説明

気相重合反応器制御

(a)反応器内の圧力に対する反応器内でのポリマー生成物の製造速度の比を求め;(b)工程(a)の比に基づいて、反応器内の所望の圧力に対応する反応器内でのポリマー生成物の製造速度を設定し;(c)かかる設定点製造速度にしたがって反応器中へのモノマーの供給速度を調節する;工程を含む、所定のポリマー生成物の製造において流動床重合反応器を制御するための制御方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマーの製造において流動床気相重合反応器を制御する方法に関する。
特に、本発明方法は、モノマーの1つ又は複数の供給流の流速に基づく反応器製造速度の制御を、流動床反応器の内部の圧力制御と組み合わせるものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、WO−00/22489は、被制御変数、制約被制御変数、操作変数、及び外乱変数を含む制御行列に基づいて、ループ反応器、及び場合によっては1つ又は複数の気相反応器内で製造するポリプロピレン及びそのコポリマーのプラントを数学モデルを用いてオンライン制御するためのシステムに関する。かかる制御システムによって製造プロセスの製造速度及び触媒収率を最大にすることができたと示唆されている。プロセス制御に関する関連する問題点は、一般に経済的な面においてはプロセスをプラントの容量限界付近で運転することが求められることであるということに留意されたい。しかしながら、触媒の流速を操作して反応器の製造速度を制御することができるが、重合熱が反応器の熱交換容量の限界値を超えると、熱安定性のために製造を更により増加させる目標を制限しなければならないことも留意されたい。
【0003】
WO−00/22489においては、制御する変数は気相反応器の圧力であってよいことが言及されており、気相反応器の圧力を制御するための数学モデルにおいて入力変数として以下のもの:1つ又は複数の反応器に供給する触媒の流速;1つ又は複数のループ反応器の反応媒体の密度;気相反応器に供給する1つ又は複数のコモノマーの流速;気相反応器の床のレベル;分離塔から戻される気体の流速;を用いることができることが示されている。
【0004】
従来技術においては、重合反応を制御するための種々の他の提案がなされている。
例えば、SU−1281566においては、触媒、H、及びCOの存在下でのα−オレフィンの気相重合又は共重合を、反応器圧力を調節することによって、及びモノマー供給速度を変化させることによって制御し、異なる負荷におけるメルトフローインデックスを、CO及びHの濃度を変化させることによって制御することが開示されている。反応器での生産性は、触媒の活性を考慮して、COの濃度を直線比例的に変化させることにより得られるポリマーの粒径を調節することによって増加させる。
【0005】
US−2,964,511においては、液相及び気相が装填され、それに重合触媒及びモノマーが別々の流れで連続的に供給される加圧反応区域内での液相接触重合反応(即ちエチレンの重合)において、反応の制御に、反応区域内の圧力を検知し、反応区域の気相内の圧力の変化を補償して反応器へのモノマー供給流の流れを調節することを含ませることが提案されている。更に、制御信号を圧力の関数として生成させ、制御信号を印加して、圧力の上昇に応答して反応区域へ触媒を供給する速度を増加させ、及び圧力の低下に応答して反応区域へ触媒を供給する速度を減少させ、それによって圧力を所定の限界値内に保持することができる。
【0006】
US−6,521,805は、製造されるポリイソブテンの特性P(粘度又は平均分子量)を一定に保持するイソブテン重合プロセスに関する。重合は、反応器中に触媒、及びモノマーを含むC炭化水素供給混合物を連続的に導入し、反応器から液体反応相を連続的に排出することによって、気相と平衡の沸騰液体反応相を含む反応器内で連続的に行う。このプロセスは、製造されるポリイソブテンの特性PとPiCとの間で前もって規定した経験的関係によって、特性Pの所望の値に対応する反応器気相中のイソブテンの分圧PiCの目標値Vを決定することを含む。重合中に、PiCを測定し、PiCの補正値:(PiCを算出し、触媒の流速Qc及び/又はC炭化水素供給混合物の流速Qhに基づいて作動させることによって、目標値V付近に一定に保持する。
