説明

映像表示装置及び画像表示方法

【課題】
外部入力端子を識別するためには、入力端子ごとの名称を付与することが望ましいが、従来は、電子機器を入力端子に接続しないと機器名称の設定ができず、入力端子に接続する電子機器名を予め設定しておくことや、接続すべき入力端子を予約しておくことができなかった。また、設定可能な名称もテキスト形式のみであり、直感的に入力端子に接続された電子機器を識別することが困難であった。
【解決手段】
本発明にかかる映像表示装置は、電子機器を入力端子に接続しなくても機器識別名称を予め機器識別名称保持部に保持させておくことが可能であるため、電子機器を接続するたびに機器識別名称を入力することによるユーザーの煩わしさを低減することができる。また、機器識別名称にアイコンを利用可能とすることで、視覚で直感的に入力端子に接続される電子機器を識別することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力端子に接続している機器の情報を表示する映像表示装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映像表示装置において、入力端子を識別する名称は、映像表示装置の各入力端子にデフォルトで関連付けられていた「入力1」、「入力2」などの名称や、映像表示装置にデフォルトで用意された「DVD」、「ビデオ」、「ビデオカメラ」、「ゲーム」などの名称の中から選択する方法が取られていた。また、このデフォルトで用意された名称の候補は、変更することができなかった。そのため、例えば、一の映像表示装置にゲーム機が2台接続されている場合には、「ゲーム」という名称が関連付けられた入力端子が2つ存在し、接続している入力端子を確認しないと、どちらのゲーム機がどちらの入力端子に接続されているか判別することができなかった。
【0003】
そこで、特許文献1では、映像表示装置に電子機器の機器名情報を備え、入力端子に電子機器が接続されると、映像表示装置ではこの電子機器の機器名情報を取得する。映像表示装置では、取得した機器名情報と映像表示装置が備える機器名情報とを照合し、一致する機器名情報が見つかった場合には一致した機器名情報を接続された電子機器の名称として表示する。一致する機器名情報が見つからない場合にはテキスト形式による入力を許可し、入力された名称を電子機器の名称として表示することとした。また、特許文献1では、取得した機器名情報と、映像表示装置に備える機器名情報とが一致した場合であっても、テキスト形式による入力を許可し、入力された名称を電子機器の名称として表示可能とした。テキスト形式にて外部入力された名称は、電子機器固有の識別情報とともに記憶され、同一の電子機器を他の外部端子に接続しても、記憶された機器名称が表示される。
【特許文献1】特開2002−171265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術においては、接続する電子機器ごとに一意の名称が与えられるため、同じビデオデッキを2台入力端子に接続してダビングする場合など、全く同じ電子機器を2台接続した場合には、両者が接続された入力端子の名称は同一となり両者を識別することができない。また、電子機器を入力端子に接続しないと機器名称の設定ができないため、入力端子を識別する名称を予め設定しておくことができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、第一発明では入力端子と関連付けて表示するための複数の機器識別名称と、名称変更可否フラグとを関連付けて保持する機器識別名称保持部と、前記機器識別名称をディスプレイにてユーザー選択可能に表示する機器識別名称表示選択部と、前記機器識別名称表示選択部にて選択された機器識別名称が名称変更可フラグと関連付けられているか判断する名称変更可否判断部と、前記名称変更可否判断部での判断結果が名称変更可との判断結果である場合には、名称変更情報の入力を受け付ける名称変更情報受付部と、前記名称変更情報受付部にて受け付けた名称変更情報によって、機器識別名称保持部に保持される選択された機器識別名称を書き換える書換部と、を有する映像表示装置を提案する。また、第二発明では、前記名称変更情報受付部は、ソフトウエアキーボード手段を有し、名称変更情報の入力は、ソフトウエアキーボード手段にて行うことを提案する。さらに、第三発明では、前記ソフトウエアキーボード手段は、ソフトウエアキーボードの入力を完了することで完了情報を前記書換部に出力する完了情報出力器を有し、前記書換部は、前記完了情報出力器が出力した完了情報を取得した場合に前記書換を確定する書換確定手段を有する映像表示装置を提案する。
【0006】
第四発明では、第一発明から第三発明のいずれか一にかかる映像表示装置であって、前記機器識別名称保持部に保持されている機器識別名称と関連付けられている名称変更可否フラグは、名称変更可フラグの数が、名称変更不可フラグの数よりも少ない映像表示装置を提案する。また、第五発明では、前記名称変更可フラグの数は1つである映像表示装置を提案する。
【0007】
第六発明では、第一発明から第五発明のいずれか一にかかる映像表示装置であって、前記機器識別名称保持部は、機器識別名称として、テキストによる表示をするためのテキスト情報又は/及びアイコンによる表示をするためのアイコン情報を保持可能である映像表示装置を提案する。
【0008】
第七発明では、第一発明から第六発明のいずれか一にかかる映像表示装置であって、前記機器識別名称表示選択部は、その機器識別名称と関連付けられた入力端子が使用される頻度を示す情報である機器識別名称使用頻度情報を保持する機器識別名称使用頻度情報保持手段と、前記機器識別名称使用頻度情報保持手段に保持された機器識別名称使用頻度情報に基づいて前記ユーザー選択可能に表示する機器識別名称の表示態様を決定する表示態様決定手段と、を有する映像表示装置を提案する。
【0009】
第八発明では、第一発明から第七発明のいずれか一にかかる映像表示装置であって、前記機器識別名称表示選択部は、ユーザーが画像表示を視聴する面の裏側にてユーザー選択可能に機器識別名称の表示を行う映像表示装置を提案する。
