説明

柔らかい保護部材の取付構造及びクリップ

【課題】保護部材に貫通穴を形成する必要を無くし、1部品のクリップで保護部材を被取付部材に押込み操作によって簡単に取付けることのできるクリップを提供する。
【解決手段】クリップ1は、フットレスト2のリブ3に取付けられるリブ取付部9と、車体パネル5に固定されるスタッド固定部7とを備え、リブ取付部9の係止爪14は、リブを挟持して抜き出し方向ではリブ面に食い込んで移動を阻止し、係止爪14の外側には、係止爪14がリブ3から離れる側に撓むのを阻止するブロック19を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フットレストやティビアパッド等に見られる、衝撃吸収材等の柔らかい材料で成る保護部材を、車体パネル等の被取付部材に取付ける取付構造、及びその取付けに用いるクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2005−145222号公報(特許文献1)には、衝撃吸収部材であるティビアパッドを、自動車のフロアパネルに取付けるのに、樹脂製クリップを用いる取付構造が記載されている。特許文献1の取付構造では、ティビアパッドに予めクリップが取付けられて、フロアパネル側には所定位置の開口部を塞ぐ閉塞部材が予め取付けられて、クリップが閉塞部材の被係合部に挿入されて、ティビアパッドがフロアパネルの所定位置に取付けられる。特開2005−145286号公報(特許文献2)には、ティビアパッドをフロアパネルに取付けるのに、金属製の板ばねを用いる取付構造が記載されている。特許文献2の取付構造では、フロアパネルに棒状のスタッドが立設され、ティビアパッドの裏面にはスタッドに対応する位置にスタッド受入穴が形成され、そのスタッド受入穴には板ばねが装着されて、スタッド受入穴にスタッドを受入れるようにティビアパッドをフロアパネルに押付けると、板ばねを介してティビアパッドがフロアパネルに取付けられる。
【0003】
【特許文献1】特開2005−145222号公報
【特許文献2】特開2005−145286号公報
【特許文献3】特開平3−234908号公報(特許第2850053号公報:米国特許第5,104,272号明細書)
【特許文献4】特開2003−239926号公報(国際公開第WO 03/071904号明細書)
【特許文献5】特開平8−061340号公報(米国特許第5,605,424号明細書)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の取付構造においても、特許文献2の取付構造においても、ティビアパッドをフロアパネルの所定位置に押付けることで、ティビアパッドがフロアパネルに取付けられるので、取付け作業が簡単であるという利点がある。
【0005】
しかし、特許文献1の取付構造では、自動車のフロアパネルに取付けるのに、樹脂製クリップと樹脂製の閉塞部材との2部品を必要とし、1部品では取付けができない。また、特許文献1の取付構造では、クリップを取付けるのに保護部材に貫通穴が必要であり、保護部材への加工を必要とする。特許文献2の取付構造では、保護部材に板ばねを取付ける取付穴の形成が必要であり、被取付部材に立設されたスタッドに係止するのが金属製の板ばねであるので、錆の発生の懸念がある。
【0006】
特許文献3には、軟質材料のサポート(支持体)を被取付部材に固定するファスナーが記載されている。この特許文献3のファスナーをサポートに取付けるには、サポートへの貫通穴の形成が必要である。また、ファスナーは、第1ファスナーと第2ファスナーの2部品を必要としている。特許文献4には、フットレストに予め取付けるクリップを記載している。この特許文献4のクリップは1部品であるが、フットレストにクリップを取付けるための貫通穴の形成を必要としている。特許文献5には、ケーブル保持器やクーラグリル等の部材を車体パネルに固定する固定装置が記載されている。特許文献5の固定装置においては、被取付部材である支持プレートに、立設プレート形状のウェブが一体に形成され、支持プレートに固定される固定部材に、支持プレートの表面に平行にスライドして前記ウェブに係止する係止部が一体に形成され、固定部材は、支持プレートの表面にスライドすることによって支持プレートに固定される。この特許文献5の取付構造では、支持プレートにウェブが一体に形成され、固定部材には係止部が一体に形成されるので、固定部材に形状の自由度が制限される。また、取付けにおいて、固定部材を支持プレートの表面にスライドする操作を必要としており、固定部材を支持プレートに押込むだけで取付ける簡便さがなく、スライドさせるための空間も必要としている。
