説明

無線通信システム及びそのデータ伝送方法

本発明は、無線通信システム、及びそのデータ伝送方法を提供する。無線通信システムは、基地局、移動局、及び移動局に対してトランスペアレントな中継局を含む。方法は、基地局が、移動局から送出された第1の信号を受信し、第1の信号を復号化する工程を含む。復号化の結果が誤っている場合、基地局は、復号化が誤っている旨を示す応答を中継局に送出するが、復号化が誤っている旨を示す応答を移動局に送出するものでない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信の分野に関し、特に、無線通信システム、及び上記システムにおけるデータ伝送の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線マルチメディア・サービスの急速な進展に伴い、データ伝送能力及び伝送品質に対するユーザの要求は一層高くなってきている。しかし、ブロッキング、シャドウ等による複雑な無線環境における通信の死角が多く存在しており、これにより、高い速度及び高い品質の連続した通信サービスをユーザが得ることは難しくなっている。上記課題を解決するために、中継装置を無線システムにおいて通信する二者間で、無線通信信号を上記二者間で転送してシステム・スループット及びユーザ・データ速度を向上させるために使用し得る。
【0003】
上記中継装置は、中継局の存在を移動局が知っているか否かに応じて、2つのタイプ(すなわち、トランスペアレント中継装置及び非トランスペアレント中継装置)に分類することができる。図1は、トランスペアレント中継装置を使用することによるアップリンク・データ伝送の例を示す。図1に示すように、データ伝送の最初の時間中は、移動局(MS)130はアップリンク・データを送信する。中継局(RS)120はデータを受信し、記憶する。データを再送信する必要があると基地局(BS)110が判定すると、中継局120も移動局130も同時にデータを基地局に再送信し、基地局110は、受信データをマージし、復号化する。図2は、上記手順の詳細な送信及び受信タイミングを示す。図2に示すように、移動局はデータを中継局及び基地局に送信し、中継局は受信データを保存する。次いで、中継局及び移動局は何れも、基地局から復号化応答信号ACK又はNACKを受信し、ここで、ACKは、基地局が正しく復号化していることを示し、NACKは、基地局が誤って復号化していることを示す。受信された復号化応答信号がACKである場合、移動局は次の時点において、新たなデータを送信し得、受信された復号化応答信号がNACKである場合、移動局及び中継局は、特定の時間及び周波数資源を使用することにより、次の時点においてデータを基地局に同時に再送信し、基地局は二者からの受信データをマージする。
【0004】
上記アップリンク・データ再送信方法では、データを再送信する必要がある場合、中継局及び移動局はデータを基地局に再送信する。中継局から基地局へのチャネル状態は、一般に、移動局から基地局へのチャネル状態よりも良好であるので、中継局は、移動局よりもデータ再送信及び復号化に、より大きく貢献する。
【0005】
更に、中継局及び移動局は、データ再送信中に同じ符号化及び変調方式を使用しなければならない。しかし、中継局から基地局へのチャネル状態は、一般に、移動局から基地局へのチャネル状態よりも良好であるので、同じ符号化及び変調方式は、資源の一定の浪費をもたらす。
【0006】
既存の技術の上記説明は、本開示の明確かつ完全な説明を容易にするものに過ぎず、よって、上記開示は当業者によってよりよく理解される。更に、上記解決策は、本開示の背景部分に説明されているという理由だけで当業者によって知られているものとみなすべきでない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来のアップリンク・データ伝送手法における1つ又は複数の課題をそれによって解決し得る無線通信システム及びデータ伝送方法を提案している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面によれば、基地局、移動局、及び移動局に対してトランスペアレントな中継局を含む無線通信システムにおけるデータ伝送の方法が提供される。上記方法は、移動局から送信された第1の信号を基地局によって受信する工程と、第1の信号を復号化する工程と、復号化の結果が誤っている場合に、復号化が誤っていることを示す応答を移動局に送信することなく、復号化の結果が誤っていることを示す応答を中継局に送信する工程とを含み得る。
【0009】
本発明の別の局面によれば、無線通信システムにおける基地局が提供され、基地局は、無線通信システムにおける中継局又は移動局から信号を受信するよう適合された受信モジュールと、受信モジュールが第1の信号又は第2の信号を受信すると、移動局から送信された第1の信号又は中継局から送信された第2の信号を復号化するよう適合された復号化モジュールと、復号化モジュールによって行われる復号化の結果が正しいか否かを判定する判定モジュールと、移動局又は中継局に応答を送信するよう適合された応答フィードバック・モジュールとを備え、判定モジュールが、復号化モジュールによって行われた復号化の結果が誤っていると判定した場合、応答フィードバック・モジュールは、復号化の結果が誤っている旨を示す応答を移動局に送出することなく、復号化の結果が誤っている旨を示す応答を中継局に送信するよう適合される。
