説明

毛染め洗浄方法

【課題】頭皮に付着した毛染め液のカラー剤を取る方法
【解決手段】毛染め液のカラー剤を使用して毛染めした後、下記の工程で毛染めのカラー剤を洗浄する毛染め洗浄方法。工程1:トリートメント剤を頭皮全体にすり込み、トリートメント剤を頭皮全体にいきわたるように塗布し、すり込み。工程2:頭にタオルを巻いて、蒸気で、蒸す。工程3:蒸した後に、頭に巻いたタオルを外し、温水シャワーで付着したトリートメントにからめてとった毛染め液のカラー剤を指の腹で頭皮全体を擦りながら、一度、洗い流す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
毛染め液のカラー剤の洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、毛染めは、特許文献1のような道具を用い、毛染め液のカラー剤(カラー剤と呼ばれる髪の毛を染める液剤を含みます。)を使用して毛染めをし、いったんシャワーで洗髪し、その後シャンプーを使用して再度洗髪をした後、トリートメントをしていた。ところが、この工程では十分に毛染め液のカラー剤の成分が洗い流されていない、頭皮又は頭髪のかかる部分(衣服やタオル・枕など)に毛染め液のカラー剤の成分が付着して汚したり、ご自宅で洗髪した際、美容院で毛染めしたのに色落ちするなどの問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−202726 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
毛染めで頭皮又は頭髪に付着した毛染め液が普通のシャンプーで洗い流されていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の毛染め洗浄方法は、下記の工程からなる毛染め洗浄方法です。
工程1:トリートメント剤を頭皮全体にすり込む。トリートメント剤を頭皮全体にいきわたるように塗布し、すり込む。すり込む際は、毛染め液のカラー剤を乳化させ、頭皮から浮かすように手の指の腹をもちいてすり込む。
工程2:頭にタオルを巻いて、蒸気で、蒸す。
工程3:蒸した後に、頭に巻いたタオルを外し、温水シャワーで付着したトリートメントにからめてとった毛染め液のカラー剤を指の腹で頭皮全体を擦りながら、一度、洗い流す。頭髪がぬれた状態で、シャンプー剤を頭髪に塗布し、トリートメント剤と頭皮から浮いてきた微量にとれていない毛染め液のカラー剤を取るように、指の腹で、頭皮を擦りながら洗い、温水シャワーで洗す。
【0006】
前記トリートメント剤は、炭の粉末、アロエベラエキス、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、褐藻エキス、加水分解シルク、グリセリン、マカデミアンナッツ油、コメヌカ油、ヤシ油脂肪酸、オリーブオイル、ラベンダーオイル、ザクロ種子エキス、シソエキス、フキエキス、クマザサエイス、グリセリル、ホホバ油、オレンジ油、キナエキス、ハマメリスエキス、メリッサエキス、ローヤルゼリーエキス、海藻エキス、スクワランやオレイン酸ソルビタンが少なくとも一つを含むことを特徴する。
【発明の効果】
【0007】
1)毛染め液のカラー剤の匂いがとれる。
2)毛染め液のカラー剤が頭皮を黒くしている状態を自然な肌色にできる。
3)毛穴の汚れがとれて、育毛・発毛につながる。
4)かゆみがとれる。
5)アレルギー対策になる。
6)頭皮の付着感がなくなり、すっきりする。
7)トリートメントが根元から入り、毛髪が軟らかくなり、くせがなくなる。まとまりやすくなる。
8)衣服に毛染め液のカラー剤がつかない。
9)トリートメントの栄養成分が根元からより一層毛髪に吸収され、健康になる。
10)染めた頭髪に付着した余分な取り除けていない毛染め液のカラー剤が取り除けることにより、美しい髪になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の毛染洗浄方法の工程図
【発明を実施するための形態】
【0009】
シャンプー(若しくはシャンプー剤)とは、一般的に、頭髪を洗うために使用する洗髪もしくは洗髪剤のことを示す。シャンプー剤として適当とされるのはアミノ酸系、石鹸系、グルタミン系、コカミド系、ベタイン系などで、脂肪酸の汚れを効果的に洗浄できる。
トリートメント(ヘアトリートメント、若しくはトリートメント剤)とは、一般的に髪の毛の油分や水分を補って、傷んだ頭髪を正常にもどしたり、傷まないように予防したりすることに使用される液剤のことを示す。
【0010】
リンス(リンス剤)とは、洗ったものを柔軟にしたり、油分を補って傷んだ頭髪の指通りを良くするために使用する物を示す。
トリートメント剤とは一般的に美容室における頭髪の治療・手入れにあてはまり、主に頭髪・頭皮などの育毛・発毛などの手入れなどに用いられる。今回、この頭皮のトリートメント剤を毛染め液のカラー剤が頭皮に付着しているものを乳化して、頭皮から浮かして取り除くことに使用する。
