説明

炊飯器

【課題】米類のγ―アミノ酪酸を増量させ、軟らかくご飯を炊き上げることができる炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】酸性水生成手段15により生成した酸性水を用いて、酸性ミスト発生手段18により、酸性ミストを発生させ、酸性ミスト投入手段20から米類にその酸性ミストを噴射することができるようにしたものである。これにより、米類にミスト状態の酸性水を噴射しているので、内部まで酸性水が浸透しやすくなり、酵素が活性化されやすくなり、軟らかいご飯を得ることができる。また、酵素が活性化されやすくなったことから、γ―アミノ酪酸も効率よく、短時間で増やすことができ、このとき米類は水に浸漬していないので、生成されたγ―アミノ酪酸は、水中に溶出されることなく、全て米類内部に留めておくことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭などにおいて使用する炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、米へのさまざまな処理技術が開発され、精白米を酸性に調整された処理液に数時間浸漬することにより、炊き上がったご飯の物性を軟らかく良好にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、玄米や胚芽米や分づき米などの米類に含まれる機能性成分であるγ―アミノ酪酸を増量させる技術もある。このγ―アミノ酪酸は、血液の流れを活発にし、代謝機能を促進する働きがあることから、血圧上昇抑制効果や腎機能や肝機能を改善する効果があり、健康志向の高まりとともに注目されてきている成分である。例えば、玄米などを20℃〜30℃の温水に1〜2晩漬け発芽させると、酵素の働きが活性化し、γ―アミノ酪酸が増えることが知られている。これは、酵素の働きにより、玄米などの米類内部に含まれるグルタミン酸が代謝されて、γ―アミノ酪酸が生成されたためであると考えられている。
【0004】
そこで、炊飯器において、胚芽米を所定時間、所定温度で水に浸漬して発芽させる発芽工程を設けることにより、家庭で簡単に発芽米を作り、γ―アミノ酪酸を増やして、引き続き炊飯することができるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平7−231759号公報
【特許文献2】特開2001−245786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1参照の構成では、炊き上がったご飯の物性を軟らかくするためには、炊飯の前に処理液に数時間浸漬させる必要があり、さらに炊飯するときには、処理液を廃棄する必要があることから、時間と手間がかかる。また、精白米以外の硬い表皮のある玄米などを軟化させる場合、酸性の処理液に数時間浸漬させるだけではその物性を改善することは難しい。
【0006】
また、前記特許文献2参照の構成では、米類のγ―アミノ酪酸を増量させる場合も、発芽工程で米類を水に浸漬させる必要があり、このとき生成されたγ―アミノ酪酸が水に溶出する可能性がある。さらに、1〜2晩と長時間20℃〜30℃の水に浸漬させておくと、腐敗する可能性もある。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、できるだけ短時間で、簡易に、腐敗することなく、米類のγ―アミノ酪酸を増量させるとともに、生成したγ―アミノ酪酸を水に溶出させることなく、全て効率よく炊飯米に含有させ、硬い表皮のある玄米なども含めて、軟らかく炊き上げ、さらにγ―アミノ酪酸が増量したご飯を得ることができる炊飯器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、酸性水生成手段により生成した酸性水を用いて、酸性ミストを発生させ、米類にその酸性ミストを噴射することができるようにしたものである。
【0009】
これにより、米類にミスト状態の酸性水を噴射しているので、内部まで酸性水が浸透しやすくなり、酵素が活性化されやすくなり、軟らかいご飯を得ることができる。また、酵素が活性化されやすくなったことから、γ―アミノ酪酸も効率よく、短時間で増やすことができ、このとき米類は水に浸漬していないので、生成されたγ―アミノ酪酸は、水中に溶出されることなく、全て米類内部に留めておくことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の炊飯器は、短時間で、簡易に、腐敗することなく、米類のγ―アミノ酪酸を増量させた、軟らかいご飯を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の発明は、鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を測定する鍋温度測定手段と、前記鍋の温度に基づいて前記加熱手段に与える加熱量を制御する制御手段と、酸性水を生成する酸性水生成手段と、前記酸性水生成手段により生成した酸性水から酸性ミストを発生させる酸性ミスト発生手段と、前記酸性ミスト発生手段で発生させた酸性ミストを鍋内に投入する酸性ミスト投入手段とを備えた炊飯器とすることにより、米類にミスト状態の酸性水を噴射しているので、内部まで酸性水が浸透しやすくなり、酵素が活性化されやすくなり、軟らかいご飯を得ることができる。また、酵素が活性化されやすくなったことから、γ―アミノ酪酸も効率よく、短時間で増やすことができ、このとき米類は水に浸漬していないので、生成されたγ―アミノ酪酸は、水中に溶出されることなく、全て米類内部に留めておくことができる。
