説明

水滴検出装置

【課題】水滴を高精度に検出することができる水滴検出装置を提供する。
【解決手段】水滴検出装置は、フロントガラスに設けられた第1検出電極21及び第2検出電極22からなる検出部24と、第1及び第2検出電極21,22間の静電容量の変化に応じた静電容量検出信号S1を出力する静電容量検出回路4と、静電容量検出信号S1に基づいてフロントガラスに付着した水滴を検出する雨量判定回路とを備えている。また、水滴検出装置は、フロントガラスへの水滴の付着による静電容量の変化を検出しない一方で非検出電極23にて検出した外来ノイズを含む非検出信号S3を出力する非検出部25を備えている。前記検出部24は、フロントガラスへの水滴の付着による第1及び第2検出電極21,22間の静電容量の変化に応じた検出信号S2を出力する。静電容量検出回路4は、検出信号S2と非検出信号S3との差分をとって静電容量検出信号S1を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス体に付着した水滴を検出する水滴検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のフロントガラスに付着した雨滴等の水滴を水滴検出装置にて検出し、その検出結果に基づいて、ワイパの動作(払拭動作の開始・停止、払拭速度の変更等)を自動で行う車両用ワイパ装置が提案されている。そして、水滴検出装置は、例えば特許文献1に記載されているように、フロントガラスに設けられた複数の検出電極を用いて検出される静電容量の変化を検出し、その検出結果に基づいて同フロントガラスに付着した水滴を検出するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−316053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、フロントガラスに水滴が付着していないときと付着したときとの検出電極間の静電容量の変化は微小である。そのため、車両に搭載された無線機等の電波ノイズ、車両の周辺の温度変動(温度ドリフト)によるノイズ、電極等の経年変化によるノイズ等の外来ノイズが検出電極にて検出されてしまうと、フロントガラスへの水滴の付着による微小な静電容量の変化を検出することが困難となることがあった。その結果、フロントガラスに付着した水滴を高精度に検出することが困難となる虞があった。
【0005】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、水滴を高精度に検出することができる水滴検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、水滴が付着するガラス体に設けられた複数の検出電極からなる検出部と、前記検出電極間の静電容量の変化に応じた静電容量検出信号を出力する静電容量検出回路と、前記静電容量検出信号に基づいて前記ガラス体に付着した前記水滴を検出する水滴検出回路とを備えた水滴検出装置において、非検出電極を有し、前記ガラス体への前記水滴の付着による静電容量の変化を検出しない一方で、前記非検出電極にて外来ノイズを検出して前記外来ノイズを含む非検出信号を出力する非検出部を備え、前記検出部は、前記ガラス体への前記水滴の付着による前記検出電極間の静電容量の変化に応じた検出信号を出力し、前記静電容量検出回路は、前記検出信号と前記非検出信号との差分をとって前記静電容量検出信号を生成することをその要旨とする。
【0007】
同構成によれば、非検出部は、ガラス体への水滴の付着による静電容量の変化を検出しない一方で、外来ノイズを検出する。そして、静電容量検出回路は、検出部から出力された検出信号と非検出部から出力された非検出信号との差分をとって静電容量検出信号を生成する。従って、検出電極にて検出されたことにより検出信号に含まれる外来ノイズが、非検出信号に含まれる外来ノイズによって相殺されることにより、生成された静電容量検出信号に含まれる外来ノイズが減少される。は、検出電極によって検出された外来ノイズの影響が低減されている。従って、この静電容量検出信号に基づいてガラス体に付着した水滴を検出することにより、水滴を高精度に検出することが可能となる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の水滴検出装置において、前記非検出電極は、前記ガラス体に設けられていることをその要旨とする。
同構成によれば、非検出電極は、検出電極が設けられたガラス体に設けられている。そのため、非検出電極23は、第1検出電極21及び第2検出電極22と同様の経年変化及び温度変化を生じることになる。よって、非検出電極は、検出電極にて検出される外来ノイズと同様の外来ノイズを検出しやすくなる。従って、静電容量検出信号を、より外来ノイズの影響が低減されたものとすることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の水滴検出装置において、前記非検出電極は、任意に設定された設定方向の長さが、前記検出部における前記設定方向の長さの1/N(Nは正の整数)であることをその要旨とする。
