説明

日本語辞書サービスにおいて2単語以上のクエリー、ハングルクエリーまたは一般的なクエリーの入力の際の検索結果を提供するための方法及びシステム

【課題】2単語以上で構成された語句または短文をクエリーとして入力したり、日本語の発音を韓国語で表記した単語をクエリーとして入力したりする場合、これに対する検索結果を提供する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法は、(a)前記端末装置のユーザーから入力されたn個(nは、2以上の整数)の日本語単語からなるクエリーを受信する段階、(b)前記受信したクエリーを前記n個の単語に区分する段階、(c)前記区分されたn個の単語に対する韓国語情報をデータベースから検索する段階、及び(d)前記検索されたそれぞれの韓国語情報を韓国語文法に合うように組み合わせた後、前記端末装置にディスプレイする段階を含む。したがって、ユーザーの便宜を図る日本語辞書サービスを実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日本語辞書サービスにおいて、2単語以上のクエリーまたはハングルクエリーの入力の際に結果を提供する方法及びシステムに関するもので、より詳細には、単語2個以上から構成された語句または短文がクエリーとして入力されたり、日本語の発音を韓国語で表記した単語がクエリーとして入力されたりする場合、これに対する検索結果を提供する方法及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、インターネットユーザーの日本大衆文化に対する関心が急増するにつれて多様な日本語辞書サービスが登場している。日本語辞書サービスは、ユーザーが入力した単語などのクエリーに対する検索結果をユーザーに提供するだけでなく、前記単語が含まれた例文、同意語、反意語、類似語などのような多様な情報も検索結果として提供する。
【0003】
しかしながら、従来の日本語辞書サービスは、単語単位のクエリーだけに対しては正しい検索結果を提供する形態であるため、ユーザーが2単語以上で構成された語句または短文形態のクエリーを入力する場合には適切な検索結果を提供することができなかった。
【0004】
例えば、ユーザーが「しろのぬけ」との語句に対して従来の日本語辞書サービスを使用してその意味を検索しようとする場合には、「しろのぬけ」に対する検索結果が提供されなかった。
【0005】
具体的に、日本語をよく知らないユーザーの場合、「しろのぬけ」との語句が「しろ(城)」、「の」、「ぬけ」のような意味を有する単語からなることがわからないため、「しろ」、「の」、「ぬけ」などのような単語をいちいち検索して上記語句の意味を見つけることすらできない不便さがあった。
【0006】
また、従来の日本語辞書サービスを使用して検索を遂行する場合、日本語単語の発音をハングル(韓国語文字)で入力したクエリーに対しても、適合な日本語検索結果を提供することができなかった。
【0007】
例えば、「あさ」との日本語単語は、韓国語で朝、午前などのように解析されることができ、「あさ」の発音をハングルで表記すると