【0010】
第九発明では、入力端子と関連付けて表示するための複数の機器識別名称と、名称変更可否フラグとを予め関連付けて記憶された複数の機器識別名称をディスプレイにてユーザー選択可能に表示する機器識別名称表示ステップと、前記機器識別名称表示ステップにて表示された複数の機器識別名称のうち、一の機器識別名称を選択する機器識別名称選択ステップと、前記機器識別名称選択ステップにて選択された機器識別名称が名称変更可フラグと関連付けられているか判断する名称変更可否判断ステップと、前記名称変更可否判断ステップでの判断結果が名称変更可との判断結果である場合には、名称変更情報の入力を受け付ける名称変更情報受付ステップと、前記名称変更情報受付ステップにて受け付けた名称変更情報によって、記憶している選択された機器識別名称を書き換える書換ステップと、を有する映像表示装置の機器識別名称の書換方法を提案する。
【発明の効果】
【0011】
以上、説明したように、本件発明の一又は二以上の発明にかかるいずれか一の映像表示装置においては、ユーザーは機器識別名称を自由に変更することが可能である。従って、全く同じ電子機器を異なる二の入力端子に接続した場合であっても、ユーザーは異なる機器識別名称を利用することが可能であり、両者を識別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。実施形態1は請求項1、9などについて説明する。実施形態2は請求項2、3などについて説明する。実施形態3は請求項4、5などについて説明する。実施形態4は請求項6などについて説明する。実施形態5は請求項7などについて説明する。実施形態6は請求項8などについて説明する。
【0013】
≪実施形態1≫(実施形態1の概要)実施形態1について説明する。図15に本実施形態にかかる映像表示装置の特徴の概念図を用いて説明する。本実施形態にかかる映像表示装置(1500)では、少なくとも1以上の入力端子(1501〜1504)を備え、図15に示すように各入力端子に外部接続された電子機器(1505〜1507)を識別するために、各入力端子と機器識別名称(1509〜1514)とを関連付けている。関連付けは、予め準備された機器識別名称と入力端子とを設定画面などでユーザーが自由に結び付けて設定することで行われる。例えば、ユーザーは図16(a)に例示する映像表示装置に表示された画面などにて設定したい入力端子を選択することができる。図16(a)では、映像表示装置の裏側の画像を表示し、入力端子の配置されている位置を示している。ユーザーが設定したい入力端子を選択すると、図16(b)に例示する画面が映像表示装置に表示される。ユーザーは図16(b)に例示する複数の機器識別名称のうちの一の機器識別名称を選択し、機器識別名称と、入力端子との結び付けを行うことができる。
【0014】
ユーザーは、入力端子に接続された電子機器からの映像を映像表示装置に表示させたい場合には、図17に示す電子機器の表示切替メニューなどにおいてこの入力端子に関連付けられた機器識別名称(図15中における「DVD」(1509)、「VHS」(1510)、「ゲーム」(1511)、「CS」(1513)のいずれか)を選択する。そうすると、選択された入力端子に接続されている電子機器からの映像信号が映像表示装置のディスプレイに表示可能となる。また、入力端子4(1504)のように、実際には電子機器が外部接続されていない場合であっても、外部接続させる予定の電子機器の識別可能な名称を予め入力端子と関連付けておくことも可能である。図15では、入力端子4にはCSチューナー(1508)を接続する予定であるため、予め入力端子4には機器識別名称「CS」(1513)を関連付けている。以上の概念については、他の実施形態においても共通している。本実施形態では、この機器識別名称を変更することで、ユーザーの好みの名称に機器識別名称を変更することができ、外部接続された電子機器の識別を容易にした映像表示装置について説明する。
【0015】
(実施形態1の構成)図1に本実施形態での機能ブロック図の一例を例示する。図1に示す本実施形態の「映像表示装置」(0100)は、「機器識別名称保持部」(0101)と、「機器識別名称表示選択部」(0102)と、「名称変更可否判断部」(0103)と、「名称変更情報受付部」(0104)と、「書換部」(0105)と、を有する。
【0016】
なお、本件発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両方のいずれかによって構成される。例えば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、バス、メモリ、インターフェース、周辺装置などで構成されるハードウェアと、それらハードウェア上で実行可能なソフトウェアがある。ソフトウェアとしては、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェースを介して入力されるデータの加工、保存、出力などにより各部の機能が実現される。(明細書の全体を通じて同様である。)
【0017】
(実施形態1の構成の説明)「機器識別名称保持部」(0101)は、入力端子と関連付けて表示するための複数の機器識別名称と、名称変更可否フラグとを関連付けて保持する機能を有する。具体的には、機器識別名称保持部は、映像表示装置に備えられた不揮発性メモリ等が該当し、機器識別名称を不揮発性メモリの記憶領域に格納することで、機器識別名称を保持する。機器識別名称保持部に保持された機器識別名称は、映像表示装置の電源をOFFにした状態であっても失われることがない。機器識別名称保持部は、入力端子を識別するために、入力端子の数以上の機器識別名称を保持することが望ましい。
【0018】
「入力端子」とは、外部接続された電子機器からの映像信号や音声信号を映像表示装置に入力するために接続する端子である。本実施形態にかかる映像表示装置は少なくとも一以上の入力端子を備える。
【0019】
