説明

新規化合物および治療におけるその使用

本発明は、新規チオフェンピリミジノン誘導体、および治療におけるその使用、特に、ステロイドホルモン依存性疾患または障害、例えば、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ酵素の阻害を必要とするステロイドホルモン依存性疾患または障害の治療および/または予防におけるその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害、好ましくは17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(17β−HSD)酵素の阻害を必要とする、最も好ましくは17β−HSD1型、17β−HSD2型または17β−HSD3型酵素の阻害を必要とするステロイドホルモン依存性疾患または障害の治療および/または予防用の薬剤の製造における、式(I):
【化1】

[式中:
Xは、S、SOまたはSOであり;
R1およびR2は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シクロヘテロアルキル−アルキル、置換シクロヘテロアルキル−アルキルから成る群からそれぞれ選択されるか、
または、R2は、独立して、アシル、カルボキシルまたはアミドから選択してもよく、
R1およびR2は、共に非置換アルキルであることはできず;
6員環の炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−は、飽和であるか、または炭素原子間に1個または2個の二重結合を有し;
R3およびR4は、水素、オキソ、ハロゲンまたはジハロゲン、アシル、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、アミノ、ニトリル、チオ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、アルキルチオおよびアリールチオから成る群からそれぞれ選択され;
R5は、水素を表し;
R6は、水素またはハロゲンである]の化合物の使用。
【請求項2】
式(I)で示され、式中、
R1およびR2は、下記から成る群から個々に選択される:
・ −C〜C12アルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオール、C〜C12アルキルチオ、アリールオキシ、アリールアシル、−CO−OR、−O−CO−R、ヘテロアリール−アシルオキシおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよく;該ヘテロアリール基は、チエニル、フリルまたはピリジニルである;
・ アリールおよびアリール−C〜C12アルキル:該アリールは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分は、1個または2個のヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、ニトロ、ニトリル、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜C12アルキル、−SO−N(R)およびC〜C12アルキルスルホニルから成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって飽和5、6または7員環系を形成する2個の基によって任意に置換されていてよく、該環系は、NまたはOのような3個までのヘテロ原子を任意に含有し、N原子の数は0〜3個であり、O原子の数は0〜2個であり;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜C12アルキル:該ヘテロアリールは、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、−CO−OR、アリールおよびアリールオキシから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択され、3個までのハロゲン原子によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ジオキソリル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、チアゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜C12アルキル、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシおよびアリール−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
または、R2は、独立して、−CO−R、−CO−O−Rまたは−CO−N(R)から選択してもよい;
R3およびR4は、水素、オキソ、チオ、ハロゲンまたはジハロゲン、−CO−R、好ましくはCHO、−CO−O−R、ニトリル、−CO−N(R)、−O−CO−R、−O−R、−S−R、−N(R)、−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択され;該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく;該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオールおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
ここで、Rは、水素、C〜C12アルキル、フェニル−C〜Cアルキルまたはフェニルを表し、該フェニル成分において、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシから成る群から選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい、請求項1記載の使用。
【請求項3】
治療に使用される式(I):
【化2】

[式中:
Xは、S、SOまたはSOであり;
R1およびR2は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シクロヘテロアルキル−アルキル、置換シクロヘテロアルキル−アルキルから成る群からそれぞれ選択されるか、
または、R2は、独立して、アシル、カルボキシルまたはアミドから選択してもよく、
R1およびR2は、共に非置換アルキルであることはできず、
全ての置換基R3、R5およびR6が共に水素を表し、R4が水素またはメチルを表す場合、R2はメチルではなく;
R3およびR4は、水素、オキソ、ハロゲンまたはジハロゲン、アシル、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、アミノ、ニトリル、チオ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、アルキルチオおよびアリールチオから成る群からそれぞれ選択され;
R5は、水素を表し;
R6は、水素またはハロゲンであり;
6員環の炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−は、飽和であるか、または炭素原子間に1個または2個の二重結合を有し;
全ての置換基R3、R4、R5およびR6が共に水素である場合、炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環は芳香環である]の化合物。
【請求項4】
請求項3に記載の治療に使用される式(I)で示され、式中、
R1およびR2は、下記から成る群から個々に選択される:
・ −C〜C12アルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオール、C〜C12アルキルチオ、アリールオキシ、アリールアシル、−CO−OR、−O−CO−R、ヘテロアリール−アシルオキシおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよく;該ヘテロアリール基は、チエニル、フリルまたはピリジニルである;
・ アリールおよびアリール−C〜C12アルキル:該アリールは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分は、1個または2個のヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、ニトロ、ニトリル、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜C12アルキル、−SO−N(R)およびC〜C12アルキルスルホニルから成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって飽和5、6または7員環系を形成する2個の基によって任意に置換されていてよく、該環系は、NまたはOのような3個までのヘテロ原子を任意に含有し、N原子の数は0〜3個であり、O原子の数は0〜2個であり;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜C12アルキル:該ヘテロアリールは、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、−CO−OR、アリールおよびアリールオキシから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択され、3個までのハロゲン原子によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ジオキソリル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、チアゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜C12アルキル、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシおよびアリール−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
または、R2は、独立して、−CO−R、−CO−O−Rまたは−CO−N(R)から選択してもよい;
R3およびR4は、水素、オキソ、チオ、ハロゲンまたはジハロゲン、−CO−R、好ましくはCHO、−CO−O−R、ニトリル、−CO−N(R)、−O−CO−R、−O−R、−S−R、−N(R)、−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択され;該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく;該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオールおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
ここで、Rは、水素、C〜C12アルキル、フェニル−C〜Cアルキルまたはフェニルを表し、該フェニル成分において、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシから成る群から選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい化合物。
【請求項5】
式(I):
【化3】

