熱変換反応密閉容器
【課題】本発明は、熱変換反応密閉容器を提供する。
【解決手段】本発明の熱変換反応密閉容器は、ユーティリティが設置されているベースプレートと、ベースプレートとの間に密閉されたホットゾーンを形成するベッセルと、ホットゾーンに配置されるヒータと、ホットゾーンに反応ガスを供給及び排出する流入孔と流出孔、及び、流入孔を介してホットゾーンに供給される反応ガスがベッセルに伝達される熱エネルギを吸収してベッセルの温度を冷却させるとともに、加熱された状態で上記ホットゾーンに供給されるようにベッセルの内側に形成される熱交換部を含む。これにより、ベッセルの内側に設けられた熱交換部を介して反応ガスがホットゾーンに供給される過程において、ホットゾーンのヒータからベッセルに伝達され、外部に損失される熱エネルギをホットゾーンに供給される反応ガスが吸収するため、ベッセルは限界温度以上に加熱されることが防止される。
【解決手段】本発明の熱変換反応密閉容器は、ユーティリティが設置されているベースプレートと、ベースプレートとの間に密閉されたホットゾーンを形成するベッセルと、ホットゾーンに配置されるヒータと、ホットゾーンに反応ガスを供給及び排出する流入孔と流出孔、及び、流入孔を介してホットゾーンに供給される反応ガスがベッセルに伝達される熱エネルギを吸収してベッセルの温度を冷却させるとともに、加熱された状態で上記ホットゾーンに供給されるようにベッセルの内側に形成される熱交換部を含む。これにより、ベッセルの内側に設けられた熱交換部を介して反応ガスがホットゾーンに供給される過程において、ホットゾーンのヒータからベッセルに伝達され、外部に損失される熱エネルギをホットゾーンに供給される反応ガスが吸収するため、ベッセルは限界温度以上に加熱されることが防止される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱変換反応密閉容器に関し、より詳細には、反応ガスがベッセルを介して外部に損失される熱エネルギを吸収して加熱された状態でホットゾーンの内部に供給されるようにすることで、ベッセルが限界温度以上に加熱されることを防止し、ホットゾーン内部の温度を維持するためのヒータの消費電力を削減するための熱変換反応密閉容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今まで、太陽電池級(solar grade)のシリコンは、主に半導体産業の余剰物から得られていた。しかしながら、幾つかの半導体級シリコンのメーカは、太陽電池級の物質を通常のプロセスを使用して商業的に生産する。一つの通常の工程は、金属級(metallurgical)シリコンをシラン、ポリシラン、またはクロロシラン化合物のいずれか一つに変換する。上記シラン、ポリシラン、またはクロロシランは、シーメンス原子炉(Siemens−type reactor)の内部で熱分解され、高純度(highgrade purity)のポリシリコンを形成する。
【0003】
このようなシーメンス法のプロセスでは、ポリシリコンロッドは、スリムロッド(slim rod)とも呼ばれるフィラメント基板上での気相シリコン化合物、例えば、シラン、ポリシラン、またはクロロシランの熱分解によって製造される。このようなスリムロッドは、生成物の純度レベルを確保するために一般的に高純度のポリシリコンから作られる。
【0004】
上記のように反応器内でトリクロロシラン(Trichlorosilane、TCS、三塩化シラン(SiHCl3)、以下"TCS"という)を、水素と反応させて多結晶シリコンを製造する上で、多結晶シリコンの析出過程で多量のシリコンテトラクロリド(Silicon Tetrachloride、STC、四塩化ケイ素(SiCl4)以下、"STC"という)が得られる。
【0005】
上記のSTCは、水素(H2)と混合された状態で、熱水素化反応でTCSに還元させて再利用される。
【0006】
図1は、従来のSTCを熱変換反応させ、TCSに変換するコンバータ(Converter)の断面図である。図1のように、従来の変換装置は、ベースプレート10の上面にヒータ13が設けられて、ホットゾーン(Hot Zone)21を形成するための縦型またはベルジャー型ベッセル(Bell−jar type Vessel)20が上記ベースプレート10の上側に組み立てられる。そして、上記のヒータ13とベッセル20の間で、ホットゾーン21内部の熱がベッセル20に伝達され、外部への損失を減らすためのシールド(shield)40が設置される。
【0007】
上記のように組み立てられた状態で、上記ベースプレート10の板面に貫通形成された流入孔11を介してSTCと水素(H2)が混合されたガス(以下、「反応ガス」という)をホットゾーン21に供給しながら、上記のヒータ13に電源を印加してホットゾーン21の内部温度を約900℃から1500℃に加熱すると、ホットゾーン21内部の反応ガスが、高温での水素化反応により、TCSと塩化水素(HCL)に変換され流出孔12を介して排出される。
【0008】
上記のホットゾーン21をラップするベッセル20は、金属製の構造材として、通常の炭素鋼とステンレス鋼がクラッディング(Cladding)された構造からなる。このベッセル20は、約500℃以上で加熱される場合、構造材としての剛性が低下されるため、ベッセル20の外側に冷却水が循環する冷却ジャケット31を配置し、ベッセル20の温度を300℃以下に維持させる。
【0009】
即ち、ホットゾーン21では、反応ガスの熱変換反応を誘導するために、反応に適した、高い温度を維持し、ホットゾーン21を囲むベッセル20は、構造的安定のために、別の冷却システム30を構築して冷却する構成を有する。このような従来の構成は、ベッセル20を介して外部に損失される熱エネルギが多いため、熱エネルギの利用効率が低い。また、ホットゾーンからベッセルに熱伝達され、損失される熱エネルギだけがヒータ13を介して再び供給する必要があるため、電力消費量が上昇することになる問題点がある。
【0010】
また、反応ガス(STC +H2)は、ホットゾーン21の内部で均等に循環されながら、反応ができるようにベースプレート10の中央と外周の軟部に多数形成された流入孔11を介して高圧で供給される。この際、反応ガスの温度は、供給圧力によるSTCの気化温度で供給されるため、ホットゾーン21を約900℃から1500℃に維持するためには、多くの熱エネルギーを必要とすることになる。
【0011】
また、上記の冷却システム30は、ベッセル20の外側に設けられた冷却ジャケット31で冷却水を循環させるための冷却水循環部32と、冷却ジャケット31を使ってベッセル20を冷却させる過程で、温度が上昇された冷却水を冷却させるための冷却部33、及び冷却水を保管するためのタンクのようなデバイスが変換装置の周辺に設置されなければならない。このため、複雑な配管とともに多くのスペースを占めるようになって、冷却水を循環させるためのポンプなどの機器を駆動する必要があるため、電力の消費が増加する。また、冷却システムの構築や運用に膨大な費用が掛かるようになる問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明の目的は、このような従来の問題点を解決するためのもので、反応ガスがホットゾーンに供給される過程で、ベッセルの外部に損失される熱エネルギーを吸収してホットゾーンに供給されるようにすることで、ベッセルが限界温度以上に加熱されることを防止するため、ベッセルを冷却させるための別の冷却システムを備える必要がない、熱変換反応密閉容器を提供することにある。
【0013】
また、反応ガスが熱エネルギを吸収し加熱された状態でホットゾーンに供給されるのでホットゾーンの温度が急激に低くなることを防止することはもちろん、ヒータの電力消費量を削減するための熱変換反応密閉容器を提供することにその目的がある。
【0014】
また、熱交換部を構成する複数の隔壁と、隔壁の一端部または他端部に形成される貫通孔を介して流入孔とホットゾーンを接続する循環通路をジグザグの形態で配置することによって、熱交換効率を向上させることができる熱変換反応密閉容器を提供することにその目的がある。
【0015】
また、流入孔とホットゾーンを接続する循環通路のガス流入側に反応ガスの噴射圧力を分散させるとともに、隣接する噴射ノズルとの間の領域までに反応ガスが均等に供給されるようにする噴射ノズルを備えることにより、熱交換効率を向上させることができる熱変換反応密閉容器を提供することにその目的がある。
【0016】
また、複数の噴射ノズルの間の領域と噴射ノズルが位置する循環通路の下部領域でも熱交換が行われるようにし、熱交換効率を向上させることができる熱変換反応密閉容器を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的は、本発明により、ベースプレートと、ベースプレートとの間に密閉されたホットゾーンを形成するベッセルと、ホットゾーンに配置されるヒータと、ホットゾーンに反応ガスを供給および排出する流入孔および流出孔と、流入孔を介してホットゾーンに供給される反応ガスがベッセルに伝達される熱エネルギを吸収してベッセルの温度を冷却させるとともに、加熱された状態でホットゾーンに供給されるようにベッセルの内側に形成される熱交換部と、を含むことを特徴とする熱変換反応密閉容器によって達成される。
【0018】
ここで、熱交換部は、ベッセルとホットゾーンの間の空間を循環し、流入孔とホットゾーンとを接続する循環通路からなることが望ましい。
【0019】
また、循環通路は、流入孔を含むベッセルの内側面に隣接する空間とヒータと流出孔を含む空間を区画する隔壁と、流入孔を介して供給された反応ガスが隔壁とベッセルの間の空間を移動しながら熱交換をした後、ホットゾーンに供給されるように流入孔から離隔され、隔壁の板面に形成される貫通孔を含むことが望ましい。
【0020】
また、隔壁は、流入孔を含むベッセルの内側面に隣接する空間とヒータと流出孔を含む空間の間を多層で区画するように互いに異なるサイズを有する二つ以上の筒状として設けられ、サイズの大きい隔壁の内側にサイズの小さい隔壁が挿入される形態で配置されることが望ましい。
【0021】
また、二つ以上の隔壁は、板面に形成される貫通孔が流入孔に対して互いにずれて形成され、反応ガスの移動経路が切り替えられることが望ましい。
【0022】
また、隔壁は、上側が開口された筒状からなり、隔壁の上側を塞ぎ、外周縁部がベッセルの内側面に密着されるカバーをさらに含むことが望ましい。