【0010】
本発明の別の局面によれば、無線通信システムが提供される。無線通信システムは、上記基地局を含み、更に、移動局、及び移動局に対してトランスペアレントな中継局を含み、移動局は、第1の信号アップリンクを送信するよう適合された送信モジュールを含み、中継局は、基地局から送信された再送信要求、及び移動局から送信された第1の信号を受信するよう適合された中継受信モジュールと、第1の信号を記憶するよう適合された記憶モジュールと、第1の信号に基づいて生成された第2の信号を、受信された再送信要求に応じて基地局に送信するよう適合された中継送信モジュールとを含む。
【0011】
本発明の実施例では、基地局は、移動局からの受信データを誤って復号化すると、NACKを移動局に送信することなく、復号化応答NACKを中継局に送信する。特に、基地局が正しく復号化したか否かにかかわらず、移動局に向けて基地局によって送出される応答は常に、復号化の結果が正しい旨を示す応答ACKであり得る一方、中継局に送出される応答は、復号化結果に基づいた実際の復号化応答ACK又はNACKである。このようにして、データを再送信する必要がある場合、中継局のみがデータを基地局に再送信する一方、移動局は送信電力及び時間周波数資源を節減するように無音状態を保ち得る。データを再送信する際に、中継局は、移動局が初めてデータを送信する際に移動局によって使用される符号化及び変調方式と同じ符号化及び変調方式を使用し得、あるいは、データ再送信によって占められる資源を節減するために、中継局から基地局へのチャネル状態に応じて符号化及び変調方式を適合的に調節し得、又は所定の符号化及び変調方式を使用し得る。
【0012】
本発明の前述並びに更なる局面及び構成は、以下の説明及び図面を参照すると、よりうまく理解されるであろう。一部の特定の実施例は詳説しており、本発明の原理が適用されるやり方を説明している。本発明の範囲は、前述に限定されるものでない。本願の特許請求の範囲に記載の範囲内及び趣旨内の多くの修正、改変、及び均等物をもたらし得、本開示内に包含される。
【0013】
更に、一実施例において説明し、かつ/又は例証した一部の構成は、同じ、又は同様なやり方で他の1つ又は複数の実施例において使用し得、その他の実施例における構成と組み合わせ得、又は、その他の実施例における特定の構成を置き換えるために使用し得る。
【0014】
本開示における「comprise/include」の語は、構成、構成部分、工程、又は構成要素の存在を示すために使用され、他の構成、構成部分、工程、又は構成要素の存在を排除するものとしてみなされるものでない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】トランスペアレント中継を使用した従来のアップリンク・データ伝送を示す概略図である。
【図2】データ再送信中の従来のトランスペアレント中継におけるアップリンク・データ及び応答の送信及び受信タイミングを示す概略図である。
【図3】本発明の一実施例による、無線通信システムにおいてトランスペアレント中継を使用したデータ伝送を示す概略図である。
【図4】本発明の実施例による、データ再送信中にトランスペアレント中継を使用したデータ並びに応答信号の送信及び受信タイミングを示す概略図である。
【図5】本発明の実施例による基地局の例示的な構造を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例による、基地局によって行われるデータ処理手順の例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例による中継局の例示的な構造を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例による、中継局によって行われるデータ処理手順の例を示すフローチャートである。
【図9】図7に示す中継局によって供用される移動局によって行われるデータ処理手順の例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一部の実施例による、復号化応答信号の変調方式を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の局面は、図面を参照して更に深く理解され得る。図面では、構成部分は、本発明の原理を例証するために使用しているに過ぎず、正確な縮尺率で描かれている訳でない。本発明の一部の局面を例証し、示すために、図面中の対応する構成部分は増幅し得る、すなわち、例示的な装置における他の構成部分に対して、より大きく示し得る。一図面又は一実施例に示す構成要素及び構成は、他の図面又は実施例における構成要素及び構成と組み合わせ得る。更に、図面中、同じ参照符号は、いくつかの図面における対応する構成部分を表すために使用し得、2つ以上の実施例における対応する構成部分を示すために使用し得る。