【0007】
従って、本発明の目的は、保護部材には貫通穴を形成する必要を無くし、1部品のクリップで保護部材を被取付部材に押込み操作によって簡単に取付けることのできる、取付構造及びクリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため、本発明による、衝撃吸収材等の柔らかい材料で成る保護部材を、パネル等の被取付部材に取付ける取付構造では、保護部材の、被取付部材に面する裏面に、被取付部材に対して立ち上がるように延びる平板形状のリブが形成されており、保護部材のリブに、被取付部材に取付けられるクリップが固着されており、クリップは、リブに取付けられるリブ取付部と、被取付部材に固定される被取付部材固定部とを備え、リブ取付部は、リブを両側から挟持する少なくとも一対の係止爪を有し、係止爪対は、リブを係止爪対の間に受入れて挟持するように保護部材の裏面側から押込まれてリブに取付けられ、各係止爪は、押込み方向ではリブの面を摺擦しながら移動でき且つ押込み方向と反対の抜き出し方向ではリブ面に食い込んで移動を阻止する形状に形成され、更に、リブ取付部は、係止爪の外側に、係止爪がリブから離れる側に撓むのを阻止するブロックを有する、ことを特徴とする。
【0009】
上記の構成によって、1部品で成るクリップは、柔らかい材料で成る保護部材に、貫通穴を必要とすることなしに堅く固着されて、保護部材を被取付部材に押込むだけの簡単な操作で、保護部材は被取付部材に取付けられ堅く固定される。
【0010】
上記取付構造において、保護部材は乗員を保護するフットレストである。また、被取付部材は、車体パネルである。車体パネルには、棒状のスタッドが立設されており、クリップの被取付部材固定部は、スタッドを受入れて該スタッドに係止するスタッド固定部である。保護部材は内包物を保護する搬送材であってもよい。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る、衝撃吸収材等の柔らかい材料で成る保護部材を、パネル等の被取付部材に取付けるためのクリップは、保護部材の裏面に被取付部材に対して立ち上がるように延びる平板形状のリブに取付けられるリブ取付部と、被取付部材に固定される被取付部材固定部とを備え、リブ取付部は、リブを両側から挟持する少なくとも一対の係止爪を有し、係止爪対は、リブを係止爪対の間に受入れて挟持する形状に形成されており、各係止爪は、クリップの押込み方向ではリブの面を摺擦しながら移動でき且つ押込み方向と反対の抜き出し方向ではリブ面に食い込んで移動を阻止する形状に形成されており、更に、リブ取付部は、係止爪の外側に、係止爪がリブから離れる側に撓むのを阻止するブロックを有することを特徴とする。
【0012】
上記のクリップの構成によって、1部品で成るクリップは、柔らかい材料で成る保護部材に、貫通穴を必要とすることなしに堅く固着されて、クリップが固着された保護部材は被取付部材に押込むだけの簡単な操作で被取付部材に取付けられ堅く固定される。
【0013】
上記クリップにおいて、阻止ブロックは、各係止爪の外側面に形成された矩形の箱形フレームである。これによって、抜け出し方向にクリップが引き抜かれても、係止爪は十分に抵抗でき、保護部材への固着が確実に維持される。リブ取付部は、保護部材のリブを受入れる空間を形成した一対の壁部と、壁部から空間に向け且つリブ受入口から離れるように斜めに延びる板状の、複数対の係止爪とを包含する。これによって保護部材への固着が一層確実に維持される。固定部は、スタッドを受入れて係止するスタッド固定部である。スタッド固定部は、スタッドへ係止するスタッド係止部を有し、スタッド係止部は、係止爪がリブへ係止する係止力より小さい係止力であるように形成される。