説明

最大・最小電圧検出回路

【課題】複数の被測定電圧の中の最大値又は最小値を検出する為の最大・最小検出回路に関し、最大値検出時と最小値検出時との主要回路部分を共通として切替える。
【解決手段】被測定電圧V1〜Vnをそれぞれ一方の入力端子に印加し、最大電圧又は最小電圧を検出処理する制御処理部CONTに入力される電圧を他方の入力端子に印加して比較出力する複数の演算増幅器OPA1〜OPAnと、これらの演算増幅器OPA1〜OPAnの出力端子と制御処理部CONTとの間に順方向極性のダイオードD12〜Dn2と逆極性のダイオードD11〜Dn1又は寄生ダイオードが順方向と逆方向となるように接続した電界効果トランジスタとについて、何れか一方を選択接続するように切替制御を行う構成を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数個所の直流電圧について最大値と最小値との何れか一方又は両方を検出する最大・最小電圧検出回路に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の装置や回路に於ける複数個所の電圧値を測定し、その中の最大値又は最小値の何れか一方又は両方を検出した結果に応じて、各部を制御する手段が知られている。例えば、図5の(A)は従来の最大値検出回路を示し、V1,V2,・・・Vnは被測定電圧、OP1〜OPnは演算増幅器、DP1〜DPnは順方向接続のダイオード、CTは制御処理部を示す。被測定電圧V1〜Vnの中で、最大値電圧が例えばV2の場合、演算増幅器OP2の出力電圧がダイオードDP2を介して出力され、他の被測定電圧は最大値ではないから、ダイオードDP1,DP3〜DPnは逆バイアス状態となる。従って、制御処理部CTには、被測定電圧V1〜Vnの中の電圧V2が最大値Vmaxとして入力される。又図5の(B)は従来の最小値検出回路を示し、(A)の最大値検出回路とは、演算増幅器OP1〜OPnに逆方向のダイオードDN1〜DNnを接続した構成が相違し、それによって、最小値の電圧が入力される演算増幅器の出力信号レベルがその最小値となり、他の演算増幅器の出力信号レベルがそれより高いことにより、ダイオードは逆バイアス状態となり、制御処理部CTは、最小値Vminを検出することができる。
【0003】
又複数の電気二重層コンデンサを直接続して大容量の蓄電装置を構成し、各コンデンサの端子電圧の中の最大電圧と最小電圧とをそれぞれ検出する最大電圧検出器と最小電圧検出器とを設けた構成も知られており、直列接続した複数の電気二重層コンデンサに対する充電過程で、各電気二重層コンデンサの充電電圧を最大電圧検出器により検出し、充電上限電圧に達すると、その電気二重層コンデンサに対する充電径路をバイパスして、他のコンデンサの充電を継続し、最小電圧検出器により検出した電圧が、充電上限電圧又はそれに近い値となると、全体の充電を終了とし、直列接続の各コンデンサに対する充電を最大限可能と手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。又演算増幅器の出力端子にダイオードを接続し、その出力信号を演算増幅器の反転入力端子に入力するように接続し、演算増幅器の非反転入力端子に信号を入力し、ダイオードを順方向接続とした構成により最大値検出、逆方向接続とした構成により最小値検出を行う手段が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
又複数のNMOSトランジスタを並列に接続し、それぞれのゲートに比較用の電圧を印加し、共通接続のドレインに電源電圧を印加し、共通接続のソースに定電流源を接続すると共に、演算増幅器の非反転入力端子に接続し、この演算増幅器の反転入力端子にNMOSトランジスタのソースを接続すると共に定電流源を介してアースに接続し、そのNMOSトランジスタのドレインに電源電圧を印加するように接続し、そのNMOSのゲートに演算増幅器の出力端子を接続し、並列接続のNOMSトランジスタのゲートに印加する電圧の中の最大電圧を演算増幅器から出力する最大電圧検出回路及び複数のNMOSトランジスタをPMOSトランジスタとし、且つ定電流源を電源側に接続した構成とした最小電圧検出回路が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−244859号公報