【0010】
同構成によれば、検出電極と非検出電極とを、設定方向からの外来ノイズによって同じ波長で共振させることが可能となる。従って、検出信号と非検出信号との差分をとって生成される静電容量検出信号に含まれる外来ノイズを更に低減可能となる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の水滴検出装置において、前記非検出電極の抵抗値は、前記検出部の等価回路における等価抵抗の抵抗値と同等であることをその要旨とする。
【0012】
同構成によれば、非検出電極で検出される外来ノイズを、検出電極で検出される外来ノイズと同等にすることができる。従って、検出信号と非検出信号との差分をとって生成される静電容量検出信号に含まれる外来ノイズを一層低減することができる。
【0013】
請求置5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の水滴検出装置において、前記非検出部は、抵抗値を有する前記非検出電極と、前記静電容量検出回路内に設けられた非検出コンデンサとを接続して形成された、前記検出部の等価回路であり、前記非検出部のインピーダンスの値は前記検出部のインピーダンスの値と同等であることをその要旨とする。
【0014】
同構成によれば、非検出部は、検出部の等価回路であるとともに、そのインピーダンスの値が検出部のインピーダンスの値と同等である。従って、検出部から出力される検出信号に含まれる外来ノイズと、非検出部から出力される非検出信号に含まれる外来ノイズとが同等になる。従って、検出信号と非検出信号との差分をとって生成される静電容量検出信号に含まれる外来ノイズをより一層低減することができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の水滴検出装置において、前記静電容量検出回路は、前記検出部、前記非検出部及び2つのインピーダンスをブリッジ接続してなるインピーダンスブリッジに接続された差動増幅回路を備え、前記差動増幅回路は、前記検出信号と前記非検出信号との差分をとって前記静電容量検出信号を生成して出力することをその要旨とする。
【0016】
同構成によれば、差動増幅回路において検出信号と非検出信号との差分をとることにより、検出信号に含まれる外来ノイズと非検出信号に含まれる外来ノイズとが相殺される。そのため、差動増幅回路は、ガラス体に付着した水滴によるインピーダンス変化(即ち検出電極間の静電容量変化)のみを増幅して静電容量検出信号として出力することが可能となる。従って、この静電容量検出信号に基づいてガラス体に付着した水滴を検出することにより、水滴の検出を高精度に行うことができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の水滴検出装置において、前記検出電極及び前記非検出電極は透明電極よりなることをその要旨とする。
同構成によれば、検出電極及び非検出電極が設けられた場所の外観が損ねられることが抑制される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、水滴を高精度に検出可能な水滴検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】車両用ワイパ装置の電気的構成を示す概略図。
【図2】フロントガラスにおける電極の配置エリアを説明するための説明図。
【図3】センサ部の平面図。
【図4】水滴検出装置におけるインピーダンスブリッジを説明するための説明図。
【図5】静電容量検出回路の電気的構成図。
【図6】検出部の等価回路を示す回路図。
【図7】(a)〜(d)は静電容量検出回路による静電容量の変化の検出を説明するための説明図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用ワイパ装置1を構成する水滴検出装置2は、センサ部3と、静電容量検出回路4と、雨量判定回路5とから構成されている。
【0021】
図2に示すように、車両のフロントガラス11における車両用ワイパ12にて払拭されるワイパ払拭エリア13(図2において破線で囲まれた領域)内には、配置エリア14が設定されている。この配置エリア14は、ワイパ払拭エリア13の中央より上方に設けられている。そして、前記センサ部3は、この配置エリア14内に設けられている。
【0022】
図3に示すように、センサ部3は、四角形状をなす透明な樹脂フィルム20上に形成された電極パターン(即ち第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23)から構成されている。尚、図3では、各電極21〜23の形状を理解し易くするために、各電極21〜23にハッチングを施して図示している。これらの第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23は、透明電極にて形成されている。そして、第1検出電極21及び第2検出電極22は検出部24を構成する一方、非検出電極23は非検出部25を構成している。
