説明

消化器官管腔集中性ホスホリパーゼ阻害薬

この分野においては、より有益なホスホリパーゼ阻害薬組成とその使用方法、および治療方法が、依然として必要とされている。本発明は、ホスホリパーゼ関連疾患の治療のための方法と製薬組成を提示する。特に、本発明は、被験動物のインスリン関連疾患や体重関連疾患、コレステロール関連疾患を治療する方法を提示する。方法は全般に、消化器官管腔に集中して留まる、非吸収性または排出性ホスホリパーゼA2阻害薬の投与が関与する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスホリパーゼ阻害薬から成り、このホスホリパーゼ阻害薬が被験者に投与後に消化器官管腔内に集中的に留まるような組成。
【請求項2】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まり、これにより、被験者に投与した場合に、ホスホリパーゼ阻害薬の実質上すべてが消化器官管腔に残るような、請求項1の発明。
【請求項3】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まり、これにより、被験者に投与した場合に、ホスホリパーゼ阻害薬の少なくとも約80%が消化器官管腔に残るような、請求項1または2の発明。
【請求項4】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まり、これにより、被験者に投与した場合に、ホスホリパーゼ阻害薬の少なくとも約90%が消化器官管腔に残るような、請求項1または2の発明。
【請求項5】
ホスホリパーゼ阻害薬が、オリゴマー部分やポリマー部分、疎水性部分、親水性部分、荷電部分、およびこれらの組合せのうち、少なくとも1つから成る、請求項1〜4の発明。
【請求項6】
ホスホリパーゼ阻害薬が、消化器官粘膜からは吸収されないで、消化器官管腔内に集中して留まる、請求項1〜5のいずれかの発明。
【請求項7】
ホスホリパーゼ阻害薬が、消化器官粘膜細胞から排出された結果として、消化器官管腔内に集中して留まる、請求項1〜5のいずれかの発明。
【請求項8】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官粘膜細胞にいったん吸収され、消化器官管腔内に排出されて戻されることにより、ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まる、請求項1〜5のいずれかの発明。
【請求項9】
このホスホリパーゼ阻害薬が、識別刺激部分を有する、請求項7または8のいずれかの発明。
【請求項10】
このホスホリパーゼ阻害薬がさらに、排出強化部分を有する、請求項9の発明。
【請求項11】
リン脂質基質にホスホリパーゼがアクセスするのを妨げるように改変されたポリマー部分を、ホスホリパーゼ阻害薬が有する、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項12】
このポリマー部分が水溶性である、請求項11の発明。
【請求項13】
このポリマー部分が不溶性である、請求項11の発明。
【請求項14】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼと相互作用をする、請求項11〜13のいずれかの発明。
【請求項15】
前記ポリマー部分が、ホスホリパーゼのi-面と相互作用をする、請求項11〜13のいずれかの発明。
【請求項16】
ホスホリパーゼ阻害薬が、陰イオンポリマー部分または親水性ポリマー部分から成り、消化器官管腔内液にあるホスホリパーゼを排泄させる、請求項11〜15のいずれかの発明。
【請求項17】
ホスホリパーゼ阻害薬が、脂質・水界面と相互作用をする、請求項11〜17のいずれかの発明。
【請求項18】
ホスホリパーゼ阻害薬が、疎水性ポリマー部分から成り、脂質・水界面と相互作用をする、請求項11〜17のいずれかの発明。
【請求項19】
ホスホリパーゼ阻害薬が、少なくとも陰イオンモノマー1つと少なくとも疎水性モノマー1つを含むコポリマー部分から成り、このホスホリパーゼ阻害薬がホスホリパーゼおよび脂質・水界面と相互作用をする、請求項11〜13のいずれかの発明。
【請求項20】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホモポリマーから成る、請求項11〜18のいずれかの発明。
【請求項21】
ホスホリパーゼ阻害薬が、コポリマーから成る、請求項11〜18のいずれかの発明。
【請求項22】
ホスホリパーゼ阻害薬が、主にポリマー部分から成る、請求項11〜21のいずれかの発明。
【請求項23】
ホスホリパーゼ阻害薬から成る組成で、このホスホリパーゼ阻害薬はオリゴマーまたはポリマー部分がホスホリパーゼ阻害機能部分に共有結合しており、このホスホリパーゼ阻害薬はさらに、次のような機能を1つまたは複数有する特長をもつ:
(a) 消化器官の少なくとも胃、十二指腸、小腸を通過する間、安定であるようなホスホリパーゼ阻害薬。
(b) 消化器官管腔内に存在する、カルシウム依存性の分泌ホスホリパーゼの活性を阻害する、ホスホリパーゼ阻害薬。
(c) ホスホリパーゼ-A2 IBの活性を阻害するホスホリパーゼ阻害薬。
(d) ホスホリパーゼA2 の活性を阻害するけれども、消化器官粘膜細胞に結合した他のホスホリパーゼは基本的に阻害しない、ホスホリパーゼ阻害薬。
(e) 消化器官内の液相に不溶性であるホスホリパーゼ阻害薬。
(f) 脂質・水界面に親和するよう改変されたホスホリパーゼ阻害薬。
(g) 陰イオンモノマーが少なくとも1つと、疎水性モノマーが少なくとも1つから成る、オリゴマーまたはポリマー部分。
(h) オリゴマーまたはポリマー部分がコポリマーであり、このコポリマー部分はランダムコポリマー部分、ブロックコポリマー部分、グラフトコポリマー部分、疎水性コポリマー部分、またはこれらの組合せである。
(i) さまざまな順序を含めたこれらの組合せ。
【請求項24】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼ阻害機能部分にオリゴマー部分またはポリマー部分が共有結合したものから成る、請求項1〜21のいずれかの発明。
【請求項25】
このオリゴマーまたはポリマー部分が水溶性である、請求項23または24のいずれかの発明。
【請求項26】
このオリゴマーまたはポリマー部分が不溶性である、請求項23または24のいずれかの発明。
【請求項27】
このオリゴマーまたはポリマー部分が架橋オリゴマーまたはポリマー部分である、請求項26の発明。
【請求項28】
このオリゴマーまたはポリマー部分が疎水性モノマー部分から成る、請求項24〜27のいずれかの発明。
【請求項29】
このオリゴマーまたはポリマー部分が陰イオン性モノマー部分から成る、請求項24〜28のいずれかの発明。
【請求項30】
このオリゴマーまたはポリマー部分が親水性モノマー部分から成る、請求項23〜29のいずれかの発明。
【請求項31】
ホスホリパーゼ阻害薬が、次の化学式に示される繰り返し単位のオリゴマーまたはポリマーから成る、請求項23〜30のいずれかの発明。
【化1】

