説明

洗浄器

【課題】洗浄対象物が顔の場合、従来はスチームを顔面に噴霧する方式であり洗浄が不十分であり、毛穴の奥に入り込んだ汚れは十分落とせるものではない。またマサージも顔面にパッドを当てがうだけでは効果はあまり期待できない問題点を克服するために、顔の肌の汚れや皮脂を落として細胞を活性化するコンパクト機構で低コストの洗浄器を提供する。
【解決手段】 洗浄器100は、入出口10を有する回転部歯車6、歯車7と、該回転部を回転させる駆動部モータ5と、前記入出口10に流体を供給する流体供給部(圧力タンク4、シリンダーポンプ3、操作レバー1、中間通水路13、トルマリンユニット2、通水路9)と、から構成されており、前記回転部が回転しながら入出口10から流体を噴出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄する対象物に流体を噴出、又は、流体を吸引しながら回転や振動により汚れ等を落とす洗浄器に関している。
【背景技術】
【0002】
本発明の洗浄器の洗浄対象物が顔面の場合について述べると、女性が化粧を落とす方法として、一般にクレージングクリームを用いることが多く毎日のように行われている。また、クレージングクリームは化粧を落とすと共に顔面の皮脂や毛穴に入り込んだ汚れを取り除くものであるが手洗いでは十分ではない。このために、月に何度か時間を掛けて洗顔パック等を行っている例がある。
【0003】
さらに、顔面の肌は常に露出し、化粧品を使用することから傷みや老化を生じやすく、これを抑える方法として、肌のマッサージ等を行っている。
【0004】
前記のような汚れや皮脂を落とす方法として、アルカリ水と酸性水を生成する電解槽と、取り出した生成水を加熱する加熱部を備え、始めにアルカリ水のスチームを顔面肌に当てて洗顔を行った後に酸性のスチームを肌に当ててマッサージを行う方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】 特開平10−328265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来例では、スチームを顔面の噴霧する方式であり洗浄が不十分であり、毛穴の奥に入り込んだ汚れは十分落とせるものではない。
【0007】
また、マサージも顔面にパッドを当てがうだけでは効果はあまり期待できない。
【0008】
また、水道水から蒸気を発生して噴霧する等の装置が大掛かりでコストが高くなってしまう。
【0009】
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、顔の肌の汚れや皮脂を落として細胞を活性化するコンパクト機構で低コストの洗浄器を提供することである。
また、顔面以外の対象物についても流体を噴出、又は吸引しながら回転や振動等を行い、対象物に擦り付けるコンパクト機構で低コストの洗浄器を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係わる洗浄器は請求項1に記載のように、
摺動部と、該摺動部を駆動する駆動部と、流体が流入または流出する入出口と、該入出口に流体を供給する流体供給部、又は、該入出口から流体を吸引する吸引部と、から構成され、前記摺動部を対象物に接触させながら前記入出口により対象物に流体を噴出、または吸引することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載のように、
流体が流入または流出する入出口と、該入出口に流体を供給する流体供給部、又は、該入出口から流体を吸引する吸引部と、から構成され、前記入出口により対象物に流体を噴出、または吸引することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に記載のように、
前記入出口を有する回転部と、該回転部を回転する駆動部と、前記入出口から流体を噴出する流体供給部、又は、前記入出口から流体を吸引する吸引部と、から構成され、前記回転部が回転しながら入出口から流体を噴出、又は、流体を吸引することを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に記載のように、
