説明

映像信号復調装置

【課題】AGC回路が最大に動作するような場合であっても切換スイッチを正しく切換えてノイズ映像がモニタに出力されるのを確実に防止する。
【解決手段】駅のホームにテレビカメラを設置し、テレビカメラにより列車及びホームを撮影してFM変調し、送光器により車上の受光器に光伝送し、上記受光器の出力信号を映像信号復調装置12で復調して運転室のモニタ装置に表示するシステムにおいて、上記映像信号復調装置12内に第1の切換スイッチ27及び第2の切換スイッチ37を設けると共に上記切換スイッチ27、37を受信信号レベルに応じて切換制御するスケルチレベル判定回路33を設けてスケルチ機能を二重化し、ノイズによる誤動作を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駅のホームにITVカメラ(Industrial Television camera:産業用テレビジョンカメラ)を設置し、列車がホームに停車した際、上記ITVカメラにより列車及びホームを撮影して光ビームにより列車側に伝送する光空間伝送システムにおいて、ITVカメラから列車側に送られてくる映像信号を復調処理する映像信号復調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、列車による交通機関においては、駅のホームにITVカメラを設置して列車及びホームを撮影し、列車がホームに停車している間及び列車がホームから所定距離離れるまでの間、光空間伝送システムにより地上から車上へ映像信号を空間伝送して乗務員室のモニタ装置に映し出し、これを乗務員が監視することによって扉の開閉確認を行ない、発車時のホーム上の乗客に対する事故を未然に防止すると共に列車運行の円滑化を図っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
例えば地下鉄のワンマン運転における光空間伝送システムでは、ホーム上に設置したITVカメラによる撮影画像を、トンネル内に設置した送光器から車上に設けられている受光器に向けて光信号で伝送し、映像信号復調装置で復調して乗務員室のモニタ装置に映し出すことにより、運転士が着座しながらホームの安全確認ができるようにしている。
【0004】
この場合、上記車両に搭載される映像信号復調装置には、ホームを通り過ぎた後、ホーム監視の必要がなくなるトンネル内走行中において、映像出力を強制的に黒レベル発生部側に切換えてモニタの表示を停止させる切換スイッチが組み込まれている。これはトンネル内のホーム監視が不必要な場所でノイズ画面をモニタに表示すると運転の妨げになるからである。
【特許文献1】特開2003−134506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように車両側の映像信号復調装置に映像出力を強制的に切換える切換スイッチを組み込むことにより、ホーム監視が不必要な場所でのモニタ表示を停止することが可能となる。
【0006】
しかし、従来の映像信号復調装置では、ホーム側から送られてくる正規の信号が小さくなる、若しくは無くなると、AGC回路が最大に動作し、それによって映像増幅器で増幅されたノイズが切換スイッチの制御回路を誤動作させ、ノイズ映像がモニタに出力されてしまうという問題がある。
【0007】
また、列車システムの保守や不具合対応時においては、列車側における光信号受信レベルを確認することが必要であるが、従来では例えばスぺクトラムアナライザ等の特殊で高価な機器を列車内に持ち込んで光信号の受信レベルを確認している。このように従来では、光信号の受信レベルの確認に高価な専用測定器が必要であり、保守作業を簡単に行なうことができず、システム不具合時の判断を迅速に行なうことができないという問題がある。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、受信信号が小さくなってAGC回路が最大に動作するような場合であっても切換スイッチを正しく切換えることができ、ノイズ映像がモニタに出力されるのを確実に防止することができる映像信号復調装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、システムの保守や不具合対応時に、高価な専用測定器を用いることなく受信信号のレベルを確認でき、保守作業を簡略化できると共にシステム不具合時の判断を迅速に行なうことができる映像信号復調