ここでnは整数、mは整数、Mはモノマー部分、Lは結合部分、Zはホスホリパーゼ阻害機能部分である。
【請求項32】
このホスホリパーゼ阻害機能部分Zが、ホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分である、請求項31の発明。
【請求項33】
このホスホリパーゼ阻害機能部分Zが、ホスホリパーゼ-A2 IB阻害機能部分である、請求項31の発明。
【請求項34】
Mはそれぞれ独立に選択され、最初のモノマー部分M1 を選び、2番目のモノマー部分は最初のモノマーと異なるM2 を選び、これらを組合せた、請求項31〜33のいずれかの発明。
【請求項35】
ホスホリパーゼ阻害薬が、次の化学式に示される繰り返し単位のオリゴマーまたはポリマーから成る、請求項23〜34のいずれかの発明。
【化2】

ここでmはゼロでない整数、nはゼロでない整数、M1 は最初のモノマー部分、M2 は2番目のモノマー部分 (2番目のモノマー部分は最初のモノマー部分と同じでも異なるものでもよい)、Lは結合部分 (オプション)、Zはホスホリパーゼ阻害機能部分である。
【請求項36】
M1 とM2 は同じにすることができ、この場合、ホスホリパーゼ阻害薬はホモポリマー繰り返し単位のオリゴマーまたはポリマー部分から成る、請求項35の発明。
【請求項37】
M1 とM2 は異なるものにすることができ、この場合、ホスホリパーゼ阻害薬はコポリマー繰り返し単位のオリゴマーまたはポリマー部分から成る、請求項35の発明。
【請求項38】
M1 とM2 は異なるものにすることができ、ホスホリパーゼ阻害薬はランダムコポリマー繰り返し単位のオリゴマーまたはポリマー部分から成る、請求項35の発明。
【請求項39】
M1 とM2 は異なるものにすることができ、ホスホリパーゼ阻害薬はブロックコポリマー繰り返し単位のオリゴマーまたはポリマー部分から成る、請求項35の発明。
【請求項40】
nが約500未満の、請求項31〜39のいずれかの発明。
【請求項41】
nが2以上で約500未満の、請求項31〜39のいずれかの発明。
【請求項42】
ホスホリパーゼ阻害薬が、第1の繰り返し単位と第2の繰り返し単位を有するオリゴマーまたはポリマー部分から成り、第1の繰り返し単位は次の化学構造を有するような、請求項23〜34のいずれかの発明。
【化3】

ここでnは1、mは1以上であり、このホスホリパーゼ阻害薬のオリゴマーまたはポリマー部分は、第1および第2の繰り返し単位から成るランダムコポリマーである。
【請求項43】
mが4〜50であり、nが2であるような、請求項31〜41のいずれかの発明。
【請求項44】
mが4以上であり、nが1であるような、請求項31〜42のいずれかの発明。
【請求項45】
ホスホリパーゼ阻害薬が、次の化学構造の化合物から成る、請求項23〜34のいずれかの発明。
【化4】

ここでmはゼロでない整数、Mはモノマー部分、Lは結合部分 (オプション)、Zはホスホリパーゼ阻害機能部分である。
【請求項46】
ホスホリパーゼ阻害薬から成る組成で、このホスホリパーゼ阻害薬はホスホリパーゼ阻害機能部分にオリゴマー部分またはポリマー部分が共有結合したものであり、このホスホリパーゼ阻害薬は次の化学構造の化合物から成るような組成。
【化5】

