説明

洗浄用噴出装置

【課題】洗車装置において主に水が用いられる洗浄液の噴出装置を、洗車能力を落とすことなく洗浄液の節約が可能となるように改良し、洗車等の洗浄に掛るコストを軽減できる経済的な洗浄用噴出装置を提供する。
【解決手段】第1供給ホース22を介して送られてくる洗剤水をグリップガン体19の単一の液移送路50に取込む第1流入状態と、第2供給ホース23を介して送られてくる水道水を液移送路50に取込む第2流入状態とを切換える切換弁21、及び液移送路50に流れてくる液体を噴出させるノズル47を備え、液移送路50におけるノズル47の近傍箇所49に高圧エアを混合させるエア供給部52が装備されて成る噴射ノズル装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水や石鹸水といった洗浄液を勢い良く噴出させるためのノズル等の洗浄用噴出装置に係り、詳しくは、ガソリンスタンドやセルフ洗車場に設置されること多い洗車装置等に好適に用いられる洗浄用噴出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の洗浄用噴出装置を有するものとしては、自動洗車機や手動式洗車装置が知られている。自動洗車機としては、特許文献1において開示されるように、地面に敷設された一対のレール上を転がることによって往復移動自在な門型の洗車装置を備えたものが知られている。その洗車装置は、左右一対と上方に配置される回転ブラシやエアブロー機構等を有しており、一対のレール間の所定位置に停車されている自動車に洗浄液や濯ぎ水を撒いて回転ブラシを回転させながら自動車の前後方向に往復移動させることにより、自動的に自動車の洗車及び乾燥を行うものである。このような自動洗車機は、一般には、ガソリンスタンド等に装備されている例が多い。
【0003】
また、手動式洗車装置としては特許文献2において開示されるように、水道水利用の洗浄具とブロワによるエアーブローを用いた乾燥具とを備えて構成されるものが知られている。この人為作業によって洗車する手段は、必要スペースが自動洗車機を設置する場合に比べて明確に小さくて済むとともに、自動車ユーザー或いはガソリンスタンド店員のいずれが洗車作業するにしても、自動式に比べて塗装の傷みも少なくきめ細かに洗車できる点で根強い人気があり、自動洗車機が装備されている店でも人為作業による洗車を頼む顧客が以外に多いという程である。この場合、店に頼む場合の洗車料金は自動洗車機の料金よりも高くなるが、ユーザー自ら行えば無料で済むという利点が選択できるためか、手動式洗車装置の設置を望む声も増えてきている。
【0004】
これら自動、手動いずれの場合の洗車装置であっても、最初の汚れ落しや洗浄後の濯ぎ洗い等においては水を噴出させて行う構成とされている。後者の手動式洗車装置では水の噴出による勢いでブラシを回転させる機構が付設されてはいるが、要は水の噴出を用いたものであることには変わりがない。洗車装置では、汚れ落しや濯ぎ洗いで多量の水を使うことで為されるものであるが、自動手動のいずれにしても水を多く使うに要するコストが高く付き、収益率は芳しくないという慢性的な問題がある。特に、洗車が給油の次に重要なサービスになること多いガソリンスタンドにおいては、この問題は軽視できない。
【特許文献1】特開平9−240439号公報
【特許文献2】特開2004−231055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、洗車装置において主に水が用いられる洗浄液の噴出装置を、洗車能力を落とすことなく洗浄液の節約が可能となるように改良し、洗車等の洗浄に掛るコストを軽減できる経済的な洗浄用噴出装置を開発して提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、洗浄用噴出装置において、第1入口ポート21aに送られてくる第1洗浄液を出力ポート21cに続く液移送路50に流す第1流入状態と、第2入口ポート21bに送られてくる第2洗浄液を前記液移送路50に流す第2流入状態とを切換える切換弁21、及び前記液移送路50に流れてくる洗浄液を噴出させる噴出部47を備えるとともに、前記液移送路50における前記噴出部47の近傍箇所49にエアを混合させるためのエア供給部52が装備されていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の洗浄用噴出装置において、前記液移送路50に流れてくる洗浄液の前記エア供給部52への移送を許容する開き状態と、前記エア供給部52への移送を遮断する閉じ状態とを切換える開閉弁48A、及び前記噴出部47とを備えて手指での把持が可能なグリップガン体19を有することを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の洗浄用噴出装置において、前記開閉弁48Aが流量可変型のものに構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の洗浄用噴出装置において、前記切換弁21と前記グリップガン体19とが前記液移送路50を形成する管体60を介して連結されるとともに、前記管体60の長さが、洗浄液を噴出すべく一方の手で前記グリップガン体19を把持し、かつ、他方の手で前記切換弁21を切換え操作可能に支持するに適した値に設定されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置において、前記エア供給部52にエアを供給可能なエア経路eに、前記エア供給部52にエアを供給する開き状態と、エア供給を遮断する閉じ状態とを切換えるエア用開閉弁48Bが装備されていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置において、前記第1洗浄液が洗剤水に、かつ、前記第2洗浄液が水道水に設定される洗車用のものであり、前記噴出部47から噴出される洗剤水を泡立てた状態で排出するための泡立て具63を前記噴出部47に着脱可能に装備するための係合部47aが前記噴出部47に形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置において、前記近傍箇所49は、前記液移送路50の断面積よりも大なる断面積を有するエア混合室49Aに形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置において、前記エア供給部52は、これから排出されるエアの向きが前記洗浄液の流れに対して交差し、かつ、エアの流れ方向の下手側が洗浄液の流れ方向の下手側となるように傾斜配置されていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の洗浄用噴出装置において、前記エア供給部52は、エアの流れと前記洗浄液の流れとの挟角が45度又はほぼ45度となるように構成されていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項10に係る発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置において、前記エア供給部52には、前記液移送路50からの洗浄液の逆流を阻止する逆止弁58が装備されていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項11に係る発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置において、前記噴出部47が、洗浄液を噴出させるノズルを有して構成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、洗浄液にエアを混入させて噴出させると著しく噴出のパワーが増すようになるので、洗浄液だけの圧による噴出パワーと同等の噴出パワーを出す場合の単位時間当たりの洗浄液量が明確に少なくて済むものとなる。例えば、互いに同一な所定の汚れを落とすに必要となる水の量が、本発明によるエア混入構造のものの方が少なくて済み、その分節水することができるという具合に、洗車に必要となる洗浄液量を軽減できてコストダウンが可能となる。そして、切換弁を設けることで二種の洗浄液のうちの一つを任意に選択して噴出できるものとされているので、第1及び第2洗浄液ごとに噴出装置を計二つ用意する必要がなく、一つの噴出装置で済むとともに、それぞれの洗浄液にエアを混ぜることも可能である。
【0018】
その結果、洗浄液の噴出部の直前においてエアを混入させる簡単な改造で済むものでありながら、洗車装置において主に水が用いられる洗浄液の噴出装置を、洗車能力を落とすことなく洗浄液の節約が可能となるように改良でき、洗車等の洗浄に掛るコストを軽減できる経済的な洗浄用噴出装置を、二種の洗浄液を各別に噴出できる便利なものでありながら装置としては一つで済む使い易く合理的なものとして提供することができる。尚、三つ以上の液体移送手段と、三つ以上のうちから一つを選択する構造の切換弁とを設けて、三種以上の洗浄液から一つを選択して噴出させる装置を構成することも可能である。
【0019】
請求項2のように、手指で把持可能なグリップガン体を設けて洗浄用噴出装置を構成すれば、洗車用等としてさらに使い易いものになるとともに、請求項3のように、開閉弁を流量可変型のものにすれば、例えば、量を多くして勢い良く水を掛けたり濯ぎ用として少量の水を流すといった具合に単位時間当たりの流量調節が手元で行えるようになり、さらに便利な洗浄用噴出装置にすることができる。
【0020】
請求項4のように、一方の手でグリップガン体を把持し、他方の手で切換弁を支持できるように、これら両者を連結する可撓ホース等による管体の長さを設定すれば、両手作業によってより使い易く操作できる利点が得られる。また、請求項5のように、エア供給部にエア供給する状態と遮断する状態とを切換えるエア用開閉弁を設けるようにすれば、洗浄液に混ぜるエアの有る無し選択操作が可能となる便利さがある。
