説明

文書処理装置

【課題】出力対象となる文書データ中に表紙部分が含まれていても、その表紙部分が途中に位置してしまうことなく、複数の文書データについての一括出力を可能にする。
【解決手段】入力手段で入力または蓄積手段に記憶蓄積された複数の文書データを合成して新たな一つの文書データを得る合成手段21と、この合成手段21での処理対象となる前記複数の文書データのそれぞれについて、当該文書データに関する属性情報に基づき、当該文書データによって特定される文書が表紙部分を有したものであるか否かを判断する表紙判断手段23と、この表紙判断手段23が表紙部分を有したものであると判断すると、当該表紙部分についての属性情報に対する削除処理を行う削除手段とを備えて、文書処理装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子的な文書データを取り扱う文書処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、文書のペーパーレス化を実現するために、コンピュータ上にて処理可能な電子的な文書データが広く利用されているが、その文書データを取り扱う文書処理装置の一つとして、スキャン機能、プリント機能、FAX機能、ネットワーク通信機能、ファイルサーバ機能等を統合した複合機が知られている。複合機では、例えば、元となる文書からスキャン機能によって読み取った文書データを、ファイルサーバ機能を利用して記憶蓄積しておき、その記憶蓄積された中から所望する文書データを選択的に取り出して、これをプリント機能によって印刷出力する、といった利用形態を実現できる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、このような利用形態においては、複数の文書データを纏めて印刷出力したいという要望もあり得る。このことから、複合機には、記憶蓄積されている複数の文書データについて、これらを結合し一括して印刷出力することが可能なものもある(例えば、特許文献2参照)。ただし、複数の文書データを纏めて印刷出力すると、各文書間の切れ目が不明確になってしまう。そこで、複数の文書データを結合し一括して印刷出力する際には、各文書間の切れ目を容易に区分け可能にする仕切り紙をそれぞれの間に挿入することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、複数の蓄積画像ファイルを一括する結合ファイルの、印刷手段に対する設定モードのばらつきを解消し、モード設定を容易にし、画像ファイル個々の設定モードと結合ファイルとの設定モードとを整合する画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−45031号公報
【特許文献2】特開2003−309116号公報
【特許文献3】特開2002−19198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、文書の中には表紙部分を有したものがあるが、このような表紙部分を有した文書についての文書データであれば、その印刷出力の際に、表紙部分を他の本文部分とは異なる用紙(厚紙やOHP用紙等)に出力することが考えられる。異なる用紙に出力すれば、その後における製本の体裁や本文部分の保護等の観点から非常に好適だからである。
【0007】
しかしながら、複数の文書データを結合し一括して印刷出力する場合には、その出力対象となる文書データの中に表紙部分を有した文書についてのものが含まれていると、本来表紙は文書の端部(先頭または末尾)に存在するものであるにも拘わらず、その表紙部分が文書の端部ではなく途中に位置してしまうおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は、出力対象となる文書データの中に表紙部分を有した文書についてのものが含まれていても、その表紙部分が文書の途中に位置してしまうことなく、複数の文書データについての一括出力を行うことのできる文書処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために案出された文書処理装置で、文書データを入力する入力手段と、前記文書データを記憶蓄積する蓄積手段と、前記入力手段で入力または前記蓄積手段に記憶蓄積された複数の文書データを合成して新たな一つの文書データを得る合成手段と、前記合成手段での処理対象となる前記複数の文書データのそれぞれについて、当該文書データに関する属性情報に基づき、当該文書データによって特定される文書が表紙部分を有したものであるか否かを判断する表紙判断手段と、前記表紙判断手段が表紙部分を有したものであると判断すると、当該表紙部分についての属性情報に対する削除処理を行う削除手段とを備えることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の文書処理装置は、文書データを入力する入力手段と、前記文書データを記憶蓄積する蓄積手段と、前記入力手段で入力または前記蓄積手段に記憶蓄積された文書データに対して、当該文書データとは別の前記入力手段で入力または前記蓄積手段に記憶蓄積された文書データを挿入する編集処理を行う挿入手段と、前記挿入手段が挿入する文書データについて、当該文書データに関する属性情報に基づき、当該文書データによって特定される文書が表紙部分を有したものであるか否かを判断する表紙判断手段と、前記表紙判断手段が表紙部分を有したものであると判断すると、当該表紙部分についての属性情報に対する削除処理を行う削除手段とを備えることを特徴とするものである。
