注出可能な食品のパッケージに開封具を付けるためのモジュラー・ユニット
注出可能な食品のパッケージ3に開封具2、2’を付けるためのモジュラー・ユニット1、1’。ユニット1、1’は、第1の経路P1、P1’に沿って連続的に開封具2、2’を送るための第1の搬送手段8、8’と、第2の経路P2に沿って連続的にパッケージ3を送るための第2の搬送手段9と、開封具2、2’を、第1の経路P1、P1’に沿って配置されたピックアップ・ステーション11から、開封具2、2’をそれぞれのパッケージ3に付けるための第2の経路P2に沿って配置された施工ステーション12まで、第3の経路P3に沿って移送するための移送手段10と、開封具2、2’をそれぞれのパッケージ3に付ける前に開封具2、2’に特定の作業を施すための処理手段41、90とを有する。移送手段10は、ユニット1、1’のベース・モジュールM1を画定し、処理手段が、それぞれのパッケージ3に開封具2、2’を付けるための様々なユニット1、1’を画定するために、ベース・モジュールM1に選択的に連結可能な様々な付属モジュールM2、M4の一部を形成する様々なタイプの処理装置41、90を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注出可能な食品のパッケージに開封具(opening device)を付けるためのモジュラー・ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
既知であるように、果物ジュース、UHT(超高温殺菌(ultra−high−temperature treated))牛乳、ワイン、トマトソース、などの多くの注出可能な食品は、滅菌包装材料で作られた密封パッケージで売られている。
【0003】
このタイプのパッケージの典型的な例には、テトラ・ブリック・アセプチック(Tetra Brik Aseptic)(登録商標)として知られている液体又は注出可能な食品用の平面六面体形状のパッケージがあり、これは、ラミネート加工されたストリップ状の包装材料を折り畳み密封することによって作られている。
【0004】
この包装材料は、例えば紙といった繊維質材料又はミネラル充填ポリプロピレン材料の層を含んでよい堅さと強度のためのベース層と、ベース層の両側を覆う例えばポリエチレン膜といった熱融着プラスチック材料の複数の層とを実質的に含む多層構造を有する。
【0005】
UHT牛乳などの長期間保存製品用の無菌パッケージの場合は、この包装材料は、熱融着プラスチック材料の層の上に重ね合わされ、さらに最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層によって被覆される例えばアルミニウム箔又はエチルビニルアルコール(EVOH)膜といったガス・光遮断材料の層も含む。
【0006】
既知であるように、この種類のパッケージは完全自動包装機械で製造されるが、そこでは、連続チューブが巻き取り包装材料から形成され、包装材料のウェブが、例えば過酸化水素溶液などの化学滅菌剤を塗布することによって包装機械上で滅菌され、滅菌が完了すると、化学滅菌剤は例えば加熱蒸発により包装材料の表面から分離され、このようにして滅菌された包装材料のウェブはさらに、閉じた無菌環境内に維持され、長さ方向に折り畳まれて密封されて垂直チューブを形成する。
【0007】
このチューブは、滅菌された又は滅菌処理された食品で充填され、等間隔の断面に沿って密封されてその後切断されてピロー形パックを形成し、その後、機械的に折り畳まれて例えば実質的に平行六面体形状といったそれぞれの最終形状のパッケージを形成する。
【0008】
別法として、包装材料はブランクとして切断され、成形スピンドル上でパッケージに形づくられ、そのパッケージに食品が充填されて密封される。このタイプのパッケージの一例として、商品名テトラ・レックス(Tetra Rex)(登録商標)として知られているいわゆる「ゲーブルトップ」のパッケージがある。
【0009】
前記のパッケージは、成形後、閉鎖可能な開封具の追加などの処理をさらに受けてよい。
【0010】
現在、最も一般に市場に出ている開封具は、注ぎ口を画定しさらにパッケージの上部壁の穴或いは穴あけ可能又は取外し可能な部分の周りに取り付けられるフレームと、フレームにヒンジで取り付けられる或いは螺着され、パッケージを開封するために取外し可能であるキャップとを有する。別法として、例えばスライドオープンといった別のタイプの開封具も使用されることが知られている。
【0011】
パッケージの穴あけ可能部分は、例えば、いわゆる「プレラミネートされた(prelaminated)」穴によって、すなわち、遮断材料の層でベース層を被覆する前に包装材料のベース層に形成されている穴によって画定されてよく、したがってこの穴あけ可能部分は一体型でありさらに気密性がありかつ無菌での密封を保証するために穴が閉鎖されており、さらに一方で容易な穴あけが可能である。
【0012】
無菌包装機械の場合、説明した開封具は通常、形成後、包装機械の下流に配置されたオンライン施工ユニットによってパッケージに直接施工される。
【0013】
例えば熱融着又は膠接による開封具の取付けは、パッケージ及び開封具自体の両方への様々な予備作業を含む。より具体的には、開封具を熱融着で取り付けるとき、パッケージの穴又は穴あけ可能部分の周りの包装材料の熱融着外層及び開封具の両者は、予熱されることにより部分的に融解又は局所的に軟化する。
【0014】
開封具は、それぞれのパッケージに取り付けられた後、接触している材料が冷却されて付着するように十分に長くパッケージ上でしっかりと保持されなければならない。
【0015】
同様に、開封具が膠接されるとき、膠接される部分の一方又は両方が接着剤で被覆され、さらにこれらの部分は、接着を可能にするのに十分に長く互いにしっかりと接触するように保持されなければならない。
【0016】
隣接する平行部分であってこれに沿って各開封具がそれぞれのパッケージに膠接される平行部分をそれぞれが有する分離した無限経路に沿って開封具及びパッケージを個別に連続的に送るための例えばチェーンといった2つのコンベアを実質的に有する施工ユニットが知られている。
【0017】
別法として、例えばEP−A−1462370に記載されている施工ユニットが知られており、これは、好ましくは直線の第1の経路に沿って一連のパッケージを送るための第1の直線型ステップ・コンベアと、第1の経路に平行して反対方向に延在する第2の直線経路に沿って一連の開封具を送るための第2の直線型ステップ・コンベアと、第2のコンベア上の停止ステーションの1つと一致するピックアップ・ステーションから、開封具がそれぞれのパッケージに取り付けられる施工ステーションであって第1のコンベア上の停止ステーションの1つと一致する施工ステーションまで開封具を送るための、ステップにより作動される回転式コンベアと、を有する。
【0018】
より具体的には、回転式コンベアは、垂直軸を有しておりさらに複数の中間作業ステーションを通る円形経路に沿って開封具を送るが、ここでは、開封具は、移動を停止されて様々な予備作業を受け、その後それぞれのパッケージに付けられる。
【0019】
どちらの場合も、既知の施工ユニットの汎用性は、様々なタイプの加熱又は接着剤塗布プロセス或いは様々なタイプの開封具と共に作動させることができないことから、極めて不十分である。例えば、単に接着剤を塗布する手法(接着剤を用いて各開封具を被覆するために所定の経路に沿って移動するガンによる、或いは、単に、開封具を塗布ローラ上で摺動させることによる)を変える並びに/或いは開封具をねじタイプからヒンジ式に切り替えるだけでも、通常はユニット全体の再構成が必要となる。
【0020】
既知のユニットの汎用性を制限する別の重要な要因は、ユニットへの開封具の供給速度がパッケージの供給速度と必ず一致しなければならないことである。これは、施工ユニットの速度が開封具及びパッケージの両方に作用する最も長い動作によって決定されることを意味する。
【0021】
また、既知のタイプのユニットは両方共に非常にかさばり、運転者が困難さを持ってのみ利用することができる複数の部品を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明の目的は、既知のユニットに通常伴う前述の欠点の少なくとも1つに対する簡単で低コストの解決策をもたらすように設計された、注出可能な食品のパッケージに開封具を付けるためのモジュラー・ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明によると、注出可能な食品のパッケージに開封具を付けるためのモジュラー・ユニットであって、第1の経路に沿って前記開封具を連続的に送るための第1の搬送手段と、第2の経路に沿って前記パッケージを連続的に送るための第2の搬送手段と、前記第1の経路に沿って配置されたピックアップ・ステーションから、前記開封具をそれぞれの前記パッケージに付けるための前記第2の経路に沿って配置された施工ステーションまで、第3の経路に沿って前記開封具を移送するための移送手段と、前記開封具をそれぞれの前記パッケージに付ける前に前記開封具に特定の作業を施すための処理手段とを有し、前記移送手段が前記ユニットのベース・モジュールを画定し、前記処理手段が、それぞれの前記パッケージに開封具を付けるための様々なユニットを画定するために、前記ベース・モジュールに選択的に連結可能な様々な付属モジュールの一部を形成する様々なタイプの処理装置を有する、ことを特徴とする、モジュラー・ユニットが提供される。
【0024】
本発明の2つの好適な非限定的な実施形態を、添付図面を参照しながら例を用いて説明する。
【0025】
図1及び9の数字1及び1’は、注出可能な食品の密封された個別のパッケージ3に2つの異なるタイプの開封具2及び2’を付けるためのモジュラー・ユニットの考えられる2つの構成をそれぞれ示す。
【0026】
パッケージ3は、上で説明したようにユニット1、1’の上流で、例えば厚紙などの繊維質材料又はミネラル充填ポリプロピレン材料のベース層と、ベース層の両側を被覆する例えばポリエチレン膜といった熱融着プラスチック材料の複数の層とを有するシート包装材料から製造される。UHT牛乳などの長期間保存製品用の無菌パッケージ3の場合は、この包装材料はまた、熱融着プラスチック材料の層の上に重ね合わされ、さらに最終的に食品に接触するパッケージ3の内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層によって被覆された例えばアルミニウム箔又はエチルビニルアルコール(EVOH)膜といったガス・光遮断材料の層を含む。
【0027】
示した例では実質的に形状が平行六面体である各パッケージ3は、端壁4上に、相対的なユニット1、1’によってパッケージ3に付けられる個別の開封具2、2’により外側から被覆される開口部或いは穴あけ可能又は取外し可能部分(図示せず)を有する。
【0028】
より具体的には、図1、2、3、4、6及び7の開封具2は、プラスチック材料で作られたねじタイプであり、それぞれが、既知の形式で、それぞれのパッケージ3の壁4に固定され、さらに食品を注出するための貫通穴6を画定する外側に突出した環状フレーム5と、開口部6を閉鎖するためにフレーム5に螺着される内側に突出したキャップ7とを有する。開封具2はまた、既知の形式で、パッケージを開封するときにパッケージ3の穴あけ可能部分に穴をあける或いは取外し可能部分を取り外すための手段(図示せず)を有する。
【0029】
