説明

映像信号処理装置及び映像信号処理方法

【課題】補間フレーム生成とノイズリダクション処理のために必要となるメモリを共有化してメモリを削減し、入力映像信号のフレーム周波数よりも高いフレーム周波数に変換する映像信号処理装置を提供する。
【解決手段】入力された第1の映像信号と1フレーム期間遅延させた第2の映像信号から動きベクトルを検出する動きベクトル検出部21,22と、第2の映像信号と動きベクトルを用いて第1の映像信号のノイズを除去するノイズリダクション処理部11と、ノイズリダクション処理部によりノイズ除去された第1の映像信号の各フレームを1フレーム期間遅延して第2の映像信号とするフレームメモリ12と、第1の映像信号と第2の映像信号とを用いて、第1の映像信号の隣接する実フレーム間に内挿する1または複数の補間フレームを生成する補間フレーム生成部13とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された映像信号を、その映像信号が有するフレーム周波数よりも高いフレーム周波数に変換して液晶パネル等の表示部に表示する映像信号処理装置及び映像信号処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶パネルを用いた液晶表示装置においては、動画を表示したときに残像を生じるという問題点がある。この問題点を低減する1つの方法として、本出願人は、入力された映像信号のフレーム間に補間フレームを内挿するための補間フレーム生成部を設けて、入力映像信号より高いフレームレートに変換して液晶パネルに表示する画像表示装置を特許文献1に開示している。特許文献1記載の発明によれば、フレーム周波数60Hzの映像信号を例えばフレーム周波数120Hzに変換して残像を低減させている。
【0003】
一方、近年、液晶表示装置の大型化が進み、入力映像信号に含まれるノイズ信号が目立つようになってきた。そこで、ノイズ信号を低減した高画質な映像を表示するための3次元ノイズリダクション(以下、3D−NRと略す)処理部が、特許文献2に開示されている。
【特許文献1】特開2006−337448号公報
【特許文献2】特開2003−319203号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、液晶表示装置において、残像感とノイズを共に低減するためには、上述した補間フレーム生成部と3D−NR処理部を共に備える必要がある。そして、補間フレーム生成部と3D−NR処理部の双方は、入力映像信号と共に、入力映像信号を1フレーム期間遅延させた映像信号も用いなければならない。そのため、補間フレーム生成用とノイズリダクション処理用に、入力映像信号を1フレーム期間遅延させるための1フレーム分のフレームメモリがそれぞれ必要となっていた。
【0005】
また、補間フレーム生成部と3D−NR処理部の双方は、入力映像信号と1フレーム期間遅延させた映像信号の間の動きベクトルも用いる必要がある。そのため、補間フレーム生成部と3D−NR処理部に、動きベクトルを検出するためのラインメモリ等の遅延手段がそれぞれ必要となっていた。しかし、近年の高画質化を図った液晶表示装置では、上述以外の処理においても多くのメモリを必要とする。よって、従来とほぼ同等の高画質を維持し、且つメモリを削減した映像信号処理装置が望まれる。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、従来とほぼ同等の高画質を維持しながら、補間フレーム生成とノイズリダクション生成のために必要となるメモリを共有できる構成とし、メモリを削減した映像信号処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前述した従来の技術の課題を解決するため、入力された第1の映像信号を1フレーム期間遅延させた第2の映像信号を用いて、第1の映像信号のノイズを除去するノイズリダクション処理部(11)と、ノイズリダクション処理部によりノイズ除去された第1の映像信号の各フレームを1フレーム期間遅延して第2の映像信号とするフレームメモリ(12)と、第1の映像信号と第2の映像信号とを用いて、第1の映像信号と第2の映像信号の間に内挿する1または複数の補間フレームを生成する補間フレーム生成部(13)とを有する映像信号処理装置(1)である。
【0008】
ここで、第1の映像信号と第2の映像信号の間の動きベクトルを検出するために、第1及び第2の映像信号をそれぞれ予め定めた第1及び第2の期間遅延する第1及び第2の遅延部(32,33)と、第1の期間遅延された第1の映像信号と第2の期間遅延された第2の映像信号を用いて、第1の映像信号と第2の映像信号の間の第1及び第2の動きベクトルをそれぞれ検出する第1及び第2の動きベクトル検出部(21,22)とを備え、ノイズリダクション処理部は、第2の映像信号と前記第1の動きベクトルを用いて、第1の映像信号のノイズを除去し、補間フレーム生成部は、第1の映像信号、第2の映像信号及び第2の動きベクトルを用いて、1または複数の補間フレームを生成することが好ましい。
