説明

極薄表面改変システム

本発明は、表面の外観を改変するための薄い積層体を提供する。積層体は、キャリアフィルムの下側表面に対して配置された標章含有層を含む。積層体は、任意に、積層体を表面に付着するための接着コートまたは層、少なくとも1つの剥離可能保護層、および積層体の表面への移設を容易にするためのリリースコーティングを含んでもよい。また、本発明は、積層体を用いて表面の外観を改変するための方法およびシステムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[発明の分野]
本発明は、表面の外観を改変するための積層体、積層体により改変された表面、および積層体により表面の外観を改変する方法を提供する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本願は、2002年12月18日付けで出願された米国仮出願第60/434,499号を基づいている。
【0003】
[発明の背景]
今日の床手入れ手順は主として床基材の外観の保護と改善のために使用されている。ビニル、大理石、テラゾ、セラミック、リノリウム、木材等などの種々の材料が床基材として用いられている。床手入れ手順には、数多くの各種製品が含まれるが、一般には、床基材の表面に付与する下塗剤および/または仕上げ剤が使用される。仕上げ剤は洗浄剤および道具を用いて維持される。道具には、種々のバフ研磨または艶出し機械が含まれる。これらの手順は非常に効果的であるが、顧客には多大な出費を強いるものと考えられる。さらに、時間が経つにつれ表面が摩耗するかまたは満足できなくなる場合、床の見た目を新しくするには、床基材全体を剥がす必要がある。
【0004】
小売店舗において、お客の目につきやすい場所に広告および/または案内図を設けることが一般的によく見られる。近年、複数の企業が、広告主の要望を満たすためにフロアグラフィックス(floor graphics)を製造し始めた。これらのグラフィックスは、グラフィックスを保護すること、および滑り止め表面を設けることの双方を意図したある種のトップラミネートで被覆された印刷されたフィルムからなる。残念ながら、現在利用可能な床ステッカーの多くは、滑ったり、躓いたり、および転倒の危険性をもたらしている。床仕上げ剤の上に貼付されるこれらのグラフィックスは、裏紙をグラフィックスから剥がして接着剤を露呈させるという点でステッカーと非常によく似ている。次に、ステッカーは、床仕上げ剤面の上に押し付けられる。このようなステッカーは、いろいろなエンドユーザにより利用されるが、主として、情報データや広告が衝動買いに重要な役割を果たす産業や小売店舗に見られる。
【0005】
多くの製品の欠点または欠陥は、現在利用可能なタイプのグラフィックスをフローリングまたは他の表面での使用には望ましくないものにしている。これらは、像が歪むこと、貼付の困難性、ステッカーの摩耗または引裂、床の手入れに用いられる機械設備がグラフィックスの縁を引き裂きやすいことによるメンテナンスの困難性、およびグラフィックスが厚いこと等が挙げられる。これらの欠陥は、多くの場合、外観がみすぼらしくなったり、耐久性が低下したり、グラフィックスの上または周りで歩行者が躓いたり、滑ったり転んだりする危険性を生じる。さらに、かかるグラフィックスは、特にグラフィックスが傷ついて接着剤残渣が残ったままの場合、塵埃がたまりやすい。さらに、既存のグラフィックスは、除去することが困難であり、除去する際に表面仕上げ剤のいくつかのコーティングを取ってしまうことも時としてあるため、表面全体を剥がして仕上げ剤で再コーティングすることが必要である。これらの製品はいずれも、表面全体の外観または表面の大部分を変えることが望ましい状況に対応していない。
【0006】
要するに、床面、壁面、天井、窓、車両表面、車道、歩道、パティオなどの屋内および屋外の表面に関した外観を改変したり改善したりするシステムに関連する当該技術分野には、かなりの数の欠陥が存在する。従来技術のステッカーは、ステッカー上に広告やグラフィックスを含ませる手段を提供するが、印刷品質の悪さ、貼付の困難さ、メンテナンスの困難さ、厚み、接着性の悪さかつ/または摩耗および引裂、耐久性の低さおよび労力と費用がかかる除去および再コーティングプロセスなどから、費用と時間がかかるのぞましくない選択肢となる。さらに、このようなステッカーの摩耗した、または持ち上がった縁は危険で安全上の問題を生じる。さらに、このようなステッカーの外観は、あまりプロ的な仕上がりではなく、光沢がなく不鮮明であることが多い。さらに、表面全体またはその大部分の外観を変えることが望まれる場合、費用をかけて基材を除去して交換する以外に方法はほとんどない。
【0007】
したがって、表面を部分的にまたは全体的に変えることができ、迅速にかつ容易に施工できて容易に取り除くことができ、メンテナンス機器による引掻き、摩滅、えぐれ、および他の損傷および一般的な摩耗および引裂から保護される、外観改変システムの研究が進められている。特に、従来技術のステッカーの欠点を克服した改善された外観改変システムが必要とされている。
【0008】
[発明の概要]