これによって、例えば、保護部材を被取付部材に取付けミスした場合の取外しにおいて、クリップは保護部材に固着されたままの状態で、被取付部材から取外しできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明に係る、柔らかい保護部材の取付構造及びクリップの実施形態について説明する。図1〜図6には、本発明の1実施形態に係るクリップ1が示されている。図7には、例えば、衝突時の乗員の保護のため、柔らかい材料で成るフットレスト2(保護部材)に、クリップ1を取付ける様子が示されている。図7に示すように、クリップ1は、フットレスト2の裏面側の、被取付部材に対して立ち上がるように延びる平板形状のリブ3に取付けられる。保護部材としてのフットレスト2は、発泡スチロールや発泡ウレタン等の軟質の材料で成る。図8及び図9には、クリップ1が取付られたフットレスト2が、被取付部材としての車体パネル5に、ねじスタッド又は周溝スタッド等の棒状スタッド6を介して取付けられた様子が示されている。
【0015】
図1〜図6において、クリップ1は、硬質プラスチックの一体成形品で成る。クリップ1は、棒状スタッド6に固定される、被取付部材固定部としてのスタッド固定部7と、フットレスト2のリブ3に取付けられるリブ取付部9とを有する。スタッド固定部7は、棒状スタッド6を受入れる円筒形状の空洞を有する筒状部10と、棒状スタッド6の先端を拾い易く形成したラッパ形状の入口部11とを有する。筒状部10の内側には、棒状スタッド6の側面のねじ山等の頂部に係合するスタッド係止部としてのスタッド係止リブ13が長手方向に延びて、周方向に等間隔に3個形成されている(図3及び図4参照)。図示のように、スタッド固定部7の筒状部10の内側には、スタッドのねじ溝又は周溝等に係合する係止爪は形成されず、スタッド係止リブ13が形成されるだけであるので、スタッドへの係止力は係止爪が形成されている場合より低く設定されている。詳細には、スタッド係止リブ13は、リブ取付部9がリブ3へ係止する係止力より小さい係止力であるように形成されている。これによって、例えば、被取付部材としての車体パネル5へ保護部材としてのフットレスト2を取付けるのを取付けミスした場合の取外しにおいて、フットレスト2は、クリップ1が取付けられた状態で棒状スタッド6から取外され、従って、クリップ1がフットレスト2に固着されたまま、車体パネル5から取外しできる。
【0016】
スタッド固定部7に隣接して形成されたリブ取付部9は、フットレスト2のリブ3を両側から挟持する少なくとも一対の係止爪14を有する。図示の実施形態において、リブ取付部9は、フットレスト2のリブ3を受入れる空間15を形成した一対の壁部17と、壁部17のそれぞれから空間15に向け且つリブ受入口18(図2)から離れるように斜めに延びる板状の、複数対(図示の例では2対)の係止爪14とを包含する。係止爪14は一対でもよいが、複数対形成することによって、リブへの取付け強度を高くなるので好ましい。係止爪14は、リブ3を係止爪14の間に受入れて挟持する形状に形成される。各係止爪14は、クリップ1をリブ3へ押込む方向ではリブ3の面を摺擦しながら移動でき且つ押込み方向と反対の抜き出し方向ではリブ3の表面に食い込んで移動を阻止する形状に形成されている。図示の実施形態において、各係止爪14の先端は、柔らかい材料のフットレスト2のリブ3に食い込むように先細に形成される。なお、係止爪14のリブ3への係止力は、上記のように、スタッド係止リブ13がスタッドに係止する力より大きく設定される。
【0017】
更に、リブ取付部9には、係止爪14が形成される壁部17の外側に、係止爪14がリブ3から離れる側(すなわち外側)に撓むのを阻止するブロック19が形成されている。図示の実施形態において、阻止ブロック19は、各係止爪14の壁部17の外側面に形成された矩形の箱形フレームである。この阻止ブロック19によって、抜け出し方向にクリップ1が引き抜かれても、係止爪14は、その姿勢を崩さずに十分に抵抗でき、フットレスト2への固着が確実に維持される。なお、スタッド固定部7に隣接する側の阻止ブロック19は、スタッド固定部7の筒状部10と一体であるので、その強度は高い。他方、反対側の阻止ブロック19は、壁部17の外側に形成されて阻止ブロック19の外面に延びる補強リブ21によってその強度が高く維持されている。