【0023】
第1検出電極21を構成する囲繞部21aは、四角形の枠状をなしている。そして、この囲繞部21aから該囲繞部21aの内側に向かって一対の第1延設部21bが延びている。一対の第1延設部21bは、囲繞部21aにおける第1の設定方向(図3において左右方向)の両側の辺の長手方向の中央部から同囲繞部21aの内側に向かって延びるとともに、その長さが互いに等しく形成されている。また、囲繞部21aにおける下側の1辺の長手方向の中央部には、囲繞部21aの内側と外側とを連通する開口部21cが形成されている。そして、囲繞部21aにおける開口部21cの両側から同囲繞部21aの外側に向かって一対の第1導出部21dが延びている。一対の第1導出部21dは、前記第1の設定方向と直交するように設定された第2の設定方向(図3において上下方向)に沿って延びている。また、一対の第1導出部21dは、互いに平行をなすとともに、樹脂フィルム20の図3における下端まで延びている。尚、第1検出電極21を構成する複数の直線状の部位は、全て同じ幅に形成されている。
【0024】
第2検出電極22は、前記第1検出電極21の内側に形成されている。第2検出電極22を構成する中心部22aは、囲繞部21aの内側で一対の第1延設部21bの先端部間を通るように第2の設定方向に沿って延びている。そして、中心部22aの下端部において囲繞部21aの外側に出た部位は、第2導出部22bとされるとともに、該第2導出部22bは、樹脂フィルム20の図3における下端まで延びている。この第2導出部22bは、一対の第1導出部21d間で、これら第1導出部21dと平行に延びている。また、中心部22aの上端部及び同中心部22aの略中央部との合計2箇所から、同中心部22aの幅方向の両側に向かって第2延設部22cが延びている。4本の第2延設部22cは、それぞれ第1延設部21bと等しい長さに形成されるとともに、第1延設部21bと平行をなしている。また、囲繞部21aにおける第2の設定方向の両側の2辺、第1延設部21b及び第2延設部22cは、第2の設定方向に等間隔となっている。尚、第2検出電極22を構成する複数の直線状の部位は、全て同じ幅に形成されるとともに、その幅は、第1検出電極を構成する複数の直線状の部位の幅と等しい。
【0025】
非検出電極23は、囲繞部21aの外側で、一対の第1導出部21dのうち一方の第1導出部21d(図3において右側の第1導出部21d)と隣り合う位置に形成されている。非検出電極23は、図3における下方に開口するコ字状をなすとともに、第1の設定方向の両側の2辺が樹脂フィルム20の下端まで延びている。また、非検出電極23を構成する複数の直線状の部位は、全て同じ幅に形成されるとともに、その幅は、第1検出電極を構成する複数の直線状の部位の幅と等しい。
【0026】
また、非検出電極23における第1の設定方向の長さL1は、検出部24における第1の設定方向の長さL2の1/X(Xは正の整数)に設定されている。更に、非検出電極23における第2の設定方向の長さL3は、検出部24における第2の設定方向の長さL4の1/Y(Yは正の整数)に設定されている。尚、第1の設定方向及び第2の設定方向は、任意に設定される方向である。例えば、検出部24にて検出される外来ノイズの進行方向に沿った方向に設定される。また、検出部24の長さは、本実施形態では、検出部24を構成する第1検出電極21及び第2検出電極22において、第1導出部21d及び第2導出部22bを除いて一番外側となる囲繞部21aの長さを意味している。更に、「X」及び「Y」は、それぞれ特許請求の範囲における「N」に該当する。
【0027】
図2及び図3に示すように、上記のような第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23は、フロントガラス11における車室内側の表面において配置エリア14内となる部位に樹脂フィルム20が貼り付けられることにより、同フロントガラス11に対して配置されている。そして、非検出電極23は、フロントガラス11における車室内側の表面であって配置エリア14内となる部位に検出部24と共に貼り付けられているため、第1検出電極21及び第2検出電極22と同様に外来ノイズを検出することになる。尚、外来ノイズとしては、車両に搭載された無線機等の電波ノイズ、車両の周辺の温度変動(温度ドリフト)によるノイズ、電極等の経年変化によるノイズ等が挙げられる。
【0028】
図5に示すように、第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23は、それぞれ前記静電容量検出回路4に電気的に接続されている。静電容量検出回路4は、車体の内部であって、フロントガラス11(図2参照)から離れた位置に配置されている。即ち、静電容量検出回路4は、雨滴等の水滴が付着しない位置に配置されている。
【0029】
