説明

液化ガス漏洩検出装置

【課題】本発明は液化ガスの漏洩検出を正確に行えると共に、漏洩した液化ガスが滞留することを防止することを課題とする。
【解決手段】液化ガス漏洩検出装置10は、管路20と、管路20の外周に形成される隙間30と、隙間30の外周側に形成された筒状のカバー40と、隙間30における液化ガスの漏洩の有無に応じて電気抵抗が変化する検出体50と、隙間30内に形成され管路20の外周に漏洩した液化ガスを排出する排出路60と、検出体50からの検出信号に基づいて液化ガスの漏洩の有無を判定する漏洩検出器70とから構成されている。漏洩検出器70は、一対の電極80,81間の電位差を監視しており、電圧値の変動により検出体50の抵抗値の変動を検出し、液化ガスの漏洩の有無を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液化ガス漏洩検出装置に係り、特に液化ガスが供給される管からの液化ガスの漏洩を検出するように構成された液化ガス漏洩検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)等からなる液化ガスを供給する液化ガス供給システムにおいては、ホースまたはパイプからなる管の劣化による液化ガスの漏洩を検出する液化ガス漏洩検出装置の開発が進められている。
【0003】
液化ガスは、管に発生した亀裂から管外に液体の状態で漏れ出すと、その後気化してしまうので、漏洩を検出することが難しい。
【0004】
従来の気体または液体の漏洩を検出するものとして、例えば、管から漏れた液体に化学反応して変色する検知層を設け、さらに検知層の外側を透明または半透明の熱収縮チューブで覆うように構成された装置(漏洩検知チューブ)がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−82010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の液化ガス漏洩検出装置は、管から漏れ出た液化ガスが検知層に溜るとその部分が変色し目視により液化ガスの漏洩を確認できるようにしたものである。ところが、この装置では、液化ガスが接触した検知層のみが変色するため、比較的漏れ量が少ない段階では変色領域が小さく、漏洩の初期段階を目視により正確に判断することが難しかった。
【0006】
また、管の亀裂により漏洩した液化ガスが管と熱収縮チューブとの間に溜ってしまうと、熱収縮チューブが液化ガスの圧力で外側に膨らみ、この漏洩状態で熱収縮チューブが破損した場合には、管外周と熱収縮チューブとの間に溜った液化ガスが大気中に噴出されてしまうので、噴出した液化ガスへの引火に注意しなければならない。
【0007】
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した液化ガス漏洩検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
【0009】
本発明は、内部に液化ガスが供給される供給路を有する管と、該管の外周に沿って周方向及び軸方向に伸びるように設けられ、前記管から漏洩した液化ガスとの接触により電気抵抗が変化する検出体と、前記検出体に接続され、前記検出体の検出信号に基づいて前記液化ガスの漏洩の有無を判定する漏洩検出器と、前記検出体を含み管の外周を覆うように筒状に設けられたカバーと、前記管の外周と前記カバーとの間に形成され、前記管の外周に漏洩した前記液化ガスを排出する排出路と、から構成することによって、上記課題を解決するものである。
【0010】
本発明は、内部に液化ガスが供給される供給路を有する管と、複数本の測温抵抗体からなり、それぞれが間隔をおいて前記管の外周に螺旋状に巻きつけられるように設けられた検出体と、前記検出体に接続され、前記検出体の検出信号に基づいて前記液化ガスの漏洩の有無を判定する漏洩検出器と、前記検出体を含み管の外周を覆うように筒状に設けられたカバーと、前記管の外周と前記カバーとの間に形成され、前記管の外周に漏洩した前記液化ガスを排出する排出路と、から構成することによって、上記課題を解決するものである。
【0011】
本発明は、前記管と前記カバーとの間に、前記管の外周に沿って互いに隣接する独立した複数の螺旋状空間を形成し、前記複数の螺旋状空間内の夫々に前記検出体を1本ずつ配することにより、上記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、検出体からの検出信号(電気抵抗の変化)に基づいて液化ガスの漏洩の有無を判定するため、漏洩の有無を正確に検出することができると共に、漏洩した液化ガスを排出路を介して外部に排出することができるので、漏洩した液化ガスによる事故を防止できる。
