説明

無線通信機能を有する携帯時計

【課題】 通信用バッテリの消耗を確実に認識することができる無線通信機能を有する携帯時計を提供する。
【解決手段】 腕時計1は、時計として機能する時計ムーブメント5と、対応する通信機器との無線通信を行うことにより該通信機器の動作を制御可能な通信機能部25とを備えている。時計ムーブメント5の時計制御部31は、通信機能部25へ電力を供給する通信用バッテリ23の電圧を監視し、該電圧が所定電圧以下となった際に報知部33を作動させてその旨を報知する電圧監視制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば無線通信に基づいて車両のドア錠を施解錠するドア錠施解錠装置と通信する無線通信機能を有する携帯時計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば車両や住宅などのドア錠を、無線通信によって施解錠制御する施解錠制御装置が提案されている。この種の施解錠制御装置は、ユーザによって所持される通信機(携帯機)との間で通信を行い、該通信が成立したことを条件としてドア錠の施解錠させるようになっている。しかし、こうした施解錠制御装置を動作させるためには携帯機をユーザが常に所持する必要があるため、ユーザの所持品数が増えるとともに、ユーザが携帯機を忘れたり紛失したりするおそれがある。
【0003】
そこで従来では、例えば特許文献1に記載されるように、携帯機としての機能を腕時計に内蔵することにより、ユーザの携帯性を向上させる技術が提案されている。詳しくは、この特許文献1に記載の腕時計は、時計機能を制御するとともに、車両のドア錠制御装置との無線通信を制御する制御部を備えている。こうした腕時計は、意匠面に設けられた操作部(キー入力部)が操作されると、制御部による無線通信制御により、送信部から無線信号を送信するようになっている。そして、ドア錠制御装置は、腕時計から送信された無線信号を受信すると、その無線信号に含まれる通信コードと、自身に予め設定された通信コードとの照合を行い、それら通信コードが一致した際にドア錠の施解錠を行うようになっている。
【特許文献1】特開平8−120992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、こうした腕時計には、太陽電池や振動などで自己発電するタイプの腕時計も存在するものの、無線通信機能を有する腕時計においては自己発電で得られた電力では無線通信を行うことが困難であるため、無線通信を行うための通信用バッテリが搭載されている。しかしながら、操作を行ったにも拘わらず無線信号が送信されない場合、その原因としては、制御部等の機能故障と、通信用バッテリの消耗とが考えられる。それゆえ、ユーザは、制御部等に故障が生じているのかバッテリが消耗しているのかを認識することができない。
【0005】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信用バッテリの消耗を確実に認識することができる無線通信機能を有する携帯時計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、時計として機能する時計機能部と、対応する通信機器との無線通信を行うことにより該通信機器の動作を制御可能な通信機能部とを備えた無線通信機能を有する携帯時計であって、前記時計機能部は、前記通信機能部へ電力を供給する通信用バッテリの電圧を直接または間接的に監視し、該電圧が所定電圧以下となった際にその旨を報知する電圧監視制御を行う制御手段を備えることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の無線通信機能を有する携帯時計において、前記時計機能部は、前記通信用バッテリの電圧が所定電圧以下となった旨を、音、表示、振動のうちの少なくとも一つを用いて報知することを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の無線通信機能を有する携帯時計において、前記通信機能部は、前記通信機器から送信される無線信号を受信した際に該無線信号に対応した応答信号を自動的に返信することにより該通信機器との無線通信を行う双方向通信と、当該携帯時計に設けられた操作部が操作された際に無線信号を送信して該通信機器との無線通信を行う単方向通信とを可能に構成され、前記時計機能部は、前記通信用バッテリの電圧が所定電圧以下となった際には、その旨を、前記双方向通信を禁止することにより報知することを要旨とする。