一方、図9、10、11及び12の開封具2’は、平坦であり、実質的に長方形であり、ヒンジ式である。各開封具2’はプラスチック材料で作られており、既知の形式で、それぞれのパッケージ3の壁4に固定され、さらに食品が注出される貫通穴(図示せず)を画定する囲みフレーム5’(部分的にのみ図示)と、前記開口部を閉鎖するためにフレーム5’に蝶番で留められたキャップ7’とを有する。
【0030】
以下の節では、本発明によるモジュラー・ユニットを、構成1のみを参照しながら詳細に説明し、次いで、構成1’を、既に説明されている部品と同一の或いはそれに対応する部品に対して同一の参照符号を使用して、構成1’が構成1と異なっている部分のみにおいて説明する。
【0031】
図1及び2を参照すると、ユニット1は、実質的に、支持構造体15と、直線の水平経路P1に沿って一連の開封具2を送るための、単に概略的に示されている既知の第1の直線コンベア8と、図示した例では経路P1に平行しておりさらに反対方向である直線の水平経路P2に沿って一連のパッケージ3を送るための、単に概略的に示されているやはり既知の第2の直線コンベア9と、開封具2を経路P1に沿って配置されたピックアップ・ステーション11から経路P2に沿って配置された施工ステーション12まで送りさらに開封具2をそれぞれのパッケージ3に付けるための移送コンベア・ホイール10とを有する。
【0032】
支持構造体15は、底部梁システム31及び上部梁システム32がそれぞれ固定される複数の平行垂直部材17(図1では1つのみ図示)により画定される形状が実質的に平行六面体の中央部本体16を有する。
【0033】
コンベア8は支持梁システム22に取り付けられ、次いで支持梁システム22は中央部本体16の上部梁システム32に固定され、コンベア8はピックアップ・ステーション11に少なくとも近接して水平搬送面13を画定し、この水平搬送面13には、キャップ7がコンベア・ホイール10に下向きに面するようにして開封具2が配置される。
【0034】
また、支持梁システム22にはその上面に接着剤分配装置41が嵌設されており、ホットメルト接着剤の場合の図示した例では、この装置41は、開封具2がコンベア8に沿って移動するときに開封具2に作用する。より具体的には、分配装置41は、それぞれの開封具2上に接着剤を供給するために、搬送面13に面する個別のノズル42aをそれぞれが有する経路P1に平行に並べられた複数(図示した例では3つ)の分配ガン42を有する。開封具2は、経路P1に沿って移動するとき、上を向いている側上にすなわちコンベア・ホイール10に面している側の反対側上に接着剤が被覆される。
【0035】
より具体的には、各分配ガン42は所定の経路に沿って移動してそれぞれの開封具2上に接着剤を分配する。
【0036】
コンベア9は、コンベア8及び支持構造体15の中央部本体16の下方に配置され、施工ステーション12に少なくとも接近して水平搬送面14を画定し、この水平搬送面14には、パッケージ3が、開封具2が最終的に付けられる個別の壁4の上面を水平に配置してコンベア・ホイール10に面して立つ。
【0037】
示した例では、コンベア8に沿った開封具2の間隔D1は、コンベア9に沿ったパッケージ3の間隔D2と異なっており、より具体的には間隔D2より小さい。「間隔」という用語は、2つの隣接する開封具2又は2つの隣接するパッケージ3の対応する点の距離の意味で使用される。
【0038】
コンベア・ホイール10は、それぞれの支持梁システム49を用いて、支持構造体15の中央部本体16の前面に固定されてさらにその前面から突出しており、それによりコンベア8と9との間に挟まれる。
【0039】
コンベア・ホイール10は、経路P1及びP2に対して垂直な水平軸Aを中心に継続して回転し、曲線経路P3に沿ってピックアップ・ステーション11から施工ステーション12まで開封具2を送る。
【0040】
コンベア・ホイール10及び支持構造体15の中央部本体16は共にユニット1のベース・モジュールM1を画定し、支持梁システム22、コンベア8及び分配装置41は、共に、図1に示すようにモジュールM1に連結可能であるユニット1の別のモジュールM2を画定し、コンベア9はモジュールM1に連結可能である分離モジュールM3を画定する。
【0041】
特に図2を参照すると、コンベア・ホイール10は、軸Aのホイール18と、軸Aを中心に等しく間隔があけられ、ホイール18に固定されてさらにそこから径方向に突出している複数のグリップ部材19とを有する。
【0042】
ユニット1はまた、ホイール18に対して移動可能に個別のグリップ部材19を連結させるための複数の接続組立体20と、ホイール18が回転するときにホイール18に対して各グリップ部材19の位置を変えるためのカム・ガイド手段21とを有する。したがって、経路P3に沿った開封具2の間隔は、開封具2に施される特定の作業の要求に適合させるために(以下で詳細に説明する)、並びに、施工ステーション12においてその間隔をパッケージ3の間隔D2と等しくするために、必要に応じて調整されることができる。
【0043】
図2、3、4、6及び7を参照すると、接続組立体20は、軸Aを中心に径方向に延在し、ホイール18の端面に固定されて、さらにそこから突出している複数のガイド部材23と、スライド方式でそれぞれのガイド部材23に嵌合され、さらにそれぞれが個別のグリップ部材19を支持している複数のスライド部材25と、を有する。
【0044】
より具体的には、ホイール18はディスク形状中央部分18aを有しており、それぞれが個別のガイド部材23と嵌合している複数の径方向突出部18bがディスク形状中央部分18bからその周囲に突出している。
【0045】
各グリップ部材19はプレート26に嵌合しており、このプレート26は、それぞれのガイド部材23の反対側で、軸Aに平行かつプレート26に垂直であるそれぞれの軸Bを中心にそれぞれのスライド部材25に蝶番で留められている。
【0046】
したがって、各グリップ部材19は、ホイール18に対して、軸Aを基準にして所与の径方向に並進することができ、さらに、ホイール18に対して、前記径方向に垂直でありそれに付随するそれぞれの軸Bを中心に往復することができる。
【0047】
図2に示すように、ガイド手段21は、軸Aを中心に継ぎ目なしに延在しており、さらに各グリッブ部材19の接続組立体20のスライド部材25及びプレート26にそれぞれ嵌合しているアイドル・カム従動子ローラ29、30とそれぞれが協働する2つの曲線型固定カム27、28を有する。
【0048】
より具体的には、カム27、28は、図1及び2を参照すると、ホイール18の裏に配置された或いはさらに具体的には端面24の反対側のホイール18の端面に面して配置された固定垂直壁33内に形成された輪郭を有する個別の溝によって画定される。カム28のすべての部品は、カム27の外側の径方向に配置される。
【0049】
カム27は、ホイール18が回転するときに軸Aを基準にグリップ部材19の径方向位置を調整し、一方カム28は、グリップ部材19及び開封具2が固定されているホイール18の半径を基準に、グリップ部材19の向きを調整し、それによりさらに開封具2の向きを調整する。
【0050】
したがって、図2に示すように、グリップ部材19、さらにその結果開封具2は、ホイール18が回転するときにホイール18を基準にして位置を変化させ、それによりその周速を変化させる。ピックアップ・ステーション11と施工ステーション12との間におけるこの位置の変化により、開封具2の間隔をパッケージ3の間隔(D2)に適合させることが実現される。
【0051】
図2、3、4及び6を参照すると、各グリップ部材19は、それぞれのスライド部材25に対して反対側でプレート26から突出している支持フレーム34によりそれぞれのプレート26に固定される。
【0052】
より具体的には、各フレーム34は、一平面においてそれぞれのプレート26に対して垂直である実質的にL形の本体35を有し、この本体35はさらに、プレート26に平行に面して固定されている第1のプレート部分36と、それぞれのスライド部材25の反対側でプレート部分36から垂直に突出している第2のプレート部分37とで画定される。また、各フレーム34は、相対的なプレート部分36に平行に面した方向へ相対的なプレート部分37の自由端から延在する2つのピン38と、相対的なグリップ部材19と一体に嵌合し、スライド方式でピン38と嵌合し、さらに、それぞれのピン38と同軸のつる巻ばね40により、引き下げられた第1の作動位置まで、すなわち相対的なスライド部材25が占有する特定の半径位置を基準にして相対的なガイド部材23に沿った軸Aからの最小半径距離になるように、弾性的に負荷がかけられる締結部39とを有する。
【0053】
より具体的には、各フレーム34の締結部39は、相対的な本体35に向けて相対的なプレート26及びプレート部分36に対して平行に延在する主プレート部分43であってさらに相対的なグリップ部材19が相対的なプレート部分37に隣接する側の反対側でこの主プレート部分43から突出している、主プレート部材43と、プレート部分37に隣接して主部分43の端部から垂直に延在しており、さらにそれぞれのピン38によってスライド方式で係合されて2つの貫通穴を画定している付属物44とを有する。
【0054】
図3及び4に示すように、各フレーム34のピン38は、相対的な付属物44を通って延在しており、付属物44から突出してさらに相対的な主部分43と面している個別の部分46を有する。各部分46は、相対的な付属物44と部分46の環状エンド・ショルダ47との間に挿入された個別のばね40で外側から巻かれている。
【0055】
カム従動子ローラ48は、相対的な主部分43の反対側で各フレーム34の付属物44に嵌合してそこから突出しており、それぞれステーション11及び12に配置された2つの固定カム50(図3及び6に図示)と回転により協働する。
【0056】
図3及び6を参照すると、カム50が、カム28、29を支持している垂直壁33に向き合ってホイール18の反対側に配置されており、このカム50はそれぞれが、軸Aに対して外側の径方向に突出する上部分であってさらにそれぞれが反対側に傾斜している傾斜部分54、55がこの上部分から延在している上部分53を有する。ホイール18の回転方向を参照すると、各カム50の傾斜部分54は相対的な上部分53に向かって上方向に傾斜しており、傾斜部分55は上部分53から下方向に傾斜している。各カム従動子ローラ48が各カム50に沿って回転するとき、相対的なグリッブ部材19はまず引き下げされた第1の作動位置から前方の第2の作動位置まで移動させられてカム50の上部分53に到達し、次いで元の位置に戻る。
【0057】
前方の第2の作動位置では、各グリップ部材19は、相対的なスライド部材25が占有する半径位置を基準にして相対的なガイド部材23に沿った軸Aからの最大半径距離に配置される。グリップ部材19による開封具2の持ち上げ及び解放は、前記の第2の作動位置でそれぞれ実行される。
【0058】
図3及び4を参照すると、各グリップ部材19は、相対的な付属物44が延在している端部と反対側の相対的な締結部39の主部分43の端部に固定されてそこから突出している支持部56と、相対的な開封具2を掴むための、軸Aを基準にして支持部56の径方向における最外側から突出している3つのジョー57、58、59とを有する。これらのジョーの1つ(57)は支持部56に固定され、一方残りの2つ(58、59)は、軸A及び相対的なフレーム34のプレート部分37に対して垂直であるそれぞれの軸Cを中心に往復する。
【0059】