【0013】
また、複数本の測温抵抗体からなる検出体のそれぞれが間隔をおいて管の外周に螺旋状に巻きつけられ、各検出体の検出信号(電気抵抗の変化)の比較により、液化ガスの漏洩の有無を判定しているので、漏洩の有無を正確に検出することができると共に、漏洩した液化ガスを排出路を介して外部に排出することができるので、漏洩した液化ガスによる事故を防止できる。
【0014】
さらに、管とカバーとの間に、複数の螺旋状空間を形成し、複数の螺旋状空間内の夫々に検出体を1本ずつ配することにより、互いに他の測温抵抗体の液化ガスの影響を排除できるので、検出精度をより一層向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明による液化ガス漏洩検出装置の実施例1を模式的に示す構成図である。図2は図1中A−A線に沿う縦断面図である。図1及び図2に示されるように、液化ガス漏洩検出装置10は、ゴムまたは金属からなる管20と、管20の外周に形成される隙間30と、隙間30の外周側に形成された筒状のカバー40と、隙間30における液化ガスの漏洩の有無に応じて電気抵抗が変化する検出体50と、隙間30内に形成され管20の外周に漏洩した液化ガスを排出する排出路60と、検出体50に接続され検出体50からの検出信号(電流値または電圧値の信号)に基づいて液化ガスの漏洩の有無を判定する漏洩検出器70とから構成されている。
【0017】
管20は、例えば、一端が液化ガスを充填する供給元のディスペンサ装置に連通され、他端が充填ノズルに接続されており、内部に液化ガスを供給する液化ガス供給路22が形成されている。また、管20及び液化ガス供給路22は、充填ノズルの接続または接続解除操作などに応じて円弧状に湾曲したり、あるいは直線状に伸ばされたりするため、管20には圧縮荷重または引張り荷重が作用する。
【0018】
カバー40は、絶縁性を有する樹脂材により筒状に形成されており、検出体50の外周を覆うように、検出体50に密着するように設けられている。そのため、管20の外周とカバー40の内周との間には、検出体50により厚さが規定された隙間30が存在する。
【0019】
検出体50は、例えば、後述のように液体状態の液化ガスに触れることにより膨潤し、電気的抵抗を変化させる導電性ポリマーにより紐状に形成され、管20の外周に接線方向及び軸方向へ伸びるひとつの形態として螺旋状に巻き付けられている。また、検出体50は、管20の全長に亘り設けられている。
【0020】
管20の外周に形成された排出路60は、上記検出体50により仕切られた螺旋状の通路であり、端部が大気に連通されている。また、排出路60は、管20の外周に沿うように隙間30に形成されているので、管20の何処かで亀裂が発生すると、液化ガス供給路22を供給される液化ガスが亀裂を介して排出路60に流出する。
【0021】
漏洩検出器70は、検出体50の両端に埋設された一対の電極80,81に信号線90,91を介して接続されており、一対の電極80,81に一定の電流を流すように構成されている。そして、漏洩検出器70は、一対の電極80,81間の電位差を監視しており、電圧値の変動により検出体50の抵抗値の変動を検出し、液化ガスの漏洩の有無を判定する。
【0022】
そのため、漏洩検出器70は、一対の電極80,81に対して所定時間毎に一定の電圧を印加し、液化ガスの漏洩を監視しており、例えば、一対の電極80,81の電位差が所定値(閾値)以下に低下した場合には、液化ガスの漏洩により検出体50の抵抗値が増大したものと判定し、警報(アラーム)を発する。
【0023】
図3は液化ガスの漏洩が発生した場合の状況を模式的に示す縦断面図である。図3に示されるように、例えば、管20の一部に亀裂23が発生した場合、液化ガス供給路22を供給される液化ガスが排出路60に流出すると共に、排出路60を螺旋状に仕切る検出体50の側面に浸透する。これにより、液化ガスが浸透された部分の検出体50は、膨潤して外周側に膨らむ。
【0024】