である。もしも、日本語発音だけを知っているユーザーまたは日本語入力機を通じて入力する行為を面倒であると考えるユーザーが、従来の日本語辞書サービスを使用して

との韓国語でクエリーを入力する場合、

の意味に該当する「餓死」との日本語単語が検索されるだけである。このとき、ユーザーは、「あさ」の日本語単語を検索しようとしたが、全く望まない単語である「餓死」という単語を検索結果として得るだけであった。
【0008】
一方、従来の日本語辞書サービスは、日本語単語のそれぞれに関する重要度を決定した後、検索結果と共にユーザーに提供する場合もあったが、このような単語の重要度が千篇一律的に定まっているため、ユーザーのニーズを適切に反映することができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解決するために、語句または短文形態のクエリーを入力する場合にも、当該語句または短文が含まれた最適の検索結果をディスプレイ(提供)する日本語辞書サービスを提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、日本語単語の発音をハングル化して入力したクエリーに対しても、ユーザーの便宜性を考慮した観点で多様な日本語検索結果をディスプレイする日本語辞書サービスを提供することにある。
【0011】
また、本発明のもう一つの目的は、それぞれの単語が含まれたウェブページに対するPV(ページビュー)などを集計して単語の重要度を決定し、この単語の重要度をユーザーにディスプレイする日本語辞書サービスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述したような本発明の目的を達成し、後述する本発明の特徴的な機能を遂行するための本発明の特徴的な構成は、次のようになっている。
【0013】
本発明の一態様によれば、日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法であって、(a)前記端末装置のユーザーから入力されたn個(nは2以上の整数)の日本語単語からなるクエリーを受信する段階、(b)前記受信したクエリーを前記n個の単語に区分する段階、(c)前記区分されたn個の単語に対する韓国語情報をデータベースから検索する段階、及び(d)前記検索されたそれぞれの韓国語情報を韓国語文法に合うように組み合わせた後、前記端末装置にディスプレイする段階を含むことを特徴とする方法が提供される。
【0014】
本発明の他の態様によれば、日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法であって、(a)前記端末装置のユーザーから入力されたn個(nは2以上の整数)の韓国語単語からなるクエリーを受信する段階、(b)前記受信したクエリーを前記n個の単語に区分する段階、(c)前記区分されたn個の単語に対する日本語情報をデータベースから検索する段階、及び(d)前記検索されたそれぞれの日本語情報を日本語文法に合うように組み合わせた後、前記端末装置にディスプレイする段階を含むことを特徴とする方法が提供される。
【0015】
本発明のまた他の態様によれば、日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法であって、(a)前記端末装置のユーザーから入力された韓国語クエリーを受信する段階、(b)前記韓国語クエリーと同一または類似の発音を有する日本語単語に対する情報をデータベースから検索する段階、及び(c)前記検索された日本語単語に対する情報をディスプレイする段階を含むことを特徴とする方法が提供される。
【0016】
本発明のまた他の態様によれば、日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法であって、(a)前記端末装置のユーザーから入力された日本語単語をクエリーとして受信する段階、(b)前記受信した単語がユーザーにより閲覧されたページビュー(PV)情報をデータベースから検索する段階、及び(c)前記ページビュー情報に基づいて重要度を決定し、前記日本語単語に対する検索結果及び前記日本語単語の前記重要度を前記端末装置にディスプレイする段階を含むことを特徴とする方法が提供される。
【0017】
本発明のまた他の態様によれば、 日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するためのシステムであって、日本語単語ごとに当該単語に対する情報を記録しておくデータベース、前記端末装置のユーザーから入力されたn個(nは2以上の整数)の日本語単語からなるクエリーを受信するインターフェース部、及び前記受信したクエリーを前記n個の単語に区分し、前記区分されたn個の単語に対する韓国語情報を前記データベースで検索した後、前記検索されたそれぞれの韓国語情報を韓国語文法に合うように組み合わせ、前記端末装置に提供する語句及び短文検索部を含むことを特徴とするシステムが提供される。
【0018】
本発明のまた他の態様によれば、日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するためのシステムであって、日本語単語及び前記日本語単語に対する発音と同一または類似の発音を有する韓国語を対応させて記録しておくデータベース、前記端末装置のユーザーから入力された韓国語クエリーを受信するインターフェース部、及び前記韓国語クエリーと同一または類似の発音を有する日本語単語に対する情報を前記データベースから検索し、前記検索された日本語単語に対する情報を提供するターゲットリンク提供部を含むことを特徴とするシステムが提供される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザーが語句または短文形態のクエリーを入力する場合、語句または短文を単語単位で分析し、分析した各単語に対する検索結果を当該言語の文法に合うように組み合わせて結果を提供することによって、ユーザーの便宜を図る日本語辞書サービスを実現する効果がある。
【0020】
また、本発明によれば、ユーザーがハングルクエリーを入力する場合、クエリーと同一または類似の意味を有する日本語単語を検索結果として提供するだけでなく、クエリーと同一または類似の発音記号を有する日本語単語を検索結果として提供する効果がある。
【0021】
また、本発明によれば、それぞれの単語ごとにユーザーからの実際検索/使用回数情報などに基づいて該単語の重要度を決定し、上記重要度を検索結果と共に提供することによって、ユーザーのニーズ(needs)を適切に反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係る日本語辞書サービスを提供する全体システムの構成を示す図面である。
【図2】本発明の一実施形態に係る辞書データベースの具体的な内部構成を示す図面である。
【図3A】本発明の一実施形態に係る日本語短文翻訳結果をディスプレイした画面を例示的に示す図面である。
【図3B】本発明の一実施形態に係るターゲットリンク領域をディスプレイした画面を例示的に示す図面である。