【0023】
また、隔壁は、設置された位置からホットゾーンに伝達される熱エネルギにより加熱される温度に対して、耐熱性を有する材料からなることが望ましい。
【0024】
また、流入孔のガス排出側に設けられ、熱交換部へ供給されるガスを分散させる噴射ノズルを含むことが望ましい。
【0025】
また、流入孔は、隔壁とベッセルの間の領域に対応するベースプレートの板面から所定間隔が離隔されるように複数個が形成されることが望ましい。
【0026】
また、噴射ノズルは、一端部が流入孔と接続されてガスが供給され、他端部が塞がれた供給管であり、供給管から側方向に形成されてガスが排出される少なくとも一つの噴射孔を含めて構成されることが望ましい。
【0027】
また、噴射ノズルには、噴射孔から離隔され、側方向に噴射されるガスを下側方向に誘導するガイドが形成されることが望ましい。
【0028】
また、噴射ノズルは、一端部が流入孔と接続されてガスが供給され、他端部が塞がれた供給管であり、供給管から下向傾斜方向に形成されてガスが排出される少なくとも一つの噴射孔を含めて形成されることが望ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、反応ガスがホットゾーンに供給される過程において、ベッセルの外部に損失される熱エネルギを吸収してホットゾーンに供給されるようにすることで、ベッセルは限界温度以上に加熱されることを防止するため、ベッセルを冷却させるための別の冷却システムを備える必要がない、熱変換反応密閉容器が提供される。
【0030】
また、反応ガスが熱エネルギーを吸収し加熱された状態でホットゾーンに供給されるため、ホットゾーンの温度が急激に低くなることを防止することはもちろん、ヒータの電力消費量を削減する熱変換反応密閉容器が提供される。
【0031】
また、熱交換部を構成する複数の隔壁と、隔壁の一端部または他端部に形成される貫通孔を介して流入孔とホットゾーンを接続する循環通路をジグザグ形態で配置することによって熱交換面積が増大され、熱交換効率を向上させる熱変換反応密閉容器が提供される。
【0032】
また、流入孔とホットゾーンを接続する循環通路のガス流入側に反応ガスの噴射圧力を分散させるとともに、隣接する噴射ノズルとの間の領域までに反応ガスが均等に供給されるようにする噴射ノズルを設けることにより熱交換効率を向上させる熱変換反応密閉容器が提供される。
【0033】
また、複数の噴射ノズルの間の領域と噴射ノズルが位置する循環通路の下部領域でも熱交換が行われるようにすることで、熱交換効率を向上させる熱変換反応密閉容器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、従来のシリコンテトラクロライドの熱変換反応によるトリクロロシランの変換装置の断面図である。
【図2】図2は、本発明の熱変換反応密閉容器の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の熱変換反応密閉容器の分解斜視図である。
【図4】図4は、熱変換反応密閉容器の正断面図である。
【図5】図5は、熱変換反応密閉容器の平断面図である。
【図6】図6は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態の部分切開斜視図である。
【図7】図7は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態による分解斜視図である。
【図8】図8は、熱変換反応密閉容器の第2実施形態の正断面図ある。
【図9】図9は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の斜視図である。
【図10】図10は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の分解斜視図である。
【図11】図11は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の正断面図である。
【図12】図12は、図11のAの部分の拡大図である。
【図13】図13は、本発明の熱変換反応密閉容器による噴射ノズルの他の実施形態を示す断面図である。
【図14】図14は、本発明の熱変換反応密閉容器の第4実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
説明に先立ち、幾つかの実施形態において、同一の構成を有する構成要素については同一の符号を使用して、代表的に、第1実施形態で説明し、その他の実施形態では、第1実施形態とは異なる構成について説明することにする。
【0036】
以下、添付図面を参照して本発明の第1実施形態による熱変換反応密閉容器について詳細に説明する。
【0037】
図2は、本発明の熱変換反応密閉容器の部分切開斜視図であり、図3は、本発明の熱変換反応密閉容器の分解斜視図である。
【0038】
上記の図面で図示されているように、本発明の熱変換反応密閉容器は、ベースプレート110と、ベッセル120と、ベッセル120側に備えられる熱交換部130とを含めて構成されるもので、本実施形態では、本発明の熱変換反応密閉容器が熱変換反応を通じてシリコンテトラクロライド(Silicon Tetrachloride;STC、SiCl4)をトリクロロシラン(Trichlorosilane、TCS、SiHCl3)に変換するSTC−TCSコンバータであるものとして、例を挙げて説明する。
【0039】
上記ベースプレート110は、中央に流出孔112が形成され、外周縁部に複数の流入孔111が、円周方向に形成され、電源の印加により発熱するヒータ113が上面に設置される。
【0040】
上記のベッセル120は、外部領域から密閉されたホットゾーン123を形成するために、ベースプレート110に組み立てられるものであり、本実施形態では、側壁121と、側壁121の上側を塞ぐカバー122で構成されていることを、例を挙げて説明する。
【0041】
上記の熱交換部130は、ベースプレート110の流入孔111を介して流入される反応ガス(STC+H2)は、ベッセル120の側壁121から熱エネルギーを吸収し加熱された状態でホットゾーン123へ供給されるようにベッセル120の側壁121の内側面に形成されるものであり、反応ガスが流入される流入孔111とホットゾーン123を接続する循環通路131として使われる。
【0042】
特に、本実施形態では、互いに異なる直径を有する円筒状の隔壁132が同心円になるように配置され、各隔壁132の一端部または他端部に形成される貫通孔132aが流入孔111の位置に対して一端部または他端部のうち、互いずれる位置に各々形成され、ジグザグ形態の循環通路131が構成される。
【0043】
つまり、複数の隔壁132のうち、外側に配置された隔壁132とベッセル120の側壁121の間に位置する流入孔111を介して循環通路131に流入された反応ガスは、隔壁132の貫通孔132aを介して隔壁132の間の空間をジグザグ形態で循環する。そのため、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収するため、ベッセル120が加熱されることはもちろん、ベッセル120の外側に損失される熱エネルギを利用してホットゾーンに供給される反応ガスを加熱するため、熱エネルギの利用効率が向上される。
【0044】
なお、本実施形態で、循環通路131は、隔壁132の貫通孔132aが互いにずれるように形成されジグザグ形態の移動経路を有するという説明をしたが、反応ガスが循環通路を経由する過程で、移動経路を分散させたり、転換させたりすることにより、熱交換面積と熱交換時間を増加させるための様々な形態で構成してもよい。
【0045】
また、上記のように、複数の隔壁132で構成される場合、隔壁132が設置される位置、つまり、ヒータ113との距離により隔壁132に伝達される熱エネルギが異なるため、各々の隔壁132が互いに異なる温度に加熱される。例えば、ホットゾーン123の温度が約1200℃で、流入孔111を介して供給される反応ガスの温度が80℃の場合、側壁121は、約200℃以下の温度を維持し、側壁121と向き合う隔壁132からホットゾーン123に接する隔壁132は、各々約300℃、500℃、700℃程度の温度で加熱されるため、複数の隔壁122は設置されている位置での加熱温度に対応する耐熱性を有する材料で構成することが望ましい。
【0046】
また、ベースプレート110の流入孔111は、ベッセル120と最外郭に配置された隔壁132の間の空間で、水平方向に対して均等な圧力で反応ガスを供給するために互いに隣接して配置されるように複数個が形成される。
【0047】
なお、上記の図面では、隔壁132の板面に貫通孔132aが貫通形成されることが図示されている。しかしながら、隔壁132の一端部はベースプレート110、またはカバー122側に固定し、他端部はカバー122またはベースプレート110から所定間隔が離隔され、離隔された空間を介して貫通孔132aを形成するなど、隔壁132の両側の空間を接続するための様々な形態で形成されてもよい。
【0048】
また、本実施形態で、ベッセル120は、側壁121とカバー122からなることについて説明したが、ベルジャー形のベッセル120を適用する場合は、ベッセル120の内側に備えられる熱交換部130が、ベッセル120の内側面に対応する形態、即ち、ベッセル120と同じ形態で構成され、ベッセル120の内側面から所定間隔が離隔される隔壁132で構成してもよい。この際、上記のような隔壁132を多重配置し、貫通孔132aを互いにずれるように形成し、循環通路131の熱交換効率を向上させることも可能である。
【0049】
これからは、上述した熱変換反応密閉容器の第1実施形態の動作について説明する。
【0050】
図4は、本発明の熱変換反応密閉容器の正断面図であり、図5は、本発明の熱変換反応密閉容器の平断面図である。
【0051】
まず、図4のように、ベースプレート110の外縁部の上側にベッセル120の側壁121が配置され、側壁121の上段部には、カバー122が配置され、気密なホットゾーン123を形成する。そして、前記ベースプレート110の上側に設けられたヒータ113に電源を印加すると、ホットゾーン123の内部温度は、反応に適した約900℃乃至1500℃に加熱される。
【0052】