ここでmはゼロでない整数、Mはモノマー部分、Lはそれぞれ独立に選択される結合部分 (オプション)、Zはそれぞれ独立に選択されるホスホリパーゼ阻害機能部分である。
【請求項47】
ホスホリパーゼ阻害薬が、次の化学構造の化合物から成る、請求項23〜34のいずれかの発明。
【化6】

ここでmはゼロでない整数、Mはモノマー部分、Lはそれぞれ独立に選択される結合部分 (オプション)、Zはそれぞれ独立に選択されるホスホリパーゼ阻害機能部分である。
【請求項48】
ホスホリパーゼ阻害薬から成る組成で、このホスホリパーゼ阻害薬はホスホリパーゼ阻害機能部分にオリゴマー部分またはポリマー部分が共有結合したものであり、このホスホリパーゼ阻害薬は次の化学構造の化合物から成るような組成。
【化7】

ここでmはゼロでない整数、nはゼロでない整数、pはゼロでない整数、Mはそれぞれ独立に選択されるモノマー部分、Bは架橋部分、Lはそれぞれ独立に選択される結合部分 (オプション)、Zはそれぞれ独立に選択されるホスホリパーゼ阻害機能部分である。
【請求項49】
ホスホリパーゼ阻害薬が、次の化学構造の化合物から成る、請求項23〜34のいずれかの発明。
【化8】

ここでmはゼロでない整数、nはゼロでない整数、pはゼロでない整数、Mはそれぞれ独立に選択されるモノマー部分、Bは架橋部分、Lはそれぞれ独立に選択される結合部分 (オプション)、Zはそれぞれ独立に選択されるホスホリパーゼ阻害機能部分である。
【請求項50】
Mが、少なくとも第1のモノマー部分M1 を含み、オプションとしてさらに、第1のモノマー部分とは異なる第2のモノマー部分M2 との組み合わせから成る、請求項45〜49のいずれかの発明。
【請求項51】
Mは主に第1のモノマーM1 から成り、この場合、ホスホリパーゼ阻害薬はホモポリマーのオリゴマーまたはポリマー部分から成る、請求項45〜49のいずれかの発明。
【請求項52】
Mは第1のモノマーM1 と、これとは異なる第2のモノマーM2 から成り、この場合、ホスホリパーゼ阻害薬はコポリマーのオリゴマーまたはポリマー部分から成る、請求項45〜49のいずれかの発明。
【請求項53】
Mは第1のモノマーM1 と、これとは異なる第2のモノマーM2 から成り、この場合、ホスホリパーゼ阻害薬はランダムコポリマーのオリゴマーまたはポリマー部分から成る、請求項45〜49のいずれかの発明。
【請求項54】
Mは第1のモノマーM1 と、これとは異なる第2のモノマーM2 から成り、この場合、ホスホリパーゼ阻害薬はブロックコポリマー部分から成る、請求項45〜49のいずれかの発明。
【請求項55】
Mが、疎水性モノマー部分から成る、請求項45〜54のいずれかの発明。
【請求項56】
Mが、陰イオン性モノマー部分から成る、請求項45〜55のいずれかの発明。
【請求項57】
Mは、主に疎水性の第1モノマーM1 から成る第1ブロックと、親水性の第2モノマーM2 から成る第2ブロックから成り、この第2ブロックはホスホリパーゼ阻害機能部分に隣接しているような、請求項54の発明。
【請求項58】
mが4〜50であるような、請求項45〜57のいずれかの発明。
【請求項59】
ホスホリパーゼ阻害薬が、次の化学構造の化合物から成る、請求項23〜34のいずれかの発明。
【化9】

ここでmはゼロでない整数、nはゼロでない整数、pはゼロでない整数、M1 は最初のモノマー部分、M2 は2番目のモノマー部分 (2番目のモノマー部分は最初のモノマー部分と同じでも異なるものでもよい)、Bは架橋部分、Lはそれぞれ独立に選択される結合部分 (オプション)、Zはそれぞれ独立に選択されるホスホリパーゼ阻害機能部分である。
【請求項60】
M1 とM2 が同じである、請求項59の発明。
【請求項61】
M1 とM2 が異なる、請求項59の発明。
【請求項62】
M1 とM2 がそれぞれ疎水性モノマー部分から成る、請求項59〜61のいずれかの発明。
【請求項63】
mとnがそれぞれ独立に選択される4〜約500の整数であるような、請求項59〜62のいずれかの発明。
【請求項64】
mとnがそれぞれ独立に選択される4〜約100の整数であるような、請求項59〜62のいずれかの発明。
【請求項65】
mとnがそれぞれ独立に選択される4〜約50の整数であるような、請求項59〜62のいずれかの発明。
【請求項66】
モノマー部分Mが、脂肪族部分、脂環式部分、芳香族部分のうち少なくともいずれか1つである、請求項11〜65のいずれかの発明。
【請求項67】
前記ポリマー部分が、カルボキシメチルセルロースやキトサン、スルホエチルセルロースポリマー部分の中の少なくともいずれか1つである、請求項11〜65のいずれかの発明。
【請求項68】
前記モノマー部分Mが、アクリル部分、メタクリル部分、ビニル部分、アリル部分、スチレン部分の中の少なくともいずれか1つから成る、請求項11〜65のいずれかの発明。
【請求項69】
前記ポリマー部分が、グラフトポリマー、高分岐ポリマー、星型ポリマーのうちいずれかのポリマーから成る、請求項11〜65のいずれかの発明。
【請求項70】
ホスホリパーゼ阻害機能部分がホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分が小分子であるような、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【請求項71】
ホスホリパーゼ阻害機能部分がホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分が、アラキドン酸類似体、アラキドニルトリフルオロメチルケトン、メチルアラキドニルフルオロホスホネート、パルミトイルトリフルオロメチルケトン、ベンゼンスルホンアミド誘導体、ブロモエノールラクトン、p-ブロモフェニルブロミド、ブロモフェナシルブロミド、トリフルオロメチルケトン、シアロ糖脂質、プロテオグリカンのうち少なくともいずれか1つから成る、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【請求項72】
ホスホリパーゼ阻害機能部分がホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分がリン脂質類似体または遷移状態類似体であるような、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【請求項73】
このリン脂質類似体または遷移状態類似体が、リン脂質類似体または遷移状態類似体の疎水性基によってオリゴマーまたはポリマー部分に結合している、請求項72の発明。
【請求項74】
このリン脂質類似体または遷移状態類似体が、次の基のうち少なくともいずれか1つの構造を有する、請求項72の発明。
【化10】