前記入出口を有する振動部と、該振動部を振動する駆動部と、前記入出口から流体を噴出する流体供給部、又は、前記入出口から流体を吸引する吸引部と、から構成され、前記振動部が振動しながら入出口から流体を噴出、又は、流体を吸引することを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に記載のように、
前記洗浄器内に電源とタンクが装備され、タンクを加圧または減圧して前記入出口から流体を噴出させ、又は、吸引部により前記入出口から流体を吸引してタンクに貯留することを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に記載のように、
前記回転部又は振動部は、ノズル、ブラシ等のアタッチメントが取り付けられ、交換できることを特徴とする。
【0016】
また、請求項7に記載のように、
前記流体供給部は、一部にトルマリン等鉱石粉末を封入したユニットを備え、流体供給時にユニットに流体を通過せしめることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1による発明の効果を説明する。
前記摺動部を洗浄対象物に接触させながら前記入出口により対象物に流体を噴出、または吸引して洗浄する。
対象物が顔面の場合、化粧を落とすと共に顔面の皮脂や毛穴に入り込んだ汚れを十分取り除くことができる。
また、対象物が壁、床等の場合、壁面を摺動部で擦りながら流体を注いだり、吸引したりするので壁、床にこびり付いた頑固な汚れでも良く取れる。
【0018】
請求項2による発明の効果を説明する。
対象物が壁等の場合に流体として洗浄液を使用する。
特に入出口から注水する洗浄液が強力の場合は、壁に注水するだけで汚れが浮き出て来る。
このような場合は摺動部を省き、浮き出した汚れを入出口からファン等により空気と共に吸引し、フィルター等で空気に中の汚水を除去するのが経済的である。
【0019】
請求項3による発明の効果を説明する。
入出口を有する回転部が回転しながら入出口から流体を噴出、又は、流体を吸引して、回転部の中心から流体の噴出ができるので、洗浄の効率が良い。
洗浄対象物と回転部の間に流体膜ができて洗浄に寄与する。
また、入出口を絞ってやると流速が早くなり洗浄効果があがる。
ノズルとすると対象物に流体を均一に噴出することができる。
対象物が顔面の場合、回転により流体を巻き込み顔面を擦るので顔面の皮脂や毛穴に入り込んだ汚れを非常に良く取り除くことができる。
また、対象物が壁、床等の場合、壁面、床面に強く押し当て、回転しながら擦り、流体を注いたり、
吸引したりするので壁にこびり付いたしつこい汚れでも良く取れる。
【0020】
請求項4による発明の効果を説明する。
入出口を有する振動部が振動しながら入出口から流体を噴出し洗浄して、振動部の中心から流体の噴出ができるので、洗浄の効率が良い。
洗浄対象物と振動部の間に流体膜ができて洗浄に寄与する。
また、入出口を絞ってやると流速が早くなり洗浄効果があがる。
対象物が顔面の場合、振動により流体を巻き込み顔面を擦るので顔面の皮脂や毛穴に入り込んだ汚れを非常に良く取り除くことができる。
さらに顔面の接触面に振動して顔面マッサージを施すことができる。
【0021】
請求項5による発明の効果を説明する。
流体の貯蔵タンク、又は圧力タンクを加圧または減圧して入出口にタンクから流体を供給する、又は、入出口から流体を吸引してタンクに貯留する方式である。
ポンプ機構によりエアをタンク内に送給したり当該タンクのエア圧力を高めたりして、あるいは、タンクポンプ機構により加圧タンク内に流体を送給して当該加圧タンク内のエア圧を高める方式である。
流体供給部が廉価でコンパクト機構となる。
【0022】
前記洗浄器内に電源を装備しており、手操作にての流体供給と共に、駆動部の電源の入り切りも行える。
手操作でレバー等を動かすことでスウィッチが入り、対象物に流体を噴出しながら回転部を押し当て洗浄が同時にできる方式もとれる。
例えば対象物が顔面の場合、電源を入れて回転部を回転させながら、必要に応じて操作レバーを引いて顔面にタンクのクレージング水を少し注水し、回転部を顔面全体に移動させながら洗顔することができる。
操作が簡単で、携帯式として利用できる。
【0023】
また、例えば対象物がお風呂の壁等の場合、入出口を有する回転部を壁面に強く押し当 て、回転しながら擦る。
浮き出した水分を含んだ汚れを吸引部により入出口から吸引してタンクに貯留する。
掃除中に汚れが広がらない。
ふき取る手間が省ける。
