説明

油中水型乳化組成物

【課題】 乳化安定性及び使用感に優れた油中水型乳化組成物を提供する。
【解決手段】 油相中に、リジン誘導体変性シリコーンの1種又は2種以上と、シリコーン油とを含み、水を組成物中10質量%以上含むことを特徴とする油中水型乳化組成物。リジン誘導体変性シリコーンは、油相中1〜20質量%含むことが好適である。 また、シリコーン油及び/又はシリコーン油以外の極性油を、油相中50質量%以上含むことが好適である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は油中水型乳化組成物、特にシリコーン油を含む油中水型乳化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
油中水型の乳化化粧料は、外相が油分であることから、皮膚の保護や柔軟性付与等の利点を有する一方で、べたついた使用感となることがある。そこで近年では、べたつきを低減させるために、油分にシリコーン油が頻繁に配合されている。
しかしながら、シリコーン油は乳化が非常に困難であるという欠点を有している。そこで、乳化安定性の向上を図って種々の試みがなされている。例えば特開昭61−129033号公報には、水膨潤性粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と非イオン性界面活性剤とで処理して得られる有機変性粘土鉱物を乳化剤として用いた油中水型乳化組成物が開示されている。
【特許文献1】特昭61−129033号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記技術においては、乳化安定性は改善されたものの、油っぽさやべたつき感が生じたり、逆にしっとり感が得られなかったりして、使用感の点では必ずしも満足できるものではなかった。
本発明の目的は、乳化安定性及び使用感に優れた油中水型乳化組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記事情を鑑み、本発明者等が鋭意検討を行った結果、特定のリジン誘導体変性シリコーンを用いることにより、経時的に安定で且つ使用感に優れた油中水型乳化組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の油中水型乳化組成物は、油相中に、下記一般式(I)〜(III)のいずれかで表されるリジン誘導体変性シリコーンの1種又は2種以上と、シリコーン油とを含み、水を組成物中10質量%以上含むことを特徴とする。
(化1)

(式中、R及びRは互いに同一でも異なっても良く、下記式(IV)で表される基を表し、xは1〜900の整数、yは1〜5の整数を表す。)
(化2)

(式中、Rは炭素数2〜30のアルキル基を表し、n及びmは1〜20の整数を表す。)
【0005】
前記組成物において、上記一般式(I)〜(III)のいずれかで表されるリジン誘導体変性シリコーンを、油相中1〜20質量%含むことが好適である。
前記組成物において、シリコーン油及び/又はシリコーン油以外の極性油を、油相中50質量%以上含むことが好適である。
前記組成物において、さらに非イオン性界面活性剤を含むことが好適である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の油中水型乳化組成物は、特定のリジン誘導体変性シリコーンを用いることにより、乳化安定性及び使用感に優れたものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
<リジン誘導体変性シリコーン>
本発明におけるリジン誘導体変性シリコーンは、下記一般式(I)〜(III)で表される。
(化3)

(式中、R及びRは互いに同一でも異なっても良く、下記式(IV)で表される基を表し、xは1〜900の整数、yは1〜5の整数を表す。)
(化4)

(式中、Rは炭素数2〜30のアルキル基を表し、n及びmは1〜20の整数を表す。)
【0008】
上記化合物のうち、特に好ましい化合物は一般式(I)及び(II)の構造において、xが50〜200、n及びmが10、Rがエチル基もしくはイソブチル基である化合物である。
具体的には下記式(V)〜(VIII)で表される構造を有する化合物である。
(化5)

【0009】
本発明において、上記一般式(I)〜(III)で表されるリジン誘導体変性シリコーンの配合量は、油相中1〜20質量%であることが好適である。1質量%未満であると、乳化安定性が悪いことがあり、20質量%を超えると製剤処方上好ましくない。
【0010】
<シリコーン油・極性油>
上記油相成分として用いられるシリコーン油としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサン、エチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン油や、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン等の環状シリコーン油等が例示される。これらシリコーン油は1種または2種以上を用いることができる。
【0011】
また、上記油相成分として用いられるシリコーン油以外の極性油としては、通常化粧品に用いられるものであれば特に限定されないが、例えば合成、天然のエステル油が挙げられる。
合成エステル油としては、例えばミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−へプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−へプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチルが挙げられる。