【0009】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、通信用バッテリの電圧は時計機能部によって監視され、該電圧が所定電圧以下となった場合には、時計機能部によってその旨が報知される。このため、ユーザは、通信用バッテリの電圧が低下している旨、すなわち通信用バッテリが消耗している旨を、該報知によって確実に認識可能となる。それゆえ、ユーザは、通信機器との無線通信が不能となった場合においても、それが通信用バッテリの消耗に起因しているか否かを確実に認識することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によると、通信用バッテリの電圧が低下した旨が、ユーザの五感に訴えかけることで報知される。このため、ユーザは通信機器との無線通信が不能となった場合においても、それが通信用バッテリの消耗に起因しているか否かをより確実に認識することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によると、通信用バッテリの電圧が所定電圧以下となっていない状態においては、双方向通信と単方向通信とが共に可能となる。これに対し、該電圧が所定電圧以下になると、単方向通信は可能であるものの双方向通信が不能となる。このため、ユーザは、双方向通信が不能になっていることをもって通信用バッテリの消耗を認識することができる。また、単方向通信については可能なままであるため、ユーザは、無線通信機能に異常が生じていない旨を認識することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上詳述したように、本発明によれば、通信用バッテリの消耗を確実に認識することができる無線通信機能を有する携帯時計を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の携帯時計を腕時計に具体化した一実施形態を図1〜図4に基づき詳細に説明する。
<腕時計1の構造>
図1〜図3に示すように、腕時計1の筐体2には、文字盤3が視認可能な状態で配設されている。図2及び図3に示すように、この文字盤3は、筐体2に設けられた収容部2a内に収容されている。文字盤3の表面には、長針4a及び短針4bが設けられている。これら長針4a及び短針4bは、文字盤3の裏面に設けられた時計機能部としての時計ムーブメント5によって駆動され、時を刻むようになっている。
【0014】
また、筐体2の外側面には操作部としての竜頭6が配設されている。この竜頭6は、引っ張り操作されると筐体2から離間する位置に移動し、その位置で押圧操作されると筐体2に近接する位置に移動する。図3に示すように、竜頭6は、軸部6aと、その軸部6aの先端に設けられた切換操作部6bとを備えている。また、この竜頭6は、時計ムーブメント5に連結された図示しないリンク機構を備え、引っ張った位置においては長針4a及び短針4bの動きを停止させる。そして、竜頭6が回転操作されると、長針4a及び短針4bが回転動作され、時刻合わせが可能となる。
【0015】
図2及び図3に示すように、筐体2における文字盤3の表面側には、風防ガラス7が配設され、この風防ガラス7によって収容部2aが覆われるとともに、文字盤3、長針4a及び短針4bが保護されている。また、風防ガラス7の外周には円環状のベゼル8が配設されている。
【0016】
収容部2aにおける文字盤3の裏面側には、通信機能部(電子キー機能部)25を構成するプリント配線板9が配設されている。そして、プリント配線板9の表面、すなわち時計ムーブメント5側には通信制御ユニット10及びスイッチング素子としての切換スイッチ11が搭載されている。この切換スイッチ11は、接点に連動して該接点のオン(閉)・オフ(開)状態を切り換える切換作用部11aを備えている。そして、切換作用部11aは竜頭6の切換操作部6bに係合しており、竜頭6の引っ張り操作と押圧操作に連動して接点のオン・オフ状態が切り換わるようになっている。詳しくは、切換スイッチ11は、竜頭6を引っ張った位置(竜頭6が筐体2から離間する位置(図3(b)参照))においてオフ状態となり、押圧した位置(竜頭6が筐体2に近接する位置(図3(a)参照))でオン状態となるように構成されている。
【0017】
また、プリント配線板9の裏面には、第1アンテナ21a、発光体22及び通信用バッテリ23が搭載されている。本実施形態において発光体22はLEDによって構成され、プリント配線板9の外周端近傍に4個設けられている。具体的には、それら発光体22は、文字盤における12時の位置、3時の位置、6時の位置、9時の位置にそれぞれ設けられている。すなわち、本実施形態において各発光体22は、文字盤3の中心に対して90゜毎に設けられている。なお、こうした発光体22の数は4個に限らず、1〜3個または5個以上となっていてもよい。また、発光体22の配置箇所に関してもこれに限定されない。
【0018】
また、文字盤3及びプリント配線板9の外側面と収容部2aの内壁面との間には、略円筒状のアンテナボビン12が設けられている。このアンテナボビン12は導光材料によって構成され、文字盤3及びプリント配線板9の外周全体を覆うように形成されている。そして、このアンテナボビン12におけるプリント配線板9の裏面側部位にはアンテナコイル13が巻回され、該アンテナボビン12及びアンテナコイル13により、第2アンテナ21bが構成されている。こうしたアンテナボビン12においてアンテナコイル13が巻回された側の端縁は各発光体22と近接して設けられ、該発光体22とアンテナボビン12との間には他の部材が介在しないようになっている。また、アンテナボビン12においてアンテナコイル13が巻回された側と逆側の端部は、風防ガラス7の外周面に接触するように配設されている。こうしたアンテナボビン12の構成により、発光体22から発せられた光は、アンテナボビン12によって風防ガラス7に導光され、該風防ガラス7から放射されるようになっている。このため、発光体22が発光すると、風防ガラス7が発光することとなる。すなわち、文字盤3の裏面側で発光された光は、導光体からなるアンテナボビン12によって文字盤3の表面側まで導光され、結果として筐体2における文字盤3側面で発光することとなる。