【特許文献2】特開2006−340162号公報
【特許文献3】特開2006−345230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数の直流電圧の中の最大値と最小値とを検出する為に、従来は、例えば、図5に示すように、最大値検出回路(図5の(A))と、最小値検出回路(図5の(B))とを別個に用意する必要があり、実装面積の増大等の問題やコストアップの問題があった。本発明は、このような従来の問題点を解決することを目的とし、最大値検出回路と最小値検出回路との主要部を兼用の構成とし、切替えによって、最大値検出と最小値検出とを可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の最大・最小電圧検出回路は、複数の被測定電圧の最大値又は最小値を検出する最大・最小電圧検出回路であって、被測定電圧をそれぞれ一方の入力端子に印加し、最大電圧又は最小電圧を検出処理する制御処理部に入力される電圧を他方の入力端子に印加して比較出力する複数の演算増幅器と、これらの演算増幅器の出力端子と前記制御処理部との間に順方向極性のダイオードと逆極性のダイオードとの何れか一方を選択接続するように切替制御を行うスイッチとを備えている。
【0008】
又被測定電圧をそれぞれ一方の入力端子に印加し、最大電圧又は最小電圧を検出処理する制御処理部に入力される電圧を他方の入力端子に印加して比較出力する複数の演算増幅器と、これらの演算増幅器の出力端子と制御処理部との間にそれぞれの寄生ダイオードが逆極性となるように直列接続して最大値検出か最小値検出かに応じて何れか一方をオン状態とし、他方をオフ状態とするように制御する電界効果トランジスタとを備えている。
【0009】
又被測定電圧をそれぞれ一方の入力端子に印加し、最大電圧又は最小電圧を検出処理する制御処理部に入力される電圧を他方の入力端子に印加して比較出力する複数の演算増幅器と、これらの演算増幅器の出力端子と制御処理部との間にそれぞれの寄生ダイオードが逆極性となるように直列接続して最大値検出か最小値検出かに応じて何れか一方をオン状態とし、他方をオフ状態とするように制御するフォトMOS電界効果トランジスタとを備えている。
【0010】
又複数の直列接続の電池又はコンデンサの各端子電圧をそれぞれ入力する複数の差動増幅器と、該差動増幅器の出力電圧をそれぞれ前記被測定電圧として前記演算増幅器に入力する構成を備えている。
【発明の効果】
【0011】
複数の各種の被測定電圧の中の最大値電圧又は最小値電圧を検出する最大・最小電圧検出回路として、主要回路構成は、最大値電圧検出時と最小値電圧検出時とに共用できるもので、その切替えは、ダイオードの接続構成をスイッチにより切替えるか、電界効果トランジスタの寄生ダイオードの接続構成を切替えるかに応じ、主要構成をそのまま利用することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例1の説明図である。
【図2】本発明の実施例2の説明図である。
【図3】本発明の実施例3の説明図である。
【図4】本発明の実施例4の説明図である。
【図5】従来例の要部説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の最大・最小電圧検出回路は、被測定電圧をそれぞれ一方の入力端子に印加し、最大電圧又は最小電圧を検出処理する制御処理部に入力される電圧を他方の入力端子に印加して比較出力する複数の演算増幅器と、これらの演算増幅器の出力端子と前記制御処理部との間に順方向極性のダイオードと逆方向極性のダイオードとの何れか一方を選択接続するように切替制御を行う構成を備えている。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明の実施例1の説明図であり、OPA1〜OPAnは演算増幅器、D11〜Dn1,D12〜Dn2はダイオード、SW11〜SW1n,SW12〜SWn2は選択スイッチ、V1〜Vnは比較被測定電圧、CONTは(Vmax/Vmin)として示すように電圧最大値Vmax又は電圧最小値Vminの検出選択制御を行う制御処理部、cont1,cont2は選択スイッチの制御信号を示す。