また、ノイズリダクション処理部及び補間フレーム生成部に供給する第2の映像信号を第3の期間遅延する第3の遅延部(31)と、第3の期間遅延された前記第2の映像信号に同期させるために、補間フレーム生成部に供給する第1の映像信号を第4の期間遅延する第4の遅延部(34)とを備え、ノイズリダクション処理部は、第3の期間遅延された第2の映像信号と第1の動きベクトルとを用いて、第1の映像信号のノイズを除去し、補間フレーム生成部は、第4の期間遅延された第1の映像信号と、第3の期間遅延された第2の映像信号及び第2の動きベクトルを用いて、1または複数の補間フレームを生成することが好ましい。
【0009】
本発明は、前述した従来の技術の課題を解決するため、入力された第1の映像信号を1フレーム期間遅延させた第2の映像信号を用いて、第1の映像信号のノイズを除去し、ノイズ除去された第1の映像信号の各フレームを1フレーム期間遅延して第2の映像信号とし、第1の映像信号と第2の映像信号とを用いて、第1の映像信号と第2の映像信号の間に内挿する1または複数の補間フレームを生成する映像信号処理方法である。
【0010】
ここで、第1の映像信号と第2の映像信号の間の動きベクトルを検出するために第1及び第2の映像信号をそれぞれ予め定めた第1及び第2の期間遅延し、第1の期間遅延された第1の映像信号と第2の期間遅延された第2の映像信号を用いて、第1の映像信号と第2の映像信号の間の第1及び第2の動きベクトルを検出し、第2の映像信号と第1の動きベクトルを用いて、第1の映像信号のノイズを除去し、第1の映像信号、第2の映像信号及び第2の動きベクトルを用いて、1または複数の補間フレームを生成することが好ましい。
また、第1の映像信号のノイズの低減及び補間フレームを生成するために第2の映像信号を第3の期間遅延し、第3の期間遅延された第2の映像信号に同期させて補間フレームを生成するための第1の映像信号を第4の期間遅延し、第3の期間遅延された第2の映像信号と第1の動きベクトルとを用いて、第1の映像信号のノイズを除去し、第4の期間遅延された第1の映像信号と、第3の期間遅延された第2の映像信号及び第2の動きベクトルを用いて、1または複数の補間フレームを生成することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、従来とほぼ同等の高画質を維持しながら、補間フレーム生成とノイズリダクション生成のために必要となるメモリを共有化でき、メモリの削減が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の映像信号処理装置及び映像信号処理方法について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の映像信号処理装置の一例を示すブロック図である。図1において、映像信号(第1の映像信号)F0が、映像信号処理装置1に入力される。
【0013】
ノイズリダクション処理部11は、例えば3D−NRであり、後述する第2の映像信号F1と動きベクトル検出部21により検出された動きベクトルを用いて、第1の映像信号F0のノイズを低減する。ノイズリダクション処理部11によりノイズを低減された第1の映像信号F0は、フレームメモリ12に供給される。
【0014】
フレームメモリ12は、ノイズリダクション処理部11より供給された第1の映像信号F0を1フレーム期間遅延して第2の映像信号F1を生成する。本実施形態においては、第1の映像信号の1フレーム期間は1/60秒であり、第2の映像信号F1は1/60秒(1フレーム)前の第1の映像信号F0である。また、遅延部31は、ノイズリダクション処理部11での信号処理に同期して、例えば第2の映像信号F1を1ライン分遅延して出力する。
【0015】
遅延部32は、例えば第2の映像信号F1を1ライン分遅延するラインメモリであり、動きベクトル検出部21の信号処理に同期して第2の映像信号F1を動きベクトル検出部21に供給する。遅延部33は、例えば第1の映像信号F0を1画素分遅延するメモリであり、動きベクトル検出部21の信号処理に同期して第1の映像信号F0を動きベクトル検出部21に供給する。
【0016】
図2は、動きベクトル検出部21において、ノイズリダクションを行うための動きベクトルの検出を説明する図である。ここで、第1の映像信号F0の動きを検出する対象画素をP0とし、図2に示す丸印は1画素を示している。
【0017】
