説明

有機電界発光表示装置

【課題】本発明は、有機電界発光表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の有機電界発光表示装置は、第1基板の一面に位置するサブピクセルと、第1基板と合着密封された第2基板と、サブピクセルと見合わせない面である第2基板の他面に形成されて低電位電圧源に接続されたシールド電極と、シールド電極上に形成されるタッチスクリーンパネルと、第1基板の一面に附着してサブピクセルを駆動する駆動信号を駆動装置から伝達する第1印刷回路基板と、第2基板の他面に附着してタッチスクリーンパネルから生成された感知信号を外部装置に伝達する第2印刷回路基板を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機電界発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機電界発光表示装置に使われる有機電界発光素子は基板上に位置する二つの電極の間に発光層が形成された自発光素子である。また、有機電界発光表示装置は光が放出される方向によって前面発光(Top−Emission)方式、背面発光(Bottom−Emission)方式または両面発光(Dual−Emission)方式などがある。そして、駆動方式に従って受動マトリックス型(Passive Matrix)と能動マトリックス型(Active Matrix)などで分けられている。
【0003】
有機電界発光表示装置に配置されたサブピクセルはスイッチングトランジスター、駆動トランジスター及びキャパシターを含むトランジスター部とトランジスター部に含まれた駆動トランジスターに接続された下部電極、有機発光層及び上部電極を含む有機発光ダイオードを含む。
【0004】
有機電界発光表示装置はマトリックス形態に配置された復数のサブピクセルにスキャン信号、データ信号及び電源などが供給されれば、選択されたサブピクセルが発光をすることで映像を表示することができる。これは薄型表示装置で具現することができるという利点があり、最近では有機電界発光表示装置のような薄型表示装置にタッチスクリーン機能を付加させるため研究が多く進行されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的とするところは、外部または内部ノイズに強い抵抗力を有するタッチスクリーンパネル一体型有機電界発光表示装置を具現することと共にこれを多様なアプリケーションに切り継ぎするようにモジュール化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は、第1基板の一面に位置するサブピクセルと、第1基板と合着密封された第2基板と、サブピクセルと見合わせない面である第2基板の他面に形成されて低電位電圧源に接続されたシールド電極と、シールド電極上に形成されるタッチスクリーンパネルと、第1基板の一面に附着してサブピクセルを駆動する駆動信号を駆動装置から伝達する第1印刷回路基板と、第2基板の他面に附着してタッチスクリーンパネルから生成された感知信号を外部装置に伝達する第2印刷回路基板を含む有機電界発光表示装置を提供する。
【0007】
また本発明の実施形態は、第1基板の一面に位置するサブピクセルと第1基板と合着密封された第2基板とサブピクセルが位置しない面である第1基板の他面に形成されて低電位電圧源に接続されたシールド電極とシールド電極上に形成されるタッチスクリーンパネルと第1基板の一面に附着してサブピクセルを駆動する駆動装置から駆動信号を伝達する第1印刷回路基板と、第1基板の他面に附着してタッチスクリーンパネルから生成された感知信号を外部装置に伝達する第2印刷回路基板を含む有機電界発光表示装置を提供する。
【0008】
また本発明の実施形態は、第1基板の一面に位置するサブピクセルと第1基板と合着密封された第2基板とサブピクセルと見合わせる面である第2基板の一面に形成されて低電位電圧源に接続されたシールド電極とサブピクセルと見合わせない面である第2基板の他面に形成されるタッチスクリーンパネルと第1基板の一面に附着してサブピクセルを駆動する駆動信号を駆動装置から伝達する第1印刷回路基板と、第1基板の他面に附着してタッチスクリーンパネルから生成された感知信号を外部装置に伝達する第2印刷回路基板を含む有機電界発光表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、パネル上に低電位電圧源に接続されたシールド電極を形成してシールド電極上にタッチスクリーンパネルを形成して外部または内部ノイズに強い抵抗力を有するタッチスクリーンパネル一体型有機電界発光表示装置を具現することと共にこれを多様なアプリケーションに切り継ぎするようにモジュール化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表示装置の概略的なブロック図である。