【図3C】本発明の一実施形態に係る単語の重要度をディスプレイした画面を例示的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施できる特定実施形態を例示として示し、添付図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。後述するこれらの実施形態は当業者が本発明を十分に実施できるように詳細に説明する。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが、相互排他的である必要はないと理解しなければならない。例えば、ここに記載されている特定形状、構造及び特性は一実施形態に関連して本発明の技術的思想及びその範囲から逸脱せずに他の実施形態として具現することができる。また、ここに開示したそれぞれの実施形態のうち、個別構成要素の位置または配置は、本発明の技術的思想及びその範囲から逸脱せずに変更できることを理解するべきである。したがって、後述する詳細な説明は限定的な意味で扱うものでなく、本発明の技術的範囲は、適切に説明されるならば、その請求項に記載された本発明と均等な全ての技術的範囲と共に添付した特許請求範囲によって定められる。
【0024】
全体システムの構成
図1は、本発明の一実施形態において、2単語以上のクエリーまたはハングルクエリーの入力の際にユーザー便宜性を考慮した適切な検索結果を提供し、ページビュー(PV)に基づいて決定された単語の重要度を端末装置にディスプレイする日本語辞書サービスを提供する全体システム100の構成を示す図面である。
【0025】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る全体システム100は、語句及び短文検索部110、単語検索部120、ターゲットリンク提供部130、単語重要度管理部140、辞書データベース150、エイリアス(alias)データベース160、通信部170、インターフェース部180及び制御部190などを含んで構成することができる。
【0026】
そして、本発明の一実施形態によれば、全体システム100は、ネットワークを通じてユーザー端末装置200と通信し、ユーザー端末装置200に提供されるユーザーインターフェース(不図示)を通じてユーザーから単語または語句/短文形態のクエリーの入力を受信し、上記クエリーを参照して検索された結果を辞書データベース150から抽出し、これをユーザー端末装置200に提供する機能を遂行することができる。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、語句及び短文検索部110、単語検索部120、ターゲットリンク提供部130、単語重要度管理部140、辞書データベース150、エイリアスデータベース160、通信部170、インターフェース部180及び制御部190は、そのうち、少なくとも一部が全体システム100に含まれたり全体システム100と通信したりするプログラムモジュールである。なお、図1は、語句及び短文検索部110、単語検索部120、ターゲットリンク提供部130、単語重要度管理部140、辞書データベース150、エイリアスデータベース160、通信部170、インターフェース部180及び制御部190が全体システム100に含まれていると示している。このようなプログラムモジュールは、運営システム(オペレーティングシステム)、応用プログラムモジュール及びその他のプログラムモジュールの形態でユーザーシステム100に含まれることができ、物理的に様々な公知の記憶装置内に格納されることもできる。また、このようなプログラムモジュールはシステム100と通信可能な遠隔記憶装置に格納されることもできる。このようなプログラムモジュールは、本発明によって後述する特定機能を遂行したり特定の抽象データ型を実行するルーチン、サブルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを包括するが、これに限定されるものではない。つまり、全体システム100は、1つ又は複数のサーバ装置等のコンピュータ装置で実現することが可能であり、例えば、辞書データベース150及びエイリアスデータベース160を1つ又は個別のデータベースサーバとして構成して、語句及び短文検索部110、単語検索部120、ターゲットリンク提供部130、単語重要度管理部140、通信部170、インターフェース部180及び制御部190を、日本語辞書サービスを利用してユーザー端末装置に検索結果を提供するためのサービスサーバ装置として構成したり、また、図1に示すように全体システム100を1つのサーバ装置で構成することも可能である。つまり、全体システム100の各部を1つ又は複数のコンピュータ装置で実現することが可能である。
【0028】
図1のユーザー端末装置200は、日本語情報を受信しようとするユーザーがネットワークを通じて本発明に係る全体システム100に接続した後、通信を遂行する機能を含むデジタル機器として、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータなど)、ワークステーション、PDA、ウェブパッド、携帯電話機などのように、メモリ手段を備え、マイクロプロセッサを搭載して演算能力を有したデジタル機器ならば、全て本発明に係るユーザー端末装置200として採択することができる。
【0029】
そして、ネットワークは、有線及び無線などのように、その通信様態を区別しないで構成することができ、好ましくは、コンピュータ通信網としての公知のインターネット(internet)である。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、語句及び短文検索部110は、ユーザーから2以上の単語を含む語句または短文が入力された際、上記語句または短文を認識した後、語句または短文を構成する成分を形態素分析技法及び/または自然語処理技法などによって、名詞、代名詞、数詞、助詞、動詞、形容詞、冠形詞、副詞、感嘆詞のうち、少なくとも一つを含む単語に分離して、分離したそれぞれの成分をクエリーとして利用して辞書データベース150内から検索してそれぞれの成分に対して翻訳した単語を当該言語の文法に合うように組み合わせまたは再構成した後、検索結果としてユーザー端末装置200に提供する役割をする。
【0031】
例えば、ユーザーが本発明に係る日本語辞書サービスを使用して「しろのぬけ」との語句を入力した場合、上記語句を「しろ」、「の」、「ぬけ」のように意味のある成分に分類した後、辞書データベース150内からそれぞれの単語に対応する情報(すなわち、「しろ(城)」、「の」、「ぬけ」)を検索し、韓国語の文法に合うように翻訳した単語を結合して翻訳語句を構成した後、ユーザー端末装置200に提供することができる。したがって、ユーザーが語句または短文形態のクエリーを入力する場合にも、ユーザーのニーズに合致する翻訳結果を提供することができる。
【0032】
ここで、例として日本語語句または短文をクエリーとして入力した場合に韓国語からなった翻訳結果を提供する場合を挙げて説明したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、韓国語語句または短文をクエリーとして入力した場合に日本語からなった翻訳結果を提供する場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
【0033】
一方、単語検索部120は、クエリーが一つの単語から構成される場合に、該単語の意味だけでなく該単語が含まれた例文、慣用句、複合語などの情報を辞書データベース150から検索し、これをユーザー端末装置200に提供する役割をする(ここで、辞書データベース150は、図2に示すように、日韓辞書データベース152、韓日辞書データベース154、外来語辞書データベース156、及び漢字読み取り辞書データベース158などから構成されることができる。)。
【0034】
例えば、「ひみつ」のような日本語単語が入力される場合、日韓辞書データベース152から「ひみつ」に対応する韓国語単語である

