説明

点灯表示回路及び点灯表示装置

【課題】 プログラムサイズを縮小化でき、回路構成も簡略化され、低コスト化及び小型化を実現可能な点灯表示回路及び点灯表示装置を提供する。
【解決手段】 点灯表示回路10は、モータ駆動回路3と点灯駆動回路7を備える。モータ駆動回路3は、入力される制御信号に基づいて、DCモータ4Mの第一端子4M2の電位をHレベル電位、第二端子4M1をLレベル電位とする正転モードと、第一端子4M2をLレベル電位、第二端子4M1をHレベル電位とする反転モードと、第一端子4M2をLレベル電位、第二端子4M1をLレベル電位とするLレベル停止モードと、第一端子4M2をHレベル電位、第二端子4M2をHレベル電位とするHレベル停止モードとの間で切り替える。点灯駆動回路7は、モータ駆動回路3からDCモータ4Mへの通電ライン41に接続される一方で、それら接続側と逆側との間に所定の点灯電位差が生じた場合に点灯する点灯駆動部6を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED等の点灯駆動部を点灯させる点灯表示回路、さらにはこれを有した点灯表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DCモータ(直流モータ)等の駆動部を駆動制御する駆動装置において、例えば駆動部の駆動と共にその駆動状態を示す表示をLED等の表示部で行う場合、制御部は、駆動部の駆動制御と表示部の表示制御との双方がそれぞれ別に実行される。このため、例えば図13に示すように、制御部(ここではMPU)100には、駆動部であるDCモータ4Mの回転方向を正逆双方に切り換えるために4個のトランジスタを有する周知のH型ブリッジ回路3を含んで構成されたモータ駆動回路10’と、それとは別に、表示部であるLED6’の点灯/非点灯を切り替えるためにローサイドドライバー(Low Side Driver)40を含んで構成されたLED駆動回路70’とが接続される。制御部(MPU)100は、モータ駆動回路10’をなすHブリッジ回路3を、図14に示すように、出力OUT1,OUT2によってDCモータ4Mを正転駆動状態、反転駆動状態、及び停止状態(ハイインピーダンス状態)との間で切り替える制御をする一方、表示部60’であるLED6’の点灯駆動回路70’も、図14に示すように、ローサイドドライバー40のON/OFFによってLED6’を点灯状態及び非点灯状態の間で切り替える制御をする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−122728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記のような構成の場合、駆動部4Mと表示部60’との双方の駆動回路10’,70’がそれぞれ別に存在し、制御部(MPU)100には、それら双方を制御するための制御プログラムが必要となる。このため、制御プログラムは、それら双方の駆動回路10’,70’をそれぞれ個別に制御する内容となるから、現状のプログラムによほどの無駄が無い限りは、現状のプログラムを修正してそのサイズをより縮小することは難しい。また、駆動回路10’,70’の全体の回路構成も、それら双方の駆動回路10’,70’がそれぞれ必須である以上、それら個々を現状の回路構成よりも簡略化することは難しい。従って、駆動部の駆動と共にその駆動状態を示す表示を行う従来の駆動装置(点灯表示装置)においては、プログラムサイズの縮小や回路構成の簡略化は望めず、全体のコストの削減や小型化を図ることが困難であった。
【0005】
本発明の課題は、従来よりも、プログラムサイズを縮小化でき、回路構成も簡略化され、低コスト化及び小型化を実現可能な点灯表示回路及び点灯表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の点灯表示回路は、
DCモータの第一端子及び第二端子と接続するモータ駆動回路であって、入力される制御信号に基づいて前記DCモータの駆動モードを、前記第一端子の電位を予め定められたHレベル電位とし、前記第二端子の電位を前記Hレベル電位よりも低い予め定められたLレベル電位として、前記DCモータを順方向回転させる正転モードと、前記第一端子の電位を前記Lレベル電位とし、前記第二端子の電位を前記Hレベル電位として前記DCモータを逆方向回転させる反転モードと、前記DCモータの第一端子の電位を前記Lレベル電位とし、前記第二端子の電位を前記Lレベル電位として前記DCモータを停止させるLレベル停止モードと、前記第一端子の電位を前記Hレベル電位とし、前記第二端子の電位を前記Hレベル電位として前記DCモータを停止させるHレベル停止モードとの間で切り替え可能に回路形成されたモータ駆動回路と、
前記モータ駆動回路から前記DCモータの第一端子への通電ラインと、該モータ駆動回路から該DCモータの第二端子への通電ラインとのいずれかに接続される一方で、その接続側とは逆側に前記Hレベル電位又は前記Lレベル電位が固定的に印加され、それら接続側と逆側との間に予め定められた点灯電位差が生じた場合に点灯する点灯駆動部を有した点灯駆動回路と、
を備え、前記点灯駆動部は、前記駆動モードが切り替わることによって、前記点灯駆動回路の前記接続側と前記逆側との間に生じる電位差が前記点灯電位差となった場合に、点灯駆動することを特徴とする。
【0007】
