説明

燃料タンク用バルブ

排水バルブは、凍結の可能性がある水で満たされる傾向にあり、その結果、バルブが詰まる。この発明は、通路(11)を含む航空機の排水バルブ(1)、シャフト(9)、第1シーリングメンバ(13)および第2シーリングメンバ(15)を提供する。シャフト(9)は、第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバが通路(11)を経由する液体の自由な流通を許容するように配置された開弁位置と、第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバの両方が通路を経由する液体の自由な流通を妨げるように配置されてその結果第1シーリングメンバ(13)と第2シーリングメンバ(15)との間の領域への液体の侵入が防止される閉弁位置と、の間を移動可能である。したがって、水がバルブに溜まること、ならびに、燃料タンク(3)の冷たい壁に接触した水がバルブ内部で凍結することを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料タンク用バルブに関し、具体的には、航空機の燃料タンクの排水バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
航空機の燃料タンクの底部には水が溜まる傾向にあり、圧力あるいは湿度が著しく変化する航空機ではその傾向が顕著である。そのため、航空機は、余分な水を排出するための排水バルブが装着される。
【0003】
飛行中あるいは寒い気候においては、航空機は極めて低い温度となる。これは、燃料タンクの冷たい壁に接触する水を凍結させることになる。公知の排水バルブは、水および冷たい壁に接触することで凍結する可能性があるこの水の一部により部分的に満たされる傾向にあり、その結果、バルブが詰まる。このような状態では、燃料タンクは排水を実施することができず、排水はバルブ内の水が溶けるまで遅らせる必要がある。航空機の整備の遅れあるいは制約のいずれも、当然、好ましくない。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0004】
本発明は、上述した問題の少なくとも1つを解消あるいは軽減するものである。
【0005】
本発明は、航空機の排水バルブを提供するものであり、前記バルブは、燃料タンクの内部と外部との間で液体を流通させるための通路、シャフト、第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバを含み、前記シャフトは、第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとが通路を経由する液体の自由な流通を許容するように配置された開弁位置と、第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとの両方が通路を通過する液体の自由な流通を妨げるように配置されてその結果第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとの間の領域への液体の侵入を防止する閉弁位置と、の間を移動可能である。
【0006】
バルブ閉弁時における第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとの間のスペースのシールは、整備の合間にそのスペースに水が溜まるのを防止する。これにより、水が溜まることならびに燃料タンクの冷たい壁に接触することで水がバルブの一部で凍結することを防止することが可能である。そこで、本発明は、低温での操作性を向上させたバルブを提供することを目的とする。
【0007】
シャフトは、開弁位置と閉弁位置との間をスライド可能である。このシャフトは、通路と同軸に設けられる。第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバは、シャフトと同軸に設けられる。シャフトは、ばねにより閉弁位置の方向へ弾性的に付勢することができる。これにより、シャフトは、例えば、地上勤務者が弾性的な付勢と反対の方向へシャフトを押圧することで、閉弁位置から開弁位置へ移動することができるが、この力が解放された時に閉弁位置へ復帰するように構成される。
【0008】
シャフトは必ずしも円形のシリンダ形状である必要がないことが認識され、実際に、当業者により様々な形状が考案されている。
【0009】
それぞれのシーリングメンバは、通路を閉塞可能に設けられる任意の部品であることが理解できるであろう。例えば、一方あるいは両方のシーリングメンバは、シールプレート形状とすることができる。通路は、概して円形断面とすることができる。シーリングメンバは、概して円形であり、例えば、円盤形状である。または、一方あるいは両方のシーリングメンバは、球状のプラグとすることができる。
