説明

検出センサ及び検出センサシステム

【課題】検出条件の変更を容易に確認することができる検出センサを提供すること。
【解決手段】検出センサ10は、被検出物を検出するための検出条件に基づいて被検出物を検出する。検出センサ10の検出条件は変更可能とされている。検出センサ10のCPU20は、所定のタイミングで検出条件を設定用メモリ23aに保存し、動作メモリ23bに保存されている検出条件と設定用メモリ23aに保存されている検出条件とを比較し、動作メモリ23bに保存されている検出条件は所定のタイミングに設定された検出条件から変更されているか否かを判定する。CPU20は、その判定結果を、表示部22に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検出物を検出する検出センサ及び検出センサシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、被検出物を検出するための検出センサとして、種々のものがある。例えば光電センサは、光を照射するとともにその光を受光し、その受光量とメモリに記憶されたしきい値とを比較し、被検出物の有無を検出する。このような検出センサは、受光量を変化させうる被検出物の検出が可能である。しかし、その受光量の変化は被検出物により異なるため、検出センサは、上面などに設けられた操作部の操作に従って、照射する光の光量やしきい値等の検出条件を変更可能に構成されている。
【0003】
上記操作部は、ユーザが操作するために設けられているため、ユーザの意図しない接触によっても、検出条件が変更されてしまう場合があった。また、ユーザが検出条件を変更してその変更内容を忘れてしまい、変更内容を認識していない場合があった。そうすると、検出条件の設定変更に起因して、検出センサの検出動作が正確ではなくなる可能性がある。この場合、上記検出センサを使用したシステムにおいては、システムの設定と異なる条件にて被検出物を検出するため、誤動作を起こすおそれがある。
【0004】
このため、検出センサが正確に作動しなくなった場合、検出条件を構成するすべての設定項目についてデータを読み出し、予め設定されていた検出条件に対して変更されているか否かを確認する必要があった。そのための処理は煩雑であるとともに、処理に時間がかかる。また、検出センサが正確に作動しなくなった原因は設定変更とは限らないため、検出条件の変更を確認する作業が無駄となる場合もあった。
【0005】
このため、検出条件の変更が可能であっても、不用意に検出条件が変更されないことが望まれていた。そこで、例えば特許文献1には、検出条件を変更するための操作キーをユーザが一定時間以上押圧することで、操作キーへの入力を無効化できる検出センサが提案されている。
【特許文献1】特開2006−243968号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の構成であっても、ユーザに認識されることなく検出条件が変更される可能性があった。例えば、操作キーの無効化は操作キーの操作により行われるため、ユーザにより意図せず設定変更されてしまう場合があった。そこで、検出条件の変更が可能である検出センサにおいて、検出条件の変更箇所を知ることができるようにして不具合の原因を明確化し、解析を可能とすることが望まれていた。
【0007】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、検出条件の変更を容易に確認することができる検出センサ及び検出センサシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被検出物を検出するための検出条件に基づいて被検出物を検出する検出手段と、前記検出条件を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記検出条件を変更可能な変更手段とを備えた検出センサにおいて、所定の操作に従って前記検出条件を記憶する記憶手段と、現在の検出手段の検出条件と前記記憶手段により記憶されている検出条件とを比較し、両条件が一致しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を報知する報知手段とを備えた。
【0009】
同構成によれば、検出手段の検出条件と記憶手段に保存されている検出条件とが一致しない場合にその判定結果が報知手段に報知される。このため、検出条件の変更を容易に確認することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の検出センサにおいて、前記検出条件は複数の設定項目からなり、前記報知手段は、一致しない設定項目を報知する項目報知部を含む。同構成によれば、変更された設定項目を容易に確認することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の検出センサにおいて、前記報知手段は、一致しない前記設定項目に対応する設定値を報知する設定値報知部を含む。同構成によれば、変更された検出条件に対応する設定値が報知されるため、その設定値に基づいて検出条件を容易に元に戻すことが可能となる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか1項に記載の検出センサにおいて、前記設定手段は、所定の操作に基づいて、前記記憶手段に記憶された検出条件を読み出して前記検出手段に設定する。同構成によれば、変更された設定項目について再設定されるため、効率よく速やかに検出条件が元に戻される。