【0021】
請求項6の発明によれば、洗車に必要となる水と洗剤水とが使い分けて便利であるとともに、洗剤水を噴出させるときには、泡立てられた洗剤水によって洗浄効果をより向上し得るように、泡立て器を噴出部に装着させる手段を選択できる利点がある。
【0022】
請求項7の発明によれば、エアを混入させる部分の液体経路であるエア混合室が膨張室として機能するようになるから、噴出部直前にエア混入させる構造としながらも、水や洗剤水等の洗浄液とエアとがよく混ざり合った安定した混合状態で噴出させることが可能になる。従って、混ざりが不均一であることに起因した脈動や洗浄液の不安定な飛散状況が回避され、洗浄液とエアとがよく混合されて安定した噴出パワーが得られるとともに、それによって手指で握っての洗浄液の散布操作も行い易い洗浄用噴出装置が得られる。
【0023】
請求項8の発明によれば、エア供給部から排出されるエアの流れが洗浄液の流れを阻害させることがなく、勢いを増す相乗効果が発揮可能になるとともに、互いに角度が付いて交わることによって良好な攪拌作用が生じ、洗浄液とエアとが良好に混ざり合うことができる高効率な洗浄用噴出装置を提供することができる。この場合、請求項9にように、洗浄液とエアとの交差角度を45度とすれば、最も効率良く混合させることが可能になる。また、請求項10にように、エア供給部に逆止弁を設けておけば、エアを使わないときやエアが低圧であるときに洗浄液のエア経路への逆流を確実に阻止できて好都合であるとともに、請求項11のように噴出部をノズルとすれば、洗浄液又はこれとエアとの混合流体をより勢い良く噴出させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に、本発明による洗浄用噴出装置の実施の形態を、ガソリンスタンドの洗車支援設備に適用される例について図面を参照しながら説明する。図1〜図4は洗車支援設備の各部を示す図であり、図2,4は洗車用構造体のみを描いてある。図5は転動フックの構造図、図6は洗車支援設備の全体正面図、図7洗車支援装置の機能系統を示すブロック図、図8〜図10は洗車ノズル装置や噴射グリップを示す各図、図11は二人作業による洗車状況を示す作用図、図12はエア水噴出時におけるエア圧と節水率との関係グラフである。
【0025】
〔実施例1〕
図1〜図3,図6に洗車支援設備Aが示されている。この人為洗車設備とも言うべき洗車支援設備Aは、洗車用構造体Kと洗車支援装置Cとから成り、半自動半手動式の洗浄装置として機能するものであって、例えばガソリンスタンドの一角に配置される。洗車支援設備Aは、洗車ポート11の側脇に置かれた洗車支援装置Cと、この洗車支援装置Cから3本の供給ホース22〜24を介して延設される洗車ノズル装置20と、洗車ポート11の上方に宙吊り片持されて洗車用スペースSを形成すべく水平方向(横方向)に延びる移動用レール7と、これに移動自在に支持されて各供給ホース22〜24を吊設支持する複数の駒部材10等から構成されている。
【0026】
まず、洗車用構造体Kは、防火塀W沿いに地面Gから立設された2本の縦支柱1と、これら縦支柱1の上下中間におけるやや上側部分どうし、及び上端部どうしを連結する上下一対の連結梁2,2と、各縦支柱1,1及び下連結梁2から側方延出される4本の横支柱3と、各横支柱2の先端側を連結する1本の先端連結梁4と、各縦支柱1の上端部と横支柱2の先端部とを連結する一対の吊りロッド5,5と、斜交いに装備される複数(4本)の補強ロッド(ワイヤーでも良い)6と、4本の横支柱2に跨る状態でそれらの下側に固定される左右一対の移動用レール7,7と、を有して構成されている。尚、図示は省略するが、横支柱3や先端連結梁4等に固定される宣伝用(装飾用)のパネル材を装備しても良い。
【0027】
各縦支柱1は、図1〜図4に示すように、その下端部がコンクリート等のウェイト1Wが一体化された状態で地中に埋設するとともに、上下中間部分が、略コ字状ステー8と貫通ボルト9とを用いて防火塀Wの上端部に連結することにより、倒れ変形するおそれが無く強度十分に地面G及び防火壁Wに立設支持されている。尚、近くに防火壁W等の壁が無く、地面Gのみに埋めて支持する場合には、縦支柱1における埋設部分の深さを深くしたり、ウェイトを重くしたりすることによって対処することが可能である。
【0028】