などのような情報を抽出することができ、

のようなハングル単語が入力される場合、韓日辞書データベース154から

に対応する日本語単語の「ひみつ」及びこれに対する詳細な内容である「隠かくして人ひとに知らせないこと、またそのさま」などのような情報を抽出し、検索した情報をユーザー端末装置200に提供することができる。
【0035】
本発明の一実施形態に係るターゲットリンク提供部130は、例えば、ユーザーがハングルクエリーを入力した場合に、ユーザーが日本語単語の発音を韓国語で表記してクエリーとして入力したという仮定に基づいて優れた検索サービスを提供するために存在する。具体的に、ユーザーが韓国語で構成されたクエリーを入力した場合、該韓国語表記と同一または類似の発音を有する日本語単語をエイリアスデータベース160から検索してユーザー端末装置200の画面上にある、いわゆるターゲットリンク領域にディスプレイする役割をする。これについては、以下で図3Bを参照してより詳細に説明する。
【0036】
ここで、ターゲットリンク領域にディスプレイするいわゆるターゲット単語をクリックする際、単語に関する詳細な情報を提供するためのページに移動できるようにリンクを提供することによって、ユーザーの多様なニーズを反映した検索情報を速かに提供することができる。
【0037】
この実施形態においては、ハングルクエリーを入力した場合にエイリアスデータベース160からハングルクエリーと同一または類似の発音を有する日本語単語を抽出し、その結果をユーザーに提供する場合を一例として挙げて説明したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、日本語クエリーを入力した場合に日本語クエリーと同一または類似の発音を有するハングル単語を抽出し、その結果をユーザーに提供する場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
【0038】
その上、本発明の辞書データベース150及び/またはエイリアスデータベース160を構成することにおいて、特定の韓国語及びこれと関連した日本語を対応させて構成する方法以外にも、多様な場合を考えることができるはずである。例えば、第1言語及びこれと関連した第2言語を対応させてデータベースを構成し、当該言語に対する辞書サービスを提供することもできる。これについては、本発明の明細書に特別な言及がなくても常に適用することにする。
【0039】
本発明の一実施形態に係る単語重要度管理部140は、ユーザーが入力した日本語単語に対する重要度をデータベース(不図示)から抽出してユーザー端末装置200に提供する役割をすることができる。例えば、単語重要度管理部140は、ユーザーが多く選択したり検索したりした日本語単語に対して、より重要度を高く算定するために、特定期間(例えば、最近1年)のページビュー(PV)を参照することができ、特定の日本語単語にスターマークを与えたユーザーの数及び/またはスターマークに基づいたポイントなどを参照して加重値を適用することもできる。また、このように決まった各単語に対する重要度の適正性を手動で判断して重要度の調整が必要な場合、このような情報をフィードバックして反映することもできる。
【0040】
本発明の一実施形態に係る辞書データベース150は、検索基準になる単語(いわゆる、エントリー)及び各単語に関する詳細情報を対応させて格納し、前述したように、例えば、日韓辞書データベース152、韓日辞書データベース154、外来語辞書データベース156、及び漢字読み取り辞書データベース158などを含んで構成することができる(図2参照)。
【0041】
まず、本発明の一実施形態によれば、日韓辞書データベース152は、日本語単語または熟語などに対応する発音、意味、語源、用法などを韓国語で表記した情報を格納したものであり、例えば「あさ」との日本語エントリーに対応して