図4に示すように、各グリップ部材19のジョー57、58、59は、相対的な開封具2を掴むとき、開封具2を中心に等間隔の角度があけられている。
【0060】
より具体的には、各グリップ部材19のジョー58、59は、それらの間で固定ジョー57に対して相対的な開封具2を保持するための閉位置まで弾性的に負荷がかけられており、ステーション11及び12においては、開封具2の係合及び解放を可能にするためにそれらが開放される開位置まで選択的に移動可能になる。
【0061】
各グリップ部材19のジョー58、59の移動は、図4及び5に詳細に示したレバー・カム作動機構60によって制御される。
【0062】
作動機構60は、軸方向に固定されさらに相対的なグリップ部材19の支持部56内のそれぞれの貫通穴を通して回転するように嵌合された2つのピン61a、61bを有しており、これらのピン61a、61bは、作動機構60の両端部において支持部56から突出しており、それぞれがジョー58、59と並びに互いに噛み合う個別のセクタ・ギア62、63と嵌合されている。これらのセクタ・ギアの1つ(62)はそれぞれのレバー64の一方の端部を画定し、他方の端部は、それぞれがステーション11及び12に配置されている2つの固定カム66(図4及び6に図示)と回転により協働するアイドル・カム従動子ローラ65と嵌合している。
【0063】
カム66は、カム28、29を支持している垂直壁33に向き合ってホイール18の反対側に配置され、それぞれが、ホイール18に向かって突出している上部分67を有しており、そこからそれぞれが反対側に傾斜している傾斜部分68、69が延在している。ホイール18の回転方向に関して、各カム66の傾斜部分68は相対的な上部分67に向かって上方向に傾斜しており、傾斜部分69は上部分67から下方向に傾斜している。
【0064】
各カム従動子ローラ65が各カム66に沿って回転するとき、相対的なレバー64はまず、相対的なピン61aの軸を中心に回転してそれによりジョー58、59を同時に開位置まで移動させて上部分67に到達し、次いで反対方向に回転してジョー58、59を閉位置まで復位させる。
【0065】
図6、7及び8を参照すると、ユニット1はまた、開封具2を完全な接着を待つ状態のそれぞれのパッケージ3上にしっかりと保持するための、施工ステーション12において経路P2の一部分に沿って開封具2に作用する圧力装置70を有する。
【0066】
示した例では、圧力装置70はユニット1のモジュールM1の一部分を形成しており、支持構造体15の中央部本体16の底部梁システム31に固定されている。別法として、圧力装置70は、モジュールM1に連結可能な独立したモジュールを画定してもよい。
【0067】
圧力装置70は、経路P2に平行に面しておりさらに経路P2と経路P1との間に挟まれている直線経路P4に沿って複数の圧力部材72を送るための既知のコンベア71(一部分のみを図示)を有する。圧力部材72は、パッケージ3の間隔D2と同じ間隔があけられており、それぞれの開封具2がパッケージ3に付けられると同時に開封具2に圧力を作用させる。
【0068】
各圧力部材72は、コンベア71と一体であるピン73と、ピン73にヒンジ式に留められており、さらに、ピン73を中心にXの形で配置された個別の対の腕76、77及び78、79を有する2つのロッカー・アーム・レバー74、75とを実質的に有する。より具体的には、経路P4に沿った圧力部材72の移動方向に関して、相対的なピン73の上流に配置された、各圧力部材72のレバー74、75の腕76、78は、それぞれ、各開封具2に作用する圧力フィンガー80と、相対的な固定カム82と回転により協働するカム従動子ローラ81とを画定し、一方、相対的なピン73の下流に配置された、レバー74、75の腕77、79の自由端は、それぞれ、カム82に接触させて相対的なカム従動子ローラ81を維持するためのつる巻ばね83のための個別のシート面を画定する。
【0069】
図7に示すように、カム82は、施工ステーション12から延在しておりさらに経路P2及びP4と平行で直線の主部分84を有しており、これは、それぞれのパッケージ3に付けられる開封具2から、圧力フィンガー80を開封具2と接触させるような距離で配置される。カム82はまた、施工ステーション12の上流に、圧力部材72の圧力フィンガー80を、パッケージ3から完全に離れる位置から、パッケージ3に付けられる開封具2に接触する位置まで移動させるための、パッケージ3に向かって下方向に傾斜した傾斜部分85を有する。
【0070】
次に、前述の説明により一部分が既に明らかになっているユニット1の動作を、1つの開封具2を参照しながら、接着剤が既に塗布されている開封具2がピックアップ・ステーション11を通って移動する時点において説明する。
【0071】
開封具2を受けるためのグリップ部材19は、それぞれのカム27、28と相互作用するカム従動子ローラ29、30により最適の持ち上げ位置に設置され、さらに、カム27により、軸Aを基準にして、特定の周速に対応した所望の径方向位置で設置される。ピックアップ・ステーション11でのグリップ部材19の周速は、グリップ部材19と開封具2との衝撃を最小にするために、好ましくは開封具2の移動速度より大きい。
【0072】
グリップ部材19は、ピックアップ・ステーション11に到達すると、開封具2の経路P1に向かって、相対的なカム50と相互作用するそれ自体のカム従動子ローラ48によって前方の第2の作動位置まで移動し、ジョー58、59が、相対的なカム66と相互作用するレバー64のカム従動子ローラ65により開位置まで回転する。
【0073】
次に、グリップ部材19のジョー58、59は相対的な開封具2を中心に閉じて、グリップ部材19が経路P1から第1の引き下げられた作動位置まで引き下げられる。
【0074】
経路P3に沿ったグリップ部材19の位置及び移動速度は、カム27、28と相互作用するカム従動子ローラ28、29によって決まり、経路P3に沿った開封具2の間隔がパッケージ3の間隔D2と等しくなる。
【0075】
グリップ部材19のカム従動子48は、施工ステーション12に接近すると、相対的なカム50と相互作用してグリップ部材19を前方の第2の作動位置まで戻るように移動させ、同時に、レバー64のカム従動子ローラ65が、相対的なカム66と相互作用して、それぞれのパッケージ3に付着された開封具2を開放する開位置までジョー58、59を回転させる。相対的な圧力部材72は、カム82と相互作用する圧力部材72のカム従動子ローラ81により、開封具2を接着を待つ状態のそれぞれのパッケージ3上に保持するために圧力フィンガー80が開封具2に接触するようになる位置まで移動させられる。
【0076】
以下で説明するいくつかの簡単な変更により、ユニット1は、開封具2’に作用するように設計されたユニット1’(図9〜13)に変換されうる。
【0077】
開封具2’は、直線上流部分P1a’と、軸Aに平行な軸Eの曲線下流部分P1b’とを有する経路P1’に沿ってユニット1’に送られる。開封具2’は、開封具2’の経路P1’の上流部分P1a’を画定する動力ベルト8a’又は同様の装置と、ピックアップ・ステーション11に送られる開封具2’をその周囲に支持しさらに経路P1’の下流部分P1b’を画定する、示した例ではステップ動作型の、軸Eの少なくとも1つのロータリー・ドラム8b’とを有するロータリー・コンベア8’により経路P1’に沿って送られる。
【0078】
より具体的には、開封具2’は、ドラム8b’上でパッケージ3の間隔D2と異なる間隔D1’の間隔があけられており、パッケージ3に膠接されるときは、開封具2の接着剤の量と比較して比較的少量の接着剤を必要とし、したがって、分配装置41の分配ガン42とは違って単純な塗布ローラ90を使用して接着剤により容易に被覆されることができる。
【0079】
カム27、28により制御可能である、ホイール18上での開封具2の周速のおかげで、経路P3の一部分が形成されることができ、これに沿って、開封具2’が、塗布ローラ90上を摺動することにより開封具2’に接着剤を被覆するのを可能にする適当な一定速度で移動する。
【0080】
図9に示すように、塗布ローラ90は、コンベア・ホイール10のそばでさらに施工ステーション12にすぐ上流で、支持構造体15の中央部本体16の底部梁システム31に固定される。
【0081】
支持梁システム22及びコンベア8の代わりに、コンベア8’は、支持梁システム22’に固定され、さらに、支持梁システム22’は支持構造体15の中央部本体16の上部梁システム32に固定可能である。
【0082】
したがって、塗布ローラ90、並びに、支持梁システム22’及びコンベア8によって画定される統一体は、ユニット1’を画定するために、モジュールM2の代わりに、モジュールM1に連結可能な個別のモジュールM4及びM5を画定する。
【0083】
したがって、ユニット1は、コンベア8の代わりにコンベア8’を使用し、経路P1に沿った分配装置41の代わりに経路P3に沿って塗布ローラを設置し、さらに、グリップ部材19を開封具2’と相互作用するように設計されたグリップ部材19’と置き換え、さらに、作動機構60を適当な作動機構60’と置き換えることにより、実質的にユニット1’に変換される。
【0084】
図10〜13に示すように、各グリップ部材19’は、相対的な開封具2’の両側を掴むための2つの移動可能なジョー91、92を有することから、相対的なグリップ部材19とは実質的に異なる。
【0085】
より具体的には、グリップ部材19’は、相対的な付属物44が突出している側の反対側で、支持部56と同様に相対的な締結部39の主部分43に固定されてそこから突出している実質的に平面六面体の支持部93を有する。ジョー91、92は支持部93の反対側に沿って延在する細長い部分によって画定され、相対的な付属物44に隣接しておりさらに相対的なフレーム34のプレート部分37に平行かつ軸Aに対して垂直である個別の軸Dを中心に支持部93にヒンジ式で留められる第1の端部94と、軸Aを基準にして径方向のさらに外側に配置され、相対的な開封具2を掴んで保持するために凹面が向かい合っている実質的に曲がった先端の形態である反対側の第2の端部95とを有する。
【0086】
図13を詳細に示したように、ジョー91、92は、閉位置を画定するために、支持部93を通して軸Aに平行な方向に延在している円筒形つる巻ばね96により、互いに向かうように弾性的に負荷がかけられる。ジョー91、92の端部分94はそれぞれ、互いに噛み合う個別のセクタ・ギアを画定し、このうちの1つの(ジョー91によって画定される1つ)は、相対的なジョー91の反対方向に相対的な軸Dから延在するレバーアーム97に一体に連結され、2つの固定されたカム66’に回転により協働するカム従動子98と嵌合し、それぞれのステーション11及び12において、相対的な開封具2’の係合及び解放を可能にする開位置までの個別の軸Dを中心にしたジョー91、92の分離回転運動を引き起こす。
【0087】
ユニット1’はユニット1と全く同じ方法で作動するが、開封具2’が摺動しさらに接着剤を用いて施工ステーション12の上流にある塗布ローラ90によって被覆されることのみが異なる。
【0088】
本発明によるユニット1、1’の利点は前述の説明から明らかである。
【0089】
詳細には、ユニット1、1’は非常に汎用性があり、わずかな変更のみで、開封具(2、2’)に接着剤を塗布する種々の方法及び/又は種々のタイプの開封具(2、2’)と共に作動することができる。実際、ユニット1、1’は、種々のタイプの開封具2、2’のために、並びに/或いは、それぞれのパッケージ3に付ける前に種々のタイプの予備作業を開封具2、2’に施すために設計された種々の付属モジュール(M2、M3、M4、M5)が連結されることができる共通のベース・モジュール(M1)を有することを特徴とする。
