説明

無線通信システム、通信方法及びプログラム

【課題】無線通信システムにおいて、空き回線が存在するにも関わらず、新たな通信を開始できないことを防止する。
【解決手段】実施形態に係る無線通信システム1は、親局2と子局71との間で、第1チャネル、第2チャネル、第3チャネルの3回線で通信可能であり、第3チャネルを制御チャネルとして使用可能である。無線通信システム1は、検出手段17、保留手段19、切替手段20を具備する。検出手段17は、第3チャネルが通信に使用されており、かつ、第1チャネル又は第2チャネルが空き状態であることを示す切替イベントを検出する。保留手段19は、検出手段17によって切替イベントが検出された場合に、第3チャネルの通信を保留状態とし、第3チャネルを切断する。切替手段20は、空き状態の第1チャネル又は第2チャネルの回線を構築し、保留状態の通信を構築された回線に割り当て、保留状態を解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、無線通信システム、通信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば市町村などの自治体で防災などの目的で用いられている無線通信システムでは、災害対策本部となる役場に操作卓及び親局無線装置が備えられる。放送の内容は、親局無線装置から、中継局無線装置を経由し、市町村内の各所に設置されている屋外拡声子局装置に送信される。親局無線装置と屋外拡声子局装置との間の無線通信は、6多重デジタル化され、スロット0〜5が用いられる。この結果、無線通信システムに様々なオプション機能が付加された。このオプション機能の一つとして、親局無線装置と屋外拡声子局装置の連絡通話機能がある。連絡通話は、第1チャネル1ch(スロット1,4を使用)、第2チャネル2ch(スロット2,5を使用)、第3チャネル3ch(スロット0,3を使用)の3回線を使用することができる。
【0003】
従来の無線通信システムでは、通常、スロット0が制御チャネルとして使用される。このため、このスロット0を使用する第3チャネル3chが通信チャネルとして使用中の場合には、この使用中の第3チャネル3chを強制切断しなければ、第3チャネル3chを制御チャネルとして使用することができない。
【0004】
例えば、第1チャネル1ch、第2チャネル2ch、第3チャネル3chの3回線が連絡通話に使用され、その後、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chの通話が終了し、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chの回線が切断されたとする。この場合、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chが空き状態となったにも関わらず、制御チャネルの第3チャネル3chが通信チャネルとして使用されているため、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chで通話を新たに開始することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−69095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、空き回線が存在するにも関わらず、新たな通信を開始できないことを防止する無線通信システム、通信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の実施形態によれば、無線通信システムは、親局と子局との間で、第1チャネル、第2チャネル、第3チャネルの3回線で通信可能であり、第3チャネルを制御チャネルとして使用可能である。無線通信システムは、検出手段と、保留手段と、切替手段とを具備する。検出手段は、第3チャネルが通信に使用されており、かつ、第1チャネル又は第2チャネルが空き状態であることを示す切替イベントを検出する。保留手段は、検出手段によって切替イベントが検出された場合に、第3チャネルの通信を保留状態とし、第3チャネルを切断する。切替手段は、空き状態の第1チャネル又は第2チャネルの回線を構築し、保留状態の通信を構築された回線に割り当て、保留状態を解除する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図。
【図2】アイドル時のチャネル割り当て状態の一例を示す図。
【図3】3回線通信時のチャネル割り当て状態の一例を示す図。
