映像撮影装置
【課題】動画ストリームデータファイルを容易に認識できるファイル構造を有する。
【解決手段】映像情報を撮影する撮影手段と、前記撮影手段で撮影した前記映像情報における1タイトルについて、動画ストリームデータファイルと前記動画ストリームデータファイルに付随する情報で構成された動画情報データファイルとを別ファイルで作成する作成手段と、前記作成手段で作成された前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを別ファイルで記録する第1の記録手段とを有する。
【解決手段】映像情報を撮影する撮影手段と、前記撮影手段で撮影した前記映像情報における1タイトルについて、動画ストリームデータファイルと前記動画ストリームデータファイルに付随する情報で構成された動画情報データファイルとを別ファイルで作成する作成手段と、前記作成手段で作成された前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを別ファイルで記録する第1の記録手段とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画再生機能を有する映像撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多機能なデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどのデジタル機器の普及が目覚しい。このようなデジタルビデオカメラでは、撮影した映像を動画ストリームデータファイルおよびこれに付随した動画情報データファイルをファイルシステムのディレクトリに格納して記録している。
【0003】
特許文献1には、動画データファイル、音声データファイルなどに関連した各種メタデータを含む動画情報データファイルを一つのディレクトリに格納することで、多数のファイルから容易に認識、選択可能とする構成が開示されている。
【特許文献1】特開2004−350042
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1には、情報データファイルの構造について記載されておらず、また、1タイトルについて動画ストリームデータファイルが分割されている場合、どの動画情報データファイルとどの動画ストリームファイルが対応しているのかを判別する記載はされていない。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、動画ストリームデータファイルを容易に認識できるファイル構造を有する映像撮影装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の撮影装置は、映像情報を撮影する撮影手段と、前記撮影手段で撮影した前記映像情報における1タイトルについて、動画ストリームデータファイルと前記動画ストリームデータファイルに付随する情報で構成された動画情報データファイルとを別ファイルで作成する作成手段と、前記作成手段で作成された前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを別ファイルで記録する第1の記録手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、動画ストリームデータファイルとこれに付随する動画情報データファイルとをそれぞれのファイル名で対応付けているため、容易に1タイトル分の動画ストリームデータファイルの認識が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0009】
図1及び図2は、この発明の映像撮影装置の一例を示す図である。図1は、映像撮影装置を構成する本体に設けられた収納部に対して表示部を収納した状態を示す図である。図2は、表示部に表示される映像を視認可能な状態にした様子を示す図である。
【0010】
図1及び図2に示すように、映像撮影装置は、本体1を備えており、この本体1は、レンズ2、フラッシュ3、静止画レコードボタン4、表示部5、動画レコードボタン6、ジョグダイヤル7、十字キー8、メニューボタン9、ズームバー10、モードレバー11、パワーボタン12などを備えている。
【0011】
さらに、本体1は、収納部21を備えており、この収納部21に、表示部5を収納することができる。表示部5は、可動自在に構成されており、収納部21から取り出して、表示面を任意の角度に調整することができる。表示部5は、LCD(液晶ディスプレイ)51及びスピーカー52を備えている。
【0012】
図3は、図1および図2を参照して説明した映像撮影装置の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
図3に示すように、映像撮影装置は、CCD101、信号処理回路102、伸張/圧縮回路(JPEG/MPEG/H.264)103、メモリ104、HDD105、メモリカード106、デコーダ107、LCDドライバ108、LCD51、LANコントローラ110、USBコントローラ111、LAN端子112、USB端子113、CPU114などを備えている。これらは、バス115を介して接続されている。
【0014】
静止画レコードボタン4の操作に対応して、CCD101は、レンズ2を介して得られる光(静止画像)を電気信号に変換する。或いは、動画レコードボタン6の操作に対応して、CCD101は、レンズ2を介して得られる光(動画像)を電気信号に変換する。信号処理回路102は、CCD101から出力される電気信号をデジタル信号へ変換する。伸張/圧縮回路103は、静止画像のデジタル信号をJPEGに準拠した画像信号へエンコードする。或いは、伸張/圧縮回路103は、動画像のデジタル信号をMPEGまたはH.264に準拠した画像信号へエンコードする。HDD105は、メモリ104を介して提供される画像信号を記憶する。着脱可能なメモリカード106も、同様に、メモリ104を介して提供される画像信号を記憶する。デコーダ107は、メモリを介して提供される画像信号をデコードする。LCDドライバ108は、デコードされた画像信号に基づきLCD51の駆動を制御し、液晶ディスプレイ上に画像信号を出力する。
【0015】
記録済み画像の再生時には、デコーダ107は、HDD105又はメモリカード106から伸張/圧縮回路103、メモリ104を介して提供される画像信号をデコードする。LCDドライバ108は、デコードされた画像信号に基づきLCD51の駆動を制御し、LCD51上に画像信号を出力する。
【0016】
動画再生時は、通常の再生以外に、逆再生、高速再生、高速逆再生、コマ送り、コマ戻しなどのトリック再生が簡単に実現でき、さらにテープと違ってHDD105またはメモリカード106などのランダムアクセス可能なメディアから読み出すため、見たい画像のサーチも容易にできる。
【0017】
HDD105又はメモリカード106に記録された画像を外部機器(PC等)に対して転送したり、或いは画像を外部機器から受信したりする場合は、USBコントローラ111を介してUSB端子113から送受信する。また、PC等の外部機器を介さずに、例えばDVDレコーダのような画像記録再生装置に対して、直接、エンコードされた画像を送受信することもできる。また、十字キー8をユーザが操作すると、動画の再生が開始し、ユーザが動画再生時にジョグダイヤル7を回転操作することで、再生中の動画の再生速度が細かく可変する。
【0018】
次に、本発明におけるファイルのディレクトリ構造について図4を用いて説明する。ユーザが映像撮影装置で撮影すると、CPU114は、HDD105(またはメモリカード106)に図4に示すようにフォルダおよびファイルを作成する。ルートディレクトリには、DCIMフォルダが作成され、その下位フォルダとして、100TOSHIフォルダ、101TOSHIフォルダが作成されている。
【0019】
そして、それぞれのフォルダ内に、撮影された映像情報がファイルとして記録されている。Streemデータ(拡張子MPG)は、動画ストリームデータファイルとして、Infoデータ(拡張子IFX)は、動画情報データファイルとして格納される。動画ストリームデータファイルは、動画ストリームデータを含んでいる。動画情報データファイルは、動画ストリームデータファイルに含まれる動画ストリームデータに関する付随情報のみが含まれている。動画情報データファイルの構造については、後に詳述する。
【0020】
図5は、図4に示すファイルのディレクトリ構造の一部を示した図である。ユーザが、録画レコードボタン6を押してから、録画終了するまでの1回の録画による動画情報(以下1タイトルと称す)で、一つの動画ストリームデータファイルが作成された例である。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0001をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0001.MPG)と識別番号0001をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0001.IFX)が作成されている。CPU114は、同じ識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルは一対として処理する。ここで、♯♯♯TOSHIフォルダの♯♯♯には、100から999に数字が入る。
【0021】
図6は、図4に示すファイルのディレクトリ構造における図3と異なる一部を示した図である。ユーザが撮影した1タイトルの映像情報を複数に分割して(以下分割動画と称す)、動画ストリームデータファイルが複数作成された例である。CPU114は、1タイトルの映像情報について複数の動画ストリームデータファイルを作成するとき、動画ストリームデータファイル群は、連続の識別番号を設定して作成する。動画ストリームファイルの1ファイルのサイズが所定値に決められているため、長時間の録画の場合は、CPU114は、1タイトルの映像情報に対して複数の動画ストリームデータファイルを作成することになる。
【0022】
♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)の4つの動画ストリームデータファイルが1タイトルの映像情報に対して作成された動画ストリームファイル群として格納さている。また、CPU114は、これらの動画ストリームデータファイル群に対応する動画情報データファイルを一つのみ作成する。ここでは、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0003.IFX)が作成されている。つまり、動画情報データファイルは、動画ストリームデータファイル群の中で一番小さな識別番号(ここでは0003)と同じ識別番号を含むファイル名で作成される。
【0023】
また、♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)、識別番号0007をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)も作成されている。
【0024】
ここで、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイルと1タイトルの映像情報に対して作成された識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでを一対として処理するための対応付けを以下のように処理する。
【0025】
ここで、動画情報データファイルのファイル名には、動画ストリームデータファイル群の中で一番小さな識別番号(ここでは0003)が設定されている。動画ストリームデータファイル群の中で一番小さな識別番号は、1タイトルの映像情報の録画を開始した最初の動画ストリームデータファイルであることを示している。
【0026】
そのため、CPU114は、動画情報データファイルのファイル名を認識すれば、フォルダ内に複数存在する動画ストリームデータファイルの中から、当該動画情報データファイルに対応する動画ストリームデータファイルを特定することができる。また、1タイトルの映像情報に対して複数の動画ストリームデータファイルが作成された場合は、CPU114は、1タイトルの映像情報の分割動画の先頭の動画ストリームデータファイルであると特定することができる。CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)と動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0003.IFX)を対応付けてメモリ104に記録する。
【0027】
また、CPU114は、分割動画の末尾の動画ストリームデータファイルの特定を以下のようにする。CPU114は、識別番号が0003の次に大きい識別番号である0004をファイル名に含むファイルを検索する。識別番号0004をファイル名に含むファイルは、動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)しかないので、CPU114は、識別番号0004をファイル名に含むファイルの動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)と識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)とは1タイトルと判断する。
【0028】
次に、CPU114は、識別番号が0004の次に大きい識別番号である0005をファイル名に含むファイルを検索する。識別番号0005をファイル名に含むファイルは、動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)しかないので、CPU114は、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)と識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)とは1タイトルと判断する。
【0029】
同様に、CPU114は、識別番号が0005の次に大きい識別番号である0006をファイル名に含むファイルを検索する。識別番号0006をファイル名に含むファイルは、動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)しかないので、CPU114は、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)と識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004を有する動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)とは1タイトルと判断する。
【0030】
