説明

無線式防犯センサ装置

【課題】複数台の無線式防犯センサ端末からマスター端末に無線通信で送信されるセンサ検出信号の送信タイミングに当該無線式防犯センサ端末毎に差異を持たせることにより、同時のセンサ検出時におけるセンサ検出信号の衝突を防止して安定性を高めた無線通信を行う。
【解決手段】センサ検出時に複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c、2a、2b、2cの送信回路110からマスター端末3に無線通信で送信されるセンサ検出信号S1a、S1b、S1c、S2a、S2b、S2cの送信時間として、無線式防犯センサ端末毎で任意の時間T1a、T1b、T1c、T2a、T2b、T2cに、マスター端末との間で行われる無線通信において定期的に取得される電界強度値又は照度センサ17にて検出される当該無線式防犯センサ端末の周囲近傍の明るさを示す照度値を乗して制御部16a、16bにて決定された時間を適用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数台の無線式防犯センサ端末とマスター端末との間で無線通信を行う無線式防犯センサ装置に係り、特に、無線式防犯センサ端末からマスター端末に無線通信される送信信号の安定性を高めた無線式防犯センサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、泥棒等の不審者による住戸内への侵入等の犯罪が多発し、この対策が急務となっている。そこで、従来から住戸用のセキュリティシステムとして、外出者が携帯するポケットベル(登録商標)等に無線電話回線を通じて家屋内の異常事態を知らしめる如き構成のホームセキュリティが開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
このホームセキュリティによれば、熱感知センサ、煙感知センサ、ガスセンサ、防犯感知センサ等の各種センサを住戸内(の各部屋)に配置し、ガス漏れ等のセキュリティ異常を感知した場合、各種センサに有線接続されるメインコントローラにて警報が発報されるとともに、メインコントローラに内蔵された無線電話回線発信装置が作動し、外出者が携帯しているポケットベルや携帯電話にて警報が発報される。
【0004】
また、前述の各種センサ及びメインコントローラの間の接続の別の態様として無線接続が適用され、各種センサにてセキュリィ異常が感知された場合に警報を発報することができる携帯型セキュリティシステムも開示されている(例えば、特許文献2を参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開平6−36154号公報
【特許文献2】特開2000−36088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、背景技術に記載した特許文献2の携帯型セキュリティシステムにおいて、複数台の各種センサが同時のタイミングで動作を開始すると、当該各種センサからメインコントローラに無線通信で送信される信号が互いに衝突する虞があり安定性を高めた無線通信を行うことができず、ゆえに的確な警報の発報も困難となる虞があった。
【0007】
本発明は、この難点を解消するためになされたもので、複数台の無線式防犯センサ端末からマスター端末に無線通信で送信されるセンサ検出信号の送信タイミングに当該無線式防犯センサ端末毎で差異を持たせることにより、同時のセンサ検出時におけるセンサ検出信号の衝突を防止して安定性を高めた無線通信を行うことができる無線式防犯センサ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の目的を達成するため、本発明の第1の態様である無線式防犯センサ装置は、センサ検出時にセンサ検出信号を無線通信で送信するための送信回路及びセンサ検出信号の確認信号を無線通信で受信するための受信回路を有する複数台の無線式防犯センサ端末と、無線式防犯センサ端末から無線通信で送信されてくるセンサ検出信号を受信するための受信回路及び確認信号を無線通信で無線式防犯センサ端末に送信するための送信回路を有するマスター端末とを設けている。無線式防犯センサ端末は、センサ検出時からセンサ検出信号を無線通信で送信するまでの時間を計時する計時部と、計時部にて計時される時間を当該無線式防犯センサ端末毎で任意に設定するための設定部とを備えている。
【0009】
また、本発明の第2の態様である無線式防犯センサ装置は、本発明の第1の態様において、無線式防犯センサ端末は、マスター端末との間で行う無線通信の電界強度を定期的に取得し、設定部にて設定された時間に取得した電界強度値を乗した時間で送信時間を決定するための制御部を備えている。
【0010】
また、本発明の第3の態様である無線式防犯センサ装置は、本発明の第1の態様において、無線式防犯センサ端末は、当該無線式防犯センサ端末の周囲近傍の明るさを検出するための照度センサと、設定部にて設定された時間に照度センサにて検出された照度値を乗した時間で送信時間を決定するための制御部とを備えている。
【0011】
