説明

機器使用管理システム、情報機器、その方法及びプログラム

【課題】 付属機器の不良品が市場に流通した後であっても、情報機器と付属機器との組み合わせによる危険度に応じて、情報機器による付属機器の使用を停止又は継続することができる機器使用管理システム、情報機器、その方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】 機器使用管理システム100は、情報機器10の製造情報及び/又は情報機器10に組み込まれたプログラムの版数情報である機器情報、付属機器20の製造情報及び/又は付属機器20に組み込まれたプログラムの版数情報である機器情報、並びに組み合わせ毎の危険情報に基づき、情報機器10及び付属機器20間の接続の適否を判断し、該判断に基づいて情報機器10の動作を制御するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信機能を有する情報機器に電気的に接続される付属機器における、市場に流通した不良品又は非正規品に対して、情報機器による付属機器の使用を制限する機器使用管理システム、情報機器、その方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、ノートパソコン又はデジタルカメラなどの携帯機器は、リチウムイオン電池などの二次電池(リチャージャブルバッテリ)を装着して使用するものが多い。
特に、リチウムイオン電池は、高度な製造技術や開発技術が要求されるため、製造工程で発見できなかった不良品が市場に流通する場合があり、不良品であるリチウムイオン電池を携帯機器に使用する際に、異常過熱、発火又は爆発などの事故が発生する恐れがある。
【0003】
また、携帯機器のユーザによっては、携帯機器に装着する二次電池として、メーカが推奨する正規品(純正品)を使用せず、非正規品を使用することで、携帯機器の動作が不安定になるなどの携帯機器と二次電池との相性が合わずに、異常過熱、発火又は爆発などの事故が発生する恐れがある。
このため、発火事故などによる、携帯機器のユーザの負傷、携帯機器の破損若しくは動作不良、又はデータの破損などの被害を防止する技術が求められている。
【0004】
これに対し、従来の携帯端末装置は、装着された外部電源があらかじめ定められた条件に合致するか認証する認証回路と、前記認証回路へ電力を供給する内蔵電源と、電源供給を制御する電源管理手段を本体に備え、前記電源管理手段は、前記外部電源を認証する間、前記外部電源から前記本体への電力供給を遮断するとともに、前記内蔵電源から前記認証回路へ電力を供給する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、従来の電池認証システムは、アプリケーション機器メーカのホストコンピュータは、暗号化IDを生成する。暗号化IDは、電池パック内のEEPROMに書き込まれる。また、IDおよび復号キーがアプリケーション機器内のEEPROMに書き込まれる。アプリケーション機器は、電池パック内のEEPROMに格納されたIDコードを読み出し、アプリケーション機器内のEEPROMに格納された復号キーを用いて復号する。復号された電池パックのIDとアプリケーション機器のIDとを使用して、電池パックが正規品であるか否かの認証を行なう。認証の結果、認証が成立した場合は、アプリケーション機器に電力が供給される(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2007−195021号公報
【特許文献2】特開2006−114423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の携帯端末装置及び電池認証システムは、第三者による電池パックの変造、偽造及び非正規品に対処できるのであるが、正規品の電池パックにおける製造不良や設計不良による不良品が市場に流通した後に、メーカ側が不良品の存在を把握した場合であっても、不良品である電池パックの使用はユーザに委ねられる。すなわち、メーカ側では、不良品である正規品の電池パックから携帯端末装置(アプリケーション装置)への電力の供給を停止することができず、発火事故などを確実に防止することができないという課題があった。
【0007】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、付属機器の不良品が市場に流通した後に、メーカ側が不良品の存在を把握した場合であっても、情報機器に対して、不良品である付属機器の使用を停止することができる機器使用管理システム及び情報機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る機器使用管理システムは、ネットワークを介して危険情報提供サーバと、該危険情報提供サーバと通信可能な情報機器と、該情報機器に接続可能な付属機器とを有する機器管理システムであって、前記危険情報提供サーバは、前記情報機器及び前記付属機器を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶する危険情報記憶部と、前記情報機器と前記ネットワークを介して前記情報機器から情報機器に関する情報と付属機器に関する情報を受信する通信部と、前記受信した前記情報機器から情報機器に関する情報と付属機器に関する情報に基づき、前記危険性に関する情報を検索し、前記情報機器及び付属機器間の接続が危険か否か判定する危険判定部とを有し、前記通信部は、更に、前記危険判定部の判定結果を前記情報機器に送信し、前記付属機器は、該付属機器に関する情報を記憶する付属機器情報記憶部と、前記情報機器と電気的に接続可能な第1のインタフェース部とを有し、前記情報機器は、該情報機器に関する情報を記憶する情報機器情報記憶部と、前記付属機器と電気的に接続可能な第2のインタフェース部と、前記付属機器と電気的に接続した際に、前記付属機器情報記憶部から前記付属機器に関する情報を取得する付属機器情報読取部と、前記情報機器に関する情報と前記付属機器に関する情報を、前記通信部を介して前記危険情報提供サーバに送信する機器情報提供部と、前記通信部を介して前記危険情報提供サーバから前記判定結果を受信する危険情報取得部と、前記判定結果に基づいて前記付属機器の動作を制御する機器使用制御部を有するものである。
【発明の効果】
【0009】
開示の機器使用管理システムは、付属機器の不良品が市場に流通した後であっても、情報機器と付属機器との組み合わせによる危険度に応じて、情報機器による付属機器の使用を停止又は継続することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(本発明の第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図、図2(a)は図1に示す付属機器及び情報機器の組み合わせの例を示す説明図、図2(b)は図1に示す付属機器情報記憶部及び付属機器情報読取部の組み合わせの例を示す説明図、図3(a)は危険情報を説明するための説明図、図3(b)は組み合わせによる危険情報を説明するための説明図、図4は図1に示す機器使用管理システムによる処理手順を示すフローチャート、図5は図4に示すフローチャートの続きを示すフローチャート、図6(a)は図1に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険性なしの場合におけるシーケンス図、図6(b)は図1に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険度が大きい場合におけるシーケンス図、図6(c)は図1に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。
【0011】
図1において、機器使用管理システム100は、通信機能を有する情報機器10と、情報機器10に電気的に接続される付属機器20と、情報機器10及び付属機器20の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合(危険度)に関する情報(以下、危険情報と総称す)として、組み合わせ毎の危険情報を記憶し、情報機器10との間の通信機能を有する危険情報提供サーバ30と、を備えている。なお、情報機器10及び付属機器20は、情報機器10のユーザ側に保有されるものであり、危険情報提供サーバ30は、情報機器10のメーカ側に保有されるものである。
【0012】
また、情報機器10と付属機器20との組み合わせは、例えば、図2(a)の例1に示すように、付属機器20を電力機器である二次電池とすれば、情報機器10として、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ、ビデオカメラ、駆動補助機付自転車又は電気自動車などが挙げられる。
【0013】
また、情報機器10と付属機器20との組み合わせは、例えば、図2(a)の例2や例3に示すように、付属機器20をコンピュータの周辺機器であるマウスやキーボードとすれば、情報機器10として、パソコンやノートパソコンなどが挙げられる。
【0014】
また、情報機器10と付属機器20との組み合わせは、例えば、図2(a)の例4や例5に示すように、付属機器20をリムーバブルメディアであるメモリカードやハードディスクとすれば、情報機器10として、携帯電話、パソコン、ノートパソコン、デジタルカメラ又はビデオカメラなどが挙げられる。
【0015】
付属機器20は、自機器の製造情報及び/又は自機器に組み込まれたプログラム(プログラム群であるソフトウェアを含む)の版数情報(以下、機器情報と総称す)、を記憶する付属機器情報記憶部21を備えている。
【0016】
なお、付属機器情報記憶部21は、例えば、図2(b)に示すように、RFID(radio frequency identification)タグ、印刷や刻印によるバーコード、二次元コード、文字若しくは画像、物理的かつ電気的な構造であるPINコード、書き込み可能なPROM(Programmable ROM)などのROM(Read Only Memory)コード、又は信号生成回路などが挙げられる。
【0017】
また、付属機器情報記憶部21は、例えば、バーコードであれば、付属機器20の販売前(特に、製造時)に、付属機器20の表面に印刷、刻印又は貼付される。また、付属機器20の製造情報は、図3(b)に示すように、例えば、製造番号、製造ロット番号又は型格などが挙げられる。
【0018】
なお、プログラムの版数情報は、製造後に内部のプログラムを更新できる付属機器20であれば、組み合わせによる危険情報に反映される情報であり、更新されたプログラム部分(FPGA(Field Programmable Gate Array)やファームウェアなど)についての版数に関する情報である。
【0019】
また、付属機器20は、情報機器10と電気的に接続可能な図示しないインタフェース部を有する。なお、付属機器20のうち、電力機器である一次電池や二次電池は、正極端子及び負極端子がインタフェース部に相当する。
危険情報提供サーバ30は、通信インタフェース部31、危険情報記憶部32及び危険判定部33を備えている。
【0020】
通信インタフェース部31は、ネットワーク300を介して情報機器10に接続して通信する際の規約でコネクタの形状や電気信号の形式などが定められており、情報機器10及び危険情報提供サーバ30間でデータを伝送するためのインタフェースである。
【0021】
危険情報記憶部32は、例えば、図3(b)に示すように、付属機器20の機器情報と情報機器10の機器情報との組み合わせにより、危険性の有無及び危険度を分類した、組み合わせ毎の危険情報を記憶している。また、危険情報記憶部32に記憶する組み合わせ毎の危険情報は、メーカが保有する組み合わせ毎の危険情報に基づき、後述する機器使用管理システム100による使用管理処理と非同期に、随時、端末装置200によって最新の情報が入力され、更新される。
【0022】
なお、情報機器10の機器情報とは、自機器の製造情報及び/又は自機器に組み込まれたプログラム(特に、プログラム群であるソフトウェアのうち、基本ソフト(OS:operating system)やドライバ)の版数情報である。
【0023】
