説明

演奏ゲームのための方法、装置、及び記録媒体

【課題】本発明は、演奏ゲームのための方法、装置、及び記録媒体に関し、より詳しくは、ユーザが複数の領域を移動しながら該当領域にある指示子を演奏する演奏ゲームを提供する方法、装置、及び記録媒体に関する。
【解決手段】本発明は、ゲーム画面に複数のトラック領域を表示し、前記複数のトラック領域の各々に対してノートが判定ターゲットがある位置に向けて移動しながら表示されるように制御するゲーム画面制御部110と、ユーザの活性化トラック領域移動操作によって前記複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定するトラック領域制御部120と、前記ユーザの演奏操作によって演奏操作信号が発生すれば、前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域でのノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して前記演奏操作に対する正確度を判定する演奏操作制御部130と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は演奏ゲームのための方法、装置、及び記録媒体に関し、より詳しくは、ユーザが複数の領域を移動しながら該当領域にある指示子を演奏する演奏ゲームを提供する方法、装置、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の音楽を演奏する演奏ゲームでは、音楽を演奏するための指示子の構成を1つの操作装置(コントローラ)毎に1つのノートまたは1つのトラック(演奏のためのノートが動く区間)と規定し、指示子のノートに対する演奏を行う方式によりゲームが進行される。このような従来の演奏ゲーム方法では、多様で、おもしろいゲームを提供してくれない限界点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような背景において、本発明はユーザが複数の領域を移動しながら該当領域にある指示子を演奏する演奏ゲームを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述した目的を達成するための一態様によれば、本発明は、ゲーム画面に複数のトラック領域を表示し、上記複数のトラック領域の各々に対してノートが判定ターゲットがある位置に向けて移動しながら表示されるように制御するゲーム画面制御部と、ユーザの活性化トラック領域移動操作によって上記複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定するトラック領域制御部と、上記ユーザの演奏操作によって演奏操作信号が発生すれば、上記活性化トラック領域に設定されたトラック領域でのノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して上記演奏操作に対する正確度を判定する演奏操作制御部と、を含む演奏ゲームのための装置を提供する。
【0005】
他の態様によれば、本発明は、複数のトラック領域のうち、特定トラック領域で移動しながら表示されるノートが判定ターゲットに近接するステップと、ユーザによる活性化トラック領域移動操作信号を認識するステップと、上記活性化トラック領域移動操作信号によって上記特定トラック領域を活性化トラック領域に設定するステップと、上記ユーザによる演奏操作に従う演奏操作信号を認識するステップと、上記演奏操作信号が認識された時点に、上記活性化トラック領域でノートと判定ターゲットとの位置を比較して上記演奏操作の正確度を判定するステップと、上記演奏操作の正確度に対する判定結果に従って、演出効果を発生させるステップと、を含む演奏ゲームのための方法を提供する。
【0006】
更に他の態様によれば、本発明は、演奏ゲームのための方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、ゲーム画面に複数のトラック領域を表示し、上記複数のトラック領域の各々に対してノートが判定ターゲットがある位置に向けて移動しながら表示されるように制御する機能と、ユーザの活性化トラック領域移動操作によって上記複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定する機能と、上記ユーザの演奏操作によって演奏操作信号が発生すれば、上記活性化トラック領域に設定されたトラック領域でのノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して上記演奏操作に対する正確度を判定する機能と、を具現するプログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体を提供する。
【0007】
更に他の態様によれば、本発明は、1つ以上のトラックを有する複数のトラック領域を表示し、上記複数のトラック領域の各々に上記トラックの各々に沿って判定ターゲットがある位置に向けて移動するノートを表示するディスプレイと、ユーザの活性化トラック領域移動操作によって上記複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定するトラック領域操作装置と、上記活性化トラック領域に設定されたトラック領域に対するユーザの演奏操作のための1つ以上の操作ボタンを含む演奏操作装置と、を含む演奏ゲームのための装置を提供する。
【0008】
更に他の態様によれば、本発明は、演奏ゲームのためのゲーム画面に1つ以上のトラックを有する複数の領域を表示し、上記領域の各々に固定指示子と上記トラックに沿って移動する移動指示子を表示する画面表示部と、ユーザの操作によって複数の領域のうちの1つを演奏領域に設定する演奏領域設定部と、ユーザによる演奏操作の発生時点に、上記演奏領域に設定された領域での上記固定指示子の位置と上記移動指示子の位置とを比較して、上記固定指示子または上記移動指示子に対する上記演奏操作の正誤または正確度を判定する演奏判定部と、を含む演奏ゲームのための装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
以上、説明したように、本発明によれば、ユーザが複数の領域を移動しながら該当領域にある指示子を演奏する演奏ゲームを提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】一実施形態に係る演奏ゲーム装置に対するブロック構成図である。
【図2】演奏ゲームを提供するために、ゲーム画面制御部110により構成されて表示されるゲーム画面での複数のトラック領域及び判定ターゲットを示す例示図である。
【図3】演奏ゲームを提供するために、ゲーム画面制御部110により構成されて表示されるゲーム画面での複数のトラック領域及び判定ターゲットを示す例示図である。
【図4】演奏ゲームを提供するために、ゲーム画面制御部110により構成されて表示されるゲーム画面での複数のトラック領域及び判定ターゲットを示す例示図である。
【図5】演奏ゲームを提供するために、ゲーム画面制御部110により構成されて表示されるゲーム画面での複数のトラック領域及び判定ターゲットを示す例示図である。
【図6】ノートのパターンによって複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に変更設定することを示す例示図である。
【図7】判定ターゲットを表示する方法に対する例示図である。
【図8】ノートの表示及び表示されたノートに対する演奏操作を示す例示図である。
【図9】多様な種類のノートの表示及びこのような多様な種類のノートに対する演奏操作を示す例示図である。
【図10】ほぼ同じ時点に演奏操作を必要とするノートが複数のトラック領域で同時に表示される例示図である。
【図11】多様な種類のトラック領域操作装置102に対する例示図である。
【図12】多様な種類のトラック領域操作装置102に対する例示図である。
【図13】多様な種類のトラック領域操作装置102に対する例示図である。
【図14】多様な種類のトラック領域操作装置102に対する例示図である。
【図15】多様な種類のトラック領域操作装置102に対する例示図である。
【図16】演奏操作装置103に対する例示図である。
【図17】一実施形態に係る演奏ゲーム方法に対するフローチャートである。
【図18】他の実施形態に係る演奏ゲーム装置に対するブロック構成図である。
【図19】他の実施形態に係る演奏ゲーム装置を携帯型ゲーム機で具現した例示図である。
【図20】本発明の更に他の実施形態に係る演奏ゲーム装置に対するブロック構成図である。
【図21】本発明の更に他の実施形態に係る演奏ゲーム装置に提供される2つタイプの演奏ゲームを示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一な構成要素に対してはたとえ他の図面上に表示されても、できる限り同一な符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するに当たって、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0012】
また、本発明の構成要素を説明するに当たって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質や回順序または順序などが限定されない。どの構成要素が他の構成要素に“連結”、“結合”、または“接続”されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、または接続できるが、各構成要素の間に更に他の構成要素が“連結”、“結合”、または“接続”されることもできると理解されるべきである。
【0013】
