電圧は前記第2の電圧より大きい。一実施例において、前記第3の電圧及び前記第4の電圧は前記第2の電圧より小さい。一実施例において、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急増するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧及び前記第4の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より大きく、前記判定ユニットが前記ランプ電流が急減するように変化すると判定する場合、前記第3の電圧及び前記第4の電圧は前記第1の電圧より小さく、前記第2の電圧は前記第1の電圧より小さい。一実施例において、前記パルス電圧信号は、前記第2の電圧値及び/又は前記第3の電圧値及び/又は前記第4の電圧値及び/又は前記第2のサブ時間帯及び/又は前記第3のサブ時間帯Δt3及び/又は前記第4のサブ時間帯Δt4を調整することで前記遷移時間tr及び/又は前記第2のランプ電流に対する制御、つまり前記第2のランプ電流と前記第1のランプ電流との間の電流差分値に対する制御を達成することができるが、これに限定されない。
【0079】
そのうち、第3の電圧と第1の電圧との差分値、第4の電圧と第3の電圧との差分値、第2の電圧と第4の電圧との差分値、第1のサブ時間帯Δt1、第2のサブ時間帯Δt2、第3のサブ時間帯Δt3、第4のサブ時間帯Δt4は、ΔIと当時のランプ状態、システムの許容する最大trmaxによって算出することで組み合わせることができる。本実施形態において、一つの中間電圧V3及び/又は2つの中間電圧V3とV4、対応の時間帯Δt、Δt1、Δt2、Δt3、Δt4だけを例として説明するが、他の実施例において、必要によって複数の中間電圧Vn及び対応の複数の時間帯を有してもよいことは、注意すべきである。
【0080】
なお、ランプ電流I2からランプ電流I3への切替については、類似の方法を採用し、図6A、図6B、図6C又は図6DのようにI2をI3に切替させてもよい。この場合、遷移時間はtfであり、その数値がtrと同じであるため、ここで詳しく説明しない。ただし、この場合、I2>I3、V2>Vnであり、即ちI2からI3まで急減する。本実施形態において、B色光からG色光への切替に対応してもよいが、それは限定されない。その動作原理は、ここで詳しく説明しない。
【0081】
本発明の一実施形態による放電ランプのランプ電流の変化を制御する制御装置の回路構造を示す模式図である図7を参照する。図7に示すように、制御装置70は、マイクロプロセッサ71と、制御回路72と、を備える。本実施形態において、マイクロプロセッサ71は、同期信号とランプ状態検出信号を受信し、平均ランプ電流信号と変調信号を出力する。その動作原理は、図4に示したマイクロプロセッサ41と類似しているため、ここで詳しく説明しない。
【0082】
本実施形態において、制御回路72は、ランプ電流処理回路724と、演算増幅器721と、パルス幅変調信号発生器722と、を備えてよい。ランプ電流処理回路724は、利得調整回路7241と、演算増幅器7242と、を含む。本実施形態において、利得調整回路7241は、ベース電極が図7Aに示した複数の抵抗R13、R14、…、Rmに対応的に接続される複数の三極管Q1、Q2、…、Qpを含み、それぞれの一端がQ1、Q2、…、Qpの集電極に対応的接続され、他端がノードを介して第2の演算増幅器7242の反転入力端子に結合される複数の抵抗R9、R10、…、Rpを更に含むが、これに限定されない。また、演算増幅器7242の反転入力端子と出力端子は、抵抗R11を通して接続されるが、これに限定されない。ランプ電流検出信号は、抵抗R7を介して演算増幅器7242の非反転入力端子に流れ込むが、これに限定されない。即ち本実施形態において、ランプ電流処理回路724は、前記変調信号とランプ電流検出信号を受信し、その内の前記利得調整回路7241及び前記第2の演算増幅器7242を通してパルス電圧信号を出力する。前記演算増幅器721については、その非反転入力端子に入力される信号は、前記平均ランプ電流信号であり、その反転入力端子に入力される信号は、前記パルス電圧信号であるが、これに限定されない。また、その反転入力端子は、出力端子のPI調節器に接続されるが、これに限定されない。パルス幅変調信号発生器722の作業原理は、図4、図5に示したパルス幅変調信号発生器と同じである。制御装置70は、ドライバ73を更に備え、その作業原理が図4、図5に示したドライバと同じであるため、両者については詳しく説明しない。
【0083】
即ち、本実施例において、変調信号をランプ電流検出信号に応用して前記パルス電圧信号を発生した後、前記平均ランプ電流信号と比較し、演算して前記少なくとも一つのスイッチ管を制御するスイッチ制御信号Vpwm1を得て、前記少なくとも一つのスイッチ管オン・オフの切替動作を制御することで、前記ランプ電流を制御する。
【0084】
図7に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である図7Aを参照する。他の回路構造であってもよいが、これに限定されない。図7Aに示すように、第2のデジタルアナログ変換器714は、一端がマイクロプロセッシングユニット712の複数のI/O(これらのI/Oポートが、第2のデジタル信号を伝送することに用いられる)に対応的に接続されるが、これに限定されなく、他端がそれぞれランプ電流処理回路724における複数の三極管Q1、Q2、…、Qpのベース電極に対応的に接続されるR13、R14…Rmという複数の抵抗を含む。具体的に言えば、図7に示すように、第2のデジタル信号を、複数のI/Oポートを介して複数の抵抗に伝送されることで、ランプ電流処理回路724における複数の三極管Q1、Q2、…、Qpを制御する。本発明の実施形態において、これらの抵抗の数及び抵抗値は限定されない。
