説明

樹脂製クリップ

【課題】 溶融部材が溶融され硬化された状態で常に同じ形状を保つようにして、外観低下要因を防ぐことと、板部上に設けられる係合部の高さ位置を高精度に維持して品質低下要因を解消する。
【解決手段】 板部20に下設された脚25と、脚25の基部周囲に嵌合される熱可塑性の溶融部材3とを有し、脚25をパネルに設けられた貫通孔に挿入し、溶融部材3を溶融し硬化することで前記パネルに取り付けられる樹脂製クリップである。要部は、板部20の下面に突設されて脚25の基部と間隔を保ち、かつ該基部のほぼ全周を囲っている区画壁24を有し、脚25の基部と区画壁24との間に形成される凹部26に溶融部材3を配置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルに専用の溶融部材を介して取り付けられる樹脂製クリップに関する。
【背景技術】
【0002】
図8は特許文献1に記載されている物品取付構造を示している。この構造では、パネル60に対しクリップ(取付体)50を予め固定しておき、物品(自動車のモール)65を該クリップ50に中間体(挿通体)55を介して取り付ける。ここで、パネル60は、例えば、自動車の車体パネルであり、貫通孔61が物品取付箇所に設けられている。クリップ50は、板部(シール部)51と、板部51の下面に突設された錨状の弾性係止脚52と、板部51の上面に突設された対の係合部53とからなる。そして、クリップ50は、係止脚52が貫通孔61に弾性的に係合されることでパネル60に取り付けられる。その後、物品65は、内側に予め保持した中間体55を係合部53に押圧操作にて係合することによりパネル60に取り付けられる。
【0003】
以上の構造では、クリップ50がパネル60に対し係止脚52と貫通孔61との係合により固定される関係で、例えば、板部51のパネル60に対する密着性又はシール性を維持し難く、貫通孔61を通じてパネル60内への液の流入を防止できなかったり、物品65に加わる外力によりぐらつく虞もある。そこで、従来対策としては、そのような不具合を解消するためパネルに対しクリップを溶着により取り付けることもある。図9はクリップを溶着によりパネルに固定する場合の参考文献として、特許文献2に記載されているものを示している。この構造では、物品(ホールプラグ)66が板部67に下設された脚68と、脚68の基部周囲に嵌合された熱可塑性の溶融部材69とを有し、脚68をパネル62に設けられた貫通孔63に挿入して設計位置に仮止めした状態で、溶融部材69を溶融し硬化する。なお、図9では溶融部材69が硬化した後の状態で示されている。
【0004】
【特許文献1】実公昭60−18653号公報
【特許文献2】特許第28344767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来対策は、クリップが板部に下設された仮止め又は位置だし用脚と、脚の基部周囲に嵌合される熱可塑性の溶融部材とを有し、脚をパネルの貫通孔に挿入して仮止めした状態で、溶融部材を溶融し硬化することでパネルに取り付ける。この構造では、溶着部材が図9のものと同じく脚を挿通可能なリングないしは枠状に形成され、脚の基部に嵌合された状態で板部とパネルとの間に挟まれた後、溶融され硬化されることにより板部とパネルとを一体に溶着固定するが、次のようなことが問題となる。すなわち、従来の構造では、図9から推察されるように、溶融部材が溶融され硬化されるまでに流動又は半流動状態で板部の外側へ流出し易く、それに起因して硬化後の形状が安定せず、外観低下と周囲部材への付着の問題に加えて、板部の上面に設けられている係合部の高さ寸法がばらついて、物品の係合強度を維持でき難くなる。
【0006】
本発明は、以上のような課題を構成簡易に解消して、従来構造に比べて溶融部材が溶融され硬化された状態で常に同じ形状を保つようにして、外観低下要因を防ぐことと、シール性を確保すること、板部上に設けられる係合部の高さ位置を高精度に維持し、それにより品質低下要因を解消して用途拡大を図ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、板部に下設された仮止め又は位置だし用脚と、前記脚の基部周囲に嵌合される熱可塑性の溶融部材とを有し、前記脚をパネルに設けられた貫通孔に挿入し、前記溶融部材を溶融し硬化することで前記パネルに取り付けられる樹脂製クリップにおいて、前記板部下面に突設されて前記脚の基部と間隔を保ち、かつ該基部のほぼ全周を囲っている区画壁を有し、前記脚の基部と前記区画壁との間に形成される凹部に前記溶融部材を配置していることを特徴としている。