【0012】
第2の発明は、特に、第1の発明において、酸性ミスト発生手段より発生させた酸性ミストの温度を測定する酸性ミスト温度測定手段と、前記酸性ミスト発生手段により発生させた酸性ミストを加熱する酸性ミスト加熱手段とを備え、前記酸性ミスト温度測定手段が測定した酸性ミストの温度に基づいて、制御手段にて酸性ミスト加熱手段に与える電力を制御するようにしたことにより、酸性ミストを加熱して、最適温度に制御することが可能となり、酸性ミストを発生させた鍋内部に収納された米類に、より短時間で、酸性水が浸透し、酵素の活性化も短時間で高まり、その結果、より短時間で、軟らかい、米類内部のγ―アミノ酪酸量を増えたご飯を得ることができる。
【0013】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、酸性ミストを30℃以上60℃以下で一定時間維持できるようにしたことにより、酸性ミストを発生させた鍋内部に収納した米類の酵素活性が、効率よく高まり、その結果、より効率よく、軟らかい、米類内部のγ―アミノ酪酸量が増えたご飯を得ることができる。
【0014】
第4の発明は、特に、第3の発明において、一定時間は5分以上30分以下であることにより、酸性ミストの温度に対応して、最も効率よく酵素活性を高めることができ、その結果、さらに効率よくγ―アミノ酪酸を増えた、軟らかいご飯を得ることができる。
【0015】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、水を貯水する水タンクと、前記水タンクの水を酸性水生成手段に供給する給水手段とを備えたことにより、水タンク水を用いて、自動的に酸性水を生成することができる。
【0016】
第6の発明は、特に、第5の発明において、炊飯の前処理工程において、鍋内部に酸性ミストを発生させることにより、鍋内部に酸性ミストを投入し、処理した後、そのまま自動的に炊き上げを行うことが可能なことから、軟らかい、γ―アミノ酪酸が増量したご飯を簡易に得ることができる。
【0017】
第7の発明は、特に、第6の発明において、前処理工程における鍋内部の雰囲気温度を30℃以上60℃以下で一定時間維持できるようにしたことにより、より短時間で酵素活性がより高まる温度帯で維持され、米類内部の蛋白質の分解、グルタミンの増量、さらにグルタミン酸の代謝が促進され、その結果、より短時間で、軟らかい、γ―アミノ酪酸量の増量されたご飯を得ることができる。
【0018】
第8の発明は、特に、第7の発明において、一定時間は5分以上60分以下であることにより、より効率よくγ―アミノ酪酸を増やした、軟らかいご飯を得ることができる。
【0019】
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明において、酸性ミスト発生手段は、超音波振動子からなることにより、簡易な構成で鍋内部にミストを発生させることが可能となる。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における炊飯器を示すものである。
【0022】
図に示すように、本実施の形態における炊飯器は、調理物(米類や水)を収容する鍋10と、鍋10の開口部を覆う蓋23と、鍋10を加熱して調理物の調理を行う電磁加熱コイルなどからなる鍋加熱手段11と、鍋10の温度を測定する温度センサーからなる鍋温度測定手段12と、鍋温度測定手段12が測定した鍋10の温度に基づいて、炊飯の各工程を順次実行できるように、鍋加熱手段11に与える加熱量を制御する制御手段13とを備えている。
【0023】
また、鍋10とは別に、水を貯蔵しておく水タンク14と、この水タンク14の水を用いて酸性水を生成する酸性水生成手段15とを備えている。この酸性水生成手段15は、水タンク14とパイプで接続されており、水タンク14の水を酸性水生成手段15に供給する給水手段15aと、供給された水を用いて、酸性水生成手段15にて生成した酸性水を水タンク14に再度供給する手段(給水手段15aで兼用してもよい)も備えている。
【0024】
生成した酸性水は水タンク14に供給され、ポンプ16により炊飯器本体内に設けた酸性ミスト発生室17に供給され、酸性ミスト発生手段18により、酸性ミストが生成される。この酸性ミスト発生手段18は、主に超音波振動子で構成されており、生成された酸性ミストは、蒸気通路パイプ19にて、鍋10上部の酸性ミスト投入手段20に送られ、酸性ミスト投入手段20より、鍋10内部に投入される。これら蒸気通路パイプ19、酸性ミスト投入手段20は鍋10の開口部を覆う蓋23に装備されている。
