説明

染毛剤組成物

【課題】毛髪の染色性、堅牢性に優れ、しかも、毛髪の保湿性、つや、感触が向上し、これらの効果が持続する染毛剤組成物の提供。
【解決手段】成分(A)、(B)及び(C)
(A)ローヤルゼリー又はその抽出物
(B)ペプチド又はその誘導体
(C)海藻エキス
を含有する染毛剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪の保湿性、つや、感触が向上する染毛剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
染毛剤には、永久染毛剤、半永久染毛剤、一時染毛剤などがあり、いずれも美容の目的で広く使用されている。このうち、永久染毛剤(ヘアカラー)は、pHが8以上と高く、そのため、毛髪中の蛋白質成分が流出しやすく、染毛時の毛髪の損傷が激しい。一方、毛髪を傷めにくい染毛剤として、ヘアマニキュアやカラートリートメントなど直接染料を用いた半永久染毛剤や、顔料を用いた一時染毛剤がある。これらには、染料分散剤や高分子ポリマー溶解剤として有機溶剤が含まれており、これにより、毛髪表面の油脂が除かれ、パサつきやきしみ感がある。そのため、カラーリングをすると、いずれの染毛剤でも感触による不満を感じやすいと言われている。
【0003】
この問題を解決すべく、ローヤルゼリー又はその抽出物を含有する染毛剤の提案がなされている(特許文献1)。また、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体と動植物又は微生物由来の蛋白質加水分解物もしくはその誘導体を含有する染毛剤の提案がなされている(特許文献2)。しかし、これらは、染毛剤の使用直後では、潤いや感触について十分満足のいく効果が得られず、さらに、洗髪過程で効果成分が洗浄されるため、経時での効果は満足のいくものではなかった。しかも、組成物の配合組成によっては、エキスを配合することに起因して染色性が落ちるおそれがあった。
【0004】
なお、染毛剤ではないが、毛髪のつやや感触向上のために、有機酸、有機溶剤及び海藻エキスを併用した洗い流さないタイプの毛髪化粧料が提案されている(特許文献3)。しかし、海藻エキスによる保湿性や感触の効果は限られたものであった。
【特許文献1】特開2004-168733号公報
【特許文献2】特開2002-338443号公報
【特許文献3】特開2005-206465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、毛髪の染色性、堅牢性に優れ、しかも、毛髪の保湿性、つや、感触が向上し、これらの効果が持続する染毛剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、ローヤルゼリー又はその抽出物、ペプチド又はその誘導体、及び海藻エキスを組み合わせて染毛剤組成物に用いることにより、上記課題を解決することができることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、成分(A)、(B)及び(C)
(A)ローヤルゼリー又はその抽出物
(B)ペプチド又はその誘導体
(C)海藻エキス
を含有する染毛剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の染毛剤組成物は、毛髪の染色性、堅牢性に優れ、しかも、毛髪の保湿性、つや、感触が向上し、これらの効果が持続するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
成分(A)のローヤルゼリーは、ミツバチの働き蜂の咽頭腺などからの分泌物であり、また、ローヤルゼリーの抽出物はローヤルゼリーより適当な溶媒により抽出することにより得ることができる。抽出溶媒としては、エタノール、メタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、冷水、熱水等から選ばれる1種又は2種以上の混液が使用可能である。これらのローヤルゼリー又はその抽出物は、10-ヒドロキシデセン酸又は10-ヒドロキシデカン酸を含む天然由来のものであり、「ローヤルゼリー」、「ローヤルゼリーエキス」、「油溶性ローヤルゼリーエキス」として粧配規に収載されているもの又はこれに準ずるものが好適に用いられる。これらのローヤルゼリー又はその抽出物の含有量は、本発明の効果を発揮しつつ、べたつかない点から、ローヤルゼリー又はその抽出物を乾燥させたときの残留分換算で、本発明の染毛剤組成物全量中の0.0001〜5質量%、特に、0.001〜1質量%が好ましい。
【0010】