そして、CPU114は、識別番号が0006の次に大きい識別番号である0007をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)および動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)が作成されている。CPU114は、これらは同じ識別番号であるため、一対として処理すると判断する。そのため、CPU114は、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号0006までをファイル名に含む動画ストリームデータファイルとは違う1タイトル(つまり連続した1回の撮影ではない)で録画されたと判断する。従って、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)(最初の動画ストリームデータファイル)から識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)(末尾の動画ストリームデータファイル)が1タイトルの動画ストリームデータファイルと特定する。
【0031】
そして、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)から識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)までを1タイトルとして、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0003.IFX)とを対応付けてメモリ105に記録する。
【0032】
以上より、CPU114は、
(1)1タイトルの映像情報に対する動画ストリームデータファイルは、複数に分割されて構成されることもあるが、この1タイトルの映像情報に対する動画情報データファイルは、必ず1つしか作成されない。
【0033】
(2)1タイトルの映像情報に対して複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルは、それぞれ必ず連続した識別番号を有し、その識別番号がファイル名に含まれている。
【0034】
(3)このとき、複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイル群がファイル名に含む一番小さな識別情報を、動画情報データファイルはファイル名に含む。
【0035】
に基づいて、複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルの1タイトル当たりの範囲をファイル名から判別している。
【0036】
そして、上記処理により、CPIU114は、どの動画ストリームデータファイル(複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルの場合は複数)とどの動画情報データファイルが1タイトルとして対応するのかを判別し、対応関係を示す情報をメモリ104に記録する。これにより、CPU114は、特定の映像情報について再生が選択されたとき、正しい動画ストリームデータファイルを再生することができる。また、動画ストリームデータファイルには、動画情報データファイルが付加されていないので、動画ストリームデータファイルは汎用性が高いデータとなる。つまり、1タイトルの動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルとを一対として扱う仕組みとなっているため、それぞれのファイルを活用しやすくなる。そのため、映像撮影装置と接続したパソコン上において動画ストリームデータを再生する場合は、パソコンがどこのメーカのものでも再生できる可能性が高くなる。
【0037】
図7は、図4に示すファイルのディレクトリ構造で、さらに別の映像情報を撮影した場合のディレクトリ構造の一部を示した図である。ユーザが、録画レコードボタン6を押下して新たな映像情報を録画すると、CPU114は、♯♯♯TOSHIフォルダに、識別番号0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0008.MPG)と識別番号0008をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0008.IFX)を作成する。そして、次に、ユーザが、♯♯♯TOSHIフォルダに記録されていた識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)と識別番号0007をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)を所定の操作によって削除した場合が図7に示すファイル構成の状態である。
【0038】
ここで、上記(1)から(3)の条件に従ってCPU114は、1タイトルについて複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルを動画情報データファイルと対応付けることができる。つまり、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイルのファイル名から、複数存在する動画ストリームデータファイルの中で識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイルがあれば、1タイトルの先頭の動画ストリームデータファイルであると特定することができる。上記(1)から(3)により、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)を1タイトルと判断する。
【0039】
そして、CPU114は、識別番号が0006の次に大きい識別番号である0007をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)および動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)がないため、CPU114は、識別番号が0007の次に大きい番号である0008をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0008.MPG)と動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0008.IFX)が作成されている、CPU114は、これらは同じ識別番号であるため、一対として処理すると判断する。そのため、CPU114は、識別番号0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号0006までをファイル名に含む動画ストリームデータファイルとは、違う1タイトル(連続した1回の撮影ではない)で録画されたと判断する。従って、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)(最初の動画ストリームデータファイル)から識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)(末尾の動画ストリームデータファイル)が1タイトルの動画ストリームデータファイルと特定する。
【0040】
そして、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)から識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)までを1タイトルとして、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0003.IFX)と対応付けてメモリ105に記録する。
【0041】
図8は、図4に示すファイルのディレクトリ構造でさらに別の映像情報を録画した場合のディレクトリ構造を示した図である。HDD105に図4に示すファイルが記録されている状態で、ユーザが、録画レコードボタン6を押下して新たな映像情報を録画する。CPU114は、♯♯♯TOSHIフォルダに、識別番号0009をファイル名に含む動画ストリームファイル(ファイル名がGSC_0009.MPG)と識別番号0009をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0009.IFX)を作成する。
【0042】
この状態で、ユーザが、この映像撮影装置をPC等に接続して、PC上で識別番号0008をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0008.IFX)を削除した場合が図8の状態である。
【0043】
この場合、上記説明したように、上記(1)から(3)の条件に従ってCPU114が、1タイトルの複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルを動画情報データファイルと対応付けると以下のようになる。識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)を1タイトルと判断する。
【0044】
そして、CPU114は、識別番号が0006の次に大きい識別番号である0007をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)および動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)がないため、CPU114は、識別番号が0007の次に大きい識別番号である0008をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0008.MPG)が作成されているため、CPU114は、識別番号0003、0004、0005、0006、0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイルを1タイトルと判断する。
【0045】
CPU114は、識別番号が0008の次に大きい識別番号である0009をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0009をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0009.MPG)および動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0009.IFX)が作成されている。CPU114は、これらは同じ識別番号であるため、一対として処理すると判断する。そのため、CPU114は、識別番号0009をファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号0003、0004、0005、0006、0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイルとは、違う1タイトル(連続した1回の撮影ではない)で録画されたと判断する。つまり、CPU114は、ファイル名がGSC_0003.MPG、GSC_0004.MPG、GSC_0005.MPG、GSC_0006.MPG、GSC_0008.MPGの5つの動画ストリームデータファイルが1タイトルと判断する。しかしながら、実際は、ファイル名がGSC_0003.MPG、GSC_0004.MPG、GSC_0005.MPG、GSC_0006.MPGの4つの動画ストリームデータファイルが1タイトルであり、ファイル名がGSC_0008.MPGの動画ストリームデータファイルは異なる1タイトルである。そのため、CPU114は、誤って動画ストリームデータファイルを認識したことになる。
【0046】
したがって、このような事態を想定して、CPU114は、複数のタイトルの複数の動画ストリームデータファイルが存在するフォルダ内で、それぞれの1タイトルに対応する動画ストリームデータファイルを取得する場合、
(4)動画情報データファイルのヘッダに記載された、当該動画情報データファイルと対応する動画ストリームデータファイルの範囲を照合する。
【0047】
の処理をして取得する。
【0048】
次に、動画情報データファイルの構造について、図9および図10を用いて説明する。図9は、動画情報データファイルの構造を示している。動画情報データファイルは、ヘッダ、テーブル、データとしてジェネラルインフォメーション、IFOストラクチャ、サムネール(小)、サムネール(大)で構成されている。1タイトルの映像情報について動画ストリームデータファイルが複数に分割して作成された場合であっても、動画情報データファイルは1つ作成される。ヘッダには、1タイトルとして当該動画情報データファイルと対応する動画ストリームデータファイルがどのファイル名の動画ストリームデータファイルかを特定する範囲情報が記録されている。テーブルは、図10に示すブロック構成をしている。テーブルは、アイテムサイズ、アイテムID、アイテムスタートアドレスで構成されている。テーブルのアイテムサイズ、アイテムID、アイテムスタートアドレスは、動画情報データファイルの各データの情報を格納する。例えば、アイテムIDに、IFOストラクチャのIDを入れると、アイテムサイズではIFOストラクチャのサイズ、アイテムスタートアドレスではIFOストラクチャデータの情報を読み出す。
【0049】
ジェネラルインフォメーションは、動画情報データファイルに対応する映像情報を映像撮影装置で撮影した日時、気温、位置などのメタデータおよび映像撮影装置で当該映像情報を編集した場合の編集日時、回数などの情報が記録されている。動画情報データファイルおよびそれに対応する動画ストリームデータファイルをPCに取り込んだ場合、PCでは、ジェネラルインフォメーションに含まれるメタデータをファイル名にして管理することができる。そのため、動画情報データファイルがメタデータを有することで、動画ストリームデータをPCで管理しやすくなる。
【0050】
IFOストラクチャは、動画ストリームデータを途中から再生したり、コマ送りしたりする場合、適切に再生するために、動画を構成する各画像フレームのGOP情報、チャプタ情報などの位置関係を記録している。映像撮影装置は、MPGで圧縮して映像情報を動画ストリームデータとして記録している。そのため、映像撮影装置は、Iフレーム、Pフレーム、Bフレームで構成される画像フレームを組み合わせることで、動画を構成している。そのため、動画ストリームデータを途中から再生したり、コマ送りしたりする場合には、どの画像フレームがどこにあるのかを認識することで、スムーズな動画の再生が可能となる。
【0051】
サムネール(小)およびサムネール(大)は、大きさの異なる1タイトルの映像情報における最初の静止画像である。サムネール(小)およびサムネール(大)は、映像情報が撮影されたときにCPU114が作成し、動画情報データファイルに記録する。そのため、LCD51上にHDD105に記録されている動画情報データファイルのサムネール(小)を一覧で表示する場合、予め各動画情報データファイルがサムネール(小)をそれぞれ記録しているので、CPU114は、HDD105からすぐに読み出して表示できる。また、ユーザがサムネール(小)の一覧から、特定のサムネール(小)について拡大して見たい場合、CPU114は、当該サムネール(小)の選択によって、サムネール(大)を動画情報データファイルから読み出すだけで表示することができる。そのため、ユーザは、サムネールの表示に対してタイムラグを感じなくなる。