「機器識別名称」とは、入力端子を介して外部接続された電子機器をユーザーに識別させるための名称を示す情報を言う。入力端子に電子機器が外部接続されただけでは、接続された側、即ち映像表示装置側がどのような電子機器が接続されたか識別することは一般的には困難である。そこで、予め、外部接続された電子機器の名称(機器識別名称)と、その電子機器が映像表示装置のどの入力端子に接続されているかを、両者を関連付けることで明確化するとともに、その電子機器の名称でもってその電子機器が接続された入力端子を選択可能な状態にしておくこととする。そうすることにより、ユーザーは、あたかも電子機器を選択する感覚で入力端子を選択し、その動作により間接的に外部接続された電子機器が選択可能となる。
【0020】
ユーザーは、外部接続された電子機器からの信号による画面表示を実行させたい場合には、メニューなどに表示される複数の機器識別名称の一覧からいずれか一の機器識別名称を選択することで、映像表示装置の表示を該当する電子機器からの入力信号に切り換えることができる。選択は例えばGUI(Graphical User Interface)であるマウス、リモコンキーボード、などを用いて行う。
【0021】
また、ディスプレイに表示されている映像が、どの入力端子に接続された電子機器から外部入力されている映像信号であるのかを表示する場合などにも機器識別名称は表示される。
【0022】
機器識別名称には、複数の名称が用意され、そのうちの一の名称が一の入力端子と関連付けられる。なお、一の名称を複数の入力端子に関連付けることも可能であるが、この場合には、それぞれの入力端子に接続されている電子機器の識別が困難となるため、機器識別名称と入力端子は一対一に関連付けられることが望ましい。機器識別名称は、入力端子に関連付けられる名称であるため、入力端子に実際に電子機器を接続しなくても設定が可能である。また、一の入力端子を、複数の電子機器を取り替えて利用することは可能であり、この場合であっても、その入力端子に関連付けられた機器識別名称は変わらない。具体的には、機器識別名称としては、「ビデオ1」、「ビデオ2」、「コンポーネント1」、「コンポーネント2」、「D端子」、「CATV」、「CS」、「DVD」、「ゲーム」、「ムービー」、「D−VHS」、「HDD」、「DVR」、「BD」、「デジカメ」、「入力1」、「入力2」、「INPUT1」、「INPUT2」などの名称や、例えば、「パパの入力端子」、「ボクの入力端子」などと、接続する機器に依存しない名称を利用することもできる。これらは、予め用意されていてもいいし、全てユーザーからの入力によって利用可能としてもいい。
【0023】
「名称変更可否フラグ」とは、機器識別名称が変更可能か否かを示すフラグである。名称変更可否フラグには、名称変更可フラグと名称変更不可フラグがあり、機器識別名称にはどちらかのフラグが関連付けられる。具体的には、名称変更可否フラグとは、名称変更の可又は不可を表す情報である。この名称変更の可又は不可を表す情報は、機器識別名称を表す情報と関連付けられて、機器識別名称保持部である不揮発性メモリなどの記憶領域に記憶される。ある一の機器識別名称に名称変更可フラグが関連付けられていると、その機器識別名称は変更が可能となり、名称変更不可フラグが関連付けられていると、その機器識別名称は変更が不可能となる。各機器識別名称にどちらのフラグを関連付けるかは、予めデフォルトで関連付けされていてもいいし、ユーザーが自由に関連付けできるようにしてもいい。図2(a)に例示する概念図のように、機器識別名称と、選択可否フラグとはテーブルで関連付けが管理されていてもよい。この場合では、図2(a)に例示するテーブルが機器識別名称保持部によって保持される。名称変更可否フラグは、例えば、機器識別名称が格納されているメモリの一部に設けられたフラグとして実装されていてもよい。例えば最初の8バイト分を機器識別名称を示す情報の本体格納領域とし、それに引き続く1ビットを名称変更可否フラグの記憶領域としてもよい。
【0024】
「機器識別名称表示選択部」(0102)は、前記機器識別名称をディスプレイにてユーザー選択可能に表示する機能を有する。
【0025】
ここでいうユーザー選択とは、名称を変更すべき機器識別名称を選択することを意味している。つまりユーザーは、機器識別名称が不適当であると感じた際に、機器識別名称表示選択部にて機器識別名称を選択して、その選択した機器識別名称を変更する。
【0026】
ユーザーは、機器識別名称表示選択部にてディスプレイに表示された機器識別名称から変更したい一の名称を選択する。「ディスプレイ」は、ブラウン管ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなど、映像信号等を表示可能であればよい。「ユーザー選択可能に表示する」とは、機器識別名称をリモコン等の操作によりユーザーが選択することが可能となるようにディスプレイに表示することをいう。図2(b)に機器識別名称をディスプレイに表示したときの具体例を示す。ユーザーは図2(b)に示す複数の機器識別名称からリモコン等の十字キーを操作することにより変更したい一の機器識別名称を選択することができる。なお、機器識別名称とともに、関連付けられている名称変更可否フラグを視覚的に表示してもよい。例えば、図2(b)においては、左側に○印が付されている機器識別名称は名称変更可フラグが関連付けられており、×印が付されている機器識別名称は、名称変更不可フラグが関連付けられていることを示す。
【0027】
「名称変更可否判断部」(0103)は、前記機器識別名称表示選択部にて選択された機器識別名称が名称変更可フラグと関連付けられているか判断する機能を有する。具体的には、前記機器識別名称表示選択部にて機器識別名称が選択されると、名称変更可否判断部では機器識別名称に関する情報が記憶されている記憶領域にアクセスし、選択された機器識別名称に関する情報が名称変更可フラグを表す情報とともに記憶されているか又は名称変更不可フラグを表す情報とともに記憶されているかを読み取る。名称変更可フラグを表す情報とともに記憶されている場合には、選択された機器識別名称は「名称変更可」と判断し、名称変更不可フラグを表す情報とともに記憶されている場合には、選択された機器識別名称は「名称変更不可」と判断する。名称変更可否判断部では、この判断結果を名称変更情報受付部に伝達する。ユーザーは、名称変更可と判断された機器識別名称のみの名称を変更することができる。
