説明

梱包箱

【課題】十分な強度を持ち、しかも機材などの内容物10を簡単確実に収納し、梱包することができるようにする。
【解決手段】内容物10を載せた状態で、当該内容物10の一方の側面と接する部分が押圧力により沈み込んで凹陥部16が形成されるブロック状のクッション材11と、内容物10の他方の側面に接して、内容物10をクッション材11に向かって押圧する弾性フィルム12と、弾性フィルム12の周縁部を固定した、当該弾性フィルムより固い枠体13と、クッション材と枠体の側面を包囲して、当該クッション材と当該枠体を収容する箱体20と、箱体内壁に固定され、箱体内部で枠体の位置を位置決めする位置決め部材とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精密機器の輸送に適する梱包箱に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータやプリンタ、液晶ディスプレイなどの精密機器の包装には、様々な工夫が施されているが、発泡スチロールやダンボールを使用した包装材を、機器の輸送終了後にそのまま廃棄すると、資源の有効利用の面から見て弊害が大きい。大量の廃棄物が発生するという問題もあった。そこで、弾性フィルムによってこれらの機材を挟み込むようにして梱包する方法が開発された。弾性フィルムは、そのまま箱と共に送り返され、繰り返し使用される(特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−295673号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
箱体に機材を収容し、運搬する場合に、繰り返し使われる箱体やパッキングの取扱いが問題になる。効率よくパッキングをし、現地で機材を届けた後、十分に縮小してパッキングを持ち帰ることが望まれる。特に繰り返し使われる箱体は、傷みやすくその補強が問題になる。また、1種類の箱体で2種以上の機材を運べるような工夫が望ましい。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、十分な強度を持ちしかも機材などの内容物を簡単確実に収納し、梱包することができる梱包箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の各実施例においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉内容物を載せた状態で、当該内容物の一方の側面と接する部分が押圧力により沈み込んで凹陥部が形成されるブロック状のクッション材と、上記内容物の他方の側面に接して、上記内容物を上記クッション材に向かって押圧する弾性フィルムと、上記弾性フィルムの周縁部を固定した、当該弾性フィルムより固い枠体と、上記クッション材と上記枠体の側面を包囲して、当該クッション材と当該枠体を収容する箱体と、上記箱体の内壁に固定され、上記箱体内部で上記枠体の位置を位置決めする位置決め部材とを備えたことを特徴とする梱包箱。
【0005】
弾性フィルムが内容物をクッション材に向かって押し付けるので、内容物を安定状態で固定できる。位置決め部材は、箱体内部で前記枠体の位置を固定して、弾性フィルムの押し付け力を維持する。また、内容物がブロック状のクッション材の凹陥部に位置決めされるので、衝撃に対して異常な振動が加わらない。さらに、弾性フィルムの伸びを比較的小さく抑えられるので、繰り返し使用されるべき弾性フィルムの耐久性を向上させる。弾性フィルム2枚で挟む構造に比べると、内容物をより安定させることができ、梱包箱の大きさを最小限に抑えることができる。
【0006】
〈構成2〉構成1に記載の梱包箱において、上記位置決め部材は、上記枠体を上記クッション材と非平行に保持する位置に設けられていることを特徴とする梱包箱。
【0007】
内容物の形状に応じて、弾性フィルムは自由に伸張して変形する。さらに、枠体をクッション材と非平行に保持することができれば、より複雑な形状の内容物を最適な状態でクッション材の上に押し付けることができる。なお、位置決め部材を複数設けておけば、枠体を任意の姿勢で保持できる。
【0008】
