曲面高度点を用いる細胞分析結果のデータの表示
本発明の原理に従って、細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、関連づけられた頻度情報と曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップとを含む、細胞分析結果のデータを表示するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体が提供される。対話型曲面図は3次元的であり、ユーザが図を回転する、図の中、周囲、上方、または下方に移動する、図を拡大する、および図を縮小する、のうちの少なくとも1つを行うことを可能にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、データを表示するシステムおよび方法に関し、より具体的には、細胞分析結果のデータを表示するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の細胞分析器は、2つの未加工のまたは変換された細胞測定結果の組み合わせを表す、2次元ヒストグラムまたは散布図としてデータを表示することによって、細胞分析の結果をユーザに提供する。これらのヒストグラムは、ビットマップを使用して表示され得、各2次元ビンの頻度を表す。各ビンの位置には、頻度範囲に対応するビットマップが割り当てられ得る。表示されたデータを視覚的に検査する医師は、患者の診断に役立て、場合によっては、結果を確認するために、異なる細胞母集団の頻度情報を明確に識別し比較できることが必要である。
【0003】
図11は、頻度範囲が4×4ピクセルのビットマップとして表される、例示的なビットマップ表示の詳細を示す。それぞれの異なるビットマップは異なる頻度範囲を表す。ビットマップにおける色の濃度は頻度範囲に関係する。低い頻度範囲に対しては、ビットマップの中の少しのピクセルしか着色されず、高い頻度範囲に対しては、ビットマップの中の多数のピクセルが着色される。加えて、各細胞母集団は、一群の色分けされたビットマップ(網状赤血球に対しては青色、成熟赤血球に対しては赤色、など)によって識別される。
【0004】
従来の表示方法は、等高線図、ビットマップ、および比例色図を含む。しかしながら、これらの方法は、異なる頻度値および異なる細胞母集団の間の関係を詳細に明示することができないという欠点を有する。等高線図およびビットマップは、頻度の範囲しか示さない。さらに、等高線図および比例色図は、異なる色を使用することによって異なる細胞母集団を識別することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、異なる細胞母集団と関連づけた頻度情報の表示を提供する、システムおよび方法の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の原理に従って、細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、関連づけられた頻度情報と曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップとを含む、細胞分析結果データを表示するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
特許または特許出願のファイルは、少なくとも1つのカラー図面を含む。カラー図面を有する本特許または特許出願公報の複製は、要請および必要料金の支払いに応じて、当該機関によって提供される。
【0008】
本明細書に組み込まれ、その一部を成す添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示し、記述とともに本発明の原理を説明する役割を果たし、記述とともに本発明の特徴および局面を説明する。
【0009】
次に、本発明が詳細に参照され、その実施例が添付の図面に示される。可能な場合には、図面全体を通して同一の参照番号が、同一または類似部品を参照するために使用される。
【0010】
(概要)
本発明の一部の実施形態の原理と一致する方法およびシステムは、ユーザが細胞分析器の試験結果を表す表示されたデータを確認および/または解析できるようなシステムを提供する。具体的には、本発明の一部の実施形態と一致する方法およびシステムは、ユーザが、細胞分析からの2次元ヒストグラムデータを曲面図として確認し、かつ細胞母集団を識別するために色を使用することを可能にする。曲面図は、さらに双方向性を提供し得、頻度分布のより詳細な検査を可能にするために、予め定められた画面をさらに提供し得る。
【0011】
(細胞分析)
本発明は、種々の種類の細胞、細胞成分、体液および/または体液成分を分析するために使用され得る。本発明は、流体成分(血清)および固体成分(種々の種類の細胞)の両方を含む、血液試料を分析する際に特に有用である。特に、本発明は、全血(種々の種類の血液細胞を含有する)または細胞成分の分画のいずれかである血液試料内の、細胞成分を分析することを目的とする。本発明はまた、結合組織から分離された組織試料から得られ、細胞を破壊しない生体適合性液体媒体に懸濁する細胞を、分析するために使用され得る。本発明はまた、体液試料、多血小板血漿試料、測定器制御流体試料、などを分析するために使用され得る。用語「細胞分析器」および「細胞分析」は、少なくとも本明細書に記載される全ての成分を網羅することを意図する。
【0012】
(生データの生成)
体液および/または体液の細胞成分は、本発明による分析および表示のためのデータを生成するために、種々の種類の分析技術に供され得る。最も一般的な技術は、細胞サイズの体積を測定する直流(Direct Current)法、細胞の不透明度を測定する高周波(Radio Frequency)法、蛍光法、および細胞の粒度を測定する光散乱法である。
【0013】
(システムアーキテクチャ)
