説明

新規11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン

11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式Iの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩:
【化1】


(式中、Rは、(A)、(B)及び(C)からなる群から選択される部分を表し、ただしRが部分(C)を表す場合はZがSである。)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有効量の数倍でも全身作用がわずか又は目立たない程度である、式Iとして表される11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン及びその生理学的に許容し得る塩の新規の抗炎症性及び抗アレルギー性類似体に関する。
【化1】

【背景技術】
【0002】
抗炎症特性があるコルチコステロイド(又はグルココルチコイド)は、皮膚、気道、目、消化管、関節、中枢神経系などの炎症状態又は疾患と、いくつかの自己免疫疾患との治療に広く使われている。グルココルチコイドによる処置が指示される炎症性皮膚疾患のいくつかには、湿疹、乾癬、アレルギー性皮膚炎、そう痒、過敏性反応などがある。グルココルチコイドが使われる気道の炎症性又はアレルギー性の症状として、鼻、咽頭、又は肺の疾患、例えば鼻炎(花粉症を含む)、鼻ポリープ、喘息(アレルゲンによって誘発された喘息反応を含む)、慢性閉塞性肺疾患、肺疾患、間質性肺疾患、線維症などが挙げられる。グルココルチコイド投与は、潰瘍性大腸炎及びクローン病などの炎症性腸疾患並びに自己免疫疾患である慢性関節リウマチなどの炎症性関節疾患にも用いられる。しかし、大方のコルチコステロイドの投与は、所望の薬理学的作用に加えて、標的組織から遠位にある部位で、望ましくない又は有害な副作用(いわゆる全身作用)を生ずるおそれがある。遭遇する望ましくない全身作用の一部として、広範囲にわたる免疫抑制、骨代謝の増加、成長阻害、皮膚菲薄化、糖尿病、肥満症、水分貯留、プロゲステロン及びエストロゲン関連疾患が挙げられる。従って、慢性処置に使用する際に治療量での全身作用が最小又は好ましくは無であり、標的組織での抗炎症性活性が強力であるグルココルチコイドを取ることが望ましい。
【0003】
典型的なグルココルチコイドが記載されている文献は以下のとおりである。
・米国特許第4335121号('121特許;インド引用文献は利用不可)−−−(S)−フルオロメチル6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−プロピオニルオキシ−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート(フルチカゾン)
・米国特許第3007923号('923特許;インド引用文献は利用不可)−−−16α−メチル−9α−フルオロ−1,4−プレグナジエン−11β,17α,21−トリオール−3,20−ジオン(デキサメタゾン)
・米国特許第3929768号('768特許;インド引用文献は利用不可)は、(11β,16α)−16,17−[ブチリデンビス(オキシ)]−11,21−ジヒドロキシプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン(ブデソニド)を例示
・米国特許第4472393号('393特許;インド引用文献は利用不可)は、(11β,16α)−9,21−ジクロロ−17−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11−ヒドロキシ−16−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン(フランカルボン酸モメタゾン)を例示
【0004】
上記の薬物は、既に臨床使用における強力なグルココルチコイドである。しかし、有効量の高倍量で、これらの薬物は全身性の副作用を引き起こす可能性を有する。
PCT公報WO99/01467は、ステロイド核のシクロペンタン環に結合したラクトン基を有する治療効果のあるステロイド化合物又は塩もしくは溶媒和物について述べている(以下のとおり)。これらの化合物については、血漿中のラクトン系が相対的に不安定であることによって全身作用の可能性を減少させていることが述べられている。本発明の化合物は、該シクロペンタン環に結合したラクトン基を持たない。
【化2】

【0005】
炎症の特定部位に作用し、副作用がわずかな又は目立たない程度である化合物を開発するという我々の関心は、本発明で述べられる新規であり、安全な11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン化合物の発見をもたらした。これらの化合物は、有用な消炎作用を有する一方で、有効量の数倍量でも副作用はわずかな又は目立たない程度である。
【発明の開示】
【0006】
(本発明の説明)
本発明は、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式Iの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩を提供する。
【化3】

【化4】

は単結合又は二重結合を表し、かつ
【化5】

はα又はβ配置を表す。
式中、Zは、O又はSを表し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、又はメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−O−(C−C10)−アルキル、アリール又は複素環から選択される基を表し、該環又は環系は非置換又は1以上のハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換され;
該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;並びに、
【0007】
は、(A)、(B)及び(C)からなる群から選択される部分を表し、ただしRが部分(C)を表す場合はZがSであり:
【化6】

式中、mは1、2又は3であり;
は0又は1であり;
は0又は1であり;
は0、1又は2であり;
は、(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、アリール及び複素環ラジカルから選択される基を表し、該環又は環系は、非置換又は(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、ハロゲン、O−(C−C)−アルキル、O−(C−C13)−シクロアルキル、OCO−(C−C)−アルキル、S(O)0−2(C−C)−アルキル、COO−(C−C)−アルキル、−OCO−O−(C−C)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C)−アルキル、CONH、CONH−(C−C)−アルキル、CON−[(C−C)−アルキル]、−NHCO−(C−C)−アルキル、N−(C−C)−アルキル−CO−(C−C)−アルキル、−NHCO−O−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CO−O−(C−C)−アルキル、−NHCONH−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CONH−(C−C)−アルキル、−NHCONH−SO−(C−C)−アルキル,−N−(C−C)−アルキル−CONH−SO−(C−C)−アルキル、−NO、−CNから選択される1以上の置換基によって置換され;該アルキル又はシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−OCO−(C−C)−アルキル、又は(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;ただし、Rが部分(A)を表し、式中、Rが、それに取り込まれた1以上のヘテロ原子を任意に含む(C−C13)−シクロアルキルを表す場合、該ヘテロ原子は窒素ではなく;
【0008】
P及びQは独立に水素及びC〜Cアルキルから選択され;
又はP及びQは、それらが結合する炭素原子と一緒に結合して、部分(A−1)によって表される(C−C)−シクロアルキルを形成し:
【化7】

(式中、mは1であり及びnは0、1、2、3、4もしくは5であり、かつRは上記で定義したアリールである);
又はP及びRは一緒に結合して、部分(A−2)によって表される環状系を形成することができ:
【化8】

(式中、mは1であり及びnは0、1、2、3もしくは4であり、かつ環Gは上記で定義したアリールである);
Xは二重結合もしくは三重結合を表し;並びに
J、K及びLは独立に水素、ハロゲン、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル]、−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル、−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO及び−CNからなる群から選択され;
該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、いずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、OCO−(C−C)−アルキル、−COOH、−COO−(C−C)−アルキル、−COO−(C−C)−ハロアルキル、−NHCO−(C−C)−アルキル、−ONO、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO、−CN、(C−C13)−シクロアルキル、アリール又は複素環ラジカルによって置換される1以上の水素原子を持ち;
又はJ及びKは、それらが結合する炭素原子と一緒に結合して、(C−C13)−シクロアルキルもしくはCO−基を表し、並びにLは上記で定義した通りであり;
又はJ、K及びLは、nが0の場合、存在せず;
は水素、ハロゲン、アリール及びCO−アリールから選択される基を示し、該環もしくは環系は、上記で定義したように、非置換もしくは置換されている。
【0009】
好ましくは、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Bの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩である:
【化9】

式中、
Zは、O又はSを示し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−O−(C−C10)−アルキル、アリール又は複素環から選択される基を表し、該環又は環系は非置換又は1以上のハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換され;
該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;並びに
は1であり;
は0又は1であり;
は0又は1であり;
は0、1又は2であり;
P及びQは水素であり;
Xは二重結合又は三重結合を表し;並びに
J、K及びLは独立に水素、ハロゲン、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル]、−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル、−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO及び−CNからなる群から選択される。
【0010】
最も好ましくは、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Bの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩である:
【化10】

式中、
ZはSを表し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−O−(C−C10)−アルキル、アリール又は複素環から選択される基を表し、該環又は環系は非置換又は1以上のハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される;該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;並びに
は1であり;
は0であり;
は0であり;
は0、1又は2であり;
P及びQは水素であり;
Xは三重結合を表し;並びに
J、K及びLは、独立に水素、ハロゲン、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル]、−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル、−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO及び−CNからなる群から選択される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(発明の詳細な説明)
本発明は、新規であり安全な11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式Iの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩に関する。
式Iの化合物は、ジアステレオマー及び該ジアステレオマーの混合物の形態であってもよい。本明細書中において使用される、いずれの立体異性形態もジアステレオマーと該ジアステレオマーの混合物とを含む。
【0012】
以下、式Iの化合物についての言及は、式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩を含むものとする。
ここで用いられ、かつこの明細書全体を通して用いられる一般名に包含される種々の基に関しては、以下の定義及び説明を適用し得る:
【0013】
本明細書中において使用される「アルキル」は、直鎖状又は分枝鎖状とすることができ、かつ任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を有することができ、いずれの場合も、任意に、−F,−Cl、−Br、−I、−OH、OCO−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、アリール又は複素環ラジカルによって置換された1以上の水素を有する。
【0014】
本明細書中において使用される「1以上の不飽和を含むアルキル」とは、「アルケニル」及び/又は「アルキニル」を意味するものと解釈する。アルキル基の例として、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−ペンチル、及び2−オクチルなどが挙げられる。アルケニル基の例として、エテニル、プロペニル、1−ブテニル、(Z)−2−ブテニル、(E)−3−メチルブタ−2−エニル、(E)−2,4−ペンタジエニル、及び(Z)−3−ヘプテニルなどが挙げられる。アルキニル基の例として、エチニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、4−メチル−2−ペンチニル、及び2,4−ヘキサジニルなどが挙げられる。
【0015】
本明細書中において使用される「シクロアルキル」とは、単環、二環、三環、並びにノルボルニル及びアダマンチルなどの多環系を意味するものと解釈する。本明細書中において使用される用語「シクロアルキル」は、1以上の不飽和を任意に含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子−F、−Cl、−Br、−I、−OH、OCO−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、アリールもしくは複素環ラジカルを有することができる。
【0016】
本明細書中において使用される「ハロゲン」又は「ハロ基」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を指す。
本明細書中において使用されるアリールとは、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントリルなどの環系を意味するものと理解され、好ましくは、アリールはフェニルである。
【0017】
本明細書中において使用されるヘテロ環又は複素環とは、炭素に加えて、例えば窒素、酸素又は硫黄などのヘテロ原子も含む環系を意味するものと理解される。さらに、この定義には、該ヘテロ環又は複素環ラジカルがベンゼン環と縮合している環系が含まれる。ヘテロ環又は複素環の例は、下記のものがある:
ヘテロアリール、例えば
ベンゾイミダゾリル、
1−[(C−C)−アルキル]ベンゾイミダゾリル、
イミダゾリル、
2−もしくは3−チエニル、
2−もしくは3−フリル、
ベンゾオキサゾリル、
ベンゾチアゾリル、
2−,3−もしくは4−ピリジル、
ピリミジニル、
4−,5−もしくは6−ピリダジン−2H−イル−3−オン、
4−,5−もしくは6−ピリダジン−2−(C−C)−アルキル−2H−イル−3−オン、
2−ベンジル−4−,−5−もしくは−6−ピリダジン−2H−イル−3−オン、
3−もしくは4−ピリダジニル、
2−,3−,4−もしくは8−キノリニル、
1−,3−もしくは4−イソキノリニル、
1−フタラジニル、
3−もしくは4−シンノリニル、
2−もしくは4−キナゾリニル、
2−ピラジニル、
2−キノキサリニル、
2−,4−もしくは5−オキサゾリル、
3−,4−もしくは5−イソオキサゾリル、
2−,4−もしくは5−チアゾリル、
3−,4−もしくは5−イソチアゾリル、
1−[(C−C)−アルキル]−2−,−4−もしくは−5−イミダゾリル、
3−,4−もしくは5−ピラゾリル、
1−[(C−C)−アルキル]−3−,−4−もしくは−5−ピラゾリル、
1−もしくは4−[1,2,4]−トリアゾリル、
4−もしくは5−[1,2,3]−トリアゾリル、
1−[(C−C)−アルキル]−4−もしくは−5−[1,2,3]トリアゾリル、
3−,4−もしくは7−インドリル、
N−[(C−C)−アルキル]−3−,−4−もしくは−7−インドリル、
2−[(C−C)−アルキル]−3(2H)−インダゾリル、
1−[(C−C)−アルキル]−3(1H)−インダゾリル、
5−テトラゾリル、
1−[(C−C)−アルキル]−1H−テトラゾリル、
2−[(C−C)−アルキル]−2H−テトラゾリルである。
【0018】
一実施態様では、式Iの好ましい化合物は、mが1である化合物から選択される。
一実施態様では、式Iの好ましい化合物は、mが1であり、かつP及びQが水素である化合物から選択される。
一実施態様では、式Iの化合物は、Rが部分(A)である化合物から選択される。
一実施態様では、式Iの化合物は、Rが部分(B)である化合物から選択される。
【0019】
一実施態様では、式Iの化合物は、Rが部分(C)である化合物から選択される。
一実施態様では、式Iの化合物は、mが1であり;P及びQが両方とも水素であり;並びにRが部分(A)を表す化合物から選択される。
一実施態様では、式Iの化合物は、mが1であり;P及びQが両方とも水素であり;並びにRが部分(B)を表す化合物から選択される。
一実施態様では、式Iの化合物は、mが1であり;P及びQが両方とも水素であり;並びにRが部分(C)を表す化合物から選択される。
【0020】
一実施態様では、式Iの化合物は、Rが(C−C)−アルキル、アリール及び複素環ラジカル(該環又は環系は、上記で定義したように、非置換又は置換されている)からなる群から選択される。
一実施態様では、式Iの化合物は、RがRから選択される基を表し、Rは(C−C)−アルキル及び複素環ラジカル(該環又は環系は、上記で定義したように、非置換又は置換されている)からなる群から選択される。
【0021】
一実施態様では、本発明は11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Aの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩を提供する.:
【化11】