図1は、一実施形態に係る演奏ゲームのための装置100(以下、“演奏ゲーム装置”という)に対するブロック構成図である。
【0014】
図1に例示的に図示された演奏ゲーム装置100は、ノートがトラックの一端にある判定ターゲットに向けて移動しながら表示され、ユーザは移動するノートが判定ターゲットと一致すると判断される時点に演奏操作を行い、演奏操作がなされた時点にノートと判定ターゲットとの位置が正確に一致したかを判定する方式の演奏ゲームを提供する装置である。このような演奏ゲームは、一例として、バックグラウンド音楽に特定音楽を再生させて置いて、このような音楽の再生流れによってユーザが演奏操作を行うようにする音楽演奏ゲームでありうる。
【0015】
このような演奏ゲームのための演奏ゲーム装置100は、図1に示すように、ユーザに演奏操作を行なうことができる演奏ゲームをゲーム画面に構成して提供してくれるゲーム画面制御部110と、提供されたゲーム画面で表示され、ノートが移動するトラック領域を制御するトラック領域制御部120と、ユーザの演奏操作を認識して、それに対する判定を行う演奏操作制御部130と、を含む。また、ゲーム画面制御部110により構成されたゲーム画面はディスプレイ101に表示され、トラック領域制御部120はトラック領域操作装置102を通じてユーザによるトラック領域操作(これを“活性化トラック領域移動操作”と称する)を受け入れてトラック領域制御を遂行する。また、演奏操作制御部130は、演奏操作装置103を通じてユーザによる演奏操作を受け入れて演奏操作判定を行うようになる。
【0016】
前述したゲーム画面制御部110は、演奏ゲームを提供するために構成されたゲーム画面をディスプレイ101に表示することにより演奏ゲームを提供するが、このようなゲーム画面を構成して表示するに当たって、ゲーム画面に複数のトラック領域を表示し、このような複数のトラック領域の各々に対してノートが判定ターゲットがある位置に向けて移動しながら表示されるように制御する。
【0017】
前述したトラック領域制御部120は、ユーザの活性化トラック領域移動操作によって複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定する。これによって、活性化トラック領域が複数のトラック領域を交互に移動するようになる。
【0018】
前述した演奏操作制御部130は、ユーザの演奏操作によって演奏操作信号が発生すれば、活性化トラック領域に設定されたトラック領域でのノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して演奏操作に対する正確度を判定する。
【0019】
以下、前述したゲーム画面制御部110がユーザに演奏操作を行なうことができる演奏ゲームをゲーム画面に構成して提供するためのゲーム画面構成方式について詳細に説明する。
【0020】
ゲーム画面を構成する方式についての説明の前に、ゲーム画面構成方式と関連し、本発明で例示的に開示する演奏ゲーム方式の核心的な概念のうちの1つである活性化トラック領域について簡単に説明する。
【0021】
本明細書で言及される“トラック領域”とは、演奏を行うためのノートが動く区間であるトラックを1つまたは2つ以上含む領域を意味する。本発明の実施形態では、このようなトラック領域を複数個だけ含んでおり、このような複数個のトラック領域のうちの1つを“活性化トラック領域”というものに設定して、活性化トラック領域に設定されたトラック領域に対してのみ演奏操作判定を行う。仮に、トラック領域が複数のトラックを含む場合、この時のトラック領域を“トラック群”という。
【0022】
本明細書で言及される“活性化トラック領域”とは、複数のトラック領域のうちのユーザにより選択された1つのトラック領域であって、ユーザによる演奏操作を演奏操作信号として受け入れて演奏操作に対する判定を行うようになる特別なトラック領域である。
【0023】
このように、活性化トラック領域を設定して、ここでしか演奏操作信号を受け入れて演奏操作に対する判定を行わないことで、演奏操作装置103がトラック領域(多数のトラックを含むことができる)の個数だけ充分でない場合にも、複数のトラック領域全てで演奏操作を可能にしてくれるという効果がある。例えば、トラック領域が3個であり、各トラック領域には3個のトラックが存在すれば、各トラック領域に対する演奏操作を各演奏操作装置103にすれば、3個のトラックに対応する3個の操作ボタンを含む演奏操作装置103を3個具備しなければならない。即ち、3個のトラック領域全てに含まれた9個のトラックの各々に対応する9個の操作ボタンが必要である。しかしながら、3個のトラック領域のうちの1つだけを活性化トラック領域に設定して、活性化トラック領域に設定されたトラック領域のみで演奏操作信号を受け入れて演奏操作に対する判定を行うようになれば、活性化トラック領域に設定されたトラック領域に含まれた3個のトラックに対応する3個の操作ボタンだけ必要となる。
【0024】
このような活性化トラック領域の設定と関連して、ゲーム画面制御部110は、ゲーム画面構成時、複数のトラック領域のうちの活性化トラック領域に設定されたトラック領域を他のトラック領域と区分されるように表示することができる。例えば、活性化トラック領域に設定されたトラック領域の後パネル色相を他のトラック領域の後パネル色相と異なるように表示したり、活性化トラック領域に設定されたトラック領域に別の標識を表示してくれることで、他のトラック領域と区分されるようにすることができる。
【0025】
また、複数のトラック領域表示と関連して、ゲーム画面制御部110は、複数のトラック領域が表示されたゲーム画面を構成するに当たって、複数のトラック領域の各々は、1つ以上のトラックを含むようにゲーム画面を構成することができる。例えば、3個のトラック領域がある場合、左側トラック領域は3個のトラックを含み、中のトラック領域は5個のトラックを含み、右側トラック領域は1つのトラックを含むことができる。また、2つのトラック領域がある場合、左側トラック領域と右側トラック領域は全て3個のトラックを含むことができる。このようなゲーム画面上のトラック領域及びトラックに対する表示は、図2乃至図5を参照してまた説明する。
【0026】
また、ノート表示と関連して、ゲーム画面制御部110は、複数のトラック領域の各々にノートを表示する時、表示方式(例:サイズ、色相、形態等)、及び演奏方式などが多様なノートを表示することができる。例えば、複数のトラック領域の各々に対して表示されるノートは、トラック領域操作装置102を通じた活性化トラック領域移動操作によって活性化トラック領域を設定した以後、演奏操作装置103を通じて演奏操作が可能であり、該当トラック領域に含まれた該当トラックの幅と同一な“サンプラーノート”が一般的であり、このようなサンプラーノートの他にも、ユーザが演奏操作装置103を通じて演奏操作を行う必要無しで、トラック領域操作装置102を通じた活性化トラック領域移動操作だけでも演奏操作が可能であり、該当トラック領域の幅と同一な“ターンテーブルノート”がありうる。即ち、複数のトラック領域の各々に対して表示されるノートは、サンプラーノート及びターンテーブルノートなどのうちの1つ以上を含むことができる。前述したノート表示方式及びこれに従うノートに対する演奏操作方式は、図8乃至図10を参照して説明する。
【0027】
また、判定ターゲット表示と関連して、ゲーム画面制御部110は、複数のトラック領域の各々に対応するトラック領域の個数だけの判定ターゲットを別途に割り当てることもでき、複数のトラック領域の全てに亘って共通に適用される1つの判定ターゲットを割り当てることもできる。また、ゲーム画面制御部110は、図7の(a)に示すように、複数のトラック領域の各々で判定ターゲットを全て表示したり、図7の(b)に示すように、活性化トラック領域の識別力を高めるために、複数のトラック領域のうちの活性化トラック領域に設定されたトラック領域のみで判定ターゲットを表示することもできる。
【0028】
以上、ゲーム画面制御部110がユーザに演奏操作を行うことができる演奏ゲームをゲーム画面として構成して提供するためのゲーム画面構成方式について説明したし、以下では、このようなゲーム画面構成と関連して、ユーザが演奏ゲームをプレイする間、トラック領域制御部120により、ユーザの選択(如何なるトラック領域を活性化トラック領域に設定するかに対する選択)によって複数のトラック領域を制御する方式について詳細に説明する。
【0029】
トラック領域制御部120は、ユーザの活性化トラック領域移動操作によって複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定するものであるが、このようなトラック領域制御部120は、ユーザによる活性化トラック領域移動操作に対する方向(例:左側、右側等)を認識し、認識された方向によって複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定することができる。
【0030】
ユーザによる活性化トラック領域移動操作に対する認識された方向に基づいて活性化トラック領域を設定するに当たって、ユーザによる活性化トラック領域移動操作が1方向に1回なされた場合、該当方向と対応するトラック領域を活性化トラック領域に設定する第1方式からなることもでき、ユーザによる活性化トラック領域移動操作が1方向に持続的になされている間のみに該当方向と対応するトラック領域を活性化トラック領域に設定を維持する第2方式からなることもできる。
【0031】