また、危険情報は、例えば、図3(a)に示すように、危険性が「なし」では、危険度が「0」であり、危険性が「あり」では、危険度が「1」から「5」までの5段階に分類される。特に、危険度が「5」では、メーカ側で想定される危険性の中で最も危険性があると評価されたレベルであり、例えば、人体に影響を及ぼす恐れがある、情報機器10又は付属機器20からの発火、発熱又は爆発の危険性があるレベルである。
【0024】
また、危険度が「3」では、メーカ側で想定される危険性の中で中程度の危険性があると評価されたレベルであり、例えば、人体に影響を及ぼす恐れはないが、付属機器20(例えば、ハードディスクなど)に記憶したデータが消失する危険性があるレベルである。また、危険度が「1」では、メーカ側で想定される危険性の中で軽微な危険性があると評価されたレベルであり、例えば、付属機器20(例えば、一次電池や二次電池など)の寿命が正常品の80%しかないという危険性があるレベルである。
【0025】
ここで、図3(b)において、上から一番目の群(危険度が「0」)と、上から二番目の群(危険度が「5」)との違いは、付属機器20の製造ロット番号(dev-lot-001、dev-lot-099)の違いだけである。すなわち、情報機器10(製造番号:kiki-001〜004、製造ロット番号:kiki-lot-001、型格:FMV-E620、版数:XP-ver.01)は、製造ロット番号が「dev-lot-001」である付属機器20を使用する場合には、危険性はないが、製造ロット番号が「dev-lot-099」である付属機器20を使用する場合には、危険度が「5」であり、発火などの危険性があることがわかる。
【0026】
同様に、図3(b)において、上から三番目の群(危険度が「1」)と、上から四番目の群(危険度が「0」)との違いは、情報機器10の基本ソフトの版数(XP-ver.01、XP-ver.22)の違いだけである。すなわち、付属機器20(製造番号:dev20001〜20004、製造ロット番号:dev-lot-222、型格:Li-CC)は、基本ソフトの版数が「XP-ver.22」である情報機器10と組み合わせる場合には、危険性はないが、基本ソフトの版数が「XP-ver.01」である情報機器10と組み合わせる場合には、危険度が「1」であることがわかる。
【0027】
危険判定部33は、情報機器10の機器情報及び付属機器20の機器情報並びに組み合わせ毎の危険情報に基づき、情報機器10及び付属機器20の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険度を判定する。
【0028】
情報機器10は、通常の情報機器が備えている、付属機器インタフェース部11、電源インタフェース部12、ユーザインタフェース部13、通信インタフェース部14及び制御部15を備えている。
【0029】
また、情報機器10は、後述する、情報機器情報記憶部1a、付属機器情報読取部1b、機器情報提供部1c、危険情報取得部1d、閾値情報記憶部1e、機器使用態様判定部1f、機器使用選択報知部1g、機器使用停止報知部1h、機器使用停止部1i、機器使用選択情報取得部1j及び機器使用継続部1kを備えている。
【0030】
付属機器インタフェース部11は、付属機器20を接続して通信する際の規約でコネクタの形状や電気信号の形式などが定められており、情報機器10及び付属機器20間のデータ伝送や、付属機器20(電力機器の場合)からの電力を情報機器10に供給するためのインタフェースである。
【0031】
電源インタフェース部12は、図示しないプラグ受けに接続し、商用電源からの電力を情報機器10に供給するためのインタフェースである。なお、電源インタフェース部12は、付属機器20が電力機器であれば、情報機器10に必ずしも備える必要はない。
【0032】
ユーザインタフェース部13は、情報機器10がユーザに対して情報を出力するための出力部13aや、ユーザが情報機器10に情報を入力するための入力部13bからなる。なお、入力部13bとしては、例えば、マイクロホン、情報機器10が携帯電話などであればボタンスイッチ及びカメラ、情報機器10がパソコンなどであればキーボード、情報機器10がビデオカメラなどであればタッチパネル、情報機器10が自動車などであればハンドル及びブレーキが挙げられる。また、出力部13aとしては、例えば、スピーカ、情報機器10がノートパソコン、携帯電話又はデジタルカメラなどであれば液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)が挙げられる。
【0033】
通信インタフェース部14は、ネットワーク300を介して危険情報提供サーバ30に接続して通信する際の規約でコネクタの形状や電気信号の形式などが定められており、情報機器10及び危険情報提供サーバ30間でデータを伝送するためのインタフェースである。
【0034】
制御部15は、実行対象のプログラム及び処理対象データを記憶する主記憶装置(メインメモリ)15aと、主記憶装置15aに記憶されるプログラムによってデータの処理を行なう中央処理装置(central processing unit:CPU)15bと、実行非対象のプログラム及び処理非対象データを記憶する補助記憶装置15cと、現在の時刻を時刻情報として提供する時計部15dとを備えている。
【0035】
情報機器情報記憶部1aは、自機器の製造情報と自機器に組み込まれたプログラムの版数情報とからなる機器情報を記憶しており、自機器の製造情報として、図3(b)に示すように、例えば、製造番号、製造ロット番号又は型格などが挙げられる。
【0036】
付属機器情報読取部1bは、付属機器20から該付属機器20の機器情報を読み取る付属機器インタフェース部11の一部であり、例えば、図2(b)に示すように、RFIDタグに対してRFIDリーダ、バーコードに対してバーコードリーダ、二次元コードに対して二次元コードリーダが挙げられる。また、付属機器情報読取部1bは、図2(b)に示すように、文字に対して文字認識手段、画像に対して画像認識手段、PINコードに対してPINコード読取手段、ROMコードに対してROMコード読取手段、信号生成回路に対して信号認識手段が挙げられる。
【0037】
機器情報提供部1cは、情報機器情報記憶部1aに記憶する情報機器10の機器情報と、付属機器情報読取部1bにより取得した付属機器20の機器情報とを取得し、通信インタフェース部14を介して、危険情報提供サーバ30に出力する。
【0038】
危険情報取得部1dは、危険情報提供サーバ30の危険判定部33が判定した危険情報を、通信インタフェース部31、ネットワーク300及び通信インタフェース部14を介して取得し、機器使用態様判定部1fに出力する。
【0039】
閾値情報記憶部1eは、危険情報取得部1dが取得した危険性ありの危険情報のうち、危険度に応じて、情報機器10による付属機器20の使用を停止するか否かを判定する基準となる閾値情報を記憶する手段である。なお、閾値情報は、情報機器10の設計又は製造時においてメーカ側で設定される。
【0040】
機器使用態様判定部1fは、危険情報取得部1dから入力される危険情報と、閾値情報記憶部1eから入力される閾値情報とに基づき、付属機器20の使用態様を判定し、機器使用停止報知部1h及び機器使用停止部1i、機器使用選択報知部1g、又は機器使用継続部1kに判定結果を出力する。
【0041】
機器使用選択報知部1gは、機器使用態様判定部1fから入力される判定結果に基づき、出力部13aであるスピーカやディスプレイを通じて、付属機器20の使用を継続又は停止するかをユーザに選択させるために、音声又は表示により報知する手段である。
【0042】
機器使用停止報知部1hは、機器使用態様判定部1fから入力される判定結果に基づき、出力部13aであるスピーカやディスプレイを通じて、付属機器20の使用を強制的に停止することをユーザに音声又は表示により報知する手段である。
【0043】
機器使用停止部1iは、機器使用態様判定部1fから入力される判定結果又は機器使用選択情報取得部1jからの選択情報に基づき、付属機器20の使用を停止する機器使用制御部である。
【0044】
機器使用選択情報取得部1jは、入力部13bを通じて、ユーザが選択した、付属機器20の使用の継続又は停止の選択情報を、機器使用停止部1i又は機器使用継続部1kに出力する。
【0045】
機器使用継続部1kは、機器使用態様判定部1fから入力される判定結果又は機器使用選択情報取得部1jからの選択情報に基づき、付属機器20の使用を継続する機器使用制御部である。
【0046】
次に、本実施形態に係る機器使用管理システム100における使用管理処理の処理手順について、図4乃至図6を用いて説明する。
まず、情報機器10のスケジューラ(例えば、周期タイマなど)や、ユーザによる情報機器10と付属機器20との接続や、ユーザによる情報機器10の電源のオンを起点として、使用管理処理を開始する(ステップS1、図6(a)の丸数字1)。
【0047】
情報機器10の付属機器情報読取部1bは、付属機器20の付属機器情報記憶部21に記憶された付属機器20の機器情報を読み取り取得する(ステップS2、図6(a)の丸数字2)。
【0048】
情報機器10の機器情報提供部1cは、付属機器20の機器情報を取得すると共に、情報機器情報記憶部1aに記憶された自機器の機器情報を読み取り取得する(ステップS3、図6(a)の丸数字3)。
【0049】
また、機器情報提供部1cは、取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報を危険情報提供サーバ30に送信して、付属機器20と情報機器10との組み合わせによる危険情報を問い合わせる(ステップS4、図6(a)の丸数字4)。
危険情報提供サーバ30の危険判定部33は、危険情報記憶部32に記憶された組み合わせによる危険情報を参照する(ステップS5、図6(a)の丸数字5)。
【0050】
また、危険判定部33は、情報機器10から取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険度を判定(危険情報(危険性の有無、危険度)を取得)する(ステップS6、図6(a)の丸数字6)。
【0051】
なお、情報機器10から取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報が、危険情報記憶部32に記憶された組み合わせに存在しない場合には、付属機器20が非正規品であることを示している。このため、危険判定部33は、この組み合わせに対して、例えば、危険性ありとして危険度を「5」に判定することにより、後述する処理に従い、情報機器10による非正規品である付属機器20の使用を停止することができる。
そして、危険判定部33は、情報機器10に対して、判定した危険情報を提供する(ステップS7、図6(a)の丸数字6)。
【0052】
情報機器10の危険情報取得部1dは、危険情報提供サーバ30から危険情報を取得し(ステップS8)、機器使用態様判定部1fに出力する。
情報機器10の機器使用態様判定部1fは、取得した危険情報に基づき、危険性ありか否かを判断する(ステップS9)。
【0053】
ステップS9において、危険性なし(危険度が「0」)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、機器使用継続部1kに判定結果を出力する。
【0054】
情報機器10の機器使用継続部1kは、情報機器10による付属機器20の使用を継続させ(ステップS10)、使用管理処理を終了する(図6(a)の丸数字9)。
また、ステップS9において、危険性あり(危険度が「1」〜「5」)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、閾値情報記憶部1eから閾値情報を取得する(ステップS11)。
そして、機器使用態様判定部1fは、取得した危険度と閾値とを比較して、危険度が閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS12)。
【0055】
ステップS12において、危険度が閾値よりも大きいと判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、判定結果を機器使用停止報知部1h及び機器使用停止部1iに出力する。
情報機器10の機器使用停止報知部1hは、情報機器10による付属機器20の使用を停止する旨を外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、表示)する(ステップS13)。
【0056】