【化12】

は単結合又は二重結合を表し、かつ
【化13】

はα又はβ配置を表す。
式中、Zは、O、Sを表し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は1、2又は3であり;
は、(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、アリール及び複素環ラジカルから選択される基を表し、該環又は環系は、非置換又は(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、ハロゲン、O−(C−C)−アルキル、O−(C−C13)−シクロアルキル、OCO−(C−C)−アルキル、S(O)0−2(C−C)−アルキル、COO−(C−C)−アルキル、−OCO−O−(C−C)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C)−アルキル、CONH、CONH−(C−C)−アルキル、CON−[(C−C)−アルキル]、−NHCO−(C−C)−アルキル、N−(C−C)−アルキル−CO−(C−C)−アルキル、−NHCO−O−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CO−O−(C−C)−アルキル、−NHCONH−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CONH−(C−C)−アルキル、−NHCONH−SO−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CONH−SO−(C−C)−アルキル、−NO、−CNからなる群から選択される1以上の置換基によって置換され;
該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、及び任意にいずれの場合にも、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、OCO−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、アリール又は複素環ラジカルによって置換される1以上の水素原子を有し;ただし、Rが部分Aを表し、Rが、それに取り込まれた1以上のへテロ原子を任意に含む(C−C13)−シクロアルキルを表す場合、該ヘテロ原子は窒素ではなく;
PもしくはQは、独立に水素、ハロゲン、及びC〜Cアルキルから選択され;又はPもしくはQは、それらが結合する該炭素原子と一緒に結合して、部分(A−1)によって表される(C−C)−シクロアルキルを形成し:
【化14】

(式中、mは1であり及びnは0、1、2、3、4又は5である);
あるいは、P及びRは、一緒に結合して部分(A−2)によって表される環系を形成し:
【化15】

(式中、mは1であり及びnは0、1、2、3又は4であり、かつ環Gは任意に存在するもので、Gは、上記で定義した(C−C)−シクロアルキル、アリール又は複素環ラジカルを表す);
は、R、−O−R又は−N(R)Rから選択される基を表し、式中、Rは上記で定義した通りであり、かつRは水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルを表す。
【0022】
一実施態様では、式I−Aの化合物は、mが1であり;P及びQが両方とも水素であり;Rが(C−C)−アルキル、アリール及び複素環ラジカルからなる群から選択されるものであり;或いはmが1であり;P及びQが両方とも水素であり;Rが、上記で定義したように環もしくは環系が非置換もしくは置換されているアリールであり;又はRは、上記で定義したように環もしくは環系が非置換もしくは置換されているフェニルである化合物から選択される。
【0023】
一実施態様では、本発明は、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Bの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩を提供する:
【化16】

【化17】

は単結合又は二重結合を表し、かつ
【化18】

はα又はβ配置を表す。
式中、
ZはO、Sを表し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は1、2又は3であり;
は0又は1であり;
は0又は1であり;
nは0、1又は2であり;
P及びQは、独立に水素、ハロゲン及びC〜Cアルキルから選択され;Xは二重結合又は三重結合を表し;並びに
J、K及びLは、上記で定義したように、独立に水素、ハロゲン,(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル,−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル,−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル,−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル],−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル,−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−CO−[(C−C10)N−シクロ]、−OCO−[(C−C10)N−シクロ],−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO、−CN、アリール及び複素環ラジカルからなる群から選択され;
又はJ及びKは、それらが結合する炭素原子と一緒に結合して、(C−C13)−シクロアルキルもしくは−CO−基を表すことができ、かつLは上記で定義したとおりであり;
は、R、−O−Rもしくは−N(R)Rから選択される基を表し、式中Rは上記で定義したとおりであり、かつRは水素、(C−C)−アルキルもしくは(C−C)−シクロアルキルを表す。
【0024】
一実施態様では、式I−Bの化合物は、mが1であり;P及びQが両方とも水素であり;Xが二重結合又は三重結合であり;mが0であり;mが0であり;nが1であり、並びにJ、K及びLが独立に水素、ハロゲン、−OH、−OCO−(C−C10)−アルキル及び−OCO−O−(C−C10)−アルキルから選択される化合物から選択される。
【0025】
好ましくは、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Bの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩である:
【化19】

式中、
Zは、O又はSを示し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−O−(C−C10)−アルキル、アリール又は複素環から選択される基を表し、該環又は環系は非置換又は1以上のハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換され;該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;並びに
は1であり;
は0又は1であり;
は0又は1であり;
は0、1、又は2であり;
P及びQは水素であり;
Xは二重結合又は三重結合を表し;並びに
J、K及びLは、独立に水素、ハロゲン、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル]、−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル、−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO及び−CNからなる群から選択される。
【0026】
最も好ましくは、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Bの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩である:
【化20】

式中、
ZはSを表し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し:
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−O−(C−C10)−アルキル、アリール又は複素環から選択される基を表し、該環又は環系は非置換又は1以上のハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換され;該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;並びに
は1であり;
は0であり;
は0であり;
は0、1又は2であり;
P及びQは水素であり;
Xは三重結合を表し;並びに
J、K及びLは、独立に水素、ハロゲン、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル]、−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル、−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO及び−CNからなる群から選択される。
【0027】
一実施態様では、本発明は11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Cの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩を提供する:
【化21】

【化22】

は単結合又は二重結合を表し、かつ
【化23】

はα又はβ配置を表す。
ZはSを表し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は1、2又は3であり;
P及びQは、独立に水素、ハロゲン及びC〜Cアルキルから選択され;
は、ハロゲン、CO−アリール及びRから選択される基であり、該CO−アリールのアリール環は、非置換又は該環もしくは環系について上記で定義したように1以上の置換基によって置換され;
は、(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、アリール及び複素環ラジカルから選択される基を表し,該環又は環系は非置、又は(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、ハロゲン、O−(C−C)−アルキル、O−(C−C13)−シクロアルキル、OCO−(C−C)−アルキル、S(O)0−2(C−C)−アルキル、COO−(C−C)−アルキル、−OCO−O−(C−C)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C)−アルキル、CONH、CONH−(C−C)−アルキル、CON−[(C−C)−アルキル]、−NHCO−(C−C)−アルキル、N−(C−C)−アルキル−CO−(C−C)−アルキル、−NHCO−O−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CO−O−(C−C)−アルキル、−NHCONH−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CONH−(C−C)−アルキル、−NHCONH−SO−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CONH−SO−(C−C)−アルキル、−NO、−CNから選択される1以上の置換基によって置換され;
該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にも−F、−Cl、−Br、−I、−OH、OCO−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、アリール又は複素環ラジカルによって置換される1以上の水素原子を有し;
は、R、−O−R又は−N(R)Rから選択される基を表し、R及びRは上記で定義したとおりである。
【0028】
一実施態様では、式I−Cの化合物は、mが1であり、P及びQが両方とも水素であり、かつRがRを表し、Rは(C−C)−アルキル又はアリールからなる群から選択され、上記で定義されたように該環又は環系は非置換又は置換されている。
生理学的に許容し得る塩は、出発化合物又は主剤と比べて水溶性が高いことから、特に医学的用途に適している。本発明の化合物の適切な生理学的に許容し得る酸付加塩は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、及びリン酸など)の塩、或いは有機酸(例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、及びクエン酸など)の塩であってもよい。適切な生理学的に許容し得る塩基性塩の例は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩及びカリウム塩)並びにアルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム塩及びカルシウム塩)である。
【0029】
式Iの化合物は、ヒト又は動物用の医薬、特に消炎剤及び抗アレルギー剤として有用である。
式Iの化合物は、有益な消炎又は抗アレルギー作用を潜在的に有しており、該作用は、例えば、インビトロでのグルココルチコイド受容体との結合;及びクロトン油誘発耳介浮腫の抑制、コットンペレット誘発肉芽腫の抑制、胸腺の萎縮などの全身性副作用を引き起こすことのないセファデックス誘発肺水腫インビボモデルでの抑制、肝臓内でのグリコーゲン沈着増強の抑制、又は体重の明らかな変化の抑制によって示される。
本明細書において式Iの化合物(複数の化合物)に対する言及のすべては、式Iの一つの化合物/複数の化合物と該化合物の塩とに言及するものである。
【0030】
本発明は、式IIの化合物を式IIIの化合物であるR−Yと反応させることを含む、式Iの化合物の調製方法を提供する(スキームI):
【化24】