図1は、本発明の原理を実装するためのシステム環境100の、例示的な概略図である。システム100の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の好適な組み合わせによって実装され得る。図1に示されるように、システム100は、ユーザコンピュータ102を含む。ユーザコンピュータ102は、データベース104に通信可能に連結され得る。代替案として、データベース104は、ネットワーク106上に直接に存在し得、またはデータベース104のコンテンツは、コンピュータ102またはサーバ108上に直接に存在し得る。なおも代替案として、システム100内にデータベースがなくてもよく、データベース104に格納され得る任意のデータは、コンピュータ102またはサーバ108に格納され得る。
【0014】
システム100は、インターネットとして、あるいは公共または専用の任意のローカルまたは広域ネットワークとして実装され得る、ネットワーク106をさらに含み得る。システム100は、サーバ108をさらに含み得、サーバ108は、分析器110に通信可能に連結され得る。分析器110は、LH750(商標)およびLH500(商標)などのような、Beckman Coulter血液測定器として実装され得、試験結果のデータを生成する。
【0015】
コンピュータ102、データベース104、ネットワーク106、サーバ108、および分析器110は1つのみが描かれているが、2つ以上のこれらの種類の装置が、本発明の一部の実施形態の原理と一致するシステムにおいて実装され得ることが、当業者によって理解される。これらの装置の各々は、システム内の異なる位置に存在し得ることが、さらに理解され得る。例えば、分析器110は、コンピュータ102に直接に通信可能に連結され得、コンピュータ102は、ネットワーク上の操作なしに、分析器110から直接にデータを受信し得る。また、本発明の原理に一致する特徴は、独立型ユニットとしてコンピュータ102内に単独で実装され得、本発明を実行するために必要とされる全てのデータは、コンピュータ102上に直接に存在し得、分析器110からの標的試料データは、コンピュータ102の外部装置を介してユーザによって入力され得ることが、さらに理解される。
【0016】
図2は、コンピュータ102内に含まれる構成要素の例示的なブロック図を示す。コンピュータ102は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、またはパーソナル計算装置のような、任意の種類の計算装置であり得、例えば、メモリ202、ネットワークインターフェースアプリケーション204、入力/出力装置206、中央処理装置208、アプリケーションソフトウェア210、および二次記憶装置212を含み得る。コンピュータ102は、データベース104、サーバコンピュータ108および/または分析器110に通信可能に連結され得る。
【0017】
ユーザは、ネットワークインターフェースアプリケーション204、および/またはアプリケーションソフトウェア210を使用して、ネットワーク106にアクセスし得る。ネットワーク106がインターネットとして実装され得る場合には、ネットワークインターフェースアプリケーション204は、MicrosoftまたはNetscapeから入手可能な従来型のブラウザアプリケーションを含む、従来型のブラウザを含み得る。アプリケーションソフトウェア210は、本明細書において記載されるような本発明の特徴を実装するための、プログラミング命令を含み得る。アプリケーションソフトウェア210は、標的試料データがテンプレートデータとともに表示されて、ユーザが試験結果のデータを確認および/または解析できるようにするための、プログラミング命令を含み得る。アプリケーションソフトウェア210はさらに、Nevronから入手可能なNevron Chart、またはMathworksから入手可能なMatLabとして実装され得る。入力/出力装置206は、例えば、キーボード、マウス、ビデオカム、ディスプレイ、記憶装置、プリンタ、などを含み得る。
【0018】
図3は、サーバコンピュータ108内に含まれる構成要素の例示的なブロック図を示す。サーバコンピュータ108は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、メモリ302、ネットワークインターフェースアプリケーション304、入力/出力装置306、中央処理装置308、アプリケーションソフトウェア310、および二次記憶装置312を含み得る。サーバコンピュータ108の構成要素は、コンピュータ102の構成要素と同様に実装され得る。
【0019】
(機能性)
図4は、本発明の一部の実施形態と一致する、コンピュータ102によって実行されるステップの例示的な流れ図を示す。図4に示されるように、ユーザの指示で、コンピュータ102は、細胞分析結果のデータにアクセスし得る(ステップ402)。次いで、コンピュータ102は、表示する情報の種類を識別するためのパラメータの、ユーザによる選択を可能にするかどうかを判断し得る(ステップ404)。ユーザがパラメータを選択し得るとシステムが判断した場合(ステップ404、はい)には、ユーザインターフェースを使用して、ユーザは表示するデータを識別するパラメータを選択し得、パラメータは、コンピュータ102によって受信される(ステップ406)。例えば、ユーザは、図に含まれる1つ以上の種類の細胞を選択し得る。システムが、ユーザによるパラメータの選択を可能にしないと判断した場合(ステップ404、いいえ)には、プロセスはステップ408へと続く。ユーザによるパラメータの選択を可能にしないというこの判断は、パラメータがすでに予め定められているか、またはコンピュータ102によって事前設定されているためであり得る。
【0020】
次いで、コンピュータ102は、表示される細胞母集団のそれぞれに対する表示特性の選択を可能にするかどうかを判断し得る。システムが、表示特性の選択を可能にすると判断した場合(ステップ408、はい)には、ユーザは、ユーザインターフェースを使用して、表示特性を選択し得、次いで、コンピュータ102は、これらの選択された表示特性を受信する(ステップ410)。例えば、ユーザは、表示される細胞母集団のそれぞれに対して色を関連づけることができ、その結果として、曲面図が表示されると、ユーザは、選択した色によって細胞母集団のそれぞれを容易に識別し得る。システムが、ユーザによる表示特性の選択を可能にしないと判断した場合(ステップ408、いいえ)には、プロセスはステップ412へと進む。表示特性がすでに予め定められているか、または事前設定されている場合には、システムは、表示特性の選択を可能にしないと判断し得る。例えば、赤色を赤血球母集団と常に関連づけることによって、医師は、曲面図上のスパイクの中の赤色を見分けることによって、自動的に赤血球集団を識別することを覚え得る。ユーザが情報の全てを入力すると、コンピュータ102は、異なる細胞母集団を異なる表示特性で識別する曲面図を表示する。曲面図は3次元の曲面図であり得る。表示される曲面図は、1つ以上の予め定められた非対話型曲面図の画面であり得る。代替案として、表示される3次元曲面図は対話型であり得、ユーザは、画像を拡大縮小する、画像の周囲、上および/または下を回る、などが可能である。
