説明

泡沫状毛髪化粧料

【課題】
低温下でも優れた起泡性ときめ細かい泡質が得られ、エアゾール原液の安定性に優れ、毛髪へ適用した場合、指通りなどの使用感がよく、かつ毛髪に自然なツヤを付与することができる泡沫状毛髪化粧料を提供することにある。
【解決手段】一般式(1)で示される脂肪酸アルキルアルカノールアミド0.1〜3質量%及びシリコーン誘導体1〜10質量%含有する原液と噴射剤とを、原液/噴射剤の比率(質量比)が96/4〜85/15であることを特徴とする泡沫状毛髪化粧料。
【化1】


〔Rは炭素数5〜23の脂肪酸残基、Rは炭素数1〜3のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルカノール基を示す〕

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低温下でも優れた起泡性ときめ細かい泡質であり、エアゾール原液の安定性に優れ、毛髪へ適用した場合、指通りなどの使用感がよく、かつ毛髪に自然なツヤを付与することができる泡沫状毛髪化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
毛髪への指通り感などの感触を向上させたり、自然なツヤを付与するためにシリコーン誘導体が一般的に用いられているが、シリコーン誘導体には消泡性を有するものが多いため、泡のきめ細かさや持続性を損ない、特に低温下での十分な起泡性を得ることが非常に困難である。また、エアゾール原液として不安定であり、エアゾール容器に充填するまで撹拌を止めることができないなど、充填までの工程が容易ではない。
【0003】
例えば、油性成分とポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するエアゾール化粧料(特許文献1参照)が開示されており、シリコーンを含有しても壊れにくい泡界面が得られることが示されている。また、アミンオキシド基含有樹脂、シリコーン水性エマルジョン及び界面活性剤を含有するエアゾール組成物(特許文献2参照)が開示されており、低温下での起泡性や優れた使用感が得られることが示されている。
また、脂肪酸アルキルアルカノールアミドは洗浄剤組成物において有効であることが見出されている(特許文献3,4参照)が、原液と噴射剤を含有する泡沫状毛髪化粧料においてシリコーン誘導体の乳化・分散性や起泡性に優れているという認識は全くされてはいない。
【特許文献1】特開2005−336106号
【特許文献2】特開2005−206555号
【特許文献3】特開2002−348232号
【特許文献4】特開2003−41291号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、いずれもエアゾール組成物として一定の改善がなされているが、例えば、シリコーン誘導体に期待される効果である毛髪へ指通り感などの感触の向上や自然なツヤの付与などの効果において十分に発揮しておらず、また、低温下での起泡性やきめ細かな泡質など、満足できる特性が十分に得られていない。さらにはエアゾール原液の安定性が十分でないため、充填の工程が容易ではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、特定の脂肪酸アルキルアルカノールアミド型非イオン性界面活性剤とシリコーン誘導体を用いることで、低温下でも優れた起泡性ときめ細かい泡質が得られ、エアゾール原液の安定性に優れ、毛髪へ適用した場合、指通りなどの使用感がよく、かつ毛髪に自然なツヤを付与することができることを見出した。
【0006】
即ち、本発明の請求項1は、一般式(1)で示される脂肪酸アルキルアルカノールアミド0.1〜3質量%、シリコーン誘導体1〜10質量%含有する原液と噴射剤とを、原液/噴射剤の比率(質量比)が96/4〜85/15であることを特徴とする泡沫状毛髪化粧料である。
【0007】
【化1】

〔Rは炭素数5〜23の脂肪酸残基、Rは炭素数1〜3のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルカノール基を示す〕
【0008】
また、本発明の請求項2は、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する請求項1記載の泡沫状毛髪化粧料である。本発明の請求項3は、脂肪酸アルキルアルカノールアミドの脂肪酸残基がヤシ油脂肪酸である請求項1,2記載の泡沫状毛髪化粧料である。本発明の請求項4は、脂肪酸アルキルアルカノールアミドのアルキル基がメチル基であり、アルカノール基がエタノールである請求項1〜3記載の泡沫状毛髪化粧料である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の泡沫状毛髪化粧料は、低温下でも優れた起泡性ときめ細かい泡質が得られ、エアゾール原液の安定性に優れ、毛髪へ適用した場合、指通りなどの使用感がよく、かつ毛髪に自然なツヤを付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明に用いられる下記一般式(1)で示される脂肪酸アルキルアルカノールアミドの脂肪酸残基は、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸等からなり、ラウリン酸、ヤシ油脂肪酸が好ましく、特に、ヤシ油脂肪酸が好ましい。また、アルキル基は、メチル基、エチル基等からなり、特にメチル基が好ましく、さらに、アルカノール基はエタノール、プロパノール、イソプロパノール等からなり、特にエタノールが好ましい。
【0011】
【化2】

