説明

液状食品加熱用の蒸気噴出ノズル

【課題】 液状食品の下層部分に沈んでいる固体分と上層部分に浮かんでいる固体分の撹拌及び加熱が不十分になることを確実に防止できる蒸気噴出ノズルを提供する。
【解決手段】 複数の第1蒸気噴出孔11cから液状食品AFの下層部分に横向きに且つ集中して蒸気を噴出することにより該下層部分に積極的に対流CV1を形成して下層部分に沈んでいる固体分AFb1を効果的に撹拌し且つ加熱できると共に、複数の第2蒸気噴出孔11dから液状食品AFの上層部分に横向きに且つ集中して蒸気を噴出することにより該上層部分に積極的に対流CV2を形成して上層部分に浮かんでいる固体分AFb2を効果的に撹拌し且つ加熱できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に収容されている液状食品を蒸気を利用して加熱する際に用いられる蒸気噴出ノズル、特に液体分及び固体分を含む液状食品を蒸気によって加熱するのに有用な蒸気噴出ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
容器に収容されているスープ等の液状食品を蒸気を利用して加熱し得る液状食品加熱装置には、水を加熱して蒸気を生成する蒸気生成器の他に、蒸気生成器から導かれた蒸気を液状食品内に噴出して該噴出蒸気によって液状食品を加熱する蒸気噴出ノズルが用いられている。蒸気噴出ノズルは少なくとも1つの蒸気噴出孔を有しており、蒸気はこの蒸気噴出孔を通じて液状食品内に噴出される。
【特許文献1】特許第3319818号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
加熱対象となるスープ等の液状食品は一般に水等の液体分と調味粉末及び具材等の固体分を含んでおり、加熱前状態にあっては液体分との比重関係によって固体分の一部は液状食品の下層部分に沈んでおり、固体分の残部は液状食品の上層部分に浮かんでいる。
【0004】
前記蒸気噴出ノズルには下端のみに1または複数の蒸気噴出孔を有するものと側面全体に複数の蒸気噴出孔を有するものとが存在する。前者の蒸気噴出ノズルでは液状食品の下層部分にのみ蒸気が噴出されるため、液状食品の上層部分に浮かんでいる固体分の撹拌及び加熱が不十分になり易い。また、後者の蒸気噴出ノズルでは液状食品全体にほぼ均等に蒸気が噴出されるが故に、液状食品の中層部分に存する液体分に比べて下層部分に沈んでいる固体分及び上層部分に浮かんでいる固体分の撹拌及び加熱が不足して、固体分の溶け残りや食感低下等の不具合を生じ易い。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、固体分の一部が液状食品の下層部分に沈んでいて固体分の残部が液状食品の上層部分に浮かんでいるような液状食品を蒸気によって加熱する場合でも、液状食品の下層部分に沈んでいる固体分と上層部分に浮かんでいる固体分の撹拌及び加熱が不十分になることを確実に防止できる液状食品加熱用の蒸気噴出ノズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、容器に収容されている液体分及び固体分を含む液状食品内に蒸気を噴出して該噴出蒸気によって液状食品を加熱する蒸気噴出ノズルであって、液状食品の下層部分に横向きに蒸気を噴出するための少なくとも1つの第1蒸気噴出孔と、液状食品の上層部分に横向きに蒸気を噴出するための少なくとも1つの第2蒸気噴出孔とを備える、ことをその特徴とする。
【0007】
この蒸気噴出ノズルによれば、液状食品の下層部分に横向きに蒸気を噴出することにより該液状食品の下層部分に積極的に対流を形成し、該対流によって液状食品の下層部分に沈んでいる固体分を効果的に撹拌し且つ加熱することができると共に、液状食品の上層部分に横向きに蒸気を噴出することにより該液状食品の上層部分に積極的に対流を形成し、該対流によって液状食品の上層部分に浮かんでいる固体分を効果的に撹拌し且つ加熱することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、固体分の一部が液状食品の下層部分に沈んでいて固体分の残部が液状食品の上層部分に浮かんでいるような液状食品を蒸気によって加熱する場合でも、液状食品の下層部分に沈んでいる固体分と上層部分に浮かんでいる固体分の撹拌及び加熱が不十分になることを確実に防止できる。
