説明

焙煎装置及び発電システム

【課題】動力機関の排熱を有効に利用して種子等の原料の焙煎を行えるようにする。
【解決手段】原料を焙煎する焙煎装置11と、焙煎後の原料から燃料を抽出する搾油装置21と、抽出された燃料を燃焼させることにより動力を得るディーゼルエンジン62と、ディーゼルエンジン62の動力により発電を行う発電機69とを備えた動力機関を用いた発電システム1において、焙煎装置11として、ディーゼルエンジン62の排熱によって原料を加熱することにより焙煎を行い、その内部をディーゼルエンジン62から排出される排気が流通する排気流通部111と、排気と熱交換される原料が保持される原料保持部112とを有するものを用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、焙煎装置及び発電システムに関し、とくに動力機関の排熱を有効に利用して種子等の原料の焙煎を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境対策として、化石燃料に代えてジャトロファなどの植物由来の液体燃料(植物油)を発電所における燃焼システムに利用する試みが行われている。ここで種子等の原料からバイオオイル燃料等として用いる上記植物油を得るには、焙煎(乾燥)や搾油、濾過等の精製工程を経る必要がある(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−13511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の精製工程における焙煎に際しては、原料を加熱するために電熱ヒータを用いたり、化石燃料を燃焼させるなど、熱源を外部から確保する必要があるため、発電コスト(電気代や燃料費)の上昇を招くという問題がある。また発電のための燃料を精製するために化石燃料を消費することは、昨今、問題となっている地球温暖化対策(CO排出量削減等)の観点から好ましいことではない。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、動力機関の排熱を有効に利用して種子等の原料の焙煎を行うことが可能な焙煎装置及び発電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の一つは、原料を焙煎する焙煎装置と、焙煎後の前記原料から燃料を抽出する搾油装置と、抽出された前記燃料を燃焼させることにより動力を得るエンジンとを備えて構成される動力機関における前記焙煎装置であって、前記エンジンの排熱によって前記原料を加熱することにより焙煎を行うこととする。
【0007】
本発明においては、このように動力機関の排熱によって原料を加熱して原料を焙煎するので、動力機関の排熱を有効に利用して焙煎を行うことができる。これによれば、焙煎のための熱源を外部から確保する必要がなく、動力機関の運転に要するコストを抑えることができ、地球温暖化対策にも資することとなる。
【0008】
本発明の他の一つは、上記焙煎装置であって、その内部を前記エンジンから排出される排気が流通する排気流通部と、前記排気と熱交換される前記原料が保持される原料保持部とを備えることとする。また前記排気流通部は、前記排気の流入口及び前記排気の流出口を有し、前記原料保持部は、平板状部材からなることとする。
【0009】
焙煎装置をこのような構造とすることで、排気の熱を効率よく原料に伝達することができ、動力機関の排熱を効率よく利用して焙煎を行うことができる。
【0010】
本発明の他の一つは、上記焙煎装置であって、前記平板状部材の上方に、その平面が前記平板状部材の平面と並行になるように前記平板状部材と間隔を空けて配置された平板状の棚板を有することとする。
【0011】
このようにすることで、多量の原料を一度に焙煎することができる。また原料の性質に応じて焙煎方法を選択することができる。
【0012】
本発明の他の一つは、上記焙煎装置であって、前記排気流通部は、その下部に前記排気の流入口を有するとともにその上部に前記排気の流出口を有し、前記原料保持部は、前記原料が前記排気流通部の外周に保持されるように前記原料を収容する容器であることとする。
【0013】
焙煎装置をこのような構造とすることで、排気の熱を効率よく原料に伝達することができ、動力機関の排熱を効率よく利用して焙煎を行うことができる。
【0014】