本発明の一態様は、キャリアフィルム上に配置された薄い標章(indicia)含有層を含む表面改変積層構造を提供する。キャリアフィルムは、いかなる剥離剤または他の化学薬品も必要とすることなく積層体を剥がし去ることにより、表面から積層体を除去することを容易にさせる。積層体中のその他の任意の層として、キャリアフィルムおよび標章含有層を付着させる接着コートまたは層、表面に積層体を付与する前にキャリアフィルム、標章含有層および/または任意の接着剤層を保護する少なくとも1つの剥離可能保護層、および標章含有層とキャリアフィルムと接着コートとおよび剥離可能保護層との間にあるリリースコーティングが含まれる。接着コートは除去可能または再配置可能な様式で標章含有層を付着するように選択されてよい。
【0009】
本発明の別の態様は、キャリアフィルム上に配置された標章含有層およびシステムが適用されることになる表面を含む表面改変システムを提供する。本システムはまた、任意に、積層体の少なくとも一部分にわたって、および積層体に隣接する表面の少なくとも一部分に渡って塗布される少なくとも一層のトップコートも含んでもよい。本システムはさらに、表面に積層体を付与する前に表面に付与される少なくとも1つのベースコートを含んでもよい。そのようなシステムにおけるキャリアフィルムと標章含有層との組み合わせは、積層体を有さない表面の高さと、上に積層体の施された表面の高さとの間に最小限の差を与えるほど十分に薄くなければならない。いくつかの実施形態において、積層体は表面の少なくとも一部分に配置され、そのため表面の残り部分は積層体を欠いている。他の実施形態において、積層体は表面全体にわたり付与される。
【0010】
本発明のシステムはまた、任意に、標章含有層が付与された表面を洗浄する表面洗浄剤を含む。このような洗浄剤としては、中性洗浄剤、アルカリ性洗浄剤、酸性洗浄剤、洗浄剤/メンテナンス剤およびメンテナンス剤が挙げられる。これには高分子タイプの洗剤が含まれる。表面を洗浄する際、標章含有層はそのままの状態で残り、洗剤または洗浄プロセスによって劣化したり損傷を受けることはない。
【0011】
実際には、表面への表面改変積層体の付与は、以下の工程を含む。必要ではないが、積層体を付与する前に表面を適当に洗浄して、積層体で覆われた表面の外観全体に悪影響を及ぼす可能性がある埃やごみを除去することが望ましい。次の工程は、積層体を、標章含有層側を下にして、表面の少なくとも一部分に置くことまたは配置することを含む。そのような配置の後、積層体および表面の少なくとも一部分にわたってトップコートが付与されてもよい。いくつかの実施形態において、洗浄工程の後で、ただし積層体を表面に配置する前に、ベースコート層が表面に付与されてもよい。
【0012】
ある構成においては、表面改変積層体は、表面からキャリアフィルムを剥がし去るだけで表面から容易に除去されることが可能なぐらいに十分強い。積層体の少なくとも一部分がトップコートの下に配置された強化表面から積層体を除去するプロセスにおいて、積層体の除去の前にトップコートを除去するために従来手段を用いることができる。
【0013】
[好適な実施形態の詳細な説明]
本発明は、表面を改変または向上するのに用いられる表面改変積層体、および積層体を含む表面改変システムを対象とする。そのような積層体およびシステムは、表面の少なくとも一部分に視覚イメージおよび/または文字が配置された表面の改変または向上を可能にする。あるいは、表面の外観全体または色を変えることができる。
【0014】
本発明は、視覚イメージ、文字、色、グラフィックスおよび/またはデザインを付与することができるあらゆる表面上への適用が可能であり、改変された視覚的外観表面を提供する。このような表面は、屋内および屋外の建築物、車両、および消費者製品のような物品に見られる。本明細書では、建築物という用語には、床、壁、天井、窓、屋根、パティオ、棚、および階段などの建造物、ならびに道路、車道、および歩道などのグランドカバー(ground cover)構造が含まれる。表面改変積層体を適用することができる車両の例としては、自動車、航空機、船舶、トラック、オートバイ、および自転車等が挙げられる。玩具と電化製品は、表面改変積層体を適用することができる多くの消費者製品のうちの2つに過ぎない。改変する表面の材料は、ビニル、大理石、テラゾ、セラミック、リノリウム、木材、金属、プラスチック、ゴム、石膏ボード、漆くい、コンクリート、石、ビニル組成タイル、およびガラス等が挙げられるがこれらに限定されない。
【0015】