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明は、FM変調された映像入力信号を増幅する増幅器と、前記増幅器のゲインを制御するAGC回路と、前記増幅器で増幅された信号を検波して映像信号を出力するFM検波回路と、前記FM検波回路から出力される映像信号を増幅する映像増幅器と、前記FM検波回路から映像増幅器へ送られる映像信号をオン/オフする第1のスイッチと、黒レベル信号を発生する黒レベル発生部と、前記映像増幅器の出力信号と黒レベル発生部から出力される黒レベル信号を切換えて出力する第2のスイッチと、前記増幅器の出力信号のレベルを直流信号に変換して出力する振幅検波回路及び対数増幅器からなる信号レベル出力回路と、前記信号レベル出力回路の出力信号のレベルを判定して前記第1及び第2のスイッチを切換制御するスケルチレベル判定回路とを具備し、前記スケルチレベル判定回路は、前記増幅器の出力信号が基準値より大きい場合に前記第1のスイッチをオンすると共に前記第2のスイッチを映像増幅器側に切換え、前記増幅器の出力信号が基準値以下の場合に前記第1のスイッチをオフすると共に前記第2のスイッチを黒レベル発生部側に切換えることを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、前記第1の発明に係る映像信号復調装置において、前記信号レベル出力回路の出力信号を外部に出力する外部出力端子を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、映像信号復調装置に第1及び第2のスイッチを設け、増幅器の出力信号のレベルをスケルチレベル判定回路で判定し、第1及び第2のスイッチを切換えて復調出力を制御することにより、受信信号が小さくAGC回路が最大に動作しても、映像増幅器で増幅されたノイズがスケルチレベル判定回路を誤動作させる恐れは全くなく、第1及び第2の切換スイッチを正しく切換えることができ、ノイズ映像が出力されてしまうという誤動作を確実に防止することができる。
【0013】
また、信号レベル出力回路から出力される信号を外部出力端子より外部に取り出すことができるで、システムの保守や不具合対応時は、外部出力端子に一般的な直流電圧用記録計を接続して信号の受信レベルを容易に確認することができる。このため高価な専用測定器を用いることなく、保守作業を簡略化できると共にシステム不具合時の判断を迅速に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る光空間伝送システムの全体の構成図で、列車が隧道(トンネル)内を走行する場合を例として示している。図1に示すように駅のホーム1に複数台のテレビカメラ例えば2台のITV(Industrial Television camera)カメラ2a、2bを設置し、ホーム1に停車した列車3のホーム側を撮影する。上記ITVカメラ2a、2bにより撮影された画像は、画像処理装置4に送られて画面合成及びFM変調処理され、その後、位相制御部5を介して送光回路部6へ送られる。この送光回路部6は、画像処理装置4から送られてくる映像信号により送光器7を駆動し、光ビーム8を列車3に向けて送出する。
【0015】
上記位相制御部5、送光回路部6及び送光器7は、例えばホーム1に停車した列車3の後方に位置するように隧道9内に設置される。上記ITVカメラ2a、2bにより撮影された画像は、列車3がホーム1に停車している間及びホーム1から所定距離離れるまで、送光器7から車上の受光器11に伝送される。
【0016】
一方、列車3の運転席のフロントガラス部に外に向けて受光器11が設置され、列車3がホーム1に停車している間及びホーム1から所定距離離れるまで送光器7からの光ビーム8を受けてその通信が確立している。上記運転席は、列車3の前部、後部のどちらでも可能である。
【0017】
図1では、列車3の最後部に受光器11が設置され、送光器7から送られてくる光ビーム8を受光し、電気信号(FM信号)に変換して映像信号復調装置12に入力する。映像信号復調装置12は、受光器11から出力されるFM信号を復調し、車上伝送路13を介して列車3の前部運転室に設置されているモニタ装置14へ伝送する。列車3の運転士は、モニタ装置14に映し出される画像、すなわちITVカメラ2a、2bにより撮影された画像を監視し、列車扉の開閉確認と、発車時のホーム1上における乗客の安全を確認する。
【0018】