【0017】
本発明の一部の好ましい実施例を示す図面は、本開示の一部を構成し、以下の説明とともに本発明の原理を更に例証する。
【実施例】
【0018】
図3は、本発明の実施例による、無線通信システムにおいてトランスペアレント中継を使用したデータ伝送を示す概略図である。図3に示すように、無線通信システム300は、基地局(BS)310、中継局(RS)320、及び移動局(MS)330を含む。中継局320は移動局330に対してトランスペアレントである。初めて(例えば、最初の時間スロットにおいて)データを伝送する場合、移動局330は、伝送する対象のデータを符号化し、変調することによって生成される第1の信号を送信する。基地局310は、移動局330からの第1の信号を受信し、復号化する。デ―タを再送信する必要があると基地局310が判定すると、基地局310は、復号化の結果が誤っている旨を示す応答NACK又は再送要求を中継局320に送信する。すなわち、復号化の結果が誤っていることを示す応答NACK又は再送要求は、移動局330には送出されない。
【0019】
中継局320は更に、移動局330からの第1の信号を受信し、第1の信号を記憶する。データを再送する必要がある場合、中継局320はデータを基地局310に再送する一方で、移動局330は再送を行わなくてよい。
【0020】
一例では、データを再送する必要があると基地局310が判定した場合、基地局310は、復号化の結果が正しい旨を示す応答ACKを移動局330に更に送出し得る。
【0021】
一例では、基地局310は、後続する復号化の結果にかかわらず、移動局からのデータを受信すると、応答ACKを移動局330に戻し得る。
【0022】
任意的には、復号化の結果が正しい場合、基地局310は、応答ACKを中継局320及び移動局330の両方に戻し得る。
【0023】
一例では、再送要求又は応答NACKを基地局310から受信すると、中継局320は、記憶された第1の信号を移動局から基地局310に直接送出し得、すなわち、中継局320によって再送される信号は、移動局330から中継局によって受信される第1の信号であり得る。任意的には、中継局320は、第1の信号から再送する対象のデータを抽出し、上記データを再符号化し、再変調して、第2の信号を生成し、上記第2の信号を基地局310に送出し得る。ここで、第2の信号は、中継局320と基地局310との間のチャネル状態に応じて適応的に選択される符号化及び変調方式、又は中継局320と基地局310との間で予め合意される符号化及び変調方式を使用することによって符号化及び変調し得る。すなわち、再送が占める資源を節減するように、第1の信号を符号化し、変調するために使用される符号化及び変調方式と別の符号化及び変調方式を使用することにより、再送される対象のデータを符号化し、変調し得る。
【0024】
図4は、上記手順の送信及び受信タイミングを示す。図4に示すように、移動局はアップリンク・データを(例えば、第1の時間スロットにおいて)送信する。中継局は受信データを記憶する。基地局は受信データを復号化する。データが誤りを含んでいる旨を復号化結果が示す場合、基地局は復号化応答NACKを中継局に送信する。復号化応答NACKは移動局に送信されない。任意的には、データが誤りを含んでいる旨を復号化結果が示す場合、基地局は、復号化結果が正しい旨を示す復号化応答ACKを移動局に更に送出し得る。次いで、中継局はデータを基地局に再送する一方、移動局は再送を行わない。
【0025】
図5は、本発明の実施例による基地局の構造を示す。図6は、図5に示す基地局のデータ処理フローチャートを示す。
【0026】
図5に示すように、基地局510は、受信モジュール512と、復号化モジュール514と、判定モジュール516と、応答フィードバック・モジュール518とを含む。受信モジュール512は、無線通信システムにおける中継局又は移動局から信号を受信するよう適合される。復号化モジュール514は、受信信号を復号化するよう適合される。応答フィードバック・モジュール518は、復号化応答ACK又はNACKを移動局又は中継局に戻すよう適合される。判定モジュール516は、復号化モジュール514の復号化結果が正しいか否かを判定し、判定結果に応じて応答フィードバック・モジュール518を制御するよう適合される。
【0027】
復号化結果が誤っている場合、応答フィードバック・モジュール518は、判定モジュール516の制御下で、復号化の結果が誤っている旨を示す応答を送出することなく、復号化の結果が誤っている旨を示す応答NACKRSを中継局に送信する。よって、移動局が再送を行わない一方で中継局はデータを再送する。
【0028】