【0019】
ところで、図1に示すように、筐体2の外側面には、第1操作部24aと第2操作部24bとが設けられている。これら操作部24a,24bは押しボタンスイッチによって構成され、押圧操作された際にはその旨を示す操作信号が通信制御ユニット10に入力されるようになっている。
【0020】
そして、こうしたプリント配線板9と、通信制御ユニット10と、第1アンテナ21a及び第2アンテナ21bと、発光体22と、第1操作部24a及び第2操作部24bとにより、通信機能部(電子キー機能部)25が構成されている。
【0021】
<腕時計1の電気的構成>
次に、こうした腕時計1の電気的構成を図4に従って説明する。
同図に示すように、通信制御ユニット10は、通信制御部26、受信部27及び送信部28によって構成されている。
【0022】
通信制御部26は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM等によって構成され、ROMに記録されたプログラムに基づいて演算処理を行う。この通信制御部26には、受信部27、送信部28、各発光体22、第1操作部24a及び第2操作部24bが電気的に接続されている。
【0023】
受信部27は、第1アンテナ21a及び第2アンテナ21bと電気的に接続され、各アンテナ21a,21bによって受信された電波をパルス信号に復調し、その復調した受信信号を通信制御部26に出力する。
【0024】
送信部28は、図示しない送信アンテナと電気的に接続され、通信制御部26から出力された送信信号を所定周波数の電波に変調し、その変調した送信信号を、送信アンテナを介して外部に送信する。
【0025】
こうした通信機能部25は、外部に設けられた通信機器(セキュリティ機器)としての施解錠装置41と無線通信可能となっており、該無線通信により施解錠装置41を遠隔的に動作させることが可能となっている。
【0026】
また、通信機能部25は、通信用バッテリ23から供給される電力により駆動するようになっている。そして、その通信用バッテリ23と通信機能部25との間の給電経路には、前記切換スイッチ11が介在されている。このため、切換スイッチ11がオフ状態(開状態)となっている場合には、通信機能部25に対して給電が行われず、該通信機能部25は動作しない。これに対し、切換スイッチ11がオン状態(閉状態)となっている場合には、通信機能部25に対して給電が行われ、該通信機能部25は動作可能となる。
【0027】
一方、時計ムーブメント5は、時計制御部31と、前記長針4a及び前記短針4bを含む時計駆動部32と、報知部33とを備えている。本実施形態において報知部33は、時計のアラーム機能として用いられるブザーによって構成されている。時計制御部31には、時計駆動部32及び報知部33に加え、通信用バッテリ23が電気的に接続されている。
【0028】
<通信機能部25の動作>
次に、通信機能部25の動作について説明する。
外部(例えば車両や住宅)に設けられた施解錠装置41は、腕時計1の第1アンテナ21a及び第2アンテナ21bによって受信可能な周波数帯域の電波からなるリクエスト信号を、定期的に送信するようになっている。
【0029】
そして、第1アンテナ21a及び第2アンテナ21bのうちの少なくとも一方によってリクエスト信号が受信されると、そのリクエスト信号が受信部27によって復調されて通信制御部26に入力される。
【0030】
通信制御部26は、リクエスト信号が入力されると、自身に予め設定されたIDコードを含むIDコード信号を送信部28に出力する。そして、送信部28は、入力されたIDコード信号を施解錠装置41によって受信可能な所定周波数の電波に変調し、その変調したIDコード信号を送信アンテナから外部に送信する。
【0031】
施解錠装置41は、腕時計1から送信されたIDコード信号を受信すると、該IDコード信号に含まれるIDコードと、自身に予め設定されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。その結果、施解錠装置41は、IDコード同士が一致すると判断すると解錠動作を行い、IDコード同士が一致しないと判断すると施錠動作を行う。すなわち、施解錠装置41は、腕時計1(通信機能部25)との双方向通信が成立したことを条件として解錠動作を行い、該腕時計1との双方向通信が成立しなくなると施錠動作を行うようになっている。換言すれば、通信機能部25は、施解錠装置41と双方向通信を行うことにより、該施解錠装置41を遠隔操作することができる。
【0032】