【0010】
第2シーリングメンバは、第1シーリングメンバに関連して移動可能である。第1シーリングメンバは、シャフトに固定的に設けることができる。第2シーリングメンバは、シャフトにスライド可能に設けることができる。第2シーリングメンバは、シャフトが閉弁位置にある間、第2シーリングメンバが通路を経由する液体の自由な流通を妨げる位置へ弾性的に付勢させることができる。第2シーリングメンバは、ばねにより弾性的に付勢することができる。シャフトの閉弁位置へ(シャフトと一緒に)付勢された第1シーリングメンバおよびシャフトの閉塞位置へ付勢された第2シーリングメンバを有することは両シーリングメンバにより良好なシーリングを確実にすることを補助する。何故なら、第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとの間の相対的な移動は、経年によるシールの形状変化を相殺することができるからである。
【0011】
または、第2シーリングメンバはシャフト上に固定的に設けられ、また、第1シーリングメンバはシャフト上にスライド可能に設けられる。この場合、第1シーリングメンバは、シャフトが閉弁位置にある間、第1シーリングメンバが通路を経由する液体の自由な流通を妨げる位置へ例えばばねにより弾性的に付勢することができる。
【0012】
バルブはハウジングを含んでもよい。ハウジングは、少なくとも一部に通路が設けられる。ハウジングは、シャフトが閉弁位置にある間、第1シーリングメンバに接する第1バルブシートを含む。ハウジングは、シャフトが閉弁位置にある間、第2シーリングメンバに接する第2バルブシートを含む。
【0013】
シールは2つの硬い部品間(例えば、第1シーリングメンバの金属面とメタルバルブシートとの間)に形成することができるが、シールは弾性部材間に形成するのがより効果的である。バルブ、より好ましくは第1バルブシートは、バルブが閉弁位置にある間、第1シーリングメンバと協働するように設けられる第1弾性部材を含んでもよい。選択的あるいは付加的に、バルブ、より好ましくは第2バルブシートは、バルブが閉弁位置にある間、第2シーリングメンバと協働するように設けられる第2弾性部材を含んでもよい。選択的あるいは付加的に、第2シーリングメンバは、弾性部材を含むことができる。弾性部材は、例えば、ゴム製のOリングとすることができる。
【0014】
第1バルブシートに含まれるハウジングの一部は、バルブの残りの部分から分離することができる。これにより、その部分は、例えば検査あるいは交換時に取り外すことができる。その部分を取り外した時、第2シーリングメンバは、通路を経由する液体の自由な流通を防止することができる。
【0015】
本発明の他の実施形態によれば、ここに説明されているように、排水バルブを含む航空機の燃料タンクを提供する。
【0016】
本発明の他の実施形態によれば、上記燃料タンクを含む航空機を提供する。
【0017】
本発明のさらなる他の実施形態によれば、上記航空機から水を排水する方法を提供するものであり、前記方法は、前記バルブシャフトを閉弁位置から開弁位置へ移動させるステップ、水が航空機の燃料タンクから排出するのを許容するステップ、その後、シャフトが開弁位置から閉弁位置へ移動することを許容するステップ、を含む。
【0018】
本発明のさらなる他の実施形態によれば、排水バルブにより航空機の燃料タンクから水を排出する方法を提供するものであり、前記方法は、排水バルブ内部の通路を経由する液体の自由な流通を許容するために排水バルブ内部で第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバを移動させるステップ、水が通路を経由して航空機の燃料タンクから排出するのを許容するステップ、その後、第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバの両方が通路を経由する液体の自由な流通を妨げる位置へ移動することを許容して、第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとの間の領域への液体の侵入を防止するステップ、を含む。
【0019】