【0009】
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は本発明を適用した蒸気噴出ノズルを示すもので、図1(A)は蒸気噴出ノズルの側面図、図1(B)は図1(A)の縦断面図、図1(C)は図1(A)のy1−y1線断面図、図1(D)は図1(A)のy2−y2線断面図である。
【0011】
図1に示した蒸気噴出ノズル11はプラスチック等から成り、所定の直径Dを有する円筒形の筒状部11aと、筒状部11aの底面を閉塞する底部11bとを備える。筒状部11aと底部11bは所定の厚さtを有する。
【0012】
筒状部11aの蒸気噴出ノズル11の下端から長さL1離れた高さ位置には、複数の第1蒸気噴出孔11cが周方向に等角度間隔θ1で形成されている。本実施形態における第1蒸気噴出孔11cの数は4であり、角度間隔θ1は90度である。
【0013】
また、筒状部11aの第1蒸気噴出孔11cが形成された位置から上方に向かって長さL2離れた高さ位置には、複数の第2蒸気噴出孔11dが周方向に等角度間隔θ1で形成されている。本実施形態における第2蒸気噴出孔11dの数は4であり、角度間隔θ1は90度である。
【0014】
さらに、底部11bには、複数の第3蒸気噴出孔11eが周方向に等角度間隔θ2で形成されている。本実施形態における第3蒸気噴出孔11eの数は3であり、角度間隔θ2は120度である。
【0015】
さらに、筒状部11aの第2蒸気噴出孔11dが形成された位置から下方に向かって長さL3離れた高さ位置には、第2蒸気噴出孔11dに隣接して、複数の第4蒸気噴出孔11fが周方向に等角度間隔θ1で形成されている。本実施形態における第4蒸気噴出孔11fの数は4であり、角度間隔θ1は90度である。
【0016】
第1〜第4蒸気噴出孔11c〜11fの孔径は全て同じである。後述するように、各第1蒸気噴出孔11cは液状食品AFの下層部分に横向きに蒸気を噴出し、各第2蒸気噴出孔11dは液状食品AFの上層部分に横向きに蒸気を噴出し、各第3蒸気噴出孔11eは液状食品AFの下層部分に下向きに蒸気を噴出する。第4蒸気噴出孔11fは第2蒸気噴出孔11dの補助的な役割を果たすものであり、第2蒸気噴出孔11dと同様に、各第4蒸気噴出孔11fは液状食品AFの上層部分に横向きに蒸気を噴出する。
【0017】
蒸気噴出ノズル11に係る具体的な数値例を挙げれば、直径Dは10mm、厚さtは1mm、長さL1は2mm、長さL2は21mm、長さL3は2mmであり、第1〜第4蒸気噴出孔11c〜11fの孔径は1mmである。
【0018】
図2は容器CUに収容されている液状食品AF内に蒸気噴出ノズル11を挿入した加熱前状態を示す図である。
【0019】
液状食品AFはスープやみそ汁等の汁物であり、水等の液体分AFaと調味粉末及び具材等の固体分AFb1,AFb2を含んでいる。加熱前状態にあっては液体分AFaとの比重関係によって固体分の一部AFb1は液状食品AFの下層部分に沈んでおり、固体分の残部AFb2は液状食品AFの上層部分に浮かんでいる。
【0020】
図2中のH1は蒸気噴出ノズル11を挿入した状態における液状食品AFの液面と容器CUの底面との距離を示し、H2は蒸気噴出ノズル11の下端と容器CUの底面との距離を示し、H3は蒸気噴出ノズル11の第2蒸気噴出孔11dの形成位置と液状食品AFの液面との距離を示す。
【0021】
各距離H1〜H3に係る具体的な数値例を先に述べた蒸気噴出ノズル11に係る具体的な数値例に合わせて挙げれば、距離H1は33mm、距離H2は5mm、距離H3は5mmである。
【0022】