また、通信機能部25は、こうした双方向通信だけではなく、施解錠装置41との単方向通信も可能となっている。具体的には、通信制御部26は、操作部24a,24bから押圧操作信号が入力されると、予め設定された施解錠コードと前記IDコードとを含む施解錠指令信号を出力する。より具体的には、通信制御部26は、第1操作部24aから押圧操作信号が入力されると、解錠コードとIDコードとを含む施解錠指令信号(解錠指令信号)を出力する。一方、通信制御部26は、第2操作部24bから押圧操作信号が入力されると、施錠コードとIDコードとを含む施解錠指令信号(施錠指令信号)を出力する。そして、施解錠装置41は、施解錠指令信号を受信すると、その施解錠指令信号に含まれるIDコードと自身のIDコードとの照合を行い、それらIDコード同士が一致していると判断した場合には、施解錠指令信号に基づいて施解錠動作を行う。すなわち、施解錠装置41は、該施解錠指令信号に施錠指令信号が含まれている場合には施錠動作を行い、解錠指令信号が含まれている場合には解錠動作を行う。すなわち、施解錠装置41は、腕時計1(通信機能部25)からの単方向通信が成立した場合においても施解錠動作を行うようになっている。換言すれば、通信機能部25は、腕時計1の操作部24a,24bを操作することに基づく施解錠装置41との単方向通信によっても、施解錠装置41を遠隔操作することができる。
【0033】
ところで、通信制御部26は、リクエスト信号に応答してIDコード信号を出力した際や、操作部24a,24bから入力された押圧操作信号に基づいて施解錠指令信号を出力した際に、発光体22に対して作動信号を出力して該発光体22を発光させる。このため、発光体22から発せられた光は、アンテナボビン12によって風防ガラス7に導光され、該風防ガラス7から外部に放射される。よって、通信制御部26がIDコード信号を出力した際には風防ガラス7が発光した状態となる。それゆえ、ユーザは、風防ガラス7が発光したことをもって、施解錠装置41との間で通信が行われた旨を確実に認識することができる。
【0034】
<時計制御部31の動作>
一方、時計制御部31は、時計として機能して時計駆動部32を制御する時計制御を行うとともに、通信用バッテリ23の電圧を監視する電圧監視処理を行う。詳しくは、時計制御部31は、通信用バッテリ23の電圧をモニタし、該電圧が予め設定された閾値を超えているか否かを判断する。この閾値は、通信機能部25からIDコード信号や施解錠指令信号を送信するために必要な電力を通信用バッテリ23が供給できない程度に消耗された状態における電圧値に設定されている。このため、通信用バッテリ23が消耗して通信機能部25からIDコード信号や施解錠指令信号を送信できなくなると、時計制御部31によってその旨が検知されることとなる。そして、時計制御部31は、通信用バッテリ23の電圧が閾値以下となったと判断すると、報知部33に作動信号を出力してアラーム音を発生させる。すなわち、時計制御部31は、通信用バッテリ23の電圧が所定電圧以下となった際にその旨を報知する電圧監視制御を行う制御手段としても機能する。このため、ユーザは、通信用バッテリ23が消耗しているか否かを確実且つ容易に認識可能となる。なお、本実施形態において時計制御部31は、こうした通信用バッテリ23が消耗した旨を、所定時間が経過する毎に報知するようになっている。
【0035】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)通信機能部25によって発光体22が点灯されると、その光が導光体からなるアンテナボビン12によって導光されることにより、風防ガラス7が発光する。このため、通信機能部25と施解錠装置41との無線通信時には、発光体22が文字盤3の裏面側に配設されているにも拘わらず、文字盤3よりも表面側を発光させることができる。よって、ユーザは、風防ガラス7の発光状態を視認することにより、通信機能部25と施解錠装置41との無線通信が行われた旨を確実に認識することができる。
【0036】
(2)文字盤3及び風防ガラス7の外周部全体にアンテナボビン12が設けられているため、通信機能部25と施解錠装置41との無線通信時においては、風防ガラス7の全体が発光することとなる。このため、発光状態の視認性がより向上し、ユーザは該無線通信が行われた旨をより確実に認識することができる。また、アンテナボビン12によって発光体22の光が導光されるため、発光体22自体は文字盤3の裏面側に配設されても、風防ガラス7を確実に点灯させることができる。これに対し、例えば文字盤3の一部に発光体22を露出させて発光させる場合には、長針4aや短針4bが発光体22の直上に位置する場合には、該長針4aや短針4bが邪魔になって視認しにくい。しかも、時計ムーブメント5に干渉しない箇所にしか発光体22を設けることができないため、配置レイアウトが制限されたり、場合によっては配置そのものが困難となったりする。一方、本実施形態では、発光体22は時計ムーブメント5に干渉しない箇所に容易に設けることができるとともに、文字盤3に発光体22が露出することもないため、意匠性を損なうこともない。
【0037】