図1および図2は、本発明の例示的な実施形態を示す。図1に示されるとおり、積層構造18は、キャリアフィルム20、およびキャリアフィルム20の下側表面に配設された標章含有層22を含む。図2に例示される構造において、改変されるべき表面24は、標章含有層22が配置されているキャリアフィルム20により少なくとも一部分が覆われている。図1の表面改変積層体および図2の表面改変システムは、さらに、キャリアフィルム20の下側表面に対して配置された接着コート26、および積層構造の上部にわたり付与されたトップコート34を含む。改変されるべき表面24と接着コート26とに挟まれたベースコート28もまた図2に示される。さらに、本発明は、剥離性保護層30および剥離性保護層32を含むことができる。上側剥離性層30は、キャリアフィルム20の上側表面を保護するように設計され、そして下側剥離性層32は、標章含有層22および/またはそこに付与された任意の接着コート26および/または、もしあれば、そこに配置された、どのような標章含有層または接着コートも有さないキャリアフィルム20の下側表面の任意の部分を保護するように設計される。図には示されないものの、積層体はまた、上側剥離性層とキャリアフィルムとの間に、および/または下側剥離性層とキャリアフィルムのむき出しの下側表面もしくはそこに塗布された任意の接着コートとの間にリリースコーティングを含むことができる。
【0016】
キャリアフィルムは、改変されるべき表面への標章含有層の移転およびその表面からの積層体除去を容易にする。本発明者らは、表面から積層体層を剥がし去ることにより、配置された標章含有層とともにキャリアフィルムを、単独シートで、または小片で、容易に除去することができるように、キャリアフィルムが選択かつ設計されることを、驚いたことにまた思いがけず発見した。このことは、従来の剥離剤の必要性を排除し、そして除去プロセスを、より安価で、より労力のかからない、かつより時間のかからないものにする。これはまた、使用者および環境の両方に危険をもたらす剥離用化学薬品の必要性を排除する。
【0017】
キャリアフィルムは、表面と積層体との間の継ぎ目の厚さが最小限であるように薄くあるべきである。いくつかの実施形態において、キャリアフィルムは8ミルまたはそれ未満の厚さを有する。これには、キャリアフィルムが6ミルまたはそれ未満の厚さを有する実施形態、キャリアフィルムが4ミルまたはそれ未満の厚さを有する実施形態、およびキャリアフィルムが2ミルまたはそれ未満の厚さを有する実施形態、およびキャリアフィルムが0.5ミルまたはそれ未満の厚さを有する実施形態が含まれる(ここで「ミル」は1,000分の1インチと定義される)。フィルムの厚さの選択は、少なくとも一部は、積層体の対象とされる用途および場所に依存するだろう。さらに、フィルムのタイプがフィルム強度に影響を与えるだろう。したがって、引裂かれることなく、もしくはごく少量が引裂かれるだけで、表面から剥がし去るのに十分な強さを維持しながらも、より薄い寸法の特定の材料のフィルムを利用することを可能にできる。より薄いフィルムは、表面から積層体への変わり目がほとんど感じられないことが必須である場合により望ましいかもしれない。あるいは、不均一な、ざらついた、または傷の付いた、下にある表面を滑らかにするために、より厚いフィルムが用いられるかもしれない。
【0018】
キャリアフィルムは、その上に標章含有層を塗布または印刷することができる任意の材料で作ることができる。キャリアフィルムに適した材料の例として、織物、箔、高分子シート、および紙等が挙げられるが、これらに限定されない。適した高分子シートの具体例として、ポリプロピレンフィルム、ポリアセタールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ酸無水物フィルム、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリ尿素フィルム、などが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態においては、キャリアフィルムは、標章含有層がキャリアフィルムを通して見えるように、透明である。
【0019】
標章含有層は、デザイン、絵、グラフィック、文字などを含んでもよく、そしてキャリアフィルム上の連続または不連続層として存在してよい。いくつかの実施形態においては、標章含有層は、実質的にキャリアフィルム全体を覆う、実質的に連続層であってよい。標章含有層は、例えば乾式転写または印刷により、キャリアフィルムの下側表面に付与することが可能な、任意の適したインク、染料または顔料を含むことができる、インク、顔料または染料の配合物で作られる。いくつかの実施形態において、標章含有層が提供するグラフィックスは、絵画や写真の外観さえもを呈する。いくつかの実施形態において、インク、顔料、または染料は、水または一般的な有機溶剤に容易に溶解することができ、容易に除去でき、そしてシステムにおける隣接するキャリア層、ベースコートまたはトップコートに移動または拡散することはない。適したインクとして、UV硬化インク、水系インクまたは溶剤系インクが挙げられる。標章含有層は多色層でもよく、そして層を構成するインク、染料および/または顔料は、標章含有層内の単一層または複数層内に含有されてよい。いくつかの実施形態において、インク配合物は100%活性な配合物である。
【0020】