本発明のさらなる実施形態によれば、航空機の排水バルブを提供するものであり、前記バルブは、燃料タンクの内部と外部との間で液体を流通させるための通路と、第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバと、を含み、前記バルブは、第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとが通路を経由する液体の自由な流通を許容するように配置された開弁状態と、第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとの両方が通路を経由する液体の自由な流通を妨げるように配置されてその結果第1シーリングメンバと第2シーリングメンバとの間の領域への液体の侵入を防止する閉弁状態と、の間を作動可能である。
【0020】
ここで説明された本発明の一実施形態に係る特徴は、同時に本発明のその他の実施形態に適用されることが理解できるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の一実施形態を付随する概略図に基づき説明する。
図1は公知の排水バルブ101を示す。前記バルブは、航空機の燃料タンク103の壁に取り付けられ、典型的にはタンク内の最下部に取り付けられる。燃料タンクは水105および燃料107を含む。水は航空燃料より高密度であるため、燃料タンク内の水105はタンク底部に位置し、重力によりバルブ101から排出されることで燃料から分離できる。
【0022】
排水バルブ101は、ハウジング117およびハウジングに摺動可能に取り付けられたシャフト109を有する。第1円形シールプレート113はシャフト109の底部に固定され、第2円形シールプレート115はシャフト109の中間部に固定される。両シールプレートはシャフトと同軸上に取り付けられる。
【0023】
シャフト(および第1シールプレート)は、第1シールプレート113がバルブ101の底部に位置するゴムシール113aに当接するようにばね119(図1に破線で示す)により下方向に付勢される。第2シールプレートは、通常使用の際にはハウジングと接触しない高さでシャフトに取り付けられている。これにより、水は第2シールプレートとハウジングの間の間隙を自由に流通し、第1シールプレートおよび第2シールプレートの間に溜まる。
【0024】
第1シールプレートに係るゴムシール113aを含むハウジング117の下部は、検査または交換が可能なように、ハウジングの残りの部分から取り外しが可能である。第2シールプレートは、通常使用の際にはハウジングと接触しないが、ハウジングの下部129が取り外された時にはハウジングと一時的なシールを形成するように配置される。その場合、ばね119がシャフトを押圧し、それにより固定された第2シールプレートを下方向に押圧する。第2シールプレートは、ハウジングの下部が交換されるまで一時的なシールを形成するハウジングと接触する。
【0025】
図1に閉弁位置にあるバルブを示す。水をタンクから排出する場合、ツールを下からバルブ排出口に挿入してシャフト109を上方向へ押圧し、これにより第1シールプレート113がバルブ101の底部に位置するゴムシール113aから離れる。水105は、第1シールプレート113とハウジング117との間の間隙を経由して燃料タンクから流出する。
【0026】
水が完全に排出され、水の代わりに燃料がバルブから流出し始めた時、シャフト109が開放され、第1シールプレート113がばね119のばね力によりバルブシートに当接する元の場所に戻り、これによりバルブが閉じる。
【0027】
飛行中および/または厳しい気象条件下、排水バルブは、航空機外装近くにある水を凍結させる非常に低い温度に直面する。上記した公知の排水バルブにおいて、第1シールプレート113および第2シールプレート115の間に溜まった水は凍結することが多く(タンク内の残りの水は凍結しないかもしれない)、これによりバルブ101を詰まらせ、燃料タンクからの排出を極めて困難にする。
【0028】
図2は本発明の一態様による排水バルブ1を示す。上記した公知の排水バルブと同様に、バルブ1は航空機の燃料タンク3の壁に取り付けられる。燃料タンクは、水5および燃料7を含み、水5は、タンクの底部に存在し、重力により燃料7よりも先にバルブ1から排出される。
【0029】
バルブ1は、シャフト9、通路11、第1シールプレート13および第2シールプレート15を含む。通路は、ハウジング17により形成され、燃料タンクの内部と航空機外部と連通する。シャフト9はハウジング17内に摺動可能に取り付けられる。第1シールプレート13はシャフト9の下端に固定され、第2シールプレート15は2つのフランジ9a、9bとの間のシャフト9に摺動可能に取り付けられる。
【0030】
バルブは、さらに2本のばね19および21を含む(ばね21は図2中破線で示す)。シャフトばね19は、ハウジング17とシャフト9との間に位置し、シャフトを、図2に示す第1シールプレート13が第1シールプレートシート13aに当接する位置に向けて下方向に付勢される。第2シールプレートに係るばね21は、ハウジング17と第2シールプレート15の間に位置し、第2シールプレート15を、図2に示す第2シールプレート15が第2シールプレートシート15aに当接する位置に向けて下方向に付勢する。