これに対し、請求項2の発明は、板部に下設された仮止め又は位置だし用脚と、前記脚の基部周囲に嵌合される熱可塑性の溶融部材とを有し、前記脚をパネルに設けられた貫通孔に挿入し、前記溶融部材を溶融し硬化することで前記パネルに取り付けられる樹脂製クリップにおいて、前記板部が下面に突設されて前記脚の基部と間隔を保ち、かつ該基部のほぼ全周を囲んでいる区画壁、及び区画壁の周囲に設けられている嵌合部を有していると共に、前記溶融部材が前記脚の基部と前記区画壁との間に嵌合される第1枠部、及び前記区画壁の周囲に嵌合部を介して嵌合される第2枠部からなることを特徴としている。
【0008】
以上の各発明は、溶融部材を用いてクリップをパネルに溶着する構造において、パネルに対向配置されるクリップの板部に対し脚を中心とする区画壁を脚の基部を囲むよう設け、溶融部材を脚の基部と区画壁とで形成される凹部内で加熱溶融し硬化することにより、図9のような溶融部材が流動又は半流動状態で板部の外側へ流出する現象を阻止し易くする点で共通している。また、以上の各発明は、前記脚が前記パネルの貫通孔に挿入操作により係合する爪部を突設していること(請求項3)、前記板部が上面に内装又は外装用モールを固定するための係合部を突設していること(請求項4)が好ましい。
【発明の効果】
【0009】
・請求項1の発明では、溶融部材を脚の基部と区画壁とで形成される凹部内で加熱溶融し硬化することにより、溶融部材が流動又は半流動状態で板部の外側へ流出することを極力阻止できるようにし、それにより外観特性及びシール特性と共にクリップの高さ位置が安定し、例えば、パネルから板部に突設される係合部等までの高さ寸法のばらつきを抑え品質低下要因を解消できるようにする。
・請求項2の発明では、第1枠部が請求項1の溶融部材と同様に作用し、第2枠部を第1枠部の補助用として設定することで板部外側への流出量を抑えることができ、更に全体の溶着強度を増大したりシール性をより確実化できるようにする。
・請求項3の発明では、クリップがパネルの貫通孔に脚を挿入しかつ爪部と係合することで仮止めされるため、例えば、溶着操作を良好に行えるようにする。
・請求項4の発明では、以上のクリップをモール用取付具として最適態様にて使用できるようにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の最良な形態を図面を参照しながら説明する。なお、図1〜図6は本発明の基本例を示し、図7はその変形例を示している。以下の説明では、図1〜図6により本発明の樹脂製クリップの工夫点を詳述した後、図7の変更点に言及する。
【0011】
(構造)形態例のクリップ1は、本体2が板部20の下面に設けられた脚25及び上面に設けられた係合部28を有していると共に、溶融部材として脚25の基部周囲に嵌合される第1枠部3及び板部20の周囲に嵌合される第2枠部4を備え、パネル6に対し脚25がパネル側貫通孔8に挿入された状態で、第1枠部3及び第2枠部4を溶融し硬化することによりパネル6に取り付けられ、該取付状態でモール10を中間体15を介して取付可能にする。なお、本発明のクリップは、本体2と溶融部材として第1枠部3とで構成することも可能である。換言すると、第2枠部4及び第2枠部4と関係する構成は溶着強度を増大したいときに追加される。
【0012】
ここで、本体2は、図2及び図4に示されるように、PBT(ポリブチレン・テレフタレート)やPP(ポリプロピレン)等の強靱性、耐薬品性、耐熱性に優れた樹脂成形体であり、板部20の上下面に係合部28及び脚25を一体に形成している。板部20は、略楕円又は小判形状をなし、周囲のうち、長径方向である前後部に設けられた突起21と、短径方向である両側部にそれぞれ設けられた周囲上側の小凸部22及び周囲下側でかつ小凸部22の両側に位置している小凸部23とを有している。また、板部20の下面は、脚25が中心部に突出していると共に、区画壁24が下縁全周に亘って突設している。つまり、区画壁24は、板部下面にあって、脚25の基部と間隔を保ち、かつ脚25の基部ほぼ全周を囲っている。このため、板部20の下面には、脚25の基部と区画壁24との間に逆向きの凹部26が形成されている。該凹部26には、底面に位置して一段深くなった嵌合溝26aと、突起21の内側に位置した切欠26bとが設けられている。脚25は、全周に壁を持った筒形であり、内部が板部20から係合部28に至るまで空洞となっている。脚25の周囲には対の仮止め用爪部27が対向して設けられている。これに対し、係合部28は、板部20の上面中央部に位置し、板部20の長径方向に長い矩形立体に形成されている。両側の上縁には、掛止め用の係止部29が前後に延びた状態で突設されている。
【0013】