【0012】
天然系のエステル油としては、例えばアボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリンが挙げられる。
【0013】
本発明の組成物は、シリコーン油及び/又はシリコーン油以外の極性油を、油相中50質量%以上含むことが好ましい。50質量%未満であると、乳化安定性が悪くなることがある。
また、油相には、シリコーン油や極性油以外の他の油相成分として、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール等から選ばれる任意の成分を配合することができ、本発明の効果を損なわない限りにおいて特に限定されない。
【0014】
<非イオン性界面活性剤>
本発明の組成物は、さらに非イオン性界面活性剤を含むと、高温での経時安定性がより良好になるため好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等のエステル系界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のエーテル系界面活性剤;ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等;ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン、アルキルエーテル変性オルガノシロキサン、グリセリルエーテル変性オルガノシロキサン等のシリコーン系界面活性剤等;が挙げられる。これらの非極性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、シリコーン系界面活性剤が特に好ましい。前記シリコーン系界面活性剤としては、使用時に特になめらかな使用感を付与し得る点で、ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサンが好ましい。前記ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサンとしては、例えば、ポリオキシエチレン変性オルガノシロキサン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性オルガノシロキサン、ポリオキシプロピレン変性オルガノシロキサン等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の配合量は、使用感及び製品の安定性から組成物の全重量に対して0.01〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%配合される。非イオン性界面活性剤の配合量が多すぎると、活性剤特有のべたつきが生じ、少なすぎると乳化不良となる場合がある。
【0015】
本発明の油中水型乳化組成物には上記成分の他に本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等を必要に応じて適宜配合し、常法により製造することが出来る。
【0016】
また、本発明の油中水型乳化組成物は、従来外皮に適用されている化粧料、医薬品、及び医薬部外品に広く適用することが可能である。例えば、美白用美容液、乳液、クリーム、パック、ファンデーション、口紅、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、洗顔料、ボディー洗浄料、サンスクリーンクリーム、ファンデーション、スプレー、ムース、ヘアーリンス、シャンプー、皮膚科用軟膏等が挙げられる。
本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、その成分が配合される系に対する質量%で示す。
【実施例1】
【0017】
[製造例1]Nε−ラウロイル−L−リジンイソブチルエステル誘導体変性シリコーン
(1)20.1gのNε−ラウロイル−L−リジンを205mlのエタノールに懸濁させた。反応溶液を氷冷後、乾燥塩化水素ガスを飽和になるまで導入し、6時間撹拌した。
次にエタノールを留去後、250mlのジイソブチルエーテルを加え、吸引濾過後、精製水300mlを加えた。この溶液に精製水70mlに溶かしたモルホリン55gを撹拌しながらゆっくりと加え、析出した白色粉末をろ別した。得られた白色粉末は、n−ヘキサンから再結晶を行い、Nε−ラウロイル−L−リジンイソブチルエステル20.1gを得た。
(2)アジ化ナトリウム45.5gに精製水150gを加え、氷水中で冷却しながら、撹拌して完全に均一な溶液とした。ここに10−ウンデセノイルクロライド101.4gとアセトン150mlを混合した溶液を少しずつ、溶液の温度が10〜15℃の範囲になるように滴下した。添加終了後、12℃付近で1時間撹拌した。
次に溶液を分液ロートに移し、水層と有機層を分けた。有機層を60℃に維持した500mlのトルエンにゆっくりと加え、温度50〜60℃の範囲で3時間撹拌を行った。トルエンを留去後、減圧蒸留することで10−ウンデセノイルイソシアネート73.2gを得た。
(3)次式

で表されるSi−H化合物92.6gと10−ウンデセノイルイソシアネート7.4gをトルエン100gに加え、85℃に加温した後、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体トルエン溶液(白金濃度0.3質量%)0.33gを加え、3時間撹拌した。トルエンと余剰のイソシアネート化合物を減圧留去した後、新たにトルエン1000gとNε−ラウロイル−L−リジンイソブチルエステル10.5gを加え、90℃で6時間撹拌した。トルエンを留去後、得られた透明ゴム状固体をヘキサン1000gに加熱溶解させ、熱ろ過した。ろ液からヘキサンを留去後、固体を得た。