【0018】
上記構成で成るクリップ1は、図7に図示のように、フットレスト2の裏面側の、車体パネル5に対して立ち上がるように延びる平板形状のリブ3に取付けられる。リブ3は、任意の形状でよいが、クリップ1がリブ3に取付けられた状態で、スタッド固定部7が、車体パネル5に立設された棒状スタッド6を受入れる姿勢になるように形成される。図示の実施形態において、リブ3には、クリップ1のリブ取付部9を収容して固定する切欠き22が形成されている。クリップ1をリブ3に取付ける操作において、作業者は、クリップ1のリブ取付部9のリブ受入口18を、リブ3の切欠き22にあてがい、そのままリブ3を係止爪14の間に受入れるように押込む。クリップ1の押込みによって、係止爪14はリブ3の面を摺擦しながら移動して、リブ取付部9の下端のフレームがリブ3の切欠き22に嵌合して固定される。対になった係止爪14は、強固にリブ3を挟持して、クリップ1がフットレスト2の裏面に固着される。なお、実施形態において、クリップ1は、フットレスト2の裏面の2ヶ所に取付けられる。取付けられたクリップ1は、係止爪14及び阻止ブロック19によって、フットレスト2から抜き出しが困難な状態に、強固に取付けられる。
【0019】
クリップ1が取付けられたフットレスト2は、車体パネル5の所定の位置に取付けられる。図8は、クリップ1付きのフットレスト2が、車体パネル5に取付けられた様子を示している。図8のA−A線断面図である、図9に図示のように、車体パネル5には、棒状スタッド6が、例えば、溶接等によって固着されている。フットレスト2を車体パネル5に取付ける操作において、クリップ1のスタッド固定部7が棒状スタッド6を受入れるように、フットレスト2が、車体パネル5に位置決めされて、そのまま車体パネル5押付けられる。それによって、棒状スタッド6が、ラッパ形状の入口部11に案内されて筒状部10に収容され、棒状スタッド6がスタッド係止リブ13(図4参照)に係合する。これによって、クリップ1が車体パネル5に取付けられるので、クリップ1を介してフットレスト2が車体パネル5に取付けられる。図示の例では、2つのスタッドに対応するように2つのクリップが取付けられて、フットレスト2は、車体パネル5に安定して確実に固定される。
【0020】
なお、上記の説明において、クリップ1は、フットレスト2を車体パネル5に取付けるのに用いられている。他の例として、例えば、ティビアパッドやインシュレータ等の柔らかい材料の保護部材であってよい。更に他の例として、液晶パネルを内側において包装する、柔らかい材料で成る搬送材を、硬質の搬送フレームに固定する場合にも、クリップ1を用いることができる。また、上記の実施形態において、車体パネル等の被取付部材には棒状スタッドが立設されるとしているが、例えば、ボタン形状のTスタッドであってもよく、更には、被取付部材に形成された取付穴に挿入されて固着する、例えば、錨脚形状の固定部であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の1実施形態に係るクリップの斜視図である。
【図2】図1のクリップの正面図である。
【図3】図1のクリップの底面図である。
【図4】図1のクリップの底面側から見た斜視図である。
【図5】図1のクリップの左側面図である。
【図6】図1のクリップの右側面図である。
【図7】図1のクリップをフットレストに取付ける操作を説明する斜視図である。
【図8】車体パネルに取付けられたフットレストを一部破断して示すフットレストの側面図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【符号の説明】
【0022】
1 クリップ
2 フットレスト(保護部材)
3 リブ
5 車体パネル(被取付部材)
6 棒状スタッド
7 スタッド固定部
9 リブ取付部
10 筒状部
11 入口部
13 スタッド係止リブ(スタッド係止部)
14 係止爪
15 リブ受入れ空間
17 壁部
18 リブ受入口
19 阻止ブロック
21 補強リブ
22 リブの切欠き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