【0013】
請求項5に記載の発明は、被検出物を検出するための検出条件に基づいて被検出物を検出する検出手段と、前記検出条件を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記検出条件を変更可能な変更手段とを備えた検出センサと、前記検出センサの検出条件を記憶する記憶手段と、前記検出手段の検出条件と前記記憶手段により記憶されている検出条件とを比較し、両条件が一致しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と、を備えた。
【0014】
同構成によれば、検出手段の検出条件と、記憶手段に保存された検出条件とが一致するか否かが判定手段により判定され、その判定結果が、報知手段に報知される。このため、検出条件の変更を容易に確認することができる。
【発明の効果】
【0015】
従って、上記記載の発明によれば、検出条件の変更を容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、検出センサ10は、本体部11が略直方体に形成されるとともに、その上面には例えば8桁表示可能なデジタル表示部12が配設されている。デジタル表示部12は、8つの7セグメントLED(発光ダイオード)が一列に接続される態様で構成されている。
【0017】
デジタル表示部12の左側には複数の設定モード表示灯13aが設けられている。これら設定モード表示灯13aにより、その時の設定モードが表示される。設定モードには、「RUN(検出動作のみを実行する通常検出モード)」、「TEACH(検出用しきい値の設定)」、「L/D(入光時ON/非入光時ONの設定)」がある。また、デジタル表示部12の右側には複数の設定モード表示灯13bが設けられている。これら設定モード表示灯13bにより、表示される設定モードには、「TIMER(タイマ動作の設定)」、「CUST(カスタム設定の内容表示)」、「PRO(詳細設定)」がある。
【0018】
設定モード表示灯13aの左側には、LEDからなる変更表示灯14が設けられている。また、設定モード表示灯13bの右側には、ジョグスイッチ(商標登録)15が設けられ、そのスイッチ15のさらに右側には設定モードを切り換えるための設定モード切り換えスイッチ16が設けられている。なお、ジョグスイッチ15は、押圧操作及び回動操作が可能となっている。
【0019】
また、検出センサ10の本体部11の図中左側の側面11aには、投光用ファイバ17及び受光用ファイバ18を接続するための接続孔(図示略)が設けられ、図中右側の側面11bにはケーブル19が接続されている。検出センサ10は、ケーブル19を介して外部機器(図示略)に接続されている。ケーブル19に接続された外部機器には、例えば検出センサ10の検出結果が表示される。
【0020】
図2に示すように、検出センサ10のCPU20に接続された操作部21は、上述したジョグスイッチ15及び設定モード切り換えスイッチ16を含む。CPU20は、各スイッチの操作に基づく操作信号を入力する。また、CPU20に接続された表示部22は、上述したデジタル表示部12、変更表示灯14を含む。CPU20は、デジタル表示部12の8桁の7セグメントLEDに、文字・数字・記号を表示させ、変更表示灯14を所定の態様で点灯/消灯させる。CPU20は、検出センサ10に設定されている検出条件を変更する変更手段に相当し、表示部22に所定の表示内容を表示させながら、操作部21が操作されることで、検出センサ10に設定されている検出条件の設定を変更することができる。
【0021】
また、CPU20には、上述した投光用ファイバ17を介して検出手段を構成する投光手段25が接続されており、受光用ファイバ18を介して検出手段を構成する受光手段26が接続されている。投光手段25は、例えば発光ダイオード(LED)と、その発光ダイオードの光を導く投光用ファイバ17とより構成されている。受光手段26は、例えば受光用ファイバ18から出射される光を受光する受光用ファイバと、その受光用ファイバにて導かれた光を電気信号に変換するフォトダイオード(PD)より構成されている。発光ダイオード及びフォトダイオードは本体部11に内蔵され、投光用ファイバ17及び受光用ファイバ18は、それぞれの基端が発光ダイオード及びフォトダイオードと対向するように本体部11に装着される。
【0022】
また、CPU20にはメモリ23が接続されている。メモリ23には、記憶手段としての設定用メモリ23aと、動作メモリ23bと、初期値メモリ23cとが含まれている。CPU20は、動作メモリ23bに記憶された検出条件を読み出し、この検出条件に従って投光手段25を駆動して光を照射させるとともに、受光手段26を駆動して投光手段25から照射され受光した光を電気信号に変換させる。更に、CPU20は、受光手段26からの電気信号を入力し、その電気信号と、メモリ23の動作メモリ23bに記憶されている検出用しきい値とを比較する。そして、CPU20は、比較結果に基づいて、投光手段25及び受光手段26により形成された検出エリア内における被検出物の有無を判定する。そして、CPU20は、接続された出力手段24により、検出結果をケーブル19を介して外部機器にデータを送信する。このように、CPU20は、動作メモリ23bに記憶されている検出条件に基づいて、被検出物の有無を検出する検出手段として機能する。