【0090】
また、ホイール18が回転するときにグリップ部材19、19’の速度を調節することが可能である場合、開封具2及びパッケージ3がホイールコンベア10に送られるときの間隔D1及びD2は完全に独立しており、開封具2、2’がコンベア・ホイール10上に搬送されるときに、必要である任意の追加作業が実行されることができる。
【0091】
開封具2、2’及びパッケージ3がコンベア・ホイール10に搬送されるときの間隔D1及びD2の非依存性により、コンベア・ホイール10の連続動作と合わせて、高い生産速度を達成することが可能になる。
【0092】
また、カム27、28によるグリップ部材19、19’の軌跡及び速度を調整することにより、ピックアップ・ステーション11における開封具2、2’と相対的なグリップ部材19、19’との衝撃が最小になるが、このために、ステーション11における相対的なグリップ部材19、19’の周速は、好ましくは、開封具2、2’がステーション11に送られるときの速度より大きい。
【0093】
最後に、ホイール18を垂直に位置決めすることにより、すなわち、水平に配置された軸Aを用いて位置決めすることにより、全体としてユニット1、1’が占有する空間が最小になり、ユニット1、1’のすべての構成部品への運転者のアクセスが容易になる。
【0094】
明らかに、本明細書で説明及び図示したユニット1、1’には変更を加えることができるが、これは、添付の特許請求の範囲で定義した保護的範囲から逸脱しない。
【0095】
詳細には、開封具2、2’は、それぞれのパッケージ3に熱融着されることができ、この場合、接着剤塗布作業は、例えばホイール18の上流で或いはホイール18の回転及びカム27、28の誘導動作の連携により生成される経路P3に沿って実行される加熱作業に置き換えられる。
【0096】
例えば、グリップ部材19、19’の移動速度及び向きにより開封具2、2’の局所的加熱を可能にするために、カム27、28の形状を単に変更することにより、加熱モジュールがベース・モジュールM1に容易に連結されることができるようになり、わずかな変更のみで、開封具2、2’をそれぞれのパッケージ3に熱融着するための熱スケール・ユニットを形成する。
【0097】
より一般的にいえば、単にモジュールM2又はM4及びM5の代わりに適切に設計された別のモジュールを使用することにより、本発明によるユニットは、開封具をそれぞれのパッケージに付ける前の作業の任意の組合せと共に、並びに/或いは任意のタイプの開封具と共に作動できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明による、注出可能な食品のパッケージに開封具を付けるためのモジュラー・ユニットの側面図である。
【図2】図1のユニットの中心コアの拡大正面図である。
【図3】それぞれのパッケージへの施工領域まで各開封具を送るための図1及び2のユニットのグリップ部材の第1の拡大斜視図である。
【図4】図3のグリップ部材の第2の斜視図である。
【図5】図3及び図4のグリップ部材を作動させるための作動機構の縮小斜視図である。
【図6】図を見易くするためにいくつかの部品を取り外した、図1及び図2のユニットの一部分の側面図である。
【図7】完全な接着を待つ状態のそれぞれのパッケージに開封具を押圧するための、図1及び2のユニットの圧力装置の斜視図である。
【図8】図7の装置の圧力部材の側面図である。
【図9】図1と同様の、本発明によるモジュラー・ユニットの代替の実施形態の図である。
【図10】図2と同様の、図9のユニットの中心コアの図である。
【図11】ぞれぞれのパッケージへの施工領域まで各開封具を送るための、図9及び10のユニットのグリップ部材の拡大斜視図である。
【図12】図を見易くするためにいくつかの部品を取り外した、図9及び10のユニットの一部分の側面図である。
【図13】図11のグリップ部材を作動させるための作動機構の側面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、注出可能な食品のパッケージに開封具(opening device)を付けるためのモジュラー・ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
既知であるように、果物ジュース、UHT(超高温殺菌(ultra−high−temperature treated))牛乳、ワイン、トマトソース、などの多くの注出可能な食品は、滅菌包装材料で作られた密封パッケージで売られている。
【0003】
このタイプのパッケージの典型的な例には、テトラ・ブリック・アセプチック(Tetra Brik Aseptic)(登録商標)として知られている液体又は注出可能な食品用の平面六面体形状のパッケージがあり、これは、ラミネート加工されたストリップ状の包装材料を折り畳み密封することによって作られている。
【0004】
この包装材料は、例えば紙といった繊維質材料又はミネラル充填ポリプロピレン材料の層を含んでよい堅さと強度のためのベース層と、ベース層の両側を覆う例えばポリエチレン膜といった熱融着プラスチック材料の複数の層とを実質的に含む多層構造を有する。
【0005】
UHT牛乳などの長期間保存製品用の無菌パッケージの場合は、この包装材料は、熱融着プラスチック材料の層の上に重ね合わされ、さらに最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層によって被覆される例えばアルミニウム箔又はエチルビニルアルコール(EVOH)膜といったガス・光遮断材料の層も含む。
【0006】
既知であるように、この種類のパッケージは完全自動包装機械で製造されるが、そこでは、連続チューブが巻き取り包装材料から形成され、包装材料のウェブが、例えば過酸化水素溶液などの化学滅菌剤を塗布することによって包装機械上で滅菌され、滅菌が完了すると、化学滅菌剤は例えば加熱蒸発により包装材料の表面から分離され、このようにして滅菌された包装材料のウェブはさらに、閉じた無菌環境内に維持され、長さ方向に折り畳まれて密封されて垂直チューブを形成する。
【0007】
このチューブは、滅菌された又は滅菌処理された食品で充填され、等間隔の断面に沿って密封されてその後切断されてピロー形パックを形成し、その後、機械的に折り畳まれて例えば実質的に平行六面体形状といったそれぞれの最終形状のパッケージを形成する。
【0008】
別法として、包装材料はブランクとして切断され、成形スピンドル上でパッケージに形づくられ、そのパッケージに食品が充填されて密封される。このタイプのパッケージの一例として、商品名テトラ・レックス(Tetra Rex)(登録商標)として知られているいわゆる「ゲーブルトップ」のパッケージがある。
【0009】
前記のパッケージは、成形後、閉鎖可能な開封具の追加などの処理をさらに受けてよい。
【0010】
現在、最も一般に市場に出ている開封具は、注ぎ口を画定しさらにパッケージの上部壁の穴或いは穴あけ可能又は取外し可能な部分の周りに取り付けられるフレームと、フレームにヒンジで取り付けられる或いは螺着され、パッケージを開封するために取外し可能であるキャップとを有する。別法として、例えばスライドオープンといった別のタイプの開封具も使用されることが知られている。
【0011】
パッケージの穴あけ可能部分は、例えば、いわゆる「プレラミネートされた(prelaminated)」穴によって、すなわち、遮断材料の層でベース層を被覆する前に包装材料のベース層に形成されている穴によって画定されてよく、したがってこの穴あけ可能部分は一体型でありさらに気密性がありかつ無菌での密封を保証するために穴が閉鎖されており、さらに一方で容易な穴あけが可能である。
【0012】
無菌包装機械の場合、説明した開封具は通常、形成後、包装機械の下流に配置されたオンライン施工ユニットによってパッケージに直接施工される。
【0013】
例えば熱融着又は膠接による開封具の取付けは、パッケージ及び開封具自体の両方への様々な予備作業を含む。より具体的には、開封具を熱融着で取り付けるとき、パッケージの穴又は穴あけ可能部分の周りの包装材料の熱融着外層及び開封具の両者は、予熱されることにより部分的に融解又は局所的に軟化する。
【0014】
開封具は、それぞれのパッケージに取り付けられた後、接触している材料が冷却されて付着するように十分に長くパッケージ上でしっかりと保持されなければならない。
【0015】
同様に、開封具が膠接されるとき、膠接される部分の一方又は両方が接着剤で被覆され、さらにこれらの部分は、接着を可能にするのに十分に長く互いにしっかりと接触するように保持されなければならない。
【0016】
隣接する平行部分であってこれに沿って各開封具がそれぞれのパッケージに膠接される平行部分をそれぞれが有する分離した無限経路に沿って開封具及びパッケージを個別に連続的に送るための例えばチェーンといった2つのコンベアを実質的に有する施工ユニットが知られている。
【0017】
別法として、例えばEP−A−1462370に記載されている施工ユニットが知られており、これは、好ましくは直線の第1の経路に沿って一連のパッケージを送るための第1の直線型ステップ・コンベアと、第1の経路に平行して反対方向に延在する第2の直線経路に沿って一連の開封具を送るための第2の直線型ステップ・コンベアと、第2のコンベア上の停止ステーションの1つと一致するピックアップ・ステーションから、開封具がそれぞれのパッケージに取り付けられる施工ステーションであって第1のコンベア上の停止ステーションの1つと一致する施工ステーションまで開封具を送るための、ステップにより作動される回転式コンベアと、を有する。
【0018】
より具体的には、回転式コンベアは、垂直軸を有しておりさらに複数の中間作業ステーションを通る円形経路に沿って開封具を送るが、ここでは、開封具は、移動を停止されて様々な予備作業を受け、その後それぞれのパッケージに付けられる。
【0019】
どちらの場合も、既知の施工ユニットの汎用性は、様々なタイプの加熱又は接着剤塗布プロセス或いは様々なタイプの開封具と共に作動させることができないことから、極めて不十分である。例えば、単に接着剤を塗布する手法(接着剤を用いて各開封具を被覆するために所定の経路に沿って移動するガンによる、或いは、単に、開封具を塗布ローラ上で摺動させることによる)を変える並びに/或いは開封具をねじタイプからヒンジ式に切り替えるだけでも、通常はユニット全体の再構成が必要となる。
【0020】
既知のユニットの汎用性を制限する別の重要な要因は、ユニットへの開封具の供給速度がパッケージの供給速度と必ず一致しなければならないことである。これは、施工ユニットの速度が開封具及びパッケージの両方に作用する最も長い動作によって決定されることを意味する。
【0021】