そして、情報機器10の機器使用停止部1iは、情報機器10による付属機器20の使用を停止させ(ステップS14、図6(b)の丸数字8)、使用管理処理を終了する(図6(b)の丸数字9)。なお、付属機器20が一次電池又は二次電池の場合には、ユーザが情報機器10の電源をオフする操作に伴う情報機器10の処理と同様に、機器使用停止部1iは、情報機器10の電源をオフする処理を行なう。
また、ステップS12において、危険度が閾値よりも大きくない(小さい)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、判定結果を機器使用選択報知部1gに出力する。
【0057】
情報機器10の機器使用選択報知部1gは、情報機器10による付属機器20の使用を停止又は継続するかを選択するように、外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、使用停止選択ボタン(YES/NO)を表示)する(ステップS15)。
【0058】
そして、ユーザは、情報機器10の入力部13bを用いて、情報機器10による付属機器20の使用を継続又は停止するかを選択する(ステップS16)。
情報機器10の機器使用選択情報取得部1jは、ユーザが選択した選択情報を取得し、選択情報に基づき、情報機器10による付属機器20の使用を継続するか否かを判断する(ステップS17)。
【0059】
ステップS17において、情報機器10による付属機器20の使用を継続しない(停止する)と判断した場合には、機器使用選択情報取得部1jは、機器使用停止部1iに選択情報を出力し、前述したステップS14に進む。
また、ステップS17において、情報機器10による付属機器20の使用を継続すると判断した場合には、機器使用選択情報取得部1jは、機器使用継続部1kに選択情報を出力し、前述したステップS10に進む。
【0060】
なお、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、危険情報提供サーバ30に危険判定部33を具備する例を示したが、危険判定部33を危険情報提供サーバ30に具備せず、情報機器10に具備する構成としてもよい。
【0061】
この場合には、機器情報提供部1cが自機器の機器情報及び付属機器20の機器情報を新たな危険判定部33に出力し、危険情報取得部1dが危険情報提供サーバ30から組み合わせ毎の危険情報を取得して新たな危険判定部33に出力する。そして、新たな危険判定部33は、自機器の機器情報及び付属機器20の機器情報並びに組み合わせ毎の危険情報に基づき、自機器及び付属機器20の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定することになる。
【0062】
また、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、付属機器20の付属機器情報記憶部21に記憶された付属機器20の機器情報があることを前提にしているが、記憶されているはずの機器情報が消失していることや、付属機器20に付属機器情報記憶部21そのものがなく、付属機器20の機器情報の読み取りが不可能な場合には、その付属機器が正規品(純正品)ではない可能性が高いために、情報機器10において、無条件に危険とみなすようにしてもよい。
特に、この場合には、付属機器情報読取部1bと機器情報提供部1cとの間に、図示しない不正付属機器判定部を備えることが考えられる。
【0063】
この不正機器判定部は、付属機器情報読取部1bにおいて付属機器20の機器情報の読み取りが不能である場合(付属機器20と情報機器10との電気的な接続が不能である場合や、付属機器20と情報機器10との電気的な接続が可能であっても、付属機器20に付属機器情報記憶部21がなく、付属機器20の機器情報を読み取れない場合など)に、当該付属機器20が不正な付属機器(非正規品)であり、使用することが危険であると判定する。
【0064】
また、不正機器判定部は、付属機器情報読取部1bにおいて付属機器20の機器情報の読み取りが可能である場合には、機器情報提供部1cに付属機器20の機器情報を出力する。また、不正機器判定部は、付属機器情報読取部1bにおいて付属機器20の機器情報の読み取りが不能である場合には、機器使用停止部1i及び機器使用停止報知部1hに対して判定結果を出力する。
【0065】
機器使用停止部1iは、不正機器判定部による判定結果に基づき、付属機器20の使用を停止する。また、機器使用停止報知部1hは、不正機器判定部による判定結果に基づき、情報機器10による付属機器20の使用が危険である旨を外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、表示)する。
【0066】
以上のように、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、付属機器20の不良品が市場に流通した後に、メーカ側が不良品の存在を把握した場合であっても、危険情報提供サーバ30から最新の危険情報を取得できるため、情報機器10による付属機器20の使用が危険な場合には、付属機器20の使用の継続を防止することができるという作用効果を奏する。また、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、危険度の高い付属機器20の使用の継続を防止することにより、付属機器20の継続的な使用によるユーザや情報機器10への被害を防止することができるという作用効果を奏する。
【0067】
(本発明の第2の実施形態)
図7は第2の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図、図8は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順を示すフローチャート、図9は図8に示すフローチャートの続きを示すフローチャート、図10(a)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なしの場合におけるシーケンス図、図10(b)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図、図10(c)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図、図11(a)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図、図11(b)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。図7乃至図11において、図1〜図6と同じ符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
【0068】
ローカル危険情報取得部2aは、危険情報取得部1dが危険情報提供サーバ30から危険情報を取得する度に、危険情報取得部1dから組み合わせ毎の危険情報を取得して、後述するローカル危険情報記憶部2bに出力する。
【0069】
ローカル危険情報記憶部2bは、ローカル危険情報取得部2aからの組み合わせ毎の危険情報を取得し、当該組み合わせ毎の危険情報を記憶する。なお、メーカ側は、ローカル危険情報記憶部2bに対して、製造時又は販売時の時点において最新である組み合わせ毎の危険情報を記憶させておく。
【0070】
ローカル危険判定部2cは、自情報機器10の機器情報及び付属機器20の機器情報並びにローカル危険情報記憶部2bからの組み合わせ毎の危険情報に基づき、自情報機器10及び付属機器20の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定する。また、ローカル危険判定部2cは、判定結果に基づき、危険判定部33又は機器使用態様判定部1fに判定結果を出力する。
【0071】
ここでは、付属機器20の付属機器情報記憶部21に記憶された付属機器20の機器情報があることを前提にしているが、記憶されているはずの機器情報が消失していることや、付属機器20に付属機器情報記憶部21そのものがなく、付属機器20の機器情報の読み取りが不可能な場合には、その付属機器が正規品(純正品)ではない可能性が高いために、情報機器10において、無条件に危険とみなすようにしてもよい。
【0072】
なお、この第2の実施形態に係る機器使用管理システム100においては、ローカル危険情報取得部2a、ローカル危険情報記憶部2b及びローカル危険判定部2cを情報機器10に新たに備えているところのみが第1の実施形態と異なるところであり、ローカル危険情報取得部2a、ローカル危険情報記憶部2b及びローカル危険判定部2cによる作用効果以外は、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0073】
本実施形態に係る機器使用管理システム100における使用管理処理の処理手順について、図8乃至図11を用いて説明する。
まず、情報機器10のスケジューラ(例えば、周期タイマなど)や、ユーザによる情報機器10と付属機器20との接続や、ユーザによる情報機器10の電源のオンを起点として、使用管理処理を開始する(ステップS101、図10(a)の丸数字1、図11(a)の丸数字1)。
【0074】
情報機器10の付属機器情報読取部1bは、付属機器20の付属機器情報記憶部21に記憶された付属機器20の機器情報を読み取り取得する(ステップS102、図10(a)の丸数字2、図11(a)の丸数字2)。
【0075】
情報機器10の機器情報提供部1cは、付属機器20の機器情報を取得すると共に、情報機器情報記憶部1aに記憶された自機器の機器情報を読み取り取得する(ステップS103、図10(a)の丸数字3、図11(a)の丸数字3)。
また、機器情報提供部1cは、取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報をローカル危険判定部2cに出力する(ステップS104)。
【0076】
情報機器10のローカル危険判定部2cは、ローカル危険情報記憶部2bに記憶された組み合わせによる危険情報を参照する(ステップS105、図10(a)の丸数字3−1、図11(a)の丸数字3−1)。
また、ローカル危険判定部2cは、機器情報提供部1cから取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険度を判定(危険情報(危険性の有無、危険度)を取得)し、危険性ありか否かを判断する(ステップS106)。
【0077】
ステップS106において、危険性なし(危険度が「0」)と判断した場合には、ローカル危険判定部2cは、取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報を危険情報提供サーバ30に送信して、付属機器20と情報機器10との組み合わせによる危険情報を問い合わせる(ステップS107、図10(a)の丸数字4)。なお、情報機器10から取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報が、危険情報記憶部32に記憶された組み合わせに存在しない場合には、(危険性の判定ができないため)、付属機器20と情報機器10との組み合わせによる危険情報を問い合わせる(ステップS107、図10(a)の丸数字4)。
【0078】
危険情報提供サーバ30の危険判定部33は、危険情報記憶部32に記憶された組み合わせによる危険情報を参照する(ステップS108、図10(a)の丸数字5)。
また、危険判定部33は、情報機器10から取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険度を判定(危険情報(危険性の有無、危険度)を取得)する(ステップS109、図10(a)の丸数字6)。
【0079】
そして、危険判定部33は、情報機器10に対して、判定した危険情報を提供する(ステップS110、図10(a)の丸数字6)。
情報機器10の危険情報取得部1dは、危険情報提供サーバ30から危険情報を取得し(ステップS111)、機器使用態様判定部1f及びローカル危険情報取得部2aに出力する。
【0080】
情報機器10のローカル危険情報取得部2aは、取得した組み合わせによる危険情報を、危険情報をローカル危険情報記憶部2bに出力して記憶させる(ステップS112)。
【0081】