〈構成3〉構成1に記載の梱包箱において、上記箱体は、四方の側壁間が分離されて、底面と側壁との境界が屈曲されたとき側壁が折り畳まれる折り畳み構造とされていることを特徴とする梱包箱。
【0009】
梱包箱は繰り返し使用される。箱体は、内容物を取り除いた後、側壁間が分離されて、底面と側壁との境界が屈曲されたとき側壁が折り畳まれるので、高さを縮小化して返送できる。
【0010】
〈構成4〉構成1に記載の梱包箱において、上記箱体の側壁が上段と中段と下段とを有するとともに、これらの各段の境界線に折り目を有し、上記上段は補強具により結束されて筒状体を形成され、上記中段及び上記下段が上記折り目に沿って折り畳まれると上記箱体の底面に接近して、上記中段及び上記下段の高さ分が縮小された箱体となる折り畳み構造とされていることを特徴とする梱包箱。
【0011】
内容物の高さが低いときは、箱体の高さを縮小することができる。また上段の各側壁の境界は補強具により結束されて筒状体を形成しているから、箱体を通常の高さにしたときも、縮小されたときも、箱体の上部が補強されており、繰り返し使用に十分に耐える。
【0012】
〈構成5〉構成4に記載の梱包箱において、上記高さが縮小された箱体は、上記クッション材と上記枠体とを完全に収容できる高さとされていることを特徴とする梱包箱。
【0013】
内容物を取り出して箱体を返送するときに、内部にクッション材と枠体を収容することができる。
【0014】
〈構成6〉構成1に記載の梱包箱において、上記箱体の内面に上記クッション材が密着するように、上記箱体と上記クッション材のサイズが選定されていることを特徴とする梱包箱。
【0015】
クッション材は、内容物をその上に載せるようにするのが最適な梱包方法。また、柔軟なクッション材を必要以上に変形させない効果ある。そこで、箱体の底面にクッション材が密着するように箱体を設計する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明では、ブロック状のクッション材と弾性フィルムを使用し、内容物を挟むようにして梱包する。ノートパソコンのように厚さの小さいものは弾性フィルム2枚で挟む構造が適する。一方、プリンタのように厚みのあるものの場合には、姿勢を安定させて強く固定するために、上下ともに広い面を持つ弾性フィルムが必要である。箱体の高さも余裕をもたせる必要がある。これに対して、クッション材と弾性フィルムとを組合せると、弾性フィルム2枚で挟む構造に比べて、内容物をより安定させることができる。従って、梱包箱の大きさを最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は実施例1の梱包箱を分解して示す斜視図である。
図において、梱包箱に梱包される内容物10は、例えばプリンタなどの機材である。この内容物10は、箱体20の中でブロック状のクッション材11に載せられる。クッション材11は、後述する図2に示すように、内容物10を載せた状態で内容物10の一方の側面(図中底面)と接する部分が押圧力により沈み込んで凹陥部16が形成される。すなわち、内容物10は、クッション材11の上面に深く沈み込むようにして載せられる。なお、このように内容物10をクッション材11に向かって押圧するために、内容物10の他方の側面(図中上面)に弾性フィルム12が配置されている。この弾性フィルム12は、その周縁部がこの弾性フィルム12より十分固い木などの枠体13に固定されている。
【0018】
枠体13の両側面には、張り出し部14が取り付けられている。例えば、枠体13を強化プラスティックなどで構成したときは、板状の張り出し部14を一体に成形すればよい。張り出し部14は、枠体13の側面に対して折り曲げられるように連結されている。弾性フィルム12は、内容物10の上部を覆うように伸張変形し、その弾力で内容物10をクッション材11に押し付けている。内容物10は、クッション材11にくい込むように保持されるから、全体として弾性フィルム12とクッション材11とで挟み込まれて固定されている。
【0019】
内容物10は、弾性フィルム12とクッション材11とで固定された状態で箱体20に収納される。箱体20は、当該箱体上面を塞ぐ蓋21を備えている。また、箱体20は、それぞれ折り曲げ可能に連結された上段22と中段23と下段24とにより構成されている。上段22上縁部の四隅には、位置決め金具28が取り付けられている。この位置決め金具28は、蓋21の上に別の箱体を載せるとき、重なり合った箱体どうしの位置決めをするためのものである。これにより荷崩れすることなく、何段も箱体を安定して積み重ねることができる。