本発明の他の一つは、上記焙煎装置であって、前記原料保持部によって保持されている前記原料を撹拌する撹拌装置が設けられていることとする。
【0015】
このようにすれば、原料の全体がまんべんなく加熱され、ムラ無く原料を焙煎することができる。
【0016】
本発明の他の一つは、原料を焙煎する焙煎装置と、焙煎後の前記原料から燃料を抽出する搾油装置と、抽出された前記燃料を燃焼させることにより動力を得るエンジンと、前記エンジンの動力により発電を行う発電機と、を備えた動力機関を用いた発電システムであって、前記焙煎装置は、前記エンジンの排熱によって前記原料を加熱することにより焙煎を行い、その内部を前記エンジンから排出される排気が流通する排気流通部と、前記排気と熱交換される前記原料が保持される原料保持部とを備えることとする。
【0017】
本発明によれば、動力機関の排熱を有効に利用して種子等の原料の焙煎を行うことができ、効率よく発電を行うことができる。また焙煎のための熱源を外部から確保する必要がなく、動力機関の運転に要するコストを抑えることができ、地球温暖化対策にも資する発電システムを実現することができる。
【0018】
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、動力機関の排熱を有効に利用して種子等の原料の焙煎を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】発電システム1の概略的な構成を示す図である。
【図2】焙煎装置11の一例を示す図である。
【図3】焙煎装置11の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に一実施形態として説明するバイオオイル発電システム(以下、発電システム1と称する。)の概略的な構成を示している。同図に示すように、発電システム1は、焙煎処理部10、搾油部20、ブリケット部30、脱リン処理部40、濾過部50、及び発電部60を備える。
【0022】
焙煎処理部10は、高粘度油であるバイオオイル燃料(以下、バイオオイルと称する。)の原料となる種子を焙煎(乾燥)するための焙煎装置11を含む。バイオオイルの原料となる種子は、例えば、ジャトロファ(Jatropha curcas)、パーム(Palm)、大豆(Soy bean)、菜種(Rapeseed)、ひまわり(Sunflower)、ココナッツ(Coconut)などであるが、必ずしもこれらに限られるわけではない。焙煎装置11は、後述する発電部60のディーゼルエンジン62の排熱を利用して種子を焙煎する。焙煎装置11の具体的な構成については後述する。
【0023】
搾油部20は、焙煎処理部10にて焙煎された種子から租油を抽出する搾油装置21、搾油装置21によって抽出された租油が貯留される租油容器22、搾油によって生じた残渣が貯留される残渣容器23、及び租油を濾過する租油濾過器24を含む。
【0024】
ブリケット部30は、搾油部20の残渣容器23に貯留された残渣からブリケット(Briquet:豆炭)を生成するブリケット装置31を含む。ブリケット部30にて生成されたブリケットは、例えば、当該発電システム1外に搬出され、燃料用途などに利用される。
【0025】
脱リン処理部40は、搾油部20の租油濾過器24にて濾過された後の租油からリン成分を除去する脱リン処理を行う。脱リン処理によって、後述するディーゼルエンジン62の運転の妨げ(デポジットの生成/堆積、燃料漏れ等)となるリン成分が除去される。
【0026】
濾過部50は、租油を脱リン処理することにより生成されるバイオオイルを加圧する加圧ポンプ51、及び加圧されたバイオオイルを脱水/濾過するフィルタープレス52を含む。
【0027】
発電部60は、濾過部50にて脱水/濾過された後のバイオオイルが貯留されるバイオオイル貯留タンク61、軽油又は高粘度油を燃焼させることにより動力を得るディーゼルエンジン62、軽油が貯留される軽油タンク63、後述する燃焼室621に軽油又は高粘度油を噴射する燃料噴射装置64(Fuel Injection System)、燃料噴射装置64に燃料を供給する燃料供給装置65、軽油タンク63と燃料供給装置65との間に設けられる燃料フィルタ66、バイオオイル貯留タンク61と燃料供給装置65との間に設けられるバイオオイルフィルタ68、及びディーゼルエンジン62の動力を利用して発電を行う発電機69を含む。尚、発電部60のうち発電機69を除く構成により動力機関が構成される。