(3)アンテナボビン12を導光体によって構成することにより、発光体22から発せられた光が風防ガラス7に導光される。すなわち、アンテナボビン12が発光体22からの光を風防ガラス7に導光するための部材としても利用される。このため、アンテナボビン12と導光体とを個別に設ける必要がなく、部品点数が増大してしまうのを抑制することができる。
【0038】
(4)通信機能部25と施解錠装置41との無線通信時においては、風防ガラス7全体が発光することとなるため、該光により文字盤3全体を視認することが可能となる。よって、文字盤3を視認するためのバックライトとしても利用することができる。
【0039】
(5) 通信用バッテリ23から通信機能部25への給電経路には切換スイッチ11が設けられ、該切換スイッチ11は、竜頭6が操作されることによって接点の開閉状態が切り換わる。このため、例えば腕時計1が工場で組み立てられてからユーザによって購入されるまでの間など、通信機能部25の動作が不要な場合には、切換スイッチ11の接点が開状態となるように竜頭6を操作して通信機能部25を動作させなくしておけば、該通信機能部25による無駄な電力消費を抑制される。よって、通信用バッテリ23の無駄な消耗を抑制することができる。
【0040】
(6)切換スイッチ11の接点の開閉状態を切り換える操作部として竜頭6が適用されている。すなわち、該操作部は、腕時計1に設けられた既存の時計機能部品の一部によって構成されている。このため、該操作部として新たな専用部材を設ける必要がなく、また時計としての意匠性を損なうこともない。
【0041】
(7)竜頭6を押し引きするといった一般的な腕時計において馴染み深く且つ簡単な操作によって通信機能部25の動作可否を切り換えることができる。このため、通信機能部25の動作可否を切り換えるにあたり、誤操作も生じにくい。
【0042】
(8)通信用バッテリ23の電圧は時計制御部31によって監視され、該電圧が所定電圧以下となった場合には、時計制御部31によって報知部33が作動され、その旨が報知される。このため、ユーザは、通信用バッテリ23の電圧が低下している旨、すなわち通信用バッテリ23が消耗している旨を、該報知によって確実に認識可能となる。それゆえ、ユーザは、施解錠装置41との無線通信が不能となった場合に、それが通信用バッテリ23の消耗に起因しているか否かを確実に認識することができる。
【0043】
(9)通信用バッテリ23の電圧が閾値以下となった際には、その旨が音によって報知される。すなわち、通信用バッテリ23の電圧低下の旨が、ユーザの五感に訴えかけることで報知される。このため、ユーザは施解錠装置41との無線通信が不能となった場合に、それが通信用バッテリ23の消耗に起因しているか否かをより確実に認識することができる。
【0044】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)通信用バッテリ23の電圧は時計制御部31によって監視され、該電圧が所定電圧以下となった場合には、時計制御部31によって報知部33が作動され、その旨が報知される。このため、ユーザは、通信用バッテリ23の電圧が低下している旨、すなわち通信用バッテリ23が消耗している旨を、該報知によって確実に認識可能となる。それゆえ、ユーザは、施解錠装置41との無線通信が不能となった場合に、それが通信用バッテリ23の消耗に起因しているか否かを確実に認識することができる。
【0045】
(2)通信用バッテリ23の電圧が閾値以下となった際には、その旨が音によって報知される。すなわち、通信用バッテリ23の電圧低下の旨が、ユーザの五感に訴えかけることで報知される。このため、ユーザは施解錠装置41との無線通信が不能となった場合に、それが通信用バッテリ23の消耗に起因しているか否かをより確実に認識することができる。
【0046】
(3)通信機能部25によって発光体22が点灯されると、その光が導光体からなるアンテナボビン12によって導光されることにより、風防ガラス7が発光する。このため、通信機能部25と施解錠装置41との無線通信時には、発光体22が文字盤3の裏面側に配設されているにも拘わらず、文字盤3よりも表面側を発光させることができる。よって、ユーザは、風防ガラス7の発光状態を視認することにより、通信機能部25と施解錠装置41との無線通信が行われた旨を確実に認識することができる。
【0047】
(4)文字盤3及び風防ガラス7の外周部全体にアンテナボビン12が設けられているため、通信機能部25と施解錠装置41との無線通信時においては、風防ガラス7の全体が発光することとなる。このため、発光状態の視認性がより向上し、ユーザは該無線通信が行われた旨をより確実に認識することができる。また、アンテナボビン12によって発光体22の光が導光されるため、発光体22自体は文字盤3の裏面側に配設されても、風防ガラス7を確実に点灯させることができる。これに対し、例えば文字盤3の一部に発光体22を露出させて発光させる場合には、長針4aや短針4bが発光体22の直上に位置する場合には、該長針4aや短針4bが邪魔になって視認しにくい。しかも、時計ムーブメント5に干渉しない箇所にしか発光体22を設けることができないため、配置レイアウトが制限されたり、場合によっては配置そのものが困難となったりする。一方、本実施形態では、発光体22は時計ムーブメント5に干渉しない箇所に容易に設けることができるとともに、文字盤3に発光体22が露出することもないため、意匠性を損なうこともない。