【0011】
上記構成の文書処理装置では、合成手段または挿入手段での処理対象となる文書データについて、表紙部分を有したものであると表紙判断手段が判断すると、削除手段がその表紙部分についての属性情報に対する削除処理を行う。したがって、合成手段または挿入手段は、削除手段による削除処理後の文書データについて処理を行うことになるので、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがない。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明に係る文書処理装置によれば、出力対象となる文書データの中に表紙部分を有した文書についてのものが含まれていても、その表紙部分が文書の途中に位置してしまうことない。つまり、表紙部分を有した文書についての文書データであっても、その一括出力を適切に行うことができ、利用者にとっては非常に利便性のよいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】文書構成の一具体例を示す説明図である。
【図2】本発明が適用された複合機の概略構成例を示す説明図である。
【図3】本発明が適用された複合機におけるコントローラの機能構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明が適用された複合機における特徴的な処理動作を、合成処理を行う場合を例に挙げて示すフローチャートである。
【図5】本発明が適用された複合機におけるコントローラが行う加工処理の規則の具体例(その1)を示す説明図である。
【図6】本発明が適用された複合機におけるコントローラが行う加工処理の規則の具体例(その2)を示す説明図である。
【図7】本発明が適用された複合機におけるコントローラが行う加工処理の規則の具体例(その3)を示す説明図である。
【図8】本発明が適用された複合機におけるコントローラが行う加工処理の規則の具体例(その4)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づき本発明に係る文書処理装置について説明する。
【0015】
〔文書データの説明〕
先ず、本発明に係る文書処理装置の説明に先立ち、その文書処理装置が取り扱う文書データについて説明する。
【0016】
「文書データ」とは、文書を特定するための電子データであり、その文書の内容(描かれている画像)を特定する画像データと、その属性と特定する属性情報とからなる。
「属性情報」には、文書の名称(ファイル名)やその作成日時等を特定する情報の他に、その文書の構成を特定する情報を含む。この文書構成を特定する情報としては、ページまたはセクション区切りに関する情報と、文書の表紙部分および章紙部分に関する情報とがある。
【0017】
図1は、文書構成の一具体例を示す説明図である。例えば、図1(a)に示す文書では、その先頭から順に、表表紙部分1、本文部分2、章紙部分3、本文部分4および本文部分5と続き、末尾に裏表紙部分6が位置するような構成となっている。なお、章紙部分3は、文書中における「章」や「節」等の切れ目を容易に区分け可能にする仕切り紙(例えば、色紙、インデックス紙、タブ紙)として機能する部分をいう。
【0018】
このような文書構成を特定する属性情報としては、例えば図1(b)に示すように、文書を構成するページ毎に各ページの属性、すなわち各ページが表紙部分1,6であるか、本文部分2,4,5であるか、あるいは章紙部分3であるかを特定するようなものが挙げられる。また、例えば図1(c)に示すように、本文部分4,5といった同一属性が連続する部分は纏めて一つのセクションとし、セクション毎にそれぞれの属性を特定するようなものも挙げられる。また、例えば図1(d)に示すように、ページ毎やセクション毎ではなく、文書全体についての属性情報として、その文書の何ページ目が表紙部分1,6であり、何ページ目に章紙部分3が存在するかを特定するようなものも挙げられる。さらには、例えば図1(e)に示すように、表紙部分1,6は文書の先頭または末尾に位置するものであることから、文書全体についての属性情報として、表表紙、裏表紙の有無と、何ページ目に章紙部分3が存在するかを特定するようなものも挙げられる。
【0019】
このように、文書データは、その文書データに関する属性情報を含んで構成されており、その属性情報によってその文書構成が特定されるのである。なお、文書内容を特定する画像データのデータ形式については、特に限定されることはなく、ラスタデータ形式またはベクタデータ形式のいずれであってもよい。
【0020】
〔文書処理装置の概略構成の説明〕
続いて、以上のような文書データを取り扱う文書処理装置について説明する。ここでは、文書処理装置が、スキャン機能、プリント機能、FAX機能、ネットワーク通信機能、ファイルサーバ機能、用紙後処理機能等を統合した複合機である場合を例に挙げて説明する。
【0021】