前述した方式のうち、第2方式を用いて活性化トラック領域を設定する場合、トラック領域制御部120は、ユーザの活性化トラック領域移動操作に対する方向が持続的に認識される間、認識された方向によって複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定して維持させ、活性化トラック領域移動操作に対する方向が認識されないか、活性化トラック領域移動操作に対して持続的に認識されていた方向が認識されないと、複数のトラック領域のうちの予め定義されたデフォルトトラック領域を活性化トラック領域に復帰させて設定することができる。ここで、デフォルト(Default)トラック領域は、ユーザの活性化トラック領域移動操作のない場合、複数のトラック領域のうちの活性化トラック領域に予め設定されたトラック領域である。このようなデフォルトトラック領域は、一例として、左側トラック領域、中のトラック領域、及び右側トラック領域を含む3個のトラック領域である場合、中のトラック領域であることがあり、左側トラック領域及び右側トラック領域を含む2個のトラック領域の場合、左側トラック領域または右側トラック領域でありうる。
【0032】
前述したトラック領域制御部120は、図1にも示すように、2つ以上の方向にユーザによる活性化トラック領域移動操作が可能なトラック領域操作装置102を含むことができる。
【0033】
このようなトラック領域操作装置102は、活性化トラック領域設定の第2方式と関連して、ユーザによる活性化トラック領域移動操作のない時は、デフォルト状態にあったり、デフォルト位置に位置し、ユーザによる活性化トラック領域移動操作が維持されている時のみ操作状態(例:左側操作状態、右側操作状態など)にあったり、操作位置(例:左側操作位置、右側操作位置等)に位置することができる。
【0034】
また、このようなトラック領域操作装置102は、アナログスティック、ジョイスティック、シーソーボタン、複数の同時入力が可能なボタン、及びタッチ装置などのうちの1つで具現できる。このようなトラック領域操作装置102の具現例は、図11乃至図15を参照して説明する。
【0035】
以上、トラック領域制御部120による活性化トラック領域設定と関連した機能を説明したし、以下では、ユーザによる演奏操作を受け入れて演奏操作判定を行う演奏操作制御部130について説明する。
【0036】
まず、ユーザが演奏操作を行うために、実施形態に従う演奏ゲーム装置100は、ユーザが操作することができる演奏操作装置103を含むことができる。この際、複数のトラック領域の各々に対する個別的な演奏操作のための複数の演奏操作装置103を含んだり、複数のトラック領域に対する共通の演奏操作のための1つの演奏操作装置103を含むことができる。即ち、実施形態に従う演奏ゲーム装置100は、演奏操作装置103をトラック領域の個数だけ含んだり、1つを含むことができる。
【0037】
このようなトラック領域の個数だけ含まれた複数の演奏操作装置103の各々、または全てのトラック領域に共通する1つの演奏操作装置103は、複数のトラック領域に含まれる各トラックと対応する操作ボタンを含むことができる。即ち、各演奏操作装置103は、各トラック領域が含むトラックの個数のうち、最大個数以上の操作ボタンを含まなければならない。例えば、3個のトラックを有する第1トラック領域、5個のトラックを有する第2トラック領域、及び3個のトラックを有する第3トラック領域を含む3個のトラック領域があり、3個のトラック領域に対する演奏操作時、1つの演奏操作装置103を用いる場合を仮定すれば、この際、演奏操作装置103は、1つのトラック領域に含まれたトラックの最大個数以上の操作ボタンを含まなければならないので、5個の操作ボタンは最小限含まなければならない。
【0038】
演奏操作制御部130は、前述した演奏操作装置103を通じてユーザによる演奏操作を受け入れて活性化トラック領域に設定されたトラック領域での演奏操作判定を行うようになる。各トラック領域で移動するノートのパターンによって活性化トラック領域を交互に設定しながら速く演奏操作を行うことは、上手でないユーザには難しく感じられる。したがって、活性化トラック領域の設定を変更しながら演奏操作する難しさを助けるために、演奏操作制御部130は、活性化トラック領域に設定されたトラック領域に複数のトラックが含まれた場合、活性化トラック領域に設定されたトラック領域に含まれた1トラックに対応する操作ボタンで演奏操作信号が発生したとしても、活性化トラック領域に設定されたトラック領域に含まれた他のトラックに沿って移動するノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して、演奏操作に対する正確度を判定することができる。このような判定方式は、ユーザが易しいモード(Easy Mode)に設定した場合に適用される。
【0039】
このような判定方式を例に挙げれば、活性化トラック領域に設定された第2トラック領域(1番トラック、2番トラック、及び3番トラック含み)で、2番トラックに降りるノートに対して2番トラックに対応する操作ボタンを用いて演奏操作を行わなければならないが、1番トラックに対応する操作ボタンで演奏操作を行った場合、通常的にタイミングが合っているとしても誤った演奏操作判定を下す。しかしながら、前述した判定方式に適用すると、誤った操作ボタンで演奏操作したとしても、1番トラックに対応する操作ボタンでユーザが演奏操作した時点と、2番トラックに降りるノートが判定ターゲットと一致する時点がタイミング上一致すれば、正しく演奏操作されたことと判定することができる。
【0040】
一方、演奏操作制御部130は、演奏操作に対する正確度を判定し、判定された正確度によって点数を与えてゲーム画面上に表示することができるが、複数のトラック領域別に点数を異なるように与えたり、ノートパターンによって点数を異なるように与えることができる。
【0041】
例えば、左側トラック領域、中のトラック領域、及び右側トラック領域を含む3個のトラック領域の場合、中のトラック領域でのノートに対する演奏操作よりは、左側トラック領域と右側トラック領域でのノートに対する演奏操作がより難しいことがあるので、左側トラック領域と右側トラック領域でのノートに対する演奏操作に一層高い点数を与えることができる。また、複数のトラック領域の全てでほぼ同じタイミングに多数のノートが判定ターゲットに到達する等の難しいノートパターンが表示される場合、このような難しいノートパターンに対する演奏操作を行うためには、活性化トラック領域の設定を非常に速かに変更しながら演奏操作を行わなければならず、これは速い判断力と速い手つきなどが要求されるので、易しいノートパターンよりは高い点数を与えることができる。
【0042】
一方、演奏操作制御部130は、演奏操作に対する正確度を判定した結果に従う演出効果(例:多様な演出効果情報表示、多様な演出効果音、多様な演出効果震動等)を発生させることができる。
【0043】
一方、一実施形態に従う演奏ゲーム装置100が提供する演奏ゲームは、ノートがトラックの一端にある判定ターゲットに向けて移動しながら表示され、ユーザは移動するノートが判定ターゲットと一致すると判断される時点に演奏操作を行い、演奏操作がなされた時点にノートと判定ターゲットとの位置が正確に一致したかを判定する方式のゲームであって、一例として、バックグラウンド音楽としてメモリーに格納された特定音楽を再生させておいて、このような音楽の再生流れ(例:楽譜等)に従うパターンで各トラック領域にノートが表示されて移動するようにして、ユーザが音楽の再生流れに従って移動表示されるノートに対する演奏操作を行うようにし、それに従う演出効果または音を出力する音楽演奏ゲームでありうる。
【0044】
このように、演奏ゲーム装置100が前述した音楽演奏ゲームを提供する場合、複数のトラック領域の全体または複数のトラック領域のうちの一部の特定トラック領域(1つ以上のトラック領域)に対し、ゲーム画面制御部110が音楽の再生流れ(例:楽譜等)に従うパターンでノートを表示し、演奏操作制御部130は複数のトラック領域の全体または一部の特定トラック領域でのノートに対する演奏操作の正確度を判定した以後、ノートに該当する音楽の部分音や演出効果を出力することができる。
【0045】
仮に、複数のトラック領域の全体でなく、複数のトラック領域のうちの一部の特定トラック領域(1つ以上のトラック領域)に対し、ゲーム画面制御部110が音楽の再生流れ(例:楽譜等)に従うパターンでノートを表示し、演奏操作制御部130は一部の特定トラック領域でのノートに対する演奏操作の正確度を判定した以後、ノートに該当する音楽の部分音や演出効果を出力する場合、一部の特定トラック領域を除く残りのトラック領域に対し、ゲーム画面制御部110は一部の特定トラック領域でのノートの表示されるパターンと関連した音楽の再生流れとは関係のないノートを表示し、演奏操作制御部130は残りのトラック領域でのノートに対する演奏操作の正確度を判定した以後、一部の特定トラック領域でのノートに対する演奏操作によって出力された音楽の部分音や演出効果とは相異する音や演出効果を出力することができる。
【0046】
例えば、第1トラック領域(左側トラック領域)、第2トラック領域(中のトラック領域)、及び第3トラック領域(右側トラック領域)を含む3個のトラック領域に対し、第2トラック領域(中のトラック領域)では音楽の再生流れに従うパターンでノートが表示され、このノートに対する演奏操作の結果、このノートに該当する音を出力することによって、第2トラック領域(中のトラック領域)を通じて元の音楽を演出することができ、残りの第1トラック領域(左側トラック領域)、及び第3トラック領域(右側トラック領域)では、音楽の再生流れとは相異するパターンでノートが表示され、このノートに演奏操作結果、音楽の音が出力されるものでない、差別化された他の音や演出効果を出力することで、第2トラック領域(中のトラック領域)を通じて演出される元の音楽を変えたり、元の音楽に効果を加える等の演出操作を行なうことができる。このような演出により一実施形態に従う演奏ゲーム装置100は、“リミックス演出”が可能な音楽演奏ゲームを提供することができる。
【0047】