図2,図5に示すように、移動用レール7は、若干の距離(2〜3m位で、自動車幅方向に沿うのが望ましい)隔てて吊設される左右一対の断面略I形状(断面が横倒しH形状の形鋼や、断面が逆T字形状の形鋼でも良い)で直線状形鋼7Aによって構成されている。図示は省略するが、各形鋼7A,7Aの両端部には、転動フック10の抜け落ちを阻止する着脱可能なストッパーが装備されている。これら移動用レール7,7と、それらの下方において地面に区切り形成されている洗車ポート11との上下間に洗車用スペースSを形成している。各移動用レール7には、これの長手方向に沿っての移動が自在な状態に支持される複数の転動フック(駒部材)10が転がり移動自在に吊設されており、各転動フック10は、後述する三種で一対の各供給ホース22〜24のホース長手方向の中間部分を挿通支持している。
【0029】
転動フック10は、図5に示すように、H形鋼7Aのウェブ7wの左右夫々において下側のフランジ7f上を転がり移動自在な左右及び前後一対の計4個のローラ15と、各供給ホース22〜24の長手方向中間部分を挿通支持するホース支持部16とを転動枠17に有して構成されている。ホース支持部16は、転動枠17に上下軸心回りでの回動が可能に支承されており、各供給ホース22〜24は挿通して係止固定する。従って、各供給ホース22〜24を引張れば、それに追従して転動フック10が移動用レール7に対して軽快に転動移動するようになる。
【0030】
移動用レール7はある程度高さのある自動車(バンや小型トラック等)でも使用できるような高さ位置(地上3.0〜3.5m位)で宙吊り支持されており、その下方の地面に設けられた洗車ポート11との上下間が洗車スペースSに形成されている。洗車ポート11は、幅及び深さが共に微小な側溝11aで囲むことで平面視で矩形形状を呈するように回りの地面から区別された敷地領域として形成されており、移動用レール7の中心域を下方投影された状態で洗車ポート11に示す表示手段Hが装備されている。
【0031】
表示手段Hは、図1等に示すように、周囲と異なった材料による平面部分、例えばモルタル仕上げの洗車ポート11において、部分的に色付コンクリートレンガ等の目印体57を縦列させて敷設する、といったことで構成される。洗車ポート11に洗車対象となる自動車を移動させる場合には、丁度表示手段Hの真上に位置するように自動車を移動させて駐車させることにより、洗車作業が行い易くなるように、平面視形状が長円形の移動用レール7の中心又はほぼ中心に自動車を比較的簡単に位置させることができる、という利点が得られる。
【0032】
次に、洗車支援装置Cは、図6,図7に示すように、隣合う縦支柱1,1間に配置される装置本体12、これに設けられる操作部13、一対の洗車ノズル装置(洗浄用噴出装置の一例)20,20等を有して構成されている。洗車ノズル装置20は、噴射グリップ18と、これと装置本体12とを繋ぐ三本のゴム製の供給ホース(可撓ホース)22〜24とから構成されており、噴射グリップ18は、手指で人為操作されるグリップガン体19と、切換弁21とを有して構成されている。
【0033】
二本ずつの各供給ホース22〜24は途中で合流してそれぞれゴム等の可撓部材製で1本の第1〜第3基部ホースh1〜h3に纏められて装置本体12に配策されている。第1基部ホースh1の基端には洗剤水(第1洗浄液の一例)を供給するための洗剤水供給源25が接続され、各第1供給ホース22,22の終端は切換弁21の第1入口ポート21aに接続されている。第2基部ホースh2の基端には水道水(第2洗浄液の一例)を供給するための水供給源26が接続され、各第2供給ホース23,23の終端は切換弁21の第2入口ポート21bに接続されている。第3基部ホースh3の基端には高圧のエアを供給するためのエア供給源27が接続され、各第3供給ホース24,24終端はグリップガン体19のエア入口部46に接続されている。
【0034】
切換弁21は、図8〜図10に示すように、前述した第1,第2入口ポート21a,21b、及び一つの出力ポート21cを有する弁ボディ21Aと、弁ボディ21Aに軸心Xで回動自在に内嵌される弁体21Bと、弁体21Bに連動連結される切換レバー21Rとを有して構成されている。弁体21Bには、第1入口ポート21a又は第2入口ポート21bと出力ポート21cとを連通させるL字路21wが形成されている。切換弁21は、出力ポート21cとグリップガン体19の液体入口部45とを接続するゴム製の連結ホース(管体の一例)60を介してグリップガン体19に連結されており、これら切換弁21、連結ホース60、グリップガン体19から噴射グリップ18が構成される。
【0035】
装置本体12に収容される洗剤水供給源25は、第1基部ホースh1の基端が接続されるエア混合機構30に出力し、水道水の供給路29を入力とするウォータポンプ(ウォータバルブポンプ)31と、ウォータポンプ31の吸引ホース32が挿入される洗剤タンク33と、を有して構成されている。つまり、供給路29から流入してくる水道水の流れによって作動するウォータポンプ31が洗剤タンク33に貯留されている洗剤原液を吸引して水道水に混合させ、その洗剤の混合された水道水、即ち洗剤水を第1基部ホースh1及び第1供給ホース22等を介して噴射グリップ18に供給してその噴出部であるノズル47から噴出させることが可能である。ウォータポンプ31には、洗剤水の濃度を調節可能な洗剤混合比調節部31aが装備されている。尚、図7に仮想線で示すように、レギュレータ44を介して取入れられるエアを混ぜるエア混合機構30を通過したエア混合洗剤水を第1基部ホースh1に供給する構成を採ることも可能である。また、図7における59は、適所に設けられる水抜きバルブである。