図2は、本発明が適用された複合機の概略構成例を示す説明図である。図例のように、ここで説明する複合機10は、光学的な画像読み取りを利用して文書データを入力する入力手段として機能するスキャナ11と、ハードディスク等の大容量記憶装置を利用して文書データの記憶蓄積を行う蓄積装置12と、電子写真技術を利用して文書データの印刷出力を行う印刷装置13と、その印刷装置13への用紙供給を行う給紙トレイ14および手差しトレイ15と、印刷装置13による印刷出力後の用紙に仕切り紙等を追加するための合紙トレイ16と、印刷装置13による印刷出力後の用紙(合紙トレイ16からの仕切り紙等を含む)に対してステープルやパンチ等の後処理を行うフィニッシャー17と、印刷出力後の用紙が最終的に排出される出力トレイ18と、複合機10のユーザが操作するための操作パネル19と、これらの各部に対する動作制御を行うコントローラ20と、を備えている。
【0022】
このような構成の複合機10では、ユーザによる操作パネル19からのスキャン蓄積指示で、スキャナ11にセットされた文書原稿を、表表紙用、本文用、裏表紙用として任意の順番でスキャンし、これによって一つの表紙付き文書についての文書データを生成し、その文書データを蓄積装置12に記憶蓄積することができる。ただし、各表紙部分に関しては、厚紙やフィルム等をカバーとして使用するのみで画像が不要な場合や、すでに他装置等でプリント済みの用紙を使用する場合もあるため、それ用のスキャナ11からの画像入力を行わなくてもよい。これにより、蓄積装置12内には、上述した構成の文書データ(図1(b)〜(e)参照)が記憶蓄積されるのである。
【0023】
また、複合機では、ユーザによる操作パネル19からの印刷出力指示で、蓄積装置12内に記憶蓄積されている文書データについて、印刷装置13で印刷出力を行い、さらにその印刷出力結果に必要に応じて合紙トレイ16からの仕切り紙等を加え、フィニッシャー17で後処理を行って文書を作成して、これを出力トレイ18へ排出することができる。これにより、出力トレイ18内には、上述した構成の文書(図1(a)参照)が排出されるのである。
【0024】
〔文書処理装置の機能構成の説明〕
続いて、以上のような複合機10における特徴的な構成について説明する。ここで説明する複合機10は、コントローラ20における機能構成に大きな特徴がある。
【0025】
図3は、本発明が適用された複合機におけるコントローラの機能構成例を示すブロック図である。図例のように、コントローラ20は、合成手段21と、挿入手段22と、表紙判断手段23と、画像判断手段24と、加工手段25と、選択手段26と、表紙追加手段27とを備えている。これらの各手段21〜27は、コントローラ20にインストールされている動作プログラムが、そのコントローラ20のハードウエア資源を動作させることによって実現されるものである。
【0026】
合成手段21は、ユーザによる操作パネル19からの合成指示に従い、スキャナ11で入力または蓄積装置12に記憶蓄積された複数の文書データを合成して、新たな一つの文書データを得るためのものである。また、挿入手段22は、スキャナ11で入力または蓄積装置12に記憶蓄積された文書データに対して、当該文書データとは別の文書データで、スキャナ11で入力または蓄積装置12に記憶蓄積されたものを挿入する編集処理を行うものである。これら合成手段21および挿入手段22によって、複数の文書データが結合されて一つに纏められるのである。なお、合成手段21と挿入手段22とは、必ずしも両方を備えている必要はなく、少なくとも一方を備えていればよい。
【0027】
表紙判断手段23は、合成手段21での処理対象となる複数の文書データのそれぞれについて、または挿入手段22が挿入する文書データについて、その文書データによって特定される文書が表紙部分を有したものであるか否かを判断するものである。この判断は、上述したように、文書データがその文書データに関する属性情報を含んで構成されていることから、その文書データに関する属性情報に基づいて行えばよい。
【0028】
画像判断手段24は、表紙判断手段23によって表紙部分を有すると判断された文書データについて、さらにその表紙部分が画像ありのものであるか否かを判断するものである。この判断は、表紙部分と判断されたページに対応する画像データが存在するか、または画像データのデータ量が所定量以上であるか否かに基づいて行えばよい。
【0029】
加工手段25は、表紙判断手段23が表紙部分を有したものであると判断すると、その表紙部分についての属性情報に対する加工処理を行うものである。具体的には、詳細を後述するように、例えば、表紙部分についての属性情報を非表紙部分(本文部分等)についてのものに変換し、あるいは表紙部分についての属性情報を削除する、といった加工処理を行う。なお、加工手段25では、予め設定されている規則に従いつつ、属性情報に対する加工処理を行うようになっている。
【0030】
選択手段26は、加工手段25が加工処理を行う際に従う規則が複数種類設定されている場合に、その複数種類の中から加工手段25に適用させる規則を選択するものである。この選択は、ユーザによる操作パネル19からの指示に従って行えばよい。
【0031】
表紙追加手段27は、合成手段21が得た新たな一つの文書データに対して、その文書データによって特定される文書に新たな表表紙または裏表紙の少なくとも一方を追加するための処理を行うものである。これは、新たな一つの文書データに対して、加工手段25が表紙部分についての属性情報を削除する加工処理を行った場合に、新たな表表紙または裏表紙を付け加えるために行う処理である。なお、表表紙または裏表紙の追加処理は、公知技術を利用して行えばよく、例えば属性情報に対する処理によって実現することが考えられる。また、表紙部分が画像ありのものとするためには、予め表紙部分となり得る画像データを設定して記憶しておくことによって対応することができる。