ここでRはアルキル基またはO-アルキル基、R1 はアルキル基またはC(=O) アルキル基、R2 はアルキル基、R3 は -(CH2)n-NH3+、(CH2)n-OH、-(CH2)n-N(R’)3+ のいずれか (nは2〜4で、R’ は水素またはアルキル基)、R4 はオレイル基、エライドイル基、ペトロセライドイル基、ガンマ-リネオイル基、アラキドニル基のいずれかである。
【請求項75】
このリン脂質類似体または遷移状態類似体が、次のうち少なくともいずれかの構造を有する、請求項72の発明。
【化11】

【請求項76】
ホスホリパーゼ阻害機能部分がホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分Zが次の構造のうち少なくともいずれか1つであるような、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【化12】

【請求項77】
ホスホリパーゼ阻害機能部分がホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分が次の化合物のうち少なくともいずれか1つであるような、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【化13】

【請求項78】
ホスホリパーゼ阻害機能部分がホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分が、五員環と六員環の融合体を有する置換有機化合物から成る、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【請求項79】
ホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分が、1つまたは複数のヘテロ原子を含む五員環と六員環を融合したもので、このヘテロ原子は、この五員環または六員環の環構造内、または五員環と六員環それぞれの環構造内にある、請求項78の発明。
【請求項80】
ホスホリパーゼ阻害機能部分がホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分がインドール部分から成るような、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【請求項81】
ホスホリパーゼ阻害機能部分がホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害機能部分が次の化学構造で表わされる化合物またはその塩から成るような、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【化14】

ここでこの、五員環と六員環が融合したコア構造は飽和でも不飽和でもよく、R1 〜R7 は次の群から独立して選択することができる: 水素、酸素、イオウ、リン、アミン基、ハロゲン基、水酸基 (-OH)、チオール基 (-SH)、カルボニル基、酸基、アルキル基、アルケニル基、炭素環基、複素環基、アシルアミノ基、オキシミル基、ヒドラジル基、置換された置換基、およびこれらの組合せ。
【請求項82】
R1 〜R7 のうち独立して選択される2つの隣り合う置換基間に別の環をもつことができ、この追加環は五員環、六員環、七員環のいずれかを独立に選び、また炭素環、複素環、あるいはこの組合せにすることができる、請求項81の発明。
【請求項83】
ホスホリパーゼA2 IB阻害薬が、次の化学式に示すインドール化合物、またはその塩から成る、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【化15】

ここで、それぞれの化学式について、R1 〜R7 は次の基の中から独立に選択される: 水素、酸素、イオウ、リン、アミン基、ハロゲン基、水酸基 (-OH)、チオール基 (-SH)、カルボニル基、酸基、アルキル基、アルケニル基、炭素環基、複素環基、アシルアミノ基、オキシミル基、ヒドラジル基、置換された置換基、およびこれらの組合せ。
【請求項84】
それぞれの化学式について、R1 〜R7 のうち独立して選択される2つの隣り合う置換基間に別の環をもつことができ、この追加環は五員環、六員環、七員環のいずれかを独立に選び、また炭素環、複素環、あるいはこの組合せにすることができる、請求項83の発明。
【請求項85】
阻害薬が、次の化学式のいずれかのインドール化合物から成る、請求項84の発明。
【化16】