のような韓国語で表記した意味などを格納することができる。これを参照することによって、ユーザーが入力した日本語クエリーに対して韓国語で表記した情報をユーザーに容易に提供することができる。
【0042】
本発明の一実施形態によれば、韓日辞書データベース154は、韓国語単語または熟語などに対応する日本語表現、意味、用法などを格納したものであり、例えば

という韓国語エントリーに対応して「あさ」及びこの「あさ」が含まれた例文である「朝あさから晩ばんまで」のような情報などを格納することができる。これを参照することによって、ユーザーが入力した韓国語クエリーに対して日本語で表記した情報をユーザーに容易に提供することができる。
【0043】
本発明の一実施形態によれば、外来語辞書データベース156は、外来語単語または熟語などに対応する日本語情報及び/またはハングル情報を格納したものであり、例えば「morning」という外来語エントリーに対応して日本語単語「モーニング」、韓国語の解釈である

、例文

のような情報などを格納することができる。このとき、日本語は、外来語をカタカナで表記する特徴があるので、外来語に対応する日本語単語は、カタカナの形態で格納されることができる。これを参照することによって、ユーザーが入力した外来語クエリーに対して日本語及び/または韓国語で解釈した情報をユーザーに容易に提供することができる。
【0044】
本発明の一実施形態によれば、漢字読み取り辞書データベース158は、漢字が含まれた単語または熟語などに対応する日本語発音、意味、用法などを格納したものであり、例えば「朝」という漢字エントリーに対応して日本語の訓読みである「あさ」及び音読みである「ちょう」のような情報などを格納することができる。これを参照することによって、ユーザーが入力した漢字クエリーに対して当該漢字の訓読み、音読み、用法などの情報をユーザーに容易に提供することができる。
【0045】
一方、本発明の一実施形態に係るエイリアスデータベース160は、単語または熟語などと関連した各種マッチング情報を格納するものであり、具体的には辞書データベース150に格納されている全ての単語または熟語などの発音をハングルで表記したデータ、日本語で表記したデータなどを格納することができる。例えば、「さしみ」とのひらがな形態の単語は、日本語発音をハングルで表記したデータである