【0021】
表示特性は、グレースケール、陰影、質感、不透明度、などを含み得ることが、当業者によって理解される。
【0022】
図5は、本発明の原理と一致する、曲面図を生成および表示する際にコンピュータ102によって実行されるステップの、例示的な流れ図を示す。図5に示されるように、パラメータが決定されて表示特性が決定されると、コンピュータ102は細胞分析結果のデータを処理し、決定された細胞母集団のそれぞれの頻度情報を決定する(ステップ502)。次いで、コンピュータ102は、細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づける(ステップ504)。最終的に、コンピュータ102は、関連づけられた頻度情報と曲面高度点との曲面図を表示する(ステップ506)。
【0023】
(表示)
図6〜図10は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、システム100によって生成され、図4および図5に記載のプロセスの完了時点でユーザに表示される、例示的な表示を示す。図6は、例示的なカラー曲面図を示し、異なる細胞母集団が異なる表示特性によって識別される。好中球は青色で示され、リンパ球は紫色で示され、単球は緑色で示され、好酸球はオレンジ色で示され、赤血球は赤色で示される。
【0024】
図7は、ユーザに異常細胞母集団を明示するために、単芽球を赤色で示す、例示的なカラー曲面図を示す。
【0025】
図8は、対話型カラー曲面図を示し、ユーザが図を拡大したものである。十字の印は、ユーザのマウスの位置を示す。この機能性を提供することによって、ユーザは、頻度情報を視覚的に解析し、かつ3次元でパターンを区別することが可能となる。
【0026】
図9A〜図9Dは、ユーザに提示され得る、カラー曲面図を示す4つの予め定められた画面を示す。これらの画面は対話型でなくてもよいが、ユーザにいくつかの画面を提供することによって、データはさらに徹底的に解析され得る。
【0027】
図10は、複数の細胞母集団を示す、白黒のプリントアウトを示す。
【0028】
本明細書で論じられる特徴を使用してデータを表示することは、データに関する確実な情報をユーザに示し得る。例えば、本明細書で論じられるように表示されたデータを検査することによって、ユーザは、健常または異常な試料を示し得る頻度分布に関する情報を観察し得る。
【0029】
(結論)
本明細書の検討および本明細書に開示された本発明の実践から、本発明の修正および適応が、当業者には明らかとなる。本発明の実装に関する上述の記述は、例示および説明を目的として提示されたものである。それは、包括的ではなく、また本発明を開示されたままの形式に限定するものではない。修正および変形例が、上述の教示に照らして可能であり、または本発明の実践から得られ得る。例えば、記載される実装はソフトウェアを含むが、しかし、本発明に一致するシステムおよび方法は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして、またはハードウェア単独として実装され得る。
【0030】
加えて、本発明の局面はメモリ内に格納されるように記載されているが、当業者は、これらの局面はまた、例えばハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、またはCD−ROMの二次記憶装置、インターネットまたは他の伝搬媒体、あるいは他の形式のRAMまたはROMのような、他の種類のコンピュータ可読媒体にも格納され得ることを理解する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、システムおよび方法が実装され得る、例示的なシステム環境の例示的な概略図である。
【図2】図2は、本発明の原理の一部の実施形態と一致する、コンピュータの主要構成要素の例示的な概略図である。
【図3】図3は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、サーバの構成要素の例示的な概略図である。
【図4】図4は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、コンピュータによって実行されるステップの例示的な流れ図を示す。
【図5】図5は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、コンピュータによって実行されるステップの例示的な流れ図を示す。
【図6】図6は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図7】図7は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図8】図8は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図9】図9A〜図9Dは、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図10】図10は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図11】図11は、例示的なビットマップ表示を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、データを表示するシステムおよび方法に関し、より具体的には、細胞分析結果のデータを表示するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の細胞分析器は、2つの未加工のまたは変換された細胞測定結果の組み合わせを表す、2次元ヒストグラムまたは散布図としてデータを表示することによって、細胞分析の結果をユーザに提供する。これらのヒストグラムは、ビットマップを使用して表示され得、各2次元ビンの頻度を表す。各ビンの位置には、頻度範囲に対応するビットマップが割り当てられ得る。表示されたデータを視覚的に検査する医師は、患者の診断に役立て、場合によっては、結果を確認するために、異なる細胞母集団の頻度情報を明確に識別し比較できることが必要である。