【0007】
US−6,263,355は、化学反応器の現在の状態を表し、化学反応器内の反応物質のそれぞれの構成成分を反映する複数の信号を発生させ;かかる複数の信号に応答して、且つ化学反応器内の反応物質の質量残留量を参照して化学反応器の将来の状態を算出し;化学反応器に関する少なくとも1つのパラメーターを制御して、化学反応器の将来の状態を制御するようにする;工程を含む、非線形予測制御を用いて気相反応器のような化学反応器を制御する方法に関する。設定点、例えば圧力設定点の優先順位を付けるプロセス制御方法が与えられると示唆されている。
【0008】
WO−96/41822においては、制御変数によってプロセスを制御できるようにして、被制御変数として知られており、生成物の特性及び/又はプロセスの運転に関係する複数の変数を対応する設定値に合致させるようにすることができる、完全混合反応器と考えることができる少なくとも1つの反応器(R)を含むプラントにおいて少なくとも1種類の化学物質を合成する方法を制御する方法が示唆されている。この方法は、(a)被制御変数に関する設定値を入力し;(b)予測ユニットを用いて、プロセス制御変数の測定値に基づいて被制御変数の予測値を算出し;(c)制御ユニットを用いて、被制御変数の設定値及び予測値に基づいてプロセス制御変数に関する設定値を算出し;そして(d)プロセス制御変数に関する設定値をプロセス制御作動装置に送る;工程を含む。制御するそれぞれのプロセス制御変数、例えば温度、流速、又は圧力に関して、その実際の値を連続的又は断続的に測定して、PID制御装置を用いてこの実際の値を設定値と比較することができる。
【0009】
従来技術からの上記の例から、重合反応において分圧制御などの反応器の圧力制御に関して種々の提案がなされていることが理解されるであろう。
従来技術(上記記載のSU−1281566、US−2,964,511、US−6,521,805、US−6,263,355、WO−96/41822を参照)においては、圧力制御のために、供給流の流速に加えて触媒の流速を用いることもできることが示されている。従来技術(WO−00/22489)においても、反応器製造速度の制御のために触媒の流速を用いることができることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】国際公開第00/22489号
【特許文献2】ソビエト連邦特許第1281566号明細書
【特許文献3】米国特許第2,964,511号明細書
【特許文献4】米国特許第6,521,805号明細書
【特許文献5】米国特許第6,263,355号明細書
【特許文献6】国際公開第96/41822号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来技術においては、流動床気相重合反応器内において、1つ又は複数の供給流の流速に基づく反応器製造速度の制御を圧力制御とどのように組み合わせることができるかについては示されていない。
【0012】
本発明者らは、製造速度制御を圧力制御と競合させない、即ち、製造速度の制御及び圧力制御がGPRへのモノマー供給速度の調節に対して別々に影響を及ぼさないという改良点を有する、1つ又は複数の供給流の流速に基づく反応器製造速度の制御を圧力制御と組み合わせる、流動床気相重合反応器の制御のための実際的で簡単な方法を提供することができるという認識を有した。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によれば、
(a)反応器内の圧力に対する反応器内でのポリマーの製造速度の比を求め;
(b)工程(a)の比に基づいて、反応器内の所望の圧力に対応する反応器内でのポリマーの製造速度を設定し;
(c)かかる設定点製造速度にしたがって反応器中へのモノマーの供給速度を調節する;
工程を含む、ポリマーの製造において流動床重合反応器を制御するための制御方法が提供される。
【0014】
而して、本発明は、1つ又は複数の供給流の流速に基づく反応器製造速度の制御を圧力制御と有効に組み合わせるものである。