【請求項86】
次の条件を満たす、請求項81〜85のいずれかの発明。
R1 は水素、酸素、イオウ、アミン基、ハロゲン基、水酸基 (-OH)、チオール基 (-SH)、カルボニル基、酸基、アルキル基、アルケニル基、炭素環基、複素環基、置換された置換基の中から選択される。
R2 は水素、酸素、ハロゲン基、カルボニル基、アルキル基、アルケニル基、炭素環基、置換された置換基の中から選択される。
R3 は水素、酸素、イオウ、アミン基、水酸基 (-OH)、チオール基 (-SH)、カルボニル基、酸基、アルキル基、複素環基、アシルアミノ基、オキシミル基、ヒドラジル基、置換された置換基の中から選択される。
R4 とR5はそれぞれ独立に、水素、酸素、イオウ、リン、アミン基、水酸基 (-OH)、チオール基 (-SH)、カルボニル基、酸基、アルキル基、アルケニル基、複素環基、アシルアミノ基、オキシミル基、ヒドラジル基、置換された置換基の中から選択される。
R6 は水素、酸素、アミン基、ハロゲン基、水酸基 (-OH)、酸基、アルキル基、炭素環基、アシルアミノ基、置換された置換基の中から選択される。
R7 は水素、ハロゲン基、チオール基 (-SH)、カルボニル基、酸基、アルキル基、アルケニル基、炭素環基、置換された置換基の中から選択される。
【請求項87】
R1 がアルキル基、炭素環基、置換された置換基のいずれかである、請求項81〜86のいずれかの発明。
【請求項88】
R2 がハロゲン基、アルキル基、置換された置換基のいずれかである、請求項81〜87のいずれかの発明。
【請求項89】
R3 がカルボニル基、アシルアミノ基、オキシミル基、ヒドラジル基、置換された置換基のいずれかである、請求項81〜88のいずれかの発明。
【請求項90】
R4 とR5 がそれぞれ独立に、酸素、水酸基 (-OH)、酸基、アルキル基、置換された置換基のいずれかである、請求項81〜89のいずれかの発明。
【請求項91】
R6 がアミン基、酸基、アルキル基、置換された置換基のいずれかである、請求項81〜90のいずれかの発明。
【請求項92】
R7 が炭素環基、置換された置換基のいずれかである、請求項81〜91のいずれかの発明。
【請求項93】
ホスホリパーゼ阻害薬がホスホリパーゼ-A2 阻害薬であり、このホスホリパーゼ-A2 阻害薬が次の化学構造の化合物またはその塩であるような、請求項1〜21、23〜69のいずれかの発明。
【化17】

【請求項94】
ホスホリパーゼ阻害薬が極性部分を含む、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項95】
ホスホリパーゼ阻害薬が荷電部分を含む、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項96】
ホスホリパーゼ阻害薬が陰イオン性部分を含む、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項97】
この陰イオン部分が、カルボキシル基、スルホン基、硫酸基、スルファミン基、ホスホラミデート基、リン酸基、ホスホネート基、ホスフィネート基、グルコネート基のうち少なくとも1つである、請求項96の発明。
【請求項98】
ホスホリパーゼ阻害薬の浸透係数が約 -5より低い、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項99】
ホスホリパーゼ阻害薬が水溶性で、消化器官管腔内のホスホリパーゼを体外除去する方法によって消化器官管腔内のホスホリパーゼを阻害する、請求項1〜12、14〜25、27〜98のいずれかの発明。
【請求項100】
ホスホリパーゼ阻害薬が不溶性で、消化器官管腔内のホスホリパーゼを体外除去する方法によって消化器官管腔内のホスホリパーゼを阻害する、請求項1〜11、13〜24、26〜98のいずれかの発明。
【請求項101】
ホスホリパーゼ阻害薬が疎水性部分から成り、消化器官管腔内のホスホリパーゼ基質を含むミセルや液胞と親和する方法によって消化器官管腔内のホスホリパーゼを阻害する、請求項1〜6、11〜100のいずれかの発明。
【請求項102】
ホスホリパーゼ阻害薬がミセル表面または液胞表面に親和し、ホスホリパーゼがホスホリパーゼ基質にアクセスするのを妨げる、請求項101の発明。
【請求項103】
ホスホリパーゼ阻害薬がミセルまたは液胞に親和し、ホスホリパーゼ阻害機能部分をこのミセルまたは液胞の表面に適用する、請求項101の発明。
【請求項104】
ホスホリパーゼ阻害薬が、リン脂質基質にホスホリパーゼがアクセスするのを妨げる、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項105】
この阻害薬が、脂質・水界面と相互作用をする、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項106】
この阻害薬が、ホスホリパーゼのi-面と相互作用をするポリマー部分を有する、請求項101〜105のいずれかの発明。
【請求項107】
この阻害薬が、ポリマー部分とホスホリパーゼ阻害機能部分から成る、請求項101〜106のいずれかの発明。
【請求項108】
前記ポリマー部分が樹枝状である、請求項11〜107のいずれかの発明。
【請求項109】
ホスホリパーゼ阻害薬から成る組成で、このホスホリパーゼ阻害薬はホスホリパーゼ阻害機能部分にオリゴマーまたはポリマー部分が共有結合したものであり、このオリゴマーまたはポリマー部分は次の化学構造の繰り返し単位から成る。
【化18】