【図2】サブピクセルの断面図である。
【図3】図2に示された有機発光層の断面図である。
【図4】キャパシティブタイプの感知部の構成と単一層の電極部の構造を概略的に説明するための図である。
【図5】キャパシティブタイプの感知部の構成と単一層の電極部の構造を概略的に説明するための図である。
【図6】キャパシティブタイプの感知部の構成と単一層の電極部の構造を概略的に説明するための図である。
【図7】キャパシティブタイプ感知部の構成と多重層の電極部の構造を概略的に説明するための図である。
【図8】キャパシティブタイプ感知部の構成と多重層の電極部の構造を概略的に説明するための図である。
【図9】キャパシティブタイプ感知部の構成と多重層の電極部の構造を概略的に説明するための図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係るキャパシティブタイプのタッチスクリーンパネルを有する有機電界発光表示装置の概略的な構造図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係るキャパシティブタイプのタッチスクリーンパネルを有する有機電界発光表示装置の概略的な構造図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係るキャパシティブタイプのタッチスクリーンパネルを有する有機電界発光表示装置の概略的な構造図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るキャパシティブタイプのタッチスクリーンパネルを有する有機電界発光表示装置の概略的な構造図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係るキャパシティブタイプのタッチスクリーンパネルを有する有機電界発光表示装置の概略的な構造図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係るキャパシティブタイプのタッチスクリーンパネルを有する有機電界発光表示装置の概略的な構造図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係るキャパシティブタイプのタッチスクリーンパネルを有する有機電界発光表示装置の概略的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
<第1実施形態>
図1を参照すれば表示装置はパネル(PNL)、タッチスクリーンパネル(TPNL)、スキャン駆動部(SDRV)、データ駆動部(DDRV)及び感知部(TSC)を含む。
【0013】
パネル(PNL)はサブピクセル(SP)を含む有機電界発光表示パネルである。しかし、パネル(PNL)は液晶表示パネル、プラズマディスプレーパネルなどのような平板表示装置(Flat Panel Display: FPD)で構成されることもできる。
サブピクセル(SP)はスキャン信号によって駆動するスイッチングトランジスター、データ信号をデータ電圧で貯蔵するキャパシター、キャパシターに貯蔵されたデータ電圧によって駆動する駆動トランジスター及び駆動トランジスターの駆動によって発光する有機発光ダイオードを含む。サブピクセルはスキャン駆動部及びデータ駆動部からスキャン信号及びデータ信号が供給されれば、発光するようになってパネルはここに相応する映像を表現することができるようになる。スキャン駆動部(SDRV)はサブピクセル(SP)にスキャン信号を供給するようにスキャン配線(SL1..SLm)を通じてサブピクセル(SP)に接続される。データ駆動部(DDRV)はサブピクセル(SP)にデータ信号を供給するようにデータ配線(DL1..DLn)を通じてサブピクセル(SP)に接続される。タッチスクリーンパネル(TPNL)は使用者のタッチによってタッチされた位置情報を感知信号で生成できるように電極部を含む。感知部(TSC)は電極部に接続されて使用者がタッチスクリーンパネル(TPNL)をタッチすれば電極部を通じてタッチされた位置を感知する。感知部(TSC)はタッチスクリーンパネル(TPNL)に形成された電極部の構造によって静電容量の変化(誘電率による静電容量の変化)を利用したキャパシティブ(静電容量)タイプと抵抗の変化を利用したレジスティブタイプなどで構成される。実施形態ではタッチスクリーンパネル(TPNL)がキャパシティブタイプに駆動されることを一例で説明する。
【0014】
以下、パネル(PNL)に形成されたサブピクセル(SP)に対して説明する。
【0015】