【0020】
上段22の上縁部の中央に面ファスナ27が設けられ、その両側に突片25が設けられている。蓋21を閉じる際、面ファスナ27を蓋21に設けられた面ファスナ26と結合し、突片25を箱体20内に挿入させて蓋21を閉じた状態に維持する。また、上段22は、周囲4ヶ所の折曲げ部にL型の補強具30が貼着されることによって補強され、筒状に丈夫に構成されている。これらは、このまま分解などされることなく、この状態で使用される。なお、箱体20は、後でその折り畳み方を説明するが、上下方向に折り畳むことによって上段22のみの高さにまで高さが縮められる。
【0021】
また、クッション材11は、内容物10を載せる位置に配置されることが好ましく、箱体20の内側面や底面に密着していることが最も好ましい。箱体20の内面にクッション材11が密着するように、箱体20とクッション材11のサイズが選定されていると、内容物10を受け入れても外側に変形しない。従って、内容物10を包囲して固定するのに十分な凹陥部16が形成される。また、クッション材11が箱体20内部で位置決めされて、内容物10の箱体20内部での揺れを最小限に抑制できる。クッション材11と箱体20は、密着していても、分離可能であることが好ましい。箱体20を折り畳んで運搬するときに、クッション材11を取り出すためである。
【0022】
図2は、箱体20を組み立て、その内部に内容物10を収納した状態を示す梱包箱の横断面図である。
この図に示すように、箱体20の底面の部分にクッション材11が収納され、その上に内容物10が載せられている。この状態で図1に示した枠体13を箱体20に収め、弾性フィルム12が十分伸びるように枠体13を下側に押し下げる。このとき、張り出し部14の上縁部が適切な位置で後で説明するストッパ35に当接することにより固定される。これにより枠体13は、箱体20の中に設けられたストッパ35の取付け位置により決まる所定の位置に固定される。このように、箱体20の内部で枠体13の位置を位置決めする位置決め部材が設けられている。この位置決め部材は、箱体の内壁に固定されたストッパ35、これに当接される枠体13の張り出し部14などからなるが、その形状や位置は任意である。通常は、箱体20内部で枠体13をクッション材11と平行に保持する。
【0023】
従って、弾性フィルム12が内容物10を覆って伸びた状態で内容物10をクッション材11に押し付ける。クッション材11には凹陥部16が形成される。これによって比較的大型の内容物もクッション材11により十分に確実に箱体20の内部に保持できる。これを弾性フィルム12で押さえ付けるので、弾性フィルム自身にあまり大きな伸びが要求されない。こうしたことから、この梱包箱は、極めて長期間繰り返し使用することが可能になる。なお、この実施例では、枠体13の対向する2辺に、帯状の張り出し部14を設けているが、枠体13の全周に設けてもよい。張り出し部14の高さは、弾性フィルム12の最上部が蓋21に接触しないように選定されるとよい。
【0024】
内容物10の形状や材質は任意である。この梱包箱は衝撃と振動を嫌う精密機器の梱包に適する。枠体13とクッション材11のサイズや形状は任意である。クッション材11は、ブロック状であって、少なくとも、内容物10を載せた状態で、内容物10の一方の側面(図中底面)と接する部分が押圧力により沈み込んで凹陥部16が形成される程度の柔軟性が要求される。弾性フィルム12は、シート状でも網状でもよい。いずれの方向にも伸縮自在であることが好ましい。また、弾性フィルム12は、その弾性で、内容物10をクッション材に向かって押圧するものが望ましい。枠体13は、弾性フィルム12よりも固いものであることが好ましい。箱体20は、内容物10とともにクッション材と枠体の側面を包囲して、当該クッション材と枠体を収容する、底面と蓋を有する。また、箱体20の内壁には、箱体20内部で枠体の位置を位置決めする位置決め部材が設けられている。従って、箱体20内部で内容物10を一定の姿勢で保持できる。
【0025】
図3は、箱体20の主要部を拡大して示す斜視図である。