〔Rは炭素数5〜23の脂肪酸残基、Rは炭素数1〜3のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルカノール基を示す〕
【0012】
特に好ましい具体例として、脂肪酸残基がヤシ油脂肪酸であり、かつ、アルキル基がメチル基、アルカノール基がエタノールからなるヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミドが挙げられ、市販品として入手が可能であり、アミノーンC−11S(花王株式会社製)が相当する。
【0013】
上記の脂肪酸アルキルアルカノールアミドは、本発明においては乳化安定剤、泡沫状化
粧料としての起泡剤として作用しており、この含有量は、起泡性とエアゾール原液の安定性や、毛髪への適用時のべたつきの面においてエアゾール原液中に対して0.1〜3質量%の範囲であることが好ましい。
【0014】
本発明に用いられるシリコーン誘導体は、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げることができる。これらのシリコーン誘導体の内、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、メチルフェニルポリシロキサンが好ましく、その中でも25℃における動粘度が10mm/s〜3,000,000mm/sであるものが特に好ましい。
【0015】
また、シリコーン誘導体の含有量は、指通り感や、エアゾール原液の安定性や毛髪へ適用時のべたつきの面から、エアゾール原液中に対して1〜10質量%の範囲であることが好ましい。
【0016】
本発明の泡沫状毛髪化粧料は、エアゾール原液を噴射するために噴射剤を使用する。噴射剤としては、プロパン、n−ブタン、i−ブタン等を主成分とする液化石油ガス(LPG)等の炭化水素類、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類、炭酸ガス、窒素ガス、酸素等の圧縮ガスが挙げられる。これらの噴射剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用する事ができ、原液と噴射剤の配合比率(質量比)は、低温下での起泡性の面や、適切な吐出力及び毛髪への適用における原液散布量減少による感触向上効果の減衰等の面から、4〜15質量%の範囲であることが好ましい。以上のことから、原液と噴射剤の配合比は96/4〜85/15が好ましく、また、25℃における初期内圧は0.3〜0.6MPaが好ましい。
【0017】
本発明に用いられるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられ、中でもモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタンが好ましい。
【0018】
本発明に用いられるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、ポリオキシエチレン部分が5〜100モルのものが市販されており、入手することが可能である。中でもポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)、(80E.O.)が好ましく、特にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.)が好ましい。
【0019】
これらのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルやポリオキシエチレン硬化ヒマシ油はそれぞれ単独で、又は組合せて使用することができ、エアゾール原液の安定性や低温下での起泡性の面から、また毛髪への適用時のべたつきなどの面から、エアゾール原液中に対して0.1〜3質量%の範囲であることが好ましい。
【0020】
本発明の泡沫状毛髪化粧料のエアゾール原液の溶媒は水であるが、エタノールなどの低級アルコールが配合されてもよい。エタノールの好ましい含有量は、毛髪に適用したときの乾燥性を考慮すると、エアゾール原液中に対して5〜30質量%が好ましい。
【0021】
本発明の泡沫状毛髪化粧料は、前記の必須成分に加えて必要に応じて本発明の効果を損
なわない範囲で通常使用されている任意の成分を使用することが出来る。これらの成分としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、高級アルコール、高級脂肪酸、炭化水素、ロウ類、エステル油、植物油、紫外線吸収剤、防腐剤、保湿剤、多価アルコール、アニオン性高分子、カチオン性高分子、両性高分子、非イオン性高分子、ポリマー類、アミノ酸誘導体、糖誘導体、動植物誘導体、動植物抽出物、香料、増粘剤、ビタミン、紫外線吸収剤、着色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤等が挙げられる。
【0022】
本発明の泡沫状毛髪化粧料の用途としては、整髪料、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、パーマ剤、染毛剤、脱色剤、除毛剤などが挙げられる。
【実施例】
【0023】
次に本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これに限定されるものではない。配合量は特に断りがない限り質量百分率(%)である。
【0024】
「表1」に示す泡沫状毛髪化粧料を調整し、以下の評価を行った。
【0025】
「起泡性、泡質、使用感」について10名のパネラーにより、使用テストを行い、以下の3項目についてアンケートを行った。
(1)0℃の環境下に放置された泡沫状毛髪化粧料を吐出したとき、その起泡性に満足するかどうか
(2)通常(室温)どおり使用したとき、泡のきめ細かさに満足するかどうか
(3)塗布後の髪の感触のよさに満足するかどうか
(評価)各個人がそれぞれの項目に対し、以下の評価を行い、その合計点数で判定した。満足する :2点
ほぼ満足する :1点
どちらともいえない:0点
合計点数
15点以上:◎
11点以上:○
5〜10点:△
5点未満 :×
【0026】
「原液の安定性」についてそれぞれの泡沫状毛髪化粧料の原液を調整し、一昼夜放置した後の原液の状態を以下の基準で判定した。
(4)原液の安定性
◎:分離しない
○:かすかに分離し、容易に再分散する
△:分離し、容易に再分散する
×:再分散しない
【0027】
【表1】