図2に示されたのように、第1基板110aの一面にはゲート111が位置する。ゲート111はモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)からなる群で選択された何れか一つまたはこれらの合金からなることができる。また、ゲート111はモリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)からなる群で選択された何れか一つまたはこれらの合金からなる多重層であることができる。また、ゲート111はモリブデン/アルミニウム-ネオジムまたはモリブデン/アルミニウムの2重層であることができる。ゲート111上には第1絶縁膜112が位置する。第1絶縁膜112はシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)またはこれらの多重層であることができるがこれに限定されない。第1絶縁膜112上にはアクティブ層113aが位置する。アクティブ層113aは非晶質シリコンまたはこれを結晶化した多結晶シリコンを含むことができる。アクティブ層113aはソース領域、チャンネル領域及びドレーン領域を含むことができる。共に、アクティブ層113a上にはオミックコンタクト層113bが位置することもできる。オミックコンタクト層113b上にはソース領域及びドレーン領域にそれぞれ接続されるソース114a及びドレーン114bが位置する。ソース114a及びドレーン114bは単一層または多重層からなることができる。ソース114a及びドレーン114bが単一層の場合、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)からなる群で選択された何れか一つまたはこれらの合金からなることができる。これと異なり、ソース114a及びドレーン114bが多重層の場合、モリブデン/アルミニウム-ネオジムの2重層、モリブデン/アルミニウム/モリブデンまたはモリブデン/アルミニウム-ネオジム/モリブデンの3重層からなることができる。ソース114a及びドレーン114b上には第2絶縁膜115が位置する。第2絶縁膜115はシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx) またはこれらの多重層であることができるがこれに限定されない。第2絶縁膜115上にはシールド(shield)金属が位置することができる。シールド金属116はソース114aまたはドレーン114bに接続されることができるし、外部干渉からトランジスターを保護する役目ができる。第2絶縁膜115上には第3絶縁膜117が位置する。第3絶縁膜117はシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)またはこれらの多重層であることができるがこれに限定されない。第3絶縁膜117上にはソース114aまたはドレーン114bに接続された下部電極118が位置する。下部電極118はカソードまたはアノードに選択されることができる。下部電極118がカソードに選択された場合、カソードの材料ではアルミニウム(Al)、アルミニウム合金(Al alloy)、アルミニウムネオジム(Alumininum Neodynium、AlNd)の内いずれかの一つに形成されることができるがこれに限定されない。また、下部電極118がカソードに選択された場合、カソードの材料では反射度が高い材料で形成するのが有利である。 下部電極118上には下部電極118の一部を露出する開口部を有するバンク層120が位置する。バンク層120はベンゾサイクロブテン(benzocyclobutene、BCB)系樹脂、アクリル系樹脂またはポリイミド樹脂などの有機物を含むことができるがこれに限定されない。下部電極118上には有機発光層121が位置する。有機発光層121は図3に示されたのように電子注入層121a、電子輸送層121b、発光層121c、正孔輸送層121d及び正孔注入層121eを含むことができる。電子注入層121aは電子の注入をなだらかにさせる役目をして、Alq3(tris(8−hydroxyquinolino)aluminum)、PBD、TAZ、spiro−PBD、BAlqまたはSAlqを使うことができるがこれに限定されない。電子輸送層121bは電子の輸送をなだらかにさせる役目をして、Alq3(tris(8−hydroxyquinolino)aluminum)、PBD、TAZ、spiro−PBD、BAlq及びSAlqからなる群で選択された何れか一つ以上に成ることができるがこれに限定されない。発光層121cは赤色、 緑色、青色及び白色を発光する物質を含むことができるし、燐光または蛍光物質を利用して形成することができる。発光層121cが赤色を発光する場合、CBP(carbazole biphenyl)またはmCP(1、3−bis(carbazol−9−yl)を含むホスト物質を含み、PIQIr(acac)(bis(1−phenylisoquinoline)acetylacetonate iridium)、PQIr(acac)(bis(1−phenylquinoline)acetylacetonate iridium)、PQIr(tris(1−phenylquinoline)iridium)及びPtOEP(octaethylporphyrin platinum)からなる群で選択された何れか一つ以上を含むドーパントを含む燐光物質からなることができるし、これとは異なりPBD:Eu(DBM)3(Phen)またはPeryleneを含む蛍光物質からなることができるがこれに限定されない。