また、本発明の第4の態様である無線式防犯センサ装置は、本発明の第2の態様又は第3の態様において、無線式防犯センサ端末の制御部は、設定部にて設定された時間に取得した電界強度値又は照度センサにて検出された照度値を乗した時間をもとに、センサ検出信号を無線通信でマスター端末に再送信するまでの時間間隔を決定するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の無線式防犯センサ装置によれば、センサ検出時に複数台の無線式防犯センサ端末の送信回路からマスター端末の受信回路に無線通信で送信されるセンサ検出信号の送信時間として、設定部による設定で計時部にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、マスター端末との間で行われる無線通信において定期的に取得される電界強度値を乗して制御部にて決定された時間を適用することにより、センサ検出信号の送信タイミングに当該無線式防犯センサ端末毎で差異が発生し、同時のセンサ検出時におけるセンサ検出信号の衝突を防止して安定性を高めた無線通信を行うことができる。
【0013】
また、本発明の無線式防犯センサ装置によれば、センサ検出時に複数台の無線式防犯センサ端末の送信回路からマスター端末の受信回路に無線通信で送信されるセンサ検出信号の送信時間として、設定部による設定で計時部にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、照度センサにて検出される当該無線式防犯センサ端末の周囲近傍の明るさを示す照度値を乗して制御部にて決定された時間を適用することにより、センサ検出信号の送信タイミングに当該無線式防犯センサ端末毎で差異が発生し、同時のセンサ検出時におけるセンサ検出信号の衝突を防止して安定性を高めた無線通信を行うことができる。
【0014】
さらに、本発明の無線式防犯センサ装置によれば、センサ検出時に複数台の無線式防犯センサ端末の送信回路からマスター端末の受信回路に無線通信で再送信されるセンサ検出信号の時間間隔として、設定部による設定で計時部にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、マスター端末との間で行われる無線通信において定期的に取得される電界強度値又は照度センサにて検出される当該無線式防犯センサ端末の周囲近傍の明るさを示す照度値を乗して制御部にて決定された時間間隔を適用することにより、再送信時におけるセンサ検出信号の衝突が防止され、安定性を高めた無線通信を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の無線式防犯センサ装置を適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施例による無線式防犯センサ装置の全体構成を示すブロック図である。この無線式防犯センサ装置には、泥棒等の不審者による住戸内への侵入、徘徊者の存在、火災の発生、ガス漏れの発生、水漏れの発生等の各種のセキュリティ異常をセンサ検出するための複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c、2a、2b、2cと、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c、2a、2b、2cとの間でそれぞれ無線通信を行い、各種のセキュリティ異常をセンサ検出した当該無線式防犯センサ端末から無線通信で送信されてくるセンサ検出信号を受信し、このセンサ検出信号の受信を確認した旨の確認信号をセンサ検出元の当該無線式防犯センサ端末に無線通信で送信するためのマスター端末3とが設けられている。
【0017】
なお、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cはそれぞれ、同一の構成で個別の端末IDが割り当てられており、本発明の実施例における当該複数台の無線式防犯センサ端末の第1の態様とする。また、複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cはそれぞれ、同一の構成で個別の端末IDが割り当てられており、本発明の実施例における当該複数台の無線式防犯センサ端末の第2の態様とする。
【0018】
次に、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cの具体的な構成について、図2(A)のブロック図を参照して説明する。この複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cには、防犯センサ部10、無線通信部(以下、センサ無線通信部という。)11、計時部12、設定部13、表示部(以下、センサ表示部という。)14、電源部(以下、センサ電源部という。)15及び制御部(以下、センサ制御部という。)16aが備えられている。
【0019】
図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cにおいて、防犯センサ部10は、センサ制御部16aによって動作検出され、各種のセキュリティ異常をセンサ検出するためのものである。
【0020】
センサ無線通信部11は、防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常の情報を含みセンサ制御部16aにて生成されるセンサ検出信号を無線通信でマスター端末3に送信するための送信回路110と、マスター端末3にて生成され無線通信で送信されてくる確認信号を受信し、センサ制御部16aに送出するための受信回路111とを有している。この受信回路111は、当該無線式防犯センサ端末の第1の態様において、マスター端末3との間で行われる無線通信の電界強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を定期的に取得し、センサ制御部16aに送出することができる。
【0021】