成分(B)のペプチドとしては、コラーゲン(その変性物であるゼラチンも含む)、絹フィブロイン、ケラチン、セリシン、カゼイン、コンキオリン、エラスチン、鶏やあひるなどの卵の卵黄蛋白質、卵白蛋白質、コムギ蛋白質、トウモロコシ蛋白質、コメ蛋白質、ジャガイモ蛋白質などの動植物由来の蛋白質;又は、サッカロミセス属、カンディタ属、エンドミコプシス属の酵母菌や、いわゆるビール酵母、清酒酵母といわれる酵母菌より分離した酵母蛋白質、キノコ類(担子菌)より抽出した蛋白質、クロレラより分離した蛋白質などの微生物由来の蛋白質を酸、アルカリ又は酵素等で部分的に加水分解して得られるペプチドが挙げられる。ここで本発明においてペプチドとしては、アミノ酸残基の数が2〜200の範囲のものが好ましい。
【0011】
また、ペプチドの誘導体としては、上記動植物由来又は微生物由来の蛋白質加水分解物のエステル、上記動植物由来又は微生物由来の蛋白質加水分解物第4級アンモニウム誘導体などが挙げられる。
【0012】
動植物由来又は微生物由来の蛋白質加水分解物のエステルとしては、上記動植物由来又は微生物由来の蛋白質加水分解物のカルボキシル基における炭素数1〜20の炭化水素アルコールとのエステル、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ラウリルエステル、セチルエステル、2-エチルヘキシルエステル、2-ヘキシルデシルエステル、ステアリルエステルなどが挙げられる。
【0013】
動植物由来又は微生物由来の蛋白質加水分解物の第4級アンモニウム塩としては、例えば、上記動植物由来又は微生物由来の蛋白質加水分解物のアミノ基に下記一般式(1)で表されるグリシジルアンモニウム塩、
【0014】
【化1】

【0015】
〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基を示すか、又は、これらのうち1個又は2個が炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基で、残りは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又はベンジル基を示す。Xは、ハロゲン原子、NO3、1/2SO4、R4OSO3、R4SO3(R4は低級アルキル基を示す)又は1/2CO3を示す。〕
【0016】
下記一般式(2)で表される3-ハロゲノ-2-ヒドロキシプロピルアンモニウム塩、
【0017】
【化2】

【0018】
〔式中、R1'、R2'及びR3'はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示すか、又は、これらのうち1個又は2個が炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基で、残りは炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基又はベンジル基を示し、Xは、前記と同じ意味を示し、Yは、ハロゲン原子を示す。〕
【0019】
又は、下記一般式(3)で表される3-ハロゲノプロピルアンモニウム塩
【0020】
【化3】

【0021】
〔式中、R1'、R2'、R3'、X及びYは、前記と同じ意味を示す。〕
を反応させることによって得られるものが挙げられる。
【0022】
ペプチド又はその誘導体のうちで、特にコラーゲン加水分解物、絹フィブロイン加水分解物、ケラチン加水分解物、さらにはコラーゲン加水分解物の第4級アンモニウム誘導体などの蛋白質加水分解物の第4級アンモニウム誘導体が好ましい。
【0023】
これらのペプチド又はその誘導体は、浸透による損傷防止効果と、仕上がりのなめらかさ、つや、潤いといった感触に関する効果とのバランスから、平均分子量が100〜500,000であることが好ましく、より好ましくは300〜5,000である。
【0024】
成分(B)のペプチド又はその誘導体は、それぞれ単独で用いてもよいし、また2種以上を併用してもよく、その含有量は、毛髪の損傷防止効果と染毛剤組成物全体の安定性の観点から、本発明の染毛剤組成物全量中の0.0001〜5質量%、特に0.001〜1質量%が好ましい。
【0025】
成分(C)の海藻エキスは、褐藻類(ヒバマタ、コンブ属等)、紅藻類(イギス属等)、緑藻類の全藻、又はめかぶ(胞子葉又は成実葉)を溶媒で抽出して得られる抽出物である。溶媒としては、水のほかに低級アルコール類、グリコール類、エステル類、エーテル類等が挙げられる。低級アルコール類としては、エタノール、メタノール、プロパノール等が挙げられる。グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられる。エステル類としては、酢酸エチル、酢酸プロピル、ギ酸エチル等が挙げられる。エーテル類としては、ジエチルエーテル等が挙げられる。これらの溶媒は単独で又は水溶液として、さらには任意の2種又は3種以上の混合溶媒として用いてもよい。これらの中で、感触の点から、水、エタノール、ブチレングリコール及びプロピレングリコールが好ましい。