【0032】
〔処理動作の概要の説明〕
次に、以上のように構成された複合機10における処理動作例について説明する。ここでは、複合機10における特徴的な処理動作例、具体的には複数の文書データに対してその合成または編集を行う場合の処理動作例を説明する。
【0033】
ここで説明する複合機10では、合成手段21および挿入手段22を備えていることから、ユーザが操作パネル19から複数文書を選択して、それら複数文書に対して一つの文書への変換(合成)指示をすることができる。この場合、コントローラ20の合成手段21としての機能が、蓄積装置12から複数の文書データを読み出し、これらを一つの文書データに合成した後に、改めて蓄積装置12に書き込む、という合成処理を行うことになる。このとき、複数の文書データのうちの一つは、スキャナ11で入力されたものであってもよい。また、コントローラ20の挿入手段22としての機能が、蓄積装置12から文書データを読み出すとともに、スキャナ11から入力された文書データを受け取って、蓄積装置12から読み出した文書データにおける指定箇所に、スキャナ11で入力された文書データを挿入する、という編集処理を行うことになる。このとき、蓄積装置12から読み出した文書データとスキャナ11で入力された文書データとが逆であってもよい。
【0034】
ただし、このような処理を行う際には、元の文書データにそれぞれ存在し得る表紙部分の取り扱いが問題となる。なぜならば、本来表紙というものは各文書の端部にしか存在できないのにも関わらず、文書データの合成または挿入を行うと、その合成または挿入によって文書端部ではない箇所に表紙部分が位置してしまうからである。このことから、ここで説明する複合機10では、複数の文書データの合成または挿入にあたり、コントローラ20が以下に述べるような処理動作を行うようになっている。
【0035】
図4は、本発明が適用された複合機における特徴的な処理動作を、合成処理を行う場合を例に挙げて示すフローチャートである。図例のように、合成処理を行う場合には、操作パネル19から指示された複数の文書データのうち、先ず、一つ目の文書データを合成手段21が蓄積装置12から読み込み(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)、さらにその文書データの一つ目のページを読み込む(S102)。そして、そのページについての属性情報に基づいて、そのページが表紙部分であるか否かを表紙判断手段23が判断する(S103)。
【0036】
この判断の結果、表紙部分でなければ、合成手段21は、そのページについての画像データおよび属性情報を、合成後の新たな一つの文書データの作成のために確保したワークエリア(記憶領域)内に書き込む(S104)。
一方、表紙判断手段23が表紙部分であると判断した場合には、加工手段25が、そのページについての属性情報に対する変換処理、またはそのページについての属性情報と画像データとの両方を削除する削除処理を行い(S105)、その加工処理後の画像データおよび属性情報を、合成後の新たな一つの文書データの作成のために確保したワークエリア(記憶領域)内に書き込む(S104)。
【0037】
そして、これを、一つ目の文書データの全ページついて終了するまで繰り返す(S106)。また、全ページついて終了したら、その後は、操作パネル19から指示された複数の文書データのうち、次の文書データについて、上述した一連の処理を行い、これを当該複数の文書データの全てについて終了するまで繰り返す(S107)。
【0038】
〔処理動作の具体例の説明〕
ところで、以上のような一連の処理動作中において、加工手段25が行う加工処理は、予め設定されている規則に従いつつ行われるが、その規則の具体例としては、以下に述べるようなものが挙げられる。
図5〜8は、加工処理の規則の具体例を示す説明図である。
【0039】
ここでは、図5(a)に示すように、表表紙部分イ、本文部分ロおよび裏表紙部分ハからなる元文書Aについての文書データと、表表紙部分ニ、本文部分ホおよび裏表紙部分ヘからなる元文書Bについての文書データとを、合成手段21が合成する場合を例に挙げる。
【0040】
この場合において、加工手段25が従う規則として、最も単純な一具体例としては、図5(b)に示すように、全ての表紙部分イ、ハ、ニ、ヘを一律に非表紙部分である本文部分に変換するという規則に従って、加工処理を行うというものがある。すなわち、加工手段25は、表紙部分イ、ハ、ニ、ヘについての属性情報を、本文部分についてのものに強制的に変換する。このような規則に従って加工手段25が加工処理を行えば、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがない。
【0041】
ただし、この場合、合成後の文書に表紙が存在しなくなるため、合成指示時に新たな表紙を付加することを可能とすると、ユーザの使い勝手がよくなる。すなわち、合成後の文書データに対して、表紙追加手段27が表表紙または裏表紙の少なくとも一方を追加するための処理を行えばよい。
【0042】