計時部12は、センサ制御部16aによって制御され、防犯センサ部10にて各種のセキュリティ異常がセンサ検出された時点(検出時点)を始期として、センサ制御部16aにて生成されるセンサ検出信号がセンサ無線通信部11の送信回路110から無線通信で送信されるまでの時間を計時するためのものである。この計時部12は、図示のようなセンサ制御部16aと別体で設けられる態様に限定されるものではなく、破線で示すようにセンサ制御部16aと一体で設けることもできる。
【0022】
設定部13は、センサ制御部16aによって操作検出され、計時部12にて計時される時間を、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c毎で任意に設定するためのものであり、例えば、テンキースイッチやディップスイッチで構成されている。
【0023】
センサ表示部14は、センサ制御部16aによって制御され、防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常を示す警報表示や、マスター端末3にて生成され無線通信で送信されてくる確認信号をセンサ制御部16aが受信し、当該マスター端末にて正常に警報発報及び警報表示された旨の確認表示を行うにあたり、所定のパターン(色パターン)で点滅/点灯するためのものであり、例えば、LEDで構成されている。
【0024】
センサ電源部15は、センサ制御部16aによって制御され、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cの構成各部に動作電源を供給するためのものであり、例えば、直流電源が予め蓄電された2次電池で構成されている。
【0025】
センサ制御部16aは、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cの構成各部を制御するためのものである。具体的な制御として、センサ制御部16aは、設定部13による設定で計時部12にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、マスター端末3との間で行われる無線通信において定期的に取得される電界強度値を乗して決定された時間(送信時間)によって、センサ無線通信部11の送信回路110からセンサ検出信号を無線通信でマスター端末3に送信することができる。また、センサ制御部16aは、設定部13による設定で計時部12にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、マスター端末3との間で行われる無線通信において定期的に取得される電界強度値を乗して決定された時間間隔によって、センサ無線通信部11の送信回路110からマスター端末3にセンサ検出信号を無線通信で再送信することができる。また、センサ制御部16aは、センサ表示部14を制御して所定のパターンで警報表示又は確認表示を行うことができる。さらに、センサ制御部16aは、センサ電源部15を制御して動作電源の電圧レベルを可変することができる。
【0026】
次に、複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cの具体的な構成について、図2(B)のブロック図を参照して説明する。なお、複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cの構成として、第1の構成としての複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cにおける同一の作用を有する構成部については同一の符号を付与するものとし、その説明は省略するものとする。この複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cには、防犯センサ部10、センサ無線通信部11、計時部12、設定部13、センサ表示部14、センサ電源部15、センサ制御部16b及び照度センサ17が備えられている。
【0027】
図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cにおいて、照度センサ17は、センサ制御部16bによって制御され、当該無線式防犯センサ端末の周囲環境の明るさを検出するためのものである。
【0028】
センサ制御部16bは、複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cの構成各部を制御するためのものである。具体的な制御として、センサ制御部16bは、前述のセンサ制御部16aと同様、センサ表示部14を制御して所定のパターンで警報表示又は確認表示を行うことができるとともに、センサ電源部15を制御して動作電源の電圧レベルを可変することができる。また、センサ制御部16bは、設定部13による設定で計時部12にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、照度センサ17にて検出される当該無線式防犯センサ端末の周囲近傍の明るさを示す照度値を乗して決定された時間(送信時間)によって、センサ無線通信部11の送信回路110からセンサ検出信号を無線通信でマスター端末3に送信することができる。さらに、センサ制御部16bは、設定部13による設定で計時部12にて当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、照度センサ17にて検出される当該無線式防犯センサ端末の周囲近傍の明るさを示す照度値を乗して決定された時間間隔によって、センサ無線通信部11の送信回路110からマスター端末3にセンサ検出信号を無線通信で再送信することができる。
【0029】
