説明

板状部材の搬送装置及び搬送方法

【課題】単一の支持部材において必要に応じて正圧吸引と負圧吸引とを切り替えて板状部材を支持することができるようにすること。
【解決手段】搬送装置10は、ウエハWの一方の面側から当該ウエハWを吸引支持可能に設けられた支持手段11と、この支持手段11を移動可能に設けられた移動手段12とを備えて構成されている。支持手段11は、単一のアーム部材15と、この単一のアーム部材15に設けられた負圧吸引手段16及び正圧吸引手段17とを備えている。負圧吸引手段16は、気体を吸引することでウエハWを吸引支持可能に設けられる。正圧吸引手段17は、ウエハWの一方の面に気体を噴出することによりウエハWを吸引支持可能に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状部材の搬送装置及び搬送方法に係り、更に詳しくは、板状部材を吸引支持しながら搬送することができる板状部材の搬送装置及び搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、半導体ウエハ(以下、単に、「ウエハ」と称する)等の板状部材を搬送する装置としては、例えば、特許文献1及び2に記載されている。各特許文献の搬送装置は、ウエハの一方の面を吸引して支持する吸引支持手段と、この吸引支持手段を移動させるためのアーム等からなる移動手段とを備え、移動手段を作動させることでウエハを搬送可能な構成となっている。ここで、特許文献1の吸引支持手段は、気体を噴出することでウエハを吸引支持可能に設けられ、特許文献2の吸引支持手段は、気体を吸引することでウエハを吸引支持可能に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−235622号公報
【特許文献2】特開2000−195926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、ウエハに非接触で搬送が行えるものの、特許文献2に比較して、吸引支持手段の吸引力が弱いため、ウエハに回路面の保護用の接着シート等が貼付されて重くなると、搬送中にウエハの位置ずれや脱落等が生じ、ウエハの搬送不良が生じる、という不都合がある。一方、特許文献2にあっては、特許文献1に比較して、吸引力は強いものの、吸引支持手段がウエハに接触することが不可避となり、その接触面がウエハの回路面である場合、当該回路面を損傷させてしまう、という不都合を生じる。また、回路面の反対面側から吸引支持手段により吸引支持すれば、前記損傷を回避し得るものの、反対面側が接地された状態だと、当該反対面側に吸引支持手段を出し入れするために、ウエハを持ち上げるような機構を採用しなければならず、装置や工程の複雑化を招来する、という不都合がある。
【0005】
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、単一の支持部材において必要に応じて正圧吸引と負圧吸引とを切り替えて板状部材を支持することができる板状部材の搬送装置及び搬送方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、板状部材の一方の面側から当該板状部材を吸引支持可能に設けられた支持手段と、この支持手段を移動可能に設けられた移動手段とを備えた板状部材の搬送装置において、
前記支持手段は、単一の支持部材と、この支持部材に設けられた負圧吸引手段及び正圧吸引手段とを備え、前記負圧吸引手段は、気体を吸引することで板状部材を吸引支持可能に設けられ、正圧吸引手段は、板状部材の一方の面に気体を噴出することで当該板状部材を吸引支持可能に設けられる、という構成を採っている。
【0007】
本発明において、前記負圧吸引手段及び正圧吸引手段は、同一平面内に設けられる、という構成を採ることが好ましい。
【0008】
また、本発明は、板状部材の一方の面側で当該板状部材を吸引支持可能に設けられた支持手段と、この支持手段を移動可能に設けられた移動手段とを備えた板状部材の搬送装置において、
前記支持手段は、単一の支持部材と、この支持部材に設けられた吸引手段とを備え、この吸引手段は、板状部材の一方の面に気体を噴出することによって板状部材を吸引支持可能に設けられ、且つ、気体を吸引することでも板状部材を吸引支持可能に設けられる、という構成を採ることができる。
【0009】
更に、本発明の搬送方法は、板状部材の一方の面側から当該板状部材を吸引支持可能に設けられた支持手段と、この支持手段を移動可能に設けられた移動手段とを備えた搬送装置を用いた板状部材の搬送方法において、
前記支持手段は、単一の支持部材と、この支持部材に設けられた負圧吸引手段及び正圧吸引手段とを備え、前記負圧吸引手段は、気体を吸引することで板状部材を吸引支持可能に設けられ、正圧吸引手段は、板状部材の一方の面に気体を噴出することで当該板状部材を吸引支持可能に設けられ、