【0048】
(5)アンテナボビン12を導光体によって構成することにより、発光体22から発せられた光が風防ガラス7に導光される。すなわち、アンテナボビン12が発光体22からの光を風防ガラス7に導光するための部材としても利用される。このため、アンテナボビン12と導光体とを個別に設ける必要がなく、部品点数が増大してしまうのを抑制することができる。
【0049】
(6)通信機能部25と施解錠装置41との無線通信時においては、風防ガラス7全体が発光することとなるため、該光により文字盤3全体を視認することが可能となる。よって、文字盤3を視認するためのバックライトとしても利用することができる。
【0050】
(7) 通信用バッテリ23から通信機能部25への給電経路には切換スイッチ11が設けられ、該切換スイッチ11は、竜頭6が操作されることによって接点の開閉状態が切り換わる。このため、例えば腕時計1が工場で組み立てられてからユーザによって購入されるまでの間など、通信機能部25の動作が不要な場合には、切換スイッチ11の接点が開状態となるように竜頭6を操作して通信機能部25を動作させなくしておけば、該通信機能部25による無駄な電力消費を抑制される。よって、通信用バッテリ23の無駄な消耗を抑制することができる。
【0051】
(8)切換スイッチ11の接点の開閉状態を切り換える操作部として竜頭6が適用されている。すなわち、該操作部は、腕時計1に設けられた既存の時計機能部品の一部によって構成されている。このため、該操作部として新たな専用部材を設ける必要がなく、また時計としての意匠性を損なうこともない。
【0052】
(9)竜頭6を押し引きするといった一般的な腕時計において馴染み深く且つ簡単な操作によって通信機能部25の動作可否を切り換えることができる。このため、通信機能部25の動作可否を切り換えるにあたり、誤操作も生じにくい。
【0053】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態では、発光体22からの光がアンテナボビン12によって風防ガラス7に導光され、該風防ガラス7が発光するようになっている。しかし、例えば図5(a)に示すように、筐体2における文字盤3の表面側部位を透光材2bによって構成するとともに、アンテナボビン12の風防ガラス7側の端部を筐体2と透光材2bとの間に介在させる。すなわち、この場合、筐体2の一部を導光体によって構成することに相当する。このようにすれば、発光体22から発せられた光は筐体2の透光材2bに導光され、該透光材2bが発光することとなる。
【0054】
また、例えば図5(b)に示すように、文字盤3をハーフミラーによって構成するとともに、アンテナボビン12の風防ガラス7側の端部を文字盤3の裏面側外周縁に配設する。このようにすれば、発光体22から発せられた光は文字盤3に導光され、該文字盤3自体が発光することとなる。しかも、文字盤3は発光していない状態においては表面側がミラーとなるため、長針4a及び短針4bの視認を邪魔することもない。
【0055】
すなわち、これら変更例においても、腕時計1における文字盤3の表面側部位を発光させることができ、通信機能部25と施解錠装置41との通信が行われた旨をユーザは容易且つ確実に認識することができる。
【0056】
・ 複数種の色で発光する多色発光体(例えば2色発光LEDやフルカラーLED)によって発光体22を構成するとともに、通信態様に応じて発光色を変化させてもよい。例えば、双方向通信時と単方向通信時とで発光色を変化させたり、第1操作部24aが操作されて解錠指令信号が送信されるときと、第2操作部24bが操作されて施錠指令信号が送信されるときとで発光色を変化させたりしてもよい。また、発光体22が複数設けられている場合には、発光体22自体を多色発光体とすることに限らず、それら発光体22を異なる発光色で発光する単色発光体で構成してもよい。
【0057】
・ 切換スイッチ11の開閉状態は、竜頭6の引っ張り操作と押圧操作とによって切り換え可能となっていることに限らず、例えばベゼル8の回転動作によって切り換え可能となっていてもよい。具体的には、例えば図6(a),(b)に模式的に示すように、ベゼル8の内周面において切換スイッチ11と対応する箇所に切換操作部8aを設けるとともに、該ベゼル8を回転可能に構成する。また、図6(b)に示すように、外力が加わらない状態においては、切換スイッチ11の切換作用部11aが常に矢印F方向に位置するように該切換スイッチ11を構成する。すなわち、外力が加わらない状態においては、切換スイッチ11の接点が常に開状態となるように構成する。なお、切換操作部8aは、図6(a)に示すように、切換スイッチ11と対応する位置にあるときには、切換作用部11aが切換作用部11aに作用して接点を閉状態とするように構成されたものである。このように変更すれば、ベゼル8の回転操作によって通信機能部25への給電可否を設定することができるため、不要な場合には通信機能部25を動作させなくすることにより、該通信機能部25による電力消費に起因する通信用バッテリ23の消耗を抑制することができる。なお、切換スイッチ11は、矢印F方向に位置する状態において接点が閉状態となり、反F方向に位置する状態において接点が開状態となるように構成されていてもよい。