タンクが一杯になったらスペヤーと交換して清掃の効率が上がる。
【0024】
請求項6による発明の効果を説明する。
回転部や振動部に噴霧ノズル、ブラシ等のアタッチメントを取り付け、交換できる。
対象物が顔面の場合に、柔らかいスポンジ等にクレージンフォームをつけて回転させながら顔面の押し当てることでブラシ等が泡立ちながら顔面をこするので、クレージングフォームで化粧を落とすと共に顔面の皮脂や毛穴に入り込んだ汚れを取り除くのに大きな効果を発揮する。このために、月に何度か時間を掛けて洗顔パック等を行う必要がない。
また、一定の間隔を存して複数の球面状突起を配設したアタッチメントを顔面に押し当て全体に移動させることにより、顔面マッサージの効果も得ることができる。
【0025】
対象物が台所の食器等の場合、強度を有する金属性のブラシを付けて回転部を壁面に押し付けると、内、外面の頑固な汚れが良く取れる。
また、噴出する流体に例えば強力洗浄液を使用すると更に効果があがる。
【0026】
請求項7による発明の効果を説明する。
トルマリン等鉱石粉末を封入したユニットを具備し、流体供給時にユニットに加圧し流体を通過させる。
トルマリン鉱石のマイナスイオン効果を発揮させる為には、圧力や摩擦等を結晶に加える必要があり、前記の機構によりトルマリン微粉末の封入ユニットに例えば水の水圧を掛けて通過させることで十分のマイナスイオンの流体を生成させることができる。
トルマリン鉱石によるマイナスイオン効果を持った流体を顔面に接触させることができ、マイナスイオン効果により顔面肌の血行増大と細胞の活性化を促し、殺菌機能と相まって潤いのある美しい健康的な肌を生み出す。
更に回転や振動する、一定の間隔を存して複数の球面状突起を配設したアタッチメント等で顔面をマッサージすることと併用することで更に顔面の皮膚の血行改善効果等を高めることができる。
【0027】
また、トルマリン鉱石はクラスター効果があるとされ水のクラスターが分解される。
水の分子が細分化され汚れ等が水に溶け込み易くなるので汚れが取れ易くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例1】
【0029】
図1は、洗浄器100の外観図である。
アタッチメント8の中に図示しない入出口10があり、操作レバー1を引くとアタッチメント8が回転しながら圧力タンク4の液体を噴出する。
【0030】
図2は、洗浄器100の断面の説明図である。
入出口10を有する回転部として、歯車7があり、該歯車7は歯車6を介して駆動部であるモータ5により回転する。
また、歯車7にはアタッチメント8が図示しないピンで噛合しており、歯車7の回転によりアタッチメント8も回転する。
ピン噛合のアタッチメント8は容易に取り外しができるので、噴霧ノズル、ブラシ、凸凹板等の色々のアタッチメントと交換できる。
【0031】
前記入出口に液体を供給する流体供給部は、圧力タンク4、シリンダーポンプ3、操作レバー1、中間通水路13、トルマリンユニット2、通水路9から構成されている。
操作レバー1を引くとシリンダーポンプ3が摺動してポンプ機構によりエアを圧力タンク4内に送給して当該圧力タンク4のエア圧力が高くなり、圧力タンク4の液体が中間通水路13を通りトルマリンユニット2に印加される。
トルマリンユニット2は、トルマリン微粉末の集積ユニットであり、圧力を掛けて通過させることで多量のマイナスイオンを生成する。
マイナスイオンの液体が通水路9を通り入出口10に供給される。
なお、通水路9は回転部である歯車7の中を貫通しており、回転部が回転しながら注入することができる。
【0032】
また、手操作で操作レバー1を引くことによりスウィチ29が押される。
電池ボックス11の電池電源がケーブル12を介して図示しない配線により通電してモータ5が駆動する。例えば、操作レバー1を引いて注水しそのままレバーを保持すると、通電したままになりモータ5が回転継続してアタッチメント8も回り続ける。
【0033】
図3は、トルマリンを封入したトルマリンユニット2の断面の説明図である。
圧力タンク4の加圧された液体が中間通水路13を通りチャンバー15に送り込まれトルマリン積層体14に印加される。
チャンバー15内の液体に内圧が掛かり、トルマリン積層体14を印加しながら透過する。トルマリン積層体14を通過した液体はトルマリンユニット外壁16に沿って、通水路9に排出される。
【0034】