図に示すように位置決め金具28の固定された箱体20の隅の部分に取っ手31が設けられている。これは、箱体20を持ち上げるときに指を掛ける部分である。また、箱体20の反対側の内側に、一部が下側に張り出したストッパ35が固定されている。このストッパ35は、箱体20をダンボールで製造したとすると、強化プラスティックや木材などにより構成されるとよい。もちろん金属であっても構わない。このストッパ35の下辺に枠体13の張り出し部14の上縁が突き当たっている。これによって枠体13の箱体20の内部での位置が決定される。この位置は、弾性フィルム12が十分に伸びて内容物10を押し下げている状態に合わせるように予め設計されている。
【実施例2】
【0026】
図4は、位置決め部材の変形例を示す斜視図である。
この図も箱体20の主要部の拡大斜視図である。内容物10が箱体20のサイズに対して十分大きい場合には、図4に示すような状態になる。しかしながら、サイズが小さい場合、すなわち、高さが低い場合には、あまり高い位置に枠体13を固定すると、弾性フィルム12の圧力が内容物10に加わらない。そこで、この例では、位置決め部材の第2ストッパ36を第1ストッパ35の下側に固定している。これによってさらに、下側の部分に張り出し部14が突き当たり、枠体13が固定されるようにしている。
【実施例3】
【0027】
図5は、位置決め部材の別の使用方法を示す梱包箱の断面図である。
位置決め部材は箱体20内部で枠体14の位置を位置決めする。その形状や位置は任意である。通常は、箱体20内部で枠体をクッション材11と平行に保持する。しかし、箱体20内部のそれぞれ高さの異なる位置に位置決め部材を配置することで、枠体をクッション材11と非平行に保持することができる。すなわち、図5(a)に示すように、位置決め部材である、ストッパ35、36の位置は、必ずしも同じ高さになくてよい。例えば、内容物10の上面が傾斜しているような場合には、弾性フィルム12も傾斜した状態で内容物10に押し付けられることが好ましい。このとき、枠体13も傾斜させる。そして、各張り出し部14の上縁部を、それぞれ高さの異なるストッパ35、36に突き当てる。
【0028】
このようにすれば、弾性フィルム12がより適切な状態で内容物10に圧力を加えることができる。ストッパの高さは、既に説明した例では2ヶ所で調整できるようになっていた。しかしながら、梱包の具合によって枠体13の傾きを自由に調整しようとしたときは、これまでの実施例のストッパでは機能が不足する。位置決め部材の数も任意であり、必要なものだけを使用して、任意の傾斜で枠体の位置を位置決めするとよい。以上のように、枠体の位置を決めるストッパを枠体13がクッション材11と非平行になるように保持できると、極めて複雑な外観形状の機材などを容易に的確に梱包できる。
【0029】
図5(b)は、新たなストッパの使用状態を示す梱包箱側断面図である。
図に示すように、このストッパ41は、3つの断部42、43、44を備えている。これらの断部42、43、44を箱体20の内側に向けて固定する。これにより枠体13の張り出し部14が、断部42、43、44のいずれかに突き当たって固定される。これによって最適な姿勢で内容物10を保持することができる。
【実施例4】
【0030】
図6は、梱包完了後の梱包箱を示す斜視図である。
上述した作業により最後に箱体上面の蓋21を閉めると、図示したような状態になる。この梱包箱は、箱体20がダンボールなどにより構成され、内部には不要な発泡スチロールなどのパッキングが存在しないので、精密機器などの内容物10を梱包し、運搬し現地で梱包をほどいた場合に、後で説明する要領で折り畳んで運送会社が持って帰り再使用することができる。
【0031】
図7は、梱包された内容物を箱体内から取り出す作業の説明図である。
図は、先ず箱体上面の蓋21を開け、張り出し部14をストッパ35から外して枠体13とともに弾性フィルム12を箱体20から取り出した状態を示している。この状態から、クッション材11上にある内容物10を取り出す。この後、枠体13とともに弾性フィルム12を箱体20内に戻して返送に備える。
【実施例5】
【0032】
図8は、箱体20の折り畳み構造説明図である。