上記本発明の構成によれば、DCモータ(直流モータ)の第一端子もしくは第二端子への通電ラインには、点灯駆動部を有した点灯用の通電ラインが接続するとともに、その点灯用の通電ラインの接続側とは逆側に、Hレベル電位又はLレベル電位が固定的に印加されている。このため、点灯用の通電ラインにおいて、固定電位が印加される側と、DCモータへの通電ラインと接続する側との間で所定の電位差が生じたときに、インジケータ等の光源をなす点灯駆動部が点灯する。即ち、点灯用の通電ラインが接続するDCモータへの通電ラインの電位に応じて、点灯駆動部の点灯/非点灯を切り替えることができる。これにより、DCモータの正転/反転が切り替わるに伴い点灯状態も連動して切り替わるだけでなく、正転から停止にかけて、さらには反転から停止にかけて同じ点灯状態を継続することが可能となる。このため、例えばDCモータによる駆動対象が、所定位置まで回転して静止した状態となる、所定位置まで反転して静止した状態となるという可動体である場合において、その状態表示に適する。そして、この構成によれば、DCモータを制御手段による制御に従って従来のように駆動するだけで、点灯駆動部もその動作に応じて点灯するため、点灯駆動用の制御プログラムを省略できる。また、点灯駆動回路に出力する制御信号も不要となるため、回路構成も簡略化できる。その結果、低コスト化及び小型化を実現することができる。
【0008】
本発明における点灯電位差は、前記Hレベル電位と前記Lレベル電位との差より小さく定められた所定の電位差とすることができる。これにより、点灯駆動回路は、上記接続側と上記逆側との間に、モータの第二端子に印加されるHレベル電位とLレベル電位との差である電位差が生じたときに点灯駆動部が点灯駆動するよう構成されるから、回路構成をシンプルなものとすることができる。
【0009】
本発明におけるモータ駆動回路は、制御手段側から4つの駆動モードそれぞれに対応する4種の制御信号のうちいずれかが入力され、該制御信号が入力された場合に、対応する駆動モードが設定されるよう構成することができる。これにより、マイコン等の制御手段が、点灯駆動部を点灯状態とする駆動状態と、点灯駆動部を点灯状態とする停止状態と、点灯駆動部を非点灯状態とする駆動状態と、点灯駆動部を非点灯とする停止状態との4つの制御信号を出力し、これにより、DCモータを正転/反転/停止させるとともに、DCモータの正転/反転が切り替わるに伴い点灯状態を連動して切り替えるだけでなく、正転から停止にかけて、さらには反転から停止にかけて同じ点灯状態を継続することが可能となる。
【0010】
本発明においては、制御手段側から、前記制御信号として、Hレベル信号とLレベル信号のいずれかの制御信号が入力される入力ラインを2つ有するとともに、それら2つの入力ラインに入力される信号レベルの組み合わせに基づいて、前記4種の制御信号のいずれかを前記モータ駆動回路に出力する中間回路を備えて構成できる。これにより、従来よりも制御手段からの出力数が少ない(2つ)形で、点灯駆動部の点灯制御とDCモータの駆動制御との双方を実現できる。
【0011】
本発明におけるモータ駆動回路は、前記DCモータの回転方向を正逆切り換えするために、4個のトランジスタにて構成されたH型ブリッジ回路とすることができる。これにより、H型ブリッジ回路の4個のトランジスタ(スイッチングトランジスタ)のON/OFFの切り替え状態により、4つの駆動モードを容易に実現することができる。
【0012】
本発明における点灯表示装置は、上述した点灯表示回路及び制御手段を備えて構成される。この場合、本発明における制御手段は、前記DCモータの正転駆動状態を第一回転状態、反転駆動状態を第二回転状態とし、前記点灯駆動部の点灯状態及び非点灯状態のいずれか一方を第一点灯状態、他方を第二点灯状態とすると、第一点灯状態において第一回転状態の前記DCモータを停止状態に移行させる場合には、該停止状態に移行した後も第一点灯状態が継続するよう前記駆動モードを切り替え、第一点灯状態において停止状態の前記DCモータを第二回転状態に移行させる場合には、該第二回転状態に移行した後に第一点灯状態が第二点灯状態に切り替わるよう前記駆動モードを切り替え、第二点灯状態において第二回転状態の前記DCモータを停止状態に移行させる場合には、該停止状態に移行した後も第二点灯状態が継続するよう前記駆動モードを切り替え、第二点灯状態において停止状態の前記DCモータを第一回転状態に移行させる場合には、該第一回転状態に移行した後に第二点灯状態が第一点灯状態に切り替わるよう前記駆動モードを切り替え、前記4種の制御信号によって前記モータ駆動回路を制御するように構成できる。これにより、DCモータを正転/反転/停止させるとともに、DCモータの正転/反転が切り替わるに伴い点灯状態が連動して切り替わるのみならず、正転から停止にかけて、さらには反転から停止にかけて同じ点灯状態を継続することが可能となる。
【0013】
本発明における点灯駆動回路は、前記DCモータの正転駆動状態と、該DCモータが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて前記点灯駆動部を点灯状態とし、該DCモータの反転駆動状態と、該DCモータが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて前記点灯駆動部を消灯状態とするよう構成することができるし、逆に、前記DCモータの正転駆動状態と、該DCモータが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯駆動部が消灯状態となり、該DCモータの反転駆動状態と、該DCモータが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯駆動部が点灯状態となるよう構成することもできる。
