説明

永久磁石式回転電機

【課題】定格トルク及び最大トルクの両者を向上させるべく、微小なティースを用いた永久磁石式回転電機において、コギングトルク低減のため、ティース先端部形状を弓形状とした場合には、曲面部の加工が難しく、トルク出力の低下を招く等という問題があった。
【解決手段】ティース部111を有する鉄心に対して巻線12が施された固定子10と、この固定子に対向する周面に、磁極を構成する永久磁石22が配置された回転子20とを備え、上記巻線相互間に設けられた補助ティース部112の半径方向の長さを回転軸方向に沿って変化させたことを特徴とする。これにより、工作性及びトルク出力の向上が可能であり、容易にコギングトルクを低減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばサーボモータ等に好ましく用いることができる永久磁石式回転電機に関し、特にコギングトルクを低減した永久磁石式回転電機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、巻線と鉄心を配置したステータと、複数の磁極を構成する永久磁石を配置したロータを持つ永久磁石形モータにおいて、前記巻線は複数の集中巻された空心を有するコイルによって構成され、前記鉄心は前記コイルの空心に挿入されるティースを備え、前記コイルの角度幅をτ、前記ティースの角度幅をβ×τとした場合、
0<β≦0.5
であるとともに、前記コイルの外半径をro、前記コイルの内半径をri、前記ティースの先端半径をrtとした場合、
(τ×ri×π/180)/(ro−ri)≧4、
ri≦rt<ro
とすることで、トルク/電流(定格トルク)の向上を図り、また、ティース先端形状を弓形状とすることで、コギングトルクの低減を図ったものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−187344号公報(第1頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来技術においては、微小なティースを固定子鉄心に設けることでトルクの増大が図られているが、コギングトルクやトルクリップルの増加を招くこととなり、モータを精密機械等に使用した場合に振動騒音の発生要因となる場合があった。また、ティース形状を弓形にしたものでは、弓形の曲面部の加工が複雑であり、トルクの低下を招くという問題もあった。
【0005】
この発明は、上記のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、コギングトルクの低減が図られ、しかも製造が容易な永久磁石式回転電機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における永久磁石式回転電機は、ティース部を有する鉄心に巻線が施された固定子と、この固定子に対向する周面に永久磁石が配置された回転子と、隣接する上記巻線相互の間に設けられた補助ティースを備え、上記補助ティースの半径方向の長さを回転軸方向に沿って変化させたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明においては、永久磁石式回転電機において隣接する巻線相互の間に設けられた補助ティースの半径方向の長さを回転軸方向に沿って変化させたので、回転電機のコギングトルクが容易に低減され、しかも構造が簡単なので製造も容易である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1による永久磁石式回転電機の回転軸に直交する方向の断面図である。
【図2】図1に示された固定子を示す斜視図である。
【図3】図2に示された固定子鉄心を示す斜視図である。
【図4】図1、図2に示された巻線(コイル)を示す斜視図である。
【図5】実施の形態1の効果を検証するために表1の条件について行なわれたシミュレーションによるコギングトルク比波形の解析結果である。
【図6】実施の形態1の効果を検証するために表1の条件について行なわれたシミュレーションによるコギングトルクの基本波成分比を示す解析結果である。
【図7】実施の形態1の効果を検証するために表1の条件について行なわれたシミュレーションによる無負荷誘起電圧比の解析結果である。
【図8】図3に示された主ティース部について、Case3とCase4の組合わせ比率を約1:2とした場合の主ティース部分の側面断面図である。
【図9】図3に示された補助ティース部について、Case3とCase4の組合わせ比率を約1:2とした場合の補助ティース部分の側面断面図である。
【図10】この発明の実施の形態4による永久磁石式回転電機の回転軸に直交する方向の断面図である。
【図11】図10の変形例を示す断面図である。
【図12】この発明の実施の形態5による永久磁石式回転電機の固定子に用いた主ティース部分を示す側面断面図である。
【図13】この発明の実施の形態5による永久磁石式回転電機の固定子に用いた補助ティース部分を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1〜図4はこの発明の実施の形態1による永久磁石式回転電機(セミスロットレス回転電機)を説明する図であり、図1は回転軸に直交する方向の断面図、図2は図1に示された固定子を示す斜視図、図3は図2に示された固定子鉄心を示す斜視図、図4は図1、図2に示された巻線(コイル)を示す斜視図である。なお、この例では磁石極数Pが12、コイル数Mが9の場合である。図において、回転電機を構成する固定子10は、略円筒状で内周面の所定位置にティース部である主ティース111、及び補助ティース112が周方向に所定数(各9個)交互に突設された固定子鉄心11と、各主ティース111に対してそれぞれ巻回された集中巻を施したコイルからなる9個の巻線12とからなる。固定子10の中心部に配設された回転子20は、円筒状の回転子鉄心21と、この回転子鉄心21の外周面に設けられた例えば極異方性リング磁石などの複数(12個)の永久磁石22からなる。