【化25】

は単結合又は二重結合を表し、かつ
【化26】

はα又はβ配置を表す。
式中、Zは、O又はSを示し;
、R、R、R及びRは、上記で定義したとおりであり;Yは脱離基を表す。
【0031】
式IIIの化合物では、Yは適切な脱離基を表す。適切な脱離基は、式IIの化合物が式IIIの化合物と反応する際に式Iの化合物の形成を促進する任意の基である。例えば、Yは、ハロゲン、アルキルスルホン酸又はアリールスルホン酸基、例えばメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸もしくはトリフルオロメタンスルホン酸基であってもよい。
【0032】
一実施態様では、本発明はまた、式I−Aの化合物、並びに式II−Aのカルボン酸化合物(式IIの化合物、式中ZがO)又は式II−Bのカルボン酸化合物(式IIの化合物、式中ZがSである)を式III−Aの化合物と反応させることを含む式I−Aの化合物の調製方法を提供する(スキームII):
【化27】

【化28】

は単結合又は二重結合を表し、かつ
【化29】

はα又はβ配置を表す。
式中、ZはO、Sを表す;
、R、R、R、R、Y、P、Q、及びmは上記で定義したとおりである。
【0033】
スキームI又はIIによって表される該反応を、適切な不活性有機極性溶媒又は溶媒系、例えばアセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、及びジメチルスルホキシドなどもしくはそれらの混合物で、適切な塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、及び炭酸水素ナトリウムなどのようなアルカリ又はアルカリ土類金属炭酸塩の存在下、有利に実施することができる。
【0034】
式IIの開始化合物は、当該技術分野で公知のもの又は以下の方法で調製し得るものである。例えば、Gordon J. Phillipsらの論文(,J. Med. Chem 37, 3717-3729 (1994));米国特許第4335121号;PCT公報第WO04/001369号もしくは同第WO04/039827号である(引用により本明細書中に組み込まれている)。
【0035】
スキームIIIは、反応順序を表すもので、それに従って式IIの化合物を調製することができる。
【化30】

【0036】
好ましくは、式II−Aの化合物(式IIの化合物、式中ZはOである)は、式IV−Aの化合物を、トリエチルアミンなどの有機塩基もしくは炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下、式RCOOHの化合物もしくはその活性誘導体、例えば活性エステル、無水物もしくはそのハロゲン化物、特に酸ハロゲン化物(例えば酸塩化物)によって処理することにより調製してもよい。式II−Aの化合物(式中、Rは−O−R又は−N(R)Rを表す)を得るために、式IV−Aの化合物を、トリエチルアミンなどの有機塩基もしくは炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下、対応するR−O−CO−Y’又はR(R)N−CO−Y’(式中、Y’はハロゲン化物、4−ニトロフェノラートなどの脱離基を表す)と反応させる。式II−Aの化合物(式中、Rが−N(R)Rを表し、かつRが水素である)を得るために、式IV−Aの化合物を、対応するイソシアナートOCN−Rと反応させることができる。該式IV−Aの化合物は、過ヨウ素酸又は過ヨウ素酸ナトリウムなどの化学酸化剤の存在下、式Vの化合物を酸化させることにより調製することができる。
【0037】
好ましくは、式II−Bの化合物(式IIの化合物、式中ZはSである)は、式II−Aの化合物からN,N−ジメチルチオカルバモイルクロライドと最初に反応させた後、得られた転位混合無水物をジエチルアミンによりアミノ分解、もしくはメタノール及び炭酸カリウムによりメタノール分解するか、又は適切な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)中で水硫化ナトリウムと反応させることによって調製することが可能である。
【0038】
式II−Bの化合物(式中、ZはSである)もまた、トリエチルアミンなどの有機塩もしくは炭酸カリウムなどの無機塩の存在下、式IV−Bの化合物を式RCOOHの化合物又はその活性誘導体(例えば活性エステル、その無水物もしくはハロゲン化物、特に酸塩化物などの酸ハロゲン化物で処理することによって、調製することが可能である。式II−Bの化合物(式中、Rは−O−R又は−N(R)Rを表す)において、式IV−Bの化合物を、トリエチルアミンなどの有機塩基もしくは炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下、対応するR−O−CO−Y’又はR(R)N−CO−Y’(式中、Y’は、例えばハロゲン化物、4−ニトロフェラートなどの脱離基を表す)と反応させる。
【0039】
式IV−Bの化合物(式中、ZはSである)は、式IV−Aの化合物から、1,1’−カルボニルジイミダゾールによるカルボニル活性化及び適切な溶媒(例えばN,N−ジメチルホルムアミド)中での硫化水素又は水硫化ナトリウムとの反応により調製することが可能である。
【0040】
式IIの化合物は、その酸付加塩(好ましくは結晶形状で)として、都合よく用いることも可能である。任意の適切な塩基付加塩(例えばナトリウム又はカリウム塩)を用いることができる。
式III−Aの化合物は公知であり、又は当該技術分野で公知の方法によって調製することができる。
【0041】
一実施態様では、本発明は、式I−Bの化合物、並びに式II−Aのカルボン酸化合物(式IIの化合物、式中ZはOである)又は式II−Bのカルボチオ酸化合物(式IIの化合物、式中ZはSである)を式III−Bの化合物と反応させることを含む該式I−Bの化合物の調製方法(スキームIV)を提供する:
【化31】

【化32】

は単結合又は二重結合を表し、かつ
【化33】

はα又はβ配置を表す。
式中、Zは、O又はSを表し;
、R、R、R、Y、P、Q、J、K、L、m及びnは上記で定義したとおりであり、Xは二重結合又は三重結合、mは0又は1であり、かつmは0又は1である。
【0042】
式I−Bの化合物は、式III−Bの化合物による式IIの化合物のアルキル化によって調製し得るもので、該アルキル化を不活性有機極性溶媒(例えば、アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、及びジメチルスルホキシドなど)中で、適切な塩基(例えば、アルカリもしくはアリカリ土類金属炭酸塩(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、及び炭酸水素ナトリウムなど))の存在下、有利に実施することができる。式III−Bの化合物は公知であり、又は当該技術分野で公知の方法で調製することができる。
【0043】
一つの好ましい実施態様では、本発明は式I−Cの化合物、並びに式VIの化合物を式III−Cの化合物と反応させることを含む該式I−Cの化合物の調製方法(スキームV)を提供する:
【化34】