【0058】
また、切換スイッチ11の開閉状態を切り換えて通信機能部25の動作可否を切り換えるための操作部は、上述したような竜頭6やベゼル8といった時計の機能部品の一部に限らず、例えば筐体2の外側面などに設けた専用の操作部によって構成されていてもよい。
【0059】
・ 前記実施形態では、時計制御部31によって通信用バッテリ23の電圧低下を判断する際に用いられる閾値は、通信用バッテリ23がIDコード信号や施解錠指令信号を送信するための電力を供給できない程度に消耗された状態における電圧値に設定されている。しかし、この閾値は、例えば通信用バッテリ23の電力が半分程度消耗された状態における電圧値に設定されていてもよい。このようにすれば、通信用バッテリ23の消耗により通信機能部25と施解錠装置41との通信が不能になる前に、ユーザは通信用バッテリ23の消耗を認識することができる。
【0060】
・ 前記実施形態において時計制御部31は、通信用バッテリ23が消耗した旨を、所定時間が経過する毎に報知するようになっている。しかし、時計制御部31は、こうした報知タイミングに限らず、例えば操作部24a,24bが押圧操作されたときに報知を行うようになっていてもよい。但しこの場合、時計制御部31が操作部24a,24bの押圧操作を検出可能となっている必要がある。
【0061】
・ 前記実施形態において時計制御部31は、通信用バッテリ23の電圧が所定の閾値以下であると判断した際には、報知部33を作動させてアラーム音を発生させることにより、その旨をユーザに報知するようになっている。しかしながら、こうした音による報知態様に限らず、例えば時計制御部31は、時計駆動部32に特異動作信号を出力するようになっていてもよい。そして、時計駆動部32は、特異動作信号が入力された際に、例えば図示しない秒針を3秒毎に動作させる等の特異動作を行うようになっていてもよい。すなわち、時計制御部31は、通信用バッテリ23の消耗を表示によって報知するようになっていてもよい。なお、時計制御部31は、前記発光体22を発光させることにより、表示による報知を行うようになっていてもよい。但しこの場合には、自己発電部34からの電力によって発光体22を発光させることが望ましい。
【0062】
また、報知部33として振動モータを用い、通信用バッテリ23の消耗が振動により報知されるようになっていてもよい。
・ さらに、例えば図4に1点鎖線で示すように時計制御部31と通信制御部26とを電気的に接続し、時計制御部31は、通信用バッテリ23の電圧が閾値以下となったと判断した際に通信制御部26に対して通信規制信号を出力するようになっていてもよい。そして、通信制御部26は、時計制御部31から通信規制信号が入力された状態にあっては、受信部27の動作を禁止するなどして前記双方向通信を禁止するようになっていてもよい。このようにすれば、通信制御部26は、操作部24a,24bの操作に基づく単方向通信は可能であるものの、リクエスト信号の受信に基づく双方向通信は不能となる。このため、ユーザは、双方向通信が不能になっていることをもって通信用バッテリ23の消耗を認識することができる。また、単方向通信については可能なままであるため、ユーザは、無線通信機能に異常が生じていない旨を認識することができる。なお、こうした変更例を適用する場合、前記閾値は、通信機能部25と施解錠装置41との通信が可能な程度に通信用バッテリ23が消耗している状態での電圧値に設定されている必要がある。
【0063】
・ 前記実施形態において時計制御部31には通信用バッテリ23が接続され、該時計制御部31は通信用バッテリ23の電圧を直接監視するようになっている。しかし、例えば図4に2点鎖線で示すように時計制御部31と通信制御部26とを電気的に接続してもよい。そして、通信制御部26は、通信用バッテリ23の電圧をモニタし、該電圧が前記閾値以下となった際に、時計制御部31に対して電圧低下信号を出力するようになっていてもよい。この場合、時計制御部31は、電圧低下信号が入力されたことを条件として、通信用バッテリ23の電圧が閾値以下となった旨を報知するようになっていればよい。
【0064】
・ 前記実施形態において時計ムーブメント5の電力供給源として自己発電部34が用いられている。しかし、該電力供給源は通信用バッテリ23と個別に設けられたものであれば、一次電池や二次電池などによって構成されていてもよい。
【0065】
・ 前記実施形態において各発光体22は、プリント配線板9の裏面側に配設されているが、表面側に配設されていてもよい。
・ 前記実施形態では、アンテナボビン12を導光体で構成することにより、発光体22から発せられた光を風防ガラス7に導光するようにしているが、導光体をアンテナボビン12とは別の部材として設けてもよい。