【0010】
上記主ティース111は、巻線12を挿入する際に位置決め用として使用されると共に、通常のティース付永久磁石式回転電機の場合と同様、磁束磁路の役割を担い、トルク向上にも大きく寄与するものである。補助ティース112は、隣接する巻線12間の絶縁及び後述するコギングトルク低減のために配設されている。なお、この例では巻線12の幅wcは、主ティース111の幅wt、及び補助ティース112の幅wsよりも大きく形成されている。また、上記寸法符号の他、各図に示す各部寸法の符号はそれぞれ次のものを示している。ro;巻線12の外半径、ri;巻線12の内半径、rt;主ティース111の先端半径、rs;補助ティース112の先端半径、ht;主ティース111の半径方向の長さ(=ro−rt)、hs;補助ティース112の半径方向の長さ(=ro−rs)、Lt;主ティース111の回転軸方向の長さ。なお、図1では、rt=riとし、k=ro−riとすると、ht=k、hs=0.5kの場合を示している。ここで、半径方向とは永久磁石式回転電機の半径方向のことであり、回転軸方向とは永久磁石式回転電機の回転軸方向のことである。
【0011】
上記図3に示す固定子鉄心11は、例えば図3の鉄心を回転軸方向に直交する方向に電磁鋼板の厚さで所定数に切断することで形成される主ティース111または補助ティース112を有し、または有さない複数形状の概略環状形状の電磁鋼板(図示省略)を所定順に積層したり、主ティース+補助ティース毎に分割積層された電磁鋼板(図示省略)を所定順に積層して図3に示す円筒形状にしたり、圧粉鉄心等を用いて焼結形成したり、主ティース111または補助ティース112を接着して構成するなど、従来公知の方法を適宜選択して形成することができる。また、巻線12は、鉄心表面に集中巻された空心または非磁性ボビン(図示省略)を有する固定子コイルからなり、例えば接着剤、接着テープ等を用いて固定子鉄心11の内周面に貼り付けることで設置される。
【0012】
そして、以下詳述するように上記主ティース111の半径方向の長さhtや、補助ティース112の半径方向の長さhsを回転軸方向に沿って変化させることによって、トルク出力を損なうことなくコギングトルクの低減を図っている。以下、表1及び図5〜図7を用いて、主ティース111の半径方向の長さ(以下、「主ティース長」という)ht、及び補助ティース112の半径方向の長さ(以下、「補助ティース長」という)hsをパラメータとし、本願発明者によって行なわれた電磁界解析によるシミュレーションの結果を含めてこの発明を更に具体的に説明する。
【0013】
【表1】

【0014】
上記表1はシミュレーションする際の検討パラメータを示している。Case0はスロットレスモータの場合(ht=hs=0)に相当し、Case1〜Case3は主ティース長htを0.5k、Case4〜Case6は主ティース長htをkとした場合の条件である。なお、主ティース長ht、補助ティース長hsは、それぞれ回転軸方向に一定とした。図5はCase1〜Case6の各条件に対するコギングトルク比波形の解析結果であり、横軸は電気角度、縦軸はコギングトルク比である。なお、コギングトルク比は、Case3(ht=0.5k、hs=k)の最大値を基準とした相対値で表している。図6はコギングトルクの基本波成分比を示したものであり、図5と同様、Case3の最大値を基準としている。なお、図6の正負の符号は、Case3の場合に発生するコギングトルクと同位相のコギングトルクの場合には正とし、Case3の場合に発生するコギングトルクと位相が180度反転する関係にあるコギングトルクが発生する場合には負として表している。図7は表1の条件について行なわれたシミュレーションによる無負荷誘起電圧の解析結果であり、スロットレスモータに相当するCase0(ht=hs=0.0)の場合を基準(1)として、Case1〜Case6の無負荷誘起電圧を相対値で示している。
【0015】
上記解析結果より、主ティース長ht及び補助ティース長hsを回転軸方向に沿って変化させることで、コギングトルクの振幅及び位相が変化していることが分かる。具体的には、Case3(ht=0.5k、hs=k)の場合とCase4(ht=k、hs=0)の場合では、コギングトルク波形が反転する関係にあることが分かる。よって、Case3とCase4の2つのケースを組み合わせて使用することでコギングトルクの低減が図れる。特に、Case3の場合のコギングトルク比1に対して、Case4の場合のコギングトルク比が0.46であることから、Case3とCase4の組合わせ比率(積層比率)を約1:2(=0.46:1)とすることで、コギングトルクを低減(3次元的に相殺)することが可能となる。次に、Case3とCase4の組合わせ比率を約1:2とした場合の主ティース部分の側面断面図を図8に、補助ティース部分の側面断面図を図9に示す。
【0016】