【化35】

は単結合又は二重結合を表し、かつ
【化36】

はα又はβ配置を表す。
式中、ZはSを表し;
、R、R、R、R、Y、P、Q及びmは、上記で定義したとおりである。
【0044】
式I−Cの化合物は、式III−Cの化合物による式VIの化合物のアルキル化によって調製し得るもので、該アルキル化を不活性有機極性溶媒(例えば、アセトン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、及びジメチルスルホキシドなど)中で、適切な塩基(例えば、アルカリもしくはアリカリ土類金属炭酸塩(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、及び炭酸水素ナトリウムなど)の存在下、有利に実施することができる。式III−Cの化合物は公知であり、又は当該技術分野で公知の方法で調製することができる。
【0045】
式VIの化合物は、極性有機溶媒酸化剤(例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、及び酢酸など)中で酸化剤(例えば、過酸化水素、尿素-過酸化水素、過酢酸、m-クロロ過安息香酸、及び過ヨウ素酸ナトリウムなど)により式II−Bの化合物を酸化することで、調製することが可能である。
式Iの化合物及びその生理学的に許容し得る塩もまた、それらの誘導体を調製するための中間体として用いることができ、例えば−OH基をハロ基に変換することができ、又はアセチル化、スルホン酸化などができる。
【0046】
本発明はまた、調製される製剤の正確な種類に依存するが、概して0.001から10重量%の範囲内と考えられる局所投与のための剤形に関する。しかし一般に、大部分の種類の製剤に関しては、有利に、使用される割合が0.005から1%の範囲内であり、好ましくは0.01から0.5%である。しかし、吸息または吸入用の散剤では、使用される割合が0.1から5%の範囲内であってもよい。一日量は変動する場合があり、治療を受けている状態及び所望の治療期間に依存している。
【0047】
一実施態様では、所望の生物学的効果を達成するために用いられる式Iの化合物の量は、いくつかの因子(例えば、選択される特定の化合物、使用目的、投与の種類、及び患者の病態)に依存する。一般に、日用量は0.01mgから500mg(通常0.1mgから10mg)の範囲内である。錠剤又はカプセルなどの経口投与可能な個々の容量製剤は、例えば0.1mgから500mg、通常1mgから100mg含有することができる。
【0048】
生理学的に許容される塩の場合、上記の質量は、付加塩を基準とする遊離化合物の質量に関連する。予防又は治療に用いられる化合物は、式Iの化合物そのものであってもよく、あるいは一実施態様では、それらは許容される担体とともに医薬組成物の形態で存在する。一実施態様では、該担体は、上記組成物の他の成分と適合し、かつ患者の健康に有害でないという意味で、自然に受け入れられるものでなければならない。該担体は、固形物もしくは液体又はその両方であってもよく、好ましくは、一回分の用量として、例えば活性のある化合物を0.05%重量から95重量%含むことが可能である錠剤として、該化合物とともに処方される。本発明の医薬組成物を、該成分を薬理学的に許容される担体及び/又は賦形剤と混合することを基本的に含む公知の製薬方法のいずれかに従って、調製することが可能である。
【0049】
本発明の別の態様は、対象に投与するための適切な形態にある式Iの化合物の製剤に関する。
本発明の医薬組成物は、口腔、直腸、局所、経口(例えば舌下)、及び非経口(例えば皮下、皮内、もしくは関節内)投与に適する医薬組成物ではあるが、最もふさわしい投与法は、個々の症例において、治療すべき症状の性質及び重傷度によって異なり、またいずれの場合も使用した式Iの化合物の性質によっても異なる。糖衣剤及び糖衣遅延放出剤もまた、本発明の範囲内に含まれる。一実施態様では、耐酸性及び腸溶剤であることが求められる。適切な腸溶コーティングとして、酢酸フタル酸セルロース、ポリ酢酸フタル酸ビニル、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、並びにメタクリル酸及びメタクリル酸メチルの陰イオン性ポリマーが挙げられる。
【0050】
口腔投与に適した医薬用化合物は、例えば、いずれの場合も式Iの化合物を特定量含むカプセル、カシェ剤、ロゼンジもしくは錠剤として;粉剤または顆粒剤として;水溶液もしくは非水溶液中の液剤もしくは懸濁剤として;あるいは水中油型乳剤もしくは油中水型乳剤として、別々の単位の中に含まれてもよい。これらの組成物は、活性化合物と担体(1以上の追加成分を含むものであってもよい)とを接触させる工程を含む任意の適切な製薬方法に従って、調製することができる。一般に、該組成物は、活性化合物と液状及び/又は最終的には分散される固形物状の担体とを均一かつ均質に混合し、必要に応じて、その後に生成物を成形することにより調製される。従って錠剤は、例えば、該化合物の粉末又は顆粒を、必要に応じて1以上の追加成分とともに、圧縮又は成形することにより、調製することができる。圧縮された錠剤は、易流動性の形状(例えば、粉末又は顆粒)であり、必要に応じて結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤及び/又は1以上の表面活性/分散剤とともに適切な機械で混合した化合物を、錠剤化することにより調製することができる。成形された錠剤は、適切な機械で、不活性液体希釈剤で湿潤した粉状の化合物を成形することことによって調製することができる。
【0051】
経口(舌下)投与に適した医薬組成物として、式Iの化合物を香料(通常、スクロール及びアラビアゴムもしくはトラガカント)とともに含むロゼンジと、該化合物をゼラチン及びグリセロールもしくはスクロース及びアラビアゴムなどの不活性基剤中に含む香錠とが挙げられる。
【0052】
非経口投与に適している医薬組成物として、例えば、式Iの化合物の無菌製剤を含むものが考えられる。これらの製剤を皮内投与することが可能ではあるが、該製剤を皮下、筋肉内、又は関節内に注射剤として投与することも可能である。これらの製剤は、化合物を水と混合し、得られた溶液を滅菌することにより調製することが可能である。本発明の注射可能な組成物は、概して0.01重量%から5重量%の活性化合物を含む。
【0053】
直腸投与に適した医薬組成物は、個々の用量の坐剤として存在する。これらは、式Iの化合物を1以上の従来の固形担体(例えばカカオ脂)と混合し、その結果得られる混合物を成形することにより、調製することが可能である。
皮膚に対する局所投与に適した医薬組成物は、軟膏、クリーム剤、ローション剤、ペースト、スプレー剤、エアロゾル剤または油として存在してもよい。使用され得る担体として、例えば、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、及びこれらの物質の二種類以上の組み合わせが挙げられる。一実施態様では、該活性化合物は、組成物の0.1重量%から15重量%、例えば0.5重量%から2重量%の濃度範囲で存在する。
【0054】
経皮投与も可能である。経皮投与に適した医薬組成物は、個々のパッチとして存在してもよく、該パッチは患者の表皮に長期間密着させるのに適している。そのようなパッチは、任意に緩衝化された水溶液に活性剤を適当に含むもので、該活性剤は接着剤に溶解及び/又は分散あるいはポリマーに分散されている。適切な活性化合物濃度は、約0.1%から約35%、好ましくは約1%から約15%である。際だった可能性は、文献(例えば、Pharmaceutical Research, 2(6): 318 (1986))に記載されているように、エレクトロトランスポート又はイオン泳動による活性化合物の放出である。
【0055】
一つの好ましい実施態様では、式Iの化合物は局所投与に適応する。本明細書中において使用される局所投与には、吸入及び吸息による投与が含まれる。局所投与に有用な様々な種類の剤形として、軟膏、ローション剤、クリーム剤、ゲル剤、泡沫剤、パッチによる経皮送達のための製剤、散剤、スプレー剤、エアロゾル剤、吸入器もしくは注入器に使用するカプセルもしくはカートリッジ、又は滴剤(例えば、点眼剤もしくは点鼻剤)、噴霧療法のための液剤/懸濁剤、坐剤、ペッサリー、持続性浣腸剤、及びチュアブル剤もしくは吸い込み可能な錠剤もしくはペレット又はマイクロカプセル封入製剤が挙げられる。
【0056】
軟膏、クリーム剤、及びゲル剤は、例えば、適切な増粘剤及び/又はゲル化剤及び/又は液剤を添加した水性基剤もしくは油性基剤により処方されるものであってもよい。従って、そのような基剤として、例えば、水及び/又は液体パラフィンなどの油、又は落花生油もしくはキャスター油などの植物油、あるいはポリエチレングリコールなどの溶媒を挙げることが可能である。該基剤の性質にもとづいて使用され得る増粘剤及びゲル化剤として、軟パラフィン、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリルアルコール、ポリエチレングリコール、羊毛脂、蜜ろう、カルボキシポリメチレン及びセルロース誘導体、並びに/或いはモノステアリン酸グリセリル及び非イオン性乳化剤が挙げられる。
【0057】
外用散剤は、任意の適切な粉末基剤(例えば、タルク、ラクトース又はデンプン)の助剤を用いて、形成されてもよい。滴剤は、薬剤、可溶化剤、懸濁化剤、もしくは防腐剤も含む水溶性又は非水溶性基剤により処方されてもよい。
スプレー組成物は、例えば、水溶液もしくは懸濁液として、又は適切な液化噴射剤を含む加圧パック(例えば計量吸入器)から送達されるエアロゾルとして、処方されてもよい。吸入に適したエアロゾル組成物は、懸濁液又は溶液とすることができ、式Iの化合物及び適切な噴射剤(例えばフルオロカーボンもしくは水素含有クロロフルオロカーボン又はそれらの混合物、具体的にはヒドロフルオロアルカン、特に1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパン、もしくはそれらの混合物)を一般に含む。該エアロゾル組成物は、任意に、当該技術分野で公知の追加配合賦形剤(例えば、オレイン酸もしくはレシチンなどの界面活性剤及びエタノールなどの共溶媒)を含むことができる。
【0058】
有利には、適切な緩衝剤を加えることで、本発明の製剤を緩衝させてもよい。
吸入器又は吸息器に使用されるカプセル又はカートリッジ(例えばゼラチン)は、粉末混合物を含有させて処方してもよく、あるいは本発明の化合物を吸入させるためにラクトースもしくはデンプンなどの適切な粉末基剤を含有させて処方するものであってもよい。各々のカプセル又はカートリッジは通常、式Iの化合物を20μgから1000μg含有することが可能である。あるいは、本発明の化合物は、ラクトースなどの賦形剤なしで存在してもよい。
【0059】
式Iの活性化合物が局所組成物に占める割合は、調製すべき製剤の正確な種類に依存するが、通常、0.001重量%から10重量%の範囲内である。しかし、通常、殆どの種類の製剤にとって有利には、使用する割合は、0.005%から1%、好ましくは0.01%から0.5%の範囲内である。しかし、吸引もしくは吸息用の散剤では、使用する割合は、0.1%から5%の範囲内である。
【0060】
エアロゾル剤形は、計量した各々のエアロゾル投与量又は「一吹き」が、式Iの化合物を20μgから2000μg、好ましくは約20μgから500μg含むように設定されることが好ましい。投与は、1日1回又は1日数回(例えば2、3、4もしくは8回)であってもよく、各々の回に例えば1、2もしくは3投与量を与える。エアロゾルによる全一日量は、100μgから1000μg、好ましくは200μgから2000μgの範囲内である。吸入器又は吸息器のカプセル及びカートリッジによって送達される全一日量及び計量された投与量は、一般に、エアロゾル製剤による全一日量及び計量された投与量の二倍となる。
【0061】
局所用製剤は、患部に対して1日1回以上塗布することにより投与することが可能であり、閉鎖包帯を効果的に用いることが可能である。持続性又は長期間にわたる送達は、接着性貯蔵器システムによって達成することができる。
【0062】
医薬組成物は、医薬として有効な濃度での他の生物活性の有無にかかわらず、式Iの化合物を治療上有効な濃度で含む溶液又は懸濁液であってもよい。該組成物は、医薬として許容し得る賦形剤、例えばキレート剤、pH調整剤、緩衝液、増粘剤、等張剤、可溶化剤、防腐剤、及び酸化防止剤などを、さらに含むことができる。
【0063】
式Iの化合物を、ゲル形成溶液などの薬物送達系の形態で処方してもよい。
内服投与に関しては、本発明の化合物を、例えば、経口、非経口、又は直腸投与のための従来の方法で処方することが可能である。経口投与のための製剤として、シロップ剤、エリキシル、散剤、顆粒剤、錠剤、及びカプセルが挙げられ、これらは、通常、必要に応じて、従来の賦形剤、例えば結着剤、充填剤、潤滑剤、崩壊剤、湿潤剤、懸濁化剤、乳化剤、防腐剤、緩衝塩、香味剤、着色剤、及び/又は甘味剤を含む。しかし、単位剤形は、以下のようにすることが好ましい。
【0064】
徐放性又は腸溶性のコーティングされた製剤は有益であり、特に炎症性腸疾患で有益であると考えられる。
内服投与のための製剤の好ましい形態は、単位剤形、すなわち錠剤及びカプセルである。そのような単位剤形は、本発明の化合物を0.01mgから20mg、好ましくは2.5mgから10mg含む。
【0065】
本発明は、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式Iの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩を含む医薬組成物を提供する。
本発明は、一実施態様として、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Aの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩を含む医薬組成物を提供する。
本発明は、一実施態様として、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Bの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩を含む医薬組成物を提供する。
本発明は、一実施態様として、11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Cの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩を含む医薬組成物を提供する。
本発明を以下の実施例により説明するが、その説明により制限されるものではない。
【実施例】
【0066】
(実施例1)
9,11−エポキシ−17α−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボン酸
【化37】

【0067】
過ヨウ素酸(4.59g、0.0201mol)水溶液(25ml)(50〜55℃に加熱し、その後に30〜35℃に冷やすことで調製)を、0〜5℃のテトラヒドロフラン(25ml)中に17α,21−ジヒドロキシ−9,11−エポキシ−16α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン(5.0g、0.0134mol)の撹拌懸濁液に対して、滴下添加した。該反応混合物を0〜5℃で2時間にわたり撹拌し、0〜5℃で該反応混合物に対して水を添加した。沈殿した生成物を濾過、水での洗浄、及び乾燥することで、表題化合物を白色固体として得た(4.75g、98.7%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3中), : 0.92(d, J=6.99Hz, 3H), 1.04(s, 3H), 1.29-1.36(m, 1H), 1.44(s, 3H), 1.41-1.82(m, 4H), 2.12-2.94(m, 6H), 3.19(s, 1H), 3.55-3.65(m, 1H), 6.11(s, 1H), 6.14(dd, J1=10.09Hz, J2=1.68Hz, 1H), 6.60(d, J=10.06Hz, 1H).
【0068】
(実施例2)
9,11−エポキシ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボン酸
【化38】

【0069】
10〜15℃で、アセトン(25ml)中の9,11−エポキシ−17α−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボン酸(4.5g、0.012mol)の懸濁液に、連続的にトリエチルアミン(5.3ml、0.038mol)及び2−フロイルクロライド(4.96g、0.038mol)を添加した。25〜30℃で4時間にわたり撹拌した後、10〜15℃でジエチルアミン(2.63ml、0.025mol)を滴下添加し、その後に周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を0〜5℃でpH1.0〜1.5に酸性化させた後、沈殿した生成物を濾過、水での洗浄、及び乾燥することで、表題化合物を白色固体として得た(5.96g、99%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3+DMSO-d6中), : 0.98(d, J=7.09Hz, 3H), 1.07(s, 3H), 1.25-1.48(m, 2H), 1.46(s, 3H), 1.66-1.81(m, 3H), 2.02-2.74(m, 6H), 3.26(s, 1H), 3.26-3.32
(m, 1H), 6.19(s, 1H), 6.22(dd, J1=10.13Hz, J2=1.76Hz, 1H), 6.53(dd, J1=3.44Hz, J2=1.61Hz, 1H), 6.64(d, J=10.04Hz, 1H ), 7.15(d, J=3.37Hz, 1H), 7.62(d, J=0.81Hz, 1H).
【0070】
(実施例3)
17β−[(N,N−ジメチルカルバモイル)チオ]カルボニル−9,11−エポキシ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン
【化39】