全ての表紙部分イ、ハ、ニ、ヘを一律に本文部分に変換する以外にも、図5(c)に示すように、合成手段21での合成の際に先頭となる文書データの表表紙部分イおよび当該合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分ヘを除く表紙部分ハ、ニを本文部分に変換するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことも考えられる。このような規則に従って加工処理を行えば、合成後の文書における表紙の存在を確保しつつ、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなくなる。
【0043】
また、図5(d)に示すように、全ての表紙部分イ、ハ、ニ、ヘを一律に削除するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことも考えられる。この場合に、加工手段25は、全ての表紙部分イ、ハ、ニ、ヘについての属性情報に加えて、それぞれについての画像データをも削除することになる。このような規則に従って加工処理を行った場合にも、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがない。なお、合成後の文書に表紙が存在しなくなることについては、上述した図5(b)の場合と同様に、表紙追加手段27による表紙追加の処理を行って対応すればよい。
【0044】
全ての表紙部分イ、ハ、ニ、ヘを一律に削除する以外にも、図5(e)に示すように、合成手段21での合成の際に先頭となる文書データの表表紙部分イおよび当該合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分ヘを除く表紙部分ハ、ニを削除するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことも考えられる。この場合には、表紙部分ハ、ニについての属性情報および画像データを削除することになる。このような規則に従って加工処理を行えば、合成後の文書における表紙の存在を確保しつつ、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなくなる。
【0045】
ところで、文書内における各ページまたはセクションの属性としては、表表紙部分または裏表紙部分といった表紙部分と、非表紙部分である本文部分の他に、非表紙部分についての属性として章紙部分が挙げられる。このことから、加工手段25が従う規則としては、表紙部分を非表紙部分である章紙部分に変換するというものも考えられる。
【0046】
具体的には、図6(a)に示すように、全ての表紙部分イ、ハ、ニ、ヘを一律に非表紙部分である章紙部分に変換するという規則に従って、加工処理を行うというものがある。すなわち、加工手段25は、表紙部分イ、ハ、ニ、ヘについての属性情報を、章紙部分についてのものに強制的に変換する。このような規則に従って加工手段25が加工処理を行えば、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがない。なお、合成後の文書に表紙が存在しなくなることについては、上述した図5(b)または(d)の場合と同様に、表紙追加手段27による表紙追加の処理を行って対応すればよい。
【0047】
ただし、表紙部分を一律に章紙部分に変換すると、合成後の文書では、元文書Aにおける裏表紙部分ハと元文書Bにおける表表紙部分ニとが隣接していることから、章紙部分が複数連続してしまうことになる。このことは、製本後の使い勝手が悪くなったり、章紙用にコストの高い用紙を使用していると文書出力のコストアップに繋がったりするため、好ましくない。このことから、表紙部分を章紙部分に変換する場合であれば、図6(b)に示すように、全ての表表紙部分イ、ニを一律に非表紙部分である章紙部分に変換し、全ての裏表紙部分ハ、ホを一律に削除するという規則に従って、加工処理を行うようにしてもよい。一般に、表表紙には、文書のタイトルや目次等、有意な情報が記載されていることが多いのに対し、裏表紙には文書をカバーするだけの目的で、白紙や挿絵のみ等、削除しても差し障りない場合が多いからである。このような規則に従って加工手段25が加工処理を行えば、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなく、しかも文書中にて章紙部分が複数連続してしまうこともない。なお、合成後の文書に表紙が存在しなくなることについては、上述した図6(a)の場合と同様に、表紙追加手段27による表紙追加の処理を行って対応すればよい。
【0048】
また、図6(c)に示すように、合成手段21での合成の際に先頭となる文書データの表表紙部分イおよび当該合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分ヘを除く表紙部分ハ、ニを章紙部分に変換するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことも考えられる。このような規則に従って加工処理を行えば、合成後の文書における表紙の存在を確保しつつ、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなくなる。
【0049】