【0026】
海藻エキスは、例えば以下のようにして得られる。海藻(褐藻類、紅藻類、緑藻類)の全藻、又はめかぶの乾燥物を適当な大きさに粉砕したり、粉末化するなど、溶媒抽出し易いように前処理し、水、低級アルコール、グリコール類等の溶媒で粗抽出する。抽出方法は、一般に用いられている方法でよく、例えば溶媒中に全藻、又はめかぶを長時間浸漬する方法、溶媒の沸点以下の温度で加温、攪拌する方法等がある。このようにして抽出された海藻エキスは、遊離アミノ酸、核酸、水溶性タンパク質、多糖類、アルギン酸等を含有する。
【0027】
海藻エキスのうち、毛髪表面の感触向上と毛髪の内部に成分(A)、(B)などの他の有効成分を保持させる効果の観点から、ヒバマタなど褐藻類由来が好ましい。ヒバマタから得られるエキスの主含有成分は、低粘度マニトールや低分子糖類、低分子ペプチド及びアミノ酸類、各種ミネラルである。
【0028】
海藻エキスは、しっとり感や、なめらかさの点、また、成分(A)、(B)を毛髪に浸透させ、閉じ込め、流出を防ぐなどの効果があり、早期に毛髪の色持ち向上や感触の改善効果を発現することができる。このような効果を有効に発揮させる点から、その含有量は、エキスを乾燥させたときの残留分換算で、本発明の染毛剤組成物全量中の0.0001〜5質量%、特に0.001〜1質量%が好ましい。なお、海藻エキスは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0029】
本発明の染毛剤組成物が半永久染毛剤の場合、さらに染料の毛髪への浸透を促進し染毛性を向上させる点から成分(D)有機酸並びに成分(E)芳香族アルコール、N-アルキルピロリドン、アルキレンカーボネート、ポリプロピレングリコール、ラクトン及び環状ケトンからなる群より選ばれる有機溶剤を含有することが好ましい。
【0030】
成分(D)の有機酸としては、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、シュウ酸等が挙げられ、特にヒドロキシ酸が好ましく、更にクエン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸が好ましい。これら有機酸は塩を形成していてもよく、塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩(例えばトリエタノールアミン塩)等が挙げられる。
これら成分(D)の有機酸は2種以上を併用することができ、その使用量は、有機酸の質量として、本発明の染毛剤組成物全量中、0.01〜10質量%、更に0.1〜7質量%、特に1〜5質量%が、染毛剤組成物の保存安定性向上の点で好ましい。
【0031】
成分(E)の有機溶剤は、芳香族アルコール、N-アルキルピロリドン、アルキレンカーボネート、ポリプロピレングリコール、ラクトン及び環状ケトンからなる群より選ばれるものであり、それぞれ次の(e1)〜(e5)が挙げられる。
【0032】
(e1) 一般式(4)で表される芳香族アルコール
【0033】
【化4】

【0034】
〔式中、R5は基R6−Ph−R7−(R6;水素原子、メチル基又はメトキシ基,R7;結合手又は炭素数1〜3の飽和若しくは不飽和の二価の炭化水素基,Ph;パラフェニレン基)を示し、W及びZは水素原子又は水酸基を示し、p、q及びrは0〜5の整数を示す。ただし、p=q=0であるときは、Zは水素原子ではなく、またR5は基R6−Ph−ではない。〕
【0035】
(e2) 窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基が結合したN-アルキルピロリドン
【0036】
(e3) 炭素数2〜4のアルキレンカーボネート
【0037】
(e4) 数平均分子量100〜1000のポリプロピレングリコール
【0038】
(e5) 一般式(5)、(6)又は(7)で表されるラクトン又は環状ケトン
【0039】
【化5】

【0040】
〔式中、Vはメチレン基又は酸素原子を示し、R8及びR9は相異なる置換基を示し、a及びbは0又は1を示す。〕
【0041】
(e1)としては、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコール、p-アニシルアルコール、p-メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール等が挙げられる。