【0085】
本実施例において、電流制御方法のタイミング図は、図6と相似である。ただし、この場合、電流が急増する時、そのパルス電圧信号の変化は、図6に示した電流の急減する時と同じである。電流が急減する時、そのパルス電圧信号の変化は、図6に示した電流の急増する時と同じである。その動作原理は、図5及び図6に参照してよいが、ここで詳しく説明しない。
【0086】
図5に示した制御装置を含む放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である図8を参照する。図8に示すように、前記放電ランプシステム8は、制御装置80(マイクロプロセッサ81及び制御回路82を含む)と、電力供給装置85と、変換器84と、放電ランプ89と、点火装置86と、を備える。本実施形態において、制御装置80は構造が図5に示した制御装置50と同じであるため、ここで詳しく説明しない。電力供給装置85は、直流電流を提供するための、DC電源、好ましくはDC電圧源であってよい。本実施形態において、変換器84は、降圧型(BUCK)回路のようなDC‐DC変換回路であり、一端がDC電源の出力端子に接続され、DC電源の提供する直流電流を放電ランプの必要な直流電流に変換することに用いられ、前記BUCK回路が、切替スイッチS1と、ダイオードD1と、インダクタンスL1と、キャパシターC1とを含み、前記切替スイッチが、前記スイッチ制御信号に制御される半導体部品であり、絶縁ゲート型両極性トランジスタであってよく、好ましくは金属酸化物半導体電界効果トランジスタである。本実施形態において、点火装置86は、変圧器を介して放電ランプ89と並列接続する。また、前記放電ランプシステム8は、放電ランプ89を点灯するための高圧が他の回路を損害しないように、放電ランプ89と直列接続される第2のダイオードD2を更に備える。制御装置80の受信するランプ状態信号については、ランプ電圧信号、ランプ電流信号、ランプ電力信号、第1のスイッチS1デューティ比信号、入力電圧信号、入力電流信号又は入力電力信号等であってよい。本実施形態において、ランプ状態信号は、ランプ電圧信号とランプ電流信号である。ランプ電圧検出信号は、ランプ電圧検出回路87によって得られる。ランプ電圧検出回路87は、抵抗R2とR3を直列接続することで構成されるが、これに限定されない。ここのランプ電圧が、放電ランプ89の状態に対する判定、即ち放電ランプ89が定電流制御段階にあるか、それとも定電力制御段階にあるかに対する判定に用いられることができる一方で、放電ランプ89に対する制御に用いられることもできることは、注意すべきである。ランプ電流検出信号は、ランプ電流検出回路88によって得られる。ランプ電流検出回路88は、抵抗R1によって構成されるが、これに限定されない。本実施形態において、制御装置80は、前記制御信号Vpwm1を同期信号及びランプ状態信号によって発生することができ、具体的な過程は、図5に示した実施形態を参照してよい。本実施形態において、変換器84における制御スイッチS1は、この制御信号Vpwm1によってオン・オフの切替動作を行って、放電ランプ89の電流制御を達成する。
【0087】
一実施形態において、前記放電ランプ89は交流ランプであってよく、この場合、変換器84は、放電ランプ89に必要な交流信号を提供するための逆変換装置を更に含む。
【0088】
要約して言えば、本発明に提供される放電ランプの制御装置及びその制御方法は、放電ランプのランプ電流がある電流値から他の電流値に変化する必要がある場合、そのパルス電圧信号を制御して時間帯を経過してある電圧値から他つの電圧値に変化させ、パルス電圧信号を適当に調整することで電流が変化する過程中の振動を減少させると同時に、ある電流値から他の電流値まで変化する遷移時間を短縮すること達成することができる。
【0089】
前記において、本発明の具体的な実施形態を図面にあわせて説明したが、当業者であれば、本発明の精神と範囲を逸脱しない範囲で種々の変更又は代替を加えることもでき、これらの変更又は代替が本発明の特許請求の範囲に限定される範囲に含まれることは理解できる。
【符号の説明】
【0090】
2、8 放電ランプシステム、20、40、50、70、80 制御装置、21、41、51、71、81 マイクロプロセッサ、22、42 制御回路、52、72、82 制御回路、24、84 変換器、26 ランプ状態信号検出回路、27、87 ランプ電圧検出回路、28、88 ランプ電流検出回路、29、89 放電ランプ、43、53、73 ドライバ、85 電力供給装置、86 点火装置、412、512、712 マイクロプロセッシングユニット、413、513 第1のデジタルアナログ変換器、414、514、714 第2のデジタルアナログ変換器、421 第1の演算増幅器、422 、522、722 パルス幅変調信号発生器、521、721 演算増幅器、524 重畳回路、724 ランプ電流処理回路、4121、5121 判定ユニット、4122、5122 計算ユニット、7241 利得調整回路、7242 第2の演算増幅器、S310〜S360 ステップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同期信号を受信するステップ(a)と、
放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号に応じて判定するステップ(b)と、
前記ランプ電流が変化した場合、ランプ電流の変化百分率を前記同期信号に基づき判定し、前記ランプ電流が変化した後の第2のランプ電流値を、前記ランプ電流の変化百分率及び前記ランプ電流が変化する前の第1のランプ電流値によって得るステップ(c)と、