さらには、図6(d)に示すように、合成手段21での合成の際に先頭となる文書データの表表紙部分イを除く表表紙部分ニを章紙部分に変換し、その合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分ヘを除く裏表紙部分ハを削除するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことも考えられる。このような規則に従って加工処理を行えば、合成後の文書における表紙の存在を確保しつつ、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなくなり、しかも文書中にて章紙部分が複数連続してしまうこともない。
【0050】
また、ここで説明する複合機10では、コントローラ20が画像判断手段24としての機能を備えているので、その画像判断手段24による判断結果を加工手段25での加工処理に反映させることも考えられる。一般に、表紙部分には画像を伴う場合と伴わない場合とがあるが、画像を伴わない場合にはその表紙部分を削除しても差し障りがないことが多いからである。つまり、画像有無の違いにより合成後の取り扱いを相違させるのである。
【0051】
例えば、図5(a)に示した元文書Aおよび元文書Bのうち、元文書Aの表表紙部分イおよび裏表紙部分ハが画像を伴うものであり、元文書Bの表表紙部分ニおよび裏表紙部分ヘが画像を伴わないものである場合を例に挙げると、図7(a)に示すように、画像判断手段24が画像ありと判断した表紙部分イ、ハを本文部分に変換し、画像判断手段24が画像なしと判断した表紙部分ニ、ヘを削除するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことが考えられる。このような規則に従って加工処理を行えば、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなく、また文書中に画像を伴わない無駄な本文部分が生じてしまうのも回避することができる。なお、合成後の文書に表紙が存在しなくなることについては、上述した図5(b)、(d)または図6(a)の場合と同様に、表紙追加手段27による表紙追加の処理を行って対応すればよい。
【0052】
また、画像ありの表紙部分イ、ハを本文部分に変換する以外にも、図7(b)に示すように、画像ありの表紙部分イ、ハを非表紙部分である章紙部分に変換し、画像なしの表紙部分ニ、ヘについては削除するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことも考えられる。この場合にも、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなく、また文書中に画像を伴わない無駄な章紙部分が生じてしまうのも回避することができる。合成後の文書に表紙が存在しなくなることについては、上述した図7(a)の場合と同様である。
【0053】
さらには、合成後の文書における表紙の存在を確保すべく、図7(c)に示すように、合成手段21での合成の際に先頭となる文書データの表表紙部分イおよびその合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分ヘを除く表紙部分について、画像判断手段24が画像ありと判断した表紙部分ハを章紙部分に変換し、画像判断手段24が画像なしと判断した表紙部分ニを削除するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことも考えられる。つまり、合成の際に先頭となる文書データの表表紙部分イと、その合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分ヘについては、画像判断手段24での判断結果に拘わらず、表紙部分として残すのである。このようにすれば、合成後の文書における表紙の存在を確保しつつ、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなくなる。
【0054】
以上に説明した加工処理の規則の具体例は、合成手段21での合成処理に際してのものである。ところが、ここで説明する複合機10では、複数の文書データを結合して一つに纏めるための機能として、合成手段21の他に、挿入手段22を備えている。この挿入手段22での編集処理の際にも、加工手段25は、上述した合成手段21での合成処理と同様に、予め設定されている規則に従いつつ加工処理を行えばよい。
【0055】
例えば、図8(a)に示すように、本文部分ト、チからなる元文書Cについての文書データに対し、その本文部分トと本文部分チの間に、表表紙部分リ、本文部分ヌおよび裏表紙部分ルからなる挿入文書Dについての文書データとを、挿入手段22が挿入する場合を例に挙げて考える。この場合、元文書C側に表紙部分が存在していても、その表紙部分は挿入手段22による編集処理後も必ず文書端部に位置するため、特に問題とはならない。その一方で、挿入文書D側に表紙部分がある場合には、その表紙部分が編集処理後の文書の途中に位置してしまうおそれがある。
【0056】