液状食品AF内に蒸気噴出ノズル11を挿入した状態では、蒸気噴出ノズル11の複数の第1蒸気噴出孔11cは液状食品AFの下層部分に位置し、複数の第2蒸気噴出孔11dは液状食品AFの上層部分に位置し、複数の第3蒸気噴出孔11eは液状食品AFの下層部分に位置し、複数の第4蒸気噴出孔11fは液状食品AFの上層部分に位置する。換言すれば、図1に示した蒸気噴出ノズル11の各長さL1〜L3は、液状食品AF内に蒸気噴出ノズル11を挿入した状態で図2に示した各距離H1〜H3が保てるように予め設定されている。
【0023】
図3は蒸気噴出ノズル11の第1〜第4蒸気噴出孔11c〜11fから液状食品AF内に蒸気を噴出している加熱状態を示す図である。
【0024】
蒸気噴出ノズル11の上端開口に蒸気を供給すると、各第1蒸気噴出孔11cから液状食品AFの下層部分に横向きに蒸気が噴出され、各第2蒸気噴出孔11dから液状食品AFの上層部分に横向きに蒸気が噴出され、各第3蒸気噴出孔11eから液状食品AFの下層部分に下向きに蒸気が噴出され、各第4蒸気噴出孔11fから液状食品AFの上層部分に横向きに蒸気が噴出される。
【0025】
各第1蒸気噴出孔11c,各第2蒸気噴出孔11d及び各第4蒸気噴出孔11fは各々の中心線が筒状部11aの中心線と直交し且つ筒状部11aの半径方向に沿った形態にあるため、図4に太線矢印で示すように各第1蒸気噴出孔11c,各第2蒸気噴出孔11d及び各第4蒸気噴出孔11fから噴出される蒸気の方向は筒状部11aの半径方向に沿った向きとなる。また、各第3蒸気噴出孔11eは各々の中心線が筒状部11aの中心線と平行となる形態にあるため、各第3蒸気噴出孔11eから噴出される蒸気の方向は筒状部11aの中心線と平行な向きとなる。
【0026】
各第1蒸気噴出孔11cと各第3蒸気噴出孔11eから噴出された蒸気はその噴出圧力によって図3に矢印で示すような対流CV1を液状食品AFの下層部分に積極的に形成し、該対流CV1によって液状食品AFの下層部分に沈んでいる固体分AFb1が効果的に撹拌され且つ加熱される。
【0027】
また、各第2蒸気噴出孔11dと各第4蒸気噴出孔11fから噴出された蒸気はその噴出圧力によって図3に矢印で示すような対流CV2を液状食品AFの上層部分に積極的に形成し、該対流CV2によって液状食品AFの上層部分に浮かんでいる固体分AFb2が効果的に撹拌され且つ加熱される。
【0028】
両対流CV1及びCV2の影響により液状食品AFの中層部分にもそれ相当の対流が形成されるため、該対流によって液状食品AFの中層部分に存する液体分AFaが撹拌され且つ加熱される。
【0029】
このように前述の蒸気噴出ノズル11によれば、液状食品AFの下層部分に横向きに且つ集中して蒸気を噴出することにより該液状食品AFの下層部分に積極的に対流CV1を形成して、該対流CV1によって液状食品AFの下層部分に沈んでいる固体分AFb1を効果的に撹拌し且つ加熱することができると共に、液状食品AFの上層部分に横向きに且つ集中して蒸気を噴出することにより該液状食品AFの上層部分に積極的に対流CV2を形成して、該対流CV2によって液状食品AFの上層部分に浮かんでいる固体分AFb2を効果的に撹拌し且つ加熱することができる。
【0030】
従って、固体分の一部AFb1が液状食品AFの下層部分に沈んでいて固体分の残部AFb2が液状食品AFの上層部分に浮かんでいるような液状食品AFを蒸気によって加熱する場合でも、液状食品AFの下層部分に沈んでいる固体分AFb1と上層部分に浮かんでいる固体分AFb2の撹拌及び加熱が不十分になることを確実に防止して、固体分の溶け残りや食感低下等の不具合を確実に解消して高品位の液状食品を提供することができる。
【0031】
図5は図1に示した蒸気噴出ノズルの第1変形例を示すもので、図5(A)は蒸気噴出ノズルの側面図、図5(B)は図5(A)のy3−y3線断面図である。
【0032】