第1枠部3及び第2枠部4は、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)等のごとく高温になると溶融し、接着性に優れた熱可塑性の樹脂成形体である。第1枠部3は、図2及び図6に示されるように、凹部26に対応した大きさからなり、中心部に脚25を挿通可能な開口30を有している。また、第1枠部3は、下面31が平坦に形成され、上面32が嵌合溝26aに嵌合するリング状リブ34を突設し、周囲が切欠26bに嵌合する小半円状リブ33を突設している。そして、以上の第1枠部3は、脚25を開口30に押し入れると、リブ34と嵌合溝26aとの嵌合、リブ33と切欠26bとの嵌合を介して板部20の下側凹部26に一体的に組み付けられる。
【0014】
第2枠部4は、図2及び図5に示されるように、板部20より一回り大きく、中心部に板部20の周囲を嵌合可能な開口40を有している。また、第2枠部4は、下面41が平坦に形成され、上面42が段差に形成され、内周囲が突起21と嵌合する小凹部44、小凸部22と嵌合する上切欠45、並びに小凸部23と嵌合する下切欠46とを形成している。そして、以上の第2枠部4は、板部20を開口40に押し入れると、小凹部44と突起21との嵌合、上切欠45と小凸部22との嵌合、下切欠46と小凸部23との嵌合を介して板部20の周囲に一体的に組み付けられる。
【0015】
このようにして、形態例のクリップ1は、図3に示されるように、第1枠部3及び第2枠部4を本体2に組み付けた状態において、板部20の下面が中央の脚25から外に向かって第1枠部3の下面31と、区画壁24の下端面と、第2枠部4の下面41とがほぼ面一となっている。
【0016】
(使用例)以上のクリップ1を使用してモール10をパネル6に取り付け場合の操作要領につい述べる。図1において、パネル6は、自動車の車体パネルを想定しているが、それに限られずモール等の物品をクリップ1を使用して取り付ける箇所であればよい。この例では、パネル6がモール取付箇所に凹状の溝部7を設けているとともに、該溝部7の底面にクリップ1を脚25を介して位置決めする複数の貫通孔8を形成している。各貫通孔8には対応クリップ1がそれぞれ仮止めされる。すなわち、各クリップ1は、脚25が爪部27の変形を伴って貫通孔8に押し入れられ、爪部27を介して仮止めされる。なお、溝部7は、クリップ1が脚25と貫通孔8の係合により仮止めされた状態で、係合部28の張出寸法を抑え、モール10がパネル6に接近して配置されるようにする。
【0017】
そして、パネル6に仮止めされた各クリップ1は、例えば、自動車製造において一般的な自動車塗装時の温度(特に、出願人は温度条件:中塗りとして140〜190℃×20min→常温→上塗りとして140〜190℃×20minが最適な条件と判断する)により、第1枠部3及び第2枠部4の付近を所定温度に熱することにより第1枠部3及び第2枠部4を溶融した後、自然冷却にて硬化させる。この場合、第1枠部3は、図3(c)から推察されるように、凹部26内で溶融されるため流動又は半流動化しても凹部26から外へほとんど流出せず、その結果、パネル6と本体2の板部20下面とを常に同じ状態、つまり本体2を一定の高さに溶着可能にする。第2枠部4は、板部20の周囲で溶融されてパネル6と板部20の周囲とを溶着させる。つまり、この構造では、板部20のパネル6への固定力として、第1枠部3が主体となり、第2枠部4が第1枠部3の溶着固定力を補強する。第1枠部3は、完全に溶融されても区画壁24の存在により凹部26から流出しないため外観特性を維持でき、本体2の板部20や係合部28の高さ精度を維持可能にする。第2枠部4は、例えば、第1枠部3を補う補強部材であり、比較的小さく設定可能なことから従来の不具合を緩和できる。
【0018】
モール10は、樹脂製の長尺部材であり、溝部7を覆うように配置される本体11の内面に対の係止片12を有している。各係止片12は、本体11内面に起立している起立部と、該起立部の先端を折り曲げた水平部とからなるとともに、前記貫通孔8及びクリップ1の数だけ設けられている。そして、モール10の内面側には中間体15が係止片12に係合された状態で付設されている。中間体15は、前記両係止片12の水平部に係合される外周部16と、外周部16の内側に設けられて脚25の先端を挿通した状態で係止部29に弾性的に係合する内周部17とからなり、モール10に対し係止片12と外周部16との係合により組み付けられている。このため、この構造では、モール10が中間体15の内周部17をクリップ1の係合部28に対向させた状態から、モール10をパネル6側へ押圧操作することで内周部17が係止部29に弾性的に係合し、該係合を介してパネル6に取り付けられることになる。
【0019】
(変形例)図7の変形例は上記した第1枠部と第2枠部とを一体品に形成した例である。図7(a)は図3(b)に対応させ、図7(b)は(a)のD−D線に沿って断面した断面図である。なお、この変形例では、上記形態と同一又は類似する箇所に同じ符号を付し、異なる箇所或いは新たに付加された箇所にのみ異なる符号を用いて変更点だけを説明する。