次に、マスター端末3の具体的な構成について、図3のブロック図を参照して説明する。このマスター端末3には、無線通信部(以下、マスター無線通信部という。)30、発報部31、表示部(以下、マスター表示部という。)32、電源部(以下、マスター電源部という。)33及び制御部(以下、マスター制御部という。)34が備えられている。
【0030】
図3に示すマスター端末3において、マスター無線通信部30は、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c、2a、2b、2cを構成するセンサ無線通信部11の送信回路110から無線通信で送信されてくるセンサ検出信号を受信し、マスター制御部34に送出するための受信回路300と、受信回路300にて受信されるセンサ検出信号が入力されたマスター制御部34にて生成される確認信号を、各種のセキュリティ異常を防犯センサ部10にてセンサ検出した特定の当該無線式防犯センサ端末に無線通信で送信するための送信回路301とを有している。
【0031】
発報部31は、マスター制御部34によって制御され、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c、2a、2b、2cの防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常を示す警報発報を行うにあたり、所定の警報音や音声メッセージ等を出力するためのものであり、例えば、拡声スピーカで構成されている。
【0032】
マスター表示部32は、マスター制御部34によって制御され、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c、2a、2b、2cの防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常を示す警報表示を行うにあたり、所定の警報メッセージや絵データ等を表示する、及び/又は所定のパターン(色パターン)で点滅/点灯するためのものであり、例えば、LCD、PDP、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体及び/又はLEDで構成されている。
【0033】
マスター電源部33は、マスター制御部34によって制御され、マスター端末3の構成各部に動作電源を供給するためのものであり、例えば、商用電源を整流・平滑させて直流電源を生成する電源回路や直流電源が予め蓄電された2次電池で構成されている。
【0034】
マスター制御部34は、マスター端末3の構成各部を制御するためのものである。具体的な制御として、マスター制御部34は、発報部31及びマスター表示部32をそれぞれ制御して所定のパターンで警報発報及び警報表示を行うことができる。また、マスター端末34は、マスター電源部33を制御して動作電源の電圧レベルを可変することができる。
【0035】
このように構成された本発明の実施例による無線式防犯センサ装置において、以下、具体的な動作について図面を参照して説明する。
【0036】
本発明の実施例による第1の動作として、図2(A)に示す構成である複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cを適用するにあたり、この無線式防犯センサ端末1a、1b、1cを構成するセンサ無線通信部10の受信回路111はそれぞれ、図1に示すように、マスター端末3との間の各無線通信距離La、Lb、Lcの長さ、ここでは、「La>Lb>Lc」に反比例してその大きさが増減する電界強度を定期的に取得してセンサ制御部16aに送出している。
【0037】
また、図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cのセンサ制御部16aはそれぞれ、設定部13による設定で計時部12にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間T1a、T1b、T1cに、前述の当該複数台の無線式防犯センサ端末毎に異なる値で定期的に取得される電界強度値(をその値をもとに変換した時間)を乗するような演算処理を行う。
【0038】
ここで、図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cの防犯センサ部10における各種のセキュリティ異常のセンサ検出動作が同時のタイミングで開始されたとすると、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cのセンサ制御部16aはそれぞれ、センサ検出された各種のセキュリティ異常を示す警報表示を、センサ表示部14を使用して行うとともに、前述の演算処理により決定された当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で異なる時間(以下、送信時間という。)T11a、T11b、T11cのタイミングをもとに、セキュリティ異常情報及び自無線式防犯センサ端末が有する端末IDを付加したセンサ検出信号S1a、S1b、S1cを、センサ無線通信部11の送信回路110から無線通信でマスター端末3に送信することができるため、同時のセンサ検出時におけるセンサ検出信号S1a、S1b、S1cの衝突が防止され、安定性を高めた状態でマスター端末3への無線通信を行うことができる。
【0039】
なお、図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cのセンサ制御部16aにて決定される送信時間T11a、T11b、T11cのタイミングの一例としては、電界強度値が小さい当該無線式防犯センサ端末からのセンサ検出信号を最優先に、電界強度値の大きさに対応させた順序となるようなタイミングで、センサ無線通信部11の送信回路110から無線通信でマスター端末3に送信することができる。