【0023】
CPU20は、操作部21に対する操作に従って、動作メモリ23bに記憶された検出条件を変更する。この動作メモリ23bの検出条件を変更することにより、CPU20は、以降の動作において、変更された検出条件に従って投光手段25,受光手段等を制御する。
【0024】
また、CPU20は、操作部21に対する所定の操作に従って、動作メモリ23bに記憶されている検出条件を設定用メモリ23aに書き込む保存動作(Save)、設定用メモリ23aに記憶されている検出条件を動作メモリ23bに書き込む読み出し動作(Load)、等を行う。
【0025】
初期値メモリ23cには、検出条件の初期値が記憶されている。これらの初期値は、例えば、検出センサ10の工場出荷時等の所定のタイミングで、初期値メモリ23cに記憶される。CPU20は、操作部21に対する所定の操作に従って、初期値メモリ23cに記憶されている検出条件を動作メモリ23bに書き込む初期化動作を行う。この初期化動作によって、動作メモリ23bの検出条件が工場出荷時等の初期値にリセットされる。
【0026】
また、CPU20は、動作メモリ23bに保存されている検出条件と検出センサ10の工場出荷時に保存された設定用メモリ23aに記憶されている検出条件とを比較し、検出センサ10に設定されている検出条件は、工場出荷時と比較して変更されているか否かを判定する判定手段として機能する。そして、CPU20は、その判定結果を報知手段としての表示部22のデジタル表示部12又は変更表示灯14に表示させる。
【0027】
具体的には、CPU20は、検出センサ10に設定されている検出条件が変更されていると判定すると、判定結果表示部としての変更表示灯14を点滅させる。
また、CPU20は、検出センサ10に設定されている検出条件が変更されていると判定すると、検出条件において変更されている設定項目を項目報知部としてのデジタル表示部12に表示させる。また、CPU20は、検出センサ10に設定されている検出条件が変更されていると判定すると、変更されている設定項目の設定値を設定値報知部としてのデジタル表示部12に表示させる。
【0028】
また、CPU20は、検出センサ10に設定されている検出条件が変更されていると判定すると、設定用メモリ23aに保存されている検出条件に基づいて、変更されている設定項目を再設定する。例えば、CPU20は、工場出荷時と比較して、検出条件において検出用しきい値が変更されていると判定した場合には、動作メモリ23bに保存されている検出用しきい値を設定用メモリ23aに保存されている検出用しきい値に変更する。
【0029】
ここで、検出センサ10における検出条件の変更について詳述する。
検出センサ10における各機能は、関連するもの同士がまとめられて、上層(上位階層)、中層(中位階層)、及び下層(下位階層)の3層の階層構造に分類されており、ジョグスイッチ15又は設定モード切り換えスイッチ16の操作に応じて各機能を選択することができるようになっている。
【0030】
具体的には、図3(a)に示すように、設定モード切り換えスイッチ16が押圧操作されることにより、検出センサ10の設定モードは、「RUN」→「TEACH」→「L/D」→「TIMER」→「CUST」→「PRO」→「RUN」の順番でループ状に切り換えられ、切り換えられた設定モードに対応した位置の設定モード表示灯13a,13bが点灯される。設定モード表示灯13aの「TEACH」、「L/D」、設定モード表示灯13bの「TIMER」、「CUST」のうち何れかの設定モードが点灯している状態で、ジョグスイッチ15が押圧操作されると、各設定モードにおいて検出条件を変更することが可能となる。例えば、設定モード表示灯13aの「TEACH」の設定モードが表示されている状態でジョグスイッチ15が押圧されると、検出用しきい値の設定が可能となる。
【0031】
また、設定モード表示灯13bの「PRO」の設定モードが点灯している状態で、ジョグスイッチ15が押圧操作されると、デジタル表示部12に一段下位の層である中層の機能「Pro1」が表示される。そして、その状態で、ジョグスイッチ15を左右の一方に倒すと、図3(b)に示すように、デジタル表示部12に表示される中層の機能がその操作回数に応じて、「Pro1」→「Pro2」→「Pro3」→「Pro4」→「Pro5」→「Pro1」の順番にループ状に切り換えられる。また、ジョグスイッチ15を他方に倒すと、その操作回数に応じてデジタル表示部12に表示される中層の機能が、上記とは逆向きの順番でループ状に切り換えられる。
【0032】
また、デジタル表示部12に中層の機能「Pro1」が表示されている状態で、ジョグスイッチ15が押圧操作されると、デジタル表示部12に表示される機能が一段下位の層である下層の機能に切り換えられ、更に、ジョグスイッチ15を押圧操作することにより、当該機能に係る処理が許容され、検出センサ10の設定を行うことができる。
【0033】