上記に記載されるとおり、本発明は任意に、図1に示すように、標章含有層の下側表面に接着コート、または標章含有層を欠いているキャリアフィルムの下側表面の任意の部分を含んでもよく、ここで下側表面は、いったん積層体が施されると表面に対して伏せられるであろう表面である。そのような接着コーティングは、標章含有層およびキャリアフィルムを表面に接着させる役割を果たす接着剤ででき得る。接着剤の粘着性は、積層体の意図される応用に依存して、広範囲にわたり変化してよい。本明細書中で使用される場合、「粘着力」という用語は、接着剤の結合が2表面間に形成されるときの度合いを示す。当業者が認識するとおり、特定の接着剤の粘着力は接着剤層の厚さにより影響される可能性がある。積層体が表面から容易に除去される表面改変システムを提供することが望まれる実施形態において、接着剤は、それが、改変されるべき表面よりはむしろキャリアフィルムに優先的に結合するように選択されるべきである。ある実施形態において、接着剤の粘着力は、50〜2,000グラム/平方センチメートルの範囲である。これには、接着剤の粘着力が100〜1,500グラム/平方センチメートルの範囲である実施形態が含まれ、さらに、接着剤の粘着力が150〜1,000グラム/平方センチメートルの範囲である実施形態が含まれる。
【0021】
接着コートまたは層は、接着層、標章含有層、およびキャリアフィルムを合わせた厚さを最小限にするために、薄くするべきである。各種実施形態において、これらの3構成要素を合わせた厚さは、8ミル以下、6ミル以下、5ミル以下、4ミル以下、そして2ミル以下である。接着コートまたは層に用いるのに適した接着剤として、感圧型接着剤が挙げられる。いくつかの実施形態において、感圧型接着剤は非硬化接着剤または塗布後の硬化を必要としない接着剤である。なぜなら、そのような接着剤はいくつかの表面ではより容易に除去することができるからである。例えば、いくつかの実施形態において、硬化型エポキシ類は避けられる。他の適した接着剤として、感温型接着剤、再配置可能接着剤、または当業者に既知の任意の他の適した接着剤が挙げられる。適した感圧型接着剤の例として、米国特許第4,845,149号、第4,879,333号、および第4,923,919号(これらは本明細書中で参照として援用される)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態においては、接着コートは支持された接着剤を含み得る。
【0022】
接着コートは、標章含有層の下側表面にまたはキャリアフィルムの下側表面の任意の露出した部分に直接付与されてもよく、または、後述される型の保護剥離性層の表面にまず付与されてもよく、次いで、標章含有層と剥離性保護層との間に接着コートを挟むようにして、標章含有層の下側表面またはキャリアフィルムの下側表面の露出部分と隣接して配置される。この実施形態において、接着剤が改変されるべき表面上に標章含有層およびキャリアフィルムとともに移設されるように、接着剤が標章含有層および/またはキャリアフィルムの下側表面の任意の露出部分に優先的に結合すると、好都合である。接着コートは、任意の従来の手段により、標章含有層の表面、キャリアフィルムの下側表面の任意の露出部分、または保護層に付与されてもよい。例えば、接着剤は、標章含有層およびキャリアフィルムまたは保護層上にスプレーされてもよく、ローラ付けされてもよく、あるいは印刷されてもよい。いくつかの実施形態において、接着コートは、中性洗浄剤中で容易に溶解する。あるいは、接着剤は改変されるべき表面、またはその一部分に直接付与されてもよく、そして標章含有層およびキャリアフィルムが続いて接着剤に接着されてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態において、接着コートは省かれてもよい。例えば、トップコートが積層体を表面に固定するように、積層体の少なくとも一部分にわたりトップコートを付与する間、改変されるべき表面上の標章含有層およびキャリアフィルムの位置を維持するため外部の手段(source)を用いてもよい。
【0024】
上記に記載されるとおり、標章含有層は任意選択的に、標章含有層の下および/またはキャリアフィルムの上に配設された剥離性保護層を含んでもよい。この下側剥離性保護層、すなわち標章含有層の下の保護層は、取扱い中の損傷から標章含有層を保護する。改変すべき表面への標章含有層の移転を容易にするために下部剥離性保護層と標章含有層との間にリリースコーティングが含まれてもよい。いくつかの実施形態において、積層体は、キャリアフィルムの上部の表面に隣接して配設される上部剥離性保護層を含む。このような実施形態では、上述した接着コートは、剥離性保護層と標章含有層との間に含まれることができる。この構成では、剥離性保護層は、接着剤中にごみが集まることを防止するとともに、接着剤が尚早に表面に付着することを防止する役割を果たす。
【0025】
上側および下側にある剥離可能保護層は、同一材料または異なる材料から形成されてもよい。好適な材料としては、ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレンのようなプラスチックが挙げられるが、これらに限定されない。単数または複数の剥離性保護層は任意に、透明材料であってもよい。いくつかの実施形態において、単数または複数の剥離可能保護層は紙で、任意にコーティング紙で作られてもよい。これには、表面改変積層体の製造費を著しく減らすという利点がある。さらに、紙は容易に再生利用することができるため、この実施形態はエネルギーを節約するとともに廃棄物を減らす。