【0040】
ここでは、図1に示す無線式防犯センサ端末1a及びマスター端末3の間の無線通信距離A、無線式防犯センサ端末1b及びマスター端末3の間の無線通信距離B、無線式防犯センサ端末1c及びマスター端末3の間の無線通信距離Cは、「La>Lb>Lc」の関係を有しているため、送信時間のタイミングは「T11a<T11b<T11c」となり、図2(A)に示す無線式防犯センサ端末1aを構成するセンサ無線通信部11の送信回路110から無線通信で送信されるセンサ検出信号S1aを最優先に、無線式防犯センサ端末1bを構成するセンサ無線通信部11の送信回路110から無線通信で送信されるセンサ検出信号S1b、無線式防犯センサ端末1cを構成するセンサ無線通信部11の送信回路110から無線通信で送信されるセンサ検出信号S1cの順序で、図3に示すマスター端末3を構成するマスター無線通信部30の受信回路300に衝突がない安定した状態で受信されることになる。
【0041】
図3に示すマスター端末3のマスター制御部34は、図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cの防犯センサ部10における各種のセキュリティ異常のセンサ検出動作が同時のタイミングで開始されてから前述の送信時間T11aの経過後のタイミングでマスター無線通信部30の受信回路300にて受信されたセンサ検出信号S1aを入力すると、このセンサ検出信号S1aに付加されているセキュリティ異常情報及び端末IDをもとに、無線式防犯センサ端末1aの防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常の警報発報及び警報表示を、発報部31及びマスター表示部32をそれぞれ使用して行うとともに、無線式防犯センサ端末1aが有する端末IDを付加した確認信号S11aを生成してマスター無線通信部30の送信回路301から無線通信で送信し、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cを構成するセンサ無線通信部10の受信回路111を経由してセンサ制御部16aに伝送させる。
【0042】
図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cのセンサ制御部16aはそれぞれ、マスター端末3から無線通信で送信されてきた確認信号S11aに付加されている端末IDと自無線式防犯センサ端末が有する端末IDとを照合し、照合結果が一致した場合にのみ防犯センサ部10にてセンサ検出されたセキュリティ異常がマスター端末3にて正常に警報発報及び警報表示された旨の確認表示を、センサ表示部14を使用して行うことができる。ここでは、無線式防犯センサ端末1aのセンサ制御部16aのみ照合結果が一致し、センサ表示部14を使用した確認表示が行われることになる。
【0043】
また、図3に示すマスター端末3のマスター制御部34は、図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cの防犯センサ部10における各種のセキュリティ異常のセンサ検出動作が同時のタイミングで開始されてから前述の送信時間T11c、T11dの経過後のタイミングでマスター無線通信部30の受信回路300にて順次受信されたセンサ検出信号S11b、S11cを入力すると、入力されたセンサ検出信号S11b、S11cに付加されているセキュリティ異常情報及び端末IDをもとに、無線式防犯センサ端末1bの防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常の警報発報及び警報表示、無線式防犯センサ端末1cの防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常の警報発報及び警報表示を、発報部31及びマスター表示部32をそれぞれ使用して前述の送信時間T11c、T11dの時間差に対応させて行うとともに、この時間差のタイミングで無線式防犯センサ端末1b、1cが有する端末IDをそれぞれ付加した確認信号S11b、S11bを生成してマスター無線通信部30の送信回路301から無線通信で送信し、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cを構成するセンサ無線通信部11の受信回路111を経由してセンサ制御部16aに伝送させる。
【0044】
さらに、図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cのうち無線式防犯センサ端末1a、1bのセンサ制御部16aはそれぞれ、前述の無線式防犯センサ端末1aのセンサ制御部16aと同様、マスター端末3から無線通信で送信されてきた確認信号S11b、S11cに付加されている端末IDと自無線式防犯センサ端末が有する端末IDとの照合結果が一致するため、防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常がマスター端末3にて正常に警報発報及び警報表示された旨の確認表示を、センサ表示部14を使用して行うことができる。
【0045】
