説明

液体タンク装置

【課題】 機械式の攪拌機の付設スペースも取れないような場合でも、良好な攪拌機能が安価に得られる液体タンク装置を提供する。
【解決手段】 液体タンク13と、該液体タンク13内の液体Lを外部へ圧送するポンプ7の余水を前記液体タンク13へ戻すための余水口18と、前記ポンプ7の圧送吐出流の一部を前記液体タンク13内に吐出せしめる噴流口19と、を備えている液体タンク装置5であって、前記液体タンク13が、第一の液溜め部20と、該第一の液溜め部20の下方に連設された第二の液溜め部21と、を備え、前記余水口18が、前記第二の液溜め部21内の水平方向に向けて配設され、前記噴流口19が、前記第一の液溜め部20内の水平方向に向けて配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体タンク装置に関し、詳しくは、内部に収容された液体の攪拌機能を有する液体タンク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
作物に防除液等を散布する農用の液体散布装置の分野において、粉粒状の薬剤を水に溶かして作った散布液の微粒固形物質が、散布作業に携行される液体タンク内で沈殿してしまうことを防止するため、該液体タンクに攪拌機能を付与したものが種々提案されている。具体的には、前記液体タンク内に攪拌翼車を設けたもの(特許文献1参照)や、前記液体タンク内の液体を圧送するポンプの余水を攪拌流として利用するもの(特許文献2参照)や、前記ポンプの吐出流の一部を攪拌流として利用するもの(特許文献3参照)や、これらを適宜に組み合わせたもの等が提案されている。
【0003】
特に、前記特許文献2のものは、薬剤タンクの底面に落し込み部が設けられ、この落し込み部に余水口が該落し込み部の底面に沿って設けられている。さらに、前記落し込み部から上側の部分の薬液は、攪拌機の攪拌羽根の回転による攪拌流で攪拌せしめられる構成とされている。
【特許文献1】特開2002−45744号公報
【特許文献2】特開2004−74095号公報
【特許文献3】特開2002−1180号公報(0027段落及び図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献2の提案によれば、前記落し込み部から上側の部分の薬液を攪拌するために、前記薬液タンクに前記攪拌機を付設する必要がある。よって、前記特許文献2の構成は、小型の散布機の、容量のさほど大きくない薬液タンクや、狭い畝間を円滑に走行し得るように、機体の全幅に所定の制約が課せられる自走式散布機の薬液タンク等、前記攪拌機の付設スペースが取りにくい散布装置については、適用が困難である。また、前記攪拌機を設けるとすると、コスト高となることに加えて、前記攪拌羽根への回転動力の供給方法等、検討すべき問題も多かった。
【0005】
本発明は、前記の如き事情に鑑みてなされたもので、機械式の攪拌機の付設スペースが取れない場合等でも、良好な攪拌機能が安価に得られる、液体タンク装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る液体タンク装置は、液体タンクと、該液体タンク内の液体を外部へ圧送するポンプの余水を前記液体タンクへ戻すための余水口と、前記ポンプの圧送吐出流の一部を前記液体タンク内に吐出せしめる噴流口と、を備えている液体タンク装置であって、前記液体タンクが、第一の液溜め部と、該第一の液溜め部の下方に連設された第二の液溜め部と、を備え、前記余水口が、前記第二の液溜め部内の水平方向に向けて配設され、前記噴流口が、前記第一の液溜め部内の水平方向に向けて配設されたものである(請求項1)。
【0007】
前記液体タンク装置によれば、前記ポンプの余水が、前記余水口から前記第二の液溜め部内に水平方向に供給されるので、沈殿物が集まり易い前記第二の液溜め部の液体が効果的に攪拌される。また、前記ポンプの圧送吐出流の一部が、前記噴流口から前記第一の液溜め部内に水平方向に吐出されるので、前記第一の液溜め部も効果的に攪拌される。本発明によれば、前記ポンプから前記余水口へと延びる配管と、前記ポンプから前記噴流口へと延びる配管と、を行うだけで良いので、攪拌羽根等を有する攪拌機の配設スペースも取れないような液体タンクについても、簡単且つ安価に適用できて、好適である。