次に得られた固体を細かく砕き、25℃のヘキサンでよく洗いながら吸引ろ過を行った後、減圧乾燥することで上記式(V)で表される粉末状のリジン誘導体変成シリコーン(Nε−ラウロイル−L−リジンイソブチルエステル誘導体変性シリコーン)20.3gを得た。
【0018】
下記表1に示す組成物について、以下の評価基準に基づいて、使用感、乳化安定性を評価した。
1.使用感
各組成物を皮膚に塗布し、以下の項目を8名の専門パネラーにより官能評価した。
(こく)
A: 8名中7名以上が、こくがあると回答。
B: 8名中5〜6名が、こくがあると回答。
C: 8名中3〜4名が、こくがあると回答。
D: 8名中2名以下が、こくがあると回答。
(しっとり感)
A: 8名中7名以上が、しっとりすると回答。
B: 8名中5〜6名が、しっとりすると回答。
C: 8名中3〜4名が、しっとりすると回答。
D: 8名中2名以下が、しっとりすると回答。
(べたつきのなさ)
A: 8名中7名以上が、使用後にべたつかないと回答。
B: 8名中5〜6名が、使用後にべたつかないと回答。
C: 8名中3〜4名が、使用後にべたつかないと回答。
D: 8名中2名以下が、使用後にべたつかないと回答。
(油感のなさ)
A: 8名中7名以上が、油っぽくないと回答。
B: 8名中5〜6名が、油っぽくないと回答。
C: 8名中3〜4名が、油っぽくないと回答。
D: 8名中2名以下が、油っぽくないと回答。
(ふっくら感)
A: 8名中7名以上が、ふっくら感があると回答。
B: 8名中5〜6名が、ふっくら感があると回答。
C: 8名中3〜4名が、ふっくら感があると回答。
D: 8名中2名以下が、ふっくら感があると回答。
(肌のやわらかさ)
A: 8名中7名以上が、肌がやわらかくなると回答。
B: 8名中5〜6名が、肌がやわらかくなると回答。
C: 8名中3〜4名が、肌がやわらかくなると回答。
D: 8名中2名以下が、肌がやわらかくなると回答。
(肌のしなやかさ)
A: 8名中7名以上が、肌がしなやかになると回答。
B: 8名中5〜6名が、肌がしなやかになると回答。
C: 8名中3〜4名が、肌がしなやかになると回答。
D: 8名中2名以下が、肌がしなやかになると回答。
【0019】
2.乳化安定性
試料をそれぞれ0℃、室温、50℃において4週間保存後、状態の目視および顕微鏡観察により乳化定性の評価を行った。
A:良好
B:若干の乳化粒子の合一が認められるものの、外観に問題ない
C:乳化粒子の合一が認められ、油相が分離する
【0020】
(表1)
試 験 例
1 2 3 4 5
(油相)
(1)リジン誘導体変性シリコーン(V) ― 0.9 ― ― 0.6
(2)リジン誘導体変性シリコーン(VI) ― ― 0.9 ― ―
(3)リジン誘導体変性シリコーン(VIII) ― ― ― 1.2 ―
(4)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト
0.9 ― ― ― ―
(5)デカメチルシクロペンタシロキサン 28.0 28.0 28.0 27.4 30.0
(6)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体
2.0 2.0 2.0 2.0 ―
(水相)
(7)1,3−ブチレングリコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
(8)ポリエチレングリコール6000 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0
(9)L−グルタミン酸ナトリウム 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8
(10)パラオキシ安息香酸エステル 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1
(11)精製水 62.2 62.2 62.2 62.5 62.5
合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
こく D A A A B
しっとり感 C B B B B
べたつきのなさ C B B B B
油感のなさ C B B B B
ふっくら感 C A A A A
肌のやわらかさ C A A A A
肌のしなやかさ C A A A A
乳化安定性 A A A A B
(外観) 淡黄色 白色 白色 白色 白色
(製法)
(試験例1)
(4)〜(6)を均一に混合した(油相パーツ)。(7)に(10)を加熱溶解し、(11)を加え、さらに(8)及び(9)を混合溶解した(水相パーツ)。油相パーツに対し水相パーツを徐添加し、ホモミキサーで均一分散し、油中水型組成物を得た。
(試験例2〜5)
(1)〜(6)を混合して、95℃で均一攪拌したのち、室温で1時間放冷却した。これをホモミキサーで攪拌した(油相パーツ)。(7)に(10)を加熱溶解し、(11)を加え、さらに(8)及び(9)を混合溶解した(水相パーツ)。油相パーツに対し水相パーツを徐添加し、ホモミキサーで均一分散し、油中水型組成物を得た。
【0021】
いずれの組成物も乳化安定性は良好であったが、本発明の油中水型乳化組成物(試験例2〜5)は、従来の油中水型乳化組成物(試験例1)と比較して、しっとり感があり且つべたつかないなど、優れた使用感を有するものであった。