[式中:
Xは、S、SOまたはSOであり;
R1およびR2は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シクロヘテロアルキル−アルキル、置換シクロヘテロアルキル−アルキルから成る群からそれぞれ選択されるか、
または、R2は、独立して、アシル、カルボキシルまたはアミドから選択してもよく、
R1およびR2は、共に非置換アルキルであることはできず、
全ての置換基R3、R5およびR6が共に水素を表し、R4が水素またはメチルを表す場合、R2はメチルではなく;
R3およびR4は、水素、オキソ、ハロゲンまたはジハロゲン、アシル、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、アミノ、ニトリル、チオ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、アルキルチオおよびアリールチオから成る群からそれぞれ選択され;
R5は、水素を表し;
R6は、水素またはハロゲンであり;
6員環の炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−は、飽和であるか、または炭素原子間に1個または2個の二重結合を有し;
全ての置換基R3、R4、R5およびR6が共に水素である場合、炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環は芳香環である]
で示される新規化合物であって、(3−ベンジル−7−tert−ブチル−4−オキソ−3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)−酢酸メチルエステルまたは2,3−ジベンジル−7−tert−ブチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オンでないことを条件とする新規化合物。
【請求項6】
請求項3に記載の治療に使用される式(I)で示され、式中、
R1およびR2は、下記から成る群から個々に選択される:
・ −C〜C12アルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオール、C〜C12アルキルチオ、アリールオキシ、アリールアシル、−CO−OR、−O−CO−R、ヘテロアリール−アシルオキシおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよく;該ヘテロアリール基は、チエニル、フリルまたはピリジニルである;
・ アリールおよびアリール−C〜C12アルキル:該アリールは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分は、1個または2個のヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、ニトロ、ニトリル、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜C12アルキル、−SO−N(R)およびC〜C12アルキルスルホニルから成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって飽和5、6または7員環系を形成する2個の基によって任意に置換されていてよく、該環系は、NまたはOのような3個までのヘテロ原子を任意に含有し、N原子の数は0〜3個であり、O原子の数は0〜2個であり;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜C12アルキル:該ヘテロアリールは、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、−CO−OR、アリールおよびアリールオキシから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択され、3個までのハロゲン原子によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ジオキソリル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、チアゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜C12アルキル、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシおよびアリール−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
または、R2は、独立して、−CO−R、−CO−O−Rまたは−CO−N(R)から選択してもよい;
R3およびR4は、水素、オキソ、チオ、ハロゲンまたはジハロゲン、−CO−R、好ましくはCHO、−CO−O−R、ニトリル、−CO−N(R)、−O−CO−R、−O−R、−S−R、−N(R)、−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択され;該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく;該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオールおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
ここで、Rは、水素、C〜C12アルキル、フェニル−C〜Cアルキルまたはフェニルを表し、該フェニル成分において、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシから成る群から選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい化合物。
【請求項7】
炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環が芳香環である請求項5または6に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環が芳香環ではなく、置換基R3〜R6の少なくとも1つが水素でない請求項5または6に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
式(I)で示され、式中、R2が、
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、チオール、C〜Cアルキルチオ、アリールオキシ、−CO−O−C〜Cアルキルおよび−O−CO−R’から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよい;
・ アリールおよびアリール−C〜Cアルキル:該アリールは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、ニトロ、ニトリル、ハロゲン化C〜Cアルキル、−SO−N(R’)から成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリールは、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、アリールおよびアリールオキシから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択され、3個までのハロゲン原子によって任意に置換されていてよい;
・ −CO−R’;
・ −CO−N(R’);および
・ −CO−O−R’;
ここで、R’は、水素またはC〜Cアルキルを表す、請求項5〜8のいずれか1つに記載の化合物:。
【請求項10】
式(I)で示され、式中、R2が、
i) 式(II):
【化4】

[式中、
R7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシであり;
R8は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチルであり;
R9は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはN,N−ジ−C〜Cアルキル−スルホンアミドであり;
R10は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチルであり;
R11は、水素、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシである]で示される残基;
または、ii)
−C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよい;
−C〜Cアルキル:該アルキルは、下記から成る群から選択される1個または2個の置換基によって置換されている:
−CO−O−R”;
−O−R”;
−O−Ar:該Arは、ハロゲンによって任意に置換されているフェニルである;
−O−CO−R”;
フェニルまたはビフェニル:該フェニル成分において、3個までのC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ基によって任意に置換されている;
−CO−O−R”;
−CO−R”、好ましくは−CHO;
−ナフチル;
−ヘテロアリール:該ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピリジニル、ベンゾチエニルおよびピラゾリルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチル、フェニルおよびフェノキシから成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよく;該フェニル基は、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよい;
ここで、R”は、水素またはC〜Cアルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
式(I)で示され、式中、R2が、
フェニル、メトキシフェニル、トリメトキシフェニル、トリヒドロキシフェニル、3,5−ジヒドロキシ−4−メトキシフェニル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル、2−ブロモ−5−メトキシフェニル、2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル、シアノフェニル、フルオロフェニル、ジ−トリフルオロメチルフェニル、ジフルオロフェニル、ジクロロフェニル、4−N,N−ジプロピルスルホンアミド、メチル、シクロプロピル、シクロペンチルエチル、1−エチルペンチル、2−メチルプロパ−1−エニル、プロピル、ベンジル、フェネチル、ビフェニルメチル、ジメトキシベンジル、ナフチル、チエニル、フリル、ピリジニル、ベンゾチエニル、ブロモチエニル、1−フェニル−5−トリフルオロメチル−4H−ピラゾル−4−イル、2−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−イル、ヒドロキシメチル、アセチル−オキシメチル、メトキシメチル、メトキシ−アシル−メチル、エトキシ−アシル−メチル、エトキシ−アシル−エチル、1−(3−クロロ−フェノキシ)−1−メチル−エチル、カルボニルおよびメトキシアシル
から成る群から選択される請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R2が、メトキシフェニル、トリメトキシフェニル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル、2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル、チエニルまたはプロピルである請求項11に記載の式(I)の化合物。
【請求項13】
式(I)で示され、式中、R1が、
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、チオール、−NH、C〜Cアルキルチオ、アリールオキシ、アリールアシル、−CO−O−C〜Cアルキル、C〜Cアルキルアシルオキシ、ヘテロアリール−アシルオキシおよびC〜Cアルキルアミノから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよく;該ヘテロアリール基は、チエニル、フリルまたはピリジニルである;
・ アリールおよびアリール−C〜Cアルキル:該アリール成分は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分は1個または2個のヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルスルホニル、−SO−N(C〜Cアルキル)、C〜Cアルキル、ハロゲン化C〜Cアルキルから成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって飽和5または6員環系を形成する2個の基によって任意に置換されていてよく、該環系は、NまたはOのような3個までのヘテロ原子を任意に含有し、N原子の数は0〜3個であり、O原子の数は0〜2個であり;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリール成分は、キノリニル、チアゾリル、ピリミジニル、フリル、ピリジニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、インドリル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキルおよび−CO−O−C〜Cアルキルから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ジオキソリル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、チアゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜Cアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシおよびアリール−C〜Cアルキルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい、請求項5〜12のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項14】
式(I)で示され、式中、R1が、
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状または分岐鎖であってよい;
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、−O−R”、−O−Ar、−O−CO−HetAr、−CO−Ar、−CO−O−R”および−N(R”)から成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって置換されている;
・ アリールおよびアリール−C〜Cアルキル:該アリール成分は、フェニル、インダニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分はヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、−O−R”、−SO−R”、−SO−N(R”)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって2個までのO原子を任意に含有する飽和5または6員環系を形成する2個の基によって、任意に置換されていてよく;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリール成分は、キノリニル、チアゾリル、ピリミジニル、フリル、ピリジニル、ピラジニルおよびチエニルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、−C〜Cアルキルおよび−CO−O−R”から成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリルおよびジオキソリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜Cアルキル、好ましくはメチル、および−C〜Cアルキル−Ar、好ましくはベンジルまたはフェネチルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
ここで、
Arは、ハロゲンまたはメトキシで任意に置換されたフェニルを表し;
HetArは、チエニル、フリル、ピリジニルを表し;
R”は、水素またはC〜Cアルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す
から成る群から選択される請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
式(I)で示され、式中、R1が、
シクロプロピル、ブチル、イソブチル、3−メチルブチル、シクロヘキシル、ベンジル、フェネチル、2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル、メトキシベンジル、5−ブロモ−2−メトキシベンジル、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジル、3,4−ジクロロベンジル、3,4−ジヒドロキシベンジル、4−メチルスルホニルベンジル、4−アミノスルホニルフェネチル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、フェニル、フルオレニル、インダニル、3−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾフラニル、キノリニル、メチル−チアゾリル、2−メトキシアシル−ピラジニル、フリルメチル、ピリジニルメチル、チエニルエチル、チエニルメチル、ピリジニルエチル、ブロモ−フリルメチル、ベンジルピペリジニル、モルホリニルエチル、2−オキソ−ピロリジニルプロピル、テトラヒドロフリルメチル、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、2−オキソ−2−フェニル−エチル、メトキシ−アシル−プロピル、フェノキシエチル、チオフェン−2−カルボン酸エチルエステルおよびジメチルアミノエチル
から成る群から選択される請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
式(I)で示され、式中、R1が、
イソブチル、3−メチルブチル、ベンジル、テトラヒドロフリルメチル、フリルメチル、5−ブロモ−フラン−2−イルメチル、5−ブロモ−2−メトキシベンジル、チオフェン2−カルボン酸エチルエステルおよびメトキシエチル
から成る群から選択される請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
式(I)で示され、式中、R3が、
水素、オキソ、−O−R’、−O−Ar、−O−CO−R’、ハロゲン、チオ、−S−R’および−S−Ar;ここで、R’は、水素またはC〜Cアルキルを表し;
Arは、ハロゲン、ヒドロキシおよびメトキシから成る群から選択される1個またはそれ以上の置換基によって任意に置換されているフェニルを表す
から成る群から選択される請求項5〜16のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項18】
R3が、水素、ヒドロキシル、オキソ、クロロ、ブロモ、フェノキシ、フェニルチオ、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオおよび−O−CO−C〜Cアルキルから成る群から選択される請求項17に記載の式(I)の化合物。
【請求項19】
R3が、ヒドロキシル、オキソ、−O−CO−CHおよび−S−エチルから成る群から選択される請求項18に記載の式(I)の化合物。
【請求項20】
R4が、水素、ヒドロキシルによって任意に置換されたC〜Cアルキル、−CO−R’、−CO−O−R’、ハロゲンおよびジハロゲン(ここでR’は水素またはC〜Cアルキルを表す)から成る群から選択される請求項5〜19のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
【請求項21】
R4が、水素、カルボニル、エトキシアシル、ブロモ、ジブロモ、クロロ、ジクロロ、ヒドロキシメチルおよびメチルから成る群から選択される請求項20に記載の式(I)の化合物。
【請求項22】
R4が、水素、ブロモおよびカルボニルから成る群から選択される請求項21に記載の式(I)の化合物。
【請求項23】
R6が水素である請求項5〜22のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
【請求項24】
下記のように定義される請求項6に記載の式(I):
【化5】