【0031】
バルブ1は、2つの弾性シール23および25も含み、弾性シール23および25は、それぞれゴム製のOリングからなり、第1シールプレートシート13aおよび第2シールプレートシート15a上に位置する。
【0032】
図2において、シャフト9は、第1シールプレート13が第1シールプレートシート13aに当接する閉弁位置にある。図1に示す排水バルブとは対照的に、第2シールプレートに係るばね21が第2シールプレート15を第2シールプレートシート15aに対して押し下げることによりチャンバー27を形成する。このように、第1および第2シーリング部材間の領域への液体の侵入を防ぐ。
【0033】
飛行中、シャフト9は図2に示される閉弁位置にあるが、航空機が地上にある場合には、バルブ1が作動して燃料タンクから水5を排出する。水5を排出するため、シャフトは閉弁位置から開弁位置へ押し上げられる(例えば、地上勤務者により)。シャフト9に固定された第1シールプレート13は、シャフト9の動作に続き、シールシート13aのOリングから離れる。シャフト9がさらに上方向へ移動するのに伴い、下方のフランジ9aは第2シールプレート15を押圧し、シールシート15a上のプレート15を押し上げる。そして、シャフトは開弁位置になり、シールプレートは、水が燃料タンクから流出する通路11を経由して液体が自由に移動できるように配置される。排水バルブのオペレータは、水ではなく燃料が排出し始めたのを検知した場合、自身でシャフトに作用させた上方向への圧力を開放する。
【0034】
シャフトばね19は、シャフト9を第1シールプレート13がシールシート13aに当接するまで下方向に移動させる。また、第2シールプレート15も関連するばね21によりシールシート15aに当接するように下方向へ移動させる。本実施の形態では、シャフトとプレートとの配置およびばねによる付勢により、第2シールが第1シールの直前に形成される。チャンバー27は部分的に燃料で満たされており、残りの容積は空気が占める。
【0035】
続いて飛行中、水は再び燃料タンクに溜まる。図1を参照して説明した排水バルブとは対照的に、水は航空機外部に最も近いバルブ領域には到達しない。これは水が第1シールプレートと第2シールプレートとの間の領域に入ることができないからである。その結果、バルブは結氷により不具合を生じることがない。
【0036】
第1シールプレートシート13aおよび関連するOリングを包囲するバルブの下半分は、ハウジングの残りの部分に開放可能に接続される。場合によって、Oリング23の検査および修理のため、このシールアセンブリ29は取り外す必要がある。第2シールプレートシート15aは、第1シールプレートシート13aを含むアセンブリ29上部の本体に位置する。アセンブリが取り外された場合、第2シールプレート15は第1シールプレート13のバックアップシールとして機能し、液体がバルブ1から漏れることを防止する。
【0037】
特定の実施の形態に参照して本発明を説明したが、当業者は、本発明が本明細書中に具体的に記載したものに止まらず多数の異なる変形が可能であることを理解するであろう。実施例の形態で、上記実施の形態への特定の変形を説明する。
【0038】
バルブは、シャフトが閉弁位置にある時には、燃料が実質的にチャンバー内に残留しないように配置すればよい。そのような配置は、例えば、シャフトばねの移動を減衰させることにより実現される。バルブは、シャフトが閉弁位置にある間は、チャンバーが実質的に燃料で満たされるように配置すればよい。そのような配置は、例えば、第2シールプレートに係るばねを減衰させることにより実現できる。弾性付勢手段は、ばねの形状でなくてもよい。例えば、付勢手段は柔軟性ゴム部材でもよい。
【0039】
シーリング部材は、必ずしもシャフトに取り付けなくてもよい。例えば、バルブを開弁状態と閉弁状態との間で操作するシーリング部材を移動させるアクチュエータを含むことができる。
【0040】