図8に示すように、主ティース111は、Case4(ht=k)に対応する部分が図8の上下2箇所に突出され、Case3(ht=0.5k)に対応する部分がその中央部に配設されることで、Case3とCase4の回転軸方向の組合わせ比率が約1:2(=0.46:1)に構成されている。一方、補助ティース112は主ティース111のCase4(ht=k)に対応する部分はhs=0、Case3に対応する部分はhs=kとなるように図9の中央部分のみが突出されている。この構成における無負荷誘起電圧は、Case0のスロットレスモータ(ht=hs=0)に比べ約26%(=(1.18×1+1.41×2)/3)向上させることが可能であった。永久磁石式回転電機の発生トルクは、無負荷誘起電圧と通電電流の積に比例するため、Case3とCase4を組み合わせたことで、同一電流に対するトルク出力が向上され、コギングトルクが低減されると共に、トルク出力が向上された永久磁石式回転電機を得ることができた。
【0017】
上記のように、実施の形態1によれば、ティース部としての主ティース111を有する鉄心に対して巻線12が施された固定子10と、この固定子10に対向する周面に、磁極を構成する永久磁石22が配置された回転子20と、隣接する上記巻線12相互の間に設けられた補助ティース112を備え、主ティース111の半径方向の長さht及び補助ティース112の半径方向の長さhsを、回転子20の軸方向、即ち回転軸方向に沿って階段状に変化させることで、容易にコギングトルクを低減すると共に、無負荷誘起電圧も高められることでトルク出力が向上されるという効果が得られる。また、巻線12として集中巻方式のコイルを用いたことで、モータの小型化を図ることができる。そして、主ティース111及び補助ティース112の形状が単純なので工作性もよく、容易に製造することができる。
【0018】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、Case3とCase4を組み合わせたが、必ずしもその組み合わせに限定されるものではなく、例えば表1の例では、Case3とCase2、Case6とCase4、Case6とCase5を組み合わせても同様にコギングトルクの低減及び無負荷誘起電圧のアップによるトルク出力の向上を図ることができることは明らかである。なお、これらの組み合わせの場合は、補助ティース112の半径方向の長さhsのみを回転軸方向に対して変化させ、主ティース111の半径方向の長さhtは回転軸方向に一定(ht=0.5k、またはht=k)として、変化させないこととなる。
なお、上記実施の形態1及び実施の形態2では、図6に示すコギングトルク比が+(プラス)側のCaseと−(マイナス)側のCaseを1つずつ、計2つのCaseを組み合わせた場合について例示したが、組み合わせの数及び組み合わせパターンは上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば3つ以上のCaseを組み合わせることもできる。また、実施の形態1ではCase3のコギングトルク比1に対し、Case4のコギングトルク比が約0.46であることから、Case3とCase4との組合わせ比率(積層比率)を約1:2(=0.46:1)として、図8及び図9に示すように回転軸方向にCase4、Case3、Case4と略均等に3分割した組み合わせたパターンとしたが、組み合わせを変更した場合には、上記組合わせ比率を、組み合わせるCaseのコギングトルク比に応じてプラス方向のコギングトルクとマイナス方向のコギングトルクが相殺されるように変更することで同様の作用効果が期待できる。
【0019】
実施の形態3.
上記実施の形態1では、主ティース長ht、及び補助ティース長hsを、それぞれ0、0.5k、及びkとした場合について説明したが、当然のことながら、0≦ht≦(ro−ri)、0≦hs≦(ro−ri)の範囲であれば、任意の値を選択することができる。なお、主ティース長htや補助ティース長hsの大きさによってコギングトルクの位相が変化するので、場合によっては、例えば補助ティース長hsは回転軸方向に沿って変化させずに、主ティース長htのみを回転軸方向に沿って変化させることによりコギングトルクを低減することができる。
【0020】
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4による永久磁石式回転電機の回転軸に直交する方向の断面図、図11はその変形例を示す断面図である。上記実施の形態1では、巻線12の幅wcが主ティース111の幅wtや補助ティース112の幅wsよりも大きい場合について例示したが、この実施の形態4は図10に示すように固定子10Aの固定子鉄心11Aとして、主ティース111Aの幅(wt)、及び補助ティース112Aの幅(ws)を巻線12Aのコイル幅(wc)よりも大きく形成した他は実施の形態1と同様に構成されている。この実施の形態4では、上記実施の形態1〜3と同様に主ティース長htや補助ティース長hsを回転軸方向に沿って変化させることで、同様にコギングトルクを低減すると共に、トルク出力の向上を図ることができる。
【0021】
なお、図10に示す補助ティース112Aは、図11に示す実施の形態4の変形例のように省いても差し支えない。即ち、図11に示す変形例では固定子10Bの固定子鉄心11Bとして、主ティース111Bの幅(wt)が巻線12Bのコイル幅(wc)よりも大きく形成され、補助ティースを備えていない他は実施の形態1と同様に構成されている。このように構成された変形例の場合でも、主ティース長htを回転軸方向に沿って変化させることで、同様のコギングトルク低減効果が得られる。
【0022】
実施の形態5.