静電容量検出回路4は、差動増幅回路31を備えるとともに、該差動増幅回路31の非反転入力端子には、第2検出電極22が接続されている。第2検出電極22と共に検出部24を構成する第1検出電極21には、交流電源32から一定の電圧が印加される。そして、第1検出電極21及び第2検出電極22(即ち検出部24)は、第1のインピーダンス33を構成している。また、交流電源32と差動増幅回路31の非反転入力端子との間には、第2のインピーダンス34となる抵抗35が接続されている。
【0030】
また、差動増幅回路31の反転入力端子は、非検出コンデンサ36及び非検出電極23を介して交流電源32に接続されるとともに、非検出電極23には、交流電源32から一定の電圧が印加される。そして、前記非検出部25は、非検出電極23と、該非検出電極23と直列に接続された非検出コンデンサ36とから構成されている。この非検出部25は、検出部24の等価回路となるように形成されている。検出部24の等価回路は、図6に示すように、抵抗41(等価抵抗)とコンデンサ42とを直列に接続した回路にて表される。抵抗41は、第1検出電極21及び第2検出電極22の電極抵抗に相当するとともに、コンデンサ42は、第1検出電極21及び第2検出電極22にて構成されるコンデンサ(2つの電極21,22間の静電容量C1)に該当する。そして、図5及び図6に示すように、非検出部25においては、非検出電極23が抵抗41に相当するとともに、非検出コンデンサ36がコンデンサ42に相当する。また、本実施形態では、非検出電極23の抵抗値は抵抗41の抵抗値と同等の値に設定されるとともに、非検出コンデンサ36の静電容量C3は、配置エリア14に水滴が存在しないとき(即ち水滴による静電容量の変化が無いとき)のコンデンサ42の静電容量C1と同等の値に設定されている。そして、非検出部25は第3のインピーダンス37となるとともに、該第3のインピーダンス37は、検出部24よりなる前記第1のインピーダンス33と同等の値となっている。
【0031】
また、交流電源32と差動増幅回路31の反転入力端子との間には、第4のインピーダンス38となる抵抗39が接続されている。この抵抗39の抵抗値は、第2のインピーダンス34となる前記抵抗35の抵抗値と同じ値に設定されている。
【0032】
上記したように、第1のインピーダンス33(検出部24)、第2のインピーダンス34(抵抗35)、第3のインピーダンス37(非検出部25)及び第4のインピーダンス38(抵抗39)の4つのインピーダンスは、ブリッジ接続されて図4に示すようなホイートストーンブリッジ形のインピーダンスブリッジを形成している。このインピーダンスブリッジに前記差動増幅回路31が接続されるとともに、差動増幅回路31の出力端子は雨量判定回路5(図1参照)に接続されている。そして、図5に示すように、静電容量検出回路4では、検出部24を用いて検出される静電容量C1の変化を検出し、その検出結果に応じた電圧信号である静電容量検出信号S1を雨量判定回路5(図1参照)に出力する。即ち、静電容量検出回路4は、検出部24を用いて検出される静電容量C1の変化によるインピーダンスブリッジの電圧出力(即ち電圧値がVoの信号)を増幅して静電容量検出信号S1として出力する。
【0033】
ここで、静電容量検出回路4における検出部24を用いた静電容量C1の変化の検出について詳述する。
まず、交流電源32から第1のインピーダンス33及び第3のインピーダンス37に印加される電圧をVi、第1のインピーダンス33の値をZ1、第2のインピーダンス34の値をZ2、第3のインピーダンス37の値をZ3、第4のインピーダンス38の値をZ4とすると、差動増幅回路31が出力する静電容量検出信号S1の電圧値Voは次式にて表される。
【0034】
Vo=(Z2(Z1+Z2)−Z4(Z3+Z4))Vi
そして、第1のインピーダンス33の値Z1は、検出部24の等価回路を構成する抵抗41の抵抗値をR1、検出部24の等価回路を構成するコンデンサ42の静電容量をC1とすると、次のように表される。
【0035】
Z1=R1−j(1/(ω・C1))
また、第3のインピーダンス37の値Z3は、非検出電極23の抵抗値をR3、非検出コンデンサ36の静電容量をC3とすると、次のように表される。
【0036】
Z3=R3−j(1/(ω・C3))
尚、第1のインピーダンス33の値Z1及び第3のインピーダンス37の値Z3を表す上記の2つの式において、「ω」は交流電源の角周波数、「j」は虚数単位である。
【0037】
更に、第2のインピーダンス34の値Z2と、第4のインピーダンス38の値Z4とは等しい値であるとともに、抵抗41の抵抗値R1と非検出電極23の抵抗値R3とは同等の値である。
【0038】
そして、交流電源32から交流電圧(図7(a)参照)が第1のインピーダンス33(検出部24)及び第3のインピーダンス37(非検出部25)に分圧して印加されると、検出部24は検出信号S2を出力するとともに、非検出部25は非検出信号S3を出力する。検出信号S2は、第1検出電極21及び第2検出電極22間の静電容量C1に応じた電位の信号であって、第1検出電極21及び第2検出電極22にて検出される外来ノイズを含む信号である。一方、非検出信号S3は、フロントガラス11における車室外側の表面への水滴の付着の有無によって電位が変化しない信号であって、非検出電極23にて検出される外来ノイズを含む信号である。また、検出信号S2の位相及び非検出信号S3の位相は、交流電源32が印加する交流電圧の位相と同じである。