【0026】
リリースコーティングにおける使用に好適な材料は既知であり、その材料としては、キャリアフィルム、標章含有層、または接着層から単数または複数の剥離可能層の剥離を容易にするように設計されたポリ塩化ビニルおよびアクリル樹脂が挙げられるが、これらに限定されない。リリースコーティングは、改変すべき表面への残りの積層体の移転の後、剥離可能保護層に実質的に接着したままであるように設計されてもよい。あるいは、リリースコーティングは、移転後に、標章含有層、接着層またはキャリアフィルムに実質的に接着したままであるように設計されてもよい。後者の設計において、リリースコーティングは離脱コーティング(breakaway coating)と呼ばれる。離脱コーティングは、付与された積層体の厚みに実質的に影響を及ぼさず、層の外観に悪影響を及ぼすことなく標章含有層と同化するように選択および設計されるべきである。他の実施形態では、リリースコーティングは、剥離可能保護層の除去時に、標章含有層またはキャリアフィルムと、剥離可能保護層との間で分割される。各種実施形態において、キャリアフィルム、標章含有層、任意の接着コート、および任意のリリースコーティングを組み合せた厚みは、8ミル以下、6ミル以下、5ミル以下、4ミル以下、または2ミル以下である。
【0027】
改変すべき表面に積層体が付与された後、少なくとも1つのトップコートは、積層体の少なくとも一部、および積層体に隣接した表面の少なくとも一部にわたって配置されてもよい。トップコートは、従来の封止剤または仕上げ剤であってよく、固体または液体トップコートとして塗布されてよい。このようなトップコートは既知であり、市販されており、表面に対し光沢、耐汚性、耐水性、および/または耐引掻/耐摩耗性を与えるのに一般的に用いられる。トップコートは、改変すべき表面に積層体を接着するのに、および非常に狭い積層体の縁をさらに平坦にするのに役立つ。トップコートが提供するさらなる利点は、躓き、滑り、および転倒を防止するのを助ける単一の摩擦係数を有する表面を提供するということである。しかしながら、トップコートは必要であるというわけではない。
【0028】
床への応用など多くの応用について、滑り抵抗を有する表面、または躓き、滑り、および転倒を防止するのを助ける単一の摩擦係数を有する表面を提供することが表面仕上げ剤に望ましい。場合によっては、フレキシブルフィルムで十分に滑りにくい表面を提供することができるが、しかしながら、フィルムの滑り抵抗を増加させることが望ましい場合、フィルムの摩擦係数よりも高い摩擦係数を提供するトップコートをフィルムの少なくとも一部分にわたって付与することができる。いくつかの実施形態において、トップコートは滑り止め表面を提供することができる。本明細書中で使用される場合、「滑り止め」表面とは、James Machineで測定される磨き剤コーティングされた床表面の静止摩擦係数を決定する標準検査法であるASTM D 2047で測定して、少なくとも0.5の摩擦係数を有する表面である。これには、トップコートが少なくとも0.55の摩擦係数を有する表面を提供する実施形態が含まれ、さらにトップコートが少なくとも0.6の摩擦係数を有する表面を提供する実施形態が含まれ、なおさらにトップコートが少なくとも0.65の摩擦係数を有する表面を提供する実施形態が含まれ、そのうえさらにトップコートが少なくとも0.7の摩擦係数を有する表面を提供する実施形態が含まれ、そしていっそうさらにトップコートが少なくとも0.75の摩擦係数を有する表面を提供する実施形態が含まれる。
【0029】
好適なトップコートの例として、アクリル系仕上げ剤などの高分子トップコートが挙げられるが、これに限定されない。このようなトップコートの具体的な例として、スチレンアクリル系、ウレタンアクリル系、ポリウレタンを含むウレタン、ビニル、エポキシなどが挙げられる。そのようなトップコートはアルカリ溶解性であってもなくてもよい。そのようなトップコートは硬化でも非硬化でも、永続性でも非永続性でもあり得る。本明細書中で使用される場合、「硬化」コーティングとして、溶媒の蒸発および固体フィルムの架橋無しの融合により形成されるコーティング(すなわち「蒸発硬化(evaporatively-cured)」コーティング)、および架橋反応により形成されるコーティングが含まれる。本明細書中のトップコートとして用いるのに適した市販されている床仕上げ剤として、SIGNATURE床仕上げ剤、VECTRA床仕上げ剤、PREMIA床仕上げ剤、JONWOOD水性木材床仕上げ剤が挙げられ、これらは全てジョンソンディバーシ社(Johnson Diversey, Inc.)から入手可能である。各種実施形態において、積層体と任意のトップコートを組み合せた厚みは、8ミル以下、6ミル以下、5ミル以下、4ミル以下、あるいは2ミル以下でさえある。しかしながら、トップコートが特別に薄いことは必須ではない。
【0030】