【0014】
また、本発明における点灯駆動回路は、前記DCモータの正転駆動状態と、該DCモータが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯状態となり、該DCモータの反転駆動状態と、該DCモータが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて消灯状態となる第一の点灯駆動部と、該DCモータの正転駆動状態と、該DCモータが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて消灯状態となり、該DCモータの反転駆動状態と、該DCモータが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯状態となる第二の点灯駆動部とを備えて構成することもできる。
【0015】
本発明におけるDCモータは、車載機器、例えば車両用空調装置において予め定められた第一側位置と第二側位置との間で駆動対象を位置移動させるものとすることができる。これにより、車載機器の所定の駆動対象に対し、上記のような点灯表示を実施することができる。
【0016】
本発明における上記駆動対象は、空気取り入れ口を内気側に切り替える前記第一側位置と外気側に切り替える第二側位置との間で位置移動される内外気切替ダンパーとすることができ、この場合、上記点灯駆動部を用いて空気取り入れ口の状態を表示するインジケータを構成することができる。これにより、点灯駆動回路を有してなる点灯表示回路を、従来よりも制御プログラムのサイズが縮小され、駆動回路の回路構成も簡略化された形で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の点灯表示装置の第一実施形態の構成を簡略的に示すブロック図。
【図2】図1における中間回路とモータ駆動回路を示す回路図。
【図3】図1の制御手段からの入力と、DCモータへの出力の対応関係を示す図。
【図4】モータ駆動回路の動作を説明する図。
【図5】本発明の点灯表示装置が採用された車載機器の一実施形態を簡略的に示したブロック図。
【図6】図1の各地点における電圧波形と、モータの駆動状態と、駆動対象の状態と、点灯駆動部の表示状態との対応関係を示した図。
【図7】本発明の点灯表示装置の第二実施形態の構成を簡略的に示すブロック図。
【図8】図7の各地点における電圧波形と、モータの駆動状態と、駆動対象の状態と、点灯駆動部の表示状態との対応関係を示した図。
【図9】本発明の点灯表示装置の第三実施形態の構成を簡略的に示すブロック図。
【図10】図9の各地点における電圧波形と、モータの駆動状態と、駆動対象の状態と、点灯駆動部の表示状態との対応関係を示した図。
【図11】図1とは異なる中間回路とモータ駆動回路を示す回路図。
【図12】図11の制御手段からの入力と、DCモータへの出力の対応関係を示す図。
【図13】本発明の点灯表示装置の第三実施形態の構成を簡略的に示すブロック図。
【図14】図13の各地点における電圧波形と、モータの駆動状態と、駆動対象の状態と、点灯駆動部の表示状態との対応関係を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の表示機能を有した点灯表示装置の第一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明である表示機能を有した点灯表示装置の第一実施形態の構成を簡略的に示したブロック図である。図1に示すように、本実施形態の点灯表示装置1は、第一端子4M2及び第二端子4M1との間に電位差が生じることにより回転駆動するDCモータ4Mと、それら第一端子4M2及び第二端子4M1と接続するモータ駆動回路3と、モータ駆動回路3からDCモータ4Mの第一端子4M2への通電ライン42と該モータ駆動回路3から該DCモータ4Mの第二端子4M1への通電ライン41とのいずれか(ここでは通電ライン41)に接続されて点灯駆動部6を有する点灯駆動回路7と、それらDCモータ4M及び点灯駆動部6を制御する制御手段100と、を備えて構成される。
【0020】
なお、本実施形態においては、モータ駆動回路3と点灯駆動回路7とを有する形で本発明の点灯表示回路10が構成されている。
【0021】
モータ駆動回路3は、制御手段であるMPU100側から入力される制御信号に基づいて、DCモータ4Mの駆動モードを、DCモータ4Mを順方向回転させる正転モードと、DCモータ4Mを逆方向回転させる反転モードと、DCモータ4Mを停止させるHレベル停止モードと、同じくDCモータ4Mを停止させるLレベル停止モードとの間で切り替え可能に回路形成されている。
【0022】
正転モード(図6の正転)は、DCモータ4Mの第一端子4M2の電位を予め定められたHレベル電位(ここでは直流電源電圧Vb:12V)とし、第二端子4M1の電位をHレベル電位(12V)よりも低い予め定められたLレベル電位(ここでは接地電圧GND:0V)とする駆動モードである(図4(b)参照)。
【0023】