【0003】
図11は、頻度範囲が4×4ピクセルのビットマップとして表される、例示的なビットマップ表示の詳細を示す。それぞれの異なるビットマップは異なる頻度範囲を表す。ビットマップにおける色の濃度は頻度範囲に関係する。低い頻度範囲に対しては、ビットマップの中の少しのピクセルしか着色されず、高い頻度範囲に対しては、ビットマップの中の多数のピクセルが着色される。加えて、各細胞母集団は、一群の色分けされたビットマップ(網状赤血球に対しては青色、成熟赤血球に対しては赤色、など)によって識別される。
【0004】
従来の表示方法は、等高線図、ビットマップ、および比例色図を含む。しかしながら、これらの方法は、異なる頻度値および異なる細胞母集団の間の関係を詳細に明示することができないという欠点を有する。等高線図およびビットマップは、頻度の範囲しか示さない。さらに、等高線図および比例色図は、異なる色を使用することによって異なる細胞母集団を識別することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、異なる細胞母集団と関連づけた頻度情報の表示を提供する、システムおよび方法の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の原理に従って、細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、関連づけられた頻度情報と曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップとを含む、細胞分析結果データを表示するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
特許または特許出願のファイルは、少なくとも1つのカラー図面を含む。カラー図面を有する本特許または特許出願公報の複製は、要請および必要料金の支払いに応じて、当該機関によって提供される。
【0008】
本明細書に組み込まれ、その一部を成す添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示し、記述とともに本発明の原理を説明する役割を果たし、記述とともに本発明の特徴および局面を説明する。
【0009】
次に、本発明が詳細に参照され、その実施例が添付の図面に示される。可能な場合には、図面全体を通して同一の参照番号が、同一または類似部品を参照するために使用される。
【0010】
(概要)
本発明の一部の実施形態の原理と一致する方法およびシステムは、ユーザが細胞分析器の試験結果を表す表示されたデータを確認および/または解析できるようなシステムを提供する。具体的には、本発明の一部の実施形態と一致する方法およびシステムは、ユーザが、細胞分析からの2次元ヒストグラムデータを曲面図として確認し、かつ細胞母集団を識別するために色を使用することを可能にする。曲面図は、さらに双方向性を提供し得、頻度分布のより詳細な検査を可能にするために、予め定められた画面をさらに提供し得る。
【0011】
(細胞分析)
本発明は、種々の種類の細胞、細胞成分、体液および/または体液成分を分析するために使用され得る。本発明は、流体成分(血清)および固体成分(種々の種類の細胞)の両方を含む、血液試料を分析する際に特に有用である。特に、本発明は、全血(種々の種類の血液細胞を含有する)または細胞成分の分画のいずれかである血液試料内の、細胞成分を分析することを目的とする。本発明はまた、結合組織から分離された組織試料から得られ、細胞を破壊しない生体適合性液体媒体に懸濁する細胞を、分析するために使用され得る。本発明はまた、体液試料、多血小板血漿試料、測定器制御流体試料、などを分析するために使用され得る。用語「細胞分析器」および「細胞分析」は、少なくとも本明細書に記載される全ての成分を網羅することを意図する。
【0012】
(生データの生成)
体液および/または体液の細胞成分は、本発明による分析および表示のためのデータを生成するために、種々の種類の分析技術に供され得る。最も一般的な技術は、細胞サイズの体積を測定する直流(Direct Current)法、細胞の不透明度を測定する高周波(Radio Frequency)法、蛍光法、および細胞の粒度を測定する光散乱法である。
【0013】
(システムアーキテクチャ)
図1は、本発明の原理を実装するためのシステム環境100の、例示的な概略図である。システム100の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の好適な組み合わせによって実装され得る。図1に示されるように、システム100は、ユーザコンピュータ102を含む。ユーザコンピュータ102は、データベース104に通信可能に連結され得る。代替案として、データベース104は、ネットワーク106上に直接に存在し得、またはデータベース104のコンテンツは、コンピュータ102またはサーバ108上に直接に存在し得る。なおも代替案として、システム100内にデータベースがなくてもよく、データベース104に格納され得る任意のデータは、コンピュータ102またはサーバ108に格納され得る。
【0014】
システム100は、インターネットとして、あるいは公共または専用の任意のローカルまたは広域ネットワークとして実装され得る、ネットワーク106をさらに含み得る。システム100は、サーバ108をさらに含み得、サーバ108は、分析器110に通信可能に連結され得る。分析器110は、LH750(商標)およびLH500(商標)などのような、Beckman Coulter血液測定器として実装され得、試験結果のデータを生成する。
【0015】