【0028】
「名称変更情報受付部」(0104)は、前記名称変更可否判断部での判断結果が名称変更可との判断結果である場合には、名称変更情報の入力を受け付ける機能を有する。具体的には、前記名称変更可否判断部での判断結果が名称変更可との判断結果を得ると、不揮発性メモリなどの記憶領域に格納されているプログラムを起動し、選択した機器識別名称に代えて表示する名称変更情報の入力の受け付けを開始する。名称変更情報の入力は、起動したプログラム上でキー操作に基づいて文字列を選択するなどして行う。名称変更情報受付部にて受け付けられた名称変更情報は、一時メモリなどに格納される。
【0029】
「名称変更情報」とは、機器識別名称表示選択部にて選択した機器識別名称に代えて表示させる名称の情報をいう。ユーザーは予め用意されていた機器識別名称に、好みの名称が含まれていない場合には、名称変更情報に好みの名称を入力し、後述する書換部にて機器識別名称を変更することで、好みの名称を入力端子の名称として使用することができる。名称変更情報を入力した段階では、名称変更情報は、映像表示装置に備えられている一時メモリに保存されているに過ぎず、機器識別名称保持部に保持されている機器識別名称の書き換えはまだ行われていないため、名称変更情報は機器識別名称保持部が保持する機器識別名称に反映されていない。
【0030】
「名称変更情報の入力を受け付ける」とは、例えば、記憶領域に格納されたプログラムを起動して図3に示すようにディスプレイに50音のひらがな・カタカナ、英数字、記号などを切り替え可能に表示し、ユーザーがリモコン等の操作によりこれらの文字を選択することで名称変更情報の入力を行うことができる。また、図示していないが、パソコンのキーボードを模った画像をディスプレイに表示するプログラムを起動し、それを擬似キーボードとして文字を入力させてもいいし、名称が入力できる方法であれば、他の方法を用いてもよい。
【0031】
「書換部」(0105)は、前記名称変更情報受付部にて受け付けた名称変更情報によって、機器識別名称保持部に保持される選択された機器識別名称を書き換える機能を有する。前記名称変更情報受付部にて受け付けた名称変更情報が確定されると、書換部は、機器識別名称保持部に保持される選択された機器識別名称に代えて、名称変更情報を機器識別名称保持部に新たな機器識別名称として書き込む。具体的には、書換部は、不揮発性メモリなどの記憶領域に格納されている選択された機器識別名称に関する情報を消去し、前記名称変更情報受付部にて一時メモリに格納された名称変更情報を新たな機器識別名称として記憶領域に格納する。
【0032】
(実施形態1の処理の流れ)図4に実施形態1の映像表示装置にかかる機器識別名称の書換方法の処理の流れを示す。映像表示装置にかかる機器識別名称の書換方法は、まず入力端子と関連付けて表示するための複数の機器識別名称と、名称変更可否フラグとを予め関連付けて記憶された複数の機器識別名称をディスプレイにてユーザー選択可能に表示する(S0401、機器識別名称表示ステップ)。ユーザーは前記機器識別名称表示ステップにて表示された複数の機器識別名称のうち、変更したい一の機器識別名称を選択する(S0402、機器識別名称選択ステップ)。次に、映像表示装置では、前記機器識別名称選択ステップにて選択された機器識別名称が名称変更可フラグと関連付けられているか判断する(S0403、名称変更可否判断ステップ)。前記名称変更可否判断ステップでの判断結果が名称変更可との判断結果である場合には、映像表示装置は名称変更情報の入力を受け付ける(S0404、名称変更情報受付ステップ)。次に、前記名称変更情報受付ステップにて受け付けた名称変更情報によって、記憶されている選択された機器識別名称を書き換える(S0405、書換ステップ)。なお、前記名称変更可否判断ステップ(S0403)での判断結果が名称変更不可との判断結果である場合には、ユーザーは別の機器識別名称についての名称変更をするために、別の機器識別名称の選択を行う。以上のステップにより、記憶された機器識別名称が書き換えられる。
【0033】
(実施形態1の効果)本実施形態にかかる映像表示装置は、全く同じ電子機器を異なる二の入力端子に接続した場合であっても、ユーザーは異なる機器識別名称を設定することが可能であり、両者を識別することができる。
【0034】
また、電子機器を入力端子に接続しなくても機器識別名称を予め機器識別名称保持部に保持させておくことが可能であるため、電子機器を接続するたびに機器識別名称を入力することによるユーザーの煩わしさを低減することができる。
【0035】
≪実施形態2≫(実施形態2の概要)実施形態2について説明する。本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態1にかかる映像表示装置を基本とし、名称変更情報の入力は、ソフトウエアキーボード手段にて行われる映像表示装置に関する。
【0036】
(実施形態2の構成)図5に本実施形態での機能ブロック図の一例を例示する。図5に示す本実施形態の「映像表示装置」(0500)は、実施形態1の構成を基本とし、「機器識別名称保持部」(0501)と、「機器識別名称表示選択部」(0502)と、「名称変更可否判断部」(0503)と、「名称変更情報受付部」(0504)と、「書換部」(0505)と、を有する。前記構成要素については、既に説明済みであるため省略する。そして、さらに「名称変更情報受付部」(0504)は「ソフトウエアキーボード手段」(0506)を有し、「ソフトウエアキーボード手段」(0506)は、「完了情報出力器」(0507)を有し、「書換部」(0505)は、「書換確定手段」(0508)を有することを特徴とする。
【0037】