次に、上記映像信号復調装置12の詳細な構成について図2を参照して説明する。
図2に示すように、図1の受光器11から送られてくるFM変調された映像信号がバンドパスフィルタ(BPF)により選択されてAGC回路22に入力される。このAGC回路22は、増幅器を備え、出力信号のレベルが所定のレベルに保たれるように増幅器のゲインを制御する。上記AGC回路22から出力される信号は、緩衝増幅器23及び多段飽和増幅器24a〜24nに入力されて増幅される。多段飽和増幅器24a〜24nで増幅された信号は、リミッタ25に入力されて一定の振幅レベルに揃えられ、FM検波回路26によりFM検波されて映像信号が取り出される。このFM検波回路26で検波された映像信号は、第1の切換スイッチ27の固定端子aに入力される。この第1の切換スイッチ27は、固定端子a、bと切換端子cを備えており、後述するスケルチレベル判定回路33から与えられる切換信号によって切換端子cが固定端子a又はb側に切換えられる。そして、上記固定端子bと接地間に擬似抵抗28が接続される。この擬似抵抗28の値は、例えばFM検波回路26の出力インピーダンスと等しい値に設定される。
【0019】
また一方、上記緩衝増幅器23の出力信号は、信号レベル出力回路30に入力される。この信号レベル出力回路30は、振幅検波回路31と対数増幅器32により構成される。振幅検波回路31は、緩衝増幅器23で増幅されたFM信号を振幅検波し、FM信号の振幅レベルを直流レベルに変換して出力する。対数増幅器32は、振幅検波回路31から出力される直流レベルの信号を対数処理し、図3の特性図に示すように入力レベルと出力レベルが直線的な関係で表せるように処理する。図3は対数増幅器32の入出力特性の一例であり、横軸に入力信号(dBm)をとり、縦軸に出力信号(V)をとって示した。
【0020】
上記のように信号レベル出力回路30からは、緩衝増幅器23で増幅されたFM信号のレベルが直流電圧に変換されて出力される。この信号レベル出力回路30の出力信号は、スケルチレベル判定回路33に入力されると共に、外部出力端子34を介して外部に取り出せるようになっている。
【0021】
上記スケルチレベル判定回路33は、信号レベル出力回路30から送られてくる信号レベルと予め設定された基準値とを比較し、信号レベルが基準値以下に低下したかどうかを判定し、信号レベルが基準値より大きい場合に“1”信号、基準値以下となった場合に“0”信号を出力する。すなわち、スケルチレベル判定回路33は、送光器7から送られてくる映像信号のレベルが十分に大きい場合には“1”信号を出力し、列車3がホーム1を離れて送光器7から送られてくる信号のノイズが増大し、映像信号のレベルが基準値以下となった場合に“0”信号を出力する。
【0022】
上記スケルチレベル判定回路33の出力信号は、第1の切換スイッチ27及び後述する第2の切換スイッチ37の制御端子へ切換信号として送られる。上記第1の切換スイッチ27の切換端子cから出力される映像信号は、ローパスフィルタ(LPF)35を介して映像増幅器36へ送られる。この映像増幅器36で増幅された信号は、第2の切換スイッチ37の固定端子aに入力される。第2の切換スイッチ37は、固定端子a、b及び切換端子cを備えており、上記スケルチレベル判定回路33から与えられる切換信号によって切換端子cが固定端子a又はb側に切換えられる。上記第2の切換スイッチ37の固定端子bには、黒レベル発生部38から黒レベル信号が入力される。
【0023】
上記第2の切換スイッチ37の切換端子cから出力される映像信号あるいは黒レベル信号は、図1に示したように車上伝送路13を介してモニタ装置14へ送られる。
【0024】
次に上記実施形態の全体の動作を説明する。
駅のホーム1に設置されたITVカメラ2a、2bは、ホーム1に入ってきた列車3のホーム側を撮影する。ITVカメラ2a、2bにより撮影された画像は、画像処理装置4に送られて画面合成及びFM変調処理され、その後、位相制御部5を介して送光回路部6へ送られる。送光回路部6は、画像処理装置4から送られてくる映像信号により送光器7を駆動し、光ビーム8を列車3に向けて送出する。
【0025】
一方、列車3は、ホーム1に入ると、上記送光器7から送られてくる光ビーム8を受光器11で受光し、電気信号(FM信号)に変換して映像信号復調装置12に入力する。映像信号復調装置12に入力されたFM信号は、図2に詳細を示すようにバンドパスフィルタ21により選択され、AGC回路22を介して緩衝増幅器23及び多段飽和増幅器24a〜24nへ送られて増幅される。多段飽和増幅器24a〜24nで増幅された信号は、リミッタ25で振幅レベルが一定に揃えられた後、FM検波回路26に入力されてFM検波される。このFM検波によって映像信号が取り出され、第1の切換スイッチ27の固定端子aに入力される。