上記のように、ホットゾーン123の内部温度が上昇した状態でベースプレート110の流入孔111を介してSTCとともにH2を供給すると、ホットゾーン123の内部で熱水素化反応が起きて、TCSとHClに変換され、流出孔112を介して排出される。
【0053】
この際、ベッセル120の側壁121の内側面には、熱交換部130が備えられ、流入孔111とホットゾーン123を接続する循環通路131により、ホットゾーン123を囲む側壁121を冷却させるとともに、ホットゾーン123に供給される反応ガスの温度を上昇させる。
【0054】
特に、循環通路131は、流入孔111とヒータ113との間で、下段部がベースプレート110に固定され、上端部がカバー122に固定され、板面に貫通孔132aが形成され両側の空間を接続する隔壁132により構成される。貫通孔132aは、流入孔111に対して隔壁132の一端部または他端部に互いにずれるように形成され、流入孔111とホットゾーン123をジグザグ形態で接続する。
【0055】
流入孔111を介して循環通路131に流入された反応ガスは、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収して、ベッセル120を冷却させるとともに、加熱された状態でホットゾーン123に供給される。
【0056】
したがって、ベッセル120を冷却させるための別度の冷却システムが不要であることはもちろん、ベッセル120の外側に熱エネルギが損失されることを防ぐため、熱エネルギの利用効率が向上するという利点がある。
【0057】
なお、ベッセル120の側壁121に伝達された熱エネルギを反応ガスが吸収し、加熱された状態でホットゾーン123に供給されるため、熱エネルギの利用効率が向上することはもちろん、ホットゾーン123の温度を反応に適した高温の温度で維持するためのヒータ113の電力消費量を減らすことができる。
【0058】
また、上記のように、複数の隔壁132と流入孔111に対して一端部または他端部にずれて配置される貫通孔132aにより循環通路131がジグザグの形態を有する。したがって、流入孔111を介して循環通路131に流入された反応ガスと、ベッセル120と、隔壁132との熱交換面積が増大される。
【0059】
一方、図5は、図4のA−A’線の断面を示したもので、図5のように、ベースプレート110の外周縁部に貫通形成され、側壁121と外側隔壁132との間に位置する流入孔111は円周方向に沿って等間隔で複数形成して各々の流入孔111を介して反応ガスが供給され、循環通路131を介してホットゾーン123に供給される。
【0060】
この際、流入孔111が等間隔で粗密に形成されているため、循環通路131の流入側の全領域に対して、反応ガスは、均等な圧力で供給される。また、反応ガスは、循環通路131の各領域での水平方向に対して均等な圧力で上昇、または下降するため、側壁121と隔壁132の温度が、一部の領域で集中的に上昇することを防止する。
【0061】
次に、本発明の第2実施形態による熱変換反応密閉容器について説明する。
【0062】
図6は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態の部分切開斜視図であり、図7は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態による分解斜視図である。
【0063】
図示されているように、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態でのベッセル120は、一端が開口されたベルジャー形態(bell−jar type)で設けられ、開口側がベースプレート110に組み立てられ、内側にホットゾーンを形成する。
【0064】
また、ベッセル120の内側に備えられ、流入孔111と、ホットゾーン123を接続する熱交換部130の循環通路131は、ベースプレート110の流入孔111とヒータ113との間に設置される少なくとも一つの筒状の隔壁132と、隔壁132の板面で流入孔111の反対側の端部に形成される貫通孔132aと、外周縁部がベッセルの内側面に密着するように形成され、筒状の隔壁132の上側を塞ぐカバー133を含めて構成される。
【0065】
上述した実施形態のように、循環通路の熱交換効率を増加させるために、直径の異なる複数の筒状の隔壁を設け、各々の隔壁に形成される貫通孔が流入孔に対して互いにずれて形成されることにより、ジグザグ形態の移動経路を有することも可能である。(図6参照)
【0066】
一方、ベッセルと熱交換部以外の構成要素は、上述した実施形態と同じ構成を有するため、詳細な説明は省略する。
【0067】
図8は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態による正断面図である。
【0068】
図8に図示されているように、熱交換部130は、ベースプレート110の流入孔111とベルジャー形ベッセル120との間に設置される、上側が開口された筒状の隔壁132と、隔壁132の板面で流入孔111から離隔された位置に形成され、両側の空間を接続する貫通孔132aと、隔壁132の上側の開口側を塞ぎ、外周縁部がベッセル120の内側面に密着されるカバー133で構成される。
【0069】
また、隔壁132は、サイズの異なる複数個で備えられ、カバー133とベースプレート110の両端部が支持され、ベッセル120の内側面に隣接する流入孔111が含まれている空間と流出孔112とヒータ113が含まれている空間の間を複数の層で区画する。この際、複数の隔壁132は、流入孔111に対して互いにずれる位置に貫通孔132aが形成され、流入孔111とホットゾーン123との間を接続する循環通路131がジグザグ形態で設けられる。
【0070】
即ち、ホットゾーン123を囲むベッセル120の内側に熱交換部130が配置された状態で、流入孔111を介して約900℃乃至1500℃の温度であるホットゾーン123に供給される反応ガスは、約900℃乃至1500℃の温度を維持するホットゾーンの温度より非常に低いSTCの気化温度で供給される。この際、反応ガスが流入孔111とホットゾーン123とを接続するジグザグ形態の循環通路131を通過し、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収するようになるため、ベッセル120を冷却するための従来のような別の冷却システムは必要ではない。
【0071】
なお、上記のように、ホットゾーンの温度より非常に低いSTCの気化温度で供給される反応ガスが熱交換部130の循環通路131を通過し、約500℃乃至900℃程度の温度で加熱された状態でホットゾーン123に供給されるため、ホットゾーン123の温度が、反応ガスの流入により急激に低下することを防ぐことができるので、ヒータ113の電力消費量をさらに減らすことができる。
【0072】
また、上述のように、循環通路131を構成する複数の隔壁132は、ホットゾーンに供給される反応ガスの供給温度と、ベッセル120の外部に損失される熱量と、隔壁132の材料による熱交換効率を考慮して、その数を調節することができる。
【0073】
以下は、添付した図面を参照して本発明の第3実施形態による熱変換反応密閉容器について詳細に説明する。
【0074】
図9は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の斜視図であり、図10は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の分解斜視図である。
【0075】
図示されているように、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態は、ベースプレート110と、ベッセル120と、熱交換部130、及び噴射ノズル140を含めて構成され、ベースプレート110の流入孔111に噴射ノズル140が設置される点で、上述した実施形態との差があるので、噴射ノズル140を除いた他の構成についての詳細な説明は省略する。
【0076】
噴射ノズル140は、流入孔111のガス排出側に設置され、反応ガスの噴射方向を分散させるものであって、一端部が流入孔111に接続され、他端部が塞がれた供給管141であり、供給管141の他端部で側方向に形成されて反応ガスが排出されるようにした、少なくとも一つの噴射孔142と、噴射孔142を介して側方向に噴射される反応ガスを下側方向に誘導する噴射孔142から所定間隔が離隔されて設置されるガイド143とを含めて構成される。
【0077】
これからは、上述の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の動作について説明する。
【0078】
図11は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の正断面図であり、図12は、図11のA部分の拡大図である。
【0079】
まず、図11で図示するように、ベッセル120の内側に設置される熱交換部130によって流入孔111とホットゾーン123との間を接続する循環通路131が形成される。
【0080】
そして、熱交換部130を構成する複数の隔壁132と隔壁に形成された貫通孔132aにより、流入孔111とホットゾーン123との間を接続する循環通路131は、ジグザグ形態の移動経路を有する。
【0081】
このような状態で流入孔111を介してホットゾーン123の温度より非常に低いSTCの気化温度で供給される反応ガスは、流入孔111を通じてジグザグ形態の循環通路131を通過しながら、ベッセル120と隔壁132に伝達される熱エネルギを吸収して加熱された状態でホットゾーン123に供給される。
【0082】
特に、流入孔111の排出側には、噴射ノズル140が各々設けられ、流入孔111を介して熱交換部130の循環通路131に供給される反応ガスを分散させ、噴射圧力が特定の領域に集中することを防止する。また、反応ガスが循環通路131の下部領域に向かって噴射されるようにして、隣接する噴射ノズル140との間の領域までに反応ガスが供給され、熱交換が行われるため、熱交換効率が向上する。
【0083】
即ち、流入孔111を介して供給される反応ガスは、流入孔111のガス排出側に取り付けられた噴射ノズル140の供給管141と、供給管141の他端部から側方向に向かって貫通形成された複数の噴射孔142に各々排出されて供給圧力が分散される。また、噴射孔142から所定の間隔が離隔された位置に設けられたガイド143によって反応ガスがベースプレート110の底面に向かって噴射される。