動きベクトル検出部21は、対象画素P0と第2の映像信号F1の水平方向の1ライン分の画素との間で画素値を比較する。画素値を比較した結果、画素値の差分が最小となる動きベクトルMV1を検出する。なお、対象画素P0に対して最小の動きベクトルMV1となる第2の映像信号F1の画素をP1としている。そして、第1の映像信号F0の対象画素P0は、1フレーム前の第2の映像信号F1より左に2画素分動いたことを示している。
【0018】
対象画素P0毎に検出された動きベクトルMV1のデータは、ノイズリダクション処理部11の信号処理に同期して、ノイズリダクション処理部11に順次供給される。なお、本実施形態では、第1の映像信号F0の対象画素P0が含まれる水平方向のラインと、比較対象とする第2の映像信号F1の水平方向の1ラインは、同位置のラインとしている。
【0019】
図3は、ノイズリダクション処理部11の詳細な構成の一例を示すブロック図である。画素選択部51には、第1の映像信号F0と、第1の映像信号F0に同期させるために遅延部31により1ライン分遅延された第2の映像信号F1と、動きベクトル検出部21より供給される画素P0毎の動きベクトルMV1のデータが供給される。
【0020】
画素選択部51は、画素P0毎の動きベクトルMV1から、第1の映像信号F0の選択された画素P0に対して動き補正した1フレーム前の映像信号の画素P1を得る。そして、画素選択部51は、第1の映像信号F0の画素P0と動き補正した1フレーム前の映像信号の画素P1の画素値の差分を求め、差分値を示す差分信号FTが、直交変換部52に供給される。
【0021】
直交変換部52は、画素選択部51により供給された差分信号FTをアダマール変換等により直交変換して周波数成分に分解する。周波数成分に分解された信号は、コアリング処理部53に供給される。なお、映像信号中のノイズ成分はランダムに発生するため、周波数分解された信号は各周波数でそれぞれ小さな値をもつ。一方、映像信号中の動き成分はある程度偏りのある周波数分布となり、特定の周波数で大きな値をもつ。
【0022】
コアリング処理部53は、非線形な処理を行うフィルタであり、周波数成分に分解されたデータに含まれるノイズ成分と考えられる小振幅の周波数成分のみの信号を抽出する。すなわち、予め設定した閾値より大きな値をもつ信号を0とし、その閾値より小さな値をもつ信号のみを通過させて、直交逆変換部54に供給する。直交逆変換部54は、コアリング処理部53により抽出されたノイズ成分と考えられる信号を直交逆変換して実空間領域のノイズとしてノイズ信号FNを求める。
【0023】
減算器55は、第1の映像信号F0からノイズ信号FNを減算して、ノイズ除去された第1の映像信号F0を生成して、フレームメモリ13に供給する。
【0024】
次に、補間フレームを生成する処理について説明する。図4は、補間フレーム生成部13による補間フレームの生成を説明するための図である。入力映像信号F0のフレーム番号をFR1、1フレーム(1/60秒)前の映像信号をFR2とする。フレームfr12は、フレームFR1とFR2のフレーム間の動きベクトルに基づいて求められ、フレームFR1とFR2のフレームとの間に挿入される。
【0025】
図4に示すように、フレームFR2で左下部に位置する物体Aは、フレームFR1においては右上部に位置する。そして、フレームfr12の物体Aの位置は、フレームFR1とFR2の中間に位置する。
【0026】
補間フレーム生成部13の信号処理において、遅延部31から出力される第2の映像信号F1と第1の映像信号F0を同期させる必要がある。遅延部34は、遅延部31から出力される第2の映像信号F1と同期させるために、第1の映像信号F0を1ライン分遅延させるラインメモリである。動きベクトル検出部22は、第1の映像信号F0と第2の映像信号F1のフレーム間の動きベクトルMV2を検出する。
【0027】
図5は、動きベクトル検出部22において動きベクトルMV2の検出を説明するための図である。ここで、補間フレーム生成部13にて生成される補間フレームの動きベクトルMV2を求める対象画素をH0とする。動きベクトル検出部22は、第1の映像信号F0の1ライン分の各画素と第2の映像信号F1の1ライン分の各画素を比較する。その際、比較する各映像信号のラインは、補間フレームの対象画素H0を含むラインと水平方向が同一なラインとする。画素値を比較した結果、画素値の差分が最小となる動きベクトルMV2を検出する。
【0028】
図5中、破線の矢印は水平方向のラインにおける画素間の動きベクトルの候補を示し、実線の矢印は画素値の差分が最小として検出された動きベクトルMV2を示している。なお、第1の映像信号F0と第2の映像信号F1の水平方向に同一のラインにおいて、最小の動きベクトルMV2を検出した第1の映像信号F0の画素をH1、第2の映像信号F1の画素をH2としている。
【0029】