前記第2のランプ電流値と前記第1のランプ電流値との間の電流差分値を算出するステップ(d)と、
変調信号を前記電流差分値によって得るステップ(e)と、
ランプ電流検出信号、平均ランプ電流信号、前記変調信号によって、パルス電圧信号を発生して、スイッチ制御信号を出力し、前記ランプ電流を制御するステップ(f)と
を備え、
前記パルス電圧信号が示す情報は、少なくとも、第1の電圧値と、第2の電圧値と、時間帯とを含み、
ランプ電流が遷移時間を経過して前記第1のランプ電流値から前記第2のランプ電流値に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号が示す情報は、前記時間帯を経過して前記第1の電圧値から前記第2の電圧値に遷移し、
前記第2の電圧値、及び前記時間帯の少なくとも一方を調整することで、前記遷移時間、及び前記電流差分値の少なくとも一方に対する制御を達成することを特徴とする放電ランプを制御するための制御方法。
【請求項2】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第2の電圧値は前記第1の電圧値より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第2の電圧値は前記第1の電圧値より小さいことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記時間帯は、少なくとも、第1のサブ時間帯と第2のサブ時間帯を含み、且つ前記パルス電圧信号が示す情報は、少なくとも、第3の電圧値を含み、
前記第1のサブ時間帯で前記第1の電圧値から前記第3の電圧値に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧値から前記第2の電圧値に変化することを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記第3の電圧値は、前記第2の電圧値より大きいことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
前記第3の電圧値は、前記第2の電圧値より小さいことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項6】
前記時間帯の範囲は、1us〜システムの許容する電流の最大遷移時間の3倍であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の制御方法。
【請求項7】
同期信号及びランプ状態検出信号を受信し、平均ランプ電流信号を発生し、第2のランプ電流値と第1のランプ電流値との間の電流差分値によって変調信号を発生するマイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサに電気的に接続され、ランプ電流検出信号、前記平均ランプ電流信号、前記変調信号を受信して、パルス電圧信号を発生して、スイッチ制御信号を出力し、放電ランプのランプ電流を制御する制御回路と
を備え、
前記パルス電圧信号が示す情報は、少なくとも、第1の電圧値と、第2の電圧値と、時間帯とを含み、
ランプ電流が遷移時間を経過して前記第1のランプ電流値から前記第2のランプ電流値に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号が示す情報は、前記時間帯を経過して前記第1の電圧値から前記第2の電圧値に遷移し、
前記第2の電圧値及び前記時間帯の少なくとも一方を調整することで、前記遷移時間、及び前記電流差分値の少なくとも一方に対する制御を達成することを特徴とする放電ランプを制御するための制御装置。
【請求項8】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第2の電圧値は前記第1の電圧値より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第2の電圧値は前記第1の電圧値より小さいことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記時間帯は、少なくとも、第1のサブ時間帯と第2のサブ時間帯を含み、且つ前記パルス電圧信号が示す情報は、少なくとも、第3の電圧値を含み、
前記第1のサブ時間帯で前記第1の電圧値から前記第3の電圧値に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧値から前記第2の電圧値に変化することを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記第3の電圧値は、前記第2の電圧値より大きいことを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
【請求項11】
前記第3の電圧値は、前記第2の電圧値より小さいことを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
【請求項12】
前記時間帯の範囲は、1us〜システムの許容する電流の最大遷移時間の3倍であることを特徴とする請求項7から11の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項13】
前記マイクロプロセッサは、
前記ランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号に応じて判定し、前記ランプ電流が変化した場合、前記ランプ電流の変化の百分率を得る判定ユニットと、前記第2のランプ電流値、及び前記電流差分値を、前記ランプ電流の変化百分率及び前記第1のランプ電流値によって算出し、対応する第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号を発生する計算ユニットと、を有するマイクロプロセッシングユニットと、