【0084】
したがって、反応ガスが循環通路131の下部領域から上部領域に至るまで、均等な圧力で移動するため、隔壁132とベッセル120に伝達される熱エネルギを吸収する時間が延長される。また、隣接する噴射ノズル140との間の領域でも両側の噴射ノズル140から供給方向が転換された反応ガスが供給され、熱交換が行われるため、熱交換の効率が向上する利点を有する。
【0085】
続いて、本発明の熱変換反応密閉容器による、噴射ノズルの他の実施形態について説明する。
【0086】
図13は、本発明の熱変換反応密閉容器による噴射ノズルの他の実施形態を示す断面図である。
【0087】
図示したように、他の実施形態の噴射ノズル(140')は、一端部が流入孔111に接続され、他端部が塞がれた供給管141であり、上記供給管141の他端部から下向傾斜方向に形成されて反応ガスが排出される少なくとも一つの噴射孔142を含めて形成される点で、上述の実施形態の噴射ノズル140と異なる。
【0088】
上記のように構成される本発明の熱変換反応密閉容器による他の実施形態の噴射ノズル(140')は、ベッセル120と隔壁132の間の領域に位置する流入孔111の反応ガスの排出側に設置された状態で流入孔111を介して反応ガスが供給されると、噴射ノズル(140')の供給管141の他端部で下向傾斜するように形成された複数の噴射孔142を介して循環通路131の下部領域に排出される。
【0089】
この際、噴射孔142が複数であるため、反応ガスは、様々な方向に分散されるとともに、噴射孔142が下向傾斜方向に形成されているため、反応ガスの供給方向が、循環通路131の下部の領域で下向傾斜されて供給されるようになる。従って、反応ガスは、循環通路131の下部の領域に集中される圧力により、上部領域までに均等に移動するため、隔壁132とベッセル120に伝達される熱エネルギを吸収する時間が延長されることはもちろん、隣接する一対の噴射ノズル(140')の間の空間にも、反応ガスが供給され、隔壁132とベッセル120の間の全領域で熱交換が行われるようになるなど、熱交換効率が向上する利点を有する。
【0090】
図14は、本発明の熱変換反応密閉容器の第4実施形態の断面図であり、本実施形態では、本発明の熱変換反応密閉容器が高純度の多結晶シリコンを生産するための化学気相蒸着反応器(CVD reactor)であることを、例を挙げて説明する。
【0091】
図14で図示するように、本発明の第4実施形態による熱変換反応密閉容器は、ベースプレート110と、ベッセル120と、熱交換部130、及び噴射ノズル140を含めて構成される。
【0092】
ここで、ベースプレート110に備えられるヒータ113には、電力の供給によって抵抗発熱して外部の表面にシリコンの蒸着を誘導するシードフィラメント(Seed filament)が適用される。
【0093】
また、熱交換部130の循環通路131は、ヒータ113と流出孔112を囲むように配置され、ヒータ113と流出孔112を含む空間と流入孔111を含むベッセル120の内側面に隣接する空間を区画するベルジャー形の隔壁132と、流入孔111に対して隔壁132の対向側に形成される貫通孔132aによって構成される。
【0094】
上記のようなヒータ113及び循環通路131以外の構成は、上述した実施形態と同一の構成からなる。また、図14の「A」と表示された部分に設置される噴射ノズル140は、上述した実施形態に記載された図13の噴射ノズル140、または図14の噴射ノズル(140')と同一の形式で設けられるため、上記の実施形態と同じ構成についての説明は省略する。
【0095】
本発明の熱変換反応密閉容器の第4実施形態の作用を鑑みると、ヒータ113に電源を印加してヒータ113の表面温度を、通常の反応温度である約1100℃に保たれるようにした後、流入孔111を介して反応ガス(TCS+H2)を供給すると、反応ガス中のシリコン成分が前記ヒータ113の外側表面に蒸着され、反応後に残留する塩化水素(3HCl)は、流出孔112を介して排出される。
【0096】
この際、流入孔111を介して供給される反応ガスは、隔壁132とベッセル120の間の空間に流入され、供給圧力により、循環通路131の移動経路に沿って循環しながら、ベッセル120と隔壁132に伝達される熱エネルギを吸収した後、流入孔111から離隔配置された貫通孔132aを通じてホットゾーン123に供給される過程において、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収する。
【0097】
従って、反応温度より低い温度で供給される反応ガスは、加熱された状態でホットゾーンに供給されるため、ホットゾーン123の温度を高温に維持するためのヒータ113の電力消費量を減らすことができる。また反応ガスは、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収しながら、ベッセル120を冷却させる。このため、ベッセル120を冷却させるために、ベッセル120の外側に別度に設置する冷却システムが、不要であるか、または冷却システムの容量や駆動量を最小限に抑えることが可能である。
【0098】
なお、流入孔111の排出側に噴射ノズル140が各々設けられるため、流入孔111を介して熱交換部130の循環通路131に供給される反応ガスの供給圧力が分散される。さらに、反応ガスは、循環する通路131の下部領域に向かって噴射されるため、循環通路131の下部領域、及び隣接する一組の噴射ノズル140との間の領域まで、反応ガスが供給され、熱交換を行われるために、熱交換効率が向上される。
【0099】
本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内で多様な形態の実施形態として具現することができる。特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を超えず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば誰でも変形可能な様々な範囲まで、本発明の請求範囲の記載の範囲内にあるものとみなす。
【0100】
本発明によれば、反応ガスがホットゾーンに供給される過程において、ベッセルの外部に損失される熱エネルギを吸収してホットゾーンに供給されるようにすることにより、ベッセルは限界温度以上に加熱されることが防止され、ベッセルを冷却させるための別度の冷却システムを具備する必要のない、熱変換反応密閉容器が提供される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱変換反応密閉容器に関し、より詳細には、反応ガスがベッセルを介して外部に損失される熱エネルギを吸収して加熱された状態でホットゾーンの内部に供給されるようにすることで、ベッセルが限界温度以上に加熱されることを防止し、ホットゾーン内部の温度を維持するためのヒータの消費電力を削減するための熱変換反応密閉容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今まで、太陽電池級(solar grade)のシリコンは、主に半導体産業の余剰物から得られていた。しかしながら、幾つかの半導体級シリコンのメーカは、太陽電池級の物質を通常のプロセスを使用して商業的に生産する。一つの通常の工程は、金属級(metallurgical)シリコンをシラン、ポリシラン、またはクロロシラン化合物のいずれか一つに変換する。上記シラン、ポリシラン、またはクロロシランは、シーメンス原子炉(Siemens−type reactor)の内部で熱分解され、高純度(highgrade purity)のポリシリコンを形成する。
【0003】
このようなシーメンス法のプロセスでは、ポリシリコンロッドは、スリムロッド(slim rod)とも呼ばれるフィラメント基板上での気相シリコン化合物、例えば、シラン、ポリシラン、またはクロロシランの熱分解によって製造される。このようなスリムロッドは、生成物の純度レベルを確保するために一般的に高純度のポリシリコンから作られる。
【0004】
上記のように反応器内でトリクロロシラン(Trichlorosilane、TCS、三塩化シラン(SiHCl3)、以下"TCS"という)を、水素と反応させて多結晶シリコンを製造する上で、多結晶シリコンの析出過程で多量のシリコンテトラクロリド(Silicon Tetrachloride、STC、四塩化ケイ素(SiCl4)以下、"STC"という)が得られる。
【0005】
上記のSTCは、水素(H2)と混合された状態で、熱水素化反応でTCSに還元させて再利用される。
【0006】
図1は、従来のSTCを熱変換反応させ、TCSに変換するコンバータ(Converter)の断面図である。図1のように、従来の変換装置は、ベースプレート10の上面にヒータ13が設けられて、ホットゾーン(Hot Zone)21を形成するための縦型またはベルジャー型ベッセル(Bell−jar type Vessel)20が上記ベースプレート10の上側に組み立てられる。そして、上記のヒータ13とベッセル20の間で、ホットゾーン21内部の熱がベッセル20に伝達され、外部への損失を減らすためのシールド(shield)40が設置される。
【0007】
上記のように組み立てられた状態で、上記ベースプレート10の板面に貫通形成された流入孔11を介してSTCと水素(H2)が混合されたガス(以下、「反応ガス」という)をホットゾーン21に供給しながら、上記のヒータ13に電源を印加してホットゾーン21の内部温度を約900℃から1500℃に加熱すると、ホットゾーン21内部の反応ガスが、高温での水素化反応により、TCSと塩化水素(HCL)に変換され流出孔12を介して排出される。
【0008】
上記のホットゾーン21をラップするベッセル20は、金属製の構造材として、通常の炭素鋼とステンレス鋼がクラッディング(Cladding)された構造からなる。このベッセル20は、約500℃以上で加熱される場合、構造材としての剛性が低下されるため、ベッセル20の外側に冷却水が循環する冷却ジャケット31を配置し、ベッセル20の温度を300℃以下に維持させる。
【0009】
即ち、ホットゾーン21では、反応ガスの熱変換反応を誘導するために、反応に適した、高い温度を維持し、ホットゾーン21を囲むベッセル20は、構造的安定のために、別の冷却システム30を構築して冷却する構成を有する。このような従来の構成は、ベッセル20を介して外部に損失される熱エネルギが多いため、熱エネルギの利用効率が低い。また、ホットゾーンからベッセルに熱伝達され、損失される熱エネルギだけがヒータ13を介して再び供給する必要があるため、電力消費量が上昇することになる問題点がある。