【0028】
以上の結果より、本発明の泡沫状毛髪化粧料は、低温下での起泡性、泡質、使用感、原液の安定性に優れていることがわかる。
【0029】
以下、本発明の泡沫状毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。尚、これらの実施例の泡沫状毛髪化粧料についても、低温下での起泡性、泡質、使用感、原液の安定性に優れた特性を有しており良好であった。
【0030】
実施例11
質量%
(原液処方)
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0
(商品名:アミノーンC−11S、花王社製)
直鎖高重合ポリエーテル変性シリコーン 3.0
(商品名:FZ−2250、東レ・ダウコーニング社製)
メチルポリシロキサン(100mm/s) 3.0
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.) 1.0
エタノール 8.0
軽質流動イソパラフィン 2.0
ダイマー酸ジリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/
セチル/ステアリル/ベヘニル) 0.2
(商品名:Plandool−H、日本精化社製)
カワラヨモギ抽出物 0.5
(商品名:インチンコウ抽出液BG、丸善製薬社製)
加水分解コラーゲン液 0.5
(商品名:プロモイスW−32MR、成和化成社製)
加水分解大豆タンパク 0.1
(商品名:プロモイスWS[成和化成社製])
ローヤルゼリーエキス 0.1
(商品名:ローヤルゼリー抽出液BG、丸善製薬社製)
フェノキシエタノール 0.2
香料 0.3
精製水 残余
(充填処方)
原液 88.0
液化石油ガス(0.3MPa) 8.0
ジメチルエーテル 4.0
【0031】
実施例12
質量%
(原液処方)
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 0.5
高重合メチルポリシロキサン(100,000mm/s) 2.0
メチルポリシロキサン(5,000mm/s) 0.5
メチルポリシロキサン(10mm/s) 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 0.5
(商品名:SH−556、東レ・ダウコーニング社製)
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.) 2.5
エタノール 15.0
グリセリン 3.0
セタノール 0.1
セバシン酸ジエチル 0.3
ヒドロキシエチルセルロース 0.2
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・
2−オクチルドデシル) 0.1
(商品名:エルデュウPS−203、味の素社製)
加水分解大豆タンパク 0.5
(商品名:プロモイスWS、成和化成社製)
加水分解コンキオリン液 0.5
(商品名:真珠たん白抽出液、丸善製薬社製)
加水分解シルク液 0.5
(商品名:プロモイスシルク−1000、成和化成社製)
カチオン化ハチミツ誘導体 0.1
(商品名:ハニーコート50、ARCH社製)
ハチミツ 0.1
ツバキエキス 0.01
フェノキシエタノール 0.1
香料 0.3
精製水 残余
(充填処方)
原液 93.0
液化石油ガス(0.4MPa) 7.0
【0032】
実施例13
質量%
(原液処方)
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 1.0
ジメチコノール 3.0
(100mm/s)
ジメチコノール 1.0
(1,000,000mm/s)
メチルシクロポリシロキサン 3.0
(商品名:DC246 Fluid、東レ・ダウコーニング社製)
ポリエーテル変性シリコーン 0.5
(商品名:SH3771M、東レ・ダウコーニング社製)
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.) 1.0
エタノール 12.0
ジプロピレングリコール 4.0
スクワラン 1.0
オリブ油 0.1
トリメチルグリシン 0.3
セリシン 0.1
グリシン 0.01