この実施例1では、
アタッチメント8が回転しながら入出口10から液体を噴出する。
顔面を洗顔液で洗いながらスポンジ等のアタッチメントで摩擦するので化粧を落とすと共に顔面の皮脂や毛穴に入り込んだ汚れを取り除くのに大きな効果を発揮する。
また、トルマリン鉱石によるマイナスイオン効果を持った液体を顔面に接触させることができ、顔面肌の血行増大と細胞の活性化を促し、殺菌機能と相まって潤いのある美しい健康的な肌を生み出す。なお、トルマリンとは別の鉱石を使用して他の効果を得るようにしても良い。
女性はお風呂が長く本洗浄器を湯船で使用しているが、防水仕様によることにより有効に利用される。
【0035】
ところで入出口10に液体を供給する液体供給部として、圧力タンク4、シリンダーポンプ3、操作レバー1、トルマリンユニット2、通水路9の構成としたが、シリンダーポンプ3の代わりに電動式ポンプとしても良い。
また、圧力タンク4の代わりに電動式ポンプでチューブ等により外部から液体を吸引する方式としても良い。
また、手操作で操作レバー1を引くことによりモータ5の電源が入る様にしたが、別のスウィチを設けてもモータ5を起動させても良い。
電池ボック11の代わりに電源コードを設けて外部電源を利用しても良い。
【実施例2】
【0036】
図4は、実施例2における洗浄器100の断面の説明図である。
モータ5によりアタッチメント8を回転させる噴出口を有する回転部と、該回転部を回転させる駆動部等の機構は実施例1と同様である。
【0037】
前記入出口10に気体を供給する気体供給部は、ファン17と、図示しないモータと、操作レバー1、ダクト18、トルマリンユニット2、通気路19から構成されている。
操作レバー1を引くとスウィッチ20が入り図示しないモータが起動してファン17が回転する。
ファン17によりエアがダクト18通りトルマリンユニット2に送られる。
トルマリンユニット2は、トルマリン微粉末を封入した集積ユニットであり、圧力を掛けて通過させることで多量のマイナスイオンを生成する。
ファン17によりエアがトルマリンユニット2に印加されてマイナスイオンの気体が通気路19を通り入出口10に供給される。
【0038】
なお、ファン17を逆転させると入出口10において気体の吸引力を得る。
入出口10を回転させながらファン17を正転してエアーを顔面に噴出して洗顔する。
また、ファン17の正転と逆転による噴射と吸引の繰り返しにより、肌の皮脂除去及びマッサージを行う美顔器としても利用できる。
【実施例3】
【0039】
図5は、実施例3における洗浄器100の断面の説明図である。
入出口10を振動させる振動機構としてモータ5、偏心部材21がある。
入出口10に液体を供給する液体供給部として、圧力タンク4、シリンダーポンプ3、操作レバー1、トルマリンユニット2、通水路9の構成は実施例1と同様である。
【0040】
図6は、振動機構の説明図である。
モータ5の回転軸22に固定された偏心部材21から構成され、回転軸22の回転により偏心部材21が回転し、スプリング23が作用してフランジ24に振動を付与するようにしている。
フランジ24に円筒部材を介図示しないピン噛合によりアタッチメント8が接続している。
フランジ24の振動がアッチメント8に伝わる。
なお振動機構として、モータ5、回転軸22、偏心部材21の変わりに超音波振動子を用いてフランジ24に振動を付与する方式にしても良い。
【0041】
アタッチメント8が振動しながら入出口10から液体を噴出する。
顔面を洗顔液等で洗いながらブラシ等のアタッチメント8の振動で摩擦するので化粧を落とすと共に顔面の皮脂や毛穴に入り込んだ汚れを取り除くのに大きな効果を発揮する。
また、振動によるマッサージ効果も期待できる。
【0042】
なお、本実施例3の振動機構では、振動方向が顔面に対して前後方向としたが、モータ5、回転軸22、偏心部材21の設置方向を変えて振動方向が顔面に対して上下、または左右方向になるようにすることもできる。
その場合に人が顔面を上下、または左右に擦る作用と同じになってより効果が出る。
【実施例4】
【0043】
図7は、実施例4における洗浄器100の断面の説明図である。
アタッチメント8を回転させる等の入出口10を有する回転部と、該回転部を回転させるモータ5、及び噴出口10に液体を供給する液体供給部として、圧力タンク4、シリンダーポンプ3、操作レバー1、通水路9の構成となっている。