また、既知のタイプのユニットは両方共に非常にかさばり、運転者が困難さを持ってのみ利用することができる複数の部品を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明の目的は、既知のユニットに通常伴う前述の欠点の少なくとも1つに対する簡単で低コストの解決策をもたらすように設計された、注出可能な食品のパッケージに開封具を付けるためのモジュラー・ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明によると、注出可能な食品のパッケージに開封具を付けるためのモジュラー・ユニットであって、第1の経路に沿って前記開封具を連続的に送るための第1の搬送手段と、第2の経路に沿って前記パッケージを連続的に送るための第2の搬送手段と、前記第1の経路に沿って配置されたピックアップ・ステーションから、前記開封具をそれぞれの前記パッケージに付けるための前記第2の経路に沿って配置された施工ステーションまで、第3の経路に沿って前記開封具を移送するための移送手段と、前記開封具をそれぞれの前記パッケージに付ける前に前記開封具に特定の作業を施すための処理手段とを有し、前記移送手段が前記ユニットのベース・モジュールを画定し、前記処理手段が、それぞれの前記パッケージに開封具を付けるための様々なユニットを画定するために、前記ベース・モジュールに選択的に連結可能な様々な付属モジュールの一部を形成する様々なタイプの処理装置を有する、ことを特徴とする、モジュラー・ユニットが提供される。
【0024】
本発明の2つの好適な非限定的な実施形態を、添付図面を参照しながら例を用いて説明する。
【0025】
図1及び9の数字1及び1’は、注出可能な食品の密封された個別のパッケージ3に2つの異なるタイプの開封具2及び2’を付けるためのモジュラー・ユニットの考えられる2つの構成をそれぞれ示す。
【0026】
パッケージ3は、上で説明したようにユニット1、1’の上流で、例えば厚紙などの繊維質材料又はミネラル充填ポリプロピレン材料のベース層と、ベース層の両側を被覆する例えばポリエチレン膜といった熱融着プラスチック材料の複数の層とを有するシート包装材料から製造される。UHT牛乳などの長期間保存製品用の無菌パッケージ3の場合は、この包装材料はまた、熱融着プラスチック材料の層の上に重ね合わされ、さらに最終的に食品に接触するパッケージ3の内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層によって被覆された例えばアルミニウム箔又はエチルビニルアルコール(EVOH)膜といったガス・光遮断材料の層を含む。
【0027】
示した例では実質的に形状が平行六面体である各パッケージ3は、端壁4上に、相対的なユニット1、1’によってパッケージ3に付けられる個別の開封具2、2’により外側から被覆される開口部或いは穴あけ可能又は取外し可能部分(図示せず)を有する。
【0028】
より具体的には、図1、2、3、4、6及び7の開封具2は、プラスチック材料で作られたねじタイプであり、それぞれが、既知の形式で、それぞれのパッケージ3の壁4に固定され、さらに食品を注出するための貫通穴6を画定する外側に突出した環状フレーム5と、開口部6を閉鎖するためにフレーム5に螺着される内側に突出したキャップ7とを有する。開封具2はまた、既知の形式で、パッケージを開封するときにパッケージ3の穴あけ可能部分に穴をあける或いは取外し可能部分を取り外すための手段(図示せず)を有する。
【0029】
一方、図9、10、11及び12の開封具2’は、平坦であり、実質的に長方形であり、ヒンジ式である。各開封具2’はプラスチック材料で作られており、既知の形式で、それぞれのパッケージ3の壁4に固定され、さらに食品が注出される貫通穴(図示せず)を画定する囲みフレーム5’(部分的にのみ図示)と、前記開口部を閉鎖するためにフレーム5’に蝶番で留められたキャップ7’とを有する。
【0030】
以下の節では、本発明によるモジュラー・ユニットを、構成1のみを参照しながら詳細に説明し、次いで、構成1’を、既に説明されている部品と同一の或いはそれに対応する部品に対して同一の参照符号を使用して、構成1’が構成1と異なっている部分のみにおいて説明する。
【0031】
図1及び2を参照すると、ユニット1は、実質的に、支持構造体15と、直線の水平経路P1に沿って一連の開封具2を送るための、単に概略的に示されている既知の第1の直線コンベア8と、図示した例では経路P1に平行しておりさらに反対方向である直線の水平経路P2に沿って一連のパッケージ3を送るための、単に概略的に示されているやはり既知の第2の直線コンベア9と、開封具2を経路P1に沿って配置されたピックアップ・ステーション11から経路P2に沿って配置された施工ステーション12まで送りさらに開封具2をそれぞれのパッケージ3に付けるための移送コンベア・ホイール10とを有する。
【0032】
支持構造体15は、底部梁システム31及び上部梁システム32がそれぞれ固定される複数の平行垂直部材17(図1では1つのみ図示)により画定される形状が実質的に平行六面体の中央部本体16を有する。
【0033】
コンベア8は支持梁システム22に取り付けられ、次いで支持梁システム22は中央部本体16の上部梁システム32に固定され、コンベア8はピックアップ・ステーション11に少なくとも近接して水平搬送面13を画定し、この水平搬送面13には、キャップ7がコンベア・ホイール10に下向きに面するようにして開封具2が配置される。
【0034】
また、支持梁システム22にはその上面に接着剤分配装置41が嵌設されており、ホットメルト接着剤の場合の図示した例では、この装置41は、開封具2がコンベア8に沿って移動するときに開封具2に作用する。より具体的には、分配装置41は、それぞれの開封具2上に接着剤を供給するために、搬送面13に面する個別のノズル42aをそれぞれが有する経路P1に平行に並べられた複数(図示した例では3つ)の分配ガン42を有する。開封具2は、経路P1に沿って移動するとき、上を向いている側上にすなわちコンベア・ホイール10に面している側の反対側上に接着剤が被覆される。
【0035】
より具体的には、各分配ガン42は所定の経路に沿って移動してそれぞれの開封具2上に接着剤を分配する。
【0036】
コンベア9は、コンベア8及び支持構造体15の中央部本体16の下方に配置され、施工ステーション12に少なくとも接近して水平搬送面14を画定し、この水平搬送面14には、パッケージ3が、開封具2が最終的に付けられる個別の壁4の上面を水平に配置してコンベア・ホイール10に面して立つ。
【0037】
示した例では、コンベア8に沿った開封具2の間隔D1は、コンベア9に沿ったパッケージ3の間隔D2と異なっており、より具体的には間隔D2より小さい。「間隔」という用語は、2つの隣接する開封具2又は2つの隣接するパッケージ3の対応する点の距離の意味で使用される。
【0038】
コンベア・ホイール10は、それぞれの支持梁システム49を用いて、支持構造体15の中央部本体16の前面に固定されてさらにその前面から突出しており、それによりコンベア8と9との間に挟まれる。
【0039】
コンベア・ホイール10は、経路P1及びP2に対して垂直な水平軸Aを中心に継続して回転し、曲線経路P3に沿ってピックアップ・ステーション11から施工ステーション12まで開封具2を送る。
【0040】
コンベア・ホイール10及び支持構造体15の中央部本体16は共にユニット1のベース・モジュールM1を画定し、支持梁システム22、コンベア8及び分配装置41は、共に、図1に示すようにモジュールM1に連結可能であるユニット1の別のモジュールM2を画定し、コンベア9はモジュールM1に連結可能である分離モジュールM3を画定する。
【0041】
特に図2を参照すると、コンベア・ホイール10は、軸Aのホイール18と、軸Aを中心に等しく間隔があけられ、ホイール18に固定されてさらにそこから径方向に突出している複数のグリップ部材19とを有する。
【0042】
ユニット1はまた、ホイール18に対して移動可能に個別のグリップ部材19を連結させるための複数の接続組立体20と、ホイール18が回転するときにホイール18に対して各グリップ部材19の位置を変えるためのカム・ガイド手段21とを有する。したがって、経路P3に沿った開封具2の間隔は、開封具2に施される特定の作業の要求に適合させるために(以下で詳細に説明する)、並びに、施工ステーション12においてその間隔をパッケージ3の間隔D2と等しくするために、必要に応じて調整されることができる。
【0043】
図2、3、4、6及び7を参照すると、接続組立体20は、軸Aを中心に径方向に延在し、ホイール18の端面に固定されて、さらにそこから突出している複数のガイド部材23と、スライド方式でそれぞれのガイド部材23に嵌合され、さらにそれぞれが個別のグリップ部材19を支持している複数のスライド部材25と、を有する。
【0044】
より具体的には、ホイール18はディスク形状中央部分18aを有しており、それぞれが個別のガイド部材23と嵌合している複数の径方向突出部18bがディスク形状中央部分18bからその周囲に突出している。
【0045】
各グリップ部材19はプレート26に嵌合しており、このプレート26は、それぞれのガイド部材23の反対側で、軸Aに平行かつプレート26に垂直であるそれぞれの軸Bを中心にそれぞれのスライド部材25に蝶番で留められている。
【0046】
したがって、各グリップ部材19は、ホイール18に対して、軸Aを基準にして所与の径方向に並進することができ、さらに、ホイール18に対して、前記径方向に垂直でありそれに付随するそれぞれの軸Bを中心に往復することができる。
【0047】
図2に示すように、ガイド手段21は、軸Aを中心に継ぎ目なしに延在しており、さらに各グリッブ部材19の接続組立体20のスライド部材25及びプレート26にそれぞれ嵌合しているアイドル・カム従動子ローラ29、30とそれぞれが協働する2つの曲線型固定カム27、28を有する。
【0048】
より具体的には、カム27、28は、図1及び2を参照すると、ホイール18の裏に配置された或いはさらに具体的には端面24の反対側のホイール18の端面に面して配置された固定垂直壁33内に形成された輪郭を有する個別の溝によって画定される。カム28のすべての部品は、カム27の外側の径方向に配置される。
【0049】
カム27は、ホイール18が回転するときに軸Aを基準にグリップ部材19の径方向位置を調整し、一方カム28は、グリップ部材19及び開封具2が固定されているホイール18の半径を基準に、グリップ部材19の向きを調整し、それによりさらに開封具2の向きを調整する。
【0050】
したがって、図2に示すように、グリップ部材19、さらにその結果開封具2は、ホイール18が回転するときにホイール18を基準にして位置を変化させ、それによりその周速を変化させる。ピックアップ・ステーション11と施工ステーション12との間におけるこの位置の変化により、開封具2の間隔をパッケージ3の間隔(D2)に適合させることが実現される。
【0051】
図2、3、4及び6を参照すると、各グリップ部材19は、それぞれのスライド部材25に対して反対側でプレート26から突出している支持フレーム34によりそれぞれのプレート26に固定される。
【0052】
より具体的には、各フレーム34は、一平面においてそれぞれのプレート26に対して垂直である実質的にL形の本体35を有し、この本体35はさらに、プレート26に平行に面して固定されている第1のプレート部分36と、それぞれのスライド部材25の反対側でプレート部分36から垂直に突出している第2のプレート部分37とで画定される。また、各フレーム34は、相対的なプレート部分36に平行に面した方向へ相対的なプレート部分37の自由端から延在する2つのピン38と、相対的なグリップ部材19と一体に嵌合し、スライド方式でピン38と嵌合し、さらに、それぞれのピン38と同軸のつる巻ばね40により、引き下げられた第1の作動位置まで、すなわち相対的なスライド部材25が占有する特定の半径位置を基準にして相対的なガイド部材23に沿った軸Aからの最小半径距離になるように、弾性的に負荷がかけられる締結部39とを有する。