【0071】
テトラヒドロフラン(35ml)中の9,11−エポキシ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボン酸(7.0g、0.0129mol)およびN,N−ジメチルチオカルバモイルクロライド(2.74g、0.0259mol)の溶液を10〜15℃まで冷やし、トリエチルアミン(2.86g、0.0283mol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.5g)と反応させた。次に、該反応混合物を周囲温度まで温め、4時間撹拌し、その後N,N−ジメチルアセトアミド(21ml)、続いて水(140ml)を添加した。次に、得られた混合物を0℃に冷やし、生成物を濾過、水での洗浄、及び乾燥させることで、淡黄色の固形物(6.6g、79.1%)として表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3+DMSO-d6中), : 1.01(d, J=7.11Hz, 3H), 1.15(s, 3H), 1.41-1.49(m, 2H), 1.46(s, 3H), 1.72-1.87(m, 3H), 2.19-2.73(m, 6H), 3.06(s, 3H), 3.16(s, 3H), 3.30(s, 1H), 3.30-3.32(m, 1H), 6.19(s, 1H), 6.22(dd, J1=10.02Hz, J2=1.74Hz, 1H), 6.58(dd, J1=3.51Hz, J2=1.68Hz, 1H), 6.64(d, J=10.09Hz, 1H ), 7.22(d, J=3.51Hz), 7.67(d, J=0.90Hz, 1H).
【0072】
(実施例4)
9,11−エポキシ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−17α−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸
【化40】

【0073】
メタノール(25ml)中の17β−[(N,N−ジメチルカルバモイル)チオ]カルボニル−9,11−エポキシ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン(5.0g、0.0106モル)及び炭酸カリウム(2.94g、0.0213mol)の懸濁液を、一面の窒素下で、周囲温度で5時間撹拌した。その後、該反応混合物に水を添加し、得られた透明な溶液をトルエンで洗った。生成物を含む水層を活性炭処理した後、pHが1.5〜2.0になるまで2NHClにより酸性化させた。沈殿した生成物を濾過、水での洗浄、及び乾燥させることで、オフホワイトの固体(3.6g、83%)として表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3中), : 1.01(d, J=7.11Hz, 3H), 1.12(s, 3H), 1.36-1.48(m, 2H), 1.46(s, 3H), 1.72-1.81(m, 3H), 2.18-2.69(m, 6H), 3.28-3.31(m, 1H), 3.31(s, 1H), 6.21(s, 1H), 6.25(dd, J1=10.08Hz, J2=1.76Hz, 1H), 6.55(dd, J1=3.48Hz, J2=1.61Hz, 1H), 6.63(d, J=10.06Hz, 1H ), 7.23(dd, J1=3.45Hz, J2=0.58Hz, 1H), 7.64(d, J=0.97Hz, 1H).
【0074】
(実施例5)
17β−[(N,N−ジメチルカルバモイル)チオ]カルボニル−6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニル−カルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン
【化41】

【0075】
テトラヒドロフラン(60ml)中の6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボン酸(12.3g、0.025mol)及びN,N−ジメチルチオカルバモイルクロライド(9.29g、0.075mol)の溶液に対して、10〜15℃で、トリエチルアミン(10.48ml、0.075mol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.92g)を添加し、該混合物を周囲温度で4時間撹拌した。該反応混合物にジメチルアセトアミド(37ml)及び水(310ml)を添加し、0℃で2時間撹拌した。得られた固体を濾過、水での洗浄、及び乾燥させて、白色の固形物(14.3g、99%)として表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3+DMSO-d6中), : 1.00(d, J=7.10Hz, 3H), 1.19(s, 3H), 1.30-1.36(m, 1H), 1.54(s, 3H), 1.63-2.00(m, 3H), 2.22-2.60(m, 4H), 3.03(s, 3H), 3.16(s, 3H), 3.31-3.36(m, 1H), 4.29(d, J= 8.91Hz, 1H), 5.39(br-s, 1H), 5.43-5.59(m, 1H), 6.22(s, 1H), 6.27(dd, J1=10.15Hz, J2=1.75Hz, 1H), 6.60(dd, J1=3.49Hz, J2=1.70Hz, 1H), 7.15(d, J=3.46Hz, 1H ), 7.26(d, J=9.85Hz, 1H), 7.80(d, J=0.92Hz, 1H).
【0076】
(実施例6)
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16β−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸
【化42】

【0077】
ジエチルアミン75ml中の17β−[(N,N−ジメチルカルバモイル)チオ]カルボニル−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16β−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン(5.0g、9.27mmol)の懸濁液を環流させながら8時間加熱した。該冷却反応混合物を、2NHClでpH2に酸性化させた氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。該酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルから結晶化させ、淡黄色固体(3.2g、73.7%)として表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3中), : 1.06(s, 3H), 1.16(t, J=7.52Hz, 3H), 1.20-1.25(m, 1H), 1.39(d, J=7.23Hz, 3H), 1.54(s, 3H), 1.67-2.05(m, 4H), 2.22-2.80(m, 4H), 2.39(q, J=7.69Hz, 2H), 4.45(br-d, J=7.69Hz, 1H),5.30-5.50(m, 1H), 6.38(d, J=9.93Hz, 1H), 6.43(s, 1H), 7.15(dd, J=10.17Hz, 1H).
【0078】
類似の方法で、6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16β−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸を調製した。
【0079】
(実施例7)
6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸
【化43】

【0080】
メタノール(70ml)中の17β−[(N,N−ジメチルカルバモイル)チオ]カルボニル−6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン(14.2g、0.024mol)及び炭酸カリウム(6.78g、0.0491mol)の懸濁液を、一面の窒素下で、周囲温度で6時間撹拌した。その後、該反応混合物に水を添加し、得られた透明な溶液をトルエンで洗浄した。生成物を含む水層を活性炭処理した後、pHが1.5〜2.0になるまで2N HClにより酸性化させた。沈殿した生成物を濾過、水での洗浄、及び乾燥することで、表題化合物を白色固体(11.8g、94.8%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3+DMSO-d6中), : 1.03(d, J=7.17Hz, 3H), 1.20(s, 3H), 1.31-1.37(m, 1H), 1.56(s, 3H), 1.73-2.03(m, 3H), 2.28-2.59(m, 4H), 3.37-3.42(m, 1H), 4.35-4.38(br-d, 1H), 4.89(d, J=1.22Hz, 1H), 5.34-5.51(m, 1H), 6.34(dd, J1=10.06Hz, J2=1.88Hz, 1H), 6.39(s, 1H), 6.53(dd, J1=3.45Hz, J2=1.73Hz, 1H), 7.14(dd, J1=3.28Hz, J2=0.49Hz, 1H), 7.25(dd, J1=10.12Hz, J2=1.30Hz, 1H), 7.63(dd, J1=1.73Hz, J2=0.63Hz, 1H).
【0081】
実施例7に類似した方法によって、以下の17β-カルボチオ酸を調製した。
9α−フルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−[[(3−メチル−2−フラニル)カルボニル]オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
6α,9α−ジフルオロ−17α−[(3−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
【0082】
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−[(2−チエニルカルボニル)オキシ]−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
17α−[[(5−クロロ−2−チオエニル)カルボニル]オキシ]−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
17α−シクロプロピルカルボニルオキシ−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
【0083】
17α−シクロブチルカルボニルオキシ−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
17α−シクロペンチルカルボニルオキシ−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
17α−シクロヘキシルカルボニルオキシ−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
【0084】
17α−シクロヘキシルメチルカルボニルオキシ−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
9α−フルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
9α−フルオロ−11β−ヒドロキシ−16β−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
【0085】
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16β−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
17α−ブチルオキシ−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
【0086】
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−バレリルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−(2−メチルプロピオニル)オキシ−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
17α−ジクロロアセトキシ−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
【0087】
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−17α−(メトキシメチルカルボニル)オキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
6α,9α−ジフルオロ−17α−(エトキシメチルカルボニル)オキシ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
17α−(エトキシカルボニル)オキシ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
6α,9α−ジフルオロ−17α−(エトキシカルボニル)オキシ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸。
【0088】
(実施例8−化合物IA.44)
2−フェニル−2−オキソエチル6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボキシラート
【化44】

【0089】
2−ブロモ−1−フェニルエタノン(0.438g、2.2mmol)及びヨウ化ナトリウム(50mg)を、アセトン(15ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボン酸(1.0g、2.20mmol)及び無水炭酸カリウム(0.360g、2.6mmol)の撹拌混合物に添加した。該混合物を、一面の窒素下で、25〜30℃で8時間撹拌した後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で2回洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中40%酢酸エチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
【0090】
式IIの適切なカルボン酸及び式III−Aの化合物を用いて実施例8と同様の方法で、以下の化合物を調製した:
IA.1、IA.2、IA.4、IA.5、IA.7〜IA.10、IA.12、IA.15〜IA.19、IA.21、IA.23〜25、IA.28〜30、IA.32、IA.33、IA.36、IA.37、IA.42、IA.46、IA.48、IA50、IA.52、IA.54、IA.57、IA.60、IA.62〜IA.67、IA.71、IA.72、IA.74、IA.76、IA.77、IA.80、IA.82、IA.84、IA.87、IA.91、IA.103、IA.115、IA.118、IA.121、IA.133。
【0091】
(実施例9−化合物IA.38)
S−[2−オキソ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エチル]6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化45】

【0092】
アセトン(25ml)中の2−ブロモ−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)エタン−1−オン(0.569g、2.13mmol)、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(1.0g、2.13mmol)、及び無水炭酸カリウム(0.295g、2.13mmol)の混合物を、一面の窒素下で、25〜30℃で3時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中40%酢酸エチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
【0093】
式IIの適切なチオ酸及び式III−Aの化合物を用いて実施例9と同様の方法で、以下の化合物を調製した:
IA.3、IA.6、IA.11、IA.13、IA.14、IA.20、IA.22、IA.26、IA.27、IA.31、IA.34、IA.35、IA.39,IA.40、IA.43、IA.45、IA.47、IA.49、IA.51、IA.53、IA.55、IA.56、IA.58、IA.59、IA.61、IA.63、IA.68〜IA.70、IA.73、IA.75、IA.78、IA.79、IA.81、IA.83、IA.85、IA.86、IA.88〜IA.90、IA.92〜IA.102、IA.104〜IA.108、IA.110〜IA.114、IA.116、IA.117、IA.119、IA.120、IA.122〜IA.124、IA.126〜IA.132、IA.134〜IA.186、IA.198。
【0094】
(実施例10−化合物IA.59)
S−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−フェニルエチル]6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化46】