任意的には、復号化結果が誤っている場合、応答フィードバック・モジュール518は、移動局が再送を行わないことを更に確実にするために、復号化の結果が正しい旨を示す応答ACKMSを移動局に送出し得る。任意的には、応答フィードバック518は、同じ復号化応答信号において応答NACKRS及びACKMSを含み得る。任意的には、復号化応答信号を送出する前に、応答フィードバック・モジュール518は、以下に説明する変調方式を使用することにより、復号化応答信号を変調し得る。別の例では、応答フィードバック518は、応答NACKRS及びACKMSを中継局及び移動局それぞれに別個の信号として送出し得、この場合、応答は、多重化されたやり方で送信し得る。多重化の方法は例えば、CDM(符号分割多重)、TDM(時分割多重)、又はFDM(周波数分割多重)等であり得る。当然、本明細書及び特許請求の範囲に記載の多重化方式は、網羅的でなく例示的なものに過ぎず、当業者は何れかの他の適切な多重化方式を使用し得る。
【0029】
任意的には、応答フィードバック・モジュール518は、復号化の結果が正しい場合、復号化の結果が正しい旨を示す応答ACKを移動局及び/又は中継局に送信し得る。任意的には、応答フィードバック・モジュール518は、同じ復号化応答信号において、移動局及び中継局に戻される対象の応答ACKを含み得る。あるいは、応答フィードバック・モジュール518は、別個の信号として、応答ACKを移動局及び中継局に送信し得る。
【0030】
以下では、図5に示す基地局によって行われるデータ処理手順の例は図6を参照しながら説明する。
【0031】
図6に示すように、工程601では、基地局の受信モジュールは移動局からデータを受信し、基地局の復号化モジュールは受信データを復号化する。工程603では、基地局の判定モジュールは、復号化の結果が正しいか否かを判定し、否定の場合、処理は工程607に進み、さもなければ、工程605が行われる。工程605では、基地局の応答フィードバック・モジュールは、復号化の結果が正しい旨を示す応答ACKRS及び応答ACKMSを中継局及び/又は移動局に送信し、よって、データ伝送を終了する。応答ACKRS及びACKMSは、同じ復号化応答信号に含み得る。任意的には、応答ACKRS、ACKMSは、中継局及び移動局それぞれに別個の信号として送出し得る。更に、方法は工程605を含まないことがあり得る。すなわち、復号化の結果が正しい場合、基地局は、応答を戻すことなくデータ伝送を終了し得る。
【0032】
工程607では、基地局の応答フィードバック・モジュールは、復号化結果が誤っている旨を示す応答NACKRSを中継局に戻す。任意的には、基地局は、復号化の結果が正しい旨を示す応答ACKMSmを移動局に送出し得る。基地局がNACKRS及びACKMSそれぞれを中継局及び移動局に戻す場合、前述の応答NACKRS、ACKMSは同じ復号化応答信号に含まれ得る。任意的には、復号化応答信号を送信する前に、復号化応答信号を変調し得る。これは、以下に詳細に説明する。
【0033】
別の例では、基地局から中継局及び移動局への応答NACKRS、ACKMStは、中継局及び移動局それぞれに別個の信号として送出し得る。この場合、応答は多重化方式で送信し得る。多重化の手法は例えば、CDM(符号分割多重)、TDM(時分割多重)、又はFDM(周波数分割多重)等であり得る。当然、本明細書及び特許請求の範囲に記載の多重化方式は、網羅的でなく例示的なものに過ぎず、当業者は何れかの他の適切な多重化方式を使用し得る。
【0034】
工程609では、基地局は、再送されたデータを中継局から受信し、データをマージし、復号化する。工程611では、基地局は、復号化の結果が正しいか否かを判定し、肯定の場合、処理は工程617に進み、さもなければ、処理は工程613に進む。
【0035】
工程617では、基地局は、復号化の結果が正しい旨を示す応答信号ACKRSを中継局に送信し、よって、データ伝送を終了する。
【0036】
工程613では、基地局は、再送の回数が、所定の最大再送回数に達したか否かを判定し、肯定の場合、データ伝送を終了し、さもなければ、処理は工程615に進む。工程613は任意である。あるいは、後述するように、再送回数に関する判定は中継局によって行い得る。
【0037】
工程615では、基地局は、復号化の結果が誤りである旨を示す応答NACKRS又は再送要求を中継局に送信し、次いで、処理は工程609に進む。
【0038】
上記実施例では、データ再送が必要な場合、復号化の結果が誤っている旨(誤り)を示す応答又は再送要求が基地局によって送信される。2つの信号は何れも、それらの受信ノード(例えば、中継局)にデータを再送させるよう機能する。よって、2つの語は、前後関係において同義で使用される。
【0039】
当業者が分かるように、上記実施例は、限定的なものでなく、むしろ例証的なものである。本発明の実施例による方法は、上記工程順序と別の工程順序で行い得る。例えば、基地局は、復号化の結果が誤っている旨を判定すると、再送回数が所定の値に達しているか否かを判定する前に、まず、応答NACKRSを中継局に戻し得る。別の例として、基地局は、復号化の結果が正しい場合、応答ACKRSを中継局に戻さないことにし得る。当業者が分かるように、本発明の原理を実現し得る限り、上記方法は別々の工程順序で行い得、又は、他の1つ若しくは複数の工程を挿入し得、あるいは、方法の1つ又は複数の工程を適宜、省略し得る。
【0040】
図7は、本発明の実施例による中継局の構造の例を示す。
【0041】