(e2)としては、N-メチルピロリドン、N-オクチルピロリドン、N-ラウリルピロリドン等が挙げられる。
(e3)としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が挙げられる。
(e4)としては、その数平均分子量が100〜500、特に200〜500のものが好ましい。
【0042】
(e5)において、一般式(5)〜(7)中のR8及びR9としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、水酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基、フェニル基、スルホアルキル基、リン酸アルキル基、カルボキシアルキル基等が好ましい。(e5)がラクトンである場合には、γ-ラクトン、δ-ラクトンが好ましい。すなわち、ラクトンとしては、R8又はR9として炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)が、ヘテロ酸素原子の隣接メチレンに置換したものが好ましい。また、一般式(5)〜(7)で表されるラクトン又は環状ケトンの水溶性を増大させたい場合には、R8又はR9としてスルホン酸基、リン酸基、カルボキシ基等の酸性基やこれらが置換したアルキル基を有するのが好ましい。具体的には、ラクトンとしては、γ-ブチロラクトン、γ-カプロラクトン、γ-バレロラクトン、δ-バレロラクトン、δ-カプロラクトン、δ-ヘプタノラクトン等が挙げられる。このうち、ラクトンの安定性の点から、γ-ラクトン、特にγ-ブチロラクトン、γ-カプロラクトンが好ましい。また、環状ケトンとしては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、4-メチルシクロヘプタノン等が挙げられる。
【0043】
成分(E)としては、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール、プロピレンカーボネート及びポリプロピレングリコール(数平均分子量300〜500、特に400)が好ましい。
【0044】
成分(E)は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、使用感、毛髪のツヤと感触やまとまり性の向上等の点から、本発明の毛髪化粧料全量中の0.1〜40質量%が好ましく、更には0.5〜10質量%、特に1〜5質量%が好ましい。
【0045】
本発明の染毛剤組成物が半永久染毛剤の場合、手肌への刺激抑制とつや、感触の良さの観点から、好ましいpHは、水で10質量倍に希釈したとき、25℃で2〜5、更には2〜4.5、特に2.5〜4である。pH調整剤としては、上記の有機酸のほか、無機酸、水酸化ナトリウム等の水酸化物塩を用いることができる。無機酸としては、リン酸、硫酸、硝酸等が挙げられる。無機酸は塩を形成していてもよく、塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩(例えばトリエタノールアミン塩)等が挙げられる。
【0046】
本発明の染毛剤組成物が永久染毛剤又は毛髪脱色剤の場合、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とからなる二剤型、又は更に第3剤として過硫酸塩等の造粒物を組み合わせた三剤型の組成物とすることが好ましい。アルカリ剤としては、アンモニア、モノエタノールアミン等のアルカノールアミン等が、酸化剤としては過酸化水素が好ましい。二剤型又は三剤型の組成物ともに使用直前に混合して毛髪に適用するものであり、混合組成物のpHは、脱色力、染色力と毛髪の損傷防止の観点から25℃で8〜12であることが好ましい。
【0047】
本発明の染毛剤組成物に配合される色素としては、酸化染料や直接染料が挙げられる。
【0048】
永久染毛剤とする場合には、第1剤に酸化染料中間体を配合する。酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知の顕色物質及びカップリング物質を用いることができる。
顕色物質としては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2,6-ジメチル−パラフェニレンジアミン、4,4'-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2'-パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールとこれらの塩等が挙げられる。
【0049】