なお、前述までの説明においては、図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cのセンサ制御部16aにて決定される送信時間T11a、T11b、T11cのタイミングの一例として、電界強度値が小さい当該無線式防犯センサ端末からのセンサ検出信号を最優先に、電界強度値の大きさに対応させた順序となるようなタイミングを適用したが、このタイミングに限定されるものではない。例えば、当該複数台の無線式防犯センサ端末を構成するセンサ無線通信部11の受信回路111の機能として、電界強度の取得機能が不備とされる態様においては、設定部13による設定で計時部12にて計時される(任意の)時間T1a、T1b、T1cが当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で「T1a≠T1b≠T1c」のように異なっていればよく、同時のセンサ検出時におけるセンサ検出信号S1a、S1b、S1cの衝突が防止され、安定性を高めた状態でマスター端末3への無線通信を行うこともできる。
【0046】
また、前述までの説明においては、図2(A)に示す複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1cの防犯センサ部10における各種のセキュリティ異常のセンサ検出動作が同時のタイミングで開始されたときの送信時間T11a、T11b、T11cについて説明したが、この送信時間T11a、T11b、T11cの経過後に再度、センサ制御部16aにて生成されるセンサ検出信号S1a、S1b、S1cをセンサ無線通信部11の送信回路110からマスター端末3に再送信するまでの時間間隔についても、設定部13による設定で計時部12にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、マスター端末3との間で行われる無線通信において定期的に取得される電界強度値(をその値をもとに変換した時間)を乗してセンサ制御部16aにて決定される時間間隔T21a、T21b、T21cとすることができる。この時間間隔T21a、T21b、T21cにより、再送信時におけるセンサ検出信号S1a、S1b、S1cの衝突が防止され、安定性を高めた状態でマスター端末3への無線通信を行うこともできる。
【0047】
次に、本発明の実施例による第2の動作として、図2(B)に示す構成である複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cを適用するにあたり、この無線式防犯センサ端末2a、2b、2cの照度センサ17はそれぞれ、自無線式防犯センサ端末の周囲環境の明るさを監視しており、定期的に検出された明るさを示す照度値をセンサ制御部16bに送出している。
【0048】
また、図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cのセンサ制御部16bはそれぞれ、設定部13による設定で計時部12にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間T2a、T2b、T2cに、通常、当該複数台の無線式防犯センサ端末毎に異なる値で検出される照度値(をその値をもとに変換した時間)を乗するような演算処理を行う。
【0049】
ここで、図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cの防犯センサ部10における各種のセキュリティ異常のセンサ検出動作が同時のタイミングで開始されたとすると、複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cのセンサ制御部16bはそれぞれ、センサ検出されたセキュリティ異常を示す警報表示を、センサ表示部14を使用して行うとともに、前述の演算処理により決定された当該無線式防犯センサ端末毎に異なる送信時間T12a、T12b、T12cのタイミングをもとに、セキュリティ異常情報及び自無線式防犯センサ端末が有する端末IDを付加したセンサ検出信号S2a、S2b、S2cを、センサ無線通信部11の送信回路110から無線通信でマスター端末3に送信することができるため、同時のセンサ検出時におけるセンサ検出信号S2a、S2b、S2cの衝突が防止され、安定性を高めた状態でマスター端末3への無線通信を行うことができる。
【0050】
なお、図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cのセンサ制御部16bにて決定される送信時間T12a、T12b、T12cのタイミングの一例としては、周囲環境の明るさを示す照度値が小さい、すなわち、暗い周囲環境下の当該無線式防犯センサ端末からのセンサ検出信号を最優先に、照度値の大きさに対応させた順序となるようなタイミングで、センサ無線通信部11の送信回路110から無線通信でマスター端末3に送信することができる。
【0051】
ここでは、図2(b)において、無線式防犯センサ端末2aの周囲環境の明るさを示す照度値Va、無線式防犯センサ端末2bの周囲環境の明るさを示す照度値Vb、無線式防犯センサ端末2cの周囲環境の明るさを示す照度値Vcは、「Va<Vb<Vc」の関係を有しているとすると、送信時間のタイミングは「T12a<T12b<T12c」となり、無線式防犯センサ端末2aを構成するセンサ無線通信部11の送信回路110から無線通信で送信されるセンサ検出信号S2aを最優先に、無線式防犯センサ端末2bを構成するセンサ無線通信部11の送信回路110から無線通信で送信されるセンサ検出信号S2b、無線式防犯センサ端末2cを構成するセンサ無線通信部11の送信回路110から無線通信で送信されるセンサ検出信号S2cの順序で、図3に示すマスター端末3を構成するマスター無線通信部30の受信回路300に衝突がない安定した状態で受信されることになる。
【0052】