【0053】
より具体的には、各フレーム34の締結部39は、相対的な本体35に向けて相対的なプレート26及びプレート部分36に対して平行に延在する主プレート部分43であってさらに相対的なグリップ部材19が相対的なプレート部分37に隣接する側の反対側でこの主プレート部分43から突出している、主プレート部材43と、プレート部分37に隣接して主部分43の端部から垂直に延在しており、さらにそれぞれのピン38によってスライド方式で係合されて2つの貫通穴を画定している付属物44とを有する。
【0054】
図3及び4に示すように、各フレーム34のピン38は、相対的な付属物44を通って延在しており、付属物44から突出してさらに相対的な主部分43と面している個別の部分46を有する。各部分46は、相対的な付属物44と部分46の環状エンド・ショルダ47との間に挿入された個別のばね40で外側から巻かれている。
【0055】
カム従動子ローラ48は、相対的な主部分43の反対側で各フレーム34の付属物44に嵌合してそこから突出しており、それぞれステーション11及び12に配置された2つの固定カム50(図3及び6に図示)と回転により協働する。
【0056】
図3及び6を参照すると、カム50が、カム28、29を支持している垂直壁33に向き合ってホイール18の反対側に配置されており、このカム50はそれぞれが、軸Aに対して外側の径方向に突出する上部分であってさらにそれぞれが反対側に傾斜している傾斜部分54、55がこの上部分から延在している上部分53を有する。ホイール18の回転方向を参照すると、各カム50の傾斜部分54は相対的な上部分53に向かって上方向に傾斜しており、傾斜部分55は上部分53から下方向に傾斜している。各カム従動子ローラ48が各カム50に沿って回転するとき、相対的なグリッブ部材19はまず引き下げされた第1の作動位置から前方の第2の作動位置まで移動させられてカム50の上部分53に到達し、次いで元の位置に戻る。
【0057】
前方の第2の作動位置では、各グリップ部材19は、相対的なスライド部材25が占有する半径位置を基準にして相対的なガイド部材23に沿った軸Aからの最大半径距離に配置される。グリップ部材19による開封具2の持ち上げ及び解放は、前記の第2の作動位置でそれぞれ実行される。
【0058】
図3及び4を参照すると、各グリップ部材19は、相対的な付属物44が延在している端部と反対側の相対的な締結部39の主部分43の端部に固定されてそこから突出している支持部56と、相対的な開封具2を掴むための、軸Aを基準にして支持部56の径方向における最外側から突出している3つのジョー57、58、59とを有する。これらのジョーの1つ(57)は支持部56に固定され、一方残りの2つ(58、59)は、軸A及び相対的なフレーム34のプレート部分37に対して垂直であるそれぞれの軸Cを中心に往復する。
【0059】
図4に示すように、各グリップ部材19のジョー57、58、59は、相対的な開封具2を掴むとき、開封具2を中心に等間隔の角度があけられている。
【0060】
より具体的には、各グリップ部材19のジョー58、59は、それらの間で固定ジョー57に対して相対的な開封具2を保持するための閉位置まで弾性的に負荷がかけられており、ステーション11及び12においては、開封具2の係合及び解放を可能にするためにそれらが開放される開位置まで選択的に移動可能になる。
【0061】
各グリップ部材19のジョー58、59の移動は、図4及び5に詳細に示したレバー・カム作動機構60によって制御される。
【0062】
作動機構60は、軸方向に固定されさらに相対的なグリップ部材19の支持部56内のそれぞれの貫通穴を通して回転するように嵌合された2つのピン61a、61bを有しており、これらのピン61a、61bは、作動機構60の両端部において支持部56から突出しており、それぞれがジョー58、59と並びに互いに噛み合う個別のセクタ・ギア62、63と嵌合されている。これらのセクタ・ギアの1つ(62)はそれぞれのレバー64の一方の端部を画定し、他方の端部は、それぞれがステーション11及び12に配置されている2つの固定カム66(図4及び6に図示)と回転により協働するアイドル・カム従動子ローラ65と嵌合している。
【0063】
カム66は、カム28、29を支持している垂直壁33に向き合ってホイール18の反対側に配置され、それぞれが、ホイール18に向かって突出している上部分67を有しており、そこからそれぞれが反対側に傾斜している傾斜部分68、69が延在している。ホイール18の回転方向に関して、各カム66の傾斜部分68は相対的な上部分67に向かって上方向に傾斜しており、傾斜部分69は上部分67から下方向に傾斜している。
【0064】
各カム従動子ローラ65が各カム66に沿って回転するとき、相対的なレバー64はまず、相対的なピン61aの軸を中心に回転してそれによりジョー58、59を同時に開位置まで移動させて上部分67に到達し、次いで反対方向に回転してジョー58、59を閉位置まで復位させる。
【0065】
図6、7及び8を参照すると、ユニット1はまた、開封具2を完全な接着を待つ状態のそれぞれのパッケージ3上にしっかりと保持するための、施工ステーション12において経路P2の一部分に沿って開封具2に作用する圧力装置70を有する。
【0066】
示した例では、圧力装置70はユニット1のモジュールM1の一部分を形成しており、支持構造体15の中央部本体16の底部梁システム31に固定されている。別法として、圧力装置70は、モジュールM1に連結可能な独立したモジュールを画定してもよい。
【0067】
圧力装置70は、経路P2に平行に面しておりさらに経路P2と経路P1との間に挟まれている直線経路P4に沿って複数の圧力部材72を送るための既知のコンベア71(一部分のみを図示)を有する。圧力部材72は、パッケージ3の間隔D2と同じ間隔があけられており、それぞれの開封具2がパッケージ3に付けられると同時に開封具2に圧力を作用させる。
【0068】
各圧力部材72は、コンベア71と一体であるピン73と、ピン73にヒンジ式に留められており、さらに、ピン73を中心にXの形で配置された個別の対の腕76、77及び78、79を有する2つのロッカー・アーム・レバー74、75とを実質的に有する。より具体的には、経路P4に沿った圧力部材72の移動方向に関して、相対的なピン73の上流に配置された、各圧力部材72のレバー74、75の腕76、78は、それぞれ、各開封具2に作用する圧力フィンガー80と、相対的な固定カム82と回転により協働するカム従動子ローラ81とを画定し、一方、相対的なピン73の下流に配置された、レバー74、75の腕77、79の自由端は、それぞれ、カム82に接触させて相対的なカム従動子ローラ81を維持するためのつる巻ばね83のための個別のシート面を画定する。
【0069】
図7に示すように、カム82は、施工ステーション12から延在しておりさらに経路P2及びP4と平行で直線の主部分84を有しており、これは、それぞれのパッケージ3に付けられる開封具2から、圧力フィンガー80を開封具2と接触させるような距離で配置される。カム82はまた、施工ステーション12の上流に、圧力部材72の圧力フィンガー80を、パッケージ3から完全に離れる位置から、パッケージ3に付けられる開封具2に接触する位置まで移動させるための、パッケージ3に向かって下方向に傾斜した傾斜部分85を有する。
【0070】
次に、前述の説明により一部分が既に明らかになっているユニット1の動作を、1つの開封具2を参照しながら、接着剤が既に塗布されている開封具2がピックアップ・ステーション11を通って移動する時点において説明する。
【0071】
開封具2を受けるためのグリップ部材19は、それぞれのカム27、28と相互作用するカム従動子ローラ29、30により最適の持ち上げ位置に設置され、さらに、カム27により、軸Aを基準にして、特定の周速に対応した所望の径方向位置で設置される。ピックアップ・ステーション11でのグリップ部材19の周速は、グリップ部材19と開封具2との衝撃を最小にするために、好ましくは開封具2の移動速度より大きい。
【0072】
グリップ部材19は、ピックアップ・ステーション11に到達すると、開封具2の経路P1に向かって、相対的なカム50と相互作用するそれ自体のカム従動子ローラ48によって前方の第2の作動位置まで移動し、ジョー58、59が、相対的なカム66と相互作用するレバー64のカム従動子ローラ65により開位置まで回転する。
【0073】
次に、グリップ部材19のジョー58、59は相対的な開封具2を中心に閉じて、グリップ部材19が経路P1から第1の引き下げられた作動位置まで引き下げられる。
【0074】
経路P3に沿ったグリップ部材19の位置及び移動速度は、カム27、28と相互作用するカム従動子ローラ28、29によって決まり、経路P3に沿った開封具2の間隔がパッケージ3の間隔D2と等しくなる。
【0075】
グリップ部材19のカム従動子48は、施工ステーション12に接近すると、相対的なカム50と相互作用してグリップ部材19を前方の第2の作動位置まで戻るように移動させ、同時に、レバー64のカム従動子ローラ65が、相対的なカム66と相互作用して、それぞれのパッケージ3に付着された開封具2を開放する開位置までジョー58、59を回転させる。相対的な圧力部材72は、カム82と相互作用する圧力部材72のカム従動子ローラ81により、開封具2を接着を待つ状態のそれぞれのパッケージ3上に保持するために圧力フィンガー80が開封具2に接触するようになる位置まで移動させられる。
【0076】
以下で説明するいくつかの簡単な変更により、ユニット1は、開封具2’に作用するように設計されたユニット1’(図9〜13)に変換されうる。
【0077】
開封具2’は、直線上流部分P1a’と、軸Aに平行な軸Eの曲線下流部分P1b’とを有する経路P1’に沿ってユニット1’に送られる。開封具2’は、開封具2’の経路P1’の上流部分P1a’を画定する動力ベルト8a’又は同様の装置と、ピックアップ・ステーション11に送られる開封具2’をその周囲に支持しさらに経路P1’の下流部分P1b’を画定する、示した例ではステップ動作型の、軸Eの少なくとも1つのロータリー・ドラム8b’とを有するロータリー・コンベア8’により経路P1’に沿って送られる。
【0078】
より具体的には、開封具2’は、ドラム8b’上でパッケージ3の間隔D2と異なる間隔D1’の間隔があけられており、パッケージ3に膠接されるときは、開封具2の接着剤の量と比較して比較的少量の接着剤を必要とし、したがって、分配装置41の分配ガン42とは違って単純な塗布ローラ90を使用して接着剤により容易に被覆されることができる。
【0079】
カム27、28により制御可能である、ホイール18上での開封具2の周速のおかげで、経路P3の一部分が形成されることができ、これに沿って、開封具2’が、塗布ローラ90上を摺動することにより開封具2’に接着剤を被覆するのを可能にする適当な一定速度で移動する。
【0080】
図9に示すように、塗布ローラ90は、コンベア・ホイール10のそばでさらに施工ステーション12にすぐ上流で、支持構造体15の中央部本体16の底部梁システム31に固定される。
【0081】
支持梁システム22及びコンベア8の代わりに、コンベア8’は、支持梁システム22’に固定され、さらに、支持梁システム22’は支持構造体15の中央部本体16の上部梁システム32に固定可能である。
【0082】