また、カップリング物質としては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が挙げられる。
【0050】
顕色物質とカップリング物質は、それぞれ2種以上を併用してもよく、その含有量は、それぞれ使用時の本発明の染毛剤組成物全量中0.01〜5質量%、特に0.1〜4質量%が好ましい。
【0051】
半永久染毛剤とする場合には、直接染料を配合する。直接染料としては、ニトロ染料、アントラキノン染料、酸性染料、油溶性染料、塩基性染料等が挙げられる。
【0052】
ニトロ染料としては、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC赤3、HC黄2、HC黄4等が挙げられ、例えば、ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメント等に用いられる。
【0053】
アントラキノン染料としては、1-アミノ-4-メチルアミノアントラキノン、1,4-ジアミノアントラキノン等が挙げられ、例えば、ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメント等に用いられる。
【0054】
酸性染料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙色205号、橙206号、橙色207号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色402号、黄色403号、黄色406号、黄色407号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、青色1号、青色2号、青色202号、青色205号、紫色401号、黒色401号、アシッドブルー1、アシッドブルー3、アシッドブルー62、アシッドブラック52、アシッドブラウン13、アシッドグリーン50、アシッドオレンジ6、アシッドレッド14、アシッドレッド35、アシッドレッド73、アシッドレッド184、ブリリアントブラック1等が挙げられ、例えば、ヘアマニキュア、カラーリンス等に用いられる。
【0055】
油溶性染料としては、赤色215号、赤色218号、赤色225号、橙色201号、橙色206号、黄色201号、黄色204号、緑色202号、紫色201号、赤色501号、赤色505号、橙色403号、黄色404号、黄色405号、青色403号等が挙げられ、例えば、カラーリンス、カラートリートメント等に用いられる。
【0056】
塩基性染料としては、ベーシックブルー6、ベーシックブルー7、ベーシックブルー9、ベーシックブルー26、ベーシックブルー41、ベーシックブルー99、ベーシックブラウン4、ベーシックブラウン16、ベーシックブラウン17、ベーシックグリーン1、ベーシックレッド2、ベーシックレッド12、ベーシックレッド22、ベーシックレッド51、ベーシックレッド76、ベーシックバイオレット1、ベーシックバイオレット3、ベーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット14、ベーシックバイオレット57、ベーシックイエロー57、ベーシックイエロー87、ベーシックオレンジ31等が挙げられ、例えば、カラーリンス、カラートリートメント等に用いられる。
【0057】
これらのうち、酸性染料が好ましく、特に黄色4号、黄色203号、黄色403号、橙色205号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、赤色2号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色227号、青色1号、青色205号、紫色401号、黒色401号が好ましい。
【0058】
これら直接染料は、2種以上を併用してもよく、その含有量は、本発明の染毛剤組成物全量中の0.005〜5質量%、特に0.01〜2質量%が好ましい。
【0059】
本発明の染毛剤組成物は、さらに、成分(F)炭化水素油、及び成分(G)HLB7以上であるポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサンを含有するのが好ましい。
【0060】