【0095】
2−ブロモ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(0.483g、2.13mmol)を、アセトン(20ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(1.0g、2.13mmol)及び無水炭酸カリウム(0.295g、2.13mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で3時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中40%酢酸エチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
【0096】
式IIの適切なチオ酸及び式III−Aの化合物を用いて実施例10と同様の方法で、以下の化合物を調製した:
IA.109、IA.187〜IA.197。
【0097】
(実施例11−化合物IA−1.2)
S−(1−ベンゾイルシクロペンチル)6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化47】

【0098】
(1−ブロモシクロペンチル)フェニルメタノン(0.539g、2.13mmol)を、アセトン(25ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(1.0g、2.13mmol)及び無水炭酸カリウム(0.295g、2.13mmol))に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で3時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中35%酢酸エチル)で精製し、白色固体の表題化合物を得た。
化合物1A−1.1を実施例11と同様の方法で調製した。
【0099】
(実施例12−化合物IA−2.1)
S−(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−プロピオニルオキシ−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化48】

【0100】
2−ブロモ−1−テトラロン(0.395g、1.75mmol)を、アセトン(10ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(0.500g、1.06mmol)及び無水炭酸カリウム(0.161g、1.17mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で3時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中40%酢酸エチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
【0101】
(実施例13−化合物IA.41)
S−[2−オキソ−2−(2,4,6−トリメチルフェニル)エチル]9α−クロロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化49】

【0102】
2−ブロモ−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)エタノン(0.287g、1.13mmol)を、アセトン(25ml)中の9,11−エポキシ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(0.600g、1.28mmol)及び無水炭酸カリウム(0.194g、1.40mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で2.5時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該粗固形物を氷酢酸(10ml)に溶解し、濃塩酸(1ml)を10〜15℃で添加した。該混合物を15〜20℃で30分間撹拌し、氷水(400ml)に注ぎ、該生成物を濾過、水での洗浄、及び最後に空気乾燥機で乾燥させた。該粗固形物をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中35%酢酸エチル)で精製することにより、白色固体として表題化合物を得た。
【0103】
(実施例14−化合物IB.45)
S−[4−ヒドロキシ−ブタ−2−イニル]9α−クロロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化50】

【0104】
4−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−ブタ−2−イニル トルエン−4−スルホン酸エステル(0.727g、2.24mmol)を、アセトン(20ml)中の9,11−エポキシ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−17α−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(1.0g、2.13mmol)及び無水炭酸カリウム(0.300g、2.34mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で4時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該粗固形物をメタノール(15ml)に溶解し、濃塩酸(4ml)を10〜15℃で添加した。該混合物を25〜30で30分間撹拌した後、60℃で4時間加熱した。次に、該混合物を冷やして氷水に注いだ。該固形物を濾過、水での洗浄、及び乾燥させた。該粗固形物をカラムクロマトグラフィ(ジクロロメタン中3%メタノール)で精製することにより、白色固体として表題化合物を得た。
【0105】
(実施例15−化合物IB.2)
S−(4−ヒドロキシ−ブタ−2−イニル)6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化51】

【0106】
4−クロロ−ブタ−2−イン−1−オール(0.169g、1.62mmol)を、アセトン(20ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(0.800g、1.54mmol)及び無水炭酸カリウム(0.234g、1.70mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で3時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ジクロロメタン中3%メタノール)で精製することにより、白色固体として表題化合物を得た。
【0107】
式IIの適切なチオ酸及び式III−Bの化合物を用いて実施例15と同様の方法で、以下の化合物を調製した:
IB.1、IB.4、IB.5、IB.7〜IB.11、IB.20〜IB.24、IB.26〜IB.29、IB.38、IB.39、IB.61、IB.62、IB.132。
【0108】
(実施例16−化合物IB.25)
S−[3−(1−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパ−2−イニル]6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化52】

【0109】
4−メチル−[3−(ヒドロキシシクロヘキシル)プロパ−2−イニル]ベンゼンスルホン酸塩(0.222g、0.72mmol)を、アセトン(20ml)中の6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(0.350g、0.688mmol)及び無水炭酸カリウム(0.104g、0.756mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で3時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中35%酢酸エチル)で精製することにより、白色固体として表題化合物を得た。
実施例16と同様の方法により、化合物IB.40を調製した。
【0110】
(実施例17−化合物IB.35)
S−[4−n−ブチルカルボニルオキシ−ブタ−2−イニル]6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化53】

【0111】
バレリルクロライド(0.337g、2.79mmol)を、10〜15℃で、アセトン(20ml)中のS−(4−ヒドロキシ−ブタ−2−イニル)6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニル−オキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート(0.5g、0.93mmol)及びトリエチルアミン(0.282g、2.79mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で8時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中35%酢酸エチル)で精製することにより、白色固体として表題化合物を得た。
【0112】
実施例17と同様の方法により、以下の化合物を調製した:
IB.31〜IB.37、IB.48〜IB.53、IB.55〜IB.60、IB.67〜IB.73、IB.75〜IB.86、IB.88、IB.92〜IB.102、IB.104〜IB.122、IB.124、IB.133、IB.135、IB.148、IB.155、IB.157。
【0113】
(実施例18−化合物IB.3)
S−(4−フルオロブタ−2−イニル)6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニル−オキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化54】

【0114】
ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST)(0.151g、0.93mmol)を、25〜30℃で、ジクロロメタン(20ml)中のS−(4−ヒドロキシ−ブタ−2−イニル)6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート(0.450g、0.783mmol)の撹拌溶液に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で2時間撹拌した。該反応混合物を炭酸水素ナトリウム溶液(25ml)、水で洗浄し、乾燥させ、かつ減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中40%酢酸エチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た.
実施例18と同様の方法で、化合物IB.6を調製した。
【0115】
(実施例19−化合物IB.15)
S−(4−ヒドロキシ−(Z)−ブタ−2−エニル)6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化55】

【0116】
(Z)−4−クロロ−ブタ−2−エン−1−オール(0.691g、6.48mmol)を、アセトン(60ml)中の6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(3.0g、5.87mmol)及び無水炭酸カリウム(0.895g、6.48mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で3時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ジクロロメタン中1%メタノール)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
実施例19と同様の方法により、化合物IB.16、IB.30を調製した。(E)−4−ブロモ−ブタ−2−エン−1−オール及び式IIの適切なチオ酸を用いて同様の方法により、化合物IB.13、IB.14、IB.17を調製した。
【0117】
(実施例20−化合物IB.44)
S−[4−(2−エトキシ−1,2−ジオキソエチル)オキシ−(E)−ブタ−2−エニル]6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化56】

【0118】
エチルオキサリルクロライド(0.352g、2.58mmol)を、10〜15℃で、アセトン(20ml)中のS−(4−ヒドロキシ−(E)−ブタ−2−エニル)−6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート(0.7g、1.29mmol)及びトリエチルアミン(0.260g、2.58mmol)に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で8時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中35%酢酸メチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
実施例20と同様の方法により、化合物IB.46を調製した。実施例20と同様の方法により、化合物IB.47及びIB.54をそれぞれIB.15及びIB.4から調製した。
【0119】
(実施例21−化合物IB.42)
4−メトキシ−4−オキソ−(E)−ブタ−2−エニル6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4ジエン−17β−カルボチオアート
【化57】

【0120】
メチル4−ブロモクロトネート(0.191g、1.06mmol)を、25〜30℃で、N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(0.5g、1.06mmol)及び無水炭酸カリウム(0.146g、1.06mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で1.5時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中40%酢酸エチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
実施例21と同様の方法により、化合物IB.41及びIB.43を調製した。
【0121】
(実施例22)
6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸
【化58】

【0122】
N,N−ジメチルホルムアミド中の尿素−過酸化水素(2.41g、0.0256mol)の溶液を、10〜15℃で、N,N−ジメチルホルムアミド(40ml)中の6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(13.0g、0.0256mol)の透明な溶液に添加した。該混合物を10〜15℃で30分間混合した後、氷水中に注いだ。該固形物を濾過、水での洗浄、及び50〜60℃で乾燥させることで、白色固体として表題化合物を得た(12.0g、89.48%)。
【0123】
1H NMR (400 MHz, CDCl3+DMSO-d6中), : 1.06(d, J=7.09Hz, 3H), 1.19(s, 3H), 1.33-1.38(m, 1H), 1.55(s, 3H), 1.58-1.98(m, 4H), 2.26-2.52(m, 4H), 3.02-3.06(m, 1H), 4.32-(br-d, J=8.76Hz, 1H), 5.14-5.19(br-s, 1H), 5.38-5.54(m, 1H), 6.29(s, 1H), 6.30(d, J=8.71Hz, 1H), 6.54(dd, J1=3.32Hz, J2=1.53Hz, 1H), 7.08(d, J=3.37Hz, 1H), 7.27(d, J=10.30Hz, 1H), 7.67(s, 1H).
【0124】
(実施例23)
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸
【化59】

【0125】
過酸化水素(30vol、60ml)を、10〜15℃で、メタノール(120ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(20.0g、42.68mmol)の懸濁液に添加した。該反応混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。過剰なペルオキシドを、10%メタ重亜硫酸ナトリウム溶液で中和し、該生成物を濾過、水での洗浄、及び乾燥することにより、白色固体として表題化合物を得た(19.9g、96.22%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3+DMSO-d6中), : 0.98(d, J=7.10Hz, 3H), 1.08(t, J=7.55Hz, 3H), 1.12(s, 3H), 1.25-1.33(m, 1H), 1.53(s, 3H), 1.58-1.93(m, 4H), 2.12-2.47(m, 4H), 2.33(q, J=7.57Hz, 2H), 2.95-2.99(m, 1H), 4.24-4.27(br-d, 1H), 5.15(br-s, 1H), 5.36-5.53(m, 1H), 6.26(s, 1H), 6.27(dd, J1=10.21Hz, J2=1.68Hz, 1H), 7.24(d, J=9.73Hz, 1H).
【0126】
実施例23と同様の方法により、以下の17β−カルボニルスルフェン酸を調製した。
9α−フルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸。
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−ペナタノイルオキシ−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸.
【0127】
(実施例24−化合物IC.3)
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸フルオロメチルエステル
【化60】

【0128】
ブロモフルオロメタン(1.5ml)を、0℃で、アセトン(50ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−プロピオニルオキシ−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸(1.5g、3.1mmol)及び無水炭酸カリウム(0.427g、3.1mmol)の撹拌混合物に添加した。該混合物を一面の窒素下で、5〜10℃で1時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣を分取HPLCで精製することにより、白色固体として表題化合物を得た。
【0129】
以下に示すように、化合物IC.3の構造を単結晶X線によって確認した。
【化61】