【0010】
また、反応ガス(STC +H2)は、ホットゾーン21の内部で均等に循環されながら、反応ができるようにベースプレート10の中央と外周の軟部に多数形成された流入孔11を介して高圧で供給される。この際、反応ガスの温度は、供給圧力によるSTCの気化温度で供給されるため、ホットゾーン21を約900℃から1500℃に維持するためには、多くの熱エネルギーを必要とすることになる。
【0011】
また、上記の冷却システム30は、ベッセル20の外側に設けられた冷却ジャケット31で冷却水を循環させるための冷却水循環部32と、冷却ジャケット31を使ってベッセル20を冷却させる過程で、温度が上昇された冷却水を冷却させるための冷却部33、及び冷却水を保管するためのタンクのようなデバイスが変換装置の周辺に設置されなければならない。このため、複雑な配管とともに多くのスペースを占めるようになって、冷却水を循環させるためのポンプなどの機器を駆動する必要があるため、電力の消費が増加する。また、冷却システムの構築や運用に膨大な費用が掛かるようになる問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明の目的は、このような従来の問題点を解決するためのもので、反応ガスがホットゾーンに供給される過程で、ベッセルの外部に損失される熱エネルギーを吸収してホットゾーンに供給されるようにすることで、ベッセルが限界温度以上に加熱されることを防止するため、ベッセルを冷却させるための別の冷却システムを備える必要がない、熱変換反応密閉容器を提供することにある。
【0013】
また、反応ガスが熱エネルギを吸収し加熱された状態でホットゾーンに供給されるのでホットゾーンの温度が急激に低くなることを防止することはもちろん、ヒータの電力消費量を削減するための熱変換反応密閉容器を提供することにその目的がある。
【0014】
また、熱交換部を構成する複数の隔壁と、隔壁の一端部または他端部に形成される貫通孔を介して流入孔とホットゾーンを接続する循環通路をジグザグの形態で配置することによって、熱交換効率を向上させることができる熱変換反応密閉容器を提供することにその目的がある。
【0015】
また、流入孔とホットゾーンを接続する循環通路のガス流入側に反応ガスの噴射圧力を分散させるとともに、隣接する噴射ノズルとの間の領域までに反応ガスが均等に供給されるようにする噴射ノズルを備えることにより、熱交換効率を向上させることができる熱変換反応密閉容器を提供することにその目的がある。
【0016】
また、複数の噴射ノズルの間の領域と噴射ノズルが位置する循環通路の下部領域でも熱交換が行われるようにし、熱交換効率を向上させることができる熱変換反応密閉容器を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的は、本発明により、ベースプレートと、ベースプレートとの間に密閉されたホットゾーンを形成するベッセルと、ホットゾーンに配置されるヒータと、ホットゾーンに反応ガスを供給および排出する流入孔および流出孔と、流入孔を介してホットゾーンに供給される反応ガスがベッセルに伝達される熱エネルギを吸収してベッセルの温度を冷却させるとともに、加熱された状態でホットゾーンに供給されるようにベッセルの内側に形成される熱交換部と、を含むことを特徴とする熱変換反応密閉容器によって達成される。
【0018】
ここで、熱交換部は、ベッセルとホットゾーンの間の空間を循環し、流入孔とホットゾーンとを接続する循環通路からなることが望ましい。
【0019】
また、循環通路は、流入孔を含むベッセルの内側面に隣接する空間とヒータと流出孔を含む空間を区画する隔壁と、流入孔を介して供給された反応ガスが隔壁とベッセルの間の空間を移動しながら熱交換をした後、ホットゾーンに供給されるように流入孔から離隔され、隔壁の板面に形成される貫通孔を含むことが望ましい。
【0020】
また、隔壁は、流入孔を含むベッセルの内側面に隣接する空間とヒータと流出孔を含む空間の間を多層で区画するように互いに異なるサイズを有する二つ以上の筒状として設けられ、サイズの大きい隔壁の内側にサイズの小さい隔壁が挿入される形態で配置されることが望ましい。
【0021】
また、二つ以上の隔壁は、板面に形成される貫通孔が流入孔に対して互いにずれて形成され、反応ガスの移動経路が切り替えられることが望ましい。
【0022】
また、隔壁は、上側が開口された筒状からなり、隔壁の上側を塞ぎ、外周縁部がベッセルの内側面に密着されるカバーをさらに含むことが望ましい。
【0023】
また、隔壁は、設置された位置からホットゾーンに伝達される熱エネルギにより加熱される温度に対して、耐熱性を有する材料からなることが望ましい。
【0024】
また、流入孔のガス排出側に設けられ、熱交換部へ供給されるガスを分散させる噴射ノズルを含むことが望ましい。
【0025】
また、流入孔は、隔壁とベッセルの間の領域に対応するベースプレートの板面から所定間隔が離隔されるように複数個が形成されることが望ましい。
【0026】
また、噴射ノズルは、一端部が流入孔と接続されてガスが供給され、他端部が塞がれた供給管であり、供給管から側方向に形成されてガスが排出される少なくとも一つの噴射孔を含めて構成されることが望ましい。
【0027】
また、噴射ノズルには、噴射孔から離隔され、側方向に噴射されるガスを下側方向に誘導するガイドが形成されることが望ましい。
【0028】
また、噴射ノズルは、一端部が流入孔と接続されてガスが供給され、他端部が塞がれた供給管であり、供給管から下向傾斜方向に形成されてガスが排出される少なくとも一つの噴射孔を含めて形成されることが望ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、反応ガスがホットゾーンに供給される過程において、ベッセルの外部に損失される熱エネルギを吸収してホットゾーンに供給されるようにすることで、ベッセルは限界温度以上に加熱されることを防止するため、ベッセルを冷却させるための別の冷却システムを備える必要がない、熱変換反応密閉容器が提供される。
【0030】
また、反応ガスが熱エネルギーを吸収し加熱された状態でホットゾーンに供給されるため、ホットゾーンの温度が急激に低くなることを防止することはもちろん、ヒータの電力消費量を削減する熱変換反応密閉容器が提供される。
【0031】
また、熱交換部を構成する複数の隔壁と、隔壁の一端部または他端部に形成される貫通孔を介して流入孔とホットゾーンを接続する循環通路をジグザグ形態で配置することによって熱交換面積が増大され、熱交換効率を向上させる熱変換反応密閉容器が提供される。
【0032】
また、流入孔とホットゾーンを接続する循環通路のガス流入側に反応ガスの噴射圧力を分散させるとともに、隣接する噴射ノズルとの間の領域までに反応ガスが均等に供給されるようにする噴射ノズルを設けることにより熱交換効率を向上させる熱変換反応密閉容器が提供される。
【0033】
また、複数の噴射ノズルの間の領域と噴射ノズルが位置する循環通路の下部領域でも熱交換が行われるようにすることで、熱交換効率を向上させる熱変換反応密閉容器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、従来のシリコンテトラクロライドの熱変換反応によるトリクロロシランの変換装置の断面図である。
【図2】図2は、本発明の熱変換反応密閉容器の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の熱変換反応密閉容器の分解斜視図である。
【図4】図4は、熱変換反応密閉容器の正断面図である。
【図5】図5は、熱変換反応密閉容器の平断面図である。
【図6】図6は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態の部分切開斜視図である。
【図7】図7は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態による分解斜視図である。
【図8】図8は、熱変換反応密閉容器の第2実施形態の正断面図ある。
【図9】図9は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の斜視図である。
【図10】図10は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の分解斜視図である。
【図11】図11は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の正断面図である。
【図12】図12は、図11のAの部分の拡大図である。
【図13】図13は、本発明の熱変換反応密閉容器による噴射ノズルの他の実施形態を示す断面図である。
【図14】図14は、本発明の熱変換反応密閉容器の第4実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
説明に先立ち、幾つかの実施形態において、同一の構成を有する構成要素については同一の符号を使用して、代表的に、第1実施形態で説明し、その他の実施形態では、第1実施形態とは異なる構成について説明することにする。
【0036】
以下、添付図面を参照して本発明の第1実施形態による熱変換反応密閉容器について詳細に説明する。
【0037】
図2は、本発明の熱変換反応密閉容器の部分切開斜視図であり、図3は、本発明の熱変換反応密閉容器の分解斜視図である。
【0038】
上記の図面で図示されているように、本発明の熱変換反応密閉容器は、ベースプレート110と、ベッセル120と、ベッセル120側に備えられる熱交換部130とを含めて構成されるもので、本実施形態では、本発明の熱変換反応密閉容器が熱変換反応を通じてシリコンテトラクロライド(Silicon Tetrachloride;STC、SiCl4)をトリクロロシラン(Trichlorosilane、TCS、SiHCl3)に変換するSTC−TCSコンバータであるものとして、例を挙げて説明する。
【0039】
上記ベースプレート110は、中央に流出孔112が形成され、外周縁部に複数の流入孔111が、円周方向に形成され、電源の印加により発熱するヒータ113が上面に設置される。
【0040】