【0008】
好適な実施の一形態として、前記ポンプの吸入口に連通する吸液口が、前記余水口との間に所定の間隔をおいて、且つ、前記余水口に対向せしめて、前記第二の液溜め部内に配設されたものとすることもできる(請求項2)。このようにすれば、前記余水口からの攪拌流で良く攪拌されて均一な濃度となっている状態の液体が、前記吸液口から前記ポンプ側へと吸入されることになり、好適である。また、前記吸液口がストレーナで覆われている場合には、前記余水口からの攪拌流により、前記ストレーナの目詰まりが防止される効果も奏される。
【0009】
他の実施の形態として、液体タンクと、該液体タンク内の液体を外部へ圧送するポンプの吸入口に連通する吸液口と、前記ポンプの余水を前記液体タンクへ戻すための余水口と、前記ポンプの圧送吐出流の一部を前記液体タンク内に吐出せしめる噴流口と、を備えている液体タンク装置であって、前記吸液口と前記余水口とが、前記液体タンク内の下部位置に配設され、前記噴流口が、前記余水口より高い位置に配設されたものとすることもできる(請求項3)。
【0010】
前記液体タンク装置によれば、沈殿物が集まり易い前記液体タンク内の下部の液体が、前記余水口からの余水で攪拌され、それより上方の液体が、前記噴流口からの高圧の噴流で攪拌される。前記吸液口は、前記液体タンク内の下部位置に配設されているので、前記余水口からの攪拌流で良く攪拌された液体が、前記ポンプによって吸入される。前記ポンプから前記余水口へと延びる配管と、前記ポンプから前記噴流口へと延びる配管と、を行うだけで良いので、攪拌羽根等を有する攪拌機の配設スペースも取れないような液体タンクについても、簡単且つ安価に適用できて、好適である。
【0011】
好適な実施の一形態として、前記噴流口が、前記液体タンクの幅方向の中央部より左右いずれか一方側に偏倚せしめて配設されたものとすることもできる(請求項4)。このようにすれば、前記液体タンク内に大きな回動攪拌流が形成され易くなるので、攪拌作用が一層良好となり、好適である。
【0012】
好適な実施の一形態として、前記第一の液溜め部と、該第一の液溜め部より幅狭の前記第二の液溜め部と、の間に、左右一対の段部を備え、前記噴流口からの噴出流が前記左右一対の段部に沿って流れる回動攪拌流となるように、前記噴流口が前記左右一対の段部のいずれかの上方位置に向けて配設されたものとすることもできる(請求項5)。このようにすれば、前記左右一対の段部により、前記第一の液溜め部内に生ずる前記回動攪拌流と、前記第二の液溜め部内に生ずる、前記余水による攪拌流と、が仕切られることになるので、前記回動攪拌流が前記余水による攪拌流に乱されることがなく、攪拌が一層効果的に行われて、好適でる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の一形態に係る液体タンク装置を備えた散布機の一例を示す斜視図、図2は、図1の液体タンク装置の、配管系統図を含む一部切欠左側面図、図3は、図2の液体タンク装置の一部切欠平面図、図4は、図2のA矢視図である。
【0015】
図1に示す散布機1は、畝間を走行しながら薬液を散布する、防除作業等に用いて好適な農用のものであり、履帯幅も履帯中心距離も狭いクローラ式走行装置2によって前後F−R方向に走行可能な機体3を備えている。該機体3には、前から順に、ノズル管装置4と、本発明の実施の一形態に係る液体タンク装置5と、内燃エンジン等の原動機6及び高圧プランジャ式等のポンプ7を含む駆動部8と、操縦部9と、が配設されている。
【0016】
前記ノズル管装置4は、前記機体3の前端部3fに立設されたノズル管支柱10と、該ノズル管支柱10に沿って延びるように該ノズル管支柱10に取り付けられたノズル管11と、を備えている。該ノズル管11には、多数の液体噴霧ノズル12が、上下方向に所定の間隔をおいて、且つ、前記機体3の左右の外方へ向けて、付設されている。