したがって、塗布ローラ90、並びに、支持梁システム22’及びコンベア8によって画定される統一体は、ユニット1’を画定するために、モジュールM2の代わりに、モジュールM1に連結可能な個別のモジュールM4及びM5を画定する。
【0083】
したがって、ユニット1は、コンベア8の代わりにコンベア8’を使用し、経路P1に沿った分配装置41の代わりに経路P3に沿って塗布ローラを設置し、さらに、グリップ部材19を開封具2’と相互作用するように設計されたグリップ部材19’と置き換え、さらに、作動機構60を適当な作動機構60’と置き換えることにより、実質的にユニット1’に変換される。
【0084】
図10〜13に示すように、各グリップ部材19’は、相対的な開封具2’の両側を掴むための2つの移動可能なジョー91、92を有することから、相対的なグリップ部材19とは実質的に異なる。
【0085】
より具体的には、グリップ部材19’は、相対的な付属物44が突出している側の反対側で、支持部56と同様に相対的な締結部39の主部分43に固定されてそこから突出している実質的に平面六面体の支持部93を有する。ジョー91、92は支持部93の反対側に沿って延在する細長い部分によって画定され、相対的な付属物44に隣接しておりさらに相対的なフレーム34のプレート部分37に平行かつ軸Aに対して垂直である個別の軸Dを中心に支持部93にヒンジ式で留められる第1の端部94と、軸Aを基準にして径方向のさらに外側に配置され、相対的な開封具2を掴んで保持するために凹面が向かい合っている実質的に曲がった先端の形態である反対側の第2の端部95とを有する。
【0086】
図13を詳細に示したように、ジョー91、92は、閉位置を画定するために、支持部93を通して軸Aに平行な方向に延在している円筒形つる巻ばね96により、互いに向かうように弾性的に負荷がかけられる。ジョー91、92の端部分94はそれぞれ、互いに噛み合う個別のセクタ・ギアを画定し、このうちの1つの(ジョー91によって画定される1つ)は、相対的なジョー91の反対方向に相対的な軸Dから延在するレバーアーム97に一体に連結され、2つの固定されたカム66’に回転により協働するカム従動子98と嵌合し、それぞれのステーション11及び12において、相対的な開封具2’の係合及び解放を可能にする開位置までの個別の軸Dを中心にしたジョー91、92の分離回転運動を引き起こす。
【0087】
ユニット1’はユニット1と全く同じ方法で作動するが、開封具2’が摺動しさらに接着剤を用いて施工ステーション12の上流にある塗布ローラ90によって被覆されることのみが異なる。
【0088】
本発明によるユニット1、1’の利点は前述の説明から明らかである。
【0089】
詳細には、ユニット1、1’は非常に汎用性があり、わずかな変更のみで、開封具(2、2’)に接着剤を塗布する種々の方法及び/又は種々のタイプの開封具(2、2’)と共に作動することができる。実際、ユニット1、1’は、種々のタイプの開封具2、2’のために、並びに/或いは、それぞれのパッケージ3に付ける前に種々のタイプの予備作業を開封具2、2’に施すために設計された種々の付属モジュール(M2、M3、M4、M5)が連結されることができる共通のベース・モジュール(M1)を有することを特徴とする。
【0090】
また、ホイール18が回転するときにグリップ部材19、19’の速度を調節することが可能である場合、開封具2及びパッケージ3がホイールコンベア10に送られるときの間隔D1及びD2は完全に独立しており、開封具2、2’がコンベア・ホイール10上に搬送されるときに、必要である任意の追加作業が実行されることができる。
【0091】
開封具2、2’及びパッケージ3がコンベア・ホイール10に搬送されるときの間隔D1及びD2の非依存性により、コンベア・ホイール10の連続動作と合わせて、高い生産速度を達成することが可能になる。
【0092】
また、カム27、28によるグリップ部材19、19’の軌跡及び速度を調整することにより、ピックアップ・ステーション11における開封具2、2’と相対的なグリップ部材19、19’との衝撃が最小になるが、このために、ステーション11における相対的なグリップ部材19、19’の周速は、好ましくは、開封具2、2’がステーション11に送られるときの速度より大きい。
【0093】
最後に、ホイール18を垂直に位置決めすることにより、すなわち、水平に配置された軸Aを用いて位置決めすることにより、全体としてユニット1、1’が占有する空間が最小になり、ユニット1、1’のすべての構成部品への運転者のアクセスが容易になる。
【0094】
明らかに、本明細書で説明及び図示したユニット1、1’には変更を加えることができるが、これは、添付の特許請求の範囲で定義した保護的範囲から逸脱しない。
【0095】
詳細には、開封具2、2’は、それぞれのパッケージ3に熱融着されることができ、この場合、接着剤塗布作業は、例えばホイール18の上流で或いはホイール18の回転及びカム27、28の誘導動作の連携により生成される経路P3に沿って実行される加熱作業に置き換えられる。
【0096】
例えば、グリップ部材19、19’の移動速度及び向きにより開封具2、2’の局所的加熱を可能にするために、カム27、28の形状を単に変更することにより、加熱モジュールがベース・モジュールM1に容易に連結されることができるようになり、わずかな変更のみで、開封具2、2’をそれぞれのパッケージ3に熱融着するための熱スケール・ユニットを形成する。
【0097】
より一般的にいえば、単にモジュールM2又はM4及びM5の代わりに適切に設計された別のモジュールを使用することにより、本発明によるユニットは、開封具をそれぞれのパッケージに付ける前の作業の任意の組合せと共に、並びに/或いは任意のタイプの開封具と共に作動できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明による、注出可能な食品のパッケージに開封具を付けるためのモジュラー・ユニットの側面図である。
【図2】図1のユニットの中心コアの拡大正面図である。
【図3】それぞれのパッケージへの施工領域まで各開封具を送るための図1及び2のユニットのグリップ部材の第1の拡大斜視図である。
【図4】図3のグリップ部材の第2の斜視図である。
【図5】図3及び図4のグリップ部材を作動させるための作動機構の縮小斜視図である。
【図6】図を見易くするためにいくつかの部品を取り外した、図1及び図2のユニットの一部分の側面図である。
【図7】完全な接着を待つ状態のそれぞれのパッケージに開封具を押圧するための、図1及び2のユニットの圧力装置の斜視図である。
【図8】図7の装置の圧力部材の側面図である。
【図9】図1と同様の、本発明によるモジュラー・ユニットの代替の実施形態の図である。
【図10】図2と同様の、図9のユニットの中心コアの図である。
【図11】ぞれぞれのパッケージへの施工領域まで各開封具を送るための、図9及び10のユニットのグリップ部材の拡大斜視図である。
【図12】図を見易くするためにいくつかの部品を取り外した、図9及び10のユニットの一部分の側面図である。
【図13】図11のグリップ部材を作動させるための作動機構の側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注出可能な食品のパッケージ(3)に開封具(2、2’)を付けるためのモジュラー・ユニット(1、1’)であって、
第1の経路(P1、P1’)に沿って連続的に前記開封具(2、2’)を送るための第1の搬送手段(8、8’)と、
第2の経路(P2)に沿って連続的に前記パッケージ(3)を送るための第2の搬送手段(9)と、
前記開封具(2、2’)を、前記第1の経路(P1、P1’)に沿って配置されたピックアップ・ステーション(11)から、前記開封具(2、2’)をそれぞれの前記パッケージ(3)に付けるための前記第2の経路(P2)に沿って配置された施工ステーション(12)まで、第3の経路(P3)に沿って移送するための移送手段(10)と、
前記開封具(2、2’)をそれぞれの前記パッケージ(3)に付ける前に前記開封具(2、2’)に特定の作業を施すための処理手段(41、90)と
を有し、
前記移送手段(10)が前記ユニット(1、1’)のベース・モジュール(M1)を画定し、前記処理手段が、それぞれの前記パッケージ(3)に前記開封具(2、2’)を付けるための様々なユニット(1、1’)を画定するために、前記ベース・モジュール(M1)に選択的に連結可能な様々な付属モジュール(M2、M4)の一部を形成する様々なタイプの処理装置(41、90)を有する
ことを特徴とするモジュラー・ユニット。
【請求項2】
前記付属モジュール(M2、M4)の少なくとも1つ(M2)が、個別の前記処理装置(41)及び前記第1の搬送手段(8)を有することを特徴とする、請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記処理装置が、接着剤を各前記開封具(2、2’)に被覆するための個別の分配部材(41、90)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のユニット。
【請求項4】
前記付属モジュール(M2、M4)の前記1つ(M2)の前記分配部材(41)が、前記第1の経路(P1)に沿って配置されさらに各前記開封具(2)上に接着剤を分配するために所与の経路に沿って移動する少なくとも1つの分配ガン(42)を有することを特徴とする、請求項3に記載のユニット。
【請求項5】
前記付属モジュール(M2、M4)の別の(M4)の前記分配部材が、前記接着剤で被覆されさらに前記経路(P3)に沿って配置されさらに前記開封具(2’)と回転により協働する塗布ローラ(90)を有することを特徴とする、請求項3又は4に記載のユニット。
【請求項6】
前記第1の搬送手段(8、8’)が、様々なタイプの開封具(2、2’)と共に作動しさらに前記ベース・モジュール(M1)に選択的に連結可能である種々の付属モジュール(M2、M5)を画定することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項7】
前記ベース・モジュール(M1)が、軸(A)を中心に回転するホイール(18)と、前記ホイール(18)に嵌合しており、前記第1の搬送手段(8、8’)から同時に1つの開封具(2、2’)を受け取りさらに前記ホイール(18)が回転するときにその1つの開封具(2、2’)を前記第2の経路(P2)に移送するための、少なくとも1つのグリップ部材(19、19’)とを有することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項8】
前記ベース・モジュール(M1)がさらに、移動可能に前記グリップ部材(19、19’)を前記ホイール(18)に連結させるための接続手段(20)と、前記ホイール(18)が回転するときに前記ホイール(18)に対する前記グリップ部材(19、19’)の位置を変えるためのガイド手段(21)と有することを特徴とする、請求項7に記載のユニット。
【請求項9】
前記接続手段(20)が、前記ホイール(18)と前記グリップ部材(19、19’)との間に挿入されるガイド及びスライド手段(23、25)を有することを特徴とする、請求項8に記載のユニット。
【請求項10】
前記ガイド及びスライド手段が、前記軸(A)を基準にして径方向において前記ホイール(18)に固定される少なくとも1つのガイド部材(23)と、前記ガイド部材(23)とスライド方式で嵌合する少なくとも1つのスライド部材(25)とを有することを特徴とする、請求項9に記載のユニット。