選択スイッチSW11〜SW1n,SW12〜SWn2は、トランジスタ等の半導体スイッチ素子により構成することができる。比較被測定電圧V1〜Vnの中の最大値検出時は、制御処理部CONTから制御信号cont1により選択スイッチSW11〜SWn1をオフ、制御信号cont2により選択スイッチSW12〜SWn2をオンにそれぞれ制御する。比較被測定電圧V1〜Vnの大小関係が、例えば、V1<V2、且つV2>V3,・・・>Vnの場合には、演算増幅器OPA2の出力電圧V2が、他の演算増幅器OPA1,OPA3〜OPAnの出力端子に接続されたダイオードD12,D32〜Dn2に印加されて、それぞれ逆バイアス状態となり、制御処理部CONTには、演算増幅器OPA2からの電圧V2が入力されるから、電圧V2を最大電圧として検出することができる。又電圧Vnが最大電圧の場合は、演算増幅器OPAnからダイオードDn2とスイッチSWn2とを介して、制御処理部CONTへ電圧Vnが入力され、他のダイオードD12〜D(n−1)2は逆バイアス状態となり、電圧Vnを最大電圧として検出することができる。
【0015】
又最小値検出時は、制御処理部CONTからの制御信号cont1により選択スイッチSW11〜SWn1をオン、制御信号cont2により選択スイッチSW12〜SWn2をオフにそれぞれ制御する。比較被測定電圧V1〜Vnの大小関係が、例えば、V1>V2、且つV2<V3,・・・<Vnの場合には、演算増幅器OPA2の出力電圧V2が、他の演算増幅器OPA1,OPA3〜OPAnの出力端子に接続されたダイオードD12,D32〜Dn2に印加されて、それぞれ逆バイアス状態となり、制御処理部CONTには、演算増幅器OPA2からの電圧V2が入力されることになり、最小電圧検出を行うことができる。従って、最大値検出と最小値検出とは、選択スイッチSW11〜SWn1と選択スイッチSW12〜SWn2との何れか一方をオン、他方をオフに制御するだけで簡単に選択切替えが可能となる。
【0016】
又演算増幅器対応の両方の選択スイッチをオフとすると、その演算増幅器による最大値又は最小値の検出を休止状態とすることができる。即ち、最大値検出又は最小値検出の選択切替えの制御と共に、検出作用の選択休止制御を行うことが可能である。又選択スイッチSW11〜SWn1,SW21〜SWn2のオン、オフの制御は、最大値又は最小値の電圧検出を行う制御処理部CONT以外の他の制御手段により選択制御する構成とすることも可能である。又ダイオードD11〜Dn1,D12〜Dn2は、それぞれ演算増幅器OPA1〜OPAnに対して並列的な接続状態の場合を示すが、直列的に接続し、それぞれのダイオードを選択的にショートするスイッチSW11〜SWn1,SW21〜SWn2の接続構成とし、最大値検出時は、ダイオードD11〜Dn1をショートするようにスイッチを制御し、最小値検出時は、ダイオードD12〜Dn2をショートするようにスイッチを制御する構成とすることも可能である。
【実施例2】
【0017】
図2は、本発明の実施例2の説明図であり、図1と同一符号は同一名称部分を示し、FET11〜FETn1,FET12〜FETn2は電界効果トランジスタを示す。電界効果トランジスタは、半導体のpn接合領域による寄生ダイオードを含む構成を有するもので、ソース・ドレーン間に接続されたダイオードとして図示している。演算増幅器OPA1〜OPAnの出力端子に、寄生ダイオードの順方向極性がそれぞれ逆方向となるように2個の電界効果トランジスタ(以下「FET」と略称する)を直列に接続する。制御処理部CONTからの制御信号cont1によりFET11〜FETn1をオン、制御信号cont2によりFET12〜FETn2をオフとすると、各演算増幅器OPA1〜OPAnの出力端子に、制御処理部CONT方向に順方向極性のダイオードが接続された構成となり、前述の図1に於ける選択スイッチSW12〜SWn2をオン状態とした場合に相当し、比較被測定電圧V1〜Vnの最大値が入力される演算増幅器の出力のみが制御処理部CONTに入力され、制御処理部CONTは、比較測定電圧V1〜Vnの中の最大電圧を処理することが可能となる。