本発明は、気相反応器(GPR)内での製造を向上させるか又は最大にするように働かせることができることが見出された。これは、気相反応器の内部の圧力を所望の値に一定か又はほぼ一定に保持するように働かせることができる。したがって、本発明は、GPRを操作して、最大のGPR製造(平均してより高い圧力においてGPRを運転する)を達成することを容易にするのに役立たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の代表的な態様にしたがって制御する気相重合反応器の制御を示す概要ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の代表的な態様にしたがって制御する気相重合反応器の制御を示す概要ブロック図である添付の図1を参照されたい。
代表的な態様の方法によれば、図1に図示するGPR圧力制御装置200によって、気相反応器(GPR)の所望の製造速度(Y)が与えられる。
【0017】
図1の300において、GPR圧力制御装置200の入力値を図示する。GPR圧力制御装置200のための入力値として、GPR内の圧力(P)を検出する。
また、GPR圧力制御装置200のための入力値として、気相反応器内のモノマー及び不活性成分の組成及びモル分率も検出する。
【0018】
製造速度(Y)は本発明のこの態様においては直接的には検出されないが、これは下記においてより良好に説明するように質量バランス又はエネルギーバランスに関する等式を用いて算出される。
【0019】
本発明のGPR圧力制御装置200は、製造速度(Y)、気相反応器内の圧力(P)、及び気相反応器内のモノマーのモル組成の上記の入力値から出発して、反応器製造速度に関する設定点(Y=Y/P)を自動的に生成する。
【0020】
所望のGPRポリマー製造速度130(Y)は、図1において100で図示するGPR製造速度制御装置のための入力値を表す。
GPR製造速度制御装置100は、GPR圧力制御装置200によって生成した値Yに基づいて、気相反応器に供給する新しいモノマー(例えば、図1に示すC−、C−、C−)の供給速度を自動的に調節することができる。GPR製造速度制御装置100は、製造されるポリマー中に結合したモノマーの割合に関する設定点120も考慮に入れて、それぞれのモノマー供給速度制御器によって新しいモノマーの供給速度を調節する。例えば、反応させるモノマーがエチレン及び/又はプロピレン及び/又はブテン−1である場合には、図1は、以下の意味:
・FRC C−=エチレン供給速度制御;
・FRC C−=プロピレン供給速度制御;
・FRC C−=ブテン−1供給速度制御;
・結合C%=ポリマー中に結合したエチレンのパーセントに関する設定点;
・結合C%=ポリマー中に結合したプロピレンのパーセントに関する設定点;
・結合C%=ポリマー中に結合したブテン−1のパーセントに関する設定点;
を有するこれらのモノマーの制御を示す。
【0021】
本発明の制御方法は以下の工程を含む。
工程(a):この工程は、反応器内のモノマーの分圧の合計(p)に対する反応器内でのポリマーの製造速度(Y)の比(Y/Pm)を求めることを含む。GPR内のモノマーの分圧の合計(p)及び不活性成分の分圧の合計(pi)は、GPR内で検出される気相の組成(モノマー及び不活性成分のモル分率)から求めることができる。
【0022】
一般に30秒間〜5分間の範囲である予め設定した時間間隔における瞬間値として比(Y/Pm)を検出するので、この予め設定した時間間隔においてYの新しい値が与えられる。
【0023】
工程(b):この工程は、比(Y/Pm)に値(P−Pi)(ここで、Pは反応器内の設定点圧力であり、Pi=反応器内の不活性成分の分圧の合計である)をかけることによって設定点製造速度(Y)を求めることを含む。
【0024】
{(Y/Pm)×(P−Pi)}の値は、比(Y/Pm)を検出するものと同じ予め設定した時間間隔においてGPR圧力制御装置200によって算出することができる。このようにして、設定点製造速度(Y)に関する新しい値が自動的に与えられる。
【0025】
工程(c):この工程は、設定点製造速度(Y)から出発して、気相反応器に供給するモノマーの供給速度を自動的に調節することができる製造速度制御装置を用いて運転することを含む。
【0026】
図1に示すように、設定点製造速度130(Y)をGPR製造速度制御装置100へ入力し、これにより値Yにしたがって反応器中へ供給するモノマーの供給速度を調節して、流動床反応器の内部の所望の設定点圧力を達成するようにする。