【0044】
電源はコンセント25から外部交流電力を取り込む。
交流電力はトランス26によりDC12V、又はDC24V等に変換されて配線27によりモータ5に供給される。
例えば壁面28の汚れを取る場合、液体を供給するために操作レバー1を引くと電源のスウィッチ29が入りアタッチメント8が回転する。
【0045】
壁面28の汚れは頑固であり取れにくいので、アタッチメント8は強度を有する金属性のブラシ等が好ましい。
また、液体は強力洗浄液を使用するのが好ましく、圧力タンク4に注入する。
アタッチメント8を壁に強く押し当てながら操作レバー1を引いて洗浄液を注水し、回転や振動するので頑固な汚れも良く取れる。
なお、台所や洗面所等の汚れを取る場合は、アタッチメント8、および洗浄液は別のものを使うこともある。
【実施例5】
【0046】
図8は、実施例5における洗浄器100の断面の説明図である。
アタッチメント8を回転させる入出口10を有する回転部と、該回転部を回転させるモータ5、及び入出口10に液体を供給する液体供給部として、圧力タンク4、シリンダーポンプ3、操作レバー1、通水路9の構成は実施例4と同じある。
入出口10から流体を吸入する吸入部として、排水路31、ポンプ30、排水路32、貯留タンク33、及びポンプ30の起動用のスウィッチ34の構成が追加されている。
【0047】
電源はコンセント25から外部交流電力を取り込む。
交流電力はトランス26によりDC12V、又はDC24V等に変換されて配線27によりモータ5、ポンプ30に供給される。
操作レバー1を引くと電源のスウィッチ29が入り、モータ5が起動する。
スウィッチ34を押すとポンプ30が起動する。
【0048】
図9は、実施例5における洗浄器100の先端部分の説明図である。
入出口10を有する回転部として歯車7があり、該歯車7は歯車6を介して駆動部であるモータ5により回転する。
また、歯車7にはアタッチメント8が図示しないピンで噛合しており、歯車7の回転によりアタッチメント8も回転する。
入出口10には、通水路9、及び排水路31の先端が延びている。
アタッチメント8に金属性のワイヤーブラシ35、圧力タンク4に強力洗浄液を注入する等は実施例4と同様である。
アタッチメント8を壁に強く押し当てながら通水路9から注水し、回転や振動させて汚れを浮き出させる。
スウィッチ34を押してポンプ30を起動し、浮き出した汚れを排水路31の先端から吸引し、ポンプ30、排水路32を経て貯留タンク33に入れ込む。
掃除中に汚れが広がらない。
ふき取る手間が省ける。
貯留タンク33が一杯になったらスペヤーと交換して清掃の効率があがる。
【0049】
なお、入出口10に液体を供給する液体供給部として、圧力タンク4、シリンダーポン プ3、操作レバー1、通水路9の構成としたが、シリンダーポンプ3の代わりに電動式ポンプとしても良い。
また、吸引部としては、ポンプ30の代わりにブロアー、バキューム等での吸い込む方式でも良い。
ここで、液体は水と記載していたが、それに限定することなく、例えば対象物が顔面の場合流体は洗顔液、対象物が壁等の場合の流体は洗浄液としてもよい。
【実施例6】
【0050】
図10は、実施例6における洗浄器100の断面の説明図である。
入出口10に液体を供給する流体供給部は、圧力タンク4、シリンダーポンプ3、操作レバー1、通水路9から構成されている。
入出口10から流体を吸入する吸入部として、吸気路38、ファン36、貯留タンク33、排気口39及びファン36の起動用のスウィッチ34の構成が追加されている。
【0051】
操作レバー1を引くとシリンダーポンプ3が摺動してポンプ機構によりエアを圧力タンク4内に送給して当該圧力タンク4のエア圧力が高くなり、圧力タンク4の洗浄液等の液体が通水路9に供給される。
アタッチメント8を壁面28に当てながら通水路9の先端から洗浄液を注水して汚れを浮き出させる。
スウィッチ34を押してファン36を起動し、浮き出した汚れを入出口10から空気と共に吸引し、吸気路38、ファン36を経て排気口39から排出する。
吸引された空気中の水分は、途中のフィルター37により取り除かれ、落下して貯留タンク33に入る。
貯留タンク33は図示しない取り外し構造により取り外し、たまった汚水を捨てる。
【0052】
実施例6においては、実施例5のように、入出口10は回転しない。
通水路9の先端から注水する洗浄液が強力の場合は、壁面28を注水するだけで汚れが浮き出て来る。