【図4】3回線通信から第1チャネル1chが通信終了となった場合のチャネル割り当て状態の一例を示す図。
【図5】3回線通信から第2チャネル2chが通信終了となった場合のチャネル割り当て状態の一例を示す図。
【図6】第1チャネル1chが通信終了となり、第3チャネル3chが切断された時点のチャネル割り当て状態の一例を示す図。
【図7】第2チャネル2chが通信終了となり、第3チャネル3chが切断された時点のチャネル割り当て状態の一例を示す図。
【図8】第3チャネルから空き状態の第1チャネル又は第2チャネルに回線を切り替えた後のチャネル割り当て状態の一例を示す図。
【図9】実施形態に係る無線通信システムの動作の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、略または実質的に同一の機能および構成要素については、同一符号を付し、必要に応じて説明を行う。また、以下においては、本実施形態の特徴的部分について詳細に説明し、従来と同様の部分については説明を省略するか、あるいは簡単に説明する。
【0010】
本実施形態においては、空き状態の回線が存在すれば、制御チャネルが通信(例えば連絡通話)に使用されている場合であっても、新たな通信を可能とする無線通信システムの一例について説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
本実施形態において、無線通信システムは、第3チャネル3chを通信に使用中における第1チャネル1ch又は第2チャネル2chの通信終了を自動検出し、第3チャネル3chを使用している通信を、空き状態の第1チャネル1ch又は第2チャネル2chに変更し、第3チャネル3chを空き状態とする。そして、無線通信システムは、第3チャネル3chを制御チャネルとして使用し、新たな通信を開始する。
【0013】
無線通信システム1は、親局無線装置2、電話機31〜33、交換機(連絡通話装置)4、操作卓5、中継局無線装置61,62、屋外拡声子局装置71〜7n、電話機81〜8nを具備する。本実施形態において、屋外拡声子局装置71〜7nの数及び電話機81〜8nの数は、親局無線装置2との間で、3以上の通信が実現可能な範囲で自由に変更可能である。中継局無線装置61,62の数も自由に変更可能である。
【0014】
親局無線装置2は、電源部9、記憶装置10、無線インタフェースユニット11、変換機(TRX)12A,12B、増幅/減衰機(PA)13A,13B、リレー14を具備する。
【0015】
無線インタフェースユニット11は、記憶装置10に記憶されているプログラム15を読み出して実行し、接続部16、検出部17、警告部18、保留部19、切替部20としての機能を実現させる。なお、接続部16、検出部17、警告部18、保留部19、切替部20は、ハードウェアとして親局無線装置2に実装されるとしてもよい。
【0016】
本実施形態においては、屋外拡声子局装置71〜7n及び電話機81〜8nのうち、屋外拡声子局装置71及び電話機81を用いて説明を行う。
【0017】
屋外拡声子局装置71は、電源部21、バッテリ22、無線インタフェースユニット23、変換機24、増幅/減衰機25、記憶装置26を具備する。
【0018】
無線インタフェースユニット23は、記憶装置26に記憶されているプログラム27を読み出して実行し、警告部28、保留部29、切替部40としての機能を実現させる。なお、警告部28、保留部29、切替部40は、ハードウェアとして屋外拡声子局装置71に実装されるとしてもよい。
【0019】
以下に、本実施形態に係る無線通信システム1の構成要素について説明する。
【0020】
操作卓5は、オペレータからの操作を受け、その内容を親局無線装置2又は交換機4に提供する。また、操作卓5は、親局無線装置2又は交換機4からの情報をオペレータに対して表示又は音出力する。
【0021】
交換機4に接続されている電話機31から通信(例えば連絡通話)が発呼されると、この電話機31から、交換機4、親局無線装置2、中継局無線装置61,62を通じ、屋外拡声子局装置71の電話機81までの通信回線が構築される。
【0022】
これとは逆に、屋外拡声子局装置71に接続されている電話機81から通信が発呼されると、この電話機81から、屋外拡声子局装置71、中継局無線装置62,61、親局無線装置2、交換機4を経由し、電話機81までの通信回線が構築される。
【0023】
親局無線装置2内では、変換機12A及び増幅/減衰機13Aとを含む第1の経路と、変換機12B及び増幅/減衰機13Bとを含む第2の経路とがある。
【0024】