発光層121cが緑色を発光する場合、CBPまたはmCPを含むホスト物質を含み、Ir(ppy)3(fac tris(2−phenylpyridine)iridium)を含むドーパント物質を含む燐光物質からなることができるし、これとは異なり、Alq3(tris(8−hydroxyquinolino)aluminum)を含む蛍光物質からなることができるがこれに限定されない。発光層121cが青色を発光する場合、CBPまたはMCPを含むホスト物質を含み、(4、6−F2ppy)2Irpicを含むドーパント物質を含む燐光物質からなることができる。これとは異なり、spiro−DPVBi、spiro−6P、ジスチリルーベンゼン(distyryl−benzene、DSB)、 ジスチリルーアリーレン(distyryl−arylene、DSA)、PFO系高分子及びPPV系高分子からなる群で選択された何れかの一つを含む蛍光物質からなることができるがこれに限定されない。正孔輸送層121dは正孔の輸送をなだらかにさせる役目をし、NPD(N、N−dinaphthyl−N、N‘−diphenyl benzidine)、TPD(N、N’−bis−(3−methylphenyl)−N、N‘−bis−(phenyl)−benzidine)、s−TAD及びMTDATA(4、4’、4“−Tris(N−3−methylphenyl−N−phenyl−amino)−triphenylamine)からなる群で選択された何れか一つ以上に成ることができるがこれに限定されない。正孔注入層121eは正孔の注入をなだらかにさせる役目ができ、CuPc(cupper phthalocyanine)、PEDOT(poly(3、4)−ethylenedioxythiophene)、PANI(polyaniline)及びNPD(N、N−dinaphthyl−N、N‘−diphenyl benzidine)からなる群で選択された何れか一つ以上に成ることができるがこれに限定されない。ここで、本発明は図3に限定されるのではなくて、電子注入層121a、電子輸送層121b、正孔輸送層121d及び正孔注入層121eの内少なくとも何れか一つが省略されることもできる。有機発光層121上には上部電極125が位置する。上部電極125はアノードまたはカソードに選択されることができる。ここで、アノードに選択された上部電極125は透明な電極例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、ITZO(Indium Tin Zinc Oxide)、AZO(Al2O3 doped ZnO)の内いずれか一つに形成されることができるがこれに限定されない。上のような構造に形成されたサブピクセルは下部電極118と上部電極125の構造によって前面または後面方向に光を発光するようになる。
【0016】
以下、キャパシティブタイプで構成された感知部(TSC)とタッチスクリーンパネル(TPNL)に含まれた電極部の構造に対して説明する。
【0017】
図4に示されたのように、キャパシティブタイプ感知部(TSC)はタッチスクリーンパネル(TPNL)内に位置する電極部(TPL、TPR)に接続される。感知部(TSC)は使用者がタッチスクリーンパネル(TPNL)をタッチすればタッチスクリーンパネル(TPNL)内に位置する電極部(TPL、TPR)の静電容量変化を認識してタッチされた位置を感知するようになる。このために、感知部(TSC)は信号入力部(SW)、信号増幅部(AMP)、信号変換部(ADC)及び信号検出部(LUT)を含むことができるがこれに限定されない。信号入力部(SW)はタッチスクリーンパネル(TPNL)内に位置する電極部(TPL、TPR)に接続された配線(TS1、TS2)を通じて信号を伝達し、受ける。信号増幅部(AMP)は信号入力部(SW)に伝達した信号を増幅させる。信号変換部(ADC)はアナログに入力された信号をデジタルに変換させる。 信号検出部(LUT)はデジタルに変換された信号を利用して使用者がタッチした領域がどこなのか静電容量変化を認識して位置データを検出し、検出された位置データを使うための装置(CD)に伝達する。
【0018】
図5及び図6に示されたのように、電極部(TPL、TPR)は配線(TS1..TS10)を通じて感知部(TSC)に接続される。電極部(TPL、TPR)はタッチスクリーンパネル(TPNL)の左側から右側方向に配列された第1電極TPLと右側から左側方向に配列された第2電極(TPR)を含むことができる。第1電極TPLと第2電極 (TPR)は同一な層に位置しているが一定間隔離隔された形態を有するようにパターン化されることができる。共に、第1電極TPLと第2電極(TPR)は示されたようにお互いに異なる静電容量を有するように他の面積を有してパターン化されることができる。 図4乃至図6は電極部(TPL、TPR)の形象に対する理解を助けるためのことであるだけで本発明はここに限定されない。