図7に示すように、中継局720は、中継受信モジュール722と、記憶モジュール724と、中継送信モジュール726とを含む。中継受信モジュール722は、移動局から送出されたデータを受信するよう適合される。記憶モジュール724は、移動局からの受信データを記憶するよう適合される。中継受信モジュール722は、基地局から戻された応答を受信するよう更に適合される。中継受信モジュール722は、復号化の結果が誤っている旨を示す応答、又は再送要求を基地局から受信すると、中継送信モジュール726は、記憶モジュール724に記憶されたデータを基地局に再送する。
【0042】
記憶モジュール724は、復号化の結果が正しい旨を示す応答を受信モジュール722が基地局から受信すると、記憶されたデータを削除し得る。任意的には、受信モジュール722が、所定の時間内に基地局からの応答を受信しなかった場合、記憶されたデータを削除し得る。
【0043】
一例では、中継局720は符号化及び変調モジュール728を更に含み得る。符号化及び変調モジュール728は、再送する対象のデータを符号化し、変調するよう適合され、符号化され、変調されたデータを中継送信モジュール726に送信する。中継送信モジュール726は、符号化及び変調モジュール728によって符号化され、変調されたデータを再送し得る。
【0044】
符号化及び変調モジュール728は、移動局がデータを送信する場合に移動局によって使用される符号化及び変調方式と同じ符号化及び変調方式、中継局と基地局との間のチャネル状態に応じて適応的に選択される符号化及び変調方式、又は所定の符号化及び変調方式の何れか1つを使用して再送信する対象のデータを符号化し、変調し得る。
【0045】
任意的には、中継送信モジュール726は、移動局がデータを基地局に送信する場合に移動局によって使用される時間・周波数資源を使用することにより、データを再送し得る。当然、中継送信モジュール726は、他の時間・周波数資源を使用し得る。
【0046】
任意的には、中継送信モジュール726は、データ再送のために同期再送又は非同期送信を利用し得る。
【0047】
図8は、図7に示す中継局によって行われるデータ処理手順の例を示す。図8に示すように、工程801では、中継局は移動局からのデータを受信し、記憶する。工程803では、中継局は、基地局から復号化応答を受信する。工程805では、中継局は、復号化応答が、符号化の結果が正しい旨を示すACKである。応答がACKである場合、処理は工程807に進み、さもなければ、処理は工程809に進む。
【0048】
工程807では、中継局の記憶モジュールは、先行して記憶されたデータを削除し、データ再送を終了する。任意的には、基地局からの応答が所定の期間内に受信されない場合、中継局は、先行して記憶されたデータを削除し、データ再送を終了することにし得る。
【0049】
工程809では、中継局は、再送を行った回数が最大再送回数に達したか否かを判定し、肯定の場合、中継局はデータ伝送を終え、さもなければ、処理は工程811に進む。
【0050】
図6に示すように、再送回数に関する判定は基地局によって行い得る。すなわち、中継局によって行われる処理手順は工程809を含まないことがあり得る。
【0051】
工程811では、中継局は、再送する対象のデータを処理し、次いで、データを再送する。任意的には、中継局は、記憶されたデータを移動局から基地局に直接送出し得る。あるいは、中継局は、移動局がデータを送信する場合に移動局によって使用される符号化及び変調方式と同じ符号化及び変調方式、中継局と基地局との間のチャネル状態に応じて適応的に選択される符号化及び変調方式、又は所定の符号化及び変調方式の何れか1つを使用して再送信する対象のデータを符号化し、変調し得る。
【0052】
一例では、中継局は、移動局がデータを基地局に送信する場合に移動局によって使用される時間・周波数資源を使用することにより、データを再送し得る。当然、中継局は、他の時間・周波数資源を使用し得る。
【0053】
任意的には、中継局は、データ再送のために同期再送又は非同期送信を利用し得る。
【0054】
当業者には分かるように、上記データ処理手順は、上述の工程順序と異なる工程順序で行い得る。本発明の原理を実現し得る限り、上記手順は別々の工程順序で行い得、又は、他の1つ若しくは複数の工程を挿入し得、あるいは、手順の1つ又は複数の工程を適宜、省略し得る。
【0055】
図9は、本発明の実施例による、移動局によって行われるデータ処理手順を示す。図9に示すように、工程901では、移動局は、中継局及び基地局にデータを送信する。工程903では、移動局は、基地局から復号化応答信号ACKMSを受信する。工程905では、移動局は、新たなスケジュール・コマンドが存在しているか否かを決定する。肯定の場合、処理は工程901に進む。
【0056】
図10(a)及び図10(b)は、基地局から移動局及び中継局に戻される応答が、別々の復号化応答信号に含まれる場合、及び応答が同じ復号化応答信号に含まれる場合それぞれにおける、復号化応答信号の例を示す。
【0057】
図10(a)に示すように、基地局は、別々の復号化応答信号における、移動局及び中継局に対する応答を含み、別々の資源を使用することにより、復号化応答信号を移動局及び中継局に送信する。2つの復号化応答信号は何れも、BPSK変調され、ここで、ACKは+1としてマッピングされ得、NACKは−1としてマッピングされ得る。