一方、管20の外周に螺旋状に形成された排出路60に流出した液化ガスは、管20の長手方向に移動し、例えば、管20の端部の開口から大気中に放出される。そのため、管20に亀裂23が発生しても管20の外周の一部に液化ガスが溜ることがないので、万が一、カバー40が破損した場合でも漏れた液化ガスが一気に噴出することがなく、漏れた液化ガスを安全に排出することができる。これにより、漏洩した液化ガスを溜めることなく漏洩の有無を正確に検出することができると共に、漏洩した液化ガスによる事故を防止することが可能になる。
【0025】
また、検出体50は、膨潤することで電気抵抗値が非常に増大するため、漏れた液化ガスの流出量が増大するほど、膨潤量(体積)も増大して、一対の電極80,81の電位差が大きく低下することになる。そのため、漏洩検出器70においては、一対の電極80,81の電位差が所定値(閾値)以下に低下した場合には、検出体50の膨潤量が所定値以上であるので、管20から液化ガスが漏洩しているものと判定し、警報(アラーム)を発する。
【実施例2】
【0026】
図4は本発明による液化ガス漏洩検出装置の実施例2を模式的に示す構成図である。図5は図4中B−B線に沿う縦断面図である。尚、図4、図5において、上記実施例1と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0027】
図4及び図5に示されるように、液化ガス漏洩検出装置10Aは、カバー40の内周に螺旋状空間100が形成された樹脂シート110が貼着されており、この螺旋状空間100の内部は排出路60になっている。従って、排出路60は、管20の外周に螺旋状に形成された通路であり、その内部には3本の検出体50a〜50cが挿入されている。また、検出体50a〜50cは、温度変化に応じて電気的抵抗値が変化する例えば、ニクロム製や白金製等の測温抵抗体(温度が上がれば電気抵抗値が高くなり、温度が下がれば電気抵抗値が小さくなる)により形成されており、管20の外周に密着するように螺旋状に巻き付けられている。この例の場合、使用される液化ガスをジメチルエーテル(DME)として説明を行う。
【0028】
3本の検出体50a〜50cは、同じ排出路60に並列に配されるため、液化ガスが排出路60の何処かで漏れ始めた場合には、3本の検出体50a〜50cのうち少なくとも1本が洩れた箇所で温度が低下し、電気抵抗値が低下することになる。ここで、3本の検出体50a〜50cの軸線方向に間隔を置いて設置された位置のいずれかの中間位置で洩れた場合、即ち、検出体50aと検出体50bとの間、あるいは検出体50bと検出体50cの間のほぼ中間位置の場合には、2本の検出体の電気抵抗値が変動することになる。また、各検出体50a〜50cの隙間は、漏れた液化ガスを排出するための通路となる。
【0029】
漏洩検出器70は、検出体50a〜50cの両端の電極80a〜80c,81a〜81cに信号線90a〜90c,91a〜91cを介して接続されており、各電極80a〜80c,81a〜81c間に一定の電圧を印加し、電圧値の変動により検出体50の抵抗値の変化を検出し、液化ガスの漏洩の有無を判定する。例えば、管20の一部に亀裂が発生した場合、液化ガス供給路22に供給される液化ガスが排出路60に流出する。液化ガスは液体の状態で排出路60に流出する。そして、液化ガスは、排出路60に流出後、気化を始める。
【0030】
液化ガスが排出路60で気化を始めると、洩れ始めた場所を起点としてこれより所定範囲下流に位置する部分に亘って測温抵抗体から気化熱を奪う。例えば、DMEの場合は、周りはマイナス25°Cに冷却される。本実施例では、この気化熱による熱変化を3本の検出体50a〜50cのいずれかで検出するものである。即ち、排出路60内に挿入された検出体50a〜50cの内の1本又は2本が洩れ始めた場所を起点としてこれより所定範囲下流に亘って気化熱が奪われることによってマイナス25°Cに冷却され、当該冷却された1本又は2本の検出体の電気抵抗値が急激に低下する。
【0031】
漏洩検出器70は、各電極80a〜80c,81a〜81c間の各電位差を比較しており、冷却された1本又は2本の検出体の電圧値が急激に低下し、他の検出体の電圧値は変化しない場合には、液化ガスの漏洩により温度が下がり抵抗値が低下したものと判定して警報(アラーム)を発する。このように、3本の検出体50a〜50cの各電位差を比較することにより、管20の外周への液化ガスの漏洩が正確に検出され、他の原因に基づく温度変化による誤検出が防止される。
【0032】