前記板状部材の搬送条件に応じて負圧吸引手段と正圧吸引手段とを使い分ける、という方法を採っている。
【0010】
また、本発明の搬送方法は、板状部材の一方の面側で当該板状部材を吸引支持可能に設けられた支持手段と、この支持手段を移動可能に設けられた移動手段とを備えた搬送装置を用いた板状部材の搬送方法において、
前記支持手段は、単一の支持部材と、この支持部材に設けられた吸引手段とを備え、この吸引手段は、板状部材の一方の面に気体を噴出することによって板状部材を吸引支持可能に設けられ、且つ、気体を吸引することでも板状部材を吸引支持可能に設けられ、
前記板状部材の搬送条件に応じて吸引手段における気体の噴出と吸引とを使い分ける、という方法を採っている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、単一の支持手段に負圧吸引手段及び正圧吸引手段の両方を設けたので、必要に応じて吸引支持方法を切り替えることができる。具体的には、例えば板状部材がウエハであって、回路面の反対面が接地されて載置されている場合、正圧吸引手段によりウエハを回路面側から支持することで、回路面と非接触で搬送することができる。これにより、回路面を損傷させないように吸引支持して搬送可能となる他、回路面の吸引を回避すべくウエハを持ち上げたりする機構や工程を省略でき、装置の簡略化や搬送の迅速化を図ることが可能となる。また、正圧吸引手段によりウエハをシート貼付装置等に搬送し、接着シートが貼付されたことで重くなった場合には、接着シート側に接触して負圧吸引手段によりウエハを支持することにより、強い吸引支持力でウエハを支持できるので、ウエハの搬送不良を回避することができる。
【0012】
また、負圧吸引手段及び正圧吸引手段を同一平面内に設けることで、板状部材の搬送中等において吸引支持方法を簡単に切り替えることができる。
【0013】
更に、同一の吸引手段が負圧吸引及び正圧吸引の両方を行えるようにした場合、前述の作用効果を得ることができるばかりでなく、構造の簡略化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係る搬送装置の概略平面図。
【図2】図1を一部断面視した正面図。
【図3】(A)及び(B)は、ウエハの支持要領を示す説明図。
【図4】(A)は、正圧吸引手段に正圧をかけて板状部材を支持した状態を示す説明図、(B)は、正圧吸引手段に負圧をかけて板状部材を支持した状態を示す説明図。
【図5】(A)は、変形例に係る搬送装置の部分概略平面図、(B)は、その正面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「正圧吸引」、「気体を噴出することで吸引支持する」とは、高速で流体が移動するとその周辺の圧力が低下する法則、いわゆる、ベルヌーイの定理(スイスの数学・物理学者ダニエル・ベルヌーイが1738年に発表した流体力学の定理)を利用して吸引することを意味し、図3(A)に示されるように、正圧(大気圧より大きい圧力)の気体Gを板状部材の面に沿って大気開放することで高速で移動する流体を再現し、その周辺に発生する負圧(大気圧より小さい圧力)Mによって物を引きつけて吸引又は吸引支持することをいう。なお、「負圧吸引」とは、流体(気体)を吸引することで負圧を発生させて物を引きつけることをいう。
また、「左」、「右」は、図1及び図2を基準とし、「上」、「下」は、図2を基準として用いる。
【0016】
図1、図2において、搬送装置10は、板状部材としてのウエハWを支持可能に設けられた支持手段11と、この支持手段11を移動可能に設けられた多関節ロボットからなる移動手段12とを備え、複数枚のウエハWを収容可能なカセットCとテーブルTとの間でウエハWを搬送可能に構成されている。
【0017】
前記支持手段11は、二股状に分岐した単一の支持部材としてのアーム部材15と、このアーム部材15の先端側及び基端側にそれぞれ設けられた負圧吸引手段16及び正圧吸引手段17とを備えて構成されている。負圧吸引手段16は、アーム部材15に埋設されるとともに、図示しない減圧ポンプに接続されるポーラス体を備え、減圧ポンプの作動によりポーラス体表面から空気を吸引可能となっている。正圧吸引手段17は、その噴出口17CからウエハWの一方の面すなわち上面に沿う方向に気体を噴出することで当該ウエハWを吸引支持可能に設けられている。本実施形態の場合、正圧吸引手段17は、特に限定されないが、図3(A)に示されるように、円錐凹部を有する外部材17Aと、この外部材17Aの円錐凹部と所定のクリアランスCを形成可能な円錐凸部を有し、閉ループ状の噴出口17Cを形成する内部材17Bとからなり、図示しない加圧ポンプの作動により噴出口17Cに気体を供給可能に設けられている。負圧吸引手段16のポーラス体下面及び正圧吸引手段17の噴出口は、アーム部材15の下面と同一平面内に設けられている。なお、負圧吸引手段16及び正圧吸引手段17は、1箇所に設けてもよいし、複数個所に設けてもよい。また、アーム部材15に対して負圧吸引手段16及び正圧吸引手段17を設ける位置は任意に決定できる。更に、負圧吸引手段16及び正圧吸引手段17は、アーム部材15の一方の面側全面に設けてもよいし、ウエハWが載置される領域全てに設けてもよい。