反転モード(図6の反転)は、DCモータ4Mの第一端子4M2の電位をLレベル電位(0V)とし、第二端子4M1の電位をHレベル電位(12V)とする駆動モードである(図4(a)参照)。
【0024】
Hレベル停止モード(図6の停止1)は、DCモータ4Mの第一端子4M2の電位をHレベル電位(12V)とし、第二端子4M1の電位もHレベル電位(12V)として双方に電位差が無い駆動モードである(図4(c)参照)。
【0025】
Lレベル停止モード(図6の停止2)は、DCモータ4Mの第一端子4M2の電位をLレベル電位(0V)とし、第二端子4M1の電位もLレベル電位(0V)として双方に電位差が無い駆動モードである(図4(d)参照)。
【0026】
点灯駆動回路7は、モータ駆動回路3との接続側とは逆側に上記Hレベル電位(12V)又は上記Lレベル電位(0V)が固定的に印加され、それら接続側と逆側との間に予め定められた点灯電位差が生じた場合に点灯する点灯駆動部6を有した通電ライン61として構成される。点灯駆動部6は、モータ駆動回路3の駆動モードが切り替わることによって、点灯駆動回路7の上記接続側と上記逆側との間に生じる電位差が、前記点灯電位差となった場合に点灯駆動する。
【0027】
本実施形態における点灯駆動回路7は、通電ライン41と接続するとともにその接続側とは逆側に直流電源(バッテリー)が接続されており、そこから直流電源電圧Vbである12Vが固定的に印加されている。また、本実施形態における点灯電位差は、Hレベル電位(12V)とLレベル電位(0V)との差よりも小さい電位差として定められた所定の電位差である。これにより、点灯駆動回路7は、上記接続側と上記逆側との間に、DCモータ4Mの第二端子に印加されるHレベル電位(12V)とLレベル電位(0V)との差分の電位差が生じたときに、表示部60をなす点灯駆動部6が点灯駆動する。
【0028】
なお、本実施形態の点灯駆動部6はLEDであって、これを発光源とする形の表示部(ここではインジケータ)60が形成されており、LED6に対し過電流防止用の抵抗5が直列接続している。ただし、点灯駆動部6はLEDに限られるものではなく、白熱電球等の他の発光源であってもよい。
【0029】
また、モータ駆動回路3は、制御手段であるMPU100側から、上記4つの駆動モードのそれぞれに対応する4種の制御信号のうちいずれかが入力される(図6のIN1,IN2参照)。そして、モータ駆動回路3は、該制御信号が入力されることにより、該制御信号に対応する駆動モードを設定し、DCモータ4Mの駆動状態を、図6のモータの状態に示すように、点灯駆動部6を点灯状態とする回転駆動状態(図6の正転)と、点灯駆動部6を点灯状態とする回転停止状態(図6の場合の停止2)と、点灯駆動部6を非点灯状態とする回転駆動状態(図6の場合の反転)と、点灯駆動部6を非点灯とする回転停止状態(図6の場合の停止1)とするそれぞれのモータ駆動信号のうちいずれかを出力する(図6のOUT1、OUT2参照)。
【0030】
つまり、本実施形態においては、DCモータ4Mを、制御手段100によって、正転/反転/停止1/停止2のいずれかの状態とすることができる(図6のモータの状態参照)。さらに、点灯駆動部6を、DCモータ4Mの正転/反転が切り替わるに伴い連動して点灯状態を切り替えるのではなく、正転から停止してその停止状態が継続している間や、反転から停止してその停止状態が継続している間は、同じ点灯状態(点灯/消灯)を継続することができ、さらに、停止から反転、停止から正転へ移行するに伴い点灯状態(点灯/消灯)を切り替えることができる(図6のインジケータの状態参照)。
【0031】
その結果、例えばDCモータ4Mによる駆動対象が、所定の第一回転位置まで回転して静止した状態となる、所定の第二回転位置まで反転して静止した状態となるといった動作体であれば、それらの位置状態(第一回転位置/第二回転位置)を、点灯駆動部6による点灯状態(点灯/非点灯)の切り替えにより表示できる。つまり、第一回転位置への移行開始から第一回転位置に保持されている期間と、第二回転位置への移行開始から第二回転位置に保持されている期間との間で、異なる点灯状態とすることができる。
【0032】
また、点灯駆動部6は、制御手段100によってDCモータ4Mを駆動制御するだけで自動的に、上記のような点灯状態(点灯/非点灯)の切り替えが可能であるから、制御手段100の制御プログラムとしては、DCモータ4Mの駆動制御用のものだけでよく、点灯駆動部6の駆動制御用のプログラムは省略できる。
【0033】
以下、本実施形態の点灯表示装置1の構成について、図2〜図4を用いてより具体的に説明する。
【0034】
本実施形態のモータ駆動回路3は、その前段(MPU100側)に中間回路2を備える。
【0035】
中間回路2は、制御手段であるMPU100側から、制御信号として、Hレベル信号「1(信号電源電圧Vcc:5V)」とLレベル信号「0(GND:0V)」のいずれかの制御信号が入力される入力ラインIN1,IN2を有する。そして、4つの駆動モードのいずれかに対応する4種の制御信号として、それら2つの入力ライン101(IN1),102(IN2)に入力される信号レベルの組み合わせが、図3のIN1及びIN2のように4種定められている。
【0036】
そして、中間回路2は、それら2つの入力ライン101(IN1),102(IN2)に入力される信号レベルの組み合わせからなる4種の制御信号のうちいずれかの制御信号が入力されると、当該制御信号に対応する駆動モードを設定するための制御信号がモータ駆動回路3に出力される。