【0058】
図10(b)に示すように、基地局は、同じ復号化応答信号における、移動局及び中継局に対する応答を含み、同じ資源を使用することにより、復号化応答信号を移動局及び中継局に送信する。例えば、NACKMSは−1として、(NACKRS,ACKMS)は(1+i)/sqrt(2)として、(ACKRS,ACKMS)は(1−i)/sqrt(2)としてマッピングし得る。ここでは、sqrt(2)は、2の平方根を表す。
【0059】
上記マッピング方法が例証的なものに過ぎないことを当業者は認識するであろう。他のマッピング手法を適宜、使用し得る。
【0060】
本発明の実施例による解決策は、例えば、TDD(時分割複信)又はFDD(周波数分割複信)システムに適用し得る。
【0061】
当業者に分かるように、本発明の実施例による方法又は装置における工程若しくは構成部分の全部又は一部は、本開示を読んだ後、自らの基本プログラミング・スキルを使用することにより、当業者によって実現することが可能な、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせの形態の、(プロセッサ、記憶媒体等を含む)何れかの計算装置において実現し得、その説明はよって割愛している。
【0062】
したがって、上記理解に基づけば、本開示の目的は、何れかの情報処理装置上でプログラム又はプログラムの組を実行させることによって実現し得る。情報処理装置は、何れかの知られている、一般に使用されている装置であり得る。よって、本開示の目的は、方法又は装置を実現するためのプログラム・コードを含むプログラム・プロダクトによって実現し得る。すなわち、前述のプログラム・プロダクト、又は前述のプログラム・プロダクトを記憶する記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、記憶装置は、既に知られているか、又は開発される予定の何れかの記憶媒体であり得、ここでは詳説しない。
【0063】
本発明の実施例による方法又は装置では、工程又は構成部分は、分解後に、分解、合成、及び/又は再合成し得る。前述の分解、合成、及び再合成は、本発明の均等物とみなし得る。
【0064】
本発明の一部の実施例は前述している。しかし、本開示の範囲は開示された詳細に制限されない一方、本発明の趣旨内の種々の変形及び均等物を包含するものとするということを当業者は認識するであろう。
(付記1)
基地局と、移動局と、前記移動局に対してトランスペアレントな中継局とを含む無線通信システムにおけるデータ伝送の方法であって、
前記移動局から送信された第1の信号を前記基地局によって受信する工程と、前記第1の信号を復号化する工程と、前記復号化の結果が誤っている場合に、前記復号化の前記結果が誤っている旨を示す応答を前記移動局に送信することなく、前記復号化の前記結果が誤っている旨を示す応答を前記中継局に送信する工程とを含む方法。
(付記2)
付記1記載の方法であって、前記復号化の前記結果が誤っている場合に、前記復号化の前記結果が正しい旨を示す応答を前記移動局に前記基地局によって送信する工程を更に含む方法。
(付記3)
付記1記載の方法であって、前記移動局から送信された前記第1の信号を受信する場合に、前記復号化の前記結果が正しい旨を示す応答を前記移動局に前記基地局によって送信する工程を更に含む方法。
(付記4)
付記1乃至3の何れか一項に記載の方法であって、
前記移動局から送信された第1の信号を前記中継局によって受信し、記憶する工程と、前記復号化の前記結果が誤っている旨を示す前記応答を前記中継局が前記基地局から受信する場合に前記第1の信号に基づいて生成される第2の信号を前記中継局によって送信する工程と、
前記第2の信号を前記第1の信号と前記基地局によって合成し、前記基地局が前記第2の信号を受信した後に前記合成信号を復号化する工程と、前記合成信号の前記復号化の結果が誤っている場合、既に行われている再送の回数が、所定の最大再送回数よりも小さいか否かを判定する工程と、前記再送の回数が、前記所定の最大数よりも小さい場合、前記基地局により、再送の要求を前記中継局に前記基地局によって送信する工程とを含む方法。
(付記5)
付記4記載の方法であって、
前記第2の信号は前記第1の信号と同じであるか、又は前記第2の信号は、
前記基地局と前記中継局との間のチャネル状態に基づいて適応的に選択された符号化及び変調モード、及び所定の符号化及び変調モードの何れか1つを使用して前記第1の信号内のデータを符号化し、変調することによって生成される方法。
(付記6)
付記4記載の方法であって、前記第2の信号は、前記第1の信号、又は他の時間及び周波数資源を送信するための時間及び周波数資源と同じ時間及び周波数資源を使用して送信される方法。
(付記7)
請求項4記載の方法であって、前記第2の信号は同期再送モード又は非同期再送モードにおいて送信される方法。
(付記8)
無線通信システムにおける基地局であって、