本明細書中で提供される床仕上げシステムとともに用いるのに適した市販の硬化床仕上げ剤として、ジョンソンディバーシ社(Racine WI)から入手可能なSignature(周辺温度で硬化する金属連結スチレン−アクリル系仕上げ剤)が挙げられる。適した市販の蒸発硬化床仕上げ剤として、ジョンソンディバーシ社(Racine WI)から入手可能な、ZF−175、Linobase、およびJX4000が挙げられる。架橋硬化剤と混合した従来の床仕上げ剤もまた用いることができる。例えば、Signatureを約1%のポリアジリジンと混合してより耐久性のある架橋仕上げ剤を提供することができる。
【0031】
上記に記載されるとおり、少なくとも1つのベースコートが、改変されるべき表面と積層体のキャリアフィルムとの間に配置されてもよい。適したベースコートは、既知であり市販されている。ベースコートは、既に記載されるとおりのトップコート組成と類似または同一であるか、異なる組成であることができる。
【0032】
本発明のさらなる実施形態は、第一の表面改変積層体が表面に付与され、続いて第一の表面改変積層体の少なくとも一部分にわたってトップコートの付与され、そして、続いてトップコートの上部に第二の表面改変積層体が配置され、任意に追加のトップコートが付与されることを可能にする。さらに、所望の効果を達成するために、積層体とトップコートの交互層を利用することができる。そのような実施形態において、先の実施形態におけるように、ベースコート層を第一の表面改変積層体を施す前に表面の上部に配置することができる。これらの多重層構成において、最上積層体は、積層体の一連の個別部分またはパッチから作られてもよい。この実施形態は、最上積層体の消失の度合を監視することによって、下側の積層体を覆うトップコートの再付与を表面が必要とするときを使用者が判断できるため、有用である。積層体の多重層を提供することができることはまた、下側の積層体に、穴を直したり傷を覆うように継ぎ当てができるため有利である。さらに、これは、例えば、季節に合った装飾またはディスプレイにするように表面の外観を容易に改変するために、積層体を任意に重ねることを提供する。
【0033】
表面改変積層体を付与するために表面を整える際、表面は、最初に、埃、破片、またはごみ、および表面に付与された不良コーティングを取り除くために洗浄または剥離されることが望ましいが、必須ではない。中性洗浄剤、アルカリ系洗浄剤、酸性洗浄剤、洗浄剤/メンテナンス剤、高分子洗浄剤を含むメンテナンス剤などの従来の洗浄剤をこの目的として用いることができる。かかる洗浄剤の1つは、ジョンソンディバーシ社のJWP UHS洗浄剤である。ダストモップがけ(dust mopping)、または同様の軽清掃を用いて、大部分の塵埃や汚れを除去してもよい。洗浄および剥離後に、積層体が、表面に配置される。フィルムの下側表面または1片のテープにコーティングされた任意の接着剤を用いてフィルムの縁を表面に接着し、かつフィルムをその縁から外側に向かって広げ(例えば転がす)、表面に押し付けて広げることにより、フィルムを一端で最初に付与することができる。平らな縁を持つ道具を用いて、表面にフィルムを均一に付与し、気泡、しわなどを除去することができる。そのような道具として、すり棒(rubbing sticks)、剛性刃(rigid blades)、平刃スキージ、重り付きT形棒を含むT形棒、および加熱および/または重り付きローラを含むローラが挙げられる。フィルムの付与後に残存するどのような気泡も、気泡をピンまたは似たようなもので突き刺して閉じ込められた空気または液体を放出させることにより取り除くことができる。積層体が1つまたは複数の剥離可能保護層でパッケージングされる場合、これらの層は取り除かれて、存在する場合には標章含有層または接着コートを露出し、そして通常は軽く圧力をかけることで積層体を表面に付与する。すり棒、スキージまたはローラを用いて、表面に積層体を均一に付与し、いかなる任意の気泡やしわなどを除去することができる。積層体が適切に位置決めされ、改変すべき表面上に配置された後、任意の剥離可能層を剥離することができる。次に、トップコートが積層体の少なくとも一部にわたって配置される。複数層のトップコートを付与されてもよい。
【0034】
あるいは、水放出またはウォータースライド技術を用いて表面の上に積層体を置くことができる。積層体を表面の上方に配置して水分を加えると、標章含有層およびキャリアフィルムが剥離可能保護層から表面に滑り落ちる。
【0035】
本発明者らは、水の表面張力と同じまたはそれより低い表面張力を有する液体湿潤剤の薄層または霧を、仕上げられるべき表面に、または積層体がそのような表面に付与された後に湿潤剤が標章含有層と仕上げられるまたは改変されるべき表面との間に配置されるように、標章含有層およびフィルムを表面に付与する前の標章含有層の下側表面に、最初に付与することにより、フィルム内の気泡を減少または排除させることができることを驚いたことにまた思いがけず発見した。適した液体湿潤剤として、水、ならびにトップコートとして本明細書中で用いられるものと同様な、アルコール含有洗浄剤、酸性洗浄剤、アルカリ洗浄剤、メンテナンス剤、および床仕上げ剤を含む従来の洗浄溶液が挙げられる。
【0036】