【0019】
図7に示されたように、キャパシティブタイプ感知部(TSC)はタッチスクリーンパネル(TPNL)内に位置する電極部(TPY、TPX)に接続される。感知部(TSC)は使用者がタッチスクリーンパネル(TPNL)をタッチすればタッチスクリーンパネル(TPNL)内に位置する電極部(TPY、TPX)の静電容量変化を認識してタッチされた位置を感知するようになる。このために、感知部(TSC)は信号入力部(SW)、 信号増幅部(AMP)、信号変換部(ADC)及び信号検出部(LUT)を含むことができるがこれに限定されない。信号入力部(SW)はタッチスクリーンパネル(TPNL) 内に位置する電極部(TPY、TPX)に接続された配線(TS1、TS2)を通じて信号を伝達し、受ける。信号増幅部(AMP)は信号入力部(SW)に伝達した信号を増幅させる。信号変換部(ADC)はアナログに入力された信号をデジタルに変換させる。信号検出部(LUT)はデジタルに変換された信号を利用して使用者がタッチした領域がどこなのか静電容量変化を認識して位置データを検出して、検出された位置データを使うための装置(CD)に伝達する。
【0020】
図8及び図9に示されたのように、電極部(TPY、TPX)は配線(TS1..TS8)を通じて感知部(TSC)に接続される。電極部(TPY、TPX)はタッチスクリーンパネル(TPNL)のY軸方向に配列された第1電極(TPY)とX軸方向に配列された第2電極(TPX)を含むことができる。第1電極(TPY)と第2電極(TPX)は他の層に位置するように絶縁層を間に置いてパターン化されることができる。図9のように菱形に形成された電極部(TPY、TPX)の場合、同一な層に位置する電極の間の電気的連結のためにジャンパー電極(JP)が使われることもできる。ここで、ジャンパー電極(JP)は他の層を通じて電極の間の電気的な連結を助ける。図7ないし図9は電極部(TPY、TPX)の形象に対する理解を助けるためのことであるだけで本発明はここに限定されない。
【0021】
以下、本発明の第1実施形態に係るキャパシティブタイプのタッチスクリーンパネルを有する有機電界発光表示装置の構造に対して説明する。
【0022】
図10乃至図12に示されたのように、第1実施形態に係るタッチスクリーンパネル一体型有機電界発光表示装置はパネル110、シールド電極140、タッチスクリーンパネル150、偏光板160、粘着剤170、カバーウィンドウ180、第1印刷回路基板131及び第2印刷回路基板135を含む。
【0023】
図10はパネル110に形成されたサブピクセル(SP)が前面方向に光を発光してタッチスクリーンパネル150に形成された電極部が単一層構造を有することを一例とする。図10の場合、パネル110は第1基板110aの一面に位置するサブピクセル(SP)と第1基板110aと合着密封された第2基板110bを含む。シールド電極140はサブピクセル(SP)と見合わせない面である第2基板110bの他面に形成されて低電位電圧源に接続される。低電位電圧源はパネル110に供給されるグラウンド電圧(GND)に選択されることができる。タッチスクリーンパネル150はシールド電極140 上に形成される。タッチスクリーンパネル150はシールド電極140と分離をするための絶縁層151と電極部153を含む。電極部153は前に説明した図5及び図6のように単一層構造に配置される。ここで、シールド電極140及びタッチスクリーンパネル150は蒸着によって第2基板110bの他面に形成される。偏光板160はタッチスクリーンパネル150上に附着する。カバーウィンドウ180は粘着剤170によって偏光板160と合着される。粘着剤170は偏光板160とカバーウィンドウ180の間に空気層(AG)が位置するように外郭を取り囲む閉曲線形態に形成されることができるがこれに限定されない。第1印刷回路基板131は第1基板110aの一面に形成されたパッドに附着してサブピクセル(SP)を駆動する駆動信号を駆動装置(例えば、タイミングコントローラ)から伝達する。第2印刷回路基板135は第2基板110bの他面に形成されたパッドに附着してタッチスクリーンパネル150から生成された感知信号を外部装置(例えば、感知部)に伝達する。
【0024】
図11はパネル110に形成されたサブピクセル(SP)が前面方向に光を発光してタッチスクリーンパネル150に形成された電極部が多重層構造を有することを一例とする。図11の場合、タッチスクリーンパネル150は絶縁層(151、155)及び電極部153、157を含む。第1絶縁層151はシールド電極140と第1電極153の間の分離のための絶縁層であり、第2絶縁層155は第1電極153と第2電極157の間の分離のための絶縁層である。電極部153、157は前に説明した図8及び図9のように多重層構造に配置される。パネル110、シールド電極140、偏光板160及びカバーウィンドウ180は前に説明した図10の構造と同一に形成されることができる。