[式中、
Xは、S、SOまたはSOであり;
R1は、下記から成る群から選択され:
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状または分岐鎖であってよい;
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、−O−R”、−O−Ar、−O−CO−HetAr、−CO−Ar、−CO−O−R”および−N(R”)から成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって置換されている;
・ アリールおよびアリール−C〜Cアルキル:該アリール成分は、フェニル、インダニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分はヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、−O−R”、−SO−R”、−SO−N(R”)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって2個までのO原子を任意に含有する飽和5または6員環系を形成する2個の基によって、任意に置換されていてよく;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリール成分は、キノリニル、チアゾリル、ピリミジニル、フリル、ピリジニル、ピラジニルおよびチエニルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、−C〜Cアルキルおよび−CO−O−R”から成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリルおよびジオキソリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜Cアルキル、好ましくはメチル、および−C〜Cアルキル−Ar、好ましくはベンジルまたはフェネチルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
R2は、下記から成る群から選択され:
i) 式(II):
【化6】

[式中、
R7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシであり;
R8は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチルであり;
R9は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはN,N−ジ−C〜Cアルキル−スルホンアミドであり;
R10は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチルであり;
R11は、水素、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシである]で示される残基;
および、ii)
−C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよい;
−C〜Cアルキル:該アルキルは、下記から成る群から選択される1個または2個の置換基によって置換されている:−CO−O−R”;−O−R”;−O−Ar(ここで、Arはハロゲンによって任意に置換されているフェニルである);−O−CO−R”;および、−フェニルまたはビフェニル(該フェニル成分において、3個までのC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ基によって任意に置換されている);
−CO−O−R”;
−CO−R”、好ましくは−CHO;
−ナフチル;および
−ヘテロアリール:該ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピリジニル、ベンゾチエニルおよびピラゾリルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチル、フェニルおよびフェノキシから成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよく;該フェニル基は、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよい;
R3は、水素、オキソ、−O−R”、−O−Ar、−O−CO−R”、ハロゲン、チオ、−S−R”および−S−Arから成る群から選択され;
R4は、水素、ヒドロキシルによって任意に置換されたC〜Cアルキル、−CO−R”、−CO−O−R”、ハロゲンおよびジハロゲンから成る群から選択され;
ここで、
Arは、ハロゲン、ヒドロキシまたはメトキシから成る群から選択される1個またはそれ以上の置換基によって任意に置換されたフェニルを表し;
HetArは、チエニル、フリル、ピリジニルを表し;
R”は、水素またはC〜Cアルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す]の新規化合物。
【請求項25】
式(I)で示され、式中、
R1は、下記から成る群から選択され:
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状または分岐鎖であってよい;
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシルおよび−O−CO−HetArから成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって置換されている;
・ フェニル−C〜Cアルキル:該アリール成分は、ハロゲン、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシルから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
・ ヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリール成分は、ピリミジニル、フリル、ピリジニルおよびチエニルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシルから成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、テトラヒドロフリル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピロリジニルから成る群から選択される;
R2は、下記から成る群から選択され:
i) 式(II):
【化7】