一方、実施例2においても、管20の外周に螺旋状に形成された排出路60に流出した液化ガスは、管20の長手方向に移動し、例えば、管20の端部の開口から大気中に放出される。そのため、管20に亀裂が発生しても管20の外周の一部に液化ガスが溜ることがないので、万が一、カバー40が破損した場合でも漏れた液化ガスが一気に噴出することがなく、漏れた液化ガスを安全に排出することができる。これにより、漏洩した液化ガスを溜めることなく漏洩の有無を正確に検出することができると共に、漏洩した液化ガスによる事故を防止することが可能になる。
【0033】
本実施例のように、ニクロム製や白金製などの測温抵抗体の検出体50a〜50cを、カバー40の内周に設けた螺旋状空間100内において管20の外周に螺旋状に巻きつけて設けることで、直線状態で設けるのに対し、管の周面からの漏洩を広範囲に亘って検出することができる。また、検出体50a〜50cの螺旋の間隔を密にすることにより、さらに、精緻に広範囲で検出することができ、検出精度をより向上させることができる。
【実施例3】
【0034】
図6は本発明による液化ガス漏洩検出装置の実施例3を模式的に示す構成図である。尚、図6において、上記実施例1、2と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。この例の場合も、使用される液化ガスをジメチルエーテル(DME)として説明を行う。
【0035】
管20とカバー40との間には、断熱材からなるスペーサ110Aを管20の外周に螺旋状に巻き付けることにより、螺旋状空間100からなる排出路60を形成している。このスペーサ110Aは、管20の軸線に対して所定の傾斜角(巻き付け角)で周方向及び軸線方向に延在形成される。
【0036】
さらに、螺旋状空間100内は、断熱材からなる仕切り部材120および130により3つの独立した螺旋状空間100a〜100cに分割されている。仕切り部材120,130は、上記スペーサ110Aよりも軸線方向の幅寸法が小さく形成され、且つスペーサ110Aと所定の間隔を保ちながら互いに平行となるように管20の軸線に対して所定の傾斜角(巻き付け角)で周方向及び軸線方向に延在形成される。よって、螺旋状空間100a〜100cは、管20とカバー40との間に、管20の外周を沿って互いに隣接し、且つ平行に配されている。
【0037】
ニクロム製や白金製等の測温抵抗体からなる3本の検出体50a〜50cは、それぞれ個々別々に3つの独立した螺旋状空間100a〜100cの中において管20の外周に巻き付けて螺旋状に設けられている。各検出体50a〜50cは、各螺旋状空間100a〜100cの内部に個別に配されているので、例えば、液化ガスが管20の外周の一部から漏洩した場合、漏れた液化ガスが螺旋状空間100a〜100cの何れか1つを排出路として排出される。そのため、3本の検出体50a〜50cは、夫々独立した螺旋状空間100a〜100cに個別に配されているので、互いに干渉されずに流出した液化ガスを検出することができる。
【0038】
尚、液化ガスが排出路60の何処かで漏れ始めた場合の検出方法は、実施例2と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
【0039】
この例では、3本のニクロム製や白金製等の測温抵抗体からなる検出体50a〜50cは、それぞれ個々別々に3つの独立した螺旋状空間100a〜100cの中において管20の外周に巻き付けて螺旋状に設けられているので、漏れが発生した場合、他の測温抵抗体の影響を受けることなく、検出体50a〜50cのうちいずれか一つの測温抵抗体だけで漏れを検知することが可能となるため、より検知性能を高めることができる。
【実施例4】
【0040】
図7は、実施例4の管20を軸線方向に切断して平面状に展開した状態を示す概略平面図である。尚、図7において、カバー40の図示を省略してある。図7に示されるように、本実施例では、円筒形状の管20を軸線方向(X方向)に切断して管20の周方向(Y方向)の一端20aと他端20bと離間させて平面状に開くと、一端20a及び他端20bに沿うスペーサ110BがX方向に延在形成され、且つ管20の外周に複数のスペーサ110B〜110Bが軸線方向の所定間隔毎に周方向に延在形成されている。複数のスペーサ110B〜110Bは、管20の一端20aから他端20bに向けて延在形成されたものと、管20の他端20bから一端20aに向けて延在形成されたものとが交互に配されている。また、複数のスペーサ110B〜110Bの端部は、管20の一端20aまたは他端20bに達しない長さを有するため、管20の外周には、複数のスペーサ110B〜110Bにより仕切られた矩形波状の空間100Bが排出路を形成している。