変換機12Aは、送信において、無線インタフェースユニット11から送信信号を受け、送信信号を無線送信信号に変換し、無線送信信号を増幅/減衰機13Aに与える。さらに、変換機12Aは、受信において、増幅/減衰機13Aから無線受信信号を受け、無線受信信号を受信信号に変換し、受信信号を無線インタフェースユニット11に与える。
【0025】
なお、変換機12B、及び屋外拡声子局装置71の変換機24も、変換機12Aと同様の動作を行う。
【0026】
増幅/減衰機13Aは、送信において、変換機12Aから無線送信信号を受け、無線送信信号を増幅し、リレー14を経由して、送信する。さらに、増幅/減衰機13Aは、受信において、リレー14から無線受信信号を受け、無線受信信号を減衰させ、無線受信信号を変換機12Aに与える。
【0027】
なお、増幅/減衰機13B、及び屋外拡声子局装置71の増幅/減衰機25も、増幅/減衰機13Aと同様の動作を行う。
【0028】
リレー14は、第1の経路と第2の経路とを、無線インタフェースユニット11による制御にしたがって切り替える。
【0029】
親局無線装置2の電源部9及び屋外拡声子局装置71の電源部21は、外部からの交流電力を直流電力に変換するなどの電源管理を行う。
【0030】
屋外拡声子局装置71のバッテリ22は、災害などによる停電時においても屋外拡声子局装置71の動作を継続可能とするために、電力を蓄えておく。
【0031】
本実施形態に係る通信は、上記したように、時分割でスロット0〜5に分けられる。
【0032】
スロット0は、通常、制御チャネルとして使用される。
【0033】
親局無線装置2と屋外拡声子局装置71との間の無線通信は、第1チャネル1ch(スロット1,4を使用)、第2チャネル2ch(スロット2,5を使用)、第3チャネル3ch(スロット0,3を使用)の3回線のうちのいずれかを使用可能である。
【0034】
スロット0を使用する第3チャネル3chが通信チャネルとして使用中の場合には、この使用中の第3チャネル3chを一度空き状態としなければ、第3チャネル3chを制御チャネルとして使用することはできない。
【0035】
図2は、アイドル時のチャネル割り当て状態の一例を示す図である。
【0036】
スリット0に下り制御チャネルが割り当てられており、スロット1〜5は空き状態である。
【0037】
接続部16は、無線通信が発生すると、優先的に空き状態の第1チャネル1ch又は第2チャネル2chを使用し、第1チャネル1chと第2チャネル2chとのうちの少なくとも一方が空き状態ではない場合(第1チャネル1chと第2チャネル2chとの双方が通信状態の場合)にのみ、空き状態の第3チャネル3chを通信に使用する制御を行う。
【0038】
図3は、3回線による通信時のチャネル割り当て状態の一例を示す図である。
【0039】
スロット1に第1チャネル1chの下り通信が割り当てられている。
【0040】
スロット4に第1チャネル1chの上り通信が割り当てられている。
【0041】
スロット2に第2チャネル2chの下り通信が割り当てられている。
【0042】
スロット5に第2チャネル2chの上り通信が割り当てられている。
【0043】
スロット0に、下り制御チャネルではなく、第3チャネル3chの下り通信が割り当てられている。
【0044】
スロット3に第3チャネル3chの上り通信が割り当てられている。
【0045】
検出部17は、第1チャネル1ch、第2チャネル2ch、第3チャネル3chが通信に使用された後、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chが通信終了となったことを示す切替イベントを検出する。すなわち、検出部17は、第3チャネル3chが通信チャネルとして使用されており、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chが空き状態となった場合を検出する。
【0046】
図4は、3回線通信から第1チャネル1chが通信終了となった場合のチャネル割り当て状態の一例を示す図である。
【0047】
この図4では、第1チャネル1chに対応するスロット1,4が空き状態となっている。
【0048】
なお、3回線による通信後、第2チャネルが通信終了となると、図5に示すように、第2チャネル2chに対応するスロット2,5が空き状態となる。
【0049】
警告部18は、切替イベントが検出された場合に、通信チャネルの切り替えを行うことを事前に通話者などに通知するために、警告音を発生させる。
【0050】
保留部19は、警告部18によって警告音を発生させた後、第3チャネル3chの通信を保留状態とし、第3チャネル3chを切断する。