第1の映像信号F0の画素H1は、1フレーム前の第2の映像信号F1の画素H2より右に4画素分動いたときが動きベクトルMV2が最小であることを示している。例えば、1フレーム分の補間フレームを挿入する場合、対象画素H0にを求める動きベクトルは、第1の映像信号F0より左に2画素分動くこととなる動きベクトルMV2/2となる。2フレーム分の補間フレームを挿入する場合、動きベクトル検出部22は、動きベクトルMV2/3、2MV2/3に基づいて補間フレームを生成することになる。よって、動きベクトルの縮小率を変化させることにより、容易に1フレーム期間内に挿入する補間フレームを複数生成してフレーム周波数を挙げることが可能である。
【0030】
そして、対象画素H0毎に検出された動きベクトルMV2のデータは、補間フレーム生成部13の信号処理に同期して、補間フレーム生成部13に順次供給される。
【0031】
図6は、補間フレーム生成部13の詳細な構成の一例を示すブロック図である。画素選択部61は、補間フレームの対象画素H0を選択して、対象画素H0の動きベクトルMV2により、第1の映像信号F0と第2の映像信号F1の少なくとも1つの映像信号から対象画素H0の映像信号(内挿映像信号)を生成して、補間画素記憶部62に供給する。
【0032】
画素選択部61は、各対象画素H0について順次同様の処理を行う。補間画素記憶部62は、1フレーム分の映像信号を蓄積した後、蓄積した補間フレームの映像信号F2’を時系列変換メモリ14に供給する。また、遅延部63は補間フレームが時系列変換メモリ14に供給されるタイミングと所定周期で同期させるために第2の映像信号F1を所定期間遅延して映像信号F1’を時系列変換メモリ14に供給する。
【0033】
時系列変化メモリ14は、映像信号F1’とF2’を2倍のフレーム周波数に変換して時系列順に映像信号F0’として出力する。時系列変換メモリ14に入力される映像信号F1’は、ノイズリダクション処理部11でノイズ低減された映像信号F1のみを用いたものであり、映像信号F2’は、ノイズリダクション処理部11でノイズ低減された映像信号F1とノイズ低減されていない映像信号F0を用いたものである。
【0034】
従って、時系列変化メモリ14より出力される映像信号F0’は、従来のノイズ低減に比して3/4倍のノイズ低減がなされている。本出願人の実験結果によれば、本発明の映像信号処理装置1を用いることにより、従来と遜色ない表示画像を得られることが確かめられている。また、入力映像信号中に含まれるノイズが少ないと考えられる場合、時系列変換メモリ14に入力される映像信号F1’は、ノイズ低減されていない映像信号F0を用いてもよい。
【0035】
本発明は以上説明した本実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、動きベクトル検出部21,22は、垂直方向の画素や斜め方向の画素についても動きベクトルMV1,MV2を検出する構成でもよく、例えばマッチング法等を用いることが可能である。その場合、遅延部32,33での遅延量を上述の構成と変えることで対応可能である。
【0036】
また、図7に示す映像信号処理装置71のように、動きベクトル検出部21,22は動きベクトル検出部23として同一の検出部としてもよく、ノイズリダクション処理部11と補正フレーム生成部13で用いる動きベクトルは同一の方法で求められる。
【0037】
更に、遅延部31〜34は上述の構成に限定されることなく、所定期間遅延する機能を有していればよく、ラインメモリの代わりにフリップフロップを用いてもよい。
【0038】
以上説明してきたように、本実施形態によれば、従来とほぼ同等のノイズ低減効果があり、高画質な映像信号が得られると共に、ノイズリダクション処理部や補間フレーム生成部に使用されるフレームメモリや遅延部が削減できるのでコスト低減となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の映像信号処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明のノイズリダクション処理部に用いる動きベクトルの検出を説明するための図である。
【図3】本発明のノイズリダクション処理部の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の補間フレーム生成部による補間フレームの生成を説明するための図である。
【図5】本発明の補間フレーム生成部に用いる動きベクトルの検出を説明するための図である。
【図6】本発明の補間フレーム生成部の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明の映像信号処理装置の他の実施形態を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
【0040】
1、71 映像信号処理装置
11 ノイズリダクション処理部
12 フレームメモリ
13 補間フレーム生成部
14 時系列変換メモリ
21〜23 動きベクトル検出部