【0022】
さらに、女性パネラー8人により、本発明の油中水型乳化組成物(試験例3)の使用感を、従来の油中水型乳化組成物(試験例1)の使用感と比較した。図1に結果を示す。
本発明の油中水型乳化組成物は、従来の油中水型乳化組成物と比較して、使用感が良い結果となった。
【実施例2】
【0023】
下記表2に示す組成物について、使用感、乳化安定性を評価した。
(表2)
試 験 例
6-1 6-2 6-3 6-4 6-5 6-6
(油相)
(1)リジン誘導体変性シリコーン(V) 0.2 0.3 0.6 0.9 4.0 6.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 17.8 27.7 17.4 27.1 14.0 22.0
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体
2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
(水相)
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
(5)ポリエチレングリコール6000 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0
(6)L−グルタミン酸ナトリウム 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8
(7)パラオキシ安息香酸エステル 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1
(8)精製水 73.1 63.1 73.1 63.1 73.1 63.1
合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
油相中のリジン誘導体変性シリコーンの量(質量%)
1.0 1.0 3.0 3.0 20.0 20.0
こく B B A A A A
しっとり感 B B B B B B
べたつきのなさ A B B B B B
油感のなさ A A B B B B
ふっくら感 B B A A A B
肌のやわらかさ A A A A A A
肌のしなやかさ A A A A A A
乳化安定性 B B A A A A
(製法)
(1)〜(3)を混合して、95℃で均一攪拌したのち、室温で1時間放冷却した。これをホモミキサーで攪拌した(油相パーツ)。(4)に(7)を加熱溶解し、(8)を加え、さらに(5)及び(6)を混合溶解した(水相パーツ)。油相パーツに対し水相パーツを徐添加し、ホモミキサーで均一分散し、油中水型組成物を得た。
【0024】
上記表2に示されるように、油相中のリジン誘導体変性シリコーンの量が、1〜20質量%である時、乳化安定性及び使用感に優れた油中水型乳化組成物が得られる。
【実施例3】
【0025】
下記表3に示す組成物について、使用感、乳化安定性を評価した。
(表3)
試 験 例
7-1 7-2 7-3 7-4
(油相)
(1)リジン誘導体変性シリコーン(V) 0.9 0.9 0.9 0.9
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 28.0 14.0 20.0 10.0
(3)ミリスチン酸イソプロピル ― 14.0 ― 10.0
(4)流動パラフィン ― ― 8.0 8.0
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体
2.0 2.0 2.0 2.0
(水相)
(6)1,3−ブチレングリコール 5.0 5.0 5.0 5.0
(7)ポリエチレングリコール6000 1.0 1.0 1.0 1.0
(8)L−グルタミン酸ナトリウム 0.8 0.8 0.8 0.8
(9)パラオキシ安息香酸エステル 0.1 0.1 0.1 0.1
(10)精製水 62.2 62.2 62.2 62.2
合計 100.0 100.0 100.0 100.0
こく A A A A
しっとり感 B B A A
べたつきのなさ B B B C
油感のなさ B B B C
ふっくら感 A A A A
肌のやわらかさ A A A A
肌のしなやかさ A A B A
乳化安定性 A A A A
(製法)
(1)〜(5)を混合して、95℃で均一攪拌したのち、室温で1時間放冷却した。これをホモミキサーで攪拌した(油相パーツ)。(6)に(9)を加熱溶解し、(10)を加え、さらに(7)及び(8)を混合溶解した(水相パーツ)。油相パーツに対し水相パーツを徐添加し、ホモミキサーで均一分散し、油中水型組成物を得た。
【0026】
上記表3に示されるように、いずれの試験例においても乳化安定性は良好であったが、シリコーン油及び/又はシリコーン油以外の極性油を、油相中50質量%以上含む時、乳化安定性に優れ、且つべたつかず使用感に優れた油中水型乳化組成物が得られることが確認された。
【実施例4】
【0027】
W/O型乳化サンスクリーン
(配合成分) (質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 20
(2)トリメチルシロキシケイ酸 1
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
(4)ジプロピレングリコール 4
(5)スクワラン 5
(6)シリコーン被覆微粒子酸化チタン(20nm) 10
(7)タルク(疎水化処理品) 6
(8)パラベン 適量
(9)フェノキシエタノール 適量
(10)エデト酸三ナトリウム 0.02