とマッチして(関連付けて)格納することができ、

という韓国単語は、韓国語発音をひらがなで表記したデータである「さじゃ」とマッチして格納することができる。
【0046】
本発明の一実施形態によれば、全体システム100は、ページビュー(PV)データを一定期間格納するためのページビューデータベース(不図示)をさらに含むことができる。データベースは、辞書データベース150に格納されているそれぞれの単語に対する検索回数、選択回数などのような情報を一定期間(例えば、1年単位など)別に格納することができる。また、データベースは、ユーザーが特定の単語に付けたスターマークのような重要度点数に関するデータも格納することができる。
【0047】
前述したような辞書データベース150、エイリアスデータベース160、ページビューデータベース(不図示)の構成は、日本語情報をユーザーに提供するために便宜上分類したものであり、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、言及したデータベースは、システム管理の効率性及び便宜に応じて互いに集合したり別途のデータベースに分離したりすることができる。
【0048】
また、本発明の全体システム100に含まれるデータベースは、広い意味のデータベースだけでなく、ファイルシステムに基づいたデータ記録などを含む広い意味のデータベースも含んで、単純なログ(log)の集合であっても、これを検索してデータを抽出できるならば、本発明で言うデータベースに含まれる。
【0049】
本発明の一実施形態に係る通信部170は、全体システム100とこの全体システム100とネットワークを通じて連結されたユーザー端末装置200との間で所定のデータを送受信する役割を担当する。例えば、通信部170は、ユーザー端末装置200のような遠隔コンピュータとの通信のための所定の物理的コネクターなどで構成することができ、所定の通信プロトコルによってユーザーデータ通信を遂行することができる。また、各構成モジュールの間で信号を送受信する役割を担当する。
【0050】
本発明の一実施形態に係るインターフェース部180は、ユーザーからクエリーの入力を受けて、上記クエリーに対応する日本語及び/または韓国語情報をユーザー端末装置200にディスプレイするユーザーインターフェースを提供する。
【0051】
本発明の一実施形態に係る制御部190は、語句及び短文検索部110、単語検索部120、ターゲットリンク提供部130、単語重要度管理部140、辞書データベース150、エイリアスデータベース160、及びインターフェース部180におけるデータの流れを制御する機能を遂行する。すなわち、本発明に係る制御部190は、通信部170を通じて各構成モジュールの間で送受信される信号を制御することによって、語句及び短文検索部110、単語検索部120、ターゲットリンク提供部130、単語重要度管理部140、辞書データベース150、エイリアスデータベース160、及びインターフェース部180がそれぞれ固有の機能を遂行するように制御する。
【0052】
以下、図3Aから図3Cを参照して本発明の一実施形態に係る本発明の活用例について詳細に説明する。
【0053】
本発明の活用例
図3Aは、本発明の一実施形態に係る日本語辞書サービスにより提供される短文翻訳機能を例示的に簡略に示す図面である。
【0054】
図3Aに示すように、ユーザーが本発明により提供される日本語辞書サービスを使用して検索語入力ウィンドウ302に2以上の単語が含まれた「しろのぬけ」との語句を入力した場合、語句及び短文検索部110は、「しろのぬけ」とのクエリーをユーザー端末装置200から受信し、受信したクエリーを「しろ」、「の」、「ぬけ」のように各単語に分類した後、辞書データベース150からそれぞれの単語に対応する情報(すなわち、「しろ(城)」、「の」、「ぬけ」の情報)を検索し、これを韓国語の文法に合わせて結合または再構成して

との翻訳した語句をユーザー端末装置200の検索結果領域304上にディスプレイする。
【0055】
その上、語句を構成する「しろ」、「の」、「ぬけ」のような単語に対するそれぞれの個別情報に対しても日韓辞書データベース152内から検索し、領域306及び領域308上にディスプレイする。
【0056】
したがって、ユーザーが語句または短文形態のクエリーを入力する場合、語句または短文を構成する単語のそれぞれに対する情報だけでなく、語句または短文に対する検索結果まで取得することができるので、ユーザーの意図にさらに適合する情報を速かに手に入れることができる利点がある。
【0057】
図3Bは、本発明の一実施形態に係る日本語辞書サービスにより提供されるターゲットリンクを例示的に簡略に示す図面である。
【0058】
図3Bに示すように、ユーザーが本発明により提供される日本語辞書検索サービスを使用して検索語入力ウィンドウ302に

のようなハングルクエリーを入力した場合、ユーザーが日本語単語の発音を韓国語で表記してクエリーとして入力する場合もあるという仮定に基づいて、ターゲットリンク提供部130は、エイリアスデータベース160から