【0036】
装置本体12に収容される水供給源26は、水道水を供給自在な蛇口等の水吐出部34に接続される水ホース35、水道水から異物等を取り除く装置であるストレーナ36、活水装置37等を設けて構成されている。これら三者35,36,37を直列に繋ぐ水流入路38に、分岐路39を介して第2基部ホースh2が接続されるとともに、洗剤水供給源25の供給路29が分岐路39に接続されている。つまり、水供給源26は第1及び第2基部ホースh1,h2双方に対する水の供給元として機能するものになっている。
【0037】
参考として活水装置37は、「水本来の持っている力(表面張力・溶解力・浸透力・熱伝導力)を甦らせる装置」であり、例えば、マイナス電荷傾向にある水道水を、磁気の力を使ってプラス電荷状態に活性化させる磁気活水装置が挙げられる。つまり、ファラデーの法則によって生じる磁気モーメントにより、水分子は電子の回転が盛んになって分子間のエネルギー運動が活発化され、分子と分子の衝突が激しくなることによって大きな水分子集団が小さな集団に生まれ変わり、水が活性化される。この活性化により、水による洗浄能力が向上することから洗浄液による汚れ落し作用、並びに水洗いによる洗浄液落し作用のいずれもが改善され、少ない水量でも十分な洗浄効果を得ることができる。その結果、洗車に掛かる経費を大幅に削減することが可能となる。
【0038】
装置本体12に収容されるエア供給源27は、コンプレッサ等の高圧エア(圧搾空気)の供給器40に接続されるエアホース41、エアクリーナ42、第1レギュレータ43から構成されている。第1レギュレータ43通過後のエアが第3基部ホースh3に送られるように構成されている。尚、前述したように、第2レギュレータ44通過後のエアがエア混合機構30に送られるように構成しても良い。ガソリンスタンドにおいては新たにエア供給器40を購入しなくても済むように、既設のコンプレッサがエア供給器40に兼用できるようになっている。
【0039】
次に、噴射グリップ18について詳述する。図8〜図10に示すように、噴射グリップ18は、切換弁21との協動によって先端の噴出部であるノズル47から、(1)洗剤水、(2)エアが混入されたエア洗剤水、(3)水道水、(4)エアが混入されたエア水、及び(5)エア(高圧エア)の5種類の流体を噴出可能に構成されている。グリップガン体19には、水や洗剤水等の洗浄液を流すための液移送路50、液用開閉弁48A、エア供給部52、ノズル47、エア用支持部61、吊下げフック62等が設けられている。尚、図8等に描かれている液用開閉弁48Aの構造は一例であり、その他の構成であっても構わない。また、捩られている形状の吊下げフック62は、引掛け方向が図示とは90度が異なるようにストレート形状としても良い。
【0040】
手指での握り操作が可能なグリップ部19gを有するグリップガン体19には、内部形成される液送経路50における洗浄液の流れを断続自在な液用開閉弁48Aが装備されており、支点Pで揺動自在に枢支されている操作レバー19aのグリップ部19gとの共握りによる矢印イ方向への揺動移動によって液用開閉弁48Aが開操作され、共握り解除によって実線で描かれた位置へ復帰すべく矢印ロ方向への揺動移動によって液用開閉弁48Aが閉じ操作されるように構成されている。この場合、液用開閉弁48Aを、操作レバー19aの握り込み量(角度)が増すに連れて単位時間当たりの洗浄液の供給量も増える流量可変型のものに構成すれば、より便利で使い易いものとなる。
【0041】
混合部49は、液移送路50における混合部49の直前箇所であって液移送路50と同径の弁出力ポート50Aの径dよりも大径な内径Dを有するエア混合室49Aを有している。つまり、混合部49は、液移送路50の断面積よりも大なる断面積を有するエア混合室49Aに形成されている。エア用支持部61に収容されるエアホース53、及びエア用開閉弁48Bを介して第3供給ホース24が接続されるエア供給部52は、混合部49の周壁49hを貫通する状態で設けられている。ここでは、第3供給ホース24におけるエア用支持部61に収容される部分とエアホース53とでエア経路eが構成されている。エア混合室49Aは、主混合室49aと、これよりも小容積で、かつ、環状の仕切り壁49cで主混合室49aから仕切られる安定室49bとを有して構成されており、安定室49bにノズル47が装着される。
【0042】