【0026】
一方、緩衝増幅器23の出力信号は、上記多段飽和増幅器24aに入力される他、信号レベル出力回路30に入力される。信号レベル出力回路30に入力されたFM信号は、振幅検波回路31で振幅検波された後、対数増幅器32で対数処理され、入力レベルと出力レベルが直線的な関係で変化する直流電圧に変換されて出力される。この信号レベル出力回路30から出力される直流電圧は、緩衝増幅器23から出力されるFM信号のレベルを示している。
【0027】
上記信号レベル出力回路30の出力信号は、スケルチレベル判定回路33へ送られる。スケルチレベル判定回路33は、信号レベル出力回路30から出力される信号レベルと予め設定された基準値とを比較し、信号レベルが基準値より大きい場合に“1”信号、基準値以下となった場合に“0”信号を出力する。
【0028】
通常、列車3がホーム1に停車している状態では、送光器7から送出される光ビーム8が十分に大きいレベルで受光器11に受光されているので、信号レベル出力回路30から出力される信号レベルは高い値に保持されている。従って、信号レベル出力回路30から出力される信号レベルは、スケルチレベル判定回路33の基準値よりも十分に大きい値であり、スケルチレベル判定回路33から“1”信号が出力される。スケルチレベル判定回路33から“1”信号が出力されると、第1の切換スイッチ27及び第2の切換スイッチ37は、切換端子cが固定端子a側に切換えられる。
【0029】
このためFM検波回路26でFM検波された映像信号は、第1の切換スイッチ27及びローパスフィルタ35を介して映像増幅器36に入力されて増幅され、更に第2の切換スイッチ37を介して復調出力信号として取り出される。この第2の切換スイッチ37を介して取り出される復調出力信号は、車上伝送路13を介してモニタ装置14へ送られる。これにより列車3の運転士は、モニタ装置14に映し出される画像を監視し、列車扉の開閉確認及び発車時のホーム1上における乗客の安全を確認することができる。
【0030】
そして、列車3が発車すると、その走行に伴って地上側の送光器7と列車3側の受光器11との間隔が大きくなり、受光器11で受光される光ビーム8のレベルが徐々に低下する。この結果、映像信号復調装置12では、緩衝増幅器23の出力信号が小さくなり、信号レベル出力回路30から出力される信号レベルも徐々に低下する。スケルチレベル判定回路33は、信号レベル出力回路30から出力される信号のレベルが基準値より大きい間は、“1”信号を出力し続けている。
【0031】
しかし、列車3がホーム1から離れ、送光器7と受光器11との間隔が大きくなって受光器11で受光される光ビーム8のレベルが更に低下し、信号レベル出力回路30から出力される信号のレベルが基準値以下になると、スケルチレベル判定回路33の出力が“1”から“0”信号に切り換わる。スケルチレベル判定回路33から“0”信号が出力されると、第1の切換スイッチ27及び第2の切換スイッチ37は、切換端子cが固定端子b側に切換えられる。
【0032】
第1の切換スイッチ27の切換端子cが固定端子b側に切換えられると、FM検波回路26で検波された映像信号がローパスフィルタ35に入力されなくなると共に、ローパスフィルタ35の入力端子が擬似抵抗28を介して接地される。また、第2の切換スイッチ37の切換端子cが固定端子b側に切換えられることによって、黒レベル発生部38で発生した黒レベル信号が選択され、車上伝送路13を介してモニタ装置14へ送られる。このためモニタ装置14には何も表示されなくなる。すなわち、列車3がホーム1から離れ、運転士がホーム1上の映像を監視する必要がなくなった場合にモニタ装置14上の画像表示が停止されるので、運転士はモニタ装置14の表示に気をとられることなく、運転に集中することができる。
【0033】
上記のようにスケルチレベル判定回路33から“0”信号が出力された際に、第1の切換スイッチ27の切換端子cを固定端子b側に切換えてFM検波回路26と映像増幅器36との間を遮断しているので、ホーム1側から送られてくる正規の信号が小さく、若しくは無くなってAGC回路22が最大に動作しても、映像増幅器36で増幅されたノイズがスケルチレベル判定回路33を誤動作させる恐れは全くなく、第1及び第2の切換スイッチ27、37を正しく切換えることができ、ノイズ映像がモニタ装置14に出力されてしまうという誤動作を確実に防止することができる。