にマッチする日本語単語をターゲット単語として検索した後、ターゲットリンク領域310上に

と同一な発音を有するあさ(朝)及びあさ(麻)をディスプレイすることを確認することができる。ターゲットリンク領域310上には、上記ターゲット単語に関する詳細情報をディスプレイすることもでき、もう一つの例として、上記ターゲット単語に関する詳細情報が含まれているページに移動できるようにリンクを提供することもできる。
【0059】
また、ターゲットリンク提供部130は、入力されたハングルクエリーと同一な発音を有する日本語単語だけでなく、類似の発音を有する日本語単語もターゲットリンク領域310を通じてディスプレイすることができる。例えば、ユーザーにより入力されたハングルクエリーが







、または

のようである場合は、このようなハングルクエリーと類似の発音を有する日本語単語である「学校」を検索してターゲットリンク領域310に提供することができる。もちろん、検索の迅速性のために、エイリアスデータベース160は、各エントリーに対して類似の発音までマッチして記録しておくことが必要な場合もある。
【0060】
一方、前述したようなターゲットリンク提供部130によるターゲットリンク領域310の提供と同時に、単語検索部120は、

という韓国語単語と同一または類似の意味を有する日本語単語(すなわち、餓死)を韓日辞書データベース154から検索し、これを領域306上にディスプレイし、領域308上には該単語が含まれた例文をディスプレイすることができる。
【0061】
図3Cは、本発明の一実施形態に係る日本語辞書サービスにより提供される単語に対する重要度を例示的に簡略に示す図面である。
【0062】
図3Cに示すように、ユーザーが本発明により提供される日本語辞書検索サービスを使用して検索語入力ウィンドウ302に「あさ」のような日本語単語を入力した場合、単語重要度管理部140は、「あさ」に対する重要度情報を取得して単語の重要度表示領域312に例えば「☆」のようなスターマークの形態を使用して視覚的にディスプレイすることができる。このとき、画面にディスプレイする「☆」の数を異にしたり「☆」の色を異にしたりすることにより、重要度を区分することもできる。
【0063】
重要度情報は、ページビューデータベース(不図示)に格納されたページビュー累積回数のようなデータを参照する(用いる)ことによって、各単語が実際どの程度多くのユーザーが活用してきたかなどに関する情報を知らせることができる。
【0064】
以上のように、本発明によれば、ユーザーが語句または短文形態のクエリーを入力する際、該語句または短文を単語単位で分析し、分析した各単語に対する検索結果を当該言語の文法に合うように組み合わせて結果を提供することによって、ユーザーの便宜を図る日本語辞書サービスを実現することができ、ユーザーがハングルクエリーを入力する場合、クエリーと同一または類似の発音記号を有する日本語単語まで検索結果内に含めて提供することができるので、多様なユーザーのニーズに符合する日本語辞書サービスを提供することができる。従って、本発明の産業利用性はきわめて高いものといえる。
【0065】
本発明に係る実施形態における日本語辞書サービス方法は、コンピュータにより具現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読取可能な記録媒体を含む。コンピュータ読取可能な記録媒体としては、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組合せて含むことができる。この媒体に記録されるプログラム命令は本発明のために特別に設計され構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェアの当業者に公知され使用できるものでもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロップティーカールディスク(Floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)、及びリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して行うように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例には、コンパイラーにより作られるような機械語コードだけでなく、インタープリターなどを使用してコンピュータによって実行されることのできる高級言語コードが含まれる。前述したハードウェア装置は本発明の動作を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0066】
以上のように、本発明では具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施形態及び図面により説明したが、これは本発明のより全体的な理解を助けるために提供されたものであり、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常的な知識を持った者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能であるはずである。
【0067】
以上、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態について説明したが、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で多様に変形できる。よって、本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0068】
100 全体システム、
110 語句及び短文検索部、
120 単語検索部、
130 ターゲットリンク提供部、
140 単語重要度管理部、
150 辞書データベース、
152 日韓辞書データベース、
154 韓日辞書データベース、
156 外来語辞書データベース、
158 漢字読み取り辞書データベース、
160 エイリアスデータベース、
170 通信部、
180 インターフェース部、
190 制御部、
200 ユーザー端末装置、
302 検索語入力ウィンドウ、
304 検索結果領域