(11)4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
(12)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7
(13)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル0.5
(14)球状ポリエチレン粉末 5
(15)リジン誘導体変性シリコーン 1
(16)精製水 残余
(17)香料 適量
(製法)
油分(1)、(2)、(5)、(12)及び(13)と、非イオン性界面活性剤(3)、リジン誘導体変性シリコーン(15)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに粉末(6)、(7)及び(14)を加えてホモミキサーで攪拌したのち、1時間冷却した。これをホモミキサーで攪拌し、油相パーツとした。別容器に保湿剤(4)に成分(8)を加熱溶解し、そこに精製水(16)を加え、さらに成分(9)〜(11)を混合分散し水相パーツとした。油相パーツに対し水相パーツを添加し、ホモミキサーで攪拌した。最後に香料(17)を加えて攪拌後、W/O乳化サンスクリーンを得た。
【実施例5】
【0028】
W/O型乳化プロテクター
(配合成分) (質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン 2
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 25
(3)ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 10
(4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.5
(5)トリメチルシロキシケイ酸 1
(6)1,3−ブチレングリコール 5
(7)スクワラン 0.5
(8)タルク 5
(9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(10)酢酸トコフェロール 0.1
(11)エデト酸三ナトリウム 0.05
(12)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1
(13)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 5
(14)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル1
(15)シリコーン被覆微粒子酸化チタン(40nm) 4
(16)リジン誘導体変性シリコーン 0.5
(17)球状ポリエチレン末 3
(18)フェノキシエタノール 適量
(19)精製水 残余
(20)香料 適量
(製法)
油分(1)〜(3)、(5)、(7)、(10)、(13)及び(14)と、非イオン性界面活性剤(4)、リジン誘導体変性シリコーン(16)、成分(10)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに粉末(8)、(15)及び(17)を加えてホモミキサーで攪拌したのち、1時間冷却した。これをホモミキサーで攪拌し、油相パーツとした。別容器に保湿剤(6)に成分(18)を溶解し、そこに精製水(19)を加え、さらに成分(9)、(11)及び(12)を混合分散し水相パーツとした。油相パーツに対し水相パーツを添加し、ホモミキサーで攪拌した。最後に香料(20)を加えて攪拌後、W/O乳化プロテクターを得た。
【実施例6】
【0029】
W/O型乳化クリームファンデーション
(配合成分) (質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン 15
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 20
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 5
(4)高分子量アミノ変性シリコーン 0.1
(5)グリセリン 5
(6)1,3−ブチレングリコール 10
(7)パルミチン酸 0.5
(8)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 0.1
(9)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
(10)アルキル変性シリコーン樹脂被覆黄酸化鉄 2
(11)アルキル変性シリコーン樹脂被覆ベンガラ 1
(12)アルキル変性シリコーン樹脂被覆黒酸化鉄 0.3
(13)アルキル変性シリコーン樹脂被覆酸化チタン 10
(14)アルキル変性シリコーン樹脂被覆酸化タルク 1.5
(15)シリコーン被覆紡錘状酸化チタン 3
(16)L−グルタミン酸ナトリウム 0.5
(17)酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
(18)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(19)トリメトキシケイヒ酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル
0.1
(20)リジン誘導体変性シリコーン 1.5
(21)球状ナイロン末 1
(22)精製水 残余
(23)香料 適量
(製法)