【0028】
バイオオイル貯留タンク61には、バイオオイルの粘度を低下させるべく、電気ヒータの熱や水蒸気等を利用してバイオオイルを加熱する図示しない加熱装置が設けられている。
【0029】
ディーゼルエンジン62は、1つ以上のピストン/シリンダ構成を含む燃焼室621、燃焼室621に燃焼に必要な空気を導く吸気マニホールド622(Intake manifold)、排気を燃焼室621の外部に排出させる排気マニホールド623(Exhaust manifold)、排気マニホールド623から排出される排気のエネルギーを利用して圧縮した外気を吸気マニホールド622に供給する過給器624、及び燃焼室621の排熱を吸収した冷媒を冷却する冷却機構を構成するラジエータ625(Radiator)を備える。
【0030】
過給機624は、例えば、ターボチャージャー(Turbocharger)やスーパーチャージャー(Supercharger)などである。過給器624から排出される排気(排ガス)は焙煎装置11に供給される。
【0031】
ラジエータ625は、例えば、ディーゼルエンジン62のウォータージャケットに循環させる冷媒が流通しその外面に複数のフィンが設けられた多数の細管を備えて構成される。冷媒は、例えば、ロングライフクーラント(LLC:Long Life Coolant)や不凍液が添加された冷却水である。冷媒はラジエータ625及び燃焼室621の間を循環する。
【0032】
燃料供給装置65は、ディーゼルエンジン62の動作中に軽油タンク63から供給される軽油、又はバイオオイル貯留タンク61から供給されるバイオオイルを燃料噴射装置64に供給する。燃料供給装置65は、例えば三方弁等を用いて構成され、軽油又はバイオオイルのいずれかを選択して燃料噴射装置64に供給する。尚、燃料供給装置65は、必ずしも軽油又はバイオオイルのいずれか一方のみを択一的に選択するのではなく、両者を所定の比率で混合して燃料噴射装置64に供給するものであってもよい。その場合、燃料供給装置65は、例えば、バイオオイルの温度、外気温、軽油タンク63の軽油残量、バイオオイル貯留タンク61のバイオオイル残量、燃焼室621の外壁温度、燃焼室621内の温度、ディーゼルエンジン62の回転数、発電機69の出力、発電機69の出力を利用する負荷の電力消費量等をパラメータとする制御を行うことにより、軽油とバイオオイルの混合比を調節する。
【0033】
図2に焙煎装置11の一例を示している。同図に示すように、この焙煎装置11は、外形が略直方体状の筐体110と、筐体110の下方に設けられ、ディーゼルエンジン62から排出される排気(排ガス)が内部を流通する、外形が略直方体状の排気流通部111と、排気流通部111の内部を流通する排気と熱交換される種子が載置される平板状の部材からなる原料保持部112とを備える。尚、同図では、排気流通部111の上面板が原料保持部112としての機能も兼ねている。筐体110、排気流通部111、及び原料保持部112は、いずれも金属や鋳物等の耐熱性の素材を用いて構成されている。
【0034】
排気流通部111の内部には、配管91を介して過給器624から送られてくる排気が流通する、排気流通部111の外形よりもやや小さな略直方体状の空間が形成されている。排気流通部111の側面の一つには、排気を上記空間に導入するための流入口1111が設けられている。また流入口1111が設けられている側面に対向する面には、上記空間内の排気を外部に排出するための流出口1112が設けられている。
【0035】
尚、同図では、流入口1111及び流出口1112の夫々を、排気流通部111の対向する側面に設けているが、流入口1111及び流出口1112を設ける位置は必ずしもこれに限られない。流入口1111及び流出口1112は、要は原料保持部112として機能する上面の全体がまんべんなく均一の温度に加熱されるような位置に適宜設ければよい。
【0036】
筐体110内部の原料保持部112の上方には、その平面が原料保持部112の平面と並行になるように原料保持部112と間隔を空けて配置された平板状の第1の棚板113が設けられている。また第1の棚板113の上方には、その平面が第1の棚板113の平面と並行になるように第1の棚板113と間隔を空けて配置された第2の棚板114が設けられている。第1の棚板113及び第2の棚板114は、いずれも金属や鋳物等の耐熱性の素材を用いて構成されている。