【0037】
なお、本実施形態のモータ駆動回路3は、駆動モードを切り替えるために(即ちDCモータ4Mの回転方向を正逆切り換えするために)、4個のスイッチングトランジスタ31〜34を有して構成されたH型ブリッジ回路である。具体的にいえば、モータ駆動回路3は、DCモータ4Mの第一端子4M2と直流電源Vb及び接地GNDとの間にそれぞれ設けられる第一スイッチングトランジスタ33及び第二スイッチングトランジスタ34と、DCモータ4Mの第二端子4M1と直流電源Vb及び接地GNDとの間にそれぞれ設けられる第三スイッチングトランジスタ31及び第四スイッチングトランジスタ32とを有する。モータ駆動回路3の上記4つの駆動モードは、これらのスイッチングトランジスタ31〜34を以下のように切り替えることで設定される。
【0038】
即ち、上記正転モード(図6の正転)は、第四スイッチングトランジスタ32及び第一スイッチングトランジスタ33がONとなり、第三スイッチングトランジスタ31及び第二スイッチングトランジスタ34がOFFとなることで設定される(図4(b)参照)。上記反転モード(図6の反転)は、第三スイッチングトランジスタ31及び第二スイッチングトランジスタ34がONとなり、第四スイッチングトランジスタ32及び第一スイッチングトランジスタ33がOFFとなることで設定される(図4(a)参照)。上記Hレベル停止モード(図6の停止1)は、第三スイッチングトランジスタ31及び第一スイッチングトランジスタ33がONとなり、第四スイッチングトランジスタ32及び第二スイッチングトランジスタ32がOFFとなることで設定される(図4(c)参照)。上記Lレベル停止モード(図6の停止2)は、第四スイッチングトランジスタ32及び第二スイッチングトランジスタ32がONとなり、第三スイッチングトランジスタ31及び第一スイッチングトランジスタ33がOFFとなることで設定される(図4(d)参照)。
【0039】
このように、上記中間回路2からは、モータ駆動回路3の4個のスイッチングトランジスタ31〜34それぞれをON又はOFFする4つの制御信号(スイッチング制御信号:G1〜G4)が出力され、モータ駆動回路3では、各々に入力された制御信号によってそれら4個のスイッチングトランジスタ31〜34のON/OFFがそれぞれ切り替わり、その結果として、上記4つの駆動モードのいずれかが設定される。そして、2つの出力ライン(通電ライン)41,42からは、設定された駆動モードに対応する電位(OUT1,OUT2)が出力される。それら2つの出力ライン(通電ライン)41,42に出力される電位の組み合わせ(4種)は、図3のOUT1,OUT2のように定められるとともに、2つの入力ライン101(IN1),102(IN2)に入力される信号レベルの組み合わせ(4種)と対応付けられている。
【0040】
具体的にいえば、中間回路2は、第一の入力ライン102からの入力(IN2)を受けると、入力直後に2つの信号ラインに分岐される。そのうちの一方の分岐ラインでは、スイッチングトランジスタ25,26,27を含んで構成される反転回路を経て、モータ駆動回路3のスイッチングトランジスタ(FET:Field effect transistor)33のゲートに入力される最終的な信号レベル(地点G3の電圧レベル)が、入力(IN2)時とは反転した状態に対応するレベルの電圧(ゲート電圧)となる。他方の分岐ラインでは、スイッチングトランジスタ28,29を含んで構成される反転回路を経て、モータ駆動回路3のスイッチングトランジスタ(FET)34のゲートに入力される最終的な信号レベル(地点G4の電圧レベル)が、入力(IN2)時と一致した状態に対応するレベルの電圧(ゲート電圧)となる。
【0041】
例えば第一の入力ライン102の地点IN2にて信号レベルが「1」であった場合には、スイッチングトランジスタ(FET)33がOFFで、スイッチングトランジスタ(FET)34がONとなって、モータ駆動回路3の第一の出力ライン42の地点OUT2は、Lレベル電位(GND電位:0V)となる。一方、地点IN2にて信号レベルが「0」であった場合には、スイッチングトランジスタ(FET)33がONで、スイッチングトランジスタ(FET)34がOFFとなって、モータ駆動回路3の第一の出力ライン42の地点OUT2は、Hレベル電位(電源電位:12V)となる。
【0042】
また、中間回路2は、第二の入力ライン101からの入力(IN1)を受けると、上記第一の入力ライン102と同様、入力直後に2つの信号ラインに分岐される。そのうちの一方の分岐ラインでは、スイッチングトランジスタ20,21,22を含んで構成される反転回路を経て、モータ駆動回路3のスイッチングトランジスタ(FET)31に入力される最終的な信号レベル(地点G1の電圧レベル)が、入力(IN1)時とは反転した状態に対応するレベルの電圧(ゲート電圧)となる。他方の分岐ラインでは、スイッチングトランジスタ23,24を含んで構成される反転回路を経て、モータ駆動回路3のスイッチングトランジスタ(FET)32に入力される最終的な信号レベル(地点G2の電圧レベル)が、入力(IN1)時と一致した状態に対応するレベルの電圧(ゲート電圧)となる。
【0043】