油分(1)、(2)、(4)、(7)及び(8)と、非イオン性界面活性剤(3)、リジン誘導体変性シリコーン(20)、成分(9)、(17)、(19)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに粉末(10)〜(15)及び(21)を加えてホモミキサーで攪拌したのち、1時間冷却した。これをホモミキサーで攪拌し、油相パーツとした。別容器に保湿剤(5)及び(6)に成分(18)を加熱溶解し、そこに精製水(22)を加え、さらに成分(16)、を混合分散し水相パーツとした。油相パーツに対し水相パーツを添加し、ホモミキサーで攪拌した。最後に香料(23)を加えて攪拌後、W/O型乳化クリームファンデーションを得た。
【実施例7】
【0030】
W/O型乳化化粧下地
(配合成分) (質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン 6mPas 5
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 25
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
(4)グリセリン 1
(5)1,3−ブチレングリコール 5
(6)キシリット 0.5
(7)イソステアリン酸 0.5
(8)アルキル変性シリコーン樹脂被覆無水ケイ酸 2
(9)タルク 0.5
(10)ステアリン酸アルミニウム 1
(11)ベンガラ被覆雲母チタン 0.1
(12)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(13)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(14)L−セリン 0.1
(15)オトギリソウエキス 0.1
(16)酢酸DL−α−トコフェロール 0.2
(17)チオタウリン 0.1
(18)トゲナシエキス 0.1
(19)シャクヤクエキス 0.1
(20)アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(21)ユキノシタエキス 0.1
(22)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(23)フェノキシエタノール 適量
(24)パルミチン酸デキストリン被覆黄酸化鉄 0.1
(25)リジン誘導体変性シリコーン 1
(26)精製水 残余
(27)トリメチルシロキシケイ酸 1.5
(28)球状無水ケイ酸 1
(29)球状ポリエチレン末 5
(30)香料 適量
(製法)
油分(1)、(2)、(7)、及び(27)と、非イオン性界面活性剤(3)、リジン誘導体変性シリコーン(25)、成分(16)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに粉末(8)〜(11)、(24)、(28)及び(29)を加えてホモミキサーで攪拌したのち、1時間冷却した。これをホモミキサーで攪拌し、油相パーツとした。別容器に保湿剤(4)〜(6)に成分(22)を加熱溶解し、そこに精製水(26)を加え、さらに成分(12)〜(15)、(17)〜(21)、(23)を混合分散し水相パーツとした。油相パーツに対し水相パーツを添加し、ホモミキサーで攪拌した。最後に香料(30)を加えて攪拌後、W/O型乳化化粧下地を得た。
【実施例8】
【0031】
二層型化粧下地
(配合成分) (質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン 6mPas 2
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 40
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
(4)1,3−ブチレングリコール 5
(5)スクワラン 0.5
(6)イソステアリン酸 0.5
(7)ステアリン酸 0.5
(8)微粒子酸化亜鉛(50nm) 0.5
(9)微粒子酸化チタン(30nm) 15
(10)ステアリン酸アルミニウム 1
(11)グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
(12)酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
(13)D−δ−トコフェロール 0.1
(14)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(15)フェノキシエタノール 適量
(16)エデト酸3ナトリウム 適量
(17)パルミチン酸デキストリン被覆黄酸化鉄 0.4
(18)リジン誘導体変性シリコーン 0.3
(19)精製水 残余
(20)トリメチルシロキシケイ酸 1.5
(21)球状ポリエチレン末 5
(22)酸化アルミニウム 0.2
(製法)
油分(1)、(2)、(5)〜(7)及び(20)と、非イオン性界面活性剤(3)、リジン誘導体変性シリコーン(18)、成分(12)及び(13)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに粉末(8)〜(10)、(17)、(21)及び(22)を加えてホモミキサーで攪拌したのち、1時間冷却した。これをホモミキサーで攪拌し、油相パーツとした。別容器に保湿剤(4)に成分(14)を加熱溶解し、そこに精製水(19)を加え、さらに成分(11)、(15)及び(16)を混合分散し水相パーツとした。油相パーツに対し水相パーツを添加してホモミキサーで攪拌し、二層型化粧下地を得た。
【実施例9】
【0032】
マスカラ
(配合成分) (質量%)