前記無線通信システムにおける移動局又は中継局から信号を受信するよう適合された受信モジュールと、
前記移動局から送信される第1の信号又は前記中継局から送信される第2の信号を、前記受信モジュールが前記第1の信号又は前記第2の信号を受信する場合に復号化するよう適合された復号化モジュールと、
前記復号化モジュールによって行われる前記復号化の結果が正しいか否かを判定するよう適合された判定モジュールと、
前記移動局又は前記中継局に対する応答を送信するよう適合された応答フィードバック・モジュールとを備え、
前記判定モジュールが、前記復号化モジュールによって行われた前記復号化の結果が誤っていると判定した場合、前記応答フィードバック・モジュールは、前記復号化の前記結果が誤っている旨を示す応答を前記移動局に送出することなしで、前記復号化の結果が誤っている旨を示す応答を送信するよう適合される基地局。
(付記9)
付記8記載の基地局であって、前記第1の信号の復号化の結果が誤っていると前記判定モジュールが判定する場合、前記復号化の前記結果が正しい旨を示す応答を前記移動局に送信するよう更に適合される基地局。
(付記10)
付記8記載の基地局であって、前記受信モジュールが前記第1の信号を受信する場合、前記復号化の前記結果が正しい旨を示す応答を前記移動局に送信するよう前記応答フィードバック・モジュールが更に適合される基地局。
(付記11)
付記8記載の基地局であって、既に行われた再送の回数が予め設定された最大再送回数よりも小さいか否かを前記第2の信号の復号化の結果が誤っている場合に判定し、前記既に行われた再送の回数が前記予め設定された最大数よりも小さい場合、前記中継局が前記第2の信号を再送するように、前記中継局に再送要求を送信する旨を前記応答フィードバック・モジュールに命令するよう前記判定モジュールが更に適合される基地局。
(付記12)
移動局、及び前記移動局に対してトランスペアレントな中継局を備える無線通信システムであって、更に付記8乃至11のうちの何れか一項に記載の基地局を更に備え、
前記移動局は、第1の信号をアップリンクで送信するよう適合された送信モジュールを備え、
前記中継局は、前記基地局から送信される再送要求及び前記移動局から送信される前記第1の信号を受信するよう適合された中継受信モジュールと、前記第1の信号を記憶するよう適合された記憶モジュールと、前記第1の信号に基づいて生成された第2の信号を、前記受信された再送要求に応じて、前記基地局に送信するよう適合された中継送信モジュールとを備える無線通信システム。
(付記13)
付記12記載の無線通信システムであって、前記第2の信号は前記第1の信号と同じである無線通信システム。
(付記14)
付記12記載の無線通信システムであって、前記中継局は、
前記基地局と前記中継局との間のチャネル状態に基づいて適応的に選択された符号化及び変調モード、及び所定の符号化及び変調モードの何れか1つを使用して前記第1の信号におけるデータを符号化し、変調するよう適合された符号化及び変調モジュールを更に備える無線通信システム。
(付記15)
付記12乃至14の何れか一項に記載の無線通信システムであって、前記中継送信モジュールは、前記第2の信号を送信するために、前記第1の信号を送信するための時間及び周波数資源と同じ時間及び周波数資源、又は他の時間及び周波数資源を利用する無線通信システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局と、移動局と、前記移動局に対してトランスペアレントな中継局とを含む無線通信システムにおけるデータ伝送の方法であって、
前記移動局から送信された第1の信号を前記基地局によって受信する工程と、前記第1の信号を復号化する工程と、前記復号化の結果が誤っている場合に、前記復号化の前記結果が誤っている旨を示す応答を前記移動局に送信することなく、前記復号化の前記結果が誤っている旨を示す応答を前記中継局に送信する工程とを含む方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、前記復号化の前記結果が誤っている場合に、前記復号化の前記結果が正しい旨を示す応答を前記移動局に前記基地局によって送信する工程を更に含む方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法であって、前記移動局から送信された前記第1の信号を受信する場合に、前記復号化の前記結果が正しい旨を示す応答を前記移動局に前記基地局によって送信する工程を更に含む方法。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の方法であって、
前記移動局から送信された第1の信号を前記中継局によって受信し、記憶する工程と、前記復号化の前記結果が誤っている旨を示す前記応答を前記中継局が前記基地局から受信する場合に前記第1の信号に基づいて生成される第2の信号を前記中継局によって送信する工程と、