(実施形態2の構成の説明)「ソフトウエアキーボード手段」(0506)は、名称変更情報受付部における名称変更情報の入力にソフトウエアキーボードを利用する機能を有する。以下に本実施形態にかかるソフトウエアキーボードについて図6から図8を用いて詳細に説明する。機器識別名称表示選択部にてユーザーが選択した機器識別名称が、名称変更可否判断部にて名称変更可フラグと関連していると判断されると、名称変更情報受付部は、名称変更情報の入力の受付を開始する。名称変更情報の入力の受付を開始すると、名称変更情報受付部は、記憶領域に格納されているソフトウエアキーボードのプログラムを一時メモリ上に展開し、ソフトウエアキーボードを起動する。すると、ソフトウエアキーボードのインターフェースがディスプレイ上に表示され、ユーザーによるソフトウエアキーボードへの入力が許可される。
【0038】
図6(a)に示すのは、機器識別名称のうち、「INPUT1」という変更可フラグと関連付けられている機器識別名称を選択した場合にソフトウエアキーボード(0600)を起動した状態である。ソフトウエアキーボードは、文字モード(0601)と、カーソル(0602)と、入力欄(0603)と、文字グループ(0604)と、文字モードスクロールボタン(0605)と、文字グループスクロールボタン(0606)と、入力完了ボタン(0607)と、からなる。なお、ソフトウエアキーボード上の選択やカーソルの移動は、リモコンに備えられた十字キー等にて行われる。以下に、図7を用いてソフトウエアキーボード(0700)を利用した文字の入力方法を説明する。図7では、説明のため入力欄(0703)には、何も入力されていない状態にて説明する。まず、文字モードを選択する。文字モードには、「ひらがな」、「カタカナ」、「英数全角」、「英数半角」、「記号半角」などのモードが含まれる。図7(a)には、文字モード(0701)として「英数全角」を選択した場合を示す。選択したい文字モードが表示されていない場合には、文字モードスクロールボタン(0705)を選択し、希望する文字モードを表示させる。文字モードを選択すると、文字モードに対応した文字グループ(0704)が表示される。文字グループが表示されると、表示された文字グループから入力する文字を選択する。例えば、全角英数字の「B」の文字を入力する場合には、図7(a)に表示されている文字グループから「ABC」を選択する。図7(b)には、図7(a)の文字グループから「ABC」を選択した場合を示す。図7(b)では、「A」、「B」、「C」、「a」、「b」、「c」等の文字が選択可能な文字グループが表示される。図7(b)において、さらに「B」を選択することにより、全角英数字の「B」が入力欄(0703)に表示され、カーソル(0702)が1文字分右に移動する。入力したい文字が文字グループに表示されていない場合には、文字グループスクロールボタン(0706)を選択し、希望する文字を表示させる。希望した文字を入力した後に、入力完了ボタン(0707)により、文字入力を完了する。このようにして入力された文字は、名称変更情報として名称変更情報受付部にて一時メモリに格納される。例えば、ソフトウエアキーボードにて「ぷれすて」と入力した場合には、「ぷれすて」の文字を表す情報が名称変更情報として一時メモリに格納される。
【0039】
また、図8に示すように、文字入力のためのモードではないが、文字モード(0801)に「編集」モードを設け、文字グループ(0804)に文字を編集するためのボタンを表示してもよい。例えば、編集モードの文字グループから、「左へ」を選択すると、入力欄(0803)のカーソル(0802)が1文字分左へ移動する。「右へ」を選択すると、入力欄のカーソルが1文字分右へ移動する。「文字消去」を選択すると、入力欄のカーソルの位置にある文字が消去される。「入力取消」を選択すると、ソフトウエアキーボード(0800)により入力された文字が名称変更情報として名称変更情報受付部にて受け付けられずにソフトウエアキーボードが終了する。「入力完了」を選択すると、ソフトウエアキーボードに入力された文字が名称変更情報として名称変更情報受付部にて受け付けられてソフトウエアキーボードが終了する。
【0040】
「完了情報出力器」(0507)は、前記ソフトウエアキーボード手段が有する機能であり、ソフトウエアキーボードの入力を完了することで完了情報を前記書換部に出力する機器である。「ソフトウエアキーボードの入力を完了する」とは、入力された文字が名称変更情報として名称変更情報受付部にて受け付けられて、ソフトウエアキーボードが終了する場合をいう。名称変更情報として名称変更情報受付部にて受け付けられずに終了する場合は入力の完了とはならない。図6(a)における入力完了ボタン(0607)を選択したり、前述のとおり図8に示す編集モードにおける文字グループから「入力完了」を選択したりすることでソフトウエアキーボードの入力を完了することができる。
【0041】
「書換確定手段」(0507)は、書換部が有する機能であり、前記完了情報出力器が出力した完了情報を取得すると書換部における機器識別名称の書換を確定する機能である。書換部における機器識別名称の書換が確定すると、ソフトウエアキーボードにて入力された名称変更情報が、機器識別名称保持部に保持される選択された機器識別名称に代わり、新たな機器識別名称として反映される。前述の例のとおり、「ぷれすて」との文字を示す名称変更情報が一時メモリに格納されている場合には、図6(a)において選択された機器識別名称「INPUT1」に代えて「ぷれすて」の文字を機器識別名称として表示する(図6(b))。この変更された機器識別名称が図16(b)に示す設定メニューなどにて入力端子と関連付けられると、図17に示す映像信号の表示切替メニューなどにおいて外部接続した電子機器を識別する名称として表示される。
【0042】
(実施形態2の効果)本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態1にかかる映像表示装置の効果に加え、名称変更情報の入力にソフトウエアキーボードを利用することで、入力端子の識別名称の変更において、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0043】