具体的には、例えば、デジタル表示部12に「Pro1」が表示されている状態で、ジョグスイッチ15を1回押圧すると、デジタル表示部12には応答時間切り換え機能を示す「Pro1 SPED」という文字が表示される。この状態でジョグスイッチ15を一方に倒すと、その操作回数に応じて、デジタル表示部12の表示は、「Pro1 HYS(ヒステリシス機能)」→「Pro1 SHFt(シフト機能)」→「Pro1 Pctl(受光感度)」→「Pro1 LASE(投光停止機能)」→「Pro1 SPED」の順番にループ状に切り換えられる。ユーザは所望の設定項目がデジタル表示部12に表示されたときに、ジョグスイッチ15を1回押圧すれば、その機能の設定変更が可能となる。
【0034】
例えば、デジタル表示部12に応答時間切り換え機能(「Pro1 SPED」)が表示されている状態で、ジョグスイッチ15がもう1回押圧操作されると、応答時間切り換え機能の設定が可能となる。応答時間切り換えの設定が選択された状態で、ジョグスイッチ15を一方に倒すことで、応答時間が複数段階にループ状に切り換わるようになっており、所望の設定速度が表示されたときにジョグスイッチ15が押圧操作されると、CPU20は、その速度を設定する。これにより、検出条件において、応答時間の設定が変更される。なお、CPU20は、検出条件の設定を変更すると、その変更にともない、動作メモリ23bに記憶されている値(検出値)を変更する。
【0035】
更に、CPU20は、変更判定処理を実行する。変更判定処理は、検出条件の検出値が実際に変更されたか否かを判定する処理である。CPU20は、動作メモリ23bに格納された検出値と、設定用メモリ23aに記憶された設定値とを比較し、検出値と設定値とが一致しない場合には、図1に示す変更表示灯14を点灯する。この変更表示灯14の点灯により、ユーザは検出条件が変更されたことを容易に確認することができる。検出値と設定値との比較は、検出値が変更されたことを検出するために行われる。ジョグスイッチ15を操作して設定値を選択する場合、操作前の検出値と同じ値を選択する場合がある。この場合であっても、ジョグスイッチ15の押圧操作によりCPU20は選択されている値を検出値として動作メモリ23bに格納する。このため、単に動作メモリ23bに対する格納だけでは、値が実質的に変更されたことを確認することができない。つまり、CPU20は、操作前の検出値と異なる値が動作メモリ23bに書き込まれた場合にのみ、変更表示灯14を点灯させるようにしている。
【0036】
そして、検出条件の設定が終わった状態で、設定モード切り換えスイッチ16が所定時間(例えば2秒間)以上押圧操作され続けると、CPU20はRUNモードに復帰して通常検出を再開する。
【0037】
また、デジタル表示部12に中層の機能「Pro5」が表示されている状態で、ジョグスイッチ15が押圧操作されると、デジタル表示部12に表示される機能が一段下位の層である下層の機能に切り換えられ、更に、ジョグスイッチ15を押圧操作することにより、当該機能に係る処理が許容され、検出センサ10の設定が変更されたか否か、動作メモリ23bの検出条件の保存、読み出しを行うことができる。
【0038】
具体的には、例えば、デジタル表示部12に「Pro5」が表示されている状態で、ジョグスイッチ15を1回押圧すると、デジタル表示部12には各種設定を一括設定する機能を示す「Code」という文字が追加表示される。この状態でジョグスイッチ15を一方に倒すと、その操作回数に応じて、デジタル表示部12の表示は、その階層に設定された機能を示す文字の表示が順番にループ状に切り換えられる。これらの表示のなかに、動作メモリ23bの検出条件を確認するためのモードを示す「Pro5 chck」という文字が表示される。この状態でジョグスイッチ15が1回押圧されると、図3(c)に示すように、その下層の機能を示す文字「Judg」「Load」「Save」がループ状に切り換えて追加表示される。各文字が表示されている状態で、ジョグスイッチ15がもう1回押圧操作されると、CPU20は、それぞれの表示に応じた動作を行う。
【0039】
「Judg」は、動作メモリ23bに記憶された検出条件を判定する判定動作を示す。この判定動作は、動作メモリ23bに記憶された検出条件が変更されているか否かを判定する動作である。CPU20は、動作メモリ23bに記憶された検出条件の値(検出値)と、設定用メモリ23aに記憶された検出条件(設定条件)の値(設定値)とを比較し、全ての検出値が設定値と一致する場合には判定動作を終了する。一方、設定値と一致しない検出値を検出した場合、CPU20は、変更表示灯14を点灯させる。この変更表示灯14の点灯により、ユーザは、検出条件が変更されていることを確認することができる。
【0040】
「Load」は、設定用メモリ23aに記憶されている検出条件(設定条件)の値を動作メモリ23bに記憶させる設定動作である。CPU20は、設定用メモリ23aに記憶されている設定値を読み出し、その設定値を動作メモリ23bに記憶された検出値に上書きすることで、検出条件を設定条件に変更する。つまり、動作メモリ23bの検出値が変更されていても、設定用メモリ23aに記憶された設定値が動作メモリ23bに復元される。従って、個々の検出条件を設定し直す必要がない、つまり変更された検出条件を確認する手間が省略される。
【0041】
「Save」は、動作メモリ23bに記憶されている検出値を、設定値として設定用メモリ23aに記憶させる保存動作である。CPU20は、動作メモリ23bに記憶されている検出条件を読み出し、その検出値を設定値として設定用メモリ23aに書き込む。つまり、動作メモリ23bの検出条件が設定用メモリ23aに保存される。この動作により、上記の判定動作、検出条件の一括的な設定が可能となる。