【0018】
前記移動手段12は、昇降部18Aを昇降可能なベース部18と、この昇降部18Aの上面に設けられ複数のアームが相対回転可能に設けられた多関節アーム部19とを備え、ウエハWに対する昇降部18Aや各アームの移動量は、各関節部に設けられた図示しないモータによって、それぞれに対応する数値情報でプログラムにより制御される。多関節アーム部19の先端には、アーム部材15の基部が連結され、軸線L1を中心として矢印R1方向に回転可能なモータ21が設けられている。従って、アーム部材15及びこれに支持されるウエハWは、移動手段12によって直交3軸方向の空間内で移動可能であるとともに、天地反転可能となっている。
【0019】
次に、前記搬送装置10によるカセットC及びテーブルT間でのウエハWの搬送方法について説明する。
【0020】
先ず、移動手段12を作動させることにより、回路面が上面とされてカセットCに収容されているウエハWの上方にアーム部材15を進入させる。次いで、図示しない加圧ポンプを作動させ、正圧吸引手段17によりウエハW上面に向かって気体を噴出し、この気体の噴出によってアーム部材15と接着シートSの上面とを非接触状態としてウエハWを吸引支持させる(図3(A)参照)。アーム部材15にウエハWを支持させた状態で、移動手段12を作動させ、ウエハWをテーブルT上に移動した後、正圧吸引手段17による吸引を停止させ、当該テーブルT上にウエハWを載置させる。
【0021】
テーブルT上に載置されたウエハWは、公知のシート貼付装置P(図1参照)によりその上面である回路面に接着シートSが貼付される。接着シートSを貼付後、再度移動手段12を作動させ、今度は、ウエハWの上面に貼付された接着シートSにアーム部材15を接触させ、図示しない減圧ポンプを作動させ、負圧吸引手段16により空気を吸引し、ウエハWを吸引支持させる(図3(B)参照)。この状態で、移動手段12を作動させ、ウエハWを支持し、当該ウエハWを引き出したカセットCの元の位置に搬送した後、負圧吸引手段16による吸引を停止させ、ウエハWが収容される。
【0022】
従って、このような実施形態によれば、ウエハWの回路面側から吸引支持する場合や、接着シートSが貼付されたウエハWを吸引支持する場合等の板状部材の搬送条件に応じて正圧吸引手段17及び負圧吸引手段16による吸引支持方法を切り替え、それらの何れか一方を選択的に利用して搬送対象となるウエハWを支持することができる。これにより、接着シートSが貼付されていないウエハWであっても、正圧吸引手段17によって回路面側から非接触で吸着支持ができ、従来のようなリフタ等を設けてウエハWを上昇させて回路面の反対面に支持手段が出し入れできる機構を採用する必要がなくなり、装置や工程の複雑化を防止して搬送工程の迅速化を図ることができる。また、ウエハWに接着シートSが貼付された場合には、比較的大きい吸引支持力を発揮する負圧吸引手段16により安定した支持を行うことが可能となる。
【0023】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0024】
例えば、同一の吸引手段が負圧吸引手段16と同様の負圧吸引と、正圧吸引手段17と同様の正圧吸引との両方を行えるようにしてもよい。具体的には、図4(A)、(B)に示されるように、アーム部材15に前記実施形態で使用したものと同様の正圧吸引手段17のみを設けて構成する。これにより、図4(A)に示されるように、当該正圧吸引手段17にバルブVを介して正圧を供給し、ウエハWに非接触で吸引支持する一方、図4(B)に示されるように、正圧吸引手段17にバルブVを介して負圧を供給し、ウエハWに接触して吸引支持するようにして同一の吸引手段のみで構成することができる。
【0025】
また、前記支持部材は、種々の設計変更が可能であり、例えば、図5(A)及び(B)に示される構成としてもよい。同図において、支持部材30は、多関節アーム部19の先端に設けられたモータ21に取り付けられた第1の回転部材31と、この第1の回転部材31に設けられたモータ32を介して軸線L2を中心として図中矢印R2方向に回転可能な第2の回転部材33と、この第2の回転部材33の左右両面側にそれぞれ設けられた一対のアーム部材35、36とを備えており、一方のアーム部材35に負圧吸引手段16が設けられ、他方のアーム部材36に正圧吸引手段17が設けられている。同図の構成によれば、第2の回転部材33を回転させて、何れかのアーム部材35、36を多関節アーム部19の先端より図中右側に位置させることで、負圧吸引手段16及び正圧吸引手段17の何れか一方を選択的に利用可能となる。