【0025】
酸性ミスト投入手段20は、内部の酸性ミストを加熱できる構成になっており、酸性ミスト投入手段20に与える電力は、酸性ミストの温度を測定する温度センサーからなる酸性ミスト温度測定手段21が測定した酸性ミストの温度に基づいて、制御手段13にて制御される。本実施の形態では、酸性ミスト投入手段20内部の酸性ミストの加熱は、蓋23に設けた内蓋24の電磁加熱コイルなどからなる蓋加熱手段22により行われる。
【0026】
また、図には示していないが、炊飯器本体外郭の一部に酸性ミスト処理ボタンを設け、酸性ミスト処理ボタンを押すことにより、酸性ミストを鍋10に投入する前処理工程が実施される。
【0027】
ここで、玄米3合(450g)を鍋10に収納した場合を例にとって、本実施の形態における炊飯器の炊飯工程を説明する。
【0028】
まず、鍋10に玄米を収納し、酸性ミスト処理ボタンを押すことにより前処理工程が開始される。すなわち、鍋温度測定手段12で測定した鍋10の温度に基づいて、前処理工程が実行され、炊飯ボタンを押すことにより、炊き上げ、むらしの各工程が実行される。
【0029】
前処理工程においては、水タンク14の水が、酸性水生成手段15にて、酸性水に処理され、処理された水タンク14の酸性水は、酸性ミスト発生室17に供給され、超音波振動子を中心に構成された酸性ミスト発生手段18により、酸性ミストが生成され、生成された酸性ミストは、蒸気通路パイプ19を通過して、酸性ミスト投入手段20に送られ、酸性ミスト投入手段20では、酸性ミスト温度測定手段21の情報に基づいて、ミスト温度が40℃で維持されるように制御手段13にて制御される。
【0030】
40℃に維持された酸性ミストは、酸性ミスト投入手段20から、鍋10内部に20分間投入され、さらに、前処理工程時において、鍋内部の雰囲気温度は、40℃で20分間維持されるように制御手段13において制御され、20分が経過すると、前処理工程は終了し、終了を報知するランプが点灯する。終了の報知は、ランプの点灯に限定されるものではなく、ブザー、音声、文字表示あるいはこれらの組み合わせで行ってもよい。
【0031】
前処理工程の終了後、炊飯に必要な水を、鍋10内部に供給し、炊飯ボタンを押すと、炊き上げ、むらしの各工程が行われ、炊飯が終了する。
【0032】
(表1)に示したように、本実施の形態1の炊飯器で炊飯終了後得られた玄米から抽出されたγ―アミノ酪酸の遊離量は、玄米100gあたり8.4mgであった。
【0033】
【表1】

【0034】
これは、(表2)に示したように、従来例における発芽工程を設けた炊飯器で、炊飯終了後得られた玄米から抽出されたのγ―アミノ酪酸の遊離量4mgと比較すると約2倍に増加した。
【0035】
【表2】

【0036】
これは、次の理由によるものである。一般には、γ―アミノ酪酸の生成に関与する酵素や蛋白質を分解する酵素は、反応温度40℃付近で、酸性状態のとき、最も活性化されることが知られている。
【0037】
(表2)に示したように、従来例の炊飯器の発芽工程においては、40℃の水に20分間、浸漬させることにより、発芽工程終了後の玄米に含まれるγ―アミノ酪酸は3mgになった。さらに、γ―アミノ酪酸は、水溶性成分であることから、同時に浸漬させていた水中にも、玄米からγ―アミノ酪酸が1.5mg溶出されていた。このときの水は、pH7の中性である。
【0038】
その後、従来例の炊飯器において、炊飯終了後の玄米に含まれるγ―アミノ酪酸量は、4mgとなり、玄米に含まれていた3mgと水中に溶出されていた1.5mgを合計した4.5mgではなかったことから、水に溶出したγ―アミノ酪酸をそのままご飯に再度吸収させることができなかったことがわかる。これは、水に溶出したγ―アミノ酪酸が、炊き上げ中に一部熱により分解されたことが原因であると考えられる。
【0039】
このように、従来例の炊飯器においては、発芽工程において水に浸漬させることにより、折角増量させたγーアミノ酸が、水に溶出して、ロスを生じることが避けられなかった。
【0040】
一方、本実施の形態では、(表1)に示したように、鍋内の玄米に40℃に制御されたpH5の酸性ミストを20分間噴射することにより、玄米の含水率は、38%に上昇し、(表2)に示したように、従来例の発芽工程において、同じ40℃の水に20分間浸漬させたときより上がっていた。
【0041】
これは、酸性水生成手段15にて、生成した酸性水が、ミスト状態で鍋1内部に収納された米類に投入されることにより、酸性水を内部にまで浸透させることが可能となり、米類のより内部まで酸性度を上昇させることが可能になり、さらにその水が酸性状態であることから、玄米の吸水を妨げている蛋白質を分解する酵素が活性化し、蛋白質の分解が促進され、その結果、蛋白質の分解が促進され、吸水されやすくなったからと考えられる。これにより、炊き上げたとき、中心部まで吸水された軟らかいご飯を得ることができる。
【0042】