図3に示すマスター端末3のマスター制御部34は、図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cの防犯センサ部10における各種のセキュリティ異常のセンサ検出動作が同時のタイミングで開始されてから前述の送信時間T12aの経過後のタイミングでマスター無線通信部30の受信回路300にて受信されたセンサ検出信号S2aを入力すると、このセンサ検出信号S2aに付加されているセキュリティ異常情報及び端末IDをもとに、無線式防犯センサ端末2aの防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常の警報発報及び警報表示を、発報部31及びマスター表示部32をそれぞれ使用して行うとともに、無線式防犯センサ端末2aが有する端末IDを付加した確認信号S12aを生成してマスター無線通信部30の送信回路301から無線通信で送信し、複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cを構成するセンサ無線通信部10の受信回路111を経由してセンサ制御部16bに伝送させる。
【0053】
図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cのセンサ制御部16bはそれぞれ、マスター端末3から無線通信で送信されてきた確認信号S12aに付加されている端末IDと自無線式防犯センサ端末が有する端末IDとを照合し、照合結果が一致した場合にのみ防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常がマスター端末3にて正常に警報発報及び警報表示された旨の確認表示を、センサ表示部14を使用して行うことができる。ここでは、無線式防犯センサ端末2aのセンサ制御部16bのみ照合結果が一致し、センサ表示部14を使用した確認表示が行われることになる。
【0054】
また、図3に示すマスター端末3のマスター制御部34は、図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cの防犯センサ部10における各種のセキュリティ異常のセンサ検出動作が同時のタイミングで開始されてから前述の送信時間T12c、T12dの経過後のタイミングでマスター無線通信部30の受信回路300にて順次受信されたセンサ検出信号S2b、S2cを入力すると、入力されたセンサ検出信号S2b、S2cに付加されているセキュリティ異常情報及び端末IDをもとに、無線式防犯センサ端末2bの防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常の警報発報及び警報表示、無線式防犯センサ端末2cの防犯センサ部10にてセンサ検出されたセキュリティ異常の警報発報及び警報表示を、発報部31及びマスター表示部32をそれぞれ使用して前述の送信時間T12c、T12dの時間差に対応させて行うとともに、この時間差のタイミングで無線式防犯センサ端末2b、2cが有する端末IDをそれぞれ付加した確認信号S12b、S12bを生成してマスター無線通信部30の送信回路301から無線通信で送信し、複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cを構成するセンサ無線通信部11の受信回路111を経由してセンサ制御部16bに伝送させる。
【0055】
さらに、図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cのうち無線式防犯センサ端末2a、2bのセンサ制御部16bはそれぞれ、前述の無線式防犯センサ端末2aのセンサ制御部16bと同様、マスター端末3から無線通信で送信されてきた確認信号S12b、S12cに付加されている端末IDと自無線式防犯センサ端末が有する端末IDとの照合結果が一致するため、防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常がマスター端末3にて正常に警報発報及び警報表示された旨の確認表示を、センサ表示部14を使用して行うことができる。
【0056】
なお、前述までの説明では、図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cのセンサ制御部16bにて決定される送信時間T12a、T12b、T12cのタイミングの一例として、照度センサ17にて検出される照度値が小さい当該無線式防犯センサ端末からのセンサ検出信号を最優先に、照度値の大きさに対応させた順序となるようなタイミングを適用したが、このタイミングに限定されるものではない。例えば、当該複数台の無線式防犯センサ端末に照度センサ17が不備とされる態様においては、設定部13による設定で計時部12にて計時される(任意の)時間T2a、T2b、T2cが当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で「T2a≠T2b≠T2c」のように異なっていればよく、同時のセンサ検出時におけるセンサ検出信号S2a、S2b、S2cの衝突が防止され、安定性を高めた状態でマスター端末3への無線通信を行うこともできる。
【0057】
また、前述までの説明では、図2(B)に示す複数台の無線式防犯センサ端末2a、2b、2cの防犯センサ部10における各種のセキュリティ異常のセンサ検出動作が同時のタイミングで開始されたときの送信時間T12a、T12b、T12cについて説明したが、この送信時間T12a、T12b、T12cの経過後に再度、センサ制御部16bにて生成されるセンサ検出信号S2a、S2b、S2cをセンサ無線通信部11の送信回路110からマスター端末3に再送信するまでの時間間隔についても、設定部13による設定で計時部12にて計時される当該複数台の無線式防犯センサ端末毎で任意の時間に、照度センサ17にて検出される当該無線式防犯センサ端末の周囲近傍の明るさを示す照度値(をその値をもとに変換した時間)を乗してセンサ制御部16bにて決定される時間間隔T22a、T22b、T22cとすることができる。この時間間隔T22a、T22b、T22cにより、再送信時におけるセンサ検出信号S2a、S2b、S2cの衝突が防止され、安定性を高めた状態でマスター端末3への無線通信を行うこともできる。