図12、図13はこの発明の実施の形態5による永久磁石式回転電機を説明するもので、図12は固定子に用いた主ティース部分を示す側面断面図、図13は固定子に用いた補助ティース部分を示す側面断面図である。上記実施の形態1〜4では、主ティース長htまたは補助ティース長hsを回転軸方向に沿って階段状に変化させるに際し、変化部分が角張った形状の場合について例示したが、この実施の形態5では主ティース111Cの主ティース長htは図12に示すように階段状の角部が曲面形状に形成され、補助ティース112Cの補助ティース長hsも図13に示すように階段状の角部が曲面形状に形成されている。その他の構成は実施の形態1〜4の何れかと同様である。この実施の形態5によれば、主ティース長htまたは補助ティース長hsを回転軸方向に沿って階段状に変化させるに際し、階段状の角部を曲面形状に形成させたことにより更なるコギングトルク低減効果が得られる。
【0023】
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、コイル(スロット)数M=9コイルと、極数P=12極からなる集中巻モータ、即ちM:P=3:4の場合についてコギングトルクを低減すると共にトルク出力の向上を図った例について説明したが、勿論これに限定されるものではなく、一般的な集中巻永久磁石式回転電機であるコイル(スロット)数Mと極数Pの比、M:P=3n:3n±1(nは1以上の整数)の回転電機の場合も同様の効果が得られる。また、分布巻方式の永久磁石式回転電機の場合でも回転軸方向に沿ってティース長や補助ティース長を同様に変化させることで、同様のコギングトルク低減効果を得ることが可能である。
【0024】
なお、上記各実施の形態では、主ティース長htまたは補助ティース長hsを回転軸方向に沿って階段状に変化させた場合について説明したが、回転軸方向への変化のさせ方としては必ずしも階段状に限定されるものではない。例えば主ティース長htまたは補助ティース長hsの回転軸方向の変化による形状が、波形状、楔状、山形状、谷形状、あるいはそれらを複数組み合わせた形状、さらには周方向に変えることで回転軸方向に変化させたものなど、任意の形状に変化させたものでも同様の効果が期待できる。さらに、実施の形態1〜5では極異方性リング磁石を用いた場合について説明したが、これに限定されず、例えばセグメント磁石、ラジアル方向性リング磁石等を用いた場合でも同様の効果が期待できる。また、トルク出力向上のためコイルエンド部にもコアバック部鉄心が配置された構成について例示したが、モータの軽量化を重視したい場合等においては、コイルエンド部のコアバック鉄心を設けないように構成しても差し支えない。
【符号の説明】
【0025】
10、10A、10B 固定子、 11、11A、11B 固定子鉄心、 111、111A、111B、111C 主ティース(ティース部)、 112、112A、112C 補助ティース、 12、12A、12B 巻線(コイル)、 20 回転子、 21 回転子鉄心、 22 永久磁石。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ティース部を有する鉄心に巻線が施された固定子と、この固定子に対向する周面に永久磁石が配置された回転子と、隣接する上記巻線相互の間に設けられた補助ティースを備え、上記補助ティースの半径方向の長さを回転軸方向に沿って変化させたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
【請求項2】
上記ティース部の半径方向の長さを回転軸方向に沿って変化させたことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式回転電機。
【請求項3】
上記ティース部の半径方向の長さ、または上記補助ティースの半径方向の長さを回転軸方向に階段状に変化させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の永久磁石式回転電機。
【請求項4】
上記回転軸方向に階段状に変化させた部分は、階段状の角部が曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の永久磁石式回転電機。
【請求項5】
上記巻線は、集中巻された空心または非磁性ボビンを有するコイルからなることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の永久磁石式回転電機。
【請求項6】
上記固定子は、円筒状の鉄心に上記コイルがM個設けられたものから構成され、上記回転子はP個の永久磁石磁極が配置され、上記Mと上記Pの比が、
M:P=3n:3n±1(nは1以上の整数)
であることを特徴とする請求項5に記載の永久磁石式回転電機。
【請求項7】
上記Mと、上記Pは、
M:P=3:4であることを特徴とする請求項6に記載の永久磁石式回転電機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−139102(P2012−139102A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−96150(P2012−96150)
【出願日】平成24年4月20日(2012.4.20)
【分割の表示】特願2007−189045(P2007−189045)の分割
【原出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】