【0041】
この矩形波状の空間100Bには、空間100Bの形状に沿って検出体50Bが収容されている。そのため、検出体50Bは、管20の周方向に延在する周方向部50Ba〜50aと、管20の軸線方向に延在する軸線部50Bb〜50Bbとが交互に接続された矩形波状のパターンに形成されている。このように、検出体50Bは、管20の外周に螺旋状に巻き付ける以外のパターン形状に形成しても液化ガスの漏洩を正確に検出することができる。
【0042】
前述した実施例1〜3に関しては、管20の外周に接線方向及び軸方向へ伸びる一つの形態として螺旋状に巻き付けたものとして説明したが、図7に示すように、周方向(軸線方向に直交する方向)及び軸線方向が交互に連続する状態で検出体を設けたものである。
【0043】
また、実施例2及び実施例3では、使用される液化ガスをジメチルエーテル(DME)として説明したが、液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)等他の液化ガスを使用しても同様の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明による液化ガス漏洩検出装置の実施例1を模式的に示す構成図である。
【図2】図1中A−A線に沿う縦断面図である。
【図3】液化ガスの漏洩が発生した場合の状況を模式的に示す縦断面図である。
【図4】本発明による液化ガス漏洩検出装置の実施例2を模式的に示す構成図である。
【図5】図4中B−B線に沿う縦断面図である。
【図6】本発明による液化ガス漏洩検出装置の実施例3を模式的に示す構成図である。
【図7】実施例4の管20を軸線方向に切断して平面状に展開した状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
【0045】
10,10A,10B 液化ガス漏洩検出装置
20 管
22 液化ガス供給路
30 隙間
40 カバー
50,50a〜50c 検出体
60 排出路
70 漏洩検出器
80,81,80a〜80c,81a〜81c 電極
90,91,90a〜90c,91a〜91c 信号線
100,100a〜100c 螺旋状空間
100B 空間
110 樹脂シート
110A,110B〜110B スペーサ
120,130 仕切り部材
200 樹脂シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に液化ガスが供給される供給路を有する管と、
該管の外周に沿って周方向及び軸方向に伸びるように設けられ、前記管から漏洩した液化ガスとの接触により電気抵抗が変化する検出体と、
前記検出体に接続され、前記検出体の検出信号に基づいて前記液化ガスの漏洩の有無を判定する漏洩検出器と、
前記検出体を含み管の外周を覆うように筒状に設けられたカバーと、
前記管の外周と前記カバーとの間に形成され、前記管の外周に漏洩した前記液化ガスを排出する排出路と、
からなることを特徴とする液化ガス漏洩検出装置。
【請求項2】
内部に液化ガスが供給される供給路を有する管と、
複数本の測温抵抗体からなり、それぞれが間隔をおいて前記管の外周に螺旋状に巻きつけられるように設けられた検出体と、
前記検出体に接続され、前記検出体の検出信号に基づいて前記液化ガスの漏洩の有無を判定する漏洩検出器と、
前記検出体を含み管の外周を覆うように筒状に設けられたカバーと、
前記管の外周と前記カバーとの間に形成され、前記管の外周に漏洩した前記液化ガスを排出する排出路と、
からなることを特徴とする液化ガス漏洩検出装置。
【請求項3】
前記管と前記カバーとの間に、前記管の外周に沿って互いに隣接する独立した複数の螺旋状空間を形成し、
前記複数の螺旋状空間内の夫々に前記検出体を1本ずつ配したことを特徴とする請求項2に記載の液化ガス漏洩検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−38781(P2010−38781A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203345(P2008−203345)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(000110099)トキコテクノ株式会社 (264)
【Fターム(参考)】