情報機器10の機器使用態様判定部1fは、取得した危険情報に基づき、危険性ありか否かを判断する(ステップS113)。
【0082】
ステップS113において、危険性なし(危険度が「0」)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、機器使用継続部1kに判定結果を出力する。
情報機器10の機器使用継続部1kは、情報機器10による付属機器20の使用を継続させ(ステップS114)、使用管理処理を終了する(図10(a)の丸数字9)。
【0083】
また、ステップS106又はステップS113において、危険性あり(危険度が「1」〜「5」)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、閾値情報記憶部1eから閾値情報を取得する(ステップS115)。
【0084】
そして、機器使用態様判定部1fは、取得した危険度と閾値とを比較して、危険度が閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS116)。
ステップS116において、危険度が閾値よりも大きいと判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、判定結果を機器使用停止報知部1h及び機器使用停止部1iに出力する。
【0085】
情報機器10の機器使用停止報知部1hは、情報機器10による付属機器20の使用を停止する旨を外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、表示)する(ステップS117)。
【0086】
そして、情報機器10の機器使用停止部1iは、情報機器10による付属機器20の使用を停止させ(ステップS118、図10(b)の丸数字8、図11(a)の丸数字8)、使用管理処理を終了する(図10(b)の丸数字9、図11(a)の丸数字9)。
また、ステップS116において、危険度が閾値よりも大きくない(小さい)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、判定結果を機器使用選択報知部1gに出力する。
【0087】
情報機器10の機器使用選択報知部1gは、情報機器10による付属機器20の使用を停止又は継続するかを選択するように、外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、使用停止選択ボタン(YES/NO)を表示)する(ステップS119)。
【0088】
そして、ユーザは、情報機器10の入力部13bを用いて、情報機器10による付属機器20の使用を継続又は停止するかを選択する(ステップS120)。
情報機器10の機器使用選択情報取得部1jは、ユーザが選択した選択情報を取得し、選択情報に基づき、情報機器10による付属機器20の使用を継続するか否かを判断する(ステップS121)。
【0089】
ステップS121において、情報機器10による付属機器20の使用を継続しない(停止する)と判断した場合には、機器使用選択情報取得部1jは、機器使用停止部1iに選択情報を出力し、前述したステップS118に進む。
また、ステップS121において、情報機器10による付属機器20の使用を継続すると判断した場合には、機器使用選択情報取得部1jは、機器使用継続部1kに選択情報を出力し、前述したステップS114に進む。
【0090】
なお、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、機器情報提供部1cから取得した付属機器20と情報機器10との組み合わせによる危険情報がローカル危険情報記憶部2bに存在する場合について説明しているが、ローカル危険情報記憶部2bに存在しない場合についても対応できるように、ローカル危険判定部2c及び危険情報取得部1dを以下のように機能させることが考えられる。
【0091】
前述したステップS105とステップ106との間に新たなステップS105aを追加する。このステップS105aにおいて、ローカル危険判定部2cは、組み合わせによる危険情報が、ローカル危険情報記憶部2bに記憶されているかを判定する。この場合に、ローカル危険判定部2cは、危険情報有無判定部として機能する。
【0092】
そして、ステップS105aにおいて、組み合わせによる危険情報がローカル危険情報記憶部2bに記憶されていると判断した場合には、前述したステップS106に進む。
また、ステップS105aにおいて、組み合わせによる危険情報がローカル危険情報記憶部2bに記憶されていないと判断した場合には、前述したステップS107に進む。
【0093】
以上のように、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、第1の実施形態に係る機器使用管理システム100と比較して、情報機器10から危険情報提供サーバ30への危険情報の問合せ回数を減少させることができ、危険情報の問合せ及び取得処理によるネットワーク300の通信トラフィックを軽減することができるというという作用効果を奏する。
【0094】
また、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、ローカル危険情報記憶部2bに記憶された組み合わせによる危険情報において、情報機器10と付属機器20との組み合わせに危険性がある場合には、情報機器10から危険情報提供サーバ30への危険情報の問合せ及び取得処理に要する待機時間を省略でき、速やかに情報機器10による付属機器20の使用を停止することができるという作用効果を奏する。
【0095】
(本発明の第3の実施形態)
図12は第3の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図、図13は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順を示すフローチャート、図14は図13に示すフローチャートの続きを示すフローチャート、図15は図14に示すフローチャートの続きを示すフローチャート、図16は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なし且つ有効期間内の場合におけるシーケンス図、図17(a)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なし且つ有効期間外且つ危険情報において危険性なしの場合におけるシーケンス図、図17(b)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なし且つ有効期間外且つ危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図、図17(c)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なし且つ有効期間外且つ危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図、図18(a)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図、図18(b)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。図12乃至図18において、図1〜図11と同じ符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
【0096】
ローカル危険情報記憶部2bは、ローカル危険情報取得部2aからの組み合わせ毎の危険情報を取得し、当該組み合わせ毎の危険情報を記憶すると共に、時計部15dからの時刻情報に基づき、当該組み合わせ毎の危険情報の取得日時を記憶する。
【0097】
危険情報有効期間記憶部3aは、ローカル危険情報取得部2aから入力される組み合わせ毎の危険情報の有効期間を記憶する。なお、有効期間は、情報機器10の設計又は製造時においてメーカ側で設定される。
【0098】
危険情報有効期間比較部3bは、ローカル危険判定部2cからの危険情報が危険性なしの場合に、組み合わせ毎の危険情報の取得日時からの経過時間及び組み合わせ毎の危険情報の有効期間を比較する。また、危険情報有効期間比較部3bは、比較結果に基づき、危険判定部33又は機器使用継続部1kに比較結果を出力する。
【0099】
なお、この第3の実施形態に係る機器使用管理システム100においては、危険情報有効期間記憶部3a及び危険情報有効期間比較部3bを情報機器10に新たに備えているところのみが第2の実施形態と異なるところであり、危険情報有効期間記憶部3a及び危険情報有効期間比較部3bによる作用効果以外は、第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0100】
本実施形態に係る機器使用管理システム100における使用管理処理の処理手順について、図13乃至図18を用いて説明する。
まず、情報機器10のスケジューラ(例えば、周期タイマなど)や、ユーザによる情報機器10と付属機器20との接続や、ユーザによる情報機器10の電源のオンを起点として、使用管理処理を開始する(ステップS201、図16(a)の丸数字1、図17(a)の丸数字1、図18(a)の丸数字1)。
【0101】
情報機器10の付属機器情報読取部1bは、付属機器20の付属機器情報記憶部21に記憶された付属機器20の機器情報を読み取り取得する(ステップS202、図16(a)の丸数字2、図17(a)の丸数字2、図18(a)の丸数字2)。
【0102】
情報機器10の機器情報提供部1cは、付属機器20の機器情報を取得すると共に、情報機器情報記憶部1aに記憶された自機器の機器情報を読み取り取得する(ステップS203、図16(a)の丸数字3、図17(a)の丸数字3、図18(a)の丸数字3)。
また、機器情報提供部1cは、取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報をローカル危険判定部2cに出力する(ステップS204)。
【0103】
情報機器10のローカル危険判定部2cは、ローカル危険情報記憶部2bに記憶された組み合わせによる危険情報を参照する(ステップS205、図16(a)の丸数字3−1、図17(a)の丸数字3−1、図18(a)の丸数字3−1)。
また、ローカル危険判定部2cは、機器情報提供部1cから取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険度を判定(危険情報(危険性の有無、危険度)を取得)し、危険性ありか否かを判断する(ステップS206)。
【0104】
ステップS206において、危険性なし(危険度が「0」)と判断した場合には、ローカル危険判定部2cは、取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報を危険情報有効期間比較部3bに出力して、付属機器20と情報機器10との組み合わせによる危険情報の有効性を問い合わせる。
【0105】
情報機器10の危険情報有効期間比較部3bは、危険情報有効期間記憶部3aに記憶された組み合わせによる危険情報の取得日時を参照する(ステップS207)。
また、危険情報有効期間比較部3bは、時計部15dから現在の時刻情報を取得し、組み合わせによる危険情報の取得日時からの経過時間を算出する(ステップS208)。
また、危険情報有効期間比較部3bは、危険情報有効期間記憶部3aに記憶された組み合わせによる危険情報の有効期間を参照する(ステップS209)。
【0106】
そして、危険情報有効期間比較部3bは、経過時間と有効期間とを比較して(図16(a)の丸数字3−2、図17(a)の丸数字3−2)、経過時間が有効期間内であるか否かを判断する(ステップS210)。
【0107】
ステップS210において、有効期間内であると判断した場合には、危険情報有効期間比較部3bは、機器使用継続部1kに比較結果を出力する。
情報機器10の機器使用継続部1kは、情報機器10による付属機器20の使用を継続させ(ステップS211)、使用管理処理を終了する(図16(a)の丸数字9)。
【0108】
また、ステップS210において、有効期間内でない(有効期間外である)と判断した場合には、危険情報有効期間比較部3bは、取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報を危険情報提供サーバ30に送信して、付属機器20と情報機器10との組み合わせによる危険情報を問い合わせる(ステップS212、図17(a)の丸数字4)。