図5に示した蒸気噴出ノズル11が、図1に示した蒸気噴出ノズル11と異なるところは、複数の第1蒸気噴出孔11cの形成位置を複数の第2蒸気噴出孔11dに対して周方向に45度ずらした点にある。他の構成は図1に示した蒸気噴出ノズル11と同じである。図5に示した蒸気噴出ノズル11であっても、図1に示した蒸気噴出ノズル11と同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
図6は図1に示した蒸気噴出ノズルの第2変形例を示すもので、図6(A)は蒸気噴出ノズルの側面図、図6(B)は図6(A)のy4−y4線断面図、図6(C)は図6(A)のy5−y5線断面図である。
【0034】
図6に示した蒸気噴出ノズル11が、図1に示した蒸気噴出ノズル11と異なるところは、複数の第3蒸気噴出孔11eを排除した点と、複数の第4蒸気噴出孔11fを排除した点にある。他の構成は図1に示した蒸気噴出ノズル11と同じである。図6に示した蒸気噴出ノズル11であっても、図1に示した蒸気噴出ノズル11と同様の作用効果を得ることができる。勿論、複数の第3蒸気噴出孔11eと複数の第4蒸気噴出孔11fの一方のみを排除しても図1に示した蒸気噴出ノズル11と同様の作用効果を得ることができる。
【0035】
尚、図1〜図4を引用して説明した実施形態では、第1蒸気噴出孔11cと第2蒸気噴出孔11dと第4蒸気噴出孔11fのそれぞれの数を4として各々の角度間隔θ1を90度とし且つ第3蒸気噴出孔11eの数を3としてその角度間隔θ2を120度としたものを示したが、第1蒸気噴出孔11cと第2蒸気噴出孔11dと第3蒸気噴出孔11eと第4蒸気噴出孔11fの各々の数並びに角度間隔を適宜変更しても所期の目的を達成することは充分に可能である。例えば、図7(A)に示すように第1蒸気噴出孔11cと第2蒸気噴出孔11dと第4蒸気噴出孔11fのそれぞれの数を2として各々の角度間隔θ3を180度としたり、または、図7(B)に示すように第1蒸気噴出孔11cと第2蒸気噴出孔11dと第4蒸気噴出孔11fのそれぞれの数を1としたり、または、第1蒸気噴出孔11cと第2蒸気噴出孔11dと第4蒸気噴出孔11fのそれぞれの数を5以上としたり(図示省略)、または、第1蒸気噴出孔11cと第2蒸気噴出孔11dと第4蒸気噴出孔11fのそれぞれの数を2以上として各々の角度間隔を非等角度間隔としたり(図示省略)、または、第3蒸気噴出孔11eの数を2或いは4以上として等角度間隔或いは非等角度間隔で配置したり(図示省略)、または、第3蒸気噴出孔11eの数を1としてもよい(図示省略)。
【0036】
勿論、図5を引用して説明した第1変形例と図6を引用して説明した第2変形例にあっても、蒸気噴出孔各々の数並びに角度間隔を前記例のように適宜変更しても所期の目的を達成することは充分に可能である。
【0037】
また、図1〜図4を引用して説明した実施形態と図5を引用して説明した第1変形例と図6を引用して説明した第2変形例では、各第1蒸気噴出孔11c,各第2蒸気噴出孔11d及び各第4蒸気噴出孔11fとして各々の中心線が筒状部11aの中心線と直交し且つ筒状部11aの半径方向に沿った形態のものを示したが(図4参照)、図8に示すように各第1蒸気噴出孔11c’,各第2蒸気噴出孔11d’及び各第4蒸気噴出孔11f’を各々の中心線が筒状部11aの中心線と直交し且つ筒状部11aの半径方向と角度を有する形態として、同図に太線矢印で示すように各第1蒸気噴出孔11c’,各第2蒸気噴出孔11d’及び各第4蒸気噴出孔11f’から噴出される蒸気の方向が前記半径方向と角度をもった向きとなるようにしてもよい。このような蒸気噴出孔11c,11d,11fの形態及び噴出方向を採用しても図1に示した蒸気噴出ノズル11と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
勿論、図1〜図4を引用して説明した実施形態と図5を引用して説明した第1変形例にあっては、各第3蒸気噴出孔11eを各々の中心線が筒状部11aの中心線と非平行となる向きとなる形態として、各第3蒸気噴出孔11eから噴出される蒸気の方向が筒状部11aの中心線と非平行な向きとなるようにしてもよい。このような第3蒸気噴出孔11の形態及び噴出方向を採用しても図1に示した蒸気噴出ノズル11と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明を適用した蒸気噴出ノズルを示す、蒸気噴出ノズルの側面図とその縦断面図とそのy1−y1線断面図とそのy2−y2線断面図である。