【0051】
図6は、第1チャネル1chが通信終了となり、第3チャネル3chが切断された時点のチャネル割り当て状態の一例を示す図である。
【0052】
この図6では、第1チャネル1chに対応するスロット1,4が空き状態である。さらに、第3チャネル3chに対応するスロット0に、下り制御チャネルが割り当てられ、第3チャネル3chに対応するスロット3が空き状態となる。
【0053】
なお、第2チャネル2chが通信終了となった後、第3チャネル3chを切断した時点のチャネル割り当て状態は、図7のようになる。
【0054】
切替部20は、発呼(ダイヤルアップなど)を実行し、空き状態の第1チャネル1ch又は第2チャネル2chを用いた回線を構築し、新たに構築された第1チャネル1ch又は第2チャネル2chに、保留状態とした通信を割り当てる。
【0055】
そして、切替部20は、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chに割り当てられた通信の保留状態を解除し、通信を再開する。
【0056】
図8は、回線切り替え後のチャネル割り当て状態の一例を示す図である。
【0057】
スロット0が通信チャネルではなく、下り制御チャネルとして用いられるため、新たな発呼が可能になる。
【0058】
なお、屋外拡声子局装置71の警告部28、保留部29、切替部40も、上記の親局無線装置2の警告部18、保留部19、切替部20と同様の動作を行う。
【0059】
図9は、本実施形態に係る無線通信システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0060】
ステップS1において、検出部17は、3回線使用された状態で第1チャネル1ch(又は第2チャネル2ch)の通話終了を検出する。
【0061】
3回線使用された状態の後、第1チャネル1ch(又は第2チャネル2ch)の通話終了が検出された場合、ステップS2において、警告部18は、第3チャネルを使用している通話者に、切り替え動作が実行される旨の警報を発する。
【0062】
ステップS3において、保留部19は、第3チャネル3chの通信を保留状態とし、第3チャネル3chを切断する。
【0063】
ステップS4において、切替部20は、第1チャネル1ch(又は第2チャネル2ch)の回線を構築する。
【0064】
ステップS5において、切替部20は、新たに構築された第1チャネル1ch(又は第2チャネル2ch)に、保留状態とした通信を割り当てる。
【0065】
ステップS6において、切替部20は、保留を解除し、通信を再開する。なお、通信再開において、切替部200は、通信再開可能であることを示す許可音を通話者に出力するとしてもよい。
【0066】
ステップS7において、処理が終了するか否か判断される。処理が終了しない場合には、処理はステップS1に戻る。
【0067】
以上説明した本実施形態において、親局無線装置2は、第3チャネルを通信に使用中に、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chの通話終了を自動検出し、第3チャネルの通信を保留状態とし、この保留状態の通信を、第1チャネル1ch又は第2チャネル2chに変更する。
【0068】
これにより、第3チャネル3chを制御チャネルとして使用可能となり、空いている回線を用いて新たな通話を開始することができる。
【0069】
本実施形態においては、無線通信システム1の通話チャネルを有効利用することができる。
【0070】
なお、本実施形態では、例えば、屋外拡声子局装置71〜7nが、中継局無線装置61,62を介して、親局無線装置2と通信を行うとしているが、屋外拡声子局装置71〜7nは、中継局無線装置61,62を介することなく、相互に、親局無線装置2又は他の子局装置と通信を行うとしてもよい。また、本実施形態では、交換機4が無線通信システム1に含まれているが、交換機能を操作卓5が備えている場合には、交換機4を省略してもよい。
【0071】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1…無線通信システム、2…親局無線装置、31〜33,81〜8b…電話機、4…交換機、5…操作卓、61,62…中継局無線装置、71〜7n…屋外拡声子局装置、9,21…電源部、10,26…記憶装置、11,23…無線インタフェースユニット、12A,12B,24…変換機、13A,13B,25…増幅/減衰機、14…リレー、15,27…プログラム、16…接続部、17…検出部、18,28…警告部、19,29…保留部、20,40…切替部、22…バッテリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