【0109】
危険情報提供サーバ30の危険判定部33は、危険情報記憶部32に記憶された組み合わせによる危険情報を参照する(ステップS213、図17(a)の丸数字5)。
また、危険判定部33は、情報機器10から取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険度を判定(危険情報(危険性の有無、危険度)を取得)する(ステップS214、図17(a)の丸数字6)。
そして、危険判定部33は、情報機器10に対して、判定した危険情報を提供する(ステップS215、図17(a)の丸数字6)。
【0110】
情報機器10の危険情報取得部1dは、危険情報提供サーバ30から危険情報を取得し(ステップS216)、危険情報を機器使用態様判定部1f及びローカル危険情報取得部2aに出力する共に、ローカル危険情報取得部2aは、危険情報及び取得日時をローカル危険情報記憶部2bに記憶させる(ステップS217)。なお、危険情報取得部1dは、通信品質に異常が発生した場合などにより、危険情報提供サーバ30から危険情報を取得できなかった場合には、ローカル危険情報記憶部2bに格納されたローカル危険情報を機器使用態様判定部1fに出力する。この場合には、取得日時の更新を行なわない。
【0111】
情報機器10の機器使用態様判定部1fは、取得した危険情報に基づき、危険性ありか否かを判断する(ステップS218)。
ステップS218において、危険性なし(危険度が「0」)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、機器使用継続部1kに判定結果を出力し、前述したステップS211に進む。
【0112】
また、ステップS206又はステップS218において、危険性あり(危険度が「1」〜「5」)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、閾値情報記憶部1eから閾値情報を取得する(ステップS219)。
そして、機器使用態様判定部1fは、取得した危険度と閾値とを比較して、危険度が閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS220)。
【0113】
ステップS220において、危険度が閾値よりも大きいと判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、判定結果を機器使用停止報知部1h及び機器使用停止部1iに出力する。
【0114】
情報機器10の機器使用停止報知部1hは、情報機器10による付属機器20の使用を停止する旨を外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、表示)する(ステップS221)。
【0115】
そして、情報機器10の機器使用停止部1iは、情報機器10による付属機器20の使用を停止させ(ステップS222、図17(b)の丸数字8、図18(a)の丸数字8)、使用管理処理を終了する(図17(b)の丸数字9、図18(a)の丸数字9)。
また、ステップS220において、危険度が閾値よりも大きくない(小さい)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、判定結果を機器使用選択報知部1gに出力する。
【0116】
情報機器10の機器使用選択報知部1gは、情報機器10による付属機器20の使用を停止又は継続するかを選択するように、外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、使用停止選択ボタン(YES/NO)を表示)する(ステップS223)。
【0117】
そして、ユーザは、情報機器10の入力部13bを用いて、情報機器10による付属機器20の使用を継続又は停止するかを選択する(ステップS224)。
情報機器10の機器使用選択情報取得部1jは、ユーザが選択した選択情報を取得し、選択情報に基づき、情報機器10による付属機器20の使用を継続するか否かを判断する(ステップS225)。
【0118】
ステップS225において、情報機器10による付属機器20の使用を継続しない(停止する)と判断した場合には、機器使用選択情報取得部1jは、機器使用停止部1iに選択情報を出力し、前述したステップS222に進む。
また、ステップS225において、情報機器10による付属機器20の使用を継続すると判断した場合には、機器使用選択情報取得部1jは、機器使用継続部1kに選択情報を出力し、前述したステップS211に進む。
【0119】
以上のように、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、第2の実施形態に係る機器使用管理システム100と比較して、情報機器10から危険情報提供サーバ30への危険情報の問合せ回数をさらに減少させることができ、危険情報の問合せ及び取得処理によるネットワーク300の通信トラフィックを軽減することができるというという作用効果を奏する。
【0120】
また、本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、ローカル危険情報記憶部2bに記憶された組み合わせによる危険情報の期限管理を行なうことで、第2の実施形態と比較して、危険情報の信頼性を高めることができるという作用効果を奏する。
【0121】
(本発明の第4の実施形態)
図19は第4の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図、図20は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順を示すフローチャート、図21は図20に示すフローチャートの続きを示すフローチャート、図22は図21に示すフローチャートの続きを示すフローチャート、図23(a)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間内且つ危険性なしの場合におけるシーケンス図、図23(b)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間内且つ危険度が大きい場合におけるシーケンス図、図23(c)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間内且つ危険度が小さい場合におけるシーケンス図、図24(a)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間外且つ危険情報において危険性なしの場合におけるシーケンス図、図24(b)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間外且つ危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図、図24(c)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間外且つ危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。図19乃至図24において、図1〜図18と同じ符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
【0122】
危険情報有効期間比較部3bは、組み合わせ毎の危険情報の取得日時からの経過時間及び組み合わせ毎の危険情報の有効期間を比較する。また、危険情報有効期間比較部3bは、比較結果に基づき、危険判定部33又はローカル危険判定部2cに比較結果を出力する。
【0123】
ローカル危険判定部2cは、経過時間が有効期間を超えていない場合に、自情報機器10の機器情報及び付属機器20の機器情報並びにローカル危険情報記憶部2bからの組み合わせ毎の危険情報に基づき、自情報機器10及び付属機器20の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定する。また、ローカル危険判定部2cは、機器使用態様判定部1fに判定結果を出力する。
【0124】
なお、この第4の実施形態に係る機器使用管理システム100においては、危険情報有効期間比較部3bによる比較がローカル危険判定部2cによる判定よりも前に行なわれるところのみが第3の実施形態と異なるところであり、この処理手順の違いによる作用効果以外は、第3の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0125】
本実施形態に係る機器使用管理システム100における使用管理処理の処理手順について、図20乃至図23を用いて説明する。
まず、情報機器10のスケジューラ(例えば、周期タイマなど)や、ユーザによる情報機器10と付属機器20との接続や、ユーザによる情報機器10の電源のオンを起点として、使用管理処理を開始する(ステップS301、図23(a)の丸数字1、図24(a)の丸数字1)。
【0126】
情報機器10の付属機器情報読取部1bは、付属機器20の付属機器情報記憶部21に記憶された付属機器20の機器情報を読み取り取得する(ステップS302、図23(a)の丸数字2、図24(a)の丸数字2)。
【0127】
情報機器10の機器情報提供部1cは、付属機器20の機器情報を取得すると共に、情報機器情報記憶部1aに記憶された自機器の機器情報を読み取り取得する(ステップS303、図23(a)の丸数字3、図24(a)の丸数字3)。
また、機器情報提供部1cは、取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報を危険情報有効期間比較部3bに出力する(ステップS304)。
【0128】
情報機器10の危険情報有効期間比較部3bは、ローカル危険情報記憶部2bに記憶された組み合わせによる危険情報を参照する(ステップS305、図23(a)の丸数字3−1、図24(a)の丸数字3−1)。
また、危険情報有効期間比較部3bは、危険情報有効期間記憶部3aに記憶された組み合わせによる危険情報の取得日時を参照する(ステップS306)。
【0129】
また、危険情報有効期間比較部3bは、時計部15dから現在の時刻情報を取得し、組み合わせによる危険情報の取得日時からの経過時間を算出する(ステップS307)。
また、危険情報有効期間比較部3bは、危険情報有効期間記憶部3aに記憶された組み合わせによる危険情報の有効期間を参照する(ステップS308)。
【0130】
そして、危険情報有効期間比較部3bは、経過時間と有効期間とを比較して(図23(a)の丸数字3−2、図24(a)の丸数字3−1)、経過時間が有効期間内であるか否かを判断する(ステップS309)。
【0131】
ステップS309において、有効期間内でない(有効期間外である)と判断した場合には、危険情報有効期間比較部3bは、取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報を危険情報提供サーバ30に送信して、付属機器20と情報機器10との組み合わせによる危険情報を問い合わせる(ステップS310、図24(a)の丸数字4)。
【0132】
危険情報提供サーバ30の危険判定部33は、危険情報記憶部32に記憶された組み合わせによる危険情報を参照する(ステップS311、図24(a)の丸数字5)。
また、危険判定部33は、情報機器10から取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険度を判定(危険情報(危険性の有無、危険度)を取得)する(ステップS312、図24(a)の丸数字6)。
そして、危険判定部33は、情報機器10に対して、判定した危険情報を提供する(ステップS313、図24(a)の丸数字6)。
【0133】
情報機器10の危険情報取得部1dは、危険情報提供サーバ30から危険情報を取得し(ステップS314)、危険情報を機器使用態様判定部1f及びローカル危険情報取得部2aに出力する共に、ローカル危険情報取得部2aは、危険情報及び取得日時をローカル危険情報記憶部2bに記憶させる(ステップS315)。
【0134】
情報機器10の機器使用態様判定部1fは、取得した危険情報に基づき、危険性ありか否かを判断する(ステップS316)。
【0135】