【0052】
図11および図12は、上記説明した図5から図7の場合における動画ストリームデータファイルの検索について上記(1)から(3)までの処理をまとめたフローチャートである。
【0053】
映像撮影装置が起動すると、CPU114は、HDD105記録されている動画情報データファイルおよび動画ストリームデータファイルを検索し、これらの対応関係を示すデータベースをメモリ104に作成する。
【0054】
はじめに、CPU114は、HDD105に記録されている動画情報データファイルおよび動画ストリームデータファイルをファイル名で検索する(ステップS100)。
【0055】
CPU114は、ファイル名で検索するためのパラメータXについてX=000hとして保持変数をリセットする(ステップS101)。変数Xは、動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルの存在状況を保持している。
【0056】
CPU114は、ファイル名で検索するためのパラメータn、パラメータaについて、n=0、a=0とする(ステップS101)。変数nは、カウンタであり、0001から9999までカウントアップする。変数aは、メモリ104にデータベースを記録する際のアドレス番号である。
【0057】
CPU114は、n=n+1とし(ステップS103)、ファイルを順次検索する。このとき、CPU114は、カウンタが9999を超えていないかどうかを判断する(ステップS104)。カウンタが9999を超えていれば(ステップS104、YES)、CPU114は、動画ストリームデータファイルの検索を終了する(ステップS105)。
【0058】
カウンタが9999を超えていなければ(ステップS104、NO)、CPU114は、ファイル名がGSC_♯♯♯♯.MPG、♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルを検索する(ステップS106、ステップS107)。n=1から始まるので、はじめCPU114は、GSC_0001.MPGの動画ストリームデータファイルが存在するか否かを検索する。存在する場合は、CPU114は、変数Xに対して001hでORをとる(ステップS108)。存在しない場合は、CPU114は、変数Xに対して000hでORをとる(ステップS109)。
【0059】
つぎに、CPU114は、ファイル名がGSC_♯♯♯♯.IFX、♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画情報データファイルを検索する(ステップS110、ステップS111)。n=1から始まるので、はじめCPU114は、ファイル名がGSC_0001.IFXの動画情報データファイルが存在するか否かを検索する。
【0060】
存在する場合は、CPU114は、変数Xに対して010hでORをとる(ステップS112)。存在しない場合は、CPU114は、変数Xに対して000hでORをとる(ステップS113)。
【0061】
次に、CPU114は、変数Xの値により異なる条件で動画情報データファイルを検索する(ステップS114)。
【0062】
X=000hの場合(ステップS115)、CPU114は、該当する♯♯♯♯=nの識別番号をファイルに含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルがともに存在しない状態であると判断する(ステップS116)。そして、CPU114は、X=000h(ステップS117)、m=0、L=0(ステップS118)として、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。ここで、mは、1タイトルについて複数の動画ストリームデータファイルで構成された場合の先頭の動画ストリームデータファイルの識別番号を示し、Lは、末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号を示している。つまり、ここでは、♯♯♯♯=nの識別番号に対しては、動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルは対応付けられないことを意味する。
【0063】
X=010hの場合(ステップS119)、CPU114は、該当する♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画情報データファイルだけが存在する状態であると判断する(ステップS120)。このような状態はありえない状態なので、CPU114は、エラー処理する(ステップS121)。CPU114は、LCD51上にエラーメッセージを表示して、当該動画情報データファイルを削除する(ステップS122)。そして、CPU114は、X=000h(ステップS123)、m=0、L=0(ステップS124)として、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。つまり、♯♯♯♯=nの識別番号に対しては、動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルは対応付けられないことを意味する。
【0064】
X=001hの場合(ステップS125)、CPU114は、該当する♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルだけが存在する状態であると判断する(ステップS126)。この場合、Xの最上位バイトが0の状態で動画ストリームデータファイルのみが単独で存在することは通常ありえないので、CPU114は、エラー処理する(ステップS127)。CPU114は、LCD51上にエラーメッセージとして不都合な関係の無い動画ストリームデータファイルが存在する旨を表示する(ステップS128)。そして、CPU114は、X=000h(ステップS129)、m=0、L=0(ステップS130)として、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。つまり、♯♯♯♯=nの識別番号に対しては、動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルは対応付けられないことを意味する。
【0065】
X=011hの場合(ステップS131)、CPU114は、該当する♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態であると判断する(ステップS132)。この場合、CPU114は、1タイトルの映像情報に対応する動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが存在すると認識する(ステップS133)。そして、CPU114は、この1タイトルに対応する動画ストリームデータファイルが複数存在する場合があるので、分割動画の先頭の動画ストリームデータファイルとして変数mにnの値を保存する(ステップS134)。また、CPU114は、末尾の動画ストリームデータファイルとして変数Lにもnの値を保存し(ステップS135)、X=100hを代入し(ステップS136)、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。
【0066】
X=100hの場合(ステップS137)、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態、あるいは、分割動画が存在する状態で識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在しない場合と判断する(ステップS138)。
【0067】
この場合、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルが正常に存在しているので、n−1の識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルと変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画情報データファイルは一対のタイトルであると判断する(ステップS139)。
【0068】
そして、CPU114は、メモリ104に確保した領域に、M(a)として変数mの値を、Z(a)として変数Lの値を、Aとして変数aの値(映像情報として記録されているタイトルの数に対応)をそれぞれ記録する(ステップS140)。
【0069】
M(a)は、アドレス番号aに対応する1タイトルが分割動画の場合の先頭の動画ストリームデータファイルの識別番号を示している。Z(a)は、アドレス番号aに対応する映像情報の1タイトル分の動画ストリームデータファイルが分割動画の場合の末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号を示している。Aは、1タイトルとして対応付けられている映像情報の数を示している。
【0070】
そして、CPU114は、M(a)としてmの値、Z(a)としてLの値、Aとしてaの値をメモリ104に記録した後、次の1タイトルの映像情報に対応する動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルを検索するために、変数aの値をa=a+1にインクリメントし(ステップS141)、m=0、L=0に変数をリセットし(ステップS142)、X=000hを代入し(ステップS143)、ステップS103に戻る。
【0071】
X=110hの場合(ステップS144)、CPU114は、変数mに書かれた識別番号を含むファイル名の動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態、あるいは、分割動画が存在する状態で識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルのみ存在した場合と判断する(ステップS145)。
【0072】
この場合、CPU114は、識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在しないで、識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルのみが存在するということはありえない状態なのでエラー処理する(ステップS146)。CPU114は、LCD51上にエラーメッセージを表示し、当該動画情報データファイルを削除する(ステップS147)。
【0073】
そして、CPU114は、識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号Lをファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでの複数の動画ストリームデータファイルと識別番号mをファイル名に含む動画情報データファイルは1タイトルの映像情報に対応すると判断する(ステップS148)。
【0074】
そして、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルが正常に存在するので、メモリ104に確保した領域に、M(a)として変数mの値を、Z(a)として変数Lの値を、Aとして変数aの値をそれぞれ記録する(ステップS149)。CPU114は、M(a)としてmの値、Z(a)としてLの値、Aとしてaの値をメモリ104に記録した後、次の1タイトルの動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルを検索するために、変数aの値をa=a+1にインクリメントし(ステップS150)、m=0、L=0に変数をリセットし(ステップS151)、X=000hを代入し(ステップS152)、ステップS103に戻る。
【0075】
X=111hの場合(ステップS153)、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態、あるいは、分割動画が存在する状態で識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルおよび動画情報データファイルが共に存在した場合と判断する(ステップS154)。CPU114は、識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号Lをファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでの複数の動画ストリームデータファイルと識別番号mをファイル名に含む動画情報データファイルは1タイトルの映像情報に対応すると判断する(ステップS155)。そして、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルが正常に存在するので、メモリ104に確保した領域に、M(a)として変数mの値を、Z(a)として変数Lの値を、Aとして変数aの値をそれぞれ記録する(ステップS156)。CPU114は、M(a)としてmの値、Z(a)としてLの値、Aとしてaの値をメモリ104に記録した後、次の1タイトルの動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルを検索するために、変数aの値をa=a+1にインクリメントする(ステップS157)。ここで、CPU114は、識別番号nファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在するので、1タイトルとして識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが存在すると認識する。そして、CPU114は、この1タイトルに対応する動画ストリームデータファイルが複数存在する場合があるので、分割動画の先頭の動画ストリームデータファイルとして変数mにnの値を保存する(ステップS158)。また、CPU114は、末尾の動画ストリームデータファイルとして変数Lにもnの値を保存し(ステップS169)、X=100hを代入し(ステップS160)、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。
【0076】
X=101hの場合(ステップS161)、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態、あるいは、分割動画が存在する状態で識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルのみ存在した場合と判断する(ステップS162)。そのため、CPU114は、識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルと同じ1タイトルの分割動画の続きと判断する(ステップS163)。つまり、CPU114は、識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号n−1をファイル名に含む動画ストリームデータファイルと同じ1タイトルの分割動画の続きと判断する。そして、CPU114は、この1タイトルの動画ストリームデータファイルが複数存在するので、末尾の動画ストリームデータファイルとして変数Lにnの値を保存し(ステップS164)、X=100hを代入して(ステップS165)、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。