【0042】
次に、検出センサ10における検出条件の変更確認について詳述する。
CPU20は、設定モード切り換えスイッチ16が押圧操作されることで、設定モードが判定モードに切り換えられると、検出センサ10における検出条件の変更を確認する処理を行う。CPU20は、検出センサ10の検出条件の設定に変更点があるか否かを判定する処理、又は、検出センサ10の検出条件において変更された設定項目を検出する処理を行うことが可能となっている。
【0043】
判定モードに対応する「PRO」の位置の設定モード表示灯13bが点灯された状態でジョグスイッチ15が1回押圧されると、デジタル表示部12に「Judg」が表示され、その状態でジョグスイッチ15が一方に倒されると、デジタル表示部12に「Save」が表示され、更に同方向に倒されるとデジタル表示部12に「Load」が表示される。CPU20は、「Judg」が表示されているときにジョグスイッチ15が押圧操作されると、検出センサ10の検出条件の設定に変更点があるか否かを判定する判定処理を行う。また、「Load」が表示されているときにジョグスイッチ15が押圧操作されると設定動作を行い、「Save」が表示されているときにジョグスイッチ15が押圧操作されると保存動作を行う。
【0044】
まず、変更判定処理について説明する。
図4に示すように、CPU20は、まず、ステップ100において、検出センサ10に設定されているセンサ項目、つまり、メモリ23の動作メモリ23bに設定されている検出条件を読み込む。次に、CPU20は、ステップ110に進み、メモリ23の設定用メモリ23aに保存されている検出条件を読み込む。
【0045】
そして、CPU20は、ステップ120に進み、動作メモリ23bに記憶されている検出条件と設定用メモリ23aに保存されている検出条件とを比較する。両メモリの検出条件が一致していると判断すれば(ステップ120、YES)、CPU20は検出センサ10において検出条件は変更されていないと判定し、本処理を終了する。また、両メモリの検出条件が一致していないと判断すれば(ステップ120、NO)、CPU20は検出センサ10において工場出荷時と比較して検出条件が変更されていると判定する。そして、CPU20は、ステップ130に進み、変更表示灯14を点灯して本処理を終了する。
【0046】
次に、上記の項目判定処理を図5に示すフロー図に従って説明する。
CPU20は、まず、ステップ200において、検出センサ10に設定されているセンサ項目、つまり、メモリ23の動作メモリ23bに設定されている検出条件を読み込む。次に、CPU20は、ステップ210に進み、メモリ23の設定用メモリ23aに保存されている検出条件を読み込む。
【0047】
そして、CPU20は、ステップ220に進み、動作メモリ23bに記憶されている検出条件と設定用メモリ23aに保存されている検出条件とを比較する。両メモリの検出条件が一致していると判断すれば(ステップ220、YES)、CPU20は検出センサ10において検出条件は変更されていないと判定し、本処理を終了する。また、両メモリの検出条件が一致していないと判断すれば(ステップ220、NO)、CPU20はステップ230に進み、検出条件において設定が変更された項目を検出してデジタル表示部12に表示する。更に、CPU20は、ステップ240に進み、検出条件において設定が変更された項目の、設定用メモリ23aに保存されている設定値を表示する。
【0048】
そして、CPU20はステップ250に進み、検出センサ10に設定されている検出条件において、変更されている設定項目の設定値を元に戻すか否かを判断する。設定値を元に戻さないと判断すれば(ステップ250、NO)、そのまま本処理を終了する。また、設定値を元に戻すと判断すれば(ステップ250、YES)、CPU20はステップ260に進み、検出センサ10の検出動作を行い、本処理を終了する。つまり、CPU20は、設定条件を検出条件に設定する設定手段を構成する。
【0049】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)検出センサ10では、ジョグスイッチ15の押圧操作時に、設定用メモリ23aに記憶された検出条件(設定条件)と動作メモリ23bに記憶されている検出条件とを比較し、設定条件と一致しない検出条件を検出した場合には変更表示灯14が点灯される。このため、検出条件の変更を容易に確認することができる。
【0050】
(2)検出センサ10では、設定条件と一致しない検出条件を検出した場合には変更表示灯14が点灯される。検出センサ10は、レールに固定され、このレールには複数の検出センサ10が固定される。従って、複数の検出センサ10を使用している場合、変更表示灯14により、検出条件が変更された検出センサ10を容易に特定することができる。
【0051】
(3)検出センサ10では、設定用メモリ23aに記憶された検出条件(設定条件)と動作メモリ23bに記憶されている検出条件とを比較することで、設定条件と検出条件とが変更されているか否かが判定される。そして、設定条件と一致しない検出条件の項目及び検出条件の値がデジタル表示部12に表示される。このため、変更された項目及びその項目に対する設定条件の値を容易に確認することができる。
【0052】