上述の説明中、公知、明白または予測可能な同価の整数や要素に言及したが、そのような同価物は本明細書中に記載されているものとして、本発明に含む。また、いかなる同等物を含むとする、本発明の真の範囲を定める請求の範囲を参照されたい。好ましい、有利、便利などとして説明された本発明の完全体または特徴は、随意的であり、独立請求項の範囲を制限するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】公知の排水バルブの断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るバルブの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料タンクの内部と外部との間で液体を流通させるための通路と、シャフトと、第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバと、を含む航空機の排水バルブであって、前記シャフトは、前記第1シーリングメンバと前記第2シーリングメンバとが前記通路を経由する液体の自由な流通を許容するように配置された開弁位置と、前記第1シーリングメンバと前記第2シーリングメンバとの両方が前記通路を経由する液体の自由な流通を妨げるように配置されてその結果前記第1シーリングメンバと前記第2シーリングメンバとの間の領域への液体の侵入を防止する閉弁位置と、の間を移動可能であることを特徴とするバルブ。
【請求項2】
前記シャフトは、前記閉弁位置へ向けて弾性的に付勢されることを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
前記第2シーリングメンバは、前記第1シーリングメンバに対して移動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ。
【請求項4】
前記第2シーリングメンバは、前記シャフトに対してスライド可能に設けられることを特徴とする請求項3に記載のバルブ。
【請求項5】
前記第2シーリングメンバは、前記シャフトが前記閉弁位置にある間、前記通路を経由する液体の自由な流通を妨げる位置へ向けて弾性的に付勢されることを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載のバルブ。
【請求項6】
さらに、第1弾性部材および第2弾性部材を含み、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材は、前記シャフトが前記閉弁位置にある間、前記第1シーリングメンバおよび前記第2シーリングメンバのそれぞれと協働するように配置されることを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載のバルブ。
【請求項7】
さらに、前記シャフトが閉弁位置にある間、前記第1シーリングメンバおよび前記第2シーリングメンバのそれぞれに隣接する第1バルブシートおよび第2バルブシートを含むハウジングを含み、前記第1バルブシートを含む前記ハウジングの一部は、前記ハウジングの残り部分から分離可能であることを特徴とする請求項1−6のいずれかに記載のバルブ。
【請求項8】
上記請求項1−7のいずれかに記載の排水バルブを含むことを特徴とする航空機の燃料タンク。
【請求項9】
請求項8に記載の燃料タンクを含むことを特徴とする航空機。
【請求項10】
排水バルブにより航空機の燃料タンクから水を排出する方法であって、前記排水バルブ内の通路を経由する液体の自由な流通を許容するために前記排水バルブ内の第1シーリングメンバおよび第2シーリングメンバが移動するステップと、水が前記通路を経由して前記航空機の燃料タンクから排出されるのを許容するステップと、その後、前記第1シーリングメンバおよび前記第2シーリングメンバの両方が前記通路を経由する液体の自由な流通を妨げるように配置されてその結果前記第1シーリングメンバと前記第2シーリングメンバとの間の領域への液体の侵入が防止される位置へ、前記第1シーリングメンバおよび前記第2シーリングメンバが移動するのを許容するステップと、を含むことを特徴とする水の排出方法。
【請求項11】
請求項9に記載の航空機から水を排出する方法であって、前記バルブシャフトが前記閉弁位置から前記開弁位置へ移動するステップと、水が前記航空機の燃料タンクから排出されるのを許容するステップと、その後、前記シャフトが前記開弁位置から前記閉弁位置へ移動するのを許容するステップと、を含むことを特徴とする水の排出方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−520637(P2009−520637A)
【公表日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−546577(P2008−546577)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際出願番号】PCT/GB2006/004672
【国際公開番号】WO2007/071932
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(302053010)エアバス・ユ―ケ―・リミテッド (54)
【Fターム(参考)】