【0017】
前記液体タンク装置5は、前記ノズル12から噴霧される防除液等の液体Lを収容する液体タンク13を備えている。前記防除液Lとしては、粉粒状の薬剤を水に溶かしたものを使用することができ、前記防除液Lは、前記液体タンク5の上部のタンク蓋14を開けて、前記液体タンク13内へと注入される。
【0018】
前記駆動部8の前記原動機6は、前記クローラ式走行装置2と前記ポンプ7とを共に駆動する。該ポンプ7は、前記液体タンク13内の前記防除液Lを、ホース32を介して前記液体タンク13の外部である前記ノズル管11へと圧送する。前記駆動部8は、駆動部カバー15で覆われている。
【0019】
前記操縦部9には、前記原動機6、前記クローラ式走行装置2及び前記ポンプ7等を制御操作するためのスイッチやコックレバーやハンドル等の各種の操作部材1616が配設されている。作業者は、前記機体3の後方に立ち、該機体3に付いて歩きながら、前記操作部材16を操作する。
【0020】
次に、図2〜図4を参照して、前記液体タンク装置5についてより詳細に説明する。
【0021】
図2に示すように、前記液体タンク装置5は、前記液体タンク13と、前記ポンプ7の吸入口7aに連通する吸液口17と、前記ポンプ7の余水を前記液体タンク13へ戻すための余水口18と、前記ポンプ7の圧送吐出流の一部を前記液体タンク13内に吐出せしめる噴流口19と、を備えている。また、前記液体タンク13は、第一の液溜め部20と、該第一の液溜め部20の下方に前記クローラ式走行装置2の間への落し込み部状に連設された第二の液溜め部21と、を備えている。そして、前記余水口18が、前記第二の液溜め部21内の水平方向に向けて配設され、前記噴流口19が、前記第一の液溜め部20内の水平方向に向けて配設されている。
【0022】
図2〜図4を総合すれば分かるように、前記液体タンク13の主体となる前記第一の液溜め部20は、前記機体3の前後F−R方向に長い略直方体状のものである。図4に示すように、前記第一の液溜め部20の左右幅Wは、狭い畝間での走行散布作業に適するように、前記クローラ式走行装置2の左右幅に対応せしめて、比較的狭く形成されている。
【0023】
一方、前記第二の液溜め部21は、前記第一の液溜め部20の下部に、該第一の液溜め部20より左右幅wを更に狭くして、且つ、前記第一の液溜め部20の左右幅Wの中央部に位置せしめて、前記第一の液溜め部20の前後F−R方向に沿って延びるように、下向きに突出せしめて連設されている。したがって、前記液体タンク13の内部には、前記第一の液溜め部20と前記第二の液溜め部21との間に、左右一対の段部22a,22bが形成されている。
【0024】
図4に示すように、前記液体タンク13の前記機体3への搭載状態において、前記各段部22a,22bは、前記クローラ式走行装置2の左右一対のクローラ2a,2bのそれぞれの真上に位置し、且つ、前記第二の液溜め部21は、前記左右一対のクローラ2a,2b同士の間の隙間S内に落し込み状に突出して位置している。このため、前記機体3上で前記液体タンク13の重心が可及的に低く位置することになり、該液体タンク13全体としての容量を大きくしつつ、前記散布機1の走行時の安定性を一層向上させることができる。
【0025】
図2〜図4に示すように、前記液体タンク13の後部には、後方Rへ向けて延びる第一の矩形突出部23と、該第一の矩形突出部23からさらに後方Rへ向けて延びる、該第一の矩形突出部23より小さな第二の矩形突出部24と、が形成されている。これらの突出部23,24は、図2に示すように、前記駆動部カバー15内のデッドスペースを最大限に有効利用して、前記液体タンク13の全体容量を可及的に大きくするために適宜形成されるものである。
【0026】