前述した一実施形態に係る演奏ゲーム装置100は、娯楽室などで利用できるアーケードゲーム機であることがあり、プレイステーションポータブル(PSP:Play Station Portable)(登録商標)などの携帯型ゲーム機や、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Media Player)、スマートフォン、及び移動通信端末機などの携帯型端末機、またはデスクトップやラップトップなどのコンピュータなどでありうる。このような演奏ゲーム装置100は、図18のようなハードウェア的な構成を有し、図19に例示された携帯型ゲーム機で具現できる。
【0048】
以上、一実施形態に従う演奏ゲーム装置100を説明した。以下では、ゲーム画面構成(トラック領域、トラック、ノート、判定ターゲットなどの表示)、活性化トラック領域設定、及びノートに対する演奏操作方法などを図面を参照して例示的に説明する。
【0049】
図2乃至図5は、演奏ゲームを提供するために、ゲーム画面制御部110により構成されて表示されるゲーム画面での複数のトラック領域及び判定ターゲットを示す例示図である。
【0050】
図2は、複数のトラック領域が3個の場合に対するゲーム画面の構成例である。
【0051】
図2に図示されたゲーム画面の構成例によれば、左右方向(横)に対してゲーム画面を3個のトラック領域(第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域)に分割して表示し、各トラック領域は左右方向(横)に対し、同一な3個のトラック(Taトラック、Tbトラック、及びTcトラック)に分割する。また、ゲーム画面の上側から下側にノートが落ちることを仮定して、各トラック領域の下端に判定ターゲットを表示する。
【0052】
図3は、複数のトラック領域が2つの場合に対するゲーム画面の構成例である。
【0053】
図3に図示されたゲーム画面の構成例によれば、左右方向(横)に対し、ゲーム画面を2つのトラック領域(第1トラック領域及び第2トラック領域)に分割して表示し、各トラック領域は左右方向(横)に対し、同一な3個のトラック(Taトラック、Tbトラック、及びTcトラック)に分割する。また、ゲーム画面の上側から下側にノートが落ちることを仮定して、各トラック領域の下端に判定ターゲットを表示する。
【0054】
図4は、複数のトラック領域が3個であり、各トラック領域に含まれたトラックの個数が全て同一でない場合に対するゲーム画面の構成例である。
【0055】
図4に図示されたゲーム画面の構成例によれば、左右方向(横)に対し、ゲーム画面を3個のトラック領域(第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域)に分割して表示し、第1トラック領域及び第3トラック領域は左右方向(横)に対し、同一な3個のトラック(Taトラック、Tbトラック、及びTcトラック)に分割するが、第2トラック領域は左右方向(横)に対し、4個のトラック(Taトラック、Tbトラック、Tcトラック、及びTdトラック)に分割する。また、ゲーム画面の上側から下側にノートが落ちることを仮定して、各トラック領域の下端に判定ターゲットを表示する。
【0056】
図5は、上下方向(縦)に対し、ゲーム画面を複数のトラック領域に示すゲーム画面の構成例である。
【0057】
図5に図示されたゲーム画面の構成例によれば、上下方向(縦)に対し、ゲーム画面を3個のトラック領域(第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域)に分割して表示し、各トラック領域は上下方向(縦)に対し、同一な3個のトラック(Taトラック、Tbトラック、及びTcトラック)に分割する。また、ゲーム画面の左側から右側にノートが移動することを仮定して、各トラック領域の右端に判定ターゲットを表示する。
【0058】
図6は、ノートのパターンによって複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に変更設定することを示す例示図である。
【0059】
活性化トラック領域変更設定(移動)を説明するために、図6に例示的に図示されたゲーム画面の構成は、上下方向(縦)に対し、ゲーム画面を3個のトラック領域(第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域)に分割して表示し、各トラック領域は上下方向(縦)に対し、同一な3個のトラック(Taトラック、Tbトラック、及びTcトラック)に分割する。また、図6では活性化トラック領域に設定されたトラック領域は他のトラック領域と差別化して表示する。
【0060】
参考に、本明細書では複数のトラック領域が3個であり、第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域の場合、第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域を、左側トラック領域、中のトラック領域、及び右側トラック領域とも記載する。また、本明細書では複数のトラック領域が2つであり、第1トラック領域及び第2トラック領域の場合、第1トラック領域及び第2トラック領域を左側トラック領域及び右側トラック領域とも記載する。
【0061】
図6の(a)は、ユーザが活性化トラック領域移動操作のためのトラック領域操作装置102を全く操作しない場合のゲーム画面の構成を示すものであって、この場合には、デフォルトトラック領域と予め定義された第2トラック領域(中のトラック領域)である活性化トラック領域に設定されて、他のトラック領域(第1トラック領域及び第3トラック領域)と差別化して表示される。
【0062】
図6の(b)は、ユーザが活性化トラック領域移動操作のためのトラック領域操作装置102を左方に持続的に操作している場合のゲーム画面の構成を示すものであって、この場合には、左方に対応する第1トラック領域(左側トラック領域)が活性化トラック領域に設定されて他のトラック領域(第2トラック領域及び第3トラック領域)と差別化して表示される。図6の(b)状態で、ユーザがトラック領域操作装置102を放すと、即ち、トラック領域操作装置102を通じた活性化トラック領域移動操作の方向が認識されないと、図6の(a)状態に戻る。
【0063】
図6の(c)は、ユーザが活性化トラック領域移動操作のためのトラック領域操作装置102を右方に持続的に操作している場合のゲーム画面の構成を示すものであって、この場合には、右方に対応する第3トラック領域(右側トラック領域)が活性化トラック領域に設定されて、他のトラック領域(第1トラック領域及び第2トラック領域)と差別化して表示される。図6の(c)状態で、ユーザがトラック領域操作装置102を放すと、即ち、トラック領域操作装置102を通じた活性化トラック領域移動操作の方向が認識されないと、図6の(a)状態に戻る。
【0064】
図7は、判定ターゲットを表示する方法に対する例示図である。
【0065】
判定ターゲットの表示方式は、一例として、図7の(a)に示すように、3個のトラック領域(第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域)の全てに判定ターゲットを表示したり、図7の(b)に示すように、活性化トラック領域の識別力を高めるために、3個のトラック領域(第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域)のうち、活性化トラック領域に設定された第3トラック領域のみで判定ターゲットを表示することもできる。
【0066】
図8は、ノートの表示、及び表示されたノートに対する演奏操作を示す例示図である。
【0067】
図8に図示されたゲーム画面を参照すると、3個のトラック領域(第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域)の各々には、図8でのようなパターンをノートが下に落ちるように表示される。したがって、ユーザは第1トラック領域で3個のノート、第2トラック領域で5個のノート、そして第3トラック領域で2つのノートを含む総10個のノートを演奏操作しなければならない。図8において、10個のノートに表示された数字は演奏操作の順序を意味する。
【0068】
ノートの移動方向を考慮すれば、ユーザは、10個のノートを、1番ノート、2番ノート、...、10番ノートの順に演奏操作すればよく、各ノートを演奏する時、トラック領域操作装置102を用いて該当トラック領域を活性化トラック領域に設定し、ノートが判定ターゲットに一致する時点に演奏操作装置103を通じて演奏操作しなければならない。
図9は、多様な種類のノート(ターンテーブルノート、サンプラーノート)の表示とこのような多様な種類のノートに対する演奏操作を示す例示図である。
【0069】
本明細書のノートは、一例として、トラック領域操作装置102を通じた活性化トラック領域移動操作によって活性化トラック領域を設定した以後、演奏操作装置103を通じて演奏操作が可能な“サンプラーノート”があり、このようなサンプラーノートの他にも、ユーザが演奏操作装置103を通じて演奏操作を行う必要無しで、トラック領域操作装置102を通じた活性化トラック領域移動操作だけでも演奏操作が可能な“ターンテーブルノート900”がありうる。図9では、1番ノート、3番ノート、及び4番ノートがサンプラーノートに該当し、2番ノートがターンテーブルノートに該当する。サンプラーノートは該当トラックの幅と同一な幅を有する。これに比べて、ターンテーブルノート900は該当トラック領域の幅と同一な幅を有する。また、長さの面では、ターンテーブルノート900はサンプラーノートに比べてより長い長さを有する。
【0070】