前記第1のデジタル信号を変換することで前記平均ランプ電流信号を得る第1のデジタルアナログ変換器と、
前記第2のデジタル信号を変換することで前記変調信号を得る第2のデジタルアナログ変換器と
を含むことを特徴とする請求項7から12の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項14】
前記制御回路は、
前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号を重畳処理することで、前記パルス電圧信号を得る重畳回路と、
非反転入力端子、反転入力端子、及び出力端子を有し、前記パルス電圧信号及び前記ランプ電流検出信号を受信することで、誤差信号を発生する演算増幅器と、
前記演算増幅器の出力端子に接続され、前記スイッチ制御信号を発生するパルス幅変調信号発生器と
を更に含むことを特徴とする請求項7から13の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項15】
前記制御回路は、
前記ランプ電流検出信号及び前記変調信号を受信することで前記パルス電圧信号を発生するランプ電流処理回路と、
前記ランプ電流処理回路及び前記マイクロプロセッサに電気的に接続されて、前記パルス電圧信号及び前記平均ランプ電流信号を受信することで、誤差信号を発生する演算増幅器と、
前記演算増幅器の出力端子に接続され、前記スイッチ制御信号を発生するパルス幅変調信号発生器と
を更に含むことを特徴とする請求項7から13の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項16】
前記電流差分値、及び前記ランプ電流が変化したときのランプ状態検出信号によって前記変調信号を取得して、前記パルス電圧信号を取得でき、
前記ランプ状態検出信号は、前記放電ランプのランプ電圧と前記スイッチ制御信号のデューティ比とを含む、前記放電ランプの電圧状態を反映する信号であることを特徴とする請求項7から15の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項1】
同期信号を受信するステップ(a)と、
放電ランプのランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号に応じて判定するステップ(b)と、
前記ランプ電流が変化した場合、ランプ電流の変化百分率を前記同期信号に基づき判定し、前記ランプ電流が変化した後の第2のランプ電流値を、前記ランプ電流の変化百分率及び前記ランプ電流が変化する前の第1のランプ電流値によって得るステップ(c)と、
前記第2のランプ電流値と前記第1のランプ電流値との間の電流差分値を算出するステップ(d)と、
変調信号を前記電流差分値によって得るステップ(e)と、
ランプ電流検出信号、平均ランプ電流信号、前記変調信号によって、パルス電圧信号を発生して、スイッチ制御信号を出力し、前記ランプ電流を制御するステップ(f)と
を備え、
前記パルス電圧信号が示す情報は、少なくとも、第1の電圧値と、第2の電圧値と、時間帯とを含み、
ランプ電流が遷移時間を経過して前記第1のランプ電流値から前記第2のランプ電流値に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号が示す情報は、前記時間帯を経過して前記第1の電圧値から前記第2の電圧値に遷移し、
前記第2の電圧値、及び前記時間帯の少なくとも一方を調整することで、前記遷移時間、及び前記電流差分値の少なくとも一方に対する制御を達成することを特徴とする放電ランプを制御するための制御方法。
【請求項2】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第2の電圧値は前記第1の電圧値より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第2の電圧値は前記第1の電圧値より小さいことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記時間帯は、少なくとも、第1のサブ時間帯と第2のサブ時間帯を含み、且つ前記パルス電圧信号が示す情報は、少なくとも、第3の電圧値を含み、
前記第1のサブ時間帯で前記第1の電圧値から前記第3の電圧値に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧値から前記第2の電圧値に変化することを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記第3の電圧値は、前記第2の電圧値より大きいことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
前記第3の電圧値は、前記第2の電圧値より小さいことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項6】
前記時間帯の範囲は、1us〜システムの許容する電流の最大遷移時間の3倍であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の制御方法。
【請求項7】
同期信号及びランプ状態検出信号を受信し、平均ランプ電流信号を発生し、第2のランプ電流値と第1のランプ電流値との間の電流差分値によって変調信号を発生するマイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサに電気的に接続され、ランプ電流検出信号、前記平均ランプ電流信号、前記変調信号を受信して、パルス電圧信号を発生して、スイッチ制御信号を出力し、放電ランプのランプ電流を制御する制御回路と