ここでZはホスホリパーゼ阻害機能部分、Lは結合部分、Fは多数のSXp 部が集まる共有結合の中心点、Sはスペーサー部分、Xは陰イオン部分、pは1、2、3、4のいずれか、qは2、3、4、5、6、7、8のいずれかである。
【請求項110】
前記阻害薬がさらに、次の化学構造の繰り返し単位から成るオリゴマーまたはポリマーから成る、請求項11〜108のいずれかの発明。
【化19】

ここでZはホスホリパーゼ阻害機能部分、Lは結合部分、Fは多数のSXp 部が集まる共有結合の中心点、Sはスペーサー部分、Xは陰イオン部分、pは1、2、3、4のいずれか、qは2、3、4、5、6、7、8のいずれかである。
【請求項111】
前記ホスホリパーゼ阻害機能部分Zが、ホスホリパーゼA2 阻害機能部分である、請求項109または110の発明。
【請求項112】
前記陰イオン部分Xが、カルボキシル基、スルホン基、硫酸基、スルファミン基、ホスホラミデート基、リン酸基、ホスホネート基、ホスフィネート基、グルコネート基のうち少なくとも1つの酸基である、請求項109または110の発明。
【請求項113】
前記陰イオン性部分が、ホスホリパーゼA2 のi-面の陽イオン環に結合するように配置されている、請求項109または110の発明。
【請求項114】
前記スペーサー部分が、ホスホリパーゼA2 のi-面の疎水性クラウンに結合するように配置されている、請求項109または110の発明。
【請求項115】
前記阻害薬が、ホスホリパーゼ-A2 を可逆的に阻害する、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項116】
前記阻害薬が、非競合的阻害および競合不可阻害のうち少なくともいずれか1つのメカニズムによって、ホスホリパーゼ-A2 を可逆的に阻害する、請求項115の発明。
【請求項117】
前記阻害薬が、競合不可阻害によって、ホスホリパーゼ-A2 を可逆的に阻害する、請求項115の発明。
【請求項118】
前記阻害薬がホスホリパーゼ-A2 に結合してアロステリックな変化を起こす、請求項115の発明。
【請求項119】
前記阻害薬が、ホスホリパーゼ-A2 を不可逆的に阻害する、請求項1〜118のいずれかの発明。
【請求項120】
前記阻害薬が、分泌ホスホリパーゼ-A2 の消化器官粘膜からの再吸収を減少させる、請求項119の発明。
【請求項121】
ホスホリパーゼ阻害薬が、消化器官管腔内にあるカルシウム依存性分泌ホスホリパーゼの活性を阻害する、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項122】
ホスホリパーゼ阻害薬が、消化器官管腔内にあるホスホリパーゼ-A2を阻害する、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項123】
ホスホリパーゼ阻害薬が、消化器官管腔内にあるカルシウム依存性分泌ホスホリパーゼ-A2 の活性を阻害する、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項124】
ホスホリパーゼ阻害薬が、消化器官管腔内にあるホスホリパーゼ-A2 IBの活性を阻害する、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項125】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼA2とホスホリパーゼBを阻害する、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項126】
ホスホリパーゼ阻害薬が、リパーゼを基本的に阻害しない、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項127】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼBを基本的に阻害しない、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項128】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼA2 の活性を阻害するけれども、リン脂質の代謝活性を有する他の消化器官ホスホリパーゼは基本的に阻害しない、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項129】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼA2 の活性を阻害するけれども、ホスファチジルコリンまたはホスファチジルエタノールアミンの代謝活性を有する他の消化器官ホスホリパーゼは基本的に阻害しない、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項130】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼA2 の活性を阻害するけれども、消化器官粘膜細胞に結合した他のホスホリパーゼは基本的に阻害しない、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項131】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼ-A2 IBを阻害する、請求項125〜130のいずれかの発明。
【請求項132】
前記阻害薬が、前記阻害薬の投与を受ける被験者のインスリン関連疾患の治療において、予防的効果と治療的効果が得られる、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項133】
前記阻害薬が、前記阻害薬の投与を受ける被験者の体重関連疾患の治療において、予防的効果と治療的効果が得られる、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項134】
前記阻害薬が、前記阻害薬の投与を受ける被験者のコレステロール関連疾患の治療において、予防的効果と治療的効果が得られる、前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項135】
治療を必要としている被験者に対し、請求項1〜134のいずれかの組成の効果的な量を投与することによって、ホスホリパーゼを阻害する、組成の使用方法。