(1)軽質イソパラフィン 7
(2)ジメチルポリシロキサン 2
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 10
(4)トリメチルシロキシケイ酸 10
(5)メチルポリシロキサンエマルション 適量
(6)1,3−ブチレングリコール 4
(7)ジオレイン酸ポリエチレングリコール 2
(8)ジイソステアリン酸ジグリセリル 2
(9)炭酸水素ナトリウム 0.2
(10)酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
(11)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(12)デヒドロ酢酸ナトリウム 適量
(13)黒酸化鉄 7
(14)海藻エキス 0.1
(15)ベントナイト 1
(16)リジン誘導体変性シリコーン 6
(17)ポリ酢酸ビニルエマルション 30
(18)精製水 残量
(製法)
油分(1)〜(4)と、非イオン性界面活性剤(7)及び(8)、リジン誘導体変性シリコーン(16)、成分(5)、(10)及び(15)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに粉末(13)を加えてホモミキサーで攪拌したのち、1時間冷却した。これをホモミキサーで攪拌し、油相パーツとした。別容器に保湿剤(6)に成分(11)を加熱溶解し、そこに精製水(18)を加え、さらに成分(9)、(12)、(14)及び(17)を混合分散し水相パーツとした。油相パーツに対し水相パーツを添加し、ホモミキサーで攪拌し、マスカラを得た。
【実施例10】
【0033】
アイライナー
(配合成分) (質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 30
(2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
(3)1,3−ブチレングリコール 2
(4)イソステアリン酸 1
(5)N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オクチルドデシル) 0.1
(6)セスキイソステアリン酸ソルビタン 15
(7)アルキル変性シリコーン樹脂被覆黒酸化鉄 5
(8)アルキル変性シリコーン樹脂被覆タルク 3
(9)雲母チタン(パール剤) 5
(10)水酸化ナトリウム 0.05
(11)塩化ナトリウム 0.2
(12)グリシン 0.3
(13)酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
(14)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(15)フェノキシエタノール 適量
(16)リジン誘導体変性シリコーン 1.5
(17)トリメチルシロキシケイ酸 10
(18)精製水 残量
(製法)
油分(1)、(4)及び(17)と、非イオン性界面活性剤(6)、リジン誘導体変性シリコーン(16)、成分(5)及び(13)を混合して95℃で均一攪拌し、さらに粉末(7)〜(9)を加えてホモミキサーで攪拌したのち、1時間冷却した。これをホモミキサーで攪拌し、油相パーツとした。別容器に保湿剤(3)に成分(14)を加熱溶解し、そこに精製水(18)を加え、さらに成分(10)、(11)、(12)及び(15)を混合分散し水相パーツとした。油相パーツに対し水相パーツを添加し、ホモミキサーで攪拌し、アイライナーを得た。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の油中水型乳化組成物の使用感と、従来の油中水型乳化組成物の使用感との比較を示した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油相中に、下記一般式(I)〜(III)のいずれかで表されるリジン誘導体変性シリコーンから選択される1種又は2種以上と、シリコーン油とを含み、
水を組成物中10質量%以上含むことを特徴とする油中水型乳化組成物。
(化1)

(式中、R及びRは互いに同一でも異なっても良く、下記式(IV)で表される基を表し、xは1〜900の整数、yは1〜5の整数を表す。)
(化2)

(式中、Rは炭素数2〜30のアルキル基を表し、n及びmは1〜20の整数を表す。)
【請求項2】
請求項1に記載の組成物において、上記一般式(I)〜(III)のいずれかで表されるリジン誘導体変性シリコーンを、油相中1〜20質量%含むことを特徴とする油中水型乳化組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の組成物において、シリコーン油及び/又はシリコーン油以外の極性油を、油相中50質量%以上含むことを特徴とする油中水型乳化組成物。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の組成物において、さらに非イオン性界面活性剤を含むことを特徴とする油中水型乳化組成物。

【図1】
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【公開番号】特開2006−169130(P2006−169130A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−360123(P2004−360123)
【出願日】平成16年12月13日(2004.12.13)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】