≪実施形態3≫(実施形態3の概要)実施形態3について説明する。本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態1又は2に記載のいずれか一の映像表示装置であって、名称変更可フラグの数が、名称変更不可フラグの数よりも少ない映像表示装置に関する。
【0044】
(実施形態3の構成)本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態1又は2に記載の映像表示装置を基本とし、「機器識別名称保持部」に保持されている機器識別名称と関連付けられている名称変更可否フラグは、名称変更可フラグの数が、名称変更不可フラグの数よりも少ないこと、又は、前記名称変更可フラグの数は1つであることを特徴とする。
【0045】
(実施形態3の構成の説明)「名称変更可フラグの数が、名称変更不可フラグの数よりも少ない」とは、名称変更可否フラグが機器識別名称と予め関連付けられている映像表示装置において、名称変更可フラグの数が、名称変更不可フラグの数よりも少なく、書換可能な機器識別名称の数が書換不可能な機器識別名称の数より少ない状態を示す。このようにすることによって、ユーザーが自由に設定可能な機器識別名称の数は少なくなるが、その代わり、選択される可能性が高い名称を予めデフォルトで設定しておくことにより、ユーザーが設定する機器識別名称の数を少なくすることができる。また、変更する機器識別名称の数が限定されることで、変更後の機器識別名称を記憶するための記憶領域を節約することができる。
【0046】
「名称変更可フラグの数は1つである」とは、名称変更可否フラグが機器識別名称と予め関連付けられている映像表示装置において、名称変更可フラグが、1つの機器識別名称にのみ関連付けられており、書換可能な機器識別名称が1つである状態をいう。変更可能な機器識別名称を少なくとも一つ有することにより、ユーザーは2つの同類の電子機器あるいは同一の電子機器を識別可能となる。例えば、図9に概念図を例示する映像表示装置(0900)のように、入力端子1(0901)にゲーム機1「GC」(0906)と、入力端子2(0902)にゲーム機2「PS」(0907)を外部接続した場合に、入力端子1と入力端子2に機器識別名称「ゲーム」(0903)を関連付けると、機器識別名称のみでは2台のゲーム機を識別することができない。しかし、変更可能な機器識別名称が少なくとも1つあれば、その機器識別名称をユーザーが変更することで、2台のゲーム機を識別可能とすることができる。そこで、図9における変更可フラグ(0905、図中○印で表す)が関連付けられている機器識別名称「INPUT1」(0904)を変更し、この変更した機器識別名称と入力端子2とを関連付けることで、2台のゲーム機を識別することが可能である。具体的には、図10に示すように、機器識別名称「INPUT1」を「PS」(1004)等と変更し、変更後の機器識別名称と入力端子2(1002)とを関連付けることにより、2台のゲーム機を識別することができる。なお、入力端子1(1001)あるいは入力端子2(1002)の一方を機器識別名称「ゲーム」(1003)と関連付けて、もう一方をこれ以外のデフォルトで用意された機器識別名称(例えば、図10における機器識別名称「DVD」や「VHS」など)と関連付けることや、機器識別名称「INPUT1」を変更せずに関連付けることで2台のゲーム機を識別することも可能であるが、その場合には、他に外部接続した機器と混同を生じるおそれがあり識別が困難になることは明らかである。
【0047】
(実施形態3の効果)本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態1又は2に記載のいずれか一にかかる映像表示装置の効果に加え、名称変更可フラグの数を名称変更不可フラグの数よりも少なくしたり、名称変更可フラグの数を1つにしたりすることで、変更可能な機器識別名称の数が限定される。このため、ユーザーが感じる映像表示装置における設定の煩わしさを低減することができ、変更する機器識別名称を格納するための記憶領域を少なくすることができる。
【0048】
≪実施形態4≫(実施形態4の概要)実施形態4について説明する。本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態3に記載の映像表示装置であって、機器識別名称にテキスト又は/及びアイコンによる表示をする映像表示装置に関する。
【0049】
(実施形態4の構成)本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態1から3のいずれか一に記載の映像表示装置を基本とし、「機器識別名称保持部」は、機器識別名称としてテキスト情報及び/又はアイコン情報を保持可能であることを特徴とする。
【0050】
(実施形態4の構成の説明)「テキスト情報」とは、テキストにより機器識別名称を表示するための情報である。テキスト情報は、実施形態1又は2に記載の文字(テキスト)である、ひらがな、カタカナ、英数全角、英数半角、記号半角などにより構成される。
【0051】
「アイコン情報」とは、アイコンにより機器識別名称を表示するための情報である。アイコンとは、処理の内容や対象を小さな絵や記号で表現したものであり、主にパーソナルコンピューターにおけるGUI(Graphical User Interface)にて利用される。アイコンを機器識別名称として利用することにより、ユーザーは入力端子に接続された電子機器を直感的に把握することができる。図11にアイコン情報として利用されるアイコンの一覧の例を示す。また、ユーザーが独自でアイコン画像を作成できるようにしてもいいし、ネットワークを通じて取得した画像情報をアイコンとしてもいい。例えば、入力端子に外部接続したデジタルビデオカメラの画像を、その製造メーカのホームページから取得してアイコンとしてもよい。ユーザーはアイコン一覧から好みのアイコンを選択することによって、アイコン情報をテキスト情報とともに、または、テキスト情報に代えて名称変更情報として入力し、機器識別名称を書き換えることが可能である。
【0052】