(4)CPU20は、検出センサ10に設定されている検出条件が工場出荷時の検出条件から変更されていると判定した場合に、変更された検出条件の設定項目の設定値をデジタル表示部12に表示するため、変更された設定項目の元の設定値を確認することができる。このため、その設定値に基づいて、検出条件を容易に元に戻すことができる。
【0053】
(5)CPU20は、検出センサ10に設定されている検出条件と設定条件とが一致しないと判定した場合に、検出条件を設定条件に戻すか否かを確認する。そして、戻すが選択された場合には検出条件の設定項目の設定値に設定用メモリ23aに記憶されている設定値を設定する。このため、効率よく速やかに検出条件を元に戻すことができる。
【0054】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成部分については、同一符号を付しその説明を省略する。
【0055】
図6に示すように、本実施形態の検出センサシステム100は、4つの検出センサ10が隣接配置され、それらの検出センサ10を両側から挟むように、メインユニット30とエンドユニット40とが配設されている。4つの検出センサ10とメインユニット30とエンドユニット40は、図示しないレールに固定されている。
【0056】
メインユニット30の本体部31は、略直方体に形成されている。メインユニット30の側面31aには、電源線32が接続されるとともに、エンドユニット40と接続される通信ケーブル33が接続されている。そして、本体部31の上面31bには、コントローラ50に接続される接続部34が設けられている。
【0057】
図7に示すように、メインユニット30の検出センサ10側の側面には、CPU35により駆動されて光信号によるデータを送信する投光素子36が設けられている。また、メインユニット30のCPU35には、外部機器と通信可能な通信手段37と、エンドユニット40からデータを受信する受信手段38が設けられている。本実施形態では、通信手段37にはコントローラ50が接続されている。
【0058】
コントローラ50は、CPU、RAM、ROM等を有するパーソナルコンピュータよりなる。尚、コントローラ50としてPLC(Programmable Logic Controller )を用いても良い。
【0059】
コントローラ50は、通信手段51によりメインユニット30との間でデータを送受信できるようになっている。コントローラ50のメモリ54には、各検出センサ10とメインユニット30とエンドユニット40を制御するための制御プログラムが記憶されている。コントローラ50のCPU52は、上記制御プログラムを実行し、各検出センサ10の検出条件の設定、各検出センサ10の検出条件、検出結果を確認を行うようになっている。また、メモリ54には、各検出センサ10にそれぞれ設定した検出条件(設定条件)が記憶されている。CPU52は、上記制御プログラムを実行して各検出センサ10に設定した検出条件を設定条件としてメモリ54に格納する。そして、CPU52は、通信手段51を介して各検出センサ10から検出条件を読み出し、検出センサ10それぞれの検出条件と、各検出センサ10に対応する設定条件とを比較する。そして、CPU52は、各検出センサ10から読み出した検出条件を表示画面53に表示するとともに、比較結果に基づいて、設定条件と一致しない検出条件を明示するようになっている。CPU52は判定手段に相当し、表示画面53は、判定表示部、項目報知部及び設定値報知部に相当する。
【0060】
各検出センサ10に対する検出条件の設定、各検出センサ10の検出条件を読み出すための構成について説明する。
本実施形態では、各検出センサ10のメインユニット30側の側面付近には受信手段としての受光素子27が設けられ、エンドユニット40側の側面付近には送信手段としての投光素子28が設けられている。なお、各受光素子27及び投光素子28が設けられている部分の側面には、光通過用の窓が形成されている。各受光素子27及び投光素子28は、メインユニット30の投光素子36、隣接する検出センサ10の受光素子27又は投光素子28と対向するように配設されている。
【0061】
また、エンドユニット40の検出センサ10側の側面付近には、検出センサ10の投光素子28と対向するように、受光素子41が設けられている。なお、エンドユニット40についても、受光素子41が設けられている部分の側面には、光通過用の窓が形成されている。エンドユニット40のCPU42は、受光素子41にてデータを受信すると、そのデータを送信手段43から送信する。エンドユニット40から送信されたデータは、通信ケーブル33を介してメインユニット30の受信手段38にて受信される。
【0062】
このため、メインユニット30の投光素子36から送信された伝送信号は、例えば各検出センサ10での検出結果等が反映されながら、メインユニット30側からエンドユニット40側へと転送されるようになっている。そして、エンドユニット40にて受光されたデータは、各検出センサ10の検出結果等の情報を含んだ状態で、メインユニット30に送信される。
【0063】
即ち、コントローラ50は、メインユニット30と各検出センサ10を介して、設定条件を各検出センサ10に送信する。また、コントローラ50は、各検出センサ10、エンドユニット40及びメインユニット30を介して、各検出センサ10の検出条件を読み出す。更にまた、コントローラ50は、各検出センサ10からそれぞれ読み出した検出条件を、設定条件としてメモリ54に記憶することができる。