図9を参照して、ターンテーブルノート900の演奏方式を説明すれば、図9の(a)で、第2トラック領域の1番ノートが判定ターゲットに近接すれば、トラック領域操作装置102を操作しないことで、デフォルトトラック領域である第2トラック領域を活性化トラック領域に設定した以後、1番ノートが判定ターゲットと一致する時点に演奏操作装置103を操作して、1番ノートに対する演奏操作を行なうことができる。
【0071】
以後のゲーム画面を図示した図9の(b)を参照すると、2番ノートが判定ターゲットに近接する状況であり、2番ノートはターンテーブルノート900であるので、2番ノートの頭部分(前部分)が判定ターゲットに一致する時点に、トラック領域操作装置102を左方に持続的に操作して演奏操作することができる。この際、トラック領域操作装置102の左方への操作は、2番ノートの頭部分(前部分)が判定ターゲットに一致する時点で2番ノートの胴部分(後部分)が判定ターゲットを外れる前まで持続的になされなければならない。ターンテーブルノート900は、判定ターゲットの長さ(高さ)と類似な長さ(高さ)である頭部分(前部分)と陰影処理などにより胴部分(後部分)とが区別されるように表示することができる。このようにすれば、ターンテーブルノート900の頭部分(前部分)と判定ターゲットとが正確に一致した場合を容易に認識することができる。
【0072】
また、図9の(b)を参照すると、ターンテーブルノート900である2番ノートが続く間に、サンプラーノートである3番ノートと4番ノートが判定ターゲットに一致する時点になれば、ターンテーブルノート900である2番ノートを演奏するためにトラック領域操作装置102を左方に持続的に操作している間、同時に演奏操作装置103を操作して3番ノート及び4番ノートを各々演奏しなければならない。
【0073】
図10は、ほぼ同じ時点に演奏操作を必要とするノートが複数のトラック領域で同時に表示される例示図である。
【0074】
図10のように、ほぼ同じ時点に演奏操作を必要とするノート(1番ノート、...、5番ノート)が3個のトラック領域(第1トラック領域、第2トラック領域、及び第3トラック領域)で同時に降りる場合、全てのノートを演奏操作するには、速い判断力、活性化トラック領域の速い変更設定と、速い演奏操作が必要である。したがって、このようなノートパターンに対する演奏操作には高い点数を与えることができる。また、このような状況が発生する時には別途の区域表示1000をしてくれることができ、このような別途の区域表示1000がある場合、ノートの前や後部分が区域表示1000を外れて表示されてはならない。また、このような状況(ほぼ同じ時点に演奏操作を必要とするノートが複数のトラック領域で同時に表示される状況)は、多数回のプレイ結果、提供される状況でありうる。
【0075】
図11乃至図15は、多様な種類のトラック領域操作装置102に対する例示図である。
【0076】
図11は、トラック領域操作装置102がアナログスティック1100で具現された例示図である。
【0077】
図11の(a)を参照すると、アナログスティック1100は、特性上、ユーザの操作(入力)のない場合、中に位置するようになる。アナログスティック1100を左方あるいは右方に移動させて操作すれば、移動認識範囲で操作した方向が認識され、認識された方向に合うトラック領域が活性化トラック領域に設定される。
【0078】
アナログスティック1100を完全に反らした時、それに合うトラック領域が活性化トラック領域に設定されるようにする方法と、アナログスティック1100の左方と右方への傾き範囲値を設定して、その以上を超えると、それに合うトラック領域が活性化トラック領域に設定されるようにする方法がある。図11の(b)では、左側トラック領域が活性化トラック領域に設定されるようにするアナログスティック1100の左側操作状態の場合と、中のトラック領域が活性化トラック領域に設定されるようにするアナログスティック1100の中の状態、またはこれと対応する操作状態の場合と、右側トラック領域が活性化トラック領域に設定されるようにするアナログスティック1100の右側操作状態の場合を各々図示する。
【0079】
図12は、トラック領域操作装置102がジョイスティック1200で具現された例示図である。
【0080】
図12に図示されたジョイスティック1200は、図11のアナログスティック1100より簡単に具現されることができ、ユーザがジョイスティック1200を操作しない時は、ジョイスティック1200が中の状態(この状態がデフォルト状態でありうる)にあるようになって、中のトラック領域(デフォルトトラック領域)が活性化トラック領域に設定され、ユーザがジョイスティック1200を左方に折れば、それに合う左側トラック領域が活性化トラック領域に設定され、ユーザがジョイスティック1200を右方に折れば、それに合う右側トラック領域が活性化トラック領域に設定される。
【0081】
図13は、トラック領域操作装置102がシーソーボタン1300で具現された例示図である。
【0082】
図13の(a)を参照すると、シーソーボタン1300にある4方向のボタン(L、R、U、D)のうちの1つを押さえていれば、それに合うトラック領域が活性化トラック領域に設定される。
【0083】
図13の(b)に示すように、シーソーボタン1300にある左方のボタン(L)を押さえると、左側トラック領域が活性化トラック領域に設定される。シーソーボタン1300にある右方のボタン(R)を押さえると、右側トラック領域が活性化トラック領域に設定される。シーソーボタン1300を操作しなければ、デフォルトトラック領域である中のトラック領域が活性化トラック領域に設定される。
【0084】
このようなシーソーボタン1300は、構造的に正反対側の入力を同時にできないようになっている。即ち、シーソーボタン1300は、4方向のボタン(L、R、U、D)が一体型となっているので、左方のボタン(L)と右方のボタン(R)を同時に押さえることができない。
【0085】
図14は、トラック領域操作装置102が複数の同時入力が可能なボタン1410、1420で具現された例示図である。
【0086】
図14に示すように、複数の同時入力が可能なボタン1410、1420は4方向のボタン(L、R、U、D)が分離されていたり、2方向のボタン(L、R)が分離されているので、各方向のボタンを同時にユーザが押さえることができる。このような同時入力は操作方向によって活性化トラック領域を設定することに誤りを発生させることがあるので、次のような場合に区分してそれに合う処理をすることができる。
【0087】
1方向のボタンを押さえて活性化トラック領域を変えて設定した状態で、他の方向のボタンを押さえた時、他の方向に対応するトラック領域を活性化トラック領域に直ちに移動させて設定する。
【0088】
また、1方向のボタンを押さえて活性化トラック領域を変えて設定した状態で、他の方向のボタンを押さえて、先に押さえていたボタンを離した時、他の方向に対応するトラック領域を活性化トラック領域に直ちに移動させて設定し、ボタンを離しても変化が起こらない。
【0089】
また、同時に2方向のボタンを押さえた時、このような場合は不可能な場合であり、人間は正確に2つ以上のボタンを同時に押さえることができず、若干の時間差がある。
【0090】
図15は、トラック領域操作装置102がタッチ装置1510、1520、1530で具現された例示図である。
【0091】
図15を参照すると、タッチ装置1510、1520、1530でトラック領域操作表示を行い、それを直接タッチにより操作することができる。
【0092】
図15に示すように、タッチ装置1510、1520、1530は、多様な形態で具現されることができる。中をタッチして左側や右側に引いて操作することは迅速な操作ができないので、ボタン入力方式のように、直ちに左側や右側に瞬く間入力されるようにする。また、マルチタッチができるタッチ装置1510、1520、1530では、複数の同時入力が可能なボタン1410、1420での同時入力に対する処理をすることができる。
【0093】
図16は、演奏操作装置103に対する例示図である。
【0094】
図16を参照すると、演奏操作装置103は4個の操作ボタン(L、R、U、D)が菱形形態になっており、または4個の操作ボタン1、2、3、4が直線形態になっている。図16の演奏操作装置103では4個の操作ボタンがある場合を仮定して図示したものであって、4個でない、1つ乃至3個の操作ボタンを具備することもでき、5個以上の操作ボタンを具備することもできる。また、演奏ゲーム装置100は、1つ以上の操作ボタンセットを有する1つの演奏操作装置103を2つ以上含むこともできる。
【0095】
以下、一実施形態に従う演奏ゲーム装置100が提供する演奏ゲーム方法について説明する。
【0096】
一実施形態に係る演奏ゲーム装置100が提供する演奏ゲーム方法は、演奏ゲームをゲーム画面に構成して提供するゲーム画面表示制御ステップと、特定トラック領域でのノートに対する演奏操作のための活性化トラック領域を設定する活性化トラック領域設定ステップと、活性化トラック領域に設定された特定トラック領域でのノートに対するユーザの演奏操作がなされる演奏操作ステップと、ユーザの演奏操作に対して判定する演奏操作判定ステップと、演奏操作に対する判定結果を提供する演奏操作判定結果提供ステップと、を含む。
【0097】
前述したゲーム画面表示制御ステップは、ゲーム画面に複数のトラック領域を表示し、複数のトラック領域の各々に対してノートが判定ターゲットがある位置に向けて移動するように表示することで、演奏ゲームをゲーム画面に構成して提供するステップである。
【0098】
前述した活性化トラック領域設定ステップは、特定トラック領域でのノートに対する演奏操作のための活性化トラック領域を設定するステップであって、このステップではユーザの活性化トラック領域移動操作によって複数のトラック領域のうちの1つ(特定トラック領域)を活性化トラック領域に設定する。
【0099】
前述した演奏操作ステップはユーザにより演奏操作がなされるステップであって、このステップではユーザの演奏操作に従う演奏操作信号の発生を認識する。