【0039】
そして、フロントガラス11における車室外側の表面に水滴が付着していないときには、検出信号S2と非検出信号S3との電位が等しくなるため、検出信号S2と非検出信号S3との差分をとって差動増幅回路31が生成する静電容量検出信号S1の電圧値Voは零となる。即ち、フロントガラス11における車室外側の表面に水滴が付着していないときには、差動増幅回路31は、電圧値Voが零の静電容量検出信号S1を出力する。
【0040】
一方、フロントガラス11における車室外側の表面に水滴が付着すると、第1検出電極21及び第2検出電極22間の静電容量C1が増加するため、第1のインピーダンス33の値Z1が増大する。従って、図7(b)に示すように、検出部24から出力される検出信号S2の電位は、フロントガラス11における車室外側の表面に水滴が付着していないときよりも高くなる。これに対し非検出信号S3の電位は、図7(c)に示すように、フロントガラス11における車室外側の表面に水滴が付着しても変化しない。そのため、検出信号S2と非検出信号S3との差分をとると、図7(d)に示すように、検出信号S2における分圧して印加された交流電圧及び検出部24にて検出された外来ノイズが非検出信号S3よって相殺され、静電容量C1の変化による電位の変化が取り出される。従って、静電容量検出回路4は、静電容量C1の変化による電位の変化のみを静電容量検出信号S1として出力することができる。
【0041】
図1に示すように、前記雨量判定回路5は、車両用ワイパ装置1の制御を行うワイパ制御回路51に電気的に接続されている。この雨量判定回路5は、静電容量検出回路4から入力された静電容量検出信号S1に基づいて、フロントガラス11の車室外側の表面に付着した雨滴等の水滴を検出するとともに、当該水滴の量が、車両用ワイパ12による払拭を必要とする量か否かを判定する。本実施形態では、雨量判定回路5は、フロントガラス11の車室外側の表面に付着した水滴の量が車両用ワイパ12による払拭を必要とする量か否かを判定するための閾値を持っている。そして、雨量判定回路5は、静電容量検出信号S1と閾値とを比較し、静電容量検出信号S1の電圧値Voが予め設定された当該閾値より小さい場合には、フロントガラス11の車室外側の表面に付着した水滴の量は車両用ワイパ12による払拭を必要とする量ではないと判定する。一方、静電容量検出信号S1の電圧値Voが前記閾値以上の値である場合には、雨量判定回路5は、フロントガラス11の車室外側の表面に付着した水滴の量は車両用ワイパ12による払拭を必要とする量であると判定し、車両用ワイパ12によるフロントガラス11の払拭が必要であることを示す払拭指令信号S4をワイパ制御回路51に出力する。
【0042】
ワイパ制御回路51には、車両用ワイパ12を往復回動運動させるための駆動源となるワイパモータ52が電気的に接続されている。そして、ワイパ制御回路51は、車両用ワイパ12の動作を制御すべくワイパモータ52の駆動を制御する。
【0043】
上記のように構成された車両用ワイパ装置1においては、フロントガラス11の車室外側の表面に雨滴等の水滴が付着して該水滴が所定量以上になったことが水滴検出装置2にて検出されると、該水滴検出装置2の雨量判定回路5からワイパ制御回路51に払拭指令信号S4が出力される。ワイパ制御回路51は、払拭指令信号S4が入力されると、ワイパモータ52を駆動して車両用ワイパ12を作動させる。これにより、車両用ワイパ12によってフロントガラス11の車室外側の表面に付着した水滴が払拭される。
【0044】
車両用ワイパ12によってフロントガラス11の車室外側の表面が払拭されると、センサ部3はワイパ払拭エリア13内に配置されているため、ワイパ払拭エリア13内の水滴の減少に伴ってセンサ部3の近傍の水滴が減少する。そして、水滴検出装置2では、センサ部3にて検出される静電容量C1に応じた静電容量検出信号S1に基づいて、雨量判定回路5において、フロントガラス11の車室外側の表面に付着した水滴の量が車両用ワイパ12による払拭を必要とする量か否かが判定される。雨量判定回路5は、フロントガラス11の車室外側の表面に付着した水滴の量が車両用ワイパ12による払拭を必要とする量であると判定した場合には、払拭指令信号S4を出力し、ワイパ制御回路51は、該払拭指令信号S4に基づいて引き続きワイパモータ52を駆動して車両用ワイパ12による払拭作動を継続する。一方、雨量判定回路5は、フロントガラス11の車室外側の表面に付着した水滴の量が車両用ワイパ12による払拭を必要とする量ではないと判定した場合には、払拭指令信号S4の出力を停止し、ワイパ制御回路51によってワイパモータ52の駆動が停止される。このとき、ワイパモータ52は、車両用ワイパ12が格納位置に配置された後に停止される。このように、本実施形態の車両用ワイパ装置1は、水滴検出装置2の検出結果に基づいて自動的に車両用ワイパ12を駆動する。