【請求項136】
ホスホリパーゼ阻害薬を被験者に投与する効果的な量と、投与後に被験者の消化器官管腔内に阻害薬を集中的に留まらせる、疾患の治療方法。
【請求項137】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まり、これにより、被験者に投与した場合に、ホスホリパーゼ阻害薬の少なくとも約80%が消化器官管腔に残るような、請求項135または136の発明。
【請求項138】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まり、これにより、被験者に投与した場合に、ホスホリパーゼ阻害薬の少なくとも約90%が消化器官管腔に残るような、請求項135または136の発明。
【請求項139】
ホスホリパーゼ阻害薬が、オリゴマー部分やポリマー部分、疎水性部分、親水性部分、荷電部分、およびこれらの組合せのうち、少なくとも1つから成る、請求項135〜138のいずれかの発明。
【請求項140】
この阻害薬が、消化器官粘膜からは吸収されないで、消化器官管腔内に集中して留まる、請求項135〜139のいずれかの方法。
【請求項141】
前記阻害薬が、消化器官粘膜細胞から排出された結果として、消化器官管腔内に集中して留まる、請求項135〜139の方法。
【請求項142】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官粘膜細胞にいったん吸収され、消化器官管腔内に排出されて戻されることにより、ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まる、請求項135〜139のいずれかの発明。
【請求項143】
ホスホリパーゼ-A2 阻害薬を被験者に投与する効果的な量と、投与後に被験者の消化器官管腔内にホスホリパーゼ-A2 阻害薬を集中的に留まらせることから成る、疾患の治療方法。
【請求項144】
ホスホリパーゼ-A2 阻害薬を効果的な量、被験者に投与することを含む、被験者における脂肪、グルコース、コレステロールの代謝を改変する方法。このホスホリパーゼ-A2 阻害薬は、消化器官管腔内に存在する、分泌されたカルシウム依存性ホスホリパーゼ-A2 の活性を阻害する。またこのホスホリパーゼ阻害薬は、被験者に投与後、消化器官管腔内に集中的に留まる。
【請求項145】
薬剤として使用するホスホリパーゼ-A2 阻害薬から成る製剤。このホスホリパーゼ-A2 阻害薬は、被験者に製剤を投与後に、消化器官管腔内に集中的に留まる。
【請求項146】
薬剤として使用するための製剤製造に、ホスホリパーゼ-A2 阻害薬を使用する方法。このホスホリパーゼ-A2 阻害薬は、被験者に製剤を投与後に、消化器官管腔内に集中的に留まる。
【請求項147】
食べられる食品とホスホリパーゼ-A2 阻害薬から成り、このホスホリパーゼ-A2 阻害薬が被験者の摂取後に消化器官管腔内に集中的に留まるような食品組成。
【請求項148】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まり、これにより、被験者に投与した場合に、ホスホリパーゼ阻害薬の実質上すべてが消化器官管腔に残るような、請求項143〜147のいずれかの発明。
【請求項149】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まり、これにより、被験者に投与した場合に、ホスホリパーゼ阻害薬の少なくとも約80%が消化器官管腔に残るような、請求項143〜147の発明。
【請求項150】
ホスホリパーゼ阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まり、これにより、被験者に投与した場合に、ホスホリパーゼ阻害薬の少なくとも約90%が消化器官管腔に残るような、請求項143〜147の発明。
【請求項151】
ホスホリパーゼ-A2 阻害薬が、消化器官粘膜からは吸収されないで、消化器官管腔内に集中して留まる、請求項143〜150のいずれかの発明。
【請求項152】
ホスホリパーゼ-A2 阻害薬が消化器官粘膜細胞にいったん吸収され、消化器官管腔内に排出されて戻されることにより、ホスホリパーゼ-A2 阻害薬が消化器官管腔内に集中して留まる、請求項143〜150のいずれかの発明。
【請求項153】
ホスホリパーゼ-A2 阻害薬が、請求項1〜134のいずれかによって定義される発明の組成である、請求項143〜152のいずれかの発明。
【請求項154】
ホスホリパーゼ-A2 阻害薬が、消化器官管腔内にあるカルシウム依存性分泌ホスホリパーゼ-A2 の活性を阻害する、請求項143〜153のいずれかの発明。
【請求項155】
ホスホリパーゼ阻害薬が、消化器官管腔内にあるホスホリパーゼ-A2 IBの活性を阻害する、請求項143〜153のいずれかの発明。
【請求項156】
ホスホリパーゼ-A2 阻害薬が、消化器官管腔内にあるカルシウム依存性分泌ホスホリパーゼ-A2 IBの活性を阻害する、請求項143〜153のいずれかの発明。
【請求項157】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼ-A2 とホスホリパーゼBを阻害する、請求項143〜156のいずれかの発明。
【請求項158】
ホスホリパーゼ-A2 阻害薬が、リパーゼを基本的に阻害しない、請求項143〜157の前述の請求項のいずれかの発明。
【請求項159】
ホスホリパーゼA2 阻害薬が、ホスホリパーゼBを基本的に阻害しない、請求項143〜158のいずれかの発明。
【請求項160】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼA2 の活性を阻害するけれども、リン脂質の代謝活性を有する他の消化器官ホスホリパーゼは基本的に阻害しない、請求項143〜159のいずれかの発明。
【請求項161】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼA2 の活性を阻害するけれども、ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミンの代謝活性を有する他の消化器官ホスホリパーゼは基本的に阻害しない、請求項143〜159のいずれかの発明。