成分(F)の炭化水素油とは、室温で流動性を有する炭化水素をいい、具体的には、スクワレン、スクワラン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、流動パラフィン、シクロパラフィン、ワセリン(ペトロラタム)、パラフィンワックス、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、セレシンワックス、カルナウバロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ等が挙げられる。炭化水素油の炭素数は、16〜44が好ましく、より好ましくは18〜40、更に好ましくは20〜36、最も好ましくは30である。炭素数30の炭化水素油としては、スクワラン、スクワレン及びスクワレンの部分水素添加物が含まれる。炭化水素油は、1種以上を使用でき、その含有量は、頭皮や肌に対する着色抑制効果の点、及び良好な感触の点から、本発明の染毛剤組成物全量中の0.05〜20質量%、更に0.1〜10質量%、特に0.1〜6質量%が好ましい。
【0061】
成分(G)のHLB7以上のポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサンは、ジメチルポリシロキサンの主鎖にポリオキシアルキレン基、好ましくはポリオキシエチレン基が結合したものであり、HLBが10〜18であるものが好ましく、更に好ましくはHLBが12〜16、最も好ましくはHLBが13〜15であるものである。本明細書におけるHLBは、以下のように定義される。
HLB=E/5(Eは分子中に含まれるポリオキシエチレン部分の質量%)
【0062】
具体的には、シリコーンKF6011、同KF6012、同KF6013、同KF351A、同KF352A、同KF615A(以上、信越化学社)、シリコーンSH3746、同SH3771C、同SH3749(以上、東レ・ダウコーニング社)等が挙げられる。
【0063】
成分(G)のポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサンは、1種以上を使用でき、その含有量は、塗布時の感触、系の安定性、及び洗い落ちの点から、本発明の染毛剤組成物全量中の0.001〜30質量%、更に0.01〜10質量%、特に0.1〜2質量%が好ましい。
【0064】
皮膚着色低減効果とすすぎ時の感触の観点から成分(F)と成分(G)の含有質量比((F)/(G))は、0.05〜10、更には0.05〜7.5、特に0.05〜5が好ましい。
【0065】
本発明の染毛剤組成物には、更に、成分(E)の溶解性を高めるために、成分(H)として、低級アルコール又はポリオールを含有させることができる。具体的には、炭素数2〜4のもの、例えば、エタノール、2-プロパノール、1-プロパノール、1-ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
これらの低級アルコール又はポリオールは2種以上を併用することもでき、その含有量は、本発明の染毛剤組成物全量中の0.1〜30質量%、特に、0.1〜15質量%が好ましい。
【0066】
染毛直後の染毛性及び色の持続性を高めるために、成分(E)を高濃度配合することが好ましい。一方で、成分(E)は水に溶けにくいため、保存後の安定性の観点から、成分(E)と成分(H)の含有質量比が、(E)/(H)=1.25以下、更に1.1以下、特に1以下であるのが好ましい。
【0067】
更に本発明の染毛剤組成物には、安定性や、塗布時の伸ばしやすさなどの剤としての使用性向上のため、アニオン性又はノニオン性の水溶性高分子を配合することが好ましい。アニオン性高分子としては、キサンタンガム、ウェランガム、ラボールガム、ジェランガム、カルボキシビニルポリマー、グアーガム、アクリル酸メタクリル酸エステル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体の1,9-デカジエンによる部分架橋物等が挙げられ、ノニオン性高分子としては、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体が挙げられ、特にキサンタンガム、ラボールガムが好ましい。これら水溶性高分子は2種以上を併用してもよく、その含有量は、本発明の染毛剤組成物全量中の0.01〜10質量%、更に0.1〜5質量%、特に0.5〜3質量%が好ましい。
【0068】
本発明の染毛剤組成物には、毛髪のコンディショニング効果を向上させるため、エステル油、シリコーン誘導体、高級アルコール、脂肪酸等を含有させることができる。エステル油としては、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸グリセリル等が挙げられる。シリコーン誘導体としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。脂肪酸としては、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等が挙げられる。これらは2種以上を併用してもよく、それぞれの含有量は、本発明の染毛剤組成物全量中の0.1〜20質量%、更に0.5〜10質量%、特に1〜5質量%が好ましい。本発明の染毛剤組成物は、以上の各成分のうち、用いるものを適宜配合し、残部を水性媒体とすることにより調製することができる。