(実施形態4の効果)本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態1から3に記載のいずれか一にかかる映像表示装置の効果に加え、機器識別名称をテキスト情報及び/又はアイコン情報にて表示することにより、ユーザーは直感的に入力端子に接続された電子機器を把握することができる。
【0053】
≪実施形態5≫(実施形態5の概要)実施形態5について説明する。本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態4に記載の映像表示装置であって、入力端子の使用頻度に基づいてディスプレイにおける機器識別名称の表示態様を決定する映像表示装置に関する。
【0054】
(実施形態5の構成)図12に本実施形態での機能ブロック図の一例を例示する。図12に示す本実施形態の「映像表示装置」(1200)は、実施形態1から4のいずれか一に記載の映像表示装置を基本とし、「機器識別名称保持部」(1201)と、「機器識別名称表示選択部」(1202)と、「名称変更可否判断部」(1203)と、「名称変更情報受付部」(1204)と、「書換部」(1205)と、を有し、実施形態2から4のいずれかに記載の機能を追加する場合には、対応する機能を追加する。これらの構成要素については説明済みであるため省略する。本実施形態にかかる映像表示装置は、さらに、「機器識別名称表示選択部」(1202)が「機器識別名称使用頻度情報保持手段」(1206)と、「表示態様決定手段」(1207)と、を有することを特徴とする。
【0055】
(実施形態5の構成の説明)「機器識別名称使用頻度情報保持手段」(1206)は、前記機器識別名称表示選択部が有する機能であって、その機器識別名称と関連付けられた入力端子が使用される頻度を示す情報である機器識別名称使用頻度情報を保持する。「入力端子が使用される頻度を示す情報」とは、複数の入力端子のうちから選択された回数や、使用された時間によって示される情報である。入力端子の選択された回数に関する情報は、図17に示す映像信号を入力する電子機器の切替メニューにて各入力端子に関連付けられた機器識別名称が選択される毎に記憶領域にカウントアップすることで得られる。このカウント数は、入力端子に関連付けられる情報であってもいいし、機器識別名称に関連付けられる情報であってもいい。入力端子に関連付けられる情報である場合には、入力端子に設定する機器識別名称が変更された場合であっても、同じ入力端子を選択すると、入力端子のカウント数がカウントアップされる。具体的には、機器識別名称が「ゲーム」と設定された入力端子が、その後機器識別名称を「DVD」とした場合であっても、「ゲーム」と「DVD」との両者で選択された回数は加算されてカウントされる。また、機器識別名称に関連付けられる情報である場合には、同じ入力端子を選択した場合でも、設定した機器識別名称を変更した場合には、機器識別名称ごとに回数がカウントされる。前記例の場合、「ゲーム」でのカウント数と、「DVD」でのカウント数とは、別々に記憶されるし、これらの機器識別名称が一定回数カウントされた後に、他の入力端子にてこれらの名称が関連付けられた場合には、カウント数は以前関連付けられていた入力端子から引き継がれてカウントされる。
【0056】
入力端子が使用された時間に関する情報は、各入力端子に外部接続された電子機器からの映像を映像表示装置に表示している時間を測定することで得られる。この情報についても、前記のとおり、入力端子に関連付けられる情報であってもいいし、機器識別名称に関連付けられる情報であってもいい。
【0057】
「表示態様決定手段」(1207)は、前記機器識別名称表示選択部が有する機能であって、前記機器識別名称使用頻度情報保持手段に保持された機器識別名称使用頻度情報に基づいて前記ユーザー選択可能に表示する機器識別名称の表示態様を決定する。「機器識別名称使用頻度情報に基づいて」とは、例えば、前記機器識別名称使用頻度情報により、使用される頻度が高いと判断された入力端子の機器識別名称を上位にして順番の並び替えを行い選択しやすくしてもいいし、その機器識別名称を大きく表示したり、表示色を変更したりして選択しやすくしてもいい。
【0058】
(実施形態5の効果)本実施形態にかかる映像表示装置では、実施形態1から4に記載のいずれか一にかかる映像表示装置の効果に加え、機器識別名称の選択時におけるユーザーの利便性を向上させることができる。
【0059】
≪実施形態6≫(実施形態6の概要)実施形態6について説明する。本実施形態にかかる映像表示装置は、実施形態1から5のいずれか一に記載の映像表示装置であって、映像表示装置の裏側にて機器識別名称の表示を可能とした映像表示装置に関する。
【0060】
(実施形態6の構成)図13に本実施形態での機能ブロック図の一例を例示する。図13に示す本実施形態の「映像表示装置」(1300)は、実施形態1に記載の映像表示装置を基本とし、「機器識別名称保持部」(1301)と、「機器識別名称表示選択部」(1302)と、「名称変更可否判断部」(1303)と、「名称変更情報受付部」(1304)と、「書換部」(1305)と、を有し、実施形態2から5のいずれかに記載の機能を追加する場合には、対応する機能を有する。これらの構成要素については説明済みであるため省略する。本実施形態にかかる映像表示装置は、さらに、「機器識別名称表示選択部」(1302)は、ユーザーが画像表示を視聴する面の裏側にてユーザー選択可能に機器識別名称の表示を行うことを特徴とする。
【0061】
(実施形態6の構成の説明)「ユーザーが画像表示を視聴する面の裏側」とは、ユーザーが通常時に映像を視聴する場合に、その映像を表示するディスプレイを有する側の反対側を指す。図14(a)は映像表示装置を表側から見た正面図を示す。図14(b)は映像表示装置の側面図を示す。図14(c)は映像表示装置の裏側からみた正面図を示す。図14(a)において、通常の映像表示や設定メニューは表側のディスプレイ(1401)にて表示されるが、本実施形態においては、図14(c)に示す裏側のディスプレイ(1402)において、ユーザー設定可能に機器識別名称が表示される。従って、ユーザーは、入力端子(1403)が多数集積されている裏側にて映像表示装置の設定作業を行っている状態であっても、裏側に備えられたディスプレイにて図16(a)又は図16(b)に例示する設定メニューなどを確認しながら入力端子の接続設定などを行うことが可能である。もっとも、裏側のディスプレイには設定メニュー以外の映像を表示しても構わない。また、このとき、表側のディスプレイと裏側のディスプレイの画面の表示を切替可能としてもいいし、両者のディスプレイに同じ表示を行ってもいい。また、裏側のディスプレイにて表示切替メニューを表示している状態のときに、表側のディスプレイにて選択している入力端子の映像を表示するなど、表側のディスプレイと裏側のディスプレイにて異なる映像を表示してもいい。