【0025】
図12はパネル110に形成されたサブピクセル(SP)が前面方向に光を発光してタッチスクリーンパネル150に形成された電極部が多重層構造を有することを一例とする。図12の場合、シールド電極140はパネル110の内部すなわちサブピクセル(SP)と見合わせる面である第2基板110bの一面に形成されて低電位電圧源に接続される。パネル110、シールド電極140、タッチスクリーンパネル150、偏光板160及びカバーウィンドウ180は前に説明した図11の構造と同一に形成されることができる。ただ、図示されていないがタッチスクリーンパネル150に含まれた第1絶縁層151が省略された状態で第1電極153、第2絶縁層155及び第2電極157の順で第2基板110bの他面に形成されることもできる。
【0026】
図10乃至図12に示されたように、第1基板110aは第1印刷回路基板131が附着した方向に拡張された第1パッド領域(PA1)を含み第2基板110bは第2印刷回路基板135が附着した方向に拡張された第2パッド領域(PA2)を含む。ここで、第1パッド領域(PA1)と第2パッド領域(PA2)はそれぞれ一側と他側に位置する。第1実施形態は第1基板110aの第1パッド領域(PA1)から第1印刷回路基板131を引き出し、第2基板110bの第2パッド領域(PA2)から第2印刷回路基板135を引き出すように構成されたモジュール化構造を提供する。
【0027】
<第2実施形態>
【0028】
図13及び図14に示されたように、第2実施形態に係るタッチスクリーンパネル一体型有機電界発光表示装置はパネル210、シールド電極240、タッチスクリーンパネル250、偏光板260、粘着剤270、カバーウィンドウ280、第1印刷回路基板231及び第2印刷回路基板235を含む。
【0029】
図13はパネル210に形成されたサブピクセル(SP)が背面方向に光を発光してタッチスクリーンパネル250に形成された電極部が単一層構造を有することを一例とする。図13の場合、シールド電極240は第1基板210aの他面に形成されて低電位電圧源に接続される。低電位電圧源はパネル210に供給されるグラウンド電圧(GND)に選択されることができる。タッチスクリーンパネル250はシールド電極240上に形成される。タッチスクリーンパネル250は絶縁層251及び電極部253を含む。絶縁層251はシールド電極240と電極部253の間の分離のための絶縁層である。電極部253は前に説明した図5及び図6のように単一層構造に配置される。ここで、シールド電極240及びタッチスクリーンパネル250は蒸着によって第1基板210aの他面に形成される。偏光板260はタッチスクリーンパネル250上に附着する。カバーウィンドウ280は粘着剤270によって偏光板260と合着される。粘着剤270は偏光板260とカバーウィンドウ280の間に空気層(AG)が位置するように外郭を取り囲む閉曲線形態に形成されることができるがこれに限定されない。第1印刷回路基板231は第1基板210aの一面に形成されたパッドに附着してサブピクセル(SP)を駆動する駆動信号を駆動装置(例えば、タイミングコントローラ)から伝達する。第2印刷回路基板235は第1基板210aの他面に形成されたパッドに附着してタッチスクリーンパネル250から生成された感知信号を外部装置(例えば、感知部)に伝達する。
【0030】
図14はパネル210に形成されたサブピクセル(SP)が背面方向に光を発光してタッチスクリーンパネル250に形成された電極部が多重層構造を有することを一例とする。図14の場合、タッチスクリーンパネル250は絶縁層251、255及び電極部253、257を含む。第1絶縁層251はシールド電極240と第1電極253の間の分離のための絶縁層であり、第2絶縁層255は第1電極253と第2電極257の間の分離のための絶縁層である。電極部253、257は前に説明した図8及び図9のように多重層構造に配置される。パネル210、シールド電極240、偏光板260及びカバーウィンドウ280は前に説明した図13の構造と同一に形成されることができる。
【0031】
図13及び図14に示されたように、第1基板210aは第1印刷回路基板231及び第2印刷回路基板235が附着した方向に拡張された第1パッド領域(PA1)を含む。第1基板210aは第1パッド領域(PA1)が含まれた分第2基板210bの長さより長い。第2実施形態は第1基板210aの一面と他面に位置する第1パッド領域(PA1)から第1印刷回路基板231及び第2印刷回路基板235をそれぞれ引き出すように構成されたモジュール化構造を提供する。
【0032】
<第3実施形態>
【0033】