例えば第一の入力ライン101の地点IN1にて信号レベルが「1」であった場合には、スイッチングトランジスタ(FET)31がOFFで、スイッチングトランジスタ(FET)32がONとなって、モータ駆動回路3の第一の出力ライン41の地点OUT1は、Lレベル電位(GND電位:0V)となる。その結果、点灯駆動部6に所定の点灯電位差が生じ、点灯状態となる。一方、地点IN1にて信号レベルが「0」であった場合には、スイッチングトランジスタ(FET)31がONで、スイッチングトランジスタ(FET)32がOFFとなって、モータ駆動回路3の出力ライン41の地点OUT1は、Hレベル電位(電源電位:12V)となる。その結果、点灯駆動部6に所定の点灯電位差が生じず、非点灯状態となる。
【0044】
なお、本発明においては、入力ライン101,102からの入力信号(IN1,IN2)と出力ライン(通電ライン)41,42の出力電位(OUT1,OUT2)の対応関係は、ここでは図3のようになっているが、4種の入力信号(IN1,IN2)のそれぞれに、4種の出力電位(OUT1,OUT2)のいずれかが対応付けられていればよい。つまり、制御手段であるMPU100からの入力信号(IN1,IN2)によって、モータ駆動回路3の駆動モードが一義的に設定されればよい。
【0045】
ところで、本実施形態におけるDCモータ4Mは、車載機器の駆動手段とすることができる。
【0046】
この場合、制御手段であるMPU100は、DCモータ4Mの正転駆動状態及び反転駆動状態のいずれか一方を第一回転状態、他方を第二回転状態とし、点灯駆動部6の点灯状態及び非点灯状態のいずれか一方を第一点灯状態、他方を第二点灯状態とすると、第一点灯状態(例えば点灯状態)において第一回転状態(例えば正転駆動状態)のDCモータ4Mを停止状態に移行させる場合には、該停止状態に移行した後も第一点灯状態(点灯)が継続するよう駆動モードを切り替え、第一点灯状態(点灯)において停止状態のDCモータ4Mを第二回転状態(例えば反転駆動状態)に移行させる場合には、該第二回転状態(反転)に移行した後に第一点灯状態(点灯)が第二点灯状態(例えば消灯状態)に切り替わるよう駆動モードを切り替え、第二点灯状態(消灯)において第二回転状態(反転)のDCモータ4Mを停止状態に移行させる場合には、該停止状態に移行した後も第二点灯状態(消灯)が継続するよう駆動モードを切り替え、第二点灯状態(消灯)において停止状態のDCモータ4Mを第一回転状態(正転)に移行させる場合には、該第一回転状態(正転)に移行した後に第二点灯状態(消灯)が第一点灯状態(点灯)に切り替わるよう駆動モードを切り替える形で、モータ駆動回路3を制御することができる。
【0047】
なお、本実施形態における駆動手段であるDCモータ4Mは、車載機器、例えば車両用空調装置において予め定められた第一側位置と第二側位置との間で駆動対象を位置移動させる駆動源として好適である。この場合、車載機器の所定の駆動対象に対し、上記のような点灯表示を兼ねたモータ駆動制御を実施することができる。
【0048】
上記駆動対象としては、車両用空調装置の空気取り入れ口を内気側に切り替える第一側位置と外気側に切り替える第二側位置との間で位置移動される内外気切替ダンパー24とすることができる。この場合、上記点灯駆動部6を用いて空気取り入れ口の状態を表示するインジケータ60を構成することができる。これにより、点灯駆動回路7を有してなる点灯表示装置1を、従来よりも制御プログラムのサイズが縮小された形で、なおかつ点灯表示回路10の回路構成も簡略化された形で実現できる。
【0049】
図5に示すように、車両用空調装置1U(1)には、車内空気を循環させるための内気吸込口42と、車外の空気を取込む外気吸込口41とが形成されており、内外気切替ダンパー24により、内気吸込口42と外気吸込口41とのいずれか一方が吸込口となるよう切り替えて使用される。これら内気吸込口42や外気吸込口41から吸い込まれた空気は、ブロワ21によって下流のダクト28内に送り込まれ、最終的には吹出口(図示なし)から空調気流として吹出される。
【0050】
本実施形態のDCモータ4Mを、車両用空調装置1U(1)における内外気切替ダンパー24の駆動源として利用する場合、制御手段であるMPU100は、車両用空調装置1Uの制御を司るECU(以下、エアコンECUという)とすることができる。エアコンECU100は、例えばユーザーによる内外気切替スイッチ144の切り替え操作に基づいて、内外気切替ダンパー24を、外気吸気口41を塞ぐ内気位置と内気吸気口42を塞ぐ外気位置とのいずれかの位置に保持するようDCモータ4Mを駆動制御する。このDCモータ4Mの駆動回路部分が本実施形態の点灯表示回路10であり、上述したモータ駆動回路3と共に、点灯駆動回路7を備える。
【0051】
これにより、例えば内外気切替ダンパー24が、内気位置に向かって動作(正転)しているときと内気位置に保持(停止2)されているときに内外気表示用のインジケータ60(LED6)を点灯し、外気位置に向かって動作(反転)しているときと外気位置に保持(停止1)されているときに内外気表示用のインジケータ60(LED6)を消灯するように構成できる。逆に、内外気切替ダンパー24が、内気位置に向かって動作(正転)しているときと内気位置に保持(停止2)されているときに内外気表示用のインジケータ60(LED6)を消灯し、外気位置に向かって動作(反転)しているときと外気位置に保持(停止1)されているときに内外気表示用のインジケータ60(LED6)を点灯するように構成してもよい。