【0026】
更に、移動手段12は、図示構成例に限られるものでなく、各種の直動モータや単軸ロボット、エアシリンダ或いはこれらを組み合わせた構成として、前述のようにウエハWの搬送を行えるようにしてもよい。
【0027】
また、本発明における板状部材としては、半導体ウエハに限定されるものではなく、ガラス板、鋼板、または、樹脂板等、その他の板状部材も対象とすることができ、半導体ウエハは、シリコンウエハや化合物ウエハであってもよい。
【0028】
また、支持手段11を構成するアーム部材15は、前記実施形態に示されるような二股状に分岐した形状のものに限定されることはなく、三股以上に分岐した形状のもの、二股状に分岐することのないI型、板状部材と同形状のもの、板状部材と相似的な関係となる形状のもの、円形、三角形、四角形やそれ以上の多角形、幾何学的な形状であってもよい。
【0029】
更に、正圧吸引手段17が噴出する気体としては、大気、空気、窒素ガスやネオンガスに代表される不活性ガス、板状部材の静電気を除去するためのイオンを含んだガス等であってもよい。
【0030】
また、負圧吸引手段16はポーラス体以外に、複数又は単数の孔で構成してもよい。
【符号の説明】
【0031】
10 搬送装置
11 支持手段
12 移動手段
15 アーム部材(支持部材)
16 負圧吸引手段
17 正圧吸引手段
W 半導体ウエハ(板状部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状部材の一方の面側から当該板状部材を吸引支持可能に設けられた支持手段と、この支持手段を移動可能に設けられた移動手段とを備えた板状部材の搬送装置において、
前記支持手段は、単一の支持部材と、この支持部材に設けられた負圧吸引手段及び正圧吸引手段とを備え、前記負圧吸引手段は、気体を吸引することで板状部材を吸引支持可能に設けられ、正圧吸引手段は、板状部材の一方の面に気体を噴出することで当該板状部材を吸引支持可能に設けられていることを特徴とする板状部材の搬送装置。
【請求項2】
前記負圧吸引手段及び正圧吸引手段は、同一平面内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の板状部材の搬送装置。
【請求項3】
板状部材の一方の面側で当該板状部材を吸引支持可能に設けられた支持手段と、この支持手段を移動可能に設けられた移動手段とを備えた板状部材の搬送装置において、
前記支持手段は、単一の支持部材と、この支持部材に設けられた吸引手段とを備え、この吸引手段は、板状部材の一方の面に気体を噴出することによって板状部材を吸引支持可能に設けられ、且つ、気体を吸引することでも板状部材を吸引支持可能に設けられていることを特徴とする板状部材の搬送装置。
【請求項4】
板状部材の一方の面側から当該板状部材を吸引支持可能に設けられた支持手段と、この支持手段を移動可能に設けられた移動手段とを備えた搬送装置を用いた板状部材の搬送方法において、
前記支持手段は、単一の支持部材と、この支持部材に設けられた負圧吸引手段及び正圧吸引手段とを備え、前記負圧吸引手段は、気体を吸引することで板状部材を吸引支持可能に設けられ、正圧吸引手段は、板状部材の一方の面に気体を噴出することで当該板状部材を吸引支持可能に設けられ、
前記板状部材の搬送条件に応じて負圧吸引手段と正圧吸引手段とを使い分けることを特徴とする板状部材の搬送方法。
【請求項5】
板状部材の一方の面側で当該板状部材を吸引支持可能に設けられた支持手段と、この支持手段を移動可能に設けられた移動手段とを備えた搬送装置を用いた板状部材の搬送方法において、
前記支持手段は、単一の支持部材と、この支持部材に設けられた吸引手段とを備え、この吸引手段は、板状部材の一方の面に気体を噴出することによって板状部材を吸引支持可能に設けられ、且つ、気体を吸引することでも板状部材を吸引支持可能に設けられ、
前記板状部材の搬送条件に応じて吸引手段における気体の噴出と吸引とを使い分けることを特徴とする板状部材の搬送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−264551(P2010−264551A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−118127(P2009−118127)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】