図15及び図16に示されたように、第3実施形態に係るタッチスクリーンパネル一体型有機電界発光表示装置はパネル310、シールド電極340、タッチスクリーンパネル350、偏光板360、粘着剤370、カバーウィンドウ380、第1印刷回路基板331及び第2印刷回路基板335を含む。
【0034】
図15はパネル310に形成されたサブピクセル(SP)が背面方向に光を発光してタッチスクリーンパネル350に形成された電極部が単一層構造を有することを一例とする。図15の場合、シールド電極340は第1基板310aの他面に形成されて低電位電圧源に接続される。低電位電圧源はパネル310に供給されるグラウンド電圧(GND)に選択されることができる。タッチスクリーンパネル350はシールド電極340上に形成される。タッチスクリーンパネル350は絶縁351及び電極部353を含む。絶縁層351はシールド電極340と電極部353の間の分離のための絶縁層である。電極部353は前に説明した図5及び図6のように単一層構造に配置される。偏光板360はタッチスクリーンパネル350上に附着する。ここで、シールド電極340及びタッチスクリーンパネル350は蒸着によって第1基板310aの他面に形成される。カバーウィンドウ380は粘着剤370によって偏光板360と合着される。粘着剤370は偏光板360とカバーウィンドウ380の間に空気層(AG)が位置するように外郭を取り囲む閉曲線形態に形成されることができるがこれに限定されない。第1印刷回路基板331は第1基板310aの一面に形成されたパッドに附着してサブピクセル(SP)を駆動する駆動信号を駆動装置(例えば、タイミングコントローラ)から伝達する。第2印刷回路基板335は第1基板210bの他面に形成されたパッドに附着してタッチスクリーンパネル350から生成された感知信号を外部装置(例えば、感知部)に伝達する。
【0035】
図16はパネル310に形成されたサブピクセル(SP)が背面方向に光を発光してタッチスクリーンパネル350に形成された電極部が多重層構造を有することを一例とする。図16の場合、タッチスクリーンパネル350は絶縁層351、355及び電極部353、357を含む。第1絶縁層351はシールド電極340と第1電極353の間の分離のための絶縁層であり、第2絶縁層355は第1電極353と第2電極357の間の分離のための絶縁層である。電極部353、357は前に説明した図8及び図9のように多重層構造に配置される。パネル310、シールド電極340、偏光板360及びカバーウィンドウ380は前に説明した図15の構造と同一に形成されることができる。
【0036】
図15及び図16に示されたように、第1基板310aは第1印刷回路基板331が附着した方向に拡張された第1パッド領域(PA1)と第2印刷回路基板335が附着した方向に拡張された第2パッド領域(PA11)を含み、第1パッド領域(PA1)と第2パッド領域(PA11)はそれぞれ一側と他側に位置する。第1基板310aは第1パッド領域(PA1)及び第2パッド領域(PA11)が含まれた分第2基板310bの長さより長い。第3実施形態は第1基板310aの一面と他面に位置する第1パッド領域(PA1)と第2パッド領域(PA11)から第1印刷回路基板231と第2印刷回路基板235をそれぞれ引き出すように構成されたモジュール化構造を提供する。
【0037】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、外部または内部ノイズに強い抵抗力を有するタッチスクリーンパネル一体型有機電界発光表示装置を具現することと共にこれを多様なアプリケーションに切り継ぎするようにモジュール化することできる。
【符号の説明】
【0039】
110a 第1基板
111 ゲート
112 第1絶縁膜
113a アクティブ層
113b オミックコンタクト層
114a ソース
114b ドレーン
115 第2絶縁膜
116 シールド金属
117 第3絶縁膜
118 下部電極
120 バンク層
121 有機発光層
121a 電子注入層
121b 電子輸送層
121c 発光層
121d 正孔輸送層
121e 正孔注入層
125 上部電極
131 第1印刷回路基板
135 第2印刷回路基板
210 パネル
210a 第1基板
210b 第2基板
231 第1印刷回路基板
235 第2印刷回路基板
240 シールド電極
250 タッチスクリーンパネル
251 絶縁層
253 電極部
255 第2絶縁層
257 第2電極
260 偏光板
270 粘着剤
280 カバーウィンドウ
310 パネル
310a 第1基板
310b 第2基板
331 第1印刷回路基板
335 第2印刷回路基板
340 シールド電極
350 タッチスクリーンパネル
351、355 絶縁層
353、357 電極部
360 偏光板
370 粘着剤
380 カバーウィンドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板の一面に位置するサブピクセルと、
前記第1基板と合着密封された第2基板と、