を備え、
前記パルス電圧信号が示す情報は、少なくとも、第1の電圧値と、第2の電圧値と、時間帯とを含み、
ランプ電流が遷移時間を経過して前記第1のランプ電流値から前記第2のランプ電流値に遷移する必要がある場合、前記パルス電圧信号が示す情報は、前記時間帯を経過して前記第1の電圧値から前記第2の電圧値に遷移し、
前記第2の電圧値及び前記時間帯の少なくとも一方を調整することで、前記遷移時間、及び前記電流差分値の少なくとも一方に対する制御を達成することを特徴とする放電ランプを制御するための制御装置。
【請求項8】
前記ランプ電流が急増するように変化する場合、前記第2の電圧値は前記第1の電圧値より大きく、前記ランプ電流が急減するように変化する場合、前記第2の電圧値は前記第1の電圧値より小さいことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記時間帯は、少なくとも、第1のサブ時間帯と第2のサブ時間帯を含み、且つ前記パルス電圧信号が示す情報は、少なくとも、第3の電圧値を含み、
前記第1のサブ時間帯で前記第1の電圧値から前記第3の電圧値に変化し、前記第2のサブ時間帯で前記第3の電圧値から前記第2の電圧値に変化することを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記第3の電圧値は、前記第2の電圧値より大きいことを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
【請求項11】
前記第3の電圧値は、前記第2の電圧値より小さいことを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
【請求項12】
前記時間帯の範囲は、1us〜システムの許容する電流の最大遷移時間の3倍であることを特徴とする請求項7から11の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項13】
前記マイクロプロセッサは、
前記ランプ電流が変化したかどうかを前記同期信号に応じて判定し、前記ランプ電流が変化した場合、前記ランプ電流の変化の百分率を得る判定ユニットと、前記第2のランプ電流値、及び前記電流差分値を、前記ランプ電流の変化百分率及び前記第1のランプ電流値によって算出し、対応する第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号を発生する計算ユニットと、を有するマイクロプロセッシングユニットと、
前記第1のデジタル信号を変換することで前記平均ランプ電流信号を得る第1のデジタルアナログ変換器と、
前記第2のデジタル信号を変換することで前記変調信号を得る第2のデジタルアナログ変換器と
を含むことを特徴とする請求項7から12の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項14】
前記制御回路は、
前記平均ランプ電流信号及び前記変調信号を重畳処理することで、前記パルス電圧信号を得る重畳回路と、
非反転入力端子、反転入力端子、及び出力端子を有し、前記パルス電圧信号及び前記ランプ電流検出信号を受信することで、誤差信号を発生する演算増幅器と、
前記演算増幅器の出力端子に接続され、前記スイッチ制御信号を発生するパルス幅変調信号発生器と
を更に含むことを特徴とする請求項7から13の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項15】
前記制御回路は、
前記ランプ電流検出信号及び前記変調信号を受信することで前記パルス電圧信号を発生するランプ電流処理回路と、
前記ランプ電流処理回路及び前記マイクロプロセッサに電気的に接続されて、前記パルス電圧信号及び前記平均ランプ電流信号を受信することで、誤差信号を発生する演算増幅器と、
前記演算増幅器の出力端子に接続され、前記スイッチ制御信号を発生するパルス幅変調信号発生器と
を更に含むことを特徴とする請求項7から13の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項16】
前記電流差分値、及び前記ランプ電流が変化したときのランプ状態検出信号によって前記変調信号を取得して、前記パルス電圧信号を取得でき、
前記ランプ状態検出信号は、前記放電ランプのランプ電圧と前記スイッチ制御信号のデューティ比とを含む、前記放電ランプの電圧状態を反映する信号であることを特徴とする請求項7から15の何れか1項に記載の制御装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図7A】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図7A】
【図8】
【公開番号】特開2013−38056(P2013−38056A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242113(P2011−242113)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(511268432)台達電子企業管理(上海)有限公司 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(511268432)台達電子企業管理(上海)有限公司 (4)
【Fターム(参考)】
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