ステップS316において、危険性なし(危険度が「0」)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、機器使用継続部1kに判定結果を出力する。
情報機器10の機器使用継続部1kは、情報機器10による付属機器20の使用を継続させ(ステップS317)、使用管理処理を終了する(図24(a)の丸数字9)。
また、ステップS309において、有効期間内であると判断した場合には、危険情報有効期間比較部3bは、ローカル危険判定部2cに比較結果を出力する。
【0136】
情報機器10のローカル危険判定部2cは、機器情報提供部1cから取得した付属機器20及び情報機器10の機器情報の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険度を判定(危険情報(危険性の有無、危険度)を取得)する。
【0137】
そして、ローカル危険判定部2cは、機器使用態様判定部1fに判定結果を出力し、前述したステップS316に進む。
また、ステップS316において、危険性あり(危険度が「1」〜「5」)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、閾値情報記憶部1eから閾値情報を取得する(ステップS318)。
【0138】
そして、機器使用態様判定部1fは、取得した危険度と閾値とを比較して、危険度が閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS319)。
ステップS319において、危険度が閾値よりも大きいと判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、判定結果を機器使用停止報知部1h及び機器使用停止部1iに出力する。
【0139】
情報機器10の機器使用停止報知部1hは、情報機器10による付属機器20の使用を停止する旨を外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、表示)する(ステップS320)。
【0140】
そして、情報機器10の機器使用停止部1iは、情報機器10による付属機器20の使用を停止させ(ステップS321、図23(b)の丸数字8、図24(b)の丸数字8)、使用管理処理を終了する(図23(b)の丸数字9、図24(b)の丸数字9)。
また、ステップS319において、危険度が閾値よりも大きくない(小さい)と判断した場合には、機器使用態様判定部1fは、判定結果を機器使用選択報知部1gに出力する。
【0141】
情報機器10の機器使用選択報知部1gは、情報機器10による付属機器20の使用を停止又は継続するかを選択するように、外部(ユーザ)に対して出力部13a(例えば、ディスプレイ)により報知(例えば、使用停止選択ボタン(YES/NO)を表示)する(ステップS322)。
そして、ユーザは、情報機器10の入力部13bを用いて、情報機器10による付属機器20の使用を継続又は停止するかを選択する(ステップS323)。
【0142】
情報機器10の機器使用選択情報取得部1jは、ユーザが選択した選択情報を取得し、選択情報に基づき、情報機器10による付属機器20の使用を継続するか否かを判断する(ステップS324)。
【0143】
ステップS324において、情報機器10による付属機器20の使用を継続しない(停止する)と判断した場合には、機器使用選択情報取得部1jは、機器使用停止部1iに選択情報を出力し、前述したステップS321に進む。
また、ステップS324において、情報機器10による付属機器20の使用を継続すると判断した場合には、機器使用選択情報取得部1jは、機器使用継続部1kに選択情報を出力し、前述したステップS317に進む。
【0144】
(本発明のその他の実施形態)
図25は第5の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図、図26は第6の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図、図27は第7の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図である。図25乃至図27において、図1〜図24と同じ符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
【0145】
危険情報提供部34は、定期的又は組み合わせ毎の危険情報が危険情報記憶部32に新規に記録される度に、危険情報記憶部32から組み合わせ毎の危険情報を取得して、ローカル危険情報取得部2aに提供する。
【0146】
ローカル危険情報取得部2aは、定期的又は組み合わせ毎の危険情報が危険情報記憶部32に新規に記録される度に、危険情報提供部34から組み合わせ毎の危険情報を取得して、ローカル危険情報記憶部2bに出力する。
【0147】
なお、この第5の実施形態、第6の実施形態及び第7の実施形態に係る機器使用管理システム100においては、危険情報提供部34を危険情報提供サーバ30に新たに備えているところのみが第2の実施形態、第3の実施形態又は第4の実施形態と異なるところであり、危険情報提供部34による作用効果以外は、第2の実施形態、第3の実施形態又は第4の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0148】
本実施形態に係る機器使用管理システム100においては、端末装置200によって、組み合わせ毎の危険情報が、随時、危険情報記憶部32に記録される運用であれば、ネットワーク300の通信品質が悪く危険情報を取得できない場合や、情報機器10の電源が入っていないために危険情報を取得できない場合などを除き、ローカル危険情報記憶部2bに記憶される危険情報を常に最新状態に保持することができるという作用効果を奏する。
【0149】
なお、組み合わせ毎の危険情報が、危険情報記憶部32に定期的(例えば、1日につき1回)に記録される運用であれば、第2の実施形態、第3の実施形態又は第4の実施形態に係る機器使用管理システム100と比較して、ローカル危険情報記憶部2bに記憶される危険情報が最新状態である期間の割合を高くすることができるという作用効果を奏する。
【0150】
[付記] 以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) ネットワークを介して危険情報提供サーバと、該危険情報提供サーバと通信可能な情報機器と、該情報機器に接続可能な付属機器とを有する機器管理システムであって、前記危険情報提供サーバは、前記情報機器及び前記付属機器を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶する危険情報記憶部と、前記情報機器と前記ネットワークを介して前記情報機器から情報機器に関する情報と付属機器に関する情報を受信する通信部と、前記受信した前記情報機器から情報機器に関する情報と付属機器に関する情報に基づき、前記危険性に関する情報を検索し、前記情報機器及び付属機器間の接続が危険か否か判定する危険判定部とを有し、前記通信部は、更に、前記危険判定部の判定結果を前記情報機器に送信し、前記付属機器は、該付属機器に関する情報を記憶する付属機器情報記憶部と、前記情報機器と電気的に接続可能な第1のインタフェース部とを有し、前記情報機器は、該情報機器に関する情報を記憶する情報機器情報記憶部と、前記付属機器と電気的に接続可能な第2のインタフェース部と、前記付属機器と電気的に接続した際に、前記付属機器情報記憶部から前記付属機器に関する情報を取得する付属機器情報読取部と、前記情報機器に関する情報と前記付属機器に関する情報を、前記通信部を介して前記危険情報提供サーバに送信する機器情報提供部と、前記通信部を介して前記危険情報提供サーバから前記判定結果を受信する危険情報取得部と、前記判定結果に基づいて前記付属機器の動作を制御する機器使用制御部を有することを特徴とする機器使用管理システム。
【0151】
(付記2) 前記危険情報提供サーバの前記危険情報記憶部は、前記情報機器と前記付属機器を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報として、前記情報機器の製造情報及び/又は該情報機器に組み込まれたプログラムの版数情報である機器情報、前記付属機器の製造情報及び/又は該付属機器に組み込まれたプログラムの版数情報である機器情報、並びに前記組み合わせ毎の危険情報を記憶することを特徴とする機器使用管理システム。
【0152】
(付記3) 情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶部と、付属機器と電気的に接続可能なインタフェース部と、該インタフェース部を介して、前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器から該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取部と、情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバに、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報を送信する機器情報提供部と、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記組み合わせ毎の危険情報に基づき、前記危険情報提供サーバが判定した危険情報を取得する危険情報取得部と、前記危険情報に基づき、前記付属機器の使用態様を判定する機器使用態様判定部と、前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用を停止する機器使用停止部と、前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器が使用できない、又は、使用が危険である場合に、その旨を報知する報知部とを備えていることを特徴とする情報機器。
【0153】
(付記4) 情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶部と、付属機器と電気的に接続可能なインタフェース部と、前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器が記憶している該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取部と、情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバから前記組み合わせ毎の危険情報を取得する危険情報取得部と、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記組み合わせ毎の危険情報に基づき、該情報機器及び付属機器の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定する危険判定部と、前記危険判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用態様を判定する機器使用態様判定部と、前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用を停止する機器使用停止部と、前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器が使用できない、又は、使用が危険である場合に、その旨を報知する報知部とを備えていることを特徴とする情報機器。
【0154】
(付記5) 前記危険情報提供サーバからの組み合わせ毎の危険情報を取得し、該組み合わせ毎の危険情報を記憶するローカル危険情報記憶部と、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記ローカル危険情報記憶部からの組み合わせ毎の危険情報に基づき、該情報機器及び付属機器の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定するローカル危険判定部と、を備え、前記機器使用態様判定部が、前記ローカル危険判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用態様を判定することを特徴とする情報機器。
【0155】