【0027】
簡単な例として、本発明者らは、GPRを不活性重合成分(例えば窒素、プロパン)の不存在下で運転して、反応性モノマーの分圧の合計Pmが反応器内の合計絶対圧Pに一致するようにすることを想定することができる。
【0028】
現時点での気相反応器の製造速度がY=4トン/時のポリマーであり、現時点での反応器圧力がp=17barである場合には,図1のGPR圧力制御装置200は比Y/p=0.235トン/(時・bar)を検出し、次にこの比に設定点圧力Pをかける。P=18barと仮定すると、これは圧力制御装置200によって(0.235×18)=4.23トン/時の設定点製造速度Yが設定されることを意味する。
【0029】
圧力制御装置200によって生成したこの値Yに基づいて、製造速度制御装置100は、気相反応器に供給するオレフィンモノマー(例えば、図1に示すC−、C−、C−)の供給速度を自動的に調節する。上述したように、GPR製造速度制御装置100は、製造されるポリマー中に結合したモノマーのパーセントの設定点120も考慮に入れて、新しいオレフィンモノマーの供給速度を調節する。
【0030】
例示の場合においては、値Y=4.23トン/時にしたがって、製造速度制御装置300は、反応器の内部の圧力が18barの設定点値付近に増加するまで反応器へのモノマーの供給速度を増加させる。
【0031】
適当な圧力を再設定する場合には、上記に記載のようにして本発明の制御方法を繰り返す。
上記の例においては、明確にするために、制御装置は反応器内の全圧を基準として働くように記載されている。これは、反応器内の不活性成分(例えばプロパン)の分圧の合計が、反応器内のモノマーの分圧の合計に比べて実質的に無視できるものである場合に適当である。これは少なくとも理論的には起こりうるが、実際には、重合熱(重合反応は発熱性である)の部分的な除去を助けるために無視できない量の不活性成分(窒素、プロパン等)を流動床反応器内に存在させる可能性がある。
【0032】
本発明はまた、コンピューター上で実行した際に、上記に記載の方法にしたがってポリマーの製造において流動床気相重合反応器のプロセス制御を与えるコンピュータープログラムにも関する。
【0033】
本発明の他の形態は、ポリマーの製造において流動床気相重合反応器を制御するためのプロセス制御器を提供する。代表的な態様においては、制御器は、
(A)反応器内の圧力(P;Pm)に対する反応器内でのポリマーの製造速度(Y)の比(Y/P;Y/Pm)を求める手段;
(B)工程(A)の比に基づいて、反応器内の所望の圧力(P)に対応する反応器内でのポリマーの製造速度(Y)を設定する手段;
(C)反応器内でのポリマーの設定製造速度(Y)にしたがって反応器中へのモノマーの供給速度を調節する手段;
を含む。
【0034】
図1から理解することができるように、手段(B)は、比(Y/Pm)に値(P−Pi)(ここで、Pは反応器内の設定点圧力であり、Pi=反応器内の不活性成分の分圧の合計である)をかけることによって反応器内での設定点製造速度(Y)を算出するGPR圧力制御装置であってよい。
【0035】
手段(C)は、設定点製造速度(Y)に基づいて気相反応器に供給するオレフィンモノマーの供給速度を自動的に調節する製造速度制御装置であってよい。
GPR内の圧力が設定点圧力(P)よりもある量、例えば0.5bar超高い場合には、制約が加えられる可能性がある。この場合には、GPR内の圧力を減少させるために製造速度を速やかに減少させる。更に、ポリマーレベルの大きな変化がしばらくの間は制御装置内で行われる計算に影響を与える可能性があるので、上記に記載の制御装置はプラントの始動中には作動状態にしてはならない。
【0036】
GPR内での所定のポリマーの製造を最大にするために、GPR内のポリマーレベル及び圧力の両方を可能な最大値に保持しなければならない。GPR内のポリマーレベルは、例えばGPRのポリマー排出バルブを動かすPID(比例−積分−微分)制御器によって調節することができる。圧力は、GPR製造制御装置の製造速度設定点に作用し、次に新しいモノマーの供給速度に作用する本発明の制御装置によって調節する。
【実施例】
【0037】