【0018】
又制御処理部CONTからの制御信号cont1によりFET11〜FETn1をオフ、制御信号cont2によりFET12〜FETn2をオンとすると、各演算増幅器OPA1〜OPAnの出力端子に、制御処理部CONT方向に逆方向極性のダイオードが接続された構成となり、前述の図1に於ける選択スイッチSW11〜SWn1をオン状態とした場合に相当し、比較被測定電圧の最小値検出を行うことができる。この場合も、演算増幅器対応の直列接続の2個のFETを共にオフとすると、その演算増幅器は、最大値又は最小値の検出作用を休止した場合に相当することになる。又制御信号cont1,cont2は、制御処理部CONT以外の制御手段からFET11〜FETn1,FET12〜FETn2のゲートに印加する構成とするも可能であり、又手動操作のスイッチ等により制御信号cont1,cont2をFET11〜FETn1,FET12〜FETn2のゲートに印加する構成とするも可能である。
【実施例3】
【0019】
図3は、本発明の実施例3の説明図であり、図1及び図2と同一符号は同一名称部分を示し、フォトMOSFET(PM11〜PMn1,PM12〜PMn2)を用いた場合を示す。このフォトMOSFETは、発光ダイオードと、その発光ダイオードからの光をベース領域に入射した時にオン状態となる2個のMOSFETの寄生ダイオードの極性が相互に逆方向となるように直列接続した構成とし、交流に対するスイッチング処理が可能の構成を有する場合を示す。なお、この実施例3に於いては、各フォトMOSFETの2個のFETの1個のみを利用するもので、例えば、フォトMOSFETのPM11,PM12については、図2に示す場合と同様に、それぞれの寄生ダイオードが逆極性となるように相互間を接続する。他のフォトMOSFETについても同様の接続構成とする。従って、各フォトMOSFET(PM11〜PMn1,PM12〜PMn2)は、発光ダイオードと1個のMOSFETとを含む構成を適用することが可能である。
【0020】
比較被測定電圧の最大値検出を行う場合は、一方のフォトMOSFET(PM11〜PMn1)の発光ダイオードはオフ状態として、それぞれの寄生ダイオードが制御処理部CONTに対して順方向とした接続状態とし、フォトMOSFET(PM12〜PMn2)の発光ダイオードをオン状態として、寄生ダイオードはショート状態とする。これは、図2に於けるFET11〜FETn1をオン、FET12〜FETn2をオフとした状態に相当する。又最小値検出を行う場合は、一方のフォトMOSFET(PM11〜PMn1)の発光ダイオードはオン状態として、寄生ダイオードはショート状態とし、他方の、フォトMOSFET(PM12〜PMn2)の発光ダイオードをオフ状態として、寄生ダイオードが演算増幅器OPA1〜OPAnに対して逆極性に接続された状態する。これは、図2に於けるFET11〜FETn1をオフ、FET12〜FETn2をオンとした状態に相当する。
【実施例4】
【0021】
図4は、本発明の実施例4の説明図であり、図1〜図3と同一符号は同一名称部分を示し、DAは差動増幅器、BATは電池を示す。直列接続の電池BATの充電時に於いて又は放電に於ける各単位電池の電圧の最大値又は最小値を検出する場合について、図1に示す実施例1を適用した場合を示す。又差動増幅器DAは、下方に示す構成を適用することができるものであり、単位電池の両端の電圧を入力し、各単位電池の電圧として出力し、演算増幅器OPA1〜OPAnにそれぞれ入力し、最大値検出時は、制御信号cont1によりスイッチSW11〜SWn1をオフ、制御信号cont2によりスイッチSW12〜SWn2をオンとする。例えば、電池BATの充電時に、何れかの単位電池の電圧が充電許容最大電圧に達した時、制御処理部CONTにより充電を停止するように、図示を省略した充放電制御部を制御することができる。又最小値検出時は、制御信号cont1によりスイッチSW11〜n1をオン、制御信号cont2によりスイッチSW12〜SWn2をオフとする。それにより最小値検出状態となり、何れかの単位電池の電圧が放電許容電圧に達した時に、制御処理部CONTにより放電を停止させるように、図示を省略した充放電制御部を制御することができる。
【0022】