前記サブピクセルと見合わせない面である前記第2基板の一面に形成されて低電位電圧源に接続されたシールド電極と、
前記シールド電極上に形成されるタッチスクリーンパネルと、
前記第1基板の一面に附着して前記サブピクセルを駆動する駆動信号を駆動装置から伝達する第1印刷回路基板と、
前記第2基板の一面に附着して前記タッチスクリーンパネルから生成された感知信号を外部装置に伝達する第2印刷回路基板を含む有機電界発光表示装置。
【請求項2】
前記第1基板は前記第1印刷回路基板が附着した方向に拡張された第1パッド領域を含み前記第2基板は前記第2印刷回路基板が附着した方向に拡張された第2パッド領域を含み、
前記第1パッド領域と前記第2パッド領域はそれぞれ一側と他側に位置することを特徴とする、請求項1記載の有機電界発光表示装置。
【請求項3】
前記タッチスクリーンパネルは、
一つの透明電極を含む単一層構造または二つの透明電極を含む多重層構造であることを特徴とする、請求項1記載の有機電界発光表示装置。
【請求項4】
前記タッチスクリーンパネル上に位置する偏光板と前記偏光板上に位置するカバーウィンドウをさらに含み前記偏光板と前記カバーウィンドウはこれらの間に空気層が位置するように外郭に位置する粘着剤によって合着されたことを特徴とする、請求項1記載の有機電界発光表示装置。
【請求項5】
第1基板の一面に位置するサブピクセルと、
前記第1基板と合着密封された第2基板と、
前記サブピクセルが位置しない面である前記第1基板の一面に形成されて低電位電圧源に接続されたシールド電極と、
前記シールド電極上に形成されるタッチスクリーンパネルと、
前記第1基板の他面に附着して前記サブピクセルを駆動する駆動信号を駆動装置から伝達する第1印刷回路基板と、
前記第1基板の一面に附着して前記タッチスクリーンパネルから生成された感知信号を外部装置に伝達する第2印刷回路基板を含む有機電界発光表示装置。
【請求項6】
前記第1基板は前記第1及び第2印刷回路基板が附着した方向に拡張された第1パッド領域を含む、請求項5記載の有機電界発光表示装置。
【請求項7】
前記第1基板は前記第1パッド領域が含まれた分前記第2基板の長さより長いことを特徴とする、請求項6記載の有機電界発光表示装置。
【請求項8】
前記タッチスクリーンパネルは、
一つの透明電極を含む単一層構造または二つの透明電極を含む多重層構造であることを特徴とする、請求項5記載の有機電界発光表示装置。
【請求項9】
前記タッチスクリーンパネル上に位置する偏光板と前記偏光板上に位置するカバーウィンドウをさらに含み前記偏光板と前記カバーウィンドウはこれらの間に空気層が位置するように外郭に位置する粘着剤によって合着されたことを特徴とする、請求項5記載の有機電界発光表示装置。
【請求項10】
第1基板の一面に位置するサブピクセルと、
前記第1基板と合着密封された第2基板と、
前記サブピクセルと見合わせる面である前記第2基板の一面に形成されて低電位電圧源に接続されたシールド電極と、
前記サブピクセルと見合わせない面である前記第2基板の他面に形成されるタッチスクリーンパネルと、
前記第1基板の一面に附着して前記サブピクセルを駆動する駆動信号を駆動装置から伝達する第1印刷回路基板と、
前記第1基板の他面に附着して前記タッチスクリーンパネルから生成された感知信号を外部装置に伝達する第2印刷回路基板を含む有機電界発光表示装置。
【請求項11】
前記第1基板は前記第1印刷回路基板が附着した方向に拡張された第1パッド領域と前記第2印刷回路基板が附着した方向に拡張された第2パッド領域を含み前記第1パッド領域と前記第2パッド領域はそれぞれ一側と他側に位置することを特徴とする、請求項10記載の有機電界発光表示装置。
【請求項12】
前記第1基板は前記第1及び第2パッド領域が含まれた分前記第2基板の長さより長いことを特徴とする、請求項11記載の有機電界発光表示装置。
【請求項13】
前記タッチスクリーンパネルは、
一つの透明電極を含む単一層構造または二つの透明電極を含む多重層構造であることを特徴とする、請求項10記載の有機電界発光表示装置。
【請求項14】
前記タッチスクリーンパネル上に位置する偏光板と前記偏光板上に位置するカバーウィンドウをさらに含み前記偏光板と前記カバーウィンドウはこれらの間に空気層が位置するように外郭に位置する粘着剤によって合着されたことを特徴とする、請求項10記載の有機電界発光表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−282171(P2010−282171A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256817(P2009−256817)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(501426046)エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド (732)
【Fターム(参考)】