[式中、
R7は、水素、ブロモ、クロロまたはフルオロであり;
R8は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、またはヒドロキシルであり;
R9は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、またはヒドロキシルであり;
R10は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、またはヒドロキシルであり;
R11は、水素である]で示される残基;
および、ii)
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状または分岐鎖あってよく、−O−CO−(C〜C)アルキルまたは−CO−O−(C〜C)アルキル基によって任意に置換されている;
・ −ヘテロアリール:該ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピリジニル、ベンゾチエニルおよびピラゾリルから成る群から選択しうる;
R3は、水素、オキソ、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、−O−CO−C〜CアルキルおよびC〜Cアルキルチオから成る群から選択され;
R4は、水素、ハロゲン、カルボニル、−CO−C〜Cアルキルから成る群から選択され;
R6は、水素またはブロモである、請求項24に記載の新規化合物。
【請求項26】
式(I)で示され、式中、
R1は、イソブチル、3−メチルブチル、ベンジル、テトラヒドロフリルメチル、フリルメチル、5−ブロモ−フラン−2−イルメチル、5−ブロモ−2−メトキシベンジル、チオフェン−2−カルボン酸エチルエステルおよびメトキシエチルから成る群から選択され;
R2は、メトキシフェニル、トリメトキシフェニル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル、2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル、チエニルおよびプロピルから成る群から選択され;
R3は、ヒドロキシル、オキソ、−O−CO−CHおよび−S−エチルから成る群から選択され;
R4は、水素、ブロモおよびカルボニルから成る群から選択され;
R6は、水素またはブロモである、請求項25に記載の新規化合物。
【請求項27】
式(I)で示され、式中、
R1は、直鎖、環状または分岐鎖−C〜Cアルキルであり;
R2は、トリメトキシフェニル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニルまたは2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニルであり;
R3は、水素またはヒドロキシルであり;
R4は、水素であり;
R6は、水素またはブロモであり;
炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環が芳香環である、請求項25に記載の新規化合物。
【請求項28】
XがSを表す請求項5〜27のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
【請求項29】
式(I)で示され、式中、
3−ベンジル−8−エチルスルファニル−2−(p−メトキシフェニル)−4−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド;
3−ベンジル−2−(p−メトキシフェニル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド;
3−ベンジル−8−エチルスルファニル−2−(p−メトキシフェニル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド;
3−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−チオフェン−2−イル−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
チオフェン−2−カルボン酸2−(8−ヒドロキシ−4−オキソ−2−チオフェン−2−イル−4H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−3−イル)−エチルエステル;
3−ブチル−8−ヒドロキシ−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
3−ベンジル−3−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−8−ヒドロキシ−2−プロピル−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
酢酸3−ベンジル−3−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−4−オキソ−2−プロピル−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−8−イルエステル;
3−(5−ブロモフラン−2−イルメチル)−8−ヒドロキシ−2−プロピル−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
酢酸3−(5−ブロモフラン−2−イルメチル)−4−オキソ−2−プロピル−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−8−イルエステル;
8−ヒドロキシ−3−イソブチル−2−(2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
3−ベンジル−2−(2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル)−8−ヒドロキシ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
7−ブロモ−3−(2−メチルブチル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4,8−ジオン;
8−ヒドロキシ−3−(2−メチルブチル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
5−ブロモ−3−イソブチル−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4,8−ジオン;
2−(2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル)−8−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
2−(2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル)−8−ヒドロキシ−3−(2−メチルブチル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
7−ブロモ−8−ヒドロキシ−3−(2−メトキシエチル)−2−チオフェン−2−イル−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
3−ブチル−8−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−フェニル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;および
3−ブチル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−8−ヒドロキシ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
またはそれらの生理学的に許容される塩
から成る群から選択される請求項6に記載の新規化合物。
【請求項30】
治療に使用される、請求項5〜29のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
【請求項31】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害の治療または予防における、請求項5〜29のいずれか1つに記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項32】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害が、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ酵素、好ましくは17β−HSD1型、17β−HSD2型または17β−HSD3型の阻害を必要とする疾患または障害である請求項31に記載の使用。
【請求項33】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害、好ましくは17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ酵素、最も好ましくは17β−HSD1型、17β−HSD2型または17β−HSD3型酵素の阻害を必要とするステロイドホルモン依存性疾患または障害の、治療および/または予防用の薬剤の製造における、請求項5〜29のいずれか1つに記載の(I)の化合物の使用。
【請求項34】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害が、下記から成る群から選択される請求項32または33に記載の使用:乳癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮癌、子宮体癌および子宮内膜増殖症、子宮内膜症、子宮類線維腫、子宮平滑筋腫、腺筋症、月経困難症、月経過多、不正子宮出血、前立腺痛、良性前立腺増殖症、前立腺炎、アクネ、脂漏症、多毛症、男性ホルモン性脱毛症、性的早熟症、副腎増殖症、多嚢胞性卵巣症候群、泌尿器機能不全、骨粗鬆症、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、アルツハイマー病、大腸癌、組織創傷、皮膚のシワおよび白内障。
【請求項35】
活性剤としての、少なくとも1つの、請求項5〜29のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、および少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含んで成る医薬組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害、好ましくは17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(17β−HSD)酵素の阻害を必要とする、最も好ましくは17β−HSD1型、17β−HSD2型または17β−HSD3型酵素の阻害を必要とするステロイドホルモン依存性疾患または障害の治療および/または予防用の薬剤の製造における、式(I):
【化1】