この実施例4に於けるダイオードD11〜Dn1,D12〜Dn2とスイッチSW11〜SWn1,SW12〜SWn2とによる切替構成を、図2に示す実施例2の電界効果トランジスタFET11〜FETn1,FET12〜FETn2に置換した構成、或は、図3に示す実施例3のフォトMOSFET(PM11〜PMn1,PM12〜PMn2)に置換した構成とすることができる。又電池BATは、直列接続の電気二重層コンデンサとして、充電及び放電に於ける単位コンデンサ対応の充電電圧の最大値検出又は放電電圧の最小値検出を行う構成とすることができる。それらの構成に於いて、演算増幅器OPA1〜OPAnを含む基本構成を用いて、図1に於けるスイッチSW11〜SWn1,SW12〜SWn2又は図2に於ける電界効果トランジスタFET11〜FETn1,FET12〜FETn2又は図3に於けるフォトMOSFET(PM11〜PMn1,PM12〜PMn2)による切替制御によって、最大値検出と最小値検出との何れかを行うことができる。
【符号の説明】
【0023】
OPA1〜OPAn 演算増幅器
D11〜Dn1,D12〜Dn2 ダイオード
SW11〜SW1n,SW12〜SWn2 選択スイッチ
V1〜Vn 比較被測定電圧
CONT 制御処理部
cont1,cont2 選択スイッチの制御信号
FET11〜FETn1,FET12〜FETn2 電界効果トランジスタ
PM11〜PMn1,PM12〜PMn2 フォトMOSFET
DA 差動増幅器
BAT 電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の被測定電圧の最大値又は最小値を検出する最大・最小電圧検出回路に於いて、
前記被測定電圧をそれぞれ一方の入力端子に印加し、最大電圧又は最小電圧を検出処理する制御処理部に入力される電圧を他方の入力端子に印加して比較出力する複数の演算増幅器と、該複数の演算増幅器の出力端子と前記制御処理部との間に順方向極性のダイオードと逆極性のダイオードとの何れか一方を選択接続するように切替制御を行うスイッチとを備えたことを特徴とする最大・最小電圧検出回路。
【請求項2】
複数の被測定電圧の最大値又は最小値を検出する最大・最小電圧検出回路に於いて、
前記被測定電圧をそれぞれ一方の入力端子に印加し、最大電圧又は最小電圧を検出処理する制御処理部に入力される電圧を他方の入力端子に印加して比較出力する複数の演算増幅器と、該複数の演算増幅器の出力端子と前記制御処理部との間にそれぞれの寄生ダイオードが逆極性となるように直列接続して最大値検出か最小値検出かに応じて何れか一方をオン状態とし、他方をオフ状態とするように制御する電界効果トランジスタとを備えたことを特徴とする最大・最小検出回路。
【請求項3】
複数の被測定電圧の最大値又は最小値を検出する最大・最小電圧検出回路に於いて、
前記被測定電圧をそれぞれ一方の入力端子に印加し、最大電圧又は最小電圧を検出処理する制御処理部に入力される電圧を他方の入力端子に印加して比較出力する複数の演算増幅器と、該複数の演算増幅器の出力端子と前記制御処理部との間にそれぞれの寄生ダイオードが逆極性となるように直列接続して最大値検出か最小値検出かに応じて何れか一方をオン状態とし、他方をオフ状態とするように制御するフォトMOS電界効果トランジスタとを備えたことを特徴とする最大・最小検出回路。
【請求項4】
複数の直列接続の電池又はコンデンサの各端子電圧をそれぞれ入力する複数の差動増幅器と、該差動増幅器の出力電圧をそれぞれ前記被測定電圧として前記演算増幅器に入力する構成を備えたことを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかに記載の最大・最小検出回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−80938(P2011−80938A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−235047(P2009−235047)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【出願人】(000237662)富士通テレコムネットワークス株式会社 (682)
【Fターム(参考)】