【0020】
この本体2では、区画壁24が板部20の下面に突設されている点で上記形態と同じであるが、区画壁24の複数箇所(この例では2カ所)に少し高さを低くした段差24aを形成している。また、溶着部材5は、第1枠部3と第2枠部4とが単一の成形体となっていて、複数箇所(この例では2カ所)の連結部5aで一体に接続されている。各連結部5aは、溶着部材5を板部20に組み付けた状態で対応する段差24aに嵌合されて、第1枠部3の下面及び第2枠部4の下面と面一になる。なお、この場合は、上記した第2枠部4の上切欠45と下切欠46とが省略され、板部20の小凸部22と小凸部23とが省略されている。この場合には、上記形態と同じ溶着強度を維持しながら、部品点数を少なくできる利点を具備できる。
【0021】
なお、以上の形態例及び変形例は本発明を何ら制約するものではない。本発明のクリップは、請求項1又は2で特定される技術要素を備えておればよく、脚25や係合部28の構成等は必要に応じて種々変更可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を適用したクリップを、(a)はパネルに装着した状態、(b)はモールをクリップに利用して取り付けた状態で示している。
【図2】上記クリップを分解した分解斜視図である。
【図3】上記クリップを示し、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は(a)のA−A線断面図である。
【図4】上記クリップの本体を示し、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
【図5】上記溶融部材のうち、第2枠部を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図6】上記溶融部材のうち、第1枠部を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図7】上記クリップの変形例を示し、(a)は下面図、(b)は(a)のE−E線断面図である。
【図8】従来のクリップを示す説明図である。
【図9】従来の溶着構造例を示す参考図である。
【符号の説明】
【0023】
1…クリップ
2…本体
3…第1枠部(溶融部材)
4…第2枠部(溶融部材)
5…溶融部材(5aは連結部)
6…パネル(7は溝部、8は貫通孔)
10…モール(物品)
15…中間体
20…板部
22,23…小凸部(嵌合部)
24…区画壁
25…脚
26…凹部
28…係合部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
板部に下設された仮止め又は位置だし用脚と、前記脚の基部周囲に嵌合される熱可塑性の溶融部材とを有し、前記脚をパネルに設けられた貫通孔に挿入し、前記溶融部材を溶融し硬化することで前記パネルに取り付けられる樹脂製クリップにおいて、
前記板部下面に突設されて前記脚の基部と間隔を保ち、かつ該基部のほぼ全周を囲っている区画壁を有し、前記脚の基部と前記区画壁との間に形成される凹部に前記溶融部材を配置していることを特徴とする樹脂製クリップ。
【請求項2】
板部に下設された仮止め又は位置だし用脚と、前記脚の基部周囲に嵌合される熱可塑性の溶融部材とを有し、前記脚をパネルに設けられた貫通孔に挿入し、前記溶融部材を溶融し硬化することで前記パネルに取り付けられる樹脂製クリップにおいて、
前記板部が下面に突設されて前記脚の基部と間隔を保ち、かつ該基部のほぼ全周を囲んでいる区画壁、及び区画壁の周囲に設けられている嵌合部を有していると共に、前記溶融部材が前記脚の基部と前記区画壁との間に嵌合される第1枠部、及び前記区画壁の周囲に嵌合部を介して嵌合される第2枠部からなることを特徴とする樹脂製クリップ。
【請求項3】
請求項1又は2のクリップにおいて、前記脚が前記パネルの貫通孔に挿入操作により係合する爪部を突設していることを特徴とする樹脂製クリップ。
【請求項4】
請求項1又は2のクリップにおいて、前記板部が上面に内装又は外装用モールを固定するための係合部を突設していることを特徴とする樹脂製クリップ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−189107(P2006−189107A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−1817(P2005−1817)
【出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】