[式中:
Xは、S、SOまたはSOであり;
R1およびR2は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シクロヘテロアルキル−アルキル、置換シクロヘテロアルキル−アルキルから成る群からそれぞれ選択され、その際、シクロヘテロアルキル−アルキルおよび置換シクロヘテロアルキル−アルキルのシクロヘテロアルキル成分はピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、ジオキソリル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、チアゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択されるか、
または、R2は、独立して、アシル、カルボキシルまたはアミドから選択してもよく、
R1およびR2は、共に非置換アルキルであることはできず;
6員環の炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−は、飽和であるか、または炭素原子間に1個または2個の二重結合を有し;
R3およびR4は、水素、オキソ、ハロゲンまたはジハロゲン、アシル、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、アミノ、ニトリル、チオ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、アルキルチオおよびアリールチオから成る群からそれぞれ選択され;
R5は、水素を表し;
R6は、水素またはハロゲンである]の化合物の使用。
【請求項2】
式(I)で示され、式中、
R1およびR2は、下記から成る群から個々に選択される:
・ −C〜C12アルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオール、C〜C12アルキルチオ、アリールオキシ、アリールアシル、−CO−OR、−O−CO−R、ヘテロアリール−アシルオキシおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよく;該ヘテロアリール基は、チエニル、フリルまたはピリジニルである;
・ アリールおよびアリール−C〜C12アルキル:該アリールは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分は、1個または2個のヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、ニトロ、ニトリル、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜C12アルキル、−SO−N(R)およびC〜C12アルキルスルホニルから成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって飽和5、6または7員環系を形成する2個の基によって任意に置換されていてよく、該環系は、NまたはOのような3個までのヘテロ原子を任意に含有し、N原子の数は0〜3個であり、O原子の数は0〜2個であり;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜C12アルキル:該ヘテロアリールは、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、−CO−OR、アリールおよびアリールオキシから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択され、3個までのハロゲン原子によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ジオキソリル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜C12アルキル、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシおよびアリール−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
または、R2は、独立して、−CO−R、−CO−O−Rまたは−CO−N(R)から選択してもよい;
R3およびR4は、水素、オキソ、チオ、ハロゲンまたはジハロゲン、−CO−R、好ましくはCHO、−CO−O−R、ニトリル、−CO−N(R)、−O−CO−R、−O−R、−S−R、−N(R)、−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択され;該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく;該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオールおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
ここで、Rは、水素、C〜C12アルキル、フェニル−C〜Cアルキルまたはフェニルを表し、該フェニル成分において、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシから成る群から選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい、請求項1記載の使用。
【請求項3】
治療に使用される式(I):
【化2】

[式中:
Xは、S、SOまたはSOであり;
R1およびR2は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シクロヘテロアルキル−アルキル、置換シクロヘテロアルキル−アルキルから成る群からそれぞれ選択され、その際、シクロヘテロアルキル−アルキルおよび置換シクロヘテロアルキル−アルキルのシクロヘテロアルキル成分はピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、ジオキソリル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、チアゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択されるか、
または、R2は、独立して、アシル、カルボキシルまたはアミドから選択してもよく、
R1およびR2は、共に非置換アルキルであることはできず、
全ての置換基R3、R5およびR6が共に水素を表し、R4が水素またはメチルを表す場合、R2はメチルではなく;
R3およびR4は、水素、オキソ、ハロゲンまたはジハロゲン、アシル、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、アミノ、ニトリル、チオ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、アルキルチオおよびアリールチオから成る群からそれぞれ選択され;
R5は、水素を表し;
R6は、水素またはハロゲンであり;
6員環の炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−は、飽和であるか、または炭素原子間に1個または2個の二重結合を有し;
全ての置換基R3、R4、R5およびR6が共に水素である場合、炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環は芳香環である]の化合物。
【請求項4】
請求項3に記載の治療に使用される式(I)で示され、式中、
R1およびR2は、下記から成る群から個々に選択される:
・ −C〜C12アルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオール、C〜C12アルキルチオ、アリールオキシ、アリールアシル、−CO−OR、−O−CO−R、ヘテロアリール−アシルオキシおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよく;該ヘテロアリール基は、チエニル、フリルまたはピリジニルである;
・ アリールおよびアリール−C〜C12アルキル:該アリールは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分は、1個または2個のヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、ニトロ、ニトリル、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜C12アルキル、−SO−N(R)およびC〜C12アルキルスルホニルから成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって飽和5、6または7員環系を形成する2個の基によって任意に置換されていてよく、該環系は、NまたはOのような3個までのヘテロ原子を任意に含有し、N原子の数は0〜3個であり、O原子の数は0〜2個であり;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜C12アルキル:該ヘテロアリールは、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、−CO−OR、アリールおよびアリールオキシから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択され、3個までのハロゲン原子によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ジオキソリル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜C12アルキル、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシおよびアリール−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
または、R2は、独立して、−CO−R、−CO−O−Rまたは−CO−N(R)から選択してもよい;
R3およびR4は、水素、オキソ、チオ、ハロゲンまたはジハロゲン、−CO−R、好ましくはCHO、−CO−O−R、ニトリル、−CO−N(R)、−O−CO−R、−O−R、−S−R、−N(R)、−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択され;該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく;該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオールおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
ここで、Rは、水素、C〜C12アルキル、フェニル−C〜Cアルキルまたはフェニルを表し、該フェニル成分において、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシから成る群から選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい化合物。
【請求項5】
式(I):
【化3】

[式中:
Xは、S、SOまたはSOであり;
R1およびR2は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シクロヘテロアルキル−アルキル、置換シクロヘテロアルキル−アルキルから成る群からそれぞれ選択され、その際、シクロヘテロアルキル−アルキルおよび置換シクロヘテロアルキル−アルキルのシクロヘテロアルキル成分はピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、ジオキソリル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、チアゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択されるか、
または、R2は、独立して、アシル、カルボキシルまたはアミドから選択してもよく、
R1およびR2は、共に非置換アルキルであることはできず、
全ての置換基R3、R5およびR6が共に水素を表し、R4が水素またはメチルを表す場合、R2はメチルではなく;
R3およびR4は、水素、オキソ、ハロゲンまたはジハロゲン、アシル、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、カルボキシル、アミド、アミノ、ニトリル、チオ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、アルキルチオおよびアリールチオから成る群からそれぞれ選択され;
R5は、水素を表し;
R6は、水素またはハロゲンであり;
6員環の炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−は、飽和であるか、または炭素原子間に1個または2個の二重結合を有し;
全ての置換基R3、R4、R5およびR6が共に水素である場合、炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環は芳香環である]
で示される新規化合物であって、(3−ベンジル−7−tert−ブチル−4−オキソ−3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)−酢酸メチルエステルまたは2,3−ジベンジル−7−tert−ブチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オンでないことを条件とする新規化合物。
【請求項6】
請求項3に記載の治療に使用される式(I)で示され、式中、
R1およびR2は、下記から成る群から個々に選択される:
・ −C〜C12アルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオール、C〜C12アルキルチオ、アリールオキシ、アリールアシル、−CO−OR、−O−CO−R、ヘテロアリール−アシルオキシおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよく;該ヘテロアリール基は、チエニル、フリルまたはピリジニルである;
・ アリールおよびアリール−C〜C12アルキル:該アリールは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分は、1個または2個のヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、ニトロ、ニトリル、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜C12アルキル、−SO−N(R)およびC〜C12アルキルスルホニルから成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって飽和5、6または7員環系を形成する2個の基によって任意に置換されていてよく、該環系は、NまたはOのような3個までのヘテロ原子を任意に含有し、N原子の数は0〜3個であり、O原子の数は0〜2個であり;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜C12アルキル:該ヘテロアリールは、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜C12アルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、−CO−OR、アリールおよびアリールオキシから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択され、3個までのハロゲン原子によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ジオキソリル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜C12アルキル、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシおよびアリール−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
または、R2は、独立して、−CO−R、−CO−O−Rまたは−CO−N(R)から選択してもよい;
R3およびR4は、水素、オキソ、チオ、ハロゲンまたはジハロゲン、−CO−R、好ましくはCHO、−CO−O−R、ニトリル、−CO−N(R)、−O−CO−R、−O−R、−S−R、−N(R)、−C〜C12アルキルから成る群から個々に選択され;該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく;該アルキルは、ヒドロキシル、C〜C12アルコキシ、チオールおよび−N(R)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
ここで、Rは、水素、C〜C12アルキル、フェニル−C〜Cアルキルまたはフェニルを表し、該フェニル成分において、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシから成る群から選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい化合物。
【請求項7】
炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環が芳香環である請求項5または6に記載の式(I)の化合物。
【請求項8】
炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環が芳香環ではなく、置換基R3〜R6の少なくとも1つが水素でない請求項5または6に記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
式(I)で示され、式中、R2が、
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、チオール、C〜Cアルキルチオ、アリールオキシ、−CO−O−C〜Cアルキルおよび−O−CO−R’から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよい;
・ アリールおよびアリール−C〜Cアルキル:該アリールは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、ニトロ、ニトリル、ハロゲン化C〜Cアルキル、−SO−N(R’)から成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリールは、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、アリールおよびアリールオキシから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルから選択され、3個までのハロゲン原子によって任意に置換されていてよい;
・ −CO−R’;
・ −CO−N(R’);および
・ −CO−O−R’;
ここで、R’は、水素またはC〜Cアルキルを表す、請求項5〜8のいずれか1つに記載の化合物:。
【請求項10】
式(I)で示され、式中、R2が、
i) 式(II):
【化4】