コンピュータ102、データベース104、ネットワーク106、サーバ108、および分析器110は1つのみが描かれているが、2つ以上のこれらの種類の装置が、本発明の一部の実施形態の原理と一致するシステムにおいて実装され得ることが、当業者によって理解される。これらの装置の各々は、システム内の異なる位置に存在し得ることが、さらに理解され得る。例えば、分析器110は、コンピュータ102に直接に通信可能に連結され得、コンピュータ102は、ネットワーク上の操作なしに、分析器110から直接にデータを受信し得る。また、本発明の原理に一致する特徴は、独立型ユニットとしてコンピュータ102内に単独で実装され得、本発明を実行するために必要とされる全てのデータは、コンピュータ102上に直接に存在し得、分析器110からの標的試料データは、コンピュータ102の外部装置を介してユーザによって入力され得ることが、さらに理解される。
【0016】
図2は、コンピュータ102内に含まれる構成要素の例示的なブロック図を示す。コンピュータ102は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、またはパーソナル計算装置のような、任意の種類の計算装置であり得、例えば、メモリ202、ネットワークインターフェースアプリケーション204、入力/出力装置206、中央処理装置208、アプリケーションソフトウェア210、および二次記憶装置212を含み得る。コンピュータ102は、データベース104、サーバコンピュータ108および/または分析器110に通信可能に連結され得る。
【0017】
ユーザは、ネットワークインターフェースアプリケーション204、および/またはアプリケーションソフトウェア210を使用して、ネットワーク106にアクセスし得る。ネットワーク106がインターネットとして実装され得る場合には、ネットワークインターフェースアプリケーション204は、MicrosoftまたはNetscapeから入手可能な従来型のブラウザアプリケーションを含む、従来型のブラウザを含み得る。アプリケーションソフトウェア210は、本明細書において記載されるような本発明の特徴を実装するための、プログラミング命令を含み得る。アプリケーションソフトウェア210は、標的試料データがテンプレートデータとともに表示されて、ユーザが試験結果のデータを確認および/または解析できるようにするための、プログラミング命令を含み得る。アプリケーションソフトウェア210はさらに、Nevronから入手可能なNevron Chart、またはMathworksから入手可能なMatLabとして実装され得る。入力/出力装置206は、例えば、キーボード、マウス、ビデオカム、ディスプレイ、記憶装置、プリンタ、などを含み得る。
【0018】
図3は、サーバコンピュータ108内に含まれる構成要素の例示的なブロック図を示す。サーバコンピュータ108は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、メモリ302、ネットワークインターフェースアプリケーション304、入力/出力装置306、中央処理装置308、アプリケーションソフトウェア310、および二次記憶装置312を含み得る。サーバコンピュータ108の構成要素は、コンピュータ102の構成要素と同様に実装され得る。
【0019】
(機能性)
図4は、本発明の一部の実施形態と一致する、コンピュータ102によって実行されるステップの例示的な流れ図を示す。図4に示されるように、ユーザの指示で、コンピュータ102は、細胞分析結果のデータにアクセスし得る(ステップ402)。次いで、コンピュータ102は、表示する情報の種類を識別するためのパラメータの、ユーザによる選択を可能にするかどうかを判断し得る(ステップ404)。ユーザがパラメータを選択し得るとシステムが判断した場合(ステップ404、はい)には、ユーザインターフェースを使用して、ユーザは表示するデータを識別するパラメータを選択し得、パラメータは、コンピュータ102によって受信される(ステップ406)。例えば、ユーザは、図に含まれる1つ以上の種類の細胞を選択し得る。システムが、ユーザによるパラメータの選択を可能にしないと判断した場合(ステップ404、いいえ)には、プロセスはステップ408へと続く。ユーザによるパラメータの選択を可能にしないというこの判断は、パラメータがすでに予め定められているか、またはコンピュータ102によって事前設定されているためであり得る。
【0020】
次いで、コンピュータ102は、表示される細胞母集団のそれぞれに対する表示特性の選択を可能にするかどうかを判断し得る。システムが、表示特性の選択を可能にすると判断した場合(ステップ408、はい)には、ユーザは、ユーザインターフェースを使用して、表示特性を選択し得、次いで、コンピュータ102は、これらの選択された表示特性を受信する(ステップ410)。例えば、ユーザは、表示される細胞母集団のそれぞれに対して色を関連づけることができ、その結果として、曲面図が表示されると、ユーザは、選択した色によって細胞母集団のそれぞれを容易に識別し得る。システムが、ユーザによる表示特性の選択を可能にしないと判断した場合(ステップ408、いいえ)には、プロセスはステップ412へと進む。表示特性がすでに予め定められているか、または事前設定されている場合には、システムは、表示特性の選択を可能にしないと判断し得る。例えば、赤色を赤血球母集団と常に関連づけることによって、医師は、曲面図上のスパイクの中の赤色を見分けることによって、自動的に赤血球集団を識別することを覚え得る。ユーザが情報の全てを入力すると、コンピュータ102は、異なる細胞母集団を異なる表示特性で識別する曲面図を表示する。曲面図は3次元の曲面図であり得る。表示される曲面図は、1つ以上の予め定められた非対話型曲面図の画面であり得る。代替案として、表示される3次元曲面図は対話型であり得、ユーザは、画像を拡大縮小する、画像の周囲、上および/または下を回る、などが可能である。
【0021】
表示特性は、グレースケール、陰影、質感、不透明度、などを含み得ることが、当業者によって理解される。
【0022】
図5は、本発明の原理と一致する、曲面図を生成および表示する際にコンピュータ102によって実行されるステップの、例示的な流れ図を示す。図5に示されるように、パラメータが決定されて表示特性が決定されると、コンピュータ102は細胞分析結果のデータを処理し、決定された細胞母集団のそれぞれの頻度情報を決定する(ステップ502)。次いで、コンピュータ102は、細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づける(ステップ504)。最終的に、コンピュータ102は、関連づけられた頻度情報と曲面高度点との曲面図を表示する(ステップ506)。