このような場合は摺動部を省き、浮き出した汚れを入出口10からファン36により空気と共に吸引し、空気中の汚水を除去するのが経済的である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】 本発明の実施例1における、洗浄器100の外観図である。
【図2】 洗浄器100の断面の説明図である。
【図3】 トルマリンユニット2の断面の説明図である。
【図4】 実施例2における洗浄器100の断面の説明図である。
【図5】 実施例3における洗浄器100の断面の説明図である。
【図6】 振動機構の説明図である。
【図7】 実施例4における洗浄器100の断面の説明図である。
【図8】 実施例5における洗浄器100の断面の説明図である。
【図9】 実施例5における洗浄器100の先端部分の説明図である。
【図10】 実施例6における洗浄器100の断面の説明図である。
【符号の説明】
【0054】
1 操作レバー
2 トルマリンユニット
3 シリンダーポンプ
4 圧力タンク
5 モータ
6 歯車
7 歯車
8 アタッチメント
9 通水路
10 入出口
11 電池ボックス
12 ケーブル
13 中間通水路
14 トルマリン積層体
15 チャンバー
16 トルマリンユニット外壁
17 ファン
18 ダクト
19 通気路
20 スウィッチ
21 偏心部材
22 回転軸
23 スプリング
24 フランジ
25 コンセント
26 トランス
27 配線
28 壁
29 スウィッチ
30 ポンプ
31 排水路
32 排水路
33 貯留タンク
34 スウィッチ
35 ワイヤーブラシ
36 ファン
37 フィルター
38 吸気路
39 排気口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
摺動部と、該摺動部を駆動する駆動部と、流体が流入または流出する入出口と、該入出口に流体を供給する流体供給部、又は、該入出口から流体を吸引する吸引部と、から構成され、前記摺動部を対象物に接触させながら前記入出口により対象物に流体を噴出、または吸引することを特徴とする洗浄器。
【請求項2】
流体が流入または流出する入出口と、該入出口に流体を供給する流体供給部、又は、該入出口から流体を吸引する吸引部と、から構成され、前記入出口により対象物に流体を噴出、または吸引することを特徴とする洗浄器。
【請求項3】
前記入出口を有する回転部と、該回転部を回転する駆動部と、前記入出口から流体を噴出する流体供給部、又は、前記入出口から流体を吸引する吸引部と、から構成され、前記回転部が回転しながら入出口から流体を噴出、又は、流体を吸引することを特徴とする請求項1に記載の洗浄器。
【請求項4】
前記入出口を有する振動部と、該振動部を振動する駆動部と、前記入出口から流体を噴出する流体供給部、又は、前記入出口から流体を吸引する吸引部と、から構成され、前記振動部が振動しながら入出口から流体を噴出、又は、流体を吸引することを特徴とする請求項1に記載の洗浄器。
【請求項5】
前記洗浄器内に電源とタンクが装備され、タンクを加圧または減圧して前記入出口から流体を噴出させ、又は、吸引部により前記入出口から流体を吸引してタンクに貯留することを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の洗浄器。
【請求項6】
前記回転部又は振動部は、ノズル、ブラシ等のアタッチメントが取り付けられ、交換できることを特徴とする請求項1、または3乃至5の内いずれか1項に記載の洗浄器。
【請求項7】
前記流体供給部は、一部にトルマリン等鉱石粉末を封入したユニットを備え、流体供給時にユニットに流体を通過せしめることを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の洗浄器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−330750(P2007−330750A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−194863(P2006−194863)
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【出願人】(501487564)
【Fターム(参考)】