31〜34 遅延部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された第1の映像信号を1フレーム期間遅延させた第2の映像信号を用いて、前記第1の映像信号のノイズを除去するノイズリダクション処理部と、
前記ノイズリダクション処理部によりノイズ除去された第1の映像信号の各フレームを1フレーム期間遅延して前記第2の映像信号とするフレームメモリと、
前記第1の映像信号と前記第2の映像信号とを用いて、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の間に内挿する1または複数の補間フレームを生成する補間フレーム生成部と、
を有することを特徴とする映像信号処理装置。
【請求項2】
前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の間の動きベクトルを検出するために、前記第1及び第2の映像信号をそれぞれ予め定めた第1及び第2の期間遅延する第1及び第2の遅延部と、
前記第1の期間遅延された前記第1の映像信号と前記第2の期間遅延された前記第2の映像信号を用いて、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の間の第1及び第2の動きベクトルをそれぞれ検出する第1及び第2の動きベクトル検出部とを備え、
前記ノイズリダクション処理部は、前記第2の映像信号と前記第1の動きベクトルを用いて、前記第1の映像信号のノイズを除去し、
前記補間フレーム生成部は、前記第1の映像信号、前記第2の映像信号及び前記第2の動きベクトルを用いて、1または複数の補間フレームを生成することを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
【請求項3】
前記ノイズリダクション処理部及び前記補間フレーム生成部に供給する前記第2の映像信号を第3の期間遅延する第3の遅延部と、
前記第3の期間遅延された前記第2の映像信号に同期させるために、前記補間フレーム生成部に供給する前記第1の映像信号を第4の期間遅延する第4の遅延部とを備え、
前記ノイズリダクション処理部は、前記第3の期間遅延された前記第2の映像信号と前記第1の動きベクトルとを用いて、前記第1の映像信号のノイズを除去し、
前記補間フレーム生成部は、前記第4の期間遅延された第1の映像信号と、前記第3の期間遅延された前記第2の映像信号及び前記第2の動きベクトルを用いて、1または複数の補間フレームを生成することを特徴とする請求項1または2記載の映像信号処理装置。
【請求項4】
入力された第1の映像信号を1フレーム期間遅延させた第2の映像信号を用いて、前記第1の映像信号のノイズを除去し、
ノイズ除去された第1の映像信号の各フレームを1フレーム期間遅延して前記第2の映像信号とし、
前記第1の映像信号と前記第2の映像信号とを用いて、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の間に内挿する1または複数の補間フレームを生成することを特徴とする映像信号処理方法。
【請求項5】
第1の映像信号と第2の映像信号の間の動きベクトルを検出するために前記第1及び第2の映像信号をそれぞれ予め定めた第1及び第2の期間遅延し、
前記第1の期間遅延された前記第1の映像信号と前記第2の期間遅延された前記第2の映像信号を用いて、前記第1の映像信号と前記第2の映像信号の間の第1及び第2の動きベクトルを検出し、
前記第2の映像信号と前記第1の動きベクトルを用いて、前記第1の映像信号のノイズを除去し、
前記第1の映像信号、前記第2の映像信号及び前記第2の動きベクトルを用いて、1または複数の補間フレームを生成することを特徴とする請求項4記載の映像信号処理方法。
【請求項6】
前記第1の映像信号のノイズの低減及び前記補間フレームを生成するために前記第2の映像信号を第3の期間遅延し、
前記第3の期間遅延された前記第2の映像信号に同期させるために、前記補間フレームを生成するための前記第1の映像信号を第4の期間遅延し、
前記第3の期間遅延された前記第2の映像信号と前記第1の動きベクトルとを用いて、前記第1の映像信号のノイズを除去し、
前記第4の期間遅延された前記第1の映像信号と、前記第3の期間遅延された前記第2の映像信号及び前記第2の動きベクトルを用いて、1または複数の補間フレームを生成することを特徴とする請求項4または5記載の映像信号処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−93680(P2010−93680A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263660(P2008−263660)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】