上記のベッセル120は、外部領域から密閉されたホットゾーン123を形成するために、ベースプレート110に組み立てられるものであり、本実施形態では、側壁121と、側壁121の上側を塞ぐカバー122で構成されていることを、例を挙げて説明する。
【0041】
上記の熱交換部130は、ベースプレート110の流入孔111を介して流入される反応ガス(STC+H2)は、ベッセル120の側壁121から熱エネルギーを吸収し加熱された状態でホットゾーン123へ供給されるようにベッセル120の側壁121の内側面に形成されるものであり、反応ガスが流入される流入孔111とホットゾーン123を接続する循環通路131として使われる。
【0042】
特に、本実施形態では、互いに異なる直径を有する円筒状の隔壁132が同心円になるように配置され、各隔壁132の一端部または他端部に形成される貫通孔132aが流入孔111の位置に対して一端部または他端部のうち、互いずれる位置に各々形成され、ジグザグ形態の循環通路131が構成される。
【0043】
つまり、複数の隔壁132のうち、外側に配置された隔壁132とベッセル120の側壁121の間に位置する流入孔111を介して循環通路131に流入された反応ガスは、隔壁132の貫通孔132aを介して隔壁132の間の空間をジグザグ形態で循環する。そのため、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収するため、ベッセル120が加熱されることはもちろん、ベッセル120の外側に損失される熱エネルギを利用してホットゾーンに供給される反応ガスを加熱するため、熱エネルギの利用効率が向上される。
【0044】
なお、本実施形態で、循環通路131は、隔壁132の貫通孔132aが互いにずれるように形成されジグザグ形態の移動経路を有するという説明をしたが、反応ガスが循環通路を経由する過程で、移動経路を分散させたり、転換させたりすることにより、熱交換面積と熱交換時間を増加させるための様々な形態で構成してもよい。
【0045】
また、上記のように、複数の隔壁132で構成される場合、隔壁132が設置される位置、つまり、ヒータ113との距離により隔壁132に伝達される熱エネルギが異なるため、各々の隔壁132が互いに異なる温度に加熱される。例えば、ホットゾーン123の温度が約1200℃で、流入孔111を介して供給される反応ガスの温度が80℃の場合、側壁121は、約200℃以下の温度を維持し、側壁121と向き合う隔壁132からホットゾーン123に接する隔壁132は、各々約300℃、500℃、700℃程度の温度で加熱されるため、複数の隔壁122は設置されている位置での加熱温度に対応する耐熱性を有する材料で構成することが望ましい。
【0046】
また、ベースプレート110の流入孔111は、ベッセル120と最外郭に配置された隔壁132の間の空間で、水平方向に対して均等な圧力で反応ガスを供給するために互いに隣接して配置されるように複数個が形成される。
【0047】
なお、上記の図面では、隔壁132の板面に貫通孔132aが貫通形成されることが図示されている。しかしながら、隔壁132の一端部はベースプレート110、またはカバー122側に固定し、他端部はカバー122またはベースプレート110から所定間隔が離隔され、離隔された空間を介して貫通孔132aを形成するなど、隔壁132の両側の空間を接続するための様々な形態で形成されてもよい。
【0048】
また、本実施形態で、ベッセル120は、側壁121とカバー122からなることについて説明したが、ベルジャー形のベッセル120を適用する場合は、ベッセル120の内側に備えられる熱交換部130が、ベッセル120の内側面に対応する形態、即ち、ベッセル120と同じ形態で構成され、ベッセル120の内側面から所定間隔が離隔される隔壁132で構成してもよい。この際、上記のような隔壁132を多重配置し、貫通孔132aを互いにずれるように形成し、循環通路131の熱交換効率を向上させることも可能である。
【0049】
これからは、上述した熱変換反応密閉容器の第1実施形態の動作について説明する。
【0050】
図4は、本発明の熱変換反応密閉容器の正断面図であり、図5は、本発明の熱変換反応密閉容器の平断面図である。
【0051】
まず、図4のように、ベースプレート110の外縁部の上側にベッセル120の側壁121が配置され、側壁121の上段部には、カバー122が配置され、気密なホットゾーン123を形成する。そして、前記ベースプレート110の上側に設けられたヒータ113に電源を印加すると、ホットゾーン123の内部温度は、反応に適した約900℃乃至1500℃に加熱される。
【0052】
上記のように、ホットゾーン123の内部温度が上昇した状態でベースプレート110の流入孔111を介してSTCとともにH2を供給すると、ホットゾーン123の内部で熱水素化反応が起きて、TCSとHClに変換され、流出孔112を介して排出される。
【0053】
この際、ベッセル120の側壁121の内側面には、熱交換部130が備えられ、流入孔111とホットゾーン123を接続する循環通路131により、ホットゾーン123を囲む側壁121を冷却させるとともに、ホットゾーン123に供給される反応ガスの温度を上昇させる。
【0054】
特に、循環通路131は、流入孔111とヒータ113との間で、下段部がベースプレート110に固定され、上端部がカバー122に固定され、板面に貫通孔132aが形成され両側の空間を接続する隔壁132により構成される。貫通孔132aは、流入孔111に対して隔壁132の一端部または他端部に互いにずれるように形成され、流入孔111とホットゾーン123をジグザグ形態で接続する。
【0055】
流入孔111を介して循環通路131に流入された反応ガスは、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収して、ベッセル120を冷却させるとともに、加熱された状態でホットゾーン123に供給される。
【0056】
したがって、ベッセル120を冷却させるための別度の冷却システムが不要であることはもちろん、ベッセル120の外側に熱エネルギが損失されることを防ぐため、熱エネルギの利用効率が向上するという利点がある。
【0057】
なお、ベッセル120の側壁121に伝達された熱エネルギを反応ガスが吸収し、加熱された状態でホットゾーン123に供給されるため、熱エネルギの利用効率が向上することはもちろん、ホットゾーン123の温度を反応に適した高温の温度で維持するためのヒータ113の電力消費量を減らすことができる。
【0058】
また、上記のように、複数の隔壁132と流入孔111に対して一端部または他端部にずれて配置される貫通孔132aにより循環通路131がジグザグの形態を有する。したがって、流入孔111を介して循環通路131に流入された反応ガスと、ベッセル120と、隔壁132との熱交換面積が増大される。
【0059】
一方、図5は、図4のA−A’線の断面を示したもので、図5のように、ベースプレート110の外周縁部に貫通形成され、側壁121と外側隔壁132との間に位置する流入孔111は円周方向に沿って等間隔で複数形成して各々の流入孔111を介して反応ガスが供給され、循環通路131を介してホットゾーン123に供給される。
【0060】
この際、流入孔111が等間隔で粗密に形成されているため、循環通路131の流入側の全領域に対して、反応ガスは、均等な圧力で供給される。また、反応ガスは、循環通路131の各領域での水平方向に対して均等な圧力で上昇、または下降するため、側壁121と隔壁132の温度が、一部の領域で集中的に上昇することを防止する。
【0061】
次に、本発明の第2実施形態による熱変換反応密閉容器について説明する。
【0062】
図6は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態の部分切開斜視図であり、図7は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態による分解斜視図である。
【0063】
図示されているように、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態でのベッセル120は、一端が開口されたベルジャー形態(bell−jar type)で設けられ、開口側がベースプレート110に組み立てられ、内側にホットゾーンを形成する。
【0064】
また、ベッセル120の内側に備えられ、流入孔111と、ホットゾーン123を接続する熱交換部130の循環通路131は、ベースプレート110の流入孔111とヒータ113との間に設置される少なくとも一つの筒状の隔壁132と、隔壁132の板面で流入孔111の反対側の端部に形成される貫通孔132aと、外周縁部がベッセルの内側面に密着するように形成され、筒状の隔壁132の上側を塞ぐカバー133を含めて構成される。
【0065】
上述した実施形態のように、循環通路の熱交換効率を増加させるために、直径の異なる複数の筒状の隔壁を設け、各々の隔壁に形成される貫通孔が流入孔に対して互いにずれて形成されることにより、ジグザグ形態の移動経路を有することも可能である。(図6参照)
【0066】
一方、ベッセルと熱交換部以外の構成要素は、上述した実施形態と同じ構成を有するため、詳細な説明は省略する。
【0067】
図8は、本発明の熱変換反応密閉容器の第2実施形態による正断面図である。
【0068】
図8に図示されているように、熱交換部130は、ベースプレート110の流入孔111とベルジャー形ベッセル120との間に設置される、上側が開口された筒状の隔壁132と、隔壁132の板面で流入孔111から離隔された位置に形成され、両側の空間を接続する貫通孔132aと、隔壁132の上側の開口側を塞ぎ、外周縁部がベッセル120の内側面に密着されるカバー133で構成される。
【0069】
また、隔壁132は、サイズの異なる複数個で備えられ、カバー133とベースプレート110の両端部が支持され、ベッセル120の内側面に隣接する流入孔111が含まれている空間と流出孔112とヒータ113が含まれている空間の間を複数の層で区画する。この際、複数の隔壁132は、流入孔111に対して互いにずれる位置に貫通孔132aが形成され、流入孔111とホットゾーン123との間を接続する循環通路131がジグザグ形態で設けられる。
【0070】