【0052】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。以下、上記実施形態とは異なる実施形態について説明する。
【0053】
上記実施形態において、点灯駆動回路7は、図6に示すように、DCモータ4Mの正転駆動状態(正転)と、該DCモータ4Mが正転駆動状態(正転)から停止状態に移行した場合の当該停止状態(停止2)とにおいて点灯駆動部6を点灯状態(点灯)とし、該DCモータ4Mの反転駆動状態(反転)と、該DCモータ4Mが反転駆動状態(反転)から停止状態に移行した場合の当該停止状態(停止1)とにおいて点灯駆動部6を消灯状態(消灯)とするよう構成されているが、逆に、図8に示すように、DCモータ4Mの正転駆動状態と、該DCモータ4Mが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯駆動部6が消灯状態となり、該DCモータ4Mの反転駆動状態と、該DCモータ4Mが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯駆動部6が点灯状態となるよう構成してもよい。
【0054】
図8の場合、点灯駆動回路7(通電ライン61)は、例えば図7に示すように、通電ライン41と接続し、その接続側とは逆側が接地され、そこから接地電圧GNDである0Vが固定的に印加されるように構成できる。
【0055】
また、点灯駆動回路7は、図10に示すように、DCモータ4Mの正転駆動状態(正転)と、該DCモータ4Mが正転駆動状態(正転)から停止状態(停止2)に移行した場合の当該停止状態(停止2)とにおいて点灯状態となり、該DCモータ4Mの反転駆動状態(反転)と、該DCモータ4Mが反転駆動状態(反転)から停止状態(停止1)に移行した場合の当該停止状態(停止1)とにおいて消灯状態となる第一の点灯駆動部6Aと、該DCモータ4Mの正転駆動状態(正転)と、該DCモータ4Mが正転駆動状態(正転)から停止状態(停止2)に移行した場合の当該停止状態(停止2)とにおいて消灯状態となり、該DCモータ4Mの反転駆動状態(反転)と、該DCモータ4Mが反転駆動状態(反転)から停止状態(停止1)に移行した場合の当該停止状態(停止1)とにおいて点灯状態となる第二の点灯駆動部6Bとを有して構成することもできる。
【0056】
この構成を、上述のように車両用空調装置に適用すると、例えば内外気切替ダンパー24が、内気位置に向かって動作(正転)しているときと内気位置に保持(停止2)されているときに内気表示用のインジケータ60A(LED6A)を点灯し、外気表示用のインジケータ60B(LED6B)を消灯するとともに、外気位置に向かって動作(反転)しているときと外気位置に保持(停止1)されているときに内気表示用のインジケータ60A(LED6A)を消灯し、外外気表示用のインジケータ60B(LED6B)を点灯するように構成することができる。
【0057】
図10の場合、点灯駆動回路7は、図9に示すように、通電ライン41と接続し、その接続側とは逆側には直流電源(例えばバッテリー)が接続され、そこから直流電源電圧Vbである12Vが固定的に印加される第一の通電ライン61Aと、通電ライン41と接続し、その接続側とは逆側が接地され、そこから接地電圧GNDである0Vが固定的に印加される通電ライン61Bと、を有して構成することができる。
【0058】
また、図11及び図12のように、3つ目の入力ライン103として、入力ライン101,102への入力(IN1,IN2)にかかわらず、出力ライン41,42からの出力(OUT1,OUT2)をハイインピーダンス状態(HZ)とすることができるように構成してもよい。これにより、モーター駆動回路3の未使用時には、スイッチングトランジスタ31〜34を全てOFFとし、DCモータ4Mをハイインピーダンス状態(HZ)として安全に保持することができる。
【符号の説明】
【0059】
1 点灯表示装置(車両用空調装置)
10 点灯表示回路
100 制御手段(MPU)
101,102 入力ライン
3 モータ駆動回路
31〜34 スイッチングトランジスタ
4M DCモータ
4M2 第一端子
4M1 第二端子
41,42 通電ライン(出力ライン)
6 点灯駆動部
60 表示部(インジケータ)
7 点灯駆動回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
DCモータの第一端子及び第二端子と接続するモータ駆動回路であって、入力される制御信号に基づいて前記DCモータの駆動モードを、前記第一端子の電位を予め定められたHレベル電位とし、前記第二端子の電位を前記Hレベル電位よりも低い予め定められたLレベル電位として、前記DCモータを順方向回転させる正転モードと、前記第一端子の電位を前記Lレベル電位とし、前記第二端子の電位を前記Hレベル電位として前記DCモータを逆方向回転させる反転モードと、前記DCモータの第一端子の電位を前記Lレベル電位とし、前記第二端子の電位を前記Lレベル電位として前記DCモータを停止させるLレベル停止モードと、前記第一端子の電位を前記Hレベル電位とし、前記第二端子の電位を前記Hレベル電位として前記DCモータを停止させるHレベル停止モードとの間で切り替え可能に回路形成されたモータ駆動回路と、