【0034】
また、上記実施形態では、信号レベル出力回路30から出力される信号を外部出力端子34より外部に取り出すことができるように構成しているので、列車システムの保守や不具合対応時は、外部出力端子34に一般的な直流電圧用記録計を接続して光信号の受信レベルを容易に確認することができる。このため高価な専用測定器を用いることなく光信号の受信レベルを確認でき、保守作業を簡略化できると共にシステム不具合時の判断を迅速に行なうことができる。
【0035】
なお、上記実施形態では、列車3が隧道(トンネル)9内を走行する場合を例として説明したが、列車3が地上を走行する場合においても、同様にして実施し得るものである。
【0036】
また、上記実施形態では、駅のホーム1に停車した列車3に対し、後方から車上の受光器11に光信号を送信する場合について示したが、列車3の前方から車上の受光器11に光信号を送信する場合においても、同様にして実施し得るものである。
【0037】
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る光空間伝送システムの全体の構成図である。
【図2】同実施形態における映像信号復調装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図2の映像信号復調装置における対数増幅器の入力信号と出力信号との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
【0039】
1…ホーム、2a、2b、…、…ITVカメラ、3…列車、4…画像処理装置、5…位相制御部、6…送光回路部、7…送光器、8…光ビーム、9…隧道、11…受光器、12…映像信号復調装置、13…車上伝送路、14…モニタ装置、21…バンドパスフィルタ(BPF)、22…AGC回路、23…緩衝増幅器、24a〜24n…多段飽和増幅器、25…リミッタ、26…FM検波回路、27…第1の切換スイッチ、28…擬似抵抗、30…信号レベル出力回路、31…振幅検波回路、32…対数増幅器、33…スケルチレベル判定回路、34…外部出力端子、35…ローパスフィルタ(LPF)、36…映像増幅器、37…第2の切換スイッチ、38…黒レベル発生部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
FM変調された映像入力信号を増幅する増幅器と、前記増幅器のゲインを制御するAGC回路と、前記増幅器で増幅された信号を検波して映像信号を出力するFM検波回路と、前記FM検波回路から出力される映像信号を増幅する映像増幅器と、前記FM検波回路から映像増幅器へ送られる映像信号をオン/オフする第1のスイッチと、黒レベル信号を発生する黒レベル発生部と、前記映像増幅器の出力信号と黒レベル発生部から出力される黒レベル信号を切換えて出力する第2のスイッチと、前記増幅器の出力信号のレベルを直流信号に変換して出力する振幅検波回路及び対数増幅器からなる信号レベル出力回路と、前記信号レベル出力回路の出力信号のレベルを判定して前記第1及び第2のスイッチを切換制御するスケルチレベル判定回路とを具備し、
前記スケルチレベル判定回路は、前記増幅器の出力信号が基準値より大きい場合に前記第1のスイッチをオンすると共に前記第2のスイッチを映像増幅器側に切換え、前記増幅器の出力信号が基準値以下の場合に前記第1のスイッチをオフすると共に前記第2のスイッチを黒レベル発生部側に切換えることを特徴とする映像信号復調装置。
【請求項2】
請求項1に記載の映像信号復調装置において、前記信号レベル出力回路の出力信号を外部に出力する外部出力端子を備えたことを特徴とする映像信号復調装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−150990(P2007−150990A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−345575(P2005−345575)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(504378814)八木アンテナ株式会社 (190)
【Fターム(参考)】