[式中、
R7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシであり;
R8は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチルであり;
R9は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはN,N−ジ−C〜Cアルキル−スルホンアミドであり;
R10は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチルであり;
R11は、水素、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシである]で示される残基;
または、ii)
−C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよい;
−C〜Cアルキル:該アルキルは、下記から成る群から選択される1個または2個の置換基によって置換されている:
−CO−O−R”;
−O−R”;
−O−Ar:該Arは、ハロゲンによって任意に置換されているフェニルである;
−O−CO−R”;
フェニルまたはビフェニル:該フェニル成分において、3個までのC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ基によって任意に置換されている;
−CO−O−R”;
−CO−R”、好ましくは−CHO;
−ナフチル;
−ヘテロアリール:該ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピリジニル、ベンゾチエニルおよびピラゾリルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチル、フェニルおよびフェノキシから成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよく;該フェニル基は、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよい;
ここで、R”は、水素またはC〜Cアルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
式(I)で示され、式中、R2が、
フェニル、メトキシフェニル、トリメトキシフェニル、トリヒドロキシフェニル、3,5−ジヒドロキシ−4−メトキシフェニル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル、2−ブロモ−5−メトキシフェニル、2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル、シアノフェニル、フルオロフェニル、ジ−トリフルオロメチルフェニル、ジフルオロフェニル、ジクロロフェニル、4−N,N−ジプロピルスルホンアミド、メチル、シクロプロピル、シクロペンチルエチル、1−エチルペンチル、2−メチルプロパ−1−エニル、プロピル、ベンジル、フェネチル、ビフェニルメチル、ジメトキシベンジル、ナフチル、チエニル、フリル、ピリジニル、ベンゾチエニル、ブロモチエニル、1−フェニル−5−トリフルオロメチル−4H−ピラゾル−4−イル、2−(4−クロロ−フェノキシ)−ピリジン−3−イル、ヒドロキシメチル、アセチル−オキシメチル、メトキシメチル、メトキシ−アシル−メチル、エトキシ−アシル−メチル、エトキシ−アシル−エチル、1−(3−クロロ−フェノキシ)−1−メチル−エチル、カルボニルおよびメトキシアシル
から成る群から選択される請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R2が、メトキシフェニル、トリメトキシフェニル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル、2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル、チエニルまたはプロピルである請求項11に記載の式(I)の化合物。
【請求項13】
式(I)で示され、式中、R1が、
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよく、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、チオール、−NH、C〜Cアルキルチオ、アリールオキシ、アリールアシル、−CO−O−C〜Cアルキル、C〜Cアルキルアシルオキシ、ヘテロアリール−アシルオキシおよびC〜Cアルキルアミノから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;該アリール基は、フェニルまたはナフチルであり、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよく;該ヘテロアリール基は、チエニル、フリルまたはピリジニルである;
・ アリールおよびアリール−C〜Cアルキル:該アリール成分は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インダニル、インデニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分は1個または2個のヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルスルホニル、−SO−N(C〜Cアルキル)、C〜Cアルキル、ハロゲン化C〜Cアルキルから成る群から個々に選択される5個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって飽和5または6員環系を形成する2個の基によって任意に置換されていてよく、該環系は、NまたはOのような3個までのヘテロ原子を任意に含有し、N原子の数は0〜3個であり、O原子の数は0〜2個であり;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリール成分は、キノリニル、チアゾリル、ピリミジニル、フリル、ピリジニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、インドリル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリル、ベンゾフランおよびベンゾ[b]チオフェンから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキルおよび−CO−O−C〜Cアルキルから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、ジオキソリル、モルホリニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロピリジニル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニル、ジヒドロ−1H−ピロリルおよび1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜Cアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシおよびアリール−C〜Cアルキルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい、請求項5〜12のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項14】
式(I)で示され、式中、R1が、
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状または分岐鎖であってよい;
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、−O−R”、−O−Ar、−O−CO−HetAr、−CO−Ar、−CO−O−R”および−N(R”)から成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって置換されている;
・ アリールおよびアリール−C〜Cアルキル:該アリール成分は、フェニル、インダニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分はヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、−O−R”、−SO−R”、−SO−N(R”)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって2個までのO原子を任意に含有する飽和5または6員環系を形成する2個の基によって、任意に置換されていてよく;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリール成分は、キノリニル、チアゾリル、ピリミジニル、フリル、ピリジニル、ピラジニルおよびチエニルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、−C〜Cアルキルおよび−CO−O−R”から成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリルおよびジオキソリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜Cアルキル、好ましくはメチル、および−C〜Cアルキル−Ar、好ましくはベンジルまたはフェネチルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
ここで、
Arは、ハロゲンまたはメトキシで任意に置換されたフェニルを表し;
HetArは、チエニル、フリル、ピリジニルを表し;
R”は、水素またはC〜Cアルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す
から成る群から選択される請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
式(I)で示され、式中、R1が、
シクロプロピル、ブチル、イソブチル、3−メチルブチル、シクロヘキシル、ベンジル、フェネチル、2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル、メトキシベンジル、5−ブロモ−2−メトキシベンジル、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジル、3,4−ジクロロベンジル、3,4−ジヒドロキシベンジル、4−メチルスルホニルベンジル、4−アミノスルホニルフェネチル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、フェニル、フルオレニル、インダニル、3−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾフラニル、キノリニル、メチル−チアゾリル、2−メトキシアシル−ピラジニル、フリルメチル、ピリジニルメチル、チエニルエチル、チエニルメチル、ピリジニルエチル、ブロモ−フリルメチル、ベンジルピペリジニル、モルホリニルエチル、2−オキソ−ピロリジニルプロピル、テトラヒドロフリルメチル、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、2−オキソ−2−フェニル−エチル、メトキシ−アシル−プロピル、フェノキシエチル、チオフェン−2−カルボン酸エチルエステルおよびジメチルアミノエチル
から成る群から選択される請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
式(I)で示され、式中、R1が、
イソブチル、3−メチルブチル、ベンジル、テトラヒドロフリルメチル、フリルメチル、5−ブロモ−フラン−2−イルメチル、5−ブロモ−2−メトキシベンジル、チオフェン2−カルボン酸エチルエステルおよびメトキシエチル
から成る群から選択される請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
式(I)で示され、式中、R3が、
水素、オキソ、−O−R’、−O−Ar、−O−CO−R’、ハロゲン、チオ、−S−R’および−S−Ar;ここで、R’は、水素またはC〜Cアルキルを表し;
Arは、ハロゲン、ヒドロキシおよびメトキシから成る群から選択される1個またはそれ以上の置換基によって任意に置換されているフェニルを表す
から成る群から選択される請求項5〜16のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項18】
R3が、水素、ヒドロキシル、オキソ、クロロ、ブロモ、フェノキシ、フェニルチオ、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオおよび−O−CO−C〜Cアルキルから成る群から選択される請求項17に記載の式(I)の化合物。
【請求項19】
R3が、ヒドロキシル、オキソ、−O−CO−CHおよび−S−エチルから成る群から選択される請求項18に記載の式(I)の化合物。
【請求項20】
R4が、水素、ヒドロキシルによって任意に置換されたC〜Cアルキル、−CO−R’、−CO−O−R’、ハロゲンおよびジハロゲン(ここでR’は水素またはC〜Cアルキルを表す)から成る群から選択される請求項5〜19のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
【請求項21】
R4が、水素、カルボニル、エトキシアシル、ブロモ、ジブロモ、クロロ、ジクロロ、ヒドロキシメチルおよびメチルから成る群から選択される請求項20に記載の式(I)の化合物。
【請求項22】
R4が、水素、ブロモおよびカルボニルから成る群から選択される請求項21に記載の式(I)の化合物。
【請求項23】
R6が水素である請求項5〜22のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
【請求項24】
下記のように定義される請求項6に記載の式(I):
【化5】