また気泡は、通気性または透水性フィルムを用いることにより、あるいは1つまたは複数の穿孔を有することで、フィルムが表面上で平らにされるとフィルムの下に閉じ込められたいずれの液体または空気も逃げることを可能にするフィルムを用いることにより、減少させることができる。穿孔には様々な形状の穴が含まれるが、細長い隙間またはピンホールが、フィルムの滑らかさを顕著に減少させることなく空気および液体の放出を可能にするので、好適である。このことは、埃がざらついた領域に集積し、そして縁がすり切れてしまうので、ざらついた表面はより早く使い古される可能性があることから、望ましい。したがって、穿孔の数は、必要以上にフィルム表面をざらつかせることなく、またはフィルムを弱らせることなく、気泡の数を減少させるのに十分なものであることが望ましい。いくつかの実施形態において、フィルムは、1平方フィートあたり少なくとも1つの穿孔を平均として有する。これには、フィルムが1平方フィートあたり少なくとも10の穿孔を平均として有する実施形態が含まれる。いくつかの実施形態において、フィルムは1平方フィートあたり約500以上ではないの穿孔を平均として有する。これには、フィルムが1平方フィートあたり約200以上ではないの以上ではない穿孔を平均として有する実施形態が含まれ、フィルムが1平方フィートあたり約100以上ではないの穿孔を平均として有する実施形態がさらに含まれ、フィルムが1平方フィートあたり約50以上ではないの穿孔を平均として有する実施形態がなおさらに含まれる。
【0037】
フレキシブルフィルムは、シートまたはロールで提供されてもよく、かつ単一のシート、または複数の小フィルム断片で付与されてもよい。フィルム断片は、各種形状を有してもよいが、望ましくは1辺または複数の直線の縁を有する。適した形状として、長方形および正方形が挙げられる。複数のフィルム断片が敷設される場合、それらは望ましくは互いに縁で接触して隣接して、ただし重なりあわずに配置される。このプロセスは、まっすぐな並びときれいな突き合わせ継ぎ手を確立するのを助ける、レーザー誘導チョークラインを用いることで容易にすることができる。
【0038】
本発明による積層体で改変された表面のメンテナンスは、中性洗浄剤、アルカリ系洗浄剤、酸性洗浄剤、高分子洗浄剤、および高分子メンテナンス剤を含む一般的に用いられる洗浄剤を使用することによって取り扱われてよい。ジョンソンディバーシ社から入手可能なJWP Stride Cleanerなどの市販製品を用いることもできる。表面に洗浄剤を塗布した後、積層体を損傷させることなく、積層体から埃を除去するのに十分な攪拌力を加えることができる。これは、自動スクラバおよびバッファなどの一般的に用いられる機械工具を用いて達成できる。
【0039】
図に示した層厚は、例示目的にすぎず、いずれも実際の各層の厚みまたは他の層に対する相対的な厚みを反映することを意図していないことに留意すべきである。
【0040】
これらの実施形態は、本発明の外観の向上および改変システムの数例の独創的な形態を表す。本発明の本質を具体的な実施形態とともに説明したが、これらの説明は例示としてのみ行われているにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図しないことをはっきりと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明による例示的な表面改変積層体を示す横断面図である。
【図2】本発明の表面改変積層体が付与された表面の横断面図であり、図2では積層構造は単一ブロックとして描かれているものの、積層体は実際には図1に示されるとおり、複数の層を含むことが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面改変積層体であって、
(a)上側表面および下側表面を有するキャリアフィルムであって、改変されるべき表面を少なくとも部分的に覆うキャリアフィルム、
(b)前記キャリアフィルムの前記下側表面の少なくとも一部分に配置された標章含有層、及び
(c)前記キャリアフィルムの前記上側表面の少なくとも一部分に配置された硬化トップコート、
からなる表面改変積層体。
【請求項2】
前記標章含有層が前記キャリアフィルムを通して眼に見えるように、前記キャリアフィルムが透明フィルムである、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項3】
前記標章含有層が、前記キャリアフィルム全体を実質的に覆っている実質的に連続層である、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項4】
前記標章含有層は、前記キャリアフィルムの前記下側表面に対して印刷されている、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項5】
前記キャリアフィルムは穿孔があけられている、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項6】