【図2】容器に収容されている液状食品内に蒸気噴出ノズルを挿入した加熱前状態を示す図である。
【図3】蒸気噴出ノズルの第1〜第4蒸気噴出孔から液状食品内に蒸気を噴出している加熱状態を示す図である。
【図4】第1,第2,第4蒸気噴出孔からの蒸気噴出方向を示す図である。
【図5】図1に示した蒸気噴出ノズルの第1変形例を示す、蒸気噴出ノズルの側面図とそのy3−y3線断面図である。
【図6】図1に示した蒸気噴出ノズルの第2変形例を示す、蒸気噴出ノズルの側面図とそのy4−y4線断面図とそのy5−y5線断面図である。
【図7】第1,第2,第4蒸気噴出孔の数に係る変形例を示す図である。
【図8】第1,第2,第4蒸気噴出孔からの蒸気噴出方向に係る変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
11…蒸気噴出ノズル、11a…筒状部、11b…底部、11c,11c’…第1蒸気噴出孔、11d,11d’…第2蒸気噴出孔、11e…第3蒸気噴出孔、11f、11f’…第4蒸気噴出孔、CU…容器、AF…液状食品、AFa…液体分、AFb1,AFb2…固体分。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に収容されている液体分及び固体分を含む液状食品内に蒸気を噴出して該噴出蒸気によって液状食品を加熱する蒸気噴出ノズルであって、
液状食品の下層部分に横向きに蒸気を噴出するための少なくとも1つの第1蒸気噴出孔と、
液状食品の上層部分に横向きに蒸気を噴出するための少なくとも1つの第2蒸気噴出孔とを備える、
ことを特徴とする液状食品加熱用の蒸気噴出ノズル。
【請求項2】
第1蒸気噴出孔と第2蒸気噴出孔の数はそれぞれ複数であり、複数の第1蒸気噴出孔と複数の第2蒸気噴出孔のそれぞれは蒸気噴出ノズルの筒状部に周方向に間隔をおいて形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の液状食品加熱用の蒸気噴出ノズル。
【請求項3】
液状食品の下層部分に下向きに蒸気を噴出するための少なくとも1つの第3蒸気噴出孔を備える、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の液状食品加熱用の蒸気噴出ノズル。
【請求項4】
第3蒸気噴出孔の数は複数であり、複数の第3蒸気噴出孔は蒸気噴出ノズルの底部に周方向に間隔をおいて形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の液状食品加熱用の蒸気噴出ノズル。
【請求項5】
第2蒸気噴出孔に隣接して設けられ、液状食品の上層部分に横向きに蒸気を噴出するための少なくとも1つの第4蒸気噴出孔を備える、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の液状食品加熱用の蒸気噴出ノズル。
【請求項6】
第4蒸気噴出孔の数は複数であり、複数の第4蒸気噴出孔は蒸気噴出ノズルの筒状部の第2蒸気噴出孔の下側隣接位置に周方向に間隔をおいて形成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の液状食品加熱用の蒸気噴出ノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−236435(P2007−236435A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−59065(P2006−59065)
【出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】