エア供給部52は、液移送路50におけるノズル47の近傍箇所である筒状の混合部49に、第3供給ホース24で送られてくる高圧エアを混合させる機能を発揮するところである。即ち、エア供給部52は、エア混合室49Aからの水の逆流を阻止する逆止弁58と、エア混合室49Aにエアを勢い良く噴出させるためのエアノズル54とを備えている。エア供給部52は、エアノズル54から排出されるエアの向きがエア混合室49Aにおける水の流れに対して交差し、かつ、エアの流れ方向の下手側が水の流れ方向の下手側となる状態に角度θでもって傾斜配置されている。角度θとしては45度が好適であるが、それ以外の角度でも良い。また、エア供給部52は、の先端中心が丁度混合部49の軸心Yと一致するように配置されている(図10参照)が、先端中心が軸心Yを通り越すように配置するとか、軸心Yに達しないように配置する構成も可能である。
【0043】
エア用支持部61に装備されるエア用開閉弁48Bは、第3供給ホース24を単純に断続させるものであり、操作部材48bの切換操作によりエア供給される開状態と、エア供給が遮断される閉じ状態とが切換自在である。エア用開閉弁48Bを閉じ状態とした場合において、切換弁21を洗剤位置に操作すれば、(1)第1供給ホース22の洗剤水のみをノズル47から噴出可能になり、切換弁21を水位置に操作すれば、(2)第2供給ホース23の活性水(水道水)のみをノズル47から噴出可能になる。そして、エア用開閉弁48Bを開き状態とした場合において、切換弁21を洗剤位置に操作すれば、(3)第1供給ホース22の洗剤水にエアが混合されたエア洗剤水がノズル47から噴出可能になり、切換弁21を水位置に操作すれば、(4)第2供給ホース23の活性水(水道水)にエアが混合されたエア活性水がノズル47から噴出可能になる。また、エア用開閉弁48Bを開き状態とし、かつ、操作レバー19aを握らず液用開閉弁48Aを閉じ状態とすれば、(5)エアのみをノズル47から噴出可能である。
【0044】
洗剤水を噴出させる場合には、図9に示すように、泡立て用筒体(泡立て具の一例)63をノズル47に外嵌装着して操作レバー19aを握ることにより、泡立て用筒体63の先端から泡立てられた洗剤水を噴出させることが可能である。即ち、合成樹脂製の泡立て用筒体63の基端部には、先窄まり形状のノズル47の形状に合致し、かつ、ノズルの小径首部(係合部の一例)47aに嵌り込み及び離脱が可能な環状突起64aを有する装着用穴64が形成されており、無理入れ及び無理抜きの各操作によって泡立て用筒体63のノズル47に対する着脱が可能に構成されている。従って、水道水を噴出させる場合には、紐66でグリップガン体19に携帯されている泡立て用筒体63を、図8のようにノズル47に装着しない状態で使用し、洗剤水を噴出させる場合には、泡立て用筒体63を図9に示すようにノズル47に装着し、泡立てて噴出させる使い方を採ることが可能である。尚、泡立て用筒体63は公知のものであり、ここでの構造説明は割愛する。
【0045】
ところで、各基部ホースh1〜h3は、移動用レール7に到達する手前においてそれぞれ一対の第1〜第3供給ホース22〜24ずつに分岐されており、装置本体12に設けられる操作部13には、水道水の供給を遮断する水全停止レバー55と、高圧エアの供給を遮断するエア全停止レバー56とが装備されている(図6参照)。また、連結ホース60の長さは、水や洗剤水などの洗浄液を噴出すべく一方の手でグリップガン体19のグリップ部19gを把持し、かつ、他方の手で切換弁21を切換え操作可能に支持する両手作業用の適正値(60〜70cm)に設定されている。その適正値は、対象とする作業者の標準体型をどのように(一般成人男性、女性、外国人等)設定するかによって変更可能である。
【0046】
次に、上述の洗車支援設備Aを用いた二人の作業者による洗車作業の一例を図11に示す。図11は、洗車ポート11に駐車されている洗車対象である自動車Bの両サイドに作業者m、mが位置し、夫々が泡立て用筒体63が装備された状態の噴射グリップ18を持って自動車Bに、その両サイドから泡状洗剤水を吹き付けている状況を示している。尚、一人で行う場合は、何れか一方の噴射グリップ18を用いる。
【0047】
一般的な人為洗車は、まず、切換弁21を水位置に操作して噴射グリップ18から水道水を噴出させ、自動車に付着している汚れ(砂、泥等)を落とすとともに、汚れを落とし易くすべく膨潤させる予備水洗い工程を行う。この予備水洗いの際には、エア用開閉弁48Bを閉じ操作して水だけを噴出させても良いが、水流の勢いを増して汚れ落とし効果を高め、かつ、節水すべくエア用開閉弁48Bを開き操作してエアを混ぜたエア水(エア活性水)を噴出させるのが望ましい。次いで、噴射グリップ18を、切換弁21を洗剤位置に操作するとともに泡立て用筒体63をノズル47に装着させた状態にして、泡状の洗剤水を自動車Bに噴出する洗剤散布工程を行う(図9参照)。この洗剤散布工程においても、エアを混ぜない手段が採れるが、エアを混ぜて勢い良く泡状洗剤水を撒く手段の方が、短時間で効率良く洗剤水の散布が行える点で望ましい。