図2に示すように、前記吸液口17は、前記液体タンク13内の液体Lが残り少なくなるまで前記ポンプ7で吸入できるように、前記第二の液溜め部21の下部位置に配設されている。前記吸液口17は、液体L中の異物を捕捉するためのストレーナ25で覆われ、且つ、吸液配管26を介して、前記ポンプ7の前記吸入口7aへと連通連結されている。前記吸液配管26は、前記第一の液溜め部20の後壁に形成された吸液配管取出し口27から外部へと取り出され、前記ポンプ7の前記吸入口7aへと連結されている。前記ポンプ7の吐出口7bは、吐出配管28、コック40、及び前記ホース32を介して、前記ノズル管11に配設された前記多数の噴霧ノズル12へと連通している。
【0027】
前記余水口18は、前記第二の液溜め部21の前後いずれかの端部に、前記第二の液溜め部21内の前後長さ方向F−Rに沿う方向へ向けて水平な向きで配設されている。本実施の形態では、図2に示すように、前記余水口18が、前記第二の液溜め部21の後端部21rに、前記第二の液溜め部21の前方Fへ向けて水平な向きで配設されている。前記余水口18には、調圧弁29が介装された余水配管30を介して、前記ポンプ7の余水流出口7cが連通連結されている。このため、前記ポンプ7の余水は、前記余水口18から前記第二の液溜め部21内へと比較的低圧で流入し、攪拌流M1となって、沈殿物が集まり易い前記第二の液溜め部21内を攪拌する。
【0028】
前記余水口18から前記液体タンク21内へと戻される余水の量は、前記調圧弁29の操作に応じて変化するが、余水量がゼロとされることはないので、余水による前記第二の液溜め部21の液体攪拌作用がなくなってしまうことはない。また、前記余水口18は、前記液体タンク13の下部となる前記第二の液溜め部21に配設されているので、前記液体タンク13内の液量が少なくなっても攪拌作用が奏されて、好適である。
【0029】
本実施の形態では、前記吸液口17が、前記第二の液溜め部21内において、前記余水口18とは反対側の、前記第二の液溜め部21の前端部21f側に、前記余水口18との間に所定の間隔Dをおいて、且つ、前記余水口18に対向せしめて配置されている。このため、前記余水口18からの攪拌流M1で良く攪拌されて均一な濃度となっている状態の液体Lが、前記吸液口17から前記ポンプ7側へと吸入されることになり、好適である。また、前記余水口18からの攪拌流M1により、前記ストレーナ25の目詰まりが防止される効果も奏される。
【0030】
次に、前記噴流口19は、前記余水口18の配設位置に対応する前記第一の液溜め部20の前後いずれかの端部に、前記第一の液溜め部20内の前後長さ方向F−Rに沿う方向へ向けて、水平な向きで配設されている。本実施の形態では、図2に示すように、前記余水口18が前記第二の液溜め部21の前記後端部21rに配置されていることに対応せしめて、前記噴流口19も、前記第一の液溜め部20の後端部側となる前記第一の矩形突出部23に、前記第一の液溜め部20内の前方Fへ向けて水平な向きで、前記余水口18より高い位置に配設されている。また、図3に示すように、前記噴流口19は、前記第一の液溜め部20の幅W方向の中央部より左右のいずれか一方側へ偏倚せしめて、且つ、前記左右一対の段部22a,22bのいずれか22bの上方位置へ向けて、配設されている。このため、前記各段部22a,22bの仕切り効果もあいまって、前記第一の液溜め部20の内周形状に沿う水平方向の大きな回動攪拌流M2が、前記攪拌流M1に乱されることなく生じ易くなり、攪拌作用が一層良好となる。
【0031】
図2に示すように、前記噴流口19には、前記吐出配管28から分岐した攪拌用噴流配管31が連通連結されている。このため、前記ポンプ7の圧送吐出流の一部が、前記噴霧ノズル12からの噴射圧と同じ高圧で、前記噴流口19から前記第一の液溜め部20内へと噴射され、該第一の液溜め部20内に水平方向の前記回動攪拌流M2が生じて、前記第一の液溜め部20内の液体が効果的に攪拌される。前記噴流口19からの前記噴出流M2によって、より効果的な攪拌作用が奏されるように、ジェット噴射ノズル等を前記噴流口19として利用するのが好ましい。また、該噴流口19は、前記第一の液溜め部20内の液位が下がっても攪拌機能が持続するように、該第一の液溜め部20の下部位置に配設するのが好ましい。
【0032】