【0077】
図11、図12でを用いて説明したフローでは、X=001hのようなケースが発生した場合や図8で示したファイルのディレクトリ構造では、1タイトルに対して動画ストリームデータファイルが複数作成された場合、分割動画の動画ストリームデータファイルの範囲を正確に判別できない。
【0078】
そのため、CPU114は、HDD105に記録されている映像情報について再生する場合、1タイトル分の映像情報を削除、移動、コピー処理する場合は、実際に選択された映像情報に対応する動画ストリームデータファイルを開いて、図9に示す各1タイトルの動画情報データファイルのヘッダに含まれる動画ストリームデータファイルの範囲情報を基にして処理する。
【0079】
X=001h、X=010h、X=110hの場合は、映像撮影装置における操作では発生しないケースである。そのため、CPU114は、通常、図11および図12に示すフローで判別可能である。したがって、次に示す図13のフローは、エラー発生時のための処理である。
【0080】
図13は、上記説明した図8の場合における動画ストリームデータファイルの検索について上記(4)の処理をまとめたフローチャートである。
【0081】
はじめに、CPU114は、ユーザによりHDD105に記録されている映像情報について再生、1タイトル分の映像情報の削除、移動、コピー処理が選択されたと認識すると、HDD105から映像情報に対応する動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルを読み込み対象として指定する(ステップS200)。そして、CPU114は、HDD105から読み込む対象とする動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルのファイル名から識別番号mを抽出する(ステップS202)。そして、CPU114は、当該映像情報に対応する動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルについて、メモリ104に記録しているM(a)、Z(a)、Aの値と比較しながら正しく読み込む対象とするファイルを確定する(ステップS203)。
【0082】
CPU114は、メモリ104に記録しているM(a)の値と識別番号mが一致するか否かを判断する(ステップS204)。M(a)の値と識別番号mが一致しなければ(ステップS204、NO)、CPU114は、aの値をインクリメントし(ステップS205)、aの値が最大値であるAを超えているか否かを判断する(ステップS206)。aの値が最大値であるAを超えている場合(ステップS206、YES)、CPU114は、HDD104には読み込むべき対象となる動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが存在しないと判断し(ステップS207)、処理を終了する(ステップS208)。aの値が最大値であるAを超えていない場合(ステップS206、NO)、CPU114は、ステップS204に戻って、メモリ104に記録している次のM(a)の値を読み込み、識別番号mと比較する。
【0083】
M(a)の値と識別番号mが一致すれば(ステップS204、YES)、CPU114は、aの値を確定する(ステップS208)。そして、CPU114は、メモリ104に記録されている確定したaの値からL=Z(a)の値を特定する(ステップS209)。
【0084】
次に、CPU114は、選択された映像情報に対応する動画情報データファイルの先頭の識別番号を♯♯♯♯=mと確定し(ステップS210)、末尾の識別番号を$$$$=Lと確定する(ステップS211)。
【0085】
そして、CPU114は、ファイル名がGSC_$$$$.IFXの動画情報データファイルをHDD105から読み込み、ファイルオープンする(ステップS212)。CPU114は、GSC_$$$$.IFXの動画情報データファイルのヘッダに記録された1タイトルとして当該動画情報データファイルと対となる動画ストリームデータファイルの範囲を特定する範囲情報から、末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号=Eを読み込む(ステップS213)。そして、CPU114は、メモリ104から読み込んでステップS209で確定したLの値と、動画情報データファイルのヘッダに記録されているEの値とを比較する(ステップS214。
【0086】
Lの値がEの値よりも小さい場合、CPU114は、分割動画の途中または最後の動画ストリームデータファイルが故意に削除された可能性があると判断する(ステップS215)。これは、選択された映像情報が正常に再生できないことを意味している。そのため、CPU114は、LCD51にエラー表示し(ステップS216)、処理を終了する(ステップS208)。
【0087】
Lの値がEの値よりも大きい場合、CPU114は、動画情報データファイルが故意に削除された可能性があると判断する(ステップS217)。そのため、CPU114は、Eより大きい識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルが不整合状態にあると判断する。ここで、識別番号がEのまでの動画ストリームデータファイルは正常に存在しているので、CPU114は、1タイトルの分割動画として、先頭の動画ストリームデータファイルの識別番号としてm、末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号としてLを指定し、メモリ104にエラーが生じた旨を記録する(ステップS218)。そして、CPU114は、選択された映像情報に対応する動画ストリームデータファイルの再生などの処理をする(ステップS214)。
【0088】
Lの値とEの値が等しい場合、CPU114は、メモリ104に記録されている動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルとの対応関係は正しいと判断する(ステップS219)。CPU114は、1タイトルの分割動画として、先頭の動画ストリームデータファイルの識別番号としてm、末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号としてLを指定する(ステップS220)。そして、CPU114は、選択された映像情報に対応する動画ストリームデータファイルの再生などの処理をする(ステップS220)。
【0089】
上記のように、CPU114は、1タイトルについて複数の動画ストリームデータファイルが作成されている場合、動画ストリームファイルのファイル名およびファイル構造により、どの動画ストリームファイル群が1タイトルを構成しているか容易に判別できる。そのため、動画情報データファイルにその都度アクセスして情報を読み込んで判別する必要がないため、処理の効率化につながる。
【0090】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】発明の一実施の形態に係る撮影装置を示す外観図。
【図2】発明の一実施の形態に係る撮影装置を示す外観図。
【図3】発明の一実施の形態に係る撮影装置の構成を示すブロック図。
【図4】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図5】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図6】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図7】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図8】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図9】発明の一実施の形態に係る動画情報データファイル構造を示す図。
【図10】発明の一実施の形態に係る動画情報データファイル構造を示す図。
【図11】発明の一実施の形態に係る動画ストリームデータファイルの識別を説明するフローチャート。
【図12】発明の一実施の形態に係る動画ストリームデータファイルの識別を説明するフローチャート。
【図13】発明の一実施の形態に係る動画ストリームデータファイルの識別を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0092】
1…本体、2…レンズ、3…フラッシュ、4…シャッターボタン、5…表示部、6…動画レコードボタン、7…ジョグダイヤル(回転体)、8…十字キー、9…メニューボタン、10…ズームバー、11…モードレバー、12…パワーボタン、21…収納部、51…LCD、52…スピーカー、101…CCD、102…信号処理回路、103…伸張/圧縮回路、104…メモリ、105…HDD、106…メモリカード、107…デコーダ、108…LCDドライバ、110…LANコントローラ、111…USBコントローラ、112…LAN端子、113…USB端子、114…CPU、115…バス。
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画再生機能を有する映像撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多機能なデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどのデジタル機器の普及が目覚しい。このようなデジタルビデオカメラでは、撮影した映像を動画ストリームデータファイルおよびこれに付随した動画情報データファイルをファイルシステムのディレクトリに格納して記録している。
【0003】
特許文献1には、動画データファイル、音声データファイルなどに関連した各種メタデータを含む動画情報データファイルを一つのディレクトリに格納することで、多数のファイルから容易に認識、選択可能とする構成が開示されている。
【特許文献1】特開2004−350042
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1には、情報データファイルの構造について記載されておらず、また、1タイトルについて動画ストリームデータファイルが分割されている場合、どの動画情報データファイルとどの動画ストリームファイルが対応しているのかを判別する記載はされていない。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、動画ストリームデータファイルを容易に認識できるファイル構造を有する映像撮影装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の撮影装置は、映像情報を撮影する撮影手段と、前記撮影手段で撮影した前記映像情報における1タイトルについて、動画ストリームデータファイルと前記動画ストリームデータファイルに付随する情報で構成された動画情報データファイルとを別ファイルで作成する作成手段と、前記作成手段で作成された前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを別ファイルで記録する第1の記録手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、動画ストリームデータファイルとこれに付随する動画情報データファイルとをそれぞれのファイル名で対応付けているため、容易に1タイトル分の動画ストリームデータファイルの認識が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0009】
図1及び図2は、この発明の映像撮影装置の一例を示す図である。図1は、映像撮影装置を構成する本体に設けられた収納部に対して表示部を収納した状態を示す図である。図2は、表示部に表示される映像を視認可能な状態にした様子を示す図である。
【0010】
図1及び図2に示すように、映像撮影装置は、本体1を備えており、この本体1は、レンズ2、フラッシュ3、静止画レコードボタン4、表示部5、動画レコードボタン6、ジョグダイヤル7、十字キー8、メニューボタン9、ズームバー10、モードレバー11、パワーボタン12などを備えている。
【0011】
さらに、本体1は、収納部21を備えており、この収納部21に、表示部5を収納することができる。表示部5は、可動自在に構成されており、収納部21から取り出して、表示面を任意の角度に調整することができる。表示部5は、LCD(液晶ディスプレイ)51及びスピーカー52を備えている。
【0012】
図3は、図1および図2を参照して説明した映像撮影装置の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
図3に示すように、映像撮影装置は、CCD101、信号処理回路102、伸張/圧縮回路(JPEG/MPEG/H.264)103、メモリ104、HDD105、メモリカード106、デコーダ107、LCDドライバ108、LCD51、LANコントローラ110、USBコントローラ111、LAN端子112、USB端子113、CPU114などを備えている。これらは、バス115を介して接続されている。
【0014】
静止画レコードボタン4の操作に対応して、CCD101は、レンズ2を介して得られる光(静止画像)を電気信号に変換する。或いは、動画レコードボタン6の操作に対応して、CCD101は、レンズ2を介して得られる光(動画像)を電気信号に変換する。信号処理回路102は、CCD101から出力される電気信号をデジタル信号へ変換する。伸張/圧縮回路103は、静止画像のデジタル信号をJPEGに準拠した画像信号へエンコードする。或いは、伸張/圧縮回路103は、動画像のデジタル信号をMPEGまたはH.264に準拠した画像信号へエンコードする。HDD105は、メモリ104を介して提供される画像信号を記憶する。着脱可能なメモリカード106も、同様に、メモリ104を介して提供される画像信号を記憶する。デコーダ107は、メモリを介して提供される画像信号をデコードする。LCDドライバ108は、デコードされた画像信号に基づきLCD51の駆動を制御し、液晶ディスプレイ上に画像信号を出力する。
【0015】
記録済み画像の再生時には、デコーダ107は、HDD105又はメモリカード106から伸張/圧縮回路103、メモリ104を介して提供される画像信号をデコードする。LCDドライバ108は、デコードされた画像信号に基づきLCD51の駆動を制御し、LCD51上に画像信号を出力する。
【0016】
動画再生時は、通常の再生以外に、逆再生、高速再生、高速逆再生、コマ送り、コマ戻しなどのトリック再生が簡単に実現でき、さらにテープと違ってHDD105またはメモリカード106などのランダムアクセス可能なメディアから読み出すため、見たい画像のサーチも容易にできる。
【0017】