前記モータ駆動回路から前記DCモータの第一端子への通電ラインと、該モータ駆動回路から該DCモータの第二端子への通電ラインとのいずれかに接続される一方で、その接続側とは逆側に前記Hレベル電位又は前記Lレベル電位が固定的に印加され、それら接続側と逆側との間に予め定められた点灯電位差が生じた場合に点灯する点灯駆動部を有した点灯駆動回路と、
を備え、前記点灯駆動部は、前記駆動モードが切り替わることによって、前記点灯駆動回路の前記接続側と前記逆側との間に生じる電位差が前記点灯電位差となった場合に、点灯駆動することを特徴とする点灯表示回路。
【請求項2】
前記点灯電位差は、前記Hレベル電位と前記Lレベル電位との差より小さく定められた所定の電位差である請求項1に記載の点灯表示回路。
【請求項3】
前記モータ駆動回路は、制御手段側から4つの前記駆動モードそれぞれに対応する4種の制御信号のうちいずれかが入力され、該制御信号が入力された場合に、対応する駆動モードが設定されるよう構成された請求項1又は請求項2に記載の点灯表示回路。
【請求項4】
前記制御手段側から、前記制御信号として、Hレベル信号とLレベル信号のいずれかの制御信号が入力される入力ラインを2つ有するとともに、それら2つの入力ラインに入力される信号レベルの組み合わせに基づいて、前記4種の制御信号のいずれかを前記モータ駆動回路に出力する中間回路を備える請求項3に記載の点灯表示回路。
【請求項5】
前記モータ駆動回路は、前記DCモータの回転方向を正逆切り換えするために、4個のトランジスタにて構成されたH型ブリッジ回路である請求項3又は請求項4に記載の点灯表示回路。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された点灯表示回路及び制御手段を備え、
前記制御手段は、前記DCモータの正転駆動状態及び反転駆動状態のいずれか一方を第一回転状態、他方を第二回転状態とし、前記点灯駆動部の点灯状態及び非点灯状態のいずれか一方を第一点灯状態、他方を第二点灯状態とすると、第一点灯状態において第一回転状態の前記DCモータを停止状態に移行させる場合には、該停止状態に移行した後も第一点灯状態が継続するよう前記駆動モードを切り替え、第一点灯状態において停止状態の前記DCモータを第二回転状態に移行させる場合には、該第二回転状態に移行した後に第一点灯状態が第二点灯状態に切り替わるよう前記駆動モードを切り替え、第二点灯状態において第二回転状態の前記DCモータを停止状態に移行させる場合には、該停止状態に移行した後も第二点灯状態が継続するよう前記駆動モードを切り替え、第二点灯状態において停止状態の前記DCモータを第一回転状態に移行させる場合には、該第一回転状態に移行した後に第二点灯状態が第一点灯状態に切り替わるよう前記駆動モードを切り替える形で、前記モータ駆動回路を制御することを特徴とする点灯表示装置。
【請求項7】
前記点灯駆動部は、前記DCモータの正転駆動状態と、該DCモータが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯状態となり、該DCモータの反転駆動状態と、該DCモータが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて消灯状態となる請求項6に記載の点灯表示装置。
【請求項8】
前記点灯駆動部は、前記DCモータの正転駆動状態と、該DCモータが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて消灯状態となり、該DCモータの反転駆動状態と、該DCモータが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯状態となる請求項6に記載の点灯表示装置。
【請求項9】
前記点灯駆動部は、前記DCモータの正転駆動状態と、該DCモータが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯状態となり、該DCモータの反転駆動状態と、該DCモータが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて消灯状態となる第一の点灯駆動部と、該DCモータの正転駆動状態と、該DCモータが正転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて消灯状態となり、該DCモータの反転駆動状態と、該DCモータが反転駆動状態から停止状態に移行した場合の当該停止状態とにおいて点灯状態となる第二の点灯駆動部とを備える請求項6に記載の点灯表示装置。
【請求項10】
前記DCモータは、車両用空調装置において予め定められた第一側位置と第二側位置との間で駆動対象を位置移動させるものである請求項6ないし請求項9のいずれか1項に記載の点灯表示装置。
【請求項11】
前記駆動対象は、空気取り入れ口を内気側に切り替える前記第一側位置と外気側に切り替える第二側位置との間で位置移動される内外気切替ダンパーであり、前記点灯駆動部を用いて空気取り入れ口の状態を表示するインジケータが構成されている請求項10に記載の点灯表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−221573(P2012−221573A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82751(P2011−82751)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】