【0066】
・ 携帯時計は、腕時計に限らず、懐中時計等の携帯性を有する時計であればよい。
・ 通信機能部25の通信対象となる通信機器は、施錠(セキュリティ機能の設定)と解錠(セキュリティ機能の解除)とを行う施解錠装置41に限らず、例えば車両用エンジンの始動禁止と該エンジンの始動許可とを行うエンジン制御装置など、セキュリティ機能を有するセキュリティ機器であれば適用可能である。また、該通信機器は、通信機能部25との通信を行うものであれば、こうした各種セキュリティ機器にも限定されない。
【0067】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項2に記載の無線通信機能を有する携帯時計において、前記時計機能部は、前記通信用バッテリの電圧が所定電圧以下となった際に、その旨を、時計の秒針を通常とは異なる態様で動作させることにより報知すること。この技術的思想(1)に記載の発明によれば、報知するための部材を新たに設ける必要がない。
【0068】
(2) 請求項1〜3、技術的思想(1)のいずれか1項に記載の無線通信機能を有する携帯時計において、自己発電手段を備え、前記時計機能部は該自己発電手段によって発電された電力によって駆動すること。この技術的思想(2)に記載の発明によれば、通信用バッテリの電圧低下を確実に報知することができる。
【0069】
(3) 請求項1〜3、技術的思想(1),(2)のいずれか1項に記載の無線通信機能を有する携帯時計において、前記通信機能部は、前記通信用バッテリの電圧を監視し、該電圧が所定電圧以下となった際にその旨を示す電圧低下信号を前記時計機能部に出力し、該時計機能部は、前記電圧低下信号が入力されたことを条件として、該通信用バッテリの電圧が低下した旨を報知すること。この技術的思想(3)に記載の発明によれば、時計機能部は通信用バッテリの電圧を間接的に監視することとなるため、該時計機能部における該監視のための処理負担を軽減することができる。
【0070】
(4) 請求項1〜3、技術的思想(1)〜(3)のいずれか1項に記載の無線通信機能を有する携帯時計において、当該携帯時計は腕時計であること。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施形態の携帯時計の外観を示す平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】(a),(b)は図1のB−B線断面図。
【図4】同実施形態の携帯時計の電気的構成を概略的に示すブロック図。
【図5】(a),(b)は、他の実施形態の携帯時計の断面図。
【図6】(a),(b)は、他の実施形態における通信機能部の動作可否を切り換える手段を概略的に示す模式図。
【符号の説明】
【0072】
1…携帯時計としての腕時計、2…筐体、3…文字盤、5…時計機能部としての時計ムーブメント、6…操作部としての竜頭、7…風防ガラス、8…操作部としてのベゼル、11…切換スイッチ、12…導光体としてのアンテナボビン、22…発光体、23…通信用バッテリ、24a,24b…操作部、25…通信機能部(電子キー機能部)、41…セキュリティ機器としての施解錠装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計として機能する時計機能部と、対応する通信機器との無線通信を行うことにより該通信機器の動作を制御可能な通信機能部とを備えた無線通信機能を有する携帯時計であって、
前記時計機能部は、前記通信機能部へ電力を供給する通信用バッテリの電圧を直接または間接的に監視し、該電圧が所定電圧以下となった際にその旨を報知する電圧監視制御を行う制御手段を備えることを特徴とする無線通信機能を有する携帯時計。
【請求項2】
前記時計機能部は、前記通信用バッテリの電圧が所定電圧以下となった旨を、音、表示、振動のうちの少なくとも一つを用いて報知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信機能を有する携帯時計。
【請求項3】
前記通信機能部は、前記通信機器から送信される無線信号を受信した際に該無線信号に対応した応答信号を自動的に返信することにより該通信機器との無線通信を行う双方向通信と、当該携帯時計に設けられた操作部が操作された際に無線信号を送信して該通信機器との無線通信を行う単方向通信とを可能に構成され、
前記時計機能部は、前記通信用バッテリの電圧が所定電圧以下となった際には、その旨を、前記双方向通信を禁止することにより報知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信機能を有する携帯時計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−17280(P2007−17280A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−198986(P2005−198986)
【出願日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】