【0023】
(表示)
図6〜図10は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、システム100によって生成され、図4および図5に記載のプロセスの完了時点でユーザに表示される、例示的な表示を示す。図6は、例示的なカラー曲面図を示し、異なる細胞母集団が異なる表示特性によって識別される。好中球は青色で示され、リンパ球は紫色で示され、単球は緑色で示され、好酸球はオレンジ色で示され、赤血球は赤色で示される。
【0024】
図7は、ユーザに異常細胞母集団を明示するために、単芽球を赤色で示す、例示的なカラー曲面図を示す。
【0025】
図8は、対話型カラー曲面図を示し、ユーザが図を拡大したものである。十字の印は、ユーザのマウスの位置を示す。この機能性を提供することによって、ユーザは、頻度情報を視覚的に解析し、かつ3次元でパターンを区別することが可能となる。
【0026】
図9A〜図9Dは、ユーザに提示され得る、カラー曲面図を示す4つの予め定められた画面を示す。これらの画面は対話型でなくてもよいが、ユーザにいくつかの画面を提供することによって、データはさらに徹底的に解析され得る。
【0027】
図10は、複数の細胞母集団を示す、白黒のプリントアウトを示す。
【0028】
本明細書で論じられる特徴を使用してデータを表示することは、データに関する確実な情報をユーザに示し得る。例えば、本明細書で論じられるように表示されたデータを検査することによって、ユーザは、健常または異常な試料を示し得る頻度分布に関する情報を観察し得る。
【0029】
(結論)
本明細書の検討および本明細書に開示された本発明の実践から、本発明の修正および適応が、当業者には明らかとなる。本発明の実装に関する上述の記述は、例示および説明を目的として提示されたものである。それは、包括的ではなく、また本発明を開示されたままの形式に限定するものではない。修正および変形例が、上述の教示に照らして可能であり、または本発明の実践から得られ得る。例えば、記載される実装はソフトウェアを含むが、しかし、本発明に一致するシステムおよび方法は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして、またはハードウェア単独として実装され得る。
【0030】
加えて、本発明の局面はメモリ内に格納されるように記載されているが、当業者は、これらの局面はまた、例えばハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、またはCD−ROMの二次記憶装置、インターネットまたは他の伝搬媒体、あるいは他の形式のRAMまたはROMのような、他の種類のコンピュータ可読媒体にも格納され得ることを理解する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、システムおよび方法が実装され得る、例示的なシステム環境の例示的な概略図である。
【図2】図2は、本発明の原理の一部の実施形態と一致する、コンピュータの主要構成要素の例示的な概略図である。
【図3】図3は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、サーバの構成要素の例示的な概略図である。
【図4】図4は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、コンピュータによって実行されるステップの例示的な流れ図を示す。
【図5】図5は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、コンピュータによって実行されるステップの例示的な流れ図を示す。
【図6】図6は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図7】図7は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図8】図8は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図9】図9A〜図9Dは、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図10】図10は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図11】図11は、例示的なビットマップ表示を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、
該細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、
該複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、
該関連づけられた頻度情報と該曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップと、
を包含する、細胞分析結果のデータを表示するための方法。
【請求項2】
前記細胞分析結果のデータは、自動血液分析器に由来し、かつ2次元のヒストグラムデータである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対話型曲面図を表示するステップは、前記細胞母集団の少なくとも1つをカラーで表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
カラーで表示される前記少なくとも1つの細胞母集団は、特異細胞母集団の識別を表示するために色のグラデーションで着色される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記対話型曲面図は、3次元的であり、ユーザが、該図を回転する、該図の中、周囲、上方、または下方に移動する、該図を拡大する、および該図を縮小する、のうちの少なくとも1つを行うことを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記曲面図は、ユーザが、前記頻度情報を視覚的に解析し、かつ3次元でパターンを区別することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記表示された対話型曲面図の頻度情報は、血液学的異常を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