HDD105又はメモリカード106に記録された画像を外部機器(PC等)に対して転送したり、或いは画像を外部機器から受信したりする場合は、USBコントローラ111を介してUSB端子113から送受信する。また、PC等の外部機器を介さずに、例えばDVDレコーダのような画像記録再生装置に対して、直接、エンコードされた画像を送受信することもできる。また、十字キー8をユーザが操作すると、動画の再生が開始し、ユーザが動画再生時にジョグダイヤル7を回転操作することで、再生中の動画の再生速度が細かく可変する。
【0018】
次に、本発明におけるファイルのディレクトリ構造について図4を用いて説明する。ユーザが映像撮影装置で撮影すると、CPU114は、HDD105(またはメモリカード106)に図4に示すようにフォルダおよびファイルを作成する。ルートディレクトリには、DCIMフォルダが作成され、その下位フォルダとして、100TOSHIフォルダ、101TOSHIフォルダが作成されている。
【0019】
そして、それぞれのフォルダ内に、撮影された映像情報がファイルとして記録されている。Streemデータ(拡張子MPG)は、動画ストリームデータファイルとして、Infoデータ(拡張子IFX)は、動画情報データファイルとして格納される。動画ストリームデータファイルは、動画ストリームデータを含んでいる。動画情報データファイルは、動画ストリームデータファイルに含まれる動画ストリームデータに関する付随情報のみが含まれている。動画情報データファイルの構造については、後に詳述する。
【0020】
図5は、図4に示すファイルのディレクトリ構造の一部を示した図である。ユーザが、録画レコードボタン6を押してから、録画終了するまでの1回の録画による動画情報(以下1タイトルと称す)で、一つの動画ストリームデータファイルが作成された例である。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0001をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0001.MPG)と識別番号0001をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0001.IFX)が作成されている。CPU114は、同じ識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルは一対として処理する。ここで、♯♯♯TOSHIフォルダの♯♯♯には、100から999に数字が入る。
【0021】
図6は、図4に示すファイルのディレクトリ構造における図3と異なる一部を示した図である。ユーザが撮影した1タイトルの映像情報を複数に分割して(以下分割動画と称す)、動画ストリームデータファイルが複数作成された例である。CPU114は、1タイトルの映像情報について複数の動画ストリームデータファイルを作成するとき、動画ストリームデータファイル群は、連続の識別番号を設定して作成する。動画ストリームファイルの1ファイルのサイズが所定値に決められているため、長時間の録画の場合は、CPU114は、1タイトルの映像情報に対して複数の動画ストリームデータファイルを作成することになる。
【0022】
♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)の4つの動画ストリームデータファイルが1タイトルの映像情報に対して作成された動画ストリームファイル群として格納さている。また、CPU114は、これらの動画ストリームデータファイル群に対応する動画情報データファイルを一つのみ作成する。ここでは、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0003.IFX)が作成されている。つまり、動画情報データファイルは、動画ストリームデータファイル群の中で一番小さな識別番号(ここでは0003)と同じ識別番号を含むファイル名で作成される。
【0023】
また、♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)、識別番号0007をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)も作成されている。
【0024】
ここで、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイルと1タイトルの映像情報に対して作成された識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでを一対として処理するための対応付けを以下のように処理する。
【0025】
ここで、動画情報データファイルのファイル名には、動画ストリームデータファイル群の中で一番小さな識別番号(ここでは0003)が設定されている。動画ストリームデータファイル群の中で一番小さな識別番号は、1タイトルの映像情報の録画を開始した最初の動画ストリームデータファイルであることを示している。
【0026】
そのため、CPU114は、動画情報データファイルのファイル名を認識すれば、フォルダ内に複数存在する動画ストリームデータファイルの中から、当該動画情報データファイルに対応する動画ストリームデータファイルを特定することができる。また、1タイトルの映像情報に対して複数の動画ストリームデータファイルが作成された場合は、CPU114は、1タイトルの映像情報の分割動画の先頭の動画ストリームデータファイルであると特定することができる。CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)と動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0003.IFX)を対応付けてメモリ104に記録する。
【0027】
また、CPU114は、分割動画の末尾の動画ストリームデータファイルの特定を以下のようにする。CPU114は、識別番号が0003の次に大きい識別番号である0004をファイル名に含むファイルを検索する。識別番号0004をファイル名に含むファイルは、動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)しかないので、CPU114は、識別番号0004をファイル名に含むファイルの動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)と識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)とは1タイトルと判断する。
【0028】
次に、CPU114は、識別番号が0004の次に大きい識別番号である0005をファイル名に含むファイルを検索する。識別番号0005をファイル名に含むファイルは、動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)しかないので、CPU114は、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)と識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)とは1タイトルと判断する。
【0029】
同様に、CPU114は、識別番号が0005の次に大きい識別番号である0006をファイル名に含むファイルを検索する。識別番号0006をファイル名に含むファイルは、動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)しかないので、CPU114は、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)と識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004を有する動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)とは1タイトルと判断する。
【0030】
そして、CPU114は、識別番号が0006の次に大きい識別番号である0007をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)および動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)が作成されている。CPU114は、これらは同じ識別番号であるため、一対として処理すると判断する。そのため、CPU114は、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号0006までをファイル名に含む動画ストリームデータファイルとは違う1タイトル(つまり連続した1回の撮影ではない)で録画されたと判断する。従って、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)(最初の動画ストリームデータファイル)から識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)(末尾の動画ストリームデータファイル)が1タイトルの動画ストリームデータファイルと特定する。
【0031】
そして、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)から識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)までを1タイトルとして、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0003.IFX)とを対応付けてメモリ105に記録する。
【0032】
以上より、CPU114は、
(1)1タイトルの映像情報に対する動画ストリームデータファイルは、複数に分割されて構成されることもあるが、この1タイトルの映像情報に対する動画情報データファイルは、必ず1つしか作成されない。
【0033】
(2)1タイトルの映像情報に対して複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルは、それぞれ必ず連続した識別番号を有し、その識別番号がファイル名に含まれている。
【0034】
(3)このとき、複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイル群がファイル名に含む一番小さな識別情報を、動画情報データファイルはファイル名に含む。
【0035】
に基づいて、複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルの1タイトル当たりの範囲をファイル名から判別している。
【0036】
そして、上記処理により、CPIU114は、どの動画ストリームデータファイル(複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルの場合は複数)とどの動画情報データファイルが1タイトルとして対応するのかを判別し、対応関係を示す情報をメモリ104に記録する。これにより、CPU114は、特定の映像情報について再生が選択されたとき、正しい動画ストリームデータファイルを再生することができる。また、動画ストリームデータファイルには、動画情報データファイルが付加されていないので、動画ストリームデータファイルは汎用性が高いデータとなる。つまり、1タイトルの動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルとを一対として扱う仕組みとなっているため、それぞれのファイルを活用しやすくなる。そのため、映像撮影装置と接続したパソコン上において動画ストリームデータを再生する場合は、パソコンがどこのメーカのものでも再生できる可能性が高くなる。
【0037】
図7は、図4に示すファイルのディレクトリ構造で、さらに別の映像情報を撮影した場合のディレクトリ構造の一部を示した図である。ユーザが、録画レコードボタン6を押下して新たな映像情報を録画すると、CPU114は、♯♯♯TOSHIフォルダに、識別番号0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0008.MPG)と識別番号0008をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0008.IFX)を作成する。そして、次に、ユーザが、♯♯♯TOSHIフォルダに記録されていた識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)と識別番号0007をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)を所定の操作によって削除した場合が図7に示すファイル構成の状態である。
【0038】
ここで、上記(1)から(3)の条件に従ってCPU114は、1タイトルについて複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルを動画情報データファイルと対応付けることができる。つまり、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイルのファイル名から、複数存在する動画ストリームデータファイルの中で識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイルがあれば、1タイトルの先頭の動画ストリームデータファイルであると特定することができる。上記(1)から(3)により、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)を1タイトルと判断する。
【0039】
そして、CPU114は、識別番号が0006の次に大きい識別番号である0007をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)および動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)がないため、CPU114は、識別番号が0007の次に大きい番号である0008をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0008.MPG)と動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0008.IFX)が作成されている、CPU114は、これらは同じ識別番号であるため、一対として処理すると判断する。そのため、CPU114は、識別番号0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号0006までをファイル名に含む動画ストリームデータファイルとは、違う1タイトル(連続した1回の撮影ではない)で録画されたと判断する。従って、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)(最初の動画ストリームデータファイル)から識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)(末尾の動画ストリームデータファイル)が1タイトルの動画ストリームデータファイルと特定する。