前記第2の信号を前記第1の信号と前記基地局によって合成し、前記基地局が前記第2の信号を受信した後に前記合成信号を復号化する工程と、前記合成信号の前記復号化の結果が誤っている場合、既に行われている再送の回数が、所定の最大再送回数よりも小さいか否かを判定する工程と、前記再送の回数が、前記所定の最大数よりも小さい場合、前記基地局により、再送の要求を前記中継局に前記基地局によって送信する工程とを含む方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法であって、
前記第2の信号は前記第1の信号と同じであるか、又は前記第2の信号は、
前記基地局と前記中継局との間のチャネル状態に基づいて適応的に選択された符号化及び変調モード、及び所定の符号化及び変調モードの何れか1つを使用して前記第1の信号内のデータを符号化し、変調することによって生成される方法。
【請求項6】
請求項4記載の方法であって、前記第2の信号は、前記第1の信号、又は他の時間及び周波数資源を送信するための時間及び周波数資源と同じ時間及び周波数資源を使用して送信される方法。
【請求項7】
請求項4記載の方法であって、前記第2の信号は同期再送モード又は非同期再送モードにおいて送信される方法。
【請求項8】
無線通信システムにおける基地局であって、
前記無線通信システムにおける移動局又は中継局から信号を受信するよう適合された受信モジュールと、
前記移動局から送信される第1の信号又は前記中継局から送信される第2の信号を、前記受信モジュールが前記第1の信号又は前記第2の信号を受信する場合に復号化するよう適合された復号化モジュールと、
前記復号化モジュールによって行われる前記復号化の結果が正しいか否かを判定するよう適合された判定モジュールと、
前記移動局又は前記中継局に対する応答を送信するよう適合された応答フィードバック・モジュールとを備え、
前記判定モジュールが、前記復号化モジュールによって行われた前記復号化の結果が誤っていると判定した場合、前記応答フィードバック・モジュールは、前記復号化の前記結果が誤っている旨を示す応答を前記移動局に送出することなしで、前記復号化の結果が誤っている旨を示す応答を送信するよう適合される基地局。
【請求項9】
請求項8記載の基地局であって、前記第1の信号の復号化の結果が誤っていると前記判定モジュールが判定する場合、前記復号化の前記結果が正しい旨を示す応答を前記移動局に送信するよう更に適合される基地局。
【請求項10】
請求項8記載の基地局であって、前記受信モジュールが前記第1の信号を受信する場合、前記復号化の前記結果が正しい旨を示す応答を前記移動局に送信するよう前記応答フィードバック・モジュールが更に適合される基地局。
【請求項11】
請求項8記載の基地局であって、既に行われた再送の回数が予め設定された最大再送回数よりも小さいか否かを前記第2の信号の復号化の結果が誤っている場合に判定し、前記既に行われた再送の回数が前記予め設定された最大数よりも小さい場合、前記中継局が前記第2の信号を再送するように、前記中継局に再送要求を送信する旨を前記応答フィードバック・モジュールに命令するよう前記判定モジュールが更に適合される基地局。
【請求項12】
移動局、及び前記移動局に対してトランスペアレントな中継局を備える無線通信システムであって、更に請求項8乃至11のうちの何れか一項に記載の基地局を更に備え、
前記移動局は、第1の信号をアップリンクで送信するよう適合された送信モジュールを備え、
前記中継局は、前記基地局から送信される再送要求及び前記移動局から送信される前記第1の信号を受信するよう適合された中継受信モジュールと、前記第1の信号を記憶するよう適合された記憶モジュールと、前記第1の信号に基づいて生成された第2の信号を、前記受信された再送要求に応じて、前記基地局に送信するよう適合された中継送信モジュールとを備える無線通信システム。
【請求項13】
請求項12記載の無線通信システムであって、前記第2の信号は前記第1の信号と同じである無線通信システム。
【請求項14】
請求項12記載の無線通信システムであって、前記中継局は、
前記基地局と前記中継局との間のチャネル状態に基づいて適応的に選択された符号化及び変調モード、及び所定の符号化及び変調モードの何れか1つを使用して前記第1の信号におけるデータを符号化し、変調するよう適合された符号化及び変調モジュールを更に備える無線通信システム。
【請求項15】
請求項12乃至14の何れか一項に記載の無線通信システムであって、前記中継送信モジュールは、前記第2の信号を送信するために、前記第1の信号を送信するための時間及び周波数資源と同じ時間及び周波数資源、又は他の時間及び周波数資源を利用する無線通信システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−519399(P2012−519399A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551397(P2011−551397)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【国際出願番号】PCT/CN2010/070356
【国際公開番号】WO2010/097017
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】