【0048】
そして、洗剤水が塗された状態の自動車Bを、スポンジやウェス等の拭取り具を用いてボディーを拭き擦り、又は水を少量撒きながら拭き擦り洗浄する洗浄工程を行う。洗浄工程の終了後には、切換弁21を水位置に操作して噴射グリップ18のノズル47からエア水を自動車Bに噴出し、洗剤水や残りの汚れを落とす濯ぎ工程を行う。この濯ぎ工程でも、エアを水に混ぜてパワーアップさせるのが、濯ぎ作用の強化と節水とが行える点で望ましい。最後に、乾燥したウエス等を用いて自動車Bに付着している水分を拭取るか、又は操作レバー19aを握らずにエア用開閉弁48Bを開き操作して噴射グリップ18のノズル47からエアのみ噴出させてのエアブローによって迅速に残存水分を吹き飛ばして除去(又は乾燥)するか、或いは自然乾燥させ、洗車支援設備Aを用いた一連の人為洗車作業が終了する。尚、汚れ具合によっては最初の予備水洗い工程を省いても良い。
【0049】
そして、使い終わった各噴射グリップ18,18は、例えば、専用のグリップスタンド65に吊下げフック62を用いて吊下げておくだけで良く、従来の人為洗車装置のように、地面に散らばっているゴムホース部分を巻き取る等の面倒で汚れる後片付けが不要である。従って、面倒臭がりな作業者であっても迅速に、しかも汚したり散らかしたままにすることなくクリーンな状態で洗車作業を終了することができるとか、その片付いた状態で気持ちよく次の作業者に交代可能になるといった利点を得ることが可能になる。
【0050】
さて、図10に示す45度傾斜混合型の噴射グリップ18を用いた水・エア混合状態での噴出動作時の節水効果について説明する。即ち、水道水が圧力4.2kg/cm2 で単位時間(分)当りの流量が17L/minに設定されている条件での節水率は、図12に示すように、第3基部ホースh3に対する(各第3供給ホース24,24に対する)エア圧が2kg/cm2 〔単位時間(分)当りの流量が17L/min〕では0%、エア圧が3kg/cm2〔単位時間(分)当りの流量が13L/min〕では24%、エア圧が4kg/cm2〔単位時間(分)当りの流量が10.3L/min〕では39%、エア圧が5kg/cm2 〔単位時間(分)当りの流量が7.3L/min〕では57%であった。
【0051】
ここで節水率とは、ある定まった汚れ状態の自動車ボディをある定まったクリーンな状態にまで汚れを落とすに要する水の量として、水のみの噴出状態で達成するに必要な水量に対する、前述した各エア圧での水・エア混合での噴出状態で達成するに必要な水量の割合を百から減じた単位%の値、として定義することができる。つまり、エア圧3,4,5kg/cm2 では、水だけの噴出時に必要となる水量のそれぞれ76%,61%,43%でもって同等の効果を発揮することができている。従って、このように節水効果抜群の噴射グリップ18(洗車ノズル装置20)を有する洗車支援装置Cを用いる洗車支援設備Aでは、一連の洗車に要する水の量を従来のものに比べてに格段に減らすことが可能であり、ランニングコストを大きく軽減して経済的な洗車が行える利点がある。
【0052】
〔別実施例〕
噴射グリップ18においては、エアノズル54からの噴出エアと混合部49基端部における水の流れ方向との為す角度は、エア混合室49Aの大きさ(径や長さ等)、水の単位時間当たりの流量、流速、エア圧、エア流量等の各種の条件から適宜に求めれば良く、例えば15度、30度、60度等の45度以外の種々のの傾斜角に設定することが可能である。また、エア混合室49Aに挿入配置されるエア供給部52を複数設けるとか、それに加えて傾斜角度を互いに同じ或いは異なる角度とする等、種々の変更が可能である。
【0053】
また、5kg/cm2 を越えるエア圧や、2kg/cm2 を越えて3kg/cm2 以下のエア圧でも良いとともに、水圧に対してどれだけ高いエア圧にするかとか、どれだけのエア量にする等の設定は、適宜に行うことが自在である。噴射グリップ18の噴出部47は、ノズルのほかオリフィスや単純孔で構成されても良い。管体60は、ゴムやビニール等による可撓ホース、金属や合成樹脂等による剛パイプと可撓ホースとの組合せホース等、種々の変更が可能である。
【0054】
切換弁21がグリップ部19g等のグリップガン体19に一装備される構造の噴射グリップ18としても良く、この場合には連結ホース60が不要になる。切換弁21を入口ポートが3つ以上ある構造のものとして、三種以上(例えば、水道水、活性水、一般洗剤水、油落し用洗剤水、その他等)の洗浄液から一つを選択して液移送絽50に供給可能な噴射グリップ18とするも良い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】洗車支援設備の概略全体を示す見下ろしの斜視図
【図2】図1における洗車用構造体を示す見上げ斜視図
【図3】図1の洗車支援設備の断面側面図
【図4】図1における洗車用構造体を示す正面図