(付記6) 前記危険情報提供サーバからの組み合わせ毎の危険情報を取得し、該組み合わせ毎の危険情報及び該組み合わせ毎の危険情報の取得日時を記憶するローカル危険情報記憶部と、前記組み合わせ毎の危険情報の有効期間を記憶する危険情報有効期間記憶部と、前記取得日時からの経過時間及び前記有効期間を比較する危険情報有効期間比較部と、を備え、前記ローカル危険判定部からの危険情報が危険性なしの場合であり、前記経過時間が前記有効期間を超えていない場合に、前記付属機器の使用を継続することを特徴とする情報機器。
【0156】
(付記7) 情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶部と、付属機器と電気的に接続可能なインタフェース部と、前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器が記憶している該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取部と、情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバから前記組み合わせ毎の危険情報を取得する危険情報取得部と、前記危険情報提供サーバから取得した組み合わせ毎の危険情報を記憶するローカル危険情報記憶部と、前記情報機器と前記付属機器と組み合わせに関する危険情報が、前記ローカル危険情報記憶部にあるか否か判定する危険情報有無判定部と、前記危険情報が、前記ローカル危険情報記憶部にある場合に、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記ローカル危険情報記憶部からの組み合わせ毎の危険情報に基づき、前記情報機器及び付属機器の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定するローカル危険判定部と、を備え、前記危険情報取得部は、前記危険情報有無判定部で、前記危険情報が前記ローカル危険情報記憶部にないと判定された場合に、前記危険情報提供サーバから、前記ローカル危険情報記憶部に記憶されていない前記情報機器に関連する危険情報を再取得し、該取得した危険情報を前記ローカル危険情報記憶部に記憶させ、前記ローカル危険判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用態様を停止することを特徴とする情報機器。
【0157】
(付記8) 情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶部と、付属機器と電気的に接続可能なインタフェース部と、該インタフェース部を介して、前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器から該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取部と、該付属機器情報読取部において、前記付属機器の機器情報を読み取り不能である場合に、不正な付属機器であり、使用が危険であると判定する不正付属機器判定部と、情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバに、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報を送信する機器情報提供部と、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記組み合わせ毎の危険情報に基づき、前記危険情報提供サーバが判定した危険情報を取得する危険情報取得部と、前記危険情報に基づき、前記付属機器の使用態様を判定する機器使用態様判定部と、前記不正付属機器判定部による判定結果と前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用を停止する機器使用停止部と、前記不正付属機器判定部による判定結果と前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器が使用できない、又は、使用が危険である場合に、その旨を報知する報知部とを備えていることを特徴とする情報機器。
【0158】
(付記9) コンピュータが情報機器として機能するための方法であって、前記コンピュータが、情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶ステップと、付属機器と電気的に接続するインタフェースステップと、該インタフェースステップを介して、前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器から該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取ステップと、情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバに、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報を送信する機器情報提供ステップと、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記組み合わせ毎の危険情報に基づき、前記危険情報提供サーバが判定した危険情報を取得する危険情報取得ステップと、前記危険情報に基づき、前記付属機器の使用態様を判定する機器使用態様判定ステップと、前記機器使用態様判定ステップによる判定結果に基づき、前記付属機器の使用を停止する機器使用停止ステップと、前記機器使用態様判定ステップによる判定結果に基づき、前記付属機器が使用できない、又は、使用が危険である場合に、その旨を報知する報知ステップとを実行するステップからなる方法。
【0159】
(付記10) コンピュータに、情報機器として実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、情報機器の機器情報を記憶させる手順と、付属機器と電気的に接続させる手順と、前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器から該付属機器の機器情報を読み取らせる手順と、情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバに、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報を送信させる手順と、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記組み合わせ毎の危険情報に基づき、前記危険情報提供サーバが判定した危険情報を取得させる手順と、前記危険情報に基づき、前記付属機器の使用態様を判定させる手順と、該判定結果に基づき、前記付属機器の使用を停止させる手順と、前記判定結果に基づき、前記付属機器が使用できない、又は、使用が危険である場合に、その旨を報知させる手順を実行させるためのプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0160】
【図1】第1の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図である。
【図2】(a)は図1に示す付属機器及び情報機器の組み合わせの例を示す説明図であり、(b)は図1に示す付属機器情報記憶部及び付属機器情報読取部の組み合わせの例を示す説明図である。
【図3】(a)は危険情報を説明するための説明図であり、(b)は組み合わせによる危険情報を説明するための説明図である。
【図4】図1に示す機器使用管理システムによる処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図4に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。
【図6】(a)は図1に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険性なしの場合におけるシーケンス図であり、(b)は図1に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険度が大きい場合におけるシーケンス図であり、(c)は図1に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。
【図7】第2の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図である。
【図8】図7に示す機器使用管理システムによる処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図8に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。
【図10】(a)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なしの場合におけるシーケンス図であり、(b)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図であり、(c)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうち危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。
【図11】(a)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図であり、(b)は図7に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。
【図12】第3の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図である。
【図13】図12に示す機器使用管理システムによる処理手順を示すフローチャートである。
【図14】図13に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。
【図15】図14に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。
【図16】図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なし且つ有効期間内の場合におけるシーケンス図である。
【図17】(a)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なし且つ有効期間外且つ危険情報において危険性なしの場合におけるシーケンス図であり、(b)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なし且つ有効期間外且つ危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図であり、(c)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険性なし且つ有効期間外且つ危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。
【図18】(a)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図であり、(b)は図12に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。
【図19】第4の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図である。
【図20】図19に示す機器使用管理システムによる処理手順を示すフローチャートである。
【図21】図20に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。
【図22】図21に示すフローチャートの続きを示すフローチャートである。
【図23】(a)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間内且つ危険性なしの場合におけるシーケンス図であり、(b)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間内且つ危険度が大きい場合におけるシーケンス図であり、(c)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間内且つ危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。