【0069】
本発明の染毛剤組成物は、そのまま使用することもできるが、液化ガス又は圧縮ガスなどの噴射剤を組み合わせ、エアゾール状染毛剤として使用することもできる。噴射剤としては、通常のエアゾール化粧料で使用される公知の液化ガス又は圧縮ガスでよく、例えば液化天然ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、イソペンタン、これらの混合物が挙げられる。これらの噴射剤は、高い起泡性を得、適度な噴射速度を得るため、エアゾール状染毛剤に1〜20質量%、特に3〜15質量%配合するのが好ましい。また、充填後のエアゾール缶の内圧が0.3〜0.7MPa(25℃)となるように調節することが好ましい。
【実施例】
【0070】
実施例1、及び比較例1〜3
表2に示す組成の染毛剤組成物(半永久染毛剤)を調製し、「毛髪染色性」、「毛髪の様子(しっとり感、なめらか感、つや)」について評価を行った。
【0071】
(評価方法)
・「毛髪染色性」
染毛剤組成物1gを白い山羊毛(1g)のトレスに均一に塗布した後、30℃15分間放置した。その後、40℃のお湯ですすいだ。次にシャンプー(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム配合 pH7)で2回洗浄し、リンス処理(ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド配合 pH5)を1回行った(以下、洗髪処理1セットと表記する)後、ドライヤー乾燥を行った。ドライヤー乾燥は、70℃の温風でくし通ししながら5分間行った(以下同様)。測色機(色彩色差計CR-400/ミノルタ製)にて測色し、表2に毛髪染色性として示した(染色直後)。
その後、更に、洗髪処理10セット行った後、ドライヤー乾燥させた。測色機にて測色し、表2に毛髪染色性として示した(更に洗髪処理10セット後)。
表2において、毛髪染色性は、以下の式で定義されたLab表色系の色差ΔEで示した。ΔEが大きい程、毛髪染毛性や次に示す皮膚着色性が大きいことを表す。なおΔEの数値が2異なる測定対象同士では、目視ではっきりとした違いがあることが認識できることが広く知られている。
ΔE=〔(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)21/2
【0072】
・「毛髪の様子」
日本人女性の未処理毛で作製した長さ約15cm、重さ5gの評価用トレスに、染毛剤組成物を2.5gずつ塗布した後、上述と同様にお湯ですすぎ、洗髪処理1セット、及びドライヤー乾燥を行った。ドライヤー乾燥後の毛髪の様子(しっとり感、なめらか感、つや)について、専門パネラー10名により表1に示す基準に従って官能評価を行い、評価点の平均値を表2に示した(洗髪処理1セット後)。更に、洗髪処理3セットを行った後、ドライヤー乾燥させた。上述と同様な官能評価を行い、評価点の平均値を表2に示した(更に洗髪処理3セット後)。
【0073】
【表1】

【0074】
【表2】

【0075】
表2に示すように、実施例1の染毛剤組成物は、毛髪の染色性、堅牢性に優れ、しかも、毛髪の保湿性、つや、感触が向上し、これらの効果が持続するものであった。
特に、実施例1の染毛剤組成物で染色したトレスと、比較例1〜3の染毛剤組成物で染色したトレスとを並べて比べると、実施例1によるトレスの毛髪染色性が目視でも明らかに良好であることが認識された。
また、実施例1の染毛剤組成物で染色したトレス(洗髪処理1セット後)のなめらか感については、パネラー10人全員が評価5を付け、比較例1〜3とは圧倒的な差があった。
【0076】
実施例2〜5
以下に示す染毛剤組成物はいずれも、毛髪の染色性、堅牢性に優れ、髪の保湿性、つや、感触が向上し、これらの効果が持続するものであった。
【0077】
実施例2 半永久染毛剤
(質量%)
橙色205号 0.4
黒色401号 0.2
紫色401号 0.1
エタノール 10.0
2-ベンジルオキシエタノール 5.0
メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体の
1,9-デカジエンによる部分架橋物 3.0
乳酸(90質量%) 5.0
水酸化ナトリウム pH3に調整(10倍希釈時、25℃)
香料 0.3
ローヤルゼリーエキス*1 0.1
加水分解シルク*2 0.1
海藻エキス*3 0.1
ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン*4 2.0