【0100】
前述した演奏操作判定ステップは演奏操作ステップでのユーザの演奏操作に対して判定するステップであって、このステップでは、演奏操作信号の発生が認識されれば、活性化トラック領域に設定されたトラック領域でのノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して演奏操作ステップでの演奏操作に対する正確度を判定する。
【0101】
前述した演奏操作判定結果提供ステップは、演奏操作判定ステップで判定された正確度に従って判定結果を点数として表示したり、演出効果または特定音で発生させることで、演奏操作に対する判定結果を提供するステップである。
【0102】
前述した活性化トラック領域設定ステップは、トラック領域操作装置102を特定の方向に操作して活性化トラック領域移動操作に対する方向が持続的に認識される間のみに認識された方向に従って複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定して維持させる。ユーザがトラック領域操作装置102を特定の方向に維持して操作していた活性化トラック領域移動操作を中断すれば、トラック領域操作装置102はデフォルト位置(例:中の位置)やデフォルト状態(例:中の状態)に自動に戻り、それによってデフォルトトラック領域が活性化トラック領域に自動変更設定される。
【0103】
以下、特定トラック領域でのノートに対する演奏操作がなされる状況での演奏ゲーム方法を図17のフローチャートを参照して説明する。
【0104】
図17を参照すると、一実施形態に従う演奏ゲーム方法は、複数のトラック領域のうちの特定トラック領域で移動しながら表示されるノートが判定ターゲットに近接するステップ(S1700)と、ユーザによる活性化トラック領域移動操作信号を認識するステップ(S1702)と、活性化トラック領域移動操作信号によって特定トラック領域を活性化トラック領域に設定するステップ(S1704)と、ユーザがステップS1700で特定トラック領域でのノートを演奏するために演奏操作をするようになれば、ユーザによるこのような演奏操作に従う演奏操作信号を認識するステップ(S1706)と、演奏操作信号が認識された時点に、活性化トラック領域でノートと判定ターゲットとの位置を比較して演奏操作の正確度を判定するステップ(S1708)と、演奏操作の正確度に対する判定結果によって演出効果を発生させるステップ(S1710)などを含む。
【0105】
前述したステップS1702は、認識された活性化トラック領域移動操作信号から特定方向を感知する。前述したステップS1704は、ステップS1702で特定方向が持続的に感知される間のみに特定方向に対応する特定トラック領域を活性化トラック領域に維持させて設定する。
【0106】
前述したステップS1702で、活性化トラック領域移動操作信号が認識されなくて特定方向の感知が中断されれば、前述したステップS1704は、複数のトラック領域のうち、予め設定されたデフォルトトラック領域を活性化トラック領域に復帰させて設定する。これによって、前述したステップS1708は、前述したステップS1706への演奏操作を活性化トラック領域に復帰されて設定されたデフォルトトラック領域でのノートに対する演奏操作と見なして判定することで、前述したステップS1706への演奏操作を誤った演奏操作と判定するようになる。
【0107】
以上、前述した一実施形態に従う演奏ゲームのための方法は、プログラムで具現され、コンピュータで読取可能な記録媒体に記録されることができる。
【0108】
本発明の一実施形態に係る演奏ゲームのための方法を具現するための記録媒体に記録されるプログラムは、ゲーム画面に複数のトラック領域を表示し、複数のトラック領域の各々に対し、ノートが判定ターゲットがある位置に向けて移動しながら表示されるように制御する機能と、ユーザの活性化トラック領域移動操作によって複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定する機能と、ユーザの演奏操作によって演奏操作信号が発生すれば、活性化トラック領域に設定されたトラック領域でのノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して演奏操作に対する正確度を判定する機能などを具現する。
【0109】
コンピュータが読取可能な記録媒体の例には、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ格納装置などがあり、また、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた転送)の形態で具現されることも含む。また、コンピュータが読取可能な記録媒体はネットワークにより連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式によりコンピュータが読取可能なコードが格納され、実行されることができる。
【0110】
そして、本発明の一実施形態を具現するための機能的な(Functional)プログラム、コード、及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマーにより容易に推論できる。
【0111】
図18は、他の実施形態に係る演奏ゲーム装置1800に対するブロック構成図である。
【0112】
図18に示すように、他の実施形態に従う演奏ゲーム装置1800は、1つ以上のトラックを有する複数のトラック領域を表示し、複数のトラック領域の各々にトラックの各々に沿って判定ターゲットがある位置に向けて移動するノートを表示するディスプレイ1810と、ユーザの活性化トラック領域移動操作によって複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定するトラック領域操作装置1820と、活性化トラック領域に設定されたトラック領域に対するユーザの演奏操作のための1つ以上の操作ボタンを含む演奏操作装置1830と、を含む。
【0113】
前述したトラック領域操作装置1820は、ユーザの活性化トラック領域移動操作がなかったり消えた場合、複数のトラック領域のうち、予め設定されたデフォルトトラック領域と対応するデフォルト状態(例:中の状態)、またはデフォルト位置(例:中の位置)に維持したり、自動に復帰する。このようなトラック領域操作装置1820は、図11乃至図15に例示的に図示されたアナログスティック1100、ジョイスティック1200、シーソーボタン1300、複数の同時入力が可能なボタン1410、1420、及びタッチ装置1510、1520、1530のうちの1つで具現できる。
【0114】
前述した他の実施形態に従う演奏ゲーム装置1800は、娯楽室などで利用できるアーケードゲーム機であることがあり、プレイステーションポータブル(PSP:Play Station Portable)などの携帯型ゲーム機や、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Media Player)、スマートフォン、及び移動通信端末機などの携帯型端末機、またはデスクトップやラップトップなどのコンピュータなどでありうる。このような演奏ゲーム装置1800が携帯型ゲーム機で具現された例示を図19を通じて確認して見ることができる。
【0115】
図19を参照すると、演奏操作装置1830での4個の操作ボタンが足りない場合には予備的な演奏操作装置1840を利用することができる。仮に、特定トラック領域が5個以上のトラックを含む場合、この特定トラック領域での5個以上のトラックを演奏するためには演奏操作装置1830での4個の操作ボタンでは足りないので、予備的な演奏操作装置1840に含まれた操作ボタンを利用すればよい。
【0116】
また、図19を参照すると、演奏ゲーム装置1800は、中央処理処置1840、メモリー1850、スピーカー1860などを更に含むことができる。
【0117】
中央処理処置1840は、ディスプレイ1810に表示されたゲーム画面の構成などを制御し、トラック領域操作装置1820から活性化トラック領域移動操作信号を受信して活性化トラック領域を変更して設定し、それによってディスプレイ1810に表示されるトラック領域の表示を制御し、演奏操作装置1830から演奏操作信号を受信して、それに従う演奏操作を判定し、その結果をディスプレイ1810に表示したり、スピーカー1860を通じて演出効果音や特定音を出力することができる。即ち、図1に図示され、ソフトウェアモジュールでありうるゲーム画面制御部110、トラック領域制御部120、及び演奏操作制御部130などがこのような中央処理処置1840を通じて具現できる。
【0118】
また、メモリー1850には、各種の音楽に対するデータを格納し、この他にも、演奏ゲームと関連した各種の情報やデータを格納することができ、また、演奏ゲームを通じて発生する判定結果や点数などのゲーム結果に対するデータを格納していることができる。
【0119】
図20は、本発明の更に他の実施形態に係る演奏ゲーム装置2000に対するブロック構成図である。
【0120】
図20を参照すると、本発明の更に他の実施形態に従う演奏ゲーム装置2000は、演奏ゲームのためのゲーム画面に1つ以上のトラックを有する複数の領域を表示し、表示された領域の各々に固定指示子とトラックに沿って移動する移動指示子を表示する画面表示部2010と、ユーザの操作によって複数の領域のうちの1つを演奏領域に設定する演奏領域設定部2020と、ユーザによる演奏操作の発生時点に、演奏領域に設定された領域での固定指示子の位置と移動指示子の位置とを比較して、固定指示子または移動指示子に対する演奏操作の正誤または正確度を判定する演奏判定部2030と、を含む。
【0121】