【0011】
またトリートメント剤にグリセリン、マカデミアンナッツ油、ヤシ油脂肪酸、オリーブオイルやラベンダーオイルなどが含まれているので、より毛染め液のカラー剤を頭皮から浮き上がらせることができる。シャンプーではこのような毛染め液のカラー剤を浮き上がらせることはできなかった。炭の粉末(スクラブ)が混入されているトリートメント剤を使用することにより、汚れを擦り、毛染め液のカラー剤をより一層落とすことができ、洗浄効果を高めることができる。
【0012】
本発明の前提として、頭皮から伸びてきた新生毛(根元:毛染めの染まっていないところ<リタッチ>)を毛髪用刷毛で地肌から毛にかけて染めたい箇所まで毛染め液のカラー剤を塗布し、放置する。髪の毛全体を染める場合では、髪の毛全体に、染めたい箇所に毛染め液のカラー剤を塗布する。次に、頭皮に付着した毛染め液のカラー剤を取り除くために、毛染め液のカラー剤がついた状態のまま、毛染め液のカラー剤を頭皮全体にすり込みます。乳化・すり込む際は、手の指先の腹を使う。次に、シャワー(温水の方がより良い)で頭皮全体に付着した液を手の指先の腹でこすりながら、頭皮・頭髪全体を洗い流す。
【0013】
以下、本発明の毛染め洗浄方法を図1のフロー図に基づいて説明する。
工程1:トリートメント剤を頭皮全体にすり込む。頭髪がぬれた状態のままで、トリートメント剤を頭皮全体に付着したカラー成分をおおうようにトリートメント剤を付着させ、全体にいきわたるように塗布し、すり込みます。すり込む際は、毛染め液のカラー剤を乳化させ、頭皮から浮かすように手の指の腹をもちいてすり込む。
工程2:トリートメント剤が顔に流れてくるのを防ぐためにタオルで髪を包み込むようにターバンをし、温かい蒸気の出るスチーマーを頭にかぶせて、トリートメント剤を塗布した個所をしばらく蒸らし、毛染め液のカラー剤を浮き上がらせる。
工程3:蒸した後に、頭に巻いたタオルを外し、温水シャワーで付着したトリートメントにからめてとった毛染め液のカラー剤を指の腹で頭皮全体を擦りながら、一度、洗い流す。頭髪がぬれた状態で、シャンプー剤を頭髪に塗布し、トリートメント剤と頭皮から浮いてきた微量にとれていない毛染め液のカラー剤を取るように、指の腹で、頭皮を擦りながら洗い、温水シャワーで洗い流し、一般的なリンスをつけて流す。
【産業上の利用可能性】
【0014】
毛染め(カラー)によるデメリットを取り除き、毛染めによる技術に安心感を与え、毛染めをする人が増えます。美容室・理容室でこの新しい洗い方法を取り入れることにより、頭皮のカラー剤をきれいに取り除く技術に価値が生まれ、新しい技術メニューとして事業方法が確立する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛染め液のカラー剤を使用して毛染めした後、下記の工程で毛染めのカラー剤を洗浄する毛染め洗浄方法。
工程1:トリートメント剤を頭皮全体にすり込み、トリートメント剤を頭皮全体にいきわたるように塗布し、すり込み、すり込む際は、毛染め液のカラー剤を乳化させ、頭皮から浮かすように手の指の腹をもちいてすり込む。
工程2:頭にタオルを巻いて、蒸気で、蒸す。
工程3:蒸した後に、頭に巻いたタオルを外し、温水シャワーで付着したトリートメントにからめてとった毛染め液のカラー剤を指の腹で頭皮全体を擦りながら、一度、洗い流す。頭髪がぬれた状態で、シャンプー剤を頭髪に塗布し、トリートメント剤と頭皮から浮いてきた微量にとれていない毛染め液のカラー剤を取るように、指の腹で、頭皮を擦りながら洗い、温水シャワーで洗い流す。
【請求項2】
前記トリートメント剤は、炭の粉末、アロエベラエキス、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、褐藻エキス、加水分解シルク、グリセリン、マカデミアンナッツ油、コメヌカ油、ヤシ油脂肪酸、オリーブオイル、ラベンダーオイル、ザクロ種子エキス、シソエキス、フキエキス、クマザサエイス、グリセリル、ホホバ油、オレンジ油、キナエキス、ハマメリスエキス、メリッサエキス、ローヤルゼリーエキス、海藻エキス、スクワランやオレイン酸ソルビタンが少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1の毛染め洗浄方法。

【図1】
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【公開番号】特開2011−184426(P2011−184426A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76153(P2010−76153)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(310001104)
【Fターム(参考)】