前記キャリアフィルムは、ポリプロピレンフィルム、ポリアセタールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ酸無水物フィルム、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリウレタンフィルム、およびポリ尿素フィルムからなる群より選択されるフィルムからなる、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項7】
前記トップコートがアルカリ溶解性トップコートではない、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項8】
前記トップコートが架橋されたトップコートである、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項9】
前記トップコートが永続的トップコートである、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項10】
前記トップコートは、アクリルコーティング、ポリウレタンコーティング、ビニルコーティング、およびエポキシコーティングからなる群より選択される、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項11】
前記改変されるべき表面と前記標章含有層との間に配置された接着層をさらに含む、請求項1に記載の表面改変積層体。
【請求項12】
表面改変積層体であって、
(a)上側表面および下側表面を有する穿孔キャリアフィルムであって、少なくとも部分的に改変されるべき表面を覆っているキャリアフィルム、及び
(b)前記キャリアフィルムの前記下側表面の少なくとも一部分に配置された標章含有層、
からなる表面改変積層体。
【請求項13】
前記標章含有層が前記キャリアフィルムを通して眼に見えるように、前記キャリアフィルムが透明フィルムである、請求項12に記載の表面改変積層体。
【請求項14】
前記標章含有層は、前記キャリアフィルム全体を実質的に覆っている実質的に連続層である、請求項12に記載の表面改変積層体。
【請求項15】
前記標章含有層は、前記キャリアフィルムの前記下側表面に印刷される、請求項12に記載の表面改変積層体。
【請求項16】
前記キャリアフィルムは、1平方フィートあたり少なくとも1つの穿孔を平均として含む、請求項11に記載の表面改変積層体。
【請求項17】
前記キャリアフィルムは、1平方フィートあたり約200またはそれ未満の穿孔を平均として含む、請求項11に記載の表面改変積層体。
【請求項18】
前記キャリアフィルムは、ポリプロピレンフィルム、ポリアセタールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ酸無水物フィルム、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリウレタンフィルム、およびポリ尿素フィルムからなる群より選択されるフィルムからなる、請求項12に記載の表面改変積層体。
【請求項19】
前記キャリアフィルムの前記上側表面の少なくとも一部分に配置された硬化トップコートをさらに含む、請求項12に記載の表面改変積層体。
【請求項20】
表面の改変方法であって、
(a)改変されるべき表面に表面改変積層体を付与することであって、該積層体は上側表面および下側表面を有するキャリアフィルムおよび該キャリアフィルムの該下側表面の少なくとも一部分に配置された標章含有層からなり、
(b)前記キャリアフィルムの前記上側表面の少なくとも一部分にわたって硬化性組成物を付与すること、および
(c)前記組成物を硬化させて硬化した高分子トップコートを提供すること
からなる表面の改変方法。
【請求項21】
水の表面張力と同じまたはそれより低い表面張力を有する液体湿潤剤を、仕上げられるべき表面に、前記キャリアフィルムの前記下側表面に、または、前記積層体が前記改変されるべき表面に付与された後に前記標章含有層と該仕上げられるべき表面との間に該液体湿潤剤が配置されるように、該改変されるべき表面に前記積層体を施す前に前記標章含有層に、塗布することをさらに含む、請求項20に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−510511(P2006−510511A)
【公表日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−562285(P2004−562285)
【出願日】平成15年12月18日(2003.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2003/040473
【国際公開番号】WO2004/056562
【国際公開日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(398061050)ジョンソンディバーシー・インコーポレーテッド (101)
【住所又は居所原語表記】8310 16th Street,Sturtevant,Wisconsin 53177−0902,United States of America
【Fターム(参考)】