前述した演奏領域設定部2020は、ユーザの操作が持続的に維持された間のみに複数の領域のうちの1つを演奏領域に維持させて設定する。仮に、ユーザの操作がなかったり、維持されていた操作が消えれば、複数の領域のうちの予め設定されたデフォルト領域に演奏領域を復帰させて設定する。
【0122】
図20に図示された本発明の更に他の実施形態に従う演奏ゲーム装置2000が提供する演奏ゲームは、ノート移動方式の演奏ゲーム及びタイムライン移動方式の演奏ゲームでありうる。この2つ方式の演奏ゲームを図21を参照して説明する。
【0123】
図21の(a)を参照すると、ノート移動方式の演奏ゲームは、図1乃至図19を参照して続けて言及した方式の演奏ゲームであって、ノート2140が移動指示子として複数領域の各々にある各トラックに沿って移動しながら表示され、判定ターゲット2150が固定指示子として表示されている方式である。
【0124】
図21の(a)に例示的に図示されたゲーム画面を参照すると、ノート移動方式の演奏ゲームでは、ゲーム画面を、第1領域2110、第2領域2120、及び第3領域2130を含む複数の領域に分割して表示し、各領域は移動指示子のノート2140が移動する3個のトラック(Ta、Tb、Tc)を有し、各領域の一端(下端)には固定指示子の判定ターゲット2150が表示される。移動指示子であるノート2140がトラック(Ta、Tb、Tc)の一端にある固定指示子である判定ターゲット2150に向けて移動しながら表示される時、ユーザは移動するノート2140が判定ターゲット2150と一致すると判断される時点に、移動指示子のノート2140に対する演奏操作を行い、演奏操作がなされた時点にノート2140の位置と判定ターゲット2150の位置とが正確に一致したかを判定する方式の演奏ゲームである。移動指示子である該当ノート2140を演奏するためには、該当ノート2140がある領域(図1乃至図19でのトラック領域と対応する)を演奏領域(図1乃至図19での活性化トラック領域と対応する)に設定した以後、演奏操作を行わなければならない。
【0125】
図21の(b)に例示的に図示されたゲーム画面を参照すると、タイムライン移動方式の演奏ゲームは、タイムライン2250が移動指示子として複数の領域の各々でのトラックの各々に沿って移動しながら表示され、標識2240が固定指示子として複数の領域の各々に表示されている方式である。
【0126】
図21の(b)を参照すると、タイムライン移動方式の演奏ゲームは、演出操作地点を指示する標識2240を、第1領域2210、第2領域2220、及び第3領域2230の各々に表示し、各領域2210、2220、2230のタイムライン2250が各領域2210、2220、2230に表示された標識2240を過ぎるようにして、固定指示子である標識2240の位置と移動指示子のタイムライン2250の位置とが一致する時点にユーザが固定指示子である標識2240を演奏操作する方式の演奏ゲームである。固定指示子である該当標識2240を演奏するためには、該当標識2240がある領域(図1乃至図19でのトラック領域と対応する)を演奏領域(図1乃至図19での活性化トラック領域と対応する)に設定した以後、演奏操作を行わなければならない。
【0127】
以上、本発明の実施形態を構成する全ての構成要素が1つに結合されるか、結合されて動作することと説明されたが、本発明が必ずこのような実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の目的範囲内であれば、その全ての構成要素が1つ以上に選択的に結合して動作することもできる。また、その全ての構成要素が各々1つの独立的なハードウェアで具現されることができるが、各構成要素のその一部または全部が選択的に組み合わせられて1つまたは複数個のハードウェアで組み合わせられた一部または全部の機能を遂行するプログラムモジュールを有するコンピュータプログラムとして具現されることもできる。そのコンピュータプログラムを構成するコード及びコードセグメントは本発明の技術分野の当業者により容易に推論できるものである。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータが読取可能な格納媒体(Computer Readable Media)に格納されてコンピュータによって読取され、実行されることによって、本発明の実施形態を具現することができる。コンピュータプログラムの格納媒体としては、磁気記録媒体、光記録媒体、キャリアウェーブ媒体などが含まれることができる。
【0128】
また、以上で記載された“含む”、“構成する”、または“有する”などの用語は、特別に反対になる記載がない限り、該当構成要素が内在できることを意味するものであるので、他の構成要素を除外するのでなく、他の構成要素を更に含むことができることと解釈されるべきである。技術的または科学的な用語を含んだ全ての用語は、異に定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により一般的に理解されることと同一な意味を有する。事前に定義された用語のように、一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきであり、本発明で明らかに定義しない限り、理想的であるとか、過度に形式的な意味として解釈されない。
【0129】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されるのではない。本発明の保護範囲は請求範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0130】
100・・・演奏ゲームのための装置
110・・・ゲーム画面制御部
120・・・トラック領域制御部
102・・・トラック領域操作装置
103・・・演奏操作装置
900・・・ターンテーブルノート
1000・・・区域表示
1100・・・アナログスティック
1200・・・ジョイスティック
1300・・・シーソーボタン
1410・・・複数の同時入力が可能なボタン
1420・・・複数の同時入力が可能なボタン
1510・・・タッチ装置
1520・・・タッチ装置
1530・・・タッチ装置
1800・・・演奏ゲーム装置
1810・・・ディスプレイ
1820・・・トラック領域操作装置
1830・・・演奏操作装置
1840・・・演奏操作装置
1840・・・中央処理処置
1850・・・メモリー
1860・・・スピーカー
2000・・・演奏ゲーム装置
2010・・・画面表示部
2020・・・演奏領域設定部
2030・・・演奏判定部
2110・・・第1領域
2120・・・第2領域
2130・・・第3領域
2140・・・ノート
2150・・・判定ターゲット
2210・・・第1領域
2220・・・第2領域
2230・・・第3領域
2240・・・標識
2250・・・タイムライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム画面に複数のトラック領域を表示し、前記複数のトラック領域の各々に対してノートが判定ターゲットがある位置に向けて移動しながら表示されるように制御するゲーム画面制御部と、
ユーザの活性化トラック領域移動操作によって前記複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定するトラック領域制御部と、
前記ユーザの演奏操作によって演奏操作信号が発生すれば、前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域でのノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して前記演奏操作に対する正確度を判定する演奏操作制御部と、
を含むことを特徴とする、演奏ゲームのための装置。
【請求項2】
前記ゲーム画面制御部は、
前記複数のトラック領域のうち、前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域を他のトラック領域と区分されるように表示することを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項3】
前記複数のトラック領域の各々は、
1つ以上のトラックを含むことを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項4】
前記複数のトラック領域の各々に対して表示される前記ノートは、
前記活性化トラック領域移動操作だけでも前記演奏操作が可能なターンテーブルノートと、前記活性化トラック領域移動操作に従う前記活性化トラック領域の設定の以後、前記演奏操作が可能なサンプラーノートのうちの1つ以上を含むことを特徴とする、請求項3に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項5】
前記ゲーム画面制御部は、
前記複数のトラック領域の各々で前記判定ターゲットを全て表示したり、前記複数のトラック領域のうち、前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域のみで前記判定ターゲットを表示することを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項6】
前記トラック領域制御部は、
前記活性化トラック領域移動操作に対する方向を認識し、前記認識された方向によって前記複数のトラック領域のうちの1つを前記活性化トラック領域に設定することを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項7】
前記トラック領域制御部は、
前記活性化トラック領域移動操作に対する方向が持続的に認識される間、前記認識された方向によって前記複数のトラック領域のうちの1つを前記活性化トラック領域に設定して維持させ、