また、本実施の形態では、蛋白質の分解物であるグルタミン酸量も増加し、さらに、グルタミン酸からγ―アミノ酪酸を生成する酵素も含水率の上昇と酸性状態でより活性化されやすくなっていることから、鍋1内の玄米に40℃の酸性ミストを20分間投入しているので、発芽工程で20分間浸漬させた玄米より、酵素活性が高まる。加えて、前処理工程時の炊飯器鍋内部の雰囲気温度が、炊飯器の発芽工程時の水温と同様の40℃で維持されていることもあり、鍋1内の玄米がより短時間で40℃になり、より効率よくγ―アミノ酪酸が生成できたと考えられる。
【0043】
さらに、本実施の形態では、鍋1内部にミストを発生させ、鍋1内に収納された米類に直接ミストを噴射させることができるので、水に浸漬させたときのように、増量されたγ―アミノ酪酸が米類内部から溶出されることなく、また酸性水に浸漬させた場合のように、炊飯前に一度浸漬させている水を廃棄する必要がなく、そのまま鍋1内に炊飯水を添加すれば、炊き上げることができるので、より効率よくγ―アミノ酪酸量が増量された、軟らかいご飯を、簡易に得ることができる。
【0044】
以上から明らかなように、本実施の形態の炊飯器は、酸性水生成手段15により生成した酸性水を用いて、酸性ミストを発生させ、米類にその酸性ミストを噴射することができるようにしたことにより、短時間で、簡易に、腐敗することなく、米類のγ―アミノ酪酸を増量させた、軟らかいご飯を得ることができる。
【0045】
なお、本実施の形態では、前処理工程において、鍋内部の米類に30℃以上60℃以下の酸性ミストを5分以上30分以下投入することにより、米類内部の含水率と酸性度を高め、酵素を活性化し、加えて、前処理工程時の鍋内部の雰囲気温度を30℃以上60℃以下で、5分以上60分以下維持することにより、より短時間で蛋白質の分解を促進、含水率を高め、さらにγ―アミノ酪酸も増量させることができた。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、短時間で、簡易に、腐敗することなく、米類のγ―アミノ酪酸を増量させた、軟らかいご飯を得ることができるので、一般家庭用はもちろんのこと業務用炊飯器にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態における炊飯器の断面図
【符号の説明】
【0048】
10 鍋
11 鍋加熱手段
12 鍋温度測定手段
13 制御手段
14 水タンク
15 酸性水生成手段
15a 給水手段
17 酸性ミスト発生室
18 酸性ミスト発生手段(超音波振動子)
20 酸性ミスト投入手段
21 酸性ミスト温度測定手段
23 蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を測定する鍋温度測定手段と、前記鍋の温度に基づいて前記加熱手段に与える加熱量を制御する制御手段と、酸性水を生成する酸性水生成手段と、前記酸性水生成手段により生成した酸性水から酸性ミストを発生させる酸性ミスト発生手段と、前記酸性ミスト発生手段で発生させた酸性ミストを鍋内に投入する酸性ミスト投入手段とを備えた炊飯器。
【請求項2】
酸性ミスト発生手段より発生させた酸性ミストの温度を測定する酸性ミスト温度測定手段と、前記酸性ミスト発生手段により発生させた酸性ミストを加熱する酸性ミスト加熱手段とを備え、前記酸性ミスト温度測定手段が測定した酸性ミストの温度に基づいて、制御手段にて酸性ミスト加熱手段に与える電力を制御するようにした請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
酸性ミストを30℃以上60℃以下で一定時間維持できるようにした請求項1または2に記載の炊飯器。
【請求項4】
一定時間は5分以上30分以下である請求項3に記載の炊飯器。
【請求項5】
水を貯水する水タンクと、前記水タンクの水を酸性水生成手段に供給する給水手段とを備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項6】
炊飯の前処理工程において、鍋内部に酸性ミストを発生させる請求項5に記載の炊飯器。
【請求項7】
前処理工程における鍋内部の雰囲気温度を30℃以上60℃以下で一定時間維持できるようにした請求項6に記載の炊飯器。
【請求項8】
一定時間は5分以上60分以下である請求項7に記載の炊飯器。
【請求項9】
酸性ミスト発生手段は、超音波振動子からなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の炊飯器。

【図1】
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【公開番号】特開2008−67900(P2008−67900A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−249067(P2006−249067)
【出願日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】