【0037】
第1の棚板113及び第2の棚板114は、いずれも筐体110の内面に設けられている図示しない係止部(台座、螺子等)に係止されて所定位置に保持又は固定されている。第1の棚板113及び第2の棚板114の性状は被焙煎物に応じて適切なものが選択される。例えば第1の棚板113及び第2の棚板114は、板状である場合もあるし、網状である場合もある。
【0038】
尚、同図には示していないが、筐体110の内部は密閉されており、筐体110の側面や上面の所定位置には、筐体110の内部にアクセスするための窓や扉が設けられている。
【0039】
以上の構成からなる焙煎装置11によれば、原料保持部112に載置されている種子は、排気流通部111の内部を流通する排気と熱交換されて加熱されることとなる。このように、本実施形態の発電システム1においては、ディーゼルエンジン62から排出される排気と種子とを熱交換させることにより種子を加熱するので、電気ヒータ等の外部からのエネルギー供給を必要とする装置を別途設けることなく、種子を焙煎することができる。また以上の構成からなる焙煎装置11によれば、ディーゼルエンジン62の排気の熱を効率よく種子に伝達することができ、ディーゼルエンジン62の排熱を無駄なく種子の焙煎に利用することができる。
【0040】
種子は第1の棚板113及び第2の棚板114に載置することもできる。原料保持部112に加えて第1の棚板113及び第2の棚板114にも種子を載置するようにすれば、一度に多量の種子を焙煎することができる。
【0041】
尚、排気流通部111を流通する排気が第1の棚板113又は第2の棚板114に載置された種子との間で熱交換する熱量は、上記排気が原料保持部112に載置された種子と熱交換する熱量よりも少なく、夫々に同じ種子を載置した場合、原料保持部112に比べて第1の棚板113や第2の棚板114の方が焙煎時間が長くなるが、例えば含水量の大きい種子を原料保持部112に載置するなど、種子の性質に応じて夫々を載置する場所を決めるようにすれば、原料保持部112、第1の棚板113、及び第2の棚板114における焙煎時間を均一にすることができ、多量の種子を効率よく焙煎することができる。
【0042】
原料保持部112、第1の棚板113、及び第2の棚板114に、種子以外の被加熱物を載置するようにしてもよい。例えば、魚類、肉類、農産物などの食品を載置し干物の製造や調理等を行うこともできる。また筐体110の内部に物干し竿等を設けて衣類乾燥器として利用することもできる。
【0043】
図3に焙煎装置11の他の一例を示している。同図に示すように、この焙煎装置11は、その下部にディーゼルエンジン62から排出される排気が内部を流通する排気流通部121と、種子が排気流通部121の外周に沿って保持されるように種子を収容する略円筒形状の原料保持部122と、原料保持部122に収容されている種子を撹拌する撹拌装置123とを備えている。
【0044】
排気流通部121の内部には、排気が流通する略円筒状の空間が形成されている。また排気流通部121は、その下部に配管91を介して過給器624から送られてくる排気の流入口1211が設けられている。また排気流通部121は、その上部に排気の流出口1212が設けられている。上記空間は、収入口1211及び流出口1212の夫々の近傍において略円錐状に径が縮小している(窄んでいる)。
【0045】
原料保持部122は、排気流通部121よりも大きな径を有する略円筒状である。原料保持部122の上面には原料保持部122の内部に種子を投入する図示しない投入口が設けられている。原料保持部122の下面には、焙煎を終えた種子を原料保持部122から抜き出すための、図示しない抜出口が設けられている。
【0046】
撹拌装置123は、原料保持部122の内部に設けられ原料保持部122の内部に保持されている種子を撹拌する撹拌翼1231と、原料保持部122の外部に設けられ、撹拌翼1231の回転軸を回転させる電気モータ1232とを備えている。
【0047】
以上の構成からなる焙煎装置11において、原料保持部122に保持されている種子は、排気流通部121の内部を流通する排気と熱交換されることにより加熱される。また攪拌装置123によって撹拌されることで、原料保持部122の内部に保持されている種子の全体がまんべんなく加熱され、むら無く種子を焙煎することができる。また以上の構成からなる焙煎装置11によれば、排気の熱を効率よく種子に伝達することができ、ディーゼルエンジン62の排熱を無駄なく種子の焙煎に利用することができる。また図3に示すように、原料保持部122に種子を導入すると撹拌翼1231が種子に埋もれた状態となるので、撹拌により生じる粉塵の発生を防ぐことができる。