即ち、ホットゾーン123を囲むベッセル120の内側に熱交換部130が配置された状態で、流入孔111を介して約900℃乃至1500℃の温度であるホットゾーン123に供給される反応ガスは、約900℃乃至1500℃の温度を維持するホットゾーンの温度より非常に低いSTCの気化温度で供給される。この際、反応ガスが流入孔111とホットゾーン123とを接続するジグザグ形態の循環通路131を通過し、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収するようになるため、ベッセル120を冷却するための従来のような別の冷却システムは必要ではない。
【0071】
なお、上記のように、ホットゾーンの温度より非常に低いSTCの気化温度で供給される反応ガスが熱交換部130の循環通路131を通過し、約500℃乃至900℃程度の温度で加熱された状態でホットゾーン123に供給されるため、ホットゾーン123の温度が、反応ガスの流入により急激に低下することを防ぐことができるので、ヒータ113の電力消費量をさらに減らすことができる。
【0072】
また、上述のように、循環通路131を構成する複数の隔壁132は、ホットゾーンに供給される反応ガスの供給温度と、ベッセル120の外部に損失される熱量と、隔壁132の材料による熱交換効率を考慮して、その数を調節することができる。
【0073】
以下は、添付した図面を参照して本発明の第3実施形態による熱変換反応密閉容器について詳細に説明する。
【0074】
図9は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の斜視図であり、図10は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の分解斜視図である。
【0075】
図示されているように、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態は、ベースプレート110と、ベッセル120と、熱交換部130、及び噴射ノズル140を含めて構成され、ベースプレート110の流入孔111に噴射ノズル140が設置される点で、上述した実施形態との差があるので、噴射ノズル140を除いた他の構成についての詳細な説明は省略する。
【0076】
噴射ノズル140は、流入孔111のガス排出側に設置され、反応ガスの噴射方向を分散させるものであって、一端部が流入孔111に接続され、他端部が塞がれた供給管141であり、供給管141の他端部で側方向に形成されて反応ガスが排出されるようにした、少なくとも一つの噴射孔142と、噴射孔142を介して側方向に噴射される反応ガスを下側方向に誘導する噴射孔142から所定間隔が離隔されて設置されるガイド143とを含めて構成される。
【0077】
これからは、上述の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の動作について説明する。
【0078】
図11は、本発明の熱変換反応密閉容器の第3実施形態の正断面図であり、図12は、図11のA部分の拡大図である。
【0079】
まず、図11で図示するように、ベッセル120の内側に設置される熱交換部130によって流入孔111とホットゾーン123との間を接続する循環通路131が形成される。
【0080】
そして、熱交換部130を構成する複数の隔壁132と隔壁に形成された貫通孔132aにより、流入孔111とホットゾーン123との間を接続する循環通路131は、ジグザグ形態の移動経路を有する。
【0081】
このような状態で流入孔111を介してホットゾーン123の温度より非常に低いSTCの気化温度で供給される反応ガスは、流入孔111を通じてジグザグ形態の循環通路131を通過しながら、ベッセル120と隔壁132に伝達される熱エネルギを吸収して加熱された状態でホットゾーン123に供給される。
【0082】
特に、流入孔111の排出側には、噴射ノズル140が各々設けられ、流入孔111を介して熱交換部130の循環通路131に供給される反応ガスを分散させ、噴射圧力が特定の領域に集中することを防止する。また、反応ガスが循環通路131の下部領域に向かって噴射されるようにして、隣接する噴射ノズル140との間の領域までに反応ガスが供給され、熱交換が行われるため、熱交換効率が向上する。
【0083】
即ち、流入孔111を介して供給される反応ガスは、流入孔111のガス排出側に取り付けられた噴射ノズル140の供給管141と、供給管141の他端部から側方向に向かって貫通形成された複数の噴射孔142に各々排出されて供給圧力が分散される。また、噴射孔142から所定の間隔が離隔された位置に設けられたガイド143によって反応ガスがベースプレート110の底面に向かって噴射される。
【0084】
したがって、反応ガスが循環通路131の下部領域から上部領域に至るまで、均等な圧力で移動するため、隔壁132とベッセル120に伝達される熱エネルギを吸収する時間が延長される。また、隣接する噴射ノズル140との間の領域でも両側の噴射ノズル140から供給方向が転換された反応ガスが供給され、熱交換が行われるため、熱交換の効率が向上する利点を有する。
【0085】
続いて、本発明の熱変換反応密閉容器による、噴射ノズルの他の実施形態について説明する。
【0086】
図13は、本発明の熱変換反応密閉容器による噴射ノズルの他の実施形態を示す断面図である。
【0087】
図示したように、他の実施形態の噴射ノズル(140')は、一端部が流入孔111に接続され、他端部が塞がれた供給管141であり、上記供給管141の他端部から下向傾斜方向に形成されて反応ガスが排出される少なくとも一つの噴射孔142を含めて形成される点で、上述の実施形態の噴射ノズル140と異なる。
【0088】
上記のように構成される本発明の熱変換反応密閉容器による他の実施形態の噴射ノズル(140')は、ベッセル120と隔壁132の間の領域に位置する流入孔111の反応ガスの排出側に設置された状態で流入孔111を介して反応ガスが供給されると、噴射ノズル(140')の供給管141の他端部で下向傾斜するように形成された複数の噴射孔142を介して循環通路131の下部領域に排出される。
【0089】
この際、噴射孔142が複数であるため、反応ガスは、様々な方向に分散されるとともに、噴射孔142が下向傾斜方向に形成されているため、反応ガスの供給方向が、循環通路131の下部の領域で下向傾斜されて供給されるようになる。従って、反応ガスは、循環通路131の下部の領域に集中される圧力により、上部領域までに均等に移動するため、隔壁132とベッセル120に伝達される熱エネルギを吸収する時間が延長されることはもちろん、隣接する一対の噴射ノズル(140')の間の空間にも、反応ガスが供給され、隔壁132とベッセル120の間の全領域で熱交換が行われるようになるなど、熱交換効率が向上する利点を有する。
【0090】
図14は、本発明の熱変換反応密閉容器の第4実施形態の断面図であり、本実施形態では、本発明の熱変換反応密閉容器が高純度の多結晶シリコンを生産するための化学気相蒸着反応器(CVD reactor)であることを、例を挙げて説明する。
【0091】
図14で図示するように、本発明の第4実施形態による熱変換反応密閉容器は、ベースプレート110と、ベッセル120と、熱交換部130、及び噴射ノズル140を含めて構成される。
【0092】
ここで、ベースプレート110に備えられるヒータ113には、電力の供給によって抵抗発熱して外部の表面にシリコンの蒸着を誘導するシードフィラメント(Seed filament)が適用される。
【0093】
また、熱交換部130の循環通路131は、ヒータ113と流出孔112を囲むように配置され、ヒータ113と流出孔112を含む空間と流入孔111を含むベッセル120の内側面に隣接する空間を区画するベルジャー形の隔壁132と、流入孔111に対して隔壁132の対向側に形成される貫通孔132aによって構成される。
【0094】
上記のようなヒータ113及び循環通路131以外の構成は、上述した実施形態と同一の構成からなる。また、図14の「A」と表示された部分に設置される噴射ノズル140は、上述した実施形態に記載された図13の噴射ノズル140、または図14の噴射ノズル(140')と同一の形式で設けられるため、上記の実施形態と同じ構成についての説明は省略する。
【0095】
本発明の熱変換反応密閉容器の第4実施形態の作用を鑑みると、ヒータ113に電源を印加してヒータ113の表面温度を、通常の反応温度である約1100℃に保たれるようにした後、流入孔111を介して反応ガス(TCS+H2)を供給すると、反応ガス中のシリコン成分が前記ヒータ113の外側表面に蒸着され、反応後に残留する塩化水素(3HCl)は、流出孔112を介して排出される。
【0096】
この際、流入孔111を介して供給される反応ガスは、隔壁132とベッセル120の間の空間に流入され、供給圧力により、循環通路131の移動経路に沿って循環しながら、ベッセル120と隔壁132に伝達される熱エネルギを吸収した後、流入孔111から離隔配置された貫通孔132aを通じてホットゾーン123に供給される過程において、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収する。
【0097】
従って、反応温度より低い温度で供給される反応ガスは、加熱された状態でホットゾーンに供給されるため、ホットゾーン123の温度を高温に維持するためのヒータ113の電力消費量を減らすことができる。また反応ガスは、ベッセル120と隔壁132に伝達された熱エネルギを吸収しながら、ベッセル120を冷却させる。このため、ベッセル120を冷却させるために、ベッセル120の外側に別度に設置する冷却システムが、不要であるか、または冷却システムの容量や駆動量を最小限に抑えることが可能である。
【0098】
なお、流入孔111の排出側に噴射ノズル140が各々設けられるため、流入孔111を介して熱交換部130の循環通路131に供給される反応ガスの供給圧力が分散される。さらに、反応ガスは、循環する通路131の下部領域に向かって噴射されるため、循環通路131の下部領域、及び隣接する一組の噴射ノズル140との間の領域まで、反応ガスが供給され、熱交換を行われるために、熱交換効率が向上される。
【0099】
本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内で多様な形態の実施形態として具現することができる。特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を超えず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば誰でも変形可能な様々な範囲まで、本発明の請求範囲の記載の範囲内にあるものとみなす。