【請求項11】
前記接続手段(20)が、前記グリップ部材(19、19’)と前記スライド部材(25)との間に、前記スライド部材(25)の移動の径方向に付随しさらにそれに交差する、ヒンジ軸(B)を中心とした前記グリップ部材(19、19’)の往復を可能にするための連接手段(26、34)を有することを特徴とする、請求項10に記載のユニット。
【請求項12】
前記ガイド手段(21)が、前記ホイール(18)が回転するときに、前記ヒンジ軸(B)を中心としさらに前記ホイール(18)の軸(A)を基準にして径方向における前記グリップ部材(19、19’)の移動を制御するためのカム手段(27、28)を有することを特徴とする、請求項11に記載のユニット。
【請求項13】
前記グリップ部材が、2つの異なるタイプの開封具(2、2’)と共に作動するように設計された少なくとも2つのタイプのグリップ部材(19、19’)から選択可能であることを特徴とする、請求項7から12までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項14】
前記施工ステーション(12)おいて前記第2の経路(P2)の少なくとも一部分に沿って、前記開封具(2、2’)と前記パッケージ(3)との間に接触圧力を作用させる圧力手段(70)をさらに有することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項15】
前記圧力手段(70)が前記ベース・モジュール(M1)の一部分を形成することを特徴とする、請求項14に記載のユニット。
【請求項16】
前記ベース・モジュール(M1)が、個別の前記連接手段(26、34)により前記スライド手段(25)のそれぞれに連結され次いで前記スライド手段(25)が、前記軸(A)を中心にして径方向において前記ホイール(18)に固定されたそれぞれの前記ガイド手段(23)にスライド形式で連結される、複数の前記グリップ部材(19、19’)を有することを特徴とする、請求項11から15までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項17】
前記ピックアップ・ステーション(11)において、前記グリップ部材(19、19’)の移動速度が、前記開封具(2、2’)が前記ピックアップ・ステーション(11)に送られるときの速度より大きいことを特徴とする、請求項1から16までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項18】
前記ホイール(18)の軸(A)が水平であることを特徴とする、請求項1から17までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項19】
前記ホイール(18)が連続作動型であることを特徴とする、請求項1から18までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項1】
注出可能な食品のパッケージ(3)に開封具(2、2’)を付けるためのモジュラー・ユニット(1、1’)であって、
第1の経路(P1、P1’)に沿って連続的に前記開封具(2、2’)を送るための第1の搬送手段(8、8’)と、
第2の経路(P2)に沿って連続的に前記パッケージ(3)を送るための第2の搬送手段(9)と、
前記開封具(2、2’)を、前記第1の経路(P1、P1’)に沿って配置されたピックアップ・ステーション(11)から、前記開封具(2、2’)をそれぞれの前記パッケージ(3)に付けるための前記第2の経路(P2)に沿って配置された施工ステーション(12)まで、第3の経路(P3)に沿って移送するための移送手段(10)と、
前記開封具(2、2’)をそれぞれの前記パッケージ(3)に付ける前に前記開封具(2、2’)に特定の作業を施すための処理手段(41、90)と
を有し、
前記移送手段(10)が前記ユニット(1、1’)のベース・モジュール(M1)を画定し、前記処理手段が、それぞれの前記パッケージ(3)に前記開封具(2、2’)を付けるための様々なユニット(1、1’)を画定するために、前記ベース・モジュール(M1)に選択的に連結可能な様々な付属モジュール(M2、M4)の一部を形成する様々なタイプの処理装置(41、90)を有する
ことを特徴とするモジュラー・ユニット。
【請求項2】
前記付属モジュール(M2、M4)の少なくとも1つ(M2)が、個別の前記処理装置(41)及び前記第1の搬送手段(8)を有することを特徴とする、請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記処理装置が、接着剤を各前記開封具(2、2’)に被覆するための個別の分配部材(41、90)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のユニット。
【請求項4】
前記付属モジュール(M2、M4)の前記1つ(M2)の前記分配部材(41)が、前記第1の経路(P1)に沿って配置されさらに各前記開封具(2)上に接着剤を分配するために所与の経路に沿って移動する少なくとも1つの分配ガン(42)を有することを特徴とする、請求項3に記載のユニット。
【請求項5】
前記付属モジュール(M2、M4)の別の(M4)の前記分配部材が、前記接着剤で被覆されさらに前記経路(P3)に沿って配置されさらに前記開封具(2’)と回転により協働する塗布ローラ(90)を有することを特徴とする、請求項3又は4に記載のユニット。
【請求項6】
前記第1の搬送手段(8、8’)が、様々なタイプの開封具(2、2’)と共に作動しさらに前記ベース・モジュール(M1)に選択的に連結可能である種々の付属モジュール(M2、M5)を画定することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項7】
前記ベース・モジュール(M1)が、軸(A)を中心に回転するホイール(18)と、前記ホイール(18)に嵌合しており、前記第1の搬送手段(8、8’)から同時に1つの開封具(2、2’)を受け取りさらに前記ホイール(18)が回転するときにその1つの開封具(2、2’)を前記第2の経路(P2)に移送するための、少なくとも1つのグリップ部材(19、19’)とを有することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項8】
前記ベース・モジュール(M1)がさらに、移動可能に前記グリップ部材(19、19’)を前記ホイール(18)に連結させるための接続手段(20)と、前記ホイール(18)が回転するときに前記ホイール(18)に対する前記グリップ部材(19、19’)の位置を変えるためのガイド手段(21)と有することを特徴とする、請求項7に記載のユニット。
【請求項9】
前記接続手段(20)が、前記ホイール(18)と前記グリップ部材(19、19’)との間に挿入されるガイド及びスライド手段(23、25)を有することを特徴とする、請求項8に記載のユニット。
【請求項10】
前記ガイド及びスライド手段が、前記軸(A)を基準にして径方向において前記ホイール(18)に固定される少なくとも1つのガイド部材(23)と、前記ガイド部材(23)とスライド方式で嵌合する少なくとも1つのスライド部材(25)とを有することを特徴とする、請求項9に記載のユニット。
【請求項11】
前記接続手段(20)が、前記グリップ部材(19、19’)と前記スライド部材(25)との間に、前記スライド部材(25)の移動の径方向に付随しさらにそれに交差する、ヒンジ軸(B)を中心とした前記グリップ部材(19、19’)の往復を可能にするための連接手段(26、34)を有することを特徴とする、請求項10に記載のユニット。
【請求項12】
前記ガイド手段(21)が、前記ホイール(18)が回転するときに、前記ヒンジ軸(B)を中心としさらに前記ホイール(18)の軸(A)を基準にして径方向における前記グリップ部材(19、19’)の移動を制御するためのカム手段(27、28)を有することを特徴とする、請求項11に記載のユニット。
【請求項13】
前記グリップ部材が、2つの異なるタイプの開封具(2、2’)と共に作動するように設計された少なくとも2つのタイプのグリップ部材(19、19’)から選択可能であることを特徴とする、請求項7から12までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項14】
前記施工ステーション(12)おいて前記第2の経路(P2)の少なくとも一部分に沿って、前記開封具(2、2’)と前記パッケージ(3)との間に接触圧力を作用させる圧力手段(70)をさらに有することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項15】
前記圧力手段(70)が前記ベース・モジュール(M1)の一部分を形成することを特徴とする、請求項14に記載のユニット。
【請求項16】
前記ベース・モジュール(M1)が、個別の前記連接手段(26、34)により前記スライド手段(25)のそれぞれに連結され次いで前記スライド手段(25)が、前記軸(A)を中心にして径方向において前記ホイール(18)に固定されたそれぞれの前記ガイド手段(23)にスライド形式で連結される、複数の前記グリップ部材(19、19’)を有することを特徴とする、請求項11から15までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項17】
前記ピックアップ・ステーション(11)において、前記グリップ部材(19、19’)の移動速度が、前記開封具(2、2’)が前記ピックアップ・ステーション(11)に送られるときの速度より大きいことを特徴とする、請求項1から16までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項18】
前記ホイール(18)の軸(A)が水平であることを特徴とする、請求項1から17までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項19】
前記ホイール(18)が連続作動型であることを特徴とする、請求項1から18までのいずれか一項に記載のユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
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【図6】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2009−525230(P2009−525230A)
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551686(P2008−551686)
【出願日】平成18年12月29日(2006.12.29)
【国際出願番号】PCT/EP2006/070285
【国際公開番号】WO2007/087943
【国際公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月29日(2006.12.29)
【国際出願番号】PCT/EP2006/070285
【国際公開番号】WO2007/087943
【国際公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】
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