衝撃吸収材等の柔らかい材料で成る保護部材を、パネル等の被取付部材に取付ける取付構造であって、
前記保護部材には、前記被取付部材に面する裏面に、前記被取付部材に対して立ち上がるように延びる平板形状のリブが形成されており、該保護部材のリブには、前記被取付部材に取付けられるクリップが固着されており、
前記クリップは、前記リブに取付けられるリブ取付部と、前記被取付部材に固定される被取付部材固定部とを備え、前記リブ取付部は、前記リブを両側から挟持する少なくとも一対の係止爪を有し、該係止爪対は、前記リブを該係止爪対の間に受入れて挟持するように前記保護部材の裏面側から押込まれて該リブに取付けられ、各係止爪は、前記押込み方向では前記リブの面を摺擦しながら移動でき且つ前記押込み方向と反対の抜き出し方向では前記リブ面に食い込んで移動を阻止する形状に形成されており、更に、前記リブ取付部は、前記係止爪の外側に、該係止爪が前記リブから離れる側に撓むのを阻止するブロックを有する、
ことを特徴とする取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載の取付構造において、前記保護部材は、乗員を保護するフットレストである、ことを特徴とする取付構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の取付構造において、前記被取付部材は、車体パネルである、ことを特徴とする取付構造。
【請求項4】
請求項3に記載の取付構造において、前記車体パネルには、棒状のスタッドが立設されており、前記クリップの前記被取付部材固定部は、前記スタッドを受入れて該スタッドに係止するスタッド固定部である、ことを特徴とする取付構造。
【請求項5】
請求項1に記載の取付構造において、前記保護部材は内包物を保護する搬送材である、ことを特徴とする取付構造。
【請求項6】
衝撃吸収材等の柔らかい材料で成る保護部材を、パネル等の被取付部材に取付けるためのクリップであって、
前記保護部材の裏面に前記被取付部材に対して立ち上がるように延びる平板形状のリブに取付けられるリブ取付部と、前記被取付部材に固定される被取付部材固定部とを備え、
前記リブ取付部は、前記リブを両側から挟持する少なくとも一対の係止爪を有し、該係止爪対は、前記リブを該係止爪対の間に受入れて挟持する形状に形成されており、各係止爪は、前記押込み方向では前記リブの面を摺擦しながら移動でき且つ前記押込み方向と反対の抜き出し方向では前記リブ面に食い込んで移動を阻止する形状に形成されており、更に、前記リブ取付部は、前記係止爪の外側に、該係止爪が前記リブから離れる側に撓むのを阻止するブロックを有する、
ことを特徴とするクリップ。
【請求項7】
請求項6に記載のクリップにおいて、前記阻止ブロックは、各係止爪の外側面に形成された矩形の箱形フレームである、ことを特徴とするクリップ。
【請求項8】
請求項6又は7に記載のクリップにおいて、前記リブ取付部は、前記保護部材のリブを受入れる空間を形成した一対の壁部と、該壁部から前記空間に向け且つリブ受入口から離れるように斜めに延びる板状の、複数対の前記係止爪とを包含することを特徴とするクリップ。
【請求項9】
請求項8に記載のクリップにおいて、前記固定部は、前記スタッドを受入れて係止するスタッド固定部である、ことを特徴とするクリップ。
【請求項10】
請求項9に記載のクリップにおいて、前記スタッド固定部は、前記スタッドへ係止するスタッド係止部を有し、該スタッド係止部は、前記係止爪が前記リブへ係止する係止力より小さい係止力であるように形成されている、ことを特徴とするクリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−69926(P2008−69926A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−251211(P2006−251211)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【出願人】(390025243)ポップリベット・ファスナー株式会社 (159)
【Fターム(参考)】