【0100】
本発明によれば、反応ガスがホットゾーンに供給される過程において、ベッセルの外部に損失される熱エネルギを吸収してホットゾーンに供給されるようにすることにより、ベッセルは限界温度以上に加熱されることが防止され、ベッセルを冷却させるための別度の冷却システムを具備する必要のない、熱変換反応密閉容器が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースプレートと、
前記ベースプレートとの間に密閉されたホットゾーンを形成するベッセルと、
前記ホットゾーンに配置されるヒータと、
前記ホットゾーンに反応ガスを供給および排出する流入孔および流出孔と、
前記流入孔を介して前記ホットゾーンに供給される反応ガスが前記ベッセルに伝達される熱エネルギを吸収して前記ベッセルを冷却させるとともに、加熱された状態で前記ホットゾーンに供給されるように前記ベッセルの内側に形成される熱交換部と、
を含むことを特徴とする熱変換反応密閉容器。
【請求項2】
前記熱交換部は、前記ベッセルと前記ホットゾーンとの間の空間を循環し、前記流入孔と前記ホットゾーンとを接続する循環通路からなることを特徴とする、請求項1に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項3】
前記循環通路は、前記流入孔を含む前記ベッセルの内側面に隣接する空間と前記ヒータと前記流出孔を含む空間を区画する隔壁と、前記流入孔を介して供給された反応ガスが隔壁と前記ベッセルとの間の空間を移動しながら熱交換をした後、前記ホットゾーンに供給されるように前記流入孔から離隔され、前記隔壁の板面に形成される貫通孔を含むことを特徴とする、請求項2に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項4】
前記隔壁は、前記流入孔を含む前記ベッセルの内側面に隣接する空間と前記ヒータと前記流出孔を含む空間との間を多層で区画するように互いに異なるサイズを有する二つ以上の筒状として設けられ、サイズの大きい隔壁の内側にサイズの小さい隔壁が挿入される形態で配置されることを特徴とする、請求項3に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項5】
前記二つ以上の隔壁は、板面に形成される前記貫通孔が前記流入孔に対して互いにずれて形成され、反応ガスの移動経路が切り替えられることを特徴とする、請求項4に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項6】
前記隔壁は、上側が開口された筒状からなり、前記隔壁の上側を塞ぎ、外周縁部が前記ベッセルの内側面に密着されるカバーをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項7】
前記隔壁は、設置された位置からホットゾーンに伝達される熱エネルギにより加熱される温度に対して耐熱性を有する材料からなることを特徴とする、請求項6に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項8】
前記流入孔のガス排出側に設けられ、前記熱交換部に供給されるガスを分散させる噴射ノズルを含むことを特徴とする、請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項9】
前記流入孔は、前記隔壁とベッセルとの間の領域に対応する前記ベースプレートの板面に所定間隔だけ離隔されるように複数形成されることを特徴とする、請求項8に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項10】
前記噴射ノズルは、一端部が前記流入孔と接続されてガスが供給され、他端部が塞がれた供給管であり、前記供給管から側方向に形成されてガスが排出される少なくとも一つの噴射孔を含めて形成されることを特徴とする、請求項9に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項11】
前記噴射ノズルは、前記噴射孔から離隔され、側方向に噴射されるガスを下側方向に誘導するガイドが形成されることを特徴とする、請求項10に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項12】
前記噴射ノズルは、一端部が前記流入孔と接続されてガスが供給され、他端部が塞がれた供給管であり、前記供給管から下向傾斜方向に形成されてガスが排出される少なくとも一つの噴射孔を含めて形成されることを特徴とする、請求項11に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項1】
ベースプレートと、
前記ベースプレートとの間に密閉されたホットゾーンを形成するベッセルと、
前記ホットゾーンに配置されるヒータと、
前記ホットゾーンに反応ガスを供給および排出する流入孔および流出孔と、
前記流入孔を介して前記ホットゾーンに供給される反応ガスが前記ベッセルに伝達される熱エネルギを吸収して前記ベッセルを冷却させるとともに、加熱された状態で前記ホットゾーンに供給されるように前記ベッセルの内側に形成される熱交換部と、
を含むことを特徴とする熱変換反応密閉容器。
【請求項2】
前記熱交換部は、前記ベッセルと前記ホットゾーンとの間の空間を循環し、前記流入孔と前記ホットゾーンとを接続する循環通路からなることを特徴とする、請求項1に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項3】
前記循環通路は、前記流入孔を含む前記ベッセルの内側面に隣接する空間と前記ヒータと前記流出孔を含む空間を区画する隔壁と、前記流入孔を介して供給された反応ガスが隔壁と前記ベッセルとの間の空間を移動しながら熱交換をした後、前記ホットゾーンに供給されるように前記流入孔から離隔され、前記隔壁の板面に形成される貫通孔を含むことを特徴とする、請求項2に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項4】
前記隔壁は、前記流入孔を含む前記ベッセルの内側面に隣接する空間と前記ヒータと前記流出孔を含む空間との間を多層で区画するように互いに異なるサイズを有する二つ以上の筒状として設けられ、サイズの大きい隔壁の内側にサイズの小さい隔壁が挿入される形態で配置されることを特徴とする、請求項3に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項5】
前記二つ以上の隔壁は、板面に形成される前記貫通孔が前記流入孔に対して互いにずれて形成され、反応ガスの移動経路が切り替えられることを特徴とする、請求項4に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項6】
前記隔壁は、上側が開口された筒状からなり、前記隔壁の上側を塞ぎ、外周縁部が前記ベッセルの内側面に密着されるカバーをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項7】
前記隔壁は、設置された位置からホットゾーンに伝達される熱エネルギにより加熱される温度に対して耐熱性を有する材料からなることを特徴とする、請求項6に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項8】
前記流入孔のガス排出側に設けられ、前記熱交換部に供給されるガスを分散させる噴射ノズルを含むことを特徴とする、請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項9】
前記流入孔は、前記隔壁とベッセルとの間の領域に対応する前記ベースプレートの板面に所定間隔だけ離隔されるように複数形成されることを特徴とする、請求項8に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項10】
前記噴射ノズルは、一端部が前記流入孔と接続されてガスが供給され、他端部が塞がれた供給管であり、前記供給管から側方向に形成されてガスが排出される少なくとも一つの噴射孔を含めて形成されることを特徴とする、請求項9に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項11】
前記噴射ノズルは、前記噴射孔から離隔され、側方向に噴射されるガスを下側方向に誘導するガイドが形成されることを特徴とする、請求項10に記載の熱変換反応密閉容器。
【請求項12】
前記噴射ノズルは、一端部が前記流入孔と接続されてガスが供給され、他端部が塞がれた供給管であり、前記供給管から下向傾斜方向に形成されてガスが排出される少なくとも一つの噴射孔を含めて形成されることを特徴とする、請求項11に記載の熱変換反応密閉容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2012−520759(P2012−520759A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500722(P2012−500722)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001686
【国際公開番号】WO2010/107262
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(511228735)スソンテック カンパニー リミテッド (1)
【出願人】(511228746)ハンコック シリコン カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001686
【国際公開番号】WO2010/107262
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(511228735)スソンテック カンパニー リミテッド (1)
【出願人】(511228746)ハンコック シリコン カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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