図8に示すように、箱体20の中段23と下段24との折り目34を内側に折り曲げる。これによって箱体20の高さがほぼ上段22だけの高さとなり、中段23と下段24の高さの分、縮小することになる。なお、箱体20の側壁37は、折り目38を境に矢印39の方向に折り曲げることによって箱体20内に収容される。もちろん始めにこの側壁37を折り畳み、箱体20の内側に収納した後に、中段23と下段24とを折り曲げるようにするとよい。このため、箱体20の四方の側壁間は、予め分離されている。各側壁の境界の折り畳まれる部分、例えば、側壁37のみが分離されていればよい。
【0033】
図9は、高さを縮めた状態の梱包箱を示す斜視図である。
図に示すように、高さを縮小された梱包箱は、クッション材11や枠体13、張り出し部14を備えた弾性フィルム12などが箱体内部に収納され、この状態で、内容物10を収納する場所まで返送される。箱体20が高さを縮小されても、クッション材11と枠体13と弾性フィルム12とを完全に収容する高さであれば、梱包箱にそれらの部品を詰めて返送して、その後、再使用ができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施例1の梱包箱を分解して示す斜視図。
【図2】箱体内部に内容物を収納した状態の梱包箱の横断面図。
【図3】箱体の主要部を拡大して示す斜視図。
【図4】位置決め部材の変形例を示す斜視図。
【図5】位置決め部材の別の使用方法を示す梱包箱の断面図。
【図6】梱包完了後の梱包箱を示す斜視図。
【図7】梱包された内容物を箱体内から取り出す作業の説明図。
【図8】箱体の折り畳み構造を示す説明図。
【図9】高さを縮めた状態の梱包箱を示す斜視図。
【符号の説明】
【0035】
10 内容物、11 クッション材、12 弾性フィルム、13 枠体、14 張り出し部、16 凹陥部、20 箱体、21 蓋、22 上段、23 中段、24 下段、25 突片、26 面ファスナ、27 面ファスナ、28 位置決め金具、30 補強具、35 ストッパ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を載せた状態で、当該内容物の一方の側面と接する部分が押圧力により沈み込んで凹陥部が形成されるブロック状のクッション材と、
前記内容物の他方の側面に接して、前記内容物を前記クッション材に向かって押圧する弾性フィルムと、
前記弾性フィルムの周縁部を固定した、当該弾性フィルムより固い枠体と、
前記クッション材と前記枠体の側面を包囲して、当該クッション材と当該枠体を収容する箱体と、
前記箱体の内壁に固定され、前記箱体内部で前記枠体の位置を位置決めする位置決め部材とを備えたことを特徴とする梱包箱。
【請求項2】
請求項1に記載の梱包箱において、
前記位置決め部材は、前記枠体を前記クッション材と非平行に保持する位置に設けられていることを特徴とする梱包箱。
【請求項3】
請求項1に記載の梱包箱において、
前記箱体は、四方の側壁間が分離されて、底面と側壁との境界が屈曲されたとき側壁が折り畳まれる折り畳み構造とされていることを特徴とする梱包箱。
【請求項4】
請求項1に記載の梱包箱において、
前記箱体の側壁が上段と中段と下段とを有するとともに、これらの各段の境界線に折り目を有し、
前記上段は補強具により結束されて筒状体を形成され、
前記中段及び前記下段が前記折り目に沿って折り畳まれると前記箱体の底面に接近して、前記中段及び前記下段の高さ分が縮小された箱体となる折り畳み構造とされていることを特徴とする梱包箱。
【請求項5】
請求項4に記載の梱包箱において、
前記高さが縮小された箱体は、前記クッション材と前記枠体とを完全に収容できる高さとされていることを特徴とする梱包箱。
【請求項6】
請求項1に記載の梱包箱において、
前記箱体の内面に前記クッション材が密着するように、前記箱体と前記クッション材のサイズが選定されていることを特徴とする梱包箱。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2007−69938(P2007−69938A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−257565(P2005−257565)
【出願日】平成17年9月6日(2005.9.6)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】