【0045】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)非検出部25は、フロントガラス11における車室外側の表面に付着した水滴によって静電容量の変化を検出しない一方で、外来ノイズを検出する。そして、静電容量検出回路4は、検出部24から出力された検出信号S2と非検出部25から出力された非検出信号S3との差分をとって静電容量検出信号S1を生成する。従って、第1検出電極21及び第2検出電極22によって検出されたことにより検出信号S2に含まれる外来ノイズが、非検出信号S3に含まれる外来ノイズによって相殺されることにより、生成された静電容量検出信号S1に含まれる外来ノイズが減少される。従って、この静電容量検出信号S1に基づいてフロントガラス11における車室外側の表面に付着した水滴を検出することにより、水滴を高精度に検出することができる。そして、フロントガラス11に付着した水滴を高精度に検出することができる水滴検出装置2の検出結果に基づいて、自動的に車両用ワイパ12が駆動されるため、車両用ワイパ12は、フロントガラス11における車室外側の表面に付着した水滴の量に応じて適切に駆動される。
【0046】
(2)非検出電極23は、第1検出電極21及び第2検出電極22が設けられたフロントガラス11に設けられている。更に、非検出電極23は、第1検出電極21及び第2検出電極22の近傍で、第1検出電極21及び第2検出電極22と同様にフロントガラス11における車室内側の表面に貼着されている。そのため、非検出電極23は、第1検出電極21及び第2検出電極22と同様の経年変化及び温度変化を生じることになる。よって、非検出電極23は、第1検出電極21及び第2検出電極22にて検出される外来ノイズと同様の外来ノイズを検出することができる。従って、静電容量検出信号S1を、より外来ノイズの影響が低減されたものとすることができる。
【0047】
(3)非検出電極23は、第1の設定方向の長さL1が、検出部24における第1の設定方向の長さL2の1/Xに設定されている。従って、第1及び第2検出電極21,22と非検出電極23とを、第1の設定方向からの外来ノイズによって同じ波長で共振させることができる。更に、非検出電極23は、第2の設定方向の長さL3が、検出部24における第2の設定方向の長さL4の1/Yに設定されている。従って、第1及び第2検出電極21,22と非検出電極23とを、第2の設定方向からの外来ノイズによって同じ波長で共振させることができる。従って、検出信号S2と非検出信号S3との差分をとって生成される静電容量検出信号S1に含まれる外来ノイズを更に低減することができる。
【0048】
(4)非検出電極23の抵抗値R3は、検出部24の等価回路を構成する抵抗41の抵抗値R1と同等である。そのため、非検出電極23で検出される外来ノイズを、第1検出電極21及び第2検出電極22で検出される外来ノイズと同等にすることができる。従って、検出信号S2と非検出信号S3との差分をとって生成される静電容量検出信号S1に含まれる外来ノイズを一層低減することができる。
【0049】
(5)非検出部25は、検出部24の等価回路であるとともに、そのインピーダンスの値Z3が検出部24のインピーダンスの値Z1と同等である。従って、検出部24から出力される検出信号S2に含まれる外来ノイズと、非検出部25から出力される非検出信号S3に含まれる外来ノイズとが同等になる。従って、検出信号S2と非検出信号S3との差分をとって生成される静電容量検出信号S1に含まれる外来ノイズをより一層低減することができる。
【0050】
(6)差動増幅回路31において検出信号S2と非検出信号S3との差分をとることにより、検出信号S2に含まれる外来ノイズと非検出信号S3に含まれる外来ノイズとが相殺される。そのため、差動増幅回路31は、フロントガラス11における車室外側の表面に付着した水滴によるインピーダンス変化(即ち第1及び第2検出電極21,22間の静電容量C1の変化)のみを増幅して静電容量検出信号S1として出力することが可能となる。従って、この静電容量検出信号S1に基づいてフロントガラス11における車室外側の表面に付着した水滴を検出することにより、水滴の検出を高精度に行うことができる。
【0051】
(7)第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23は、何れも透明電極にて形成されている。従って、第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23が設けられた場所(即ちフロントガラス11)の外観が損ねられることが抑制される。更に、第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23によって運転視界が妨げられることが抑制される。
【0052】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23は、透明電極よりなるが、不透明な電極よりなるものであってもよい。
【0053】