このことから、加工手段25は、挿入手段22が編集処理を行う場合に、図8(b)に示すように、全ての表紙部分リ、ルを一律に非表紙部分である本文部分に変換するという規則に従って、加工処理を行うという。すなわち、加工手段25は、表紙部分リ、ルについての属性情報を、本文部分についてのものに強制的に変換する。このような規則に従って加工手段25が加工処理を行えば、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがない。
【0057】
また、その他にも、図8(c)に示すように、全ての表紙部分リ、ルを一律に削除するという規則に従って、加工処理を行うことも考えられる。この場合に、加工手段25は、全ての表紙部分リ、ルについての属性情報に加えて、それぞれについての画像データをも削除することになる。このような規則に従って加工処理を行った場合にも、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがない。
【0058】
さらには、図8(d)に示すように、全ての表紙部分リ、ルを一律に非表紙部分である章紙部分に変換するという規則に従って、加工処理を行うことも考えられる。すなわち、加工手段25は、表紙部分リ、ルについての属性情報を、章紙部分についてのものに強制的に変換する。このような規則に従って加工手段25が加工処理を行った場合にも、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがない。
【0059】
また、ここで説明する複合機10では、コントローラ20が画像判断手段24としての機能を備えているので、その画像判断手段24による判断結果を加工手段25での加工処理に反映させることも考えられる。例えば、図8(a)に示した挿入文書Dのうち、表表紙部分リが画像を伴わないものであり、裏表紙部分ルが画像を伴うものである場合を例に挙げると、図8(e)に示すように、画像判断手段24が画像ありと判断した表紙部分ルを本文部分に変換し、画像判断手段24が画像なしと判断した表紙部分リを削除するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことが考えられる。このような規則に従って加工処理を行えば、その処理後に得られる文書データについては、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなく、また文書中に画像を伴わない無駄な本文部分が生じてしまうのも回避することができる。
【0060】
また、画像ありの表紙部分ルを本文部分に変換する以外にも、図8(f)に示すように、画像ありの表紙部分ルを非表紙部分である章紙部分に変換し、画像なしの表紙部分リについては削除するという規則に従って、加工手段25での加工処理を行うことも考えられる。この場合にも、表紙部分が文書の途中に位置してしまうことがなく、また文書中に画像を伴わない無駄な章紙部分が生じてしまうのも回避することができる。
【0061】
ところで、以上に説明した処理動作の具体例では、加工手段25が加工処理を行う際に従う規則を各種例に挙げたが、これらの規則は少なくとも一つが予め設定されていればよい。つまり、一つの複合機10においては、少なくとも一つの加工処理が可能であればよい。しかしながら、表紙部分については、文書毎にその意味づけが異なったり、あるいは合成・挿入をさせたい目的も都度変わったりするのが通常である。
このことから、複合機10においては、加工手段25が加工処理を行う際に従う規則を予め複数種類設定しておき、これら複数種類の中から加工手段25に適用させる規則を、選択手段26によって選択可能にすることが望ましい。その場合に、適用規則の種類の選択は、操作パネル19からの合成または挿入指示と同時に行うようにすればよい。このように、適用規則の種類を選択可能にすれば、表紙部分についての処理内容を適宜選べるようになるので、ユーザにとっての使い勝手が非常に向上することとなる。
【0062】
なお、本実施形態では、本発明の好適な実施具体例を説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本実施形態では、文書処理装置が複合機10である場合を例に挙げたが、文書データを記憶蓄積するファイルサーバとしての機能および複数の文書データを結合して一つに纏める機能を備えたものであれば、他のものであっても全く同様に本発明を適用することが可能である。さらに、文書データ、属性情報、画像データのデータ形式やフォーマット等についても特に限定されるものではなく、どのようなものであっても、本実施形態で説明した処理を適用させることは可能である。
【符号の説明】
【0063】
1・・・表表紙部分,
2・・・本文部分,
3・・・章紙部分,
4,5・・・本文部分,
6・・・裏表紙部分,
10・・・複合機,
11・・・スキャナ,
12・・・蓄積装置,
13・・・印刷装置,
14・・・給紙トレイ,
15・・・手差しトレイ,
16・・・合紙トレイ,
17・・・フィニッシャー,
18・・・出力トレイ,
19・・・操作パネル,
20・・・コントローラ,
21・・・合成手段,
22・・・挿入手段,
23・・・表紙判断手段,
24・・・画像判断手段,
25・・・加工手段,
26・・・選択手段,
27・・・表紙追加手段,
A,B,C・・・元文書,
D・・・挿入文書,
イ,ニ,リ・・・表表紙部分,
ロ,ホ,ト,チ,ヌ・・・本文部分,
ハ,ヘ,ル・・・裏表紙部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書データを入力する入力手段と、