【0048】
以上に説明したように、本実施形態の発電システム1によれば、ディーゼルエンジン62の排熱を有効に利用して種子等の原料の焙煎を行うことができ、効率よく発電を行うことができる。また焙煎のための熱源を外部から確保する必要がなく、ディーゼルエンジン62の運転に要するコストを抑えることができ、地球温暖化対策にも資することとなる。
【0049】
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0050】
例えば、本発明の適用対象となる動力機関は、以上に説明した構成のものに限られず、ガスエンジン、蒸気タービン等、排熱が放出される動力機関にも適用することができる。また発電システム1をコージェネレーションシステムや自家発電設備を保有する工場などに設置すれば、特別な熱源を必要とせずに焙煎や加温を行うことができる。
【符号の説明】
【0051】
1 発電システム
10 焙煎処理部
11 焙煎装置
111 排気流通部
1111 流入口
1112 流出口
112 原料保持部
113 第1の棚板
114 第2の棚板
20 搾油部
21 搾油装置
30 ブリケット部
31 ブリケット装置
40 脱リン処理部
50 濾過部
60 発電部
61 バイオオイル貯留タンク
62 ディーゼルエンジン
621 燃焼室
624 過給器
625 ラジエータ
63 軽油タンク
64 燃料噴射装置
66 燃料フィルタ
68 バイオオイルフィルタ
69 発電機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料を焙煎する焙煎装置と、
焙煎後の前記原料から燃料を抽出する搾油装置と、
抽出された前記燃料を燃焼させることにより動力を得るエンジンと
を備えて構成される動力機関における前記焙煎装置であって、
前記エンジンの排熱によって前記原料を加熱することにより焙煎を行う
ことを特徴とする焙煎装置。
【請求項2】
請求項1に記載の焙煎装置であって、
その内部を前記エンジンから排出される排気が流通する排気流通部と、
前記排気と熱交換される前記原料が保持される原料保持部と
を備えることを特徴とする焙煎装置。
【請求項3】
請求項2に記載の焙煎装置であって、
前記排気流通部は、前記排気の流入口及び前記排気の流出口を有し、
前記原料保持部は、平板状部材からなる
ことを特徴とする焙煎装置。
【請求項4】
請求項3に記載の焙煎装置であって、
前記平板状部材の上方に、その平面が前記平板状部材の平面と並行になるように前記平板状部材と間隔を空けて配置された平板状の棚板を有する
ことを特徴とする焙煎装置。
【請求項5】
請求項2に記載の焙煎装置であって、
前記排気流通部は、その下部に前記排気の流入口を有するとともにその上部に前記排気の流出口を有し、
前記原料保持部は、前記原料が前記排気流通部の外周に保持されるように前記原料を収容する容器である
ことを特徴とする焙煎装置。
【請求項6】
請求項5に記載の焙煎装置であって、
前記原料保持部によって保持されている前記原料を撹拌する撹拌装置が設けられている
ことを特徴とする焙煎装置。
【請求項7】
原料を焙煎する焙煎装置と、
焙煎後の前記原料から燃料を抽出する搾油装置と、
抽出された前記燃料を燃焼させることにより動力を得るエンジンと、
前記エンジンの動力により発電を行う発電機と、
を備えた動力機関を用いた発電システムであって、
前記焙煎装置は、
前記エンジンの排熱によって前記原料を加熱することにより焙煎を行い、
その内部を前記エンジンから排出される排気が流通する排気流通部と、
前記排気と熱交換される前記原料が保持される原料保持部と
を備えることを特徴とする発電システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−5374(P2012−5374A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141894(P2010−141894)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】