・上記実施形態では、水滴による静電容量変化が無いときの検出部24のインピーダンスの値Z1と、非検出部25のインピーダンスの値Z3とは同等とされているが、異なる値に設定されてもよい。
【0054】
・上記実施形態では、非検出コンデンサ36は、車体の内部であって、フロントガラス11から離れた位置に配置された静電容量検出回路4の内部に設けられている。しかしながら、非検出コンデンサ36は、フロントガラス11に付着する水滴によって自身の静電容量が変化しない位置であれば、静電容量検出回路4の外部に設けられてもよい。
【0055】
・上記実施形態では、非検出電極23の抵抗値R3は、検出部24の等価回路における抵抗41の抵抗値R1と同等とされているが、異なる値であってもよい。
・上記実施形態では、非検出電極23は、第1の設定方向の長さL1が、検出部24における第1の設定方向の長さL2の1/Xに設定されている。また、非検出電極23は、第2の設定方向の長さL3が、検出部24における第2の設定方向の長さL4の1/Yに設定されている。第1の設定方向及び第2の設定方向は、上記実施形態の方向に限らず、検出信号S2から除去したい外来ノイズの進行方向に応じて、任意に設定すればよい。そして、非検出電極23は、第1の設定方向の長さL1が、検出部24における第1の設定方向の長さL2の1/Xに設定される一方で、第2の設定方向の長さが、検出部24における第2の設定方向の長さL4の1/Yとならない値に設定されてもよい。また、非検出電極23は、第1の設定方向の長さL1が、検出部24における第1の設定方向の長さL2の1/Xとならない値に設定される一方で、第2の設定方向の長さが、検出部24における第2の設定方向の長さL4の1/Yとなるように設定されてもよい。また、非検出電極23の長さは、検出部24の長さと関係無く設定されてもよい。
【0056】
・上記実施形態では、非検出電極23は、第1検出電極21及び第2検出電極22と共に、フロントガラス11における車室内側の表面で配置エリア14内に設けられている。しかしながら、非検出電極23は、検出部24が配置された配置エリア14の外で、フロントガラス11の車室内側の表面若しくは車室外側の表面に貼着されてもよい。また、2枚のガラス板を重ねてフロントガラスが形成される場合には、非検出電極23は、2枚のガラス板の間に挟み込まれてもよい。また、非検出電極23は、車両ボディの表面に貼着されてもよい。
【0057】
・上記実施形態では、第1検出電極21及び第2検出電極22は、ワイパ払拭エリア13内に配置されている。しかしながら、ワイパ払拭エリア13の外に配置されてもよい。また、第1検出電極21及び第2検出電極22は、フロントガラス11における車室外側の表面に貼着されてもよい。また、2枚のガラス板を重ねてフロントガラスが形成される場合には、第1検出電極21及び第2検出電極22は、2枚のガラス板の間に挟み込まれてもよい。
【0058】
・第1検出電極21、第2検出電極22及び非検出電極23の形状は、上記実施形態の形状に限らない。例えば、各電極21〜23は、帯状、環状、円形状等であってもよい。
・上記実施形態では、検出部24は、第1検出電極21及び第2検出電極22の2つの検出電極にて構成されている。しかしながら、検出部24は、3つ以上の検出電極から構成されてもよい。
【0059】
・上記実施形態では、1つの交流電源32(発振器)で第1のインピーダンス33及び第3のインピーダンス37の両方に交流電圧を印加している。しかしながら、2つの交流電源(発振器)を水滴検出装置2に備えてもよい。この場合、2つの交流電源のうち一方の交流電源によって第1のインピーダンス33に交流電圧が印加されるとともに、他方の交流電源によって第3のインピーダンス37に交流電源が印加される。尚、第2のインピーダンス34及び第4のインピーダンス38は、それぞれ車体に接地される。このようにしても、上記実施形態の(1)と同様の作用効果を得ることができる。この場合、一方の交流電源が第1のインピーダンス33に印加する交流電圧と、他方の交流電源が第3のインピーダンス37に印加する交流電圧との位相及び振幅を同じにすると、検出信号S2と非検出信号S3との差分をとって生成される静電容量検出信号S1に含まれる外来ノイズをより効率的に低減することができる。
【0060】
・車両用ワイパ装置1は、水滴検出装置2において検出される静電容量C1に基づき、フロントガラス11に付着した水滴の量に応じて車両用ワイパ12の払拭速度を変更するように構成されてもよい。
【0061】
・上記実施形態では、水滴検出装置2は、車両のフロントガラス11を払拭する車両用ワイパ装置1に備えられ、フロントガラス11の車室外側の表面に付着した水滴を検出している。しかしながら、水滴検出装置2は、車両のリヤガラスを払拭する車両用ワイパ装置に備えられ、リヤガラスの車室外側の表面に付着した水滴を検出するものであってもよい。この場合、第1検出電極21及び第2検出電極22はリヤガラスに設けられる。また、水滴検出装置2は、ガラス体に付着した水滴の検出に用いられるのであれば、車両用ワイパ装置以外の装置に備えられてもよい。
【0062】