本出願人によって、図1の態様によるGPR圧力制御装置を、流動床反応器を含む重合プラントにおいて実施した。GPR圧力制御装置によって、GPR圧力設定点値Pに密接にしたがう反応器内の圧力Pの有効値(bar)を伴う非常に満足できる結果が与えられた。本発明の制御方法は、反応器の内部の圧力を所望の設定点に近接して保持することができることが分かった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)反応器内の圧力に対する反応器内でのポリマーの製造速度の比を求め;
(b)工程(a)の比に基づいて、反応器内の所望の圧力に対応する反応器内でのポリマーの製造速度を設定し;
(c)かかる設定点製造速度にしたがって反応器中へのモノマーの供給速度を調節する;
工程を含む、ポリマーの製造において流動床重合反応器を制御するための制御方法。
【請求項2】
工程(a)が、かかる比として、反応器内のモノマーの分圧の合計(Pm)に対する反応器内でのポリマーの製造速度(Y)の比(Y/Pm)を求めることを含み、かかる比(Y/Pm)を予め設定した時間間隔における瞬間値として検出する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
予め設定した時間間隔が30秒間〜5分間の範囲である。請求項2に記載の方法。
【請求項4】
工程(b)によって、かかる比(Y/Pm)に値(P−P)(ここで、Pは反応器内の設定点圧力であり、P=反応器内の不活性成分の分圧の合計である)をかけて反応器内での設定点製造速度(Y)を求める、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
工程(c)を、設定点製造速度(Y)から出発して気相反応器へ供給するモノマーの供給速度を自動的に調節する製造速度制御装置を用いて運転する、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
(A)反応器内の圧力(P;Pm)に対する反応器内でのポリマーの製造速度(Y)の比(Y/P;Y/Pm)を求める手段;
(B)工程(A)の比に基づいて、反応器内の所望の圧力(P)に対応する反応器内でのポリマーの製造速度(Y)を設定する手段;
(C)反応器内でのポリマーの設定製造速度(Y)にしたがって反応器中へのモノマーの供給速度を調節する手段;
を含む、ポリマーの製造において流動床気相重合反応器を制御するためのプロセス制御器。
【請求項7】
手段(A)によって予め設定した時間間隔における瞬間値としてかかる比(Y/Pm)を検出する、請求項6に記載のプロセス制御器。
【請求項8】
予め設定した時間間隔が30秒間〜5分間の範囲である、請求項7に記載のプロセス制御器。
【請求項9】
手段(B)が、比(Y/Pm)に値(P−P)(ここで、Pは反応器内の設定点圧力であり、P=反応器内の不活性成分の分圧の合計である)をかけることによって反応器内での設定点製造速度(Y)を算出するGPR圧力制御装置である、請求項6に記載のプロセス制御器。
【請求項10】
手段(C)が、設定点製造速度(Y)に基づいて気相反応器へ供給するモノマーの供給速度を自動的に調節する製造速度制御装置である、請求項6に記載のプロセス制御器。
【請求項11】
コンピューター上で実行した際に、請求項1に記載の方法にしたがってポリマーの製造において流動床気相重合反応器のプロセス制御を与えるコンピュータープログラム。

【図1】
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【公表番号】特表2012−514086(P2012−514086A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544030(P2011−544030)
【出願日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2009/067875
【国際公開番号】WO2010/076284
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(506126071)バーゼル・ポリオレフィン・イタリア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ (138)
【Fターム(参考)】