親局と子局との間で、第1チャネル、第2チャネル、第3チャネルの3回線で通信可能であり、前記第3チャネルを制御チャネルとして使用可能な無線通信システムにおいて、
前記第3チャネルが通信に使用されており、かつ、前記第1チャネル又は前記第2チャネルが空き状態であることを示す切替イベントを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記切替イベントが検出された場合に、前記第3チャネルの通信を保留状態とし、前記第3チャネルを切断する保留手段と、
空き状態の前記第1チャネル又は前記第2チャネルの回線を構築し、保留状態の通信を構築された回線に割り当て、保留状態を解除する切替手段と
を具備する無線通信システム。
【請求項2】
前記検出手段によって前記切替イベントが検出された場合に、前記第3チャネルの通信の通話者に対して警告音を出力する警告手段をさらに具備し、
前記保留手段は、前記警告音の出力後に、前記第3チャネルの通信を保留状態とする
ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
【請求項3】
無線通信システムの子局との間で、第1チャネル、第2チャネル、第3チャネルの3回線で通信可能であり、前記第3チャネルを制御チャネルとして使用可能な親局無線装置において、
前記第3チャネルが通信に使用されており、かつ、前記第1チャネル又は前記第2チャネルが空き状態であることを示す切替イベントを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記切替イベントが検出された場合に、前記第3チャネルの通信を保留状態とし、前記第3チャネルを切断する保留手段と、
空き状態の前記第1チャネル又は前記第2チャネルの回線を構築し、保留状態の通信を構築された回線に割り当て、保留状態を解除する切替手段と
を具備する親局無線装置。
【請求項4】
無線通信システムの親局との間で、第1チャネル、第2チャネル、第3チャネルの3回線で通信可能であり、前記第3チャネルを制御チャネルとして使用可能な屋外拡声子局装置において、
前記親局において、前記第3チャネルが通信に使用されており、かつ、前記第1チャネル又は前記第2チャネルが空き状態であることを示す切替イベントが検出された場合に、前記第3チャネルの通信を保留状態とし、前記第3チャネルを切断する保留手段と、
空き状態の前記第1チャネル又は前記第2チャネルの回線を構築し、保留状態の通信を
構築された回線に割り当て、保留状態を解除する切替手段と
を具備する屋外拡声子局装置。
【請求項5】
親局と子局との間で、第1チャネル、第2チャネル、第3チャネルの3回線で通信可能であり、前記第3チャネルを制御チャネルとして使用可能な無線通信システムによる通信方法において、
前記第3チャネルが通信に使用されており、かつ、前記第1チャネル又は前記第2チャネルが空き状態であることを示す切替イベントを検出することと、
前記切替イベントが検出された場合に、前記第3チャネルの通信を保留状態とし、前記第3チャネルを切断することと、
空き状態の前記第1チャネル又は前記第2チャネルの回線を構築し、保留状態の通信を構築された回線に割り当て、保留状態を解除することと
を具備する通信方法。
【請求項6】
親局と子局との間で、第1チャネル、第2チャネル、第3チャネルの3回線で通信可能であり、前記第3チャネルを制御チャネルとして使用可能な無線通信システムのコンピュータに、
前記第3チャネルが通信に使用されており、かつ、前記第1チャネル又は前記第2チャネルが空き状態であることを示す切替イベントを検出する検出機能、
前記検出機能によって前記切替イベントが検出された場合に、前記第3チャネルの通信を保留状態とし、前記第3チャネルを切断する保留機能、
空き状態の前記第1チャネル又は前記第2チャネルの回線を構築し、保留状態の通信を構築された回線に割り当て、保留状態を解除する切替機能
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−191307(P2012−191307A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−51433(P2011−51433)
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】