命令を格納するためのメモリと、
該命令を実行するためのプロセッサであって、
細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、
該細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、
該複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、
該関連づけられた頻度情報と該曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップと、
の方法を実施するために該命令を実行する、プロセッサと、
を備える、細胞分析結果のデータを表示するためのシステム。
【請求項9】
前記細胞分析結果のデータは、自動血液分析器に由来し、かつ2次元のヒストグラムデータである、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記対話型曲面図を表示するステップは、前記細胞母集団の少なくとも1つをカラーで表示するステップをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
カラーで表示される前記少なくとも1つの細胞母集団は、特異細胞母集団の識別を表示するために色のグラデーションで着色される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記対話型曲面図は、3次元的であり、ユーザが、該図を回転する、該図の中、周囲、上方、または下方に移動する、該図を拡大する、および該図を縮小する、のうちの少なくとも1つを行うことを可能にする、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記曲面図は、ユーザが、前記頻度情報を視覚的に分析し、かつ3次元でパターンを区別することを可能にする、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記表示された対話型曲面図の頻度情報は、血液学的異常を示す、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
細胞分析結果のデータを表示するための方法を実施するために、プロセッサによって実行される命令を格納する、コンピュータ可読媒体であって、該方法は、
細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、
該細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、
該複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、
該関連づけられた頻度情報と該曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップと、
を包含する、
コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記細胞分析結果のデータは、自動血液分析器に由来し、かつ2次元のヒストグラムデータである、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記対話型曲面図は、前記細胞母集団の少なくとも1つをカラーで表示するステップをさらに含む、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
カラーで表示される前記少なくとも1つの細胞母集団は、特異細胞母集団の識別を表示するために色のグラデーションで着色される、請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記対話型曲面図は、3次元的であり、ユーザが、該図を回転する、該図の中、周囲、上方、または下方に移動する、該図を拡大する、および該図を縮小する、のうちの少なくとも1つを行うことを可能にする、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記曲面図は、ユーザが、前記頻度情報を視覚的に分析し、かつ3次元でパターンを区別することを可能にする、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記表示された対話型曲面図の頻度情報は、血液学的異常を示す、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項1】
細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、
該細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、
該複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、
該関連づけられた頻度情報と該曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップと、
を包含する、細胞分析結果のデータを表示するための方法。
【請求項2】
前記細胞分析結果のデータは、自動血液分析器に由来し、かつ2次元のヒストグラムデータである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対話型曲面図を表示するステップは、前記細胞母集団の少なくとも1つをカラーで表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