スクワラン 3.0
精製水 バランス
合計 100.0
*1:ローヤルゼリーエキス(一丸ファルコス社)
*2:シルクゲンGソルブル-3(一丸ファルコス社)
*3:ファルコレックスヒバマタK(一丸ファルコス社)
*4:シリコーンKF6011(信越化学社)
【0078】
実施例3 半永久染毛剤
(質量%)
橙色205号 0.2
黒色401号 0.1
赤色227号 0.2
エタノール 5.0
フェノキシエタノール 1.0
ウェランガム 2.0
ローヤルゼリーエキス*1 0.1
加水分解シルク*2 0.1
海藻エキス*3 0.1
ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン*4 2.0
スクワラン 3.0
クエン酸(50質量%) 4.0
水酸化ナトリウム pH3に調整(10倍希釈時、25℃)
香料 0.3
精製水 バランス
合計 100.0
*1:ローヤルゼリーエキス(一丸ファルコス社)
*2:シルクゲンGソルブル-3(一丸ファルコス社)
*3:ファルコレックスヒバマタK(一丸ファルコス社)
*4:シリコーンKF6011(信越化学社)
【0079】
実施例4
(質量%)
橙色205号 0.2
黒色401号 0.1
赤色227号 0.2
エタノール 10.0
2-ベンジルオキシエタノール 5.0
キサンタンガム 2.0
ローヤルゼリーエキス*1 0.1
加水分解シルク*2 0.1
海藻エキス*3 0.1
ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン*4 2.0
スクワラン 3.0
乳酸 4.0
水酸化ナトリウム pH3に調整(10倍希釈時、25℃)
香料 0.3
LPG(噴射剤) 7.0
精製水 バランス
合計 100.0
*1:ローヤルゼリーエキス(一丸ファルコス社)
*2:シルクゲンGソルブル-3(一丸ファルコス社)
*3:ファルコレックスヒバマタK(一丸ファルコス社)
*4:シリコーンKF6011(信越化学社)
【0080】
実施例5 永久染毛剤
「第1剤」 (質量%)
トルエン-2,5-ジアミン 0.5
レゾルシン 0.3
メタアミノフェノール 0.2
アンモニア水(28質量%) 3.0
モノエタノールアミン 2.5
ローヤルゼリーエキス*1 0.1
加水分解コンキオリン液*5 0.1
海藻エキス*3 0.1
無水亜硫酸ナトリウム 0.4
アスコルビン酸 0.4
エデト酸四ナトリウム 0.3
アミノ変性シリコーン 1.0
ジメチルポリシロキサン(数平均重合度2,700) 1.0
ジメチルポリシロキサン(数平均重合度500) 1.5
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液*6 2.0
プロピレングリコール 6.0
流動パラフィン 1.0
セトステアリルアルコール 7.0
オクチルドデカノール 1.0
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 2.0
塩化ステアリルトチメチルアンモニウム 0.8
香料 0.2
精製水 残量
「第2剤」 (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 16.5
プロピレングリコール 3.0
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 2.0
ベヘニルアルコール 7.5
8-オキシキノリン硫酸塩 0.05
リン酸 適量(pH3.5とする量)
精製水 残量
*5:プロモイスパールP(成和化成社)
*6:マーコート280(ナルコ社)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分(A)、(B)及び(C)
(A)ローヤルゼリー又はその抽出物
(B)ペプチド又はその誘導体
(C)海藻エキス
を含有する染毛剤組成物。
【請求項2】
さらに、成分(D)有機酸、並びに成分(E)芳香族アルコール、N-アルキルピロリドン、アルキレンカーボネート、ポリプロピレングリコール、ラクトン及び環状ケトンからなる群より選ばれる有機溶剤を含み、水で10質量倍に希釈したときの25℃におけるpHが2〜5である請求項1記載の染毛剤組成物。
【請求項3】
請求項1又は2記載の染毛剤組成物及び噴射剤からなるエアゾール式染毛剤。

【公開番号】特開2008−63301(P2008−63301A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−245123(P2006−245123)
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】