【0040】
そして、CPU114は、識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)から識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)までを1タイトルとして、識別番号0003をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0003.IFX)と対応付けてメモリ105に記録する。
【0041】
図8は、図4に示すファイルのディレクトリ構造でさらに別の映像情報を録画した場合のディレクトリ構造を示した図である。HDD105に図4に示すファイルが記録されている状態で、ユーザが、録画レコードボタン6を押下して新たな映像情報を録画する。CPU114は、♯♯♯TOSHIフォルダに、識別番号0009をファイル名に含む動画ストリームファイル(ファイル名がGSC_0009.MPG)と識別番号0009をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0009.IFX)を作成する。
【0042】
この状態で、ユーザが、この映像撮影装置をPC等に接続して、PC上で識別番号0008をファイル名に含む動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0008.IFX)を削除した場合が図8の状態である。
【0043】
この場合、上記説明したように、上記(1)から(3)の条件に従ってCPU114が、1タイトルの複数に分割されて構成された動画ストリームデータファイルを動画情報データファイルと対応付けると以下のようになる。識別番号0003をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0003.MPG)、識別番号0004をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0004.MPG)、識別番号0005をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0005.MPG)、識別番号0006をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0006.MPG)を1タイトルと判断する。
【0044】
そして、CPU114は、識別番号が0006の次に大きい識別番号である0007をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0007をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0007.MPG)および動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0007.IFX)がないため、CPU114は、識別番号が0007の次に大きい識別番号である0008をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0008.MPG)が作成されているため、CPU114は、識別番号0003、0004、0005、0006、0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイルを1タイトルと判断する。
【0045】
CPU114は、識別番号が0008の次に大きい識別番号である0009をファイル名に含むファイルを検索する。♯♯♯TOSHIフォルダには、識別番号0009をファイル名に含む動画ストリームデータファイル(ファイル名がGSC_0009.MPG)および動画情報データファイル(ファイル名がGSC_0009.IFX)が作成されている。CPU114は、これらは同じ識別番号であるため、一対として処理すると判断する。そのため、CPU114は、識別番号0009をファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号0003、0004、0005、0006、0008をファイル名に含む動画ストリームデータファイルとは、違う1タイトル(連続した1回の撮影ではない)で録画されたと判断する。つまり、CPU114は、ファイル名がGSC_0003.MPG、GSC_0004.MPG、GSC_0005.MPG、GSC_0006.MPG、GSC_0008.MPGの5つの動画ストリームデータファイルが1タイトルと判断する。しかしながら、実際は、ファイル名がGSC_0003.MPG、GSC_0004.MPG、GSC_0005.MPG、GSC_0006.MPGの4つの動画ストリームデータファイルが1タイトルであり、ファイル名がGSC_0008.MPGの動画ストリームデータファイルは異なる1タイトルである。そのため、CPU114は、誤って動画ストリームデータファイルを認識したことになる。
【0046】
したがって、このような事態を想定して、CPU114は、複数のタイトルの複数の動画ストリームデータファイルが存在するフォルダ内で、それぞれの1タイトルに対応する動画ストリームデータファイルを取得する場合、
(4)動画情報データファイルのヘッダに記載された、当該動画情報データファイルと対応する動画ストリームデータファイルの範囲を照合する。
【0047】
の処理をして取得する。
【0048】
次に、動画情報データファイルの構造について、図9および図10を用いて説明する。図9は、動画情報データファイルの構造を示している。動画情報データファイルは、ヘッダ、テーブル、データとしてジェネラルインフォメーション、IFOストラクチャ、サムネール(小)、サムネール(大)で構成されている。1タイトルの映像情報について動画ストリームデータファイルが複数に分割して作成された場合であっても、動画情報データファイルは1つ作成される。ヘッダには、1タイトルとして当該動画情報データファイルと対応する動画ストリームデータファイルがどのファイル名の動画ストリームデータファイルかを特定する範囲情報が記録されている。テーブルは、図10に示すブロック構成をしている。テーブルは、アイテムサイズ、アイテムID、アイテムスタートアドレスで構成されている。テーブルのアイテムサイズ、アイテムID、アイテムスタートアドレスは、動画情報データファイルの各データの情報を格納する。例えば、アイテムIDに、IFOストラクチャのIDを入れると、アイテムサイズではIFOストラクチャのサイズ、アイテムスタートアドレスではIFOストラクチャデータの情報を読み出す。
【0049】
ジェネラルインフォメーションは、動画情報データファイルに対応する映像情報を映像撮影装置で撮影した日時、気温、位置などのメタデータおよび映像撮影装置で当該映像情報を編集した場合の編集日時、回数などの情報が記録されている。動画情報データファイルおよびそれに対応する動画ストリームデータファイルをPCに取り込んだ場合、PCでは、ジェネラルインフォメーションに含まれるメタデータをファイル名にして管理することができる。そのため、動画情報データファイルがメタデータを有することで、動画ストリームデータをPCで管理しやすくなる。
【0050】
IFOストラクチャは、動画ストリームデータを途中から再生したり、コマ送りしたりする場合、適切に再生するために、動画を構成する各画像フレームのGOP情報、チャプタ情報などの位置関係を記録している。映像撮影装置は、MPGで圧縮して映像情報を動画ストリームデータとして記録している。そのため、映像撮影装置は、Iフレーム、Pフレーム、Bフレームで構成される画像フレームを組み合わせることで、動画を構成している。そのため、動画ストリームデータを途中から再生したり、コマ送りしたりする場合には、どの画像フレームがどこにあるのかを認識することで、スムーズな動画の再生が可能となる。
【0051】
サムネール(小)およびサムネール(大)は、大きさの異なる1タイトルの映像情報における最初の静止画像である。サムネール(小)およびサムネール(大)は、映像情報が撮影されたときにCPU114が作成し、動画情報データファイルに記録する。そのため、LCD51上にHDD105に記録されている動画情報データファイルのサムネール(小)を一覧で表示する場合、予め各動画情報データファイルがサムネール(小)をそれぞれ記録しているので、CPU114は、HDD105からすぐに読み出して表示できる。また、ユーザがサムネール(小)の一覧から、特定のサムネール(小)について拡大して見たい場合、CPU114は、当該サムネール(小)の選択によって、サムネール(大)を動画情報データファイルから読み出すだけで表示することができる。そのため、ユーザは、サムネールの表示に対してタイムラグを感じなくなる。
【0052】
図11および図12は、上記説明した図5から図7の場合における動画ストリームデータファイルの検索について上記(1)から(3)までの処理をまとめたフローチャートである。
【0053】
映像撮影装置が起動すると、CPU114は、HDD105記録されている動画情報データファイルおよび動画ストリームデータファイルを検索し、これらの対応関係を示すデータベースをメモリ104に作成する。
【0054】
はじめに、CPU114は、HDD105に記録されている動画情報データファイルおよび動画ストリームデータファイルをファイル名で検索する(ステップS100)。
【0055】
CPU114は、ファイル名で検索するためのパラメータXについてX=000hとして保持変数をリセットする(ステップS101)。変数Xは、動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルの存在状況を保持している。
【0056】
CPU114は、ファイル名で検索するためのパラメータn、パラメータaについて、n=0、a=0とする(ステップS101)。変数nは、カウンタであり、0001から9999までカウントアップする。変数aは、メモリ104にデータベースを記録する際のアドレス番号である。
【0057】
CPU114は、n=n+1とし(ステップS103)、ファイルを順次検索する。このとき、CPU114は、カウンタが9999を超えていないかどうかを判断する(ステップS104)。カウンタが9999を超えていれば(ステップS104、YES)、CPU114は、動画ストリームデータファイルの検索を終了する(ステップS105)。
【0058】
カウンタが9999を超えていなければ(ステップS104、NO)、CPU114は、ファイル名がGSC_♯♯♯♯.MPG、♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルを検索する(ステップS106、ステップS107)。n=1から始まるので、はじめCPU114は、GSC_0001.MPGの動画ストリームデータファイルが存在するか否かを検索する。存在する場合は、CPU114は、変数Xに対して001hでORをとる(ステップS108)。存在しない場合は、CPU114は、変数Xに対して000hでORをとる(ステップS109)。
【0059】
つぎに、CPU114は、ファイル名がGSC_♯♯♯♯.IFX、♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画情報データファイルを検索する(ステップS110、ステップS111)。n=1から始まるので、はじめCPU114は、ファイル名がGSC_0001.IFXの動画情報データファイルが存在するか否かを検索する。
【0060】
存在する場合は、CPU114は、変数Xに対して010hでORをとる(ステップS112)。存在しない場合は、CPU114は、変数Xに対して000hでORをとる(ステップS113)。
【0061】
次に、CPU114は、変数Xの値により異なる条件で動画情報データファイルを検索する(ステップS114)。
【0062】
X=000hの場合(ステップS115)、CPU114は、該当する♯♯♯♯=nの識別番号をファイルに含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルがともに存在しない状態であると判断する(ステップS116)。そして、CPU114は、X=000h(ステップS117)、m=0、L=0(ステップS118)として、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。ここで、mは、1タイトルについて複数の動画ストリームデータファイルで構成された場合の先頭の動画ストリームデータファイルの識別番号を示し、Lは、末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号を示している。つまり、ここでは、♯♯♯♯=nの識別番号に対しては、動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルは対応付けられないことを意味する。
【0063】
X=010hの場合(ステップS119)、CPU114は、該当する♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画情報データファイルだけが存在する状態であると判断する(ステップS120)。このような状態はありえない状態なので、CPU114は、エラー処理する(ステップS121)。CPU114は、LCD51上にエラーメッセージを表示して、当該動画情報データファイルを削除する(ステップS122)。そして、CPU114は、X=000h(ステップS123)、m=0、L=0(ステップS124)として、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。つまり、♯♯♯♯=nの識別番号に対しては、動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルは対応付けられないことを意味する。
【0064】
X=001hの場合(ステップS125)、CPU114は、該当する♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルだけが存在する状態であると判断する(ステップS126)。この場合、Xの最上位バイトが0の状態で動画ストリームデータファイルのみが単独で存在することは通常ありえないので、CPU114は、エラー処理する(ステップS127)。CPU114は、LCD51上にエラーメッセージとして不都合な関係の無い動画ストリームデータファイルが存在する旨を表示する(ステップS128)。そして、CPU114は、X=000h(ステップS129)、m=0、L=0(ステップS130)として、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。つまり、♯♯♯♯=nの識別番号に対しては、動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルは対応付けられないことを意味する。
【0065】