306、308 領域、
310 ターゲットリンク領域、
312 単語の重要度表示領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法であって、
(a)前記端末装置のユーザーから入力されたn個(nは2以上の整数)の日本語単語からなるクエリーを受信する段階、
(b)前記受信したクエリーを前記n個の単語に区分する段階、
(c)前記区分されたn個の単語に対する韓国語情報をデータベースから検索する段階、及び
(d)前記検索されたそれぞれの韓国語情報を韓国語文法に合うように組み合わせた後、前記端末装置にディスプレイする段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記(a)段階で、前記n個の日本語単語からなるクエリーは、日本語語句または日本語短文であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記(b)段階は、前記受信したクエリーを分析して、名詞、代名詞、数詞、助詞、動詞、形容詞、冠形詞、副詞、感嘆詞のうち少なくとも一つを含む単語に区分することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記(b)段階は、形態素分析技法及び自然語処理技法のうち少なくとも一つを利用して遂行されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法であって、
(a)前記端末装置のユーザーから入力されたn個(nは、2以上の整数)の韓国語単語からなるクエリーを受信する段階、
(b)前記受信したクエリーを前記n個の単語に区分する段階、
(c)前記区分されたn個の単語に対する日本語情報をデータベースから検索する段階、及び
(d)前記検索されたそれぞれの日本語情報を日本語文法に合うように組み合わせた後、前記端末装置にディスプレイする段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法であって、
(a)前記端末装置のユーザーから入力された韓国語クエリーを受信する段階、
(b)前記韓国語クエリーと同一または類似の発音を有する日本語単語に対する情報をデータベースから検索する段階、及び
(c)前記検索された日本語単語に対する情報をディスプレイする段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記(b)段階で、前記データベースには、日本語単語ごとに各日本語単語に対する発音と同一または類似の韓国語がマッチして格納されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記(c)段階は、前記検索された日本語単語別にリンクをディスプレイし、前記リンクが選択される場合に前記日本語単語に対する詳細情報をディスプレイすることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するための方法であって、
(a)前記端末装置のユーザーから入力された日本語単語をクエリーとして受信する段階、
(b)前記受信した単語がユーザーにより閲覧されたページビュー(PV)情報をデータベースから検索する段階、及び
(c)前記ページビュー情報に基づいて重要度を決定し、前記日本語単語に対する検索結果及び前記日本語単語の前記重要度を前記端末装置にディスプレイする段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
前記(b)段階で、前記ページビューは、所定(predetermined)の期間集計することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記(c)段階は、前記重要度を示すためのマークを前記端末装置にディスプレイすることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれかに記載の方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するためのシステムであって、
日本語単語ごとに当該単語に対する情報を記録しておくデータベース、
前記端末装置のユーザーから入力されたn個(nは、2以上の整数)の日本語単語からなるクエリーを受信するインターフェース部、及び
前記受信したクエリーを前記n個の単語に区分し、前記区分されたn個の単語に対する韓国語情報を前記データベースで検索した後、前記検索されたそれぞれの韓国語情報を韓国語文法に合うように組み合わせ、前記端末装置に提供する語句及び短文検索部を含むことを特徴とするシステム。
【請求項14】
前記語句及び短文検索部は、前記受信したクエリーを分析して、名詞、代名詞、数詞、助詞、動詞、形容詞、冠形詞、副詞、感嘆詞のうち少なくとも一つを含む単語に区分することを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
日本語辞書サービスを使用して端末装置に検索結果を提供するためのシステムであって、
日本語単語及び前記日本語単語に対する発音と同一または類似の発音を有する韓国語を対応させて記録しておくデータベース、
前記端末装置のユーザーから入力された韓国語クエリーを受信するインターフェース部、及び
前記韓国語クエリーと同一または類似の発音を有する日本語単語に対する情報を前記データベースから検索し、前記検索された日本語単語に対する情報を提供するターゲットリンク提供部を含むことを特徴とするシステム。
【請求項16】
前記ターゲットリンク提供部は、前記検索された日本語単語別にリンクをディスプレイし、前記リンクが選択される場合、前記日本語単語に対する詳細情報を提供することを特徴とする請求項15に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【公開番号】特開2009−223895(P2009−223895A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61153(P2009−61153)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】