上記各実施形態及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の水滴検出装置において、前記非検出電極は、前記ガラス体に対する前記検出電極の配置態様と同様の配置態様で前記ガラス体に対して配置されていることを特徴とする水滴検出装置。同構成によれば、非検出電極は、検出電極にて検出される外来ノイズと同様の外来ノイズを検出することができる。従って、静電容量検出信号を、より外来ノイズの影響が低減されたものとすることができる。
【0063】
(ロ)請求項1乃至請求項7及び前記(イ)の何れか1項に記載の水滴検出装置を備え、前記水滴検出装置の検出結果に基づいて、自動的に車両用ワイパを駆動して前記ガラス体を払拭することを特徴とする車両用ワイパ装置。同構成によれば、水滴を高精度に検出することができる水滴検出装置の検出結果に基づいて、自動的に車両用ワイパが駆動されるため、車両用ワイパは、ガラス体に付着した水滴の量に応じて適切に駆動される。
【符号の説明】
【0064】
4…静電容量検出回路、5…水滴検出回路としての雨量判定回路、11…ガラス体としてのフロントガラス、21…検出電極としての第1検出電極、22…検出電極としての第2検出電極、23…非検出電極、24…検出部、25…非検出部、31…差動増幅回路、41…等価抵抗としての抵抗、34…インピーダンスとしての第2のインピーダンス、36…非検出コンデンサ、38…インピーダンスとしての第4のインピーダンス、C1…静電容量、L1,L3…非検出電極の設定方向の長さ、L2,L4…検出部の設定方向の長さ、R1…等価抵抗としての抵抗の抵抗値、R3…非検出電極の抵抗値、S1…静電容量検出信号、S2…検出信号、S3…非検出信号、Z1…検出部のインピーダンスの値、Z3…非検出部のインピーダンスの値。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水滴が付着するガラス体に設けられた複数の検出電極からなる検出部と、
前記検出電極間の静電容量の変化に応じた静電容量検出信号を出力する静電容量検出回路と、
前記静電容量検出信号に基づいて前記ガラス体に付着した前記水滴を検出する水滴検出回路と
を備えた水滴検出装置において、
非検出電極を有し、前記ガラス体への前記水滴の付着による静電容量の変化を検出しない一方で、前記非検出電極にて外来ノイズを検出して前記外来ノイズを含む非検出信号を出力する非検出部を備え、
前記検出部は、前記ガラス体への前記水滴の付着による前記検出電極間の静電容量の変化に応じた検出信号を出力し、
前記静電容量検出回路は、前記検出信号と前記非検出信号との差分をとって前記静電容量検出信号を生成することを特徴とする水滴検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の水滴検出装置において、
前記非検出電極は、前記ガラス体に設けられていることを特徴とする水滴検出装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の水滴検出装置において、
前記非検出電極は、任意に設定された設定方向の長さが、前記検出部における前記設定方向の長さの1/N(Nは正の整数)であることを特徴とする水滴検出装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の水滴検出装置において、
前記非検出電極の抵抗値は、前記検出部の等価回路における等価抵抗の抵抗値と同等であることを特徴とする水滴検出装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の水滴検出装置において、
前記非検出部は、抵抗値を有する前記非検出電極と、前記静電容量検出回路内に設けられた非検出コンデンサとを接続して形成された、前記検出部の等価回路であり、
前記非検出部のインピーダンスの値は前記検出部のインピーダンスの値と同等であることを特徴とする水滴検出装置。
【請求項6】
請求項5に記載の水滴検出装置において、
前記静電容量検出回路は、前記検出部、前記非検出部及び2つのインピーダンスをブリッジ接続してなるインピーダンスブリッジに接続された差動増幅回路を備え、前記差動増幅回路は、前記検出信号と前記非検出信号との差分をとって前記静電容量検出信号を生成して出力することを特徴とする水滴検出装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の水滴検出装置において、
前記検出電極及び前記非検出電極は透明電極よりなることを特徴とする水滴検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−232050(P2011−232050A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100144(P2010−100144)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000101352)アスモ株式会社 (1,622)
【Fターム(参考)】