X=011hの場合(ステップS131)、CPU114は、該当する♯♯♯♯=nの識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態であると判断する(ステップS132)。この場合、CPU114は、1タイトルの映像情報に対応する動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが存在すると認識する(ステップS133)。そして、CPU114は、この1タイトルに対応する動画ストリームデータファイルが複数存在する場合があるので、分割動画の先頭の動画ストリームデータファイルとして変数mにnの値を保存する(ステップS134)。また、CPU114は、末尾の動画ストリームデータファイルとして変数Lにもnの値を保存し(ステップS135)、X=100hを代入し(ステップS136)、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。
【0066】
X=100hの場合(ステップS137)、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態、あるいは、分割動画が存在する状態で識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在しない場合と判断する(ステップS138)。
【0067】
この場合、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルが正常に存在しているので、n−1の識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルと変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画情報データファイルは一対のタイトルであると判断する(ステップS139)。
【0068】
そして、CPU114は、メモリ104に確保した領域に、M(a)として変数mの値を、Z(a)として変数Lの値を、Aとして変数aの値(映像情報として記録されているタイトルの数に対応)をそれぞれ記録する(ステップS140)。
【0069】
M(a)は、アドレス番号aに対応する1タイトルが分割動画の場合の先頭の動画ストリームデータファイルの識別番号を示している。Z(a)は、アドレス番号aに対応する映像情報の1タイトル分の動画ストリームデータファイルが分割動画の場合の末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号を示している。Aは、1タイトルとして対応付けられている映像情報の数を示している。
【0070】
そして、CPU114は、M(a)としてmの値、Z(a)としてLの値、Aとしてaの値をメモリ104に記録した後、次の1タイトルの映像情報に対応する動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルを検索するために、変数aの値をa=a+1にインクリメントし(ステップS141)、m=0、L=0に変数をリセットし(ステップS142)、X=000hを代入し(ステップS143)、ステップS103に戻る。
【0071】
X=110hの場合(ステップS144)、CPU114は、変数mに書かれた識別番号を含むファイル名の動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態、あるいは、分割動画が存在する状態で識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルのみ存在した場合と判断する(ステップS145)。
【0072】
この場合、CPU114は、識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在しないで、識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルのみが存在するということはありえない状態なのでエラー処理する(ステップS146)。CPU114は、LCD51上にエラーメッセージを表示し、当該動画情報データファイルを削除する(ステップS147)。
【0073】
そして、CPU114は、識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号Lをファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでの複数の動画ストリームデータファイルと識別番号mをファイル名に含む動画情報データファイルは1タイトルの映像情報に対応すると判断する(ステップS148)。
【0074】
そして、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルが正常に存在するので、メモリ104に確保した領域に、M(a)として変数mの値を、Z(a)として変数Lの値を、Aとして変数aの値をそれぞれ記録する(ステップS149)。CPU114は、M(a)としてmの値、Z(a)としてLの値、Aとしてaの値をメモリ104に記録した後、次の1タイトルの動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルを検索するために、変数aの値をa=a+1にインクリメントし(ステップS150)、m=0、L=0に変数をリセットし(ステップS151)、X=000hを代入し(ステップS152)、ステップS103に戻る。
【0075】
X=111hの場合(ステップS153)、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態、あるいは、分割動画が存在する状態で識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルおよび動画情報データファイルが共に存在した場合と判断する(ステップS154)。CPU114は、識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号Lをファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでの複数の動画ストリームデータファイルと識別番号mをファイル名に含む動画情報データファイルは1タイトルの映像情報に対応すると判断する(ステップS155)。そして、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルが正常に存在するので、メモリ104に確保した領域に、M(a)として変数mの値を、Z(a)として変数Lの値を、Aとして変数aの値をそれぞれ記録する(ステップS156)。CPU114は、M(a)としてmの値、Z(a)としてLの値、Aとしてaの値をメモリ104に記録した後、次の1タイトルの動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルを検索するために、変数aの値をa=a+1にインクリメントする(ステップS157)。ここで、CPU114は、識別番号nファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在するので、1タイトルとして識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが存在すると認識する。そして、CPU114は、この1タイトルに対応する動画ストリームデータファイルが複数存在する場合があるので、分割動画の先頭の動画ストリームデータファイルとして変数mにnの値を保存する(ステップS158)。また、CPU114は、末尾の動画ストリームデータファイルとして変数Lにもnの値を保存し(ステップS169)、X=100hを代入し(ステップS160)、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。
【0076】
X=101hの場合(ステップS161)、CPU114は、変数mに書かれた識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが共に存在する状態、あるいは、分割動画が存在する状態で識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルのみ存在した場合と判断する(ステップS162)。そのため、CPU114は、識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルと同じ1タイトルの分割動画の続きと判断する(ステップS163)。つまり、CPU114は、識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルは、識別番号n−1をファイル名に含む動画ストリームデータファイルと同じ1タイトルの分割動画の続きと判断する。そして、CPU114は、この1タイトルの動画ストリームデータファイルが複数存在するので、末尾の動画ストリームデータファイルとして変数Lにnの値を保存し(ステップS164)、X=100hを代入して(ステップS165)、ステップS103に戻り、次のファイルを検索する。
【0077】
図11、図12でを用いて説明したフローでは、X=001hのようなケースが発生した場合や図8で示したファイルのディレクトリ構造では、1タイトルに対して動画ストリームデータファイルが複数作成された場合、分割動画の動画ストリームデータファイルの範囲を正確に判別できない。
【0078】
そのため、CPU114は、HDD105に記録されている映像情報について再生する場合、1タイトル分の映像情報を削除、移動、コピー処理する場合は、実際に選択された映像情報に対応する動画ストリームデータファイルを開いて、図9に示す各1タイトルの動画情報データファイルのヘッダに含まれる動画ストリームデータファイルの範囲情報を基にして処理する。
【0079】
X=001h、X=010h、X=110hの場合は、映像撮影装置における操作では発生しないケースである。そのため、CPU114は、通常、図11および図12に示すフローで判別可能である。したがって、次に示す図13のフローは、エラー発生時のための処理である。
【0080】
図13は、上記説明した図8の場合における動画ストリームデータファイルの検索について上記(4)の処理をまとめたフローチャートである。
【0081】
はじめに、CPU114は、ユーザによりHDD105に記録されている映像情報について再生、1タイトル分の映像情報の削除、移動、コピー処理が選択されたと認識すると、HDD105から映像情報に対応する動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルを読み込み対象として指定する(ステップS200)。そして、CPU114は、HDD105から読み込む対象とする動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルのファイル名から識別番号mを抽出する(ステップS202)。そして、CPU114は、当該映像情報に対応する動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルについて、メモリ104に記録しているM(a)、Z(a)、Aの値と比較しながら正しく読み込む対象とするファイルを確定する(ステップS203)。
【0082】
CPU114は、メモリ104に記録しているM(a)の値と識別番号mが一致するか否かを判断する(ステップS204)。M(a)の値と識別番号mが一致しなければ(ステップS204、NO)、CPU114は、aの値をインクリメントし(ステップS205)、aの値が最大値であるAを超えているか否かを判断する(ステップS206)。aの値が最大値であるAを超えている場合(ステップS206、YES)、CPU114は、HDD104には読み込むべき対象となる動画ストリームデータファイルおよび動画情報データファイルが存在しないと判断し(ステップS207)、処理を終了する(ステップS208)。aの値が最大値であるAを超えていない場合(ステップS206、NO)、CPU114は、ステップS204に戻って、メモリ104に記録している次のM(a)の値を読み込み、識別番号mと比較する。
【0083】
M(a)の値と識別番号mが一致すれば(ステップS204、YES)、CPU114は、aの値を確定する(ステップS208)。そして、CPU114は、メモリ104に記録されている確定したaの値からL=Z(a)の値を特定する(ステップS209)。
【0084】
次に、CPU114は、選択された映像情報に対応する動画情報データファイルの先頭の識別番号を♯♯♯♯=mと確定し(ステップS210)、末尾の識別番号を$$$$=Lと確定する(ステップS211)。
【0085】
そして、CPU114は、ファイル名がGSC_$$$$.IFXの動画情報データファイルをHDD105から読み込み、ファイルオープンする(ステップS212)。CPU114は、GSC_$$$$.IFXの動画情報データファイルのヘッダに記録された1タイトルとして当該動画情報データファイルと対となる動画ストリームデータファイルの範囲を特定する範囲情報から、末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号=Eを読み込む(ステップS213)。そして、CPU114は、メモリ104から読み込んでステップS209で確定したLの値と、動画情報データファイルのヘッダに記録されているEの値とを比較する(ステップS214。
【0086】
Lの値がEの値よりも小さい場合、CPU114は、分割動画の途中または最後の動画ストリームデータファイルが故意に削除された可能性があると判断する(ステップS215)。これは、選択された映像情報が正常に再生できないことを意味している。そのため、CPU114は、LCD51にエラー表示し(ステップS216)、処理を終了する(ステップS208)。
【0087】
Lの値がEの値よりも大きい場合、CPU114は、動画情報データファイルが故意に削除された可能性があると判断する(ステップS217)。そのため、CPU114は、Eより大きい識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルが不整合状態にあると判断する。ここで、識別番号がEのまでの動画ストリームデータファイルは正常に存在しているので、CPU114は、1タイトルの分割動画として、先頭の動画ストリームデータファイルの識別番号としてm、末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号としてLを指定し、メモリ104にエラーが生じた旨を記録する(ステップS218)。そして、CPU114は、選択された映像情報に対応する動画ストリームデータファイルの再生などの処理をする(ステップS214)。
【0088】
Lの値とEの値が等しい場合、CPU114は、メモリ104に記録されている動画ストリームデータファイルと動画情報データファイルとの対応関係は正しいと判断する(ステップS219)。CPU114は、1タイトルの分割動画として、先頭の動画ストリームデータファイルの識別番号としてm、末尾の動画ストリームデータファイルの識別番号としてLを指定する(ステップS220)。そして、CPU114は、選択された映像情報に対応する動画ストリームデータファイルの再生などの処理をする(ステップS220)。