【図5】移動用レールと転動フックとの係合部分を示す図
【図6】洗車支援設備の正面図
【図7】洗車支援装置の概略の構造を示す機能系統図
【図8】噴射グリップの概略構造を示す全体構成図(実施例1)
【図9】洗剤泡噴出状態を示す噴射グリップの全体構成図
【図10】噴射グリップ要部の構造を示す側面図
【図11】二人作業で自動車の洗車作業を行う状態を示す作用図
【図12】水・エア混合噴出時のエア圧と節水率との関係グラフを示す図
【符号の説明】
【0056】
18 噴射グリップ
19 グリップガン体
21 切換弁
21a 第1入口ポート
21b 第2入口ポート
21c 出力ポート
47 噴出部(ノズル)
47a 係合部
48A 開閉弁
48B エア用開閉弁
49 近傍箇所
49A エア混合室
50 液移送路
52 エア供給部
58 逆止弁
60 管体
63 泡立て具
e エア経路
A 洗車支援設備
C 洗車支援装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1入口ポートに送られてくる第1洗浄液を出力ポートに続く液移送路に流す第1流入状態と、第2入口ポートに送られてくる第2洗浄液を前記液移送路に流す第2流入状態とを切換える切換弁、及び前記液移送路に流れてくる洗浄液を噴出させる噴出部を備えるとともに、前記液移送路における前記噴出部の近傍箇所にエアを混合させるためのエア供給部が装備されている洗浄用噴出装置。
【請求項2】
前記液移送路に流れてくる洗浄液の前記エア供給部への移送を許容する開き状態と、前記エア供給部への移送を遮断する閉じ状態とを切換える開閉弁、及び前記噴出部とを備えて手指での把持が可能なグリップガン体を有する請求項1に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項3】
前記開閉弁が流量可変型のものに構成されている請求項2に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項4】
前記切換弁と前記グリップガン体とが前記液移送路を形成する管体を介して連結されるとともに、前記管体の長さが、洗浄液を噴出すべく一方の手で前記グリップガン体を把持し、かつ、他方の手で前記切換弁を切換え操作可能に支持するに適した値に設定されている請求項2又は3に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項5】
前記エア供給部にエアを供給可能なエア経路に、前記エア供給部にエアを供給する開き状態と、エア供給を遮断する閉じ状態とを切換えるエア用開閉弁が装備されている請求項1〜4の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項6】
前記第1洗浄液が洗剤水に、かつ、前記第2洗浄液が水道水に設定される洗車用のものであり、前記噴出部から噴出される洗剤水を泡立てた状態で排出するための泡立て具を前記噴出部に着脱可能に装備するための係合部が前記噴出部に形成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項7】
前記近傍箇所は、前記液移送路の断面積よりも大なる断面積を有するエア混合室に形成されている請求項1〜6の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項8】
前記エア供給部は、これから排出されるエアの向きが前記洗浄液の流れに対して交差し、かつ、エアの流れ方向の下手側が洗浄液の流れ方向の下手側となるように傾斜配置されている請求項1〜7の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項9】
前記エア供給部は、エアの流れと前記洗浄液の流れとの挟角が45度又はほぼ45度となるように構成されている請求項8に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項10】
前記エア供給部には、前記液移送路からの洗浄液の逆流を阻止する逆止弁が装備されている請求項1〜9の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置。
【請求項11】
前記噴出部が、洗浄液を噴出させるノズルを有して構成されている請求項1〜10の何れか一項に記載の洗浄用噴出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−120328(P2008−120328A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−309041(P2006−309041)
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(000114363)ムラキ株式会社 (11)
【Fターム(参考)】