【0064】
また、本実施形態では、コントローラ50を操作することで、検出センサ10に所定の処理を実行させることが可能である。例えば、コントローラ50からメインユニット30に、検出センサ10を特定する識別情報と、その検出センサ10に実行させる処理のコマンドとを関連付けたデータが送信されると、メインユニット30のCPU35は、そのデータを反映した伝送信号を作成する。そして、CPU35はその伝送信号に基づいて、投光素子36に駆動電流を供給し、伝送信号を光信号として検出センサ10に所定の周期で順次出力する。
【0065】
各検出センサ10のCPU20は、受光素子27にて光信号として受けた伝送信号を電気信号に変換し、自身の検出結果等を反映させた伝送信号を作成して、通信下流側の検出センサ10に送出する。即ち、各検出センサ10は、リレー方式により、上流側、即ちメインユニット30から出力された信号を、下流側に送信する。エンドユニット40のCPU42は、受光素子41にて受けた光信号をデジタル信号に変換して、通信ケーブル33を介してメインユニット30に送信する。
【0066】
上記のように構成された検出センサシステム100において、コントローラ50は、表示部に図8に示す表示画面53aを表示する。この表示画面53aは、各検出センサ10に設定する検出条件を入力するための画面である。この表示画面53aでは、チャネル(ch1等)を選択することにより検出センサ10を特定し、各種入力欄に設定された値を、その特定した検出センサ10に対する検出条件として、メインユニット30を介して該当する検出センサ10に出力する。検出条件を受け取った検出センサ10は、自身の動作メモリ23bと設定用メモリ23aとに検出条件を記憶し、動作メモリ23bから読み出した検出条件に従って検出動作等を行う。
【0067】
表示画面53aの各設定項目には、検出条件をその検出センサ10から取得するための取得ボタン61と、入力された検出条件を検出センサ10に設定するための設定ボタン62とが設けられている。また、表示画面53aには、接続された総ての検出センサ10の全ての検出条件をその検出センサ10からそれぞれ取得するための全取得ボタン63と、入力された検出条件を同時に各検出センサ10に設定するための全設定ボタン64とが設けられている。尚、図8において、設定に際して数値を入力し、取得に際して検出センサ10から取得した数値を表示するための領域(欄)には、「※」が表示されている。この表示は、実際には設定する又は取得された値が表示される。
【0068】
また、表示画面53aには、検出センサ10における検出条件の変更の有無を表示する赤色表示灯65及び青色表示灯66が設けられている。赤色表示灯65は、検出条件の変更があった場合に点灯し、青色表示灯66は、検出条件の変更がない場合に点灯する。
【0069】
また、表示画面53aには、検出条件を確認するためのチェックボタン(図示略)が設けられている。コントローラ50のCPU52は、チェックボタンが操作されると、選択されているチャネルの検出センサ10からその時の検出条件の各項目における値(検出値)を読み出し、その検出値とメモリ54に記憶された設定値とを比較する。そして、CPU52は、図9に示すように、表示画面53bに、検出条件の項目名と、各項目に対応する設定値(又は検出値)とを表示する。更に、CPU52は、設定条件と検出条件とが一致しない項目について、表示した設定値(又は検出値)が検出値(又は設定値)と一致しないことを示す表示(例えば反転文字、文字又は背景の点滅であって、図9においては破線で示す)を行う。この表示画面53bにより、検出センサ10における検出条件の変更の有無、変更された検出条件の項目名及び設定値,検出値を容易に確認することができる。
【0070】
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)検出センサシステム100では、コントローラ50のメモリ54に各検出センサ10の設定値が記憶され、CPU52は、各検出センサ10から読み出した検出値と、メモリ54から読み出した設定値とを比較し、検出センサ10における検出条件の変更された項目が表示画面53に表示される。このため、検出センサ10が接続されたコントローラ50において、検出センサ10における検出値の変更を容易に確認することができる。
【0071】
(2)検出センサシステム100においては、4つの検出センサ10は光通信により通信可能とされ、コントローラ50には4つの検出センサ10の情報が一括して送信され、そのデータに基づく検出条件の変更の判定結果が表示される。このため、各検出センサ10において判定を行う場合と比較して、判定処理が迅速に行われる。
【0072】
(3)表示画面53bには、検出センサ10の検出条件の項目と設定値とがリストとして表示されるとともに、変更された項目に対する設定値が明示される。このため、検出センサ10において変更された項目及び設定値を容易に確認することができる。
【0073】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、光電センサである検出センサ10について説明したが、検出センサを他の態様のものとしてもよい。例えば、検出センサを、圧力センサ、近接センサ、流体センサ、流量センサ、超音波センサ、接触式センサ等としてもよい。何れの種類の検出センサとしても、検出条件の変更を判定できる構成であればよい。