L−プロリン 0.01
L−アラニン 0.01
L−アルギニン 0.01
クレアチニン 0.01
L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム 0.01
ウスベニアオイ抽出物 0.1
(商品名:ウスベニアオイ抽出液BG、丸善製薬社製)
ユキノシタ抽出物 0.1
(商品名:ユキノシタ抽出液BG、丸善製薬社製)
シナノキ抽出物 0.1
(商品名:シナノキ抽出液BG、丸善製薬社製)
1,2−オクタンジオール 0.5
香料 0.3
精製水 残余
(充填処方)
原液 90.0
液化石油ガス(0.35MPa) 7.0
ジメチルエーテル 3.0
【0033】
実施例14
質量%
(原液処方)
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 0.8
高重合メチルポリシロキサン(1,000,000mm/s) 1.0
メチルポリシロキサン(300mm/s) 3.0
アミノ変性シリコーン 1.0
(商品名:SS−3551、東レ・ダウコーニング社製)
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.8
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 2.0
アルギニン誘導体 0.2
(商品名:アミセーフLMA−60、味の素社製)
1,3−ブチレングリコール 3.0
ベンジルアルコール 0.5
ヒドロキシプロピルセルロース 0.2
ホホバ油 0.1
ゴボウ抽出物 0.1
(商品名:ゴボウ抽出液BG、丸善製薬社製)
加水分解コムギ液 0.1
(商品名:プロモイスWG、成和化成社製)
チャノキ抽出物 0.1
(商品名:ウーロン茶抽出液BG、丸善製薬社製)
スギナ抽出物 0.1
(商品名:スギナ抽出液、丸善製薬社製)
パラメトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル 0.1
天然ビタミンE 0.01
赤色106号 0.001
香料 0.3
精製水 残余
(充填処方)
原液 93.0
液化石油ガス(0.4MPa) 7.0
【0034】
尚、上記実施例11〜14において使用した香料の組成を表2に示す。
【0035】
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の泡沫状毛髪化粧料は、低温下でも優れた起泡性ときめ細かい泡質が得られ、エアゾール原液の安定性に優れ、毛髪へ適用した場合、指通りなどの使用感がよく、かつ毛髪に自然なツヤを付与することができるため、従来になく泡質や使用感がよい泡沫状毛髪化粧料の供給が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)で示される脂肪酸アルキルアルカノールアミド0.1〜3質量%及びシリコーン誘導体1〜10質量%含有する原液と噴射剤とを、原液/噴射剤の比率(質量比)が96/4〜85/15であることを特徴とする泡沫状毛髪化粧料。
【化1】

〔Rは炭素数5〜23の脂肪酸残基、Rは炭素数1〜3のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルカノール基を示す〕
【請求項2】
さらにポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する請求項1記載の泡沫状毛髪化粧料。
【請求項3】
一般式(1)で示される脂肪酸アルキルアルカノールアミドの脂肪酸残基がヤシ油脂肪酸である請求項1,2記載の泡沫状毛髪化粧料。
【請求項4】
一般式(1)で示される脂肪酸アルキルアルカノールアミドのアルキル基がメチル基であり、また、アルカノール基がエタノール基である請求項1〜3記載の泡沫状毛髪化粧料。

【公開番号】特開2008−255053(P2008−255053A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−98934(P2007−98934)
【出願日】平成19年4月4日(2007.4.4)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】