化合物IC.4、IC.11〜IC.14を、式IVの適切なカルボニルスルフェン酸及び式III−Cの化合物を用いて実施例24と同様の方法で、調製した。
【0130】
(実施例25−化合物IC.5)
6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸(4−フルオロフェニル)メチルエステル
【化62】

【0131】
4−フルオロベンジルクロライド(0.277g、1.91mmol)を、25〜30℃で、N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中の6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸(1.0g、1.91mmol)及び無水炭酸カリウム(0.344g、2.49mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で、2時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄しし、減圧濃縮した。該残渣をアセトンからの結晶化により精製することで、白色固体として表題化合物を得た。
実施例25と同様の方法により、化合物IC.1、IC.2、IC.6〜IC.9、IC.15、IC.16、IC.18〜IC.23を調製した。
【0132】
(実施例26−化合物IC.10)
6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸[2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチル]エステル
【化63】

【0133】
2−ブロモ−1−(4−クロロフェニル)エタノン(0.120g、0.51mmol)を、25〜30℃で、アセトン(20ml)中の6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボニルスルフェン酸(0.25g、0.51mmol)及び無水炭酸カリウム(0.070g、0.51mmol)の撹拌混合物に添加し、該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で2時間撹拌した。次に、該反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中35%酢酸エチル)で精製することにより、白色固体として表題化合物を得た。
実施例26と同様の方法により、化合物IC.17を調製した。
【0134】
(実施例27−化合物IB.63)
S−(4−メトキシカルボニルオキシ−ブタ−2−イニル)6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)−オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化64】

【0135】
クロロギ酸メチル(0.33g、3.48mmol)を、25〜30℃で、乾燥ジクロロメタン(30ml)中のS−(4−ヒドロキシ−ブタ−2−イニル)6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート(1.0g、1.74mmol)及びトリエチルアミン(0.70g、6.96mmol)の撹拌混合物に添加した。該混合物を、25〜30℃で6時間撹拌し、続いて水で洗浄し、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中30%酢酸エチル)で精製することにより、白色固体として表題化合物を得た。
【0136】
実施例27と同様の方法により、化合物IB.12、IB.18、IB.19、IB.64〜IB.66、IB.89、IB.91、IB.123、IB.125〜IB.129、IB.131、IB.134、IB.137〜IB.147、IB.149、IB.150、IB.153、IB.154、IB.156を調製した。
【0137】
(実施例28−化合物IB.103)
S−[4−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)−ブタ−2−イニル]6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニル−カルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート
【化65】

【0138】
N,N−ジメチルカルバモイルクロライド(0.23g、2.0mmol)を、25〜30℃で、ジクロロメタン(30ml)中のS−(4−ヒドロキシ−ブタ−2−イニル)6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート(1.0g、1.74mmol)及びトリエチルアミン(0.70g、6.96mmol)の撹拌混合物に添加した。該混合物を、25℃〜30℃で4時間撹拌した後、水で洗浄し、減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中40%酢酸エチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
実施例28と同様の方法により、化合物IB.129〜IB.131を調製した。
【0139】
(実施例29−化合物IB.158)
S−[4−メトキシブタ−2−イニル]6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオアート.
【化66】

【0140】
1−クロロ−4−メトキシブタ−2−イン(0.086g、0.72mmol)を、アセトン(20ml)中の6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸(0.350g、0.688mmol)及び無水炭酸カリウム(0.104g、0.756mmol)の撹拌混合物に添加した。該混合物を一面の窒素下で、25〜30℃で3時間撹拌した後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。該有機層を水で洗浄し、乾燥、及び減圧濃縮した。該残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中35%酢酸エチル)によって精製し、白色固体として表題化合物を得た。
実施例29と同様の方法により、化合物IB.159、IB.160を調製した。
【0141】
【表1】















【0142】
【表2−3】

【0143】
【表4】



















【0144】
【表5】


【0145】
【表6】






















【0146】
(実施例30−薬理活性)
(a)ステロイド受容体結合アッセイ
ステロイド受容体結合アッセイを、Taipei (Taiwan)薬学実験室のMDS Pharma Servicesにより行った。
(i)グルココルチコイド受容体結合アッセイ
グルココルチコイド受容体に対する試験化合物の活性を、放射性リガンド結合アッセイを用いて評価した。グルココルチコイド受容体をトランスフェクトしたヒトHeLa細胞を、[3H]デキサメタゾンとともに25℃で2時間、RPMI-1640, 10nM HEPES, pH 7.2インキュベーション培地中、試験化合物の非存在下、或いは3nM及び/又は10nM濃度の試験化合物の存在下でインキュベートした。遊離の[3H]デキサメタゾンを、遠心により培地から除去し、上清中の受容体結合リガンドの濃度を、液体シンチレーションカウンタにより測定した。
【0147】
同時に、対照化合物としてデキサメタゾンを、得た結果の有効性を保証するために各アッセイに不可欠な部分として試験した。%阻害は、試験化合物及び対応する放射標識リガンドの単一濃度を使用して評価した。結果を特異的結合の阻害率として示す。値は、各濃度の2回反復測定の平均である。
【0148】
【表7】

【0149】
(b)クロトン油耳介浮腫
複数のマウス(オス, CD-1)を別々のグループにした。試験化合物をピリジン-水-アセトン(4:2:14)溶液に溶解した。化合物の10μl又はビヒクル溶液を、マウスの左耳に適用した。同時に、各マウスの右耳に、10μlのピリジン:水:アセトン(4:2:14)溶液を適用した。化合物又はビヒクル適用の2時間後に、10μlのクロトン油溶液を全ての動物の左耳に適用した。クロトン油処置の6時間後に、動物を犠牲にし、耳を切除し、一つずつ秤量した。
【0150】
【表8】

【0151】
(c)コットンペレット肉芽腫
コットンペレット肉芽腫法(cotton pellet granuloma method)を用いて試験化合物の抗炎症活性を評価するために、SDラットを使用した。滅菌したコットンペレットを秤量し、20mgを準備した。試験化合物を、500μlの各コットンペレットに対して必要含量となるようにアセトンに溶解した。別のペレットを、必要含量の試験化合物を含むようにアセトン500μlに含浸し、乾燥させた。ビヒクル対照ペレットを、500μlアセトンに含浸した。複数のラットを別々のグループにした。2つのコットンペレットを、各ラットの肩甲部に外科的に移植した。当該移植6日目に、肉芽腫とともにペレットを摘出した。また、各動物から胸腺を切り離し、秤量した。肉芽腫ペレットを20時間、60℃で乾燥し、秤量した。乾燥肉芽腫の平均重量、胸腺の平均重量、及び体重増加/体重100gを計算した。
【0152】
【表9】

【0153】
(d)SDラットにおけるセファデックス誘発肺水腫
無菌生理食塩水中にセファデックスG-200(10mg/ml)を準備し、少なくとも3日間、室温で膨潤させた。試験化合物は、冷却生理食塩水中で固体粉砕及び超音波処理することにより、懸濁液として準備した。全ての化合物を、セファデックス(5 mg/kg)の気管内投与24時間前及び2時間前に、軽エーテル麻酔下で気管内に投与した。ビヒクル対照動物には、セファデックスの代わりにビヒクルを投与した。セファデックス注入の24時間後に、個々の動物から肺及び胸腺を切除し、秤量した。肺及び胸腺の湿重量を、最初の体重100gに対して補正した。セファデックス及び化合物による阻害で生じる肺重量の増加率を計算した。また、ビヒクル対照グループと比較して、胸腺の阻害率も計算した。
【0154】
【表10】

【0155】
【表10a】

【0156】
(e)ラットにおける肝臓グリコーゲン沈着
オスのSprague Dawleyラット(体重190〜220g)の両側の副腎を摘出し、実験中、0.9%生理食塩水で維持した。副腎摘出5日及び6日目に、動物を別々のグループにし、冷却生理食塩水で調製(30分間、超音波処理)した試験化合物を、24時間間隔の2回投与@3mg/kgで気管内に注入した。最後の処置の15時間後に、動物を犠牲にし、肝臓を切除し、秤量した。アンスロン法により、肝臓のグリコーゲン含有量を測定した。簡潔に説明すると、秤量した量の肝臓組織を、5%トリクロロ酢酸でホモジナイズし、その上清をエタノールと混合し、一晩沈殿させた。このように抽出したグリコーゲンを、アントロン試薬の添加による酸加水分解の後に生成するグルコースとして620nmで概算した。グリコーゲン含有量は、mg/肝臓100gとして表した。
【0157】
【表11】

【0158】
(f)静脈内経路投与による全身性活性の評価
静脈内投与における全身性副作用を評価するために、オスSDラットのコットンペレット肉芽腫アッセイ(ブランクコットンペレット)を行った。滅菌したコットンペレットを秤量し、20mgを両側の肩甲部に外科的に移植した。移植翌日から開始して、Pharmasove(生理食塩水中Pharmasolve 66.67%)に溶解した化合物、又はビヒクルを、1.6mg/kgの投与量で3日連続、静脈内に投与した。移植5日目に、肉芽腫とともにペレットを摘出した。また、各動物から胸腺を切り離し、秤量した。肉芽腫ペレットを20時間、60℃で乾燥し、秤量した。乾燥肉芽腫の平均重量、胸腺の平均重量、及び体重増加/体重100gをビヒクル対象グループと比較した。
【0159】
本発明の式Iの化合物は、静脈内投与による有意な胸腺及び体重増加抑制を生じなかった。さらに、静脈内経路投与によるコットンペレット肉芽腫阻害に有意性はなかった。従って、明らかに、式Iの化合物は全身性活性がなく、故に、優れた全身性安全プロフィールを示している。
【0160】
【表12】

【0161】
(結論)
本発明の式Iの化合物は、インビトロにおいてグルココルチコイド受容体と強く結合する。クロトン油誘発耳介浮腫、コットンペレット誘発肉芽腫、及びセファデックス誘発肺水腫選別を含むインビボモデルでは、本発明の化合物が有意な抗炎症活性を示す。コットンペレット肉芽腫において、化合物による胸腺の萎縮及び体重増加は、100-1000mcg/ペレットの高レベル投与でさえも存在しないか、又は有意性はなかった。同様の作用が、セファデックス誘発肺水腫モデルにおいて、高投与量で投与した場合でさえも観察された。これらの化合物が、局所投与後に有害な全身作用を生じないことを明らかに示している。全身性副作用の非存在又は非有意性は、気管内投与後のラットにおける、肝臓グリコーゲン沈着の測定、並びに静脈内投与後の胸腺及び体重増加抑制の測定によりさらに確認された。
【0162】
従って、本発明の式Iの化合物は、治療的投与量よりも有意に高い投与量でさえも、有意な又は顕著な全身性活性がない、強力な抗炎症性グルココルチコイドである。非有意性全身作用のために、本発明の化合物は、全身性副作用に対する抗炎症活性について高い治療指数、グルココルチコイドを使用する療法において所望される特性を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式Iの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩:
【化1】