【0058】
最後に、本発明の無線式防犯センサ装置においては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の無線式防犯センサ装置であっても採用できるということはいうまでもないことである。
【0059】
具体的には、複数台の無線式防犯センサ端末は、前述の実施例のような3台ずつ(1a、1b、1c、2a、2b、2c)に限定されるものではなく、2台以上であればより複数台の当該無線式防犯センサ端末を適用することもできる。
【0060】
また、マスター端末3の構成として、図3に破線で示すようなサーバ等の外部への警報移報機能が備えられている場合には、マスター制御部34にて検出される複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c、2a、2b、2cの防犯センサ部10にてセンサ検出された各種のセキュリティ異常を、インターネット、公衆LAN等の汎用ネットワークを経由して接続されるサーバ等の外部、例えば、警察署や警備会社等の所定の機関に警報移報することもできる。
【0061】
さらに、複数台の無線式防犯センサ端末1a、1b、1c、2a、2b、2cの構成としては、警報発報機能が不備とされる構成、すなわち、図2(A)、(B)に示すセンサ表示部14が不備の当該無線式防犯センサ端末も好適であるばかりでなく、このセンサ表示部14のみならず警報音、確認音や音声メッセージ等を出力する発報部(図示せず。)を備えた警報発報機能を有する当該無線式防犯センサ端末も好適である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】図1は、本発明の実施例による無線式防犯センサ装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2(A)は、本発明の実施例による無線式防犯センサ装置において、複数台の無線式防犯センサ端末の第1の態様の具体的な構成を示すブロック図である。また、図2(B)は、本発明の実施例による無線式防犯センサ装置において、複数台の無線式防犯センサ端末の第2の態様の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の実施例による無線式防犯センサ装置において、マスター端末の具体的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0063】
1a、1b、1c、2a、2b、2c……複数台の無線式防犯センサ端末
16a、16b……センサ制御部(制御部)
17……照度センサ
110……送信回路
111……受信回路
3……マスター端末
300……受信回路
301……送信回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ検出時にセンサ検出信号を無線通信で送信するための送信回路(110)及び前記センサ検出信号の確認信号を前記無線通信で受信するための受信回路(111)を有する複数台の無線式防犯センサ端末(1a、1b、1c、2a、2b、2c)と、前記無線式防犯センサ端末から前記無線通信で送信されてくる前記センサ検出信号を受信するための受信回路(300)及び前記確認信号を前記無線通信で前記無線式防犯センサ端末に送信するための送信回路(301)を有するマスター端末(3)とを設け、
前記無線式防犯センサ端末は、前記センサ検出時から前記センサ検出信号を前記無線通信で送信するまでの時間を計時する計時部(12)と、前記計時部にて計時される時間を当該無線式防犯センサ端末毎で任意に設定するための設定部(13)とを備えることを特徴とする無線式防犯センサ装置。
【請求項2】
前記無線式防犯センサ端末は、前記マスター端末との間で行う前記無線通信の電界強度を定期的に取得し、前記設定部にて設定された時間に前記取得した電界強度値を乗した時間で送信時間を決定するための制御部(16a)を備えることを特徴とする請求項1記載の無線式防犯センサ装置。
【請求項3】
前記無線式防犯センサ端末は、当該無線式防犯センサ端末の周囲近傍の明るさを検出するための照度センサ(17)と、前記設定部にて設定された時間に前記照度センサにて検出された照度値を乗した時間で送信時間を決定するための制御部(16b)とを備えることを特徴とする請求項1記載の無線式防犯センサ装置。
【請求項4】
前記無線式防犯センサ端末の前記制御部は、前記設定部にて設定された時間に前記取得した電界強度値又は前記照度センサにて検出された照度値を乗した時間をもとに、前記センサ検出信号を前記無線通信で前記マスター端末に再送信するまでの時間間隔を決定することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の無線式防犯センサ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−211400(P2009−211400A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−53707(P2008−53707)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】