【請求項162】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ホスホリパーゼA2 の活性を阻害するけれども、消化器官粘膜細胞に結合した他のホスホリパーゼは基本的に阻害しない、請求項143〜158のいずれかの発明。
【請求項163】
薬剤が疾患治療に効果がある場合の、請求項145、146およびそれらに依存する請求項のいずれかの発明。
【請求項164】
疾患が、体重関連疾患、インスリン関連疾患、コレステロール関連疾患、またはこれらの組合せのうちいずれかである場合、請求項136〜143またはそれらに依存する請求項、または請求項163のいずれかの発明。
【請求項165】
疾患が、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、またはこれらの組合せのうちいずれかである場合、請求項136〜143またはそれらに依存する請求項、または請求項163のいずれかの発明。
【請求項166】
治療が予防的である場合の、請求項136〜143またはそれらに依存する請求項、または請求項163のいずれかの発明。
【請求項167】
治療が臨床治療的である場合の、請求項136〜143またはそれらに依存する請求項、または請求項163のいずれかの発明。
【請求項168】
ホスホリパーゼA2 阻害薬が十二指腸に到達できるような方法によってホスホリパーゼA2 阻害薬が投与される、請求項135〜146または請求項148〜167のいずれかの発明。
【請求項169】
ホスホリパーゼA2 阻害薬が経口投与される場合の、請求項135〜146または請求項148〜167のいずれかの発明。
【請求項170】
製剤が、効果的な用量のホスホリパーゼA2 阻害薬から成る場合の、請求項145、146またはそれらに依存する請求項のいずれかの発明。
【請求項171】
食品組成が、効果的な用量のホスホリパーゼA2 阻害薬から成る場合の、請求項147またはそれに依存する請求項のいずれかの発明。
【請求項172】
ホスホリパーゼA2 阻害薬の効果的な用量が、ホスホリパーゼA2 活性の少なくとも約30%を阻害するのに足る、請求項135〜144または請求項148〜171のいずれかの発明。
【請求項173】
ホスホリパーゼA2 阻害薬の効果的な用量が、ホスホリパーゼA2 活性の少なくとも約40%を阻害するのに足る、請求項135〜144または請求項148〜171のいずれかの発明。
【請求項174】
ホスホリパーゼA2 阻害薬の効果的な用量が、ホスホリパーゼA2 活性の少なくとも約50%を阻害するのに足る、請求項135〜144または請求項148〜171のいずれかの発明。
【請求項175】
ホスホリパーゼA2 阻害薬の効果的な用量が、ホスホリパーゼA2 活性の少なくとも約70%を阻害するのに足る、請求項135〜144または請求項148〜171のいずれかの発明。
【請求項176】
ホスホリパーゼA2 阻害薬の効果的な用量が、ホスホリパーゼA2 活性の約30%〜約100%を阻害するのに足る、請求項135〜144または請求項148〜171のいずれかの発明。
【請求項177】
被験動物が哺乳動物である、請求項132〜146または請求項148〜176のいずれかの発明。
【請求項178】
被験動物が哺乳動物で、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、ハムスター、ネコ、イヌ、ブタ、家禽類、ウシ、ウマのいずれかである、請求項177の発明。
【請求項179】
被験動物が人間である、請求項177の発明。
【請求項180】
食品組成が、合計カロリー内容の少なくとも約25%が脂肪による合計カロリー内容を有する食品成分から成る、請求項147またはそれに依存する請求項のいずれかの発明。
【請求項181】
食品組成が、合計カロリー内容の少なくとも約25%が炭水化物による合計カロリー内容を有する食品成分から成る、請求項147またはそれに依存する請求項のいずれかの発明。
【請求項182】
食品組成が、合計カロリー内容の少なくとも約25%が糖類による合計カロリー内容を有する食品成分から成る、請求項147またはそれに依存する請求項のいずれかの発明。
【請求項183】
食品組成がさらに、少なくとも約0.1% (wt/wt、脂肪に対する割合) のコレステロールを含む場合の、請求項147またはそれに依存する請求項のいずれかの発明。
【請求項184】
食品が、少なくとも1種のビタミンを含むビタミンサプリメントである場合の、請求項147またはそれに依存する請求項のいずれかの発明。
【請求項185】
ホスホリパーゼA2 阻害薬が、投与後または飲食後に、顕著な脂肪便を引き起こさない、請求項135〜184のいずれかの発明。
【請求項186】
ホスホリパーゼ阻害薬が、ビグアニド、チアゾリジンジオン、スタチン、フィブレート、エゼチミブ、サポニン、およびこれらの組合せのうち少なくとも1つと一緒に投与できる、請求項135〜185のいずれかの発明。
【請求項187】
ホスホリパーゼ阻害薬が、α-グルコシダーゼ阻害薬、胆汁酸結合剤、コレステロール輸送阻害薬、リパーゼ阻害薬、食欲抑制剤、およびこれらの組合せのうち少なくとも1つと一緒に投与できる、請求項135〜186のいずれかの発明。
【請求項188】
ホスホリパーゼ阻害薬が、これとかなり類似した治療効果を有する、ZetiaやOrlistatなど他の化合物または薬剤と一緒に投与できる、請求項135〜186のいずれかの発明。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【公表番号】特表2007−536249(P2007−536249A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511528(P2007−511528)
【出願日】平成17年5月3日(2005.5.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/015418
【国際公開番号】WO2005/107766
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(506151486)イリプサ, インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】