[式中、
Xは、S、SOまたはSOであり;
R1は、下記から成る群から選択され:
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状または分岐鎖であってよい;
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、−O−R”、−O−Ar、−O−CO−HetAr、−CO−Ar、−CO−O−R”および−N(R”)から成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって置換されている;
・ アリールおよびアリール−C〜Cアルキル:該アリール成分は、フェニル、インダニルおよびフルオレニルから成る群から選択され;該アルキル成分はヒドロキシル基によって任意に置換されていてよく;該アリール成分は、ハロゲン、−O−R”、−SO−R”、−SO−N(R”)から成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよく;または、該アリールは、隣接炭素原子に結合し、一緒になって2個までのO原子を任意に含有する飽和5または6員環系を形成する2個の基によって、任意に置換されていてよく;該環系は、オキソ基によって任意にさらに置換されていてよい;
・ ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリール成分は、キノリニル、チアゾリル、ピリミジニル、フリル、ピリジニル、ピラジニルおよびチエニルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、−C〜Cアルキルおよび−CO−O−R”から成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリルおよびジオキソリルから成る群から選択され;該シクロヘテロアルキル成分は、オキソ、C〜Cアルキル、好ましくはメチル、および−C〜Cアルキル−Ar、好ましくはベンジルまたはフェネチルから成る群から個々に選択される2個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
R2は、下記から成る群から選択され:
i) 式(II):
【化6】

[式中、
R7は、水素、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシであり;
R8は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチルであり;
R9は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはN,N−ジ−C〜Cアルキル−スルホンアミドであり;
R10は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、ヒドロキシル、ニトリル、ハロゲンまたはハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチルであり;
R11は、水素、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシである]で示される残基;
および、ii)
−C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状、分岐鎖または部分不飽和であってよい;
−C〜Cアルキル:該アルキルは、下記から成る群から選択される1個または2個の置換基によって置換されている:−CO−O−R”;−O−R”;−O−Ar(ここで、Arはハロゲンによって任意に置換されているフェニルである);−O−CO−R”;および、−フェニルまたはビフェニル(該フェニル成分において、3個までのC〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ基によって任意に置換されている);
−CO−O−R”;
−CO−R”、好ましくは−CHO;
−ナフチル;および
−ヘテロアリール:該ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピリジニル、ベンゾチエニルおよびピラゾリルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルキル、ハロゲン化C〜Cアルキル、好ましくはトリフルオロメチル、フェニルおよびフェノキシから成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよく;該フェニル基は、3個までのハロゲンによって任意に置換されていてよい;
R3は、水素、オキソ、−O−R”、−O−Ar、−O−CO−R”、ハロゲン、チオ、−S−R”および−S−Arから成る群から選択され;
R4は、水素、ヒドロキシルによって任意に置換されたC〜Cアルキル、−CO−R”、−CO−O−R”、ハロゲンおよびジハロゲンから成る群から選択され;
ここで、
Arは、ハロゲン、ヒドロキシまたはメトキシから成る群から選択される1個またはそれ以上の置換基によって任意に置換されたフェニルを表し;
HetArは、チエニル、フリル、ピリジニルを表し;
R”は、水素またはC〜Cアルキル、好ましくはメチルまたはエチルを表す]の新規化合物。
【請求項25】
式(I)で示され、式中、
R1は、下記から成る群から選択され:
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状または分岐鎖であってよい;
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシルおよび−O−CO−HetArから成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって置換されている;
・ フェニル−C〜Cアルキル:該アリール成分は、ハロゲン、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシルから成る群から個々に選択される3個までの置換基によって任意に置換されていてよい;
・ ヘテロアリール−C〜Cアルキル:該ヘテロアリール成分は、ピリミジニル、フリル、ピリジニルおよびチエニルから成る群から選択され;該ヘテロアリール基は、ハロゲン、C〜Cアルコキシおよびヒドロキシルから成る群から個々に選択される1個または2個の置換基によって任意に置換されていてよい;
・ シクロヘテロアルキル−C〜Cアルキル:該シクロヘテロアルキル成分は、テトラヒドロフリル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピロリジニルから成る群から選択される;
R2は、下記から成る群から選択され:
i) 式(II):
【化7】