(式中、
【化2】

は単結合又は二重結合を表し;かつ
【化3】

はα又はβ配置を表し;
Zは、O又はSを表し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−O−(C−C10)−アルキル、アリール又は複素環から選択される基を表し、式中、該環又は環系は非置換又は1以上のハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換され;
該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、及び任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;並びに、
は、(A)、(B)及び(C)からなる群から選択される部分を表し、ただしRが部分(C)を表す場合はZがSであり:
【化4】

式中、mは1、2又は3であり;
は0又は1であり;
は0又は1であり;
は0、1又は2であり;
は、(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、アリール及び複素環ラジカルから選択される基を表し、該環又は環系は、非置換又は(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、ハロゲン、O−(C−C)−アルキル、O−(C−C13)−シクロアルキル、OCO−(C−C)−アルキル、S(O)0−2(C−C)−アルキル、COO−(C−C)−アルキル、−OCO−O−(C−C)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C)−アルキル、CONH、CONH−(C−C)−アルキル、CON−[(C−C)−アルキル]、−NHCO−(C−C)−アルキル、N−(C−C)−アルキル−CO−(C−C)−アルキル、−NHCO−O−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CO−O−(C−C)−アルキル、−NHCONH−(C−C)−アルキル、−N−(C−C)−アルキル−CONH−(C−C)−アルキル、−NHCONH−SO−(C−C)−アルキル,−N−(C−C)−アルキル−CONH−SO−(C−C)−アルキル、−NO、−CNから選択される1以上の置換基によって置換され;該アルキル又はシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−OCO−(C−C)−アルキル、又は(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持つ;ただし、Rが部分(A)を表す場合、Rは、それに取り込まれた1以上のヘテロ原子を任意に含み、該ヘテロ原子が窒素ではない(C−C13)−シクロアルキルを表し;
P及びQは独立に水素及びC〜Cアルキルから選択され;
又はP及びQは、それらが結合する炭素原子と一緒に結合して、部分(A−1)によって表される(C−C)−シクロアルキルを形成し:
【化5】

(式中、mは1であり、及びnは0、1、2、3、4もしくは5であり、かつRは上記で定義したアリールである);
又はP及びRは一緒に結合して、部分(A−2)によって表される環状系を形成することができ:
【化6】

(式中、mは1であり、及びnは0、1、2、3もしくは4であり、かつ環Gは上記で定義したアリールである);
Xは二重結合もしくは三重結合を表し;並びに
J、K及びLは独立に水素、ハロゲン、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル]、−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル、−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO及び−CNからなる群から選択され;
該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意に、いずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、−OCO−(C−C)−アルキル、−COOH、−COO−(C−C)−アルキル、−COO−(C−C)−ハロアルキル、−NHCO−(C−C)−アルキル、−ONO、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO、−CN、(C−C13)−シクロアルキル、アリール又は複素環ラジカルによって置換される1以上の水素原子を持ち;
又はJ及びKは、それらが結合する炭素原子と一緒に結合して、(C−C13)−シクロアルキルもしくはCO−基を表し、並びにLは上記で定義した通りであり;
又はJ、K及びLは、nが0の場合、存在せず;
は水素、ハロゲン、アリール及びCO−アリールから選択される基を示し、該環もしくは環系は、上記で定義したように、非置換もしくは置換されている。)。
【請求項2】
が部分(A)である、請求項1記載の11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式Iの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩:
【化7】

(式中、m、P、Q、及びRは、請求項1で定義したものである。)。
【請求項3】
が部分(B)である、請求項1記載の11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式Iの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩:
【化8】

(式中、m、m、m、n、P、Q、J、K、L、及びXは、請求項1で定義したものである。)。
【請求項4】
が部分(C)である、請求項1記載の11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式Iの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩:
【化9】

(式中、m、P、Q、及びRは、請求項1で定義したものである。)。
【請求項5】
11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Bの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩:
【化10】

(式中、
Zは、O又はSを示し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−O−(C−C10)−アルキル、アリール又は複素環から選択される基を表し、該環又は環系は非置換又は1以上のハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換され;
該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;並びに
は1であり;
は0又は1であり;
は0又は1であり;
は0、1又は2であり;
P及びQは水素であり;
Xは二重結合又は三重結合を表し;並びに
J、K及びLは独立に水素、ハロゲン、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル]、−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル、−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO及びCNからなる群から選択される。)。
【請求項6】
11β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン(式I−Bの化合物)及びその生理学的に許容し得る塩:
【化11】

(式中、
ZはSを表し;
は、α又はβ配置のいずれであってもよい水素もしくはメチル、或いはメチレンを表し;
及びRは、同一又は異なるもので、各々が独立して水素、ハロゲン又はメチル基を表し;
は、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−O−(C−C10)−アルキル、アリール又は複素環から選択される基を表し、該環又は環系は非置換又は1以上のハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される;該アルキルもしくはシクロアルキル基は、任意に1以上の不飽和を含むことができ、及び/又はそれに取り込まれた1以上のヘテロ原子を持つことができ、並びに任意にいずれの場合にもハロゲン、−OH、(C−C)−アルキル、−O−(C−C)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキルによって置換される1以上の水素原子を持ち;並びに
は1であり;
は0であり;
は0であり;
は0、1又は2であり;
P及びQは水素であり;
Xは三重結合を表し;並びに
J、K及びLは、独立に水素、ハロゲン、(C−C10)−アルキル、(C−C13)−シクロアルキル、−OH、−O−(C−C10)−アルキル、−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−(C−C10)−アルキル、−OCO−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−CO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−CO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−O−(C−C10)−アルキル、−OCO−O−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−NH−(C−C10)−アルキル、−OCO−NH−(C−C13)−シクロアルキル、−OCO−N−[(C−C10)−アルキル]、−OCO−N−[(C−C13)−シクロアルキル]、−OCO−NHSO−(C−C10)−アルキル、−OCO−NHSO−(C−C13)−シクロアルキル、−NH、−NH−(C−C)−アルキル、−N−[(C−C)−アルキル]、−NO及びCNからなる群から選択される。)。
【請求項7】
下記からなる群から選択される、請求項1記載の1β−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3−オン:
S-[2-(4-クロロフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
2-(4-フルオロフェニル)-2-オキソエチル 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボキシラート,
S-[2-(4-フルオロフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(5-クロロチオフェン-2-イル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボキシラート,
S-[2-オキソプロピル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
2-オキソプロピル 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボキシラート,
S-[2-(4-メトキシフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメチルオキシフェニル)エチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
2-(4-メタンスルホニルフェニル)-2-オキソエチル 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボキシラート,
S-[2-(4-メタンスルホニルフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
2-オキソ-2-フェニルエチル 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボキシラート,
S-[2-オキソ-2-フェニルエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-オキソ-2-(2,4,6-トリメチルフェニル)エチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[1,1-ジメチル-2-オキソ-2-フェニルエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(4-メトキシフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-17α-(2-メチルプロピオニルオキシ)-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エチル] 17α-シクロブチルカルボニルオキシ-6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキソエチル] 17α-シクロブチルカルボニルオキシ-6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(4-メトキシフェニル)-2-オキソエチル] 17α-シクロブチルカルボニルオキシ-6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-オキソエチル] 9α-フルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(4-クロロフェニル)-2-オキソエチル] 9α-フルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(4-メトキシフェニル)-2-オキソエチル] 9α-フルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(4-フルオロフェニル)-2-オキソエチル] 9α-フルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(4-クロロフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-[(2-チエニルカルボニル)オキシ]アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(3,4-ジメチルフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-(3-クロロフェニル)-2-オキソエチル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[2-オキソ-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エチル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16β-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート.
S-(4-ヒドロキシ-ブタ-2-イニル) 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-(4-n-プロピルカルボニルオキシ-ブタ-2-イニル) 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-エトキシ-1,2-ジオキソエチリ-(E)-ブタ-2-エニル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-エトキシ-1,2-ジオキソエチル)オキシ-(E)-ブタ-2-エニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ] -11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート.,
S-[4-n-プロピルカルボニルオキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-メチルプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2,2-ジメチルプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2,2-ジメチルプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-n-プロピルカルボニルオキシ-(Z)-ブタ-2-エニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-エトキシ-1,2-ジオキソエチル)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート.
S-[4-n-プロピルカルボニルオキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-[(2-チエニルカルボニル)オキシ]アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[(4-シクロプロピルカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[(4-シクロブチルカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[(4-シクロペンチルカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-n-プロピルカルボニルオキシ-(E)-ブタ-2-エニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[(4-メトキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[(4-エトキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2,2-ジメチルエチルオキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-メチルプロピルオキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(3-クロロプロピルカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)-オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-ジクロロアセトキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-メチルプロピルカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)-オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(3,3-ジメチルプロピルカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-(4-プロピオニルオキシ-ブタ-2-イニル) 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(3,3,3-トリフルオロプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)-オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(メトキシアセチルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(エトキシアセチルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-(4-アセトキシ-ブタ-2-イニル) 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2,2-ジメチルブチルカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)-オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-((1S)-カンファニルカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)-オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-エトキシブチル-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)-オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-エチルオキシ-(Z)-ブタ-2-エン-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-メトキシブチル-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)-オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-イソプロピルオキシブチル-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-イソブチルオキシブチル-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-n-ブチルオキシブチル-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(3-クロロ-2,2-ジメチルプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-メトキシ-(E)-ブタ-2-エン-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(3-メチル-1-オキソブチルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-エチル-1-オキソブチルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(N,N-ジメチルアミノカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-クロロ-2-メチルプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-メチル-1-オキソペンチルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2-フルオロ-2-メチルプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-メトキシ-(Z)-ブタ-2-エン-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-エトキシ-(E)-ブタ-2-エン-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(4-イソブチルオキシ-(E)-ブタ-2-エン-1,4-ジオン)オキシ-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-(4-アクリロイルオキシ-ブタ-2-イニル) 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(シクロペンチルメチルオキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(3-メチルブタ-2-エノキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(n-ペンチルオキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(2,2-ジメチル-3-フルオロプロピオニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニル-カルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-((S)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル-メトキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イル-メトキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-[4-(イソアミルオキシカルボニルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
S-(4-エトキシ-ブタ-2-イニル) 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート,
6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸 フルオロメチルエステル,
6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸 フルオロメチルエステル,
6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸(4-フルオロフェニル)メチルエステル,
6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸(4-トリフルオロメチルフェニル)メチルエステル,
6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸(4-クロロフェニル)メチルエステル,
6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸(4-トリフルオロメチルフェニル)メチルエステル,
9α-フルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸(4-フルオロフェニル)メチルエステル,
6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸メチルエステル,
6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボニルスルフェン酸メチルエステル,
S-[4-(4-メチル-1-オキソペンチルオキシ)-ブタ-2-イニル] 6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)-オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソアンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオアート。

【公表番号】特表2009−524649(P2009−524649A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551960(P2008−551960)
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【国際出願番号】PCT/IN2007/000039
【国際公開番号】WO2007/099548
【国際公開日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(508265424)スン プハルマ アドバンセド リサーチ カンパニー リミテド (1)
【Fターム(参考)】