【0074】
・上記第2実施形態では、メインユニット30に接続したコントローラ50に設定値を記憶するようにしたが、設定値をコントローラ50以外、例えばメインユニット30に記憶するようにしてもよい。更に、メインユニット30において、設定値と検出値との比較を行うようにしてもよく、この場合に比較結果を出力する、又はメインユニット30に表示部を設けるようにしてもよい。
【0075】
・上記第1実施形態では、検出センサ10に設けられたジョグスイッチ15又は設定モード切り替えスイッチ16の所定の操作に従って、各機能を選択するようにしたが、例えば外部からの信号線などにより各機能を選択するようにしてもよい。
【0076】
・上記第2実施形態では、表示画面53aに、接続された総ての検出センサ10の全ての検出条件をその検出センサ10からそれぞれ取得するための全取得ボタン63を設けるようにしたが、その全取得ボタン63の代わりに、検出条件の変更の有無情報のみを取得するための取得ボタンを設けるようにしてもよい。
【0077】
・上記各実施形態における検出条件の設定項目に、検出センサ10の検出動作と関連性の低い項目、例えば表示切替(表示部12に表示される内容の切替)を含むようにしてもよい。これにより、表示部12の表示内容が切り替わってしまった際に、例えば知識の少ないエンドユーザが、検出センサ10の検出動作も切り替わってしまったと勘違いしてしまうことを防止することができる。
【0078】
・上記第1実施形態では、変更された検出条件の項目名と設定値とデジタル表示部12に表示するようにしたが、更に検出値を表示するようにしてもよい。この場合、設定値と検出値とを所定時間毎に交互に表示する、スイッチ15の操作に従って切り換えて表示する、等の表示形態は適宜変更されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】検出センサの平面図。
【図2】検出センサの電気的構成を説明するブロック図。
【図3】(a)〜(c)はモード変更の説明図。
【図4】変更判定動作のフロー図。
【図5】項目判定動作のフロー図。
【図6】検出センサシステムの説明図。
【図7】検出センサシステムの電気的構成を説明するブロック図。
【図8】表示画面の説明図。
【図9】表示画面の説明図。
【符号の説明】
【0080】
10…検出センサ、12…報知手段、判定表示部としてのデジタル表示部、14…報知手段、項目報知部、設定値報知部としての変更表示灯、20…検出手段、変更手段、判定手段としてのCPU、23a…記憶手段としての設定用メモリ、23b…動作メモリ、50…コントローラ、52…変更手段としてのCPU、53…報知手段、判定表示部、項目報知部、設定値報知部としての表示画面、54…記憶手段としてのメモリ、100…検出センサシステム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検出物を検出するための検出条件に基づいて被検出物を検出する検出手段と、前記検出条件を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記検出条件を変更可能な変更手段とを備えた検出センサにおいて、
所定の操作に従って前記検出条件を記憶する記憶手段と、
現在の検出手段の検出条件と前記記憶手段により記憶されている検出条件とを比較し、両条件が一致しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と
を備えたことを特徴とする検出センサ。
【請求項2】
請求項1に記載の検出センサにおいて、
前記検出条件は複数の設定項目からなり、
前記報知手段は、一致しない設定項目を報知する項目報知部を含む、ことを特徴とする検出センサ。
【請求項3】
請求項2に記載の検出センサにおいて、
前記報知手段は、一致しない前記設定項目に対応する設定値を報知する設定値報知部を含む、ことを特徴とする検出センサ。
【請求項4】
請求項1〜3のうち何れか1項に記載の検出センサにおいて、
前記設定手段は、所定の操作に基づいて、前記記憶手段に記憶された検出条件を読み出して前記検出手段に設定することを特徴とする検出センサ。
【請求項5】
被検出物を検出するための検出条件に基づいて被検出物を検出する検出手段と、前記検出条件を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記検出条件を変更可能な変更手段とを備えた検出センサと、
前記検出センサの検出条件を記憶する記憶手段と、
前記検出手段の検出条件と前記記憶手段により記憶されている検出条件とを比較し、両条件が一致しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする検出センサシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−89012(P2009−89012A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−256029(P2007−256029)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000106221)サンクス株式会社 (578)
【Fターム(参考)】