【図24】(a)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間外且つ危険情報において危険性なしの場合におけるシーケンス図であり、(b)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間外且つ危険情報において危険度が大きい場合におけるシーケンス図であり、(c)は図19に示す機器使用管理システムによる処理手順のうちローカル危険情報において有効期間外且つ危険情報において危険度が小さい場合におけるシーケンス図である。
【図25】第5の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図である。
【図26】第6の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図である。
【図27】第7の実施形態に係る機器使用管理システムの主要な構成を示す概略図である。
【符号の説明】
【0161】
1a 情報機器情報記憶部
1b 付属機器情報読取部
1c 機器情報提供部
1d 危険情報取得部
1e 閾値情報記憶部
1f 機器使用態様判定部
1g 機器使用選択報知部
1h 機器使用停止報知部
1i 機器使用停止部
1j 機器使用選択情報取得部
1k 機器使用継続部
2a ローカル危険情報取得部
2b ローカル危険情報記憶部
2c ローカル危険判定部
3a 危険情報有効期間記憶部
3b 危険情報有効期間比較部
10 情報機器
11 付属機器インタフェース部
12 電源インタフェース部
13 ユーザインタフェース部
13a 出力部
13b 入力部
14 通信インタフェース部
15 制御部
15a 主記憶装置
15b 中央処理装置
15c 補助記憶装置
15d 時計部
20 付属機器
21 付属機器情報記憶部
30 危険情報提供サーバ
31 通信インタフェース部
32 危険情報記憶部
33 危険判定部
34 危険情報提供部
100 機器使用管理システム
200 端末装置
300 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して危険情報提供サーバと、該危険情報提供サーバと通信可能な情報機器と、該情報機器に接続可能な付属機器とを有する機器管理システムであって、
前記危険情報提供サーバは、
前記情報機器及び前記付属機器を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶する危険情報記憶部と、
前記情報機器と前記ネットワークを介して前記情報機器から情報機器に関する情報と付属機器に関する情報を受信する通信部と、
前記受信した前記情報機器から情報機器に関する情報と付属機器に関する情報に基づき、前記危険性に関する情報を検索し、前記情報機器及び付属機器間の接続が危険か否か判定する危険判定部とを有し、
前記通信部は、更に、前記危険判定部の判定結果を前記情報機器に送信し、
前記付属機器は、
該付属機器に関する情報を記憶する付属機器情報記憶部と、
前記情報機器と電気的に接続可能な第1のインタフェース部とを有し、
前記情報機器は、
該情報機器に関する情報を記憶する情報機器情報記憶部と、
前記付属機器と電気的に接続可能な第2のインタフェース部と、
前記付属機器と電気的に接続した際に、前記付属機器情報記憶部から前記付属機器に関する情報を取得する付属機器情報読取部と、
前記情報機器に関する情報と前記付属機器に関する情報を、前記通信部を介して前記危険情報提供サーバに送信する機器情報提供部と、
前記通信部を介して前記危険情報提供サーバから前記判定結果を受信する危険情報取得部と、
前記判定結果に基づいて前記付属機器の動作を制御する機器使用制御部を有する
ことを特徴とする機器使用管理システム。
【請求項2】
情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶部と、
付属機器と電気的に接続可能なインタフェース部と、
該インタフェース部を介して、前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器から該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取部と、
情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバに、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報を送信する機器情報提供部と、
前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記組み合わせ毎の危険情報に基づき、前記危険情報提供サーバが判定した危険情報を取得する危険情報取得部と、
前記危険情報に基づき、前記付属機器の使用態様を判定する機器使用態様判定部と、
前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用を停止する機器使用停止部と、
前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器が使用できない、又は、使用が危険である場合に、その旨を報知する報知部と
を備えていることを特徴とする情報機器。
【請求項3】
情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶部と、
付属機器と電気的に接続可能なインタフェース部と、
前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器が記憶している該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取部と、
情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバから前記組み合わせ毎の危険情報を取得する危険情報取得部と、
前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記組み合わせ毎の危険情報に基づき、該情報機器及び付属機器の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定する危険判定部と、
前記危険判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用態様を判定する機器使用態様判定部と、
前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用を停止する機器使用停止部と、
前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器が使用できない、又は、使用が危険である場合に、その旨を報知する報知部と
を備えていることを特徴とする情報機器。
【請求項4】
前記危険情報提供サーバからの組み合わせ毎の危険情報を取得し、該組み合わせ毎の危険情報を記憶するローカル危険情報記憶部と、
前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記ローカル危険情報記憶部からの組み合わせ毎の危険情報に基づき、該情報機器及び付属機器の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定するローカル危険判定部と、
を備え、
前記機器使用態様判定部が、前記ローカル危険判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用態様を判定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報機器。
【請求項5】
前記危険情報提供サーバからの組み合わせ毎の危険情報を取得し、該組み合わせ毎の危険情報及び該組み合わせ毎の危険情報の取得日時を記憶するローカル危険情報記憶部と、
前記組み合わせ毎の危険情報の有効期間を記憶する危険情報有効期間記憶部と、
前記取得日時からの経過時間及び前記有効期間を比較する危険情報有効期間比較部と、
を備え、
前記ローカル危険判定部からの危険情報が危険性なしの場合であり、前記経過時間が前記有効期間を超えていない場合に、前記付属機器の使用を継続することを特徴とする請求項4に記載の情報機器。
【請求項6】
情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶部と、
付属機器と電気的に接続可能なインタフェース部と、
前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器が記憶している該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取部と、
情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバから前記組み合わせ毎の危険情報を取得する危険情報取得部と、
前記危険情報提供サーバから取得した組み合わせ毎の危険情報を記憶するローカル危険情報記憶部と、
前記情報機器と前記付属機器と組み合わせに関する危険情報が、前記ローカル危険情報記憶部にあるか否か判定する危険情報有無判定部と、
前記危険情報が、前記ローカル危険情報記憶部にある場合に、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記ローカル危険情報記憶部からの組み合わせ毎の危険情報に基づき、前記情報機器及び付属機器の組み合わせによる危険性の有無及び/又は危険性の度合を判定するローカル危険判定部と、
を備え、
前記危険情報取得部は、前記危険情報有無判定部で、前記危険情報が前記ローカル危険情報記憶部にないと判定された場合に、前記危険情報提供サーバから、前記ローカル危険情報記憶部に記憶されていない前記情報機器に関連する危険情報を再取得し、該取得した危険情報を前記ローカル危険情報記憶部に記憶させ、
前記ローカル危険判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用態様を停止することを特徴とする請求項5に記載の情報機器。
【請求項7】
情報機器の機器情報を記憶する情報機器情報記憶部と、
付属機器と電気的に接続可能なインタフェース部と、
該インタフェース部を介して、前記付属機器と電気的に接続した際に前記付属機器から該付属機器の機器情報を読み取る付属機器情報読取部と、
該付属機器情報読取部において、前記付属機器の機器情報を読み取り不能である場合に、不正な付属機器であり、使用が危険であると判定する不正付属機器判定部と、
情報機器の機器情報と付属機器の機器情報を組み合わせて使用することによる危険性に関する情報を記憶している危険情報提供サーバに、前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報を送信する機器情報提供部と、
前記情報機器の機器情報及び前記付属機器の機器情報並びに前記組み合わせ毎の危険情報に基づき、前記危険情報提供サーバが判定した危険情報を取得する危険情報取得部と、
前記危険情報に基づき、前記付属機器の使用態様を判定する機器使用態様判定部と、
前記不正付属機器判定部による判定結果と前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器の使用を停止する機器使用停止部と、
前記不正付属機器判定部による判定結果と前記機器使用態様判定部による判定結果に基づき、前記付属機器が使用できない、又は、使用が危険である場合に、その旨を報知する報知部と
を備えていることを特徴とする情報機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−87800(P2010−87800A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−253982(P2008−253982)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】