前記文書データを記憶蓄積する蓄積手段と、
前記入力手段で入力または前記蓄積手段に記憶蓄積された複数の文書データを合成して新たな一つの文書データを得る合成手段と、
前記合成手段での処理対象となる前記複数の文書データのそれぞれについて、当該文書データに関する属性情報に基づき、当該文書データによって特定される文書が表紙部分を有したものであるか否かを判断する表紙判断手段と、
前記表紙判断手段が表紙部分を有したものであると判断すると、当該表紙部分についての属性情報に対する削除処理を行う削除手段と
を備えることを特徴とする文書処理装置。
【請求項2】
前記削除手段は、全ての表紙部分についての属性情報を一律に削除するという規則に従って、前記削除処理を行うものである
ことを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
【請求項3】
前記削除手段は、前記合成手段での合成の際に先頭となる文書データの表表紙部分と当該合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分とを除く表紙部分についての属性情報を削除するという規則に従って、前記削除処理を行うものである
ことを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
【請求項4】
前記削除手段は、全ての裏表紙部分についての属性情報を一律に削除するという規則に従って、前記削除処理を行うものである
ことを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
【請求項5】
前記削除手段は、前記合成手段での合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分を除く裏表紙部分についての属性情報を削除するという規則に従って、前記削除処理を行うものである
ことを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
【請求項6】
前記表紙部分が画像ありのものであるか否かを判断する画像判断手段
を備えることを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
【請求項7】
前記削除手段は、前記画像判断手段が画像なしと判断した表紙部分についての属性情報を削除するという規則に従って、前記削除処理を行うものである
ことを特徴とする請求項6記載の文書処理装置。
【請求項8】
前記削除手段は、前記合成手段での合成の際に先頭となる文書データの表表紙部分と当該合成の際に末尾となる文書データの裏表紙部分とを除く表紙部分について、前記画像判断手段が画像なしと判断した表紙部分についての属性情報を削除するという規則に従って、前記削除処理を行うものである
ことを特徴とする請求項6記載の文書処理装置。
【請求項9】
文書データを入力する入力手段と、
前記文書データを記憶蓄積する蓄積手段と、
前記入力手段で入力または前記蓄積手段に記憶蓄積された文書データに対して、当該文書データとは別の前記入力手段で入力または前記蓄積手段に記憶蓄積された文書データを挿入する編集処理を行う挿入手段と、
前記挿入手段が挿入する文書データについて、当該文書データに関する属性情報に基づき、当該文書データによって特定される文書が表紙部分を有したものであるか否かを判断する表紙判断手段と、
前記表紙判断手段が表紙部分を有したものであると判断すると、当該表紙部分についての属性情報に対する削除処理を行う削除手段と
を備えることを特徴とする文書処理装置。
【請求項10】
前記削除手段は、全ての表紙部分についての属性情報を一律に削除するという規則に従って、前記削除処理を行うものである
ことを特徴とする請求項9記載の文書処理装置。
【請求項11】
前記表紙部分が画像ありのものであるか否かを判断する画像判断手段
を備えることを特徴とする請求項9記載の文書処理装置。
【請求項12】
前記削除手段は、前記画像判断手段が画像なしと判断した表紙部分についての属性情報を削除するという規則に従って、前記削除処理を行うものである
ことを特徴とする請求項11記載の文書処理装置。
【請求項13】
前記削除手段が削除処理を行う際に従う規則が複数種類設定されている場合に、前記複数種類の中から前記削除手段に適用させる規則を選択するための選択手段
を備えることを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
【請求項14】
前記合成手段が得た新たな一つの文書データに対して、当該文書データによって特定される文書に新たな表表紙または裏表紙の少なくとも一方を追加するための処理を行う表紙追加手段
を備えることを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−136398(P2010−136398A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−293877(P2009−293877)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【分割の表示】特願2005−1091(P2005−1091)の分割
【原出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】