[式中、
R7は、水素、ブロモ、クロロまたはフルオロであり;
R8は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、またはヒドロキシルであり;
R9は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、またはヒドロキシルであり;
R10は、水素、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシ、またはヒドロキシルであり;
R11は、水素である]で示される残基;
および、ii)
・ −C〜Cアルキル:該アルキルは、直鎖、環状または分岐鎖あってよく、−O−CO−(C〜C)アルキルまたは−CO−O−(C〜C)アルキル基によって任意に置換されている;
・ −ヘテロアリール:該ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピリジニル、ベンゾチエニルおよびピラゾリルから成る群から選択しうる;
R3は、水素、オキソ、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、−O−CO−C〜CアルキルおよびC〜Cアルキルチオから成る群から選択され;
R4は、水素、ハロゲン、カルボニル、−CO−C〜Cアルキルから成る群から選択され;
R6は、水素またはブロモである、請求項24に記載の新規化合物。
【請求項26】
式(I)で示され、式中、
R1は、イソブチル、3−メチルブチル、ベンジル、テトラヒドロフリルメチル、フリルメチル、5−ブロモ−フラン−2−イルメチル、5−ブロモ−2−メトキシベンジル、チオフェン−2−カルボン酸エチルエステルおよびメトキシエチルから成る群から選択され;
R2は、メトキシフェニル、トリメトキシフェニル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル、2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル、チエニルおよびプロピルから成る群から選択され;
R3は、ヒドロキシル、オキソ、−O−CO−CHおよび−S−エチルから成る群から選択され;
R4は、水素、ブロモおよびカルボニルから成る群から選択され;
R6は、水素またはブロモである、請求項25に記載の新規化合物。
【請求項27】
式(I)で示され、式中、
R1は、直鎖、環状または分岐鎖−C〜Cアルキルであり;
R2は、トリメトキシフェニル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニルまたは2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニルであり;
R3は、水素またはヒドロキシルであり;
R4は、水素であり;
R6は、水素またはブロモであり;
炭化水素鎖−C(R3)−C(R4)−C(R5)−C(R6)−を含有する6員環が芳香環である、請求項25に記載の新規化合物。
【請求項28】
XがSを表す請求項5〜27のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
【請求項29】
式(I)で示され、式中、
3−ベンジル−8−エチルスルファニル−2−(p−メトキシフェニル)−4−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド;
3−ベンジル−2−(p−メトキシフェニル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド;
3−ベンジル−8−エチルスルファニル−2−(p−メトキシフェニル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−7−カルボアルデヒド;
3−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−チオフェン−2−イル−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
チオフェン−2−カルボン酸2−(8−ヒドロキシ−4−オキソ−2−チオフェン−2−イル−4H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−3−イル)−エチルエステル;
3−ブチル−8−ヒドロキシ−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
3−ベンジル−3−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−8−ヒドロキシ−2−プロピル−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
酢酸3−ベンジル−3−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−4−オキソ−2−プロピル−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−8−イルエステル;
3−(5−ブロモフラン−2−イルメチル)−8−ヒドロキシ−2−プロピル−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
酢酸3−(5−ブロモフラン−2−イルメチル)−4−オキソ−2−プロピル−3,4−ジヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−8−イルエステル;
8−ヒドロキシ−3−イソブチル−2−(2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
3−ベンジル−2−(2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル)−8−ヒドロキシ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
7−ブロモ−3−(2−メチルブチル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4,8−ジオン;
8−ヒドロキシ−3−(2−メチルブチル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
5−ブロモ−3−イソブチル−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−6,7−ジヒドロ−3H,5H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4,8−ジオン;
2−(2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル)−8−ヒドロキシ−3−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
2−(2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニル)−8−ヒドロキシ−3−(2−メチルブチル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
7−ブロモ−8−ヒドロキシ−3−(2−メトキシエチル)−2−チオフェン−2−イル−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
3−ブチル−8−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−フェニル)−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;および
3−ブチル−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−8−ヒドロキシ−3H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オン;
またはそれらの生理学的に許容される塩
から成る群から選択される請求項6に記載の新規化合物。
【請求項30】
治療に使用される、請求項5〜29のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
【請求項31】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害の治療または予防における、請求項5〜29のいずれか1つに記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項32】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害が、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ酵素、好ましくは17β−HSD1型、17β−HSD2型または17β−HSD3型の阻害を必要とする疾患または障害である請求項31に記載の使用。
【請求項33】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害、好ましくは17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ酵素、最も好ましくは17β−HSD1型、17β−HSD2型または17β−HSD3型酵素の阻害を必要とするステロイドホルモン依存性疾患または障害の、治療および/または予防用の薬剤の製造における、請求項5〜29のいずれか1つに記載の(I)の化合物の使用。
【請求項34】
ステロイドホルモン依存性疾患または障害が、下記から成る群から選択される請求項32または33に記載の使用:乳癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮癌、子宮体癌および子宮内膜増殖症、子宮内膜症、子宮類線維腫、子宮平滑筋腫、腺筋症、月経困難症、月経過多、不正子宮出血、前立腺痛、良性前立腺増殖症、前立腺炎、アクネ、脂漏症、多毛症、男性ホルモン性脱毛症、性的早熟症、副腎増殖症、多嚢胞性卵巣症候群、泌尿器機能不全、骨粗鬆症、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、アルツハイマー病、大腸癌、組織創傷、皮膚のシワおよび白内障。
【請求項35】
活性剤としての、少なくとも1つの、請求項5〜29のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、および少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含んで成る医薬組成物。

【公表番号】特表2006−527226(P2006−527226A)
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515869(P2006−515869)
【出願日】平成16年6月9日(2004.6.9)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006230
【国際公開番号】WO2005/032527
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
WINDOWS
【出願人】(398027159)ソルベイ ファーマシューティカルズ ビー ヴィ (2)
【氏名又は名称原語表記】Solvay Pharmaceuticals B.V.
【住所又は居所原語表記】C.J.van Houtenlaan 36,Weesp,The Netherlands
【Fターム(参考)】