【0089】
上記のように、CPU114は、1タイトルについて複数の動画ストリームデータファイルが作成されている場合、動画ストリームファイルのファイル名およびファイル構造により、どの動画ストリームファイル群が1タイトルを構成しているか容易に判別できる。そのため、動画情報データファイルにその都度アクセスして情報を読み込んで判別する必要がないため、処理の効率化につながる。
【0090】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】発明の一実施の形態に係る撮影装置を示す外観図。
【図2】発明の一実施の形態に係る撮影装置を示す外観図。
【図3】発明の一実施の形態に係る撮影装置の構成を示すブロック図。
【図4】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図5】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図6】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図7】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図8】発明の一実施の形態に係るファイル構造を示す図。
【図9】発明の一実施の形態に係る動画情報データファイル構造を示す図。
【図10】発明の一実施の形態に係る動画情報データファイル構造を示す図。
【図11】発明の一実施の形態に係る動画ストリームデータファイルの識別を説明するフローチャート。
【図12】発明の一実施の形態に係る動画ストリームデータファイルの識別を説明するフローチャート。
【図13】発明の一実施の形態に係る動画ストリームデータファイルの識別を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0092】
1…本体、2…レンズ、3…フラッシュ、4…シャッターボタン、5…表示部、6…動画レコードボタン、7…ジョグダイヤル(回転体)、8…十字キー、9…メニューボタン、10…ズームバー、11…モードレバー、12…パワーボタン、21…収納部、51…LCD、52…スピーカー、101…CCD、102…信号処理回路、103…伸張/圧縮回路、104…メモリ、105…HDD、106…メモリカード、107…デコーダ、108…LCDドライバ、110…LANコントローラ、111…USBコントローラ、112…LAN端子、113…USB端子、114…CPU、115…バス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像情報を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段で撮影した前記映像情報における1タイトルについて、動画ストリームデータファイルと前記動画ストリームデータファイルに付随する情報で構成された動画情報データファイルとを別ファイルで作成する作成手段と、
前記作成手段で作成された前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを別ファイルで記録する第1の記録手段と、
を有すること特徴とする映像撮影装置。
【請求項2】
前記第1の記録手段に記録されている前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを前記動画ストリームデータファイルのファイル名と前記動画情報データファイルのファイル名とを基にして対応付ける制御手段と、
前記制御手段により対応付けられた前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルの対応関係を示す情報とを記録する第2の記録手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の映像撮影装置。
【請求項3】
前記作成手段は、前記撮影手段で撮影した前記映像情報の1タイトル分について、前記動画ストリームデータファイルを少なくとも1つ以上作成し、前記動画ストリームデータファイルに対応する前記動画情報データファイルを1つ作成することを特徴とする請求項2記載の映像撮影装置。
【請求項4】
前記作成手段は、前記映像情報の1タイトル分について前記動画ストリームデータファイルを複数作成した場合、前記複数の動画ストリームデータファイルについては、連続した識別番号をそれぞれファイル名に含めて作成し、前記動画情報データファイルについては、前記複数の動画ストリームデータファイルがファイル名に含む連続した識別番号のうち一番小さい番号をファイル名に含めて作成することを特徴とする請求項3記載の映像撮影装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第1の記録手段に記録されている1タイトル分の前記複数の動画ストリームデータファイルと前記複数の動画ストリームデータファイルに対応する一つの前記動画情報データファイルとを対応付けることを特徴とする請求項4記載の映像撮影装置。
【請求項6】
前記制御手段は、識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルおよび識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在し、識別番号nより大きい識別番号mをファイル名に含む動画情報データファイルおよび識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在する場合、前記識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号mの次に小さい識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでを1タイトルと判断することを特徴とする請求項5記載の映像撮影装置。
【請求項7】
撮影した映像情報における1タイトルについて、動画ストリームデータファイルと動画ストリームデータファイルに付随する情報で構成された動画情報データファイルとを別ファイルで作成し、
作成された前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを別ファイルで記録する、
ことを特徴とする映像情報記録方法。
【請求項8】
記録されている前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを前記動画ストリームデータファイルのファイル名と前記動画情報データファイルのファイル名とを基にして対応付けられた前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとの対応関係を示す情報を記録する、
ことを特徴とする請求項7記載の映像情報記録方法。
【請求項9】
前記映像情報の1タイトル分について、前記動画ストリームデータファイルを少なくとも1つ以上作成し、前記動画ストリームデータファイルに対応する前記動画情報データファイルを1つ作成することを特徴とする請求項8記載の映像情報記録方法。
【請求項10】
前記映像情報の1タイトル分について前記動画ストリームデータファイルを複数作成した場合、前記複数の動画ストリームデータファイルについては、連続した識別番号をそれぞれファイル名に含めて作成し、前記動画情報データファイルについては、前記複数の動画ストリームデータファイルがファイル名に含む連続した識別番号のうち一番小さい番号をファイル名に含めて作成することを特徴とする請求項9記載の映像情報記録方法。
【請求項11】
1タイトル分の前記複数の動画ストリームデータファイルと前記複数の動画ストリームデータファイルに対応する一つの前記動画情報データファイルとを対応付けることを特徴とする請求項10記載の映像情報記録方法。
【請求項12】
識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルおよび識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在し、識別番号nより大きい識別番号mをファイル名に含む動画情報データファイルおよび識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在する場合、前記識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号mの次に小さい識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでを1タイトルと判断することを特徴とする請求項11記載の映像情報記録方法。
【請求項1】
映像情報を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段で撮影した前記映像情報における1タイトルについて、動画ストリームデータファイルと前記動画ストリームデータファイルに付随する情報で構成された動画情報データファイルとを別ファイルで作成する作成手段と、
前記作成手段で作成された前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを別ファイルで記録する第1の記録手段と、
を有すること特徴とする映像撮影装置。
【請求項2】
前記第1の記録手段に記録されている前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを前記動画ストリームデータファイルのファイル名と前記動画情報データファイルのファイル名とを基にして対応付ける制御手段と、
前記制御手段により対応付けられた前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルの対応関係を示す情報とを記録する第2の記録手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の映像撮影装置。
【請求項3】
前記作成手段は、前記撮影手段で撮影した前記映像情報の1タイトル分について、前記動画ストリームデータファイルを少なくとも1つ以上作成し、前記動画ストリームデータファイルに対応する前記動画情報データファイルを1つ作成することを特徴とする請求項2記載の映像撮影装置。
【請求項4】
前記作成手段は、前記映像情報の1タイトル分について前記動画ストリームデータファイルを複数作成した場合、前記複数の動画ストリームデータファイルについては、連続した識別番号をそれぞれファイル名に含めて作成し、前記動画情報データファイルについては、前記複数の動画ストリームデータファイルがファイル名に含む連続した識別番号のうち一番小さい番号をファイル名に含めて作成することを特徴とする請求項3記載の映像撮影装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記第1の記録手段に記録されている1タイトル分の前記複数の動画ストリームデータファイルと前記複数の動画ストリームデータファイルに対応する一つの前記動画情報データファイルとを対応付けることを特徴とする請求項4記載の映像撮影装置。
【請求項6】
前記制御手段は、識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルおよび識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在し、識別番号nより大きい識別番号mをファイル名に含む動画情報データファイルおよび識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在する場合、前記識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号mの次に小さい識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでを1タイトルと判断することを特徴とする請求項5記載の映像撮影装置。
【請求項7】
撮影した映像情報における1タイトルについて、動画ストリームデータファイルと動画ストリームデータファイルに付随する情報で構成された動画情報データファイルとを別ファイルで作成し、
作成された前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを別ファイルで記録する、
ことを特徴とする映像情報記録方法。
【請求項8】
記録されている前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとを前記動画ストリームデータファイルのファイル名と前記動画情報データファイルのファイル名とを基にして対応付けられた前記動画ストリームデータファイルと前記動画情報データファイルとの対応関係を示す情報を記録する、
ことを特徴とする請求項7記載の映像情報記録方法。
【請求項9】
前記映像情報の1タイトル分について、前記動画ストリームデータファイルを少なくとも1つ以上作成し、前記動画ストリームデータファイルに対応する前記動画情報データファイルを1つ作成することを特徴とする請求項8記載の映像情報記録方法。
【請求項10】
前記映像情報の1タイトル分について前記動画ストリームデータファイルを複数作成した場合、前記複数の動画ストリームデータファイルについては、連続した識別番号をそれぞれファイル名に含めて作成し、前記動画情報データファイルについては、前記複数の動画ストリームデータファイルがファイル名に含む連続した識別番号のうち一番小さい番号をファイル名に含めて作成することを特徴とする請求項9記載の映像情報記録方法。
【請求項11】
1タイトル分の前記複数の動画ストリームデータファイルと前記複数の動画ストリームデータファイルに対応する一つの前記動画情報データファイルとを対応付けることを特徴とする請求項10記載の映像情報記録方法。
【請求項12】
識別番号nをファイル名に含む動画情報データファイルおよび識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在し、識別番号nより大きい識別番号mをファイル名に含む動画情報データファイルおよび識別番号mをファイル名に含む動画ストリームデータファイルが存在する場合、前記識別番号nをファイル名に含む動画ストリームデータファイルから識別番号mの次に小さい識別番号をファイル名に含む動画ストリームデータファイルまでを1タイトルと判断することを特徴とする請求項11記載の映像情報記録方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−38488(P2009−38488A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−199397(P2007−199397)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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