カラーで表示される前記少なくとも1つの細胞母集団は、特異細胞母集団の識別を表示するために色のグラデーションで着色される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記対話型曲面図は、3次元的であり、ユーザが、該図を回転する、該図の中、周囲、上方、または下方に移動する、該図を拡大する、および該図を縮小する、のうちの少なくとも1つを行うことを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記曲面図は、ユーザが、前記頻度情報を視覚的に解析し、かつ3次元でパターンを区別することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記表示された対話型曲面図の頻度情報は、血液学的異常を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
命令を格納するためのメモリと、
該命令を実行するためのプロセッサであって、
細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、
該細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、
該複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、
該関連づけられた頻度情報と該曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップと、
の方法を実施するために該命令を実行する、プロセッサと、
を備える、細胞分析結果のデータを表示するためのシステム。
【請求項9】
前記細胞分析結果のデータは、自動血液分析器に由来し、かつ2次元のヒストグラムデータである、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記対話型曲面図を表示するステップは、前記細胞母集団の少なくとも1つをカラーで表示するステップをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
カラーで表示される前記少なくとも1つの細胞母集団は、特異細胞母集団の識別を表示するために色のグラデーションで着色される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記対話型曲面図は、3次元的であり、ユーザが、該図を回転する、該図の中、周囲、上方、または下方に移動する、該図を拡大する、および該図を縮小する、のうちの少なくとも1つを行うことを可能にする、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記曲面図は、ユーザが、前記頻度情報を視覚的に分析し、かつ3次元でパターンを区別することを可能にする、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記表示された対話型曲面図の頻度情報は、血液学的異常を示す、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
細胞分析結果のデータを表示するための方法を実施するために、プロセッサによって実行される命令を格納する、コンピュータ可読媒体であって、該方法は、
細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、
該細胞分析結果のデータから複数の細胞母集団の頻度情報を決定するステップと、
該複数の細胞母集団のそれぞれの頻度情報を曲面高度点と関連づけるステップと、
該関連づけられた頻度情報と該曲面高度点との対話型曲面図を表示するステップと、
を包含する、
コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記細胞分析結果のデータは、自動血液分析器に由来し、かつ2次元のヒストグラムデータである、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記対話型曲面図は、前記細胞母集団の少なくとも1つをカラーで表示するステップをさらに含む、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
カラーで表示される前記少なくとも1つの細胞母集団は、特異細胞母集団の識別を表示するために色のグラデーションで着色される、請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記対話型曲面図は、3次元的であり、ユーザが、該図を回転する、該図の中、周囲、上方、または下方に移動する、該図を拡大する、および該図を縮小する、のうちの少なくとも1つを行うことを可能にする、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記曲面図は、ユーザが、前記頻度情報を視覚的に分析し、かつ3次元でパターンを区別することを可能にする、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記表示された対話型曲面図の頻度情報は、血液学的異常を示す、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2009−534754(P2009−534754A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506666(P2009−506666)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/065485
【国際公開番号】WO2007/124232
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(507316789)ベックマン コールター, インコーポレイテッド (34)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/065485
【国際公開番号】WO2007/124232
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(507316789)ベックマン コールター, インコーポレイテッド (34)
【Fターム(参考)】
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