本実施の形態では、前記吸液口17が、前記噴流口19から水平方向に遠く離れ、且つ、該噴流口19に対して上下にオフセットした位置に配設されている。このため、前記噴流口19からの勢いの良い攪拌流M2により液中に気泡が生じた場合でも、その気泡が前記吸液口17から前記ポンプ7側へと吸込まれてしまうような不都合が生じない。
【0033】
前記液体タンク装置5によれば、前記余水配管30と、前記攪拌用噴流配管31と、を所定の態様で配管するだけで良いので、攪拌羽根等を有する攪拌機の配設スペースも確保し難いような液体タンク又は散布機についても、簡単且つ安価に適用できて、好適である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の一形態に係る液体タンク装置を備えた散布機の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の液体タンク装置の、配管系統図を含む一部切欠左側面図である。
【図3】図2の液体タンク装置の一部切欠平面図である。
【図4】図2のA矢視図である。
【符号の説明】
【0035】
5 液体タンク装置
7 ポンプ
7a 吸入口
13 液体タンク
17 吸液口
18 余水口
19 噴流口
20 第一の液溜め部
21 第二の液溜め部
22a,22b 左右一対の段部
D 所定の間隔
L 液体(防除液)
M 回動攪拌流

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体タンク(13)と、該液体タンク(13)内の液体(L)を外部へ圧送するポンプ(7)の余水を前記液体タンク(13)へ戻すための余水口(18)と、前記ポンプ(7)の圧送吐出流の一部を前記液体タンク(13)内に吐出せしめる噴流口(19)と、を備えている液体タンク装置(5)であって、前記液体タンク(13)が、第一の液溜め部(20)と、該第一の液溜め部(20)の下方に連設された第二の液溜め部(21)と、を備え、前記余水口(18)が、前記第二の液溜め部(21)内の水平方向に向けて配設され、前記噴流口(19)が、前記第一の液溜め部(20)内の水平方向に向けて配設されている、液体タンク装置。
【請求項2】
前記ポンプ(7)の吸入口(7a)に連通する吸液口(17)が、前記余水口(18)との間に所定の間隔(D)をおいて、且つ、前記余水口(18)に対向せしめて、前記第二の液溜め部(21)内に配設されている、請求項1に記載の液体タンク装置。
【請求項3】
液体タンク(13)と、該液体タンク(13)内の液体(L)を外部へ圧送するポンプ(7)の吸入口(7a)に連通する吸液口(17)と、前記ポンプ(7)の余水を前記液体タンク(13)へ戻すための余水口(18)と、前記ポンプ(7)の圧送吐出流の一部を前記液体タンク(13)内に吐出せしめる噴流口(19)と、を備えている液体タンク装置(5)であって、前記吸液口(17)と前記余水口(18)とが、前記液体タンク(13)内の下部位置に配設され、前記噴流口(19)が、前記余水口(18)より高い位置に配設されている、液体タンク装置。
【請求項4】
前記噴流口(19)が、前記液体タンク(13)の幅方向の中央部より左右いずれか一方側に偏倚せしめて配設されている、請求項1,2又は3に記載の液体タンク装置。
【請求項5】
前記第一の液溜め部(20)と、該第一の液溜め部(20)より幅狭の前記第二の液溜め部(21)と、の間に、左右一対の段部(22a,22b)を備え、前記噴流口(19)からの噴出流が前記左右一対の段部(22a,22b)に沿って流れる回動攪拌流(M2)となるように、前記噴流口(19)が前記左右一対の段部(22a,22b)のいずれかの上方位置に向けて配設されている、請求項1に記載の液体タンク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−7626(P2007−7626A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−195065(P2005−195065)
【出願日】平成17年7月4日(2005.7.4)
【出願人】(000141990)株式会社共立 (110)
【Fターム(参考)】