前記活性化トラック領域移動操作に対する方向が認識されなかったり、前記活性化トラック領域移動操作に対して持続的に認識されていた方向が認識されないと、前記複数のトラック領域のうち、予め定義されたデフォルトトラック領域を前記活性化トラック領域に設定することを特徴とする、請求項6に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項8】
前記トラック領域制御部は、
2つ以上の方向に前記活性化トラック領域移動操作が可能なトラック領域操作装置を含むことを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項9】
前記トラック領域操作装置は、
前記ユーザによる前記活性化トラック領域移動操作がない時はデフォルト状態にあったり、デフォルト位置に位置し、
前記ユーザによる前記活性化トラック領域移動操作が維持されている時のみ操作状態にあったり操作位置に位置することを特徴とする、請求項8に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項10】
前記トラック領域操作装置は、
アナログスティック、ジョイスティック、シーソー型ボタン、複数の同時入力が可能なボタン、及びタッチ装置のうちの1つであることを特徴とする、請求項8に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項11】
前記複数のトラック領域の各々に対する個別的な前記演奏操作のための複数の演奏操作装置を含み、または、
前記複数のトラック領域に対する共通された前記演奏操作のための1つの演奏操作装置を含むことを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項12】
前記複数の演奏操作装置の各々、または前記1つの演奏操作装置は、
前記複数のトラック領域に含まれる各トラックと対応する操作ボタンを含むことを特徴とする、請求項11に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項13】
前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域に複数のトラックが含まれた場合、
前記演奏操作制御部は、
前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域に含まれた1トラックに対応する操作ボタンで前記演奏操作信号が発生したとしても、前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域に含まれた他のトラックに沿って移動するノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して、前記演奏操作に対する正確度を判定することを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項14】
前記演奏操作制御部は、
前記演奏操作に対する正確度を判定し、前記判定された正確度によって点数を与え、かつ、
前記複数のトラック領域別に点数を異なるように与えたり、ノートパターンによって点数を異なるように与えることを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項15】
前記演奏操作制御部は、
前記演奏操作に対する正確度を判定した結果に従う演出効果を発生させることを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項16】
前記複数のトラック領域の全体または前記複数のトラック領域のうちの一部の特定トラック領域に対し、
前記ゲーム画面制御部は、音楽の再生流れに従うパターンで前記ノートを表示し、
前記演奏操作制御部は、前記複数のトラック領域の全体または前記一部の特定トラック領域でのノートに対する演奏操作の正確度を判定した以後、前記複数のトラック領域の全体または前記一部の特定トラック領域でのノートに該当する前記音楽の部分音や演出効果を出力することを特徴とする、請求項1に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項17】
前記一部の特定トラック領域を除く残りのトラック領域に対し、
前記ゲーム画面制御部は、前記一部の特定トラック領域でのノートの表示されるパターンと関連した前記音楽の再生流れとは関係のないノートを表示し、
前記演奏操作制御部は、前記残りのトラック領域でのノートに対する演奏操作の正確度を判定した以後、前記一部の特定トラック領域でのノートに対する演奏操作によって出力された前記音楽の部分音や演出効果とは相異する音や演出効果を出力することを特徴とする、請求項16に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項18】
複数のトラック領域のうち、特定トラック領域で移動しながら表示されるノートが判定ターゲットに近接するステップと、
ユーザによる活性化トラック領域移動操作信号を認識するステップと、
前記活性化トラック領域移動操作信号によって前記特定トラック領域を活性化トラック領域に設定するステップと、
前記ユーザによる演奏操作に従う演奏操作信号を認識するステップと、
前記演奏操作信号が認識された時点に、前記活性化トラック領域でノートと判定ターゲットとの位置を比較して前記演奏操作の正確度を判定するステップと、
前記演奏操作の正確度に対する判定結果に従って演出効果を発生させるステップと、
を含むことを特徴とする、演奏ゲームのための方法。
【請求項19】
前記認識するステップは、
前記認識された活性化トラック領域移動操作信号から特定方向を感知し、
前記設定するステップは、
前記特定方向が持続的に感知される間のみに前記特定方向に対応する前記特定トラック領域を前記活性化トラック領域に維持させて設定することを特徴とする、請求項18に記載の演奏ゲームのための方法。
【請求項20】
前記認識するステップで前記特定方向の感知が中断されれば、
前記設定するステップは、前記複数のトラック領域のうち、予め設定されたデフォルトトラック領域を活性化トラック領域に復帰させて設定し、
前記判定するステップは、前記設定するステップでの前記演奏操作を前記活性化トラック領域に設定された前記デフォルトトラック領域でのノートに対する演奏操作と見なして判定することで、前記設定するステップでの前記演奏操作を誤った演奏操作と判定することを特徴とする、請求項19に記載の演奏ゲームのための方法。
【請求項21】
演奏ゲームのための方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
ゲーム画面に複数のトラック領域を表示し、前記複数のトラック領域の各々に対してノートが判定ターゲットがある位置に向けて移動しながら表示されるように制御する機能と、
ユーザの活性化トラック領域移動操作によって前記複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定する機能と、
前記ユーザの演奏操作によって演奏操作信号が発生すれば、前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域でのノート及び判定ターゲットの間の位置を比較して前記演奏操作に対する正確度を判定する機能と、
を具現するプログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体。
【請求項22】
1つ以上のトラックを有する複数のトラック領域を表示し、前記複数のトラック領域の各々に前記トラックの各々に沿って判定ターゲットがある位置に向けて移動するノートを表示するディスプレイと、
ユーザの活性化トラック領域移動操作によって前記複数のトラック領域のうちの1つを活性化トラック領域に設定するトラック領域操作装置と、
前記活性化トラック領域に設定されたトラック領域に対するユーザの演奏操作のための1つ以上の操作ボタンを含む演奏操作装置と、
を含むことを特徴とする、演奏ゲームのための装置。
【請求項23】
前記トラック領域操作装置は、
前記ユーザの活性化トラック領域移動操作がなかったり消えた場合、前記複数のトラック領域のうち、デフォルトトラック領域と対応するデフォルト状態またはデフォルト位置に維持したり、自動に復帰することを特徴とする、請求項22に記載の演奏ゲームのための装置。
【請求項24】
演奏ゲームのためのゲーム画面に1つ以上のトラックを有する複数の領域を表示し、前記領域の各々に固定指示子と前記トラックに沿って移動する移動指示子を表示する画面表示部と、
ユーザの操作によって複数の領域のうちの1つを演奏領域に設定する演奏領域設定部と、
ユーザによる演奏操作の発生時点に、前記演奏領域に設定された領域での前記固定指示子の位置と前記移動指示子の位置とを比較して、前記固定指示子または前記移動指示子に対する前記演奏操作の正誤または正確度を判定する演奏判定部と、
を含むことを特徴とする、演奏ゲームのための装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2011−240138(P2011−240138A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107872(P2011−107872)
【出願日】平成23年5月13日(2011.5.13)
【出願人】(509144591)ペンタビジョン カンパニー リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】PENTAVISION CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】4F,192−3 Gumi−dong,Bundang−gu,Seongnam−si,Gyeonggi−do,463−870,KOREA
【Fターム(参考)】