【0062】
(実施形態6の効果)本実施形態にかかる映像表示装置では、実施形態1から5に記載のいずれか一にかかる映像表示装置の効果に加え、ユーザーは裏側からも設定画面を確認することができるため、さらにユーザーの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】実施形態1の機能ブロック図
【図2】機器識別名称を説明する図
【図3】名称変更情報を入力する場合に表示させる画面を表す図
【図4】実施形態1の処理フロー図
【図5】実施形態2の機能ブロック図
【図6】ソフトウエアキーボードの構成を表す図
【図7】ソフトウエアキーボードの入力方法を説明する図
【図8】ソフトウエアキーボードの編集モードを説明する図
【図9】映像表示装置に2台のゲーム機が接続された場合の識別方法を説明した図1
【図10】映像表示装置に2台のゲーム機が接続された場合の識別方法を説明した図2
【図11】アイコン一覧を表す図
【図12】実施形態5の機能ブロック図
【図13】実施形態6の機能ブロック図
【図14】裏側のディスプレイを説明する図
【図15】実施形態共通の概念を表す図
【図16】入力端子に機器識別名称を設定するメニューを表す図
【図17】入力端子の切替メニューを表す図
【符号の説明】
【0064】
0100 映像表示装置
0101 機器識別名称保持部
0102 機器識別名称表示選択部
0103 名称変更可否判断部
0104 名称変更情報受付部
0105 書換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端子と関連付けて表示するための複数の機器識別名称と、名称変更可否フラグとを関連付けて保持する機器識別名称保持部と、
前記機器識別名称をディスプレイにてユーザー選択可能に表示する機器識別名称表示選択部と、
前記機器識別名称表示選択部にて選択された機器識別名称が名称変更可フラグと関連付けられているか判断する名称変更可否判断部と、
前記名称変更可否判断部での判断結果が名称変更可との判断結果である場合には、名称変更情報の入力を受け付ける名称変更情報受付部と、
前記名称変更情報受付部にて受け付けた名称変更情報によって、機器識別名称保持部に保持される選択された機器識別名称を書き換える書換部と、
を有する映像表示装置。
【請求項2】
前記名称変更情報受付部は、ソフトウエアキーボード手段を有し、名称変更情報の入力は、ソフトウエアキーボード手段にて行なわれる請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項3】
前記ソフトウエアキーボード手段は、ソフトウエアキーボードの入力を完了することで完了情報を前記書換部に出力する完了情報出力器を有し、
前記書換部は、前記完了情報出力器が出力した完了情報を取得した場合に前記書換を確定する書換確定手段を有する請求項2に記載の映像表示装置。
【請求項4】
前記機器識別名称保持部に保持されている機器識別名称と関連付けられている名称変更可否フラグは、名称変更可フラグの数が、名称変更不可フラグの数よりも少ない請求項1から3のいずれか一に記載の映像表示装置。
【請求項5】
前記名称変更可フラグの数は1つである請求項4に記載の映像表示装置。
【請求項6】
前記機器識別名称保持部は、機器識別名称として、テキストによる表示をするためのテキスト情報又は/及びアイコンによる表示をするためのアイコン情報を保持可能である請求項1から5のいずれか一に記載の映像表示装置。
【請求項7】
前記機器識別名称表示選択部は、
その機器識別名称と関連付けられた入力端子が使用される頻度を示す情報である機器識別名称使用頻度情報を保持する機器識別名称使用頻度情報保持手段と、
前記機器識別名称使用頻度情報保持手段に保持された機器識別名称使用頻度情報に基づいて前記ユーザー選択可能に表示する機器識別名称の表示態様を決定する表示態様決定手段と、を有する請求項1から6のいずれか一に記載の映像表示装置。
【請求項8】
前記機器識別名称表示選択部は、ユーザーが画像表示を視聴する面の裏側にてユーザー選択可能に機器識別名称の表示を行う請求項1から7のいずれか一に記載の映像表示装置。
【請求項9】
入力端子と関連付けて表示するための複数の機器識別名称と、名称変更可否フラグとを予め関連付けて記憶された複数の機器識別名称をディスプレイにてユーザー選択可能に表示する機器識別名称表示ステップと、
前記機器識別名称表示ステップにて表示された複数の機器識別名称のうち、一の機器識別名称を選択する機器識別名称選択ステップと、
前記機器識別名称選択ステップにて選択された機器識別名称が名称変更可フラグと関連付けられているか判断する名称変更可否判断ステップと、
前記名称変更可否判断ステップでの判断結果が名称変更可との判断結果である場合には、名称変更情報の入力を受け付ける名称変更情報受付ステップと、
前記名称変更情報受付ステップにて受け付けた名称変更情報によって、記憶されている選択された機器識別名称を書き換える書換ステップと、
を有する映像表示装置の機器識別名称の書換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−34055(P2007−34055A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−219239(P2005−219239)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】